JP2866326B2 - 動きベクトル探索装置 - Google Patents

動きベクトル探索装置

Info

Publication number
JP2866326B2
JP2866326B2 JP19937195A JP19937195A JP2866326B2 JP 2866326 B2 JP2866326 B2 JP 2866326B2 JP 19937195 A JP19937195 A JP 19937195A JP 19937195 A JP19937195 A JP 19937195A JP 2866326 B2 JP2866326 B2 JP 2866326B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
block
segment
input
distortion
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP19937195A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0951535A (ja
Inventor
孝之 小林
豊 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GURAFUITSUKUSU KOMYUNIKEESHON RABORATORIIZU KK
Original Assignee
GURAFUITSUKUSU KOMYUNIKEESHON RABORATORIIZU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by GURAFUITSUKUSU KOMYUNIKEESHON RABORATORIIZU KK filed Critical GURAFUITSUKUSU KOMYUNIKEESHON RABORATORIIZU KK
Priority to JP19937195A priority Critical patent/JP2866326B2/ja
Publication of JPH0951535A publication Critical patent/JPH0951535A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2866326B2 publication Critical patent/JP2866326B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル動画像
の情報圧縮に適用される動きベクトル探索装置に係り、
特に、現画像の一部を構成する現符号化ブロックの画素
データと前符号化画像上のサーチウィンドウ内の複数の
候補ブロックの画素データとに基づいて算出されたそれ
ぞれのディストーションによって動きベクトルを探索す
る動きベクトル探索装置に関する。
【0002】
【従来の技術】文字、図形、音声、映像などの異なる情
報をデジタルデータで表現し、これらのメディアを統合
して一元的に取り扱うマルチメディアが近年注目を浴び
ている。このマルチメディアをより効果的に実現するキ
ー・テクノロジーのひとつとして情報圧縮技術がある。
情報圧縮技術は、情報の冗長性に着目し、冗長な部分の
情報を削減することにより、情報量を少なくする技術で
あり、これにより大量の情報を効率的に処理し、蓄積
し、伝送することが可能となる。
【0003】各種のメディアの情報量には大きな差があ
り、とりわけ、動画像は膨大な情報量を有するため、大
幅な情報の圧縮が必要となる。情報の圧縮方法には各種
方式があり、これらの方式を組み合わせることにより、
大幅な圧縮を実現している。一般に、これらの圧縮機能
はLSI(Large scale integrated circuit)として提
供されている。
【0004】動画像情報の圧縮方式の一つとして、動画
像の一部を構成する2つの画面間の時間的な相関関係に
基づいて情報圧縮を行う方式が知られている。この圧縮
方式には、例えば、単純フレーム間予測符号化方式、動
き補償フレーム間予測符号化方式がある。ここで、フレ
ームとは、動画像を構成する1枚の画面を表す。以下、
単純フレーム間予測符号化方式および動き補償フレーム
間予測符号化方式について説明する。
【0005】図76は単純フレーム間予測符号化方式を
示す図である。単純フレーム間予測符号化方式において
は、互いに位置的に対応する現画像101の各画素デー
タと前符号化画像301の各画素データとの差分値を算
出し、この差分値を適当な閾値と比較して、有意画素デ
ータと非有意画素データとに識別する。有意画素データ
は、この差分値が閾値より大きい場合に相当し、前符号
化画像301から現画像101を予測する際に省略する
ことのできないデータである。一方、非有意画素データ
は、この差分値が閾値以下の場合に相当し、前符号化画
像301から現画像101を予測する際に削減すること
が可能なデータである。
【0006】なお、前符号化画像301は、現画像10
1よりも過去の画像であっても、未来の画像であっても
よいが、現画像101よりも時間的に先に符号化される
画像である。例えば、図76に示すように、前画像10
1における人物像10が現画像101において右方向に
移動してる場合、有意画素データを示す領域は、2つの
有意画素領域20および21によって示される。有意画
素領域20に位置的に対応する現画像101上の画素デ
ータは、この画素データと有意画素領域20との差分値
および有意画素領域20によって表すことができ、有意
画素領域21に位置的に対応する現画像101上の画素
データは、この画素データと有意画素領域21との差分
値および有意画素領域21によって表すことができる。
残りの非有意画素領域は、この非有意画素領域と位置的
に対応する前符号化画像301の画素データそのものに
よって表すことができる。
【0007】単純フレーム間予測符号化方式では、有意
画素数が少ないほど予測の際に必要な差分値のデータ量
を少なくすることができるので、圧縮効率を向上するこ
とができる。また、閾値を高く設定することによって有
意画素数を少なくして圧縮効率をさらに向上することも
できるが、閾値を高くしすぎると、画像の動きがぎくし
ゃくして不自然になったり、動くべき画像の一部が残像
として現れたりするため、画像品質が著しく劣化すると
いった不具合が発生する。
【0008】このように、単純フレーム間予測符号化方
式では、現画像101を前符号化画像301の同一位置
の画素データに基づいて予測するので、現画像101と
前符号化画像301との間の画像上の変化が小さいとき
には高い圧縮効率を実現することができるが、図76に
示されるように、画像の一部が画像上で大幅に移動する
ような場合には、単純フレーム間予測符号化方式よりも
次に説明する動き補償フレーム間予測符号化方式を用い
た方が圧縮効率は高くなる。
【0009】動き補償フレーム間予測符号化方式では、
図77に示されるように、人物像10が移動した場合、
図77に示される動きベクトルMVを算出する。動きベ
クトルMVは、人物像10の移動方向および移動距離を
表し、この動きベクトルMVと前符号化画像301の人
物像10を形成する画素データとによって、現画像10
1上の人物像10を予測する。この場合、有意画素領域
は領域20のみになる。したがって、動き補償フレーム
間予測符号化方式のほうが、有意画素数を大幅に少なく
することができるので、画像情報の圧縮効率を大幅に向
上することができる。
【0010】ところで、国際標準方式であるITU−T
(International telecommunication Union-Telecommun
ication Standardization Sector)H.261による動
き補償フレーム間予測方式では、まず、図78に示すよ
うに、現画像102を複数のブロックに分割し、その一
つのブロック(以下、現符号化ブロックと呼ぶ)230
に類似した同一サイズの複数のブロック530(以下、
候補ブロックと呼ぶ)を含むサーチウィンドウ405を
前符号化画像302上で特定し、サーチウインド405
内に含まれる複数の候補ブロック530と現符号化ブロ
ック230とのディストーションを算出する。
【0011】ここで、ディストーションとは、各候補ブ
ロック530と現符号化ブロック230との類似性を表
すものであり、各候補ブロック内の位置的に対応する画
素データの差分値をそれぞれ求め、これらの差分値が相
殺されないように絶対値演算または二乗演算によって正
数データに変換して累積した値で示される。次に、算出
されたディストーションの中から最小の値をもつディス
トーションを特定し、この最小ディストーションを有す
る候補ブロック530と現符号化ブロック230に基づ
いて動きベクトルMVが算出される。
【0012】さらに、現符号化ブロック230、サーチ
ウィンドウ405、候補ブロック530の関係について
説明する。図79(b)に示すように、現符号化ブロッ
ク230がN行M列の画素から構成され、図79(a)
に示すように、サーチウィンドウ405がH行L列の画
素から構成されるとすると、現符号化ブロック230に
類似した候補ブロック530は、サーチウィンドウ40
5内に(H−N+1)×(L−M+1)個存在する。
【0013】また、現符号化ブロック230の左上角の
画素データをa(0,0)で表わすとすると、サーチウ
ィンドウ405内でこの画素データa(0,0)に位置
的に対応する各候補ブロック530の画素の取り得る範
囲は、図79(a)の斜線領域で示される。現符号化ブ
ロック230内の画素データと各候補ブロック530内
の画素データとの位置的な対応関係を図80に示す。図
80に示すように、現符号化ブロック230内の画素デ
ータa(m,n)に位置的に対応する各候補ブロック5
30内の画素データは、サーチウィンドウ405内の画
素データb(l+m,h+n)で表される。ここで、h
およびlはサーチウィンドウ405内の各候補ブロック
530を特定する値であり、サーチウィンドウ405内
の画素データb(l,h)は候補ブロック530の左上
角の画素データであり、現符号化ブロック230の左上
角の画素データa(0,0)に位置的に対応する。
【0014】図79および図80に示された現符号化ブ
ロック230、サーチウィンドウ405および複数の候
補ブロック530において、現符号化ブロック230と
各候補ブロック530とのディストーションをD(l,
h)とすると、D(l,h)は以下の式により表され
る。
【0015】
【数1】
【0016】ここで、‖‖はディストーションを演算す
るノルムを示し、d(m,n)は、 d(m,n)=b(l+m,h+n)−a(m,n) で表され、現符号化ブロック230の画素データおよび
位置的に対応する各候補ブロック530の画素データの
差分値である局所ディストーションを示している。ノル
ム演算は、一般に、絶対値演算および二乗演算が用いら
れるが、計算の複雑さと効率の点で絶対値演算が最も頻
繁に用いられる。
【0017】なお、動き補償フレーム間予測方式におい
て、現画像と前符号化画像をブロック単位で比較する方
法は、ブロック・マッチング法と呼ばれており、さら
に、サーチウィンドウ内に含まれる全ての候補ブロック
と現符号化ブロックとを比較する場合には、フル・サー
チ・ブロック・マッチング法(全点探索法)と呼ばれて
いる。
【0018】この全点探索法を用いて動きベクトルを求
める方法および装置として、例えば、特開平2−213
291号公報の二次元アニメート画像の連続画像を表す
データ信号を処理するための方法および回路が知られて
いる。この方法および回路においては、演算時間を短縮
するため、候補ブロックの数だけプロセッサエレメント
を配置して、プロセッサエレメントに供給されたサーチ
エリアのデータを全体として上方向、下方向および左方
向に切り換えてスキャニングを行うことでディストーシ
ョンを求めている。
【0019】すなわち、図81および図82に示すよう
に、lおよびhを l=0,1,2,3 h=0,1,2,3 で表すとすると、まず、斜線で示された各プロセッサエ
レメントにサーチウィンドウの画素データが入力される
とともに、現符号化ブロックの画素データa(0,0)
が入力されたサイクル0では、各プロセッサエレメント
では、局所ディストーション |b(l,h)−a(0,0)| の計算およびストアが行われる。
【0020】次のサイクル1では、サーチウィンドウの
各画素データを全体として上に移動するとともに、現符
号化ブロックの画素データa(0,1)が入力されるこ
とで局所ディストーション |b(l,h+1)−a(0,1)| の計算が行われ、さらに、サイクル0で計算された局所
ディストーションに加算されてストアされる。
【0021】次いで、サイクル2では、サーチウィンド
ウの各画素データを全体として左に移動するとともに、
現符号化ブロックの画素データa(1,1)が入力され
ることで局所ディストーション |b(l+1,h+1)−a(1,1)| の計算が行われ、さらに、サイクル1での演算結果に加
算されてストアされる。
【0022】次いで、サイクル3では、サーチウィンド
ウの各画素データを全体として下に移動するとともに、
現符号化ブロックの画素データa(1,0)が入力され
ることで |b(l+1,h)−a(1,0)| の計算が行われ、さらに、サイクル2での演算結果に加
算されてストアされ、結果として9個の候補ブロックに
対応する各候補ブロックと現符号化ブロックとのディス
トーションが計算される。
【0023】次いで、この9個のディストーションの中
から検出された最小ディストーションに基づいて動きベ
クトルが求められる。また、国際標準ITU−TのH.
261およびISO/IEC11172−2では、順次
走査方式の画像の符号化のみを取り扱っていたのに対し
て、国際標準の暫定標準方式ISO/IEC13818
−2では、さらに、インターレース走査方式の画像の符
号化も取扱っている。
【0024】インターレース走査方式は、単純に順次1
ライン毎に垂直走査を行う順次走査方式に対して、所定
の走査ライン毎に飛び越して垂直走査を行い、飛び越し
た走査ラインの本数に対応した走査回数によってフレー
ムを構成するものである。例えば、2:1インターレー
ス走査方式は、1枚のフレームを奇数走査ラインからな
るフィールドと偶数走査ラインからなるフィールドとの
2枚のフィールドで構成し、まず一方のフィールドを走
査してから他方のフィールドの走査を行うものである。
このインターレース走査方式は、信号帯域幅を節減し、
実質的に走査線数を減らすことなく、画面全体の走査回
数を多くして画像のちらつきを少なくするものである。
【0025】インターレース走査方式の画像には、フレ
ームを符号化の単位とするフレーム構造とフィールドを
符号化の単位とするフィールド構造との両方が提供さ
れ、さらに、予測方式には、フレーム予測方式とフィー
ルド予測方式とがある。ただし、フィールド構造の場合
には、フレーム予測方式は使えない。以下、フィールド
構造におけるフィールド予測方式の例を説明する。
【0026】フィールド構造におけるフィールド予測方
式は、過去に符号化された2つのフィールドに基づいて
現画像フィールドを予測する方式である。例えば、図8
3に示すように、時間が経過する順に、奇数走査ライン
からなる第1フィールド601、偶数走査ラインからな
る第2フィールド602および奇数走査ラインからなる
第3フィールド603があり、すでに符号化された第1
フィールド601および第2フィールド602から第3
フィールド603を予測するものとする。また、斜線で
示された人物像11が画面の左下から右上の方向に移動
しているとする。
【0027】フィールド構造におけるフィールド予測方
式は、第1フィールド601から第3フィールド603
を動きベクトルMV1によって予測するとともに、第2
フィールド602から第3フィールド603を動きベク
トルMV2によって予測し、この予測された2つの動き
ベクトルMV1,MV2から最適な1本の動きベクトル
を選択するものである。
【0028】さらに、フィールド構造におけるフィール
ド予測方式には、16×8フィールド予測方式がある。
16×8フィールド予測方式は、例えば、図83に示さ
れた第1フィールド601から第3フィールド603を
予測する場合、図84に示すように、第3フィールド6
03を時間n、第2フィールド602を時間n−1、第
1フィールド601を時間n−2とし、第1フィールド
601および第3フィールド603の奇数走査ラインを
構成する各画素を白丸で表し、第2フィールド602の
偶数走査ラインを構成する各画素を黒丸で表し、第3フ
ィールド603内の垂直4画素の現画像フィールドブロ
ック700が、現画像フィールドブロック700の上半
分を構成する垂直2画素の現画像第1セグメントブロッ
ク710と現画像フィールドブロック700の下半分を
構成する現画像第2セグメントブロック720とからな
るとすると、第3フィールド603を、以下に示す2本
の動きベクトルMV11,MV12に基づいて予測する
ものである。
【0029】動きベクトルMV11は、現画像第1セグ
メントブロック710を現符号化ブロックとし、この現
画像第1セグメントブロック710の画素データと第1
フィールド601の複数の第1セグメント候補ブロック
810の画素データとに基づいて求められ、動きベクト
ルMV12は、現画像第2セグメントブロック720を
現符号化ブロックとし、この現画像第2セグメントブロ
ック720の画素データと第1フィールド601の複数
の第2セグメント候補ブロック820の画素データとに
基づいて求められる。
【0030】また、動きベクトルMV1は、現画像フィ
ールドブロック700を現符号化ブロックとし、現画像
フィールドブロック700の画素データと第1フィール
ド601の複数のフィールド候補ブロック800の画素
データに基づいて求められる。これらの3本の動きベク
トルに対して、動きベクトルMV11および動きベクト
ルMV12によって予測された画像を合成して予測され
る第3フィールド603の予測画像と動きベクトルMV
1によって予測される第3フィールド603の予測画像
とを比較して最適な動きベクトルが選択される。
【0031】同様に、図85に示すように、第2フィー
ルド602に対しても、現画像第1セグメントブロック
710を現符号化ブロックとし、この現画像第1セグメ
ントブロック710の画素データと第2フィールド60
2の複数の第1セグメント候補ブロック811の画素デ
ータとに基づいて動きベクトルMV21が求められ、現
画像第2セグメントブロック720を現符号化ブロック
とし、この現画像第2セグメントブロック720の画素
データと第2フィールド602の複数の第2セグメント
候補ブロック821の画素データとに基づいて動きベク
トルMV22が求められる。また、現画像フィールドブ
ロック700を現符号化ブロックとし、現画像フィール
ドブロック700の画素データと第2フィールド602
の複数のフィールド候補ブロック801の画素データと
に基づいて動きベクトルMV2が求められる。
【0032】最終的には、第1フィールド601および
第2フィールド602において求められた上記動きベク
トルの中から最適な1本または2本の動きベクトルが選
択される。ところで、例えば、図84に示された現画像
フィールドブロック700の動きベクトルMV1は、現
画像フィールドブロック700をそれぞれ現符号化ブロ
ックとし、この現画像フィールドブロック700の画素
データと第3フィールド603の複数のフィールド候補
ブロック800の画素データに基づいて求めることがで
きるが、現画像第1セグメントブロック710および現
画像第2セグメントブロック720のそれぞれの動きベ
クトルMV11,MV12を求めるときに算出された第
1セグメント候補ブロック810に対応する複数のディ
ストーションと第2セグメント候補ブロック820に対
応する複数のディストーションとを複数のフィールド候
補ブロック800に対応するように加算し、加算された
複数のディストーションに基づいて求めることができ
る。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
動きベクトル探索装置にあっては、現画像第1セグメン
トブロックの動きベクトルを求める第1セグメント動き
ベクトル探索装置と現画像第2セグメントブロックの動
きベクトルを求める第2セグメント動きベクトル探索装
置との2つの回路を構成し、並列動作によって、第1セ
グメント動きベクトル探索装置において現画像第1セグ
メントブロックに対応する複数のディストーションを算
出すると同時に、第2セグメント動きベクトル探索装置
において現画像第2セグメントブロックに対応する複数
のディストーションを算出し、それぞれの動きベクトル
探索装置で算出された第1セグメントブロックのディス
トーションと第2セグメントブロックのディストーショ
ンを加算することにより現画像フィールドブロックに対
応するディストーションを算出するため、回路規模が大
きくなってしまうといった問題があった。
【0034】また、第1セグメントブロックの動きベク
トルを求める動作と第2セグメントブロックの動きベク
トルを求める動作とを並列に処理するため、現画像第1
セグメントブロックおよび現画像第2セグメントブロッ
クのそれぞれの画素データを並列して読み出す信号バン
ド幅、並びに、サーチウィンドウから第1セグメントブ
ロックおよび第2セグメントブロックのそれぞれのセグ
メント候補ブロックの画素データを並列して読み出す信
号バンド幅が必要となるため、回路が複雑になってしま
うといった問題があった。
【0035】また、従来の動きベクトル探索装置にあっ
ては、回路規模を小さくするため、現画像フィールドブ
ロックの一方のセグメントブロックの動きベクトルを求
めるセグメント動きベクトル探索装置を構成し、まず、
現画像第1セグメントブロックの動きベクトルを求め、
次いで、現画像第2セグメントブロックの動きベクトル
を求めていた。
【0036】しかしながら、現画像フィールドブロック
の動きベクトルを求める場合には、第1セグメントブロ
ックの動きベクトルを求めるときに算出された第1セグ
メントブロックのディストーションをメモリに記憶して
おき、次いで、第2セグメントブロックのディストーシ
ョンが算出されたときに、メモリから第1セグメントブ
ロックのディストーションを一々読み出し、現画像第1
セグメントのディストーションと現画像第2セグメント
のディストーションを加算して現画像フィールドブロッ
クに対応する動きベクトルを求めるので、現画像第1セ
グメントブロックのディストーションを記憶するメモリ
を構成して回路規模が大きくなってしまうとともに、処
理が複雑になってしまうといった問題があった。
【0037】さらに、従来の全点探索法を適用した動き
ベクトル探索方法および装置にあっては、サーチウィン
ドウ内の候補ブロックの数に応じてディストーションを
算出するプロセッサエレメントを回路上に配置する必要
があるので、広い探索範囲を設定して動きベクトルを探
索したい場合には、プロセッサエレメントの数が膨大と
なってしまい、回路が非常に複雑になってしまうといっ
た問題があった。
【0038】そこで、本発明は、現符号化ブロックの画
素データと位置的に対応するサーチウィンドウの画素デ
ータに基づいてディストーションを算出するプロセッサ
エレメントにフリップフロップ回路を追加するだけで、
現画像第1セグメントブロックの複数のディストーショ
ンと現画像第2セグメントブロックの複数のディストー
ションを時分割処理で算出し、回路を簡素化し、かつ、
回路規模を小さくすることができる動きベクトル探索装
置を提供することを目的とする。
【0039】また、本発明は、図81および図82に示
された上方向、下方向および左方向にサーチウィンドウ
内の画素データを転送して保持する画素データ転送保持
機能および転送されたサーチウィンドウの画素データと
現符号化ブロックの画素データとに基づいてディストー
ションを算出するディストーション算出機能の2つの機
能を有するプロセッサエレメントに対して、画素データ
転送保持機能のみを有する中間レジスタを設け、必要な
候補ブロック数に応じたプロセッサエレメントを設ける
とともに、プロセッサエレメントおよび中間レジスタの
総数がサーチウィンドウの画素数に対応するように中間
レジスタを各プロセッサエレメントの間に配置すること
で、プロセッサエレメントの数を増やすことなく、簡略
的な探索方法により探索範囲を広くすることができる動
きベクトル探索装置を提供することを目的とする。
【0040】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記課題を解決するため、インターレース走査方式の動
画像を部分的に構成する現画像フィールドを、前記動画
像を部分的に構成する参照画像フィールドに基づいて予
測するのに用いられる複数の動きベクトルを探索する動
きベクトル探索装置であり、H,L,NおよびMを整数
とするとき、前記現画像フィールドが、(N×2)行M
列の画素からなる現画像フィールドブロックを含み、該
現画像フィールドブロックが、現画像フィールドブロッ
クの上半分のブロックを構成するN行M列の画素からな
る現画像第1セグメントブロックおよび現画像フィール
ドブロックの下半分のブロックを構成するN行M列の画
素からなる現画像第2セグメントブロックからなり、前
記参照画像フィールドが、画素データをそれぞれ有する
複数の画素によって表される(H+N)行L列の画素か
らなるサーチウィンドウを含み、該サーチウィンドウ
が、該サーチウィンドウを部分的に構成するH行L列の
画素からなる上側サーチウィンドウおよび該サーチウィ
ンドウを部分的に構成するH行L列の画素からなる下側
サーチウィンドウを含み、前記サーチウィンドウが、複
数のフィールド候補ブロックを含み、前記上側サーチウ
ィンドウが、前記フィールド候補ブロックを部分的に構
成する第1セグメント候補ブロックを含み、前記下側サ
ーチウィンドウが、前記フィールド候補ブロックを部分
的に構成する第2セグメント候補ブロックを含み、現画
像フィールドブロックと各フィールド候補ブロックが同
一サイズであり、現画像フィールドブロックの現画像第
1セグメントブロックおよび現画像第2セグメントブロ
ックのそれぞれが、各フィールド候補ブロックの第1セ
グメント候補ブロックおよび第2セグメント候補ブロッ
クのそれぞれと同一サイズであり、前記複数の動きベク
トルが、前記現画像フィールドブロックと該現画像フィ
ールドブロックに最も類似したフィールド候補ブロック
との変位を表すフィールド動きベクトルと、現画像第1
セグメントブロックと該現画像第1セグメントブロック
に最も類似した第1セグメント候補ブロックとの変位を
表す第1セグメント動きベクトルと、現画像第2セグメ
ントブロックと該現画像第2セグメントブロックに最も
類似した第2セグメント候補ブロックとの変位を表す第
2セグメント動きベクトルと、を含む動きベクトル探索
装置であって、前記現画像フィールドブロックの画素デ
ータを出力する現画像ブロックデータ出力手段と、前記
サーチウィンドウの画素データを出力するサーチウィン
ドウデータ出力手段と、(H−N+1)×(L−M+
1)個のレジスタを有し、前記サーチウィンドウデータ
出力手段から出力されたサーチウィンドウの画素データ
を入力し、入力された画素データを前記レジスタ間で繰
り返し転送させて各レジスタに保持させるサーチウィン
ドウデータ転送保持手段と、(H−N+1)×(L−M
+1)個以下の演算器を有し、サーチウィンドウデータ
転送手段の各レジスタのそれぞれに保持されたサーチウ
ィンドウの画素データを入力するとともに、現画像ブロ
ックデータ出力手段から現画像フィールドブロックの画
素データを各演算器に入力し、各演算器に、現画像第1
セグメントブロックと各第1セグメント候補ブロックと
の差を表す第1セグメントブロックディストーションお
よび現画像第2セグメントブロックと各第2セグメント
候補ブロックとの差を表す第2セグメントブロックディ
ストーションを時分割演算させるセグメントブロックデ
ィストーション算出手段と、前記サーチウィンドウデー
タ出力手段から出力されたサーチウィンドウの画素デー
タを入力し、入力された画素データを保持して出力する
(H−N+1)個の前記レジスタからなる入力レジスタ
ユニットと、前記サーチウィンドウデータ出力手段から
出力されたサーチウィンドウの画素データを入力し、入
力された画素データを保持して出力する(L−M+2)
個のサイドレジスタデバイスからなるサイドレジスタユ
ニットと、を有し、前記サーチウィンドウ転送保持手段
の各レジスタが前記セグメントブロックディストーショ
ン算出手段の各演算器とともにそれぞれ(H−N+1)
行(L−M+1)列のマトリックス状に想像上配置され
るものとするとき、nを(H−N+1)以下の自然数と
し、mを(L−M+2)以下の自然数とし、前記入力レ
ジスタユニットの各レジスタは、それぞれ(L−M+
1)列目のレジスタに電気的に接続され、(L−M+
1)列目のn行目のレジスタに電気的に接続された入力
レジスタユニットのレジスタを、(L−M+2)列目の
n行目のレジスタと呼ぶとし、前記サイドレジスタユニ
ットの各サイドレジスタデバイスは、それぞれ1行目お
よび(H−N+1)行目のレジスタに電気的に接続さ
れ、m列目の1行目および(H−N+1)行目のレジス
タに電気的に接続されたサイドレジスタデバイスを、m
列目のサイドレジスタデバイスと呼ぶとするとき、2行
目以降のn行目の各レジスタが、それぞれ同列のn−1
行目のレジスタに電気的に接続され、2列目以降のm列
目の各レジスタが、それぞれ同行のm−1列目のレジス
タに電気的に接続され、2列目以降のm列目のサイドレ
ジスタデバイスが、m−1列目のサイドレジスタデバイ
スに電気的に接続され、さらに、前記サーチウィンドウ
データ転送保持手段が、前記サーチウィンドウデータ出
力手段からサーチウィンドウの画素データが転送される
タイミングに同期して、前記第1セグメント候補ブロッ
クの画素データおよび前記第2セグメント候補ブロック
の画素データを、時分割で各サイドレジスタデバイスか
らそれぞれ同列の1行目のレジスタに転送し、同時に、
1行目から(H−N)行目までのn行目の各レジスタか
らそれぞれ同列のn+1行目のレジスタに転送し、同時
に、(H−N+1)行目の各レジスタからそれぞれ同列
のサイドレジスタデバイスに転送する第1転送制御手段
と、前記サーチウィンドウデータ出力手段からサーチウ
ィンドウの画素データが転送されるタイミングに同期し
て、前記第1セグメント候補ブロックの画素データおよ
び第2セグメント候補ブロックの画素データを、時分割
で2列目以降(L−M+2)列目までのm列目の各レジ
スタからそれぞれ同行のm−1列目のレジスタに転送
し、同時に、2列目以降(L−M+2)列目までのm列
目の各サイドレジスタデバイスからそれぞれm−1列目
のサイドレジスタデバイスに転送する第2転送制御手段
と、前記サーチウィンドウデータ出力手段からサーチウ
ィンドウの画素データが転送されるタイミングに同期し
て、第1セグメント候補ブロックの画素データおよび第
2セグメント候補ブロックの画素データを、時分割で1
行目の各レジスタからそれぞれ同列のサイドレジスタデ
バイスに転送し、同時に、2行目から(H−N+1)行
目までのn行目の各レジスタからそれぞれ同列のn−1
行目の各レジスタに転送し、同時に、各サイドレジスタ
デバイスからそれぞれ同列の(H−N+1)行目のレジ
スタに転送する第3転送制御手段と、前記第1転送制御
手段による転送動作を(N−1)回行い、次いで、第2
転送制御手段による転送動作を1回行い、次いで、第3
転送制御手段による転送動作を(N−1)回行い、次い
で、第2転送制御手段による転送動作を1回行い、以
降、これらの転送動作を順次繰り返す第4転送制御手段
と、を有し、前記セグメントブロックディストーション
算出手段が、1列目の演算器に前記第1セグメント候補
ブロックの画素データが初めて入力されるタイミングに
同期して、各演算器に現画像第1セグメントブロックの
1画素分の画素データを現画像ブロックデータ出力手段
から入力するとともに、1列目の演算器に前記第2セグ
メント候補ブロックの画素データが初めて入力されるタ
イミングに同期して、各演算器に現画像第2セグメント
ブロックの1画素分の画素データを現画像ブロックデー
タ出力手段から入力し、以後、前記第4転送制御手段の
それぞれの転送動作に同期して、前記演算器に現画像フ
ィールドブロックの全ての画素データが入力されるま
で、画素データの入力を繰り返す第5転送制御手段と、
該第5転送制御手段によって各演算器に入力されたサー
チウィンドウ内の各第1セグメント候補ブロックの画素
データと現画像第1セグメントブロックの画素データに
基づいて各演算器に第1セグメントブロックディストー
ションを算出させるとともに、前記第5転送制御手段に
より各演算器に入力されたサーチウィンドウ内の各第2
セグメント候補ブロックの画素データと現画像第2セグ
メントブロックの画素データに基づいて、各演算器に第
2セグメントブロックディストーションを算出させるデ
ィストーション算出制御手段と、を有し、さらに、前記
セグメントブロックディストーション算出手段によって
算出された各第1セグメントブロックディストーション
および各第2セグメントブロックディストーションを加
算することによって、現画像フィールドブロックと各フ
ィールド候補ブロックとの差を表すフィールドブロック
ディストーションを算出するフィールドブロックディス
トーション算出手段と、前記セグメントブロックディス
トーション算出手段によって算出された第1セグメント
ブロックディストーションのうちの最小の第1セグメン
トブロックディストーションを検出し、該最小の第1セ
グメントブロックディストーションに対応する第1セグ
メント候補ブロックを特定するとともに、前記セグメン
トブロックディストーション算出手段によって算出され
た第2セグメントブロックディストーションのうちの最
小の第2セグメントブロックディストーションを検出
し、該最小の第2セグメントブロックディストーション
に対応する第2セグメント候補ブロックを特定するセグ
メントブロック特定手段と、前記フィールドブロックデ
ィストーション算出手段によって算出されたフィールド
ブロックディストーションのうちの最小のフィールドブ
ロックディストーションを検出し、該最小のフィールド
ブロックディストーションに対応するフィールド候補ブ
ロックを特定するフィールドブロック特定手段と、を有
することを特徴とする。
【0041】請求項2記載の発明は、上記課題を解決す
るため、前記セグメントブロックディストーション算出
手段が(H−N+1)×(L−M+1)個の演算器を有
することを特徴とする。請求項3記載の発明は、上記課
題を解決するため、前記マトリックス状に配置された同
行同列の前記セグメントブロックディストーション算出
手段の各演算器と前記サーチウィンドウデータ転送手段
の各レジスタとによって、それぞれプロセッサエレメン
トが構成されることを特徴とする。
【0042】請求項4記載の発明は、上記課題を解決す
るため、前記サイドレジスタユニットの各サイドレジス
タデバイスが、それぞれ同列の1行目のレジスタに電気
的に接続された第1サイドレジスタデバイスと、それぞ
れ同列の(H−N+1)行目のレジスタに電気的に接続
された第2サイドレジスタデバイスとから構成され、該
第1サイドレジスタデバイスが、直列に電気的に接続さ
れた(N−1)個の前記レジスタを有し、一端のレジス
タが同列の1行目のレジスタに電気的に接続され、前記
第2サイドレジスタデバイスが、直列に電気的に接続さ
れた(N−1)個の前記レジスタを有し、一端のレジス
タが同列の(H−N+1)行目のレジスタに電気的に接
続されることを特徴とする。
【0043】請求項5記載の発明は、上記課題を解決す
るため、前記サイドレジスタユニットの各サイドレジス
タデバイスが、それぞれ直列に電気的に接続された(N
−1)個の前記レジスタを有し、一端のレジスタが同列
の1行目のレジスタに電気的に接続され、他端のレジス
タが同列の(H−N+1)行目のレジスタに電気的に接
続されることを特徴とする。
【0044】請求項6記載の発明は、上記課題を解決す
るため、前記サーチウィンドウデータ転送保持手段の各
レジスタが、入力端子および出力端子を有し、他のレジ
スタから画素データを入力端子を通して入力して出力端
子を通して出力する第1フリップフロップと、入力端子
および出力端子を有し、第1フリップフロップから画素
データを入力端子を通して入力して出力端子を通して出
力する第2フリップフロップと、からなり、前記セグメ
ントブロックディストーション算出手段の各演算器が、
前記レジスタの第2フリップフロップから画素データを
入力して、互いに位置的に対応する現画像第1セグメン
トブロックの画素データと第1セグメント候補ブロック
の画素データとの差を表す第1局所ディストーションを
算出するとともに、互いに位置的に対応する現画像第2
セグメントブロックの画素データと第2セグメント候補
ブロックの画素データとの差を表す第2局所ディストー
ションを算出する局所ディストーション算出ユニット
と、局所ディストーション算出ユニットによって算出さ
れた第1セグメント候補ブロックに対応する第1局所デ
ィストーションの総和を算出して前記第1セグメントブ
ロックディストーションを算出するとともに、局所ディ
ストーション算出ユニットによって算出された第2セグ
メント候補ブロックに対応する第2局所ディストーショ
ンの総和を算出して前記第2セグメントブロックディス
トーションを算出する局所ディストーション総和ユニッ
トと、を有し、該局所ディストーション総和ユニット
が、第1,第2入力端子および出力端子を有し、第1入
力端子および第2入力端子に入力されたデータを加算し
て出力端子を通して出力する加算器と、入力端子および
出力端子を有し、加算器からデータを入力端子を通して
入力して出力端子を通して出力する第1フリップフロッ
プと、入力端子および出力端子を有し、第1フリップフ
ロップからデータを入力端子を通して入力して出力端子
を通して出力する第2フリップフロップと、を有し、局
所ディストーション総和ユニットの各加算器が、局所デ
ィストーション算出ユニットから第1局所ディストーシ
ョンおよび第2局所ディストーションを第1入力端子を
通して入力するとともに、局所ディストーション総和ユ
ニットの第2フリップフロップからデータを第2入力端
子を通して入力し、全ての前記レジスタの第1および第
2フリップフロップ、並びに、全ての前記局所ディスト
ーション総和ユニットの第1および第2フリップフロッ
プが、同じクロックパルス信号によって動作することを
特徴とする。
【0045】請求項7記載の発明は、上記課題を解決す
るため、前記セグメントブロックディストーション算出
手段の各演算器が、前記局所ディストーション総和ユニ
ットによって算出された第1および第2セグメントブロ
ックディストーションを前記セグメントブロック特定手
段に転送するとともに、前記フィールドブロックディス
トーション算出手段に転送するディストーション転送ユ
ニットを有し、該ディストーション転送ユニットが、入
力端子および出力端子を有し、前記局所ディストーショ
ン総和ユニットによって算出された第1および第2セグ
メントブロックディストーションを入力端子を通して入
力して出力端子を通して出力する第1フリップフロップ
と、入力端子および出力端子を有し、第1フリップフロ
ップから第1および第2セグメントブロックディストー
ションを入力端子を通して入力して前記セグメントブロ
ック特定手段およびフィールドブロックディストーショ
ン算出手段に出力端子を通して出力する第2フリップフ
ロップと、を有し、全ての前記レジスタの第1および第
2フリップフロップ、全ての前記ディストーション総和
ユニットの第1および第2フリップフロップ、並びに、
全ての前記ディストーション転送ユニットの第1および
第2フリップフロップが、同じクロックパルス信号によ
って動作することを特徴とする。
【0046】請求項8記載の発明は、上記課題を解決す
るため、前記フィールドブロックディストーション算出
手段が、前記サーチウィンドウ内で垂直方向に並んだフ
ィールド候補ブロックと同数設けられ、セグメントブロ
ックディストーション算出手段から該フィールド候補ブ
ロックの第1セグメント候補ブロックに対応する第1セ
グメントブロックディストーションをそれぞれ同時に入
力して保持するフリップフロップと、該フリップフロッ
プと同数設けられ、サーチウィンドウ内で垂直方向に並
んだフィールド候補ブロックの第2セグメント候補ブロ
ックに対応する第2セグメントブロックディストーショ
ンをそれぞれ同時に入力するとともに、セグメントブロ
ックディストーション算出手段の各フリップフロップに
保持された第1セグメントブロックディストーションを
入力し、入力された第1セグメントブロックディストー
ションと第2セグメントブロックディストーションとを
加算してフィールドブロックディストーションを算出す
る加算器と、を有することを特徴とする。
【0047】請求項9記載の発明は、上記課題を解決す
るため、前記フィールドブロックディストーション算出
手段が、前記サーチウィンドウ内で水平方向に並んだフ
ィールド候補ブロックと同数設けられ、セグメントブロ
ックディストーション算出手段から該フィールド候補ブ
ロックの第1セグメント候補ブロックに対応する第1セ
グメントブロックディストーションをそれぞれ同時に入
力して保持するフリップフロップと、該フリップフロッ
プと同数設けられ、サーチウィンドウ内で水平方向に並
んだフィールド候補ブロックの第2セグメント候補ブロ
ックに対応する第2セグメントブロックディストーショ
ンをそれぞれ同時に入力するとともに、セグメントブロ
ックディストーション算出手段の各フリップフロップに
保持された第1セグメントブロックディストーションを
入力し、入力された第1セグメントブロックディストー
ションと第2セグメントブロックディストーションとを
加算してフィールドブロックディストーションを算出す
る加算器と、を有することを特徴とする。
【0048】請求項10記載の発明は、上記課題を解決
するため、前記セグメントブロック特定手段が、セグメ
ントブロックディストーション算出手段から、前記サー
チウィンドウ内で垂直方向に一列に並んだ第1セグメン
ト候補ブロックに対応する第1セグメントブロックディ
ストーションに対して、最も外側の列の第1セグメント
ブロックディストーションをそれぞれ同時に入力すると
ともに、前記サーチウィンドウ内で垂直方向に一列に並
んだ第2セグメント候補ブロックに対応する第2セグメ
ントブロックディストーションに対して、最も外側の列
の第2セグメントブロックディストーションをそれぞれ
同時に入力し、前記サーチウィンドウ内の全ての第1お
よび第2セグメントブロックディストーションが入力さ
れるまで、前記サーチウィンドウの外側の列から順次列
毎に第1セグメントブロックディストーションおよび第
2セグメントブロックディストーションを時分割で入力
し、入力された全ての第1セグメントブロックディスト
ーションの中から最小の第1セグメントブロックディス
トーションを検出するとともに、入力された全ての第2
セグメントブロックディストーションの中から最小の第
2セグメントブロックディストーションを検出すること
を特徴とする。
【0049】請求項11記載の発明は、上記課題を解決
するため、前記セグメントブロック特定手段が、セグメ
ントブロックディストーション算出手段から、前記サー
チウィンドウ内で水平方向に一列に並んだ第1セグメン
ト候補ブロックに対応する第1セグメントブロックディ
ストーションに対して、最も外側の行の第1セグメント
ブロックディストーションをそれぞれ同時に入力すると
ともに、前記サーチウィンドウ内で水平方向に一行に並
んだ第2セグメント候補ブロックに対応する第2セグメ
ントブロックディストーションに対して、最も外側の行
の第2セグメントブロックディストーションをそれぞれ
同時に入力し、前記サーチウィンドウ内の全ての第1お
よび第2セグメントブロックディストーションが入力さ
れるまで、前記サーチウィンドウの外側の行から順次行
毎に第1セグメントブロックディストーションおよび第
2セグメントブロックディストーションを時分割で入力
し、入力された全ての第1セグメントブロックディスト
ーションの中から最小の第1セグメントブロックディス
トーションを検出するとともに、入力された全ての第2
セグメントブロックディストーションの中から最小の第
2セグメントブロックディストーションを検出すること
を特徴とする。
【0050】請求項12記載の発明は、上記課題を解決
するため、少なくともひとつの前記演算器を有する演算
器およびレジスタからなる行のそれぞれの行の一端に位
置する演算器の前記ディストーション転送ユニットが、
前記フィールドブロックディストーション算出手段およ
びセグメントブロック特定手段に電気的に接続され、該
ディストーション転送ユニットが、前記フィールドブロ
ックディストーション算出手段およびセグメントブロッ
ク特定手段に電気的に接続されたそれぞれのディストー
ション転送ユニットから前記フィールドブロックディス
トーション算出手段およびセグメントブロック特定手段
にそれぞれの第1および第2セグメントブロックディス
トーションを転送するとともに、前記フィールドブロッ
クディストーション算出手段およびセグメントブロック
特定手段に向けて他の演算器のディストーション転送ユ
ニットから同行の隣の演算器のディストーション転送ユ
ニットに順次第1および第2セグメントブロックディス
トーションを転送することを特徴とする。
【0051】請求項13記載の発明は、上記課題を解決
するため、少なくともひとつの前記演算器を有する演算
器およびレジスタからなる列のそれぞれの列の一端に位
置する演算器の前記ディストーション転送ユニットが、
前記フィールドブロックディストーション算出手段およ
びセグメントブロック特定手段に電気的に接続され、該
ディストーション転送ユニットが、前記フィールドブロ
ックディストーション算出手段およびセグメントブロッ
ク特定手段に電気的に接続されたそれぞれのディストー
ション転送ユニットから前記フィールドブロックディス
トーション算出手段およびセグメントブロック特定手段
にそれぞれの第1および第2セグメントブロックディス
トーションを転送するとともに、前記フィールドブロッ
クディストーション算出手段およびセグメントブロック
特定手段に向けて他の演算器のディストーション転送ユ
ニットから同列の隣の演算器のディストーション転送ユ
ニットに順次第1および第2セグメントブロックディス
トーションを転送することを特徴とする。
【0052】請求項14記載の発明は、上記課題を解決
するため、前記現画像フィールドブロックを第1現画像
フィールドブロックと呼ぶとともに、前記サーチウィン
ドウを第1サーチウィンドウと呼び、該第1現画像フィ
ールドブロックの水平方向に隣接する現画像フィールド
ブロックを第2現画像フィールドブロックと呼ぶととも
に、前記第2現画像フィールドブロックに対応するよう
に該第1サーチウィンドウをM画素分水平方向にシフト
したサーチウィンドウを第2サーチウィンドウと呼ぶと
するとき、前記サーチウィンドウデータ出力手段が、第
2サーチウィンドウの画素データのうち、第1サーチウ
ィンドウと第2サーチウィンドウとで共通する画素デー
タを除いた残りの画素データを、第1サーチウィンドウ
の画素データに続けて順次出力するとともに、前記現画
像ブロックデータ出力手段が、前記第5転送制御手段の
転送動作に基づいて第2現画像フィールドブロックの画
素データを第1現画像フィールドブロックの画素データ
に続けて順次出力し、前記第2サーチウィンドウの画素
データと第2現画像フィールドブロックの画素データに
基づいて前記セグメントブロックディストーション算出
制御手段による第1および第2セグメントブロックディ
ストーションの算出が終了する前に、前記第1サーチウ
ィンドウの画素データと前記第1現画像フィールドブロ
ックの画素データに基づいて算出された全ての第1およ
び第2セグメントブロックディストーションが前記セグ
メントブロックディストーション算出手段によって前記
フィールドブロックディストーション算出手段およびセ
グメントブロック特定手段に転送されることを特徴とす
る。
【0053】
【作用】請求項1記載の発明では、まず、サーチウィン
