JP2004030995A - プラグインブレーカ用端子台 - Google Patents
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Abstract
【課題】電線導体とプラグインブレーカとの接続が可能で、コンパクトに納まって回路増設に対応し易いプラグインブレーカ用端子台を提供する。
【解決手段】ケース1と複数の導電バー2とを備え、この導電バー2を介しプラグインブレーカ3と電線導体とを接続するプラグインブレーカ用端子台において、複数の導電バー2をケース1の高さ方向に位置をずらせて挿着し、各導電バー2の前端にプラグインブレーカ3のプラグイン機構部4に挿入接続される接続片部5を延設して前方へ突設し、各導電バー2の後端に電線導体がネジ止めされる端子片部6を延設して後方へ階段状に突設し、ケース1の両側壁部7に同ケース1間で相互に連結され得る形状の係合部8と被係合部9とを配設形成した。
【選択図】 図1
【解決手段】ケース1と複数の導電バー2とを備え、この導電バー2を介しプラグインブレーカ3と電線導体とを接続するプラグインブレーカ用端子台において、複数の導電バー2をケース1の高さ方向に位置をずらせて挿着し、各導電バー2の前端にプラグインブレーカ3のプラグイン機構部4に挿入接続される接続片部5を延設して前方へ突設し、各導電バー2の後端に電線導体がネジ止めされる端子片部6を延設して後方へ階段状に突設し、ケース1の両側壁部7に同ケース1間で相互に連結され得る形状の係合部8と被係合部9とを配設形成した。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電線導体とプラグインブレーカとの間に介在して両者を電気的に接続するプラグインブレーカ用端子台に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、集合住宅やマンション等の各需要家に使用される分電盤にあっては、各需要家内に設けられた火災報知器や消火設備等の非常用機器への電源を確保することができるように、主幹ブレーカの一次側(電源側)から非常用電源を得る非常電源系を設けてあり、この非常電源系には一次送りブレーカが挿入されている。ここで、一次送りブレーカは入力側が主幹ブレーカの一次側に送り線を介して接続されている。
【0003】
ところで、近年、分電盤の施工性や安全性の向上を目的に、主幹ブレーカの二次側に接続される分岐ブレーカとして、バー接続専用のプラグインブレーカを用いることが標準化されてきている。ここで、ブレーカを共通化するために、一次送りブレーカとしてもプラグインブレーカを用いることが考えられるが、送り線は単なる被覆電線であり、一次送りブレーカとしては送り線の末端を接続するネジ式で大型のブレーカを使用しなければならず、一次送りブレーカをプラグインブレーカとすることはできなかった。
【0004】
この問題を解決するものとして、本出願人は、電線導体とプラグインブレーカとの間に介在して両者を電気的に接続することができる接続変換装置(特開2001−157323号公報)を提案している。この接続変換装置は、図17〜19に示す如く、絶縁性を有するケース1と、このケース1内に挿着される極性の異なった複数の導電バー2とを備え、導電バー2を介してプラグインブレーカ3と電線導体(43、44)とを接続することができるものである。
【0005】
この場合、複数の導電バー2はケース1の高さ方向に位置をずらせて挿着されており、各導電バー2の前端にはプラグインブレーカ3のプラグイン機構部4に挿入接続される接続片部5が延設され、この各接続片部5はケース1の前方へ突設されており、各導電バー2の後端にはネジ孔14に螺合されるネジ15で電線導体(43、44)が取着固定される端子片部6が側方へ折曲するように延設され、この各端子片部6はケース1の側部に突出形成された上下の階段状面38に載置されて同ケース1の側方へ階段状に突設されている。又、ケース1には上下に複数の収納溝39が形成されており、この各収納溝39に導電バー2は側方より挿入係合されて挿着される。
【0006】
そして、この接続変換装置は、図18、19に示す如く、取付板28上にネジ固定されるものであり、同接続変換装置には各接続片部5を介してプラグインブレーカ3が接続され、同接続変換装置の各端子片部6にはネジ15によって電線導体(43、44)が接続される。又、ここでの分電盤41内には、前記プラグインブレーカ3が一次送りブレーカとして内蔵される他、主幹ブレーカ45及び多数の分岐ブレーカ42が内蔵されており、この分岐ブレーカ42も前記一次送りブレーカと同じプラグイン式のブレーカである。この場合、主幹ブレーカ45は固定ベース40上に設置されて分電盤41内に固定され、同固定ベース40に前記取付板28が接続固定されている。
【0007】
なお、ここで、分岐ブレーカ42は主幹ブレーカ45の二次側(出力側)に入力側が電気的に接続されている。又、一次送りブレーカとなるプラグインブレーカ3は、各需要家内に設けられた火災報知器や消火設備等の非常用機器への電源を確保することができるように設けた非常電源系に挿入されるものであり、入力側が主幹ブレーカ45の一次側(電源側)に電線導体となる送り線43、44を介して電気的に接続されている。
【0008】
したがって、この接続変換装置にあっては、電線導体(43、44)を端子片部6に接続することができ、且つ、接続片部5にプラグインブレーカ3を接続することができるので、分電盤41内に配設する場合に、主幹ブレーカ45の一次側からの電線導体(43、44)を端子片部6に接続することで、一次送りブレーカとしてプラグインブレーカ3を用いることができ、分岐ブレーカ42と一次送りブレーカとを同じプラグイン式のブレーカとすることができ、部品の共通化を図ることができる。又、各端子片部6が階段状に突設されているので、ネジ15を締め付けたり緩めたりする作業が容易になる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術にあっては、端子片部6がケース1の側方へ突設されているため、端子台全体はどうしても巾広くなってしまい、又、ケース1が単独で設置固定されるものであるため、複数の端子台を並設する場合には、個々の端子台を位置決めして設置固定する作業が困難となり、コンパクトな納まりも期待できず、回路増設には対応し難いという問題があった。
【0010】
本発明は、上記従来の技術における問題を悉く解決するために発明されたもので、その課題は、電線導体とプラグインブレーカとの接続が可能となり、薄型で並設されてもコンパクトに納まり、並設する場合の設置固定作業が簡単で、回路増設に対応し易いプラグインブレーカ用端子台を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載のプラグインブレーカ用端子台は、絶縁性を有するケースと、このケース内に挿着される極性の異なった複数の導電バーとを備え、導電バーを介してプラグインブレーカと電線導体とを接続するプラグインブレーカ用端子台であって、複数の導電バーをケースの高さ方向に位置をずらせて挿着し、各導電バーの前端にプラグインブレーカのプラグイン機構部に挿入接続される接続片部を延設して、この各接続片部をケースの前方へ突設し、各導電バーの後端に電線導体がネジ止めされる端子片部を延設して、この各端子片部をケースの後方へ階段状に突設し、ケースの両側壁部に同ケース間で相互に連結され得る形状の係合部と被係合部とを配設形成してなるものである。
【0012】
したがって、この場合、ケースの後方へ突設された導電バーの端子片部に電線導体をネジ止めして接続することができ、その際、各端子片部がケースの後方へ階段状に突設されているため、ネジを締め付けたり緩めたりする作業は容易である。そして、ケースの前方へ突設された導電バーの接続片部をプラグインブレーカのプラグイン機構部に挿入接続することで、このプラグインブレーカと前記電線導体とを同導電バーを介して電気的に接続することができる。
【0013】
又、複数の導電バーはケース高さ方向に位置をずらせて挿着され、各導電バーの接続片部と端子片部とが相反する前方、後方へと突設されているため、ケース全体は巾狭く薄型に形成されて小型化が図られる。しかも、ケースの両側壁部に同ケース間で相互に連結され得る形状の係合部と被係合部とが配設形成されているため、ケースが巾方向に並設される場合、係合部と被係合部とを連結してケースを相互に位置決めすることができ、複数のケースを連結一体化して簡単に設置固定することもできて、使い勝手は良好である。又、この場合、巾方向に並設される複数のケースは全体としてコンパクトに納められ、同じケースが用いられることで部材の共通化も図られる。これにより、予期せぬ回路増設にも容易に対応することができる。
【0014】
本発明の請求項2記載のプラグインブレーカ用端子台は、上記請求項1記載のプラグインブレーカ用端子台において、ケースの両側壁部間の外形巾寸法を接続されるプラグインブレーカの巾寸法と略等しく形成したことを特徴とするものである。
【0015】
したがって、この場合は特に、ケースの両側壁部間の外形巾寸法が接続されるプラグインブレーカの巾寸法と略等しく形成されているので、プラグインブレーカとケースとは略同巾で薄型に一連となって接続されて納まり、ケースが巾方向に並設される場合には、同プラグインブレーカのスペース実装効率が向上し、更なるコンパクト化が図られる。
【0016】
本発明の請求項3記載のプラグインブレーカ用端子台は、上記請求項1又は2記載のプラグインブレーカ用端子台において、ケースの内面に、前方から挿着される導電バーを位置決めして抜け止めする凸起を突設形成したことを特徴とするものである。
【0017】
したがって、この場合は特に、前方から挿着された導電バーが凸起に係止されて位置決めされ抜け止めもなされるので、この導電バーの挿着は簡単で抜け外れのない確実なものとなり、予めケースに同導電バーを挿着した状態でブロック化することもできて、取り扱いが容易なものとなる。
【0018】
