JPH0825535A - フレキシブルハニカムパネル - Google Patents

フレキシブルハニカムパネル

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Publication number
JPH0825535A
JPH0825535A JP18398694A JP18398694A JPH0825535A JP H0825535 A JPH0825535 A JP H0825535A JP 18398694 A JP18398694 A JP 18398694A JP 18398694 A JP18398694 A JP 18398694A JP H0825535 A JPH0825535 A JP H0825535A
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JP
Japan
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cell
flexible honeycomb
core
honeycomb core
flexible
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Application number
JP18398694A
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English (en)
Inventor
Kimitoshi Kato
公敏 加藤
Takao Morita
孝雄 盛田
Tomoya Morishige
智也 守重
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Aircraft Industry Co Ltd
Original Assignee
Showa Aircraft Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 第1に、芯材たるフレキシブルハニカムコア
に接着される表面板について、膨れ,変形そして接着不
良,剥離等は解消され、第2に、セル壁の剛性が軽減さ
れ、もって3次元加工等、各種の曲面形状への湾曲加工
が一段と容易化され、第3に、軽量化も促進される、フ
レキシブルハニカムパネルを提案する。 【構成】 このフレキシブルハニカムパネル15は、中
空柱状のセル12の平面的集合体よりなり、各セル壁1
1が途中で折曲され各セル12が丸味を帯びた略凸字状
をなす、フレキシブルハニカムコア6を芯材とする。そ
して、このフレキシブルハニカムコア6について、セル
端面C付近のセル壁11に切欠き18が形成されるか、
又は、セル壁11全体に例えばパンチング孔状の孔19
が形成されている。そして、そのセル端面Cに、プラス
チックや繊維強化プラスチック製等の表面板16が接着
されている。もって、各種の曲面形状に湾曲加工され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフレキシブルハニカムパ
ネルに関する。すなわち、各種の曲面形状に湾曲加工さ
れ、種々の機器の外壁や構造材等に使用される、フレキ
シブルハニカムパネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】フレキシブルハニカムパネルは、フレキ
シブルハニカムコアを芯材とし、フレキシブルハニカム
コアは、セル壁にて区画形成された中空柱状のセルの平
面的集合体よりなり、各セル壁が途中で折曲され各セル
が丸味を帯びた略凸字状をなす(後述の図2の(3)図
参照)。そして、このような芯材たるフレキシブルハニ
カムコアのセル端面に、プラスチックや繊維強化プラス
チック製の表面板が、介裝された接着剤の加熱による溶
融硬化にて接着されている。もって、このようなフレキ
シブルハニカムパネルは、重量比強度に優れるという一
般的特性を備えてなると共に、従来より一般的なセルが
正六角形等をなすハニカムコアを芯材としたハニカムパ
ネルに比し、そのフレキシブルハニカムコアの特殊なセ