ドウデータ出力手段によって、サーチウィンドウのう
ち、第1セグメント候補ブロックの画素データと第2セ
グメント候補ブロックの画素データとが順次出力され
る。次に、前記サーチウィンドウデータ転送保持手段
が、第1転送制御手段によって、前記サーチウィンドウ
データ出力手段からサーチウィンドウの画素データが転
送されるタイミングに同期して、第1セグメント候補ブ
ロックの画素データおよび第2セグメント候補ブロック
の画素データを、時分割で各サイドレジスタデバイスか
らそれぞれ同列の1行目のレジスタに転送し、同時に、
1行目から(H−N)行目までのn行目の各レジスタか
らそれぞれ同列のn+1行目のレジスタに転送し、同時
に、(H−N+1)行目の各レジスタからそれぞれ同列
のサイドレジスタデバイスに転送する。
【0054】次に、前記サーチウィンドウデータ転送制
御手段が、第2転送制御手段によって、前記サーチウィ
ンドウデータ出力手段からサーチウィンドウの画素デー
タが転送されるタイミングに同期して、第1セグメント
候補ブロックの画素データおよび第2セグメント候補ブ
ロックの画素データを、時分割で2列目以降(L−M+
2)列目までのm列目の各レジスタからそれぞれ同行の
m−1列目のレジスタに転送し、同時に、2列目以降
(L−M+2)列目までのm列目の各サイドレジスタデ
バイスからそれぞれm−1列目のサイドレジスタデバイ
スに転送する。
【0055】次に、前記サーチウィンドウデータ転送制
御手段が、第3転送制御手段によって、前記サーチウィ
ンドウデータ出力手段からサーチウィンドウの画素デー
タが転送されるタイミングに同期して、第1セグメント
候補ブロックの画素データおよび第2セグメント候補ブ
ロックの画素データを、時分割で1行目の各レジスタか
らそれぞれ同列のサイドレジスタデバイスに転送し、同
時に、2行目から(H−N+1)行目までのn行目の各
レジスタからそれぞれ同列のn−1行目の各レジスタに
転送し、同時に、各サイドレジスタデバイスからそれぞ
れ同列の(H−N+1)行目のレジスタに転送する。
【0056】次に、前記サーチウィンドウデータ転送制
御手段が、第2転送制御手段によって、前記サーチウィ
ンドウデータ出力手段からサーチウィンドウの画素デー
タが転送されるタイミングに同期して、第1セグメント
候補ブロックの画素データおよび第2セグメント候補ブ
ロックの画素データを、時分割で2列目以降(L−M+
2)列目までのm列目の各レジスタからそれぞれ同行の
m−1列目のレジスタに画素データを転送し、同時に、
2列目以降(L−M+2)列目までのm列目の各サイド
レジスタデバイスからそれぞれm−1列目のサイドレジ
スタデバイスに画素データを転送する。
【0057】次に、前記サーチウィンドウデータ転送制
御手段が、第4転送制御手段によって、前記第1転送制
御手段による転送動作を(N−1)回行い、次いで、第
2転送制御手段による転送動作を1回行い、次いで、第
3転送制御手段による転送動作を(N−1)回行い、次
いで、第2転送制御手段による転送動作を1回行い、以
降、これらの転送動作を順次繰り返す。
【0058】次に、前記セグメントブロックディストー
ション算出手段が、第5転送制御手段によって、1列目
の演算器に前記サーチウィンドウの第1セグメント候補
ブロックの画素データが初めて入力されるタイミングに
同期して、各演算器に現画像第1セグメントブロックの
1画素分の画素データを現画像ブロックデータ出力手段
から入力するとともに、1列目の演算器に前記サーチウ
ィンドウの第2セグメント候補ブロックの画素データが
初めて入力されるタイミングに同期して、各演算器に現
画像第2セグメントブロックの1画素分の画素データを
現画像ブロックデータ出力手段から入力し、以後、前記
第4転送制御手段のそれぞれの転送動作に同期して、前
記演算器に現画像フィールドブロックの全ての画素デー
タが入力されるまで、画素データの入力を繰り返す。
【0059】次に、前記セグメントブロックディストー
ション算出手段が、ディストーション算出制御手段によ
って、前記第5転送制御手段により各演算器に入力され
たサーチウィンドウ内の各第1セグメント候補ブロック
の画素データと現画像第1セグメントブロックの画素デ
ータに基づいて各演算器に第1セグメントブロックディ
ストーションを算出させるとともに、前記第5転送制御
手段により各演算器に入力されたサーチウィンドウ内の
各第2セグメント候補ブロックの画素データと現画像第
2セグメントブロックの画素データに基づいて、各演算
器に第2セグメントブロックディストーションを算出さ
せる。
【0060】次に、フィールドブロックディストーショ
ン算出手段によって、前記セグメントブロックディスト
ーション算出手段によって算出された各第1セグメント
ブロックディストーションおよび各第2セグメントブロ
ックディストーションを加算することによって、現画像
フィールドブロックと各フィールド候補ブロックとの差
を表すフィールドブロックディストーションを算出す
る。
【0061】次に、セグメントブロック特定手段によっ
て、前記セグメントブロックディストーション算出手段
により算出された第1セグメントブロックディストーシ
ョンのうちの最小の第1セグメントブロックディストー
ションを検出し、この最小の第1セグメントブロックデ
ィストーションに対応する第1セグメント候補ブロック
を特定するとともに、前記セグメントブロックディスト
ーション算出手段によって算出された第2セグメントブ
ロックディストーションのうちの最小の第2セグメント
ブロックディストーションを検出し、この最小の第2セ
グメントブロックディストーションに対応する第2セグ
メント候補ブロックを特定する。
【0062】次に、フィールドブロック特定手段によっ
て、前記フィールドブロックディストーション算出手段
により算出されたフィールドブロックディストーション
のうちの最小のフィールドブロックディストーションを
検出し、この最小のフィールドブロックディストーショ
ンに対応するフィールド候補ブロックを特定する。この
ため、従来、現画像第1セグメントブロックの動きベク
トルを求める第1セグメント動きベクトル探索装置と現
画像第2セグメントブロックの動きベクトルを求める第
2セグメント動きベクトル探索装置との2つの回路を並
列動作させることによってそれぞれの動きベクトルを求
めていたのに対して、セグメントブロックディストーシ
ョン算出手段によって、フィールド候補ブロックの数と
同数の演算器によって第1セグメントブロックディスト
ーションおよび第2セグメントブロックディストーショ
ンを時分割演算で算出することができるので、回路規模
を半減することができる。
【0063】また、回路規模を小さくするために、ま
ず、第1セグメントブロックディストーションを算出し
てメモリに記憶しておき、次いで、第2セグメントブロ
ックディストーションを算出したとき、メモリから第1
セグメントブロックディストーションを一々読み出し、
フィールドブロックディストーションを算出する従来の
動きベクトル探索装置に対して、セグメントブロックデ
ィストーション算出手段によって、フィールド候補ブロ
ックと同数の演算器で第1セグメントブロックディスト
ーションおよび第2セグメントブロックディストーショ
ンを時分割で算出することができるので、第1セグメン
トブロックディストーションをメモリに記憶して再度読
み出す必要がなく、回路規模が大きくなることを防止す
るとともに、処理を簡素化することができる。
【0064】さらに、全点探索法による従来の動きベク
トル探索装置に対して、演算器の数を(H−N+1)×
(LーM+1)個よりも少なくすることができるので、
演算器の数を削減することにより、回路規模を小さくす
ることができ、かつ、広い範囲で簡略的な探索方法で動
きベクトルを求めることができる。請求項2記載の発明
では、請求項1記載の発明において、前記セグメントブ
ロックディストーション算出手段が(H−N+1)×
(L−M+1)個の演算器を有するように構成される。
【0065】このため、(H−N+1)×(L−M+
1)個の候補ブロックに対応したディストーションを算
出することができるので、確実に全点探索法により予測
精度の高い第1および第2セグメント動きベクトル、並
びに、フィールド動きベクトルを求めることができる。
請求項3記載の発明では、請求項1記載の発明におい
て、プロセッサエレメントを前記マトリックス状の同行
同列に配置された前記セグメントブロックディストーシ
ョン算出手段の各演算器と前記サーチウィンドウデータ
転送手段の各レジスタとによって構成する。
【0066】このため、サーチウィンドウデータ転送手
段の各レジスタおよびセグメントブロックディストーシ
ョン算出手段の各演算器を共通制御信号によって同一時
刻に同一動作を行うように制御することができるので、
演算処理の並列化による高速処理を行うことができる。
請求項4記載の発明では、請求項1記載の発明におい
て、前記サイドレジスタユニットの各サイドレジスタデ
バイスが、それぞれ同列の1行目のレジスタに電気的に
接続された第1サイドレジスタデバイスと、それぞれ同
列の(H−N+1)行目のレジスタに電気的に接続され
た第2サイドレジスタデバイスとから構成され、この第
1サイドレジスタデバイスが、直列に電気的に接続され
た(N−1)個の前記レジスタを有し、一端のレジスタ
が同列の1行目のレジスタに電気的に接続され、前記第
2サイドレジスタデバイスが、直列に電気的に接続され
た(N−1)個の前記レジスタを有し、一端のレジスタ
が同列の(H−N+1)行目のレジスタに電気的に接続
されるように構成される。
【0067】このため、サイドレジスタユニットを、セ
グメントブロックディストーション算出手段と同じレジ
スタで構成することができるので、回路を容易に構成す
ることができる。請求項5記載の発明では、請求項1記
載の発明において、前記サイドレジスタユニットの各サ
イドレジスタデバイスは、それぞれ直列に電気的に接続
された(N−1)個の前記レジスタを有し、一端のレジ
スタが同列の1行目のレジスタに電気的に接続され、他
端のレジスタが同列の(H−N+1)行目のレジスタに
電気的に接続されるように構成される。
【0068】このため、サイドレジスタユニットを、セ
グメントブロックディストーション算出手段と同じレジ
スタで構成することができるので、回路を容易に構成す
ることができる。また、セグメントブロックディストー
ション算出手段の各レジスタおよび入力レジスタユニッ
トの各レジスタとサイドレジスタユニットのレジスタを
列毎にリング状に電気的に接続することができるので、
請求項4記載のサイドレジスタユニットの半数のレジス
タでサイドレジスタユニットを構成することができる。
さらに、各列毎にリング状に接続された各レジスタ間の
距離を均一に配置することができるので、各レジスタ間
に短い転送バスを形成することができるとともに、各レ
ジスタ間の転送時間を均一にすることができる。従っ
て、誤りの少ない安定した回路を形成することができる
とともに、回路規模を小さくすることができる。
【0069】請求項6記載の発明では、請求項1記載の
発明において、全ての前記レジスタの第1および第2フ
リップフロップ、並びに、全ての前記局所ディストーシ
ョン総和ユニットの第1および第2フリップフロップ
が、同じクロックパルス信号によって動作するように構
成する。まず、前記サーチウィンドウデータ転送保持手
段の各レジスタが、第1フリップフロップによって、前
記サーチウィンドウの画素データを入力端子を通して入
力し、出力端子を通して出力し、次いで、第2フリップ
フロップによって、第1フリップフロップから出力され
た画素データを入力端子を通して入力し、出力端子を通
して出力する。
【0070】次に、前記セグメントブロックディストー
ション算出手段の各演算器が、局所ディストーション算
出ユニットによって、前記レジスタの第2フリップフロ
ップから画素データを入力し、互いに位置的に対応する
現画像第1セグメントブロックの画素データと第1セグ
メント候補ブロックの画素データとの差を表す第1局所
ディストーションを算出するとともに、互いに位置的に
対応する現画像第2セグメントブロックの画素データと
第2セグメント候補ブロックの画素データとの差を表す
第2局所ディストーションを算出する。
【0071】次に、各演算器の局所ディストーション総
和ユニットが、加算器によって、局所ディストーション
算出ユニットから出力されたデータと局所ディストーシ
ョン総和ユニットの第2フリップフロップから出力され
たデータをそれぞれ第1入力端子および第2入力端子を
通して入力し、入力されたデータを加算して出力端子を
通して出力し、次いで、第1フリップフロップによっ
て、加算器から出力されたデータを入力端子を通して入
力して出力端子を通して出力し、次いで、第2フリップ
フロップによって、第1フリップフロップから出力され
たデータを入力端子を通して入力し出力端子を通して出
力する。次いで、これらの動作を繰り返し、局所ディス
トーション算出ユニットにより算出された第1セグメン
ト候補ブロックに対応する第1局所ディストーションの
総和を算出して前記第1セグメントブロックディストー
ションを算出するとともに、局所ディストーション算出
ユニットによって算出された第2セグメント候補ブロッ
クに対応する第2局所ディストーションの総和を算出し
て前記第2セグメントブロックディストーションを算出
する。
【0072】このため、レジスタの第2フリップフロッ
プにラッチされたサーチウィンドウの画素データに基づ
いてと現画像ブロックデータ出力手段によって出力され
た現画像フィールドブロックの画素データに基づいて局
所ディストーション算出ユニットで算出された局所ディ
ストーションと局所ディストーション総和ユニットの第
2フリップフロップにラッチされたデータとの累積演算
を加算器によって行うことができるので、レジスタの第
1フリップフロップおよび局所ディストーション総和ユ
ニットの第1フリップフロップでは、同一の現画像セグ
メントブロックに対応するデータを保持するとともに、
レジスタの第2フリップフロップおよび局所ディストー
ション総和ユニットの第2フリップフロップにおいて
も、それぞれ第1フリップフロップと異なる同一の現画
像セグメントブロックに対応するデータを保持すること
ができる。このため、第1セグメントブロックディスト
ーションおよび第2セグメントブロックディストーショ
ンをそれぞれ時分割で算出することができる。
【0073】また、直列に電気的に接続された2つのフ
リップフロップによってレジスタおよび局所ディストー
ション総和ユニットを構成することができるので、容易
に回路を構成することができる。請求項7記載の発明で
は、請求項6記載の発明において、全ての前記レジスタ
の第1および第2フリップフロップ、全ての前記局所デ
ィストーション総和ユニットの第1および第2フリップ
フロップ、並びに、全ての前記ディストーション転送ユ
ニットの第1および第2フリップフロップが、同じクロ
ックパルス信号によって動作するように構成する。
【0074】まず、前記セグメントブロックディストー
ション算出手段の各演算器のディストーション転送ユニ
ットが、第1フリップフロップによって、前記局所ディ
ストーション総和ユニットによって算出された第1セグ
メントブロックディストーションおよび第2セグメント
ブロックディストーションを入力端子を通して入力して
出力端子を通して出力する。
【0075】次に、第2フリップフロップによって、第
1フリップフロップから第1セグメントブロックディス
トーションおよび第2セグメントブロックディストーシ
ョンを入力端子を通して入力し、前記セグメントブロッ
ク特定手段およびフィールドブロックディストーション
算出手段に出力端子を通して出力する。このため、レジ
スタ、局所ディストーション総和ユニットおよびディス
トーション転送ユニットのそれぞれの第1フリップフロ
ップでは、同一の現画像セグメントブロックに対応する
データを保持するとともに、レジスタ、局所ディストー
ション総和ユニットおよびディストーション転送ユニッ
トのそれぞれの第2フリップフロップにおいても、それ
ぞれ第1フリップフロップに保持されたデータと異なる
同一の現画像セグメントブロックに対応するデータを保
持することができる。このため、第1セグメントブロッ
クディストーションおよび第2セグメントブロックディ
ストーションをそれぞれ時分割で出力することができ
る。
【0076】また、直列に電気的に接続された2つのフ
リップフロップによってディストーション転送ユニット
を構成することができるので、容易に回路を構成するこ
とができる。請求項8記載の発明では、請求項1記載の
発明において、前記フィールドブロックディストーショ
ン算出手段が、前記サーチウィンドウ内で垂直方向に並
んだフィールド候補ブロックと同数設けられたフリップ
フロップによって、セグメントブロックディストーショ
ン算出手段の各演算器から出力されたフィールド候補ブ
ロックの第1セグメント候補ブロックに対応する第1セ
グメントブロックディストーションをそれぞれ同時に入
力して保持する。
【0077】次に、該フリップフロップと同数設けらた
加算器によって、サーチウィンドウ内で垂直方向に並ん
だフィールド候補ブロックの第2セグメント候補ブロッ
クに対応する第2セグメントブロックディストーション
をそれぞれ入力するとともに、フィールドブロックディ
ストーション算出手段の各フリップフロップに保持され
た第1セグメントブロックディストーションを入力し、
入力された第1セグメントブロックディストーションと
第2セグメントブロックディストーションとを加算して
フィールドブロックディストーションを算出する。
【0078】このため、サーチウィンドウ内で垂直方向
に並んだフィールド候補ブロックと同数のフリップフロ
ップおよび加算器によって、それぞれの行に対応する演
算器で算出された第1および第2セグメントブロックデ
ィストーションから順次フィールドブロックディストー
ションを算出することができるので、レジスタと演算器
が想像上配置されたマトリックス状にセグメントブロッ
クディストーション算出手段の演算器と同数のフリップ
フロップおよび加算器を設ける必要がなく、セグメント
ブロックディストーション算出手段と別のエリアにフィ
ールドブロックディストーション算出手段をユニットと
して配置することができる。従って、フィールドブロッ
クディストーションを算出する回路の規模を小さくする
ことができる。
【0079】請求項9記載の発明では、請求項1記載の
発明において、前記フィールドブロックディストーショ
ン算出手段が、前記サーチウィンドウ内で水平方向に並
んだフィールド候補ブロックと同数設けられたフリップ
フロップによって、セグメントブロックディストーショ
ン算出手段から出力されたフィールド候補ブロックの第
1セグメント候補ブロックに対応する第1セグメントブ
ロックディストーションをそれぞれ同時に入力して保持
する。
【0080】次に、該フリップフロップと同数設けられ
た加算器によって、サーチウィンドウ内で水平方向に並
んだフィールド候補ブロックの第2セグメント候補ブロ
ックに対応する第2セグメントブロックディストーショ
ンをそれぞれ入力するとともに、フィールドブロックデ
ィストーション算出手段の各フリップフロップに保持さ
れた第1セグメントブロックディストーションを入力
し、入力された第1セグメントブロックディストーショ
ンと第2セグメントブロックディストーションとを加算
してフィールドブロックディストーションを算出する。
【0081】このため、サーチウィンドウ内で水平方向
に並んだフィールド候補ブロックと同数のフリップフロ
ップおよび加算器によって、それぞれの列に対応する演
算器で算出された第1および第2セグメントブロックデ
ィストーションから順次フィールドブロックディストー
ションを算出することができるので、レジスタと演算器
が想像上配置されたマトリックス状にセグメントブロッ
クディストーション算出手段の演算器と同数のフリップ
フロップおよび加算器を設ける必要がなく、セグメント
ブロックディストーション算出手段と別のエリアにフィ
ールドブロックディストーション算出手段をユニットと
して配置することができる。従って、フィールドブロッ
クディストーションを算出する回路の規模を小さくする
ことができる。
【0082】請求項10記載の発明では、請求項1記載
の発明において、前記セグメントブロック特定手段が、
まず、セグメントブロックディストーション算出手段か
ら、前記サーチウィンドウ内で垂直方向に一列に並んだ
第1セグメント候補ブロックに対応する第1セグメント
ブロックディストーションに対して、最も外側の列の第
1セグメントブロックディストーションをそれぞれ同時
に入力するとともに、前記サーチウィンドウ内で垂直方
向に一列に並んだ第2セグメント候補ブロックに対応す
る第2セグメントブロックディストーションに対して、
最も外側の列の第2セグメントブロックディストーショ
ンをそれぞれ同時に入力する。
【0083】次に、前記サーチウィンドウ内の全ての第
1セグメントブロックディストーションおよび第2セグ
メントブロックディストーションが入力されるまで、前
記サーチウィンドウの外側の列から順次列毎に第1セグ
メントブロックディストーションおよび第2セグメント
ブロックディストーションを時分割で入力する。次に、
入力された全ての第1セグメントブロックディストーシ
ョンの中から最小の第1セグメントブロックディストー
ションを検出するとともに、入力された全ての第2セグ
メントブロックディストーションの中から最小の第2セ
グメントブロックディストーションを検出する。
【0084】このため、同時に入力された第1または第
2セグメントブロックディストーションに基づいて、セ
グメントブロックディストーション算出手段の各演算器
の配置位置に対応する第1または第2セグメント候補ブ
ロックの垂直方向の位置を特定することができるととも
に、第1または第2セグメントブロックディストーショ
ンがセグメントブロック特定手段に入力された順番に基
づいて、セグメントブロックディストーション算出手段
の各演算器の配置位置に対応する第1または第2セグメ
ント候補ブロックの水平方向の位置を特定することがで
きる。
【0085】従って、最小の第1および第2セグメント
ブロックディストーションが検出された演算器の配置位
置に基づいて、それぞれ第1セグメント動きベクトルお
よび第2セグメント動きベクトルを容易に特定すること
ができる。請求項11記載の発明では、請求項1記載の
発明において、前記セグメントブロック特定手段が、ま
ず、セグメントブロックディストーション算出手段か
ら、前記サーチウィンドウ内で水平方向に一列に並んだ
第1セグメント候補ブロックに対応する第1セグメント
ブロックディストーションに対して、最も外側の行の第
1セグメントブロックディストーションをそれぞれ同時
に入力するとともに、前記サーチウィンドウ内で水平方
向に一行に並んだ第2セグメント候補ブロックに対応す
る第2セグメントブロックディストーションに対して、
最も外側の行の第2セグメントブロックディストーショ
ンをそれぞれ同時に入力する。
【0086】次に、前記サーチウィンドウ内の全ての第
1セグメントブロックディストーションおよび第2セグ
メントブロックディストーションが入力されるまで、前
記サーチウィンドウの外側の行から順次行毎に第1セグ
メントブロックディストーションおよび第2セグメント
ブロックディストーションを時分割で入力する。次に、
入力された全ての第1セグメントブロックディストーシ
ョンの中から最小の第1セグメントブロックディストー
ションを検出するとともに、入力された全ての第2セグ
メントブロックディストーションの中から最小の第2セ
グメントブロックディストーションを検出する。
【0087】このため、同時に入力された第1または第
2セグメントブロックディストーションに基づいて、セ
グメントブロックディストーション算出手段の各演算器
の配置位置に対応する第1または第2セグメント候補ブ
ロックの水平方向の位置を特定することができるととも
に、第1または第2セグメントブロックディストーショ
ンがセグメントブロック特定手段に入力された順番に基
づいて、セグメントブロックディストーション算出手段
の各演算器の配置位置に対応する第1または第2セグメ
ント候補ブロックの垂直方向の位置を特定することがで
きる。
【0088】従って、最小の第1および第2セグメント
ブロックディストーションが検出された演算器の配置位
置に基づいてそれぞれ第1セグメント動きベクトルおよ
び第2セグメント動きベクトルを容易に特定することが
できる。請求項12記載の発明では、請求項7記載の発
明において、少なくともひとつの前記演算器を有する演
算器およびレジスタからなる行のそれぞれの行の一端に
位置する演算器の前記ディストーション転送ユニット
が、前記フィールドブロックディストーション算出手段
およびセグメントブロック特定手段に電気的に接続さ
れ、これらのディストーション転送ユニットが、前記フ
ィールドブロックディストーション算出手段およびセグ
メントブロック特定手段に電気的に接続されたそれぞれ
のディストーション転送ユニットから前記フィールドブ
ロックディストーション算出手段およびセグメントブロ
ック特定手段にそれぞれ第1および第2セグメントブロ
ックディストーションを転送するとともに、前記フィー
ルドブロックディストーション算出手段およびセグメン
トブロック特定手段に向けて他の演算器のディストーシ
ョン転送ユニットから同行の隣の演算器のディストーシ
ョン転送ユニットに順次第1および第2セグメントブロ
ックディストーションを転送するように構成される。
【0089】このため、同一行の演算器で算出されたそ
れぞれの第1および第2セグメントブロックディストー
ションを順次各演算器のディストーション転送ユニット
を介して一方向に転送し、同一行の一端の演算器のディ
ストーション転送ユニットからフィールドブロックディ
ストーション算出手段およびセグメントブロック特定手
段にそれぞれ第1および第2セグメントブロックディス
トーションを転送することができるので、第1および第
2セグメントブロックディストーションを転送する方向
にフィールドブロックディストーション算出手段および
セグメントブロック特定手段をユニットとして容易に配
置することができる。
【0090】また、一端の演算器のディストーション転
送ユニットからフィールドブロックディストーション算
出手段およびセグメントブロック特定手段へ第1および
第2セグメントブロックディストーションを出力する転
送バスを演算器の存在する行数に削減することができる
とともに、短い転送バスを形成することができる。さら
に、同一行の各演算器のディストーション転送ユニット
の間にも短い転送バスを形成することができるので、各
演算器間の転送時間を均一にすることができる。従っ
て、誤りの少ない安定した回路を形成することができ
る。
【0091】請求項13記載の発明では、請求項7記載
の発明において、少なくともひとつの前記演算器を有す
る演算器およびレジスタからなる列のそれぞれの列の一
端に位置する演算器の前記ディストーション転送ユニッ
トが、前記フィールドブロックディストーション算出手
段およびセグメントブロック特定手段に電気的に接続さ
れ、これらのディストーション転送ユニットが、前記フ
ィールドブロックディストーション算出手段およびセグ
メントブロック特定手段に電気的に接続されたそれぞれ
のディストーション転送ユニットから前記フィールドブ
ロックディストーション算出手段およびセグメントブロ
ック特定手段にそれぞれの第1および第2セグメントブ
ロックディストーションを転送するとともに、前記フィ
ールドブロックディストーション算出手段およびセグメ
ントブロック特定手段に向けて他の演算器のディストー
ション転送ユニットから同列の隣の演算器のディストー
ション転送ユニットに順次第1および第2セグメントブ
ロックディストーションを転送するように構成される。
【0092】このため、同一列の演算器で算出されたそ
れぞれの第1および第2セグメントブロックディストー
ションを順次各演算器のディストーション転送ユニット
を介して一方向に転送し、同一列の一端の演算器のディ
ストーション転送ユニットからフィールドブロックディ
ストーション算出手段およびセグメントブロック特定手
段にそれぞれ第1および第2セグメントブロックディス
トーションを転送することができるので、第1および第
2セグメントブロックディストーションを転送する方向
にフィールドブロックディストーション算出手段および
セグメントブロック特定手段をユニットとして容易に配
置することができる。
【0093】また、一端の演算器のディストーション転
送ユニットからフィールドブロックディストーション算
出手段およびセグメントブロック特定手段へ第1および
第2セグメントブロックディストーションを出力する転
送バスを演算器の存在する列数に削減することができる
とともに、短い転送バスを形成することができる。さら
に、同一列の各演算器のディストーション転送ユニット
の間にも短い転送バスを形成することができるので、各
演算器間の転送時間を均一にすることができる。従っ
て、誤りの少ない安定した回路を形成することができ
る。
【0094】請求項14記載の発明では、請求項7記載
の発明において、前記サーチウィンドウデータ出力手段
によって、第2サーチウィンドウの画素データのうち、
第1サーチウィンドウと第2サーチウィンドウで共通す
る画素データを除いた残りの画素データを、第1サーチ
ウィンドウの画素データに続けて順次出力するととも
に、前記現画像ブロックデータ出力手段によって、前記
第5転送制御手段の転送動作に基づいて第2現画像フィ
ールドブロックの画素データを第1現画像フィールドブ
ロックの画素データに続けて順次出力し、前記ディスト
ーション算出制御手段によって前記第2サーチウィンド
ウの画素データと第2現画像フィールドブロックの画素
データとに基づいて第1および第2セグメントブロック
ディストーションを算出させる。
【0095】さらに、前記第2サーチウィンドウの画素
データと第2現画像フィールドブロックの画素データに
基づいて前記ディストーション算出制御手段による第1
および第2セグメントブロックディストーションの算出
が終了する前に、前記セグメントブロックディストーシ
ョン算出手段の各ディストーション転送ユニットによっ
て、前記第1サーチウィンドウの画素データと前記第1
現画像フィールドブロックの画素データに基づいて算出
された全ての第1および第2セグメントブロックディス
トーションが前記フィールドブロックディストーション
算出手段およびセグメントブロック特定手段に転送され
るように構成される。
【0096】このため、セグメントブロックディストー
ション算出手段によって、第1現画像フィールドブロッ
クに隣接する第2現画像フィールドブロックの第1およ
び第2セグメントブロックディストーションを前記第4
転送制御手段の1サイクルの動作毎に順次求めることが
できる。また、第1サーチウィンドウと第2サーチウィ
ンドウとで共通する画素データを重複することなく第2
サーチウィンドウの画素データをサーチウィンドウデー
タ出力手段から出力することができるので、第2サーチ
ウィンドウのデータを始めから出力し直す必要がなく、
処理効率を大幅に向上させることができる。
【0097】
【発明の実施の形態】
【0098】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 (実施例1)図1〜図48は本発明に係る実施例1の動
きベクトル探索装置を示す図である。本実施例では、本
発明の特徴部分を具体的に説明する。
【0099】図1に示すように、動きベクトル探索装置
は、現画像ブロックデータ出力ユニット1000、サー
チウィンドウデータ出力ユニット2000、セグメント
ブロックディストーション算出ユニット3000、セグ
メントブロック特定ユニット4000、フィールドブロ
ックディストーション算出ユニット5000、フィール
ドブロック特定ユニット6000および信号出力ユニッ
ト7000から構成されている。
【0100】現画像ブロックデータ出力ユニット100
0は、出力端子Rを有し、図2(a)に示された現画像
100を部分的に構成する一つの現画像フィールドブロ
ック200に含まれる現画像第1セグメントブロック2
10の画素データおよび現画像第2セグメントブロック
220の画素データを時分割でそれぞれ画素毎に出力端
子Rを通してセグメントブロックディストーション算出
ユニット3000に出力する。
【0101】ここで、現画像100は、インターレース
走査方式の画像であり、奇数走査ラインまたは偶数走査
ラインからなるフィールドによって構成される。また、
現画像第1セグメントブロック210は、現画像フィー
ルドブロック200の上半分のブロックであり、現画像
第2セグメントブロック220は、現画像フィールドブ
ロック200の下半分のブロックである。
【0102】サーチウィンドウデータ出力ユニット20
00は、出力端子S0およびS1を有し、図2(b)に
示された前符号化画像300のサーチウィンドウ400
内の画素データを画素毎に出力端子S0およびS1を通
してセグメントブロックディストーション算出ユニット
3000に出力する。ここで、前符号化画像300も、
現画像100と同じインターレース走査方式の画像であ
り、奇数走査ラインまたは偶数走査ラインからなるフィ
ールドによって構成される。また、現画像フィールドブ
ロック200を現符号化ブロックとした場合に、現符号
化ブロックと同一サイズである複数の候補ブロックをフ
ィールド候補ブロック500と呼び、現画像第1セグメ
ントブロック210を現符号化ブロックとした場合に、
現符号化ブロックと同一サイズである複数の候補ブロッ
クを第1セグメント候補ブロック510と呼び、現画像
第2セグメントブロック220を現符号化ブロックとし
た場合に、現符号化ブロックと同一サイズである複数の
候補ブロックを第2セグメント候補ブロック520と呼
ぶとする。
【0103】セグメントブロックディストーション算出
ユニット3000は、サーチウィンドウ400内の複数
の第1セグメント候補ブロック510に対して、まず、
各第1セグメント候補ブロック510毎に、現画像第1
セグメントブロック210の画素データと位置的に対応
する各第1セグメント候補ブロック510の画素データ
から現画像第1セグメントブロック210の画素データ
を減算し、減算した結果をさらに正数変換することで、
各画素毎の局所ディストーションを求める。次いで、各
第1セグメント候補ブロック510毎に第1セグメント
候補ブロック510のすべての局所ディストーションを
加算することにより、現画像100上の現画像第1セグ
メントブロック210と前符号化画像300上の各第1
セグメント候補ブロック510との間のそれぞれのディ
ストーションを算出する。
【0104】また、セグメントブロックディストーショ
ン算出ユニット3000は、サーチウィンドウ400内
の複数の第2セグメント候補ブロック520に対して、
まず、各第2セグメント候補ブロック520毎に、現画
像第2セグメントブロック220の画素データと位置的
に対応する各第2セグメント候補ブロック520の画素
データから現画像第2セグメントブロック220の画素
データを減算し、減算した結果をさらに正数変換するこ
とで、各画素毎の局所ディストーションを求める。次い
で、各第2セグメント候補ブロック520毎に第2セグ
メント候補ブロック520のすべての局所ディストーシ
ョンを加算することにより、現画像100上の現画像第
2セグメントブロック220と前符号化画像300上の
各第2セグメント候補ブロック520との間のそれぞれ
のディストーションを算出する。
【0105】ここで、現画像第1セグメントブロック2
10の画素データと複数の第1セグメント候補ブロック
510の画素データに基づいて求められるそれぞれのデ
ィストーションを第1セグメントブロックディストーシ
ョンと呼び、現画像第2セグメントブロック220の画
素データと複数の第2セグメント候補ブロック520の
画素データに基づいて求められるそれぞれのディストー
ションを第2セグメントブロックディストーションと呼
ぶとする。
【0106】セグメントブロック特定ユニット4000
は、セグメントブロックディストーション算出ユニット
3000で算出された複数の第1セグメントブロックデ
ィストーションの中から最小の第1セグメントブロック
ディストーションを検出し、検出された最小の第1セグ
メントブロックディストーションに対応する第1セグメ
ント候補ブロック510のサーチウィンドウ400内の
位置情報に基づいて現画像第1セグメントブロック21
0の動きベクトルを特定するとともに、セグメントブロ
ックディストーション算出ユニット3000で算出され
た複数の第2セグメントブロックディストーションの中
から最小の第2セグメントブロックディストーションを
検出し、検出された最小の第2セグメントブロックディ
ストーションが算出された第2セグメント候補ブロック
520のサーチウィンドウ400内の位置情報に基づい
て現画像第2セグメントブロック220の動きベクトル
を特定する。
【0107】ここで、現画像第1セグメントブロック2
10の動きベクトルを第1セグメント動きベクトルMV
Sg1と呼び、現画像第2セグメントブロック220の
動きベクトルを第2セグメント動きベクトルMVSg2
と呼ぶとする。フィールドブロックディストーション算
出ユニット5000は、セグメントブロックディストー
ション算出ユニット3000で算出された複数の第1セ
グメントブロックディストーションおよび第2セグメン
トブロックディストーションに対して、サーチウィンド
ウ400内の複数のフィールド候補ブロック500に対
応するように、各第1セグメントブロックディストーシ
ョンと各第2セグメントブロックディストーションを加
算して、現画像フィールドブロック200を現符号化ブ
ロックとする複数のディストーションを算出する。ここ
で、現画像フィールドブロック200の各フィールド候
補ブロック500に対応するそれぞれのディストーショ
ンをフィールドブロックディストーションと呼ぶとす
る。
【0108】フィールドブロック特定ユニット6000
は、フィールドブロックディストーション算出ユニット
5000によって算出された複数のフィールドブロック
ディストーションの中から最小のフィールドブロックデ
ィストーションを検出し、検出された最小のフィールド
ブロックディストーションに対応するフィールド候補ブ
ロック500の位置情報に基づいて現画像フィールドブ
ロック200の動きベクトルを特定する。ここで、現画
像フィールドブロック200の動きベクトルをフィール
ド動きベクトルMVFiと呼ぶとする。
【0109】信号出力ユニット7000は、現画像ブロ
ックデータ出力ユニット1000、サーチウィンドウデ
ータ出力ユニット2000、セグメントブロックディス
トーション算出ユニット3000、セグメントブロック
特定ユニット4000、フィールドブロックディストー
ション算出ユニット5000およびフィールドブロック
特定ユニット6000の動作を制御する。
【0110】さらに、現画像フィールドブロック200
およびサーチウィンドウ400について説明する。ま
ず、現画像フィールドブロック200のサイズは、任意
のサイズでよいが、本実施例1では説明を容易にするた
め、図3〜図5に示すように、現画像フィールドブロッ
ク200が4行2列の画素データによって構成されるも
のとし、第1セグメントブロックを2行2列の画素デー
タ a(0,0),a(0,1),a(1,0),a(1,1) によって表し、第2セグメントブロックを2行2列の画
素データ a(0,3),a(0,4),a(1,3),a(1,4) によって表すことにする。
【0111】次に、サーチウィンドウ400のサイズ
は、現画像フィールドブロック200より大きければ任
意のサイズでよいが、図3〜図5に示すように、現画像
フィールドブロック200に対して水平方向に−1〜+
1画素、垂直方向に−1〜+1画素広げた6行4列の画
素データから構成されるものとし、画素データ b(0,0),b(1,0),b(2,0),b(3,0) ,b(0,1),b(1,1),b(2,1),b(3,1) ,b(0,2),b(1,2),b(2,2),b(3,2) ,b(0,3),b(1,3),b(2,3),b(3,3) ,b(0,4),b(1,4),b(2,4),b(3,4) ,b(0,5),b(1,5),b(2,5),b(3,5) によって表すことにする。
【0112】このとき、図4に示すように、現画像第1
セグメントブロック210の第1セグメント候補ブロッ
ク510は、4行4列の画素データ b(0,0),b(1,0),b(2,0),b(3,0) ,b(0,1),b(1,1),b(2,1),b(3,1) ,b(0,2),b(1,2),b(2,2),b(3,2) ,b(0,3),b(1,3),b(2,3),b(3,3) によって構成される上側サーチウィンドウ410内に存
在する。
【0113】また、図5に示すように、現画像第1セグ
メントブロック220の第2セグメント候補ブロック5
20は、4行4列の画素データ b(0,2),b(1,2),b(2,2),b(3,2) ,b(0,3),b(1,3),b(2,3),b(3,3) ,b(0,4),b(1,4),b(2,4),b(3,4) ,b(0,5),b(1,5),b(2,5),b(3,5) によって構成される下側サーチウィンドウ420内に存
在する。
【0114】本実施例1の動きベクトル探索装置は、ま
ず、現画像第1セグメントブロック210の画素データ
と上側サーチウィンドウ410内の9個の第1セグメン
ト候補ブロック510の画素データに基づいて第1セグ
メントブロックディストーションを算出するとともに、
現画像第2セグメントブロック220の画素データと下
側サーチウィンドウ420内の9個の第2セグメント候
補ブロック520の画素データに基づいて第2セグメン
トブロックディストーションを算出し、次いで、算出さ
れた各第1セグメントブロックディストーションと各第
2セグメントブロックディストーションを加算して、現
画像フィールドブロック200の画素データとサーチウ
ィンドウ400内の9個のフィールド候補ブロック50
0の画素データとの間のフィールドブロックディストー
ションを算出し、それぞれ全点探索法で第1セグメント
動きベクトルMVSg1、第2セグメント動きベクトル
MVSg2およびフィールド動きベクトルMVFiを求
めるものである。
【0115】次に、信号出力ユニット7000について
説明する。図6に示すように、信号出力ユニット700
0は、出力端子P1〜P10を有し、これらの出力端子
P1〜P10から出力されるそれぞれの信号によって上
記各ユニットを制御する。また、これらの信号は、2値
のパルス信号であり、ローレベルのときは0を表し、ハ
イレベルのときは1を表す。以下、図7〜図11に示さ
れたタイムチャートに基づいてこれらの信号を説明す
る。
【0116】ここで、図7、図8および図11に示され
たRは、現画像ブロックデータ出力ユニット1000か
ら出力端子Rを通して出力された現画像フィールドブロ
ック200の画素データを示し、S0およびS1は、サ
ーチウィンドウデータ出力ユニット2000から出力端
子S0およびS1を通して出力されたそれぞれのサーチ
ウィンドウ400の画素データを示す。
【0117】出力端子P1から出力されるクロックパル
ス信号CK1は、周期の1/2のパルス幅をもつ信号で
あり、現画像ブロックデータ出力ユニット1000、サ
ーチウィンドウデータ出力ユニット2000およびセグ
メントブロックディストーション算出ユニット3000
に出力される。現画像ブロックデータ出力ユニット10
00およびサーチウィンドウデータ出力ユニット200
0は、このクロックパルス信号CK1のダウンエッジに
同期してセグメントブロックディストーション算出ユニ
ット3000にそれぞれの画素データを出力する。ま
た、セグメントブロックディストーション算出ユニット
3000は、このクロックパルス信号CK1の立ち上り
に同期して現画像ブロックデータ出力ユニット1000
およびサーチウィンドウデータ出力ユニット2000か
ら出力された画素データを入力する。
【0118】また、図7に示すように、サーチウィンド
ウデータ出力ユニット2000から出力された最初の画
素データがセグメントブロックディストーション算出ユ
ニット3000に入力されるクロックパルス信号CK1
のパルスを1クロック目(C1)として数えることにす
る。出力端子P2から出力されるパルス信号CK2は、
クロックパルス信号CK1と同じ動作を行う信号であ
り、セグメントブロックディストーション算出ユニット
3000、セグメントブロック特定ユニット4000、
フィールドブロックディストーション算出ユニット50
00およびフィールドブロック特定ユニット6000に
出力される。
【0119】出力端子P3から出力されるパルス信号S
Uは、クロックパルス信号CK1の8倍の周期、8倍の
パルス幅をもち、クロックパルス信号CK1の4クロッ
ク目(C4)のダウンエッジに同期してローレベルから
ハイレベルに立ち上がるように出力され、以後クロック
パルス信号CK1の8パルス毎に出力される。パルス信
号SUは、セグメントブロックディストーション算出ユ
ニット3000に出力される。
【0120】出力端子P4から出力されるパルス信号S
Lは、クロックパルス信号CK1の4倍の周期、4倍の
パルス幅をもち、パルス信号SLは、初期状態がハイレ
ベルであり、クロックパルス信号CK1の2クロック目
(C2)のダウンエッジに同期してハイレベルからロー
レベルにダウンし、クロックパルス信号CK1の4クロ
ック目(C4)のダウンエッジに同期してローレベルか
らハイレベルに立ち上がるように出力され、以後クロッ
クパルス信号CK1の4パルス毎に出力される。パルス
信号SLは、セグメントブロックディストーション算出
ユニット3000に出力される。
【0121】出力端子P5から出力されるパルス信号L
D1は、クロックパルス信号CK1のパルス幅の4倍の
パルス幅をもち、クロックパルス信号CK1の14クロ
ック目(C14)のダウンエッジに同期して出力され、
以後クロックパルス信号CK1の8パルス毎に出力され
る。パルス信号LD1は、セグメントブロックディスト
ーション算出ユニット3000およびセグメントブロッ
ク特定ユニット4000に出力される。
【0122】出力端子P6から出力されるパルス信号L
D2は、パルス信号LD1のパルス幅と同じパルス幅を
もち、クロックパルス信号CK1の24クロック目(C
24)のダウンエッジに同期して出力され、以後クロッ
クパルス信号CK1の8パルス毎にパルス信号LD1の
ダウンエッジに同期するように出力される。パルス信号
LD2は、セグメントブロック特定ユニット4000お
よびフィールドブロック特定ユニット6000に出力さ
れる。
【0123】出力端子P7から出力されるパルス信号L
D3は、パルス信号LD1のパルス幅と同じパルス幅を
もち、クロックパルス信号CK1の26クロック目(C
26)のダウンエッジに同期して出力され、以後クロッ
クパルス信号CK1の8パルス毎にパルス信号LD2の
ダウンエッジに同期するように出力される。パルス信号
LD3は、フィールドブロック特定ユニット6000に
出力される。
【0124】出力端子P8から出力されるパルス信号C
TEは、クロックパルス信号CK1の2倍の周期、2倍
のパルス幅をもち、パルス信号CTEは、クロックパル
ス信号CK1の1クロック目(C1)のダウンエッジに
同期してローレベルからハイレベルに立ち上がるように
出力され、以後クロックパルス信号CK1の2パルス毎
に出力される。パルス信号CTEは、セグメントブロッ
ク特定ユニット4000、フィールドブロックディスト
ーション算出ユニット5000およびフィールドブロッ
ク特定ユニット6000に出力される。
【0125】出力端子P9から出力されるパルス信号S
MV1は、クロックパルス信号CK1の2倍のパルス幅
をもち、パルス信号SMV1は、クロックパルス信号C
K1の30クロック目(C30)のダウンエッジに同期
して立ち上がるように出力され、以後クロックパルス信
号CK1の8パルス毎に出力される。パルス信号SMV
1は、セグメントブロック特定ユニット4000に出力
される。
【0126】出力端子P10から出力されるパルス信号
SMV2は、クロックパルス信号CK1の2倍のパルス
