JP2887117B2 - ステアリングシャフトへのステアリングホイール取付け具 - Google Patents

ステアリングシャフトへのステアリングホイール取付け具

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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステアリングシャ
フトへのステアリングホイール取付け具、特に、ステア
リングホイールのハブと、ステアリングホイールに結合
される前記ステアリングシャフトの一端との間に、該ス
テアリングシャフトと前記ハブとの共回転連結部が備え
られ、更に、前記ハブと前記ステアリングシャフトとの
間に、該ステアリングシャフトの縦軸線方向に前記ハブ
と前記ステアリングシャフトとを相対移動しないように
接続することのできる形状係止接続部を形成するロック
部材が備えられている形式の取付け具に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】通常、この種の取付け具に対しては、ス
テアリングホイール（以下、単にホイールと記す）をス
テアリングシャフト（以下、単にシャフトと記す）に確
実かつ不動に連結することが要求される。なぜなら、こ
の連結部が、偶然、弛むようなことがあれば、大きな事
故につながる恐れがあるからである。更に、この連結部
は、ホイールの交換が可能なように、解離可能でなけれ
ばならない。最後に、この連結部は、シャフトに対しホ
イールの角度を整合できるように調節可能でなければな
らない。
【０００３】シャフトにホイールを取付ける通常の形式
の場合、スプライン軸による接続を利用して、共回転す
るシャフトとハブとの連結部が形成される。内側スプラ
インを有するハブを、外側スプラインが形成されたシャ
フト端にはめ込むことにより、ホイールとシャフトとの
間の共回転連結部が形成される。双方の角度は、整合す
るよう調節できる。ホイールをシャフト軸方向にシャフ
ト上に固定するためには、ナットが、ハブの内側からシ
ャフトの前記一端に設けられたねじ山付き延長部にねじ
付けられる。ハブは、このナットによりシャフトにクラ
ンプされる。これによって、ホイールは、シャフトに確
実かつ不動に取付けられる。
【０００４】近時、安全意識が高まった結果、ガスバッ
グ拘束システムが用いられることが多くなった。その場
合、ガスバッグ拘束システムは、ホイールのハブ内側の
運転者側に配置される。効率的な組付けを行うために
は、この種のガスバッグ拘束システムは、自動車メーカ
ーへの供給される前に、すでにホイールに組付けておか
なければならない。しかし、その結果、ホイールのハブ
内側へ組付けられたガスバッグ拘束システムの構成部材
のため、ハブ内側に配置されたクランプ部材への接近
が、困難になったり、不可能にさえなる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、した
がって、冒頭に述べた種類の取付け具の場合に、ホイー
ルをハブの外側からシャフトに取付け可能にすることに
ある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、ステアリング
シャフトへのステアリングホイール取付け具であって、
前記ステアリングホイールのハブと、該ステアリングホ
イールに結合される前記ステアリングシャフトの一端と
の間に、該ステアリングシャフトと前記ハブとの共回転
連結部を有し、更に、前記ハブと前記ステアリングシャ
フトとの間に、該ステアリングシャフトの縦軸線方向に
前記ハブと前記ステアリングシャフトとを相対移動しな
いように接続することのできる形状係止接続部を形成す
るロック部材を有する形式のものにおいて、前記ロック
部材がカムであり、このカムがボルトに共回転するよう
に取付けられており、該カムは前記ボルトの縦軸線に対
して偏心的であり、前記ボルトは前記ステアリングシャ
フトの縦軸線と直角な軸線を形成するように前記ハブに
取付けられて、前記カムがこの直角な軸線を中心として
回転可能に前記ハブに取付けられており、前記カムは、
前記ステアリングシャフトの前記一端の周面溝に係合し
て前記形状係止接続部を形成するロック位置と、前記一
端を前記ハブから引出すことのできる解除位置との間で
可動であることを特徴とする。ステアリングシャフト外
側、つまり周面溝に係合するカムで成るロック部材を用
いることにより、このロック部材を前記ハブの外側から
動作させる条件が得られる。こうしたことは、ステアリ
ングシャフト端にロック部材をねじ付ける形式では不可
能である。更にまた、ロック部材が、簡単な回転運動に
よって、ロック位置と解除位置との間を移動するように
することができる。
【０００７】
【発明の実施の形態】図１及び図２は、シャフト５にホ
イール（図示せず）を連結するための、本発明による取
付け具の一好適実施例を示したものである。ホイールの
ハブ（図示せず）には、断面で示した延長部１０が設け
られている。ハブ内側、つまりホイールの、運転者に向
いた側は、図１の延長部１０の上方に位置している。延
長部１０内には、事実上円筒形の開口１２が形成され、
この開口が、一方の側にスロット１４を有している。延
長部１０には、また、壁部を貫通して穴１６が設けら
れ、この穴が、スロット１４と交差している。穴１６の
縦軸線は、開口１２の縦軸線と直角をなしている。穴１
６は、ボルト１８を回転可能に受入れるようにされ、ボ
ルト頭２０は、延長部１０の外側に位置するようにされ
