JP2850849B2 - 変速機付き内燃機関の燃料供給制御装置 - Google Patents

変速機付き内燃機関の燃料供給制御装置

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JP2850849B2
JP2850849B2 JP8120490A JP12049096A JP2850849B2 JP 2850849 B2 JP2850849 B2 JP 2850849B2 JP 8120490 A JP8120490 A JP 8120490A JP 12049096 A JP12049096 A JP 12049096A JP 2850849 B2 JP2850849 B2 JP 2850849B2
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combustion engine
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、変速機付きの内
燃機関の燃料供給制御装置に係わり、特に、少量の燃料
の供給を受ける第1燃料供給モードと、第1燃料供給モ
ードよりも多量の燃料の供給を受ける第2燃料供給モー
ドとの何れかにて運転される内燃機関のための燃料供給
制御装置に関する。
【0002】
【関連する背景技術】近年、車両用の内燃機関からの排
ガス中の有害成分を減少させると同時に、その内燃機関
の燃費の向上を図るため、内燃機関に少量の燃料供給を
供給第1燃料供給モードと、この第1燃料供給モードよ
りも多量の燃料を供給する第2燃料供給モードとの何れ
か一方にて、内燃機関を運転する試みが種々になされて
いる。
【0003】例えば内燃機関がアイドル運転時などの低
負荷にあるとき、内燃機関が第1燃料供給モードにて運
転可能であると、燃料の燃焼が良好になって排ガス中の
COやHCが減少され、また、同時に燃費もまた向上す
ることになる。一方、内燃機関の負荷が高い場合、内燃
機関は第1燃料供給モードから第2燃料供給モードに切
り換えて運転され、これにより、内燃機関の出力を十分
に高めることが可能となる。
【0004】また、第1燃料供給モードでは、内燃機関
は理想空燃比よりも大きな空燃比で運転されるため、内
燃機関の振動は第2燃料供給モードでの場合に比べて大
となる。このため、この種の内燃機関が2段折れねじり
特性のトーションばねを有するクラッチを介して変速機
に連結される場合、トーションばねにはその1段目のね
じり特性がクラッチと変速機との間のねじり角に対して
緩やかに変化するタイプのものを使用している。これに
より、内燃機関の大きな振動がクラッチを介して変速機
に伝達されようとするとき、その振動をクラッチのトー
ションばねにより効果的に吸収し、変速機に伝達される
振動を低減することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、内燃機
関が第1燃料供給モードにて運転されると、内燃機関に
おける回転速度の変動は特に大きなものとなる。このた
め、その回転速度を変動をクラッチのトーションばねに
て吸収することができず、変速機に大きな振動か伝達さ
れてしまう。この振動は、変速機内でのギヤなどの噛み
合いをががたつかせ、これが変速機からのがた打ち音と
して発生する。
【0006】この発明は、上述した事情に基づいてなさ
れたもので、その目的とするところは、前述したタイプ
の内燃機関において、変速機からのがた打ち音を効果的
に防止することができる変速機付き内燃機関の燃料供給
制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、この発明
によって達成され、請求項1の変速機付き内燃機関の燃
料供給制御装置は、内燃機関に少量の燃料の供給して内
燃機関を運転する第1燃料供給モード及び第1燃料供給
モードよりも多量の燃料を供給して内燃機関を運転する
第2燃料供給モードを有し、内燃機関の運転状態に応じ
て、第1及び第2燃料供給モードの一方に切り換える供
給モード切換え手段と、変速機の温度を検出する変速機
温検出手段と、変速機温検出手段にて検出した変速機の
温度が所定温度よりも低いとき、第1燃料供給モードへ
の切り換えを禁止し、供給モード切換え手段に第2燃料
供給モードを選択させる制御手段とを備えている。
【0008】請求項1の燃料供給制御装置によれば、変
速機の温度が所定温度よりも低いとき、内燃機関は第2
燃料供給モードで運転され、内燃機関の振動は大幅に低
減される。従って、内燃機関からクラッチを介して変速
機に伝達される振動は小さく、この振動はクラッチのト
ーションスプリングにより吸収される。請求項2の燃料
供給制御装置は、内燃機関のアイドル運転状態を検出す
るアイドル運転検出手段を更に備えており、この場合、
制御手段は、変速機の温度が所定温度よりも低く且つ内
燃機関がアイドル運転状態にあるとき、供給モード切換
え手段に第1燃料供給モードの選択を禁止させ、第2燃
料供給モードを選択させる。
【0009】請求項2の燃料救急制御装置によれば、内
燃機関の振動が最も大きくなり易いアイドル運転時、内
燃機関は第2燃料供給モードで運転される。請求項3の
燃料供給制御装置の場合、その制御手段は、変速機温検
出手段にて検出した変速機の温度が所定温度よりも低い
第2温度から更に低いとき、供給モード切換え手段に第
1燃料供給モードの選択を許容させるものとなってい
る。
【0010】請求項3の燃料供給制御装置によれば、変
速機が第2温度よりも低い低温状態にある状況にある
と、内燃機関は第1燃料供給モードでの運転が可能とな
る。このような状況では、内燃機関の振動は大きなもの
であるが、この振動がクラッチを介して変速機に伝達さ
れても、変速機内の潤滑油はその粘度が大きいため、変
速機内にてギヤなどの噛み合いががた付いても、そのが
た打ち音は潤滑油により吸収される。
【0011】
【発明の実施の形態】
:システム構成:図1を参照すると、車両のエンジンシ
ステムは筒内噴射型の直列4気筒−4サイクルガソリン
エンジン1(以下、単にエンジンと称する)を備え、こ
のエンジン1は図2に拡大して示されている。エンジン
1は、シリンダヘッド2、シリンダブロック及びオイル
パンを有し、このシリンダブロックに4つのシリンダボ
ア6が形成されている。各シリンダボア6にはピストン
7がそれぞれ嵌合されており、各ピストン7はコネクテ
ィングロッドを介してクランクシャフトに連結されてい
る。シリンダヘッド2には、各シリンダボア6毎に、点
火プラグ3、電磁弁式のフューエルインジェクタ4並び
に一対ずつの吸気弁9及び排気弁10がそれぞれ取り付
けられている。点火プラグ3は点火コイル19(図1参
照)に電気的に接続されており、この点火コイル19は
点火プラグ3に高電圧を供給することができる。
【0012】各フューエルインジェクタ4は、対応する
シリンダボア6内にてピストン7の頂面とシリンダヘッ
ド2との間に形成される燃焼室5に燃料を直接に噴霧す
る。より詳しくは、各ピストン7の頂面にはフューエル
インジェクタ4側に位置して半球状のキャビティ8が形
成されている。それ故、ピストン7が上死点近傍に到達
したとき、フューエルインジェクタ8から燃料が噴霧さ
れると、霧状の燃料はキャビティ8に受け取られる。
【0013】吸気通路内に燃料を噴射する通常のタイプ
のエンジンに比べ、筒内噴射型のエンジン1は高い圧縮
比を有しており、その圧縮比は例えば12程度に設定さ
れている。これにより、エンジン1は、通常のタイプの
エンジンに比べて、高い出力を発生することができる。
エンジン1は、ダブルオーバヘッドカム(DOHC)方式の
動弁機構を備えており、この動弁機構は、各気筒の吸気
弁9及び排気弁10をそれぞれ駆動するために、吸気弁
9側の吸気カムシャフト11及び排気弁10側の排気カ
ムシャフト12を有しており、これらカムシャフト1
1,12はシリンダヘッド2に回転自在に支持されてい
る。
【0014】シリンダヘッド2には、各気筒の吸気弁9
及び排気弁10に対応して吸気通路13及び排気通路1
4がそれぞれ形成されており、各吸気通路13はカムシ
ャフト11,12間をシリンダボア6の軸線方向に沿っ
て真っ直ぐに延びている。より詳しくは、図2から明ら
かなように各吸気通路13はシリンダボア6の軸線に対
して所定の角度を存して傾斜されている。各吸気通路1
3の一端は燃焼室5に開口し、吸気弁9により開閉され
る吸気ポートを形成しており、その他端は吸気マニホー
ルド21に接続されている。従って、各気筒の燃焼室5
には一対の吸気ポートが開口しており、これら吸気ポー
トの間にフューエルインジェクタ4のノズル部が配置さ
れている。上述したように各吸気通路13がシリンダボ
ア6の軸線に沿って真っ直ぐに延びていると、各吸気通
路13を通じて気筒内に流入する吸気は、ピストン7の
キャビティ8と協働して気筒内に逆タンブル(tumble)