幅をもち、クロックパルス信号CK1の31クロック目
(C31)のダウンエッジに同期して立ち上がるように
出力され、以後クロックパルス信号CK1の8パルス毎
にパルス信号SMV1のダウンエッジに同期するように
出力される。パルス信号SMV2は、セグメントブロッ
ク特定ユニット4000およびフィールドブロック特定
ユニット6000に出力される。
【0127】また、図7、図8および図11に示すよう
に、現符号化ブロックデータ出力ユニット1000は、
クロックパルス信号CK1の13クロック目(C13)
のダウンエッジから1パルス毎にそれぞれのパルスのダ
ウンエッジに同期して現画像フィールドブロック200
の画素データを a(0,0),a(0,2),a(0,1),a(0,3) ,a(1,1),a(1,3),a(1,0),a(1,2) の順に出力する。
【0128】また、サーチウィンドウデータ出力ユニッ
ト2000は、クロックパルス信号CK1の1パルス毎
にそれぞれのパルスのダウンエッジに同期して上側サー
チウィンドウ410の画素データおよび下側サーチウィ
ンドウ420の画素データを時分割で出力端子S0およ
びS1から出力する。すなわち、サーチウィンドウ40
0の画素データは、出力端子S0から b(0,1),b(0,3),b(0,0),b(0,2) ,b(1,0),b(1,2),b(1,1),b(1,3) ,b(2,1),b(2,3),b(2,0),b(2,2) ,b(3,0),b(3,2),b(3,1),b(3,3) の順に出力され、同時に、出力端子S1から b(0,3),b(0,5),b(0,2),b(0,4) ,b(1,2),b(1,4),b(1,3),b(1,5) ,b(2,3),b(2,5),b(2,2),b(2,4) ,b(3,2),b(3,4),b(3,3),b(3,5) の順に出力される。
【0129】次に、動きベクトル探索装置のさらに具体
的な構成を説明する。セグメントブロックディストーシ
ョン算出ユニット3000は、図12に示すように、2
次元配列プロセッサグループ3100、入力レジスタグ
ループ3200、第1サイドレジスタグループ3300
および第2サイドレジスタグループ3400から構成さ
れている。
【0130】2次元配列プロセッサグループ3100
は、さらに、9個のプロセッサエレメント PE(0,0),PE(1,0),PE(2,0) ,PE(0,1),PE(1,1),PE(2,1) ,PE(0,2),PE(1,2),PE(2,2) から構成され、入力レジスタグループ3200は、さら
に、3個の入力レジスタ IR(3,0),IR(3,1),IR(3,2)) から構成され、第1サイドレジスタグループ3300
は、さらに、4個の第1サイドレジスタ SR(0,ー1),SR(1,-1),SR(2,-1),SR(3,-1) から構成され、第2サイドレジスタグループ3400
は、さらに、4個の第2サイドレジスタ SR(0,3),SR(1,3),SR(2,3),SR(3,3) から構成されている。
【0131】ここで、プロセッサエレメントPE(x,
y)、入力レジスタIR(x,y)、第1サイドレジス
タSR(x,y)および第2サイドレジスタSR(x,
y)のx,yは、プロセッサエレメントPE(0,0)
を原点とする各プロセッサエレメントPE(x,y)お
よび各レジスタ(x,y)の位置を表す。図12におけ
る水平方向の位置が x=0,1,2,3 で表され、図12における垂直方向の位置が、PE
(0,0)を原点に下方向をプラスとして、 y=−1,0,1,2,3 で表されている。
【0132】セグメントブロックディストーション算出
ユニット3000は、まず、サーチウィンドウデータ出
力ユニット2000から出力されたサーチウィンドウ4
00の画素データを入力レジスタIR(3,0)および
入力レジスタIR(3,2)に入力し、次いで、入力さ
れた画素データを各プロセッサエレメントPE(x,
y)および各レジスタ(x,y)間で図12における上
方向、下方向および左方向に転送する。
【0133】各プロセッサエレメントPE(x,y)
は、サーチウィンドウ400の画像データを転送して保
持するとともに、現画像ブロックデータ出力ユニット1
000から出力された現画像フィールドブロック200
の画素データを入力し、入力された現画像フィールドブ
ロック200の画素データおよび現画像フィールドブロ
ック200の画素データと位置的に対応するサーチウィ
ンドウ400の各候補ブロック500の画素データに基
づいて時分割処理によって第1セグメントブロックディ
ストーションおよび第2セグメントブロックディストー
ションを算出し、算出されたそれぞれの第1セグメント
ブロックディストーションおよび第2セグメントブロッ
クディストーションをセグメントブロック特定ユニット
4000およびフィールドブロックディストーション算
出ユニット5000に出力する。
【0134】各入力レジスタIR(x,y)は、サーチ
ウィンドウ400の画素データを保持して転送するバッ
ファであり、現画像ブロックデータ出力ユニット100
0から出力された現画像第1セグメントブロックおよび
現画像第2セグメントブロックの画素データが、それぞ
れサーチウィンドウデータ出力ユニット2000から出
力された各第1セグメント候補ブロックの画素データお
よび各第2セグメント候補ブロックの画素データと各プ
ロセッサエレメントPE(x,y)において位置的に対
応するように第1および第2サイドレジスタSR(x,
y)とともに設けられている。
【0135】また、入力レジスタIR(3,0)は、サ
ーチウィンドウデータ出力ユニット2000の出力端子
S0と電気的に接続され、入力レジスタIR(3,2)
は、サーチウィンドウデータ出力ユニット2000の出
力端子S1と電気的に接続される。各第1サイドレジス
タSR(x,y)および第2サイドレジスタSR(x,
y)は、サーチウィンドウ400の画素データを保持し
て転送するバッファであり、各プロセッサエレメントP
E(x,y)およびレジスタ(x,y)に入力された各
画素データを全体として図12における上下方向に転送
するように設けられている。
【0136】次に、各プロセッサエレメントPE(x,
y)の端子配置およびブロック図を説明する。図13に
示すように、プロセッサエレメントPE(x,y)は、
入力端子YUi,YDi,YLi,DiおよびX並びに
出力端子YUo,YDo,YLoおよびDoを有し、さ
らに、図6に示された信号出力ユニット7000の出力
端子P1〜P5に接続された図示しない入力端子を有し
ている。また、図14に示すように、プロセッサエレメ
ントPE(x,y)は、さらに、転送方向選択部360
0、ディストーション算出部3700およびディストー
ション転送部3800から構成されている。
【0137】転送方向選択部3600は、セレクタ36
01、第1フリップフロップ3602および第2フリッ
プフロップ3603から構成される。セレクタ3601
は、入力端子S0,S1,A,B,Cおよび出力端子Y
を有する。入力端子S0は、信号出力ユニット7000
の出力端子P3に電気的に接続され、入力端子S1は、
信号出力ユニット7000の出力端子P4に電気的に接
続される。入力端子Aは、入力端子YDiを介してプロ
セッサエレメントPE(x,y−1)または後述する第
1サイドレジスタSR(x,−1)の出力端子YDoに
電気的に接続される。入力端子Bは、入力端子をYUi
を介してプロセッサエレメントPE(x,y+1)また
は後述する第2サイドレジスタSR(x,3)の出力端
子YDoに電気的に接続される。入力端子Cは、入力端
子YLiを介してプロセッサエレメントPE(x+1,
y)または後述する入力レジスタIR(3,y)の出力
端子YLoに電気的に接続される。出力端子Yは、第1
フリップフロップ3602の入力端子iに電気的に接続
される。
【0138】セレクタ3601は、信号出力ユニット7
000から出力された信号SU,SLをそれぞれ入力端
子S0,S1を通して入力し、入力された信号SU,S
Lに基づいて入力端子A,B,Cの何れか一つの入力端
子と出力端子Yを電気的に接続する切換器であり、信号
SU,SLが、それぞれ0,0のときには、入力端子A
と出力端子Yを電気的に接続し、1,0のときには、入
力端子Bと出力端子Yを電気的に接続し、0,1および
1,1のときには、入力端子Cと出力端子Yを電気的に
接続する。
【0139】第1フリップフロップ3602は、Dフリ
ップフロップからなり、入力端子s,iおよび出力端子
oを有する。入力端子sは、信号出力ユニット7000
の出力端子P1に電気的に接続される。入力端子iは、
セレクタ3601の出力端子Yに電気的に接続され、出
力端子oは、第2フリップフロップ3603の入力端子
iに電気的に接続される。
【0140】第1フリップフロップ3602は、信号出
力ユニット7000から出力されたクロックパルス信号
CK1を入力端子sを通して入力し、入力されたクロッ
クパルス信号CK1の各パルスの立ち上がりに同期し
て、入力端子iに入力されたデータを出力端子oにラッ
チする。第2フリップフロップ3603は、Dフリップ
フロップからなり、入力端子s,iおよび出力端子oを
有する。入力端子sは、信号出力ユニット7000の出
力端子P1に電気的に接続され、入力端子iは、第1フ
リップフロップ3602の出力端子oに電気的に接続さ
れる。また、出力端子oは、ディストーション算出部3
700の減算器3701の入力端子Aに電気的に接続さ
れるとともに、出力端子YUoを介してプロセッサエレ
メントPE(x,y−1)または後述する第1サイドレ
ジスタSR(x,−1)の入力端子YUiに電気的に接
続され、出力端子YDoを介してプロセッサエレメント
PE(x,y+1)または後述する第2サイドレジスタ
SR(x,3)の入力端子YDiに電気的に接続され、
出力端子YLoを介してプロセッサエレメントPE(x
−1,y)の入力端子YLiに電気的に接続される。
【0141】第2フリップフロップ3603は、信号出
力ユニット7000から出力されたクロックパルス信号
CK1を入力端子sを通して入力し、入力されたクロッ
クパルス信号CK1の各パルスの立ち上がりに同期し
て、入力端子iに入力されたデータを出力端子oにラッ
チする。ディストーション算出部3700は、さらに、
減算器3701、正数変換器3702、論理積演算器3
703、加算器3704、第1フリップフロップ370
5および第2フリップフロップ3706から構成され
る。
【0142】減算器3701は、入力端子A,Bおよび
出力端子Yを有する。入力端子Aは、転送方向選択部3
600の第2フリップフロップ3603の出力端子oに
電気的に接続され、入力端子Bは、入力端子Xを介して
現画像ブロックデータ出力ユニット1000の出力端子
Rに電気的に接続される。減算器3701は、入力端子
Aを通して入力されたサーチウィンドウ400の画素デ
ータから入力端子Bを通して入力された現画像フィール
ドブロック200の画素データを減算して出力端子Yか
ら出力する。
【0143】正数変換器3702は、入力端子および出
力端子を有する。入力端子は、減算器3701の出力端
子Yに電気的に接続され、出力端子は、加算器3704
の入力端子Aに電気的に接続される。正数変換器370
2は、入力端子から入力されたデータを絶対値演算また
は二乗演算により正数データに変換して出力端子から出
力する。
【0144】論理積演算器3703は、入力端子A,B
および出力端子Yを有する。入力端子Aは、信号出力ユ
ニット7000の出力端子P5に電気的に接続され、入
力端子Bは、第2フリップフロップ3706の出力端子
oに電気的に接続され、出力端子Yは、加算器3704
の入力端子Bに電気的に接続される。論理積演算器37
03は、信号出力ユニット7000から出力されたパル
ス信号LD1を入力端子Aを通して入力し、第2フリッ
プフロップ3706の出力端子oから出力されたデータ
を入力端子Bを通して入力し、入力されたパルス信号L
D1を反転したデータと入力端子Bから入力されたデー
タとの論理積を演算し、その演算結果を出力端子Yに出
力する。ここで、信号LD1が0のときには、信号LD
1を反転したデータは、すべてのビットが1で表され、
入力端子Bを通して入力されたデータが論理積の演算結
果として出力端子Yに出力される。一方、信号LD1が
1のときには、信号LD1を反転したデータは、すべて
のビットが0で表され、0を表すデータが論理積の演算
結果として出力端子Yに出力される。
【0145】加算器3704は、入力端子A,Bおよび
出力端子Yを有する。入力端子Aは、正数変換器370
2の出力端子に電気的に接続され、入力端子Bは、論理
積演算器3703の出力端子Yに電気的に接続される。
出力端子Yは、第1フリップフロップ3705の入力端
子iに電気的に接続される。加算器3704は、入力端
子Aを通して入力されたデータと入力端子Bを通して入
力されたデータを加算して出力端子Yから出力する。
【0146】第1フリップフロップ3705は、Dフリ
ップフロップからなり、入力端子s,iおよび出力端子
oを有する。入力端子sは、信号出力ユニット7000
の出力端子P1に電気的に接続され、入力端子i、は加
算器3704の出力端子Yに電気的に接続され、出力端
子oは、第2フリップフロップ3706の入力端子iに
電気的に接続される。
【0147】第1フリップフロップ3705は、信号出
力ユニット7000から出力されたクロックパルス信号
CK1を入力端子sを通して入力し、入力されたクロッ
クパルス信号CK1の各パルスの立ち上がりに同期し
て、入力端子iに入力されたデータを出力端子oにラッ
チする。第2フリップフロップ3706は、Dフリップ
フロップからなり、入力端子s,iおよび出力端子oを
有する。入力端子sは、信号出力ユニット7000の出
力端子P1に電気的に接続され、入力端子i、は第1フ
リップフロップ3705の出力端子oに電気的に接続さ
れ、出力端子oは、ディストーション転送部3800の
セレクタ3801の入力端子Bに電気的に接続されると
ともに、論理積演算器3703の入力端子Bに電気的に
接続される。
【0148】第2フリップフロップ3706は、信号出
力ユニット7000から出力されたクロックパルス信号
CK1の各パルスの立ち上りに同期して、入力端子iに
入力されたデータを出力端子oにラッチする。ディスト
ーション転送部3800は、さらに、セレクタ380
1、第1フリップフロップ3802および第2フリップ
フロップ3803から構成される。
【0149】セレクタ3801は、入力端子S,A,B
および出力端子Yを有する。入力端子Sは、信号出力ユ
ニット7000の出力端子P5に電気的に接続され、入
力端子Aは、入力端子Diを介してプロセッサエレメン
トPE(x+1,y)の出力端子Doに電気的に接続さ
れ、入力端子Bは、ディストーション算出部3700の
第2フリップフロップ3706出力端子oに電気的に接
続される。出力端子Yは、第1フリップフロップ380
2の入力端子iに電気的に接続される。
【0150】セレクタ3801は、信号出力ユニット7
000から出力されたパルス信号LD1を入力端子Sを
通して入力し、入力された信号LD1に基づいて入力端
子A,Bの何れか一方の入力端子と出力端子Yを電気的
に接続する切換器であり、入力されたパルス信号LD1
が0のとき、入力端子Aと出力端子Yを電気的に接続
し、入力端子Sに入力された信号LDが1のとき、入力
端子Bと出力端子Yを電気的に接続する。
【0151】第1フリップフロップ3802は、Dフリ
ップフロップからなり、入力端子s,iおよび出力端子
oを有する。入力端子sは、信号出力ユニット7000
の出力端子P2に電気的に接続され、入力端子iは、セ
レクタ3801の出力端子Yと電気的に接続され、出力
端子oは、第2フリップフロップ3803の入力端子i
に電気的に接続される。
【0152】第1フリップフロップ3802は、信号出
力ユニット7000から出力されたパルス信号CK2の
各パルスの立ち上りに同期して、入力端子iに入力され
たデータを出力端子oにラッチする。第2フリップフロ
ップ3803は、Dフリップフロップからなり、入力端
子s,iおよび出力端子oを有する。入力端子sは、信
号出力ユニット7000の出力端子P2に電気的に接続
され、入力端子iは、第1フリップフロップ3802の
出力端子oと電気的に接続され、出力端子oは、プロセ
ッサエレメントPE(x−1,y)のディストーション
転送部3800のセレクタ3801の入力端子Aに電気
的に接続される。
【0153】第2フリップフロップ3803は、信号出
力ユニット7000から出力されたパルス信号CK2の
各パルスの立ち上りに同期して、入力端子iに入力され
たデータを出力端子oにラッチする。また、プロセッサ
エレメントPE(0,0)の出力端子Doは、後述する
セグメントブロック特定ユニット4000の比較器41
01の入力端子A0およびフィールドブロックディスト
ーション算出ユニット5000の入力端子A0に電気的
に接続され、プロセッサエレメントPE(0,1)の出
力端子Doは、後述するセグメント候補ブロック特定ユ
ニット4000の比較器4101の入力端子A1および
フィールドブロックディストーション算出ユニット50
00の入力端子A1に電気的に接続され、プロセッサエ
レメントPE(0,2)の出力端子Doは、後述するセ
グメント候補ブロック特定ユニット4000の比較器4
101の入力端子A2およびフィールドブロックディス
トーション算出ユニット5000の入力端子A2に電気
的に接続される。
【0154】次に、入力レジスタIR(3,1)の端子
配置およびブロック図を説明する。図15に示すよう
に、入力レジスタIR(3,1)は、入力端子YUi,
YDiおよび出力端子YUo,YDo,YLoを有し、
さらに、図6に示された信号出力ユニット7000の出
力端子P1,P3に電気的に接続された図示しない入力
端子を有している。また、図16に示すように、入力レ
ジスタIR(3,1)は、転送方向選択部3610によ
って構成され、転送方向選択部3610は、さらに、セ
レクタ3611、第1フリップフロップ3612および
第2フリップフロップ3613から構成される。
【0155】セレクタ3611は、入力端子S,A,B
および出力端子Yを有する。入力端子Sは、信号出力ユ
ニット7000の出力端子P3に電気的に接続される。
入力端子Aは、入力端子YDiを介して入力レジスタI
R(3,0)の出力端子YDoに電気的に接続される。
入力端子Bは、入力端子をYUiを介して入力レジスタ
IR(3,2)の出力端子YUoに電気的に接続され
る。
【0156】セレクタ3611は、信号出力ユニット7
000から出力された信号SUを入力端子Sを通して入
力し、入力された信号SUに基づいて入力端子A,Bの
何れか一方の入力端子と出力端子Yを電気的に接続する
切換器であり、信号SUが0のときには、入力端子Aと
出力端子Yを電気的に接続し、信号SUが1のときに
は、入力端子Bと出力端子Yを電気的に接続する。
【0157】第1フリップフロップ3612は、Dフリ
ップフロップからなり、入力端子s,iおよび出力端子
oを有する。入力端子sは、信号出力ユニット7000
の出力端子P1に電気的に接続される。入力端子iは、
セレクタ3611の出力端子Yに電気的に接続され、出
力端子oは、第2フリップフロップ3613の入力端子
iに電気的に接続される。
【0158】第1フリップフロップ3612は、信号出
力ユニット7000から出力されたクロックパルス信号
CK1を入力端子sを通して入力し、入力されたクロッ
クパルス信号CK1の各パルスの立ち上がりに同期し
て、入力端子iに入力されたデータを出力端子oにラッ
チする。第2フリップフロップ3613は、Dフリップ
フロップからなり、入力端子s,iおよび出力端子oを
有する。入力端子sは、信号出力ユニット7000の出
力端子P1に電気的に接続され、入力端子iは、第1フ
リップフロップ3612の出力端子oに電気的に接続さ
れる。また、出力端子oは、出力端子YUoを介して入
力レジスタIR(3,0)の入力端子YUiに電気的に
接続され、出力端子YDoを介して入力レジスタIR
(3,2)の入力端子YDiに電気的に接続され、出力
端子YLoを介してプロセッサエレメントPE(2,
1)の入力端子YLiに電気的に接続される。
【0159】第2フリップフロップ3613は、信号出
力ユニット7000から出力されたクロックパルス信号
CK1を入力端子sを通して入力し、入力されたクロッ
クパルス信号CK1の各パルスの立ち上がりに同期し
て、入力端子iに入力されたデータを出力端子oにラッ
チする。次に、入力レジスタIR(3,0)および入力
レジスタIR(3,2)の端子配置およびブロック図を
説明する。図17に示すように、入力レジスタIR
(3,0)および入力レジスタIR(3,2)は、入力
端子YLiおよび出力端子YUo,YDo,YLoを有
し、さらに、図6に示された信号出力ユニット7000
の出力端子P1に接続された図示しない入力端子を有す
る。
【0160】また、図18に示すように、入力レジスタ
IR(3,0)および入力レジスタIR(3,2)は、
第1フリップフロップ3612および第2フリップフロ
ップ3613によって構成される。ここで、入力レジス
タIR(3,0)の第1フリップフロップ3612の入
力端子iは、入力端子YLiを介してサーチウィンドウ
データ出力ユニット2000の出力端子S0に電気的に
接続される。入力レジスタIR(3,0)の第2フリッ
プフロップ3613の出力端子oは、出力端子YUoを
介して後述する第1サイドレジスタSR(3,−1)の
入力端子YUiに電気的に接続され、出力端子YDoを
介して入力レジスタIR(3,1)の入力端子YUiに
電気的に接続され、出力端子YLoを介してプロセッサ
エレメントPE(2,0)の入力端子YLiに電気的に
接続される。
【0161】また、入力レジスタIR(3,2)の第1
フリップフロップ3612の入力端子iは、入力端子Y
Liを介してサーチウィンドウデータ出力ユニット20
00の出力端子S1に電気的に接続される。入力レジス
タIR(3,2)の第2フリップフロップの出力端子o
は、出力端子YUoを介して入力レジスタIR(3,
1)の入力端子YUiに電気的に接続され、出力端子Y
Doを介して第2サイドレジスタSR(3,3)の入力
端子YDiに電気的に接続され、出力端子YLoを介し
てプロセッサエレメントPE(2,2)の入力端子YL
iに電気的に接続される。
【0162】次に、各第1サイドレジスタSR(x,−
1)の端子配置およびブロック図を説明する。図19に
示すように、各第1サイドレジスタSR(x,−1)
は、入力端子YUi,YLiおよび出力端子YDo,Y
Loを有し、さらに、図6に示された信号出力ユニット
7000の出力端子P1,P4に電気的に接続された図
示しない入力端子を有している。また、図20に示すよ
うに、各第1サイドレジスタSR(x,−1)は、転送
方向選択部3620によって構成され、転送方向選択部
3620は、さらに、セレクタ3621、第1フリップ
フロップ3622および第2フリップフロップ3623
から構成される。
【0163】セレクタ3621は、入力端子S,A,B
および出力端子Yを有する。入力端子Sは、信号出力ユ
ニット7000の出力端子P4に電気的に接続される。
入力端子Aは、入力端子YUiを介して同列のプロセッ
サエレメントPE(x,0)の出力端子YUoに電気的
に接続される。入力端子Bは、入力端子をYLiを介し
て第1サイドレジスタSR(x+1,−1)の出力端子
YLoに電気的に接続される。
【0164】セレクタ3621は、信号出力ユニット7
000から出力された信号SLを入力端子Sを通して入
力し、入力された信号SLに基づいて入力端子A,Bの
何れか一方の入力端子と出力端子Yを電気的に接続する
切換器であり、信号SLが0のときには、入力端子Aと
出力端子Yを電気的に接続し、信号SLが1のときに
は、入力端子Bと出力端子Yを電気的に接続する。
【0165】第1フリップフロップ3622は、Dフリ
ップフロップからなり、入力端子s,iおよび出力端子
oを有する。入力端子sは、信号出力ユニット7000
の出力端子P1に電気的に接続される。入力端子iは、
セレクタ3621の出力端子Yに電気的に接続され、出
力端子oは、第2フリップフロップ3623の入力端子
iに電気的に接続される。
【0166】第1フリップフロップ3622は、信号出
力ユニット7000から出力されたクロックパルス信号
CK1を入力端子sを通して入力し、入力されたクロッ
クパルス信号CK1の各パルスの立ち上がりに同期し
て、入力端子iに入力されたデータを出力端子oにラッ
チする。第2フリップフロップ3623は、Dフリップ
フロップからなり、入力端子s,iおよび出力端子oを
有する。入力端子sは、信号出力ユニット7000の出
力端子P1に電気的に接続され、入力端子iは、第1フ
リップフロップ3622の出力端子oに電気的に接続さ
れる。また、出力端子oは、出力端子YDoを介して同
列のプロセッサエレメントPE(x,0)の入力端子Y
Diに電気的に接続され、出力端子YLoを介して第1
サイドレジスタSR(x−1,−1)の入力端子YLi
に電気的に接続される。
【0167】第2フリップフロップ3623は、信号出
力ユニット7000から出力されたクロックパルス信号
CK1を入力端子sを通して入力し、入力されたクロッ
クパルス信号CK1の各パルスの立ち上がりに同期し
て、入力端子iに入力されたデータを出力端子oにラッ
チする。次に、各第2サイドレジスタSR(x,3)の
端子配置およびブロック図を説明する。図21に示すよ
うに、各第2サイドレジスタSR(x,3)は、入力端
子YDi,YLiおよび出力端子YUo,YLoを有
し、さらに、図6に示された信号出力ユニット7000
の出力端子P1,P4に電気的に接続された図示しない
入力端子を有している。また、図22に示すように、各
第1サイドレジスタSR(x,3)は、転送方向選択部
3630によって構成され、転送方向選択部3630
は、さらに、セレクタ3631、第1フリップフロップ
3632および第2フリップフロップ3633から構成
される。
【0168】セレクタ3631は、入力端子S,A,B
および出力端子Yを有する。入力端子Sは、信号出力ユ
ニット7000の出力端子P4に電気的に接続される。
入力端子Aは、入力端子YDiを介して同列のプロセッ
サエレメントPE(x,2)の出力端子YDoに電気的
に接続される。入力端子Bは、入力端子をYLiを介し
て第2サイドレジスタSR(x+1,3)の出力端子Y
Loに電気的に接続される。
【0169】セレクタ3631は、信号出力ユニット7
000から出力された信号SLを入力端子Sを通して入
力し、入力された信号SLに基づいて入力端子A,Bの
何れか一方の入力端子と出力端子Yを電気的に接続する
切換器であり、信号SLが0のときには、入力端子Aと
出力端子Yを電気的に接続し、信号SLが1のときに
は、入力端子Bと出力端子Yを電気的に接続する。
【0170】第1フリップフロップ3632は、Dフリ
ップフロップからなり、入力端子s,iおよび出力端子
oを有する。入力端子sは、信号出力ユニット7000
の出力端子P1に電気的に接続される。入力端子iは、
セレクタ3631の出力端子Yに電気的に接続され、出
力端子oは、第2フリップフロップ3633の入力端子
iに電気的に接続される。
【0171】第1フリップフロップ3632は、信号出
力ユニット7000から出力されたクロックパルス信号
CK1を入力端子sを通して入力し、入力されたクロッ
クパルス信号CK1の各パルスの立ち上がりに同期し
て、入力端子iに入力されたデータを出力端子oにラッ
チする。第2フリップフロップ3633は、Dフリップ
フロップからなり、入力端子s,iおよび出力端子oを
有する。入力端子sは、信号出力ユニット7000の出
力端子P1に電気的に接続され、入力端子iは、第1フ
リップフロップ3632の出力端子oに電気的に接続さ
れる。また、出力端子oは、出力端子YUoを介して同
列のプロセッサエレメントPE(x,2)の入力端子Y
Uiに電気的に接続され、出力端子YLoを介して第1
サイドレジスタSR(x−1,3)の入力端子YLiに
電気的に接続される。
【0172】第2フリップフロップ3633は、信号出
力ユニット7000から出力されたクロックパルス信号
CK1を入力端子sを通して入力し、入力されたクロッ
クパルス信号CK1の各パルスの立ち上がりに同期し
て、入力端子iに入力されたデータを出力端子oにラッ
チする。次に、セグメントブロック特定ユニット400
0のブロック図を説明する。図23に示すように、セグ
メントブロック特定ユニット4000は、最小セグメン
トブロックディストーション検出ユニット4100、セ
グメント動きベクトル垂直成分検出ユニット4200お
よびセグメント動きベクトル水平成分検出ユニット43
00によって構成される。
【0173】最小セグメントブロックディストーション
検出ユニット4100は、セグメントブロックディスト
ーション算出ユニット3000で算出された複数の第1
セグメントブロックディストーションおよび複数の第2
セグメントブロックディストーションを入力し、入力さ
れた第1セグメントブロックディストーションの中から
最小の値をもつ第1セグメントブロックディストーショ
ンを検出するとともに、入力された複数の第2セグメン
トブロックディストーションの中から最小の値をもつ第
2セグメントブロックディストーションを検出する。
【0174】セグメント動きベクトル垂直成分検出ユニ
ット4200は、最小セグメントブロックディストーシ
ョン検出ユニット4100で検出された最小の第1セグ
メントブロックディストーションが算出されたプロセッ
サエレメントPE(x,y)の配置位置(行位置)に基
づいて上側サーチウィンドウ410内の第1セグメント
候補ブロックを特定し、特定された第1セグメント候補
ブロックによって現画像第1セグメントブロックの第1
セグメント動きベクトル垂直成分MVSg1yを検出す
るとともに、最小セグメントブロックディストーション
検出ユニット4100で検出された最小の第2セグメン
トブロックディストーションが算出されたプロセッサエ
レメントPE(x,y)の配置位置(行位置)に基づい
て下側サーチウィンドウ420内の第2セグメント候補
ブロックを特定し、特定された第2セグメント候補ブロ
ックによって現画像第2セグメントブロックの第2セグ
メント動きベクトル垂直成分MVSg2yを特定する。
【0175】セグメント動きベクトル水平成分検出ユニ
ット4300は、最小セグメントブロックディストーシ
ョン検出ユニット4100で検出された最小の第1セグ
メントブロックディストーションが算出されたプロセッ
サエレメントPE(x,y)の配置位置(列位置)に基
づいて上側サーチウィンドウ410内の第1セグメント
候補ブロックを特定し、特定された第1セグメント候補
ブロックによって現画像第1セグメントブロックの第1
セグメント動きベクトル水平成分MVSg1xを検出す
るとともに、最小セグメントブロックディストーション
検出ユニット4100で検出された最小の第2セグメン
トブロックディストーションが算出されたプロセッサエ
レメントPE(x,y)の配置位置(列位置)に基づい
て下側サーチウィンドウ420内の第2セグメント候補
ブロックを特定し、特定された第2セグメント候補ブロ
ックによって現画像第2セグメントブロックの第2セグ
メント動きベクトル水平成分MVSg2xを特定する。
以下、上記各ユニットの構成を説明する。
【0176】最小セグメントブロックディストーション
検出ユニット4100は、さらに、比較器4101、論
理和演算器4102、比較器4103、セレクタ410
4、第1フリップフロップ4105、第2フリップフロ
ップ4106、第1セレクタ付きフリップフロップ41
07および第2セレクタ付きフリップフロップ4108
によって構成される。
【0177】比較器4101は、入力端子A0,A1,
A2および出力端子M,Yを有する。入力端子A0は、
プロセッサエレエントPE(0,0)の出力端子Doに
電気的に接続され、入力端子A1は、プロセッサエレエ
ントPE(0,1)の出力端子Doに電気的に接続さ
れ、入力端子A2は、プロセッサエレエントPE(0,
2)の出力端子Doに電気的に接続される。出力端子Y
は、比較器4103の入力端子Aおよびセレクタ410
4の入力端子Bに電気的に接続される。出力端子Mは、
セグメント動きベクトル垂直成分検出ユニット4200
のセレクタ4201の入力端子Bに電気的に接続され
る。
【0178】比較器4101は、プロセッサエレエント
PE(0,0)、プロセッサエレエントPE(0,1)
およびプロセッサエレエントPE(0,2)のそれぞれ
のディストーション転送部3800の第2フリップフロ
ップ3803から出力端子Doを通して同時に出力され
た第1セグメントブロックディストーションまたは第2
セグメントブロックディストーションを、それぞれ入力
端子A0,A1,A2を通して入力し、入力された3つ
のセグメントブロックディストーションを比較し、これ
らのセグメントブロックディストーションの中で最小の
セグメントブロックディストーションを出力端子Yから
出力する。また、最小のセグメントブロックディストー
ションが入力された入力端子を示すデータLMVyを出
力端子Mから出力する。ここで、出力端子Mから出力さ
れるデータLMVyは、最小のセグメントブロックディ
ストーションが入力された入力端子が入力端子A0のと
きには0、A1のときには1、A2のときには2を表
す。
【0179】論理和演算器4102は、入力端子A,B
および出力端子Yを有する。入力端子Aは、信号出力ユ
ニット7000の出力端子P6に電気的に接続され、入
力端子Bは、第2フリップフロップ4106の出力端子
oに電気的に接続される。出力端子Yは、比較器410
3の入力端子Bに電気的に接続される。論理和演算器4
102は、信号出力ユニット7000から出力されたパ
ルス信号LD2を入力端子Aを通して入力するととも
に、第2フリップフロップ4106から出力されたデー
タを入力端子Bを通して入力し、入力された信号LD2
をビット列で表したデータと入力端子Bから入力された
データとの論理和を演算し、その演算結果を出力端子Y
にする。ここで、信号LD2が0のときには、信号LD
2に対応するデータは、すべてのビットが0で表され、
入力端子Bを通して入力されたデータが論理和の演算結
果として出力される。一方、信号LD2が1のときに
は、信号LD2に対応するデータは、すべてのビットが
1で表され、そのままこのデータが最大値として出力端
子Yを通して出力される。
【0180】比較器4103は、入力端子A,Bおよび
出力端子Yを有する。入力端子Aは、比較器4101の
出力端子Yに電気的に接続され、入力端子Bは、論理和
演算器4102の出力端子Yに電気的に接続され、出力
端子Yは、セレクタ4104の入力端子S、セグメント
動きベクトル垂直成分検出ユニット4200のセレクタ
4201の入力端子Sおよびセグメント動きベクトル水
平成分検出ユニット4300のセレクタ4302の入力
端子Sに電気的に接続される。
【0181】比較器4103は、比較器4101から出
力されたセグメントブロックディストーションを入力端
子Aを通して入力するとともに、論理和演算器4102
から出力されたデータを入力端子Bを通して入力し、入
力端子Aを通して入力されたセグメントブロックディス
トーションが入力端子Bを通して入力されたデータ以上
の大きさである場合には、出力端子Yから0を表すデー
タMinを出力し、入力端子Aを通して入力されたセグ
メントブロックディストーションが入力端子Bを通して
入力されたデータより小さい場合には、出力端子Yから
1を表すデータMinを出力する。
【0182】セレクタ4104は、入力端子S,A,B
および出力端子Yを有する。入力端子Sは、比較器41
03の出力端子Yに電気的に接続され、入力端子Aは、
第2フリップフロップ4106の出力端子oに電気的に
接続され、入力端子Bは、比較器4101の出力端子Y
に電気的に接続される。出力端子Yは、第1フリップフ
ロップ4105の入力端子iに電気的に接続される。
【0183】セレクタ4104は、比較器4103から
出力されたデータMinを入力端子Sを通して入力し、
入力されたデータMinに基づいて入力端子A,Bの何
れか一方の入力端子と出力端子Yを電気的に接続する切
換器であり、データMinが0のときには、入力端子A
と出力端子Yを電気的に接続し、データMinが1のと
きには、入力端子Bと出力端子Yを電気的に接続する。
【0184】第1フリップフロップ4105は、Dフリ
ップフロップからなり、入力端子s,iおよび出力端子
oを有する。入力端子sは、信号出力ユニット7000
の出力端子P2に電気的に接続され、入力端子iは、セ
レクタ4104の出力端子Yに電気的に接続され、出力
端子oは、第2フリップフロップ4106の入力端子i
に電気的に接続される。
【0185】第1フリップフロップ4105は、信号出
力ユニット7000から出力されたパルス信号CK2を
入力端子sを通して入力し、入力されたパルス信号CK
2の各パルスの立ち上りに同期して入力端子iに入力さ
れたデータを出力端子oにラッチする。第2フリップフ
ロップ4106は、Dフリップフロップからなり、入力
端子s,iおよび出力端子oを有する。入力端子sは、
信号出力ユニット7000の出力端子P2に電気的に接
続され、入力端子iは、第1フリップフロップ4105
の出力端子oに電気的に接続される。出力端子oは、セ
レクタ4104の入力端子A、論理和演算器4102の
入力端子B、第1セレクタ付きフリップフロップ410
7の入力端子Iおよび第2セレクタ付きフリップフロッ
プ4108の入力端子Iに電気的に接続される。
【0186】第2フリップフロップ4106は、信号出
力ユニット7000から出力されたパルス信号CK2を
入力端子sを通して入力し、入力されたパルス信号CK
2の各パルスの立ち上りに同期して入力端子iに入力さ
れたデータを出力端子oを通して出力する。第1セレク
タ付きフリップフロップ4107は、図24に示された
セレクタ付きフリップフロップ4400によって構成さ
れる。ここで、図24に示すように、セレクタ付きフリ
ップフロップ4400は、入力端子E,F,Iおよび出
力端子Oを有し、さらに、セレクタ4401およびフリ
ップフロップ4402から構成される。入力端子Fは、
信号出力ユニット7000の出力端子P2に電気的に接
続される。
【0187】セレクタ4401は、入力端子S,A,B
および出力端子Yを有し、入力端子Sは、入力端子Eと
電気的に接続され、入力端子Aは、フリップフロップ4
402の出力端子oと電気的に接続され、入力端子B
は、入力端子Iと電気的に接続される。セレクタ440
1は、入力端子Sを通して入力された信号に基づいて入
力端子Aおよび入力端子Bの何れか一方の入力端子と出
力端子Yを電気的に接続する切換器であり、入力端子S
を通して入力された信号が0のときには、入力端子Aと
出力端子Yを電気的に接続し、入力端子Sを通して入力
された信号が1のときには、入力端子Bと出力端子Yを
電気的に接続する。
【0188】フリップフロップ4402は、Dフリップ
フロップからなり、入力端子s,iおよび出力端子oを
有する。入力端子sは、入力端子Fと電気的に接続さ
れ、入力端子iは、セレクタ4401の出力端子Yに電
気的に接続され、出力端子oは、出力端子Oと電気的に
接続されるとともに、セレクタ4401の入力端子Aに
電気的に接続される。
【0189】フリップフロップ4402は、信号出力ユ
ニット7000から出力されたパルス信号CK2を入力
端子Fおよび入力端子sを通して入力し、入力されたパ
ルス信号CK2の各パルスの立ち上りに同期して入力端
子iに入力されたデータを出力端子oにラッチする。第
1セレクタ付きフリップフロップ4107の入力端子E
は、信号出力ユニット7000の出力端子P9に電気的
に接続され、入力端子Iは、第2フリップフロップ41
06の出力端子oに電気的に接続される。第1セレクタ
付きフリップフロップ4107は、信号出力ユニット7
000から出力された信号SMV1を入力端子Eを通し
て入力し、入力された信号SMV1に基づいてセレクタ
4401の入力端子と出力端子の接続を切換え、入力端
子Iから選択的に入力したデータを出力端子Oを通して
出力する。
【0190】第2セレクタ付きフリップフロップ410
8は、セレクタ付きフリップフロップ4400によって
構成される。入力端子Eは、信号出力ユニット7000
の出力端子P10に電気的に接続され、入力端子Iは、
第2フリップフロップ4106の出力端子oに電気的に
接続される。第2セレクタ付きフリップフロップ410
8は、信号出力ユニット7000から出力された信号S
MV2を入力端子Eを通して入力し、入力された信号S
MV2に基づいてセレクタ4401の入力端子と出力端
子の接続を切換え、入力端子Iから選択的に入力したデ
ータを出力端子Oを通して出力する。
【0191】次に、セグメント動きベクトル垂直成分検
出ユニット4200は、さらに、セレクタ4201、第
1フリップフロップ4202、第2フリップフロップ4
203、換算テーブル4204、第1セレクタ付きフリ
ップフロップ4205および第2セレクタ付きフリップ
フロップ4206によって構成される。セレクタ420
1は、入力端子S,A,Bおよび出力端子Yを有する。
入力端子Sは、最小セグメントブロックディストーショ
ン検出ユニット4100の比較器4103の出力端子Y
に電気的に接続され、入力端子Aは、第2フリップフロ
ップ4203の出力端子oに電気的に接続され、入力端
子Bは、最小セグメントブロックディストーション検出
ユニット4100の比較器4101の出力端子Mに電気
的に接続される。出力端子Yは、第1フリップフロップ
4202の入力端子iに電気的に接続される。
【0192】セレクタ4201は、比較器4103から
出力されたデータMinを入力端子Sを通して入力し、
入力されたデータMinに基づいて入力端子A,Bの何
れか一方の入力端子と出力端子Yを電気的に接続する切
換器であり、データMinが0のときには、入力端子A
と出力端子Yを電気的に接続し、データMinが1のと
きには、入力端子Bと出力端子Yを電気的に接続する。
【0193】第1フリップフロップ4202は、Dフリ
ップフロップからなり、入力端子s,iおよび出力端子
oを有する。入力端子sは、信号出力ユニット7000
の出力端子P2に電気的に接続され、入力端子iは、セ
レクタ4201の出力端子Yに電気的に接続され、出力
端子oは、第2フリップフロップ4203の入力端子i
に電気的に接続される。
【0194】第1フリップフロップ4202は、信号出
力ユニット7000から出力されたパルス信号CK2を
入力端子sを通して入力し、入力されたパルス信号CK
2の各パルスの立ち上りに同期して入力端子iに入力さ
れたデータを出力端子oにラッチする。第2フリップフ
ロップ4203は、Dフリップフロップからなり、入力
端子s,iおよび出力端子oを有する。入力端子sは、
信号出力ユニット7000の出力端子P2に電気的に接
続され、入力端子iは、第1フリップフロップ4203
の出力端子oに電気的に接続され、出力端子oは、換算
テーブル4204の入力端子およびセレクタ4201の
入力端子Aに電気的に接続される。
【0195】第2フリップフロップ4203は、信号出
力ユニット7000から出力されたパルス信号CK2を
入力端子sを通して入力し、入力されたパルス信号CK
2の各パルスの立ち上りに同期して入力端子iに入力さ
れたデータを出力端子oにラッチする。換算テーブル4
204は、入力端子および出力端子を有し、入力端子
は、第2フリップフロップ4203の出力端子oに電気
的に接続され、出力端子は、第1セレクタ付きフリップ
フロップ4205の入力端子Iおよび第2セレクタ付き
フリップフロップ4206の入力端子Iに電気的に接続
される。
【0196】換算テーブル4204は、入力端子に入力
されたデータMyを垂直方向の動きベクトルMVyを表
すデータに換算して出力端子に出力する。第1セレクタ
付きフリップフロップ4205は、セレクタ付きフリッ
プフロップ4400によって構成される。入力端子E
は、信号出力ユニット7000の出力端子P9に電気的
に接続され、入力端子Iは、換算テーブル4204の出
力端子に電気的に接続される。第1セレクタ付きフリッ
プフロップ4205は、信号出力ユニット7000から
出力された信号SMV1を入力端子Eを通して入力し、
入力された信号SMV1に基づいてセレクタ4401の
入力端子と出力端子の接続を切換え、入力端子Iから選
択的に入力したデータを出力端子Oから出力する。
【0197】第2セレクタ付きフリップフロップ420
6は、セレクタ付きフリップフロップ4400によって
構成される。入力端子Eは、信号出力ユニット7000
の出力端子P10に電気的に接続され、入力端子Iは、
換算テーブル4204の出力端子に電気的に接続され
る。第2セレクタ付きフリップフロップ4206は、信
号出力ユニット7000から出力された信号SMV2を
入力端子Eを通して入力し、入力された信号SMV2に
基づいてセレクタ4401入力端子と出力端子の接続を
切換え、入力端子Iから選択的に入力したデータを出力
端子Oから出力する。
【0198】次に、セグメント動きベクトル水平成分検
出ユニット4300は、さらに、カウンタ4301、セ
レクタ4302、第1フリップフロップ4303、第2
フリップフロップ4304、換算テーブル4305、第
1セレクタ付きフリップフロップ4306および第2セ
レクタ付きフリップフロップ4307によって構成され
る。
【0199】カウンタ4301は、入力端子CL,E
N,CKおよび出力端子Qnを有する。入力端子CL
は、信号出力ユニット7000の出力端子P5に電気的
に接続され、入力端子ENは、信号出力ユニット700
0の出力端子P8に電気的に接続され、入力端子CK
は、信号出力ユニット7000の出力端子P2に電気的
に接続され、出力端子Qnは、セレクタ4302の入力
端子Bに電気的に接続される。
【0200】カウンタ4301は、予め内部に数値を表
すデータLMVxをもち、信号出力ユニット7000か
ら出力されたパルス信号LD1,CTE,CK2をそれ
ぞれ入力端子CL,EN,CKを通して入力し、入力端
子CLを通して入力されたパルス信号LD1が0から1
に立ち上がるタイミングに同期してこの内部データLM
Vxを0にリセットするとともに、入力端子ENを通し
て入力されたパルス信号CTEが1であり、入力端子C
Kを通して入力されたパルス信号CK2が0から1に立
ち上るタイミングに同期してこの内部データLMVxを
0,1,2,・・・の順にカウントアップして出力端子
Qnから出力する。
【0201】セレクタ4302は、入力端子S,A,B
および出力端子Yを有する。入力端子Sは、最小セグメ
ントブロックディストーション検出ユニット4100の
比較器4103の出力端子Yに電気的に接続され、入力
端子Aは、第2フリップフロップ4304の出力端子o
に電気的に接続され、入力端子Bは、カウンタ4301
の出力端子Qnに電気的に接続される。出力端子Yは、
第1フリップフロップ4303の入力端子iに電気的に
接続される。
【0202】セレクタ4302は、比較器4103から
出力されたデータMinを入力端子Sを通して入力し、
入力されたデータMinに基づいて入力端子A,Bの何
れか一方の入力端子と出力端子Yを電気的に接続する切
換器であり、データMinが0のときには、入力端子A
と出力端子Yを電気的に接続し、データMinが1のと
きには、入力端子Bと出力端子Yを電気的に接続する。
【0203】第1フリップフロップ4303は、Dフリ
ップフロップからなり、入力端子s,iおよび出力端子
oを有する。入力端子sは、信号出力ユニット7000
の出力端子P2に電気的に接続され、入力端子iは、セ
レクタ4302の出力端子Yに電気的に接続され、出力
端子oは、第2フリップフロップ4304の入力端子i
に電気的に接続される。
【0204】第1フリップフロップ4303は、信号出
力ユニット7000から出力されたパルス信号CK2を
入力端子sを通して入力し、入力されたパルス信号CK
2の各パルスの立ち上りに同期して入力端子iに入力さ
れたデータを出力端子oにラッチする。第2フリップフ
ロップ4304は、Dフリップフロップからなり、入力
端子s,iおよび出力端子oを有する。入力端子sは、
信号出力ユニット7000の出力端子P2に電気的に接
