JP2902436B2

JP2902436B2 - コンセントの構造

Info

Publication number: JP2902436B2
Application number: JP4880290A
Authority: JP
Inventors: 登喜男田西; 賢一橋本
Original assignee: Matsushita Electric Works Ltd
Current assignee: Panasonic Electric Works Co Ltd
Priority date: 1990-02-28
Filing date: 1990-02-28
Publication date: 1999-06-07
Anticipated expiration: 2014-06-07
Also published as: JPH03252073A

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、例えばパネルや間仕切などに取り付けるコ
ンセントの構造に関するものである。

［従来の技術］この種のパネルや間仕切などに取り付けるコンセント
は、従来、取付ネジ等に固定するのが一般的である。

［発明が解決しようとする課題］かかる従来の場合、コンセントを取付ネジで固定して
いるため、コンセントを所謂ワンタッチで取り付けるこ
とができず、施工性に難があった。

本発明は、上述の点に鑑みて提供したものであって、
コンセントをパネル等の被取付部に取付枠を介してワン
タッチで取り付けられるようにしたコンセントの構造を
提供することを目的としたものである。

［課題を解決するための手段］本発明は、外殻の前面に２組の栓刃挿入孔が設けられ
るとともに外殻の側面に端子部が設けられたコンセント
に造営材への取付用の取付穴を有すると共に、装着手段
を介して上記コンセントにワンタッチで着脱自在な取付
枠を設け、パネル等の被取付部へワンタッチで着脱自在
に取り付ける取付手段を上記取付枠に設けたものであ
る。

［作用］而して、外殻の前面に２組の栓刃挿入孔が設けられる
とともに外殻の側面に端子部が設けられたコンセントに
ワンタッチで装着した取付枠を介して、パネル等の被取
付部へワンタッチで取り付けられるものであり、また、
造営材へ取り付ける場合には取付枠を装着せずに、取付
穴により取り付けるようにしている。

［実施例］以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。本
発明のコンセント１は第１図及び第２図に示すように、
接地極付きの所謂ダブルコンセントであり、細長く形成
している。コンセント１はボデイ２とカバー３とで外殻
が構成され、両側に電源側の端子部４と、送り配線用の
端子部５が夫々形成されている。そして、コンセント１
内には一対の電源用の電源バネブロック６と、接地用の
接地バネブロック７とが納装される。

ボデイ２には長手方向に絶縁壁11a,11bを介して溝12
a,12b,12cが３条形成してある。ボデイ２の両側にはこ
の溝12a,12b,12cと同方向に電線８の挿入をガイドする
ガイド溝13が形成されている。また、カバー３にも略同
様に形成してある。ボデイ２の四隅には造営材へ取り付
ける場合のネジ挿通用の取付穴14aが穿設され、この取
付穴14aの内側にはボデイ２とカバー３とを固着するべ
くハトメ15挿通用の挿通孔16aが夫々穿設してある。こ
れらボデイ２の取付穴14aと挿通孔16aに夫々対応した取
付穴14bと挿通孔16bとがカバー３に穿孔してある。

次に、溝12a,12bに配置される一対の電源バネブロッ
ク６について説明する。帯状の板金を折曲形成した導電
板17の中央下部にはスリット18が形成されていて、この
スリット18をボデイ２のリブ19に圧入することで、導電
板17が仮固定される。また、導電板17には刃受バネ20,2
1が一体に形成され、両導電板17,17の刃受バネ20,21で
１組のコンセント部が構成される。刃受バネ20,21の上
部は円弧状に形成されており、その段部20a,21aに回転
して挿入したプラグの栓刃の突起が引掛係止してプラグ
が容易に抜けない抜け止め構造となっている。更に、導
電板17の両端にはコ字型の端子板22,23が一体に形成さ
れ、この端子板22,23内に弾性を有する導電性の鎖錠バ
ネ24が配置されている。この鎖錠バネ24により挿入され
た電線８の導体8aを端子板22,23に弾接して電気的接触
を得るようにしている。鎖錠バネ24の上方には鎖錠バネ
24を付勢して端子板22,23と電線８の導体8aとの接触を
開離させる解除釦25が配置されている。尚、これら端子
板22,23、鎖錠バネ24、解除釦25等で所謂速結端子構造
となっている。従って、電線８との接続が容易で、接続
された電線８が解除釦25を介してドライバにより解除さ
れ、また、再結線が可能である。

接地バネブロック７の導電板26も帯像の板金を折曲し
て構成されていて、中央下部にはスリット27が形成して
ある。このスリット27をボデイ２のリブ28に圧入して導
電板26が仮固定される。また、導電板26には接地極用の
刃受バネ29が一体に形成され、同様に抜け止め用の段部
29aが形成してある。更に、導電板26の両端にはコ字型
の端子板30,31が一体に形成され、上記と同様に鎖錠バ
ネ24が配置され、１つの解除釦25で同時に３つの鎖錠バ
ネ24を付勢するようにしている。

ボデイ２の上面に覆設されるカバー３の上面の両側に
は夫々栓刃挿入孔32,33が設けられ、各刃受バネ20,21,2
9に対応して夫々円弧錠に形成されている。また、カバ
ー３にドライバの先端を挿入して解除釦25を付勢するた
めの穴34が穿孔されている。

