JP2843975B2 - ペンタジエノイル誘導体及び紫外線吸収剤 - Google Patents

ペンタジエノイル誘導体及び紫外線吸収剤

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JP2843975B2
JP2843975B2 JP21640195A JP21640195A JP2843975B2 JP 2843975 B2 JP2843975 B2 JP 2843975B2 JP 21640195 A JP21640195 A JP 21640195A JP 21640195 A JP21640195 A JP 21640195A JP 2843975 B2 JP2843975 B2 JP 2843975B2
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NITSUSHIN SHOKUHIN KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紫外線吸収剤及び
それを含む化粧料、並びに紫外線による皮膚疾患の予防
及び治療剤に関する。
【0002】
【従来の技術】紫外線は、その作用波長により400〜320
nmの長波長紫外線(UV-A)、320〜290nmの中波長紫外線(U
V-B)、および290nm以下の短波長紫外線(UV-C)に分類さ
れる。このうち、オゾン層にて吸収され地上には到達し
ないUV-Cを除いて、UV-A及びUV-Bは、ヒト皮膚に有害な
作用をもたらすことが知られている。すなわち、UV-Bの
慢性的な照射は、紅斑や水泡を形成したり、メラニン形
成を促進し、色素沈着を発現させる。一方、UV-Aは、そ
の照射直後に皮膚を黒化させる即時黒化と呼ばれる作用
を持つことに加え、UV-Bとは異なりそのエネルギーは真
皮にまで到達し、血管壁や結合組織中の弾性繊維に変化
をもたらす。このようなUV-A及びUV-Bの両方の作用は、
しみ、しわ、雀斑等の発生や皮膚の老化を促進すること
が知られている。UV-B吸収剤については、これまでに数
多くの化合物が開発され公知となっているが、これらの
UV-A吸収能は非常に低く、それを補うべくUV-A吸収剤の
開発も行われており、更にUV-A吸収剤及びUV-B吸収剤を
併用することによって、両領域の紫外線を吸収する紫外
線吸収剤の開発も行われている。
【0003】しかしながら、太陽光線中にさらされると
いう使用条件を想定した場合、2剤以上の活性成分の存
在は、光反応による化合物の分解や反応生成物の皮膚に
対する影響、また、必然的に薬剤の全量が増大するため
に、薬剤自身の安定性や安全性に問題が生じる可能性が
ある。従って、幅広い領域の紫外線を1剤で吸収できる
ことが望ましく、幅広い吸収領域を持った紫外線吸収剤
の開発が行われてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現在繁
用されている化合物の中には、UV-A及びUV-B両方につい
て紫外線吸収能を持つ化合物はあるが、その紫外線吸収
能は満足できるレベルにはなく、また、毒性のために配
合が制限されている化合物もある。
【0005】本発明は、幅広い領域に対し高い吸収能を
持つことに加え、皮膚に対する毒性、刺激性などのな
い、安全な紫外線吸収剤を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、これらの観
点から鋭意研究をした結果、下記の一般式(I)で表さ
れるペンタジエノイル誘導体が優れたUV-A及びUV-B吸収
作用を示し、且つ皮膚に対する刺激性のない紫外線吸収
剤を見出し、本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は、下記の項1〜項3を
提供するものである。
【0008】項1. 下記一般式(I)
【0009】
【化2】
【0010】〔式中、R1及びR2は同一又は異なって、
水素原子、水酸基、低級アルコキシ基、低級アルキル
基、低級アルキルカルボニルオキシ基、ハロゲン原子を
示し、Rは水酸基、低級アルコキシ基、アミノ基、モノ
又はジ低級アルキル置換アミノ基、モルホリノ基、ピペ