本発明の請求項4記載のプラグインブレーカ用端子台は、上記請求項1〜3のいずれか一つに記載のプラグインブレーカ用端子台において、ケースの両側壁部に、前方から挿着される導電バーを受け入れて係合保持するスリットを配設形成したことを特徴とするものである。
【0019】
したがって、この場合は特に、前方から挿着される導電バーがケース両側のスリットに受け入れられて係合保持されるので、この導電バーの挿着は両側のスリットにガイドされながらスムーズに行われるようになる。
【0020】
本発明の請求項5記載のプラグインブレーカ用端子台は、上記請求項4記載のプラグインブレーカ用端子台において、係合部と被係合部とが連結されて複数のケースが並設される場合に、同複数のケース間に渡って連続する導電バーを備え、この導電バーがスリットに係合保持されて各ケース間に掛け渡して挿着されるようになし、同導電バーには共用される単一の端子片部を延設したことを特徴とするものである。
【0021】
したがって、この場合は特に、複数のケース間に渡って連続する導電バーを備え、この導電バーがスリットに係合保持されて各ケース間に掛け渡して挿着されるようになっているので、この導電バーを複数のケースにまとめて挿着することができて組立が容易となり、複数のケースは同導電バーによって相互に位置ズレしないよう確実に結合一体化される。しかも、前記導電バーには共用される単一の端子片部が延設されているので、この共用の端子片部に電線導体をネジ止めすることで、配線接続作業が簡略化される。
【0022】
本発明の請求項6記載のプラグインブレーカ用端子台は、上記請求項5記載のプラグインブレーカ用端子台において、導電バーとして、中性電圧相用導電バーと第一電圧相用導電バーと第二電圧相用導電バーとを備え、中性電圧相用導電バーを各ケース間に掛け渡して挿着されるようになし、この中性電圧相用導電バーに共用される単一の中性電圧相用端子片部を延設したことを特徴とする。
【0023】
したがって、この場合は特に、導電バーとして、中性電圧相用導電バーと第一電圧相用導電バーと第二電圧相用導電バーとを備えており、中性電圧相用導電バーが上記と同様に各ケース間に掛け渡して挿着されるようになっていて、これにより、上記組立の容易性と確実性に係る作用効果が実現される。又、中性電圧相用導電バーに上記と同様に共用の中性電圧相用端子片部が延設されていて、これにより、上記配線接続作業の簡略化に係る作用効果が実現される。
【0024】
本発明の請求項7記載のプラグインブレーカ用端子台は、上記請求項6記載のプラグインブレーカ用端子台において、第一電圧相用導電バー及び第二電圧相用導電バーを各ケース間に掛け渡して挿着されるようになし、この第一電圧相用導電バー及び第二電圧相用導電バーに各々で共用される単一の第一電圧相用端子片部と第二電圧相用端子片部とを延設し、同第一電圧相用導電バー及び第二電圧相用導電バーには並設されるケース一つとばしの間隔をあけたピッチで複数の接続片部を各々に配設して、両者の接続片部が交互に突設されるようになしたことを特徴とするものである。
【0025】
したがって、この場合は特に、中性電圧相用導電バーだけでなく第一電圧相用導電バー及び第二電圧相用導電バーも各ケース間に掛け渡して挿着されるようになっているので、上記組立の容易性と確実性に係る作用効果がより向上して実現される。又、中性電圧相用導電バーだけでなく第一電圧相用導電バー及び第二電圧相用導電バーにも共用の第一電圧相用端子片部と第二電圧相用端子片部とが延設されているので、上記配線接続作業の簡略化に係る作用効果がより向上して実現される。更に、第一電圧相用導電バー及び第二電圧相用導電バーには並設されるケース一つとばしの間隔をあけたピッチで複数の接続片部が各々に配設されていて、両者の接続片部が交互に突設されるので、電気的に相バランスが取れた状態での電源送りが可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】
図1〜4は、本発明の請求項1〜4に対応する第一の実施形態を示し、この実施形態のプラグインブレーカ用端子台は、絶縁性を有するケース1と、このケース1内に挿着される極性の異なった複数の導電バー2とを備え、導電バー2を介してプラグインブレーカ3と電線導体とを接続することができるものである。ここでは、複数の導電バー2をケース1の高さ方向に位置をずらせて挿着し、各導電バー2の前端にプラグインブレーカ3のプラグイン機構部4に挿入接続される接続片部5を延設して、この各接続片部5をケース1の前方へ突設し、各導電バー2の後端に電線導体がネジ止めされる端子片部6を延設して、この各端子片部6をケース1の後方へ階段状に突設し、ケース1の両側壁部7に同ケース1間で相互に連結され得る形状の係合部8と被係合部9とを配設形成している。
【0027】
そして、このプラグインブレーカ用端子台では、図2に示す如く、ケース1の両側壁部7間の外形巾寸法L1を接続されるプラグインブレーカ3の巾寸法L2と略等しく形成している。しかも、図3に示す如く、ケース1の内面には前方から挿着される導電バー2を位置決めして抜け止めする凸起10を突設形成し、又、ケース1の両側壁部7には前方から挿着される導電バー2を受け入れて係合保持するスリット11を配設形成してもいる。
【0028】
次に、この実施形態の具体的な構造について詳細に説明するが、分電盤内での用いられ方については、上記従来の技術での説明と同様にもなるので、ここではその説明を省略する。ケース1は絶縁性を有する合成樹脂等の材料で一体に射出成形されたもので、前後方向に長く巾方向に薄型で高くて縦長の中空形状に形成されており、その外形の巾寸法L1と高さ寸法については接続されるプラグインブレーカ3と略等しく形成されている。
【0029】
ケース1内には上下に仕切られた複数の開口スペース12が形成されており、各開口スペース12に連続して後方へ突出する載置面部13が同ケース1の後壁部分に階段状となるよう露出形成されている。ケース1の両側壁部7の前端縁には上下複数のスリット11が相互に平行となるよう各々前方へ開口されて配設形成されており、各スリット11の方向は各導電バー2が挿入される前後方向となる。各スリット11は下側のものほど後方へ深く切り込み形成されており、上位のスリット11aは中性電圧相用導電バー2a用に、中位のスリット11cは第二電圧相用導電バー2c(この実施形態では使用されていない)用に、下位のスリット11bは第一電圧相用導電バー2b用に、各々使用されるものである。
【0030】
又、ケース1の一方の側壁部7の後部外面には前後方向に長い断面略T字状の凸起リブでなる係合部8が形成され、他方の側壁部7には同係合部8が後方から挿入されてスライド係合されるよう後方に開口した前後方向に長い切溝状の被係合部9が形成されている。係合部8が配設された方の側壁部7の外面には、その後部に一つ及び前部に上下二つの偏平で前後方向に長い凸リブ21が各々突設されており、各凸リブ21の突出高さは低くて相互に等しく形成されている。
【0031】
導電バー2としては中性電圧相用導電バー2aと第一電圧相用導電バー2bとを備えており、いずれの導電バー2も導電率の高い帯状金属板を折曲加工する等して形成されたものである。第一電圧相用導電バー2bは側面視略Z状に折曲した形状で、中位縦片部16の上端縁に後方へ折曲突出した端子片部6bが形成され、同中位縦片部16の下端縁に中位横片部17を介して前方へ折曲突出した接続片部5bが形成されてなる。中性電圧相用導電バー2aは側面視略逆Z状に折曲した形状で、中程縦片部19の上端縁に前方へ折曲突出した接続片部5aが形成され、同中程縦片部19の下端縁に後方へ折曲突出した端子片部6aが形成されてなる。
【0032】
各導電バー2は前記ケース1の開口スペース12に各々前方から挿入され、各々の端子片部6が前記載置面部13上に配置される。この場合、中性電圧相用導電バー2aの端子片部6aは上位の載置面部13上に露出配置され、第一電圧相用導電バー2bの端子片部6bは下位の載置面部13上に露出配置され、いずれの端子片部6にもネジ孔14が形成されていて、このネジ孔14に上方からネジ15が螺合され、同ネジ15が締め付けられることによって、各端子片部6には電線導体が同ネジ15を介して簡単且つ強固に接続される。
【0033】
又、この場合、中性電圧相用導電バー2aの接続片部5aの基端部両側縁が前記ケース1の上位両側のスリット11aに各々前方からスライド係合され、第一電圧相用導電バー2bの中位横片部17の両側端縁が前記ケース1の下位両側のスリット11bに各々前方からスライド係合され、いずれの導電バー2も同ケース1にスムーズに挿着されて収納される。
【0034】
そして、中性電圧相用導電バー2aの接続片部5aの基端部付近には係合孔20が形成されており、図3に示す如く、ケース1上位の開口スペース12の内上面に突設形成されたテーパー状の凸起10aに同係合孔20が係止され、第一電圧相用導電バー2bの中位縦片部16の両端縁部18が同ケース1下位の開口スペース12の内側面に突設形成されたテーパー状の凸起10bに係止される。その際、いずれの凸起10も前方程低いテーパー状に形成されているので、導電バー2を抵抗少なくスムーズに挿入することができて組み立てし易く、いずれの凸起10も係止固定され易くて外れ難いものである。
【0035】
プラグインブレーカ3はその端部上中下に三つのプラグイン機構部4を備えており、一次送りブレーカや分岐ブレーカとして使用される一般に標準化されたものである。このプラグインブレーカ3を前記プラグインブレーカ用端子台に接続するに際しては、上位のプラグイン機構部4に前記中性電圧相用導電バー2aの接続片部5aが挿入接続され、下位のプラグイン機構部4に前記第一電圧相用導電バー2bの接続片部5bが挿入接続される。
【0036】
その際、固定されるプラグインブレーカ用端子台に向かって、プラグインブレーカ3をスライドさせて押し付けることにより簡単に接続することができる。しかも、この場合、プラグインブレーカ3の端部付近の上面両側に突設された対の凸起片23間に、プラグインブレーカ用端子台のケース1の前端上縁中程に突設された凸片部22が係合されて、同ケース1とプラグインブレーカ3とは相互に巾方向で位置決めガイドされ、スムーズ且つ正確に接続することができる。
