JPH11187516A - 分電盤 - Google Patents

分電盤

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JPH11187516A
JPH11187516A JP9353022A JP35302297A JPH11187516A JP H11187516 A JPH11187516 A JP H11187516A JP 9353022 A JP9353022 A JP 9353022A JP 35302297 A JP35302297 A JP 35302297A JP H11187516 A JPH11187516 A JP H11187516A
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JP
Japan
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circuit breaker
substrate
claw piece
board
cover
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Pending
Application number
JP9353022A
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English (en)
Inventor
Koichi Shoda
晃一 正田
Akinori Uchimura
昭紀 内村
Shigeo Kosaka
茂雄 小坂
Hideki Kondo
日出樹 近藤
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】回路遮断器の取付作業を容易にするとともに、
厚み寸法を薄くした分電盤を提供する。 【解決手段】回路遮断器2の長手方向における両側面に
は引掛凹所が設けられ、一方の側面にはカバー3が装着
される。固定爪片40は基板12の一部を切り起こして
形成され、カバー3側の引掛凹所と係止する。弾性爪片
42は基板12に設けた凹部43,44に固定され、カ
バー3と反対側の引掛凹所と係止する。基板12には導
電バーが配設され、導電バーの幅方向における斜め側方
から回路遮断器2を差し込むと、導電バーがカバー3の
切り溝31に嵌め込まれるとともに、固定爪片40がカ
バー3側の引掛凹所に挿入される。さらにカバー3と反
対側の遮断器本体20の端部を基板12側に押し込む
と、弾性爪片42がカバー3と反対側の引掛凹所に案内
され、弾性爪片42が引掛凹所と係止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回路遮断器を収納
する分電盤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は、従来の単相3線用の分電盤の
断面図を示している。この分電盤では、図示しない主幹
ブレーカと、導電材料から長尺状に形成され主幹ブレー
カの二次側に接続された3本の導電バー5a〜5cと、
導電バー5a〜5cの長手方向に対して略直交する方向
に配設され、対応する導電バー5a〜5cに分岐バー7
を介して電気的に接続された回路遮断器2,2’からな
る分岐ブレーカとを、一面開口した箱体10の内部に収
納していた。
【0003】箱体10の開口部には外蓋11が蝶番70
により開閉自在に取り付けられている。また、箱体10
の底部両側には夫々2条の枕台75,75’が設けら
れ、この枕台75,75’にまたがるように固定片71
a,71aを載承して、略コ字状の支持金具71,71
が箱体10の底部両側に立設される。支持金具71,7
1は、固定片71a,71aを枕台75,75’に載承
し、さらに固定片71a,71a上に連結板84を載置
した状態で、固定片71a,71a及び連結板84の端
部に設けた孔に枕台75,75’のボルト76,76’
を挿通し、ナット77,77’をボルト76,76’に
螺入することにより、箱体10の底部に固定される。
【0004】ここで、一方の支持金具71の先端には蝶
番72を介して中蓋18の一側縁が取り付けられ、中蓋
18は蝶番72を介して支持金具71に開閉自在に支持