流を形成するとともに、気筒内に導入される吸気の慣性
効果を高めることができ、エンジンの出力向上に好適し
たものとなる。
【0015】シリンダブロック内にはウォータジャケッ
トが形成されており、このウォータジャケット内を通じ
て冷却水が循環されるようになっている。シリンダブロ
ックには冷却水の温度を検出する水温センサ16が取り
付けられている。クランクケース内には、各気筒毎のク
ランク角を検出する電磁式のクランク角センサ17がそ
れぞれ配置されている。この実施例の場合、各クランク
角センサ17は、気筒のクランク角が第1角位置及び第
2角位置にあるとき、クランク角信号SGTをそれぞれ出
力する。この実施例では、第1及び第2角位置は、クラ
ンクシャフトの回転角でみて、ピストン7が上死点(TD
C)に到達する75°前(75°TDC)及び5°前(5°TD
C)にそれぞれ設定されている。
【0016】更に、吸気側カムシャフト11及び排気側
カムシャフト12の一方、例えば吸気側カムシャフト1
1には、気筒判別センサが取り付けられており、この気
筒判別センサはカムシャフト11の回転角でみて、基準
回転角毎に気筒判別信号SGCを出力する。各排気通路1
4は吸気通路13とは異なり、シリンダボア6の軸線と
直交する方向に延びている。各排気通路14の一端は燃
焼室5に開口して、排気弁10により開閉される排気ポ
ートをそれぞれ形成しており、その他端は排気マニホー
ルド41に接続されている。排気マニホールド41には
2センサ40が取り付けられている。
【0017】図1に示されているように吸気マニホール
ド21にはサージタンク20を介してスロットルボディ
23が接続されており、このスロットルボディ23から
吸気管路25が延びている。吸気管路25の先端にはエ
アクリーナ22が接続されている。このエアクリーナ2
2内にはエアフィルタ63、吸気量を検出するエアフロ
ーセンサ64及び吸気の温度を検出する吸気温センサ6
5が内蔵されている。スロットルボディ23はサージタ
ンク20と吸気管路25とを連通させる弁通路を有し、
この弁通路内にバタフライ式のスロットルバルブ28が
配置されている。このスロットルバブル28はアクセル
ペダル(図示しない)の踏み込みに応じて、弁通路を開
くことができる。スロットルボディ23内には弁通路と
は別に、スロットルバルブ28をバイパスする分岐通路
が形成されており、この分岐通路には、第1エアバイバ
ス24が配置されている。この第1エアバイパスバルブ
24はステッピングモータ(図示しない)により駆動さ
れる。更に、スロットルボディ23内には、スロットル
バルブ28の開度、即ち、スロットル開度θTHを検出す
るスロットルセンサ29、スロットルバルブ28の全閉
状態を検出するアイドルスイッチ30が配置されてい
る。
【0018】吸気管路25には、スロットルボディ23
よりも上流側の部位からバイパス管路26が分岐されて
おり、このバイパス管路26はスロットルボディ23の
下流側の端部にて、スロットルボディ23の弁通路に連
通している。バイパス管路26は吸気管路25の流路断
面積と同程度の流路断面積を有しており、バイパス管路
26の途中には第2エアバイパスバルブ27が介挿され
ている。第2エアバイパスバルブ27はリニアソレノイ
ドバルブである。
【0019】排気マニホールド41からは排気管路43
が延びており、この排気管路43の先端にはマフラ(図
示しない)が接続されている。排気管路43の途中に
は、三元触媒を内蔵した排ガス浄化装置42が介挿され
ている。更に、シリンダヘッド2内において、各気筒の
一対の排気通路14からはEGR通路15が分岐されて
いる。これらEGR通路15はマニホールド(図示しな
い)を介してEGR管路44の一端に接続されており、
EGR管路44の他端は、サージタンク20の上流側端
部に接続されている。EGR管路44の途中には、EG
Rバルブ45が介挿されており、このEGRバルブ45
は、ステッピングモータ(図示しない)により駆動され
る。
【0020】エンジンシステムは燃料タンク50を備え
ており、この燃料タンク50は図示しない車体の後部に
配置されている。燃料タンク50には、電動式の低圧ポ
ンプ51が取付けられており、低圧ポンプ51は低圧パ
イプ52を介して高圧ポンプ55に接続されている。低
圧パイプ52からはリターンパイプ53が分岐されてお
り、このリターンパイプ53は燃料タンク50に接続さ
れている。従って、低圧ポンプ51が駆動されると、低
圧ポンプ51は燃料タンク50内の燃料を吸い上げ、こ
の燃料を高圧ポンプ55に向けて供給することができ
る。リターンパイプ53には低圧レギュレータ54が介
挿されており、この低圧レギュレータ54は、低圧ポン
プ51から高圧ポンプ55に供給される燃料の圧力、即
ち、低圧パイプ52内の燃料圧を一定の低圧値(例え
ば、3.35kg/mm2)に調整することができる。
【0021】高圧ポンプ55は斜板アキシャルピストン
ポンプからなり、そのポンプ軸は排気側カムシャフト1
2に連結されている。高圧ポンプ55からは高圧パイプ
56が延びており、この高圧パイプ56は分配パイプ5
7に接続されている。分配パイプ57からは4本のデリ
バリパイプ62が分岐されており、各デリバリパイプ6
2は対応するフューエルインジェクタ4にそれぞれ接続
されている。高圧ポンプ55がエンジン1、即ち、排気
側カムシャフト12の回転によって駆動されると、高圧
ポンプ55は燃料タンク50から低圧ポンプ51及び低
圧パイプ52を介して燃料を吸い上げ、そして、吸い上
げた燃料を高圧パイプ56、分配パイプ57及びデリバ
リパイプ62を通じて各フューエルインジェクタ4に供
給することができる。ここで、エンジン1がアイドル運
転状態にあるときでも、高圧ポンプ55は、50kg/mm2
上の高圧の燃料を吐出するだけの能力を有しており、高
圧ポンプ55からの燃料の吐出圧はエンジン1の回転速
度が増加するに連れて上昇する。分配パイプ57からは
リターンパイプ58が延びており、このリターンパイプ
58は、燃料タンク50と低圧レギュレータバルブ54
との間のリターンパイプ53の部位に接続されている。
リターンパイプ58には、高圧レギュレータ59が介挿
されており、この高圧レギュレータ59は高圧ポンプ5
5から各フューエルインジェクタ4に供給される燃料の
圧力、即ち、高圧パイプ56から分配パイプ57を通じ
てデリバリパイプ62に至る燃料通路内の燃料の圧力を
50kg/mm2程度の高圧値に調整することができる。更に、
高圧レギュレータ59には電磁式の燃料圧切換え弁60
が備えられており、この燃料圧切換え弁60は高圧レギ
ュレータ59内のバイパス通路(図示しない)を開閉す
ることができる。燃料圧切換え弁60がオン操作される
と、高圧レギュレータ59内のバイパス通路が開かれる
結果、前記燃料通路内の燃料の圧力は所定値、例えば前
記低圧値(3.35kg/mm2)までしか上昇することかできな
い。
【0022】図1に示されているように高圧ポンプ55
からはリターンパイプ61が延びており、リターンパイ
プ61は燃料タンク50と低圧レギュレータ54との間
のリターンパイプ53の部位に接続されている。高圧ポ
ンプ55に供給された燃料の一部は、高圧ポンプ55の
潤滑及び冷却に使用された後、リターンパイプ61,5
3を通じて燃料タンク50に戻される。
【0023】前述した電気的な各種のセンサ、スイッチ
及び機器は、電子制御ユニット(ECU)70に電気的
に接続されており、このECU70はセンサ及びスイッ
チからの信号を受け取り、そして、これら信号に基づき
機器の作動を制御することができる。また、図1に示さ
れているようにECU70には、手動変速機66内の潤
滑油の温度を検出する油温センサ67が電気的に接続さ
れている。
【0024】手動変速機66はエンジン1にクラッチ7
1を介して接続可能となっており、そのクラッチ71は
回転方向緩衝機構としてのトーションばね付きクラッチ
ディスク(図示しない)を含んでいる。クラッチディス
クのトーションばねは、図3中に実線で示す2段折れね
じり特性を有しており、図3中の破線は通常のタイプの
ガソリンエンジンに使用されるクラッチ、即ち、そのク
ラッチディスクにおけるトーションばねの2段折れねじ
り特性を示している。ここで、通常のタイプのガソリン
エンジンとは、この実施例の筒内噴射型のエンジン1と
は異なり、吸気通路内に燃料が噴射されるタイプのエン
ジンを示している。この筒内噴射型のエンジン1は、ア
イドル運転では後期噴射を行うため(図5参照)、アイ
ドル運転時でのエンジン1の回転速度変動が通常のエン
ジンに比べて増加し易いため、エンジン1の回転速度変
動を手動変速機66に伝達しないように、クラッチ71
の場合、図3から明らかなようにトーションばねは、通
常のクラッチのトーションばねに比べ、そのクラッチデ
ィスクの回転角が小さい領域ではねじりトルク、つま
り、そのばね定数が小さく設定されている。
