JP2901745B2

JP2901745B2 - 記録装置の給紙装置

Info

Publication number: JP2901745B2
Application number: JP2310714A
Authority: JP
Inventors: 暢夫井上
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1990-11-16
Filing date: 1990-11-16
Publication date: 1999-06-07
Anticipated expiration: 2014-06-07
Also published as: JPH04182234A

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野この発明は、プリンタ・複写機・ファクシミリ・印刷
機など、印字・転写・印刷等により用紙に記録を行う記
録装置に適用しうる。詳しくは、そのような記録装置に
おいて、記録装置本体に給紙カセットを取り付け、その
給紙カセットのセット用紙を給紙ローラで送り出す給紙
装置に関する。

従来の技術従来、この種の給紙装置に備える給紙カセットの中に
は、たとえば第９図に示すごとく、適宜サイズの用紙を
積載セットする本体１にそれを被うカバー２を開閉自在
に取り付け、さらに第８図に示すとおり、本体１内に
は、セット用紙３の幅方向両側を位置決めすサイドガイ
ド４・４と後端を位置決めるエンドガイド５とを用紙サ
イズに応じて移動調整自在に設ける構成のものがある。
そして、従来は、この給紙カセット６を記録装置本体７
に着脱自在に取り付けて給紙ローラ８に押し当て、その
給紙ローラ８を回転してセット用紙３を図中矢示するよ
うに記録装置本体７内の記録部へと送り出していた。

発明が解決しようとする課題ところで、上述した従来の給紙装置では、第８図に示
すとおり、セット用紙３の寸法誤差やそのセット時の容
易性を考慮して、給紙カセット６のサイドガイド４・４
およびエンドガイド５をそれぞれセット用紙３との間に
若干すき間ｔがあく位置に移動調整して設置している。
ところが、給紙ローラ８の径寸法の誤差やその給紙ロー
ラ８へのセット用紙３の押当力の誤差などが原因となっ
て、給紙時に、図示のようにセット用紙３がスキューし
てしまう問題があった。

そこで、この発明の目的は、セット用紙を給紙カセッ
トからスキューすることなく安定して送り出せるように
することにある。

課題を解決するための手段そのため、請求項１に記載のこの発明は、たとえば以
下の図示実施例おいて示すとおり、装置本体10のような
記録装置本体に給紙カセット18を取り付け、その給紙カ
セット18のセット用紙17を給紙ローラ27で送り出す記録
装置の給紙装置26において、前記給紙カセット18を取り
付けたとき、前記セット用紙17を押さえる押えローラ56
を前記記録装置本体に設け、前記給紙カセット18の取付
側先端に、その給紙カセット18を取り付けるとき前記押
えローラ56を前記セット用紙17上に案内するとともに、
取り外すとき前記押えローラ56で押して退避位置へと移
動する押えローラガイド58を設けてなることを特徴とす
る。

請求項２に記載のこの発明は、たとえば以下の図示実
施例に示すように、請求項１に記載の発明において、前
記押えローラ56とともに移動する支持アーム55のような
作動部材を設けるとともに、前記給紙カセット18の取付
状態で前記セット用紙17がなくなったときその作動部材
で動作するペーパーエンド検知センサ60を設けてなるこ
とを特徴とする。

作用そして、請求項１に記載のこの発明では、給紙時に、
押えローラ56でセット用紙17を押さえながら給紙ローラ
27で送り出す。給紙カセット18を取り付けるときは、押
えローラガイド58で押えローラ56をセット用紙17上に案
内する。反対に、給紙カセット18を取り外すときは、押
えローラガイド58は、押えローラ56で押して退避位置へ
と移動する。

また、請求項２に記載のこの発明では、給紙カセット
18の取付状態でセット用紙17がなくなったとき、作動部
材を押えローラ56とともに移動してペーパーエンド検知
センサ60を動作し、セット用紙17がなくなったことを検
知する。