ている。スロットを貫通するボルト１８のシャンク部分
には、共回転のためのカム２２が取付けられている。後
記するように、カム２２は、周面溝３２に係合してシャ
フト５とハブとをシャフトの縦軸線方向に移動しないよ
うに接続もしくは固定することのできる形状を有するロ
ック部材になっている。カム２２は、ボルト１８の縦軸
線に対し偏心的である。こうすることにより、カムは、
ボルト１８の縦軸線を中心として回転可能であり、ボル
ト頭２０を操作することにより、第１位置と第２位置と
へ移動可能である。第１位置は解除位置で、カム２２
が、延長部１０の内方へ突入しない位置であり、第２位
置はロック位置で、カム２２が、延長部１０内へ突入す
る位置である。ホイールに当てがわれたシャフト端は、
延長部１０の内径に相応する外径を有し、周面溝３２を
有している。
【０００８】ホイールは、前記シャフト端にはめ込まれ
て、結合されるが、その間、カム２２は解除位置にされ
る。周面溝３２が延長部１０内に位置決めされると、カ
ム２２は、周面溝３２に係合するまで回転される。周面
溝３２とカム２２との寸法を適切に選定することによっ
て、かつまた、カム２２を周面溝３２に対し適宜に位置
決めすることにより、カム２２は、ロック位置に自縛若
しくは自己ロックされる。カム２２をロックから解除す
るには、ボルト１８を介して解除位置へ移動させれば、
ホイールは、シャフト５から容易に外すことができる。
ボルト頭２０は、ハブの外部から容易に接近可能であ
る。
【０００９】シャフト５上にカム２２を係止するだけ
で、シャフトとハブとの摩擦接続が達成され、この摩擦
接続は、発生する荷重に十分に耐えることができる。し
かし、所望とあれば、本発明の別の構成（図示せず）に
より、シャフトには外側スプラインを、延長部には内側
スプラインを形成することができ、それによって、ホイ
ールとシャフトとの間の確実なロック接続が得られる。
【００１０】また、自動車のステアリングホイールをシ
ャフトに取付けるためには、ハブの外側にスリーブナッ
トを取付けることによって、ハブの内側へ接近する必要
がなくなる。また、ガスバッグ拘束システムの適宜の構
成部材を、ハブの内側へ取付けてから、ホイールをシャ
フトに連結できる。本発明の更に別の構成（図示せず）
によれば、シャフトを中空にし、それによって、ガス発
生器をシャフト内側に配してそれをハブ内側へ接続する
ことができる。ハブ内には、ガスバッグ拘束システムの
適宜の構成部材を収納できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による、シャフトへのホイール取付け具
の一好適実施例の略示部分側面図である。
【図２】図１の取付け具の略示横断面図である。
【符号の説明】
５ ステアリングシャフト １０ 延長部 １２ 円筒形開口 １４ スロット １６ 穴 １８ ボルト ２０ ボルト頭 ２２ カム ３２ 周面溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) B62D 1/00 - 1/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ステアリングシャフト（５）へのステア
    リングホイール取付け具であって、前記ステアリングホ
    イールのハブと、該ステアリングホイールに結合される
    前記ステアリングシャフト（５）の一端との間に、該ス
    テアリングシャフト（５）と前記ハブとの共回転連結部
    を有し、更に、前記ハブと前記ステアリングシャフト
    （５）との間に、該ステアリングシャフト（５）の縦軸
    線方向に前記ハブと前記ステアリングシャフト（５）と
    を相対移動しないように接続することのできる形状係止
    接続部を形成するロック部材（２２）を有する形式のも
    のにおいて、 前記ロック部材（２２）がカムであり、このカムがボル
    ト（１８）に共回転するように取付けられており、該カ
    ムは前記ボルト（１８）の縦軸線に対して偏心的であ
    り、前記ボルト（１８）は前記ステアリングシャフト
    （５）の縦軸線と直角な軸線を形成するように前記ハブ
    に取付けられて、前記カムがこの直角な軸線を中心とし
    て回転可能に前記ハブに取付けられており、前記カム
    は、前記ステアリングシャフト（５）の前記一端の周面
    溝（３２）に係合して前記形状係止接続部を形成するロ
    ック位置と、前記一端を前記ハブから引出すことのでき
    る解除位置との間で可動であることを特徴とする、ステ
    アリングシャフトへのステアリングホイール取付け具。
  2. 【請求項２】 請求項１に記載のステアリングホイール
    取付け具において、前記ステアリングシャフトと前記ハ
    ブとの共回転連結部が、前記ステアリングシャフト
    （５）の外側スプラインと、前記ハブの内側スプライン
    とにより形成されることを特徴とする、取付け具。
JP8276589A 1995-10-20 1996-10-18 ステアリングシャフトへのステアリングホイール取付け具 Expired - Lifetime JP2887117B2 (ja)

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DE295166223 1995-10-20
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