される。また他方の支持金具71の端部には、中蓋18
の他側に装着されている固定ねじ73が螺合するねじ部
を設けた受け金具74を設けているので、中蓋18を閉
じた状態で固定ねじ73を受け金具74に螺入すること
により、中蓋18の他側を固定保持することができる。
なお、中蓋18には、回路遮断器2,2’の操作部たる
ハンドル21を露出させる窓孔18aが設けられてい
る。
【0005】また、枕台75,75’のボルト76,7
6’にはスペーサ78,78が挿通されて、両スペーサ
78,78間に取付板79を橋絡し、ナット80,80
により取付板79をボルト76,76’に固定してお
り、この取付板79上には回路遮断器2,2’や、導電
バー5a〜5cを取り付けるための導電バー取付台82
が取り付けられた支持台81を固定している。
【0006】導電バー取付台82は箱体10の幅方向に
おける略中央を走っており、導電バー取付台82の両側
に複数の回路遮断器2,2’が配設されている。ここ
で、3本の導電バー5a〜5cの内、電圧極用の導電バ
ー5a,5bは導電バー取付台82の長手方向の両側に
取り付けられ、中性極用の導電バー5cは導電バー取付
台82の中央に取り付けられており、導電バー5a〜5
cの長手方向に対して略直交する方向から分岐バー7を
接続して回路遮断器2,2’のねじ端子(図示せず)に
固定することにより、回路遮断器2,2’と導電バー5
a〜5cとが電気的に接続されていた(例えば、特開平
4−33504号公報参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の分電盤で
は、中性極用の導電バー5cに対して、電圧極用の導電
バー5a,5bのいずれかの側に回路遮断器2,2’が
配置されているので、例えば導電バー5cに対して導電
バー5a側に配置された回路遮断器2’を200V用に
用いる場合は、分岐バー7を介して回路遮断器2と導電
バー5aとを電気的に接続するとともに、図11中に破
線で示すように導電バー取付台82と支持台81との間
の空間に分岐バー7’を通し、この分岐バー7’を介し
て回路遮断器2と導電バー5bとを接続していた。した
がって、分岐バー7’と支持台81との間に十分な絶縁
距離を設ける必要があるので、導電バー取付台82と支
持台81との間の距離が長くなり、導電バー5a〜5c
の取付位置が高くなるため、回路遮断器2と支持台81
との間に取付ベース83を介装して、回路遮断器2と導
電バー5a〜5cの高さを合わせていた。
【0008】すなわち、回路遮断器2,2’を支持台8
1に取り付ける場合、先ず支持台81に取付ベース83
を取り付けた後、この取付ベース83に設けられた係止
手段83a,83bを、回路遮断器2,2’の長手方向
の両側面に設けた引掛凹所(引掛凹所)に係止させるこ
とにより、回路遮断器2,2’を取付ベース83に取り
付けていた。したがって回路遮断器2,2’を支持台8
1に取り付けるためには、まず取付ベース83を支持台
81に取り付ける必要があり、取付ベース83を取り付
ける手間がかかるという問題があった。また、回路遮断
器2,2’と支持台81との間に取付ベース83を介装
しているので、取付ベース83の高さ分だけ分電盤の厚
み寸法が増すという問題もあった。
【0009】本発明は上記問題点に鑑みて為されたもの
であり、その目的とするところは、回路遮断器を取り付
ける手間を低減し、且つ、厚み寸法を薄くした分電盤を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、厚み方向に間隔をおいて並設
された複数の導電バーと、前記導電バーの幅方向から差
込接続される回路遮断器と、回路遮断器の差込方向にお
ける回路遮断器の対向二側面にそれぞれ設けられた引掛
凹所に係止離脱自在に係止する係止手段が設けられた基
板とを備え、前記係止手段は、基板の一部を切り起こし
て形成され、回路遮断器の差込み側の側面に設けられた
一方の引掛凹所と係止する固定爪片と、基板に着脱自在
に取り付けられ、他方の引掛凹所と係止する弾性を有す
る弾性爪片とから構成しており、複数並設された導電バ
ーの幅方向から回路遮断器を差込み接続しているので、
従来の分電盤のように分岐バーを介して導電バーに回路
遮断器を接続する必要がなく、しかも回路遮断器と係止