ル形状に基づき、各種の曲面形状に自由に変形可能であ
り、反り返り,歪み,折損,セル壁の剥離等々が生じな
い、という特性を有している。
【0003】なお、この芯材たるフレキシブルハニカム
コアは、次のように製造されていた。すなわち、まず平
坦な母材シートを波板に折曲加工し、次に、このように
成形された波板について、1条置きに頂部に接着剤を塗
布する。それから、塗布された接着剤が上下間で左右に
ずれる位置関係で、複数枚の波板を重積し、次に、重積
された波板間を加熱等により接着する。しかる後、重積
方向に引張力を加えることにより、各波板間の非接着部
分が展張され、変形分離して離隔し、もって、このよう
な各波板にてセル壁が形成され、フレキシブルハニカム
コアが製造されていた(後述の図2参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。なお図
3は、この従来例のフレキシブルハニカムパネル1を示
し、2はその芯材たるフレキシブルハニカムコアであ
り、セル壁3にてセル4が区画形成されると共に、セル
端面に表面板5が接着されている。
【0005】そして、このようなフレキシブルハニカム
パネル1にあっては、まず第1に、フレキシブルハニカ
ムコア2と表面板5との間に接着不良等が発生しやす
い、という問題が指摘されていた。すなわち、上述によ
り製造された芯材たるフレキシブルハニカムコア2のセ
ル端面に、表面板5を接着する際には、介裝された接着
剤を溶融硬化させるために加熱が実施されるが、このよ
うな加熱に伴い、接着剤からガスが発生すると共に、フ
レキシブルハニカムコア2内のエアーも膨張する。そし
て、このように発生したガスや膨張したエアーが、表面
板5にて密閉されたフレキシブルハニカムコア2の各セ
ル4内の圧を上昇せしめて、表面板5に押圧力を加え、
もって、表面板5の膨れA,変形そして接着不良,剥離
等を引き起こし、問題となっていた。特にこの表面板5
は、フレキシブルハニカムパネル1用のものなので、各
種の曲面形状への湾曲加工が容易であるように、プラス
チックや繊維強化プラスチック製のものが用いられると
共に極薄のプリプレグ状態にあり、フレキシブル性に富
んでいる反面、上述した圧により膨れA,変形,接着不
良,剥離等が生じやすかった。
【0006】第2に、従来のフレキシブルハニカムパネ
ル1は、上述したように、所定のフレキシブルハニカム
コア2を芯材として用いると共に所定の表面板5を接着
してなるものの、まだ3次元加工等、各種の曲面形状へ
の湾曲加工が容易でないこともある、という問題があっ
た。すなわち、フレキシブルハニカムコア2であって
も、そのセル壁3の剛性が時として邪魔となり、その湾
曲加工特性に支障を来たすこともあった。
【0007】第3に、フレキシブルハニカムパネル1そ
してフレキシブルハニカムコア2は、一般的なハニカム
パネルそしてハニカムコアと同様に、重量比強度に優れ
るという特性を備えているが、より一層の軽量化を求め
られることも多々ある。しかしながら、従来のフレキシ
ブルハニカムパネル1そしてフレキシブルハニカムコア
2では、これに十分に対応できず、より一層の軽量化を
求める声もあった。
【0008】本発明は、このような実情に鑑み、上記従
来例の問題点を解決すべくなされたものであって、請求
項1では、フレキシブルハニカムコアのセル端面付近の
セル壁に切欠きを形成することにより、請求項2では、
フレキシブルハニカムコアのセル壁に孔を形成すること
により、第1に、表面板の接着不良等が解消されると共
に、第2に、湾曲加工が一段と容易化し、第3に、軽量
化も促進される、フレキシブルハニカムパネルを提案す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明の技術的手段は、次のとおりである。まず、請求項1
については次のとおり。すなわち、このフレキシブルハ
ニカムパネルは、セル壁にて区画形成された中空柱状の
セルの平面的集合体よりなり、各セル壁が途中で折曲さ
れ各セルが丸味を帯びた略凸字状をなす、フレキシブル
ハニカムコアを芯材としてなる。そして、該フレキシブ
ルハニカムコアのセル端面付近の該セル壁に切欠きが形
