JP2904038B2 - 4,6−ジアミノレゾルシノールおよびその前駆体の製造方法 - Google Patents

4,6−ジアミノレゾルシノールおよびその前駆体の製造方法

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JP2904038B2
JP2904038B2 JP7003111A JP311195A JP2904038B2 JP 2904038 B2 JP2904038 B2 JP 2904038B2 JP 7003111 A JP7003111 A JP 7003111A JP 311195 A JP311195 A JP 311195A JP 2904038 B2 JP2904038 B2 JP 2904038B2
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    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、4,6−ジアミノレゾ
ルシノールまたはその塩の製造方法に関するものであ
る。本発明はまた、この4,6−ジアミノレゾルシノー
ルまたはその塩の前駆体となりうる化合物の製造方法に
関するものでもある。4,6−ジアミノレゾルシノール
またはその塩は、ポリベンゾビスオキサゾールのモノマ
ーとなりうるものであって、このポリベンゾビスオキサ
ゾールは、高強度および高弾性率を有し、耐熱性および
耐薬品性に優れた特性を有するポリマーとして知られて
いる(例えば、特表昭 61-501452号公報(=WO 85/04178)
や、特開平 2-229143 号公報参照)。
【0002】
【従来の技術】従来より、4,6−ジアミノレゾルシノ
ールの製造方法としては、次のようなものが知られてい
る。
【0003】1) Ber. Dtsch. Chem. Ges., 16, 551 (1
883)に記載されるように、レゾルシノール酢酸エステル
をジニトロ化して得られる4,6−ジニトロレゾルシノ
ールを還元する方法、 2) 特表平 2-500743 号公報(=EP-A-266,222)に記載さ
れるように、1,2,3−トリクロロベンゼンをニトロ
化して、2,3,4−トリクロロ−1,5−ジニトロベ
ンゼンを得、このトリクロロジニトロベンゼンを加水分
解して、2−クロロ−4,6−ジニトロレゾルシノール
を得、これを還元する方法、および 3) Ber. Dtsch. Chem. Ges., 17, 876 (1884)に記載さ
れるように、4,6−ビス(フェニルアゾ)レゾルシノ
ールを、塩化スズおよび塩酸で分解して、4,6−ジア
ミノレゾルシノールにする方法。
【0004】これらのうち、1)の方法は、中間体である
4,6−ジニトロレゾルシノールが強い衝撃や急速加熱
によって爆発する危険があり、またニトロ化による4,
6−ジニトロレゾルシノールの収率が約30%と低いた
め、工業的な製法として十分なものとはいえなかった。
また、2)の方法で中間体となる2,3,4−トリクロロ
−1,5−ジニトロベンゼンや2−クロロ−4,6−ジ
ニトロレゾルシノールも、やはり強い衝撃や急速加熱に
よって爆発する危険があるため、この方法も、工業的製
法として必ずしも十分なものとはいえなかった。さらに
は、1)、2)のいずれの方法も、ニトロ化の際に大量の廃
酸を副生し、廃酸の処理に莫大な量の中和用塩基を必要
とするため、工業的に満足のいくものではなかった。一
方、3)の4,6−ビス(フェニルアゾ)レゾルシノール
を塩化スズおよび塩酸で分解する方法は、高価な塩化ス
ズを還元剤として大量に使用しなければならないため、
やはり工業的製法として満足のいくものではなかった。
【0005】さらに、3)の方法で原料となる4,6−ビ
ス(フェニルアゾ)レゾルシノールは、 Helv. Chim. A
cta., 41, 1816 (1958) に記載されるように、pH9以
上の緩衝溶液中でレゾルシノールとベンゼンジアゾニウ
ム塩をカップリングさせることによって、選択的に合成
できることが知られている。しかしながら、ここに記載
の方法では、0.01モル(1.1g)のレゾルシノールに
対し、1000mlの緩衝溶液が使用されており、生産効
率が極めて悪いといった問題がある。また本発明者らの
追試によれば、緩衝溶液の使用量を減ずると、不純物と
なる2,4−ビス(フェニルアゾ)レゾルシノールおよ
び2,4,6−トリス(フェニルアゾ)レゾルシノール
が副生し、選択性が低下することが確認された。さらに
は、緩衝溶液を使用することは、生産資材の種類が増え
ることにつながるため、工業的に有利とはいえない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の目
的の一つは、衝撃や加熱によって爆発の危険があるニト
ロ化合物を経由することなく、工業的有利に4,6−ジ
アミノレゾルシノールまたはその塩を製造することにあ
る。
【0007】本発明の別の目的は、こうして製造される
4,6−ジアミノレゾルシノールを鉱酸塩の形で純度よ
く回収することにある。
【0008】本発明のさらに別の目的は、こうした方法
で製造される4,6−ジアミノレゾルシノールまたはそ
の塩の前駆体となりうる4,6−ビス(アリールアゾ)
レゾルシノールを、選択性よく、かつ効率的に製造する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる目
的を達成すべく鋭意研究を行った結果、4,6−ビス
(アリールアゾ)レゾルシノールを原料として、特定の
条件で水素化分解させることによって、4,6−ジアミ
ノレゾルシノールまたはその塩が合成できることを見出
