JP2891107B2 - Ｓｒｃ造柱脚の定着構造 - Google Patents
Ｓｒｃ造柱脚の定着構造Info
- Publication number
- JP2891107B2 JP2891107B2 JP14747694A JP14747694A JP2891107B2 JP 2891107 B2 JP2891107 B2 JP 2891107B2 JP 14747694 A JP14747694 A JP 14747694A JP 14747694 A JP14747694 A JP 14747694A JP 2891107 B2 JP2891107 B2 JP 2891107B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- screw
- column
- fixing device
- view
- filling
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、高層建造物や大スパン
構造物に用いられているＳＲＣ造柱の柱脚の定着構造に
関するものである。
構造物に用いられているＳＲＣ造柱の柱脚の定着構造に
関するものである。
【０００２】
【従来の技術】ＳＲＣ造柱を基礎梁へ定着するために、
図３に示すように、柱鉄骨を定着するアンカーボルトと
柱主筋定着筋とを基礎梁に埋設するのが一般的である。
図３に示すように、柱鉄骨を定着するアンカーボルトと
柱主筋定着筋とを基礎梁に埋設するのが一般的である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従って、基礎梁の配筋
としては基礎梁自体の補強筋の配筋の他にアンカーボル
トの配筋、柱主筋定着部の配筋が加わり、配筋が輻輳
し、その作業に多大の時間と労力を必要とする。
としては基礎梁自体の補強筋の配筋の他にアンカーボル
トの配筋、柱主筋定着部の配筋が加わり、配筋が輻輳
し、その作業に多大の時間と労力を必要とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、充填式ネジ定
着具を利用してネジ鉄筋を柱主筋定着部兼アンカーボル
トとして基礎梁に配筋することことにより、従来それぞ
れ別個に配筋していたアンカーボルトの配筋と柱主筋定
着部の配筋とを一本化して輻輳していた配筋を簡素化し
て配筋作業の効率化を図ることを目的とするものであ
る。
着具を利用してネジ鉄筋を柱主筋定着部兼アンカーボル
トとして基礎梁に配筋することことにより、従来それぞ
れ別個に配筋していたアンカーボルトの配筋と柱主筋定
着部の配筋とを一本化して輻輳していた配筋を簡素化し
て配筋作業の効率化を図ることを目的とするものであ
る。
【０００５】即ち、本発明は、下端に閉鎖型充填式ネジ
定着具を固定したネジ鉄筋を柱主筋定着部兼アンカーボ
ルトとして基礎梁に埋設し、該ネジ鉄筋の上方突出部分
を鉄骨柱のベースプレートに穿孔された孔に挿通して該
ネジ鉄筋の中間部を貫通型充填式ネジ定着具により該ベ
ースプレートに固定することを特徴とするＳＲＣ造柱脚
の定着構造である。
定着具を固定したネジ鉄筋を柱主筋定着部兼アンカーボ
ルトとして基礎梁に埋設し、該ネジ鉄筋の上方突出部分
を鉄骨柱のベースプレートに穿孔された孔に挿通して該
ネジ鉄筋の中間部を貫通型充填式ネジ定着具により該ベ
ースプレートに固定することを特徴とするＳＲＣ造柱脚
の定着構造である。
【０００６】
【実施例】以下本発明の実施例を示す図面を参照しなが
ら本発明を説明する。
ら本発明を説明する。
【０００７】図１は本発明に使用される充填式ネジ定着
具の例を示すもので、（ａ）〜（ｄ）は閉鎖型充填式ネ
ジ定着具を（ｅ）〜（ｇ）は貫通型充填式ネジ定着具を
示す。（図１には説明のため充填式ネジ定着具を取りつ
けるネジ鉄筋も併せて図示してある。）（ａ）は側面
図、（ｂ）は平面図、（ｃ）は底面図、（ｄ）は縦断面
図、（ｅ）は側面図、（ｆ）は平面図、（ｇ）は縦断面