成されると共に、該セル端面にプラスチックや繊維強化
プラスチック製等の表面板が接着されている。そして、
各種の曲面形状に湾曲加工される。
【0010】次に、請求項2については次のとおり。す
なわち、このフレキシブルハニカムパネルは、セル壁に
て区画形成された中空柱状のセルの平面的集合体よりな
り、各セル壁が途中で折曲され各セルが丸味を帯びた略
凸字状をなす、フレキシブルハニカムコアを芯材として
なる。そして、該フレキシブルハニカムコアの該セル壁
に孔が形成されると共に、該セル端面にプラスチックや
繊維強化プラスチック製等の表面板が接着されている。
そして、各種の曲面形状に湾曲加工される。
【0011】
【作用】本発明は、このような手段よりなるので、次の
ように作用する。芯材たるフレキシブルハニカムコア
は、中空柱状のセルの平面的集合体よりなり重量比強度
に優れると共に、各セルが丸味を帯びた略凸字状をなし
各種の曲面形状に変形可能であり、表面板も、プラスチ
ックや繊維強化プラスチック製等よりなり、極薄のプリ
プレグ状態で用いられる。もって、フレキシブルハニカ
ムパネル全体も、重量比強度に優れると共に、各種の曲
面形状に湾曲可能である。そして更に、請求項1では、
フレキシブルハニカムコアのセル端面付近のセル壁に切
欠きが形成され、請求項2では、セル壁に孔が形成され
ている。
【0012】そこで、このフレキシブルハニカムパネル
は、第1に、フレキシブルハニカムコアへの表面板の接
着に際し、接着剤を溶融硬化させるために加熱され、各
セル内にて、接着剤からガスが発生しエアーも膨張す
る。そして、このように発生したガスや膨張したエアー
は、表面板にて密閉された各セル内の圧を上昇させるこ
となく、セル壁の切欠きや孔から適宜外部に放出され
る。従って、表面板に各セル内の圧に起因した押圧力が
加わることはなく、表面板の膨れ,変形そして接着不
良,剥離等は解消される。第2に、切欠きや孔の分だけ
セル壁の剛性が軽減され、各種の曲面形状への湾曲加工
が一段と容易化する。第3に、切欠きや孔の分だけセル
壁の重量が軽減され、より一層の軽量化が実現される。
【0013】
【実施例】以下本発明を、図面に示すその実施例に基づ
いて、詳細に説明する。図1は、本発明の実施例の斜視
図であり、(1)図はその1例を、(2)図は他の例を
示す。図2は、その製造工程の説明に供する正面説明図
であり、(1)図は成形された波板等を、(2)図は重
積された波板を、(3)図は製造されたフレキシブルハ
ニカムコアを示す。
【0014】まず図2により、芯材たるフレキシブルハ
ニカムコア6の製造工程について、その1例を説明して
おく。この製造工程では、まず図2の(1)図に示した
ように、三角形の波形の凹凸が連続的に折曲形成された
波板7が、コルゲート成形される。
【0015】これについて詳述すると、リールBに巻か
れた帯状の母材シート8が巻き戻されて平坦な帯状とさ
れ、図示例ではギヤ9間へと供給される。母材シート8
としては、ガラス,カーボン,ケブラー繊維等に、フェ
ノール,エポキシ,ポリイミド等の樹脂を付着,含浸せ
しめた繊維強化プラスチックシート(FRPシート)
や、パルプを含む有機材や無機材の複合材シート、各種
のプラスチックシート、その他の繊維や布等の非金属シ
ートが使用される。そして、このような母材シート8
は、図示例では上下1対のギヤ9間に通されることによ
り、三角形の波形の凹凸が連続的に折曲形成された波板
7とされる。なお図示例によらず、ギヤ9に代えラック
等を用いることも可能である。そして、このようにコル
ゲート成形された波板7について、1条つまり1山置き
の頂部に接着剤10が塗布される。
【0016】そして次に、図2の(2)図に示した製造
工程を辿る。すなわち、接着剤10が塗布された波板7
は、まず、所定長さ毎に切断される。それから、1条置
きに頂部に塗布された接着剤10が複数枚、上下間で交
互に左右にずれる位置関係で頂部どうし谷部どうしを合
わせつつ、上下で密な多層のブロック状に重積される。
そして、このように重積された波板7間を、加熱加圧に
より接着剤10にて接着する。それから、このように重