した。すなわち本発明は、4,6−ビス(アリールア
ゾ)レゾルシノールを、溶媒中、金属触媒の存在下で水
素化分解反応させることにより、4,6−ジアミノレゾ
ルシノールまたはその塩を製造する方法を提供するもの
である。
【0010】この反応の原料となる4,6−ビス(アリ
ールアゾ)レゾルシノールは通常、アリールアミンをジ
アゾ化してアリールジアゾニウム塩とし、これをレゾル
シノールとカップリングさせることによって得られる。
したがって本発明はまた、アリールアミンをジアゾ化し
て得られるアリールジアゾニウム塩を、レゾルシノール
とカップリング反応させて、4,6−ビス(アリールア
ゾ)レゾルシノールを得、これを溶媒中、金属触媒の存
在下に水素化分解反応させることにより、4,6−ジア
ミノレゾルシノールまたはその塩を製造する方法をも提
供する。
【0011】また、上のいずれかの方法によって得られ
る特に4,6−ジアミノレゾルシノールは、特定の処理
を施すことにより、純度のよい鉱酸塩の形で回収できる
ことを見出した。したがって本発明はさらに、上記の方
法によって得られた4,6−ジアミノレゾルシノールを
結晶化して、水素化分解反応で生成したアリールアミン
から分離したあと、鉱酸を加えて溶解し、晶析すること
により、4,6−ジアミノレゾルシノール鉱酸塩を製造
する方法をも提供する。
【0012】さらには、上記の方法において原料となる
4,6−ビス(アリールアゾ)レゾルシノールは、アリ
ールアミンをジアゾ化して得られるアリールジアゾニウ
ム塩を、特定の溶媒中でpHのコントロール下にレゾル
シノールとカップリングさせることにより、高い位置選
択性で、しかも効率的に製造できることを見出した。し
たがって本発明はもう一つの観点から、アリールアミン
をジアゾ化して得られるアリールジアゾニウム塩を、水
と混和する有機溶媒を含む溶媒中、pH9以上でレゾル
シノールとカップリング反応させることにより、4,6
−ビス(アリールアゾ)レゾルシノールを製造する方法
をも提供する。
【0013】アリールアミンから出発する場合の本発明
による反応は、次の反応式で表すことができる。
【0014】
【0015】(式中、Xはアリール基を表す)
【0016】以下、アリールアミンから出発して、各段
階の反応を順次説明していくが、本発明の方法は、必ず
しもアリールアミンから出発する方法に限定されるもの
でなく、特許請求の範囲に記載した範囲で、任意の段階
から出発することができ、また任意の段階で終了するこ
とができることは、当業者に理解されるであろう。
【0017】アリールアミンとしては、例えば、アニリ
ン、芳香環の水素が置換されたアニリン、ナフチルアミ
ン、芳香環の水素が置換されたナフチルアミンなどを挙
げることができる。アニリンおよびナフチルアミンの芳
香環に置換してもよい基としては、例えば、低級アルキ
ル基、低級アルコキシ基、無置換のまたは置換されたフ
ェニル基、無置換のまたは置換されたフェノキシ基、ヒ
ドロキシル基、無置換のまたは置換されたアミノ基、カ
ルボキシル基、スルホン酸基、ハロゲン原子などが挙げ
られる。低級アルキル基の具体例は、メチル、エチル、
n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、 sec−ブチ
ル、イソブチル、tert−ブチルなどであり、低級アルコ
キシ基の具体例は、メトキシ、エトキシ、n−プロポキ
シ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、 sec−ブトキシ、
イソブトキシ、tert−ブトキシなどである。アニリンま
たはナフチルアミンの置換基であるフェニル基およびフ
ェノキシ基にさらに置換してもよい基としては、例え
ば、炭素数1〜4の低級アルキル基、炭素数1〜4の低
級アルコキシ基、ハロゲン原子などが挙げられる。アニ
リンまたはナフチルアミンの置換基であるアミノ基は、
無置換であっても、モノ−またはジ−置換であってもよ
く、アミノ基に置換してもよい基としては、例えば、メ
チル、エチル、n−プロピル、イソプロピルのような低
級アルキル基などが挙げられる。アニリンまたはナフチ
ルアミンの芳香環は、以上説明したようないずれかの置
換基1個によって、あるいは同種または異種の置換基2
個以上によって置換されていてもよい。
【0018】以上例示したアリールアミンのなかでも、
無置換のアニリンもしくはナフチルアミンまたは、低級
アルキル基、低級アルコキシ基、フェノキシ基、ヒドロ
キシル基、アミノ基、N−置換アミノ基、N,N−ジ−
置換アミノ基のような電子供与性基で置換されたアニリ
ンもしくはナフチルアミンが好ましい。さらに好ましい
アリールアミンとしては、アニリンおよびp−アニシジ
ンが挙げられ、とりわけp−アニシジンを用いることに
より、後のカップリング反応における位置選択性や生産
効率を一層向上させることができる。
【0019】アリールアミンをジアゾ化してアリールジ
アゾニウム塩を得るにあたって、一般的には、例えば次
のような方法を採用することができる。
【0020】(a) アリールアミンを薄い無機酸に溶解す
るか、無機酸塩の形で溶媒中に懸濁させ、アルカリ金属
の亜硝酸塩と反応させる方法、(b) アリールアミンとニ
トロシル硫酸を反応させる方法、(c) アリールアミンを
稀硫酸中に溶解または懸濁させ、一酸化窒素と酸素を含
む混合ガスと反応させる方法、または(d) 有機溶媒中で
アリールアミンを亜硝酸エステル類と反応させる方法。
【0021】(a) の方法において用いる無機酸として
は、塩酸や硫酸などが好ましく、またアルカリ金属の亜
硝酸塩としては、亜硝酸ナトリウムまたは亜硝酸カリウ
ムが好ましい。 (a)〜(c) の各反応は、溶媒中で行わ
れ、通常、水のみ、あるいは、水と混和する有機溶媒お
