JP2882099B2 - 複合ハニカム構造材 - Google Patents
複合ハニカム構造材Info
- Publication number
- JP2882099B2 JP2882099B2 JP3159750A JP15975091A JP2882099B2 JP 2882099 B2 JP2882099 B2 JP 2882099B2 JP 3159750 A JP3159750 A JP 3159750A JP 15975091 A JP15975091 A JP 15975091A JP 2882099 B2 JP2882099 B2 JP 2882099B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- honeycomb
- composite
- honeycomb structural
- composite honeycomb
- brazing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Resistance Welding (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Coating By Spraying Or Casting (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は複合ハニカム構造材に関
するものである。
するものである。
【０００２】
【従来の技術】宇宙構造材、例えば各種計測装置等を設
置する基材には、耐熱性、軽量、高剛性、高強度、寸法
安定性（高熱伝導度）等が要求され、又その他宇宙機器
や航空機の推進系等の部材或いは音響効果材等において
も同じような要求がなされ、こうした要求に応える材料
として複合ハニカム構造材が提案されている。
置する基材には、耐熱性、軽量、高剛性、高強度、寸法
安定性（高熱伝導度）等が要求され、又その他宇宙機器
や航空機の推進系等の部材或いは音響効果材等において
も同じような要求がなされ、こうした要求に応える材料
として複合ハニカム構造材が提案されている。
【０００３】従来の複合ハニカム構造材は、軽量で高い
強度を有するアルミ材料を用いて図４のように構成して
いる。
強度を有するアルミ材料を用いて図４のように構成して
いる。
【０００４】即ち、図４の（Ａ）に示すように、２枚の
薄いアルミ板１の相互間を所要の間隔を隔てて接着剤２
で接着し、更に別の薄いアルミ板１を重ねて、前記接着
剤２によって接着した位置の中間部分で接着するように
接着剤２で接着し、この操作を繰返して所要数の薄いア
ルミ板１を接着する。
薄いアルミ板１の相互間を所要の間隔を隔てて接着剤２
で接着し、更に別の薄いアルミ板１を重ねて、前記接着
剤２によって接着した位置の中間部分で接着するように
接着剤２で接着し、この操作を繰返して所要数の薄いア
ルミ板１を接着する。
【０００５】続いて、矢印３で示すように上下の薄いア
ルミ板１に互に引離すように引張り力を加えて変形させ
ることにより（Ｂ）に示すようにハニカムの穴４を有し
たハニカムコア５を形成する。
ルミ板１に互に引離すように引張り力を加えて変形させ
ることにより（Ｂ）に示すようにハニカムの穴４を有し
たハニカムコア５を形成する。
【０００６】続いて、前記ハニカムコア５の穴４の軸方
向両端を挾むように２枚のアルミ基板６，６を用意し、
（Ｃ）に示すように接着剤７によりハニカムコア５とア
ルミ基板６とを一体に接着して複合ハニカム構造材８を
構成するようにしている。
向両端を挾むように２枚のアルミ基板６，６を用意し、
（Ｃ）に示すように接着剤７によりハニカムコア５とア
ルミ基板６とを一体に接着して複合ハニカム構造材８を
構成するようにしている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来方式
においては、ハニカムコア５を構成するために薄いアル
ミ板１相互を接着剤２にて接着し、又ハニカムコア５と
アルミ基板６との間も接着剤７で接着するようにしてい
るため、こうした接着剤２，７では例え、耐熱性の高い
ポリイミド系接着剤を用いても利用可能な温度範囲がせ
いぜい１５０〜２５０℃までと低く、宇宙機器の構造材
等として利用できない場合がある。
においては、ハニカムコア５を構成するために薄いアル
ミ板１相互を接着剤２にて接着し、又ハニカムコア５と
アルミ基板６との間も接着剤７で接着するようにしてい
るため、こうした接着剤２，７では例え、耐熱性の高い
ポリイミド系接着剤を用いても利用可能な温度範囲がせ
いぜい１５０〜２５０℃までと低く、宇宙機器の構造材
等として利用できない場合がある。
【０００８】又、接着剤２，７は一般に熱伝導性が低
く、そのために複合ハニカム構造材８に熱歪が生じ易
く、短い期間で接着面が剥れたり、または構造物の安定
性を損う可能性がある。
く、そのために複合ハニカム構造材８に熱歪が生じ易
く、短い期間で接着面が剥れたり、または構造物の安定
性を損う可能性がある。
【０００９】本発明は上記従来の問題点に着目してなし
たもので、利用できる温度範囲を大幅に拡大でき、しか