リジノ基、ピペラジノ基またはアミノ酸残基を示す。〕
で表されるペンタジエノイル誘導体及びその塩からなる
紫外線吸収剤。
【0011】項2. 項1の紫外線吸収剤を含むことを
特徴とする化粧料。
【0012】項3. 項1に記載のペンタジエノイル誘
導体及びその塩を有効成分とする紫外線による皮膚疾患
の予防及び治療剤。
【0013】
【発明の実施の形態】低級アルコキシ基としては、メト
キシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n
−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、t−ブ
トキシなどの炭素数1〜4のアルコキシ基が挙げられ
る。
【0014】低級アルキル基としては、メチル、エチ
ル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブ
チル、sec−ブチル、t−ブチルなどの炭素数1〜4
のアルキル基が挙げられる。
【0015】低級アルキルカルボニルオキシ基として
は、メチルカルボニルオキシ、エチルカルボニルオキ
シ、n−プロピルカルボニルオキシ、イソプロピルカル
ボニルオキシ、n−ブチルカルボニルオキシ、イソブチ
ルカルボニルオキシ、sec−ブチルカルボニルオキ
シ、t−ブチルカルボニルオキシなどの炭素数2〜5の
アルキルカルボニルオキシ基が挙げられる。
【0016】ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素
原子、臭素原子及びヨウ素原子が挙げられる。
【0017】モノ又はジ低級アルキル置換アミノ基とし
ては、メチルアミノ、エチルアミノ、n−プロピルアミ
ノ、イソプロピルアミノ、n−ブチルアミノ、イソブチ
ルアミノ、sec−ブチルアミノ、t−ブチルアミノな
どのモノ低級アルキル置換アミノ基およびジメチルアミ
ノ、ジエチルアミノ、ジ−n−プロピルアミノ、ジイソ
プロピルアミノ、ジ−n−ブチルアミノ、ジイソブチル
アミノ、ジ−sec−ブチルアミノ、ジ−t−ブチルア
ノなどのジ低級アルキル置換アミノ基が挙げられる。
なお、Rにはモルホリノ基、ピペリジノ基及びピペラジ
ノ基も含まれる。
【0018】アミノ酸残基としては、グリシン、アラニ
ン、セリン、スレオニン、システイン、メチオニン、プ
ロリン、バリン、ロイシン、イソロイシン、フェニルア
ラニン、チロシン、トリプトファン、グルタミン酸、グ
ルタミン、アスパラギン酸、アスパラギン、ヒスチジ
ン、アルギニン、リジンが挙げられる。
【0019】本発明の紫外線防止剤を配合した化粧料と
しては、ファンデーション、クリーム、乳液、化粧水、
日焼け止め製品、整髪料、ローション、ヘアートリート
メントなどが挙げられる。紫外線吸収剤の配合割合は、
化粧料の種類により異なり、特に限定されないが、通常
0.1〜20重量%程度、好ましくは0.5〜10重量
%程度である。他の成分は、通常の化粧料に配合されて
いる成分を広く用いることができる。
【0020】以下の実施例に示されるように、本発明の
紫外線吸収剤を塗布すると、紫外線に起因する紅斑の発
生及び色素の沈着を非常に効果的に抑えることができ、
しかも皮膚に対する刺激性はない。紫外線の照射は皮膚
の老化、荒れ肌などの皮膚疾患に密接に関係することが
知られており、紫外線による皮膚障害にはUV-A及びUV-B
が密接に関与している。従って、UV-A及びUV-Bを効果的
に吸収する本発明のペンタジエノイル誘導体は、紫外線
による皮膚疾患、例えば皮膚の老化、紫外線による炎
症、水泡などの予防及び、皮膚疾患部へのさらなる紫外
線の照射を抑えることによる治癒の促進をするための薬
剤としても有用である。
【0021】本発明のペンタジエノイル誘導体の塩とし
ては、Rが水酸基のときのカルボン酸の塩、例えばリチ
ウム、ナトリウム、カリウム、セシウムなどのアルカリ
金属及びカルシウム、マグネシウムなどのアルカリ土類
金属が挙げられる。
【0022】上記一般式(I)のペンタジエノイル誘導
体は公知化合物であり、例えば A.Chatterjee ら、Tetr
ahedron, vol.23, pp.1769-1781 (1967);及びReijo B.
