JP2858150B2 - 分割ナット - Google Patents

分割ナット

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JP2858150B2 JP4355990A JP4355990A JP2858150B2 JP 2858150 B2 JP2858150 B2 JP 2858150B2 JP 4355990 A JP4355990 A JP 4355990A JP 4355990 A JP4355990 A JP 4355990A JP 2858150 B2 JP2858150 B2 JP 2858150B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はボルト体や螺子棒に対して分離不能に螺合さ
せる分割ナットに関するものである。
〔従来の技術〕
従来から一対の半割ナット片からなる分割ナットには
種々の構造のものが開発されているが、これらの半割ナ
ット片を接合した状態でボルト体や螺子棒に螺合させる
手段としては、例えば、実公昭50-37489号公報に開示さ
れているように、両半割ナット片の対向面を接合させた
状態にして両半割ナット片の外周面全体を一個のカバー
体で被嵌することによりボルト体や螺子棒に対しての螺
合状態を保持するようにしたものや、英国特許第855,03
7号明細書に開示されているように、半割ナット片の一
側部を互いに回動自在に枢着すると共に他側部対向面に
互いに接合可能な耳部を突設して両耳部に設けた孔間に
ピンを挿通することによって通常のナットと同様な形態
とするように構成したものが知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、前者の分割ナットによれば、カバー体
を別に必要として使用部品点数が多くなり高価につくば
かりでなく、両半割ナット片を組み合わせてボルト体等
に螺合させた状態を保持しながらカバー体を被嵌させな
ければならないために取付作業が煩わしくて手間を要
し、その上、この分割ナットからカバー体が離脱しない
ように固定させる手段を必要とする。さらに、両端が壁
面等に固定された螺子棒に対しては、両半割ナット片は
その螺子棒の両側から挟み込むようにして配設すること
ができるが、カバー体は予め螺子棒に挿通させておかな
ければ取付けが不可能であり、従って、既設の螺子棒に
対する装着ができないという問題点がある。
一方、後者の分割ナットによれば、このような問題点
は殆ど解消できるが、両半割ナット片の一側部間を連結
しているヒンジの装着状態によって両半割ナット片が軸
芯方向に或いは捩れ方向に少しでも狂いが生じている
と、ボルト体や螺子棒に対しての螺合が不良になる虞れ
があり、さらに、両半割ナット片の他側部対向面に互い
に接合可能な耳部を突設して両耳部に設けた孔間にピン
を挿通することによって組合わせるように構成している
ので、ピン孔とピン間に僅かでも間隙が生じるとガタつ
きが発生して良好な螺合が得られなくなり、又、ピンが
紛失した場合には使用ができなくなるという問題点があ
る。
さらに、上記のような従来の分割ナットは、いずれも
ボルト体や螺子棒に着脱自在に螺合させるものであるか
ら、その着脱手段が振動その他の外力によって不測に外
れる場合が生じる虞れがあった。
本発明はこのような問題点を全面的に解消し、既設の
螺子棒等にワンタッチで嵌め殺し状態に装着し得る分割
ナットの提供を目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明の分割ナットは、
一対の半割ナット片の対向分割面の外端部を屈曲可能な
帯状連結片で一体に連接してなる分割ナットであって、
一方の半割ナット片の分割面に、該半割ナット片に設け
ている半円形螺子孔部を挟んで係止突片を突設する共
に、他方の半割ナット片の分割面に前記係止突片を挿嵌
させる溝部と、係止突片の先端両外面に突設した係止爪
を嵌め殺し状態に係止させる係止段部とを形成し、さら