も寸法安定性、高剛性などを達成できる複合ハニカム構
造材を提供することを目的とする。
たもので、利用できる温度範囲を大幅に拡大でき、しか
も寸法安定性、高剛性などを達成できる複合ハニカム構
造材を提供することを目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明は、薄いアルミ板
を凹凸が交互に連続するように波板状に形成し、該波板
状アルミ板によりハニカムを形成するようにスポット溶
接することによってハニカムコアを構成し、該ハニカム
コアのハニカムの穴の軸方向両端面に、接着面にロー材
を拡散接合してある繊維強化金属板をロー付けにより一
体に接着したことを特徴とする複合ハニカム構造材にか
かるものである。
を凹凸が交互に連続するように波板状に形成し、該波板
状アルミ板によりハニカムを形成するようにスポット溶
接することによってハニカムコアを構成し、該ハニカム
コアのハニカムの穴の軸方向両端面に、接着面にロー材
を拡散接合してある繊維強化金属板をロー付けにより一
体に接着したことを特徴とする複合ハニカム構造材にか
かるものである。
【００１１】
【作用】本発明では、薄いアルミ板を波板状に形成し、
該波板状アルミ板によりハニカムを形成するようにスポ
ット溶接することによってハニカムコアを構成し、該ハ
ニカムコアのハニカムの穴の軸方向両端面に、接着面に
ロー材を拡散接合してある繊維強化金属板をロー付けに
より一体に接着して複合ハニカム構造材とする。
該波板状アルミ板によりハニカムを形成するようにスポ
ット溶接することによってハニカムコアを構成し、該ハ
ニカムコアのハニカムの穴の軸方向両端面に、接着面に
ロー材を拡散接合してある繊維強化金属板をロー付けに
より一体に接着して複合ハニカム構造材とする。
【００１２】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説
明する。
明する。
【００１３】図１は請求項１の発明の複合ハニカム構造
材を構成する一実施例を示している。
材を構成する一実施例を示している。
【００１４】図１の（Ａ）に示す如く、薄いアルミ板１
を、外周面に凹部９と凸部１０とを交互に有して互いに
噛合うように備えた形成ギヤ１１，１２間に通すことに
より、凹凸が交互に連続して波板状に形成された波板状
アルミ板１３を形成する。
を、外周面に凹部９と凸部１０とを交互に有して互いに
噛合うように備えた形成ギヤ１１，１２間に通すことに
より、凹凸が交互に連続して波板状に形成された波板状
アルミ板１３を形成する。
【００１５】この場合、プレス等を用いて波板状アルミ
板１３を形成するようにしても良い。
板１３を形成するようにしても良い。
【００１６】このようにして得た波板状アルミ板１３
を、（Ｂ）に示すように穴４を有したハニカムを形成す
るようにスポット溶接１４にて複数個溶接してハニカム
コア１５を構成する。
を、（Ｂ）に示すように穴４を有したハニカムを形成す
るようにスポット溶接１４にて複数個溶接してハニカム
コア１５を構成する。
【００１７】一方、前記ハニカムコア１５と共に複合ハ
ニカム構造材を構成するための、図２に示すような繊維
強化金属板２１を構成する。
ニカム構造材を構成するための、図２に示すような繊維
強化金属板２１を構成する。
【００１８】前記繊維強化金属板２１は、アルミニウム
の薄板（フォイル）の上面に強化繊維２２を並べてその
上からアルミニウムをプラズマ溶射し、続いてプラズマ
溶射したアルミニウムの上面に前記強化繊維２２の方向
に対して９０゜の方向に別の強化繊維２２を並べてアル
ミニウムのプラズマ溶射を再び行い、この操作を繰り返
して所要の厚みとする。
の薄板（フォイル）の上面に強化繊維２２を並べてその
上からアルミニウムをプラズマ溶射し、続いてプラズマ
溶射したアルミニウムの上面に前記強化繊維２２の方向
に対して９０゜の方向に別の強化繊維２２を並べてアル
ミニウムのプラズマ溶射を再び行い、この操作を繰り返
して所要の厚みとする。
【００１９】更に、前記繊維強化金属板２１のアルミニ
ウムの上面（接着面）に、アルミ合金系のロー材２３
を、該ロー材２３のロー付け温度より低い温度で均一
（２０〜４０μｍ）に拡散接合させる。
ウムの上面（接着面）に、アルミ合金系のロー材２３
を、該ロー材２３のロー付け温度より低い温度で均一
（２０〜４０μｍ）に拡散接合させる。
【００２０】このように構成した繊維強化金属板２１に
より、ロー材２３側が図１（Ｂ）に示したハニカムコア
１５のハニカムの穴の軸方向端面に対向するようにハニ
カムコア１５を挾持し、且つ図３（Ａ）に示すように保
持装置１８により加圧状態に保持して加熱炉１９により
ロー材２３の融点より少し低い温度でロー付けを行う。
より、ロー材２３側が図１（Ｂ）に示したハニカムコア
１５のハニカムの穴の軸方向端面に対向するようにハニ
カムコア１５を挾持し、且つ図３（Ａ）に示すように保
持装置１８により加圧状態に保持して加熱炉１９により
ロー材２３の融点より少し低い温度でロー付けを行う。
【００２１】このようにして得た図３（Ｂ）中２４で示
す複合ハニカム構造材は、繊維強化金属板２１によって