続され、入力端子iは、第1フリップフロップ4303
の出力端子oに電気的に接続され、出力端子oは、換算
テーブル4305の入力端子およびセレクタ4302の
入力端子Aに電気的に接続される。
【0205】第2フリップフロップ4304は、信号出
力ユニット7000から出力されたパルス信号CK2を
入力端子sを通して入力し、入力されたパルス信号CK
2の各パルスの立ち上りに同期して入力端子iに入力さ
れたデータを出力端子oにラッチする。換算テーブル4
305は、入力端子および出力端子を有し、入力端子
は、第2フリップフロップ4304の出力端子oに電気
的に接続され、出力端子は、第1セレクタ付きフリップ
フロップ4306の入力端子Iおよび第2セレクタ付き
フリップフロップ4307の入力端子Iに電気的に接続
される。
【0206】換算テーブル4305は、入力端子に入力
されたデータMxを水平方向の動きベクトルMVxを表
すデータに換算して出力端子に出力する。第1セレクタ
付きフリップフロップ4306は、セレクタ付きフリッ
プフロップ4400によって構成される。入力端子E
は、信号出力ユニット7000の出力端子P9に電気的
に接続され、入力端子Iは、換算テーブル4305の出
力端子に電気的に接続される。第1セレクタ付きフリッ
プフロップ4306は、信号出力ユニット7000から
出力された信号SMV1を入力端子Eを通して入力し、
入力された信号SMV1に基づいてセレクタ4401の
入力端子と出力端子の接続を切換え、入力端子Iから選
択的に入力したデータを出力端子Oから出力する。
【0207】第2セレクタ付きフリップフロップ430
7は、セレクタ付きフリップフロップ4400によって
構成される。入力端子Eは、信号出力ユニット7000
の出力端子P10に電気的に接続され、入力端子Iは、
換算テーブル4305の出力端子に電気的に接続され
る。第2セレクタ付きフリップフロップ4307は、信
号出力ユニット7000から出力された信号SMV2を
入力端子Eを通して入力し、入力された信号SMV2に
基づいてセレクタ4401の入力端子と出力端子の接続
を切換え、入力端子Iから選択的に入力したデータを出
力端子Oから出力する。
【0208】次に、フィールドブロックディストーショ
ン算出ユニット5000について説明する。図25に示
すように、フィールドブロックディストーション算出ユ
ニット5000は、第1フィールドブロックディストー
ション算出ユニット5100、第2フィールドブロック
ディストーション算出ユニット5200および第3フィ
ールドブロックディストーション算出ユニット5300
によって構成されている。
【0209】第1フィールドブロックディストーション
算出ユニット5100は、入力端子A0および出力端子
Y0を有し、さらに、フリップフロップ5001、加算
器5002およびセレクタ付きフリップフロップ500
3によって構成される。入力端子A0は、セグメントブ
ロックディストーション算出ユニット3000のプロセ
ッサエレメントPE(0,0)の出力端子Doに電気的
に接続され、出力端子Y0は、後述するフィールドブロ
ック特定ユニット6000の比較器6101の入力端子
A0に電気的に接続される。
【0210】第1フィールドブロックディストーション
算出ユニット5100は、プロセッサエレメントPE
(0,0)から出力された第1セグメントブロックディ
ストーションおよび第2セグメントブロックディストー
ションを入力端子A0を通して入力し、入力された第1
セグメントブロックディストーションと第2セグメント
ブロックディストーションを加算してフィールドブロッ
クディストーションを算出し、算出されたフィールドブ
ロックディストーションを出力端子B0を通して出力す
る。
【0211】フリップフロップ5001は、Dフリップ
フロップからなり、入力端子s,iおよび出力端子oを
有する。入力端子sは、信号出力ユニット7000の出
力端子P2に電気的に接続され、入力端子iは、入力端
子A0に電気的に接続され、出力端子oは、加算器50
02の入力端子Aに電気的に接続される。フリップフロ
ップ5001は、信号出力ユニット7000から出力さ
れたパルス信号CK2を入力端子sを通して入力し、入
力されたパルス信号CK2の各パルスの立ち上りに同期
して入力端子iに入力されたデータを出力端子oにラッ
チする。
【0212】加算器5002は、入力端子A,Bおよび
出力端子Yを有し、入力端子Aは、フリップフロップ5
001の出力端子oに電気的に接続され、入力端子B
は、入力端子A0に電気的に接続され、出力端子Yは、
セレクタ付きフリップフロップ5003の入力端子Iに
電気的に接続される。加算器5002は、入力端子Aを
通して入力されたデータと入力端子Bを通して入力され
たデータとを加算して、出力端子Yから出力する。
【0213】セレクタ付きフリップフロップ5003
は、セレクタ付きフリップフロップ4400によって構
成される。入力端子Eは、信号出力ユニット7000の
出力端子P8に電気的に接続され、入力端子Iは、加算
器5002の出力端子Yに電気的に接続される。セレク
タ付きフリップフロップ5003は、信号出力ユニット
7000から出力された信号CTEを入力端子Eを通し
て入力し、入力された信号CTEに基づいてセレクタ4
401の入力端子と出力端子の接続を切換え、入力端子
Iから選択的に入力したデータを出力端子Oから出力す
る。
【0214】次に、第2フィールドブロックディストー
ション算出ユニット5200は、入力端子A1および出
力端子Y1を有し、同様に、フリップフロップ500
1、加算器5002およびセレクタ付きフリップフロッ
プ5003によって構成される。入力端子A1は、セグ
メントブロックディストーション算出ユニット3000
のプロセッサエレメントPE(0,1)の出力端子Do
に電気的に接続され、出力端子Y1は、後述するフィー
ルドブロック特定ユニット6000の比較器6101の
入力端子A1に電気的に接続される。
【0215】第2フィールドブロックディストーション
算出ユニット5200は、プロセッサエレメントPE
(0,1)から出力された第1セグメントブロックディ
ストーションおよび第2セグメントブロックディストー
ションを入力端子B1を通して入力し、入力された第1
セグメントブロックディストーションと第2セグメント
ブロックディストーションを加算して、フィールドブロ
ックディストーションを出力端子Y1を通して出力す
る。
【0216】次に、第3フィールドブロックディストー
ション算出ユニット5300は、入力端子A2および出
力端子B2を有し、同様に、フリップフロップ500
1、加算器5002およびセレクタ付きフリップフロッ
プ5003によって構成される。入力端子A2は、セグ
メントブロックディストーション算出ユニット3000
のプロセッサエレメントPE(0,2)の出力端子Do
に電気的に接続され、出力端子Y2は、後述するフィー
ルドブロック特定ユニット6000の比較器6101の
入力端子A2に電気的に接続される。
【0217】第3フィールドブロックディストーション
算出ユニット5300は、プロセッサエレメントPE
(0,2)から出力された第1セグメントブロックディ
ストーションおよび第2セグメントブロックディストー
ションを入力端子A2を通して入力し、入力された第1
セグメントブロックディストーションと第2セグメント
ブロックディストーションを加算して、フィールドブロ
ックディストーションを出力端子Y2を通して出力す
る。
【0218】次に、フィールドブロック特定ユニット6
000のブロック図を説明する。図26に示すように、
フィールドブロック特定ユニット6000は、最小フィ
ールドブロックディストーション検出ユニット610
0、フィールド動きベクトル垂直成分検出ユニット62
00およびフィールド動きベクトル水平成分検出ユニッ
ト6300によって構成される。
【0219】最小フィールドブロックディストーション
検出ユニット6100は、フィールドブロックディスト
ーション算出ユニット5000で算出された複数のフィ
ールドブロックディストーションを入力し、入力された
フィールドブロックディストーションの中から最小の値
をもつフィールドブロックディストーションを検出す
る。
【0220】フィールド動きベクトル垂直成分検出ユニ
ット6200は、最小フィールドブロックディストーシ
ョン検出ユニット6100で検出された最小のフィール
ドブロックディストーションが算出されたプロセッサエ
レメントPE(x,y)の配置位置(行位置)に基づい
てサーチウィンドウ400内のフィールド候補ブロック
を特定し、特定されたフィールド候補ブロックによって
現画像フィールドブロック200のフィールド動きベク
トルの垂直成分MVFiyを特定する。
【0221】フィールド動きベクトル水平成分検出ユニ
ット6300は、最小フィールドブロックディストーシ
ョン検出ユニット6100で検出された最小のフィール
ドブロックディストーションが算出されたプロセッサエ
レメントPE(x,y)の配置位置(列位置)に基づい
てサーチウィンドウ400内のフィールド候補ブロック
を特定し、特定されたフィールド候補ブロックによって
現画像フィールドブロック200のフィールド動きベク
トルの水平成分MVFixを特定する。
【0222】最小フィールドブロックディストーション
検出ユニット6100は、さらに、比較器6101、論
理和演算器6102、比較器6103、セレクタ610
4、フリップフロップ6105、セレクタ付きフリップ
フロップ6106によって構成される。比較器6101
は、入力端子A0,A1,A2および出力端子M,Yを
有する。入力端子A0,A1,A2は、それぞれフィー
ルドブロックディストーション算出ユニット5000の
出力端子Y0,Y1,Y2に電気的に接続される。出力
端子Yは、比較器6103の入力端子Aおよびセレクタ
6104の入力端子Bに電気的に接続される。出力端子
Mは、フィールド動きベクトル垂直成分検出ユニット6
200のセレクタ6201の入力端子Bに電気的に接続
される。
【0223】比較器6101は、フィールドブロックデ
ィストーション算出ユニット5000から出力端子Y
0,Y1,Y2を通して同時に出力されたフィールドブ
ロックディストーションを、それぞれ入力端子A0,A
1,A2を通して入力し、入力された3つのフィールド
ブロックディストーションを比較し、これらのフィール
ドブロックディストーションの中で最小のフィールドブ
ロックディストーションを出力端子Yから出力する。ま
た、最小のフィールドブロックディストーションが入力
された入力端子を示すデータLMVyを出力端子Mから
出力する。ここで、出力端子Mから出力されるデータL
MVyは、最小のフィールドブロックディストーション
が入力された入力端子が入力端子A0のときには0、A
1のときには1、A2のときには2を表す。
【0224】論理和演算器6102は、入力端子A,B
および出力端子Yを有する。入力端子Aは、信号出力ユ
ニット7000の出力端子P7に電気的に接続され、入
力端子Bは、フリップフロップ6105の出力端子oに
電気的に接続される。出力端子Yは、比較器6103の
入力端子Bに電気的に接続される。論理和演算器610
2は、信号出力ユニット7000から出力されたパルス
信号LD3を入力端子Aを通して入力するとともに、フ
リップフロップ6105から出力されたデータを入力端
子Bを通して入力し、入力された信号LD3をビット列
で表したデータと入力端子Bから入力されたデータとの
論理和を演算し、その演算結果を出力端子Yにする。こ
こで、信号LD3が0のときには、信号LD3に対応す
るデータは、すべてのビットが0で表され、入力端子B
から入力されたデータが論理和の演算結果として出力さ
れる。一方、信号LD3が1のときには、信号LD3に
対応するデータは、すべてのビットが1で表され、その
ままこのデータが最大値として出力端子Yを通して出力
される。
【0225】比較器6103は、入力端子A,Bおよび
出力端子Yを有する。入力端子Aは、比較器6101の
出力端子Yに電気的に接続され、入力端子Bは、論理和
演算器6102の出力端子Yに電気的に接続され、出力
端子Yは、セレクタ6104の入力端子S、フィールド
動きベクトル垂直成分検出ユニット6200のセレクタ
6201の入力端子Sおよびフィールド動きベクトル水
平成分検出ユニット6300のセレクタ6302の入力
端子Sに電気的に接続される。
【0226】比較器6103は、比較器6101から出
力されたフィールドブロックディストーションを入力端
子Aを通して入力するとともに、論理和演算器6102
から出力されたデータを入力端子Bを通して入力し、入
力端子Aを通して入力されたフィールドブロックディス
トーションが入力端子Bを通して入力されたデータ以上
の大きさである場合には、出力端子Yから0を表すデー
タMinを出力し、入力端子Aを通して入力されたフィ
ールドブロックディストーションが入力端子Bを通して
入力されたデータより小さい場合には、出力端子Yから
1を表すデータMinを出力する。
【0227】セレクタ6104は、入力端子S,A,B
および出力端子Yを有する。入力端子Sは、比較器61
03の出力端子Yに電気的に接続され、入力端子Aは、
フリップフロップ6105の出力端子oに電気的に接続
され、入力端子Bは、比較器6101の出力端子Yに電
気的に接続される。出力端子Yは、フリップフロップ6
105の入力端子iに電気的に接続される。
【0228】セレクタ6104は、比較器6103から
出力されたデータMinを入力端子Sを通して入力し、
入力されたデータMinに基づいて入力端子A,Bの何
れか一方の入力端子と出力端子Yを電気的に接続する切
換器であり、データMinが0のときには、入力端子A
と出力端子Yを電気的に接続し、データMinが1のと
きには、入力端子Bと出力端子Yを電気的に接続する。
【0229】フリップフロップ6105は、Dフリップ
フロップからなり、入力端子s,iおよび出力端子oを
有する。入力端子sは、信号出力ユニット7000の出
力端子P2に電気的に接続され、入力端子iは、セレク
タ6104の出力端子Yに電気的に接続され、出力端子
oは、セレクタ6104の入力端子A、論理和演算器6
102の入力端子Bおよびセレクタ付きフリップフロッ
プ6106の入力端子Iに電気的に接続される。
【0230】フリップフロップ6105は、信号出力ユ
ニット7000から出力されたパルス信号CK2を入力
端子sを通して入力し、入力されたパルス信号CK2の
各パルスの立ち上りに同期して入力端子iに入力された
データを出力端子oにラッチする。セレクタ付きフリッ
プフロップ6106は、セレクタ付きフリップフロップ
4400によって構成される。入力端子Eは、信号出力
ユニット7000の出力端子P10に電気的に接続さ
れ、入力端子Iは、フリップフロップ6105の出力端
子oに電気的に接続される。セレクタ付きフリップフロ
ップ6106は、信号出力ユニット7000から出力さ
れた信号SMV2を入力端子Eを通して入力し、入力さ
れた信号SMV2に基づいてセレクタ4401の入力端
子と出力端子の接続を切換え、入力端子Iから選択的に
入力したデータを出力端子Oから出力する。
【0231】次に、フィールド動きベクトル垂直成分検
出ユニット6200は、さらに、セレクタ6201、フ
リップフロップ6202、換算テーブル6203および
セレクタ付きフリップフロップ6204によって構成さ
れる。セレクタ6201は、入力端子S,A,Bおよび
出力端子Yを有する。入力端子Sは、最小フィールドブ
ロックディストーション検出ユニット6100の比較器
6103の出力端子Yに電気的に接続され、入力端子A
は、フリップフロップ6202の出力端子oに電気的に
接続され、入力端子Bは、最小フィールドブロックディ
ストーション検出ユニット6100の比較器6101の
出力端子Mに電気的に接続される。出力端子Yは、フリ
ップフロップ6202の入力端子iに電気的に接続され
る。
【0232】セレクタ6201は、比較器6103から
出力されたデータMinを入力端子Sを通して入力し、
入力されたデータMinに基づいて入力端子A,Bの何
れか一方の入力端子と出力端子Yを電気的に接続する切
換器であり、データMinが0のときには、入力端子A
と出力端子Yを電気的に接続し、データMinが1のと
きには、入力端子Bと出力端子Yを電気的に接続する。
【0233】フリップフロップ6202は、Dフリップ
フロップからなり、入力端子s,iおよび出力端子oを
有する。入力端子sは、信号出力ユニット7000の出
力端子P2に電気的に接続され、入力端子iは、セレク
タ6201の出力端子Yに電気的に接続され、出力端子
oは、換算テーブル6203の入力端子およびセレクタ
6201の入力端子Aに電気的に接続される。
【0234】フリップフロップ6202は、信号出力ユ
ニット7000から出力されたパルス信号CK2を入力
端子sを通して入力し、入力されたパルス信号CK2の
各パルスの立ち上りに同期して入力端子iに入力された
データを出力端子oにラッチする。換算テーブル620
3は、入力端子および出力端子を有し、入力端子は、フ
リップフロップ6202の出力端子oに電気的に接続さ
れ、出力端子は、セレクタ付きフリップフロップ620
4の入力端子Iに電気的に接続される。換算テーブル6
203は、入力端子に入力されたデータを垂直方向の動
きベクトルMVyを表すデータに換算して出力端子に出
力する。
【0235】セレクタ付きフリップフロップ6204
は、セレクタ付きフリップフロップ4400によって構
成される。入力端子Eは、信号出力ユニット7000の
出力端子P10に電気的に接続され、入力端子Iは、換
算テーブル6203の出力端子に電気的に接続される。
セレクタ付きフリップフロップ6204は、信号出力ユ
ニット7000から出力された信号SMV2を入力端子
Eを通して入力し、入力された信号SMV2に基づいて
セレクタ4401の入力端子と出力端子の接続を切換
え、入力端子Iから選択的に入力したデータを出力端子
Oから出力する。
【0236】次に、フィールド動きベクトル水平成分検
出ユニット6300は、さらに、カウンタ6301、セ
レクタ6302、フリップフロップ6303、換算テー
ブル6304およびセレクタ付きフリップフロップ63
05によって構成される。カウンタ6301は、入力端
子CL,EN,CKおよび出力端子Qnを有する。入力
端子CLは、信号出力ユニット7000の出力端子P6
に電気的に接続され、入力端子ENは、信号出力ユニッ
ト7000の出力端子P8に電気的に接続され、入力端
子CKは、信号出力ユニット7000の出力端子P2に
電気的に接続され、出力端子Qnは、セレクタ6302
の入力端子Bに電気的に接続される。
【0237】カウンタ6301は、予め内部に数値を表
すデータLMVxを有し、信号出力ユニット7000か
ら出力されたパルス信号LD2,CTE,CK2をそれ
ぞれ入力端子CL,EN,CKを通して入力し、入力端
子CLを通して入力されたパルス信号LD2の立ち上り
に同期して、この内部データLMVxを0にリセットす
るとともに、入力端子ENを通して入力されたパルス信
号CTEが1であり、入力端子CKを通して入力された
パルス信号CK2がともに0から1に立ち上るタイミン
グに同期して順次この内部データLMVxを0,1,
2,・・・の順にカウントアップして出力端子Qnから
出力する。
【0238】セレクタ6302は、入力端子S,A,B
および出力端子Yを有する。入力端子Sは、最小フィー
ルドブロックディストーション検出ユニット6100の
比較器6103の出力端子Yに電気的に接続され、入力
端子Aは、フリップフロップ6303の出力端子oに電
気的に接続され、入力端子Bは、カウンタ6301の出
力端子Qnに電気的に接続される。出力端子Yは、フリ
ップフロップ6303の入力端子iに電気的に接続され
る。
【0239】セレクタ6302は、比較器6103から
出力されたデータMinを入力端子Sを通して入力し、
入力されたデータMinに基づいて入力端子A,Bの何
れか一方の入力端子と出力端子Yを電気的に接続する切
換器であり、データMinが0のときには、入力端子A
と出力端子Yを電気的に接続し、データMinが1のと
きには、入力端子Bと出力端子Yを電気的に接続する。
【0240】フリップフロップ6303は、Dフリップ
フロップからなり、入力端子s,iおよび出力端子oを
有する。入力端子sは、信号出力ユニット7000の出
力端子P2に電気的に接続され、入力端子iは、セレク
タ6302の出力端子Yに電気的に接続され、出力端子
oは、換算テーブル6304の入力端子およびセレクタ
6302の入力端子Aに電気的に接続される。
【0241】フリップフロップ6303は、信号出力ユ
ニット7000から出力されたパルス信号CK2を入力
端子sを通して入力し、入力されたパルス信号CK2の
各パルスの立ち上りに同期して入力端子iに入力された
データを出力端子oにラッチする。換算テーブル630
4は、入力端子および出力端子を有し、入力端子は、フ
リップフロップ6303の出力端子oに電気的に接続さ
れ、出力端子は、セレクタ付きフリップフロップ630
5の入力端子Iに電気的に接続される。換算テーブル6
304は、入力端子に入力されたデータを水平方向の動
きベクトルMVxを表すデータに換算して出力端子に出
力する。
【0242】セレクタ付きフリップフロップ6305
は、セレクタ付きフリップフロップ4400によって構
成される。入力端子Eは、信号出力ユニット7000の
出力端子P10に電気的に接続され、入力端子Iは、換
算テーブル6305の出力端子に電気的に接続される。
セレクタ付きフリップフロップ6305は、信号出力ユ
ニット7000から出力された信号SMV2を入力端子
Eを通して入力し、入力された信号SMV2に基づいて
セレクタ4401の入力端子と出力端子の接続を切換
え、入力端子Iから選択的に入力したデータを出力端子
Oから出力する。
【0243】次に、作用を説明する。図7〜図11に示
されたタイムチャートに基づいて動きベクトルを探索す
る動作を説明する。始めに、図7および図8のタイムチ
ャートに基づいてセグメントブロックディストーション
算出ユニット3000の各プロセッサエレメントPE
(x,y)において、プロセッサエレメントPE(x,
y)と位置的に対応する第1セグメント候補ブロック5
10と現画像第1セグメントブロック210とのそれぞ
れの第1セグメントブロックディストーション、並び
に、プロセッサエレメントPE(x,y)と位置的に対
応する第2セグメント候補ブロック520と現画像第2
セグメントブロック220とのそれぞれの第2セグメン
トブロックディストーションを時分割で求める動作を説
明する。
【0244】各プロセッサエレメントPE(x,y)お
よび各レジスタ(x,y)は、行方向および列方向に隣
接する他の各プロセッサエレメントPE(x,y)およ
び各レジスタ(x,y)間でサーチウィンドウ400の
画素データを転送する。また、以下に示す図27〜図4
3は、クロックパルス信号CK1の各パルスの立ち上が
りに同期して各プロセッサエレメントPE(x,y)お
よび各レジスタ(x,y)の第1フリップフロップ36
02,3612,3622,3632および第2フリッ
プフロップ3603,3613,3623,3633に
ラッチされたサーチウィンドウ400の画素データを示
しており、右側が第1フリップフロップ3602にラッ
チされた画素データを示し、左側が第2フリップフロッ
プ3603にラッチされた画素データを示している。
【0245】まず、クロックパルス信号CK1の1クロ
ック目に同期して、図27に示すように、画素データb
(0,1)がサーチウィンドウデータ出力ユニット20
00の出力端子S0から入力レジスタIR(3,0)の
第1フリップフロップ3612にラッチされ、同時に、
画素データb(0,3)がサーチウィンドウデータ出力
ユニット2000の出力端子S1から入力レジスタIR
(3,2)の第1フリップフロップ3612にラッチさ
れる。
【0246】このとき、各プロセッサエレメントPE
(x,y)の転送方向選択部3600のセレクタ360
1の出力端子Yは、入力端子Cと電気的に接続されてい
る。入力レジスタIR(3,1)の転送方向選択部36
10のセレクタ3611の出力端子Yは、入力端子Aと
電気的に接続されている。各第1サイドレジスタSR
(x,−1)の転送方向選択部3620のセレクタ36
21の出力端子Yは、入力端子Bと電気的に接続されて
いる。各第2サイドレジスタSR(x,3)の転送方向
選択部3630のセレクタ3631の出力端子Yは、入
力端子Bと電気的に接続されている。
【0247】次に、クロックパルス信号CK1の2クロ
ック目では、各プロセッサエレメントPE(x,y)の
転送方向選択部3600のセレクタ3601、入力レジ
スタIR(3,1)の転送方向選択部3610のセレク
タ3611、各第1サイドレジスタSR(x,y)の転
送方向選択部3620のセレクタ3621のそれぞれの
出力端子Yは、クロックパルス信号CK1の1クロック
目と同様に電気的に接続されている。
【0248】このため、図28に示すように、画素デー
タb(0,1)およびb(0,3)は、それぞれ入力レ
ジスタIR(3,y)の第1フリップフロップ3612
から同じ入力レジスタIR(3,y)の第2フリップフ
ロップ3613にラッチされる。また、同時に、画素デ
ータb(0,3)がサーチウィンドウデータ出力ユニッ
ト2000の出力端子S0から入力レジスタIR(3,
0)の第1フリップフロップ3612にラッチされ、同
時に、画素データb(0,5)がサーチウィンドウデー
タ出力ユニット2000の出力端子S1から入力レジス
タIR(3,2)の第1フリップフロップ3612にラ
ッチされる。
【0249】次に、クロックパルス信号CK1の3クロ
ック目では、各プロセッサエレメントPE(x,y)の
転送方向選択部3600のセレクタ3601の出力端子
Yは、入力端子Aと電気的に接続されており、入力レジ
スタIR(3,1)の転送方向選択部3610のセレク
タ3611の出力端子Yは、入力端子Aと電気的に接続
されており、各第1サイドレジスタSR(x,−1)の
転送方向選択部3620のセレクタ3621の出力端子
Yは、入力端子Aと電気的に接続されおり、各第2サイ
ドレジスタSR(x,3)の転送方向選択部3630の
セレクタ3631の出力端子Yは、入力端子Aと電気的
に接続されいる。
【0250】このため、図29に示すように、画素デー
タb(0,1)は、入力レジスタIR(3,0)の第2
フリップフロップ3613から入力レジスタIR(3,
1)の第1フリップフロップ3612にラッチされ、同
時に、画素データb(0,3)は、入力レジスタIR
(3,2)の第2フリップフロップ3613から第2サ
イドレジスタSR(3,3)の第1フリップフロップ3
632にラッチされる。
【0251】また、同時に、画素データb(0,3)お
よびb(0,5)は、それぞれ入力レジスタIR(3,
y)の第1フリップフロップ3612から同じ入力レジ
スタIR(3,y)の第2フリップフロップ3613に
ラッチされる。同時に、画素データb(0,0)がサー
チウィンドウデータ出力ユニット2000の出力端子S
0から入力レジスタIR(3,0)の第1フリップフロ
ップ3612にラッチされ、同時に、画素データb
(0,2)がサーチウィンドウデータ出力ユニット20
00の出力端子S1から入力レジスタIR(3,2)の
第1フリップフロップ3612にラッチされる。
【0252】次に、クロックパルス信号CK1の4クロ
ック目では、各プロセッサエレメントPE(x,y)の
転送方向選択部3600のセレクタ3601、入力レジ
スタIR(3,1)の転送方向選択部3610のセレク
タ3611、各第1サイドレジスタSR(x,y)の転
送方向選択部3620のセレクタ3621のそれぞれの
出力端子Yは、クロックパルス信号CK1の3クロック
目と同様に電気的に接続されている。
【0253】このため、図30に示すように、画素デー
タb(0,1)は、入力レジスタIR(3,1)の第1
フリップフロップ3612から同じ入力レジスタIR
(3,1)の第2フリップフロップ3613にラッチさ
れ、同時に、画素データb(0,3)は、第2サイドレ
ジスタSR(3,3)の第1フリップフロップ3632
から同じ第2サイドレジスタSR(3,3)の第2フリ
ップフロップ3633にラッチされる。
【0254】また、同時に、画素データb(0,3)
は、入力レジスタIR(3,0)の第2フリップフロッ
プ3613から入力レジスタIR(3,1)の第1フリ
ップフロップ3612にラッチされ、同時に、画素デー
タb(0,5)は、入力レジスタIR(3,2)の第2
フリップフロップ3613から第2サイドレジスタSR
(3,3)の第1フリップフロップ3632にラッチさ
れ、同時に、画素データb(0,0)およびb(0,
2)は、それぞれ入力レジスタIR(3,y)の第1フ
リップフロップ3612から同じ入力レジスタIR
(3,y)の第2フリップフロップ3613にラッチさ
れる。
【0255】また、同時に、画素データb(0,2)が
サーチウィンドウデータ出力ユニット2000の出力端
子S0から入力レジスタIR(3,0)の第1フリップ
フロップ3612にラッチされ、同時に、画素データb
(0,4)がサーチウィンドウデータ出力ユニット20
00の出力端子S1から入力レジスタIR(3,2)の
第1フリップフロップ3612にラッチされる。
【0256】次に、クロックパルス信号CK1の5クロ
ック目では、各プロセッサエレメントPE(x,y)の
転送方向選択部3600のセレクタ3601の出力端子
Yは、入力端子Cと電気的に接続されている。入力レジ
スタIR(3,1)の転送方向選択部3610のセレク
タ3611の出力端子Yは、入力端子Bと電気的に接続
されている。各第1サイドレジスタSR(x,−1)の
転送方向選択部3620のセレクタ3621の出力端子
Yは、入力端子Bと電気的に接続されている。各第2サ
イドレジスタSR(x,3)の転送方向選択部3630
のセレクタ3631の出力端子Yは、入力端子Bと電気
的に接続されている。
【0257】このため、図31に示すように、各入力レ
ジスタIR(3,y)の第2フリップフロップ3613
の画素データは、それぞれ4列目の各入力レジスタIR
(3,y)から3列目の同行のプロセッサエレメントP
E(2,y)の第1フリップフロップ3602にラッチ
される。また、同時に、第2サイドレジスタSR(3,
3)の第2フリップフロップ3633の画素データは、
第2サイドレジスタSR(3,3)から第2サイドレジ
スタSR(2,3)の第1フリップフロップ3632に
ラッチされ、同時に、各入力レジスタIR(3,y)の
第1フリップフロップ3612の画素データは同じ入力
レジスタIR(3,y)の第2フリップフロップ361
3にラッチされ、同時に、第2サイドレジスタSR
(3,3)の第1フリップフロップ3632の画素デー
タは同じ第2サイドレジスタSR(3,3)の第2フリ
ップフロップ3633にラッチされる。
【0258】また、同時に、画素データb(1,0)が
サーチウィンドウデータ出力ユニット2000の出力端
子S0から入力レジスタIR(3,0)の第1フリップ
フロップ3612にラッチされ、同時に、画素データb
(1,2)がサーチウィンドウデータ出力ユニット20
00の出力端子S1から入力レジスタIR(3,2)の
第1フリップフロップ3612にラッチされる。
【0259】次に、クロックパルス信号CK1の6クロ
ック目では、各プロセッサエレメントPE(x,y)の
転送方向選択部3600のセレクタ3601、入力レジ
スタIR(3,1)の転送方向選択部3610のセレク
タ3611、各第1サイドレジスタSR(x,y)の転
送方向選択部3620のセレクタ3621のそれぞれの
出力端子Yは、クロックパルス信号CK1の5クロック
目と同様に電気的に接続されている。
【0260】このため、図32に示すように、各プロセ
ッサエレメントPE(x,y)の第1フリップフロップ
3602の画素データは同じプロセッサエレメントPE
(x,y)の第2フリップフロップ3603にラッチさ
れる。また、同時に、第2サイドレジスタSR(2,
3)の第1フリップフロップ3632の画素データは同
じ第2サイドレジスタSR(2,3)の第2フリップフ
ロップ3633にラッチされ、同時に、各入力レジスタ
IR(3,y)の第2フリップフロップ3613の画素
データは、それぞれ4列目の各入力レジスタIR(3,
y)から3列目の同行のプロセッサエレメントPE
(2,y)の第1フリップフロップ3602にラッチさ
れ、同時に、第2サイドレジスタSR(3,3)の第2
フリップフロップ3633の画素データは、第2サイド
レジスタSR(2,3)の第1フリップフロップ363
2にラッチされ、同時に、各入力レジスタIR(3,
y)の第1フリップフロップ3612の画素データは同
じ入力レジスタIR(3,y)の第2フリップフロップ
3613にラッチされる。
【0261】また、同時に、画素データb(1,2)が
サーチウィンドウデータ出力ユニット2000の出力端
子S0から入力レジスタIR(3,0)の第1フリップ
フロップ3612にラッチされ、同時に、画素データb
(1,4)がサーチウィンドウデータ出力ユニット20
00の出力端子S1から入力レジスタIR(3,2)の
第1フリップフロップ3612にラッチされる。
【0262】次に、クロックパルス信号CK1の7クロ
ック目では、各プロセッサエレメントPE(x,y)の
転送方向選択部3600のセレクタ3601の出力端子
Yは、入力端子Bと電気的に接続されている。入力レジ
スタIR(3,1)の転送方向選択部3610のセレク
タ3611の出力端子Yは、入力端子Bと電気的に接続
されている。各第1サイドレジスタSR(x,−1)の
転送方向選択部3620のセレクタ3621の出力端子
Yは、入力端子Aと電気的に接続されている。各第2サ
イドレジスタSR(x,3)の転送方向選択部3630
のセレクタ3631の出力端子Yは、入力端子Aと電気
的に接続されている。
【0263】このため、図33に示すように、各プロセ
ッサエレメントPE(x,y)の第2フリップフロップ
3603の画素データはプロセッサエレメントPE
(x,y−1)の第1フリップフロップ3602または
第1サイドレジスタSR(x,−1)の第1フリップフ
ロップ3622にラッチされる。また、同時に、第2サ
イドレジスタSR(2,3)の第2フリップフロップ3
633の画素データはプロセッサエレメントPE(2,
2)の第1フリップフロップ3602にラッチされ、同
時に、各プロセッサエレメントPE(x,y)の第1フ
リップフロップ3602の画素データは同じプロセッサ
エレメントPE(x,y)の第2フリップフロップ36
03にラッチされ、同時に、第2サイドレジスタSR
(2,3)の第1フリップフロップ3632の画素デー
タは同じ第2サイドレジスタSR(2,3)の第2フリ
ップフロップ3633にラッチされ、同時に、各入力レ
ジスタIR(3,y)の第2フリップフロップ3613
の画素データは、それぞれ入力レジスタIR(3,y−
1)の第1フリップフロップ3612または第1サイド
レジスタSR(3,−1)の第1フリップフロップ36
22にラッチされ、同時に、各入力レジスタIR(3,
y)の第1フリップフロップ3612の画素データは同
じ入力レジスタIR(3,y)の第2フリップフロップ
3613にラッチされる。
【0264】また、同時に、画素データb(1,1)が
サーチウィンドウデータ出力ユニット2000の出力端
子S0から入力レジスタIR(3,0)の第1フリップ
フロップ3612にラッチされ、同時に、画素データb
(1,3)がサーチウィンドウデータ出力ユニット20
00の出力端子S1から入力レジスタIR(3,2)の
第1フリップフロップ3612にラッチされる。
【0265】次に、クロックパルス信号CK1の8クロ
ック目では、各プロセッサエレメントPE(x,y)の
転送方向選択部3600のセレクタ3601、入力レジ
スタIR(3,1)の転送方向選択部3610のセレク
タ3611、各第1サイドレジスタSR(x,y)の転
送方向選択部3620のセレクタ3621のそれぞれの
出力端子Yは、クロックパルス信号CK1の7クロック
目と同様に電気的に接続されている。
【0266】このため、図33に示すように、各プロセ
ッサエレメントPE(x,y)の第2フリップフロップ
3603の画素データはプロセッサエレメントPE
(x,y−1)の第1フリップフロップ3602または
第1サイドレジスタSR(x,−1)の第1フリップフ
ロップ3622にラッチされる。また、同時に、第2サ
イドレジスタSR(2,3)の第2フリップフロップ3
633の画素データはプロセッサエレメントPE(2,
2)の第1フリップフロップ3602にラッチされ、同
時に、各プロセッサエレメントPE(x,y)の第1フ
リップフロップ3602の画素データは同じプロセッサ
エレメントPE(x,y)の第2フリップフロップ36
03にラッチされ、同時に、第1サイドレジスタSR
(x,−1)の第1フリップフロップ3622の画素デ
ータは同じ第1サイドレジスタSR(x,−1)の第2
フリップフロップ3623にラッチされ、同時に、各入
力レジスタIR(3,y)の第2フリップフロップ36
13の画素データは、それぞれ入力レジスタIR(3,
y)から入力レジスタIR(3,y−1)の第1フリッ
プフロップ3612または第1サイドレジスタSR
(3,y−1)の第1フリップフロップ3622にラッ
チされ、同時に、各入力レジスタIR(3,y)の第1
フリップフロップ3612の画素データは同じ入力レジ
スタIR(3,y)の第2フリップフロップ3613に
ラッチされる。
【0267】また、同時に、画素データb(1,3)が
サーチウィンドウデータ出力ユニット2000の出力端
子S0から入力レジスタIR(3,0)の第1フリップ
フロップ3612にラッチされ、同時に、画素データb
(1,5)がサーチウィンドウデータ出力ユニット20
00の出力端子S1から入力レジスタIR(3,2)の
第1フリップフロップ3612にラッチされる。
【0268】すなわち、クロックパルス信号CK1の2
クロック毎に、各プロセッサエレメントPE(x,y)
のセレクタ3601の出力端子Yは、信号SU,SLに
基づいて入力端子C、入力端子A、入力端子C、入力端
子Bの順に順次に切り換えられる。同様に、入力レジス
タIR(3,1)の転送方向選択部3610のセレクタ
3611の出力端子Yは、入力端子A、入力端子A、入
力端子B、入力端子Bの順に順次切換えられる。各第1
サイドレジスタSR(x,−1)の転送方向選択部36
20のセレクタ3621の出力端子Yは、入力端子B、
入力端子A、入力端子B、入力端子Aの順に順次切換え
られ、各第2サイドレジスタSR(x,3)の転送方向
選択部3630のセレクタ3631の出力端子Yは、入
力端子B、入力端子A、入力端子B、入力端子Aの順に
順次切換えられる。
【0269】このため、各プロセッサエレメントPE
(x,y)および各レジスタ(x,y)に保持されたす
べての画素データは、以降クロックパルス信号CK1の
2クロック毎に、図12における左方向、下方向、左方
向、上方向の各プロセッサエレメントPEまたは各レジ
スタに順次に転送される。また、クロックパルス信号の
それぞれのパルスに同期してサーチウィンドウ400の
画素データが、サーチウィンドウデータ出力ユニット2
000から入力レジスタIR(3,0),IR(3,
2)にラッチされる。
【0270】次に、クロックパルス信号CK1の14ク
ロック目では、図35に示すように、1列目の各プロセ
ッサエレメントPE(x,y)および各レジスタ(x,
y)のそれぞれの第2フリップフロップ3603,36
13,3623,3633に初めて上側サーチウィンド
ウ410の画素データb(x,y)がラッチされ、同時
に、現画像ブロックデータ出力ユニット1000から各
プロセッサエレメントPE(x,y)に画素データa
(0,0)が転送される。
【0271】このとき、各プロセッサエレメントPE
(x,y)では、以下の演算処理が行われる。各プロセ
ッサエレメントPE(x,y)では、まず、画素データ
b(x,y)が第2フリップフロップ3603にラッチ
され、さらに、ディストーション算出部3700の減算
器3701の入力端子Aに入力される。一方、画素デー
タa(0,0)が現画像ブロックデータ出力ユニット1
000から減算器3701の入力端子Bに入力される。
【0272】次いで、減算器3701では、 b(x,y)−a(0,0) が算出され、さらに、正数変換器3702により正数に
変換され、加算器3704の入力端子Aに入力される。
一方、加算器3704の入力端子Bには、論理積演算器
3703の演算結果が入力されるが、クロックパルス信
号CK1の14クロック目のダウンエッジに同期して立
ち上ったパルス信号LD1が、論理積演算器3703の
入力端子Aを通して入力され、論理積演算器3703の
出力端子Yから0を表すデータが出力されるので、加算
器3704の入力端子Bに0を表すデータが入力され
る。次いで、加算器3704で |b(x,y)−a(0,0)| が算出される。
【0273】次に、クロックパルス信号CK1の15ク
ロック目では、各プロセッサエレメントPE(x,y)
の加算器3704で算出された |b(x,y)−a(0,0)| が第1フリップフロップ3705にラッチされる。ま
た、図36に示すように、1列目の各プロセッサエレメ
ントPE(x,y)および各レジスタ(x,y)のそれ
ぞれの第2フリップフロップ3603,3613,36
23,3633に初めて下側サーチウィンドウ420の
画素データb(x,y+2)がラッチされ、同時に、現
画像ブロックデータ出力ユニット1000から各プロセ
ッサエレメントPE(x,y)に画素データa(0,
2)が転送される。
【0274】このとき、各プロセッサエレメントPE
(x,y)では、以下の演算処理が行われる。各プロセ
ッサエレメントPE(x,y)では、まず、画素データ
b(x,y+2)が第2フリップフロップ3603にラ
ッチされ、さらに、ディストーション算出部3700の
減算器3701の入力端子Aに入力される。一方、画素
データa(0,2)が現画像ブロックデータ出力ユニッ
ト1000から減算器3701の入力端子Bに入力され
る。
【0275】次いで、減算器3701では、 b(x,y+2)−a(0,2) が算出され、さらに、正数変換器3702により正数に
変換され、加算器3704の入力端子Aに入力される。
一方、加算器3704の入力端子Bには、論理積演算器
3703の演算結果が入力され、ハイレベルを示すパル
ス信号LD1が論理積演算器3703の入力端子Aを通
して入力され、出力端子Yから0を表すデータが出力さ
れており、加算器3704の入力端子Bに0を表すデー
タが入力される。次いで、加算器3704で |b(x,y+2)−a(0,2)| が算出される。
【0276】次に、クロックパルス信号CK1の16ク
ロック目では、 |b(x,y)−a(0,0)| が各プロセッサエレメントPE(x,y)の第1フリッ
プフロップ3705から第2フリップフロップ3706
にラッチされ、加算器3704で算出された |b(x,y+2)−a(0,2)| が第1フリップフロップ3705にラッチされ、また、
図37に示すように、各プロセッサエレメントPE
(x,y)および各レジスタ(x,y)のそれぞれ第2
フリップフロップ3603,3613,3623,36
33に画素データb(x,y+1)がラッチされ、同時
に、現画像ブロックデータ出力ユニット1000から各
プロセッサエレメントPE(x,y)に画素データa
(0,1)が転送される。
【0277】このとき、各プロセッサエレメントPE
(x,y)では、まず、画素データb(x,y+1)が
第2フリップフロップ3603にラッチされ、次いで、
画素データb(x,y+1)は、ディストーション算出
部3700の減算器3701の入力端子Aに入力され
る。一方、画素データa(0,1)が現画像ブロックデ
ータ出力ユニット1000から減算器3701の入力端
子Bに入力される。
【0278】次いで、減算器3701では、 b(x,y+1)−a(0,1) が算出され、さらに、正数変換器3702により正数に
変換され、加算器3704の入力端子Aに入力される。
一方、加算器3704の入力端子Bには、論理積演算器
3703の演算結果が入力されるが、論理積演算器37
03では、パルス信号LD1が1から0にダウンするた
め、第2フリップフロップ3706にラッチされた |b(x,y)−a(0,0)| が入力端子Bを通して出力端子Yから出力され、次い
で、加算器3704で、 |b(x,y)−a(0,0)|+|b(x,y+1)
−a(0,1)| が算出される。
【0279】次に、クロックパルス信号CK1の17ク
ロック目では、 |b(x,y+2)−a(0,2)| が各プロセッサエレメントPE(x,y)の第1フリッ
プフロップ3705から第2フリップフロップ3706
にラッチされ、加算器3704で算出された |b(x,y)−a(0,0)|+|b(x,y+1)
−a(0,1)| が第1フリップフロップ3705にラッチされ、また、
図38に示すように、各プロセッサエレメントPE
(x,y)および各レジスタ(x,y)のそれぞれ第2
フリップフロップ3603,3613,3623,36
33に画素データb(x,y+3)がラッチされ、同時
に、現画像ブロックデータ出力ユニット1000から各
プロセッサエレメントPE(x,y)に画素データa
(0,3)が転送される。
【0280】このとき、各プロセッサエレメントPE
(x,y)では、まず、画素データb(x,y+3)が
第2フリップフロップ3603にラッチされ、次いで、
画素データb(x,y+3)は、ディストーション算出
部3700の減算器3701の入力端子Aに入力され
る。一方、画素データa(0,3)が現画像ブロックデ
ータ出力ユニット1000から減算器3701の入力端
子Bに入力される。
【0281】次いで、減算器3701では、 b(x,y+3)−a(0,3) が算出され、さらに、正数変換器3702により正数に
変換され、加算器3704の入力端子Aに入力される。
一方、加算器3704の入力端子Bには、論理積演算器
3703の演算結果が入力されるが、論理積演算器37
03では、すでにパルス信号LD1が0であるため、第
2フリップフロップ3706にラッチされた |b(x,y+2)−a(0,2)| が入力端子Bを通して出力端子Yから出力され、次い
で、加算器3704で、 |b(x,y+2)−a(0,2)|+|b(x,y+
3)−a(0,3)| が算出される。
【0282】次に、クロックパルス信号CK1の18ク
ロック目では、 |b(x,y)−a(0,0)|+|b(x,y+1)
−a(0,1)| が各プロセッサエレメントPE(x,y)の第1フリッ
プフロップ3705から第2フリップフロップ3706
にラッチされ、加算器3704で算出された |b(x,y+2)−a(0,2)|+|b(x,y+
3)−a(0,3)| が第1フリップフロップ3705にラッチされ、また、
図39に示すように、各プロセッサエレメントPE
(x,y)および各レジスタ(x,y)の第2フリップ
フロップ3603,3613,3623,3633に画
素データb(x+1,y+1)がラッチされ、同時に、
現画像ブロックデータ出力ユニット1000から各プロ
セッサエレメントPE(x,y)に画素データa(1,
1)が転送される。
【0283】このとき、各プロセッサエレメントPE
(x,y)では、画素データb(x+1,y+1)が第
2フリップフロップ3603にラッチされ、画素データ
a(1,1)が現画像ブロックデータ出力ユニット10
00から減算器3701の入力端子Bに入力され、この
結果、 |b(x,y)−a(0,0)|+|b(x,y+1)
−a(0,1)|+|b(x+1,y+1)−a(1,
1)| が算出される。
【0284】次に、クロックパルス信号CK1の19ク
ロック目では、 |b(x,y+2)−a(0,2)|+|b(x,y+
3)−a(0,3)| が各プロセッサエレメントPE(x,y)の第1フリッ
プフロップ3705から第2フリップフロップ3706
にラッチされ、加算器3704で算出された |b(x,y)−a(0,0)|+|b(x,y+1)
−a(0,1)|+|b(x+1,y+1)−a(1,
1)| が第1フリップフロップ3705にラッチされ、また、
図40に示すように、各プロセッサエレメントPE
(x,y)および各レジスタ(x,y)の第2フリップ