に、この係止段部に対する前記係止爪の係止端面を尖端
に向かうに従って斜め後方に傾斜した傾斜面に形成して
いると共に前記係止突片を、夫々の先端に前記係止爪を
有する分割突片に2分割してこれらの分割突片の分割面
間で形成したスリットにスペーサ部材を介在させるよう
に構成している。
このような分割ナットにおいて、前記両半割ナット片
を連結している帯状連結片は、その長さ方向の中央から
係止突片が設けられている一方の半割ナット片側寄りの
部分を薄肉屈曲部に形成しておくことが望ましい。
〔作用〕
上記のように構成した分割ナットによれば、例えば、
両端が壁面等に固定されたスタットボルトに装着する場
合、帯状連結片で連結している両半割ナットの外周面を
親指と人指し指等で摘んでこれらの半割ナット片をスタ
ットボルトの所望部位の両側に対向させ、一方の半割ナ
ット片の係止突片を他方の半割ナット片の溝部内に挿嵌
しながら両半割ナット片を互いに接近する方向に押圧す
ると、これらの半割ナット片の対向分割面が接合して両
半割ナット片がスタットボルトに完全に螺合した時に一
方の半割ナット片の係止突片の先端係止爪が他方の半割
ナット片の溝深部に設けている係止段部に弾性的に係止
した状態となり、両半割ナット片は分離不能に一体化し
て通常のナットと同様な外観並びに作用を奏するもので
ある。
この状態において、分割ナットを締め付けると、ボル
トの螺子山のテーパ面に該分割ナットの螺子孔のテーパ
面が圧接してその圧接面を介し、両半割ナット片を分離
させようとする作用力が生じるが、他方の半割ナット片
の係止段部に係止する一方の半割ナット片の係止爪の係
止端面を尖端に向かうに従って斜め後方に傾斜した傾斜
面に形成しているから、前記作用力によって係止爪が係
止段部に一層食い込もうとする方向に変形して両半割ナ
ット片の分離を強固に阻止するものである。
又、前記係止突片をその先端中央から2分割して夫々
の先端に係止爪を有する分割突片に形成しているので、
これらの分割突片の分割面間に形成されているスリット
に適宜のスペーサ部材を介在させれば、螺締時における
上記作用力に拘わらず係止爪を確実に係止段部に係止さ
せた状態に保持しておくことができる。
なお、両半割ナット片を連結している前記帯状連結片
において、その長さ方向の中央から係止突片が設けられ
ている一方の半割ナット片側寄りの部分を薄肉屈曲部に
形成しておけば、これらの半割ナット片を摘んだ指先の
摘み力によって該薄肉屈曲部から両半割ナット片を、そ
の分割面同士が接合する方向にワンタッチで屈折させる
ことができると共に他方の半割ナット片の溝部に対する
一方の半割ナット片の係止突片がスムーズに挿嵌してボ
ルトに対する螺合作業が迅速に行えるものである。
〔実施例〕
本発明の実施例を図面について説明すると、分割ナッ
ト(1)は硬質合成樹脂製であって、その外形が六角形
状で、中央部に螺子孔(2)を有していると共に、この
螺子孔(1)の中心を含む面をパーチングラインとして
外形の稜角間を2つの半割ナット片(1A)(1B)に分割
されてある。
これらの半割ナット(1A)(1B)は、対向分割面
(3)(4)の中央部に上記螺子孔(2)が二分割され
てなる半円形状の螺子孔部(2A)(2B)を有していると
共に、分割面(3)(4)の一方の対向稜角部両側端間
を屈折可能な二条の同一長さの細幅帯状連結片(5)
(5)によって一体に連結されてある。
(6)(6)は一方の半割ナット片(1A)の対向分割
面(3)における螺子孔部(2A)を挟んだ両面中央部に
突設している同一高さを有する係止突片で、螺子孔部
(2A)側の内面(61)は分割面(3)に対して垂直な面
に形成していると共に外面(62)は六角ナットの一片を
形成するテーパ面に形成されてあり、従って、分割面
(3)から先端に向かうに従って先細となる側面三角形
状をなしているものである。さらに、これらの係止突片
(6)(6)の先端部における両側外面には、その先端
から分割面(3)側に向かって徐々に突出高さが大とな