【0025】図4を参照すると、ECU70に電気的に
接続されているセンサ、スイッチ及び機器が纏めて示さ
れている。ECU70はいわゆるマイクロコンピュータ
であって、マイクロプロセッサ(MPU)72、リード
オンリメモリ73( ROM)、ランダムアクセスメモ
リ74(RAM)、バックアップメモリ75(BURA
M)、入力インタフェース72及び出力インタフェース
76等の基本的な回路を備えている。入力インタフェー
ス72には前述した水温センサ16、クランク角センサ
17、スロットルセンサ29、アイドルスイッチ30、
2センサ40、エアフローセンサ64、吸気温センサ
65、油温センサ67、負圧スイッチ69及び気筒判別
センサに加えて、イグニッションキーなどが電気的に接
続されており、出力インタフェース78には前述したフ
ューエルインジェクタ4、第1エアバイパスバブル2
4、第2エアバイパスバルブ27、EGRバルブ45、
低圧ポンプ51、燃料圧切換え弁60及び点火コイル1
9に加えて、各種の警告灯(図示しない)などが電気的
に接続されている。
【0026】ECU70のROM73には、前述したエ
ンジンシステムの作動を制御する制御プログラムや、こ
の制御プログラムの実行に利用される制御マップが予め
記憶されている。ECU70は入力インタフェース76
を介してセンサやスイッチからの入力信号を受け取る
と、これらの入力信号、制御プログラム及び制御マップ
に基づき、空燃比制御を含む燃料の噴射制御モードを決
定した後、フューエルインジェクタ4、点火コイル19
及びEGRバルブ45、低圧ポンプ51及び燃料圧切換
え弁60などの機器に出力インタフェース78を介して
制御信号を出力し、燃料の噴射時期、燃料の噴射量、点
火時期及び吸気側に戻すべき排ガスの量などを制御す
る。
【0027】ここで、燃料の噴射制御モードには、エン
ジン1の吸気行程中に燃料を噴射する前期噴射制御モー
ド及びエンジン1の圧縮行程中に燃料を噴射する後期噴
射制御モードがある。また、後期噴射制御モード内での
空燃比の制御には、気筒内の平均空燃比を理論空燃比よ
りも大きい空燃比(20〜40)で制御するリーン制
御、エンジン1の冷態低負荷時に実施する気筒内の平均
空燃比を理論空燃比の近傍で制御する冷態低負荷制御が
ある。また、前期噴射制御モード内の空燃比の制御に
は、気筒内の平均空燃比を理論空燃比よりも大きい空燃
比(20〜25前後)で制御するリーン制御、平均空燃
比を理論空燃比で制御するストイキオ(stoichiometric)
フィードバック制御及び平均空燃比を理論空燃比よりも
低い要求空燃比で制御するオープンループ制御がある。
【0028】次に、ECU70によって実行されるエン
ジン制御の概要について説明する。 :エンジン制御の概要: −エンジンのクランキング中− エンジン1のイグニッションキーが運転者によってオン
操作されると、ECU70は燃料圧切換え弁60をオン
作動させる同時に低圧ポンプ51を駆動し、そして、エ
アバイパスバルブ27を閉じる。燃料圧切換弁60のオ
ン作動は高圧レギュレータ59内のバイパス通路を開く
ことから、高圧ポンプ55からフューエルインジェクタ
4のデリバリパイプ62に至る燃料通路内の圧力は前記
低圧値まで低下される。また、低圧ポンプ51から高圧
ポンプ55に向けて吐出された燃料の圧力もまた低圧レ
ギュレータ54により低圧値に調整されるので、低圧ポ
ンプ51から高圧ポンプ55を経てフューエルインジェ
クタ4に至る燃料供給通路内の燃料の圧力は低圧値に保
持される。
【0029】この後、イグニッションキーが運転者によ
りスタート位置まで操作されると、エンジン1はセルモ
ータ(図示しない)よりクランキング運転され、同時
に、ECU70は燃料の噴射制御を開始する。この場
合、フューエルインジェクタ4から対応する気筒内に直
接噴射される燃料の量は、燃料供給通路内の圧力、フュ
ーエルインジェクタ4の開弁時間及び気筒内への吸気量
に基づいて決定される。ここで、エンジン1がクランキ
ング運転中にあるとき、各気筒への吸気量は、スロット
ルボディ23の弁通路とスロットルバルブ28との間の
隙間を流れる空気量及び第1エアバイパスバルブ24を
通じてスロットルボディ23内の分岐通路内を流れる空
気量によって決定される。なお、第1エアバイパスバブ
ル24の開度もまたECU70によって制御される。
【0030】エンジン1のクランキングは高圧ポンプ5
5を駆動し、これにより、高圧ポンプ55は低圧ポンプ
51側から供給される燃料を加圧してフューエルインジ
ェクタ4側に吐出する。しかしながら、エンジン1のク
ランキング運転中、高圧ポンプ55から吐出される燃料
の圧力は不安定であるため、燃料の噴射制御に高圧ポン
プ55の吐出圧を使用することはできない。それ故、エ
ンジン1のクランキング中にあっては、低圧ポンプ51
から吐出される燃料の圧力を調整して得られる低圧の燃
料が使用される。 ―始動時− エンジン1が始動状態にあるとき、ECU70は、噴射
制御モードに前期噴射制御モードを選択し、この前期噴
射制御モードでは前述したオープンループ制御が採用さ
れる。従って、このような状況では、吸気行程にて各気
筒内に燃料が直接噴射され、そして、燃料の噴射量は気
筒内の平均空燃比が理論空燃比よりも比較的小さくなる
ように制御される。つまり、気筒内に供給された空気と
燃料との混合気は比較的リッチな状態にある。それ故、
エンジン1の始動時には気筒内での燃料の気化率がたと
え低くても、吸気行程中に噴射された燃料は膨張行程に
至るまでの間にて十分に気化される。しかも、気筒内の
混合気は比較的リッチな状態にあるから、膨張行程にて
燃料は確実に着火され、その燃焼が良好に行われる。こ
の結果、気筒内での失火を原因とした未燃燃料(ハイド
ロカーボン(HC))の発生が抑制される。
【0031】なお、筒内噴射型のエンジン1にあって
は、通常のタイプのエンジンとは異なり、吸気通路13
の内壁面に噴射された燃料が付着するようなこともな
く、燃料の噴射量制御に関して、その応答性及び精度の
向上を容易に図ることができる。 −冷態始動後のアイドル運転(暖機中)− エンジン1のクランキング運転が完了し、エンジン1の
運転状態がアイドル運転状態に移行すると、つまり、イ
グニッションキーがスタート位置からオン位置に戻され
ると、ECU70は燃料圧切換弁60をオフ作動させ
る。このとき、第1及び第2エアバイパスバルブ24,
27はアイドル開度に維持される。このとき、エンジン
1は高圧ポンプ55を安定して駆動し、高圧ポンプ55
からフューエルインジェクタ4に至る燃料通路内の燃料
圧が増加し、そして、高圧レギュレータ59の働きによ
り燃料圧が前述した高圧値に維持される結果、高圧ポン
プ55は高圧の燃料をフューエルインジェクタ4に向け
て吐出する。
【0032】エンジン1の暖機が完了するまでのアイド
ル運転中、即ち、エンジン1の冷却水温TWTが所定値
(例えば50℃)に達するまでの間にあっては、 EC
U70は、冷態始動時での場合と同様に、噴射制御モー
ドに前期噴射制御モードを選択するが、このときの各気
筒内への燃料の噴射量は、前述した燃料通路内の高い燃
料圧と、フューエルインジェクタ4の開弁時間とによっ
て決定されることになる。
【0033】なお、車両の補機類、例えばエアコンディ
ショナ(図示しない)の駆動がオン又はオフされ、これ
に伴い、エンジン1の負荷が増減すると、ECU70は
第1エアバイパスバルブ24の開度、つまり、各気筒へ
の吸気量及び燃料の噴射量を制御することで、エンジン
1のアイドル回転数を一定に維持する。また、暖機運転
中、O2センサ40の温度が活性化温度まで上昇する
と、ECU70は、その前期噴射制御モード中の空燃比
制御をストイキオフィードバック制御に切り換え、O2
センサ40からの出力信号に基づき気筒内の平均空燃比
を理論空燃比に一致させるべく燃料の噴射量を制御す
る。この結果、排ガス浄化装置42の三元触媒は、排ガ
ス中の有害成分を効果的に浄化可能となる。 −エンジンの暖機完了後− エンジン1の暖機が完了すると、ECU70は、図5の
制御マップからエンジン回転速度NE及びエンジン1の
負荷相関情報としての目標平均有効圧PEに基づき、空
燃比制御や燃料噴射時期制御を含む噴射制御モードを決
定し、また、決定された噴射制御モードに従い第2エア
バイパスバルブ27及びEGRバルブ45の開閉を制御
する。この実施例の場合、ECU70は、スロットルセ
ンサ29から出力されるスロットル開度θTH及びエンジ
ン回転速度NE等に基づいてエンジン1の目標平均有効
圧PEを算出し、また、クランク角センサ17から出力
されるクランク角信号からエンジン回転速度NEを算出
する。
【0034】以下、エンジン1の定常的な運転状態に応
じた噴射制御モードについて説明する。 −エンジンのアイドル運転時(低負荷・低回転)− エンジン1がアイドル運転状態(低負荷及び低回転)に
あるとき、つまり、エンジン回転速度NE及び目標平均