【0037】
又、ケース1が巾方向に並設される場合(後述の実施形態参照)には、前記係合部8と被係合部9とが相互に前後方向にスライド係合され、同ケース1は巾方向に複数連結される。その際、ケース1の一方の側壁部7外面に突設された凸リブ21が隣接するケース1の他方の側壁部7外面に当接されるので、並設連結されるケース1間のガタツキが防止される。しかも、この場合、複数の凸リブ21が係合部8及び各スリット11に沿って対応し前後方向に長く突設されているため、ケース1間での隙間発生が前後方向の長い範囲で防止され、前記ガタツキは確実に防止され、複数のケース1が相互に安定した状態で連結される。又、ケース1を相互に連結する際には、前後方向に長い凸リブ21が対向するケース1の側壁部7外面に抵抗少なくスムーズに摺接される。
【0038】
したがって、この実施形態のプラグインブレーカ用端子台においては、ケース1の後方へ突設された導電バー2の端子片部6に電線導体をネジ15で止めて接続することができ、その際、各端子片部6がケース1の後方へ階段状に突設されているため、ネジ15を締め付けたり緩めたりする作業は容易である。そして、ケース1の前方へ突設された導電バー2の接続片部5をプラグインブレーカ3のプラグイン機構部4に挿入接続することで、このプラグインブレーカ3と前記電線導体とを同導電バー2を介して電気的に接続することができる。
【0039】
更に、複数の導電バー2はケース高さ方向に位置をずらせて挿着され、各導電バー2の接続片部5と端子片部6とが相反する前方、後方へと突設されているため、ケース1全体は巾狭く薄型に形成されて小型化が図られている。しかも、ケース1の両側壁部7に同ケース1間で相互に連結され得る形状の係合部8と被係合部9とが配設形成されているため、ケース1が巾方向に並設される場合、係合部8と被係合部9とを前後方向のスライド係合により連結してケース1を相互に容易に位置決めすることができ、複数のケース1を連結一体化して簡単に設置固定することもできて、使い勝手は良好である。
【0040】
又、この場合、巾方向に並設される複数のケース1は全体としてコンパクトに納められ、同じケース1が用いられることで部材の共通化も図られる。これにより、予期せぬ回路増設にも容易に対応することができる。しかも、ケース1の両側壁部7間の外形巾寸法L1が接続されるプラグインブレーカ3の巾寸法L2と略等しく形成されているので、プラグインブレーカ3とケース1とは略同巾で薄型に一連となって接続されて納まり、ケース1が巾方向に並設される場合に、同プラグインブレーカ3のスペース実装効率が向上して、更なるコンパクト化を図ることができる。
【0041】
又、この実施形態のプラグインブレーカ用端子台においては、前方から挿着された導電バー2が凸起10に係止されて位置決めされ抜け止めもなされるので、この導電バー2の挿着は簡単で抜け外れのない確実なものとなって、予めケース1に同導電バー2を挿着した状態でブロック化することもでき、取り扱いが容易なものとなる。しかも、この場合、前方から挿着される導電バー2がケース1両側のスリット11に受け入れられて係合保持されるので、この導電バー2の挿着は両側のスリット11にガイドされながらスムーズに行われる。
【0042】
図5〜11は、本発明の請求項1〜7全てに対応する第二の実施形態を示し、この実施形態のプラグインブレーカ用端子台では、上記第一の実施形態と同じケース1が四つ使用されるものである。そして、係合部8と被係合部9とが連結されて複数のケース1が並設される場合に、同複数のケース1間に渡って連続する導電バー2を備え、この導電バー2がスリット11に係合保持されて各ケース1間に掛け渡して挿着されるようになし、同導電バー2には共用される単一の端子片部6を延設している。
【0043】
したがって、この実施形態のプラグインブレーカ用端子台においては、複数のケース1間に渡って連続する導電バー2を備え、この導電バー2がスリット11に係合保持されて各ケース1間に掛け渡して挿着されるようになっているので、この導電バー2を複数のケース1にまとめて挿着することができて組立が容易となり、複数のケース1は同導電バー2によって相互に位置ズレしないよう確実に結合一体化される。しかも、前記導電バー2には共用される単一の端子片部6が延設されているので、この共用の端子片部6に電線導体をネジ15で止めることによって、配線接続作業が簡略化される。
【0044】
そして、ここでは、導電バー2として、中性電圧相用導電バー2aと第一電圧相用導電バー2bと第二電圧相用導電バー2cとを備え、中性電圧相用導電バー2aを各ケース1間に掛け渡して挿着されるようになし、この中性電圧相用導電バー2aに共用される単一の中性電圧相用端子片部6aを延設している。したがって、この場合、中性電圧相用導電バー2aが前記と同様に各ケース1間に掛け渡して挿着されるようになっていて、これにより、前記組立の容易性と確実性に係る作用効果が実現される。又、中性電圧相用導電バー2aに前記と同様に共用の中性電圧相用端子片部6aが延設されていて、これにより、前記配線接続作業の簡略化に係る作用効果が実現される。
【0045】
更に、ここで、第一電圧相用導電バー2b及び第二電圧相用導電バー2cも各ケース1間に掛け渡して挿着されるようになし、この第一電圧相用導電バー2b及び第二電圧相用導電バー2cに各々で共用される単一の第一電圧相用端子片部6bと第二電圧相用端子片部6cとを延設し、同第一電圧相用導電バー2b及び第二電圧相用導電バー2cには並設されるケース1一つとばしの間隔をあけたピッチで複数の接続片部5b、5cを各々に配設して、両者の接続片部5b、5cが交互に突設されるようになしている。
【0046】
したがって、この場合、中性電圧相用導電バー2aだけでなく第一電圧相用導電バー2b及び第二電圧相用導電バー2cも各ケース1間に掛け渡して挿着されるようになっているので、前記組立の容易性と確実性に係る作用効果がより向上して実現される。又、中性電圧相用導電バー2aだけでなく第一電圧相用導電バー2b及び第二電圧相用導電バー2cにも共用の第一電圧相用端子片部6bと第二電圧相用端子片部6cとが延設されているので、前記配線接続作業の簡略化に係る作用効果がより向上して実現される。
【0047】
しかも、第一電圧相用導電バー2b及び第二電圧相用導電バー2cには並設されるケース1一つとばしの間隔をあけたピッチで複数の接続片部5b、5cが各々に配設されていて、両者の接続片部5b、5cが交互に突設されるので、電気的に相バランスが取れた状態での電源送りが可能となる。
【0048】
次に、この実施形態の上記第一の実施形態とは異なる各導電バー2の具体的な構造について詳細に説明する。導電バー2として、上位に配置される中性電圧相用導電バー2aと、下位に配置される第一電圧相用導電バー2bと、この両導電バー2a、2b間の中位に配置される第二電圧相用導電バー2cと、を備えている。中性電圧相用導電バー2aは、四つのケース1に掛け渡して挿着される長さに形成されており、その接続片部5aが長手方向全長に渡り連続して一体に形成されている。
【0049】
この場合、中性電圧相用導電バー2aの後方には、その最端位置に中程縦片部19を介して共用の中性電圧相用端子片部6aが突設される他、三つの係合横片部24が等間隔で突設されており、この各係合横片部24はケース1の貫通開口25に各々前方から挿入係合される。又、接続片部5aの基端部付近には、前記各係合横片部24及び中程縦片部19と対応する位置各々に係合孔20が等間隔で形成され、この各係合孔20は各ケース1の内上面の凸起10aに係止される。そして、中性電圧相用導電バー2aの全長に渡る接続片部5aが各ケース1両側のスリット11aに前方から挿入されて掛け渡し状に係合保持され、又、単一の中性電圧相用端子片部6aは最端に位置するケース1の上位の載置面部13上に露出配置される。
【0050】
第一電圧相用導電バー2bは、三つのケース1に掛け渡して挿着される長さに形成されており、その中位横片部17が長手方向全長に渡り連続して一体に形成されている。又、中位横片部17の両端位置の前方にはケース1一つとばしの間隔をあけたピッチで接続片部5bが突設されており、同中位横片部17の片側端位置の後方には中位縦片部16を介して共用の第一電圧相用端子片部6bが突設されている。そして、第一電圧相用導電バー2bの全長に渡る前記中位横片部17が各ケース1両側のスリット11bに前方から挿入されて掛け渡し状に係合保持され、又、単一の第一電圧相用端子片部6bは最端に位置するケース1の下位の載置面部13上に露出配置される。
【0051】
第二電圧相用導電バー2cも、三つのケース1に掛け渡して挿着される長さに形成されており、その両端位置にケース1一つとばしの間隔をあけたピッチで配置されて前方に突設される接続片部5cが、長手方向全長に渡り連続して一体に形成される架設状片部26を介して一体化されている。又、架設状片部26の両端位置の後方には両接続片部5cと対応して後横片部27が突設されており、両後横片部27には各々係合孔20が形成され、この両係合孔20は各ケース1の内上面の凸起10aに係止されるものであり、片方の後横片部27の後端縁には共用の第二電圧相用端子片部6cが延設されている。
【0052】
そして、第二電圧相用導電バー2cの全長に渡る前記架設状片部26が各ケース1両側のスリット11cに前方から挿入されて掛け渡し状に係合保持され、又、単一の第二電圧相用端子片部6cは最端から二番目に位置するケース1の下位の載置面部13上に露出配置される。それ故、図8に示す如く、前記第一電圧相用導電バー2bの接続片部5bと第二電圧相用導電バー2cの接続片部5cとが、各ケース1ごとで交互に同じ高さ位置で前方に突設される。
【0053】
ところで、この実施形態のプラグインブレーカ用端子台では、図9〜11に示す如く、取付板28上にケース1及びプラグインブレーカ3が配設固定される。取付板28は金属板を折曲加工して形成されたもので、プラグインブレーカ用端子台の複数のケース1が並設される山型の端子台用設置部29と、複数のプラグインブレーカ3が並設される山型のブレーカ用設置部30と、両設置部29、30を連設させる谷型の連設部31と、を有している。そして、連設部31に穿設された取付孔32に挿通されるビスによって、取付板28は分電盤内等に取着固定される。
