JP2896967B2 - デッキアンカーボルト設置部材 - Google Patents

デッキアンカーボルト設置部材

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JP2896967B2 JP7042476A JP4247695A JP2896967B2 JP 2896967 B2 JP2896967 B2 JP 2896967B2 JP 7042476 A JP7042476 A JP 7042476A JP 4247695 A JP4247695 A JP 4247695A JP 2896967 B2 JP2896967 B2 JP 2896967B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【産業上の利用分野】本発明は建造物における床施工時
に用いる建築用部材に関するものであって、特にデッキ
プレート上に設置するアンカーボルトの設置構造に係る
ものである。
【0002】
【発明の背景】鉄骨建築物においては、階上の床面を施
工するにあたって、まず階下との空間を遮るように鉄骨
梁上に凹凸形状をしたデッキプレートが敷設され、その
後このデッキプレートの上面における所定の位置に、従
来からデッキアンカーボルトが下端を溶接されて垂直に
立ち上げ状態に設置される。このデッキアンカーボルト
は、デッキプレート上にモルタルが打設された後に、モ
ルタル上面から充分に突出する寸法を有し、この突出部
によって土台を固定する役割を果たす。
【0003】このデッキアンカーボルトの従来の設置態
様を図示により説明すると、デッキアンカーボルト2′
を鉄骨梁F上に敷設されたデッキプレート4上に設置す
るには、大別して図に示すようにデッキプレート4の
凸面部4Aに設置する場合と、凹面部4Bに設置する場
合と、斜面部4Cに設置する場合とがある。従ってこの
ようにデッキアンカーボルト2′を設置する高さ個所が
異なるため、設置時のデッキアンカーボルト2′の高さ
を同一となるようにする作業を必要とする。そこで従来
は、例えば図12に示されるような三種類の長さのデッ
キアンカーボルト2′a、2′b、2′cをあらかじめ
用意しておくなどの対策がとられていた。しかしなが
ら、デッキアンカーボルト2′を斜面部4Cに設置する
場合には、傾斜の位置で高さが無段階に異なるため、あ
らかじめ斜面部4C用の高さのデッキアンカーボルト
2′を用意しておいても結局は上端を切り揃えて他のデ
ッキアンカーボルト2′と高さを揃える作業を必要とし
た。
【0004】また以上のような対策をとって、デッキア
ンカーボルト2′の設置高さをほぼ一定にできたとして
も、デッキアンカーボルト2′のデッキプレート4への
設置作業そのものが非常に面倒で手間のかかるものであ
った。このような問題はデッキプレート4の凸面部4A
に設置する場合や、凹面部4Bに設置する場合はまだし
も、斜面部4Cに設置する場合において顕著に表れる。
すなわち斜面部4Cに対するデッキアンカーボルト2′
cの溶接は点溶接で、更に凹面部4Bの幅は狭いためこ
のような溶接は行いにくかった。しかもデッキアンカー
ボルト2′は垂直に立ち上がった状態で溶接しなければ
ならないため、斜面部4Cに設置する場合には熟練した
作業者でも非常に難しい作業となっていた。更に接合部
が少ないためモルタル打設時にデッキアンカーボルト
2′cが傾倒するなどの強度的な面での心配もあった。
そして以上のような溶接作業のやりにくさから、慣れた
作業者でも溶接時にデッキプレート4に穴を開けてしま
うという失敗もあった。また更にデッキアンカーボルト
2′cの設置位置を印すための墨出しも斜面部4Cへ行
うのは難しく、目印が不明瞭となってしまう結果、設計
部位からずれてデッキアンカーボルト2′cが設けられ
てしまうという問題点もあった。
【0005】
【開発を試みた技術的事項】本発明はこのような背景を
認識してなされたものであって、デッキアンカーボルト
のデッキプレートへの設置が簡単に、且つ正確に行える
新規なデッキアンカーボルト設置部材の開発を試みたも
のである。
【0006】
【発明の構成】
【目的達成の手段】すなわち請求項1記載のデッキアン
カーボルト設置部材は、デッキアンカーボルトと、デッ
キプレート上に設置され前記デッキアンカーボルトを保
持する設置体とを具えて成る建造物における床施工時に
用いる建築用部材において、前記デッキアンカーボルト
は、ボルト本体と、このボルト本体の下部に固定して設
けられたボルトフランジとから成り、このうちボルトフ
