JP2910268B2 - パルス管冷凍機 - Google Patents

パルス管冷凍機

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JP2910268B2 JP3027507A JP2750791A JP2910268B2 JP 2910268 B2 JP2910268 B2 JP 2910268B2 JP 3027507 A JP3027507 A JP 3027507A JP 2750791 A JP2750791 A JP 2750791A JP 2910268 B2 JP2910268 B2 JP 2910268B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパルス管冷凍機に関す
る。このパルス管冷凍機は、例えば、赤外線センサなど
の各種センサの冷却装置、クライオポンプ、極低温装置
に利用できる。
【0002】
【従来の技術】近年、パルス管冷凍機が開発されつつあ
る。このパルス管冷凍機は、蓄冷型閉サイクル冷凍機の
一種であり、他の種類の冷凍機例えば逆スターリングサ
イクル冷凍機、ギフォードマクマホン冷凍機等に比較し
て、冷凍発生部にピストン等の可動部分を要せず、構造
が簡素化でき、価格の低廉に有利であり、しかも耐久性
を向上できるという種々の利点を備えている。パルス管
冷凍機では冷凍理論の解明はまだ充分でないが、その冷
凍性能は実験で確認されている。しかしこのパルス管冷
凍機では、冷凍性能は必ずしも充分ではなく、逆スター
リングサイクル冷凍機、ギフォードマクマホン冷凍機等
に並ぶ冷凍性能を得ることが出来なかった。
【0003】そこで、逆スターリングサイクル冷凍機、
ギフォードマクマホン冷凍機等に並ぶ冷凍性能が得られ
る様に、図6に示すパルス管冷凍機(オリフィス・パル
ス管冷凍機とも呼ばれる)が提案されている(Cryo
genics 1990 Vol30 Septemb
er Supplement 267〜271、But
terworth社発刊))。
【0004】このパルス管冷凍機は、図6に模式的に示
す様に、ヘリウムなどの作動流体が装填された圧縮室1
00とピストン101とをもつ圧縮機102と、第1放
熱部104と、第1放熱部104を経た作動流体を冷却
する蓄冷部105、コールドヘッド107と、蓄冷部1
05を経た作動流体が流入するパルス管109と、第2
放熱部110と、バッファ室112をもつバッファタン
ク部113と、バッファタンク部113とパルス管10
9との間の通路114に介在するオリフィス式の絞り弁
119とで構成されたものが開発されている。このパル
ス管冷凍機では、蓄冷部105、パルス管109、第2
放熱部110は真空容器117に密閉状態でつまり断熱
状態で配置されている。
【0005】このパルス管冷凍機では、圧縮機102の
ピストン101が前進して圧縮室100が圧縮行程とさ
れると、作動流体は第1放熱部104、蓄冷部105、
コールドヘッド107を経てパルス管109に流入す
る。更に、パルス管109の作動流体は第2放熱部11
0、流量絞り用の絞り弁115を経てバッファタンク部
113に導入される。なお、圧縮機102で圧縮された
生じた作動流体の圧縮熱は第1放熱部104で取り除か
れる。またパルス管109内で断熱圧縮された生じた作
動流体の圧縮熱は第2放熱部110で取り除かれる。
【0006】一方、ピストン101が後退して圧縮機1
02が膨張行程にはいると、パルス管109の作動流体
は断熱膨張して温度が低下してコールドヘッド107が
冷却されるとともに、作動流体は蓄冷部105、第1放
熱部104を経て圧縮機102に戻る。かかる圧縮行
程、膨張行程を繰り返すことにより、コールドヘッド1
07から寒冷が取り出される。
【0007】このパルス管冷凍機では、絞り弁115と
バッファタンク部113とが設けられているので、絞り
弁115、バッファタンク部113がないタイプのパル
ス管冷凍機に比較して通常90〜100K程度の低温が
得られることが発見、確認されており、従来からの逆ス