積,接着された各波板7について、重積方向つまり上下
方向に引張力を加えることにより、各波板7間の非接着
部分が展張され、変形分離して離隔する。もって、図2
の(3)図に示したように、このように展張された各波
板7にて各セル壁11が形成され、フレキシブルハニカ
ムコア6が製造される。なお必要に応じ事後、コート処
理や加湿処理が施される。
【0017】芯材たるフレキシブルハニカムコア6は、
例えばこのような製造工程を辿って製造される。そし
て、図2の(3)図に示したように、フレキシブルハニ
カムコア6は、セル壁11にて区画形成された中空柱状
のセル12の平面的集合体よりなり、各セル壁11が途
中で折曲され、各セル12が丸味を帯びた略凸字状をな
す。すなわち、このフレキシブルハニカムコア6は、展
張された波板7をセル壁11とし、このようなセル壁1
1にて各々独立空間に区画された中空柱状のセル12の
平面的集合体よりなる。そして各セル壁11は、すべて
途中でアールを存しつつ折曲されると共に、各セル壁1
1間が接着剤10にて接着されており、各セル12は、
その断面において、長方形に近い中央部13と三角形に
近い突部14とから形成され、もって丸味を帯びた略凸
字状をなす。そして、一般のハニカムコアと同様に、重
量比強度に優れ、軽量性と共に高い剛性・強度を備え、
又、整流効果,保温性,遮音性等にも優れ、単位容積当
たりの表面積が大である、等々の特性を備えてなると共
に、各種の曲面形状に自由に変形可能である、という特
性を備えている。
【0018】そして、図1に示したように、フレキシブ
ルハニカムパネル15は、このようなフレキシブルハニ
カムコア6を芯材とし、そのセル端面Cに、表面板16
が接着されている。すなわち、このフレキシブルハニカ
ムパネル15は、前述により製造されたフレキシブルハ
ニカムコア6の両セル端面Cつまり開口端面縁に、接着
剤17を塗布した後、加熱加圧により、それぞれ表面板
16を接着してなる。表面板16としては、プラスチッ
クや繊維強化プラスチック製等のものが用いられ、極薄
状をなすと共に、曲面形状へ湾曲加工されるまではプリ
プレグ状をなす。そして、フレキシブルハニカムコア6
の各セル12は、このような表面板16により密閉され
ている。
【0019】さて、このようなフレキシブルハニカムパ
ネル15において、図1の(1)図に示した例では、芯
材たるフレキシブルハニカムコア6のセル端面C付近の
セル壁11に、切欠き18が形成されている。図示例の
切欠き18は、両セル端面C側からそれぞれ、セル軸方
向に沿って切り溝状のスリット形状に切欠き形成され、
1個のセル12につき、両側4個ずつの計8個形成され
ている。
【0020】この切欠き18について詳述すると、ま
ず、このような図示例によらず、両セル端面Cのいずれ
か一方側のみに切欠き18を形成し、他方側には形成し
ないようにしてもよく、又、形成される個数も、1個の
セル12につき2個ずつ6個ずつ、その他の複数個ずつ
も可能であり、単数とすることも可能である。そして、
このような切欠き18は、前述したフレキシブルハニカ
ムコア6の製造工程中、例えば、波板7を重積,接着し
た後(図2の(2)図参照)、重積方向に引張力を加え
る前(図2の(3)図参照)に、重積,接着された各波
板7の重積端面を連続的に切欠くことにより、形成され
る。つまり、このような各波板7が事後展張されてセル
壁11となると、このように切欠かれていた箇所が切欠
き18となる。なお、このような切欠き18付のフレキ
シブルハニカムコア6に表面板16が接着される際、接
着剤17は、切欠き18の部分を除いたセル端面Cに塗
布される。
【0021】次に、図1の(2)図に示した例にあって
は、フレキシブルハニカムパネル15の芯材たるフレキ
シブルハニカムコア6のセル壁11に、多数の貫通孔た
る孔19が形成されている。そして図示例の孔19は、
小丸孔状をなすパンチング孔として多数形成されてい
る。
【0022】この孔19について詳述すると、まず、こ
のような図示例によらず、孔19は、丸孔状以外の正方
形,長方形,楕円,その他各種形状のものが可能であ
り、例えばセル軸方向に沿って長孔状に形成してもよ