【0054】
そして、端子台用設置部29には複数の係合受け孔33が穿設されており、各係合受け孔33にケース1の底面に突設された略L字状の係止凸片34が上方から挿入係止されることで、各ケース1は位置決めされ、この状態において、各ケース1の後端部分に形成されたネジ止め用切欠部15aに挿通されるネジ15が、同端子台用設置部29に穿設されるネジ受け孔15bに螺合して締め付けられることにより、同端子台用設置部29上に複数のケース1は正確且つ能率的に設置固定される。
【0055】
又、ブレーカ用設置部30の両側端縁には上方へ突出した側壁片35が折曲形成されており、同ブレーカ用設置部30の上面には複数の位置決めリブ36が所定間隔で突設されていて、両端に配置されるプラグインブレーカ3が両側壁片35間で当接挟持されると共に、各プラグインブレーカ3間が位置決めリブ36にて位置決めされることで、前記プラグインブレーカ用端子台に接続される各プラグインブレーカ3は、同ブレーカ用設置部30上の所定の位置に保持固定される。しかも、その際、取付板28の前端部分に配設される複数の回動取着片37が、各プラグインブレーカ3の下端部分に回動操作されて係止されるので、ブレーカ用設置部30上に同各プラグインブレーカ3は簡単且つ確実に保持固定される。
【0056】
なお、この実施形態のプラグインブレーカ用端子台において、前述以外、ケース1の構造やケース1相互の連結構造、同ケース1とプラグインブレーカ3との接続構造等は、上記第一の実施形態と同様に構成されており、それ故、上記第一の実施形態におけると同様の作用効果が奏されるので、その説明については省略する。又、この実施形態のプラグインブレーカ用端子台における取付板28を、ケース1一つ分に対応するよう巾狭の寸法に形成して、上記第一の実施形態において採用しても良い。
【0057】
図12〜15は、本発明の請求項1〜6に対応する第三の実施形態を示し、この実施形態のプラグインブレーカ用端子台では、上記第一の実施形態と同じケース1が二つ並設されるものである。それ故、第一電圧相用導電バー2b及び第二電圧相用導電バー2cには各々一つの接続片部5b、5cが突設されるだけであり、取付板28は、図15に示す如く、ケース1二つ分に対応するよう巾狭の寸法に形成されている。なお、それ以外は、上記第二の実施形態と同様に構成されており、上記第二の実施形態におけると同様の作用効果が奏されるので、その説明については省略する。
【0058】
又、本発明においては、図16に示す如く、上記第二の実施形態のプラグインブレーカ用端子台を複数セット並設しても良い。すなわち、この場合、八つのケース1が相互に連結されて並設され、各ケース1の接続片部5に計八つのプラグインブレーカ3が接続される。又、この場合、ケース1八つ分に対応するよう巾広の寸法に形成された取付板28を使用しても良い。なお、それ以外は、上記第二の実施形態と同様に構成されており、上記第二の実施形態におけると同様の作用効果が奏されるので、その説明については省略する。
【0059】
又、本発明において、ケース1が並設される場合に、プラグインブレーカ3と略同外形状のダミーが使用されても良い。又、回路増設に際して、プラグインブレーカ用端子台は、一次送りブレーカの増設のみならず、主幹ブレーカ45の二次側となる分岐ブレーカ42の増設にも対応し得るものである。すなわち、主幹ブレーカ45の二次側にある通常の分岐回路の増設スペースを使い切って、更に、分岐回路の増設が必要となった場合でも、プラグインブレーカ用端子台を利用して回路増設が可能なものである。
【0060】
【発明の効果】
上述の如く、本発明の請求項1記載のプラグインブレーカ用端子台においては、端子片部に電線導体をネジ止めして接続することができ、その際、ネジを締め付けたり緩めたりする作業は容易であり、そして、接続片部をプラグインブレーカのプラグイン機構部に挿入接続することで、プラグインブレーカと電線導体とを電気的に接続することができる。しかも、ケースが薄型に形成され、ケースが巾方向に並設される場合、ケースを相互に位置決めし連結一体化して簡単に設置固定することができ、巾方向に並設される複数のケースは全体としてコンパクトに納まり、同じケースが用いられることで部材の共通化も図られ、回路増設に容易に対応することが可能となる。
【0061】
又、本発明の請求項2記載のプラグインブレーカ用端子台においては、特に、接続されるプラグインブレーカとケースとが略同巾で一連となって納まり、ケースが巾方向に並設される場合には、同プラグインブレーカのスペース実装効率が向上し、更なるコンパクト化が図られる。
【0062】
又、本発明の請求項3記載のプラグインブレーカ用端子台においては、特に、導電バーの挿着が位置決めされて簡単で抜け外れのない確実なものとなり、予めケースに同導電バーを挿着した状態でブロック化することもできて、取り扱いが容易なものとなる。
【0063】
又、本発明の請求項4記載のプラグインブレーカ用端子台においては、特に、前方から挿着される導電バーがケース両側のスリットに受け入れられ係合保持されてガイドされ、同導電バーの挿着はスムーズに行われるようになる。
【0064】
又、本発明の請求項5記載のプラグインブレーカ用端子台においては、特に、導電バーを複数のケースにまとめて挿着することができて組立が容易となり、複数のケースは同導電バーによって相互に位置ズレしないよう確実に結合一体化され、しかも、共用の端子片部に電線導体をネジ止めすることで、配線接続作業が簡略化される。
【0065】
又、本発明の請求項6記載のプラグインブレーカ用端子台においては、特に、導電バーとして、中性電圧相用導電バーと第一電圧相用導電バーと第二電圧相用導電バーとを備え、この中性電圧相用導電バーによって、上記組立の容易性と確実性に係る作用効果及び配線接続作業の簡略化に係る作用効果が実現される。
【0066】
又、本発明の請求項7記載のプラグインブレーカ用端子台においては、特に、中性電圧相用導電バーと第一電圧相用導電バー及び第二電圧相用導電バーによって、上記組立の容易性と確実性に係る作用効果及び配線接続作業の簡略化に係る作用効果がより向上して実現される。しかも、第一電圧相用導電バー及び第二電圧相用導電バーの接続片部が交互に突設されるので、電気的に相バランスが取れた状態での電源送りが可能となる。
【0067】
なお、本発明のプラグインブレーカ用端子台は、一次送りブレーカ接続用として使用する場合のみならず、主幹ブレーカの二次側にプラグンイブレーカを送り線により接続する場合にも応用できるものであることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態であるプラグインブレーカ用端子台とプラグインブレーカとの接続対応関係を示す斜め後上方からみた分解斜視図。
【図2】同プラグインブレーカ用端子台とプラグインブレーカとの接続対応関係を示す平面図。
【図3】同プラグインブレーカ用端子台の内部構造を示す斜め前上方からみた要部切欠断面斜視図。
【図4】同プラグインブレーカ用端子台とプラグインブレーカとの接続状態を示す斜め後上方からみた斜視図。
【図5】本発明の第二の実施形態であるプラグインブレーカ用端子台を示す斜め後上方からみた分解斜視図。
【図6】同プラグインブレーカ用端子台を示す斜め後上方からみた斜視図。
【図7】同プラグインブレーカ用端子台を示す斜め前上方からみた分解斜視図。
【図8】同プラグインブレーカ用端子台を示す斜め前上方からみた斜視図。
【図9】同プラグインブレーカ用端子台の取付板への取付状態を示す斜め後下方からみた斜視図。
【図10】同プラグインブレーカ用端子台とプラグインブレーカとの接続対応関係及び取付板との取付対応関係を示す斜め後上方からみた分解斜視図。
【図11】同プラグインブレーカ用端子台とプラグインブレーカとの接続状態及び取付板との取付状態を示す斜め後上方からみた斜視図。
【図12】本発明の第三の実施形態であるプラグインブレーカ用端子台を示す平面図。
【図13】同プラグインブレーカ用端子台を示す分解平面図。
【図14】同プラグインブレーカ用端子台を示す分解側面図。
【図15】同プラグインブレーカ用端子台が取り付けられる取付板を示す平面図。
【図16】本発明の上記第二の実施形態であるプラグインブレーカ用端子台の応用実施形態を示す斜め後上方からみた斜視図。
【図17】従来例である接続変換装置を示す斜め後上方からみた分解斜視図。
【図18】同接続変換装置が設置された分電盤全体を示す平面図。
【図19】同接続変換装置とプラグインブレーカとの接続対応関係及び取付板との取付対応関係を示す斜め前上方からみた分解斜視図。
【符号の説明】
1 ケース
2 導電バー
2a 中性電圧相用導電バー
2b 第一電圧相用導電バー
2c 第二電圧相用導電バー
3 プラグインブレーカ
4 プラグイン機構部
5 接続片部
5a 中性電圧相用バーの接続片部
5b 第一電圧相用バーの接続片部
5c 第二電圧相用バーの接続片部
6 端子片部
6a 中性電圧相用端子片部
6b 第一電圧相用端子片部
6c 第二電圧相用端子片部
7 側壁部
8 係合部
9 被係合部
10 凸起
10a 上方の凸起
10b 側方の凸起
11 スリット
11a 中性電圧相用バーを受け入れるスリット
11b 第一電圧相用バーを受け入れるスリット
11c 第二電圧相用バーを受け入れるスリット
【発明の属する技術分野】
本発明は、電線導体とプラグインブレーカとの間に介在して両者を電気的に接続するプラグインブレーカ用端子台に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、集合住宅やマンション等の各需要家に使用される分電盤にあっては、各需要家内に設けられた火災報知器や消火設備等の非常用機器への電源を確保することができるように、主幹ブレーカの一次側(電源側)から非常用電源を得る非常電源系を設けてあり、この非常電源系には一次送りブレーカが挿入されている。ここで、一次送りブレーカは入力側が主幹ブレーカの一次側に送り線を介して接続されている。