補強されるため、軽量で、高強度を達成することができ
る。
す複合ハニカム構造材は、繊維強化金属板２１によって
補強されるため、軽量で、高強度を達成することができ
る。
【００２２】又、繊維強化金属板２１に拡散接合によっ
て予めロー材２３を均一に付着させるようにしているの
で、最小限の均一な薄いロー材２３によって、ハニカム
コア１５と繊維強化金属板２１とを高い強度で接着する
ことができる。
て予めロー材２３を均一に付着させるようにしているの
で、最小限の均一な薄いロー材２３によって、ハニカム
コア１５と繊維強化金属板２１とを高い強度で接着する
ことができる。
【００２３】なお、本発明の複合ハニカム構造材は、上
述の実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の要
旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ること
は勿論である。
述の実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の要
旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ること
は勿論である。
【００２４】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の複合ハニ
カム構造材によれば、スポット溶接とロー付けによって
組立てるようにしているので、従来の接着剤を用いて組
立てていた方式に比して、利用できる温度範囲を大幅に
拡大することができ、しかも寸法安定性、高剛性を達成
できる効果を奏し得る。
カム構造材によれば、スポット溶接とロー付けによって
組立てるようにしているので、従来の接着剤を用いて組
立てていた方式に比して、利用できる温度範囲を大幅に
拡大することができ、しかも寸法安定性、高剛性を達成
できる効果を奏し得る。
【００２５】更に、繊維強化金属板の接着面にロー材を
拡散接合させているので、ロー材の拡散接合による最少
の均一な付着によって接着強度の増大が図れ、且つ繊維
強化金属板の使用により軽量、高強度が図れる。
拡散接合させているので、ロー材の拡散接合による最少
の均一な付着によって接着強度の増大が図れ、且つ繊維
強化金属板の使用により軽量、高強度が図れる。
【図１】ハニカムコアを製造する場合の一例を示すもの
で、（Ａ）は波板状アルミ板の形成状態の側面図、
（Ｂ）はハニカムコアの形成状態の斜視図である。
で、（Ａ）は波板状アルミ板の形成状態の側面図、
（Ｂ）はハニカムコアの形成状態の斜視図である。
【図２】繊維強化金属板の拡大側面図である。
【図３】複合ハニカム構造材を構成する場合の一例を示
すもので、（Ａ）はロー付けにより複合ハニカム構造材
を構成している状態の側面図、（Ｂ）は（Ａ）によって
得られた複合ハニカム構造材の斜視図である。
すもので、（Ａ）はロー付けにより複合ハニカム構造材
を構成している状態の側面図、（Ｂ）は（Ａ）によって
得られた複合ハニカム構造材の斜視図である。
【図４】従来の複合ハニカム構造材を構成する場合の一
例を示すもので、（Ａ）及び（Ｂ）はハニカムコアの形
成手順を示す斜視図、（Ｃ）は接着剤によって組立てら
れた従来の複合ハニカム構造材の斜視図である。
例を示すもので、（Ａ）及び（Ｂ）はハニカムコアの形
成手順を示す斜視図、（Ｃ）は接着剤によって組立てら
れた従来の複合ハニカム構造材の斜視図である。
１ 薄いアルミ板 ４ 穴 １３ 波板状アルミ板 １４ スポット溶接 １５ ハニカムコア ２１ 繊維強化金属板 ２３ ロー材 ２４ 複合ハニカム構造材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ Ｂ３２Ｂ 3/12 Ｂ３２Ｂ 3/12 Ｚ Ｃ２３Ｃ 4/06 Ｃ２３Ｃ 4/06
Claims (1)
- 【請求項１】 薄いアルミ板を凹凸が交互に連続するよ
うに波板状に形成し、該波板状アルミ板によりハニカム
を形成するようにスポット溶接することによってハニカ
ムコアを構成し、該ハニカムコアのハニカムの穴の軸方
向両端面に、接着面にロー材を拡散接合してある繊維強
化金属板をロー付けにより一体に接着したことを特徴と
する複合ハニカム構造材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3159750A JP2882099B2 (ja) | 1991-06-04 | 1991-06-04 | 複合ハニカム構造材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3159750A JP2882099B2 (ja) | 1991-06-04 | 1991-06-04 | 複合ハニカム構造材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04361841A JPH04361841A (ja) | 1992-12-15 |
| JP2882099B2 true JP2882099B2 (ja) | 1999-04-12 |