ランジは、前記デッキプレートの隣合う凸面部の間の長
さを越える長さを少なくとも有し、一方前記設置体は、
平板状の保持体と、この両端側に具えられる脚体とから
成り、このうち保持体 は平板状を成し、前記ボルト本体
が挿入される設定位置変更手段たるガイド長孔を有し、
更に保持体の両端側に具えられる脚体の間隔は、二つの
隣合う凸面部をまたぐ間隔に設定されており、脚体の高
さは前記保持体が前記デッキプレートの凸面部のやや上
方に位置し、保持体と凸面部の間に前記ボルトフランジ
が移動自在に受け入れられる程度の高さに設定されてお
り、前記デッキアンカーボルトのボルト本体を前記ガイ
ド長孔に挿入した状態で設置体の脚体を前記デッキプレ
ートに固定し、次いでデッキアンカーボルトを前記ガイ
ド長孔の所望の位置で固定した後に、モルタル若しくは
コンクリートがデッキアンカーボルトの上側のみを突出
した状態て打設されることを特徴として成るものであ
る。
【0007】また請求項2記載のデッキアンカーボルト
設置部材は、前記要件に加え、前記ボルトフランジは、
矩形平板状部材であり、縦の長さはデッキプレートの隣
合う凸面部の間の長さを越える長さを少なくとも有し、
横の長さは前記隣合う凸面部の間の長さよりも短く設定
されていることを特徴として成るものである。
【0008】更に請求項3記載のデッキアンカーボルト
設置部材は、前記要件に加え、前記設置体は、一枚の平
板状部材の両端部を屈曲して形成されて成るものである
ことを特徴として成るものである。これら発明により前
記目的を達成しようとするものである。
【0009】
【発明の作用】請求項1記載のデッキアンカーボルト設
置部材によれば、デッキアンカーボルトと、このデッキ
アンカーボルトを一定高さに保持し、且つ所望の水平方
向に一定高さを保った状態で設定位置の変更を行う設定
位置変更手段を具えた設置体とを有しているため、デッ
キプレートの斜面部に溶接するなどの難しい作業がなく
なる。また従来行っていたデッキアンカーボルトの上端
を切断し、高さを揃えるなどの作業も必要としない。更
に大まかな位置に本発明のデッキアンカーボルト設置部
材を設置し、その後デッキアンカーボルトの設置位置の
設定を設定位置変更手段を使用して行うため、例えばデ
ッキアンカーボルトの設置経験を有さないような者で
も、デッキアンカーボルトをデッキプレートに対し、垂
直に位置させて設置することが簡単且つ速やかに、そし
て非常に精度良く行うことができる。
【0010】また設定位置変更手段は設置体の長手方向
にわたって開口されたガイド長孔であるため水平移動が
簡単である。またシンプルな構造であるため製作コスト
もかからず、デッキアンカーボルトの位置していないガ
イド長孔の開口部からはモルタルが、設置体下面側へも
よく流れ込む。
【0011】更に設置体が脚体を有しているため、上記
効果とともに、デッキアンカーボルト設置部材を設置す
る際にスペーサ等を設ける必要がない。
【0012】
【実施例】以下本発明のデッキアンカーボルト設置部材
を図示の実施例により説明する。図中符号1に示すもの
が本発明のデッキアンカーボルト設置部材であり、この
ものは図1に示すように階上の鉄骨梁F上に階下との空
間を遮るように敷設された凹凸形状をしたデッキプレー
ト4上に、デッキアンカーボルト2を保持して設置する
ためのものである。そして図4、5に示すようにデッキ
アンカーボルト2の上方が突出した状態でモルタルMが
打設された後に、このデッキアンカーボルト2の上方に
土台5が固定され、更にこの土台5の上に根太6が設置
され、また更にこの根太6の上に床板7が設置される。
そしてこの床板7上には日本間なら畳、洋間ならフロー
リングなどのような床材が適宜防音材、防振材、断熱材
などを間に挟み込んで設置される。なお本発明ではデッ
キプレート4の凸部上面部を凸面部4A、凹部下面部を
凹面部4B、また凸面部4Aから凹面部4Bになる斜め
の個所を斜面部4Cと定義する。
【0013】以下本発明のデッキアンカーボルト設置部
材1について具体的に説明する。デッキアンカーボルト
設置部材1は、一例として図2に示すようにデッキアン
カーボルト2と、このデッキアンカーボルト2を保持
し、且つ所望の水平位置に設定する設定位置変更手段C
であるガイド長孔11を具えた設置体3とから成る。ま
ずデッキアンカーボルト2について説明すると、外周面
にオネジを有するいわゆる従来のロッド状のデッキアン
カーボルト2′であるボルト本体2Aと、このボルト本
体2Aの下端に形成されるボルトフランジ2Bとから成