【0003】
ところで、近年、分電盤の施工性や安全性の向上を目的に、主幹ブレーカの二次側に接続される分岐ブレーカとして、バー接続専用のプラグインブレーカを用いることが標準化されてきている。ここで、ブレーカを共通化するために、一次送りブレーカとしてもプラグインブレーカを用いることが考えられるが、送り線は単なる被覆電線であり、一次送りブレーカとしては送り線の末端を接続するネジ式で大型のブレーカを使用しなければならず、一次送りブレーカをプラグインブレーカとすることはできなかった。
【0004】
この問題を解決するものとして、本出願人は、電線導体とプラグインブレーカとの間に介在して両者を電気的に接続することができる接続変換装置(特開2001−157323号公報)を提案している。この接続変換装置は、図17〜19に示す如く、絶縁性を有するケース1と、このケース1内に挿着される極性の異なった複数の導電バー2とを備え、導電バー2を介してプラグインブレーカ3と電線導体(43、44)とを接続することができるものである。
【0005】
この場合、複数の導電バー2はケース1の高さ方向に位置をずらせて挿着されており、各導電バー2の前端にはプラグインブレーカ3のプラグイン機構部4に挿入接続される接続片部5が延設され、この各接続片部5はケース1の前方へ突設されており、各導電バー2の後端にはネジ孔14に螺合されるネジ15で電線導体(43、44)が取着固定される端子片部6が側方へ折曲するように延設され、この各端子片部6はケース1の側部に突出形成された上下の階段状面38に載置されて同ケース1の側方へ階段状に突設されている。又、ケース1には上下に複数の収納溝39が形成されており、この各収納溝39に導電バー2は側方より挿入係合されて挿着される。
【0006】
そして、この接続変換装置は、図18、19に示す如く、取付板28上にネジ固定されるものであり、同接続変換装置には各接続片部5を介してプラグインブレーカ3が接続され、同接続変換装置の各端子片部6にはネジ15によって電線導体(43、44)が接続される。又、ここでの分電盤41内には、前記プラグインブレーカ3が一次送りブレーカとして内蔵される他、主幹ブレーカ45及び多数の分岐ブレーカ42が内蔵されており、この分岐ブレーカ42も前記一次送りブレーカと同じプラグイン式のブレーカである。この場合、主幹ブレーカ45は固定ベース40上に設置されて分電盤41内に固定され、同固定ベース40に前記取付板28が接続固定されている。
【0007】
なお、ここで、分岐ブレーカ42は主幹ブレーカ45の二次側(出力側)に入力側が電気的に接続されている。又、一次送りブレーカとなるプラグインブレーカ3は、各需要家内に設けられた火災報知器や消火設備等の非常用機器への電源を確保することができるように設けた非常電源系に挿入されるものであり、入力側が主幹ブレーカ45の一次側(電源側)に電線導体となる送り線43、44を介して電気的に接続されている。
【0008】
したがって、この接続変換装置にあっては、電線導体(43、44)を端子片部6に接続することができ、且つ、接続片部5にプラグインブレーカ3を接続することができるので、分電盤41内に配設する場合に、主幹ブレーカ45の一次側からの電線導体(43、44)を端子片部6に接続することで、一次送りブレーカとしてプラグインブレーカ3を用いることができ、分岐ブレーカ42と一次送りブレーカとを同じプラグイン式のブレーカとすることができ、部品の共通化を図ることができる。又、各端子片部6が階段状に突設されているので、ネジ15を締め付けたり緩めたりする作業が容易になる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術にあっては、端子片部6がケース1の側方へ突設されているため、端子台全体はどうしても巾広くなってしまい、又、ケース1が単独で設置固定されるものであるため、複数の端子台を並設する場合には、個々の端子台を位置決めして設置固定する作業が困難となり、コンパクトな納まりも期待できず、回路増設には対応し難いという問題があった。
【0010】
本発明は、上記従来の技術における問題を悉く解決するために発明されたもので、その課題は、電線導体とプラグインブレーカとの接続が可能となり、薄型で並設されてもコンパクトに納まり、並設する場合の設置固定作業が簡単で、回路増設に対応し易いプラグインブレーカ用端子台を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載のプラグインブレーカ用端子台は、絶縁性を有するケースと、このケース内に挿着される極性の異なった複数の導電バーとを備え、導電バーを介してプラグインブレーカと電線導体とを接続するプラグインブレーカ用端子台であって、複数の導電バーをケースの高さ方向に位置をずらせて挿着し、各導電バーの前端にプラグインブレーカのプラグイン機構部に挿入接続される接続片部を延設して、この各接続片部をケースの前方へ突設し、各導電バーの後端に電線導体がネジ止めされる端子片部を延設して、この各端子片部をケースの後方へ階段状に突設し、ケースの両側壁部に同ケース間で相互に連結され得る形状の係合部と被係合部とを配設形成してなるものである。
【0012】
したがって、この場合、ケースの後方へ突設された導電バーの端子片部に電線導体をネジ止めして接続することができ、その際、各端子片部がケースの後方へ階段状に突設されているため、ネジを締め付けたり緩めたりする作業は容易である。そして、ケースの前方へ突設された導電バーの接続片部をプラグインブレーカのプラグイン機構部に挿入接続することで、このプラグインブレーカと前記電線導体とを同導電バーを介して電気的に接続することができる。
【0013】
又、複数の導電バーはケース高さ方向に位置をずらせて挿着され、各導電バーの接続片部と端子片部とが相反する前方、後方へと突設されているため、ケース全体は巾狭く薄型に形成されて小型化が図られる。しかも、ケースの両側壁部に同ケース間で相互に連結され得る形状の係合部と被係合部とが配設形成されているため、ケースが巾方向に並設される場合、係合部と被係合部とを連結してケースを相互に位置決めすることができ、複数のケースを連結一体化して簡単に設置固定することもできて、使い勝手は良好である。又、この場合、巾方向に並設される複数のケースは全体としてコンパクトに納められ、同じケースが用いられることで部材の共通化も図られる。これにより、予期せぬ回路増設にも容易に対応することができる。
【0014】
本発明の請求項2記載のプラグインブレーカ用端子台は、上記請求項1記載のプラグインブレーカ用端子台において、ケースの両側壁部間の外形巾寸法を接続されるプラグインブレーカの巾寸法と略等しく形成したことを特徴とするものである。
【0015】
したがって、この場合は特に、ケースの両側壁部間の外形巾寸法が接続されるプラグインブレーカの巾寸法と略等しく形成されているので、プラグインブレーカとケースとは略同巾で薄型に一連となって接続されて納まり、ケースが巾方向に並設される場合には、同プラグインブレーカのスペース実装効率が向上し、更なるコンパクト化が図られる。
【0016】
本発明の請求項3記載のプラグインブレーカ用端子台は、上記請求項1又は2記載のプラグインブレーカ用端子台において、ケースの内面に、前方から挿着される導電バーを位置決めして抜け止めする凸起を突設形成したことを特徴とするものである。
【0017】
したがって、この場合は特に、前方から挿着された導電バーが凸起に係止されて位置決めされ抜け止めもなされるので、この導電バーの挿着は簡単で抜け外れのない確実なものとなり、予めケースに同導電バーを挿着した状態でブロック化することもできて、取り扱いが容易なものとなる。
【0018】
本発明の請求項4記載のプラグインブレーカ用端子台は、上記請求項1〜3のいずれか一つに記載のプラグインブレーカ用端子台において、ケースの両側壁部に、前方から挿着される導電バーを受け入れて係合保持するスリットを配設形成したことを特徴とするものである。
【0019】
したがって、この場合は特に、前方から挿着される導電バーがケース両側のスリットに受け入れられて係合保持されるので、この導電バーの挿着は両側のスリットにガイドされながらスムーズに行われるようになる。
【0020】
本発明の請求項5記載のプラグインブレーカ用端子台は、上記請求項4記載のプラグインブレーカ用端子台において、係合部と被係合部とが連結されて複数のケースが並設される場合に、同複数のケース間に渡って連続する導電バーを備え、この導電バーがスリットに係合保持されて各ケース間に掛け渡して挿着されるようになし、同導電バーには共用される単一の端子片部を延設したことを特徴とするものである。
【0021】
したがって、この場合は特に、複数のケース間に渡って連続する導電バーを備え、この導電バーがスリットに係合保持されて各ケース間に掛け渡して挿着されるようになっているので、この導電バーを複数のケースにまとめて挿着することができて組立が容易となり、複数のケースは同導電バーによって相互に位置ズレしないよう確実に結合一体化される。しかも、前記導電バーには共用される単一の端子片部が延設されているので、この共用の端子片部に電線導体をネジ止めすることで、配線接続作業が簡略化される。
【0022】
本発明の請求項6記載のプラグインブレーカ用端子台は、上記請求項5記載のプラグインブレーカ用端子台において、導電バーとして、中性電圧相用導電バーと第一電圧相用導電バーと第二電圧相用導電バーとを備え、中性電圧相用導電バーを各ケース間に掛け渡して挿着されるようになし、この中性電圧相用導電バーに共用される単一の中性電圧相用端子片部を延設したことを特徴とする。
【0023】