よび水からなる混合溶媒が用いられるが、水のみ、ある
いは水とメタノールとの混合溶媒が好ましく用いられ
る。上記 (a)〜(d) の各反応は、バッチ方式および連続
方式のいずれで行ってもよい。
【0022】こうして得られるアリールジアゾニウム塩
は、レゾルシノールとのカップリング反応によって、
4,6−ビス(アリールアゾ)レゾルシノールへと導か
れる。ジアゾ化によって得られたアリールジアゾニウム
塩は、レゾルシノールの量を基準として、通常1.8〜
2.5モル倍の範囲、さらには1.9〜2.2モル倍の範囲で
使用するのが好ましい。アリールジアゾニウム塩の量
が、レゾルシノールに対して2.5モル倍を超えると、
2,4,6−トリス(アリールアゾ)レゾルシノールが
多く副生し、また1.8モル倍未満になると、カップリン
グ反応の中間体である4−モノ(アリールアゾ)レゾル
シノールが未反応のまま多く残ってしまうため、上記の
範囲が好ましい。
【0023】カップリング反応は通常、溶媒中で行われ
る。ここで用いる溶媒としては、水単独のほか、水と混
和する有機溶媒を含むものが例示される。とりわけ、水
と混和する有機溶媒および水からなる混合溶媒を使用す
ることにより、カップリング反応の容積効率を向上させ
ることができるので、工業的に有利である。水と混和す
る有機溶媒としては、メタノール、エタノール、2−プ
ロパノールのような低級アルコール類、アセトンのよう
な低級ケトン類、ジオキサン、テトラヒドロフランのよ
うな環状エーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド、
N−メチルピロリドンのような非プロトン性極性溶媒な
どが例示され、これらのいずれかを単独で、または2種
以上を組み合わせて用いることができる。とりわけ、水
とメタノールとの混合溶媒が、カップリング反応におい
ては好ましく用いられる。水と混和する有機溶媒および
水からなる混合溶媒を用いる場合、両者の混合割合は、
有機溶媒の種類にもよるが、通常は溶媒全体の量を基準
として、水と混和する有機溶媒が5〜90重量%の範
囲、とりわけ20〜90重量%の範囲となるようにする
のが好ましい。
【0024】溶媒の使用量は、溶媒の種類や有機溶媒と
の混合比率によっても変化し、特に限定されるものでは
ないが、レゾルシノールを反応時に溶解できる量であれ
ばよい。通常は、レゾルシノールに対して4〜1000
重量倍の範囲で、溶媒を存在させるのが好ましい。ま
た、カップリングの際の位置選択性や容積効率を考慮す
ると、水と混和する有機溶媒および水からなる混合溶媒
を、レゾルシノールに対して20〜500重量倍の範囲
で存在させるのが、より好ましい。
【0025】カップリング反応は、例えば、レゾルシノ
ールを溶媒に溶解させた溶液にアリールジアゾニウム塩
を滴下することによって実施できる。このような方法の
場合には、アリールジアゾニウム塩の滴下に応じてアル
カリを加え、反応液のpHを9以上、特に9〜14の範
囲に保つのが好ましい。なかでも、pH10以上、それ
も10〜12の範囲に保つのが一層好ましい。反応液の
pHがあまり低くなると、カップリング反応における位
置選択性が低下し、副生物である2,4−ビス(アリー
ルアゾ)レゾルシノールの生成量が増加してくる。また
反応液のpHがあまり高くなると、副生物である2,
4,6−トリス(アリールアゾ)レゾルシノールの生成
量が増加し、さらにはそれの分解によってタール成分が
生じやすくなる。
【0026】さらに、2,4,6−トリス(アリールア
ゾ)レゾルシノールの副生やアリールジアゾニウム塩の
分解によるタール成分の副生を抑えるためには、カップ
リング反応を二段階に分けて行う方法もある。すなわ
ち、レゾルシノールを溶媒に溶解させた溶液に、レゾル
シノールの量を基準として、アリールジアゾニウム塩を
0.8〜1.1モル倍、好ましくは0.9〜1.0モル倍の量滴
下して、4−モノ(アリールアゾ)レゾルシノールを生
成させ、必要ならば濾過などの操作によってこの4−モ
ノ(アリールアゾ)レゾルシノールを分離したあと、こ
の4−モノ(アリールアゾ)レゾルシノールを懸濁させ
た液に再度アリールジアゾニウム塩を滴下し、一段目の
カップリング反応で用いたアリールジアゾニウム塩との
合計量が、当初のレゾルシノールの量を基準に、1.8〜
2.5モル倍、好ましくは1.9〜2.2モル倍となるように
して、4,6−ビス(アリールアゾ)レゾルシノールを
生成させる方法である。この場合、一段目のカップリン
グ反応においては、pHを4〜13の範囲、さらには5
〜9の範囲に保つのが好ましく、また二段目のカップリ
ング反応においては、pHを9〜14の範囲、さらには
10〜13の範囲に保つのが好ましく、とりわけpH1
0〜12の範囲に保つのが一層好ましい。
【0027】カップリング反応は、バッチ方式および連
続方式のいずれによっても実施することができる。
【0028】pH調整のために使用するアルカリは、溶
媒中でpHを変化させることができるものであればよ
く、特に限定されないが、例えば、水酸化リチウム、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化セシウムのよ
うなアルカリ金属水酸化物およびその水溶液、水酸化カ
ルシウム、水酸化マグネシウムのようなアルカリ土類金
属およびその溶液または懸濁液、アンモニア、アンモニ
ア水、さらにはトリエチルアミンのような有機塩基など
が例示される。
【0029】反応終了後は、そのまま濾過などの方法に
より固液分離してもよいが、液側へのロスを少なくする
ために、塩酸や硫酸のような酸を用い、反応液のpHを
通常10以下、好ましくは9以下として、4,6−ビス