ターリングサイクル冷凍機、ギフォードマクマホン冷凍
機等に並ぶ冷凍性能が得られる。絞り弁115とバッフ
ァタンク部113とを設けた場合、冷凍性能が向上する
理由は、現在のところ必ずしも明らかでないが、強いて
いうならば、オリフィス式の絞り弁115により作動流
体がバッファタンク部113内で蓄圧され、バッファタ
ンク部113内に蓄圧された作動流体があたかも膨張ピ
ストンの役割を果たすものと推察されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した絞り
弁とバッファタンク部とをもつ構造のパルス管冷凍機の
開発の一環としてなされたものであり、請求項1および
請求項2ともに、その目的は、流量絞り部による流体通
過抵抗、絞り作用の分散化、均一化が得られ、これによ
り作動流体の均一移入を図り、低温を得るのに有利なパ
ルス管冷凍機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかるパルス
管冷凍機は、作動流体を圧縮する圧縮行程および作動流
体を膨張させる膨張行程とが行われる圧縮室をもつ圧縮
機と、圧縮機で圧縮された作動流体の熱を取り除く第1
放熱部と、第1放熱部を経た作動流体を冷却する蓄冷
部、蓄冷部を経た作動流体が流入するとともに膨張空間
となる管室をもつパルス管と、パルス管と一体的に形成
またはパルス管に連設された寒冷取出部と、パルス管の
管室内の作動流体の熱を取り除く第2放熱部と、パルス
管の管室に連通し作動流体が流入するバッファ室をもつ
バッファタンク部と、バッファタンク部のバッファ室と
パルス管の管室との間に介在する流量絞り部とで構成さ
れ、流量絞り部は、バッファタンク部のバッファ室とパ
ルス管の管室とを連通する多数の細孔からなる細孔群を
もつリング状をなす多孔質体で構成されていることを特
徴とするものである。
【0010】請求項2にかかるパルス管冷凍機は、作動
流体を圧縮する圧縮行程および作動流体を膨張させる膨
張行程とが行われる圧縮室をもつ圧縮機と、圧縮機で圧
縮された作動流体の熱を取り除く第1放熱部と、第1放
熱部を経た作動流体を冷却する蓄冷部、該蓄冷部を経た
作動流体が流入するとともに膨張空間となる管室をもつ
パルス管と、パルス管と一体的に形成または該パルス管
に連設された寒冷取出部と、パルス管の管室内の作動流
体の熱を取り除く第2放熱部と、パルス管の管室に連通
し作動流体が流入するバッファ室をもつバッファタンク
部と、バッファタンク部のバッファ室とパルス管の管室
との間に介在し作動する流量絞り部とで構成され、流量
絞り部は、バッファタンク部のバッファ室とパルス管の
管室とを連通する開口と、開口を覆いリング状の絞り孔
を形成する多数個の虹彩絞りプレートと構成されてい
ることを特徴とするものである。
【0011】圧縮機、第1放熱部、蓄冷部、寒冷取出
部、第2放熱部は従来と同一のものを採用できる。ここ
で、第1放熱部は圧縮機と別体として配置されていて
も、あるいは圧縮機に内蔵されていてもよく、あるい
は、圧縮機のハウジングを第1放熱部として利用しても
よい。パルス管は筒状でもリング筒状でもよい。パルス
管をリング筒状とした場合には、蓄冷部を筒状とし、リ
ング筒状のパルス管の内側に筒状の蓄冷部を配置でき
る。また、パルス管を筒状とした場合には、蓄冷部をリ
ング筒状にし、リング筒状の蓄冷部の内側に筒状のパル
ス管を配置できる。なおパルス管の全長は適宜選択でき
る。バッファタンク部は、パルス管の管室に連通し作動
流体が流入するバッファ室をもつ。バッファ室の容積は
流量絞り部の絞り度合等に応じて適宜選択できる。
【0012】流量絞り部は、バッファタンク部のバッフ
ァ室とパルス管の管室との間に介在している。請求項1
では、流量絞り部は、多数の細孔からなる細孔群をもつ
リング状をなす多孔質体で構成されている。多孔質体を
構成する母材は後述する様に金属、セラミツクス等と適
宜選択できる。多孔質体の細孔の孔径、気孔率は所望の
絞り度、バッファ室の容積、多孔質体の耐久性等を考慮