有効圧PEが共に低いとき、ECU70は、図5の制御
マップから明らかなように燃料の噴射制御モードを後期
噴射制御モード(リーン制御)に切り換える。このと
き、ECU70は、第2エアバイパスバルブ27及びE
GRバルブ45をそれぞれ全開させる。第2エアバイパ
スバルブ27が開かれると、スロットルバルブ28の開
度に拘わらず、バイパスパイプ26からサージタンク2
0に吸気が導かれるで、各気筒内に多量の吸気を供給す
ることができる。また、EGRバルブ45も開かれてい
るので、排ガスの一部がサージタンク20に導入され
る。従って、各気筒内には排ガスを含んだ吸気が供給さ
れることになる。この場合、各気筒に供給される排ガス
の量は、吸気量の30〜60%に設定されている。この
とき、フューエルインジェクタ4からの燃料の噴射量
は、気筒内の平均空燃比が20〜40程度の値となるよ
うに制御される。
【0035】このように平均空燃比が大きくても、噴射
制御モードが後期噴射モードに切り換えられている結
果、圧縮行程にてフューエルインジェクタ4から気筒内
に燃料が噴射されると、噴射された燃料は、点火時期の
直前にて、点火プラグ3の周辺に理論空燃比近傍の空燃
比を有する混合気を形成する。より詳しくは、前述した
ようにピストン7の頂面に半球状のキャビティ8が形成
されていることから、圧縮行程時におけるピストン7の
押し上げは、図6に示されているように気筒内の吸気に
矢印80で示す逆タンブル流を生起させ、しかも、フュ
ーエルインジェクタ4はピストン7のキャビティ8に向
けて燃料を噴射する。それ故、燃料噴霧の大部分がキャ
ビティ8内、即ち、点火プラグ3の周辺に留められるの
で、たとえ気筒内の平均空燃比が大きくても、点火プラ
グ3の周辺に理論空燃比近傍の空燃比を有した混合気を
形成することができ、燃料噴霧は点火プラグ3により確
実に着火される。この結果、エンジン1のリーンバーン
運転が可能となり、排ガス中のCOやHCを低減するこ
とができるとともに、燃料の消費量が低減される。更
に、この場合、気筒内に供給される吸気には多量の排ガ
スが含まれているので、排ガス中の窒素酸化物(N
X)もまた大幅に減少される。
【0036】燃料の噴射制御モードに後期噴射制御モー
ドが選択されている場合、各気筒内にはスロットルバル
ブ23をバイパスして吸気が導かれるので、スロットル
バルブ23による弁通路の絞り損失やポンピングロスが
低減される。なお、エンジン1がアイドル運転状態にあ
るとき、エンジン負荷の増減に応じて、各気筒内への燃
料の噴射量が増減されることは言うまでもない。これに
より、エンジン1のアイドル回転数は一定に制御され、
この制御の応答性は非常に良好となる。 −車両の低・中速走行時− ECU70は図5の制御マップから、目標平均有効圧P
E及びエンジン回転速度NEに基づき、前期噴射制御モー
ド(リーン制御)、前期/後期噴射制御モード(ストイ
キオフィードバック制御)、前期噴射制御モード(オー
プンループ制御)の何れかの制御域を決定する。より詳
しくは、前期噴射制御モード(リーン制御)では、EC
U70は、吸気行程にて燃料を噴射させ、そして、気筒
内の平均空燃比が20〜23程度となるように燃料の噴
射量を制御する。更に、この場合、ECU70は、第1
及び第2エアバイパスバルブ24,27及びEGRバル
ブ45の開度もまたそれぞれ制御する。 −急加速・高速走行時− 車両の急加速状態または高速走行状態では目標平均有効
圧PE及びエンジン回転速度NEの何れかが高く、ECU
70は噴射制御モードを前期噴射制御モード(オープン
ループ制御)に切り換える。この場合、吸気行程にて燃
料が噴射され、その燃料の噴射量は、気筒内の平均空燃
比が理論空燃比よりも比較的小さくなるようにオープン
ループ制御される。
【0037】前期噴射制御モード(オープンループ制
御)でも、ECU70は、第1及び第2エアバイバスバ
ルブ24,27及びEGRバルブ45の開度を制御す
る。 −燃料カット域− 車両の中・高速走行中、アクセルペダルの踏み込みが解
除されると、車両は減速し始め、このとき、ECU70
は気筒内への燃料噴射を停止する(燃料カット)。従っ
て、燃料の消費量及び排ガス中の有害成分は共に減少さ
れる。エンジン回転速度NEが復帰回転速度よりも低下
するか、又は、アクセルペダルが再び踏み込まれると、
ECU70は燃料カットを直ちに中止し、前述した制御
域の何れを選択する。
【0038】次に、エンジン1の運転過渡状態における
燃料の噴射制御モードの選択手順に関して、以下に説明
する。具体的には、エンジン1が運転過渡状態にあると
き、燃料の噴射制御モードは図7のメインルーチンに従
って選択され、このメインルーチンは所定のサイクル
毎、例えばエンジン1の半回転、即ち、1行程毎に繰り
返して実行される。 −メインルーチン− ステップS1にて、 ECU70は、前述した各種のセ
ンサ及びスイッチからの出力信号に基づきエンジンシス
テムの運転情報を読み込む。詳しくは、ECU70は各
種センサの出力信号から冷却水温TWT、スロットル開度
θTH、吸気温T AIR、手動変速機66の油温TTM、エン
ジン回転速度NEを求める。また、ECU70は、読み
込んだ情報からエンジン負荷情報としての目標平均有効
圧PE、スロットル開速度(スロット開度の微分値)Δ
θTH及び車速Vなどを算出する。なお、ステップS1の
実行に先立ち、ECU70は初期化処理を実行し、後述
する各種のフラグ及び減算タイマにそれぞれ負の値をセ
ットする。
【0039】次のステップS2にて、ECU70はエン
ジン1の冷却水温TWTが所定の温度TWTC(例えば50
℃)よりも低いか否かを判別する。ステップS2の判別
結果が偽(No)の場合、つまり、エンジン1の暖機が完
了している場合、ECU70は、後述するステップS3
〜ステップS9の発進制御ルーチン、加速ショック制御
ルーチン、加速応答制御ルーチン、減速ショック制御ル
ーチン、燃料カットからの復帰制御ルーチン、噴射制御
モードの決定ルーチン及び噴射終了時期制御ルーチンを
経て、そして、ステップ S10にて、制御対象となる
機器の駆動制御ルーチンを順次実行する。この駆動制御
ルーチンでは、先のステップにて決定された制御情報に
基づき、フューエルインジェクタ4、第1及び第2エア
バイパスバルブ24,27、EGRバルブ45及び点火
コイル19等の各種の機器の駆動が制御される。
【0040】一方、ステップS2の判別結果が真(Ye
s)となり、エンジン1の暖機が完了していない場合、
ECU70はステップS11からステップS8以降を順
次実行する。次に、各ステップの詳細を順次説明する。 −発進制御ルーチン− 図8に示されているように発進制御ルーチン(ステップ
S3)では、先ず、ステップS30にて、走行フラグF
RUNに1がセットされているか否かが判別される。エン
ジン1の始動後、ステップS30が最初に実行される際
には、走行フラグFRUNには負の値がセットされている
から、ここでの判別結果は偽となり、次に、車速Vが第
1車速VH(例えば5km/h)よりも低いか否かが判別さ
れる(ステップS31)。ステップS31の判別結果が
真であると、スロットル開度θTHがスロットル閾値θ
THL(例えば5%の開度)よりも小さいか否かが判別さ
れる(ステップS32)。ここでの判別結果もまた真で
あれば、車両が停車中で且つ運転者に発進の意志がない
と判断でき、発進フラグFSTに0がセットされる(ステ
ップS33)。
【0041】一方、アクセルペダルの踏み込みに伴い、
スロットル開度θTHが増加し、ステップS32の判別結
果が偽になると、運転者に発進の意志があり、エンジン
1が発進移行状態にあると判断できる。この場合にはス
テップS34にて、発進フラグFSTに1がセットされ
る。そして、車両が発進し、その車速Vが上昇すると、
ステップS31の判別結果もまた偽となり、この場合、
走行フラグFRUNに1がセットされた(ステップS3
5)。
【0042】この後、車両が発進し、走行フラグFRUN
に1がセットされると、ステップS30の判別結果は真
となる。従って、ステップS30からステップS36が
実行され、ここでは、車速Vが第1車速VHよりも低い
第2車速VL(例えば2km/h)よりも低下したか否かが
判別される。ここでの判別結果が偽の場合、つまり、発
進が完了し、車両が走行状態にある場合には、ステップ
S35が繰り返して実行され、走行フラグFRUNの値は
1に維持される。
【0043】一方、車両が減速し、車両がほぼ停止状態
となって、ステップS36の判別結果が真になると、走
行フラグFRUNは0にセットされる(ステップS3
7)。即ち、走行フラグFRUNは車速Vに応じて1又は
0にセットされる。第2車速V2は第1車速V1よりも低
い値に設定されているので、車両の微速走行時、走行フ
ラグFRUNのセットにハンチングが発生することはな
い。
【0044】発進フラグFSTに1がセットされている
