JP2846232B2 - 改良ポルトランドセメントおよびalcの製造方法 - Google Patents
改良ポルトランドセメントおよびalcの製造方法Info
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- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B38/00—Porous mortars, concrete, artificial stone or ceramic ware; Preparation thereof
- C04B38/02—Porous mortars, concrete, artificial stone or ceramic ware; Preparation thereof by adding chemical blowing agents
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Description
してセメントのn値を増加させることにより、初期流動
性を高め、かつその硬化を早めた改良ポルトランドセメ
ントと、これを用いたALCの製造方法に関する。
を製造するには、まずケイ石、ケイ砂などのケイ酸質原
料粉末と生石灰などの石灰質原料粉末とポルトランドセ
メントとからなる配合物に水を加えて混合し、次にこれ
にアルミニウム粉末のような発泡剤を添加し調製してス
ラリーを作製し、次いでこのスラリーを型枠に注入して
発泡させ、さらに所定時間経過し可塑性状態となったと
きにピアノ線で所望寸法に切断し、その後これをオート
クレーブに入れて高温高圧で水蒸気養生して製品を得る
といった方法が採用されている。
ましい条件としては、ALC製造用の配合物から得られ
るスラリーが型枠注入後硬化するまでは低い粘性を保
ち、かつ、これがより早く切断可能な硬度に達するとと
もにその硬度がなるべく長く維持されることである。な
ぜなら、スラリーが高粘性になると発泡が乱れ、気泡の
大きさが不均一になるとともに、その分布も片寄った状
態となってしまうからである。
が長くなると、発泡工程から切断工程までの間が延びて
生産性が悪くなり、また切断可能時間が短くなると、切
断作業可能な時間が限られてしまい、作業の自由度がか
えって低下するからである。そして、前述した条件を満
たすため、例えば粘度を低下させるためには水比を大き
くしたり、早く硬化させるためにはいわゆる早強セメン
トを使用するといったことが考えられる。
セメント配合物では、スラリーの粘度を低くさせれば硬
化時間が長くなり、早く硬化させれば切断可能な硬度を
持続する時間が短くなる傾向があることから、粘度を低
下させるため水比を大きくしても、硬化に長時間を要し
てしまい生産性が悪くなってしまう。また、単に早強性
セメントを使用しても、硬化速度が早すぎ、切断可能な
硬度を維持する時間も短くなって切断可能時間が短くな
り、作業性が低下してしまう。
で、その目的とするところは、スラリー注入後硬化する
までの間低粘性を保ち、かつ早く切断可能な硬度に達す
るとともに、その硬度を長く維持できる改良ポルトラン
ドセメントと、これを用いたALCの製造方法を提供す
ることにある。
改良ポルトランドセメントでは、3CaO・SiO2含
有量が45重量%〜70重量%のポルトランドセメント
であり、セメントの粒度が調整されてセメントのn値が
1.100以上であることを前記課題の解決手段とし
た。請求項2記載の改良ポルトランドセメントでは、セ
メントのn値が1.100以上〜1.500以下であ
り、かつ粉末度がブレーン比表面積で3000cm2/
g〜10000cm2/gであることを前記課題の解決
手段とした。請求項3記載のALCの製造方法では、前
記改良ポルトランドセメントと、ケイ酸質原料粉末およ
び石灰質原料粉末とからなる配合物に水を加え、さらに
発泡剤を添加してスラリーを作製し、次いでこのスラリ
ーを型枠に注入して発泡させ所定時間経過後に半可塑性
状態で所望寸法に切断し、その後オートクレーブに入れ
て高温高圧で水蒸気養生することを前記課題の解決手段
とした。
は、レーザー回折式粒度分布測定機(商品名:マイクロ
トラック)により測定した各ふるい残分(体積%)測定
値の中で、ふるい残分が10体積%以上〜90体積%以
下の範囲に含まれる測定期間を、Rosin−Ramm
ler式によって補間して得られる粒度分布から算出さ
れるものとする。
リンカーをボールミルや竪型ミルにより非常に多様な粒
度分布を有する微粉末に粉砕することによって得られ
る。よって、全ての市販のポルトランドセメントは、そ
の粒度分布が広い範囲にわたっており、具体的にはサブ
ミクロンから約100ミクロンの連続的粒度分布を有し
ており、セメントのn値は低い値となり、1.100未
満である。本発明者らの研究結果より、セメントのn値
が高く、特に、セメントのn値が1.100以上〜1.