実施例以下、図面を参照しつつ、この発明の実施例について
説明する。

第７図は、レーザプリンタで、その内部機構の全体構
成概略図である。図中符号10で示すものは、装置本体
（記録装置本体）である。その装置本体10内には、ほぼ
中央にベルト状の感光体11を設ける。その感光体11の周
りには、図中矢印で示す駆動方向に順に、帯電器12、現
像器13、転写器14、クリーニング器15を配置する。そし
て、前記帯電器12およびクリーニング器15の下側に光書
込み器16を配置する。さらに、その光書込み器16の下側
には、それぞれ用紙17をセットした給紙カセット18・18
を上下に配置してなる。

また、装置本体10の上面10a正面側すなわち図中矢示
する操作側には、排紙トレイをも兼ねる手差し給紙用ト
レイ20を設ける。図中左の背面側には、はがきなどの厚
紙専用の排紙スタック部21を設ける。そして、この装置
本体10の上面10aには、排出部22および排紙スタック部2
3を設ける。排出部22内には、排紙ローラ24・25を配置
してなる。

しかして、給紙装置26に備える給紙ローラ27・27を適
宜選択して駆動し、給紙カセット18・18内のカセット用
紙17を矢印Ａ方向に送り出す。そして、その用紙17をタ
イミングをとってレジストローラ29によって感光体11の
上側へと搬送する。感光体11は、矢示するごとく反時計
方向に駆動し、その際、帯電器12によって表面を一様に
帯電し、光書込み器16からのレーザ光Ｌを照射して感光
体11上に静電潜像を形成する。この潜像は、現像器13を
通るときトナーによって可視像化する。そして、この可
視像は、感光体11の上側に搬送されてきた用紙17の下面
に転写器14により転写する。その転写した用紙17は定着
器30の加熱ローラ31と加圧ローラ32との間に搬送し、可
視像を定着する。一方、可視像転写後の感光体11は、ク
リーニング器15でクリーニングする。他方、定着器30を
出た記録済用紙17は、排紙ローラ33で搬送し、用紙搬送
ガイド34によって上方に案内して反転させ、順次排紙ロ
ーラ35・36・37により用紙搬送路38を通して搬送し、切
換ガイド39で適宜排紙方向を切り換えて排紙ローラ40・
41で矢印Ｂ方向の排紙兼手差し給紙用トレイ20へといっ
たん用紙17の一部を排出する。または、排出部22内の用
紙搬送路42を通して排紙ローラ25・26によって背面側に
向け（矢印Ｃ方向）排出して排紙スタック部23上にスタ
ックする。他方、Ｂ方向に排出した用紙17は、両面記録
を行うため、排紙ローラ41を逆転してスイッチバック
し、搬送路43を通して再び感光体11へと送り込み、上面
にも記録を行う構成とする。なお、用紙17が厚紙の場合
には、切換ガイド44で排紙方向を切り換えて矢印Ｄ方向
に排出し排紙スタック部21上にスタックする。

ところで、上述したレーザープリンタの給紙装置26
は、詳しくは、第１図に示すような給紙カセット18を備
えてなる。この給紙カセット18は、カセット本体50と、
そのカセット本体50を被うカセットカバー51とを備え
る。そのうちカセット本体50内には、底板52を配置して
なる。底板52は、その図中左側に外向きに立てるピン52
a支点として回動自在にカセット本体50の両側壁（図示
省略）に取り付ける。そして、この底板52上に適宜サイ
ズのセット用紙17を積載してセットする。また、カセッ
ト本体50には、第２図に示すごとく、その底壁50a上に
セット用紙17の幅方向両側を位置決めるサイドガイド53
・53と、後端を位置決めるエンドガイド54とを用紙サイ
ズに応じて移動調整自在に設ける。そして、それらガイ
ド53・53・54は、それぞれセット用紙17との間に若干の
すき間ｔを設けて位置決めている。また、カセットカバ
ー51は、第１図に示すごとく、カセット本体50における
取付側先端50b（図中右側）近くの両側端に外向きのピ
ン51aを立て、そのピン51aを支点として開閉自在にカセ
ット本体50の前記両側壁に取り付ける。さらに、このカ
セットカバー51は、たとえばそのほぼ中央に取付部51b
を設け、そこに支持アーム55を回動自在に取り付け、そ
の支持アーム55の先端に押えローラ56を回転自在に設け
てなる。そして、その押えローラ56をセット用紙17上に
乗せて重力により押し当ててなる。