と、ECU70は、後述する噴射制御モードの決定ルー
チンにて、噴射制御モードに前期噴射制御モード(スト
イキオフィードバック制御)を選択することができる。
これに対し、発進フラグFSTが0にリセットされている
と、ECU70は、決定ルーチンにて、噴射制御モード
を目標平均有効圧PE及びエンジン回転速度NEからマッ
プに基づいて選択する。 −加速ショック制御ルーチン− 図9に示されているように加速ショック制御ルーチンで
は、ステップ S40にて、目標平均有効圧PEが所定圧
−PEL(例えば−1kgf/cm2)よりも高いか否か判別さ
れ、ここでの判別結果が真の場合、つまり、車両が減速
状態にある場合には、ステップS41にて、減算タイマ
タイマtASは0にセットされ、そして、加速フラグFDA
に1がセットされる。ステップS41からは次のステッ
プS5の加速応答制御ルーチンをバイパスし、ステップ
S6の減速ショック制御ルーチンが実行される。
【0045】この後、アクセルペダルが運転者によって
踏み込まれ、目標平均有効圧PEが上昇し、ステップS
40の判別結果が真になると、スロットル開速度ΔθTH
が加速判定値αTHHよりも大きいか否かが判別される
(ステップS42)。ここでの判別結果が真となると、
運転者に車両を加速する意思があると推測され、次のス
テップS43にて、加速フラグFDAに1がセットされて
いるか否かが判別される。車両が減速状態から加速状態
に移行するようなエンジン1の第1加速移行状態ににあ
っては、加速フラグFDAは既に1にセットされているの
で、ステップS43の判別結果は真となる。次のステッ
プS44では、加速フラグFDAはその値が0にセットさ
れ、そして、減算タイマtASに所定値t1(例えば0.1se
c)がセットされ、この時点から減算タイマtASの作動
が開始される。
【0046】ここで、減算タイマtASの作動中、後述す
るようにECU70は噴射制御モードに後期噴射制御モ
ード(リーン制御)を選択する。加速ショック制御ルー
チンにおいて、加速ショックには、クラッチ71のトー
ションばねが減速側から加速側にねじられ、且つ、最も
ねじられ部分において生じる、いわゆるがた詰めショッ
クが含まれる。このがた詰めショックはエンジン1の出
力が大きい程、大きくなる傾向にあるため、がた詰めシ
ョックが生じ易い状態では、所定期間に亘って後期噴射
制御モード(リーン制御)を選択する。 −加速応答制御ルーチン− 図10に示されているように加速応答制御ルーチンで
は、ステップS51にて、スロットル開速度ΔθTHが前
述した加速判定値αTHHよりも小さい加速判定値αTHL
りも大きいか否かが判別される。ここでの判別結果が真
の場合には、前述した減算タイマtASの値が0であるか
否かが判別される(ステップS52)。ステップS52
での判別結果が偽の場合には、先の加速ショック制御ル
ーチンにて、減算タイマtASに所定値t1がセットさ
れ、その減算タイマtASが作動中にあることを意味して
おり、この場合、次のステップS53はバイパスされ
る。
【0047】しかしながら、ステップS52の判別結果
が真の場合には、減算タイマtARに所定値t2(例えば
1sec)がセットされ、減算タイマtARの作動が開始さ
れる。即ち、車両が減速状態にない状況や、又は、減算
タイマtASの作動が終了した後に、アクセル開速度Δθ
THが加速判定値αTHLよりも大くなるようなエンジン1
の第2加速移行状態において、減算タイマtARの作動が
開始される。
【0048】ここで、減算タイマtARの作動中、後述す
るようにECU70は、後期噴射制御モードを禁止す
る。 −減速ショック制御ルーチン− 図11に示されているように減速ショック制御ルーチン
では、ステップS60にて、スロットル開速度ΔθTH
所定値−βTHよりも小さいか否か、つまり、アクセルペ
ダルの踏み込みが戻され、車両が減速しようとするか否
かが判別される。ここでの判別結果が偽の場合には、減
速フラグFADに1がセットされる(ステップS61)。
つまり、アクセルペダルの踏み込みが一定の速度以上で
戻されない限り、減速フラグFADには1がセットされ
る。
【0049】しかしながら、ステップS60の判別結果
が真となると、次に、減速フラグF ADの値が1である否
かが判別される(ステップS62)。ここでの判別結果
が真になると、車両が定速又は加速状態から減速状態に
移行しようとするエンジン1の減速移行状態を示してお
り、この場合には、次のステップS63にて、減速フラ
グFADが0にリセットされるとともに、減算タイマtDS
に所定値t3(例えば0.5sec)がセットされ、この時点
から減算タイマtDSの作動が開始される。
【0050】ここで、減算タイマtDSの作動中、後述す
るようにECU70は噴射制御モードを後期噴射制御モ
ード(リーン制御)を強制的に選択する。 −燃料カットからの復帰制御ルーチン− 図12に示されているように燃料カットからの復帰制御
ルーチンでは、ステップS71にて、目標平均有効圧P
E及びエンジン回転速度NEに基づき、エンジン1の制御
域が燃料カット域にあり、且つ、前述の減算タイマtDS
の値が0であるか否かが判別される。ここでの判別結果
が正の場合、つまり、車両が減速状態にあって、先の減
速ショック制御ルーチンにて設定された減算タイマtDS
の作動が完了し、且つ、エンジン1の制御域が燃料カッ
ト域であるとき、復帰フラグFCRに1がセットされる
(ステップS71)。
【0051】この後、エンジン1の回転速度NEが復帰
回転速度まで低下するか、又は、運転者によりアクセル
ペダルが踏み込まれ、エンジン1の制御域が燃料カット
域から外れると、復帰フラグFCRに1がセットされてい
るか否かが判別され、この判別結果が真の場合、つま
り、エンジン1が燃料カットからの復帰移行状態にある
ときには、減算タイマtCRに所定値t4(例えば0.5se
c)がセットされ、そして、復帰フラグFCRは0にセッ
トされる(ステップS73)。
【0052】ここで、減算タイマtCRの作動中、後述す
るようにECU70は噴射制御モードを後期噴射噴射モ
ードに強制的に選択する。この場合の後期噴射制御モー
ドにおいて、空燃比は、目標平均有効圧PE及びエンジ
ン回転速度NEに基づいて制御される。これにより、燃
料カットからの復帰時の回転アンダシュートが防止でき
るので、燃料カットからの復帰回転速度を低回転に設定
でき、燃費の向上が図られるとととにも、エンジン1の
エンストを防止することができる。 −スモーク制御ルーチン− 図13に示されているようにスモーク制御ルーチンで
は、ステップS110にて、目標平均有効圧PEが所定
圧−PESMK(例えば-0.1kg/cm2)よりも低いか否かが判
別され、ここでの判別結果が真の場合、エンジン回転速
度NEが所定速度NELよりも速いか否かが判別される
(ステップS111)。ステップS110,S111の
何れかの判別結果が偽の場合には、スモークフラグFSM
に1がセットされ(ステップS112)、これらステッ
プS110,S111の判別結果が共に真の場合、つま
り、吸気行程時、気筒内に強力な負圧が発生し、且つ、
エンジン1の回転速度NEが比較的高いときには、スモ
ークフラグFSMに0かセットされる。
【0053】ここで、スモークフラグFSMに0がセット
されていると、エンジン1が第1冷態移行状態にあるこ
とを示しており、この場合、後述するようにECU70
は噴射制御モードを後期噴射制御モード(例えば冷態低
負荷制御)に強制的に選択することができる。 −噴射制御モードの決定ルーチン− 図14に示されるように決定ルーチンでは、前述した各
ルーチンにて設定されたフラグ及び減算タイマの値に従
い、燃料の噴射制御モードが決定される。
【0054】第1に、ステップS82では、スモークフ
ラグFSMが1であるか否かが判別される。ここでの判別
結果が偽の場合、つまり、スモークフラグFSMが0であ
る場合には、ステップS801にて、燃料の噴射モード
は後期噴射制御モード(冷態低負荷制御)に強制的に設
定される。ここで、前述のスモーク制御ルーチンから明
らかなように、スモークフラグFSMが0の場合には、負
荷相関値である目標平均有効圧PEが比較的低く且つエ
ンジン回転数NEが比較的高い状況、つまり、エンジン
1の暖機運転中にあってエンジン1がレーシング、つま
り、後の回転降下時のような減速域で運転された状況に
ある。このような状況にて、燃料が前期噴射制御モード
で噴射されると、気筒内の液相の燃料が気筒の内壁の油
膜を洗い流してしまい易く、ピストンリングのシール性
を阻害する。この結果、気筒内の強い負圧及びピストン
リングのシール性の悪化は、クランクケースから気筒内
にブローバイガスを流入させ、排ガス中のスモークの増
加や点火プラグ3の汚損を招き、また、気筒内からクラ
ンクケース内に燃料滴を漏れ出させてしまう。しかしな
がら、上述したように燃料が後期噴射制御モードにて噴