っている。ボルトフランジ2Bは本実施例では一例とし
て矩形状金属平板で、この上面中心にボルト本体2Aが
立ち上がるように溶接されて固定されている。もちろん
このボルトフランジ2Bは、通常のボルト頭部の製造手
法のようにボルト本体2Aと一体に塑性加工により成形
してもよい。またこのボルトフランジ2Bはボルト本体
2Aを垂直に支持するとともに、後述する固定ナット3
1との組み合わせによりデッキアンカーボルト2の設置
体3への固定構造Sを構成する。
【0014】次に設置体3について説明する。設置体3
は一枚の矩形平板状部材の両端側を屈曲させて成るもの
で、屈曲された両端側を脚体20とし、この脚体20の
間の水平板部を保持体10としており、一例としてデッ
キプレート4の二つの凸面部4Aにまたがるように具え
られる。保持体10について説明すると、このものは長
手方向にわたって設定位置変更手段Cであるガイド長孔
11が開口されており、ここにデッキアンカーボルト2
を受け入れる。なおこのガイド長孔11の周縁を周縁部
12とする。
【0015】次に脚体20について説明する。脚体20
は正面から見て右側の脚体20はL字状に、そして左側
の脚体20は逆L字状に形成されており、デッキプレー
ト4と接続される下端の水平面部21には取付孔21a
が穿孔されている。また縦面部22は図5に示すように
デッキプレート4の斜面部4Cよりやや急な傾斜で、高
さはデッキプレート4の凹面部4Bに脚体20の水平面
部21が設置された状態で、後述するボルトフランジ2
Bがデッキプレート4と保持体10の下面との間を移動
できる程度の隙間を有するように高さ設定されている。
【0016】次にデッキアンカーボルト2と設置体3と
の固定構造Sについて説明する。固定構造Sは、前記デ
ッキアンカーボルト2のボルトフランジ2Bと、このデ
ッキアンカーボルト2のボルト本体2Aに螺合する固定
ナット31とから成る。このものは設置体3の保持体1
0に保持されたデッキアンカーボルト2の設定位置を固
定し、モルタルMの打設時などにその位置を狂わせない
ように機能するものである。
【0017】本発明のデッキアンカーボルト設置部材1
は以上のようにして成り、これを使用するときには、ま
ず図3(a)に示すようにデッキアンカーボルト2のボ
ルト本体2Aをガイド長孔11の下方から挿入する。そ
してボルト本体2Aの上端から設置位置固定ナット31
を螺合する。なお以上のようなデッキアンカーボルト設
置部材1の組み立てはあらかじめ工場等で行っておいて
ももちろん構わない。
【0018】一方、デッキプレート4上にデッキアンカ
ーボルト2を正確な位置に設置するための墨出しを行
う。そしてこの墨出しが終了したら、図3(b)に示す
ように上記デッキアンカーボルト設置部材1を、デッキ
プレート4上のデッキアンカーボルト2を設置するおお
よその個所に、デッキプレート4の二つの凸面部4Aに
またがるようにして、脚体20を凹面部4Bに位置して
載置する。そして脚体20の取付孔21aにおいて適宜
の金属ネジ24で固定する。なおこのデッキアンカーボ
ルト設置部材1の墨出し線41上への設置をより正確に
行えるように、例えば図3に示すように設置体3に墨出
し線41と合致させる案内線L1をあらかじめ引いてお
いてもよい。また本実施例ではこのように金属ネジ24
による固定の手法を採ったが、脚体20の水平面部21
を接着剤により固定したり、モルタルを少量上に載せて
固定するようにしても構わない。そして以上の設置した
状態では、デッキアンカーボルト2はデッキプレート4
の凸面部4A及び凹面部4Bに対し水平に移動自在とな
っている。
【0019】次にデッキアンカーボルト設置部材1のデ
ッキプレート4上への設置が終了したら、図3(c)に
示すようにデッキアンカーボルト2を移動して、墨出し
線41の延長線上に位置するように設定する。そして固
定ナット31を締め付けて、ボルトフランジ2Bと固定
ナット31とで保持体10を挟み込むことによりデッキ
アンカーボルト2の位置を固定する。このように固定ナ
ット31を締め付けるだけで、非常に簡単且つ速やかに
デッキアンカーボルト2の保持体10への固定が行え
る。なおこのデッキアンカーボルト2が墨出し線41の
延長線上に位置することが簡単且つ正確に行えるよう
に、例えば図3に示したようにボルトフランジ2Bに墨
出し線41への案内線L2をあらかじめ引いておいても
よい。またモルタルMの打設時にボルトフランジ2Bが
デッキプレート4に当接するほどに設置体3を薄く形成
した場合には、固定時のボルトフランジ2Bの向きは、
