JP2880648B2 - 電子機器のカバー開閉装置 - Google Patents

電子機器のカバー開閉装置

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JP2880648B2
JP2880648B2 JP15693194A JP15693194A JP2880648B2 JP 2880648 B2 JP2880648 B2 JP 2880648B2 JP 15693194 A JP15693194 A JP 15693194A JP 15693194 A JP15693194 A JP 15693194A JP 2880648 B2 JP2880648 B2 JP 2880648B2
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卓郎 伊藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子機器のカバー開閉
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器の一例として、例えば、プリン
タ等のOA機器の従来のケースにはその内部の点検等の
ために一面に開口部が形成されている。また、そのケー
スには開口部を開閉するカバーを回動自在に取り付ける
構造が一般である。さらに、カバーの両側に左右一対の
レバーを連結軸により連結した状態で回動自在に設け、
これらのレバーをケースの両側に配設した係止部に係止
させることにより、カバーを閉止状態に維持し、点検等
に際しては、レバーの一方をロック解除操作方向に回動
したときにその回転を連結軸を介して他方のレバーに伝
達することにより、左右のレバーをケースの係止部から
外すようにした構造も多く見られる。
【0003】ところで、カバーに保持されたレバーをケ
ースの係止部から外すために必要なレバーの回動角度が
大き過ぎると操作が不自然となり、レバーの回動角度が
小さ過ぎると、レバーをロック解除位置とロック位置と
に位置決めするための節度も得られ難い。このように、
操作性に影響を与えるレバーの回動半径はカバーの深さ
に左右されるが、カバーの深さはその内面に実装される
部品により決定されるため、レバーの操作性が損なわれ
る場合がある。このようなことから、カバーが深いため
にレバーの回動半径が大きくなる場合には、一つのレバ
ーを二つのレバーに分割することにより、それぞれのレ
バーの回動半径を所望の範囲に定めるようにした提案が
ある。
【0004】以下、その先行例を図11及び図12に基
づいて説明する。図11において、100は電子機器の
カバー(図示せず)の自由端側に回転自在に保持された
連結軸であり、この連結軸100の右端には操作摘み1
01を有する操作レバー102が固定され、連結軸10
0の左端には伝動レバー103が固定されている。ま
た、カバーの自由端側の両側にはフック104,105
を有する従動レバー106,107が回動自在に保持さ
れている。さらに、操作レバー102と従動レバー10
6との対向面及び伝動レバー103と従動レバー107
との対向面には、互いに回動力を伝達するためにギヤ1
08が形成されている。さらに、少なくとも一方の従動
レバー106はスプリング109により一方向に付勢さ
れている。そして、電子機器のケース(図示せず)の両
側には従動レバー106,107のフック104,10
5に係止される係止片110(図12参照)が固定的に
配設されている。なお、操作レバー102と伝動レバー
103とのピッチ円は57mmと等しく、左右の従動レ
バー106,107のピッチ円も60mmと等しい。各
レバー102,103,106,107のギヤ108の
歯のモジュールも等しく1に定められている。
【0005】このような構造において、図12(a)に
示す状態から操作摘み101を把持して操作レバー10
2を時計方向に回動すると、図12(b)に示すよう
に、従動レバー106がスプリング109(図11参
照)の付勢力に抗して反時計方向に回動し、フック10
4が係止片110から外れる。また、操作レバー102
の時計方向への回転が連結軸100により伝動レバー1
03に伝達されるため、反対側の従動レバー107も反
時計方向に回動しケースの係止片110から外れる。こ
れにより、カバーの開放動作が許容される。
【0006】このように、カバーの片側毎に、二つのレ
バー(操作レバー102と従動レバー106、伝動レバ
ー103と従動レバー107)を組み合わせることによ
り、カバーの深さが深い場合でも、一つのレバーの回動
半径を所望の範囲内で定めることができ、これに伴い操
作レバー102の回動角度を適正に定めて操作レバー1
02の静止位置を定める節度を良好に得ることが可能と
なる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図11、図