く、又その数も、1個のセル12につき多数でなく比較
的少数であってもよく、単数とすることも可能である。
又、セル壁11に全体的に分布することなく、偏在する
ように形成してもよい。そして、このような孔19は、
前述したフレキシブルハニカムコア6の製造工程中、例
えば、波板7へのコルゲート成形前の母材シート8に対
し、つまり、ギヤ9に供給される前の母材シート8の状
態において(図2の(1)図参照)、パンチングマシー
ン等を使用して形成される。そして、このような孔19
付の母材シート8が、波板7そしてセル壁11とされ
る。
【0023】本発明は、以上のように構成されている。
そこで以下のようになる。このフレキシブルハニカムパ
ネル15の芯材たるフレキシブルハニカムコア6は、中
空柱状のセル12の平面的集合体よりなるので、重量比
強度に優れるという特性を備えてなると共に、各セル1
2が丸味を帯びた略凸字状をなす特殊な形状よりなるの
で、各種の曲面形状に自由に変形可能であるという特性
を備えている。又、この芯材たるフレキシブルハニカム
コア6に接着される表面板16も、プラスチックや繊維
強化プラスチック製等よりなり、極薄のプリプレグ状態
で用いられる。もって、このようなフレキシブルハニカ
ムコア6や表面板16よりなるフレキシブルハニカムパ
ネル15全体も、重量比強度に優れると共に、各種の曲
面形状に湾曲可能である。そして、このフレキシブルハ
ニカムパネル15は、ロケットの先端部外壁を始め種々
の機器の外壁や構造材に使用され、もって3次元加工、
その他各種の曲面形状へ湾曲加工される。そしてその
際、一般のハニカムコアを芯材としたハニカムパネルと
は異なり、反り返り,歪み,折損等を生じることなく、
スムーズに湾曲加工される。
【0024】さて、このフレキシブルハニカムパネル1
5は、図1の(1)図の例では、芯材たるフレキシブル
ハニカムコア6のセル端面C付近のセル壁11に切欠き
18が形成され、図1の(2)図の例では、芯材たるフ
レキシブルハニカムコア6のセル壁11に孔19が形成
されている。そこで、このフレキシブルハニカムパネル
15では、次の第1,第2,第3のようになる。
【0025】第1に、このフレキシブルハニカムパネル
15では、芯材たるフレキシブルハニカムコア6に表面
板16が接着されており、その接着に際し、塗布・介裝
された接着剤17を溶融硬化させるために加熱が実施さ
れるが、この加熱に伴い各セル12内において、接着剤
17からガスが発生すると共に内部のエアーも膨張す
る。そして、このように発生したガスや膨張したエアー
は、接着された表面板16にて密閉されたフレキシブル
ハニカムコア6の各セル12内の圧を上昇させることな
く、セル壁11に形成された切欠き18や孔19から適
宜外部に放出される。つまり、発生したガスや膨張した
エアーに見合った各セル12内の圧は、切欠き18や孔
19から放出されるが、内部側の各セル12に関しこの
ようなガス抜きやエアー抜きは、その外側に位置する各
セル12そしてその切欠き18や孔19を順次介して、
外部と連通されることにより実施される。従って、前述
した図3のこの種従来例のように、フレキシブル性に富
んだ表面板16に対し、各セル12内の圧に起因した押
圧力が加わることは、確実に防止され、もって、表面板
16の膨れA(図3参照),変形そして接着不良,剥離
等は、確実に解消される。
【0026】第2に、このフレキシブルハニカムパネル
15では、芯材たるフレキシブルハニカムコア6のセル
壁11に切欠き18や孔19が形成されており、このよ
うな切欠き18や孔19の分だけ、セル壁11の剛性が
軽減されている。もって、このフレキシブルハニカムパ
ネル15は、前述した図3のこの種従来例に比し、3次
元加工等、各種の曲面形状への湾曲加工が一段と容易化
する。特に、図1の(1)図の例のようにセル軸方向に
沿って切欠き18が形成された場合や、図1の(2)図
の例によらず孔19がセル軸方向に沿って長孔状に形成
された場合は、このような湾曲加工性が一段と向上す
る。
【0027】第3に、このフレキシブルハニカムパネル
15では、同様に芯材たるフレキシブルハニカムコア6