安定性が良くなるように適宜方向設定するようにする。
例えばボルト本体2Aがデッキプレート4の凹面部4B
のほぼ中央に位置するときには、図3(c)で示したよ
うにボルトフランジ2Bを横方向に姿勢設定して凸面部
4Aに架け渡し、またボルト本体2Aがガイド長孔11
の両端部に位置するときには、ボルトフランジ2Bを縦
方向に姿勢設定するなどである。
【0020】そして以上のようにデッキアンカーボルト
2の設置固定が行えたなら、後は従来公知の鉄骨建造物
の施工手法と特に変わらず、まずデッキプレート4上に
モルタルM(あるいはコンクリートの場合もある)を打
設する。なおこのとき設置体3が一枚の矩形平板状部材
から形成され非常にシンプルな構造であるため、モルタ
ルMがデッキアンカーボルト2の周囲に隙間なくよく流
れ込む。そしてこのモルタルMの養生を一定時間行った
後、図4、5に示すようにモルタルM上面から突出した
デッキアンカーボルト2の上部に土台5のアンカーボル
ト連結孔5aを嵌挿し、ナット5bで締結する。そして
この土台5の上に根太6が設置され、また更にこの根太
6の上に床板7が設置される。そしてこの床板7上には
日本間なら畳、洋間ならフローリングなどのような床材
が適宜防振材、防音材、断熱材などを間に挟み込んで設
置される。
【0021】なお本発明のデッキアンカーボルト設置部
材1は、デッキプレート4のすべてに使用するようにし
てもよいし、また例えばデッキプレート4の凸面部4A
や凹面部4Bには従来手法どおり、デッキアンカーボル
ト2′を直接溶接して設置し、斜面部4Cにのみ本発明
のデッキアンカーボルト設置部材1を適用するようにし
ても構わない。
【0022】
【他の実施例】本発明は以上のものを基本とするもので
あるが、次のような改変も行える。 ()デッキアンカーボルトの改変 前記基本実施例では、ボルト本体2Aとボルトフランジ
2Bとは溶接による固定あるいは一体形成によるものを
示したが、その他種々の改変が行える。例えば図
(a)に示すものはボルトフランジ2Bの中央をいわゆ
るバーリング加工し、この内面にメネジ2Baを設け、
ここにボルト本体2Aを螺合して取り付けるようにした
ものである。また図(b)に示すものはボルトフラン
ジ2Bの上面にソケット2Bbを設けておき、適宜接着
剤32等で固定するようにしたものである。更に図
(c)に示すものは、ボルト本体2Aの下端のピン孔を
穿孔し、ここにピン33を嵌挿してこのピン33をボル
トフランジ2Bとしたものである。また更に図(d)
に示すものは、ボルト本体2Aの下端にメネジ2Aaを
設け、一方ボルトフランジ2Bの上面にオネジ2Bcを
設けてあり、ボルト本体2Aをボルトフランジ2Bに螺
合して取り付けるようにしたものである。また図示は省
略するが、ボルトフランジ2Bとしては例えばボルト本
体2Aの下端に六角ナット等を螺合するだけのものであ
っても構わない。
【0023】以上のようなボルト本体2Aとボルトフラ
ンジ2Bとの固定構造を採った場合、固定が非常に楽
で、速やか且つ精度よく行える。なお、このようにボル
ト本体2Aとボルトフランジ2Bとの固定を取付自在な
構造を採った場合、ボルト本体2Aがデッキアンカーボ
ルト2であり、ボルトフランジ2Bは設置体3の一部で
あると解することができる。従って、本発明のデッキア
ンカーボルト2は必ずしもボルトフランジ2Bを必要と
しないのである。
【0024】(ii)設置体の改変 また図7に示されるように設置体3における保持体10
の固定は、嵌挿部23の上面に穿孔されたネジ孔23a
に固定小ネジ25を挿入して嵌挿された保持体10を締
め付けることにより行うようにしてもよい
【0025】
【発明の効果】本発明は以上のような構成で、次のよう
な効果を奏する。デッキアンカーボルト設置部材によれ
ば、デッキアンカーボルト2と、このデッキアンカーボ
ルト2を一定高さに保持し、且つ所望の水平方向に一定
高さを保った状態で設定位置の変更を行う設定位置変更
手段Cを具えた設置体3とを有しているため、デッキプ
レート4の斜面部4Cに溶接するなどの難しい作業がな
くなる。また従来行っていたデッキアンカーボルト2′
の上端を切断し、高さを揃えるなどの作業も必要としな
い。更に大まかな位置に本発明のデッキアンカーボルト
設置部材1を設置し、その後デッキアンカーボルト2の
設置位置の設定を設定位置変更手段Cを使用して行うた
め、例えばデッキアンカーボルト2の設置経験を有さな
いような者でも、デッキアンカーボルト2をデッキプレ
ート4に対し、垂直に位置させて設置することが簡単且
つ速やかに、そして非常に精度良く行うことができる。