12に示したものは、操作レバー102及び伝動レバー
103と連結軸100との嵌合部遊び、連結軸100を
支持する支持部材の寸法精度及び組立精度のバラツキ、
連結軸100を回転させたときに生ずる連結軸100の
捩じれ等の集積により、操作レバー102を回動させた
ときに、伝動レバー103の回動に遅れが生じ、操作レ
バー102の回動角より伝動レバー103の回動角が狭
くなることがある。さらに、伝動レバー103の動作に
対して従動レバー107の動作も多少遅れが生ずるた
め、操作レバー102側の従動レバー106のフック1
04がケースの係止片110から外れても、伝動レバー
103側の従動レバー107のフック105が係止片1
10から外れないことがある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
一面に開口部が形成された電子機器のケースの一端付近
に前記開口部を開閉するカバーを支点部により回動自在
に連結し、前記ケースの前記支点部とは反対側となる端
部付近の両側に一対の係止部を固定的に配設し、前記カ
バーの自由端側に前記カバーの回動軸心と平行な連結軸
を回転自在に設け、前記連結軸の両端部に操作レバーと
伝動レバーとを固定的に嵌合して設け、前記カバーの自
由端側の両側に前記係止部に係止される係止部を有して
前記操作レバー又は前記従動レバーに対向する一対の従
動レバーを回動自在に設け、前記操作レバーと一方の前
記従動レバーとの対向面に、前記連結軸の軸心と前記従
動レバーの回動軸心との間で互いに係合する第一の動力
伝達部を形成し、前記伝動レバーと他方の前記従動レバ
ーとの対向面に、前記連結軸の軸心と前記従動レバーの
回動軸心との間において前記第一の動力伝達部よりも前
記従動レバーの回動軸心側に寄った位置で互いに係合す
る第二の動力伝達部を形成した電子機器のカバー開閉装
置である。
【0009】請求項2記載の発明は、一面に開口部が形
成された電子機器のケースの一端付近に前記開口部を開
閉するカバーを支点部により回動自在に連結し、前記ケ
ースの前記支点部とは反対側となる端部付近の両側に一
対の係止部を固定的に配設し、前記カバーの自由端側に
前記カバーの回動軸心と平行な連結軸が回転自在に支承
された揺動体を前記連結軸の軸心と直交する回動軸心を
もって揺動自在に設け、前記連結軸の両端部に一対の操
作レバーを固定的に嵌合して設け、前記カバーの自由端
側の両側に前記係止部に係止される係止部を有して前記
操作レバーに対向する一対の従動レバーを回動自在に設
け、対をなす前記操作レバーと前記従動レバーとの対向
面に、それぞれ前記連結軸の軸心と前記従動レバーの回
動軸心との間で互いに係合する動力伝達部を形成し、前
記カバーの自由端側の両側に前記操作レバーのロック解
除操作方向の回動範囲を制限するストッパを配設した電
子機器のカバー開閉装置である。
【0010】
【作用】請求項1記載の発明によれば、操作レバーの回
動力を第一の動力伝達部により一方の従動レバーに伝達
し、連結軸を介して操作レバーから伝動レバーに伝達し
た回動力を第二の動力伝達部を介して他方の従動レバー
に伝達することにより、対の従動レバーの係止部をケー
スの係止部から外すことができる。この場合、操作レバ
ーの回動力を一方の従動レバーに伝達する第一の動力伝
達部の位置よりも、伝動レバーの回動力を他方の従動レ
バーに伝達する第二の動力伝達部の位置の方が、連結軸
に対して半径方向に遠くなるため、操作レバーの回動動
作に対して伝動レバーの動作に多少の遅れが生じたとし
ても、伝動レバーに駆動される従動レバーの回動角を増
やす方向に補正することができる。
【0011】請求項2記載の発明によれば、一方の操作
レバーの回動力を動力伝達部により一方の従動レバーに
伝達し、連結軸を介して一方の操作レバーから他方の操
作レバーに伝達した回動力を動力伝達部を介して他方の
従動レバーに伝達することにより、対の従動レバーの係
止部をケースの係止部から外すことができる。この場
合、一方の操作レバーをロック解除操作方向に回動させ
てストッパに当接したときに、その当接力により揺動体
を揺動させて他方の操作レバー全体を実質的にロック解
除操作方向に変位させることができる。これにより、操
作力を与えた一方の操作レバーの回動動作に対して他方
の操作レバーの回動動作に多少の遅れが生じたとして
も、操作しない方の操作レバーに駆動される従動レバー
の回動角を増やす方向に補正することができる。
【0012】
【実施例】請求項1記載の発明の一実施例を図1ないし
図4に基づいて説明する。まず、図3及び図4に電子機
器の一例としてのレーザープリンタの筐体1の構造を示
す。筐体1はケース2とカバー3とを支点部4により回
動自在に連結することにより組み立てられている。ケー