したがって、この場合は特に、導電バーとして、中性電圧相用導電バーと第一電圧相用導電バーと第二電圧相用導電バーとを備えており、中性電圧相用導電バーが上記と同様に各ケース間に掛け渡して挿着されるようになっていて、これにより、上記組立の容易性と確実性に係る作用効果が実現される。又、中性電圧相用導電バーに上記と同様に共用の中性電圧相用端子片部が延設されていて、これにより、上記配線接続作業の簡略化に係る作用効果が実現される。
【0024】
本発明の請求項7記載のプラグインブレーカ用端子台は、上記請求項6記載のプラグインブレーカ用端子台において、第一電圧相用導電バー及び第二電圧相用導電バーを各ケース間に掛け渡して挿着されるようになし、この第一電圧相用導電バー及び第二電圧相用導電バーに各々で共用される単一の第一電圧相用端子片部と第二電圧相用端子片部とを延設し、同第一電圧相用導電バー及び第二電圧相用導電バーには並設されるケース一つとばしの間隔をあけたピッチで複数の接続片部を各々に配設して、両者の接続片部が交互に突設されるようになしたことを特徴とするものである。
【0025】
したがって、この場合は特に、中性電圧相用導電バーだけでなく第一電圧相用導電バー及び第二電圧相用導電バーも各ケース間に掛け渡して挿着されるようになっているので、上記組立の容易性と確実性に係る作用効果がより向上して実現される。又、中性電圧相用導電バーだけでなく第一電圧相用導電バー及び第二電圧相用導電バーにも共用の第一電圧相用端子片部と第二電圧相用端子片部とが延設されているので、上記配線接続作業の簡略化に係る作用効果がより向上して実現される。更に、第一電圧相用導電バー及び第二電圧相用導電バーには並設されるケース一つとばしの間隔をあけたピッチで複数の接続片部が各々に配設されていて、両者の接続片部が交互に突設されるので、電気的に相バランスが取れた状態での電源送りが可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】
図1〜4は、本発明の請求項1〜4に対応する第一の実施形態を示し、この実施形態のプラグインブレーカ用端子台は、絶縁性を有するケース1と、このケース1内に挿着される極性の異なった複数の導電バー2とを備え、導電バー2を介してプラグインブレーカ3と電線導体とを接続することができるものである。ここでは、複数の導電バー2をケース1の高さ方向に位置をずらせて挿着し、各導電バー2の前端にプラグインブレーカ3のプラグイン機構部4に挿入接続される接続片部5を延設して、この各接続片部5をケース1の前方へ突設し、各導電バー2の後端に電線導体がネジ止めされる端子片部6を延設して、この各端子片部6をケース1の後方へ階段状に突設し、ケース1の両側壁部7に同ケース1間で相互に連結され得る形状の係合部8と被係合部9とを配設形成している。
【0027】
そして、このプラグインブレーカ用端子台では、図2に示す如く、ケース1の両側壁部7間の外形巾寸法L1を接続されるプラグインブレーカ3の巾寸法L2と略等しく形成している。しかも、図3に示す如く、ケース1の内面には前方から挿着される導電バー2を位置決めして抜け止めする凸起10を突設形成し、又、ケース1の両側壁部7には前方から挿着される導電バー2を受け入れて係合保持するスリット11を配設形成してもいる。
【0028】
次に、この実施形態の具体的な構造について詳細に説明するが、分電盤内での用いられ方については、上記従来の技術での説明と同様にもなるので、ここではその説明を省略する。ケース1は絶縁性を有する合成樹脂等の材料で一体に射出成形されたもので、前後方向に長く巾方向に薄型で高くて縦長の中空形状に形成されており、その外形の巾寸法L1と高さ寸法については接続されるプラグインブレーカ3と略等しく形成されている。
【0029】
ケース1内には上下に仕切られた複数の開口スペース12が形成されており、各開口スペース12に連続して後方へ突出する載置面部13が同ケース1の後壁部分に階段状となるよう露出形成されている。ケース1の両側壁部7の前端縁には上下複数のスリット11が相互に平行となるよう各々前方へ開口されて配設形成されており、各スリット11の方向は各導電バー2が挿入される前後方向となる。各スリット11は下側のものほど後方へ深く切り込み形成されており、上位のスリット11aは中性電圧相用導電バー2a用に、中位のスリット11cは第二電圧相用導電バー2c(この実施形態では使用されていない)用に、下位のスリット11bは第一電圧相用導電バー2b用に、各々使用されるものである。
【0030】
又、ケース1の一方の側壁部7の後部外面には前後方向に長い断面略T字状の凸起リブでなる係合部8が形成され、他方の側壁部7には同係合部8が後方から挿入されてスライド係合されるよう後方に開口した前後方向に長い切溝状の被係合部9が形成されている。係合部8が配設された方の側壁部7の外面には、その後部に一つ及び前部に上下二つの偏平で前後方向に長い凸リブ21が各々突設されており、各凸リブ21の突出高さは低くて相互に等しく形成されている。
【0031】
導電バー2としては中性電圧相用導電バー2aと第一電圧相用導電バー2bとを備えており、いずれの導電バー2も導電率の高い帯状金属板を折曲加工する等して形成されたものである。第一電圧相用導電バー2bは側面視略Z状に折曲した形状で、中位縦片部16の上端縁に後方へ折曲突出した端子片部6bが形成され、同中位縦片部16の下端縁に中位横片部17を介して前方へ折曲突出した接続片部5bが形成されてなる。中性電圧相用導電バー2aは側面視略逆Z状に折曲した形状で、中程縦片部19の上端縁に前方へ折曲突出した接続片部5aが形成され、同中程縦片部19の下端縁に後方へ折曲突出した端子片部6aが形成されてなる。
【0032】
各導電バー2は前記ケース1の開口スペース12に各々前方から挿入され、各々の端子片部6が前記載置面部13上に配置される。この場合、中性電圧相用導電バー2aの端子片部6aは上位の載置面部13上に露出配置され、第一電圧相用導電バー2bの端子片部6bは下位の載置面部13上に露出配置され、いずれの端子片部6にもネジ孔14が形成されていて、このネジ孔14に上方からネジ15が螺合され、同ネジ15が締め付けられることによって、各端子片部6には電線導体が同ネジ15を介して簡単且つ強固に接続される。
【0033】
又、この場合、中性電圧相用導電バー2aの接続片部5aの基端部両側縁が前記ケース1の上位両側のスリット11aに各々前方からスライド係合され、第一電圧相用導電バー2bの中位横片部17の両側端縁が前記ケース1の下位両側のスリット11bに各々前方からスライド係合され、いずれの導電バー2も同ケース1にスムーズに挿着されて収納される。
【0034】
そして、中性電圧相用導電バー2aの接続片部5aの基端部付近には係合孔20が形成されており、図3に示す如く、ケース1上位の開口スペース12の内上面に突設形成されたテーパー状の凸起10aに同係合孔20が係止され、第一電圧相用導電バー2bの中位縦片部16の両端縁部18が同ケース1下位の開口スペース12の内側面に突設形成されたテーパー状の凸起10bに係止される。その際、いずれの凸起10も前方程低いテーパー状に形成されているので、導電バー2を抵抗少なくスムーズに挿入することができて組み立てし易く、いずれの凸起10も係止固定され易くて外れ難いものである。
【0035】
プラグインブレーカ3はその端部上中下に三つのプラグイン機構部4を備えており、一次送りブレーカや分岐ブレーカとして使用される一般に標準化されたものである。このプラグインブレーカ3を前記プラグインブレーカ用端子台に接続するに際しては、上位のプラグイン機構部4に前記中性電圧相用導電バー2aの接続片部5aが挿入接続され、下位のプラグイン機構部4に前記第一電圧相用導電バー2bの接続片部5bが挿入接続される。
【0036】
その際、固定されるプラグインブレーカ用端子台に向かって、プラグインブレーカ3をスライドさせて押し付けることにより簡単に接続することができる。しかも、この場合、プラグインブレーカ3の端部付近の上面両側に突設された対の凸起片23間に、プラグインブレーカ用端子台のケース1の前端上縁中程に突設された凸片部22が係合されて、同ケース1とプラグインブレーカ3とは相互に巾方向で位置決めガイドされ、スムーズ且つ正確に接続することができる。
【0037】
又、ケース1が巾方向に並設される場合(後述の実施形態参照)には、前記係合部8と被係合部9とが相互に前後方向にスライド係合され、同ケース1は巾方向に複数連結される。その際、ケース1の一方の側壁部7外面に突設された凸リブ21が隣接するケース1の他方の側壁部7外面に当接されるので、並設連結されるケース1間のガタツキが防止される。しかも、この場合、複数の凸リブ21が係合部8及び各スリット11に沿って対応し前後方向に長く突設されているため、ケース1間での隙間発生が前後方向の長い範囲で防止され、前記ガタツキは確実に防止され、複数のケース1が相互に安定した状態で連結される。又、ケース1を相互に連結する際には、前後方向に長い凸リブ21が対向するケース1の側壁部7外面に抵抗少なくスムーズに摺接される。
【0038】
したがって、この実施形態のプラグインブレーカ用端子台においては、ケース1の後方へ突設された導電バー2の端子片部6に電線導体をネジ15で止めて接続することができ、その際、各端子片部6がケース1の後方へ階段状に突設されているため、ネジ15を締め付けたり緩めたりする作業は容易である。そして、ケース1の前方へ突設された導電バー2の接続片部5をプラグインブレーカ3のプラグイン機構部4に挿入接続することで、このプラグインブレーカ3と前記電線導体とを同導電バー2を介して電気的に接続することができる。
【0039】
更に、複数の導電バー2はケース高さ方向に位置をずらせて挿着され、各導電バー2の接続片部5と端子片部6とが相反する前方、後方へと突設されているため、ケース1全体は巾狭く薄型に形成されて小型化が図られている。しかも、ケース1の両側壁部7に同ケース1間で相互に連結され得る形状の係合部8と被係合部9とが配設形成されているため、ケース1が巾方向に並設される場合、係合部8と被係合部9とを前後方向のスライド係合により連結してケース1を相互に容易に位置決めすることができ、複数のケース1を連結一体化して簡単に設置固定することもできて、使い勝手は良好である。
【0040】