る半矢印形状の係止爪(7)(7)が突設してあり、分
割面(3)側と対向するこれらの係止爪(7)の係止端
面(8)は、係止突片(6)の外側面からその尖端に向
かって分割面(3)側に向かって斜め後方に傾斜する傾
斜面に形成してある。
さらに、又、前記両係止突片(6)はその中央部に先
端から分割面(3)に達する直状スリット(9)を設け
て該直状スリット(9)を介し、夫々の先端外側面に前
記係止爪(7)を有する互いに平行な分割突片(6A)
(6A)に分離してあり、このスリット(9)によって分
割突片(6A)(6A)が接近する方向に弾性的に変形可能
となっている。
(10)(10)は他方の半割ナット片(1B)の対向分割
面(4)における螺子孔部(2B)を挟んだ両面中央部か
ら、分割面(4)の両外端稜角部に隣接する稜角部に貫
通するように設けられた案内溝部で、その溝底面は分割
面(4)に対して直角の平坦面に形成されていると共に
分割面(4)に開口する該溝部(10)の両側壁面(10
a)(10a)間の開口幅を前記係止突片(6)の両係止爪
(7)(7)間の幅と同等又はやゝ広く形成して係止突
片(6)の挿入を容易に行えるようにしてある。
さらに、この溝部(10)の長さ(奥行き)は、係止突
片(6)の基端(分割面(3))から係止爪(7)の尖
端間の寸法に略等しく形成され、その奥行きに向かうに
従って上記両側壁面(10a)(10a)間の間隔を徐々に幅
狭くして最奥部の間隔を係止突片(6)の両側面間の幅
と同等程度になるように形成してあり、また、該溝部
(10)の最奥部から前記稜角部に達する部分の溝幅を広
くして係止爪挿入溝部(11)に形成し、この両溝部(1
0)(11)間の連設部分に両外側方に向かう係止爪
(7)の係止段部(12)(12)を形成してある。
この係止段部(12)は、第5図に示すように溝部(1
0)(11)の両側壁面(10a)(11a)に直角な面に形成
しておいてもよく、又、第6図に示すように、係止突片
(6)の係止爪(7)の係止端面(8)と同一傾斜面な
いしはやゝ緩やかな傾斜係止面に形成しておいてもよ
い。
なお、上記溝部(10)はその幅を全長に亘って両係止
爪(7)(7)を圧接させながらら挿入される同一幅に
形成しておいてもよい。
(13)(13)は半割ナット片(1A)(1B)の背面中央
部に設けた断面円弧状の凹所で、これらの半割ナット片
(1A)(1B)を接合させる際に、指先のすべりを防止し
て確実に係合させながらナットの組立てが行えるように
しているものである。
又、両半割ナット片(1A)(1B)を連結している前記
帯状連結片(5)は、図に示すように直線状ではなく、
これらの半割ナット片(1A)(1B)の分割面(3)
(4)が互いに傾斜した状態で対向するように弓形状に
彎曲させておくことが望ましく、さらに、該帯状連結片
(5)は、その長さ方向の中央から係止突片(6)が設
けられている一方の半割ナット片(1A)側寄りの部分を
薄肉屈曲部(14)に形成してある。
さらに、第7図に示すように、一方の半割ナット片
(1A)の係止突片(6)の基端稜角部に前記スリット
(9)に挿嵌可能な厚みを有する適宜長さの細棒状スペ
ーサ(15)を屈曲可能に突設しておいてもよい。
なお、このスペーサ(15)は他方の半割ナット片(1
B)の係止爪挿入溝部(11)の開口端稜角部に突設して
おいてもよい。
このような構成した分割ナットを使用して、例えば、
第8図に示すように、上下両端が壁(W)などに固定さ
れた既設のスタットボルト(B)の中間部に各種配管
(P)を保持したサドル(C)を取付ける場合には、指
先によって両半割ナット片(1A)(1B)の外側稜角部を
摘むようにして把持し、これらの半割ナット片(1A)
(1B)を上記サドル(C)の所望の取付位置におけるス
タットボルト(B)の両側外方に該スタットボルト
(B)を挟むように夫々位置させ、しかるのち、これら
の半割ナット片(1A)(1B)を互いに接近する方向に押
圧すると、帯状連結片(5)の屈曲によって両半割ナッ