離脱自在に係止する固定爪片及び弾性爪片を基板に設け
ているため、回路遮断器を基板に取り付けるための取付
ベースが不要になり、回路遮断器を取り付ける手間が少
なくなり、そのうえ取付ベースの高さ分だけ分電盤の厚
み寸法を薄くすることができる。
【0011】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、基板に、複数の弾性爪片がそれぞれ着脱自在に差
し込まれる複数の凹部を設けているので、基板に複数の
凹部を設けることにより、基板の剛性を高めることがで
きる。請求項3の発明では、請求項2の発明において、
幅寸法の異なる回路遮断器を基板に取り付けるための取
付金具のねじ止め用のねじ孔が、隣接する凹部の間の基
板の部位に設けられているので、基板に設けたねじ孔に
ねじ止めされた取付金具を用いて、幅寸法の異なる回路
遮断器を基板に取り付けることができる。
【0012】請求項4の発明では、請求項1乃至3の発
明において、固定爪片は先端に行くほど導電バーから離
れるように傾斜し、固定爪片の先端にはさらに外側に傾
斜するテーパが設けられているので、回路遮断器の凹部
に固定爪片を差込みやすくなり、回路遮断器の取付作業
を容易に行うことができる。請求項5の発明では、請求
項1乃至4の発明において、前記基板に、回路遮断器の
操作部を挿通させる窓孔が形成された蓋体を開閉自在に
支持する支持部材を設けており、回路遮断器が取り付け
られる基板に蓋体を支持する支持部材を設けているの
で、回路遮断器と蓋体に設けられた窓孔との位置合わせ
を容易に行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
乃至図10を参照して説明する。回路遮断器2は、図1
及び図2に示すように、略直方体状の遮断器本体20
と、遮断器本体20の長手方向における一方の側面に装
着されるカバー3とからなり、遮断器本体20の上面に
はハンドル21が設けられ、カバー3が装着される側面
には2つのねじ端子22,23が設けられている。ま
た、遮断器本体20の長手方向における両側面の下部に
はそれぞれ引掛凹所24が設けられている。
【0014】カバー3内は、図示しない2つの隔壁によ
り、カバー3の高さ方向において3つの部屋に区画さ
れ、各部屋に面する側壁には切り溝31が形成されてお
り、カバー3内の所定の区画に接続端子板32,33が
配設されている。接続端子板32,33は、それぞれ一
端に受刃34,34を備えており、図2中上側の区画に
受刃34の部分を納めた接続端子板33は、他端の接続
固定部35を接続器本体20のねじ端子23に接続して
おり、中間の区画に受刃34を納めた接続端子板32は
他端の接続固定部35を遮断器本体20のねじ端子22
に接続している。なお、接続固定部35のねじ端子2
2,23への固定は、カバー3の前面に設けた工具挿通
孔36,36を通じてねじ端子22,23におけるねじ
を締めることによって行う。また、回路遮断器2の側面
に設けられた引掛凹所24に対応するカバー3の部位に
は、後述する固定爪片40が入り込む凹部37が形成さ
れている。
【0015】図5及び図6は上記回路遮断器2を分岐ブ
レーカとして用いる分電盤1を示しており、前面が開口
するとともに前面に外蓋11が蝶番70を介して開閉自
在に取り付けられた箱体10の内部に、回路遮断器2や
主幹ブレーカ4が取り付けられた略四角形状の鉄板から
なる基板12を配置している。基板12の四隅には箱体
10の底面から立設されたボルト13を挿通するための
孔(図示せず)が穿設された舌片12aが設けられてお
り、この孔にボルト13を挿通してナット14をボルト
13に螺入することにより、基板12が箱体10に固定
される。
【0016】主幹ブレーカ4は基板12の図6中左上隅
に配置されている。主幹ブレーカ4の二次側接続端子4
aには、導電材料から略L字状に形成された3本の連結
バー6a〜6cの一端部がねじ止めされており、3本の
連結バー6a〜6cの内、両側の連結バー6a,6cは
電圧極(L1,L2)用であり、中央の連結バー6cは
中性極(L0)用である。また、両側の連結バー6a,
6bは主幹ブレーカ4への接続部付近で折り曲げられ、
外側の連結バー6aは中央の連結バー6cに対して前面