(アリールアゾ)レゾルシノールの結晶を析出させてか
ら、反応液と分離することもできる。また、水と混和し
ない有機溶媒を加えて、溶媒抽出することもできる。さ
らには必要により、得られた結晶を再結晶によって精製
することもできる。
【0030】こうして得られる4,6−ビス(アリール
アゾ)レゾルシノールとして、具体的には、例えば次の
ようなものが挙げられる。
【0031】4,6−ビス(フェニルアゾ)レゾルシノ
ール、4,6−ビス(α−ナフチルアゾ)レゾルシノー
ル、4,6−ビス(β−ナフチルアゾ)レゾルシノー
ル、4,6−ビス(2−、3−または4−メチルフェニ
ルアゾ)レゾルシノール、4,6−ビス(2-、3−ま
たは4−メトキシフェニルアゾ)レゾルシノール、4,
6−ビス(2−、3−または4−ビフェニルイルアゾ)
レゾルシノール、4,6−ビス(2−、3−または4−
フェノキシフェニルアゾ)レゾルシノール、4,6−ビ
ス(2−、3−または4−ヒドロキシフェニルアゾ)レ
ゾルシノール、4,6−ビス(2−、3−または4−ア
ミノフェニルアゾ)レゾルシノール、4,6−ビス〔2
−、3−または4−(N,N−ジメチルアミノ)フェニ
ルアゾ〕レゾルシノール、4,6−ビス(2−、3−ま
たは4−カルボキシフェニルアゾ)レゾルシノール、
4,6−ビス(2−、3−または4−スルホフェニルア
ゾ)レゾルシノール、4,6−ビス(2−、3−、4
−、5−、6−、7−または8−スルホ−1−ナフチル
アゾ)レゾルシノール、4,6−ビス(1−、3−、4
−、5−、6−、7−または8−スルホ−2−ナフチル
アゾ)レゾルシノールなど。
【0032】4,6−ビス(アリールアゾ)レゾルシノ
ールは、溶媒中、金属触媒の存在下に水素化分解反応さ
せて、4,6−ジアミノレゾルシノールまたはその塩へ
と導かれる。
【0033】水素化分解反応は、溶媒中で行われる。こ
こで用いる溶媒としては、例えば、水、低級アルコール
類、芳香族炭化水素類、ハロ置換ベンゼン類、ハロゲン
化脂肪族炭化水素類、環状または非環状のエーテル類、
低級ケトン類、非プロトン性極性溶媒などが挙げられ
る。低級アルコール類の具体例は、メタノール、エタノ
ール、2−プロパノールなどであり、芳香族炭化水素類
の具体例は、ベンゼン、トルエン、キシレンなどであ
り、ハロ置換ベンゼン類の具体例は、モノクロロベンゼ
ン、o−ジクロロベンゼンなどであり、ハロゲン化脂肪
族炭化水素類の具体例は、ジクロロメタン、ジクロロエ
タンなどであり、エーテル類の具体例は、ジオキサン、
テトラヒドロフラン、グライムなどであり、 低級ケト
ン類の具体例は、アセトン、メチルエチルケトンなどで
あり、非プロトン性極性溶媒の具体例は、N,N−ジメ
チルホルムアミド、N−メチルピロリドンなどである。
これらの溶媒は、それぞれ単独で、または2種以上を混
合して用いることができる。溶媒は、4,6−ビス(ア
リールアゾ)レゾルシノールの量を基準として、通常1
〜50重量倍の範囲、さらには2〜50重量倍の範囲で
用いるのが好ましく、とりわけ2〜20重量倍の範囲が
好適である。
【0034】この水素化分解反応は、金属触媒の存在下
で行われる。金属触媒を構成する金属は、周期律表第VI
II族の元素が好ましく、かかる金属触媒としては特に、
パラジウム系、ニッケル系、白金系、ロジウム系、ルテ
ニウム系、コバルト系、イリジウム系のものなどが例示
される。これらの金属の単体、これらの金属のいずれか
を含む合金、またはこれらの金属のいずれかの化合物
を、触媒として用いることができる。合金としては、例
えば、ラネーニッケルなどが挙げられ、金属化合物とし
ては、例えば、酸化パラジウム、酢酸パラジウム、酸化
白金などが挙げられる。なかでも、パラジウム系または
白金系の触媒が好ましい。またこれらの金属触媒は、担
体、例えば、アルミナ、ジルコニア、チタニアのような
酸化物あるいは炭素などに、担持して使用することもで
きる。なかでも、パラジウムまたは白金を炭素に担持さ
せたものが好ましく、とりわけ、パラジウムを炭素に担
持させたパラジウムカーボンが好ましい。 金属触媒
は、4,6−ビス(アリールアゾ)レゾルシノールの量
を基準に、金属分として一般的には0.005〜10重量
%の範囲で使用され、好ましくは0.01〜10重量%の
範囲、さらに好ましくは0.01〜5重量%の範囲で使用
される。
【0035】水素化分解反応は、以上説明したような金
属触媒の存在下、4,6−ビス(アリールアゾ)レゾル
シノールを含む溶媒中に水素ガスを吹き込むことにより
行われる。この際、一般的には常圧〜100kgf/cm2
範囲、好ましくは常圧〜20kgf/cm2 の範囲の水素圧
で、反応が行われる。水素化分解反応の温度は、一般的
には−30〜+100℃の範囲、好ましくは10〜70
℃の範囲である。
【0036】こうして4,6−ジアミノレゾルシノール
は、遊離のアミンまたはその塩の形で生成する。すなわ
ち、系内に酸が存在しなければ遊離アミンの形で生成
し、系内に酸が存在すれば塩の形で生成する。通常は遊
離アミンの形で生成することが多いが、反応終了後に酸
を加えて塩の形にすることもできる。そこで反応終了後
は、金属触媒、水素化分解反応によって生成したアリー
ルアミン、そして4,6−ジアミノレゾルシノールまた
はその塩を分離したあと、必要に応じて金属触媒の回
収、アリールアミンの回収、4,6−ジアミノレゾルシ
ノールの鉱酸塩化、4,6−ジアミノレゾルシノール鉱
酸塩の晶析などを行うことができる。金属触媒、アリー
ルアミンおよび4,6−ジアミノレゾルシノールまたは
その塩を分離するには、使用した金属触媒の種類、アリ
ールアミンの種類、および水素化分解反応に用いた溶媒
の種類に応じて、いくつかの方法が適用可能である。例