又、この場合、巾方向に並設される複数のケース1は全体としてコンパクトに納められ、同じケース1が用いられることで部材の共通化も図られる。これにより、予期せぬ回路増設にも容易に対応することができる。しかも、ケース1の両側壁部7間の外形巾寸法L1が接続されるプラグインブレーカ3の巾寸法L2と略等しく形成されているので、プラグインブレーカ3とケース1とは略同巾で薄型に一連となって接続されて納まり、ケース1が巾方向に並設される場合に、同プラグインブレーカ3のスペース実装効率が向上して、更なるコンパクト化を図ることができる。
【0041】
又、この実施形態のプラグインブレーカ用端子台においては、前方から挿着された導電バー2が凸起10に係止されて位置決めされ抜け止めもなされるので、この導電バー2の挿着は簡単で抜け外れのない確実なものとなって、予めケース1に同導電バー2を挿着した状態でブロック化することもでき、取り扱いが容易なものとなる。しかも、この場合、前方から挿着される導電バー2がケース1両側のスリット11に受け入れられて係合保持されるので、この導電バー2の挿着は両側のスリット11にガイドされながらスムーズに行われる。
【0042】
図5〜11は、本発明の請求項1〜7全てに対応する第二の実施形態を示し、この実施形態のプラグインブレーカ用端子台では、上記第一の実施形態と同じケース1が四つ使用されるものである。そして、係合部8と被係合部9とが連結されて複数のケース1が並設される場合に、同複数のケース1間に渡って連続する導電バー2を備え、この導電バー2がスリット11に係合保持されて各ケース1間に掛け渡して挿着されるようになし、同導電バー2には共用される単一の端子片部6を延設している。
【0043】
したがって、この実施形態のプラグインブレーカ用端子台においては、複数のケース1間に渡って連続する導電バー2を備え、この導電バー2がスリット11に係合保持されて各ケース1間に掛け渡して挿着されるようになっているので、この導電バー2を複数のケース1にまとめて挿着することができて組立が容易となり、複数のケース1は同導電バー2によって相互に位置ズレしないよう確実に結合一体化される。しかも、前記導電バー2には共用される単一の端子片部6が延設されているので、この共用の端子片部6に電線導体をネジ15で止めることによって、配線接続作業が簡略化される。
【0044】
そして、ここでは、導電バー2として、中性電圧相用導電バー2aと第一電圧相用導電バー2bと第二電圧相用導電バー2cとを備え、中性電圧相用導電バー2aを各ケース1間に掛け渡して挿着されるようになし、この中性電圧相用導電バー2aに共用される単一の中性電圧相用端子片部6aを延設している。したがって、この場合、中性電圧相用導電バー2aが前記と同様に各ケース1間に掛け渡して挿着されるようになっていて、これにより、前記組立の容易性と確実性に係る作用効果が実現される。又、中性電圧相用導電バー2aに前記と同様に共用の中性電圧相用端子片部6aが延設されていて、これにより、前記配線接続作業の簡略化に係る作用効果が実現される。
【0045】
更に、ここで、第一電圧相用導電バー2b及び第二電圧相用導電バー2cも各ケース1間に掛け渡して挿着されるようになし、この第一電圧相用導電バー2b及び第二電圧相用導電バー2cに各々で共用される単一の第一電圧相用端子片部6bと第二電圧相用端子片部6cとを延設し、同第一電圧相用導電バー2b及び第二電圧相用導電バー2cには並設されるケース1一つとばしの間隔をあけたピッチで複数の接続片部5b、5cを各々に配設して、両者の接続片部5b、5cが交互に突設されるようになしている。
【0046】
したがって、この場合、中性電圧相用導電バー2aだけでなく第一電圧相用導電バー2b及び第二電圧相用導電バー2cも各ケース1間に掛け渡して挿着されるようになっているので、前記組立の容易性と確実性に係る作用効果がより向上して実現される。又、中性電圧相用導電バー2aだけでなく第一電圧相用導電バー2b及び第二電圧相用導電バー2cにも共用の第一電圧相用端子片部6bと第二電圧相用端子片部6cとが延設されているので、前記配線接続作業の簡略化に係る作用効果がより向上して実現される。
【0047】
しかも、第一電圧相用導電バー2b及び第二電圧相用導電バー2cには並設されるケース1一つとばしの間隔をあけたピッチで複数の接続片部5b、5cが各々に配設されていて、両者の接続片部5b、5cが交互に突設されるので、電気的に相バランスが取れた状態での電源送りが可能となる。
【0048】
次に、この実施形態の上記第一の実施形態とは異なる各導電バー2の具体的な構造について詳細に説明する。導電バー2として、上位に配置される中性電圧相用導電バー2aと、下位に配置される第一電圧相用導電バー2bと、この両導電バー2a、2b間の中位に配置される第二電圧相用導電バー2cと、を備えている。中性電圧相用導電バー2aは、四つのケース1に掛け渡して挿着される長さに形成されており、その接続片部5aが長手方向全長に渡り連続して一体に形成されている。
【0049】
この場合、中性電圧相用導電バー2aの後方には、その最端位置に中程縦片部19を介して共用の中性電圧相用端子片部6aが突設される他、三つの係合横片部24が等間隔で突設されており、この各係合横片部24はケース1の貫通開口25に各々前方から挿入係合される。又、接続片部5aの基端部付近には、前記各係合横片部24及び中程縦片部19と対応する位置各々に係合孔20が等間隔で形成され、この各係合孔20は各ケース1の内上面の凸起10aに係止される。そして、中性電圧相用導電バー2aの全長に渡る接続片部5aが各ケース1両側のスリット11aに前方から挿入されて掛け渡し状に係合保持され、又、単一の中性電圧相用端子片部6aは最端に位置するケース1の上位の載置面部13上に露出配置される。
【0050】
第一電圧相用導電バー2bは、三つのケース1に掛け渡して挿着される長さに形成されており、その中位横片部17が長手方向全長に渡り連続して一体に形成されている。又、中位横片部17の両端位置の前方にはケース1一つとばしの間隔をあけたピッチで接続片部5bが突設されており、同中位横片部17の片側端位置の後方には中位縦片部16を介して共用の第一電圧相用端子片部6bが突設されている。そして、第一電圧相用導電バー2bの全長に渡る前記中位横片部17が各ケース1両側のスリット11bに前方から挿入されて掛け渡し状に係合保持され、又、単一の第一電圧相用端子片部6bは最端に位置するケース1の下位の載置面部13上に露出配置される。
【0051】
第二電圧相用導電バー2cも、三つのケース1に掛け渡して挿着される長さに形成されており、その両端位置にケース1一つとばしの間隔をあけたピッチで配置されて前方に突設される接続片部5cが、長手方向全長に渡り連続して一体に形成される架設状片部26を介して一体化されている。又、架設状片部26の両端位置の後方には両接続片部5cと対応して後横片部27が突設されており、両後横片部27には各々係合孔20が形成され、この両係合孔20は各ケース1の内上面の凸起10aに係止されるものであり、片方の後横片部27の後端縁には共用の第二電圧相用端子片部6cが延設されている。
【0052】
そして、第二電圧相用導電バー2cの全長に渡る前記架設状片部26が各ケース1両側のスリット11cに前方から挿入されて掛け渡し状に係合保持され、又、単一の第二電圧相用端子片部6cは最端から二番目に位置するケース1の下位の載置面部13上に露出配置される。それ故、図8に示す如く、前記第一電圧相用導電バー2bの接続片部5bと第二電圧相用導電バー2cの接続片部5cとが、各ケース1ごとで交互に同じ高さ位置で前方に突設される。
【0053】
ところで、この実施形態のプラグインブレーカ用端子台では、図9〜11に示す如く、取付板28上にケース1及びプラグインブレーカ3が配設固定される。取付板28は金属板を折曲加工して形成されたもので、プラグインブレーカ用端子台の複数のケース1が並設される山型の端子台用設置部29と、複数のプラグインブレーカ3が並設される山型のブレーカ用設置部30と、両設置部29、30を連設させる谷型の連設部31と、を有している。そして、連設部31に穿設された取付孔32に挿通されるビスによって、取付板28は分電盤内等に取着固定される。
【0054】
そして、端子台用設置部29には複数の係合受け孔33が穿設されており、各係合受け孔33にケース1の底面に突設された略L字状の係止凸片34が上方から挿入係止されることで、各ケース1は位置決めされ、この状態において、各ケース1の後端部分に形成されたネジ止め用切欠部15aに挿通されるネジ15が、同端子台用設置部29に穿設されるネジ受け孔15bに螺合して締め付けられることにより、同端子台用設置部29上に複数のケース1は正確且つ能率的に設置固定される。
【0055】
又、ブレーカ用設置部30の両側端縁には上方へ突出した側壁片35が折曲形成されており、同ブレーカ用設置部30の上面には複数の位置決めリブ36が所定間隔で突設されていて、両端に配置されるプラグインブレーカ3が両側壁片35間で当接挟持されると共に、各プラグインブレーカ3間が位置決めリブ36にて位置決めされることで、前記プラグインブレーカ用端子台に接続される各プラグインブレーカ3は、同ブレーカ用設置部30上の所定の位置に保持固定される。しかも、その際、取付板28の前端部分に配設される複数の回動取着片37が、各プラグインブレーカ3の下端部分に回動操作されて係止されるので、ブレーカ用設置部30上に同各プラグインブレーカ3は簡単且つ確実に保持固定される。
【0056】
なお、この実施形態のプラグインブレーカ用端子台において、前述以外、ケース1の構造やケース1相互の連結構造、同ケース1とプラグインブレーカ3との接続構造等は、上記第一の実施形態と同様に構成されており、それ故、上記第一の実施形態におけると同様の作用効果が奏されるので、その説明については省略する。又、この実施形態のプラグインブレーカ用端子台における取付板28を、ケース1一つ分に対応するよう巾狭の寸法に形成して、上記第一の実施形態において採用しても良い。
【0057】