Family
ID=15700447
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3159750A Expired - Lifetime JP2882099B2 (ja) | 1991-06-04 | 1991-06-04 | 複合ハニカム構造材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2882099B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20180076588A (ko) * | 2016-12-28 | 2018-07-06 | 한국국제대학교 산학협력단 | 고효율 열반사 단열재 |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4597468B2 (ja) * | 2002-04-30 | 2010-12-15 | 太平洋セメント株式会社 | 金属−セラミックス複合材料同士の接合方法 |
| CN105499734A (zh) * | 2016-01-12 | 2016-04-20 | 芜湖赛宝信息产业技术研究院有限公司 | 一种六边形金属蜂窝结构的制备方法 |
| CN111151913B (zh) * | 2020-01-22 | 2022-02-01 | 郑州机械研究所有限公司 | 一种钎焊膏及其制备方法和铝合金蜂窝板的制备方法 |
-
1991
- 1991-06-04 JP JP3159750A patent/JP2882099B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20180076588A (ko) * | 2016-12-28 | 2018-07-06 | 한국국제대학교 산학협력단 | 고효율 열반사 단열재 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04361841A (ja) | 1992-12-15 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP1633935B1 (en) | Honeycomb core acoustic unit with metallurgically secured deformable septum, and method of manufacture | |
| US5001883A (en) | Sandwich panel for ceiling application | |
| US4318965A (en) | Bi-metallic thermo-barrier material and method of welding | |
| JP2882099B2 (ja) | 複合ハニカム構造材 | |
| AU7513100A (en) | Method for producing a sandwich panel and a body component | |
| JPH1147859A (ja) | アルミ合金パネルの製造方法 | |
| JPH08230098A (ja) | 金属サンドイッチ構造体およびその製造方法 | |
| JP4452159B2 (ja) | パネル構造材 | |
| JP2997291B2 (ja) | 多層積層プリント回路基板構造体およびその製造方法 | |
| JPH10305523A (ja) | 金属・繊維強化樹脂複合体及びそれを用いた強化積層体 | |
| JP2890102B2 (ja) | 金属ハニカムサンドイッチ板の製造法 | |
| JP3182990B2 (ja) | 曲面アルミニウムハニカムパネル及びその製造方法 | |
| JPH06106357A (ja) | 金属製ハニカム構造体の製造方法 | |
| JPH0330937A (ja) | サンドイッチパネル | |
| JPS61144287A (ja) | アルミ基複合板材の製造方法 | |
| JP2002357243A (ja) | 振動吸収装置および振動吸収方法 | |
| JP3181228B2 (ja) | 長尺ハニカムパネルの製造方法 | |
| JPH08290499A (ja) | 補強部材を有するハニカムパネル | |
| JP7499964B2 (ja) | リボン積層体、ハニカムコア前駆体、ハニカムコア、円筒状構造体、人工衛星用セントラルシリンダ、及び、リボン積層体製造方法 | |
| JPH07189419A (ja) | ろう付けハニカムパネルの製造方法 | |
| JPS63297198A (ja) | 壁体 | |
| JPH0882024A (ja) | 下地パネル及びその製造方法 | |
| EP0953439A2 (en) | Honeycomb panel and manufacturing method thereof | |
| JPH0330667B2 (ja) | ||
| JPH0825535A (ja) | フレキシブルハニカムパネル |