えば、次のようなものを挙げることができる。
【0037】(1) 金属触媒が溶媒に不溶の場合は、必要
により反応液を濃縮、冷却し、また必要ならばそこへ、
水素化分解反応に用いた溶媒とは異なる溶媒を加えて、
4,6−ジアミノレゾルシノールを結晶化させたあと、
固液分離により、液体側にアリールアミンを、そして固
体側に4,6−ジアミノレゾルシノールと金属触媒の混
合物を得、この固体側混合物に鉱酸水溶液を加え、必要
により加熱し、4,6−ジアミノレゾルシノールを鉱酸
塩にして溶解させ、固液分離により液体側に4,6−ジ
アミノレゾルシノール鉱酸塩を得る方法;
【0038】(2) 金属触媒が溶媒に可溶の場合は、必要
により反応液を濃縮、冷却し、4,6−ジアミノレゾル
シノールを結晶化させたあと、固液分離により、液体側
にアリールアミンおよび金属触媒を、そして固体側に
4,6−ジアミノレゾルシノールを得る方法;
【0039】(3) 反応液を、必要ならば高沸点溶媒と混
合したあと、蒸留によって溶媒およびアリールアミンを
留去し、蒸留残渣に薄い鉱酸溶液を加え、必要により加
熱し、4,6−ジアミノレゾルシノールを鉱酸塩にして
溶解させ、固液分離により、固体側に金属触媒を、そし
て液体側に4,6−ジアミノレゾルシノール鉱酸塩を得
る方法;
【0040】(4) 必要により反応液に溶媒を加えたあ
と、必要ならば金属触媒を除去し、残った液体に鉱酸を
加えて鉱酸酸性とし、必要により濃縮して、析出する
4,6−ジアミノレゾルシノール鉱酸塩を分離する方
法;
【0041】(5) 必要により反応液から金属触媒を除去
し、また必要ならばこの反応液を濃縮したあと、この反
応液に疎水性の有機溶媒および水を加え、 pHを6以
上として、アリールアミンを疎水性有機溶媒層に抽出
し、4,6−ジアミノレゾルシノールまたはその塩を水
層に抽出して分離する方法;
【0042】(6) 必要により反応液から金属触媒を除去
したあと、濃縮して、濃縮残渣中に、4,6−ジアミノ
レゾルシノールまたはその塩を得る方法など。
【0043】これらの操作は、4,6−ジアミノレゾル
シノールが酸化されやすいため、無酸素雰囲気下で行う
ことが望ましく、あるいは、塩化スズのような還元剤の
存在下で、これらの操作を行ってもよい。これらの操作
で用いる鉱酸としては、例えば、塩酸、塩化水素ガス、
硫酸、燐酸などが挙げられるが、好ましいものは、塩酸
および塩化水素ガスである。なお、水素化分解で生成し
たアリールアミンは、回収して再使用することができ
る。またもちろん、金属触媒も回収して再使用すること
ができる。
【0044】こうして得られる4,6−ジアミノレゾル
シノールまたはその塩は、必要に応じて鉱酸を加えて鉱
酸塩にしたあと、再結晶により、さらに精製することが
できる。再結晶溶媒としては、水;塩酸、硫酸水溶液、
燐酸水溶液のような鉱酸水溶液;メタノール、エタノー
ルのようなアルコール系溶媒;アセトンのようなケトン
系溶媒;N,N−ジメチルホルムアミドのような非プロ
トン性極性溶媒などが挙げられ、これらをそれぞれ単独
で、または2種以上を組み合わせて用いることができ
る。好ましくは、水または塩酸が用いられる。再結晶
は、温度降下による晶析および、鉱酸の添加による酸析
のいずれでも行うことができ、またこれらを組み合わせ
ることもできる。
【0045】例えば塩酸を用いて精製する場合について
説明すると、塩酸の濃度は、一般的には5〜35重量%
の範囲、好ましくは10〜25重量%の範囲であり、こ
うした濃度の塩酸を、4,6−ジアミノレゾルシノール
またはその塩の量を基準に、一般的には5〜40重量倍
の範囲、さらには10〜20重量倍の範囲で用いるのが
好ましい。再結晶にあたっては通常、4,6−ジアミノ
レゾルシノールまたはその塩を塩酸と混合し、約10〜
100℃の温度に加熱して溶解させ、完全に溶解した状
態で必要に応じて活性炭などを用いた脱色操作を行い、
冷却して4,6−ジアミノレゾルシノールの2塩酸塩を
析出させる。冷却温度は、通常−10〜+30℃の範
囲、好ましくは0〜10℃の範囲である。析出した結晶
を濾別し、乾燥することにより、純度のよい4,6−ジ
アミノレゾルシノールの2塩酸塩が得られる。
【0046】また別の態様として、再結晶の際に、塩酸
の添加による酸析および温度降下による晶析を組み合わ
せることができる。この場合について説明する。4,6
−ジアミノレゾルシノール2塩酸塩に、無酸素下、例え
ば窒素雰囲気下で、一般的には1〜20重量倍、好まし
くは3〜10重量倍の水を加え、20〜100℃、好ま
しくは40〜90℃に昇温して塩酸塩を溶解させ、必要
なら活性炭などを用いた脱色操作を行ったあと、熱時濾
過により不溶物を濾別する。濾液を、無酸素下で、−5
〜+30℃、好ましくは0〜20℃に冷却し、溶液中の
塩化水素濃度が5〜35重量%、好ましくは10〜35
重量%となるように、塩酸を滴下するかあるいは塩化水
素ガスを吹き込む。冷却操作と塩酸または塩化水素ガス
の添加操作は、逆の順序で行ってもよいし、同時に行っ
てもよい。こうして析出した結晶を濾別し、乾燥するこ
とにより、純度のよい4,6−ジアミノレゾルシノール
の2塩酸塩が得られる。
【0047】以上説明したような、4,6−ジアミノレ
ゾルシノールまたはその塩を取り出し、精製する方法の
なかでも、上記 (1)の方法と鉱酸による晶析を組み合わ
せるのが好ましい。すなわち、水素化分解反応により生
成した4,6−ジアミノレゾルシノールを結晶化して、
アリールアミンから分離したあと、鉱酸を加えて溶解
し、晶析することによって、純度のよい4,6−ジアミ
ノレゾルシノール鉱酸塩を、効率よく得ることができ
る。またこの場合は、水素化分解反応によって生成した
アリールアミンを効率的に回収することができる。