して適宜選択できる。多孔質体の細孔は連続空孔のみの
形態、あるいは、連続空孔と独立空孔との双方を含む形
態でも良い。ただし、多孔質体による絞り度合いは、基
本的には、貫通孔である連続空孔で定まる。
【0013】多孔質体は多孔質金属とすることができ
る。多孔質金属とすれば、熱伝導性がよいので、多孔質
体による放熱性、多孔質体の温度均一性が得られる。多
孔質金属としては、例えば、粉末、繊維等からなる圧密
体を焼結した焼結体、発泡剤を利用した金属発泡体、金
属等の繊維が集積し繊維間を細孔とした繊維集積体を採
用できる。多孔質金属は例えば鉄系、ステンレス鋼系、
ニッケル系、チタン系、アルミニウム系等適宜選択でき
る。また多孔質体は場合によってはセラミツクス製、例
えばセラミツクス焼結体も採用できる。
【0014】多孔質体は交換可能に配置することが好ま
しい。従って作動流体の流量絞り度合を変更したいとき
には、異なる気孔率や細孔径をもつ多孔質体に交換すれ
ばよい。請求項2では、流量絞り部は、バッファタンク
部のバッファ室とパルス管の管室とを直接又は間接的に
連通する開口と、開口を覆いリング状の絞り孔を形成す
る多数個の虹彩絞りプレートとで構成されている。開口
面積は適宜選択できる。ここで、虹彩絞りプレートは、
リング状の絞り孔の開口面積を可変にする方式でも、開
口面積を固定的に維持する方式でもよい。
【0015】
【作用】本発明のパルス管冷凍機では、基本的には従来
と同様に、圧縮室が圧縮行程とされると、作動流体は第
1放熱部、蓄冷部、パルス管に流入する。ここで、パル
ス管の作動流体は多孔質体を経てバッファ室に導入され
る。圧縮機で圧縮された生じた作動流体の圧縮熱は第1
放熱部で取り除かれる。またパルス管内で断熱圧縮され
た生じた作動流体の圧縮熱は第2放熱部で取り除かれ
る。
【0016】一方、圧縮機が膨張行程にはいると、パル
ス管の作動流体は断熱膨張して温度が低下して寒冷取出
部が冷却されるとともに、作動流体は蓄冷部、第1放熱
部を経て圧縮機に戻る。かかる圧縮行程、膨張行程を繰
り返すことにより、寒冷取出部から寒冷が取り出され
る。請求項1のパルス管冷凍機では、流量絞り部は多数
の細孔をもつ多孔質体で構成されているので、図6に示
す従来のオリフィス式の絞り弁115を用いた場合に比
較して、流体通過抵抗および絞り作用の分散化、均一化
が図られる。そのため作動流体がパルス管からバッファ
タンク部に移入する際、または、作動流体がバッファタ
ンク部からパルス管に移入する際において、作動流体は
できるだけ分散されて移入される。
【0017】請求項2のパルス管冷凍機では、流量絞り
部は、開口と、開口を覆いリング状の絞り孔を形成する
多数個の虹彩絞りプレートとで構成されているので、作
動流体がパルス管からバッファタンク部に移入する際、
または、作動流体がバッファタンク部からパルス管に移
入する際において、作動流体はリング状の絞り孔を通過
することになり、流体通過抵抗および絞り作用の分散
化、均一化が図られ、そのため作動流体はできるだけ分
散されて移入される。
【0018】
【実施例】(第1実施例) (構成)以下、本発明の第1実施例を図1〜図3に基づ
き説明する。このパルス管冷凍機は、圧縮機1と、第1
放熱部2と、蓄冷部3と、パルス管4と、寒冷取出部と
してのコールドヘッド5と、第2放熱部6と、バッファ
タンク部7と、流量絞り部8とで構成されている。
【0019】圧縮機1はハウジング10と、圧縮室11
と、圧縮室11に配置されたピストン12と、ピストン
12を往復移動させるクランク13と、クランク13を
作動させ回転軸14aをもつ回転体14ともつ。圧縮室
11では、ピストン12の前進後退により、作動流体を
圧縮する圧縮行程および作動流体を膨張させる膨張行程
とが順次行われる。
【0020】第1放熱部2は、バッファタンク部7を通
る導管16を介して圧縮室11に接続されている。第1
放熱部2は作動流体が流れる多数の通路20をもつ。ま
た、第1放熱部2は冷却水が流れる冷却水通路をもち、
通路20を流れる作動流体の熱を冷却水により熱交換し