側に、内側の連結バー6bは中央の連結バー6cに対し
て後面側に配置されており、各連結バー6a〜6cは幅
方向及び厚み方向にそれぞれ間隔をおいて配設されてい
る。
【0017】各連結バー6a〜6cの他端部に対応する
基板12の部位には、図7及び図8に示すように、各連
結バー6a〜6cの他端部を支持する3個の階段部15
aが高さ方向に間隔をおいて設けられた上受け台15が
取付ねじ50により固定されている。各階段部15aの
図8中下側の側面には、それぞれ、図8中の下方より導
電バー5a〜5cの一端部が挿通される挿通孔15bが
設けられており、各階段部15aに差し込まれた連結バ
ー6a〜6cの上側に、挿通孔15bを介して差し込ま
れた導電バー5a〜5cを載置し、各導電バー5a〜5
cの一端部に設けたねじ挿通孔51に挿通された固定ね
じ53を、それぞれ、各連結バー6a〜6cの端部に設
けたねじ孔52に螺入することにより、各階段部15a
において連結バー6a〜6cと導電バー5a〜5cとを
それぞれ結合している。
【0018】また導電バー5a〜5cの他端部に対応す
る基板12の部位には、導電バー5a〜5cの他端部を
支持する下受け部材16,16が取付ねじ54,54に
より固定されている。各下受け部材16,16には、そ
れぞれ、各導電バー5a〜5cの幅方向の端部が入り込
む3個の溝16aが高さ方向に間隔をおいて設けられて
おり、2つの下受け部材16,16により各導電バー5
a〜5cの幅方向における両端部が支持されている。な
お、図7中の17は、回路遮断器2のカバー3側の上端
部と当接する支点部材であり、支点部材17は上受け台
15及び下受け部材16,16によって基板12に取り
付けられている。
【0019】上述のように導電バー5a〜5cは、前面
側から電圧極(L1)用の導電バー5a、中性極(L
0)用の導電バー5c、電圧極(L2)用の導電バー5
bの順に厚み方向に間隔をおいて並設され、基板12の
幅方向の略中央を走っており、回路遮断器2は導電バー
5a〜5cの両側に導電バー5a〜5cの長手方向と略
直交するようにして複数個配設される。回路遮断器2は
導電バー5a〜5cよりなる単相3線の電源ラインに接
続されるのであるが、図2に示す回路遮断器2を各導電
バー5a〜5cの幅方向における側方からカバー3の切
り溝31に導電バー5a〜5cを嵌め込めば、接続端子
板32,33の受け刃34,34がそれぞれ導電バー5
a,5cに接続される。なお、図2に示した回路遮断器
2は、接続端子板32,33をカバー3の図2中上側の
区画と中間の区画に配置して、回路遮断器2を電圧極L
1及び中性極L0に接続した例であり、接続端子板3
2,33をカバー2の図2中下側の区画と中間の区画に
配置して、回路遮断器2を電圧極L2及び中性極L0に
接続しても良いし、接続端子板32,33をカバー2の
図2中上側と下側の区画に配置して、回路遮断器2を電
圧極L1,L2に接続し、回路遮断器2を200V用と
しても良い。
【0020】以下に、回路遮断器2を基板12に着脱自
在に取り付けるための固定爪片40及び弾性爪片42か
らなる係止手段について説明する。カバー3側の遮断器
本体20の側面に設けた引掛凹所24に対応する基板1
2の部位には、引掛凹所24と係止離脱自在に係止する
固定爪片40が、基板12の一部を切り起こして形成さ
れている。なお、固定爪片40は先端に行くほど導電バ
ー5a〜5cから離れるように傾斜し、固定爪片40の
先端にはさらに外側に傾斜するテーパ41が形成されて
いる。
【0021】また、カバー3と反対側の遮断器本体20
の側面に形成された引掛凹所24に対応する基板12の
部位には、略凸字状の凹部43と略矩形状の凹部44と
が遮断器本体20の長手方向に列設されており、凹部4
4は凹部43に対して固定爪片40側に設けられてい
る。凹部43,44は、それぞれ、基板12の一部を窪
ませて形成されており、凹部43,44の底部43b,
44bは、それぞれ、側壁43a,44aを介して基板
12の表面に連結されている。また、回路遮断器2の長
手方向における凹部43,44の両端面には開口43
c,44cが設けられており、凹部43,44は開口4
3c,44cを介して基板12の裏面側と連通してい
る。なお、略平板状の基板12には複数個の凹部43,