ト片(1A)(1B)の分割面(3)(4)が対向すると共
に一方の半割ナット片(1A)の係止突片(6)(6)
が、他方の半割ナット片(1B)の案内溝部(10)(10)
内に挿嵌していく。
この時、帯状連結片(5)は、その長さ方向の中央か
ら係止突片(6)が設けられている一方の半割ナット片
(1A)側寄りの部分を薄肉屈曲部(14)に形成している
ので、該薄肉屈曲部(14)を中心として両半割ナット片
(1A)(1B)が互いに接近する方向に回動すると共に一
方の半割ナット片(1A)がその分割面(3)を他方の半
割ナット片(1B)に対して僅かに連結片(5)側に引き
寄せられながら回動し、従って、一方の半割ナット片
(1A)の分割面(3)の内側(連結片(5)側)に突設
している係止突片(6)の先端係止爪(7)(7)が、
他方の半割ナット片(1B)の分割面(4)に当接するこ
となく、該半割ナット片(1B)の案内溝部(10)に円滑
に挿入されるものである。
さらに、案内溝部(10)の開口端側が僅かに幅広く形
成されているから、係止爪(7)(7)が容易に嵌入し
てゆき、徐々に幅狭くなる案内溝部(10)の両側壁面
(10a)(10a)に摺接して係止突片(6)の分割突片
(6A)(6A)がスリット(9)を介して互いに近接する
方向に弾性的に縮小しながら係止爪(7)(7)が該案
内溝部(10)に挿通することになる。
このように、係止爪(7)(7)が案内溝部(10)を
貫通すると、幅広い挿入溝部(11)に達して分割突片
(6A)(6A)或いは該係止爪(7)(7)がその弾性力
によって互いに離間する方向に復元し、係止爪(7)
(7)が係止段部(12)(12)に係止して両半割ナット
片(1A)(1B)が嵌め殺し状態に連結、一体化して通常
のナットと同形状になると共にこれらの半割ナット片
(1A)(1B)の半円形状の螺子孔部(2A)(2B)によっ
てスタットボルト(B)に螺合した円形の螺子孔が形成
される。
その後は、従来のナットと同様に回転操作することに
より上記サドル(C)をスタットボルト(B)の任意の
位置に固定保持させるものである。
この固定状態において、両半割ナット片(1A)(1B)
にこれらのナット片を離間させようとする外力が作用し
ても、その作用力によって一方の半割ナット片(1A)に
突設している係止爪(7)(7)がその傾斜係止端面
(8)を介して他方の半割ナット片(1B)の係止段部
(12)にさらに食い込む方向に係止し、これらの半割ナ
ット片(1A)(1B)は常に強固な一体化を保持するもの
である。
又、いずれか一方の半割ナット片に適宜長さの細棒状
スペーサ(15)を屈折自在に突設しておき、両半割ナッ
ト片(1A)(1B)を係合後、係止突片(6)の分割突片
(6A)(6A)間のスリット(9)内に該スペーサ(15)
を介在させれば、一層安定した一体化を図ることができ
る。
〔発明の効果〕
以上のように本発明の分割ナットによれば、一対の半
割ナット片の対向分割面の外端部を屈曲可能な帯状連結
片で一体に連接してなる分割ナットであって、一方の半
割ナット片の分割面に、該半割ナット片に設けている半
円形螺子孔部を挟んで係止突片を突設する共に、他方の
半割ナット片の分割面に前記係止突片を挿嵌させる溝部
と、係止突片の先端両外面に突設した係止爪を嵌め殺し
状態に係止させる係止段部とを形成し、さらに、この係
止段部に対する前記係止爪の係止端面を尖端に向かうに
従って斜め後方に傾斜した傾斜面に形成してなるもので
あるから、両半割ナット片は帯状連結片によって一体に
連結しているので、これらの半割ナット片を一組とした
分割ナットとして取扱いが容易であると共にボルトや螺
子棒に螺合させる際には、両半割ナット片を指先で挟持
した状態で能率良く取付作業が行えるものである。
さらに、この取付作業時に、両半割ナット片に互いに
接近させる方向に挟持力を付与すると、帯状連結片を中
心にしてこれらの半割ナット片を正確な嵌め合い方向に
回動させることができ、一方の半割ナット片に突設した
