JP2847412B2 - カラー画像形成装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、カラー画像形成装置に関する。

（従来技術） カラー複写機は位置合せの精度を上げるため、転写紙
を感光体ドラムに対向位置している転写ドラムに巻回さ
れている誘電体からなる転写フイルム上にコピー用紙を
巻回固定し、複数回（3,4回）転写を行う方法、転写フ
イルム上に直接トナー像を転写し、その後コピー用紙に
転写を行う方法がある。いずれの場合もコピー用紙外は
あ転写フイルム上にトナーが転写し汚してしまう。特に
ジャム等により転写フイルムの汚れも大きいものになっ
ている。転写フイルムが汚れるとコピー紙の裏汚れとな
る。通常コピー時も必ず僅かな地汚れが生ずる為、転写
フイルム汚れは防止はできない。従って転写フイルムの
汚れを除去するため転写ドラムクリーナー装置を設ける
ことが従来から行われ、レジストローラーから転写間に
配設され、コピー中は解除しクリーニング時のみ転写ド
ラムに当接する様になっている。

又、従来感光体上に一定のトナー像を作りそれをフォ
トセンサーで読み取りトナー濃度をコントロールしてい
る。フォトセンサーは第２図に示す如く、感光体と転写
ドラムに近接した位置に配設されている。フォトセンサ
ーは転写ドラムに近い為、帯電した転写フイルムにより
ノイズが生じ、フォトセンサーに誤検知を生ずる。その
対策として転写フイルム側に導電性シール板を配設して
いるが、転写フイルムとの間隔が5mm程度なのでこの導
電性シール板にトナーが付着し、このトナーがコピー画
像に付着して汚すという問題点があった。

（発明が解決しようとする課題） ところで上記従来技術にあっては、クリーニング中の
トナー飛散を防止する為、転写ドラムクリーニング装置
の入口に入口シールを設けている。入口シールは転写フ
イルムと当接しない様ギャップを設けて設定している
が、徐々にトナーで汚れていく。この汚れた入口シール
をコピー紙がこすることで汚れを発生させる。転写ドラ
ム方式は転写チャージャが作動する前は紙と転写ドラム
の密着力がないため、紙後端がレジストを離れると下方
にたれ転写ドラムクリーナーをこするので紙を汚すとい
う問題点があった。

（発明の構成・動作） 本発明は上記問題点を解決することを目的とし、
複数の現像器を有し、感光体に作像を行い転写ドラムに
巻き付けられた用紙に転写を行うようにしたカラー画像
形成装置に於て、前記転写ドラムに、該転写ドラム周り
に近接配置された部材の清掃を行う清掃部材を設けたこ
とを特徴とするカラー画像形成装置。 上記請求項１
に於て、上記清掃部材を作像中は上記近接配置された部
材との当接量を少くし、非作像中は該部材との当接量を
多くする如くした位置可変手段を有する請求項１記載の
カラー画像形成装置。 上記清掃部材がクリーニング
中の転写ドラムクリーニング装置を通過後、該クリーニ
ング装置を転写ドラムから離間させる如くしたクリーニ
ング装置離間手段を有する請求項１記載のカラー画像形
成装置を要旨とするものである。

第１図は本発明カラー画像形成装置である。１は原稿
台、２は原稿走査ミラー、３は照明装置、４は色分解フ
ィルター、５は感光体ドラム、６は帯電装置、７は黒現
像器、８はカラー現像器（Y.H.C）、９は感光体クリー
ニング装置、10は制御部、11は電源部である。20は感光
体ドラム５に対向配設された転写ドラムである。