44が設けられているので、凹部43,44により基板
12の剛性が高くなっている。
【0022】一方、弾性爪片42は弾性材料からなり、
略L字状の差込み片42aの端部より略U字状の係止片
42bが連設されて略S字状に形成されている。また、
基板12に設けた凹部44に差し込まれる差込み片42
aの部位には、係止爪42cが差込み方向と逆向きに切
り起こしにより形成されている。この弾性爪片42は、
差込み片42aを凹部43に挿入して、差込み片42a
の先端を凹部44側に差し込むことにより、係止爪42
cが凹部43の端縁で撓められ、さらに差込み片42a
の先端を凹部44側に押し込むと、係止爪42cが開口
44cから凹部44内に入り込み、係止爪42cの先端
と開口44cの端部とが係止して、弾性爪片42が凹部
43,44に固定される。なお、弾性爪片42を取り外
す際は、基板12の前面側から係止爪42cを押圧して
撓ませた状態で、差込み片42aを差込方向と逆向きに
引き抜くことにより、弾性爪片42を容易に取り外すこ
とができる。
【0023】而して、回路遮断器2を基板12に取り付
ける際は、各導電バー5a〜5cの幅方向における斜め
側方から、カバー3側を先頭にして回路遮断器2を差し
込むと、カバー3に設けた3個の切り溝31に各導電バ
ー5a〜5cの片側半分が嵌め込まれるとともに、カバ
ー3側の遮断器本体20の側面に設けた引掛凹所24
に、カバー3の凹部37から係止爪40の先端が挿入さ
れる。次にカバー3と反対側の遮断器本体20の端部を
基板12側に押し込むと、弾性爪片42の係止片42b
が遮断器本体20の端部に押圧され、係止片42bが遮
断器本体20と反対側に弾性変形し、さらに遮断器本体
20の端部を基板12側に押し込むと、係止片42bが
遮断器本体20の引掛凹所24に案内され、係止爪42
bが引掛凹所24と係止する。而して、遮断器本体20
は固定爪片40及び弾性爪片42から構成される係止手
段によって基板12に取り付けられる。なお、固定爪片
40は先端に行くほど導電バー5a〜5cから離れるよ
うに傾斜し、且つ、固定爪片40の先端にはさらに外側
に傾斜するテーパ41が形成されているので、カバー3
側の遮断器本体20の側面に設けた引掛凹所24に固定
爪片40を差し込みやすくなっている。
【0024】また、回路遮断器2を基板12から取り外
す際は、図9に示すように、弾性爪片42の係止爪42
bを押圧してカバー3と反対側に撓ませた状態で、支点
部材17を支点として図9中反時計回りに遮断器本体2
0を回転させると、係止爪42bと引掛凹所24との係
止状態が外れ、その後遮断器本体20を導電バー5a〜
5cと反対側に引き出すことにより、回路遮断器2を基
板12から容易に取り外すことができる。
【0025】上述のように、この分電盤1では、3本の
導電バー5a〜5cが厚み方向に間隔をおいて並設され
ており、導電バー5a〜5cの幅方向における側方よ
り、回路遮断器2を導電バー5a〜5cに差込接続して
いるので、分岐バーを用いることなく直接導電バー5a
〜5cに回路遮断器2を接続することができ、しかも基
板12には回路遮断器2の引掛凹所24と係止離脱自在
に係止する固定爪片40及び弾性爪片42が設けられて
いるので、従来の分電盤のように回路遮断器2を取付ベ
ースを介して基板12に取り付ける必要がなく、回路遮
断器2を直接基板12に取り付けることができ、取付ベ
ースを基板12に取り付ける手間がなくなり、そのうえ
取付ベースの高さ分だけ分電盤1の厚みを薄くすること
ができる。
【0026】ところで、図10に示すように、基板12
の長手方向には複数の凹部43が並設されており、隣接
する凹部43の間にはねじ孔45が設けられている。幅
寸法が上述した回路遮断器2の約2個分に相当する回路
遮断器2″は、遮断器本体20の長手方向における一方
の側面に2個のカバー3が装着されており、カバー3側
の遮断器本体20の側面には各カバー3の凹部37に対
応する部位に2個の引掛凹所(図示せず)が設けられ、
カバー3と反対側の遮断器本体20の側面には後述する
取付金具46と係止する引掛凹所(図示せず)が設けら
れている。取付金具46は、ねじ挿通用の長孔46bが
設けられた固定片46aと、固定片46aの一端部から