ス2は上面に開口部5を有し、カバー3は支点部4を中
心に回動することにより開口部5を開閉する構造となっ
ている。なお、支点部4にはカバー3を上方に付勢する
トーションスプリング(図示せず)が装着されている。
【0013】また、図4に示すように、前記カバー3の
内面に固定したカバーフレーム6の両側には、カバー3
の自由端側(支点部4とは反対側)においてカバー3の
回動軸心と平行な連結軸7が回転自在に支持され、この
連結軸7の右端にはカバー3の上面から突出する操作摘
み8を有する操作レバー9が固定的に嵌合され、連結軸
7の左端には伝動レバー10が固定的に嵌合されてい
る。また、カバーフレーム6の両側には、操作レバー9
又は伝動レバー10に対向する従動レバー11,12が
連結軸7と平行な軸心をもって回動自在に保持されてい
る。これらの従動レバー11,12の下部には、前記ケ
ース2の両側に固定的に配設された係止部13,14に
係止される係止部15,16が形成されている。
【0014】次いで、図1に基づいて、前記操作レバー
9から右側の前記従動レバー11への回動力の伝達構造
及び、前記伝動レバー10から左側の前記従動レバー1
2への回動力の伝達構造について述べる。操作レバー9
と右側の従動レバー11との対向面には互いに噛合する
ギヤ17により第一の動力伝達部18が形成され、伝動
レバー10と左側の従動レバー12との対向面には互い
に噛合するギヤ17により第二の動力伝達部19が形成
されている。これらのギヤ17は全てモジュール1に定
められている。また、右側の操作レバー9及び左側の従
動レバー12のピッチ円は57mmに定められ、右側の
従動レバー11及び左側の伝動レバー10のピッチ円は
60mmに定められている。すなわち、連結軸7の軸心
と従動レバー11,12の回動軸心との間となる位置に
おいて、第一の動力伝達部18よりも第二の動力伝達部
19の方が従動レバー11,12の回動軸心側に寄った
位置に配置されている。さらに、右側の従動レバー11
はスプリング20により時計方向に付勢されている。
【0015】このような構成において、図1に示すよう
に、スプリング20の付勢力は操作レバー9を反時計方
向(ロック方向)に回動させる付勢力として作用する
が、操作レバー9の反時計方向への回動範囲は図示しな
いストッパにより規制される。この状態は、操作レバー
9がロック位置に位置し、左右の従動レバー11,12
の係止部15,16はケース2の係止部13,14に係
止する状態に維持される。
【0016】この状態から操作レバー9を時計方向(ロ
ック解除方向)に回動すると、従動レバー11がスプリ
ング20の付勢力に抗して反時計方向に回動し、図2
(a)に示すように、従動レバー11の係止部15がケ
ース2の係止部13から外れる。また、操作レバー9の
時計方向への回転が連結軸7により伝動レバー10に伝
達されるため、図2(b)に示すように、反対側の従動
レバー12も反時計方向に回動しその係止部16がケー
ス2の係止部14から外れる。これにより、カバー3の
開放動作が許容される。
【0017】この場合、操作レバー9の回動力を右側の
従動レバー11に伝達する第一の動力伝達部18の位置
よりも、伝動レバー10の回動力を左側の従動レバー1
2に伝達する第二の動力伝達部19の位置の方が、連結
軸7に対して半径方向に遠くなるため、操作力を与えた
操作レバー9の回動動作に対して従動レバー10の回動
動作に遅れが生じて、操作レバー9の回動角より従動レ
バー10の回動角が多少狭くなったとしても、操作をし
ない伝動レバー10に駆動される従動レバー12の回動
角を増やす方向に補正することができる。これにより、
カバー3の両側を殆ど同時に係止部14,15から解放
することができる。
【0018】なお、図5に示すように、操作レバー9と
従動レバー11とを互いに側面同士で対向する形状に形
成し、両者の対向面の一方の面に形成した長孔21と、
他方の面に形成されてこの長孔21に係合する突起22
とにより、操作レバー9の回動力を従動レバー11に伝
達する動力伝達部23を形成してもよい。このような動
力伝達部23の構成は、伝動レバー10と従動レバー1
2との動力伝達部の構成にも適用し得るものである。
【0019】次いで、請求項2記載の発明の一実施例を
図6ないし図10に基づいて説明する。前記実施例と同
一構造の部分は同一符号を用い説明も省略する。図6に
示すように、下面開口のコの字形の揺動体24が設けら
れ、この揺動体24の両側には連結軸7の両端部が回転
自在に挿通されている。この揺動体24の両側から突出
する連結軸7の両端には寸法及び形状が全く同一の操作
レバー9が固定的に嵌合されている。また、揺動体24
の両側には揺動体24の中心部を半径の中心とする弧状
の長孔25が形成され、これらの長孔25を下方から上
方に貫通する鍔付きピン26の先端をカバーフレーム6