嵌入突出部を他方の半割ナット片の対向分割面に設けた
溝部にワンタッチで正確に嵌入させて係止突片の先端係
止爪を係止段部に係止させるることができる。
このように、両半割ナット片を連結、固定させて1つ
のナット体に形成することができ、従来の分割ナットの
ようにカバー体や連結ピン等のような他の連結具を別に
使用する必要がないから、その連結操作が極めて容易に
行えるばかりでなく、両半割ナット片の半円形螺子孔部
を確実にボルト体や螺子棒の所望部位に螺合させること
ができ、その螺合状態においては、一方の半割ナット片
の係止突片が他方の半割ナット片の溝部内に嵌入してい
るから、外周面の形状が通常のナット体と同一形状とな
り、レンチ等を確実にその外周面に係止させて円滑な締
めつけ、回動操作を可能にし得るものである。
さらに、その締付力等の外力が大きくて両半割ナット
片にこれらのナット片を離間させようとする力が作用し
ても、一方の半割ナット片に突設している係止爪の係止
端面が尖端に向かうに従って斜め後方に傾斜した傾斜面
に形成しているから、その作用力によって該係止爪を他
方の半割ナット片の係止段面にさらに食い込む方向に係
止させることができ、その上、前記係止突片を、夫々の
先端に前記係止爪を有する分割突片に2分割してこれら
の分割突片の分割面間で形成したスリットにスペーサ部
材を介在させるように構成しているので、このスペーサ
部材の介在によって分割突片の先端係止爪を他方の半割
ナット片の係止段面に係止させた状態に確実に保持して
これらの半割ナット片を常に強固な嵌め殺し状態に一体
化させておくことができる。
又、両端が壁面等に固定されて狭い空間に設けられた
螺子棒などに対しても、その両外側方に前記一対の半割
ナット片を位置させたのち、上述のように螺子部を両側
から挟み込むようにして両半割ナット片を簡単に結合さ
せることができ、作業性が著しく向上するものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図はその斜視
図、第2図は縦断側面図、第3図は平面図、第4図は両
半割ナット片を結合させた状態の側面図、第5図はその
平面図、第6図及び第7図は変形例を示す平面図、第8
図は使用例を示す正面図である。 (1)……分割ナット、(1A)(1B)……半割ナット
片、(2A)(2B)……螺子孔部、(3)(4)……対向
分割面、(5)……帯状連結片、(6)……係止突片、
(6A)(6A)……分割突片、(7)……係止爪、(8)
……係止端面、(9)……スリット、(10)……溝部、
(12)……係止段面、(14)……薄肉屈曲部。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の半割ナット片の対向分割面の外端部
    を屈曲可能な帯状連結片で一体に連接してなる分割ナッ
    トであって、一方の半割ナット片の分割面に、該半割ナ
    ット片に設けている半円形螺子孔部を挟んで係止突片を
    突設すると共に、他方の半割ナット片の分割面に前記係
    止突片を挿嵌させる溝部と、係止突片の先端両外面に突
    設した係止爪を嵌め殺し状態に係止させる係止段部とを
    形成し、さらに、この係止段部に対する前記係止爪の係
    止端面を尖端に向かうに従って斜め後方に傾斜した傾斜
    面に形成していると共に前記係止突片を、夫々の先端に
    前記係止爪を有する分割突片に2分割してこれらの分割
    突片の分割面間で形成したスリットにスペーサ部材を介
    在させるように構成したことを特徴とする分割ナット。
  2. 【請求項2】前記両半割ナット片を連結している帯状連
    結片は、その長さ方向の中央から係止突片が設けられて
    いる一方の半割ナット片側寄りの部分を薄肉屈曲部に形
    成していることを特徴とする請求項記載の分割ナッ
    ト。
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