【0048】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらによって限定されるもの
ではない。例中にある部および%は、特にことわらない
かぎり重量基準である。まず、アリールジアゾニウム塩
を得るまでの例を示す。
【0049】例1:参考 攪拌装置および温度計を備えた反応容器に、水96部お
よび35%塩酸88部を仕込み、5℃以下に冷却した。
この溶液を攪拌しながら、その中へ、アニリン36.1部
および冷水96部を加えたあと、5℃以下に保って、4
0%亜硝酸ナトリウム水溶液72.9部をゆっくりと注加
した。注加後、冷水約91部を加えて溶液の重量を48
0部とし、濃度11.2%の塩化ベンゼンジアゾニウム水
溶液を得た。
【0050】例2:参考 攪拌装置および温度計を備えた反応容器に、水53部お
よび35%塩酸48部を仕込み、5℃以下に冷却した。
この溶液を攪拌しながら、その中へ、p−アニシジン2
6部および冷水53部を加えたあと、5℃以下に保っ
て、40%亜硝酸ナトリウム水溶液40部をゆっくりと
注加した。注加後、冷水約99部を加えて溶液の重量を
319部とし、濃度11.2%の塩化p−メトキシベンゼ
ンジアゾニウム水溶液を得た。
【0051】次に、例1で得られた塩化ベンゼンジアゾ
ニウム水溶液を用いて、レゾルシノールとのカップリン
グ反応を行い、さらにカップリング生成物を水素化分解
反応させた例を示す。
【0052】例3 攪拌装置、pH計および温度計を備えた反応容器に、水
800gおよびメタノール800gを仕込み、この中
へ、レゾルシノール8.9gを加えて溶解させた。この溶
液に10%水酸化ナトリウム水溶液を加えて、pHを1
1.5に調整した。この溶液を0〜5℃に冷却し、攪拌し
ながらその中へ、例1の方法で調製した塩化ベンゼンジ
アゾニウム水溶液220gを滴下した。この間、10%
水酸化ナトリウム水溶液も反応液中に滴下し、溶液のp
Hを11.5〜12に保った。反応終了後、塩酸を加えて
反応液を酸性とし、4,6−ビス(フェニルアゾ)レゾ
ルシノールを析出させ、濾取した。濾取した結晶をジク
ロロメタンに溶解させ、水洗したあとジクロロメタン層
を濃縮して、4,6−ビス(フェニルアゾ)レゾルシノ
ール27.6g(含量70%)を得た。レゾルシノールに
対する収率は75%であった。
【0053】得られた含量70%の4,6−ビス(フェ
ニルアゾ)レゾルシノール11.2gを、メタノール12
7gおよび5%パラジウムカーボン(52%含水品)1
5.1gとともに、攪拌装置および温度計を備えたオート
クレーブ中に仕込んだ。容器内の雰囲気を水素で置換し
たあと、水素圧を3kgf/cm2・G とし、攪拌下、20〜2
5℃で反応させた。 水素の吸収が停止し、反応が終了
したところで反応雰囲気を常圧に戻し、窒素置換したの
ち、35%塩酸127gを加え、触媒を濾別した。濾液
からメタノールおよび塩酸を減圧下に留去して、4,6
−ジアミノレゾルシノール2塩酸塩を含む粗結晶10.4
gを得た。粗結晶中の4,6−ジアミノレゾルシノール
2塩酸塩の含量は48%であり、4,6−ビス(フェニ
ルアゾ)レゾルシノールからの収率は95%であった。
この粗結晶を35%塩酸103gに加えて80℃まで昇
温し、溶解させた。 その後0℃まで冷却し、析出した
結晶を濾過し、乾燥して、4,6−ジアミノレゾルシノ
ール2塩酸塩3.15gを得た。高速液体クロマトグラフ
ィーで分析したところ、4,6−ジアミノレゾルシノー
ル2塩酸塩の含量は99%であり、精製収率は62.6%
であった。
【0054】例4 例3の前半と同様にして得られた含量70%の4,6−
ビス(フェニルアゾ)レゾルシノール9.6gを、メタ
ノール150gおよび5%パラジウムカーボン(52%
含水品)2gとともに、攪拌装置および温度計を備えた
オートクレーブ中に仕込んだ。容器内の雰囲気を水素で
置換したあと、水素圧を3kgf/cm2・G とし、攪拌下、2
0〜25℃で反応させた。 水素の吸収が停止し、反応
が終了したところで反応雰囲気を常圧に戻し、窒素置換
したのち、35%塩酸50gを加え、触媒を濾別した。
濾液からメタノールおよび塩酸を減圧下に留去して、
4,6−ジアミノレゾルシノール2塩酸塩を含む粗結晶
9.93gを得た。粗結晶中の4,6−ジアミノレゾルシ
ノール2塩酸塩の含量は43%であり、4,6−ビス
(フェニルアゾ)レゾルシノールからの収率は95%で
あった。これを塩酸から再結晶して、4,6−ジアミノ
レゾルシノール2塩酸塩2.7gを得た。
【0055】以下に示す例は、例1または2で得られた
アリールジアゾニウム塩を用いて、レゾルシノールとの
カップリング反応を行ったものである。
【0056】例5 攪拌装置および温度計を備えた反応容器に、50%メタ
ノール水溶液250mlを仕込み、この中へ、レゾルシノ
ール1.10gを加えて溶解させた。この溶液に10%水
酸化ナトリウム水溶液を加えて、pHを11.5に調整し
たあと、0〜5℃に冷却し、攪拌しながら、その中へ、
例1の方法で調製した塩化ベンゼンジアゾニウム水溶液
25.0gを滴下した。この間、10%水酸化ナトリウム
水溶液も反応液中に滴下し、反応液のpHを11.5〜1
2.0に保った。反応終了後、反応液を高速液体クロマト
グラフィーで分析して反応生成物の組成を求め、その結
果を表1に示した。
【0057】例6:比較 例5における50%メタノール水溶液に代えて、水を2
50ml用いた以外は、例5と同様の操作で実験を行っ
た。結果を表1に示す。
【0058】例7:比較 例6における水の量を1000mlとした以外は、例6と
同様の操作で実験を行った。結果を表1に示す。
【0059】例8:比較 攪拌装置、pH計および温度計を備えた反応容器に、0.