図12〜15は、本発明の請求項1〜6に対応する第三の実施形態を示し、この実施形態のプラグインブレーカ用端子台では、上記第一の実施形態と同じケース1が二つ並設されるものである。それ故、第一電圧相用導電バー2b及び第二電圧相用導電バー2cには各々一つの接続片部5b、5cが突設されるだけであり、取付板28は、図15に示す如く、ケース1二つ分に対応するよう巾狭の寸法に形成されている。なお、それ以外は、上記第二の実施形態と同様に構成されており、上記第二の実施形態におけると同様の作用効果が奏されるので、その説明については省略する。
【0058】
又、本発明においては、図16に示す如く、上記第二の実施形態のプラグインブレーカ用端子台を複数セット並設しても良い。すなわち、この場合、八つのケース1が相互に連結されて並設され、各ケース1の接続片部5に計八つのプラグインブレーカ3が接続される。又、この場合、ケース1八つ分に対応するよう巾広の寸法に形成された取付板28を使用しても良い。なお、それ以外は、上記第二の実施形態と同様に構成されており、上記第二の実施形態におけると同様の作用効果が奏されるので、その説明については省略する。
【0059】
又、本発明において、ケース1が並設される場合に、プラグインブレーカ3と略同外形状のダミーが使用されても良い。又、回路増設に際して、プラグインブレーカ用端子台は、一次送りブレーカの増設のみならず、主幹ブレーカ45の二次側となる分岐ブレーカ42の増設にも対応し得るものである。すなわち、主幹ブレーカ45の二次側にある通常の分岐回路の増設スペースを使い切って、更に、分岐回路の増設が必要となった場合でも、プラグインブレーカ用端子台を利用して回路増設が可能なものである。
【0060】
【発明の効果】
上述の如く、本発明の請求項1記載のプラグインブレーカ用端子台においては、端子片部に電線導体をネジ止めして接続することができ、その際、ネジを締め付けたり緩めたりする作業は容易であり、そして、接続片部をプラグインブレーカのプラグイン機構部に挿入接続することで、プラグインブレーカと電線導体とを電気的に接続することができる。しかも、ケースが薄型に形成され、ケースが巾方向に並設される場合、ケースを相互に位置決めし連結一体化して簡単に設置固定することができ、巾方向に並設される複数のケースは全体としてコンパクトに納まり、同じケースが用いられることで部材の共通化も図られ、回路増設に容易に対応することが可能となる。
【0061】
又、本発明の請求項2記載のプラグインブレーカ用端子台においては、特に、接続されるプラグインブレーカとケースとが略同巾で一連となって納まり、ケースが巾方向に並設される場合には、同プラグインブレーカのスペース実装効率が向上し、更なるコンパクト化が図られる。
【0062】
又、本発明の請求項3記載のプラグインブレーカ用端子台においては、特に、導電バーの挿着が位置決めされて簡単で抜け外れのない確実なものとなり、予めケースに同導電バーを挿着した状態でブロック化することもできて、取り扱いが容易なものとなる。
【0063】
又、本発明の請求項4記載のプラグインブレーカ用端子台においては、特に、前方から挿着される導電バーがケース両側のスリットに受け入れられ係合保持されてガイドされ、同導電バーの挿着はスムーズに行われるようになる。
【0064】
又、本発明の請求項5記載のプラグインブレーカ用端子台においては、特に、導電バーを複数のケースにまとめて挿着することができて組立が容易となり、複数のケースは同導電バーによって相互に位置ズレしないよう確実に結合一体化され、しかも、共用の端子片部に電線導体をネジ止めすることで、配線接続作業が簡略化される。
【0065】
又、本発明の請求項6記載のプラグインブレーカ用端子台においては、特に、導電バーとして、中性電圧相用導電バーと第一電圧相用導電バーと第二電圧相用導電バーとを備え、この中性電圧相用導電バーによって、上記組立の容易性と確実性に係る作用効果及び配線接続作業の簡略化に係る作用効果が実現される。
【0066】
又、本発明の請求項7記載のプラグインブレーカ用端子台においては、特に、中性電圧相用導電バーと第一電圧相用導電バー及び第二電圧相用導電バーによって、上記組立の容易性と確実性に係る作用効果及び配線接続作業の簡略化に係る作用効果がより向上して実現される。しかも、第一電圧相用導電バー及び第二電圧相用導電バーの接続片部が交互に突設されるので、電気的に相バランスが取れた状態での電源送りが可能となる。
【0067】
なお、本発明のプラグインブレーカ用端子台は、一次送りブレーカ接続用として使用する場合のみならず、主幹ブレーカの二次側にプラグンイブレーカを送り線により接続する場合にも応用できるものであることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態であるプラグインブレーカ用端子台とプラグインブレーカとの接続対応関係を示す斜め後上方からみた分解斜視図。
【図2】同プラグインブレーカ用端子台とプラグインブレーカとの接続対応関係を示す平面図。
【図3】同プラグインブレーカ用端子台の内部構造を示す斜め前上方からみた要部切欠断面斜視図。
【図4】同プラグインブレーカ用端子台とプラグインブレーカとの接続状態を示す斜め後上方からみた斜視図。
【図5】本発明の第二の実施形態であるプラグインブレーカ用端子台を示す斜め後上方からみた分解斜視図。
【図6】同プラグインブレーカ用端子台を示す斜め後上方からみた斜視図。
【図7】同プラグインブレーカ用端子台を示す斜め前上方からみた分解斜視図。
【図8】同プラグインブレーカ用端子台を示す斜め前上方からみた斜視図。
【図9】同プラグインブレーカ用端子台の取付板への取付状態を示す斜め後下方からみた斜視図。
【図10】同プラグインブレーカ用端子台とプラグインブレーカとの接続対応関係及び取付板との取付対応関係を示す斜め後上方からみた分解斜視図。
【図11】同プラグインブレーカ用端子台とプラグインブレーカとの接続状態及び取付板との取付状態を示す斜め後上方からみた斜視図。
【図12】本発明の第三の実施形態であるプラグインブレーカ用端子台を示す平面図。
【図13】同プラグインブレーカ用端子台を示す分解平面図。
【図14】同プラグインブレーカ用端子台を示す分解側面図。
【図15】同プラグインブレーカ用端子台が取り付けられる取付板を示す平面図。
【図16】本発明の上記第二の実施形態であるプラグインブレーカ用端子台の応用実施形態を示す斜め後上方からみた斜視図。
【図17】従来例である接続変換装置を示す斜め後上方からみた分解斜視図。
【図18】同接続変換装置が設置された分電盤全体を示す平面図。
【図19】同接続変換装置とプラグインブレーカとの接続対応関係及び取付板との取付対応関係を示す斜め前上方からみた分解斜視図。
【符号の説明】
1 ケース
2 導電バー
2a 中性電圧相用導電バー
2b 第一電圧相用導電バー
2c 第二電圧相用導電バー
3 プラグインブレーカ
4 プラグイン機構部
5 接続片部
5a 中性電圧相用バーの接続片部
5b 第一電圧相用バーの接続片部
5c 第二電圧相用バーの接続片部
6 端子片部
6a 中性電圧相用端子片部
6b 第一電圧相用端子片部
6c 第二電圧相用端子片部
7 側壁部
8 係合部
9 被係合部
10 凸起
10a 上方の凸起
10b 側方の凸起
11 スリット
11a 中性電圧相用バーを受け入れるスリット
11b 第一電圧相用バーを受け入れるスリット
11c 第二電圧相用バーを受け入れるスリット
Claims (7)
- 絶縁性を有するケースと、このケース内に挿着される極性の異なった複数の導電バーとを備え、導電バーを介してプラグインブレーカと電線導体とを接続するプラグインブレーカ用端子台であって、複数の導電バーをケースの高さ方向に位置をずらせて挿着し、各導電バーの前端にプラグインブレーカのプラグイン機構部に挿入接続される接続片部を延設して、この各接続片部をケースの前方へ突設し、各導電バーの後端に電線導体がネジ止めされる端子片部を延設して、この各端子片部をケースの後方へ階段状に突設し、ケースの両側壁部に同ケース間で相互に連結され得る形状の係合部と被係合部とを配設形成してなるプラグインブレーカ用端子台。
- ケースの両側壁部間の外形巾寸法を接続されるプラグインブレーカの巾寸法と略等しく形成したことを特徴とする請求項1記載のプラグインブレーカ用端子台。
- ケースの内面に、前方から挿着される導電バーを位置決めして抜け止めする凸起を突設形成したことを特徴とする請求項1又は2記載のプラグインブレーカ用端子台。
- ケースの両側壁部に、前方から挿着される導電バーを受け入れて係合保持するスリットを配設形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のプラグインブレーカ用端子台。
- 係合部と被係合部とが連結されて複数のケースが並設される場合に、同複数のケース間に渡って連続する導電バーを備え、この導電バーがスリットに係合保持されて各ケース間に掛け渡して挿着されるようになし、同導電バーには共用される単一の端子片部を延設したことを特徴とする請求項4記載のプラグインブレーカ用端子台。
- 導電バーとして、中性電圧相用導電バーと第一電圧相用導電バーと第二電圧相用導電バーとを備え、中性電圧相用導電バーを各ケース間に掛け渡して挿着されるようになし、この中性電圧相用導電バーに共用される単一の中性電圧相用端子片部を延設したことを特徴とする請求項5記載のプラグインブレーカ用端子台。
- 第一電圧相用導電バー及び第二電圧相用導電バーを各ケース間に掛け渡して挿着されるようになし、この第一電圧相用導電バー及び第二電圧相用導電バーに各々で共用される単一の第一電圧相用端子片部と第二電圧相用端子片部とを延設し、同第一電圧相用導電バー及び第二電圧相用導電バーには並設されるケース一つとばしの間隔をあけたピッチで複数の接続片部を各々に配設して、両者の接続片部が交互に突設されるようになしたことを特徴とする請求項6記載のプラグインブレーカ用端子台。
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