フロップ3603,3613,3623,3633に画
素データb(x+1,y+3)がラッチされ、同時に、
現画像ブロックデータ出力ユニット1000から各プロ
セッサエレメントPE(x,y)に画素データa(1,
3)が転送される。
【0285】このとき、各プロセッサエレメントPE
(x,y)では、画素データa(x+1,y+3)が第
2フリップフロップ3603にラッチされ、画素データ
a(1,3)が現画像ブロックデータ出力ユニット10
00から減算器3701の入力端子Bに入力され、この
結果、 |b(x,y+2)−a(0,2)|+|b(x,y+
3)−a(0,3)|+|b(x+1,y+3)−a
(1,3)| が算出される。
【0286】次に、クロックパルス信号CK1の20ク
ロック目では、 |b(x,y)−a(0,0)|+|b(x,y+1)
−a(0,1)|+|b(x+1,y+1)−a(1,
1)| が各プロセッサエレメントPE(x,y)の第1フリッ
プフロップ3705から第2フリップフロップ3706
にラッチされ、加算器3704で算出された |b(x,y+2)−a(0,2)|+|b(x,y+
3)−a(0,3)|+|b(x+1,y+3)−a
(1,3)| が第1フリップフロップ3705にラッチされ、また、
図41に示すように、各プロセッサエレメントPE
(x,y)および各レジスタ(x,y)の第2フリップ
フロップ3603,3613,3623,3633に画
素データb(x+1,y)がラッチされ、同時に、現画
像ブロックデータ出力ユニット1000から各プロセッ
サエレメントPE(x,y)に画素データa(1,0)
が転送される。
【0287】このとき、各プロセッサエレメントPE
(x,y)では、画素データb(x+1,y)が第2フ
リップフロップ3603にラッチされ、画素データa
(0,1)が現画像ブロックデータ出力ユニット100
0から減算器3701の入力端子Bに入力され、この結
果、 |b(x,y)−a(0,0)|+|b(x,y+1)
−a(0,1)|+|b(x+1,y+1)−a(1,
1)|+|b(x+1,y)−a(1,0)| が算出される。
【0288】次に、クロックパルス信号CK1の21ク
ロック目では、 |b(x,y+2)−a(0,2)|+|b(x,y+
3)−a(0,3)|+|b(x+1,y+3)−a
(1,3)| が第1フリップフロップ3705から第2フリップフロ
ップ3706にラッチされ、加算器3704で算出され
た |b(x,y)−a(0,0)|+|b(x,y+1)
−a(0,1)|+|b(x+1,y+1)−a(1,
1)|+|b(x+1,y)−a(1,0)| が第1フリップフロップ3705にラッチされ、また、
図42に示すように、各プロセッサエレメントPE
(x,y)および各レジスタ(x,y)の第2フリップ
フロップ3603,3613,3623,3633に画
素データb(x+1,y+2)がラッチされ、同時に、
現画像ブロックデータ出力ユニット1000から各プロ
セッサエレメントPE(x,y)に画素データa(1,
2)が転送される。
【0289】このとき、各プロセッサエレメントPE
(x,y)では、画素データb(x+1,y+2)が第
2フリップフロップ3603にラッチされ、画素データ
a(1,2)が現画像ブロックデータ出力ユニット10
00から減算器3701の入力端子Bに入力され、この
結果、 |b(x,y+2)−a(0,2)|+|b(x,y+
3)−a(0,3)|+|b(x+1,y+3)−a
(1,3)|+|b(x+1,y+2)−a(1,2)
| が算出される。
【0290】すなわち、各プロセッサエレメントPE
(x,y)では、それぞれのプロセッサエレメントPE
(x,y)と位置的に対応する第1セグメント候補ブロ
ックと現画像第1セグメントブロックとの間の第1セグ
メントブロックディストーションが求められ、次いで、
クロックパルス信号CK1の1クロック後に、それぞれ
のプロセッサエレメントPE(x,y)と位置的に対応
する第2セグメント候補ブロックと現画像第2セグメン
トブロックとの間の第2セグメントブロックディストー
ションが求められたことになる。
【0291】以下、各プロセッサエレメントPE(x,
y)で算出された第1セグメントブロックディストーシ
ョンをD1(x,y)で表し、各プロセッサエレメント
PE(x,y)で算出された第2セグメントブロックデ
ィストーションをD2(x,y)で表すことにする。次
に、クロックパルス信号CK1の22クロック目では、
パルス信号CK1の立ち上りに同期して各プロセッサエ
レメントPE(x,y)の第1フリップフロップ370
5に保持されたそれぞれのD1(x,y)が第2フリッ
プフロップ3706にラッチされる。また、各プロセッ
サエレメントPE(x,y)の加算器3704で算出さ
れたそれぞれのD2(x,y)が第1フリップフロップ
3705にラッチされる。また、クロックパルス信号C
K1の22クロック目のダウンエッジに同期してパルス
信号LD1が立ち上り、各プロセッサエレメントPE
(0,0)のディストーション転送部3800のセレク
タ3801の入力端子Bと出力端子Yが電気的に接続さ
れる。
【0292】次に、クロックパルス信号CK1の23ク
ロック目では、パルス信号CK2の立ち上りに同期して
各プロセッサエレメントPE(x,y)の第2フリップ
フロップ3706に保持されたそれぞれのD1(x,
y)がディストーション転送部3800の第1フリップ
フロップ3802にラッチされる。また、各プロセッサ
エレメントPE(x,y)の第1フリップフロップ37
05に保持されたそれぞれのD2(x,y)が第2フリ
ップフロップ3706にラッチされる。
【0293】次に、クロックパルス信号CK1の24ク
ロック目では、パルス信号CK2に同期してD1(0,
0)が、プロセッサエレメントPE(0,0)の第1フ
リップフロップ3802から第2フリップフロップ38
03にラッチされ、出力端子Doを通してセグメントブ
ロック特定ユニット4000の比較器4101の入力端
子A0およびフィールドブロックディストーション算出
ユニット5000の入力端子A0に出力される。
【0294】同時に、D1(0,1)がプロセッサエレ
メントPE(0,1)の第1フリップフロップ3802
から第2フリップフロップ3803にラッチされ、出力
端子Doを通してセグメントブロック特定ユニット40
00の比較器4101の入力端子A1およびフィールド
ブロックディストーション算出ユニット5000の入力
端子A1に出力される。
【0295】同時に、D1(0,2)がプロセッサエレ
メントPE(0,2)の第1フリップフロップ3802
から第2フリップフロップ3803にラッチされ、出力
端子Doを通してセグメントブロック特定ユニット40
00の比較器4101の入力端子A2およびフィールド
ブロックディストーション算出ユニット5000の入力
端子A2に出力される。
【0296】また、同時に、他のプロセッサエレメント
PE(x,y)に保持されたD1(x,y)は、同行の
プロセッサエレメントPE(x−1,y)のディストー
ション転送部3800に転送される。また、各プロセッ
サエレメントPE(x,y)の第2フリップフロップ3
706に保持されたD2(x,y)がそれぞれ第1フリ
ップフロップ3802にラッチされる。
【0297】次に、クロックパルス信号CK1の25ク
ロック目では、パルス信号CK2に同期してD2(0,
0)が、プロセッサエレメントPE(0,0)の第1フ
リップフロップ3802から第2フリップフロップ38
03にラッチされ、出力端子Doを通してセグメントブ
ロック特定ユニット4000の比較器4101の入力端
子A0およびフィールドブロックディストーション算出
ユニット5000の入力端子A0に出力される。
【0298】同時に、D2(0,1)がプロセッサエレ
メントPE(0,1)の第1フリップフロップ3802
から第2フリップフロップ3803にラッチされ、出力
端子Doを通してセグメントブロック特定ユニット40
00の比較器4101の入力端子A1およびフィールド
ブロックディストーション算出ユニット5000の入力
端子A1に出力される。
【0299】同時に、D2(0,2)がプロセッサエレ
メントPE(0,2)の第1フリップフロップ3802
から第2フリップフロップ3803にラッチされ、出力
端子Doを通してセグメントブロック特定ユニット40
00の比較器4101の入力端子A2およびフィールド
ブロックディストーション算出ユニット5000の入力
端子A2に出力される。
【0300】また、同時に、他のプロセッサエレメント
PE(x,y)に保持されたD2(x,y)は、同行の
プロセッサエレメントPE(x−1,y)のディストー
ション転送部3800に転送される。また、各プロセッ
サエレメントPE(x,y)の第2フリップフロップ3
706に保持されたD1(x,y)がそれぞれ第1フリ
ップフロップ3802にラッチされる。
【0301】次に、クロックパルス信号CK1の26ク
ロック目では、パルス信号CK2に同期してD1(1,
0)、D1(1,1)およびD1(1,2)が、それぞ
れプロセッサエレメントPE(0,0)、プロセッサエ
レメントPE(0,1)およびプロセッサエレメントP
E(0,2)の第1フリップフロップ3802から第2
フリップフロップ3803にラッチされ、それぞれ出力
端子Doを通してセグメントブロック特定ユニット40
00の比較器4101の入力端子A0,A1,A2およ
びフィールドブロックディストーション算出ユニット5
000の入力端子A0,A1,A2に出力される。
【0302】また、同時に、他のプロセッサエレメント
PE(1,y)に保持されたD1(2,y)は、同行の
プロセッサエレメントPE(0,y)のディストーショ
ン転送部3800に転送される。また、各プロセッサエ
レメントPE(x,y)の第2フリップフロップ370
6に保持されたD2(x+1,y)がそれぞれ第1フリ
ップフロップ3802にラッチされる。
【0303】次に、クロックパルス信号CK1の27ク
ロック目では、パルス信号CK2に同期してD2(1,
0)、D2(1,1)およびD2(1,2)が、それぞ
れプロセッサエレメントPE(0,0)、プロセッサエ
レメントPE(0,1)およびプロセッサエレメントP
E(0,2)の第1フリップフロップ3802から第2
フリップフロップ3803にラッチされ、それぞれ出力
端子Doを通してセグメントブロック特定ユニット40
00の比較器4101の入力端子A0,A1,A2およ
びフィールドブロックディストーション算出ユニット5
000の入力端子A0,A1,A2に出力される。
【0304】また、同時に、他のプロセッサエレメント
PE(1,y)に保持されたD2(2,y)は、同行の
プロセッサエレメントPE(0,y)のディストーショ
ン転送部3800に転送される。また、各プロセッサエ
レメントPE(0,y)の第2フリップフロップ370
6に保持されたD1(2,y)がそれぞれ第1フリップ
フロップ3802にラッチされる。
【0305】次に、クロックパルス信号CK1の28ク
ロック目では、パルス信号CK2に同期してD1(2,
0)、D1(2,1)およびD1(2,2)が、それぞ
れプロセッサエレメントPE(0,0)、プロセッサエ
レメントPE(0,1)およびプロセッサエレメントP
E(0,2)の第1フリップフロップ3802から第2
フリップフロップ3803にラッチされ、それぞれ出力
端子Doを通してセグメントブロック特定ユニット40
00の比較器4101の入力端子A0,A1,A2およ
びフィールドブロックディストーション算出ユニット5
000の入力端子A0,A1,A2に出力される。
【0306】また、各プロセッサエレメントPE(0,
y)の第2フリップフロップ3706に保持されたD2
(2,y)がそれぞれ第1フリップフロップ3802に
ラッチされる。次に、クロックパルス信号CK1の29
クロック目では、パルス信号CK2に同期してD2
(2,0)、D2(2,1)およびD2(2,2)が、
それぞれプロセッサエレメントPE(0,0)、プロセ
ッサエレメントPE(0,1)およびプロセッサエレメ
ントPE(0,2)の第1フリップフロップ3802か
ら第2フリップフロップ3803にラッチされ、それぞ
れ出力端子Doを通してセグメントブロック特定ユニッ
ト4000の比較器4101の入力端子A0,A1,A
2およびフィールドブロックディストーション算出ユニ
ット5000の入力端子A0,A1,A2に出力され
る。
【0307】すなわち、すべての第1セグメントブロッ
クディストーションD1(x,y)およびすべての第2
セグメントブロックディストーションD2(x,y)が
セグメントブロックディストーション算出ユニット30
00からセグメントブロック特定ユニット4000およ
びフィールドブロックディストーション算出ユニット5
000に転送されたことになる。
【0308】次に、セグメントブロック特定ユニット4
000において、セグメントブロックディストーション
算出ユニット3000で算出された各D1(x,y)の
中から最小の第1セグメントブロックディストーション
を検出し、この最小第1セグメントブロックディストー
ションが算出されたプロセッサエレメントPE(x,
y)の配置位置に基づいて第1セグメント動きベクトル
MVSg1を求めるとともに、セグメントブロックディ
ストーション算出ユニット3000で算出された各D2
(x,y)の中から最小の第2セグメントブロックディ
ストーションを検出し、この最小第2セグメントブロッ
クディストーションが算出されたプロセッサエレメント
PE(x,y)の配置位置に基づいて第2セグメント動
きベクトルMVSg2を求める動作を図9に示されたタ
イムチャートに基づいて説明する。
【0309】なお、図9におけるPE(0,0)は、プ
ロセッサエレメントPE(0,0)の第2フリップフロ
ップ3803にラッチされた第1セグメントブロックデ
ィストーションD1(x,y)および第2セグメントブ
ロックディストーションD2(x,y)を表し、Myは
セグメント動きベクトル垂直成分検出ユニット4200
の第2フリップフロップ4203にラッチされたデータ
を表し、Mxはセグメント動きベクトル水平成分検出ユ
ニット4300の第2フリップフロップ4304にラッ
チされたデータを表す。
【0310】まず、クロックパルス信号CK1の24ク
ロック目では、最小セグメントブロックディストーショ
ン検出ユニット4100においては、パルス信号CK2
に同期して、セグメントブロックディストーション算出
ユニット3000で算出されたD1(0,0),D1
(0,1),D1(0,2)がそれぞれ比較器4101
の入力端子A0,A1,A2に入力される。
【0311】次いで、比較器4101では、これらの第
1セグメントブロックディストーションが比較され、最
小値の第1セグメントブロックディストーションが出力
端子Yから出力され、比較器4103の入力端子Aおよ
びセレクタ4104の入力端子Bに入力される。また、
比較器4101では、最小第1セグメントブロックディ
ストーションが入力された入力端子を表すデータLMV
yが出力端子Mから出力され、セグメント動きベクトル
垂直成分検出ユニット4200のセレクタ4201の入
力端子Bに入力される。ここで、最小セグメントブロッ
クディストーションは、D1(0,0)であり、データ
LMVyは、0を表すデータとなる。
【0312】次いで、比較器4103では、入力端子A
を通して入力されたD1(0,0)と入力端子Bを通し
て入力されたデータとを比較する。ここで、比較器41
03では、入力端子Bを通して論理和演算器4102の
演算結果が入力されるが、論理和演算器4102では、
クロックパルス信号CK1の24クロック目のダウンエ
ッジに同期してパルス信号LD2が入力端子Aを通して
入力され、出力端子Yからすべてのビットが1であるデ
ータが最大値として出力されるので、比較器4103で
は、最大値を示すデータが入力端子Bを通して入力され
る。すなわち、比較器4103では、D1(0,0)の
ほうが小さい値となるため、出力端子から1を表すデー
タMinが出力される。次いで、セレクタ4104で
は、入力端子Sに入力されたデータMinが1のため、
入力端子Bと出力端子Yが電気的に接続され、入力端子
Bから入力されたD1(0,0)が出力端子Yから出力
される。
【0313】一方、クロックパルス信号CK1の24ク
ロック目のセグメント動きベクトル垂直成分検出ユニッ
ト4200においては、セレクタ4201では、最小セ
グメントブロックディストーション検出ユニット410
0の比較器4103から出力されたデータMinが入力
端子Sを通して入力され、比較器4101から出力され
たデータLMVyが入力端子Bを通して入力される。こ
こで、セレクタ4201では、入力端子Sを通して入力
されたデータMinが1を表すので、入力端子Bと出力
端子Yとが電気的に接続され、入力端子Bを通して入力
された0を表すデータLMVyが出力端子Yを通して出
力される。
【0314】さらに、クロックパルス信号CK1の24
クロック目のセグメント動きベクトル水平成分検出ユニ
ット4300においては、カウンタ4301では、すで
にクロックパルス信号CK1の22クロック目のダウン
エッジに同期して、パルス信号LD1が入力端子CLに
入力され、カウンタ4301が0にリセットされてお
り、パルス信号CTEが1であり、かつ、パルス信号C
K2が0から1に立ち上るタイミングに同期して、出力
端子Qnから0を表すデータが出力される。
【0315】次いで、セレクタ4302では、最小セグ
メントブロックディストーション検出ユニット4100
の比較器4103から出力されたデータMinが入力端
子Sを通して入力され、カウンタ4301から出力され
たデータが入力端子Bを通して入力される。ここで、セ
レクタ4302では、入力端子Sを通して入力されたデ
ータMinが1を表すので、入力端子Bと出力端子Yと
が電気的に接続され、入力端子を通して入力された0を
表すデータLMVxが出力端子Yを通して出力される。
【0316】次に、クロックパルス信号CK1の25ク
ロック目では、最小セグメントブロックディストーショ
ン検出ユニット4100においては、パルス信号CK2
に同期して、セレクタ4104から出力されたD1
(0,0)が第1フリップフロップ4105にラッチさ
れる。また、同時に、パルス信号CK2に同期して、セ
グメントブロックディストーション算出ユニット300
0で算出されたD2(0,0),D2(0,1)D2
(0,2)がそれぞれ比較器4101の入力端子A0,
A1,A2に入力される。
【0317】次いで、比較器4101では、これらの第
2セグメントブロックディストーションが比較され、最
小値の第2セグメントブロックディストーションD2
(0,2)が出力端子Yを通して出力され、比較器41
03の入力端子Aおよびセレクタ4104の入力端子B
に入力される。また、比較器4101では、最小第2セ
グメントブロックディストーションD2(0,2)が入
力された入力端子を表し、2を表すデータLMVyが出
力端子Mから出力され、セグメント動きベクトル垂直成
分検出ユニット4200のセレクタ4201の入力端子
Bに入力される。
【0318】次いで、比較器4103では、入力端子A
を通して入力されたD2(0,2)と入力端子Bを通し
て入力されたデータとを比較する。ここで、比較器41
03では、入力端子Bを通して論理和演算器4102の
演算結果が入力されるが、論理和演算器4102では、
1を表すパルス信号LD2が入力端子Aを通して入力さ
れ、出力端子Yからすべてのビットが1であるデータが
最大値として出力されているので、比較器4103で
は、最大値を示すデータが入力端子Bを通して入力され
る。すなわち、比較器4103では、D2(0,2)の
ほうが小さい値となるため、出力端子Yからは1を表す
データMinが出力される。次いで、セレクタ4104
では、入力端子Sを通して入力されたデータMinが1
のため、入力端子Bを通して入力されたD2(0,2)
が出力端子Yを通して出力される。
【0319】一方、クロックパルス信号CK1の25ク
ロック目のセグメント動きベクトル垂直成分検出ユニッ
ト4200においては、パルス信号CK2に同期してセ
レクタ4201から出力された0を表すデータLMVy
が第1フリップフロップ4202にラッチされる。ま
た、セレクタ4201では、入力端子Sを通して入力さ
れたデータMinが1を表すので、入力端子Bと出力端
子Yとが電気的に接続され、入力端子Bを通して入力さ
れた2を表すデータLMVyが出力端子Yを通して出力
される。
【0320】さらに、クロックパルス信号CK1の25
クロック目のセグメント動きベクトル水平成分検出ユニ
ット4300においては、パルス信号CK2に同期して
セレクタ4302から出力された0を表すデータLMV
xが第1フリップフロップ4303にラッチされる。ま
た、カウンタ4301では、出力端子Qnから0を表す
データが出力されており、セレクタ4302では、最小
セグメントブロックディストーション検出ユニット41
00の比較器4103から出力されたデータMinが1
を表すので、入力端子Bと出力端子Yとが電気的に接続
され、入力端子Bを通して入力された0を表すデータL
MVxが出力端子Yを通して出力される。
【0321】次に、クロックパルス信号CK1の26ク
ロック目では、最小セグメントブロックディストーショ
ン検出ユニット4100においては、パルス信号CK2
に同期して、第1フリップフロップ4105に保持され
たD1(0,0)が第2フリップフロップ4106にラ
ッチされ、セレクタ4104から出力されたD2(0,
2)が第1フリップフロップ4105にラッチされる。
【0322】また、同時に、比較器4101では、パル
ス信号CK2に同期して、セグメントブロックディスト
ーション算出ユニット3000で算出されたD1(1,
0),D1(1,1),D1(1,2)がそれぞれ比較
器4101の入力端子A0,A1,A2を通して入力さ
れ、この結果、D1(1,2)が出力端子Yを通して出
力されるとともに、2を表すデータLMVyが出力端子
Mを通して出力される。
【0323】次いで、比較器4103では、入力端子A
を通して入力されたD1(1,2)と入力端子Bを通し
て入力されたデータとを比較する。ここで、比較器41
03では、入力端子Bを通して論理和演算器4102の
演算結果が入力されるが、論理和演算器4102では、
クロックパルス信号CK1の26クロック目のダウンエ
ッジに同期してパルス信号LD2が1から0にダウンす
るため、入力端子Bと出力端子Yが電気的に接続され、
第2フリップフロップ4106にラッチされたD1
(0,0)が入力端子Bを通して入力され出力端子Yを
通して出力され、比較器4103の入力端子Bに入力さ
れる。比較器4103では、入力端子Aを通して入力さ
れたD1(1,2)と入力端子Bを通して入力されたD
1(0,0)とが比較され、D1(0,0)の値が小さ
い値となったため、出力端子からは0を表すデータMi
nが出力される。次いで、セレクタ4104では、入力
端子Sを通して入力されたデータMinが0のため、入
力端子Aを通して入力されたD1(0,0)が出力端子
Yを通して出力される。
【0324】一方、クロックパルス信号CK1の26ク
ロック目のセグメント動きベクトル垂直成分検出ユニッ
ト4200においては、パルス信号CK2に同期して、
第1フリップフロップ4202に保持された0を表すデ
ータLMVyが第2フリップフロップ4203にラッチ
され、セレクタ4201から出力された2を表すデータ
LMVyが第1フリップフロップ4202にラッチされ
る。
【0325】また、セレクタ4201では、入力端子S
を通して入力されたデータMinが0を表すので、入力
端子Aと出力端子Yとが電気的に接続され、第2フリッ
プフロップ4203から出力された0を表すデータLM
Vyが入力端子Aを通して入力され出力端子Yを通して
出力される。また、第2フリップフロップ4203から
出力された0を表すデータLMVy(My)は、換算テ
ーブル4204に入力され、次いで、換算テーブル42
04では、入力されたデータLMVy(My)が垂直方
向の動きベクトルMVyに換算され、出力端子を通して
出力される。ここで、データLMVyは0なので、−1
がセグメント動きベクトル垂直成分MVSgyとして出
力される。
【0326】さらに、クロックパルス信号CK1の26
クロック目のセグメント動きベクトル水平成分検出ユニ
ット4300においては、パルス信号CK2に同期し
て、第1フリップフロップ4303に保持された0を表
すデータLMVxが第2フリップフロップ4304にラ
ッチされ、セレクタ4302から出力された0を表すデ
ータLMVxが第1フリップフロップ4303にラッチ
される。
【0327】また、カウンタ4301では、出力端子Q
nから1を表すデータが出力される。次いで、セレクタ
4302では、最小セグメントブロックディストーショ
ン検出ユニット4100の比較器4103から出力され
たデータMinが0を表すので、入力端子Aと出力端子
Yが電気的に接続され、第2フリップフロップ4304
から出力された0を表すデータLMVxが入力端子Aを
通して入力され出力端子Yを通して出力される。
【0328】また、第2フリップフロップ4304から
出力された0を表すデータLMVx(Mx)は、換算テ
ーブル4305に入力され、次いで、換算テーブル43
05では、入力されたデータLMVx(Mx)がセグメ
ント動きベクトル水平成分MVFixに換算され、出力
端子を通して出力される。ここで、データLMVxは0
なので、−1がセグメント動きベクトル水平成分MVS
gxとして出力される。
【0329】次に、クロックパルス信号CK1の27ク
ロック目では、最小セグメントブロックディストーショ
ン検出ユニット4100においては、パルス信号CK2
に同期して、第1フリップフロップ4105に保持され
たD2(0,2)が第2フリップフロップ4106にラ
ッチされ、セレクタ4104から出力されたD1(0,
0)が第1フリップフロップ4105にラッチされる。
【0330】また、同時に、比較器4101では、パル
ス信号CK2に同期して、セグメントブロックディスト
ーション算出ユニット3000で算出されたD2(1,
0),D2(1,1),D2(1,2)がそれぞれ比較
器4101の入力端子A0,A1,A2を通して入力さ
れ、この結果、D2(1,1)が出力端子Yを通して出
力されるとともに、1を表すデータLMVyが出力端子
Mを通して出力される。
【0331】次いで、比較器4103では、入力端子A
を通して入力されたD2(1,1)と入力端子Bを通し
て入力されたデータとを比較する。ここで、比較器41
03の入力端子Bには、論理和演算器4102の演算結
果が入力されるが、論理和演算器4102では、0を表
すパルス信号LD2が入力端子Aを通して入力されてい
るため、第2フリップフロップ4106にラッチされた
D2(0,2)が入力端子Bを通して入力され出力端子
Yを通して出力され、比較器4103の入力端子Bに入
力される。比較器4103では、入力端子を通して入力
されたD2(1,1)と入力端子Bを通して入力された
D2(0,2)とが比較され、D2(1,1)の値が小
さい値となったため、出力端子からは1を表すデータM
inが出力される。次いで、セレクタ4104では、入
力端子Sを通して入力されたデータMinが1のため、
入力端子Bを通して入力されたD2(1,1)が出力端
子Yを通して出力される。
【0332】一方、クロックパルス信号CK1の27ク
ロック目のセグメント動きベクトル垂直成分検出ユニッ
ト4200においては、パルス信号CK2に同期して、
第1フリップフロップ4202に保持された2を表すデ
ータLMVyが第2フリップフロップ4203にラッチ
され、セレクタ4201から出力された0を表すデータ
LMVyが第1フリップフロップ4202にラッチされ
る。
【0333】また、セレクタ4201では、入力端子S
を通して入力されたデータMinが1を表すので、入力
端子Bと出力端子Yとが電気的に接続され、比較器41
01から出力された1を表すデータLMVyが入力端子
Bを通して入力され出力端子Yを通して出力される。ま
た、第2フリップフロップ4203から出力された2を
表すデータLMVy(My)は、換算テーブル4204
に入力され、次いで、換算テーブル4204では、入力
されたデータLMVy(My)がセグメント動きベクト
ル垂直成分MVFiyに換算され、出力端子を通して出
力される。ここで、データLMVyは2なので、1がセ
グメント動きベクトルMVSgyとして出力される。
【0334】さらに、クロックパルス信号CK1の27
クロック目のセグメント動きベクトル水平成分検出ユニ
ット4300においては、パルス信号CK2に同期し
て、第1フリップフロップ4303に保持された0を表
すデータLMVxが第2フリップフロップ4304にラ
ッチされ、セレクタ4302から出力された0を表すデ
ータLMVxが第1フリップフロップ4303にラッチ
される。
【0335】また、カウンタ4301では、出力端子Q
nから1を表すデータが出力されている。次いで、セレ
クタ4302では、最小セグメントブロックディストー
ション検出ユニット4100の比較器4103から出力
されたデータMinが1を表すので、入力端子Bと出力
端子Yとが電気的に接続され、カウンタ4301から出
力された1を表すデータLMVxが入力端子を通して入
力され出力端子Yを通して出力される。
【0336】また、第2フリップフロップ4304から
出力された0を表すデータLMVxは、換算テーブル4
305に入力され、次いで、換算テーブル4305で
は、入力されたデータLMVxがセグメント動きベクト
ル水平成分MVFixに換算され、出力端子を通して出
力される。ここで、データLMVxは0なので、−1が
セグメント動きベクトル水平成分MVSgxとして出力
される。
【0337】以降パルス信号CK1の各パルスでは、比
較器4101から出力された第1および第2セグメント
ブロックディストーションと第2フリップフロップ41
06にラッチされた同じセグメントのセグメントブロッ
クディストーションとが比較されるので、それまでに入
力された第1セグメントブロックディストーションの中
から最小の第1セグメントブロックディストーションD
1(x,y)およびそのセグメント動きベクトルMVS
gy,MVSgx、並びに、それまでに入力された第2
セグメントブロックディストーションの中から最小の第
2セグメントブロックディストーションD2(x,y)
およびそのセグメント動きベクトルMVSgy,MVS
gxが、パルス信号CK1の1クロック毎に交互に求め
られる。
【0338】次に、クロックパルス信号CK1の30ク
ロック目では、最小セグメントブロックディストーショ
ン検出ユニット4100の第1セレクタ付きフリップフ
ロップ4107、セグメント動きベクトル垂直成分検出
ユニット4200の第1セレクタ付きフリップフロップ
4205およびセグメント動きベクトル水平成分検出ユ
ニット4300の第1セレクタ付きフリップフロップ4
306では、パルス信号CK2のダウンエッジに同期し
て立上がったパルス信号SMV1によって、それぞれの
セレクタ4401の入力端子Bと出力端子Yが電気的に
接続される。
【0339】次に、クロックパルス信号CK1の31ク
ロック目では、最小セグメントブロックディストーショ
ン検出ユニット4100の第1セレクタ付きフリップフ
ロップ4107においては、第2フリップフロップ41
06に保持されたD1(2,1)がフリップフロップ4
402にラッチされ、出力端子Oを通して最小第1セグ
メントブロックディストーションとして出力される。
【0340】同時に、セグメント動きベクトル垂直成分
検出ユニット4200の第1セレクタ付きフリップフロ
ップ4205においては、換算テーブル4204から出
力された1を表すセグメント動きベクトル垂直成分MV
Fiyがフリップフロップ4402にラッチされ、出力
端子Oを通して第1セグメント動きベクトル垂直成分M
VSg1yとして出力される。
【0341】同時に、セグメント動きベクトル水平成分
検出ユニット4300の第1セレクタ付きフリップフロ
ップ4306においては、換算テーブル4305から出
力された1を表すセグメント動きベクトル水平成分MV
Fixがフリップフロップ4402にラッチされ、出力
端子Oを通して第1セグメント動きベクトル水平成分M
VSg1xとして出力される。
【0342】すなわち、現画像第1セグメントブロック
に対する最小第1セグメントブロックディストーション
D1(2,1)および第1セグメント動きベクトルMV
Sg1(1,0)が求められたことになる。また、クロ
ックパルス信号CK1の31クロック目では、最小セグ
メントブロックディストーション検出ユニット4100
の第2セレクタ付きフリップフロップ4108、セグメ
ント動きベクトル垂直成分検出ユニット4200の第2
セレクタ付きフリップフロップ4206およびセグメン
ト動きベクトル水平成分検出ユニット4300の第2セ
レクタ付きフリップフロップ4307では、パルス信号
CK2のダウンエッジに同期して立上がったパルス信号
SMV2によって、それぞれのセレクタ4401の入力
端子Bと出力端子Yが電気的に接続される。
【0343】次に、クロックパルス信号CK1の32ク
ロック目では、最小セグメントブロックディストーショ
ン検出ユニット4100の第2セレクタ付きフリップフ
ロップ4108においては、第2フリップフロップ41
06に保持されたD2(1,1)がフリップフロップ4
402にラッチされ、出力端子Oを通して最小第2セグ
メントブロックディストーションとして出力される。
【0344】同時に、セグメント動きベクトル垂直成分
検出ユニット4200の第2セレクタ付きフリップフロ
ップ4206においては、換算テーブル4204から出
力された0を表すセグメント動きベクトル垂直成分MV
Fiyがフリップフロップ4402にラッチされ、出力
端子Oを通して第2セグメント動きベクトル垂直成分M
VSg2yとして出力される。
【0345】同時に、セグメント動きベクトル水平成分
検出ユニット4300の第2セレクタ付きフリップフロ
ップ4307においては、換算テーブル4305から出
力された0を表すセグメント動きベクトル水平成分MV
Fixがフリップフロップ4402にラッチされ、出力
端子Oを通して第2セグメント動きベクトル水平成分M
VSg2xとして出力される。
【0346】すなわち、現画像第2セグメントブロック
に対する最小第2セグメントブロックディストーション
D2(1,1)および第2セグメント動きベクトルMV
Sg2(0,0)が求められたことになる。次に、フィ
ールドブロックディストーション算出ユニット5000
において、セグメントブロックディストーション算出ユ
ニット3000の同じプロセッサエレメントPE(x,
y)で算出された各第1セグメントブロックディストー
ションD1(x,y)と各第2セグメントブロックディ
ストーションD2(x,y)を加算して現画像フィール
ドブロック200および複数のフィールド候補ブロック
500に対応するフィールドブロックディストーション
Dis(x,y)を算出する動作を図10に示されたタ
イムチャートに基づいて説明する。
【0347】ここで、第1フィールドブロックディスト
ーション算出ユニット5100、第2フィールドブロッ
クディストーション算出ユニット5200および第3フ
ィールドブロックディストーション算出ユニット530
0は同じ動作をするので、第1フィールドブロックディ
ストーション算出ユニット5100の動作を例に説明す
る。
【0348】なお、図10におけるYOは、第1フィー
ルドブロックディストーション算出ユニット5100の
出力端子Y0から出力されたフィールドブロックディス
トーションDis(x,y)を表す。まず、クロックパ
ルス信号CK1の24クロック目では、パルス信号CK
2に同期して、セグメントブロックディストーション算
出ユニット3000で算出されたD1(0,0)が入力
端子A0を通して入力され、加算器5002の入力端子
Bに入力される。次いで、加算器5002では、入力端
子A0を通して入力されたD1(0,0)が出力端子Y
を通して出力される。
【0349】次に、クロックパルス信号CK1の25ク
ロック目では、パルス信号CK2に同期して、フリップ
フロップ5001では、D1(0,0)がラッチされ、
加算器5002の入力端子Aに入力される。同時に、セ
グメントブロックディストーション算出ユニット300
0で算出されたD2(0,0)が入力端子A0を通して
入力され、加算器5002の入力端子Bに入力される。
【0350】次いで、加算器5002では、入力端子A
を通して入力されたD1(0,0)と入力端子Bを通し
て入力されたD2(0,0)とが加算され、フィールド
ブロックディストーションDis(0,0)が出力端子
Yを通して出力される。また、セレクタ付きフリップフ
ロップ5003では、パルス信号CTEの立ち上りに同
期して、セレクタ4401の入力端子Bと出力端子Yが
電気的に接続される。
【0351】次に、クロックパルス信号CK1の26ク
ロック目では、セレクタ付きフリップフロップ5003
では、パルス信号CK2に同期して、加算器5002か
ら出力されたDis(0,0)がフリップフロップ44
02にラッチされ、出力端子Y0を通して出力される。
同時に、フリップフロップ5001では、D2(0,
0)がラッチされ、加算器5002の入力端子Aに入力
される。同時に、セグメントブロックディストーション
算出ユニット3000で算出されたD1(1,0)が入
力端子A0を通して入力され、加算器5002の入力端
子Bに入力される。
【0352】次いで、加算器5002では、入力端子A
を通して入力されたD2(0,0)と入力端子Bを通し
て入力されたD1(1,0)とが加算され、出力端子Y
を通して出力される。また、セレクタ付きフリップフロ
ップ5003では、パルス信号CTEのダウンエッジに
同期して、セレクタ4401の入力端子Aと出力端子Y
が電気的に接続される。
【0353】次に、クロックパルス信号CK1の27ク
ロック目では、セレクタ付きフリップフロップ5003
では、パルス信号CK2に同期して、フリップフロップ
4402に保持されたDis(0,0)がフリップフロ
ップ4402にラッチされ、出力端子Y0を通して出力
される。同時に、フリップフロップ5001では、D1
(1,0)がラッチされ、加算器5002の入力端子A
に入力される。同時に、セグメントブロックディストー
ション算出ユニット3000で算出されたD2(1,
0)が入力端子A0を通して入力され、加算器5002
の入力端子Bに入力される。
【0354】次いで、加算器5002では、入力端子A
を通して入力されたD1(1,0)と入力端子Bを通し
て入力されたD2(1,0)とが加算され、フィールド
ブロックディストーションDis(1,0)が出力端子
Yを通して出力される。また、セレクタ付きフリップフ
ロップ5003では、パルス信号CTEの立ち上りに同
期して、セレクタ4401の入力端子Bと出力端子Yが
電気的に接続される。
【0355】以降2クロック毎に順次DiS(x,y)
が加算器5002で算出されるとともに、セレクタ付き
フリップフロップ5003のフリップフロップ4402
にラッチされ、クロックパルス信号CK1の28クロッ
ク目および29クロック目では、Dis(1,0)が出
力端子Oを通して出力され、次いで、クロックパルス信
号CK1の30クロック目および31クロック目では、
Dis(2,0)が出力端子Oを通して出力される。
【0356】次に、フィールドブロック特定ユニット6
000において、フィールドブロックディストーション
算出ユニット5000で算出された各フィールドブロッ
クディストーションDis(x,y)の中から最小のフ
ィールドブロックディストーションDis(x,y)を
検出し、この最小フィールドブロックディストーション
Dis(x,y)の第1セグメントブロックディストー
ションD1(x,y)および第2セグメントブロックデ
ィストーションD2(x,y)が算出されたプロセッサ
エレメントPE(x,y)の配置位置に基づいてフィー
ルド動きベクトルMVFiを求める動作を図10に示さ
れたタイムチャートに基づいて説明する。
【0357】なお、図10におけるPE(0,0)は、
プロセッサエレメントPE(0,0)の第2フリップフ
ロップ3803にラッチされた第1セグメントブロック
ディストーションD1(x,y)および第2セグメント
ブロックディストーションD2(x,y)を表し、YO
は、第1フィールドブロックディストーション算出ユニ
ット5100の出力端子Y0から出力されたフィールド
ブロックディストーションDis(x,y)を表す。ま
た、Myはフィールド動きベクトル垂直成分検出ユニッ
ト6200のフリップフロップ6202にラッチされた
データを表し、Mxはフィールド動きベクトル水平成分
検出ユニット6300のフリップフロップ6303にラ
ッチされたデータを表す。
【0358】まず、クロックパルス信号CK1の24ク
ロック目および25クロック目では、フィールド動きベ
クトル水平成分検出ユニット6300のカウンタ630
1では、クロックパルス信号CK1の24クロック目の
ダウンエッジに同期して立ち上がったパルス信号LD2
がカウンタ6301の入力端子CLに入力され、カウン
タ6301では、内部データが0にリセットされる。
【0359】次に、クロックパルス信号CK1の26ク
ロック目では、最小フィールドブロックディストーショ
ン検出ユニット6100においては、パルス信号CK2
に同期して、フィールドブロックディストーション算出
ユニット5000で算出されたDis(0,0),Di
s(0,1),Dis(0,2)がそれぞれ比較器61
01の入力端子A0,A1,A2に入力される。
【0360】次いで、比較器6101では、これらのフ
ィールドブロックディストーションが比較され、最小値
のフィールドブロックディストーションが出力端子Yか
ら出力され、比較器6103の入力端子Aおよびセレク
タ6104の入力端子Bに入力される。また、比較器6
101では、最小フィールドブロックディストーション
が入力された入力端子を表すデータLMVyが出力端子
Mから出力され、フィールド動きベクトル垂直成分検出
ユニット6200のセレクタ6201の入力端子Bに入
力される。ここで、最小フィールドブロックディストー
ションは、Dis(0,0)であり、データLMVy
は、0を表すデータとなる。
【0361】次いで、比較器6103では、入力端子A
を通して入力されたDis(0,0)と入力端子Bから
入力されたデータとが比較される。ここで、比較器61
03では、入力端子Bを通して論理和演算器6102の
演算結果が入力されるが、論理和演算器6102では、
クロックパルス信号CK1の26クロック目のダウンエ
ッジに同期してパルス信号LD3が入力端子Aを通して
入力され、出力端子Yから最大値としてすべてのビット
が1であるデータが出力されるので、比較器6103で
は、この最大値を示すデータが入力端子Bを通して入力
される。すなわち、比較器6103では、Dis(0,
0)のほうが小さい値となるため、出力端子から1を表
すデータMinが出力される。次いで、セレクタ610
4では、入力端子Sに入力されたデータMinが1のた
め、入力端子Bと出力端子Yが電気的に接続され、入力
端子Bから入力されたDis(0,0)が出力端子Yか
ら出力される。
【0362】一方、クロックパルス信号CK1の26ク
ロック目のフィールド動きベクトル垂直成分検出ユニッ
ト6200においては、セレクタ6201では、最小セ
グメントブロックディストーション検出ユニット610
0の比較器6103から出力されたデータMinが入力
端子Sを通して入力され、比較器6101から出力され
たデータLMVyが入力端子Bを通して入力される。こ
こで、セレクタ6201では、入力端子Sを通して入力
されたデータMinが1を表すので、入力端子Bと出力
端子Yとが電気的に接続され、入力端子Bを通して入力
された0を表すデータLMVyが出力端子Yを通して出
力される。
【0363】さらに、クロックパルス信号CK1の26
クロック目のフィールド動きベクトル水平成分検出ユニ
ット6300においては、カウンタ6301では、クロ
ックパルス信号CK1の24クロック目および25クロ
ック目で0にリセットされた内部データが、パルス信号
CTEが1であり、パルス信号CK2おから1に立上が
るタイミングに同期して、出力端子Qnを通して出力さ
れる。
【0364】次いで、セレクタ6302では、最小フィ
ールドブロックディストーション検出ユニット6100
の比較器6103から出力されたデータMinが入力端
子Sを通して入力され、カウンタ6301から出力され
たデータが入力端子Bを通して入力される。ここで、セ
レクタ6302では、入力端子Sを通して入力されたデ
ータMinが1を表すので、入力端子Bと出力端子Yと
が電気的に接続され、入力端子Bを通して入力された0
を表すデータLMVxが出力端子を通して出力される。
【0365】次に、クロックパルス信号CK1の27ク
ロック目では、最小フィールドブロックディストーショ
ン検出ユニット6100においては、パルス信号CK2
に同期して、セレクタ6104から出力されたDis
(0,0)がフリップフロップ6105にラッチされ
る。同時に、フィールドブロックディストーション算出
ユニット5000で算出されたDis(0,0),Di
s(0,1),Dis(0,2)がそれぞれ比較器61
01の入力端子A0,A1,A2に再度入力される。
【0366】次いで、比較器6101では、これらのフ
ィールドブロックディストーションが比較され、Dis
(0,0)が出力端子Yから出力され、比較器6103
の入力端子Aおよびセレクタ6104の入力端子Bに入
力される。また、比較器6101では、入力端子A0を
表し、0を表すデータLMVyが出力端子Mから出力さ
れ、フィールド動きベクトル垂直成分検出ユニット62
00のセレクタ6201の入力端子Bに入力される。
【0367】次いで、比較器6103では、入力端子A
を通して入力されたDis(0,0)と入力端子Bから
入力されたデータとを比較する。ここで、比較器610
3では、入力端子Bを通して論理和演算器6102の演
算結果が入力されるが、論理和演算器6102では、1
を表すパルス信号LD3が入力端子Aを通して入力され
ており、出力端子Yから最大値としてすべてのビットが
1であるデータが出力されるので、比較器6103で
は、この最大値を示すデータが入力端子Bを通して入力
される。すなわち、比較器6103では、Dis(0,
0)のほうが小さい値となるため、出力端子から1を表
すデータMinが出力される。次いで、セレクタ610
4では、入力端子Sに入力されたデータMinが1のた
め、入力端子Bと出力端子Yが電気的に接続され、入力
端子Bから入力されたDis(0,0)が出力端子Yか
ら出力される。
【0368】一方、クロックパルス信号CK1の27ク
ロック目のフィールド動きベクトル垂直成分検出ユニッ
ト6200においては、パルス信号CK2に同期して、
セレクタ6201から出力された0を表すデータLMV
yがフリップフロップ6202にラッチされる。同時
に、セレクタ6201では、最小フィールドブロックデ
ィストーション検出ユニット6100の比較器6103
から出力されたデータMinが入力端子Sを通して入力
され、フリップフロップ6202から出力された0を表
すデータLMVy(My)が入力端子Aを通して入力さ
れ、比較器6101から出力されたデータLMVyが入
力端子Bを通して入力される。ここで、セレクタ620
1では、入力端子Sを通して入力されたデータMinが
1を表すので、入力端子Bと出力端子Yとが電気的に接
続され、入力端子Bを通して入力された0を表すデータ
LMVyが出力端子Yを通して出力される。
【0369】また、フリップフロップ6202から出力
された0を表すデータLMVy(My)は、換算テーブ
ル6203に入力され、次いで、換算テーブル6203
では、入力されたデータLMVy(My)がフィールド
動きベクトル垂直成分MVFiyに換算され、出力端子
を通して出力される。ここで、データLMVyは0なの
で、−1がフィールド動きベクトル垂直成分MVFiy
として出力される さらに、クロックパルス信号CK1の27クロック目の
フィールド動きベクトル水平成分検出ユニット6300
においては、パルス信号CK2に同期して、セレクタ6
302から出力された0を表すデータLMVxがフリッ