射されると、液相の燃料は気筒内壁のオイルを洗い流す
前に燃焼されるので、上述した前期噴射制御モードに起
因した不具合が発生することはない。
【0055】第2に、ステップS82での判別結果が真
となり、ここでも燃料の噴射制御モードが設定されない
場合には、次のステップS83にて、冷却水温TWTが吸
気温TAIRをパラメータとして決定される所定温度f
(TAIR)よりも高いか否かが判別される。所定温度f
(TAIR)は例えば以下のように設定される。 TAIR >20℃の場合、f(TAIR)=TWTL(例えば70℃) TAIR <0℃の場合、f(TAIR)=TWTH (例えば77℃) ステップS83の判別結果が偽の場合、つまり、エンジ
ン1の冷却水温TWTが所定温度f(TAIR)よりも低い
場合には、ステップS801にて後期噴射制御モードが
禁止され、燃料は前期噴射制御モード(オープンループ
制御)で噴射される。即ち、ステップS83の判別結果
が偽となる状況とはエンジン1が第2冷態移行状態にあ
ることを示している。このような第2冷態移行状態にあ
っても、エンジン1の吸気行程にて噴射された燃料は次
の圧縮行程までに十分に新たな空気と混合することがで
き、燃料は良好に燃焼される。この結果、エンジン1の
冷却水温TWTが速やかに上昇することから、エンジン1
の冷却水を利用する車両の暖房システムを有効に働かせ
ることができるとともに排ガス温度が上昇してO2セン
サ及び触媒を早期に活性化することかでき、更に、エン
ジン1の暖機運転に要する時間が長くなることはない。
【0056】また、所定温度f(TAIR)、即ち、
WTL,TWTHは、吸気温TAIRに応じて異なる温度にそ
れぞれ設定されているので、冷却水温TWTが低くても、
吸気温TAI Rが比較的高ければ、ステップS801が実
行されることはなく、燃料の噴射制御モードには後期噴
射モード(リーン)を選択することができる。この場
合、燃料が圧縮行程にて噴射されても、燃料は吸気温T
AIRが比較的高いので、十分に気化することができる。
【0057】第3に、ステップS83の判別結果が真と
なり、ここでも燃料の噴射制御モードが決定されない場
合、次のステップS84では、手動変速機66の潤滑油
の温度、即ち、油温TTMが下式の範囲内にあるか否かが
判別される。 TTML(例えば5℃)<TTM<TTMH(例えば40℃) ここでの判別結果が真、即ち、油圧TTMが上式の範囲に
あって、手動変速機66が冷態状態、つまり、その潤滑
油の粘度が比較的低い状況にあっては、次のステップS
85て、アイドルスイッチ29からのスイッチ信号SW
IDがオンであるか否かが判別される。ここでの判別結果
もまた真の場合、つまり、エンジン1がアイドル運転時
にあるときには、ステップS801が実行される結果、
燃料の後期噴射が禁止され、燃料は前期噴射制御モード
(ストイキオフードバック制御又はオープンループ制
御)にて噴射される。
【0058】燃料の噴射制御モードが後期噴射制御モー
ドにあると、前期噴射制御モードに比べてエンジン1に
おける出力トルクの変動が比較的大きくなり、その出力
トルク変動はエンジン1のアイドル運転時に最も大きな
ものとなる。このため、エンジン1と手動変速機66と
の間を繋ぐクラッチ71には前述したように2段折れね
じり特性のトーションばねが採用されており、その1段
目のばね定数は比較的小さく設定されている。エンジン
1のアイドル運転時、潤滑油の温度がTTMHよりも低い
場合、潤滑油の粘度が大きくなり、ねじり角度がトーシ
ョンばねの1段目のばね定数を越えて2段目のばね定数
部分まで増加することとなる。この場合、エンジン1の
回転速度変動が手動変速機66の内部に増幅して伝達さ
れ、手動変速機66からがた付き音が発生していしま
う。一方、潤滑油の温度がTTMLよりも更に低くなる
と、手動変速機66内でのがた付きは発生するものの、
そのがた付き部分での潤滑油の粘度もまた増大している
ので、潤滑油自体によりがた付き音の発生を防止するこ
とができる。
【0059】この点、手動変速機66が冷態状態にあっ
て、且つ、エンジン1がアイドル運転状態にあるときに
は前述したように燃料の噴射制御モードに後期噴射制御
モードの選択を禁止し、燃料の噴射を前期噴射制御モー
ドで行うようにすると、エンジン1の出力トルク変動を
小さい抑えることができ、この結果、手動変速機66か
らのがた付き音の発生を低減することができる。
【0060】油温TTMが上記の範囲から外れている場
合、特に、手動変速機66内の各部に潤滑油が十分に供
給されているような油温TTMがTTMH以上の状況にあっ
ては、アイドル運転時におけるエンジン1の回転速度の
変動はトーションばねの1段目のばね定数の部分で吸収
されることになり、手動変速機66からのがた付き音は
発生しない。それ故、このような状況にあっては、燃料
の噴射制御モードに後期噴射制御モードを選択すること
ができる。なお、油温TTMがTTML以下にある状況では
後期噴射制御モードの選択を許可しているけれども、こ
の場合、手動変速機66内にてがた付きが発生する条件
を満たしているため、後期噴射制御モードを禁止するよ
うにしてもよい。
【0061】第4に、ステップS84,S85の一方の
判別結果が偽となり、ここでも燃料の噴射制御モードが
決定されない場合には、次のステップS86にて、発進
フラグFSTが1であるか否かが判別される。ここでの判
別結果が真の場合、即ち、今、運転者がエンジン1のア
イドル運転状態から車両を発進させようとするときに
は、ステップS801が実行される。即ち、車両の発進
時にあっては、燃料の後期噴射が禁止され、燃料は前期
噴射モード(ストイキオフィードバック制御又はオープ
ンループ制御)で噴射され、この場合、エアバイパスバ
ルブ27はそのままに維持され、EGRバルブ45は制
御モードにより決定される開度に制御される。従って、
気筒内には吸気及び燃料が共に十分に供給されるので、
エンジン1の出力は瞬時に増大し、車両はスムーズに発
進可能となる。また、このとき、エンジン1からの排ガ
スは排ガス浄化装置42の三元触媒により効果的に浄化
される。
【0062】第5に、ステップS86の判別結果が偽で
あり、ここでも燃料の噴射制御モードが決定されない場
合には、次のステップS87にて、減算タイマtARの値
が0であるか否かが判別される。ここで判別結果が偽の
場合、つまり、減算タイマt ARの作動中にある状況と
は、前述した加速応答制御ルーチンでの説明から明らか
なように車両が減速状態にない状態から加速されようと
していることを示している。このような状況にあって
は、減算タイマタイマtARの値が0となるまで、ステッ
プS801が繰り返して実行される結果、燃料の後期噴
射が禁止され、燃料は前期噴射制御モードで噴射され
る。
【0063】第6に、ステップS87の判別結果が真と
なり、ここでも燃料の噴射制御モードが決定されない場
合には、次のステップS88にて減算タイマtCRが0で
あるか否かが判別される。ここでの判別結果が真の場
合、つまり、減算タイマtCRが作動中にある状況とは、
前述した燃料カットからの復帰制御ルーチン及び減速シ
ョック制御ルーチンでの説明から明らかなように減算タ
イマtDSが作動中にないことを条件として、燃料の噴射
制御モードが燃料のカット域から外れたことを示してい
る。このような状況にあっては、ステップS802が実
行され、燃料は後期噴射制御モードで強制的に噴射され
る。従って、減算タイマtDSの作動中、燃料は後期噴射
制御モードで強制的に噴射されるから、エンジン1の出
力が急激に増加することはなく、エンジン1のロール、
即ち、車体の振動を抑制することができる。
【0064】第7に、ステップS88の判別結果が真と
なり、ここでも燃料の噴射制御モードが決定されない場
合には、次のステップS89にて、減算タイマtASの値
が0、且つ、減算タイマtDSの値が0であるか否か、つ
まり、減算タイマtAS,tDSの何れかが作動中にあるか
否かが判別される。ここでの判別結果が偽とは、前述し
た加速ショック制御ルーチン及び減速ショック制御ルー
チンでの説明から明らかなように車両が減速状態から加
速しようとする状況にあるか、又は、車両が定速又は加
速状態から減速しようとする状況にある。従って、この
ような状況にあっては、ステップS802が繰り返して
実行される結果、燃料は後期噴射制御モード(リーン制
御)で強制的に噴射される。従って、運転者によるアク
セルペダルの踏み込み、つまり、吸気量に拘わらず、エ
ンジン1の出力が急激に変化することはなく、車両の加
速ショックや減速ショックを低減でき、車両を適度に加
速又は減速させることができる。
【0065】第8に、ステップS89の判別結果が真で
あると、ステップS803が実行され、このステップで
は前述した図5のマップに従い、燃料の噴射制御モード
が決定される。以上説明したように噴射制御モードの決