の天井面に螺合することにより、図9及び図10に示す
ように、揺動体24が揺動自在に保持されている。この
揺動体24の中心に一端が止着された引張スプリング2
7の他端はカバーフレーム6に止着されている。さら
に、左右の操作レバー9のロック解除操作方向(図6に
おいて時計方向)の回動角度を制限するためのストッパ
28が前記カバーフレーム6の両側に立設されている。
【0020】このような構成において、図6、図7
(a)に示す状態は、操作レバー9に操作力を与えてい
ない状態で、この状態では、図8(a)に示すように、
揺動体24は中立状態に維持される。この状態から、右
側の操作レバー9を時計方向に所定角度回動すると、図
7(b)に示すように、右側の従動レバー11が反時計
方向に回動し、その係止部15がケース2の右側の係止
部13から外れる。また、右側の操作レバー9の時計方
向への回転が連結軸7により左側の操作レバー9に伝達
されるため、反対側の従動レバー11も反時計方向に回
動しその係止部15がケース2の係止部14から外れ
る。これにより、カバー3の開放動作が許容される。
【0021】この場合、図7(b)に示すように、操作
力を与えた方の操作レバー9(この場合は右側の操作レ
バー9)はストッパ28によりロック解除操作方向への
回動角度が規制されるが、この規制された回動角度では
係止部15が係止部13から外れるようにストッパ28
の位置が定められている。この図7(b)に示す状態に
おいて、なおも右側の操作レバー9に時計方向の操作力
を付与すると、図8(b)に示すように、右側の長孔2
5の端部と鍔付きピン26とが当接するため、その当接
力によって揺動体24に右側の鍔付きピン26を支点と
して引張スプリング27の張力に抗する偶力が作用す
る。これにより、操作力を与えていない左側の操作レバ
ー9全体が従動レバー11を反時計方向に回動させる方
向に変位する。これにより、操作力を与えた右側の操作
レバー9の回動動作に対して左側の操作レバー9の回動
動作に多少の遅れが生じて、右側の操作レバー9の回動
角よりも左側の操作レバー9の回動角が多少狭くなった
としても、操作をしない左側の操作レバー9に駆動され
る従動レバー11の回動角を増やす方向に補正すること
ができ、これにより、カバー3の両側を殆ど同時に係止
部13,14から解放することができる。
【0022】これまでの説明は右側の操作レバー9を操
作した場合であるが、左側の操作レバー9を操作した場
合には、前述した動作と全く同様の作用により、図8
(c)に示すように、揺動体24を左の鍔付きピン26
を中心として揺動させ、右側の操作レバー9全体を右側
の従動レバー11が反時計方向に回動する方向に変位さ
せることができる。
【0023】このように、左右の操作レバー9の何れを
操作することができるため、体の不自由の人でも無理な
姿勢を強いることなくカバー3を開放することができ
る。さらに、操作レバー9及びの従動レバー11を左右
で共通使用することができるので、部品の種類を少なく
して生産性を高めることができる。
【0024】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、操作レバ
ーの回動力を動力伝達部により一方の従動レバーに伝達
し、連結軸を介して操作レバーから伝動レバーに伝達し
た回動力を動力伝達部を介して他方の従動レバーに伝達
することにより、対の従動レバーの係止部をケースの係
止部から外すことができ、この場合、操作レバーの回動
力を一方の従動レバーに伝達する第一の動力伝達部の位
置よりも、伝動レバーの回動力を他方の従動レバーに伝
達する第二の動力伝達部の位置の方が、連結軸に対して
半径方向に遠くなる方向に寄せることにより、操作レバ
ーの回動動作に対して従動レバーの回動動作に多少の遅
れが生じたとしても、操作をしない伝動レバーに駆動さ
れる従動レバーの回動角を増やす方向に補正することが
でき、したがって、カバーの左右をケースの左右の係止
部から殆ど同時に解放することができる。
【0025】請求項2記載の発明によれば、一方の操作
レバーの回動力を動力伝達部により一方の従動レバーに
伝達し、連結軸を介して一方の操作レバーから他方の操
作レバーに伝達した回動力を動力伝達部を介して他方の
従動レバーに伝達することにより、対の従動レバーの係
止部をケースの係止部から外すことができ、この場合、
カバーには連結軸の両端部が支承された揺動体をカバー
の回動軸心と直交する軸心を揺動自在に保持され、カバ
ーの自由端側の両側には操作レバーのロック解除操作方
向の回動運動を制限するストッパが配設されているた
め、一方の操作レバーをロック解除操作方向に回動させ
てストッパに当接させたときに、その当接力により揺動
体を揺動させて他方の操作レバー全体を実質的にロック
解除操作方向に変位させることができ、これにより、操