第３図乃至第５図に従って転写ドラム20を詳細に説明
する。21a,21bは両側のリングで桁22で連結されてい
る。桁22には長手方向に細長い凹部22aが形成され、ね
じ孔22bが設けられている。桁22のリングと同一面には
矩形孔22cが形成されている。23はグリッパーで、クラ
ンプ片23aとばね上げ片23bが櫛歯状に形成され、ばね上
げ片23bは前記矩形孔22cに入りこむようになっている。
24は矩形状の転写フイルムで、一端の孔24aを桁22のね
じ孔22bに合致させ、その上から弾性板からなる押え板2
5で押え、ねじ26を桁22のねじ孔22bに螺合し一体に固定
し、転写フイルム24を両端のリング21a,21b上に巻回
し、端部を桁22の外端面上に粘着テープで固定してい
る。グリッパー23の一端にはコントロールカム27が取り
付けられている。転写紙28の先端がクランプ片23aとは
ね上げ片23bの間に進入するとコントロールカム27の作
用によりクランプ片23aと桁22上面との間で挟持クラン
プされる。一方、解除はコントロールカム27の作用によ
りグリッパー23が開き、その際はばね上げ片23bによっ
て転写紙28の先端が押し上げられ転写ドラム20周面から
分離される。

40は転写ドラムクリーニング装置である。41は導電性
のファーブラシで転写ドラム20に対してアゲインストの
方向に回転するようになっている。42は該ファーブラシ
41に接触回転するトナー回収ローラである。ファーブラ
シ41とトナー回収ローラ42に電界をかけるため、トナー
回収ローラ42にバイアスを印加しファーブラシ41に定電
圧素子を介してアースしている。44は基部をケーシング
に固定され、先端を転写ドラム20の転写フイルム24に当
接している入口シールである。転写ドラムクリーニング
装置40は支軸43を中心に回動し、コピー中はファーブラ
シ41が転写ドラム20に対して離れるようになっており、
クリーニング時はファーブラシ41が転写フイルム24に接
触し、バックアップローラ52で転写フイルム24のたわみ
を防止している。45は転写チャージャー、46,47はDC除
電器、48,49はAC除電器、50はペーパー除電器、51は分
離爪である。

フルカラーコピーの場合、カラーの原稿を照射した光
は色分解フィルターで色分解され、帯電した感光体に照
射し潜像を形成する。次に色分解フィルターの補色の色
（Blueフィルター→Yellow、Grenn→Mageuta、Red→Cya
n）の現像が行われトナー像を形成する。次にPTL（転写
前露光）が行われ潜像電位を低下させ転写させ易くな
る。転写されずに感光体に残ったトナーはクリーニング
前チャージで一様に帯電させられ、マグブラシでクリー
ニングが行われ感光体上のトナーは除去される。感光体
は次に除電光を受け電位をほぼゼロにし、再び作像が行
われる。誘電体からなる転写フイルムを用いた転写は次
の様に行われる。カセットから送られた紙はレジストロ
ーラーで転写ドラムとタイミングを合せられ、転写ドラ
ムのクランパーにコピー紙はクリップさせられ転写位置
に移動する転写チャージを受けた紙は感光体上のトナー
を転写し、フイルム上に静電的に密着する。フルカラー
の場合、必要回数（３又は４回）転写が行われる。転写
が終了するとコピー紙先端は分離爪により転写ドラムか
ら剥離され定着が行われカラーコピーが得られる。

転写・分離が終った転写ドラムは転写ドラムクリーニ
ング装置でクリーニングされる。転写ドラムクリーニン
グ装置はタイミングを取り、クランパー直後（Ａ部）か
らクリーニングを始め、ほぼ１回転分クリーニング行う
と転写ドラムクリーニング装置は解除する（Ｂ部）。

第７図は本発明の第１実施例で、桁22長手方向に清掃
ブラシ14を固定し、転写ドラムクリーニング装置の入口
に取り付けられた入口シール44及び感光体と転写ドラム
に近接した位置に配設されたフォトセンサー12の導電性
シール板13をこするようにしている。清掃ブラシ14の材
質は自由に選択できる。

ところで清掃部材がファーブラシの場合、入口シール
を十分に清掃させるため、又転写ドラム表面から離れた
部分の汚れを清掃させるためファーブラシの毛の長さを
10mm程度に長くする必要がある。しかし乍ら、このファ
ーブラシが感光体と接触する時にトルクが大きくジター
（振れ）を生じ、特にフルカラー作像時にトルク変動を
生じると位置ズレとなり見苦しいコピーとなるという問
題点を生じる。

第８図は本発明の第２実施例で、作像中は清掃部材を
転写ドラム表面から引っ込む方向に位置させ、非作像時
は逆に突き出す方向に位置させトルク変動がなくジタ
ー、位置ズレを生じないようにして上記問題点を解決す
ることを目的としている。