さて、上述した給紙装置26では、第７図に示すよう
に、給紙カセット18を装置本体10内に挿入して取り付け
ると、底板52を適宜付勢手段で押し上げてセット用紙17
を給紙ローラ27に押し当てる。その後、給紙ローラ27を
回転し、第２図に示すとおり、押えローラ56でセット用
紙17を押えながら、最上位の用紙から順次一枚ずつ図中
矢印で示すように装置本体10内へと送り出していく。

なお、上述した給紙装置では、押えローラ56を重力で
セット用紙17に押し当てる構成としたが、適宜スプリン
グ等を用いて押えローラをセット用紙に押し当てる構成
としてもよい。

また、上述した給紙装置では、押えローラ56を給紙カ
セット18に設ける構成としたが、この発明の給紙装置で
は、押えローラ56を装置本体に設ける構成とするもので
ある。たとえば第３図に示うごとく、装置本体10内で支
持軸57を中心として回動自在に支持アーム55を取り付
け、その支持アーム55の先端に押えローラ56を回転自在
に設ける。他方、給紙カセット18は、特にそのカセット
本体50の取付側先端50bに押えローラガイド58を設け
る。押えローラガイド58は、第４図に示すごとく、取付
側先端50bから突出して設ける三角形状の２つの支持板
部50c・50d間に傾斜して配置する板状の一方向扉からな
る。そして、たとえば、一側端58aを図中右側の一方の
支持板部50cに回動自在に取り付け、ばね部材（図示省
略）で付勢して他側端58bを他方の支持板部50dに押し当
ててなる。

さて、この給紙装置26では、給紙カセット18を装置本
体10内に挿入するとき、押えローラ56が押えローラガイ
ド58に当たり、押えローラガイド58上を転がりながら上
ってセット用紙17上に案内される。そして、給紙カセッ
ト18をカセット本体50に取り付けると、第３図に示すご
とく、底板52を適宜付勢手段で押し上げてセット用紙17
を給紙ローラ27に押し当てるとともに、押えローラ56を
重力に抗して押し上げる。その後、給紙ローラ27を図中
矢印方向に回転し、押えローラ56でセット用紙17を押え
ながら、最上位の用紙から順次一枚ずつ装置本体10内へ
と送り出していく。他方、給紙カセット18を装置本体10
から取り外すときは、底板52の押し上げを解除する。す
ると、支持アーム55が回動して垂下する。そして、給紙
カセット18を引き出すと、その押えローラ56で押えロー
ラガイド58をカセット本体50の内側から前記ばね部材に
抗して押し開き、退避位置へと移動する。そして、前記
ばね部材で押えローラガイド58を閉じる。

なお、この発明では、以上の実施例おいて、たとえば
給紙カセット18に最小サイズの用紙をセットした場合を
考慮して、その最小サイズの用紙の後端より前記給紙ロ
ーラ27寄りに押えローラ56を設ける構成するとよい。

さらに、この発明では、たとえば以下に説明する実施
例のように、給紙装置26にペーパーエンド検知センサを
設ける構成とすることもできる。この他の実施例では、
第５図に示すとおり、装置本体10内で支持軸57を中心と
して回動自在に支持アーム55を取り付け、その支持アー
ム55の先端55aに回転自在に押えローラ56を設ける。支
持アーム55は、基端55bをアクチュエータとして構成す
る。また、この支持アーム55の上方に、たとえばフォト
センサからなるペーパーエンド検知センサ60を設ける。
他方、給紙カセット18は、底板52にその長さ方向に切溝
52bを設ける。切溝52bは、押えローラ56の長さより若干
大きい溝幅に開けている。