図である。
具の例を示すもので、（ａ）〜（ｄ）は閉鎖型充填式ネ
ジ定着具を（ｅ）〜（ｇ）は貫通型充填式ネジ定着具を
示す。（図１には説明のため充填式ネジ定着具を取りつ
けるネジ鉄筋も併せて図示してある。）（ａ）は側面
図、（ｂ）は平面図、（ｃ）は底面図、（ｄ）は縦断面
図、（ｅ）は側面図、（ｆ）は平面図、（ｇ）は縦断面
図である。
【０００８】充填式ネジ定着具１Ａ、１Ｂは内面にネジ
鉄筋２と螺合するネジ山の切られた円筒部とその１端に
鍔を持つナット状の金物で、底面もしくは側面にグラウ
ト材注入孔３を持つ。
鉄筋２と螺合するネジ山の切られた円筒部とその１端に
鍔を持つナット状の金物で、底面もしくは側面にグラウ
ト材注入孔３を持つ。
【０００９】閉鎖型充填式ネジ定着具１Ａはネジ鉄筋２
の端部に取りつけられるもので１端の鍔の部分で内面が
閉鎖されている。図示した例では閉鎖型充填式ネジ定着
具１Ａのグラウト材注入孔３は底面に穿孔されている
が、側面に穿孔してもよい。この閉鎖型充填式ネジ定着
具１Ａはネジ鉄筋２の端部に螺合した後、グラウト材注
入孔３よりグラウト材を充填しグラウト材の固化によっ
てネジ鉄筋２に固定される。
の端部に取りつけられるもので１端の鍔の部分で内面が
閉鎖されている。図示した例では閉鎖型充填式ネジ定着
具１Ａのグラウト材注入孔３は底面に穿孔されている
が、側面に穿孔してもよい。この閉鎖型充填式ネジ定着
具１Ａはネジ鉄筋２の端部に螺合した後、グラウト材注
入孔３よりグラウト材を充填しグラウト材の固化によっ
てネジ鉄筋２に固定される。
【００１０】貫通型充填式ネジ定着具１Ｂは通常はネジ
鉄筋２の中間部に取りつけられるものでネジ山の切られ
た内面が貫通している。この貫通型充填式ネジ定着具１
Ｂはネジ鉄筋２の端部よりはめて滑動もしくは螺動によ
りネジ鉄筋２の所定の位置に移動した後、グラウト材注
入孔３よりグラウト材を充填しグラウト材の固化によっ
てネジ鉄筋２に固定される。
鉄筋２の中間部に取りつけられるものでネジ山の切られ
た内面が貫通している。この貫通型充填式ネジ定着具１
Ｂはネジ鉄筋２の端部よりはめて滑動もしくは螺動によ
りネジ鉄筋２の所定の位置に移動した後、グラウト材注
入孔３よりグラウト材を充填しグラウト材の固化によっ
てネジ鉄筋２に固定される。
【００１１】図２は本発明の定着構造の一例を示し、
（ａ）は柱の横断面図、（ｂ）は（ａ）のＡ−Ａ断面図
である。
（ａ）は柱の横断面図、（ｂ）は（ａ）のＡ−Ａ断面図
である。
【００１２】図２を参照しながら本発明の定着構造なら
びの施工手順について説明する。
びの施工手順について説明する。
【００１３】（１）下端に閉鎖型充填式ネジ定着具１Ａ
を固定したネジ鉄筋２を所定本数、下段基礎梁７Ａの補
強筋（図示せず）とともに所定位置に配筋して下段基礎
梁７Ａを構築する。
を固定したネジ鉄筋２を所定本数、下段基礎梁７Ａの補
強筋（図示せず）とともに所定位置に配筋して下段基礎
梁７Ａを構築する。
【００１４】（２）必要に応じて下段基礎梁７Ａの表面
に敷モルタルを打設した後、下段基礎梁７Ａの上方に突
出しているネジ鉄筋２にベースプレート８に穿孔された
孔を合わせながら柱鉄骨５を建て込む。
に敷モルタルを打設した後、下段基礎梁７Ａの上方に突
出しているネジ鉄筋２にベースプレート８に穿孔された
孔を合わせながら柱鉄骨５を建て込む。
【００１５】（３）ネジ鉄筋２の上端より貫通型充填式
ネジ定着具１Ｂを落とし込み、柱鉄骨５のレベルおよび
傾きを調整しながら貫通型充填式ネジ定着具１Ｂをベー
スプレート８上面位置のネジ鉄筋２に仮固定し、グラウ
ト材注入孔３よりグラウト材を充填して本固定する。
ネジ定着具１Ｂを落とし込み、柱鉄骨５のレベルおよび
傾きを調整しながら貫通型充填式ネジ定着具１Ｂをベー
スプレート８上面位置のネジ鉄筋２に仮固定し、グラウ
ト材注入孔３よりグラウト材を充填して本固定する。
【００１６】（４）上方に突出しているネジ鉄筋２周辺
のフープ筋４や上段基礎梁７Ｂの補強筋を配筋しコンク