連設され、カバー3と反対側の遮断器本体20の側面に
設けた引掛凹所と係止する略L字状の爪片46cとから
構成されている。而して、この回路遮断器2″を基板1
2に取り付ける際は、導電バー5a〜5cの幅方向にお
ける側方からカバー3側を先頭にして回路遮断器2″を
差し込み、カバー3の3個の切り溝31に各導電バー5
a〜5cの片側半分を嵌め込むとともに、カバー3側の
遮断器本体20の側面に設けられた引掛凹所に、カバー
3の凹部37を介して固定爪片40の先端を挿入して、
引掛凹所と固定爪片40とを係止させる。その後、カバ
ー3と反対側の遮断器本体20の側面に設けた引掛凹所
に取付金具46の爪片46cを挿入し、長孔46bに挿
通した取付ねじ47をねじ孔45に螺入して取付金具4
6を固定することにより、回路遮断器2″が基板12に
固定される。
【0027】また、図5及び図6に示すように、基板1
2の幅方向における一端側には、1対の支持金具71が
基板12の上下に設けられており、支持金具71の先端
には蝶番72を介して中蓋18が開閉自在に取り付けら
れている。また、基板12の幅方向における他端側に
は、中蓋18に装着された固定ねじ73が螺合するねじ
受け部を設けた一対の受け金具74が基板12の上下に
設けられているので、中蓋18を閉じた状態で固定ねじ
73を受け金具74に螺入することにより、中蓋18を
固定保持することができる。なお、中蓋18には、回路
遮断器2,2″の操作部たるハンドル21などを露出さ
せる窓孔18aが形成されているので、この窓孔18a
から回路遮断器2,2″のハンドル21を露出させるこ
とができる。従来の分電盤1では、回路遮断器2が配設
された支持台81と中蓋18とが別々に箱体10に取り
付けられていたので、回路遮断器2のハンドル21と中
蓋18の窓孔18aとの位置合わせに手間がかかった
が、本実施形態の分電盤1では回路遮断器2,2″が配
設される基板12に、中蓋18を開閉自在に支持する支
持部材としての支持金具71及び受け金具74を取り付
けているので、回路遮断器2,2″のハンドル21と中
蓋18の窓孔18aとの位置合わせを容易に行うことが
できる。
【0028】
【発明の効果】上述のように、請求項1の発明は、厚み
方向に間隔をおいて並設された複数の導電バーと、前記
導電バーの幅方向から差込接続される回路遮断器と、回
路遮断器の差込方向における回路遮断器の対向二側面に
それぞれ設けられた引掛凹所に係止離脱自在に係止する
係止手段が設けられた基板とを備え、前記係止手段は、
基板の一部を切り起こして形成され、回路遮断器の差込
み側の側面に設けられた一方の引掛凹所と係止する固定
爪片と、基板に着脱自在に取り付けられ、他方の引掛凹
所と係止する弾性を有する弾性爪片とから構成してお
り、複数並設された導電バーの幅方向から回路遮断器を
差込み接続しているので、従来の分電盤のように分岐バ
ーを介して導電バーに回路遮断器を接続する必要がな
く、しかも回路遮断器と係止離脱自在に係止する固定爪
片及び弾性爪片を基板に設けているため、回路遮断器を
基板に取り付けるための取付ベースが不要になり、回路
遮断器を取り付ける手間が少なくなり、そのうえ取付ベ
ースの高さ分だけ分電盤の厚み寸法を薄くすることがで
きるという効果がある。
【0029】請求項2の発明は、基板に、複数の弾性爪
片がそれぞれ着脱自在に差し込まれる複数の凹部を設け
ているので、基板に複数の凹部を設けることにより、基
板の剛性を高めることができるという効果がある。請求
項3の発明は、幅寸法の異なる回路遮断器を基板に取り
付けるための取付金具のねじ止め用のねじ孔が、隣接す
る凹部の間の基板の部位に設けられているので、基板に
設けたねじ孔にねじ止めされた取付金具を用いて、幅寸
法の異なる回路遮断器を基板に取り付けることができる
という効果がある。
【0030】請求項4の発明は、固定爪片は先端に行く
ほど導電バーから離れるように傾斜し、固定爪片の先端
にはさらに外側に傾斜するテーパが設けられているの
で、回路遮断器の凹部に固定爪片を差込みやすくなり、
回路遮断器の取付作業を容易に行うことができるという
効果がある。請求項5の発明は、前記基板に、回路遮断
器の操作部を挿通させる窓孔が形成された蓋体を開閉自
在に支持する支持部材を設けており、回路遮断器が取り