10 M-Na2HPO4、0.05 M-NaOH および 0.05 M-KCl からな
る緩衝溶液1000mlを仕込み、この中へ、レゾルシノ
ール1.10gを加えて溶解させた。 この溶液を0〜5
℃に冷却し、攪拌しながら、その中へ、例1の方法で調
製した塩化ベンゼンジアゾニウム水溶液25.0gを滴下
した。この間、10%水酸化ナトリウム水溶液も反応液
中に滴下し、溶液のpHを11.5〜12.0に保った。反
応終了後、塩酸を加えて反応液を酸性とし、粗4,6−
ビス(フェニルアゾ)レゾルシノールを濾取した。これ
を高速液体クロマトグラフィーで分析し、その結果を表
1に示した。
【0060】
【表1】
【0061】例9〜13 例5において、塩化ベンゼンジアゾニウム水溶液滴下前
の反応溶液のpHおよび塩化ベンゼンジアゾニウム水溶
液滴下中の反応溶液のpHを、それぞれ表2に示すよう
に変えた以外は、例5と同様の操作で実験を行った。各
例の結果を、例5の結果とともに、表2に示す。
【0062】
【表2】
【0063】例14 攪拌装置、pH計および温度計を備えた反応容器に、水
800g、メタノール800gおよびレゾルシノール
8.85gを仕込み、この溶液を0℃に冷却したあと、1
0%水酸化ナトリウム水溶液にてpHを11.5に調整し
た。この溶液を攪拌しながら、そこへ、例1の方法によ
り調製した11.2%塩化ベンゼンジアゾニウム水溶液2
10gを3時間かけて滴下した。この間、10%水酸化
ナトリウム水溶液も反応液中に滴下し、反応液のpHを
11.5〜12.0に保った。滴下が進むにつれ、反応液は
スラリー状になった。塩化ベンゼンジアゾニウム水溶液
の滴下終了後、水酸化ナトリウム水溶液の滴下も止め、
0℃で1時間攪拌した。この反応液に10%塩酸を滴下
し、1時間かけて反応液のpHを3とし、さらに5℃で
12時間静置した。反応液を濾過したあと、濾紙上の固
体をメタノール400gで洗浄し、得られたウェットケ
ーキを、50℃、1mmHgの条件で6時間乾燥して、粗
4,6−ビス(フェニルアゾ)レゾルシノール24.0g
を得た。高速液体クロマトグラフィーによる絶対検量線
法で分析したところ、4,6−ビス(フェニルアゾ)レ
ゾルシノールの純度は85.6%であり、2,4−ビスア
ゾ体5.9%および2,4,6−トリスアゾ体5.8%を含
有していたが、4−モノアゾ体は検知されなかった。レ
ゾルシノールを基準とした4,6−ビス(フェニルア
ゾ)レゾルシノールの収率は80.3%であった。
【0064】例15 例14における11.2%塩化ベンゼンジアゾニウム水溶
液の代わりに、 例2の方法により調製した11.2%塩
化p−メトキシベンゼンジアゾニウム水溶液を255g
用いた以外は、例14と同様の操作で実験を行い、4,
6−ビス(p−メトキシフェニルアゾ)レゾルシノール
を得た。結果を表3に示す。
【0065】例16 例15において、反応溶媒として用いた水800gおよ
びメタノール800gの代わりに、水180gおよびメ
タノール180gを用いた以外は、例15と同様の操作
で実験を行った。結果を表3に示す。
【0066】例17 例15において、反応溶媒として用いた水800gおよ
びメタノール800gの代わりに、水36gおよびメタ
ノール36gを用いた以外は、例15と同様の操作で実
験を行った。結果を表3に示す。
【0067】
【表3】
【0068】例18 例16において、反応溶媒として用いた水180gおよ
びメタノール180gの代わりに、水180gおよび
N,N−ジメチルホルムアミド180gを用いた以外
は、例16と同様の操作で実験を行った。結果を、例1
6の結果とともに表4に示す。なお、表4中の「DM
F」はN,N−ジメチルホルムアミドを表す。
【0069】例19 例16において、反応溶媒として用いた水180gおよ
びメタノール180gの代わりに、水180gおよびア
セトン180gを用いた以外は、例16と同様の操作で
実験を行った。結果を表4に示す。
【0070】
【表4】
【0071】例20:参考 攪拌装置、pH計および温度計を備えた反応容器に、水
800g、メタノール800gおよびレゾルシノール
8.85gを仕込み、この溶液を0℃に冷却した。溶液の
pHは5.5であった。この溶液に、例1の方法により調
製した11.2%塩化ベンゼンジアゾニウム水溶液95g
を80分かけて滴下した。この間、10%水酸化ナトリ
ウム水溶液も反応液中に滴下し、反応液のpHを5〜6
に保った。塩化ベンゼンジアゾニウム水溶液の滴下終了
後、10%水酸化ナトリウム水溶液を用いて、反応液の
pHを11.5に調整した。次いで、11.2%塩化ベンゼ
ンジアゾニウム水溶液115gを90分かけて滴下し、
この間、10%水酸化ナトリウム水溶液を用いて反応液
のpHを11.5〜12.0に保った。塩化ベンゼンジアゾ
ニウム水溶液の滴下終了後、水酸化ナトリウム水溶液の
滴下も止め、0℃で1時間攪拌した。以下、例14と同
様の操作を行い、含量85.0%の4,6−ビス(フェニ
ルアゾ)レゾルシノール24.2gを得た。2,4−ビス
アゾ体7.3%および2,4,6−トリスアゾ体3.8%を
含有していたが、4−モノアゾ体は検知されなかった。
レゾルシノールを基準とした4,6−ビス(フェニルア
ゾ)レゾルシノールの収率は80.4%であった。
【0072】以上の例5〜20によって得られる4,6
−ビス(アリールアゾ)レゾルシノール、とりわけ例1
4〜20によって固体として取り出されたものは、水素
化分解反応による4,6−ジアミノレゾルシノールまた
はその塩の製造に、有利に使用することができる。ここ
では、例16で得られた4,6−ビス(p−メトキシフ
ェニルアゾ)レゾルシノールを用いて、水素化分解反応
を行った例を示す。
【0073】例21 例16で得られた純度93.4%の4,6−ビス(p−メ
トキシフェニルアゾ)レゾルシノール20gを、メタノ
ール114g、および5%パラジウムカーボン(52%
含水品)0.44gとともに、攪拌装置および温度計を備
えたオートクレーブに仕込んだ。容器内の雰囲気を水素
で置換したあと、水素圧を5kgf/cm2・Gに保ちながら、
攪拌下、40℃で反応させた。水素の吸収が停止し、反
応が終了したところで反応雰囲気を常圧に戻し、窒素置
換したのち、35%塩酸を加え、4,6−ジアミノレゾ
ルシノールを塩酸塩にして溶解させ、次いで触媒を濾別
した。濾液を高速液体クロマトグラフィーで分析したと
ころ、4,6−ジアミノレゾルシノール2塩酸塩の収率
は91%であった。
【0074】以下に示す例は、反応によって得られた
4,6−ジアミノレゾルシノールを、別の方法で塩酸塩
として回収したものである。
【0075】例22 攪拌装置および温度計を備えたオートクレーブに、例1
6と同様の方法で得られた純度93.4%の4,6−ビス
(p−メトキシフェニルアゾ)レゾルシノール20g、
メタノール114g、および5%パラジウムカーボン
(52%含水品)0.44gを仕込んだ。例21と同様の
方法で反応を行い、反応が終了したところで反応雰囲気
を常圧に戻し、窒素置換したのち、窒素気流中、20℃
で、セライトを敷いたグラスフィルターにより、反応液
から、触媒と4,6−ジアミノレゾルシノールを濾過し
た。高速液体クロマトグラフィーで濾液を分析したとこ