リートを打設して上段基礎梁７Ｂを構築して、柱鉄骨５
ならびに柱主筋６が基礎梁７Ａ、７Ｂに定着される。
のフープ筋４や上段基礎梁７Ｂの補強筋を配筋しコンク
リートを打設して上段基礎梁７Ｂを構築して、柱鉄骨５
ならびに柱主筋６が基礎梁７Ａ、７Ｂに定着される。
【００１７】本発明の定着構造においては基礎梁７Ａ、
７Ｂに埋設されているネジ鉄筋２が柱主筋６の定着部で
あり、ネジ鉄筋２のベースプレート８より下の部分が柱
鉄骨５のアンカーボルトであると考えることができ、こ
のアンカーボルト部分は柱鉄骨５の定着ならびに柱主筋
６の定着の両機能を同時に果たすことになる。
７Ｂに埋設されているネジ鉄筋２が柱主筋６の定着部で
あり、ネジ鉄筋２のベースプレート８より下の部分が柱
鉄骨５のアンカーボルトであると考えることができ、こ
のアンカーボルト部分は柱鉄骨５の定着ならびに柱主筋
６の定着の両機能を同時に果たすことになる。
【００１８】従って、ネジ鉄筋２の材質、アンカーボル
ト部分の長さなどを考慮さえすれば、従来それぞれ別個
に設けていたアンカーボルトと柱主筋定着部とを一体化
してもＳＲＣ造柱の定着機能に何ら悪影響を及ぼすこと
はない。
ト部分の長さなどを考慮さえすれば、従来それぞれ別個
に設けていたアンカーボルトと柱主筋定着部とを一体化
してもＳＲＣ造柱の定着機能に何ら悪影響を及ぼすこと
はない。
【００１９】
【発明の効果】充填式ネジ定着具を利用することにより
一本のネジ鉄筋が柱主筋定着部とアンカーボルトとを兼
ねることが可能となるので、輻輳していた配筋が簡素化
され配筋作業が効率化する。
一本のネジ鉄筋が柱主筋定着部とアンカーボルトとを兼
ねることが可能となるので、輻輳していた配筋が簡素化
され配筋作業が効率化する。
【図１】本発明に使用される充填式ネジ定着具の例を示
すもので、（ａ）〜（ｄ）は閉鎖型充填式ネジ定着具を
（ｅ）〜（ｇ）は貫通型充填式ネジ定着具を示す。
（ａ）は側面図、（ｂ）は平面図、（ｃ）は底面図、
（ｄ）は縦断面図、（ｅ）は側面図、（ｆ）は平面図、
（ｇ）は縦断面図である。
すもので、（ａ）〜（ｄ）は閉鎖型充填式ネジ定着具を
（ｅ）〜（ｇ）は貫通型充填式ネジ定着具を示す。
（ａ）は側面図、（ｂ）は平面図、（ｃ）は底面図、
（ｄ）は縦断面図、（ｅ）は側面図、（ｆ）は平面図、
（ｇ）は縦断面図である。
【図２】本発明の定着構造の一例を示し、（ａ）は柱の
横断面図、（ｂ）は（ａ）のＡ−Ａ断面図である。
横断面図、（ｂ）は（ａ）のＡ−Ａ断面図である。
【図３】従来の定着構造の一例を示し、（ａ）は柱の横
断面図、（ｂ）は柱の縦断面図断面図である。
断面図、（ｂ）は柱の縦断面図断面図である。
１Ａ・・閉鎖型充填式ネジ定着具、１Ｂ・・貫通型充填
式ネジ定着具、２・・ネジ鉄筋、３・・グラウト材注入
孔、４・・フープ筋、５・・柱鉄骨、６・・柱主筋、７
Ａ・・下段基礎梁、７Ｂ・・上段基礎梁、８・・ベース
プレート、９・・機械式グラウト継手、１０・・アンカ
ーボルト、１１・・柱主筋定着筋。
式ネジ定着具、２・・ネジ鉄筋、３・・グラウト材注入
孔、４・・フープ筋、５・・柱鉄骨、６・・柱主筋、７
Ａ・・下段基礎梁、７Ｂ・・上段基礎梁、８・・ベース
プレート、９・・機械式グラウト継手、１０・・アンカ
ーボルト、１１・・柱主筋定着筋。
Claims (1)
- 【請求項１】 下端に閉鎖型充填式ネジ定着具を固定し
たネジ鉄筋を柱主筋定着部兼アンカーボルトとして基礎
梁に埋設し、該ネジ鉄筋の上方突出部分を鉄骨柱のベー
スプレートに穿孔された孔に挿通して該ネジ鉄筋の中間
部を貫通型充填式ネジ定着具により該ベースプレートに