定ルーチンでは、燃料の噴射制御モードを決定するにあ
たり、スモークフラグFSM、冷却水温TWT、手動トラン
スミッション66の油温TTM、発進フラグFST、加速応
答のための減算タイマtAR、燃料カットからの復帰のた
めの減算タイマtCR、加速又は減速ショックのための減
算タイマtAS,tDSの順序で、それらの値を判別し、そ
の判別結果に応じて燃料の噴射制御モードを優先的に決
定するようにしてあるから、エンジン1の始動、ブレー
キ力の確保、スモークの低減、暖機の早期完了、手動ト
ランスミッション66内からのがた付き音の低減、発進
の円滑化、加速の応答性、燃料カットからの復帰応答
性、加速又は減速ショックの低減の優先順序で、燃料の
噴射モードが決定される。つまり、車両が走行中にある
ときの加速及び減速のショック低減性能などよりも、エ
ンジン1の始動性能、制動性能及び発進性能が優先して
考慮されているから、車両のドライバビリティをより向
上することができる。−噴射終了時期の制御ルーチン−
図15に示されているように噴射終了時期の制御ルーチ
ンは先ず、ステップS90,S91,S92での判別が
順次実行されるが、これらステップS90,S91,S
92での判別は、メインルーチンのステップS2(図
7)、また、スモーク制御ルーチンのS110,S11
1(図13)での判別とそれぞれ同様である。それ故、
これらステップS90,S91,S92に関する説明は
省略する。
【0066】ステップS90,S91,S92の判別結
果が全て真の場合、即ち、エンジン1が冷態状態にあっ
てエンジン負荷が小さく、且つ、エンジン回転速度NE
が比較的高いとき、ステップS93にて、燃料の噴射終
了時期INJEはピストン7の上死点(TDC)前、例えば
120°(BTDC)に設定される。この場合、前述したス
モーク制御ルーチン及び噴射制御モードの決定ルーチン
での説明から明らかなようにスモークフラグFSMには0
がセットされているから、燃料の噴射制御モードには後
期噴射制御モード(例えば冷態低負荷制御)が強制的に
選択される。このような状況にて、燃料の噴射終了時期
INJEが120°BTDCに設定されていると、噴射され
た燃料の量が比較的に多くても、燃料の気化は十分に促
進され、燃料を良好に燃焼させることができる。この結
果、前述したスモーク制御ルーチンの働きに加えて、燃
料の噴射を圧縮行程の初期にて終了させることで、排ガ
ス中のスモークを大幅に低減することができる。
【0067】一方、ステップS90の判別結果が偽の場
合には、ステップS94にて、冷却水温TWTが所定の温
度TWTH(例えば80℃)よりも高いか否かが判別され
る。ここでの判別結果が偽とは、エンジン1が暖機運転
中にあることを意味しており、この場合、燃料の噴射終
了時期INJEは、目標平均有効圧PE及びエンジン回転
速度NEから決定されるエンジン1の運転制御域(図5
のマップ参照)に応じ、300°〜180°TDCの範囲
で設定される。つまり、所定温度以上でのエンジン1の
暖機運転中においては、エンジン1が冷態低負荷時にあ
る場合とは異なり、スモークの発生などの問題が生じな
いため、エンジン1の暖機を促進させ且つ燃焼の安定性
を確保する上で、前述したように燃料の噴射制御モード
に前期噴射制御モードが選択される。
【0068】また、ステップS91,S92の判別結果
が偽の場合、つまり、エンジン1が冷態状態にあって
も、吸気負圧PINが比較的高い場合や、エンジン回転速
度NEが比較的低い場合にあっても、ステップS95が
実行され、燃料の噴射制御モードに前期噴射制御モード
が選択される。前期噴射制御モードが選択されると、エ
ンジン1の吸気負圧が高いため、ピストンリングの隙間
を通じて気筒内に吸い込まれるブローバイガスの量が少
なくなり、このブローバイガスがスモークの原因となる
ことはない。また、エンジン1の低回転域では、冷態時
での燃料の燃焼が悪化し易いので、このことからも、混
合気の形成に有利となる前期噴射制御モードが選択され
る。
【0069】ステップS94の判別結果が真の場合、つ
まり、エンジン1の暖機が完了している場合には、次の
ステップS96にて、燃料の噴射制御モードが後期噴射
モードにあり、且つ、空燃比制御がリーン制御にあるか
否かが判別される。ここでの判別結果が真の場合、エン
ジン1は暖機完了後のアイドル運転中にあるから、燃料
の噴射終了時期INJEは例えば60°BTDCに設定され
る。この場合、噴射終了時期INJEが圧縮行程の終期
にあっても、エンジン1はその暖機が既に完了してお
り、しかも、気筒内に噴射される燃料は少ないので、燃
料は良好に気化して燃焼し、排ガス中のスモークが増加
することはない。
【0070】この発明は前述した一実施例に制約される
ものではなく、種々の変形が可能である。例えば、図1
6には、燃料カットからの復帰制御ルーチンの変形例が
示されている。この変形例の復帰制御ルーチンでは、前
述したステップS70の判別結果が真の場合、次のステ
ップS74にて、エンジン1の行程数n(nは整数)が
読み込まれる。具体的には、行程数nは図17のマップ
からエンジン回転速度NEに応じて読み込まれる。図1
7のマップから明らかなように行程数nは、エンジン回
転速度NEが増加するに連れて大きな値となる特性を有
している。
【0071】この後、次のステップS71にて、復帰フ
ラグFCRに1がセットされる。即ち、燃料の噴射制御モ
ードが燃料カット域にあり且つ減算タイマtDSの値が0
に維持されている限り、行程数nが図17のマップから
繰り返して読み込まれ、そして、復帰フラグFCRの値は
1に維持される。一方、ステップS70の判別結果が偽
の場合には、ステップS72にて、復帰フラグFCRの値
が1である否かが判別される。ここでの判別結果が真の
場合、つまり、燃料の噴射制御モードが燃料カット域か
ら外れたような状況にあっては、次のステップS75に
て、行程数nが0であるか否かが判別される。この時点
でのステップS75の判別結果は偽となるから、行程数
nは1だけ減少される(ステップS76)。次のステッ
プS77では、燃料の噴射量Qfが判定値Qαよりも多
いか否かが判別される。ここで、燃料の噴射量Qfは、
図5のマップから選択された制御域の空燃比制御に基づ
いて決定される。また、判定値Qαは気筒内の平均空燃
比を理論空燃比よりも比較的大きな空燃比(例えば2
0)に維持するための燃料の噴射量であって、目標有効
圧PEとエンジン回転速度NEとに基づいて決定される。
【0072】ステップS77の判別結果が偽の場合には
燃料の噴射量Qfがそのまま維持されるが、その判別結
果が真の場合、燃料の噴射量Qfは判定値Qαに置換さ
れ(ステップS78)、そして、次のステップS701
にて、復帰開始フラグFCRSに1がセットされる。ステ
ップS76が繰り返して実行され、ステップS75の判
別結果が真になると、次のステップS79にて、復帰フ
ラグFCR及び復帰開始フラグFCRSは共に0にセットさ
れる。この結果、この後の制御サイクルでは、ステップ
S72の判別結果が偽となり、ステップS75以降のス
テップはバイパスされる。
【0073】図12の復帰制御ルーチンではなく、上述
した図16の復帰制御ルーチンが実行される場合、図1
4の決定ルーチンのステップS88は、図18のステッ
プS804,S805に置き換えられる。先ず、これら
ステップS804,S805では、復帰開始フラグF
CRSが1であるか否か、そして、行程数nが0であるか
否かが順次判別される。ステップS804の判別結果が
真となり、且つ、ステップS805の判別結果が偽とな
る状況とは、エンジン1の制御域が燃料カット域から外
れたことを示している。このような状況にあっては、行
程数nが0になるまで、前述したステップS802が繰
り返して実行され、燃料の噴射制御モードに後期噴射制
御モードが強制的に設定される。
【0074】この結果、上述した変形例の復帰制御ルー
チン及び決定ルーチンの場合にあっても、エンジン1の
制御域が燃料カット域から外れると、行程数nが0にな
るまでの期間、燃料の噴射制御モードに後期噴射制御モ
ードが強制的に設定されるから、エンジン1の出力が急
激に増加することはなく、車両の加速ショック及び車体
の振動を低減することができる。しかも、アクセルペダ
ルが大きく踏み込まれてエンジン1の制御域が燃料カッ
ト域から外れ、この結果、燃料の噴射制御モードに前期
噴射制御モード(ストイキオフィードバック又はオープ
ンループ制御)が選択され、そして、燃料の噴射量が急
激に増加するような状況にあっても、燃料の噴射量Qf
は判定値Qαに制限されるから、エンジン1の出力が急
減に増加することはない。
【0075】更に、行程数nは、エンジン回転速度NE
が上昇するればするほど大きな値に設定されるから、エ
ンジン回転速度NEが高い状態にて、エンジン1の制御
域が燃料カット域から外れた場合、制御サイクル数nは
大きな値に設定される。このような状況にあっては、復