而して、ボデイ２に導電板17,26がネジ止めされ、そ
の上にカバー３が覆設されてハトメ15を挿通孔16b,16a
に挿入し、ハトメ15をかしめてボデイ２とカバー３とが
結合されることになる。

次に、コンセント１の下面側にワンタッチで装着され
る取付枠41について説明する。第１図に示すように、取
付枠41は平板状からなり、例えばステンレス等のバネ性
の良い金属板で構成されている。取付枠41の四隅から舌
片42を上方へ折曲形成し、各舌片42に係止片43を内側が
突出するように切り欠き形成して弾性をもたせている。
また、取付枠41の略中央には下面側に突出するようにダ
ボ44を突設している。更に、舌片42の側方にはＬ型の固
定片45が一体に下面側に形成してある。一方、カバー３
の側面には取付枠41の係止片43が係止する凹部35が形成
してあり、係止片43が凹部35に位置して係止片43の下端
がボデイ２の上面に係止して、取付枠41がコンセント１
に装着されることになる。すなわち、コンセント１を取
付枠41の上方からはめることで、係止片43が凹部35に係
止して、コンセント１に取付枠41をワンタッチで装着す
ることができる。また、コンセント１から取付枠41を外
す場合には、ドライバ等の先端で係止片43を外側にたわ
ますことで、取付枠41をコンセント１からワンタッチで
外すことができる。尚、係止片43及び凹部35が装着手段
を構成している。また、第１図において、左側の電線８
の電源側の電源とし、右側の電線８を送り用の電線とし
ている。

コンセント１の被取付部である取付板46には第１図に
示すように、取付枠41の固定片45が挿入される細幅の挿
入孔47が夫々穿設され、また、取付枠41のダボ44が挿入
嵌合される嵌合孔48が穿孔してある。尚、取付枠41の固
定片45が取付板46への取り付けるための取付手段を構成
している。

次に、コンセント１を取付板46に取り付ける方法につ
いて説明する。取付枠41をコンセント１に上述のように
ワンタッチで装着しておき、第３図（ａ）に示すよう
に、取付枠41の固定片45を取付板46の挿入孔47に挿入
し、次いで同図（ｂ）の矢印に示すように、コンセント
１をそのままスライドさせていき、取付枠41のダボ44が
取付板46の嵌合孔48に嵌合することで、取付枠41すなわ
ちコンセント１が取付板46にワンタッチで取り付けるこ
とができる。また、コンセント１を取付板46から外す場
合には、ダボ44をドライバの先端等で押して嵌合を解除
し、コンセント１を上記とは反対側にスライドさせるこ
とで、コンセント１を取付板46から容易に取り外すこと
ができる。

第４図はコンセント１をパネルに装着した場合を示
し、機器51に設けられた断面略コ字型の本体パネル50の
溝部分に、上述の挿入孔47、嵌合孔48等を穿設してお
き、本体パネル50にコンセント１を取付枠41を介して装
着したものである。そして、コンセント１の栓刃挿入孔
32,33の部分を望ませる開口部52を形成したカバーパネ
ル53をビス54により本体パネル50に固定する。また、コ
ンセント１は取付枠41を介して間仕切等にも容易に取り
付けることができるものである。更に、コンセント１の
両側に対称な端子部4,5を形成しているため、左右いず
れの方向にも取付が可能であり、極配置の方向が使用状
態に応じて任意に変えて配設することができる。

第５図は、取付枠41の他の実施例を示し、舌片42は取
付枠41の四隅の端部に形成し、内側の左右には開口部49
を穿設し、この開口部49側に固定片45を形成したもので
ある。

第６図は、取付枠41を用いずにコンセント１を造営材
９に取り付けるようにしたものである。すなわち、取付
枠41を外したコンセント１の取付穴14に木ねじ10を挿通
し、この木ねじ10を造営材９に螺着することで、コンセ
ント１を造営材９に容易に固定できるものである。

［発明の効果］本発明は上述のように、外殻の前面に２組の栓刃挿入
孔が設けられるとともに外殻の側面に端子部が設けられ
たコンセントに造営材への取付用の取付穴を有すると共
に、装着手段を介して上記コンセントにワンタッチで着
脱自在な取付枠を設け、パネル等の被取付部へワンタッ
チで着脱自在に取り付ける取付手段を上記取付枠に設け
たものであるから、コンセントにワンタッチで装着した
取付枠を介して、パネル等の被取付部へワンタッチで取
り付けることができるものであり、また、造営材へ取り
付ける場合には取付枠を装着せずに、取付穴により取り
付けることができるという効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の分解斜視図、第２図は同上の
コンセントの分解斜視図、第３図（ａ）（ｂ）は同上の
取付状態を示す説明図、第４図は同上のパネルへの取付
状態を示す分解斜視図、第５図は同上の取付枠の他の実
施例を示す分解斜視図、第６図は同上の造営材への取付
状態を示す分解斜視図である。１はコンセント、９は造営材、14は取付穴、41は取付枠
である。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】外殻の前面に２組の栓刃挿入孔が設けられ
るとともに外殻の側面に端子部が設けられたコンセント
に造営材への取付用の取付穴を有すると共に、装着手段
を介して上記コンセントにワンタッチで着脱自在な取付
枠を設け、パネル等の被取付部へワンタッチで着脱自在
に取り付ける取付手段を上記取付枠に設けたことを特徴
とするコンセントの構造。