プフロップ6303にラッチされる。同時に、カウンタ
6301では、0を表す内部データが出力端子Qnを通
して出力されている。
【0370】次いで、セレクタ6302では、最小フィ
ールドブロックディストーション検出ユニット6100
の比較器6103から出力されたデータMinが入力端
子Sを通して入力され、フリップフロップ6303から
出力された0を表すデータLMVx(Mx)が入力端子
Aを通して入力され、カウンタ6301から出力された
データが入力端子Bを通して入力される。ここで、セレ
クタ6302では、入力端子Sを通して入力されたデー
タMinが1を表すので、入力端子Bと出力端子Yとが
電気的に接続され、入力端子Bを通して入力された0を
表すデータLMVxが出力端子を通して出力される。
【0371】また、フリップフロップ6303から出力
された0を表すデータLMVx(Mx)は、換算テーブ
ル6304に入力され、次いで、換算テーブル6304
では、入力されたデータLMVx(Mx)がフィールド
動きベクトル水平成分MVFixに換算され、出力端子
を通して出力される。ここで、データLMVxは0なの
で、−1がフィールド動きベクトル水平成分MVFix
として出力される 次に、クロックパルス信号CK1の28クロック目で
は、最小フィールドブロックディストーション検出ユニ
ット6100においては、パルス信号CK2に同期し
て、セレクタ6104から出力されたDis(0,0)
がフリップフロップ6105にラッチされる。同時に、
フィールドブロックディストーション算出ユニット50
00で算出されたDis(1,0),Dis(1,
1),Dis(1,2)がそれぞれ比較器6101の入
力端子A0,A1,A2に入力される。
【0372】次いで、比較器6101では、これらのフ
ィールドブロックディストーションが比較され、Dis
(1,2)が出力端子Yから出力され、比較器6103
の入力端子Aおよびセレクタ6104の入力端子Bに入
力される。また、比較器6101では、入力端子A2を
表し、2を表すデータLMVyが出力端子Mから出力さ
れ、フィールド動きベクトル垂直成分検出ユニット62
00のセレクタ6201の入力端子Bに入力される。
【0373】次いで、比較器6103では、入力端子A
を通して入力されたDis(1,2)と入力端子Bから
入力されたデータとを比較する。ここで、比較器610
3では、入力端子Bを通して論理和演算器6102の演
算結果が入力されるが、論理和演算器6102では、パ
ルス信号CK2のダウンエッジに同期してパルス信号L
D3が1から0にダウンして、フリップフロップ610
5にラッチされたDis(0,0)が入力端子Bを通し
て入力され出力端子Yを通して出力されるので、比較器
6103では、入力端子Bを通してDis(0,0)が
入力される。すなわち、比較器6103では、入力端子
Aを通して入力されたDis(1,2)と入力端子Bを
通して入力されたDis(0,0)が比較され、Dis
(0,0)のほうが小さい値となるため、出力端子から
0を表すデータMinが出力される。次いで、セレクタ
6104では、入力端子Sに入力されたデータMinが
0のため、入力端子Aと出力端子Yが電気的に接続さ
れ、フリップフロップ6105にラッチされたDis
(0,0)が入力端子Aを通して入力され、出力端子Y
を通して出力される。
【0374】一方、クロックパルス信号CK1の28ク
ロック目のフィールド動きベクトル垂直成分検出ユニッ
ト6200においては、パルス信号CK2に同期して、
セレクタ6201から出力された0を表すデータLMV
yがフリップフロップ6202にラッチされる。同時
に、セレクタ6201では、最小フィールドブロックデ
ィストーション検出ユニット6100の比較器6103
から出力されたデータMinが入力端子Sを通して入力
され、フリップフロップ6202から出力された0を表
すデータLMVy(My)が入力端子Aを通して入力さ
れ、比較器6101から出力されたデータLMVyが入
力端子Bを通して入力される。ここで、セレクタ620
1では、入力端子Sを通して入力されたデータMinが
0を表すので、入力端子Aと出力端子Yとが電気的に接
続され、フリップフロップ6202にラッチされた0を
表すデータLMVyが入力端子を通して入力され、出力
端子Yを通して出力される。
【0375】また、フリップフロップ6202から出力
された0を表すデータLMVy(My)は、換算テーブ
ル6203に入力され、次いで、換算テーブル6203
では、入力されたデータLMVy(My)がフィールド
動きベクトル垂直成分MVFiyに換算され、出力端子
を通して出力される。ここで、データLMVxは0なの
で、−1がフィールド動きベクトル垂直成分MVFiy
として出力される さらに、クロックパルス信号CK1の28クロック目の
フィールド動きベクトル水平成分検出ユニット6300
においては、パルス信号CK2に同期して、セレクタ6
302から出力された0を表すデータLMVxがフリッ
プフロップ6303にラッチされる。同時に、カウンタ
6301では、1を表す内部データが出力端子Qnを通
して出力される。
【0376】次いで、セレクタ6302では、最小フィ
ールドブロックディストーション検出ユニット6100
の比較器6103から出力されたデータMinが入力端
子Sを通して入力され、フリップフロップ6303から
出力された0を表すデータLMVx(Mx)が入力端子
Aを通して入力され、カウンタ6301から出力された
データが入力端子Bを通して入力される。ここで、セレ
クタ6302では、入力端子Sを通して入力されたデー
タMinが0を表すので、入力端子Aと出力端子Yとが
電気的に接続され、フリップフロップ6303にラッチ
された0を表すデータLMVx(Mx)が入力端子Aを
通して入力され、出力端子Yを通して出力される。
【0377】また、フリップフロップ6303から出力
された0を表すデータLMVx(Mx)は、換算テーブ
ル6304に入力され、次いで、換算テーブル6304
では、入力されたデータLMVx(Mx)がフィールド
動きベクトル水平成分MVFixに換算され、出力端子
を通して出力される。ここで、データLMVxは0なの
で、−1がフィールド動きベクトル水平成分MVFix
として出力される。
【0378】次に、クロックパルス信号CK1の29ク
ロック目では、パルス信号CK2に同期して、再度、フ
ィールドブロックディストーション算出ユニット500
0で算出されたDis(1,0),Dis(1,1),
Dis(1,2)がそれぞれ最小フィールドブロックデ
ィストーション検出ユニット6100の比較器6101
の入力端子A0,A1,A2に入力される。
【0379】28クロック目と同様に、最小フィールド
ブロックディストーション検出ユニット6100におい
ては、セレクタ6104から出力されたDis(0,
0)がフリップフロップ6105にラッチされ、セレク
タ6104では、フリップフロップ6105にラッチさ
れたDis(0,0)が入力端子Aを通して入力され、
出力端子Yを通して出力される。
【0380】一方、フィールド動きベクトル垂直成分検
出ユニット6200においては、同様に、セレクタ62
01から出力された0を表すデータLMVyがフリップ
フロップ6202にラッチされ、セレクタ6201で
は、フリップフロップ6202にラッチされた0を表す
データLMVy(My)が入力端子Aを通して入力さ
れ、出力端子Yを通して出力される。また、換算テーブ
ル6203では、−1がフィールド動きベクトル垂直成
分MVFiyとして出力される。
【0381】さらに、フィールド動きベクトル水平成分
検出ユニット6300においては、同様に、セレクタ6
302から出力された0を表すデータLMVxがフリッ
プフロップ6303にラッチされ、セレクタ6302で
は、フリップフロップ6303にラッチされた0を表す
データLMVxが入力端子Aを通して入力され、出力端
子Yを通して出力される。また、換算テーブル6304
では、−1がフィールド動きベクトル水平成分MVFi
xとして出力される。
【0382】次に、クロックパルス信号CK1の30ク
ロック目では、最小フィールドブロックディストーショ
ン検出ユニット6100においては、パルス信号CK2
に同期して、セレクタ6104から出力されたDis
(0,0)がフリップフロップ6105にラッチされ
る。同時に、フィールドブロックディストーション算出
ユニット5000で算出されたDis(2,0),Di
s(2,1),Dis(2,2)がそれぞれ比較器61
01の入力端子A0,A1,A2に入力される。
【0383】次いで、比較器6101では、これらのフ
ィールドブロックディストーションが比較され、Dis
(2,1)が出力端子Yから出力され、比較器6103
の入力端子Aおよびセレクタ6104の入力端子Bに入
力される。また、比較器6101では、入力端子D1を
表し、1を表すデータLMVyが出力端子Mから出力さ
れ、フィールド動きベクトル垂直成分検出ユニット62
00のセレクタ6201の入力端子Bに入力される。
【0384】次いで、比較器6103では、入力端子A
を通して入力されたDis(2,1)と入力端子Bから
入力されたデータとを比較する。ここで、比較器610
3では、入力端子Bを通して論理和演算器6102の演
算結果が入力されるが、論理和演算器6102では、0
を表すパルス信号LD3が入力され、フリップフロップ
6105にラッチされたDis(0,0)が入力端子A
を通して入力され出力端子Yを通して出力されるので、
比較器6103では、入力端子Bを通してDis(0,
0)が入力される。すなわち、比較器6103では、入
力端子Aを通して入力されたDis(2,1)と入力端
子Bを通して入力されたDis(0,0)が比較され、
Dis(2,1)のほうが小さい値となるため、出力端
子から1を表すデータMinが出力される。次いで、セ
レクタ6104では、入力端子Sに入力されたデータM
inが1のため、入力端子Bと出力端子Yが電気的に接
続され、比較器6101から出力されたDis(2,
1)が入力端子Bを通して入力され、出力端子Yを通し
て出力される。
【0385】一方、クロックパルス信号CK1の30ク
ロック目のフィールド動きベクトル垂直成分検出ユニッ
ト6200においては、パルス信号CK2に同期して、
セレクタ6201から出力された0を表すデータLMV
yがフリップフロップ6202にラッチされる。同時
に、セレクタ6201では、最小フィールドブロックデ
ィストーション検出ユニット6100の比較器6103
から出力されたデータMinが入力端子Sを通して入力
され、フリップフロップ6202から出力された0を表
すデータLMVy(My)が入力端子Aを通して入力さ
れ、比較器6101から出力されたデータLMVyが入
力端子Bを通して入力される。ここで、セレクタ620
1では、入力端子Sを通して入力されたデータMinが
1を表すので、入力端子Bと出力端子Yとが電気的に接
続され、比較器6101から出力された1を表すデータ
LMVyが入力端子を通して入力され、出力端子Yを通
して出力される。
【0386】また、フリップフロップ6202から出力
された0を表すデータLMVy(My)は、換算テーブ
ル6203に入力され、次いで、換算テーブル6203
では、入力されたデータLMVy(My)がフィールド
動きベクトル垂直成分MVFiyに換算され、出力端子
を通して出力される。ここで、データLMVyは0なの
で、−1がフィールド動きベクトル垂直成分MVFiy
として出力される さらに、クロックパルス信号CK1の30クロック目の
フィールド動きベクトル水平成分検出ユニット6300
においては、パルス信号CK2に同期して、セレクタ6
302から出力された0を表すデータLMVxがフリッ
プフロップ6303にラッチされる。同時に、カウンタ
6301では、2を表す内部データが出力端子Qnを通
して出力される。
【0387】次いで、セレクタ6302では、最小フィ
ールドブロックディストーション検出ユニット6100
の比較器6103から出力されたデータMinが入力端
子Sを通して入力され、フリップフロップ6303から
出力された0を表すデータLMVx(Mx)が入力端子
Aを通して入力され、カウンタ6301から出力された
データが入力端子Bを通して入力される。ここで、セレ
クタ6302では、入力端子Sを通して入力されたデー
タMinが1を表すので、入力端子Bと出力端子Yとが
電気的に接続され、カウンタ6301から出力された2
を表すデータLMVxが入力端子Bを通して入力され、
出力端子を通して出力される。
【0388】また、フリップフロップ6303から出力
された0を表すデータLMVx(Mx)は、換算テーブ
ル6304に入力され、次いで、換算テーブル6304
では、入力されたデータLMVx(Mx)がフィールド
動きベクトル水平成分MVFixに換算され、出力端子
を通して出力される。ここで、データLMVxは0なの
で、−1がフィールド動きベクトル水平成分MVFix
として出力される。
【0389】次に、クロックパルス信号CK1の31ク
ロック目では、パルス信号CK2に同期して、再度、フ
ィールドブロックディストーション算出ユニット500
0で算出されたDis(2,0),Dis(2,1),
Dis(2,2)がそれぞれ最小フィールドブロックデ
ィストーション検出ユニット6100の比較器6101
の入力端子A0,A1,A2に入力される。
【0390】30クロック目と同様に、最小フィールド
ブロックディストーション検出ユニット6100におい
ては、セレクタ6104から出力されたDis(2,
1)がフリップフロップ6105にラッチされ、セレク
タ6104では、フリップフロップ6105にラッチさ
れたDis(2,1)が入力端子Aを通して入力され、
出力端子Yを通して出力される。
【0391】一方、フィールド動きベクトル垂直成分検
出ユニット6200においては、同様に、セレクタ62
01から出力された1を表すデータLMVyがフリップ
フロップ6202にラッチされ、セレクタ6201で
は、フリップフロップ6202にラッチされた1を表す
データLMVy(My)が入力端子Aを通して入力さ
れ、出力端子Yを通して出力される。また、換算テーブ
ル6203では、0がフィールド動きベクトル垂直成分
MVFiyとして出力される。
【0392】さらに、フィールド動きベクトル水平成分
検出ユニット6300においては、同様に、セレクタ6
302から出力された2を表すデータLMVxがフリッ
プフロップ6303にラッチされ、セレクタ6302で
は、フリップフロップ6303にラッチされた2を表す
データLMVxが入力端子Aを通して入力され、出力端
子Yを通して出力される。また、換算テーブル6203
では、1がフィールド動きベクトル水平成分MVFix
として出力される。
【0393】また、クロックパルス信号CK1の31ク
ロック目では、最小フィールドブロックディストーショ
ン検出ユニット6100のセレクタ付きフリップフロッ
プ6106、フィールド動きベクトル垂直成分検出ユニ
ット6200のセレクタ付きフリップフロップ6204
およびフィールド動きベクトル水平成分検出ユニット6
300のセレクタ付きフリップフロップ6305では、
パルス信号CK2のダウンエッジに同期して立上がった
パルス信号SMV2によって、それぞれのセレクタ44
01の入力端子Bと出力端子Yが電気的に接続される。
【0394】次に、クロックパルス信号CK1の32ク
ロック目では、最小フィールドブロックディストーショ
ン検出ユニット6100のセレクタ付きフリップフロッ
プ6106においては、フリップフロップ6105に保
持されたDis(2,1)がフリップフロップ4402
にラッチされ、出力端子Oを通して最小フィールドブロ
ックディストーションとして出力される。
【0395】同時に、フィールド動きベクトル垂直成分
検出ユニット6200のセレクタ付きフリップフロップ
6204おいては、換算テーブル6203から出力され
た0を表すフィールド動きベクトル垂直成分MVFiy
がフリップフロップ4402にラッチされ、出力端子O
を通してフィールド動きベクトル垂直成分MVFiyと
して出力される。
【0396】同時に、セグメント動きベクトル水平成分
検出ユニット6300のセレクタ付きフリップフロップ
6305においては、換算テーブル6304から出力さ
れた1を表すセグメント動きベクトル水平成分MVFi
xがフリップフロップ4402にラッチされ、出力端子
Oを通してフィールド動きベクトル水平成分MVFix
として出力される。
【0397】すなわち、現画像フィールドブロック20
0に対する最小フィールドブロックディストーションD
is(2,1)およびフィールド動きベクトルMVFi
(1,0)が求められたことになる。次に、22クロッ
ク目以降のセグメントブロックディストーション算出ユ
ニット3000の動作を説明する。
【0398】クロックパルス信号CK1の22クロック
目では、図43に示すように、1列目の各プロセッサエ
レメントPE(x,y)および各レジスタ(x,y)の
それぞれの第2フリップフロップ3603に初めて画素
データb(x+2,y)がラッチされ、同時に、現画像
ブロックデータ出力ユニット1000から各プロセッサ
エレメントPE(x,y)に画素データa(2,0)が
転送される。
【0399】ここで、図43に注目すると、各プロセッ
サエレメントPE(x,y)では、図44に示すよう
に、とサーチウィンドウ400に対して水平方向に2画
素分シフトしたサーチウィンドウ401の画素データb
(x+2,y)がそれぞれ第2フリップフロップ360
3に転送されている。また、画素データa(2,0)
は、現画像フィールドブロック200に対して水平方向
に隣接する現画像フィールドブロック201の最初の画
素データである。
【0400】すなわち、22クロック目以降は、図44
に示された現画像フィールドブロック201の画素デー
タが現画像ブロックデータ出力ユニット1000から順
次出力され、サーチウィンドウ401の画素データのう
ち、サーチウィンドウ400の画素データと共通する画
素データを除いた残りの画素データがサーチウィンドウ
データ出力ユニット2000から列毎に順次出力され、
14クロック目〜21クロック目と同様に8クロック毎
に水平方向に隣接する現画像フィールドブロックに対応
する第1セグメントブロックディストーションおよび第
2セグメントブロックディストーションが順次求められ
ることになる。
【0401】また、図45に示すように、セグメントブ
ロック特定ユニット4000では、ディストーション算
出ユニット3000で算出された第1セグメントブロッ
クディストーションおよび第2セグメントブロックディ
ストーションがそれぞれ8クロック毎に入力され、第1
セグメント動きベクトルMVSg1および第2セグメン
ト動きベクトルMVSg2が特定される。
【0402】さらに、フィールドブロックディストーシ
ョン算出ユニット5000では、8クロック毎にフィー
ルドブロックディストーションが算出され、フィールド
ブロック特定ユニットでは、8クロック毎にフィールド
動きベクトルMVFiが特定される。すなわち、第1お
よび第2セグメントブロックディストーション算出処
理、第1および第2セグメント動きベクトルMVSg
1,MVSg2特定処理、フィールドブロックディスト
ーション算出処理、並びに、フィールド動きベクトルM
VFi特定処理のパイプライン化が実現されている。
【0403】なお、上記実施例では、現画像フィールド
ブロック200を4行2列の画素からなるとしたため、
クロックパルス信号CK1の8パルス毎に動きベクトル
が求められることになるが、図46および図47に示す
ように、現画像フィールドブロック200を(N×2)
行M列の画素からなる現画像フィールドブロック202
で表し、サーチウィンドウ400を(H+N)行L列の
画素からなるサーチウィンドウ402で表した場合に
は、水平方向に隣接した現画像フィールドブロックとこ
の現画像フィールドブロックに対応するM画素分水平方
向にシフトしたサーチウィンドウから求められる動きベ
クトルは、クロックパルス信号CK1の M×N×2 クロックを1サイクルとして順次求められることにな
る。
【0404】また、上記実施例のセグメントブロックデ
ィストーション算出ユニット3000の第1サイドレジ
スタグループ3300は、列毎に一つの第1サイドレジ
スタSR(x,y)によって構成され、第2サイドレジ
スタグループ3400は、列毎に一つの第2サイドレジ
スタSR(x,y)によって構成されているが、現画像
フィールドブロック200を(N×2)行M列の画素か
らなる現画像フィールドブロック202で表し、サーチ
ウィンドウ400を(H+N)行L列の画素からなるサ
ーチウィンドウ402で表した場合には、図48に示す
ように、第1サイドレジスタグループ3301は、列毎
に互いに直列に電気的に接続された(N−1)個の第1
サイドレジスタSR(x,y)によって構成され、第2
サイドレジスタグループ3401は、列毎にそれぞれ互
いに直列に電気的に接続された(N−1)個の第2サイ
ドレジスタSR(x,y)によって構成される。また、
それぞれの第1および第2サイドレジスタSR(x,
y)は、それぞれ隣接する同行の第1および第2サイド
レジスタSR(x,y)と電気的に接続される。 (実施例2)図49〜図70は本発明に係る実施例2の
動きベクトル探索装置を示す図である。本実施例では、
本発明の特徴部分を具体的に説明する。
【0405】図49に示すように、動きベクトル探索装
置は、現画像ブロックデータ出力ユニット1010、サ
ーチウィンドウデータ出力ユニット2010、セグメン
トブロックディストーション算出ユニット3010、セ
グメントブロック特定ユニット4000、フィールドブ
ロックディストーション算出ユニット5000、フィー
ルドブロック特定ユニット6000および信号出力ユニ
ット7010によって構成されている。
【0406】ここで、セグメントブロック特定ユニット
4000、フィールドブロックディストーション算出ユ
ニット5000およびフィールドブロック特定ユニット
6000は、実施例1と同じユニットである。現画像ブ
ロックデータ出力ユニット1010は、図50に示すよ
うに、実施例1と同様に、出力端子Rを有し、現画像1
00を部分的に構成する一つの現画像フィールドブロッ
ク200に含まれる現画像第1セグメントブロック21
0の画素データおよび現画像第2セグメントブロック2
20の画素データを時分割でそれぞれ画素毎に出力端子
Rを通してセグメントブロックディストーション算出ユ
ニット3010に出力する。
【0407】また、現画像フィールドブロック200
は、実施例1と同様に、現画像フィールドブロック20
0が4行2列の画素データによって構成されるものと
し、現画像第1セグメントブロックを2行2列の画素デ
ータ a(0,0),a(0,1),a(1,0),a(1,1) によって表し、現画像第2セグメントブロックを2行2
列の画素データ a(0,3),a(0,4),a(1,3),a(1,4) によって表す。
【0408】サーチウィンドウデータ出力ユニット20
10は、出力端子S0,S1,S2を有し、図50に示
された前符号化画像300上のサーチウィンドウ403
内の画素データを画素毎にそれぞれの端子を通してセグ
メントブロックディストーション算出ユニット3010
に出力する。ここで、サーチウィンドウ403は、図5
0に示すように、現画像フィールドブロック200に対
して水平方向に−2〜+2画素、垂直方向に−2〜+2
画素広げた8行6列の画素データから構成されるものと
し、現画像第1セグメントブロック210の第1セグメ
ント候補ブロックは、6行6列の画素データ c(0,0),c(1,0),c(2,0),c(3,0),c(4,0),c(5,0) ,c(0,1),c(1,1),c(2,1),c(3,1),c(4,1),c(5,1) ,c(0,2),c(1,2),c(2,2),c(3,2),c(4,2),c(5,2) ,c(0,3),c(1,3),c(2,3),c(3,3),c(4,3),c(5,3) ,c(0,4),c(1,4),c(2,4),c(3,4),c(4,4),c(5,4) ,c(0,5),c(1,5),c(2,5),c(3,5),c(4,5),c(5,5) によって構成される図示しない上側サーチウィンドウ内
に存在し、現画像第2セグメントブロック220の第2
セグメント候補ブロックは、6行6列の画素データ c(0,2),c(1,2),c(2,2),c(3,2),c(4,2),c(5,2) ,c(0,3),c(1,3),c(2,3),c(3,3),c(4,3),c(5,3) ,c(0,4),c(1,4),c(2,4),c(3,4),c(4,4),c(5,4) ,c(0,5),c(1,5),c(2,5),c(3,5),c(4,5),c(5,5) ,c(0,6),c(1,6),c(2,6),c(3,6),c(4,6),c(5,6) ,c(0,7),c(1,7),c(2,7),c(3,7),c(4,7),c(5,7) によって構成される図示しない下側サーチウィンドウ内
に存在する。
【0409】セグメントブロックディストーション算出
ユニット3010は、図49に示された9個のプロセッ
サエレメントPEにおいて、実施例1と同様に、サーチ
ウィンドウ403内の画素データと現画像フィールドブ
ロック200の画素データに基づいて9個の第1セグメ
ントブロックディストーションおよび9個の第2セグメ
ントブロックディストーションを時分割で算出する。
【0410】信号出力ユニット7010は、現画像ブロ
ックデータ出力ユニット1010、サーチウィンドウデ
ータ出力ユニット2010、セグメントブロックディス
トーション算出ユニット3010、セグメントブロック
特定ユニット4000、フィールドブロックディストー
ション算出ユニット5000およびフィールドブロック
特定ユニット6000の動作を制御する。
【0411】本実施例2の動きベクトル探索装置は、現
画像第1セグメントブロックの画素データとサーチウィ
ンドウ403内の9個の第1セグメント候補ブロックの
画素データに基づいて9個の第1セグメントブロックデ
ィストーションを算出するとともに、現画像第2セグメ
ントブロックの画素データとサーチウィンドウ403内
の9個の第2セグメント候補ブロックの画素データに基
づいて第2セグメントブロックディストーションを算出
し、次いで、算出された各第1セグメントブロックディ
ストーションと各第2セグメントブロックディストーシ
ョンを加算して、現画像フィールドブロック210の画
素データとサーチウィンドウ403内の9個のフィール
ド候補ブロック500の画素データとの間のフィールド
ブロックディストーションを算出し、それぞれ実施例1
の全点探索法に対して簡略的な探索方法で第1セグメン
ト動きベクトルMVSg1、第2セグメント動きベクト
ルMVSg2およびフィールド動きベクトルMVFiを
求めるものである。
【0412】次に、信号出力ユニット7010について
説明する。図51に示すように、信号出力ユニット70
10は、出力端子P1〜P10を有し、これらの出力端
子P1〜P10から出力されるそれぞれの信号によって
上記各ユニットを制御する。また、これらの信号は、2
値のパルス信号であり、ローレベルのときは0を表し、
ハイレベルのときは1を表す。以下、図52〜図55に
示されたタイムチャートに基づいてこれらの信号を説明
する。
【0413】ここで、図52および図53に示されたR
は、現画像ブロックデータ出力ユニット1010から出
力端子Rを通して出力された現画像フィールドブロック
200の画素データを示し、S0,S1およびS2は、
サーチウィンドウデータ出力ユニット2010から出力
端子S0,S1およびS2を通して出力されたそれぞれ
のサーチウィンドウ403の画素データを示す。
【0414】出力端子P1から出力されるクロックパル
ス信号CK1は、周期の1/2のパルス幅をもつ信号で
あり、現画像ブロックデータ出力ユニット1010、サ
ーチウィンドウデータ出力ユニット2010およびセグ
メントブロックディストーション算出ユニット3010
に出力される。現画像ブロックデータ出力ユニット10
10およびサーチウィンドウデータ出力ユニット201
0は、このクロックパルス信号CK1のダウンエッジに
同期してセグメントブロックディストーション算出ユニ
ット3010にそれぞれの画素データを出力する。ま
た、セグメントブロックディストーション算出ユニット
3010は、このクロックパルス信号CK1の立ち上り
に同期して現画像ブロックデータ出力ユニット1010
およびサーチウィンドウデータ出力ユニット2010か
ら出力された画素データを入力する。
【0415】また、図52に示すように、サーチウィン
ドウデータ出力ユニット2010から出力された最初の
画素データがセグメントブロックディストーション算出
ユニット3010に入力されるクロックパルス信号CK
1のパルスを1クロック目(C1)として数えることに
する。出力端子P2から出力されるパルス信号CK2
は、クロックパルス信号CK1と同じ動作を行う信号で
あり、セグメントブロックディストーション算出ユニッ
ト3010、セグメントブロック特定ユニット400
0、フィールドブロックディストーション算出ユニット
5000およびフィールドブロック特定ユニット600
0に出力される。
【0416】出力端子P3から出力されるパルス信号S
Uは、クロックパルス信号CK1の8倍の周期、8倍の
パルス幅をもち、クロックパルス信号CK1の4クロッ
ク目(C4)のダウンエッジに同期してローレベルから
ハイレベルに立ち上がるように出力され、以後クロック
パルス信号CK1の8パルス毎に出力される。パルス信
号SUは、セグメントブロックディストーション算出ユ
ニット3010に出力される。
【0417】出力端子P4から出力されるパルス信号S
Lは、クロックパルス信号CK1の4倍の周期、4倍の
パルス幅をもち、パルス信号SLは、初期状態がハイレ
ベルであり、クロックパルス信号CK1の2クロック目
(C2)のダウンエッジに同期してハイレベルからロー
レベルにダウンし、クロックパルス信号CK1の4クロ
ック目(C4)のダウンエッジに同期してローレベルか
らハイレベルに立ち上がるように出力され、以後クロッ
クパルス信号CK1の4パルス毎に出力される。パルス
信号SLは、セグメントブロックディストーション算出
ユニット3010に出力される。
【0418】出力端子P5から出力されるパルス信号L
D1は、クロックパルス信号CK1のパルス幅の4倍の
パルス幅をもち、クロックパルス信号CK1の22クロ
ック目(C22)のダウンエッジに同期して出力され、
以後クロックパルス信号CK1の8パルス毎に出力され
る。パルス信号LD1は、セグメントブロックディスト
ーション算出ユニット3010およびセグメントブロッ
ク特定ユニット4000に出力される。
【0419】出力端子P6から出力されるパルス信号L
D2は、パルス信号LD1のパルス幅と同じパルス幅を
もち、クロックパルス信号CK1の32クロック目(C
32)のダウンエッジに同期して出力され、以後クロッ
クパルス信号CK1の8パルス毎にパルス信号LD1の
ダウンエッジに同期するように出力される。パルス信号
LD2は、セグメントブロック特定ユニット4000お
よびフィールドブロック特定ユニット6000に出力さ
れる。
【0420】出力端子P7から出力されるパルス信号L
D3は、パルス信号LD1のパルス幅と同じパルス幅を
もち、クロックパルス信号CK1の34クロック目(C
34)のダウンエッジに同期して出力され、以後クロッ
クパルス信号CK1の8パルス毎にパルス信号LD2の
ダウンエッジに同期するように出力される。パルス信号
LD3は、フィールドブロック特定ユニット6000に
出力される。
【0421】出力端子P8から出力されるパルス信号C
TEは、クロックパルス信号CK1の2倍の周期、2倍
のパルス幅をもち、パルス信号CTEは、クロックパル
ス信号CK1の1クロック目(C1)のダウンエッジに
同期してローレベルからハイレベルに立ち上がるように
出力され、以後クロックパルス信号CK1の2パルス毎
に出力される。パルス信号CTEは、セグメントブロッ
ク特定ユニット4000、フィールドブロックディスト
ーション算出ユニット5000およびフィールドブロッ
ク特定ユニット6000に出力される。
【0422】出力端子P9から出力されるパルス信号S
MV1は、クロックパルス信号CK1の2倍のパルス幅
をもち、パルス信号SMV1は、クロックパルス信号C
K1の38クロック目(C38)のダウンエッジに同期
して立ち上がるように出力され、以後クロックパルス信
号CK1の8パルス毎に出力される。パルス信号SMV
1は、セグメントブロック特定ユニット4000に出力
される。
【0423】出力端子P10から出力されるパルス信号
SMV2は、クロックパルス信号CK1の2倍のパルス
幅をもち、クロックパルス信号CK1の39クロック目
(C39)のダウンエッジに同期して立ち上がるように
出力され、以後クロックパルス信号CK1の8パルス毎
にパルス信号SMV1のダウンエッジに同期するように
出力される。パルス信号SMV2は、セグメントブロッ
ク特定ユニット4000およびフィールドブロック特定
ユニット6000に出力される。
【0424】また、図52および図53に示すように、
現画像ブロックデータ出力ユニット1010は、クロッ
クパルス信号CK1の21クロック目(C21)のダウ
ンエッジから1パルス毎にそれぞれのパルスのダウンエ
ッジに同期して現画像フィールドブロック210の画素
データを a(0,0),a(0,2),a(0,1),a(0,3) ,a(1,1),a(1,3),a(1,0),a(1,2) の順に出力する。
【0425】また、サーチウィンドウデータ出力ユニッ
ト2010は、クロックパルス信号CK1の1パルス毎
にそれぞれのパルスのダウンエッジに同期して出力端子
S0,S1およびS2から出力される。すなわち、サー
チウィンドウ403の画素データは、出力端子S0から c(0,1),c(0,3),c(0,0),c(0,2) ,c(1,0),c(1,2),c(1,1),c(1,3) ,c(2,1),c(2,3),c(2,0),c(2,2) ,c(3,0),c(3,2),c(3,1),c(3,3),・・・ の順に出力され、同時に、出力端子S1から c(0,3),c(0,5),c(0,2),c(0,4) ,c(1,2),c(1,4),c(1,3),c(1,5) ,c(2,3),c(2,5),c(2,2),c(2,4) ,c(3,2),c(3,4),c(3,3),c(3,5),・・・ の順に出力され、同時に、出力端子S2から c(0,5),c(0,7),c(0,4),c(0,6) ,c(1,4),c(1,6),c(1,5),c(1,7) ,c(2,5),c(2,7),c(2,4),c(2,6) ,c(3,4),c(3,6),c(3,5),c(3,7),・・・ の順に出力される。
【0426】次に、動きベクトル探索装置のさらに具体
的な構成を説明する。セグメントブロックディストーシ
ョン算出ユニット3010は、図56に示すように、2
次元配列プロセッサグループ3110、入力レジスタグ
ループ3210、第1サイドレジスタグループ331
0、第2サイドレジスタグループ3410から構成され
ている。
【0427】2次元配列プロセッサグループ3110
は、さらに、9個のプロセッサエレメント PE(0,0),PE(2,0),PE(4,0) ,PE(0,2),PE(2,2),PE(4,2) ,PE(0,4),PE(2,4),PE(4,4) および16個の中間レジスタ IP(1,0),IP(3,0) ,IP(0,1),IP(1,1),IP(2,1),IP(3,1),IP(4,1) ,IP(1,2),IP(3,2) ,IP(0,3),IP(1,3),IP(2,3),IP(3,3),IP(4,3) ,IP(1,4),IP(3,4) から構成され、入力レジスタグループ3210は、さら
に、5個の入力レジスタ IR(5,0),IR(5,1),IR(5,2),IR(5,3),IR(5,4) から構成され、第1サイドレジスタグループ3310
は、さらに、6個の第1サイドレジスタ SR(0,-1),SR(1,-1),SR(2,-1),SR(3,-1) ,SR(4,-1),SR(5,-1) から構成され、第2サイドレジスタグループ3410
は、さらに、6個の第2サイドレジスタ SR(0,5),SR(1,5),SR(2,5),SR(3,5),SR(4,5) ,SR(5,5) から構成されている。
【0428】ここで、プロセッサエレメントPE(x,
y)、入力レジスタIR(x,y)、第1サイドレジス
タSR(x,y)および第2サイドレジスタSR(x,
y)のx,yは、PE(0,0)を原点とする各プロセ
ッサエレメントPE(x,y)および各レジスタ(x,
y)の位置を表す。図56における水平方向の位置が x=0,1,2,3,4,5 で表され、図56における垂直方向の位置が、PE
(0,0)を原点に下方向をプラスとして、 y=−1,0,1,2,3,4,5 で表されている。
【0429】各プロセッサエレメントPE(x,y)、
入力レジスタIR(x,y)、第1サイドレジスタSR
(x,y)および第2サイドレジスタSR(x,y)の
端子配置およびブロック図は、実施例1と同様である。
ただし、入力レジスタIR(5,0)は、サーチウィン
ドウデータ出力ユニット2010の出力端子S0と電気
的に接続され、入力レジスタIR(5,2)は、サーチ
ウィンドウデータ出力ユニット2010の出力端子S1
と電気的に接続され、入力レジスタIR(5,4)は、
サーチウィンドウデータ出力ユニット2010の出力端
子S2と電気的に接続される。
【0430】次に、中間レジスタIP(x,y)につい
て説明する。中間レジスタIP(x,y)は、サーチウ
ィンドウ403の画素データを保持して転送するバッフ
ァであり、全点探索法によりサーチウィンドウ403内
に設定可能な25点のフィールド候補ブロックに対し
て、探索点を削減して簡略的な探索を行うために、プロ
セッサエレメントPE(x,y)の代りに設けられる。
【0431】次に、各中間レジスタIP(x,y)の端
子配置およびブロック図を説明する。図57に示すよう
に、各中間レジスタIP(x,y)は、入力端子YU
i,YDi,YLiおよび出力端子YUo,YDo,Y
Loを有し、さらに、図6に示された信号出力ユニット
7010の出力端子P1,P3,P4に接続された図示
しない入力端子を有している。また、図58に示すよう
に、各中間レジスタIP(x,y)は、転送方向選択部
3640によって構成され、転送方向選択部3640
は、セレクタ3641、第1フリップフロップ3642
および第2フリップフロップ3643から構成される。
【0432】セレクタ3641は、入力端子S0,S
1,A,B,Cおよび出力端子Yを有する。入力端子S
0は、信号出力ユニット7010の出力端子P3に電気
的に接続され、入力端子S1は、信号出力ユニット70
10の出力端子P4に電気的に接続される。入力端子A
は、入力端子YDiを介してプロセッサエレメントPE
(x,y−1)、中間レジスタIP(x,y−1)また
は第1サイドレジスタSR(x,−1)の出力端子YD
oに電気的に接続される。入力端子Bは、入力端子をY
Uiを介してプロセッサエレメントPE(x,y+
1)、中間レジスタIP(x,y+1)または第2サイ
ドレジスタSR(x,3)の出力端子YDoに電気的に
接続される。入力端子Cは、入力端子YLiを介してプ
ロセッサエレメントPE(x+1,y)、中間レジスタ
IP(x+1,y)または入力レジスタIR(3,y)
の出力端子YLoに電気的に接続される。出力端子Y
は、第1フリップフロップ3642の入力端子iに電気
的に接続される。
【0433】セレクタ3601は、信号出力ユニット7
010から出力された信号SU,SLをそれぞれ入力端
子S0,S1を通して入力し、入力された信号SU,S
Lに基づいて入力端子A,B,Cの何れか一つの入力端
子と出力端子Yを電気的に接続する切換器であり、信号
SU,SLが、それぞれ0,0のときには、入力端子A
と出力端子Yを電気的に接続し、1,0のときには、入
力端子Bと出力端子Yを電気的に接続し、0,1および
1,1のときには、入力端子Cと出力端子Yを電気的に
接続する。
【0434】第1フリップフロップ3642は、Dフリ
ップフロップからなり、入力端子s,iおよび出力端子
oを有する。入力端子sは、信号出力ユニット7010
の出力端子P1に電気的に接続される。入力端子iは、
セレクタ3641の出力端子Yに電気的に接続され、出
力端子oは、第2フリップフロップ3643の入力端子
iに電気的に接続される。
【0435】第1フリップフロップ3642は、信号出
力ユニット7010から出力されたクロックパルス信号
CK1を入力端子sを通して入力し、入力されたクロッ
クパルス信号CK1の各パルスの立ち上がりに同期し
て、入力端子iに入力されたデータを出力端子oにラッ
チする。第2フリップフロップ3643は、Dフリップ
フロップからなり、入力端子s,iおよび出力端子oを
有する。入力端子sは、信号出力ユニット7010の出
力端子P1に電気的に接続され、入力端子iは、第1フ
リップフロップ3642の出力端子oに電気的に接続さ
れる。また、出力端子oは、出力端子YUoを介してプ
ロセッサエレメントPE(x,y−1)、中間レジスタ
IP(x,y−1)または第1サイドレジスタSR
(x,−1)の入力端子YUiに電気的に接続され、出
力端子YDoを介してプロセッサエレメントPE(x,
y+1)、中間レジスタIP(x,y+1)または第2
サイドレジスタSR(x,3)の入力端子YDiに電気
的に接続され、出力端子YLoを介してプロセッサエレ
メントPE(x−1,y)または中間レジスタIP(x
−1,y)の入力端子YLiに電気的に接続される。
【0436】第2フリップフロップ3643は、信号出
力ユニット7010から出力されたクロックパルス信号
CK1を入力端子sを通して入力し、入力されたクロッ
クパルス信号CK1の各パルスの立ち上がりに同期し
て、入力端子iに入力されたデータを出力端子oにラッ
チする。次に、作用を説明する。
【0437】図52〜図55に示されたタイムチャート
に基づいて動きベクトルを探索する動作を説明する。始
めに、図52および図53のタイムチャートに基づいて
セグメントブロックディストーション算出ユニット30
10の各プロセッサエレメントPE(x,y)におい
て、プロセッサエレメントPE(x,y)と位置的に対
応する第1セグメント候補ブロックと現画像第1セグメ
ントブロック210とのそれぞれの第1セグメントブロ
ックディストーション、並びに、プロセッサエレメント
PE(x,y)と位置的に対応する第2セグメント候補
ブロックと現画像第2セグメントブロック210とのそ
れぞれの第2セグメントブロックディストーションを時
分割で求める動作を説明する。
【0438】各プロセッサエレメントPE(x,y)お
よび各レジスタ(x,y)は、行方向および列方向に隣
接する他の各プロセッサエレメントPE(x,y)およ
び各レジスタ(x,y)間でサーチウィンドウ403の
画素データを転送する。また、以下に示す図59〜図6
9は、クロックパルス信号CK1の各パルスの立ち上が
りに同期して各プロセッサエレメントPE(x,y)お
よび各レジスタ(x,y)の第1フリップフロップ36
02,3612,3622,3632および第2フリッ
プフロップ3603,3613,3623,3633に
ラッチされたサーチウィンドウ403の画素データを示
しており、右側が第1フリップフロップ3602にラッ
チされた画素データを示し、左側が第2フリップフロッ
プ3603にラッチされた画素データを示している。
【0439】まず、クロックパルス信号CK1の1クロ
ック目に同期して、図59に示すように、画素データc
(0,1)がサーチウィンドウデータ出力ユニット20
10の出力端子S0から入力レジスタIR(5,0)の
第1フリップフロップ3612にラッチされ、同時に、
画素データc(0,3)がサーチウィンドウデータ出力
ユニット2010の出力端子S1から入力レジスタIR
(5,2)の第1フリップフロップ3612にラッチさ
れ、同時に、画素データc(0,5)がサーチウィンド
ウデータ出力ユニット2010の出力端子S2から入力
レジスタIR(5,4)の第1フリップフロップ361
2にラッチされる。
【0440】このとき、各プロセッサエレメントPE
(x,y)の転送方向選択部3600のセレクタ360
1の出力端子Yは、入力端子Cと電気的に接続されてい
る。各中間レジスタIP(x,y)の転送方向選択部3
640のセレクタ3641の出力端子Yは、入力端子C
と電気的に接続されている。入力レジスタIR(5,
1)および入力レジスタIR(5,3)の転送方向選択
部3610のセレクタ3611の出力端子Yは、入力端
子Aと電気的に接続されている。各第1サイドレジスタ
SR(x,−1)の転送方向選択部3620のセレクタ
3621の出力端子Yは、入力端子Bと電気的に接続さ
れている。各第2サイドレジスタSR(x,3)の転送
方向選択部3630のセレクタ3631の出力端子Y
は、入力端子Bと電気的に接続されている。
【0441】次に、クロックパルス信号CK1の2クロ
ック目では、各プロセッサエレメントPE(x,y)の
転送方向選択部3600のセレクタ3601、各中間レ
ジスタIP(x,y)の転送方向選択部3640のセレ
クタ3641、入力レジスタIR(5,1)および入力
レジスタIR(5,3)の転送方向選択部3610のセ
レクタ3611、各第1サイドレジスタSR(x,y)
の転送方向選択部3620のセレクタ3621のそれぞ
れの出力端子Yは、クロックパルス信号CK1の1クロ
ック目と同様に電気的に接続されている。
【0442】このため、図60に示すように、画素デー
タc(0,1),c(0,3)およびc(0,5)は、
それぞれ入力レジスタIR(5,y)の第1フリップフ
ロップ3612から同じ入力レジスタIR(5,y)の
第2フリップフロップ3613にラッチされる。また、
同時に、画素データc(0,3)がサーチウィンドウデ
ータ出力ユニット2010の出力端子S0から入力レジ
スタIR(5,0)の第1フリップフロップ3612に
ラッチされ、同時に、画素データc(0,5)がサーチ
ウィンドウデータ出力ユニット2010の出力端子S1
から入力レジスタIR(5,2)の第1フリップフロッ
プ3612にラッチされる、同時に、画素データc
(0,7)がサーチウィンドウデータ出力ユニット20
10の出力端子S2から入力レジスタIR(5,4)の
第1フリップフロップ3612にラッチされる。
【0443】すなわち、実施例1と同様に、クロックパ
ルス信号CK1の2クロック毎に、各プロセッサエレメ
ントPE(x,y)のセレクタ3601の出力端子Y
は、信号SU,SLに基づいて入力端子C、入力端子
A、入力端子C、入力端子Bの順に順次に切り換えられ
る。また、各中間レジスタIP(x,y)のセレクタ3
641の出力端子Yは、信号SU,SLに基づいて入力
端子C、入力端子A、入力端子C、入力端子Bの順に順
次に切り換えられる。入力レジスタIR(5,1)およ
び入力レジスタIR(5,3)の転送方向選択部361
0のセレクタ3611の出力端子Yは、入力端子A、入
力端子A、入力端子B、入力端子Bの順に順次切換えら
れる。各第1サイドレジスタSR(x,−1)の転送方
向選択部3620のセレクタ3621の出力端子Yは、
入力端子B、入力端子A、入力端子B、入力端子Aの順
に順次切換えられ、各第2サイドレジスタSR(x,
3)の転送方向選択部3630のセレクタ3631の出
力端子Yは、入力端子B、入力端子A、入力端子B、入
力端子Aの順に順次切換えられる。
【0444】このため、各プロセッサエレメントPE
(x,y)および各レジスタ(x,y)に保持されたす
べての画素データは、以降クロックパルス信号CK1の
2クロック毎に、図56における左方向、下方向、左方
向、上方向の各プロセッサエレメントPEまたは各レジ
スタに順次転送される。また、クロックパルス信号CK
1のそれぞれのパルスに同期してサーチウィンドウデー
タ出力ユニット2010から出力されたサーチウィンド
ウ403の画素データが入力レジスタIR(5,0),
IR(5,2)、IR(5,4)に転送される。
【0445】次に、クロックパルス信号CK1の22ク
ロック目では、図61に示すように、1列目の各プロセ
ッサエレメントPE(x,y)および各レジスタ(x,
y)のそれぞれの第2フリップフロップ3603,36