500以下の範囲内であると、セメントスラリーの初期
における粘性が低いものとなり、かつ中期における硬化
速度が速くなることが明らかになっている。
改良ポルトランドセメントによれば、セメントの粒度が
調整されてセメントのn値が1.100以上であること
から、該改良ポルトランドセメントを含有してなるスラ
リーの初期における粘度が低いものとなるとともに、中
期における硬化速度が早くなり、かつ短期強度発現性お
よび長期強度発現性のいずれもが大である3CaO・S
iO2 の含有量が45重量%以上であることから、早期
に十分な硬度に達するとともに、その硬度が長く維持さ
れる。なお、3CaO・SiO2 の含有量については、
より多い方が強度発現性が大となり好ましいものの、7
0重量%程度がセメント製造上の製造限界であり、それ
以上含有させるのは現状では極めて困難である。
によれば、セメントの粒度調整によりセメントのn値が
1.100以上〜1.500以下となるので、該改良ポ
ルトランドセメントから得られるスラリーの初期におけ
る粘度が低いものとなり、かつ中期における硬化速度が
早くなる。また、粉末度がブレーン比表面積で3000
cm2/g以上であるので、該改良ポルトランドセメン
トから得られるスラリーの、発泡後所定時間経過した後
の硬度が十分に高くなるとともに、その硬度が十分な時
間維持される。
ば、請求項1又は2記載の改良ポルトランドセメントを
用いて製造するので、得られたスラリーの初期の粘度が
低く、しかもこのスラリーの、発泡後所定時間経過した
後の硬度が十分に高くなるとともに、その硬度が十分な
時間維持される。
えて粉砕し、3CaO・SiO2含有量が61重量%、
セメントのSO3量が3重量%、ブレーン比表面積が4
520cm2/g、セメントのn値が1.158の改良
ポルトランドセメントを得た。この改良ポルトランドセ
メントと、市販の普通ポルトランドセメント、および早
強ポルトランドセメントをそれぞれ用い、同一の原料配
合、水比でスラリーを調製し、これらスラリーの環境温
度50℃における反応時間とセメント反応率との関係を
調べ、得られた結果を図1に示す。
ドセメントから得られたスラリーは、その初期における
反応率が低いことから、低粘度でありしたがってその流
動性がよいことが推測される。また、早強セメントより
は遅いものの、普通ポルトランドセメントに比べると十
分に中期における硬化速度が早く、したがってピアノ線
で切断可能な半可塑性体の硬度に達する時間が、普通ポ
ルトランドセメントに比べ十分に早くなることが推測さ
れる。
項1記載の改良ポルトランドセメントは、セメントの粒
度が調整されてセメントのn値が1.100以上である
から、該改良ポルトランドセメントを含有してなるスラ
リーの初期における粘度が低いものとなり、よって成形
性が向上し、複雑な形状に成形することが可能になる。
また、短期強度発現性および長期強度発現性のいずれも
が大である3CaO・SiO2 の含有量が45重量%以
上であることから、早期に十分な硬度に達するととも
に、その硬度が長く維持され、したがってALC製造用
のセメントとして極めて好適となる。請求項2記載の改
良ポルトランドセメントは、セメントの粒度調整により
セメントのn値が1.100以上〜1.500以下の範
囲内であるので、セメントペーストの軟度水量の低減お
よび混和剤の効果の向上を図ることができ、あるいは水
和発熱速度を著しく低下させることができる。
項1又は2記載の改良ポルトランドセメントを用いて製
造するものであるから、得られたスラリーの初期の粘度
が低く、しかもこのスラリーの、発泡後所定時間経過し
た後の硬度が十分に高くなるとともに、その硬度が十分
維持され、よってスラリーを型枠内に注入する際には水
と原料との分離が生じることが防止され、かつ可塑性状
態となりピアノ線での切断が可能となるまでの時間が短
縮されるとともに、切断が可能な時間が長くなり、した
がって生産性、作業性に優れたものとなる。また、特に
ピアノ線での切断が可能になるまでの時間が短縮される
ことから、スラリーを型枠に注入した後、脱型してオー
トクレーブに入れるまでの時間が短縮でき、よって、従
来切断処理待ちの型枠を多く並べて置いていたのを、切
断処理待ちの時間が少なくなることからスラリーを入れ
た型枠を置くための敷地を少なくすることができ、これ
により工場等の敷地を今以上に有効に活用することがで
きる。
フである。
Claims (3)
- 【請求項1】 3CaO・SiO2 含有量が45重量%
〜70重量%のポルトランドセメントであり、セメント
の粒度が調整されてセメントのn値が1.100以上で
ある改良ポルトランドセメント。 - 【請求項2】 請求項1記載の改良ポルトランドセメン
トにおいて、セメントの粒度調整によるセメントのn値
が1.100以上〜1.500以下であり、かつ粉末度
がブレーン比表面積で3000cm2/g〜10000
cm2/gである改良ポルトランドセメント。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載の改良ポルトランド
セメントと、ケイ酸質原料粉末および石灰質原料粉末と
からなる配合物に水を加え、さらに発泡剤を添加してス
ラリーを作製し、次いでこのスラリーを型枠に注入して
発泡させ所定時間経過後に半可塑性状態で所望寸法に切
断し、その後オートクレーブに入れて高温高圧で水蒸気
養生することを特徴とするALCの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5350347A JP2846232B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 改良ポルトランドセメントおよびalcの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5350347A JP2846232B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 改良ポルトランドセメントおよびalcの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07196345A JPH07196345A (ja) | 1995-08-01 |
JP2846232B2 true JP2846232B2 (ja) | 1999-01-13 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5350347A Expired - Fee Related JP2846232B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 改良ポルトランドセメントおよびalcの製造方法 |
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Country | Link |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101486651B1 (ko) * | 2013-07-26 | 2015-01-29 | (주) 에스와이씨 | 미네랄 하이드레이트 단열 소재 제조방법 |
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1993
- 1993-12-28 JP JP5350347A patent/JP2846232B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07196345A (ja) | 1995-08-01 |
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