て取り除くものである。蓄冷部3は金属金網や小球など
の蓄冷材を装填したものであり、筒形状に形成されてい
る。蓄冷部3は第1放熱部2に接続されており、第1放
熱部2の通路20に連通する通路をもつ。蓄冷部3は第
1放熱部2を経た作動流体を冷却するものである。なお
蓄冷部3の外径はD1で示される。
【0021】パルス管4は金属製であり、蓄冷部3の外
周面を覆う様にリング孔4cを備えたリング筒形状に形
成されており、蓄冷部3とほぼ同軸的に配置されてい
る。したがってリング筒形状のパルス管4の内周部は蓄
冷部3の外周部に対面している。ここで、パルス管4の
内部はリング状の管室40とされている。なおパルス管
4の外径はD2で示される。
【0022】コールドヘッド5は蓄冷部3の一端部3a
およびパルス管4の一端部4aを覆う様に配設されてい
る。コールドヘッド5は真空容器9の真空室90の室部
分90aに対面する様に露出している。コールドヘッド
5は通路50をもつ。通路50はパルス管4の管室40
と蓄冷部3の通路とを連通している。第2放熱部6は第
1放熱部2の外周を覆う同軸的なリング状をなし、パル
ス管4の他端部4bに接続されている。第2放熱部6は
作動流体が流れる通路60と、冷却水が流れる通路とを
もつ。第2放熱部6は、通路60を通る作動流体の熱を
冷却水により熱交換して取り除くものである。
【0023】本実施例では冷凍性能を高めるために、蓄
冷部3、パルス管4、コールドヘッド5は真空容器9内
に密閉されており、外部に対して実質的に断熱されてい
る。さて本実施例ではバッファタンク部7はバッファ室
70をもつ。バッファタンク部7は、第2放熱部6及び
第1放熱部2の下方に配置されている。流量絞り部8
は、焼結金属からなるリング状をなす多孔質体80で構
成されている。焼結金属は具体的にはステンレス、銅、
又は銅合金等であり、多数の細孔80aからなる細孔群
をもつ。多孔質体80を介して第2放熱部6の通路60
とバッファ室70とは連通しており、従ってパルス管4
内の作動流体が第2放熱部6の通路60、細孔80aを
通りバッファ室70に流入するものである。
【0024】(作用)次に、本実施例にかかるパルス管
冷凍機の作用をその使用方法ともに説明する。このパル
ス管冷凍機では、圧縮行程では、ピストン12が前進し
て圧縮室11の作動流体が圧縮される。すると、圧縮室
11の作動流体は導管16を通り、第1放熱部2、蓄冷
部3、コールドヘッド5の通路50を経て、パルス管4
の一端部4a側からパルス管4の管室40に流入する。
更に、圧縮機1による圧縮に伴い、パルス管4内の作動
流体は多孔質体80の細孔80aを経てバッファタンク
部7に導入され、バッファタンク部7内で作動流体は蓄
圧される。なお、圧縮機1で圧縮されて生じた作動流体
の圧縮熱は第1放熱部2で熱交換されて取り除かれる。
またパルス管4内で断熱圧縮された生じた作動流体の圧
縮熱は第2放熱部6で熱交換されて取り除かれる。
【0025】一方、ピストン12が後退して圧縮機1が
膨張行程にはいると、パルス管4の作動流体は断熱膨張
して温度が低下してコールドヘッド5が冷却されるとと
もに、パルス管4の作動流体はコールドヘッド5の通路
50、蓄冷部3、第1放熱部2を経て圧縮室11に戻
る。かかる圧縮行程、膨張行程を順次繰り返すことによ
り、コールドヘッド5から寒冷(例えば40〜50K)
が取り出される。なお、寒冷となるのは、蓄冷部3とパ
ルス管4との間のコールドヘッド5であり、多孔質体8
0は基本的に常温又は常温に近い温度に維持される。
【0026】 (効果) 本実施例では、流量絞り部8は多孔質体80で構成され
ているので、オリフィス式の絞り弁115を用いた図6
に示す従来に比較して、流体通過抵抗および絞り作用の
分散化、均一化を図り得る。従って作動流体がパルス管
4からバッファタンク部7に移入する際、また、作動流
体がバッファタンク部7からパルス管4に移入する際に
おいて、作動流体はできるだけ分散されて、つまり図2
に矢印Sで示す周方向にできるだけ分散されて移入され
る。そのため低温を得るのに有利となる。殊に、多孔質