13,3623,3633に初めて画素データc(x,
y)がラッチされ、同時に、現画像ブロックデータ出力
ユニット1010から各プロセッサエレメントPE
(x,y)に画素データa(0,0)が転送される。
【0446】このとき、各プロセッサエレメントPE
(x,y)では、以下の演算処理が行われる。各プロセ
ッサエレメントPE(x,y)では、まず、画素データ
c(x,y)が第2フリップフロップ3603にラッチ
され、さらに、ディストーション算出部3700の減算
器3701の入力端子Aに入力される。一方、画素デー
タa(0,0)が現画像ブロックデータ出力ユニット1
010から減算器3701の入力端子Bに入力される。
【0447】次いで、減算器3701では、 c(x,y)−a(0,0) が算出され、さらに、正数変換器3702により正数に
変換され、加算器3704の入力端子Aに入力される。
一方、加算器3704の入力端子Bには、論理積演算器
3703の演算結果が入力されるが、クロックパルス信
号CK1の22クロック目のダウンエッジに同期して立
ち上ったパルス信号LD1が、論理積演算器3703の
入力端子Aを通して入力され、論理積演算器3703の
出力端子Yから0を表すデータが出力されるので、加算
器3704の入力端子Bに0を表すデータが入力され
る。次いで、加算器3704で |c(x,y)−a(0,0)| が算出される。
【0448】次に、クロックパルス信号CK1の23ク
ロック目では、加算器3704で算出された |c(x,y)−a(0,0)| が第1フリップフロップ3705にラッチされる。ま
た、図62に示すように、1列目の各プロセッサエレメ
ントPE(x,y)および各レジスタ(x,y)のそれ
ぞれの第2フリップフロップ3603,3613,36
23,3633に初めて画素データc(x,y+2)が
ラッチされ、同時に、現画像ブロックデータ出力ユニッ
ト1010から各プロセッサエレメントPE(x,y)
に画素データa(0,2)が転送される。
【0449】このとき、各プロセッサエレメントPE
(x,y)では、以下の演算処理が行われる。各プロセ
ッサエレメントPE(x,y)では、まず、画素データ
c(x,y+2)が第2フリップフロップ3603にラ
ッチされ、さらに、ディストーション算出部3700の
減算器3701の入力端子Aに入力される。一方、画素
データa(0,2)が現画像ブロックデータ出力ユニッ
ト1010から減算器3701の入力端子Bに入力され
る。
【0450】次いで、減算器3701では、 c(x,y+2)−a(0,2) が算出され、さらに、正数変換器3702により正数に
変換され、加算器3704の入力端子Aに入力される。
一方、加算器3704の入力端子Bには、論理積演算器
3703の演算結果が入力され、ハイレベルを示すパル
ス信号LD1が論理積演算器3703の入力端子Aを通
して入力され、出力端子Yから0を表すデータが出力さ
れており、加算器3704の入力端子Bに0を表すデー
タが入力される。次いで、加算器3704で |c(x,y+2)−a(0,2)| が算出される。
【0451】次に、クロックパルス信号CK1の24ク
ロック目では、 |c(x,y)−a(0,0)| が第1フリップフロップ3705から第2フリップフロ
ップ3706にラッチされ、加算器3704で算出され
た |c(x,y+2)−a(0,2)| が第1フリップフロップ3705にラッチされ、また、
図63に示すように、各プロセッサエレメントPE
(x,y)および各レジスタ(x,y)のそれぞれ第2
フリップフロップ3603,3613,3623,36
33に画素データc(x,y+1)がラッチされ、同時
に、現画像ブロックデータ出力ユニット1010から各
プロセッサエレメントPE(x,y)に画素データa
(0,1)が転送される。
【0452】このとき、各プロセッサエレメントPE
(x,y)では、まず、画素データc(x,y+1)が
第2フリップフロップ3603にラッチされ、次いで、
画素データc(x,y+1)は、ディストーション算出
部3700の減算器3701の入力端子Aに入力され
る。一方、画素データa(0,1)が現画像ブロックデ
ータ出力ユニット1010から減算器3701の入力端
子Bに入力される。
【0453】次いで、減算器3701では、 c(x,y+1)−a(0,1) が算出され、さらに、正数変換器3702により正数に
変換され、加算器3704の入力端子Aに入力される。
一方、加算器3704の入力端子Bには、論理積演算器
3703の演算結果が入力されるが、論理積演算器37
03では、パルス信号LD1がローレベルにダウンする
ため、第2フリップフロップ3706にラッチされた |c(x,y)−a(0,0)| が入力端子Bを通して出力端子Yから出力され、次い
で、加算器3704で、 |c(x,y)−a(0,0)|+|c(x,y+1)
−a(0,1)| が算出される。
【0454】次に、クロックパルス信号CK1の25ク
ロック目では、 |c(x,y+2)−a(0,2)| が第1フリップフロップ3705から第2フリップフロ
ップ3706にラッチされ、加算器3704で算出され
た |c(x,y)−a(0,0)|+|c(x,y+1)
−a(0,1)| が第1フリップフロップ3705にラッチされ、また、
図64に示すように、各プロセッサエレメントPE
(x,y)および各レジスタ(x,y)のそれぞれ第2
フリップフロップ3603,3613,3623,36
33に画素データc(x,y+3)がラッチされ、同時
に、現画像ブロックデータ出力ユニット1010から各
プロセッサエレメントPE(x,y)に画素データa
(0,3)が転送される。
【0455】このとき、各プロセッサエレメントPE
(x,y)では、まず、画素データc(x,y+3)が
第2フリップフロップ3603にラッチされ、次いで、
画素データc(x,y+3)は、ディストーション算出
部3700の減算器3701の入力端子Aに入力され
る。一方、画素データa(0,3)が現画像ブロックデ
ータ出力ユニット1010から減算器3701の入力端
子Bに入力される。
【0456】次いで、減算器3701では、 c(x,y+3)−a(0,3) が算出され、さらに、正数変換器3702により正数に
変換され、加算器3704の入力端子Aに入力される。
一方、加算器3704の入力端子Bには、論理積演算器
3703の演算結果が入力されるが、論理積演算器37
03では、すでにパルス信号LD1が0であるため、第
2フリップフロップ3706にラッチされた |c(x,y+2)−a(0,2)| が入力端子Bを通して出力端子Yから出力され、次い
で、加算器3704で、 |c(x,y+2)−a(0,2)|+|c(x,y+
3)−a(0,3)| が算出される。
【0457】次に、クロックパルス信号CK1の26ク
ロック目では、 |c(x,y)−a(0,0)|+|c(x,y+1)
−a(0,1)| が第1フリップフロップ3705から第2フリップフロ
ップ3706にラッチされ、加算器3704で算出され
た |c(x,y+2)−a(0,2)|+|c(x,y+
3)−a(0,3)| が第1フリップフロップ3705にラッチされ、また、
図65に示すように、各プロセッサエレメントPE
(x,y)および各レジスタ(x,y)の第2フリップ
フロップ3603,3613,3623,3633に画
素データc(x+1,y+1)がラッチされ、同時に、
現画像ブロックデータ出力ユニット1010から各プロ
セッサエレメントPE(x,y)に画素データa(1,
1)が転送される。
【0458】このとき、各プロセッサエレメントPE
(x,y)では、画素データc(x+1,y+1)が第
2フリップフロップ3603にラッチされ、画素データ
a(1,1)が現画像ブロックデータ出力ユニット10
10から減算器3701の入力端子Bに入力され、この
結果、 |c(x,y)−a(0,0)|+|c(x,y+1)
−a(0,1)|+|c(x+1,y+1)−a(1,
1)| が算出される。
【0459】次に、クロックパルス信号CK1の27ク
ロック目では、 |c(x,y+2)−a(0,2)|+|c(x,y+
3)−a(0,3)| が第1フリップフロップ3705から第2フリップフロ
ップ3706にラッチされ、加算器3704で算出され
た |c(x,y)−a(0,0)|+|c(x,y+1)
−a(0,1)|+|c(x+1,y+1)−a(1,
1)| が第1フリップフロップ3705にラッチされ、また、
図66に示すように、各プロセッサエレメントPE
(x,y)および各レジスタ(x,y)の第2フリップ
フロップ3603,3613,3623,3633に画
素データc(x+1,y+3)がラッチされ、同時に、
現画像ブロックデータ出力ユニット1010から各プロ
セッサエレメントPE(x,y)に画素データa(1,
3)が転送される。
【0460】このとき、各プロセッサエレメントPE
(x,y)では、画素データc(x+1,y+3)が第
2フリップフロップ3603にラッチされ、画素データ
a(1,3)が現画像ブロックデータ出力ユニット10
10から減算器3701の入力端子Bに入力され、この
結果、 |c(x,y+2)−a(0,2)|+|c(x,y+
3)−a(0,3)|+|c(x+1,y+3)−a
(1,3)| が算出される。
【0461】次に、クロックパルス信号CK1の28ク
ロック目では、 |c(x,y)−a(0,0)|+|c(x,y+1)
−a(0,1)|+|c(x+1,y+1)−a(1,
1)| が第1フリップフロップ3705から第2フリップフロ
ップ3706にラッチされ、加算器3704で算出され
た |c(x,y+2)−a(0,2)|+|c(x,y+
3)−a(0,3)|+|c(x+1,y+3)−a
(1,3)| が第1フリップフロップ3705にラッチされ、また、
図67に示すように、各プロセッサエレメントPE
(x,y)および各レジスタ(x,y)の第2フリップ
フロップ3603,3613,3623,3633に画
素データc(x+1,y)がラッチされ、同時に、現画
像ブロックデータ出力ユニット1010から各プロセッ
サエレメントPE(x,y)に画素データa(1,0)
が転送される。
【0462】このとき、各プロセッサエレメントPE
(x,y)では、画素データc(x+1,y)が第2フ
リップフロップ3603にラッチされ、画素データa
(1,0)が現画像ブロックデータ出力ユニット101
0から減算器3701の入力端子Bに入力され、この結
果、 |c(x,y)−a(0,0)|+|c(x,y+1)
−a(0,1)|+|c(x+1,y+1)−a(1,
1)|+|c(x+1,y)−a(1,0)| が算出される。
【0463】次に、クロックパルス信号CK1の29ク
ロック目では、 |c(x,y+2)−a(0,2)|+|c(x,y+
3)−a(0,3)|+|c(x+1,y+3)−a
(1,3)| が第1フリップフロップ3705から第2フリップフロ
ップ3706にラッチされ、加算器3704で算出され
た |c(x,y)−a(0,0)|+|c(x,y+1)
−a(0,1)|+|c(x+1,y+1)−a(1,
1)|+|c(x+1,y)−a(1,0)| が第1フリップフロップ3705にラッチされ、また、
図68に示すように、各プロセッサエレメントPE
(x,y)および各レジスタ(x,y)の第2フリップ
フロップ3603,3613,3623,3633に画
素データc(x+1,y+2)がラッチされ、同時に、
現画像ブロックデータ出力ユニット1010から各プロ
セッサエレメントPE(x,y)に画素データa(1,
2)が転送される。
【0464】このとき、各プロセッサエレメントPE
(x,y)では、画素データc(x+1,y+2)が第
2フリップフロップ3603にラッチされ、画素データ
a(1,2)が現画像ブロックデータ出力ユニット10
10から減算器3701の入力端子Bに入力され、この
結果、 |c(x,y+2)−a(0,2)|+|c(x,y+
3)−a(0,3)|+|c(x+1,y+3)−a
(1,3)|+|c(x+1,y+2)−a(1,2)
| が算出される。
【0465】すなわち、各プロセッサエレメントPE
(x,y)では、それぞれのプロセッサエレメントPE
(x,y)と位置的に対応する第1セグメント候補ブロ
ックと現画像第1セグメントブロックとの間の第1セグ
メントブロックディストーションが求められ、次いで、
クロックパルス信号CK1の1クロック後に、それぞれ
のプロセッサエレメントPE(x,y)と位置的に対応
する第2セグメント候補ブロックと現画像第2セグメン
トブロックとの間の第2セグメントブロックディストー
ションが求められたことになる。
【0466】以下、各プロセッサエレメントPE(x,
y)で算出された第1セグメントブロックディストーシ
ョンをD1(x,y)で表し、各プロセッサエレメント
PE(x,y)で算出された第2セグメントブロックデ
ィストーションをD2(x,y)で表すことにする。次
に、クロックパルス信号CK1の30クロック目では、
パルス信号CK2の立ち上りに同期して各プロセッサエ
レメントPE(x,y)の第1フリップフロップ370
5に保持されたそれぞれのD1(x,y)が第2フリッ
プフロップ3706にラッチされる。また、各プロセッ
サエレメントPE(x,y)の加算器3704で算出さ
れたそれぞれのD2(x,y)が第1フリップフロップ
3705にラッチされる。また、クロックパルス信号C
K1の30クロック目のダウンエッジに同期してパルス
信号LD1が立ち上り、各プロセッサエレメントPE
(0,0)のディストーション転送部3800のセレク
タ3801の入力端子Bと出力端子Yが電気的に接続さ
れる。
【0467】次に、クロックパルス信号CK1の31ク
ロック目では、パルス信号CK2の立ち上りに同期して
各プロセッサエレメントPE(x,y)の第2フリップ
フロップ3706に保持されたそれぞれのD1(x,
y)がディストーション転送部3800の第1フリップ
フロップ3802にラッチされる。また、各プロセッサ
エレメントPE(x,y)の第1フリップフロップ37
05に保持されたそれぞれのD2(x,y)が第2フリ
ップフロップ3706にラッチされる。
【0468】次に、クロックパルス信号CK1の32ク
ロック目では、パルス信号CK2に同期してD1(0,
0)が、プロセッサエレメントPE(0,0)の第1フ
リップフロップ3802から第2フリップフロップ38
03にラッチされ、出力端子Doを通してセグメントブ
ロック特定ユニット4000の比較器4101の入力端
子A0およびフィールドブロックディストーション算出
ユニット5000の入力端子A0に出力される。
【0469】同時に、D1(0,2)がプロセッサエレ
メントPE(0,2)の第1フリップフロップ3802
から第2フリップフロップ3803にラッチされ、出力
端子Doを通してセグメントブロック特定ユニット40
00の比較器4101の入力端子A1およびフィールド
ブロックディストーション算出ユニット5000の入力
端子A1に出力される。
【0470】同時に、D1(0,4)がプロセッサエレ
メントPE(0,4)の第1フリップフロップ3802
から第2フリップフロップ3803にラッチされ、出力
端子Doを通してセグメントブロック特定ユニット40
00の比較器4101の入力端子A2およびフィールド
ブロックディストーション算出ユニット5000の入力
端子A2に出力される。
【0471】また、同時に、他のプロセッサエレメント
PE(x,y)のに保持されたD1(x,y)は、同行
のプロセッサエレメントPE(x−2,y)のディスト
ーション転送部3800に転送される。また、各プロセ
ッサエレメントPE(x,y)の第2フリップフロップ
3706に保持されたD2(x,y)がそれぞれ第1フ
リップフロップ3802にラッチされる。
【0472】次に、クロックパルス信号CK1の33ク
ロック目では、パルス信号CK2に同期してD2(0,
0)が、プロセッサエレメントPE(0,0)の第1フ
リップフロップ3802から第2フリップフロップ38
03にラッチされ、出力端子Doを通してセグメントブ
ロック特定ユニット4000の比較器4101の入力端
子A0およびフィールドブロックディストーション算出
ユニット5000の入力端子A0に出力される。
【0473】同時に、D2(0,2)がプロセッサエレ
メントPE(0,2)の第1フリップフロップ3802
から第2フリップフロップ3803にラッチされ、出力
端子Doを通してセグメントブロック特定ユニット40
00の比較器4101の入力端子A1およびフィールド
ブロックディストーション算出ユニット5000の入力
端子A1に出力される。
【0474】同時に、D2(0,4)がプロセッサエレ
メントPE(0,4)の第1フリップフロップ3802
から第2フリップフロップ3803にラッチされ、出力
端子Doを通してセグメントブロック特定ユニット40
00の比較器4101の入力端子A2およびフィールド
ブロックディストーション算出ユニット5000の入力
端子A2に出力される。
【0475】また、同時に、他のプロセッサエレメント
PE(x,y)に保持されたD2(x,y)は、同行の
プロセッサエレメントPE(x−2,y)のディストー
ション転送部3800に転送される。また、各プロセッ
サエレメントPE(x,y)の第2フリップフロップ3
706に保持されたD1(x,y)がそれぞれ第1フリ
ップフロップ3802にラッチされる。
【0476】次に、クロックパルス信号CK1の34ク
ロック目では、パルス信号CK2に同期してD1(2,
0)、D1(2,2)およびD1(2,4)が、それぞ
れプロセッサエレメントPE(0,0)、プロセッサエ
レメントPE(0,2)およびプロセッサエレメントP
E(0,4)の第1フリップフロップ3802から第2
フリップフロップ3803にラッチされ、それぞれ出力
端子Doを通してセグメントブロック特定ユニット40
00の比較器4101の入力端子A0,A1,A2およ
びフィールドブロックディストーション算出ユニット5
000の入力端子A0,A1,A2に出力される。
【0477】また、同時に、他のプロセッサエレメント
PE(2,y)に保持されたD1(2,y)は、同行の
プロセッサエレメントPE(0,y)のディストーショ
ン転送部3800に転送される。また、各プロセッサエ
レメントPE(x,y)の第2フリップフロップ370
6に保持されたD2(x+2,y)がそれぞれ第1フリ
ップフロップ3802にラッチされる。
【0478】次に、クロックパルス信号CK1の35ク
ロック目では、パルス信号CK2に同期してD2(2,
0)、D2(2,2)およびD2(2,4)が、それぞ
れプロセッサエレメントPE(0,0)、プロセッサエ
レメントPE(0,2)およびプロセッサエレメントP
E(0,4)の第1フリップフロップ3802から第2
フリップフロップ3803にラッチされ、それぞれ出力
端子Doを通してセグメントブロック特定ユニット40
00の比較器4101の入力端子A0,A1,A2およ
びフィールドブロックディストーション算出ユニット5
000の入力端子A0,A1,A2に出力される。
【0479】また、同時に、他のプロセッサエレメント
PE(2,y)に保持されたD2(4,y)は、同行の
プロセッサエレメントPE(0,y)のディストーショ
ン転送部3800に転送される。また、各プロセッサエ
レメントPE(0,y)の第2フリップフロップ370
6に保持されたD1(4,y)がそれぞれ第1フリップ
フロップ3802にラッチされる。
【0480】次に、クロックパルス信号CK1の36ク
ロック目では、パルス信号CK2に同期してD1(4,
0)、D1(4,2)およびD1(4,4)が、それぞ
れプロセッサエレメントPE(0,0)、プロセッサエ
レメントPE(0,2)およびプロセッサエレメントP
E(0,4)の第1フリップフロップ3802から第2
フリップフロップ3803にラッチされ、それぞれ出力
端子Doを通してセグメントブロック特定ユニット40
00の比較器4101の入力端子A0,A1,A2およ
びフィールドブロックディストーション算出ユニット5
000の入力端子A0,A1,A2に出力される。
【0481】また、各プロセッサエレメントPE(0,
y)の第2フリップフロップ3706に保持されたD2
(4,y)がそれぞれ第1フリップフロップ3802に
ラッチされる。次に、クロックパルス信号CK1の37
クロック目では、パルス信号CK2に同期してD2
(4,0)、D2(4,2)およびD2(4,4)が、
それぞれプロセッサエレメントPE(0,0)、プロセ
ッサエレメントPE(0,2)およびプロセッサエレメ
ントPE(0,4)の第1フリップフロップ3802か
ら第2フリップフロップ3803にラッチされ、それぞ
れ出力端子Doを通してセグメントブロック特定ユニッ
ト4000の比較器4101の入力端子A0,A1,A
2およびフィールドブロックディストーション算出ユニ
ット5000の入力端子A0,A1,A2に出力され
る。
【0482】すなわち、すべての第1セグメントブロッ
クディストーションD1(x,y)およびすべての第2
セグメントブロックディストーションD2(x,y)が
セグメントブロックディストーション算出ユニット30
10からセグメントブロック特定ユニット4000およ
びフィールドブロックディストーション算出ユニット5
000に転送されたことになる。
【0483】次に、図54に示されたタイムチャートに
基づいて、実施例1と同様に、セグメントブロック特定
ユニット4000において、セグメントブロックディス
トーション算出ユニット3010で算出された各D1
(x,y)の中から最小の第1セグメントブロックディ
ストーションが検出され、この最小第1セグメントブロ
ックディストーションが算出されたプロセッサエレメン
トPE(x,y)の配置位置に基づいて第1セグメント
動きベクトルMVSg1が求められるとともに、セグメ
ントブロックディストーション算出ユニット3010で
算出された各D2(x,y)の中から最小の第2セグメ
ントブロックディストーションが検出され、この最小第
2セグメントブロックディストーションが算出されたプ
ロセッサエレメントPE(x,y)の配置位置に基づい
て第2セグメント動きベクトルMVSg2が求められ
る。
【0484】また、図55に示されたタイムチャートに
基づいて、実施例1と同様に、フィールドブロックディ
ストーション算出ユニット5000において、セグメン
トブロックディストーション算出ユニット3010の同
じプロセッサエレメントPE(x,y)で算出された各
第1セグメントブロックディストーションD1(x,
y)と各第2セグメントブロックディストーションD2
(x,y)を加算して現画像フィールドブロック210
および複数のフィールド候補ブロックに対応するフィー
ルドブロックディストーションDis(x,y)が算出
され、フィールドブロック特定ユニット6000におい
て、フィールドブロックディストーション算出ユニット
5000で算出された各フィールドブロックディストー
ションDis(x,y)の中から最小のフィールドブロ
ックディストーションDis(x,y)が検出され、こ
の最小フィールドブロックディストーションDis
(x,y)の第1セグメントブロックディストーション
D1(x,y)および第2セグメントブロックディスト
ーションD2(x,y)が算出されたプロセッサエレメ
ントPE(x,y)の配置位置に基づいてフィールド動
きベクトルMVFiが求められる。
【0485】また、クロックパルス信号CK1の30ク
ロック目では、図69に示すように、1列目の各プロセ
ッサエレメントPE(x,y)および各レジスタ(x,
y)のそれぞれの第2フリップフロップ3603に初め
て画素データc(x+2,y)がラッチされ、同時に、
現画像ブロックデータ出力ユニット1010から各プロ
セッサエレメントPE(x,y)に画素データa(2,
0)が転送される。
【0486】ここで、各プロセッサエレメントPE
(x,y)では、図70に示すように、とサーチウィン
ドウ403に対して水平方向に2画素分シフトしたサー
チウィンドウ404の画素データc(x+2,y)がそ
れぞれ22クロック目のc(x,y)と同様にそれぞれ
の第2フリップフロップ3603に転送されている。画
素データa(2,0)は、現画像フィールドブロック2
00に対して水平方向に隣接する現画像フィールドブロ
ック201の最初の画素データであり、22クロック目
のa(0,0)と同様に、それぞれのプロセッサエレメ
ントPE(x,y)に転送される。
【0487】すなわち、30クロック目以降は、図70
に示された現画像フィールドブロック201の画素デー
タが現画像ブロックデータ出力ユニット1010から順
次出力され、サーチウィンドウ404の画素データのう
ち、サーチウィンドウ403の画素データと共通するデ
ータを除いた残りの画素データがサーチウィンドウデー
タ出力ユニット2010から列毎に順次出力され、22
クロック目〜29クロック目と同様に8クロック毎に水
平方向に隣接する現画像フィールドブロックに対応する
第1セグメントブロックディストーションおよび第2セ
グメントブロックディストーションが順次求められるこ
とになる。
【0488】また、セグメントブロック特定ユニット4
000においては、ディストーション算出ユニット30
10で算出された第1セグメントブロックディストーシ
ョンおよび第2セグメントブロックディストーションが
それぞれ8クロック毎に入力され、第1セグメント動き
ベクトルMVSg1および第2セグメント動きベクトル
MVSg2が出力される。
【0489】さらに、フィールドブロックディストーシ
ョン算出ユニット5000においても、8クロック毎に
フィールドブロックディストーションが算出され、フィ
ールドブロック特定ユニット6000においても、8ク
ロック毎にフィールド動きベクトルMVFiが求められ
る。すなわち、実施例1と同様に、第1および第2セグ
メントブロックディストーション算出処理、第1および
第2動きベクトルMVSg1,MVSg2特定処理、フ
ィールドブロックディストーション算出処理、並びに、
フィールド動きベクトルMVFi特定処理のパイプライ
ン化が実現されている。
【0490】なお、本実施例2においても、図46およ
び図47に示すように、現画像フィールドブロック20
0を(N×2)行M列の画素からなる現画像フィールド
ブロック202で表し、サーチウィンドウ403を(H
+N)行L列の画素からなるサーチウィンドウ402で
表した場合には、水平方向に隣接した現画像フィールド
ブロックとこの現画像フィールドブロックに対応するM
画素分水平方向にシフトしたサーチウィンドウから求め
られる動きベクトルは、クロックパルス信号CK1の M×N×2 クロックを1サイクルとして順次求められることは言う
までもない。
【0491】また、本実施例2のセグメントブロックデ
ィストーション算出ユニット3010の第1サイドレジ
スタグループ3310は、現画像フィールドブロック2
10を(N×2)行M列の画素からなる現画像フィール
ドブロック202で表し、サーチウィンドウ403を
(H+N)行L列の画素からなるサーチウィンドウ40
2で表した場合には、図48に示すように、第1サイド
レジスタグループ3310は、列毎にそれぞれ(N−
1)個の第1サイドレジスタSR(x,y)が互いに直
列に電気的に接続されて構成され、第2サイドレジスタ
グループ3410は、列毎にそれぞれ(N−1)個の第
2サイドレジスタSR(x,y)が互いに直列に電気的
に接続されて構成される。また、それぞれの第1および
第2サイドレジスタSR(x,y)は、それぞれ隣接す
る同行の第1および第2サイドレジスタSR(x,y)
と電気的に接続される。
【0492】(実施例3)図71〜図73は本発明に係
る実施例3の動きベクトル探索装置を示す図である。本
実施例では、本発明の特徴部分を具体的に説明する。図
71に示すように、セグメントブロックディストーショ
ン算出ユニット3020は、実施例1のセグメントブロ
ックディストーション算出ユニット3000における第
1サイドレジスタグループ3300と第2サイドレジス
タグループ3400を第3サイドレジスタグループ35
00により構成したものである。
【0493】第3サイドレジスタグループ3500は、
図71に示すように、4個の第3サイドレジスタ SR(0,3),SR(1,3),SR(2,3),SR(3,3) により構成されている。次に、第3サイドレジスタSR
(x,3)の端子配置およびブロック図を説明する。第
3サイドレジスタSR(x,3)の端子配置は、図57
に示された中間レジスタ(x,y)の端子配置と同じで
あり、第3サイドレジスタSR(x,5)の基本的なブ
ロック図は、図58に示された中間レジスタIP(x,
y)のブロック図と同じになる。
【0494】ここで、転送方向選択部3600のセレク
タ3601の入力端子Aは、入力端子YDiを介して同
列のプロセッサエレメントPE(x,2)または入力レ
ジスタIR(3,2)の出力端子YDoに電気的に接続
される。セレクタ3601の入力端子Bは、入力端子Y
Uiを介して同列のプロセッサエレメントPE(x,
0)または入力レジスタIR(3,0)の出力端子YU
oに電気的に接続される。セレクタ3601の入力端子
Cは、入力端子YLiを介して同行の第3サイドレジス
タSR(x+1,3)の出力端子YLoに電気的に接続
される。
【0495】また、出力端子YUoは、同列のプロセッ
サエレメントPE(x,2)または入力レジスタIR
(3,2)の入力端子YUiに電気的に接続される。出
力端子YDoは、同列のプロセッサエレメントPE
(x,0)または入力レジスタIR(3,0)の入力端
子YDiに電気的に接続される。出力端子YLoは、同
行の第3サイドレジスタSR(x−1,3)の入力端子
YLiに電気的に接続される。
【0496】すなわち、各第3サイドレジスタSR
(x,3)は、1行目および3行目の同列のプロセッサ
エレメントPE(x,y)または入力レジスタIR
(3,y)と電気的に接続され、列毎に配線がリング状
に形成される。各第3サイドレジスタSR(x,3)
は、1行目の同列のプロセッサエレメントPE(x,
0)または入力レジスタIR(3,0)との間でサーチ
ウィンドウの画素データを転送するとともに、3行目の
同列のプロセッサエレメントPE(x,2)または入力
レジスタIR(3,2)との間でサーチウィンドウの画
素データを転送する。
【0497】このため、実施例1では、図12における
上方向に画素データを転送する場合には、第1サイドレ
ジスタグループ3300が画素データを一時的に記憶す
るバッファとなり、図12における下方向に画素データ
を転送する場合には、第2サイドレジスタグループ34
00が画素データを一時的に記憶するバッファとなるよ
うに、プロセッサエレメントPE(x,y)からなる2
次元配列プロセッサグループ3100の両側に各サイド
レジスタSR(x,y)を配置したが、本実施例3で
は、2次元配列プロセッサグループ3100の片側に各
第3サイドレジスタSR(x,3)を配置すればよく、
回路規模を半減することができる。
【0498】なお、本実施例3における動きベクトルを
求める動作は、図7〜図11に示されたタイムチャート
に基づいて実施例1と同様に行われることはいうまでも
ない。また、本実施例3の第3サイドレジスタSR
(x,y)は、実施例2のセグメントブロックディスト
ーション算出ユニット3010にも適用され、図72に
示すように、現画像フィールドブロック200を(N×
2)行M列で表すと、第3サイドレジスタグループ35
01は、列毎に直列に電気的に接続された(N−1)個
の第3サイドレジスタSR(x,y)によって構成され
る。また、それぞれの行の第3サイドレジスタSR
(x,y)は、同行の第3サイドレジスタSR(x,
y)と電気的に接続される。
【0499】さらに、実際に回路を構成する場合には、
例えば、図71に示すように、2次元配列プロセッサグ
ループ3101のそれぞれの列の間に列毎に各プロセッ
サエレメントPE(x,y)、各中間レジスタIP
(x,y)および各第3サイドレジスタSR(x,y)
間の距離を均一に配置することで、短い転送バスを形成
することできるので、誤りの少ない安定した回路を構成
することができるとともに、回路規模を小さくすること
ができる。
【0500】(実施例4)図74および図75は本発明
に係る実施例4の動きベクトル探索装置を示す図であ
る。本実施例4では、本発明の特徴部分を具体的に説明
する。実施例2においては、セグメントブロックディス
トーション算出ユニット3010の中間レジスタIP
(x,y)は、1行置きに、かつ、1列置きに配置され
たが、これらの配置は不均等に分散して配置してもよ
い。
【0501】例えば、図74に示すように、セグメント
ブロックディストーション算出ユニット3030は、2
次元配列プロセッサグループ3130をプロセッサエレ
メントPE(x,y)および中間レジスタIP(x,
y)からなる13行13列のマトリックス状に配置し、
さらに、2次元配列プロセッサグループ3130の右側
に13個の入力レジスタIR(x,y)からなる入力レ
ジスタグループ3230を配置し、2次元配列プロセッ
サグループ3130の上下にそれぞれ14個の第1また
は第2サイドレジスタSR(x,y)からなる第1サイ
ドレジスタグループ3330および第2サイドレジスタ
グループ3430を配置したものである。ここで、プロ
セッサエレメントPE(x,y)は斜線で示されてお
り、また、各レジスタ(x,y)は無地で示されてい
る。
【0502】また、図75に示すように、セグメントブ
ロックディストーション算出ユニット3040は、2次
元配列プロセッサグループ3140をプロセッサエレメ
ントPE(x,y)および中間レジスタIP(x,y)
からなる13行13列のマトリックス状に配置し、さら
に、2次元配列プロセッサグループ3140の右側に1
3個の入力レジスタIR(x,y)からなる入力レジス
タグループ3240を配置し、2次元配列プロセッサグ
ループ3140の下側に14個の第3サイドレジスタS
R(x,y)からなる第3サイドレジスタグループ35
40を配置したものである。ここで、プロセッサエレメ
ントPE(x,y)は斜線で示されており、また、各レ
ジスタ(x,y)は無地で示されている。
【0503】2次元配列プロセッサグループ3130お
よび3140は、動きベクトルが(0,0)となる位置
を中心にプロセッサエレメントPE(x,y)を密に配
置し、この中心から離れるに従ってプロセッサエレメン
トPE(x,y)の密度を減らしている。このため、動
きの大きい画像に対しては、広い探索範囲から動きベク
トルを求めることができるとともに、動きの小さい画像
に対しては、予測精度の高い動きベクトルを求めること
ができる。
【0504】
【効果】請求項1記載の発明によれば、セグメントブロ
ックディストーション算出手段によって、フィールド候
補ブロックの数と同数の演算器によって第1セグメント
ブロックディストーションおよび第2セグメントブロッ
クディストーションを時分割演算で算出することができ
るので、回路規模を小さくすることができる。また、演
算器の数を(H−N+1)×(LーM+1)個よりも少
なくすることができるので、演算器の数を削減すること
により、回路規模を小さくすることができ、かつ、広い
範囲で簡略的な探索方法で動きベクトルを求めることが
できる。
【0505】請求項2記載の発明によれば、(H−N+
1)×(L−M+1)個の候補ブロックに対応したディ
ストーションを算出することができるので、確実に全点
探索法により予測精度の高い第1および第2セグメント
動きベクトル、並びに、フィールド動きベクトルを求め
ることができる。請求項3記載の発明によれば、サーチ
ウィンドウデータ転送手段の各レジスタおよびセグメン
トブロックディストーション算出手段の各演算器を共通
制御信号によって同一時刻に同一動作を行うように制御
することができるので、演算処理の並列化による高速処
理を行うことができる。
【0506】請求項4記載の発明によれば、サイドレジ
スタユニットを、セグメントブロックディストーション
算出手段と同じレジスタで構成することができるので、
回路を容易に構成することができる。請求項5記載の発
明によれば、サイドレジスタユニットを、セグメントブ
ロックディストーション算出手段と同じレジスタで構成
することができるので、回路を容易に構成することがで
きる。また、セグメントブロックディストーション算出
手段の各レジスタおよび入力レジスタユニットの各レジ
スタとサイドレジスタユニットのレジスタを列毎にリン
グ状に電気的に接続することができるので、請求項4記
載のサイドレジスタユニットの半数のレジスタでサイド
レジスタユニットを構成することができる。さらに、各
列毎にリング状に接続された各レジスタ間の距離を均一
に配置することができるので、各レジスタ間に短い転送
バスを形成することができるとともに、各レジスタ間の
転送時間を均一にすることができる。従って、誤りの少
ない安定した回路を形成することができるとともに、回
路規模を小さくすることができる。
【0507】請求項6記載の発明によれば、レジスタの
第2フリップフロップにラッチされたサーチウィンドウ
の画素データと現画像ブロックデータ出力手段によって
出力された現画像フィールドブロックの画素データに基
づいて局所ディストーション算出ユニットで算出された
局所ディストーションと局所ディストーション総和ユニ
ットの第2フリップフロップにラッチされたデータとの
累積演算を加算器によって行うことができるので、レジ
スタの第1フリップフロップおよび局所ディストーショ
ン総和ユニットの第1フリップフロップでは、同一の現
画像セグメントブロックに対応するデータを保持すると
ともに、レジスタの第2フリップフロップおよび局所デ
ィストーション総和ユニットの第2フリップフロップに
おいても、それぞれ第1フリップフロップと異なる同一
の現画像セグメントブロックに対応するデータを保持す
ることができる。このため、第1セグメントブロックデ
ィストーションおよび第2セグメントブロックディスト
ーションをそれぞれ時分割で算出することができる。ま
た、直列に電気的に接続された2つのフリップフロップ
によってレジスタおよび局所ディストーション総和ユニ
ットを構成することができるので、容易に回路を構成す
ることができる。
【0508】請求項7記載の発明によれば、レジスタ、
局所ディストーション総和ユニットおよびディストーシ
ョン転送ユニットのそれぞれの第1フリップフロップで
は、同一の現画像セグメントブロックに対応するデータ
を保持するとともに、レジスタ、局所ディストーション
総和ユニットおよびディストーション転送ユニットのそ
れぞれの第2フリップフロップにおいても、それぞれ第
1フリップフロップに保持されたデータと異なる同一の
現画像セグメントブロックに対応するデータを保持する
ことができる。このため、第1セグメントブロックディ
ストーションおよび第2セグメントブロックディストー
ションをそれぞれ時分割で出力することができる。ま
た、直列に電気的に接続された2つのフリップフロップ
によってディストーション転送ユニットを構成すること
ができるので、容易に回路を構成することができる。
【0509】請求項8記載の発明によれば、サーチウィ
ンドウ内で垂直方向に並んだフィールド候補ブロックと
同数のフリップフロップおよび加算器によって、それぞ
れの行に対応する演算器で算出された第1および第2セ
グメントブロックディストーションから順次フィールド
ブロックディストーションを算出することができるの
で、レジスタと演算器が想像上配置されたマトリックス
状にセグメントブロックディストーション算出手段の演
算器と同数のフリップフロップおよび加算器を設ける必
要がなく、セグメントブロックディストーション算出手
段と別のエリアにフィールドブロックディストーション
算出手段をユニットとして配置することができる。従っ
て、フィールドブロックディストーションを算出する回
路の規模を小さくすることができる。
【0510】請求項9記載の発明によれば、サーチウィ
ンドウ内で水平方向に並んだフィールド候補ブロックと
同数のフリップフロップおよび加算器によって、それぞ
れの列に対応する演算器で算出された第1および第2セ
グメントブロックディストーションから順次フィールド
ブロックディストーションを算出することができるの
で、レジスタと演算器が想像上配置されたマトリックス
状にセグメントブロックディストーション算出手段の演
算器と同数のフリップフロップおよび加算器を設ける必
要がなく、セグメントブロックディストーション算出手
段と別のエリアにフィールドブロックディストーション
算出手段をユニットとして配置することができる。従っ
て、フィールドブロックディストーションを算出する回
路の規模を小さくすることができる。
【0511】請求項10記載の発明によれば、同時に入
力された第1または第2セグメントブロックディストー
ションに基づいて、セグメントブロックディストーショ
ン算出手段の各演算器の配置位置に対応する第1または
第2セグメント候補ブロックの垂直方向の位置を特定す
ることができるとともに、第1または第2セグメントブ
ロックディストーションがセグメントブロック特定手段
に入力された順番に基づいて、セグメントブロックディ
ストーション算出手段の各演算器の配置位置に対応する
第1または第2セグメント候補ブロックの水平方向の位
置を特定することができる。従って、最小の第1および
第2セグメントブロックディストーションが検出された
演算器の配置位置に基づいて、それぞれ第1セグメント
動きベクトルおよび第2セグメント動きベクトルを容易
に特定することができる。
【0512】請求項11記載の発明によれば、同時に入
力された第1または第2セグメントブロックディストー
ションに基づいて、セグメントブロックディストーショ
ン算出手段の各演算器の配置位置に対応する第1または
第2セグメント候補ブロックの水平方向の位置を特定す
ることができるとともに、第1または第2セグメントブ
ロックディストーションがセグメントブロック特定手段
に入力された順番に基づいて、セグメントブロックディ
ストーション算出手段の各演算器の配置位置に対応する
第1または第2セグメント候補ブロックの垂直方向の位
置を特定することができる。従って、最小の第1および
第2セグメントブロックディストーションが検出された
演算器の配置位置に基づいてそれぞれ第1セグメント動
きベクトルおよび第2セグメント動きベクトルを容易に
特定することができる。
【0513】請求項12記載の発明によれば、同一行の
演算器で算出されたそれぞれの第1および第2セグメン
トブロックディストーションを順次各演算器のディスト
ーション転送ユニットを介して一方向に転送し、同一行
の一端の演算器のディストーション転送ユニットからフ
ィールドブロックディストーション算出手段およびセグ
メントブロック特定手段にそれぞれ第1および第2セグ
メントブロックディストーションを転送することができ
るので、第1および第2セグメントブロックディストー
ションを転送する方向にフィールドブロックディストー
ション算出手段およびセグメントブロック特定手段をユ
ニットとして容易に配置することができる。
【0514】また、一端の演算器のディストーション転
送ユニットからフィールドブロックディストーション算
出手段およびセグメントブロック特定手段へ第1および
第2セグメントブロックディストーションを出力する転
送バスを演算器の存在する行数に削減することができる
とともに、短い転送バスを形成することができる。さら
に、同一行の各演算器のディストーション転送ユニット
の間にも短い転送バスを形成することができるので、各
演算器間の転送時間を均一にすることができる。従っ
て、誤りの少ない安定した回路を形成することができ
る。
【0515】請求項13記載の発明によれば、同一列の
演算器で算出されたそれぞれの第1および第2セグメン
トブロックディストーションを順次各演算器のディスト
ーション転送ユニットを介して一方向に転送し、同一列
の一端の演算器のディストーション転送ユニットからフ
ィールドブロックディストーション算出手段およびセグ
メントブロック特定手段にそれぞれ第1および第2セグ
メントブロックディストーションを転送することができ
るので、第1および第2セグメントブロックディストー
ションを転送する方向にフィールドブロックディストー
ション算出手段およびセグメントブロック特定手段をユ
ニットとして容易に配置することができる。
【0516】また、一端の演算器のディストーション転
送ユニットからフィールドブロックディストーション算
出手段およびセグメントブロック特定手段へ第1および
第2セグメントブロックディストーションを出力する転
送バスを演算器の存在する列数に削減することができる
とともに、短い転送バスを形成することができる。さら
に、同一列の各演算器のディストーション転送ユニット
の間にも短い転送バスを形成することができるので、各
演算器間の転送時間を均一にすることができる。従っ
て、誤りの少ない安定した回路を形成することができ
る。
【0517】請求項14記載の発明によれば、セグメン
トブロックディストーション算出手段によって、第1現
画像フィールドブロックに隣接する第2現画像フィール
ドブロックの第1および第2セグメントブロックディス
トーションを前記第4転送制御手段の1サイクルの動作
毎に順次求めることができる。また、第1サーチウィン
ドウと第2サーチウィンドウとで共通する画素データを
重複することなく第2サーチウィンドウの画素データを
サーチウィンドウデータ出力手段から出力することがで
きるので、第2サーチウィンドウのデータを始めから出
力し直す必要がなく、処理効率を大幅に向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例1の動きベクトル探索装置
の構成を示す図である。
【図2】現画像100上および前符号化画像300の構
成を示す図である。
【図3】現画像フィールドブロック200およびサーチ
ウィンドウ400を示す図である。
【図4】現画像第1セグメントブロック210および上
側サーチウィンドウ410を示す図である。
【図5】現画像第2セグメントブロック220および下
側サーチウィンドウ420を示す図である。
【図6】信号出力ユニット7000から各ユニットに出
力される信号を示すブロック図である。
【図7】セグメントブロックディストーション算出ユニ
ット3000において第1および第2セグメントブロッ
クディストーションを算出するタイムチャートを示す図
である。
【図8】セグメントブロックディストーション算出ユニ
ット3000において第1および第2セグメントブロッ
クディストーションを算出するタイムチャートを示す図
である。
【図9】セグメントブロック特定ユニット4000にお
いて最小の第1および第2セグメントブロックディスト
ーション並びに第1および第2セグメント動きベクトル
を特定するタイムチャートを示す図である。
【図10】フィールドブロックディストーション算出ユ
ニット5000においてフィールドブロックディストー
ションを求めるとともに、フィールドブロック特定ユニ
ット6000において最小のフィールドブロックディス
トーションおよびフィールド動きベクトルを特定するタ
イムチャートを示す図である。
【図11】セグメントブロックディストーション算出ユ
ニット3000において第1および第2セグメントブロ
ックディストーションを算出するタイムチャートを示す
図である。
【図12】セグメントブロックディストーション算出ユ
ニット3000の構成を示す図である。
【図13】プロセッサエレメントPE(x,y)の端子
配置を示す図である。
【図14】プロセッサエレメントPE(x,y)の構成
を示すブロック図である。
【図15】入力レジスタIR(3,1)の端子配置を示
す図である。
【図16】入力レジスタIR(3,1)の構成を示すブ
ロック図である。
【図17】入力レジスタIR(3,0)および入力レジ
スタIR(3,2)の端子配置を示す図である。
【図18】入力レジスタIR(3,0)および入力レジ
スタIR(3,2)の構成を示すブロック図である。
【図19】第1サイドレジスタSR(x,−1)の端子
配置を示す図である。
【図20】第1サイドレジスタSR(x,−1)の構成
を示すブロック図である。
【図21】第2サイドレジスタSR(x,3)の端子配
置を示す図である。
【図22】第2サイドレジスタSR(x,3)の構成を
示すブロック図である。
【図23】セグメントブロック特定ユニット4000の