帰制御ルーチンの実質的な実行時間が長くなり、エンジ
ン1の出力トルクの変動を抑えることができる。
【0076】図19を参照すると、エンジン1の制御域
がスロットル開度θTHを全開にして、燃料カット域から
復帰する際のエンジン回転速度NE、エンジンのロール
E及びエンジンの出力トルクTEの計測結果がそれぞれ
実線で示されており、図19中の破線は復帰制御ルーチ
ン及び決定ルーチンのステップS804,S805を実
行しない場合を示している。図19から明らかなように
復帰制御ルーチン及び決定ルーチンのステップS80
4,S805が実行されれば、破線の計測結果に比べ
て、エンジン1の出力トルクTEが激しく変動すること
はなく、エンジン1のロールREは大幅に減少される。
しかも、この場合、エンジン回転速度NEの変化は殆ど
ない。
【0077】この発明は、前述の実施例に制約されるも
のではなく、種々の変形が可能である。例えば、この発
明は直列4気筒のエンジンに限らず、単気筒又はV形6
気筒のエンジン等の気筒数及び気筒の配列が異なる種々
の筒内噴射型エンジンに適用することができる。また、
燃料としてはガソリンに限らず、メタノールを使用する
こともできる。車両の発進の検出にはスロットル開度θ
THに代えて、スロットル開速度ΔθTHを使用でき、ま
た、エンジン1のアイドル運転状態の検出にはアイドル
スイッチ30からの出力信号を使用することができる。
【0078】エアフローセンサ64に代えて、サージタ
ンク内の吸気圧を検出するためのブーストセンサを使用
してもよいし、また、エアバイパスバルブ24,27に
代えて1個のエアバイパスバルブを使用してもよい。更
に、スロットルバルブがモータにより駆動される場合に
は、スロットルバルブの開度を制御することにより、ス
ロットルバルブ自体にエアバイパスバルブの機能を発揮
させることも可能である。この場合、スロットル開度セ
ンサに代えて、アクセルペダルの踏み込み量を検出する
センサが使用される。
【0079】図16の復帰制御ルーチンでは、減算タイ
マの代わりに行程数nを使用するようにしているが、行
程数nは他の制御ルーチンにおいても、その減算タイマ
の代わりに使用することができ、また、各制御ルーチン
の減算タイマに設定される初期値をエンジン回転速度N
Eに応じて変化させるようにしても良い。更にまた、前
述した各種の所定値は、エンジンを含むシステム全体の
仕様に応じて適宜設定されるものであり、例示した値に
制約されるものではない。
【0080】上述の実施例では、この発明が筒内噴射型
内燃機関に適用されているが、内燃機関としては、筒内
噴射型内燃機関に限らない。例えば、この発明は、リー
ンバーンと称される理論空燃比と希薄空燃比とで切換え
可能な内燃機関や、また、休筒型の内燃機関に対しても
適用可能であることは言うまでもない。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の変速機
付き内燃機関の燃料供給制御装置によれば、変速機の温
度が所定温度以下のときには、内燃機関を第2燃料供給
モードにて運転するようにしたので、内燃機関の振動を
抑制し、変速機からのがた打ち音を効果的に防止するこ
とができる。
【0082】請求項2の燃料供給制御装置によれば、変
速機の温度が所定温度以下で且つ内燃機関がアイドル運
転状態にあるとき、内燃機関を第2燃料供給モードにて
運転するようにしたので、特に、内燃機関の振動が大と
なるアイドル運転時でも、変速機からのがた打ち音を防
止し、騒音の低減を図ることができる。請求項3の燃料
供給制御装置によれば、変速機の温度が所定温度よりも
低い第2温度以下にあるときには、内燃機関の第1燃料
供給モードでの運転を可能としたから、この場合、変速
機からのがた打ち音を防止しつつ、内燃機関の燃費を向
上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジンシステムの概略的な構成図である。
【図2】図1のエンジン周辺を拡大して示した図であ
る。
【図3】クラッチにおけるトーションばねの特性を示し
たグラフである。
【図4】ECUに接続される各種センサ、スイッチ及び
制御機器を纏めて示したブロック図である。
【図5】エンジンの暖機完了後において、その運転状態
に応じて区分される燃料の噴射制御モードを示したグラ
フである。
【図6】圧縮行程での燃料の噴射を示した図である。
【図7】エンジンの運転過渡状態における燃料の噴射制
御に関し、そのメインルーチンを示したフローチャート
である。
【図8】発進制御ルーチンの詳細を示したフローチャー
トである。
【図9】加速ショック制御ルーチンの詳細を示したフロ
ーチャートである。
【図10】加速応答制御ルーチンの詳細を示したフロー
チャートである。
【図11】減速ショック制御ルーチンの詳細を示したフ
ローチャートである。
【図12】燃料カットからの復帰制御ルーチンの詳細を
示したフローチャートである。
【図13】スモーク制御ルーチンの詳細を示したフロー
チャートである。
【図14】噴射制御モードの決定ルーチンの詳細を示し
たフローチャートである。
【図15】噴射終了時期制御ルーチンの詳細を示したフ
ローチャートである。
【図16】図13の復帰制御ルーチンの変形例を示した
フローチャートである。
【図17】エンジン回転速度と行程数との関係を示した
グラフである。
【図18】図17の復帰制御ルーチンが実行される場
合、図15の決定ルーチンの変更部分を示した図であ
る。
【図19】エンジンが燃料カットからの復帰する際、そ
の運転状態を計測結果を示したグラフである。
【符号の説明】
1 エンジン 4 フューエルインジェクタ 7 ピストン 9 吸気弁 10 排気弁 13 吸気通路 24 第1エアバイパスバルブ 26 バイパス管路 27 第2エアバイパスバルブ 29 スロットルセンサ 30 アイドルスイッチ 40 O2センサ 43 排気管路 44 EGR管路 45 EGRバルブ 50 燃料タンク 51 低圧ポンプ 55 高圧ポンプ 60 燃料圧切換え弁 66 手動変速機 67 油温センサ 70 ECU 71 クラッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−117956(JP,A) 特開 平4−72431(JP,A) 特開 昭63−16155(JP,A) 特開 昭58−126445(JP,A) 実開 昭58−109534(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02D 41/02 301 F02D 29/00 F02D 41/04 335 F02D 41/34 F02D 45/00 360

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2段折れねじり特性のトーションばねを
    有するクラッチを介して変速機が取り付けられる内燃機
    関において、 内燃機関に少量の燃料の供給して前記内燃機関を運転す
    る第1燃料供給モード及び前記第1燃料供給モードより
    も多量の燃料を供給して前記内燃機関を運転する第2燃
    料供給モードを有し、前記内燃機関の運転状態に応じ
    て、第1及び第2燃料供給モードの一方に切り換える供
    給モード切換え手段と、 前記変速機の温度を検出する変速機温検出手段と、 前記変速機温検出手段にて検出した前記変速機の温度が
    所定温度よりも低いとき、前記第1燃料供給モードへの
    切り換えを禁止し、前記供給モード切換え手段に前記第
    2燃料供給モードを選択させる制御手段とを具備したこ
    とを特徴とする変速機付き内燃機関の燃料供給制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記内燃機関のアイドル運転状態を検出
    するアイドル運転検出手段を更に備えており、 前記制御手段は、前記変速機の温度が所定温度よりも低
    く且つ前記内燃機関がアイドル運転状態にあるとき、前
    記供給モード切換え手段に前記第1燃料供給モードの選
    択を禁止させ、前記第2燃料供給モードを選択させるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の変速機付き内燃機関の
    燃料供給制御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記変速機温検出手段
    にて検出した前記変速機の温度が前記所定温度よりも低
    い第2温度から更に低いとき、前記供給モード切換え手
    段に第1燃料供給モードの選択を許容させることを特徴
    とする請求項1または2に記載の変速機付き内燃機関の
    燃料供給制御装置。
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