体80はリング状をなすため、多孔質体が同一の投影面
積をもつ円筒状(非リング状)である場合に比較して、
多孔質体80の外径サイズを大きくでき、作動流体の矢
印S方向における分散性の向上に一層寄与できる。
【0027】また絞り部での流体抵抗発熱のため、パル
ス管4の末端側つまり他端部4b側付近では作動流体が
発熱するものであるが、この点本実施例では流量絞り部
8は金属からなる多孔質体80で構成されているので、
熱伝導性に富み、多孔質体80による放熱性を高め得、
低温を得るのに一層有利となる。また多孔質体80のフ
ィルタ作用も期待できるので、作動流体にオイル、シー
ル粉塵などの不純物が含まれている場合であっても、そ
のオイルなどの不純物を多孔質体80で吸着できるとい
う効果も期待できる。
【0028】加えて本実施例では、多孔質体80はリン
グ状に形成されているので、蓄冷部3の外周をリング筒
状のパルス管4で同軸的に覆う二重筒構造を達成でき
る。更に本実施例では蓄冷部3の外周をリング筒状のパ
ルス管4で同軸的に覆う二重筒構造のため、パルス管冷
凍機の全長の短縮化、小型化に有利である。また、輻射
熱による熱侵入を低減できる。更に図1に示す様にバッ
ファタンク部7を第1放熱部2、第2放熱部6に直接取
り付けることができ、パルス管冷凍機の全長の短縮化、
小型化に一層有利である。この点図6に示す従来ではオ
リフィス式の絞り弁115を配置するために、導管11
4を介してバッファタンク部113を取付けなければな
らず、導管114のぶん全長が長くなりがちであったの
と異なる。更に本実施例では、従来必要とされていた突
起物となる導管114を不要にし得るため、コンパクト
化に有利で省スペース化を図り得る。
【0029】また本実施例では蓄冷部3の外周をリング
筒状のパルス管4で同軸的に覆う二重筒構造のため、コ
ールドヘツド5が真空容器9の真空室90の室部分90
aに対面する形態、つまり露出する形態となりコールド
ヘッド5からの寒冷の取り出しに有利である。更に本実
施例では第1放熱部2の外側をリング状の第2放熱部6
がほぼ同軸的に覆う構造のため、一系統の冷却液回路で
第1放熱部2、第2放熱部6の双方に冷却液を供給でき
る利点が得られる。また蓄冷部3が円筒状であるため、
金網等からなる蓄冷部3を製造し易い利点もある。
【0030】(第2実施例)第1実施例の構成に加え
て、開口面積可変方式の多数個の虹彩絞りプレートを設
け、第1実施例にかかる多孔質体80を虹彩絞りプレー
トで覆い、虹彩絞りプレートの絞り開口量を調整するこ
とにより、多孔質体80を覆う面積を適宜変える構造に
できる。この場合多孔質体80を通過する作動流体の流
量を制御できる。
【0031】(第3実施例)本発明の第3実施例を図
4、図5に基づき説明する。第3実施例の構成は基本的
には第1実施例と同じであり、基本的に同じ機能を果た
す部位には同じ符号を付する。ただし、第3実施例では
図4、図5に示す様に流量絞り部8は、第1放熱部2の
まわりのリング状の開口85と、開口85を覆いリング
状の絞り孔85aを形成する多数個の虹彩絞りプレート
87と、調節リング88とで構成されている。図4に示
す様に絞り孔85aは、孔幅tで第1放熱部2を1周す
る様なリング状をなす。また図5に示す様に絞り孔85
aは、バッファタンク部7のバッファ室70と第2放熱
部6の通路60とを連通している。
【0032】第3実施例では、作動流体がパルス管4か
らバッファタンク部7に移入する際、また、作動流体が
バッファタンク部7からパルス管4に移入する際におい
て、作動流体はリング状の絞り孔85aを通過すること
になる。そのため図6に示す従来のオリフィス式の絞り
弁115を用いた場合に比較して、絞り孔85aを通過
する等の流体通過抵抗、絞り作用の分散化、均一化が図
られ、作動流体はできるだけ分散されて、つまり図4に
矢印Fで示す周方向にできるだけ分散されて移入され
る。
【0033】
【0034】
【発明の効果】本発明のパルス冷凍機によれば、オリフ
ィス式の絞り弁を用いた従来に比較して、作動流体の流