固定することを特徴とするＳＲＣ造柱脚の定着構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14747694A JP2891107B2 (ja) | 1994-06-29 | 1994-06-29 | Ｓｒｃ造柱脚の定着構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14747694A JP2891107B2 (ja) | 1994-06-29 | 1994-06-29 | Ｓｒｃ造柱脚の定着構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0813609A JPH0813609A (ja) | 1996-01-16 |
| JP2891107B2 true JP2891107B2 (ja) | 1999-05-17 |
Family
ID=15431258
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14747694A Expired - Lifetime JP2891107B2 (ja) | 1994-06-29 | 1994-06-29 | Ｓｒｃ造柱脚の定着構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2891107B2 (ja) |
-
1994
- 1994-06-29 JP JP14747694A patent/JP2891107B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0813609A (ja) | 1996-01-16 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR100742577B1 (ko) | 복합 구조 프레임 시스템 | |
| US20080019779A1 (en) | Steel-Cased Concrete Piers | |
| KR102518313B1 (ko) | 프리캐스트 이용 현장조립 용이성 확보 구성 및 높이오차방지 높이조절 구성을 포함하는 데크로드용 교량 시공방법 | |
| JP2004100157A (ja) | 擁壁構造およびそのための施工方法 | |
| JP3603130B2 (ja) | 鉄骨柱等の柱脚部の根巻き型補強構造 | |
| JP3671344B2 (ja) | 基礎杭と柱脚部との接合構造およびその構築方法 | |
| JP2891107B2 (ja) | Ｓｒｃ造柱脚の定着構造 | |
| JP3101163B2 (ja) | 柱と梁の接合方法 | |
| JP2004011203A (ja) | プレキャストｓｒｃ柱接合部構造 | |
| JPH0586630A (ja) | コンクリート充填鋼管杭とコンクリート充填鋼管柱の接合構造 | |
| JP4364367B2 (ja) | ハーフプレキャスト梁 | |
| JP2004019332A (ja) | 鋼管柱と鋼管杭の接合構造および工法 | |
| JPH10238132A (ja) | 耐震補強工法 | |
| JPH0232417B2 (ja) | ||
| JPH02164930A (ja) | 建築物の基礎構造 | |
| JP2649205B2 (ja) | アンカーボルト埋設工法 | |
| JPH0115763Y2 (ja) | ||
| JP2780645B2 (ja) | Ｓｒｃ造外柱と梁の接合部における梁主筋の配筋構造 | |
| JPH0124200Y2 (ja) | ||
| JPH01244003A (ja) | ロックシェッド | |
| JPH11222928A (ja) | 鉄骨柱脚部落込み工法 | |
| JP3232487B2 (ja) | 柱脚基礎の構築方法及び柱脚基礎構造 | |
| JP2000034733A (ja) | 基礎の構造 | |
| JP2560598B2 (ja) | Ｒｃ逆打ち工法 | |
| JPH1046706A (ja) | コンクリート製壁体パネルによる建物構造におけるパネルの定着構造及びその定着方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990126 |