ろ、p−アニシジンが濾液中に91%回収されていた。
【0076】グラスフィルター上の固体を窒素雰囲気下
で容器に移し、引き続き窒素雰囲気下で、脱気した純水
110gを加えて攪拌したのち、50℃にて35%塩酸
12gを滴下し、4,6−ジアミノレゾルシノールを塩
酸塩にして溶解させた。触媒を濾過し、濾液に35%塩
酸65gを滴下し、0℃に冷却して、4,6−ジアミノ
レゾルシノール2塩酸塩を晶析した。これらの操作は、
すべて窒素雰囲気下で行った。晶出した結晶を濾過し、
乾燥して、含量100%の4,6−ジアミノレゾルシノ
ール2塩酸塩4.4gが得られた。4,6−ビス(p−メ
トキシフェニルアゾ)レゾルシノール基準の収率は41
%であった。
【0077】例23 例22におけるメタノールの量を40gとした以外は、
例22と同様の操作を行った。p−アニシジンは87%
回収され、含量100%の4,6−ジアミノレゾルシノ
ール2塩酸塩が、4,6−ビス(p−メトキシフェニル
アゾ)レゾルシノールを基準として、66%の収率で得
られた。
【0078】例24 例22におけるメタノールの代わりに、2−プロパノー
ルを114g用いた以外は、例22と同様の操作を行っ
た。 p−アニシジンは93%回収され、含量100%
の4,6−ジアミノレゾルシノール2塩酸塩が、4,6
−ビス(p−メトキシフェニルアゾ)レゾルシノールを
基準として、68%の収率で得られた。
【0079】例25 例22におけるメタノールの代わりに、メタノール38
gおよびトルエン76gの混合溶媒を用いた以外は、例
22と同様の操作を行った。p−アニシジンは98%回
収され、含量100%の4,6−ジアミノレゾルシノー
ル2塩酸塩が、4,6−ビス(p−メトキシフェニルア
ゾ)レゾルシノールを基準として、63%の収率で得ら
れた。
【0080】
【発明の効果】本発明によれば、衝撃や加熱によって爆
発の危険があるニトロ化合物を経由することなく、4,
6−ビス(アリールアゾ)レゾルシノールから、あるい
はアリールアミンとレゾルシノールとから、4,6−ジ
アミノレゾルシノールまたはその塩を製造することがで
きる。また、こうして得られる4,6−ジアミノレゾル
シノールに特定の処理を施すことにより、4,6−ジア
ミノレゾルシノールの鉱酸塩を、高い純度で取り出すこ
とができる。さらには、この方法において4,6−ジア
ミノレゾルシノールの前駆体となる4,6−ビス(アリ
ールアゾ)レゾルシノールは、アリールアミンとレゾル
シノールとから、位置選択性よく、かつ効率的に製造す
ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村田 弘一 大阪市此花区春日出中3丁目1番98号 住友化学工業株式会社内 (72)発明者 高畠 哲彦 大阪府高槻市塚原2丁目10番1号 住友 化学工業株式会社内 (72)発明者 吉田 勲 大阪市此花区春日出中3丁目1番98号 住友化学工業株式会社内 (56)参考文献 特表 平9−509425(JP,A) J.Chem.Soc.,Perki n Trans.▲II▼[8 ](1985)1247 Helv.Chim.Acta., [41](1958)1816 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 213/02 C07C 215/80 C07C 245/08 CA(STN) CAOLD(STN) REGIATRY(STN)

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アリールアミンをジアゾ化して得られるア
    リールジアゾニウム塩を、レゾルシノールとカップリン
    グ反応させて、4,6−ビス(アリールアゾ)レゾルシ
    ノールを得、この4,6−ビス(アリールアゾ)レゾル
    シノールを、溶媒中、金属触媒の存在下に水素化分解反
    応させることを特徴とする、4,6−ジアミノレゾルシ
    ノールまたはその塩の製造方法。
  2. 【請求項2】カップリング反応を水と混和する有機溶媒
    および水からなる混合溶媒中で行う請求項1記載の方
    法。
  3. 【請求項3】水と混和する有機溶媒がメタノールである
    請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】カップリング反応をpH9以上で行う請求
    項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. 【請求項5】溶媒中にレゾルシノールが存在する状態
    で、レゾルシノールの量を基準に0.8〜1.1モル倍のア
    リールジアゾニウム塩を加えて、pH4〜13で一段目
    のカップリング反応を行い、このカップリング生成物が
    溶媒中に懸濁している状態で、当初のレゾルシノールの
    量を基準に、一段目のカップリング反応に用いたアリー
    ルジアゾニウム塩との合計量が1.8〜2.5モル倍となる
    ように、さらにアリールジアゾニウム塩を加えて、pH
    9〜14で二段目のカップリング反応を行う請求項1〜
    3のいずれかに記載の方法。
  6. 【請求項6】アリールアミンがアニリンまたはp−アニ
    シジンである請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
  7. 【請求項7】金属触媒がパラジウム系または白金系のも
    のである請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
  8. 【請求項8】金属触媒がパラジウムカーボンである請求
    項7記載の方法。
  9. 【請求項9】4,6−ビス(アリールアゾ)レゾルシノ
    ールを、溶媒中、金属触媒の存在下に水素化分解反応さ
    せることを特徴とする、4,6−ジアミノレゾルシノー
    ルまたはその塩の製造方法。
  10. 【請求項10】請求項1〜9のいずれかに記載の方法に
    よって得られる4,6−ジアミノレゾルシノールを結晶
    化して、アリールアミンから分離したあと、鉱酸を加え
    て溶解し、晶析することを特徴とする、4,6−ジアミ
    ノレゾルシノール鉱酸塩の製造方法。
  11. 【請求項11】アリールアミンをジアゾ化して得られる
    アリールジアゾニウム塩を、水と混和する有機溶媒を含
    む溶媒中、pH9以上でレゾルシノールとカップリング
    反応させることを特徴とする、4,6−ビス(アリール
    アゾ)レゾルシノールの製造方法。
  12. 【請求項12】溶媒が水と混和する有機溶媒および水か
    らなる混合溶媒である請求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】レゾルシノールに対して20〜500重
    量倍の溶媒を存在させる請求項12記載の方法。
  14. 【請求項14】カップリング反応をpH10〜12の範
    囲で行う請求項11〜13のいずれかに記載の方法。
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