作した一方の操作レバーの回動動作に対して操作をしな
い他方の操作レバーの回動動作に多少の遅れが生じたと
しても、操作をしない操作レバーに駆動される従動レバ
ーの回動角を増やす方向に補正することができ、したが
って、カバーの両側をケースの両側の係止部から殆ど同
時に解放することができ、さらに、左右の操作レバーの
何れをも操作することができるため、使用者の位置や姿
勢に応じて容易にカバーを開閉することができ、しか
も、操作レバー及び従動レバーを左右で共通使用するこ
とができるため、部品の種類を少なくして生産性を高め
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明の一実施例における操作レ
バーと伝動レバーと従動レバーとの関係を示す斜視図で
ある。
【図2】(a)は操作レバーと従動レバーとの関係を示
す側面図、(b)は伝動レバーと従動レバーとの関係を
示す側面図である。
【図3】ケース及びカバーの一部を切欠した側面図であ
る。
【図4】ケース及びカバーの一部を切欠した正面図であ
る。
【図5】動力伝達部の変形例を示す側面図である。
【図6】請求項2記載の発明の一実施例における操作レ
バーと伝動レバーと従動レバーと揺動体との関係を示す
斜視図である。
【図7】(a)はロック位置に位置する操作レバーと従
動レバーとの関係を示す側面図、(b)はロック解除位
置における操作レバーと従動レバーとの関係を示す側面
図である。
【図8】(a)は中立位置に位置する揺動体の平面図、
(b)(c)は揺動体の動作を示す平面図である。
【図9】ケース及びカバーの一部を切欠した側面図であ
る。
【図10】ケース及びカバーの一部を切欠した正面図で
ある。
【図11】先行例としての操作レバーと伝動レバーと従
動レバーとの関係を示す斜視図である。
【図12】(a)はロック位置に位置する操作レバーと
従動レバーとの関係を示す側面図、(b)はロック解除
位置における操作レバーと従動レバーとの関係を示す側
面図である。
【符号の説明】
2 ケース 3 カバー 4 支点部 5 開口部 7 連結軸 9 操作レバー 10 伝動レバー 11,12 従動レバー 13〜16 係止部 18,19 動力伝達部 23 動力伝達部 24 揺動体 28 ストッパ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一面に開口部が形成された電子機器のケ
    ースの一端付近に前記開口部を開閉するカバーを支点部
    により回動自在に連結し、前記ケースの前記支点部とは
    反対側となる端部付近の両側に一対の係止部を固定的に
    配設し、前記カバーの自由端側に前記カバーの回動軸心
    と平行な連結軸を回転自在に設け、前記連結軸の両端部
    に操作レバーと伝動レバーとを固定的に嵌合して設け、
    前記カバーの自由端側の両側に前記係止部に係止される
    係止部を有して前記操作レバー又は前記従動レバーに対
    向する一対の従動レバーを回動自在に設け、前記操作レ
    バーと一方の前記従動レバーとの対向面に、前記連結軸
    の軸心と前記従動レバーの回動軸心との間で互いに係合
    する第一の動力伝達部を形成し、前記伝動レバーと他方
    の前記従動レバーとの対向面に、前記連結軸の軸心と前
    記従動レバーの回動軸心との間において前記第一の動力
    伝達部よりも前記従動レバーの回動軸心側に寄った位置
    で互いに係合する第二の動力伝達部を形成したことを特
    徴とする電子機器のカバー開閉装置。
  2. 【請求項2】 一面に開口部が形成された電子機器のケ
    ースの一端付近に前記開口部を開閉するカバーを支点部
    により回動自在に連結し、前記ケースの前記支点部とは
    反対側となる端部付近の両側に一対の係止部を固定的に
    配設し、前記カバーの自由端側に前記カバーの回動軸心
    と平行な連結軸が回転自在に支承された揺動体を前記連
    結軸の軸心と直交する回動軸心をもって揺動自在に設
    け、前記連結軸の両端部に一対の操作レバーを固定的に
    嵌合して設け、前記カバーの自由端側の両側に前記係止
    部に係止される係止部を有して前記操作レバーに対向す
    る一対の従動レバーを回動自在に設け、対をなす前記操
    作レバーと前記従動レバーとの対向面に、それぞれ前記
    連結軸の軸心と前記従動レバーの回動軸心との間で互い
    に係合する動力伝達部を形成し、前記カバーの自由端側
    の両側に前記操作レバーのロック解除操作方向の回動範
    囲を制限するストッパを配設したことを特徴とする電子
    機器のカバー開閉装置。
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