付けられる基板に蓋体を支持する支持部材を設けている
ので、回路遮断器と蓋体に設けられた窓孔との位置合わ
せを容易に行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の分電盤に用いる回路遮断器の取付
状態を示す一部省略せる斜視図である。
【図2】同上に用いる回路遮断器を示す側面図である。
【図3】同上に用いる弾性爪片の取付方法を示す一部省
略せる斜視図である。
【図4】同上に用いる固定爪片の取付状態を示す要部断
面図である。
【図5】同上の断面図である。
【図6】同上の外蓋及び中蓋を外した状態の正面図であ
る。
【図7】同上に用いる導電バーの取付状態を示す要部分
解斜視図である。
【図8】同上に用いる導電バーと連結バーの結合状態を
示す要部分解斜視図である。
【図9】同上に用いる回路遮断器の取付方法を示す説明
図である。
【図10】同上に用いる別の回路遮断器の取付状態を示
す一部省略せる斜視図である。
【図11】従来の分電盤を示す断面図である。
【符号の説明】
2 回路遮断器 3 カバー 12 基板 20 遮断器本体 31 切り溝 40 固定爪片 42 弾性爪片 43,44 凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近藤 日出樹 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】厚み方向に間隔をおいて並設された複数の
    導電バーと、前記導電バーの幅方向から差込接続される
    回路遮断器と、回路遮断器の差込方向における回路遮断
    器の対向二側面にそれぞれ設けられた引掛凹所に係止離
    脱自在に係止する係止手段が設けられた基板とを備え、
    前記係止手段は、基板の一部を切り起こして形成され、
    回路遮断器の差込み側の側面に設けられた一方の引掛凹
    所と係止する固定爪片と、基板に着脱自在に取り付けら
    れ、他方の引掛凹所と係止する弾性を有する弾性爪片と
    から構成されることを特徴とする分電盤。
  2. 【請求項2】基板に、複数の弾性爪片がそれぞれ着脱自
    在に差し込まれる複数の凹部を設けたことを特徴とする
    請求項1記載の分電盤。
  3. 【請求項3】幅寸法の異なる回路遮断器を基板に取り付
    けるための取付金具のねじ止め用のねじ孔が、隣接する
    凹部の間の基板の部位に設けられたことを特徴とする請
    求項2記載の分電盤。
  4. 【請求項4】固定爪片は先端に行くほど導電バーから離
    れるように傾斜し、固定爪片の先端にはさらに外側に傾
    斜するテーパが設けられたことを特徴とする請求項1乃
    至3記載の分電盤。
  5. 【請求項5】前記基板に、回路遮断器の操作部を挿通さ
    せる窓孔が形成された蓋体を開閉自在に支持する支持部
    材を設けたことを特徴とする請求項1乃至4記載の分電
    盤。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002291121A (ja) * 2001-03-27 2002-10-04 Matsushita Electric Works Ltd 住宅用分電盤
JP2002291118A (ja) * 2001-03-27 2002-10-04 Matsushita Electric Works Ltd 住宅用分電盤
JP2008211877A (ja) * 2007-02-23 2008-09-11 Matsushita Denko Denro System Kk 分電盤
JP2010200464A (ja) * 2009-02-24 2010-09-09 Panasonic Electric Works Denro Co Ltd 分電盤
KR101133273B1 (ko) * 2010-05-14 2012-04-05 주식회사 에이엔티일렉트릭 분배전반의 차단기 설치구조
JP2015197986A (ja) * 2014-03-31 2015-11-09 パナソニックIpマネジメント株式会社 回路遮断器

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