体通過抵抗および絞り作用の分散化、均一化を図り得
る。よって、作動流体がパルス管からバッファタンク部
に移入する際、または作動流体がバッファタンク部から
パルス管に移入する際において、作動流体はできるだけ
分散されて移入することになり、低温を得るのに有利と
なる。
【0035】また流体絞り部をリング状の多孔質体で形
成した請求項1によれば、多孔質体はリング状をなすた
め、多孔質体が同一の投影面積をもつ円筒状である場合
に比較して、多孔質体の外径サイズを大きくでき、これ
により作動流体の分散性の向上に一層寄与できる。更に
流体絞り部をリング状の多孔質体で形成した請求項1に
よれば、実施例のように、蓄冷部とパルス管とを二重筒
構造にでき、全長の短縮化、小型化に有利であると共
に、従来必要とされていた導管114等の突起物を不要
にでき、かかる面からも小形化を図り得る。また蓄冷部
とパルス管とを二重筒構造とした場合には、第1放熱
部、第2放熱部とを軸方向の同位置に設置でき、冷却水
回路を一系統ですませ得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のパルス管冷凍機を模式的に示した
構成図である。
【図2】図1のX−X線に沿う矢視図である。
【図3】図2のY−Y線に沿う矢視図である。
【図4】第3実施例にかかる流量絞り部付近を模式的に
示した平面図である。
【図5】図4のW−W線に沿う矢視図である。
【図6】従来のパルス管冷凍機を模式的に示した構成図
である。
【符号の説明】
1は圧縮機、2は第1放熱部、3は蓄冷部、4はパルス
管、5はコールドヘッド、6は第2放熱部、7はバッフ
ァタンク部、8は流量絞り部、80は多孔質体、87は
虹彩絞りプレートを示す。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】作動流体を圧縮する圧縮行程および作動流
    体を膨張させる膨張行程とが行われる圧縮室をもつ圧縮
    機と、該圧縮機で圧縮された作動流体の熱を取り除く第
    1放熱部と、該第1放熱部を経た作動流体を冷却する蓄
    冷部、該蓄冷部を経た作動流体が流入するとともに膨張
    空間となる管室をもつパルス管と、該パルス管と一体的
    に形成または該パルス管に連設された寒冷取出部と、該
    パルス管の管室内の作動流体の熱を取り除く第2放熱部
    と、該パルス管の管室に連通し作動流体が流入するバッ
    ファ室をもつバッファタンク部と、該バッファタンク部
    のバッファ室と該パルス管の管室との間に介在する流量
    絞り部とで構成され、 該流量絞り部は、該バッファタ
    ンク部のバッファ室と該パルス管の管室とを連通する多
    数の細孔からなる細孔群をもつリング状をなす多孔質体
    で構成されていることを特徴とするパルス管冷凍機。
  2. 【請求項2】 作動流体を圧縮する圧縮行程および作動
    流体を膨張させる膨張行程とが行われる圧縮室をもつ圧
    縮機と、該圧縮機で圧縮された作動流体の熱を取り除く
    第1放熱部と、該第1放熱部を経た作動流体を冷却する
    蓄冷部、該蓄冷部を経た作動流体が流入するとともに膨
    張空間となる管室をもつパルス管と、該パルス管と一体
    的に形成または該パルス管に連設された寒冷取出部と、
    該パルス管の管室内の作動流体の熱を取り除く第2放熱
    部と、該パルス管の管室に連通し作動流体が流入するバ
    ッファ室をもつバッファタンク部と、該バッファタンク
    部のバッファ室と該パルス管の管室との間に介在し作動
    する流量絞り部とで構成され、該流量絞り部は、該バッ
    ファタンク部のバッファ室と該パルス管の管室とを連通
    する開口と、開口を覆いリング状の絞り孔を形成する多
    数個の虹彩絞りプレートとで構成されていることを特徴
    とするパルス管冷凍機。
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