【0026】更に設定位置変更手段Cは設置体3の長手
方向にわたって開口されたガイド長孔11であるため水
平移動が簡単である。
【0027】またシンプルな構造であるため製作コスト
もかからず、デッキアンカーボルト2の位置していない
ガイド長孔11の開口部からはモルタルMが、設置体3
下面側へもよく流れ込む。
【0028】またデッキアンカーボルト設置部材によれ
ば、設置体3が脚体20を有しているため、上記効果と
ともに、デッキアンカーボルト設置部材1を設置する際
にスペーサ42等を設ける必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデッキアンカーボルト設置部材をデッ
キプレート上に設置した状態を示す斜視図である。
【図2】同上デッキアンカーボルト設置部材の斜視図で
ある。
【図3】同上デッキアンカーボルト設置部材をデッキプ
レート上に設置する手順を示す説明図である。
【図4】同上デッキアンカーボルト設置部材を使用して
床面を施工する実施例を示す斜視図である。
【図5】同上縦断正面図である。
【図6】デッキアンカーボルトの他の実施例を示す斜視
図、縦断側面図及び正面図である。
【図7】本発明のデッキアンカーボルト設置部材の他の
実施例を示す斜視図である。
【図8】デッキアンカーボルトの従来の設置態様を示す
説明図である。
【符号の説明】
1 デッキアンカーボルト設置部材 2 デッキアンカーボルト 2′a デッキアンカーボルト 2′b デッキアンカーボルト 2′c デッキアンカーボルト 2A ボルト本体 2Aa メネジ 2B ボルトフランジ 2Ba メネジ 2Bb ソケット 2Bc オネジ 3 設置体 4 デッキプレート 4A 凸面部 4B 凹面部 4C 斜面部 5 土台 5a アンカーボルト連結孔 5b ナット 6 根太 7 床板 10 保持体 11 ガイド長孔 12 周縁部 12A 側板 20 脚体 21 水平面部 21a 取付孔 22 縦面部 23 嵌挿部 23a ネジ孔 24 金属ネジ 25 固定小ネジ 31 固定ナット 32 接着剤 33 ピン 41 墨出し線 F 鉄骨梁 M モルタル C 設定位置変更手段 S 固定構造 L1 案内線 L2 案内線

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デッキアンカーボルトと、デッキプレー
    ト上に設置され前記デッキアンカーボルトを保持する設
    置体とを具えて成る建造物における床施工時に用いる建
    築用部材において、前記デッキアンカーボルトは、ボル
    ト本体と、このボルト本体の下部に固定して設けられた
    ボルトフランジとから成り、このうちボルトフランジ
    は、前記デッキプレートの隣合う凸面部の間の長さを越
    える長さを少なくとも有し、一方前記設置体は、平板状
    の保持体と、この両端側に具えられる脚体とから成り、
    このうち保持体は平板状を成し、前記ボルト本体が挿入
    される設定位置変更手段たるガイド長孔を有し、更に保
    持体の両端側に具えられる脚体の間隔は、二つの隣合う
    凸面部をまたぐ間隔に設定されており、脚体の高さは前
    記保持体が前記デッキプレートの凸面部のやや上方に位
    置し、保持体と凸面部の間に前記ボルトフランジが移動
    自在に受け入れられる程度の高さに設定されており、前
    記デッキアンカーボルトのボルト本体を前記ガイド長孔
    に挿入した状態で設置体の脚体を前記デッキプレートに
    固定し、次いでデッキアンカーボルトを前記ガイド長孔
    の所望の位置で固定した後に、モルタル若しくはコンク
    リートがデッキアンカーボルトの上側のみを突出した状
    態で打設されることを特徴とするデッキアンカーボルト
    設置部材。
  2. 【請求項2】 前記ボルトフランジは、矩形平板状部材
    であり、縦の長さはデッキプレートの隣合う凸面部の間
    の長さを越える長さを少なくとも有し、横の長さは前記
    隣合う凸面部の間の長さよりも短く設定されていること
    を特徴とする請求項1記載のデッキアンカーボルト設置
    部材。
  3. 【請求項3】 前記設置体は、一枚の平板状部材の両端
    部を屈曲して形成されて成るものであることを特徴とす
    る請求項1または2記載のデッキアンカーボルト設置部
    材。
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