構成を示すブロック図である。
【図24】セレクタ付きフリップフロップ4400の構
成を示すブロック図である。
【図25】フィールドブロックディストーション算出ユ
ニット5000の構成を示すブロック図である。
【図26】フィールドブロック特定ユニット6000の
構成を示すブロック図である。
【図27】図7〜図11に示されたタイムチャートのク
ロックパルス信号CK1の1クロック目のセグメントブ
ロックディストーション算出ユニット3000における
サーチウィンドウ400の画素データの転送状態を示す
図である。
【図28】図7〜図11に示されたタイムチャートのク
ロックパルス信号CK1の2クロック目のセグメントブ
ロックディストーション算出ユニット3000における
サーチウィンドウ400の画素データの転送状態を示す
図である。
【図29】図7〜図11に示されたタイムチャートのク
ロックパルス信号CK1の3クロック目のセグメントブ
ロックディストーション算出ユニット3000における
サーチウィンドウ400の画素データの転送状態を示す
図である。
【図30】図7〜図11に示されたタイムチャートのク
ロックパルス信号CK1の4クロック目のセグメントブ
ロックディストーション算出ユニット3000における
サーチウィンドウ400の画素データの転送状態を示す
図である。
【図31】図7〜図11に示されたタイムチャートのク
ロックパルス信号CK1の5クロック目のセグメントブ
ロックディストーション算出ユニット3000における
サーチウィンドウ400の画素データの転送状態を示す
図である。
【図32】図7〜図11に示されたタイムチャートのク
ロックパルス信号CK1の6クロック目のセグメントブ
ロックディストーション算出ユニット3000における
サーチウィンドウ400の画素データの転送状態を示す
図である。
【図33】図7〜図11に示されたタイムチャートのク
ロックパルス信号CK1の7クロック目のセグメントブ
ロックディストーション算出ユニット3000における
サーチウィンドウ400の画素データの転送状態を示す
図である。
【図34】図7〜図11に示されたタイムチャートのク
ロックパルス信号CK1の8クロック目のセグメントブ
ロックディストーション算出ユニット3000における
サーチウィンドウ400の画素データの転送状態を示す
図である。
【図35】図7〜図11に示されたタイムチャートのク
ロックパルス信号CK1の14クロック目のセグメント
ブロックディストーション算出ユニット3000におけ
るサーチウィンドウ400の画素データの転送状態を示
す図である。
【図36】図7〜図11に示されたタイムチャートのク
ロックパルス信号CK1の15クロック目のセグメント
ブロックディストーション算出ユニット3000におけ
るサーチウィンドウ400の画素データの転送状態を示
す図である。
【図37】図7〜図11に示されたタイムチャートのク
ロックパルス信号CK1の16クロック目のセグメント
ブロックディストーション算出ユニット3000におけ
るサーチウィンドウ400の画素データの転送状態を示
す図である。
【図38】図7〜図11に示されたタイムチャートのク
ロックパルス信号CK1の17クロック目のセグメント
ブロックディストーション算出ユニット3000におけ
るサーチウィンドウ400の画素データの転送状態を示
す図である。
【図39】図7〜図11に示されたタイムチャートのク
ロックパルス信号CK1の18クロック目のセグメント
ブロックディストーション算出ユニット3000におけ
るサーチウィンドウ400の画素データの転送状態を示
す図である。
【図40】図7〜図11に示されたタイムチャートのク
ロックパルス信号CK1の19クロック目のセグメント
ブロックディストーション算出ユニット3000におけ
るサーチウィンドウ400の画素データの転送状態を示
す図である。
【図41】図7〜図11に示されたタイムチャートのク
ロックパルス信号CK1の20クロック目のセグメント
ブロックディストーション算出ユニット3000におけ
るサーチウィンドウ400の画素データの転送状態を示
す図である。
【図42】図7〜図11に示されたタイムチャートのク
ロックパルス信号CK1の21クロック目のセグメント
ブロックディストーション算出ユニット3000におけ
るサーチウィンドウ400の画素データの転送状態を示
す図である。
【図43】図7〜図11に示されたタイムチャートのク
ロックパルス信号CK1の22クロック目のセグメント
ブロックディストーション算出ユニット3000におけ
るサーチウィンドウ401の画素データの転送状態を示
す図である。
【図44】現画像フィールドブロック200に対して水
平方向に隣接する現画像フィールドブロック201とサ
ーチウィンドウ400に対して水平方向に2画素分シフ
トしたサーチウィンドウ401を示す図である。
【図45】第1および第2セグメントブロックディスト
ーション算出処理、第1および第2セグメント動きベク
トル特定処理、並びに、フィールドブロックディストー
ション算出処理およびフィールド動きベクトル特定処理
のパイプライン化を示す図である。
【図46】(N×2)行M列の現画像フィールドブロッ
ク202に対して水平方向に隣接する現画像フィールド
ブロックを示す図である。
【図47】(N×2)行M列の現画像フィールドブロッ
ク202に対して水平方向に隣接する現画像フィールド
ブロックおよびこれらの現画像フィールドブロックに対
応して列方向にM画素毎にシフトした(H+N)行L列
のサーチウィンドウを示す図である。
【図48】(N×2)行M列の現画像フィールドブロッ
ク202に対応する第1サイドレジスタグループ330
1および第2サイドレジスタグループ3401の構成を
示す図である。
【図49】本発明に係る実施例2の動きベクトル探索装
置の構成を示す図である。
【図50】現画像100上の現画像フィールドブロック
210および前符号化画像300上のサーチウィンドウ
403を示す図である。
【図51】信号出力ユニット7010から各ユニットに
出力される信号を示すブロック図である。
【図52】セグメントブロックディストーション算出ユ
ニット3010において第1および第2セグメントブロ
ックディストーションを算出するタイムチャートを示す
図である。
【図53】セグメントブロックディストーション算出ユ
ニット3010において第1および第2セグメントブロ
ックディストーションを算出するタイムチャートを示す
図である。
【図54】セグメントブロック特定ユニット4000に
おいて最小の第1および第2セグメントブロックディス
トーション並びに第1および第2セグメント動きベクト
ルを特定するタイムチャートを示す図である。
【図55】フィールドブロックディストーション算出ユ
ニット5000においてフィールドブロックディストー
ションを求めるとともに、フィールドブロック特定ユニ
ット6000において最小のフィールドブロックディス
トーションおよびフィールド動きベクトルを特定するタ
イムチャートを示す図である。
【図56】セグメントブロックディストーション算出ユ
ニット3010の構成を示す図である。
【図57】中間レジスタIP(x,y)の端子配置を示
す図である。
【図58】中間レジスタIP(x,y)の構成を示すブ
ロック図である。
【図59】図52〜図55に示されたタイムチャートの
クロックパルス信号CK1の1クロック目のセグメント
ブロックディストーション算出ユニット3010におけ
るサーチウィンドウ403の画素データの転送状態を示
す図である。
【図60】図52〜図55に示されたタイムチャートの
クロックパルス信号CK1の2クロック目のセグメント
ブロックディストーション算出ユニット3010におけ
るサーチウィンドウ403の画素データの転送状態を示
す図である。
【図61】図52〜図55に示されたタイムチャートの
クロックパルス信号CK1の22クロック目のセグメン
トブロックディストーション算出ユニット3010にお
けるサーチウィンドウ403の画素データの転送状態を
示す図である。
【図62】図52〜図55に示されたタイムチャートの
クロックパルス信号CK1の23クロック目のセグメン
トブロックディストーション算出ユニット3010にお
けるサーチウィンドウ403の画素データの転送状態を
示す図である。
【図63】図52〜図55に示されたタイムチャートの
クロックパルス信号CK1の24クロック目のセグメン
トブロックディストーション算出ユニット3010にお
けるサーチウィンドウ403の画素データの転送状態を
示す図である。
【図64】図52〜図55に示されたタイムチャートの
クロックパルス信号CK1の25クロック目のセグメン
トブロックディストーション算出ユニット3010にお
けるサーチウィンドウ403の画素データの転送状態を
示す図である。
【図65】図52〜図55に示されたタイムチャートの
クロックパルス信号CK1の26クロック目のセグメン
トブロックディストーション算出ユニット3010にお
けるサーチウィンドウ403の画素データの転送状態を
示す図である。
【図66】図52〜図55に示されたタイムチャートの
クロックパルス信号CK1の27クロック目のセグメン
トブロックディストーション算出ユニット3010にお
けるサーチウィンドウ403の画素データの転送状態を
示す図である。
【図67】図52〜図55に示されたタイムチャートの
クロックパルス信号CK1の28クロック目のセグメン
トブロックディストーション算出ユニット3010にお
けるサーチウィンドウ403の画素データの転送状態を
示す図である。
【図68】図52〜図55に示されたタイムチャートの
クロックパルス信号CK1の29クロック目のセグメン
トブロックディストーション算出ユニット3010にお
けるサーチウィンドウ403の画素データの転送状態を
示す図である。
【図69】図52〜図55に示されたタイムチャートの
クロックパルス信号CK1の30クロック目のセグメン
トブロックディストーション算出ユニット3010にお
けるサーチウィンドウ404の画素データの転送状態を
示す図である。
【図70】現画像フィールドブロック200に対して水
平方向に隣接する現画像フィールドブロック201とサ
ーチウィンドウ403に対して水平方向に2画素分シフ
トしたサーチウィンドウ404を示す図である。
【図71】本発明に係る実施例3のセグメントブロック
ディストーション算出ユニット3020の構成を示す図
である。
【図72】(N×2)行M列の現画像フィールドブロッ
クに対応する第3サイドレジスタグループ3501の構
成を示す図である。
【図73】列毎にリング状に電気的に接続された各プロ
セッサエレメントPE(x,y)および各第3サイドレ
ジスタSR(x,y)を互いに間隔が等しくなるように
配置した図である。
【図74】本発明に係る実施例4のセグメントブロック
ディストーション算出ユニット3030の構成を示す図
である。
【図75】本発明に係る実施例4のセグメントブロック
ディストーション算出ユニット3040の構成を示す図
である。
【図76】単純フレーム間予測符号化方式を示す図であ
る。
【図77】動き補償フレーム間予測符号化方式を示す図
である。
【図78】現画像102上の現符号化ブロック230お
よび前符号化画像302上のサーチウィンドウ405お
よび候補ブロック530を示す図である。
【図79】現符号化ブロック230、サーチウィンドウ
405、候補ブロック530の関係を示す図である。
【図80】現符号化ブロック230内の画素データと各
候補ブロック530内の画素データとの位置的な対応関
係を示す図である。
【図81】現符号化ブロックの画素データと各候補ブロ
ックの画素データに基づいて各プロセッサエレメントに
おいてそれぞれのディストーションを算出する方法を示
す図である。
【図82】現符号化ブロックの画素データと各候補ブロ
ックの画素データに基づいて各プロセッサエレメントに
おいてそれぞれのディストーションを算出する方法を示
す図である。
【図83】フィールド構造におけるフィールド予測符号
化方式を示す図である。
【図84】フィールド構造における16×8フィールド
予測方式を示す図である。
【図85】フィールド構造における16×8フィールド
予測方式を示す図である。
【符号の説明】
10,11 人物像 20,21 有意画素領域 100,101,102 現画像 200,201,202,700 現画像フィールドブ
ロック 210,710 現画像第1セグメントブロック 220,720 現画像第2セグメントブロック 230 現符号化ブロック 300,301,302 前符号化画像 400,401,402,403,404,405 サ
ーチウィンドウ 410 上側サーチウィンドウ 420 下側サーチウィンドウ 500,800,801 フィールド候補ブロック 510,810,811 第1セグメント候補ブロック 520,820,821 第2セグメント候補ブロック 530 候補ブロック 601 第1フィールド 602 第2フィールド 603 第3フィールド 1000,1010 現画像ブロックデータ出力ユニッ
ト 2000,2010 サーチウィンドウデータ出力ユニ
ット 3000,3001,3010,3020,3021,
3030,3040セグメントブロックディストーショ
ン算出ユニット 3100,3101,3110,3130,3140
2次元配列プロセッサグループ 3200,3201,3210,3230,3240
入力レジスタグループ 3300,3301,3310,3330 第1サイド
レジスタグループ 3400,3401,3410,3430 第2サイド
レジスタグループ 3500,3501,3540 第3サイドレジスタグ
ループ 3600,3610,3620,3630,3640
転送方向選択部 3601,3611,3621,3631,3641
セレクタ 3602,3612,3622,3632,3642
第1フリップフロップ 3603,3613,3623,3633,3643
第2フリップフロップ 3700 ディストーション算出部 3701 減算器 3702 正数変換器 3703 論理積演算器 3704 加算器 3705 第1フリップフロップ 3706 第2フリップフロップ 3800 ディストーション転送部 3801 セレクタ 3802 第1フリップフロップ 3803 第2フリップフロップ 4000 セグメントブロック特定ユニット 4100 最小セグメントブロックディストーション検
出ユニット 4101 比較器 4102 論理和演算器 4103 比較器 4104 セレクタ 4105 第1フリップフロップ 4106 第2フリップフロップ 4107 第1セレクタ付きフリップフロップ 4108 第2セレクタ付きフリップフロップ 4200 セグメント動きベクトル垂直成分検出ユニッ
ト 4201 セレクタ 4202 第1フリップフロップ 4203 第2フリップフロップ 4204 換算テーブル 4205 第1セレクタ付きフリップフロップ 4206 第2セレクタ付きフリップフロップ 4300 セグメント動きベクトル水平成分検出ユニッ
ト 4301 カウンタ 4302 セレクタ 4303 第1フリップフロップ 4304 第2フリップフロップ 4305 換算テーブル 4306 第1セレクタ付きフリップフロップ 4307 第2セレクタ付きフリップフロップ 4400 セレクタ付きフリップフロップ 4401 セレクタ 4402 フリップフロップ 5000 フィールドブロックディストーション算出ユ
ニット 5001 フリップフロップ 5002 加算器 5003 セレクタ付きフリップフロップ 5100 第1フィールドブロックディストーション算
出ユニット 5200 第2フィールドブロックディストーション算
出ユニット 5300 第3フィールドブロックディストーション算
出ユニット 6000 フィールドブロック特定ユニット 6100 最小フィールドブロックディストーション検
出ユニット 6101 比較器 6102 論理和演算器 6103 比較器 6104 セレクタ 6105 フリップフロップ 6106 セレクタ付きフリップフロップ 6200 フィールド動きベクトル垂直成分検出ユニッ
ト 6201 セレクタ 6202 フリップフロップ 6203 換算テーブル 6204 セレクタ付きフリップフロップ 6300 フィールド動きベクトル水平成分検出ユニッ
ト 6301 カウンタ 6302 セレクタ 6303 フリップフロップ 6304 換算テーブル 6305 セレクタ付きフリップフロップ 7000,7010 信号出力ユニット

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】動画像を部分的に構成する現画像フィール
    ドを、前記動画像を部分的に構成する参照画像フィール
    ドに基づいて予測するのに用いられる複数の動きベクト
    ルを探索する動きベクトル探索装置であり、H,L,N
    およびMを整数とするとき、 前記現画像フィールドが、(N×2)行M列の画素から
    なる現画像フィールドブロックを含み、該現画像フィー
    ルドブロックが、現画像フィールドブロックの上半分の
    ブロックを構成するN行M列の画素からなる現画像第1
    セグメントブロックおよび現画像フィールドブロックの
    下半分のブロックを構成するN行M列の画素からなる現
    画像第2セグメントブロックからなり、前記参照画像フ
    ィールドが、画素データをそれぞれ有する複数の画素に
    よって表される(H+N)行L列の画素からなるサーチ
    ウィンドウを含み、該サーチウィンドウが、該サーチウ
    ィンドウを部分的に構成するH行L列の画素からなる上
    側サーチウィンドウおよび該サーチウィンドウを部分的
    に構成するH行L列の画素からなる下側サーチウィンド
    ウを含み、前記サーチウィンドウが、複数のフィールド
    候補ブロックを含み、前記上側サーチウィンドウが、前
    記フィールド候補ブロックを部分的に構成する第1セグ
    メント候補ブロックを含み、前記下側サーチウィンドウ
    が、前記フィールド候補ブロックを部分的に構成する第
    2セグメント候補ブロックを含み、現画像フィールドブ
    ロックと各フィールド候補ブロックが同一サイズであ
    り、現画像フィールドブロックの現画像第1セグメント
    ブロックおよび現画像第2セグメントブロックのそれぞ
    れが、各フィールド候補ブロックの第1セグメント候補
    ブロックおよび第2セグメント候補ブロックのそれぞれ
    と同一サイズであり、前記複数の動きベクトルが、前記
    現画像フィールドブロックと該現画像フィールドブロッ
    クに最も類似したフィールド候補ブロックとの変位を表
    すフィールド動きベクトルと、現画像第1セグメントブ
    ロックと該現画像第1セグメントブロックに最も類似し
    た第1セグメント候補ブロックとの変位を表す第1セグ
    メント動きベクトルと、現画像第2セグメントブロック
    と該現画像第2セグメントブロックに最も類似した第2
    セグメント候補ブロックとの変位を表す第2セグメント
    動きベクトルと、を含む動きベクトル探索装置であっ
    て、 前記現画像フィールドブロックの画素データを出力する
    現画像ブロックデータ出力手段と、 前記サーチウィンドウの画素データを出力するサーチウ
    ィンドウデータ出力手段と、 (H−N+1)×(L−M+1)個のレジスタを有し、
    前記サーチウィンドウデータ出力手段から出力されたサ
    ーチウィンドウの画素データを入力し、入力された画素
    データを前記レジスタ間で繰り返し転送させて各レジス
    タに保持させるサーチウィンドウデータ転送保持手段
    と、 (H−N+1)×(L−M+1)個以下の演算器を有
    し、サーチウィンドウデータ転送手段の各レジスタのそ
    れぞれに保持されたサーチウィンドウの画素データを入
    力するとともに、現画像ブロックデータ出力手段から現
    画像フィールドブロックの画素データを各演算器に入力
    し、各演算器に、現画像第1セグメントブロックと各第
    1セグメント候補ブロックとの差を表す第1セグメント
    ブロックディストーションおよび現画像第2セグメント
    ブロックと各第2セグメント候補ブロックとの差を表す
    第2セグメントブロックディストーションを時分割演算
    させるセグメントブロックディストーション算出手段
    と、 前記サーチウィンドウデータ出力手段から出力されたサ
    ーチウィンドウの画素データを入力し、入力された画素
    データを保持して出力する(H−N+1)個の前記レジ
    スタからなる入力レジスタユニットと、 前記サーチウィンドウデータ出力手段から出力されたサ
    ーチウィンドウの画素データを入力し、入力された画素
    データを保持して出力する(L−M+2)個のサイドレ
    ジスタデバイスからなるサイドレジスタユニットと、を
    有し、 前記サーチウィンドウ転送保持手段の各レジスタが前記
    セグメントブロックディストーション算出手段の各演算
    器とともにそれぞれ(H−N+1)行(L−M+1)列
    のマトリックス状に想像上配置されるものとするとき、
    nを(H−N+1)以下の自然数とし、mを(L−M+
    2)以下の自然数とし、前記入力レジスタユニットの各
    レジスタは、それぞれ(L−M+1)列目のレジスタに
    電気的に接続され、(L−M+1)列目のn行目のレジ
    スタに電気的に接続された入力レジスタユニットのレジ
    スタを、(L−M+2)列目のn行目のレジスタと呼ぶ
    とし、前記サイドレジスタユニットの各サイドレジスタ
    デバイスは、それぞれ1行目および(H−N+1)行目
    のレジスタに電気的に接続され、m列目の1行目および
    (H−N+1)行目のレジスタに電気的に接続されたサ
    イドレジスタデバイスを、m列目のサイドレジスタデバ
    イスと呼ぶとするとき、2行目以降のn行目の各レジス
    タが、それぞれ同列のn−1行目のレジスタに電気的に
    接続され、2列目以降のm列目の各レジスタが、それぞ
    れ同行のm−1列目のレジスタに電気的に接続され、2
    列目以降のm列目のサイドレジスタデバイスが、m−1
    列目のサイドレジスタデバイスに電気的に接続され、 さらに、前記サーチウィンドウデータ転送保持手段が、 前記サーチウィンドウデータ出力手段からサーチウィン
    ドウの画素データが転送されるタイミングに同期して、
    前記第1セグメント候補ブロックの画素データおよび前
    記第2セグメント候補ブロックの画素データを、時分割
    で各サイドレジスタデバイスからそれぞれ同列の1行目
    のレジスタに転送し、同時に、1行目から(H−N)行
    目までのn行目の各レジスタからそれぞれ同列のn+1
    行目のレジスタに転送し、同時に、(H−N+1)行目
    の各レジスタからそれぞれ同列のサイドレジスタデバイ
    スに転送する第1転送制御手段と、 前記サーチウィンドウデータ出力手段からサーチウィン
    ドウの画素データが転送されるタイミングに同期して、
    前記第1セグメント候補ブロックの画素データおよび第
    2セグメント候補ブロックの画素データを、時分割で2
    列目以降(L−M+2)列目までのm列目の各レジスタ
    からそれぞれ同行のm−1列目のレジスタに転送し、同
    時に、2列目以降(L−M+2)列目までのm列目の各
    サイドレジスタデバイスからそれぞれm−1列目のサイ
    ドレジスタデバイスに転送する第2転送制御手段と、 前記サーチウィンドウデータ出力手段からサーチウィン
    ドウの画素データが転送されるタイミングに同期して、
    第1セグメント候補ブロックの画素データおよび第2セ
    グメント候補ブロックの画素データを、時分割で1行目
    の各レジスタからそれぞれ同列のサイドレジスタデバイ
    スに転送し、同時に、2行目から(H−N+1)行目ま
    でのn行目の各レジスタからそれぞれ同列のn−1行目
    の各レジスタに転送し、同時に、各サイドレジスタデバ
    イスからそれぞれ同列の(H−N+1)行目のレジスタ
    に転送する第3転送制御手段と、 前記第1転送制御手段による転送動作を(N−1)回行
    い、次いで、第2転送制御手段による転送動作を1回行
    い、次いで、第3転送制御手段による転送動作を(N−
    1)回行い、次いで、第2転送制御手段による転送動作
    を1回行い、以降、これらの転送動作を順次繰り返す第
    4転送制御手段と、を有し、 前記セグメントブロックディストーション算出手段が、 1列目の演算器に前記第1セグメント候補ブロックの画
    素データが初めて入力されるタイミングに同期して、各
    演算器に現画像第1セグメントブロックの1画素分の画
    素データを現画像ブロックデータ出力手段から入力する
    とともに、1列目の演算器に前記第2セグメント候補ブ
    ロックの画素データが初めて入力されるタイミングに同
    期して、各演算器に現画像第2セグメントブロックの1
    画素分の画素データを現画像ブロックデータ出力手段か
    ら入力し、以後、前記第4転送制御手段のそれぞれの転
    送動作に同期して、前記演算器に現画像フィールドブロ
    ックの全ての画素データが入力されるまで、画素データ
    の入力を繰り返す第5転送制御手段と、 該第5転送制御手段によって各演算器に入力されたサー
    チウィンドウ内の各第1セグメント候補ブロックの画素
    データと現画像第1セグメントブロックの画素データに
    基づいて各演算器に第1セグメントブロックディストー
    ションを算出させるとともに、前記第5転送制御手段に
    より各演算器に入力されたサーチウィンドウ内の各第2
    セグメント候補ブロックの画素データと現画像第2セグ
    メントブロックの画素データに基づいて、各演算器に第
    2セグメントブロックディストーションを算出させるデ
    ィストーション算出制御手段と、を有し、 さらに、前記セグメントブロックディストーション算出
    手段によって算出された各第1セグメントブロックディ
    ストーションおよび各第2セグメントブロックディスト
    ーションを加算することによって、現画像フィールドブ
    ロックと各フィールド候補ブロックとの差を表すフィー
    ルドブロックディストーションを算出するフィールドブ
    ロックディストーション算出手段と、 前記セグメントブロックディストーション算出手段によ
    って算出された第1セグメントブロックディストーショ
    ンのうちの最小の第1セグメントブロックディストーシ
    ョンを検出し、該最小の第1セグメントブロックディス
    トーションに対応する第1セグメント候補ブロックを特
    定するとともに、前記セグメントブロックディストーシ
    ョン算出手段によって算出された第2セグメントブロッ
    クディストーションのうちの最小の第2セグメントブロ
    ックディストーションを検出し、該最小の第2セグメン
    トブロックディストーションに対応する第2セグメント
    候補ブロックを特定するセグメントブロック特定手段
    と、 前記フィールドブロックディストーション算出手段によ
    って算出されたフィールドブロックディストーションの
    うちの最小のフィールドブロックディストーションを検
    出し、該最小のフィールドブロックディストーションに
    対応するフィールド候補ブロックを特定するフィールド
    ブロック特定手段と、を有することを特徴とする動きベ
    クトル探索装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の動きベクトル探索装置にお
    いて、 前記セグメントブロックディストーション算出手段が
    (H−N+1)×(L−M+1)個の演算器を有するこ
    とを特徴とする動きベクトル探索装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の動きベクトル探索装置にお
    いて、 前記マトリックス状に配置された同行同列の前記セグメ
    ントブロックディストーション算出手段の各演算器と前
    記サーチウィンドウデータ転送手段の各レジスタとによ
    って、それぞれプロセッサエレメントが構成されること
    を特徴とする動きベクトル探索装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の動きベクトル探索装置にお
    いて、 前記サイドレジスタユニットの各サイドレジスタデバイ
    スが、それぞれ同列の1行目のレジスタに電気的に接続
    された第1サイドレジスタデバイスと、それぞれ同列の
    (H−N+1)行目のレジスタに電気的に接続された第
    2サイドレジスタデバイスとから構成され、該第1サイ
    ドレジスタデバイスが、直列に電気的に接続された(N
    −1)個の前記レジスタを有し、一端のレジスタが同列
    の1行目のレジスタに電気的に接続され、前記第2サイ
    ドレジスタデバイスが、直列に電気的に接続された(N
    −1)個の前記レジスタを有し、一端のレジスタが同列
    の(H−N+1)行目のレジスタに電気的に接続される
    ことを特徴とする動きベクトル探索装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載の動きベクトル探索装置にお
    いて、 前記サイドレジスタユニットの各サイドレジスタデバイ
    スが、それぞれ直列に電気的に接続された(N−1)個
    の前記レジスタを有し、一端のレジスタが同列の1行目
    のレジスタに電気的に接続され、他端のレジスタが同列
    の(H−N+1)行目のレジスタに電気的に接続される
    ことを特徴とする動きベクトル探索装置。
  6. 【請求項6】請求項1記載の動きベクトル探索装置にお
    いて、 前記サーチウィンドウデータ転送保持手段の各レジスタ
    が、入力端子および出力端子を有し、他のレジスタから
    画素データを入力端子を通して入力して出力端子を通し
    て出力する第1フリップフロップと、入力端子および出
    力端子を有し、第1フリップフロップから画素データを
    入力端子を通して入力して出力端子を通して出力する第
    2フリップフロップと、からなり、 前記セグメントブロックディストーション算出手段の各
    演算器が、 前記レジスタの第2フリップフロップから画素データを
    入力して、互いに位置的に対応する現画像第1セグメン
    トブロックの画素データと第1セグメント候補ブロック
    の画素データとの差を表す第1局所ディストーションを
    算出するとともに、互いに位置的に対応する現画像第2
    セグメントブロックの画素データと第2セグメント候補
    ブロックの画素データとの差を表す第2局所ディストー
    ションを算出する局所ディストーション算出ユニット
    と、 局所ディストーション算出ユニットによって算出された
    第1セグメント候補ブロックに対応する第1局所ディス
    トーションの総和を算出して前記第1セグメントブロッ
    クディストーションを算出するとともに、局所ディスト
    ーション算出ユニットによって算出された第2セグメン
    ト候補ブロックに対応する第2局所ディストーションの
    総和を算出して前記第2セグメントブロックディストー
    ションを算出する局所ディストーション総和ユニット
    と、を有し、 該局所ディストーション総和ユニットが、第1,第2入
    力端子および出力端子を有し、第1入力端子および第2
    入力端子に入力されたデータを加算して出力端子を通し
    て出力する加算器と、入力端子および出力端子を有し、
    加算器からデータを入力端子を通して入力して出力端子
    を通して出力する第1フリップフロップと、入力端子お
    よび出力端子を有し、第1フリップフロップからデータ
    を入力端子を通して入力して出力端子を通して出力する
    第2フリップフロップと、を有し、 局所ディストーション総和ユニットの各加算器が、局所
    ディストーション算出ユニットから第1局所ディストー
    ションおよび第2局所ディストーションを第1入力端子
    を通して入力するとともに、局所ディストーション総和
    ユニットの第2フリップフロップからデータを第2入力
    端子を通して入力し、 全ての前記レジスタの第1および第2フリップフロッ
    プ、並びに、全ての前記局所ディストーション総和ユニ
    ットの第1および第2フリップフロップが、同じクロッ
    クパルス信号によって動作することを特徴とする動きベ
    クトル探索装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載の動きベクトル探索装置にお
    いて、 前記セグメントブロックディストーション算出手段の各
    演算器が、 前記局所ディストーション総和ユニットによって算出さ
    れた第1および第2セグメントブロックディストーショ
    ンを前記セグメントブロック特定手段に転送するととも
    に、前記フィールドブロックディストーション算出手段
    に転送するディストーション転送ユニットを有し、 該ディストーション転送ユニットが、入力端子および出
    力端子を有し、前記局所ディストーション総和ユニット
    によって算出された第1および第2セグメントブロック
    ディストーションを入力端子を通して入力して出力端子
    を通して出力する第1フリップフロップと、入力端子お
    よび出力端子を有し、第1フリップフロップから第1お
    よび第2セグメントブロックディストーションを入力端
    子を通して入力して前記セグメントブロック特定手段お
    よびフィールドブロックディストーション算出手段に出
    力端子を通して出力する第2フリップフロップと、を有
    し、 全ての前記レジスタの第1および第2フリップフロッ
    プ、全ての前記ディストーション総和ユニットの第1お
    よび第2フリップフロップ、並びに、全ての前記ディス
    トーション転送ユニットの第1および第2フリップフロ
    ップが、同じクロックパルス信号によって動作すること
    を特徴とする動きベクトル探索装置。
  8. 【請求項8】請求項1記載の動きベクトル探索装置にお
    いて、 前記フィールドブロックディストーション算出手段が、 前記サーチウィンドウ内で垂直方向に並んだフィールド
    候補ブロックと同数設けられ、セグメントブロックディ
    ストーション算出手段から該フィールド候補ブロックの
    第1セグメント候補ブロックに対応する第1セグメント
    ブロックディストーションをそれぞれ同時に入力して保
    持するフリップフロップと、 該フリップフロップと同数設けられ、サーチウィンドウ
    内で垂直方向に並んだフィールド候補ブロックの第2セ
    グメント候補ブロックに対応する第2セグメントブロッ
    クディストーションをそれぞれ同時に入力するととも
    に、セグメントブロックディストーション算出手段の各
    フリップフロップに保持された第1セグメントブロック
    ディストーションを入力し、入力された第1セグメント
    ブロックディストーションと第2セグメントブロックデ
    ィストーションとを加算してフィールドブロックディス
    トーションを算出する加算器と、を有することを特徴と
    する動きベクトル探索装置。
  9. 【請求項9】請求項1記載の動きベクトル探索装置にお
    いて、 前記フィールドブロックディストーション算出手段が、 前記サーチウィンドウ内で水平方向に並んだフィールド
    候補ブロックと同数設けられ、セグメントブロックディ
    ストーション算出手段から該フィールド候補ブロックの
    第1セグメント候補ブロックに対応する第1セグメント
    ブロックディストーションをそれぞれ同時に入力して保
    持するフリップフロップと、 該フリップフロップと同数設けられ、サーチウィンドウ
    内で水平方向に並んだフィールド候補ブロックの第2セ
    グメント候補ブロックに対応する第2セグメントブロッ
    クディストーションをそれぞれ同時に入力するととも
    に、セグメントブロックディストーション算出手段の各
    フリップフロップに保持された第1セグメントブロック
    ディストーションを入力し、入力された第1セグメント
    ブロックディストーションと第2セグメントブロックデ
    ィストーションとを加算してフィールドブロックディス
    トーションを算出する加算器と、を有することを特徴と
    する動きベクトル探索装置。
  10. 【請求項10】請求項1記載の動きベクトル探索装置に
    おいて、 前記セグメントブロック特定手段が、 セグメントブロックディストーション算出手段から、前
    記サーチウィンドウ内で垂直方向に一列に並んだ第1セ
    グメント候補ブロックに対応する第1セグメントブロッ
    クディストーションに対して、最も外側の列の第1セグ
    メントブロックディストーションをそれぞれ同時に入力
    するとともに、前記サーチウィンドウ内で垂直方向に一
    列に並んだ第2セグメント候補ブロックに対応する第2
    セグメントブロックディストーションに対して、最も外
    側の列の第2セグメントブロックディストーションをそ
    れぞれ同時に入力し、前記サーチウィンドウ内の全ての
    第1および第2セグメントブロックディストーションが
    入力されるまで、前記サーチウィンドウの外側の列から
    順次列毎に第1セグメントブロックディストーションお
    よび第2セグメントブロックディストーションを時分割
    で入力し、入力された全ての第1セグメントブロックデ
    ィストーションの中から最小の第1セグメントブロック
    ディストーションを検出するとともに、入力された全て
    の第2セグメントブロックディストーションの中から最
    小の第2セグメントブロックディストーションを検出す
    ることを特徴とする動きベクトル探索装置。
  11. 【請求項11】請求項1記載の動きベクトル探索装置に
    おいて、 前記セグメントブロック特定手段が、 セグメントブロックディストーション算出手段から、前
    記サーチウィンドウ内で水平方向に一列に並んだ第1セ
    グメント候補ブロックに対応する第1セグメントブロッ
    クディストーションに対して、最も外側の行の第1セグ
    メントブロックディストーションをそれぞれ同時に入力
    するとともに、前記サーチウィンドウ内で水平方向に一
    行に並んだ第2セグメント候補ブロックに対応する第2
    セグメントブロックディストーションに対して、最も外
    側の行の第2セグメントブロックディストーションをそ
    れぞれ同時に入力し、前記サーチウィンドウ内の全ての
    第1および第2セグメントブロックディストーションが
    入力されるまで、前記サーチウィンドウの外側の行から
    順次行毎に第1セグメントブロックディストーションお
    よび第2セグメントブロックディストーションを時分割
    で入力し、入力された全ての第1セグメントブロックデ
    ィストーションの中から最小の第1セグメントブロック
    ディストーションを検出するとともに、入力された全て
    の第2セグメントブロックディストーションの中から最
    小の第2セグメントブロックディストーションを検出す
    ることを特徴とする動きベクトル探索装置。
  12. 【請求項12】請求項7記載の動きベクトル探索装置に
    おいて、 少なくともひとつの前記演算器を有する演算器およびレ
    ジスタからなる行のそれぞれの行の一端に位置する演算
    器の前記ディストーション転送ユニットが、前記フィー
    ルドブロックディストーション算出手段およびセグメン
    トブロック特定手段に電気的に接続され、 該ディストーション転送ユニットが、前記フィールドブ
    ロックディストーション算出手段およびセグメントブロ
    ック特定手段に電気的に接続されたそれぞれのディスト
    ーション転送ユニットから前記フィールドブロックディ
    ストーション算出手段およびセグメントブロック特定手
    段にそれぞれの第1および第2セグメントブロックディ
    ストーションを転送するとともに、前記フィールドブロ
    ックディストーション算出手段およびセグメントブロッ
    ク特定手段に向けて他の演算器のディストーション転送
    ユニットから同行の隣の演算器のディストーション転送
    ユニットに順次第1および第2セグメントブロックディ
    ストーションを転送することを特徴とする動きベクトル
    探索装置。
  13. 【請求項13】請求項7記載の動きベクトル探索装置に
    おいて、 少なくともひとつの前記演算器を有する演算器およびレ
    ジスタからなる列のそれぞれの列の一端に位置する演算
    器の前記ディストーション転送ユニットが、前記フィー
    ルドブロックディストーション算出手段およびセグメン
    トブロック特定手段に電気的に接続され、 該ディストーション転送ユニットが、前記フィールドブ
    ロックディストーション算出手段およびセグメントブロ
    ック特定手段に電気的に接続されたそれぞれのディスト
    ーション転送ユニットから前記フィールドブロックディ
    ストーション算出手段およびセグメントブロック特定手
    段にそれぞれの第1および第2セグメントブロックディ
    ストーションを転送するとともに、前記フィールドブロ
    ックディストーション算出手段およびセグメントブロッ
    ク特定手段に向けて他の演算器のディストーション転送
    ユニットから同列の隣の演算器のディストーション転送
    ユニットに順次第1および第2セグメントブロックディ
    ストーションを転送することを特徴とする動きベクトル
    探索装置。
  14. 【請求項14】請求項7記載の動きベクトル探索装置に
    おいて、 前記現画像フィールドブロックを第1現画像フィールド
    ブロックと呼ぶとともに、前記サーチウィンドウを第1
    サーチウィンドウと呼び、該第1現画像フィールドブロ
    ックの水平方向に隣接する現画像フィールドブロックを
    第2現画像フィールドブロックと呼ぶとともに、前記第
    2現画像フィールドブロックに対応するように該第1サ
    ーチウィンドウをM画素分水平方向にシフトしたサーチ
    ウィンドウを第2サーチウィンドウと呼ぶとするとき、 前記サーチウィンドウデータ出力手段が、第2サーチウ
    ィンドウの画素データのうち、第1サーチウィンドウと
    第2サーチウィンドウとで共通する画素データを除いた
    残りの画素データを、第1サーチウィンドウの画素デー
    タに続けて順次出力するとともに、前記現画像ブロック
    データ出力手段が、前記第5転送制御手段の転送動作に
    基づいて第2現画像フィールドブロックの画素データを
    第1現画像フィールドブロックの画素データに続けて順
    次出力し、 前記第2サーチウィンドウの画素データと第2現画像フ
    ィールドブロックの画素データに基づいて前記セグメン
    トブロックディストーション算出制御手段による第1お
    よび第2セグメントブロックディストーションの算出が
    終了する前に、前記第1サーチウィンドウの画素データ
    と前記第1現画像フィールドブロックの画素データに基
    づいて算出された全ての第1および第2セグメントブロ
    ックディストーションが前記セグメントブロックディス
    トーション算出手段によって前記フィールドブロックデ
    ィストーション算出手段およびセグメントブロック特定
    手段に転送されることを特徴とする動きベクトル探索装
    置。
JP19937195A 1995-08-04 1995-08-04 動きベクトル探索装置 Expired - Lifetime JP2866326B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19937195A JP2866326B2 (ja) 1995-08-04 1995-08-04 動きベクトル探索装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19937195A JP2866326B2 (ja) 1995-08-04 1995-08-04 動きベクトル探索装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0951535A JPH0951535A (ja) 1997-02-18
JP2866326B2 true JP2866326B2 (ja) 1999-03-08

Family

ID=16406651

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19937195A Expired - Lifetime JP2866326B2 (ja) 1995-08-04 1995-08-04 動きベクトル探索装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2866326B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0951535A (ja) 1997-02-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4937666A (en) Circuit implementation of block matching algorithm with fractional precision
JP3009674B2 (ja) 動き検出器
JP2834640B2 (ja) 動き推定装置及びその方法
US6516031B1 (en) Motion vector detecting device
KR950014343B1 (ko) 고화질 티브(hdtv)의 화상데이타 움직임 추정방법 및 그 장치
US5844631A (en) Motion estimation method and apparatus for calculating a motion vector
JP2768646B2 (ja) 動きベクトル探索方法および探索装置
JP2866326B2 (ja) 動きベクトル探索装置
JP2866325B2 (ja) 動きベクトル探索装置
JP2866324B2 (ja) 動きベクトル探索装置
JP2963369B2 (ja) 動きベクトル探索装置
JP2868457B2 (ja) 動きベクトル探索装置
JP2866321B2 (ja) 動きベクトル探索方法および装置
JPWO2004012460A1 (ja) 動きベクトル検出装置及び動きベクトル検出方法
JP2934146B2 (ja) 動画像圧縮におけるブロック・マッチング方法と装置
JP2868441B2 (ja) 動きベクトル探索方法および探索装置
JP2868440B2 (ja) 動きベクトル探索方法および探索装置
JP2931783B2 (ja) 動きベクトル探索装置
JP2868444B2 (ja) 動きベクトル探索方法および探索装置
JP2872105B2 (ja) ディストーション算出装置
JP3115511B2 (ja) 動きベクトル探索装置
JP2983170B2 (ja) 動きベクトル探索方法および探索装置
JP3698501B2 (ja) 動きベクトル検出装置
JP2003023638A (ja) 動きベクトル検出装置および動きベクトル検出装置における自己テスト方法
JPH08340537A (ja) 動きベクトル探索方法および装置