30は第１実施例の桁22長手方向に配設された清掃ブラ
シで、一端に固定されたレバー31が軸32に枢着され、常
時板ばね33により点線の引っ込んだ位置に保持されてい
る。34は軸35を中心に揺動する作動レバーで、先端凹部
34aが前記レバー31先端に当接している。作像時転写紙
先端が前記転写ドラム20のコントロールカム27によりク
ランプ片23aと桁22上面との間にクランプされる時、該
コントロールカム27によりａ方向に回動し、ファーブラ
シは点線の如く引っ込み近接部材との当接を弱めるよう
になっている。転写終了し転写紙先端のクランプがコン
トロールカム27により解除されると、作動レバー34は該
コントロールカム27によりｂ方向に回動し、レバー31は
軸32を中心とし板ばね33の弾力に抗して上方に回動し、
清掃ブラシ30は実線の如く突き出され近接部材の清掃を
行う。

（効 果） 本発明は、 複数の現像器を有し、感光体に作像を
行い転写ドラムに巻き付けられた用紙に転写を行うよう
にしたカラー画像形成装置に於て、前記転写ドラムに、
該転写ドラム周りに近接配置された部材の清掃を行う清
掃部材を設けたことを特徴とするカラー画像形成装置。
上記請求項１に於て、上記清掃部材を作像中は上記
近接配置された部材との当接量を少くし、非作像中は該
部材との当接量を多くする如くした位置可変手段を有す
る請求項１記載のカラー画像形成装置。 上記清掃部
材がクリーニング中の転写ドラムクリーニング装置を通
過後、該クリーニング装置を転写ドラムから離間させる
如くしたクリーニング装置離間手段を有する請求項１記
載のカラー画像形成装置を要旨としているので以下の効
果を有する。

常に入口シール等転写ドラム近傍に配設された近接部
材の汚れを除去でき、清掃部材も転写ドラムクリーニン
グ装置によりクリーニングできるのでコピー汚れを確実
に防止できる。又、近接部材の清掃を行う時のみファー
ブラシが突き出るため、感光体等の近接部材との摩擦に
よるトルク変動の影響を受けずジター位置ズレの問題が
生じない。更に、ファーブラシの突き出す量も多く設定
できるため十分なクリーニング力が得られ、又、比較的
離れた場所もクリーニングが可能となり、画像コスレ等
の汚れ画像を防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明カラー画像形成装置の正面図、第２図は
第１図のフォトセンサー正面図、第３図は第１図の転写
ドラムの分解斜視図、第４図は転写ドラムのグリッパー
部正断面図、第５図は第１図の転写ドラム部の正面図、
第６図は第１図の転写ドラムクリーニング装置の入口シ
ール部正面図、第７図は本発明第１実施例斜視図、第８
図は本発明の第２実施例側断面図である。 ５……感光体ドラム、７……黒現像器、８……カラー現
像器 12……フォトセンサー、13……導電性シール板、14……
清掃ブラシ 20……転写ドラム、22……桁、23……グリッパー 23a……クランプ片、23b……はね上げ片、24……転写フ
イルム 27……コントロールカム、28……転写紙、30……清掃ブ
ラシ 31……レバー、33……板ばね、34……作動レバー 40……転写ドラムクリーニング装置、44……入口シール 45……転写チャージャー、52……バックアップローラ

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複数の現像器を有し、感光体に作像を行い
   転写ドラムに巻き付けられた用紙に転写を行うようにし
   たカラー画像形成装置に於て、 前記転写ドラムに、該転写ドラム周りに近接配置された
   部材の清掃を行う清掃部材を設けたことを特徴とするカ
   ラー画像形成装置。
2. 【請求項２】上記請求項１に於て、 上記清掃部材を作像中は上記近接配置された部材との当
   接量を少くし、非作像中は該部材との当接量を多くする
   如くした位置可変手段を有する請求項１記載のカラー画
   像形成装置。
3. 【請求項３】上記清掃部材がクリーニング中の転写ドラ
   ムクリーニング装置を通過後、該クリーニング装置を転
   写ドラムから離間させる如くしたクリーニング装置離間
   手段を有する請求項１記載のカラー画像形成装置。