のセル壁11に切欠き18や孔19が形成されており、
このような切欠き18や孔19の分だけ、セル壁11の
重量が軽減されている。もって、このフレキシブルハニ
カムパネル15は、前述した図3のこの種従来例に比
し、より一層の軽量化が実現されるようになる。
【0028】
【発明の効果】本発明に係るフレキシブルハニカムパネ
ルは、以上説明したように、請求項1では、フレキシブ
ルハニカムコアのセル端面付近のセル壁に切欠きを形成
することにより、請求項2では、フレキシブルハニカム
コアのセル壁に孔を形成することにより、次の効果を発
揮する。
【0029】第1に、表面板の接着不良等は解消され
る。すなわち、このフレキシブルハニカムパネルでは、
セル壁の切欠きや孔により、各セル内からガスやエアー
による圧が抜かれるので、芯材たるフレキシブルハニカ
ムコアに接着される表面板について、膨れ,変形そして
接着不良,剥離等は確実に解消される。
【0030】第2に、湾曲加工が一段と容易化する。す
なわち、このフレキシブルハニカムパネルは、セル壁の
切欠きや孔によりセル壁の剛性が軽減され、3次元加工
等、各種の曲面形状への湾曲加工が一段と容易化する。
【0031】第3に、軽量化も促進される。すなわち、
このフレキシブルハニカムパネルは、セル壁の切欠きや
孔の分だけ重量が軽く、より一層の軽量化も実現され
る。このように、この種従来例に存した問題点が一掃さ
れる等、本発明の発揮する効果は、顕著にして大なるも
のがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフレキシブルハニカムパネルの実
施例の斜視図であり、(1)図はその1例を、(2)図
は他の例を示す。
【図2】フレキシブルハニカムコアの製造工程の説明に
供する正面説明図であり、(1)図は成形された波板等
を、(2)図は重積された波板を、(3)図は製造され
たフレキシブルハニカムコアを示す。
【図3】従来例のフレキシブルハニカムコアの要部断面
図である。
【符号の説明】
1 フレキシブルハニカムパネル(従来例のもの) 2 フレキシブルハニカムコア(従来例のもの) 3 セル壁(従来例のもの) 4 セル(従来例のもの) 5 表面板(従来例のもの) 6 フレキシブルハニカムコア(本発明のもの) 7 波板 8 母材シート 9 ギヤ 10 接着剤 11 セル壁(本発明のもの) 12 セル(本発明のもの) 13 中央部 14 突部 15 フレキシブルハニカムパネル(本発明のもの) 16 表面板(本発明のもの) 17 接着剤 18 切欠き 19 孔 A 膨れ B リール C セル端面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セル壁にて区画形成された中空柱状のセ
    ルの平面的集合体よりなり、各セル壁が途中で折曲され
    各セルが丸味を帯びた略凸字状をなす、フレキシブルハ
    ニカムコアを芯材とし、 該フレキシブルハニカムコアのセル端面付近の該セル壁
    に切欠きが形成されると共に、該セル端面にプラスチッ
    クや繊維強化プラスチック製等の表面板が接着されてお
    り、各種の曲面形状に湾曲加工されること、を特徴とす
    るフレキシブルハニカムパネル。
  2. 【請求項2】 セル壁にて区画形成された中空柱状のセ
    ルの平面的集合体よりなり、各セル壁が途中で折曲され
    各セルが丸味を帯びた略凸字状をなす、フレキシブルハ
    ニカムコアを芯材とし、 該フレキシブルハニカムコアの該セル壁に孔が形成され
    ると共に、該セル端面にプラスチックや繊維強化プラス
    チック製等の表面板が接着されており、各種の曲面形状
    に湾曲加工されること、を特徴とするフレキシブルハニ
    カムパネル。
JP18398694A 1994-07-12 1994-07-12 フレキシブルハニカムパネル Pending JPH0825535A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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