さて、この上述した給紙装置26では、第５図に示す給
紙カセット18の取付状態において順次給紙を行って後、
第６図に示すとおり、セット用紙17がなくなったとき、
支持アーム55が図中矢印方向に回動して先端55aが切溝5
2bに入り込む一方、基端55bでペーパーエンド検知セン
サ60の発光側と受光側との間を遮る。すると、ペーパー
エンド検知センサ60が動作してセット用紙17がなくなっ
てしまったことを検知する。

なお、この実施例では、装置本体10に設ける支持アー
ム55でペーパーエンド検知センサ60を動作する構成とし
たが、前記第１図に示すカセットカバー51に同様な支持
アームを設け、それによって装置本体10側のペーパーエ
ンド検知センサを動作する構成としてもよい。

発明の効果したがって、請求項１に記載のこの発明によれば、セ
ット用紙を押さえる押えローラを設ける構成とするか
ら、セット用紙を給紙カセットからスキューすることな
く安定して送り出すことができる。

給紙カセットの取付側先端に押えローラガイドを設
け、給紙カセットを取り付けるときに押えローラをその
押えローラガイドでセット用紙上に案内する構成とする
から、給紙時に押えローラでセット用紙をより確実に押
えてスキューを防止することができる。また、給紙カセ
ットを取り付けるときに押えローラで押して退避位置へ
と移動するように押えローラガイドを構成するから、給
紙カセットの取り外し時に押えローラが邪魔になるよう
なことがない。

そして、請求項２に記載のこの発明によれば、押えロ
ーラとともに移動する作動部材でペーパーエンド検知セ
ンサを動作させる構成とし、スキューを防止する機構を
利用してペーパーエンドも検知することから、それだけ
部品点数が減りコストを下げることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は給紙装置の給紙カセットの要部を示す部分断面
図、第２図はその給紙カセットを装置本体に取り付けて
給紙を行う状態を示す平面図、第３図はこの発明の実施
例である給紙装置を給紙カセットの取付状態において示
す断面図、第４図はその給紙カセットの押えローラガイ
ドを示す斜視図、第５図はこの発明の他の実施例である
給紙装置を給紙カセットの取付状態において示す断面
図、第６図はその給紙装置のペーパーエンド時における
状態を示す断面図、第７図はこの発明の給紙装置を備え
るレーザープリンタの内部機構を示す全体概略構成図で
ある。第８図は従来の給紙装置の給紙カセットを装置本
体に取り付けて給紙を行う状態を示す平面図、第９図は
その給紙カセットの斜視図である。 10……装置本体（記録装置本体）、17……セット用紙、
18……給紙カセット、26……給紙装置、27……給紙ロー
ラ、55……支持アーム（作動部材）、56……押えロー
ラ、58……押えローラガイド、60……ペーパーエンド検
知センサ。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】記録装置本体に給紙カセットを取り付け、
その給紙カセットのセット用紙を給紙ローラで送り出す
記録装置の給紙装置において、前記給紙カセットを取り
付けたとき、前記セット用紙を押さえる押えローラを前
記記録装置本体に設け、前記給紙カセットの取付側先端
に、その給紙カセットを取り付けるとき前記押えローラ
を前記セット用紙上に案内するとともに、取り外すとき
前記押えローラで押して退避位置へと移動する押えロー
ラガイドを設けてなる、記録装置の給紙装置。
【請求項２】前記押えローラとともに移動する作動部材
を設けるとともに、前記給紙カセットの取付状態で前記
セット用紙がなくなったときその作動部材で動作するペ
ーパーエンド検知センサを設けてなる、前記請求項１に
記載の記録装置の給紙装置。