ら、J. Med. Chem., 32, 841-846 (1989)に記載の方法
に従い、または該記載に準じて合成できるが、Rが水酸
基以外の化合物は、例えば以下の反応工程式の方法に従
い合成できる。
【0023】<反応工程式>
【0024】
【化3】
【0025】〔式中、R、R1及びR2は前記に同じ。
し、Rは水酸基ではない。〕 上記式(I)の化合物は、原料となる式(Ia)のカル
ボン酸化合物とRHで表される化合物を溶媒中で、縮合
剤の存在下に反応させることにより合成することができ
る。反応は式(Ia)のカルボン酸化合物1モルに対
し、RHで表される化合物を1〜2モル程度、縮合剤を
0.1〜2モル程度用い、室温から溶媒の沸点程度の温
度下に1〜10時間程度反応させることにより有利に進
行する。縮合剤としてはジシクロヘキシルカルボジイミ
ド、水溶性カルボジイミド、カルボニルジイミダゾー
ル、炭酸カリウム、硫酸カリウム、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、p−トルエンスルホン酸、硫酸などが
挙げられる。溶媒としては、クロロホルム、塩化メチレ
ン、酢酸エチル、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセ
トアミド、ベンゼン、トルエンなどが挙げられる。
【0026】本発明の紫外線吸収剤は、塗料、インクな
どに配合しても良く、パソコン、テレビ等の画面、窓ガ
ラスなどのガラスのコーティング剤に配合することもで
きる。さらに、R=OHの場合にはカルボキシル基との
共有結合を介して繊維表面に吸着させることができる。
夏物衣料などの薄着の場合には、一部の紫外線が衣類を
通過して肌に到達するが、本発明の紫外線吸収剤を繊維
に結合させておけば、紫外線の透過はほとんど起こらな
い。
【0027】また、本発明の化合物は光、熱に対して非
常に安定であるため、塗装剤に添加して建物の外壁など
に適用すると、塗装の寿命を延ばすこともできる。
【0028】
【発明の効果】本発明のペンタジエノイル誘導体(I)
からなる紫外線吸収剤は、UV-A及びUV-Bの両方の紫外線
に対して優れた紫外線吸収作用を持ち、さらに極めて高
い安全性を兼ね備えるため、これを配合した化粧料は日
焼け防止効果に優れたものである。また、紫外線から皮
膚を保護する薬剤としても有用である。
【0029】
【実施例】以下、本発明について参考例及び試験例を挙
げて更に具体的に説明する。
【0030】参考例1 5−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)−2
E,4E−ペンタジエノイル酸の製造 バニリン80g、無水酢酸64.4gおよびトリエチル
アミン63.8mlを塩化メチレン600mlに溶解
し、室温下48時間攪拌反応させた。その後、反応溶液
を水、希塩酸水溶液及び飽和重曹水で洗浄し、無水マグ
ネシウムで乾燥し、塩化メチレンを減圧下濃縮しアセチ
ルバニリン101.7g(収率100%)を得た。
【0031】次に、窒素雰囲気下水素化ナトリウム(6
0%)25.0gをジメチルホルムアミド350mlに
懸濁させ、氷冷下トリエチル−4−ホスホノクロトネー
ト169gを1時間かけて滴下し、更に1時間反応攪拌
させ、ジメチルホルムアミド500mlに溶解させたア
セチルバニリン100gを1時間かけて滴下し、さらに
80℃で15時間反応攪拌した。その後、反応溶液を酢
酸エチル及び水で抽出し、酢酸エチル層を飽和重曹水及
び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、酢酸エチルを減圧下濃縮し、5−(4−アセトキシ
−3−メトキシフェニル)−2E,4E−ペンタジエナ
ートを得た。さらにこれをエタノール300mlに溶解
し、水600mlに溶解させた水酸化ナトリウム12
3.2gを加えて6時間加熱還流した。その後、減圧下
濃縮し、約半分の溶液とし、氷水2L及び濃塩酸300
mlの混液にあけ、析出した結晶を濾取し、水で洗浄し
て淡黄色粉末結晶107.9g(収率95%)を得た。
【0032】融点:190−192℃ IR(νKBr, cm-1): 3525, 2294, 16801 H-NMR(DMSO-d6)δ:9.20(1H,br.s), 7.29(1H, m), 7.1
4(1H, m), 6.96(1H, dd, J=1.8, 8.0Hz), 6.92(1H, s),
6.90(2H, d, J=2.6Hz), 6.77(1H, d, J=8.4Hz), 3.82
(3H, s) 元素分析:C12H12O4として 計算値(%) C; 65.45 H;5.49 実測値(%) C; 65.61 H;5.89 紫外部吸収 λmax 343.8nm 参考例2 5−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)−2
E,4E−ペンタジエノイル酸ナトリウムの製造 参考例1で得た5−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフ
ェニル)−2E,4E−ペンタジエノイル酸1.0gを
水酸化ナトリウム182mgの水溶液10mlに加え、
溶解させた後減圧下濃縮し、固体をヘキサン50mlで
洗浄し、淡黄色粉末結晶1.03g(収率94%)を得
た。
【0033】融点:190℃(分解) IR(νKBr, cm-1): 2943, 1544, 13871 H-NMR(D2O)δ:6.91-7.50(3H,m), 6.71-6.77(3H, m),
5.86(1H, d), 3.74(3H,s) 元素分析:C12H11O4Na・1.8H2Oとして 計算値(%) C; 50.41 H;5.31 実測値(%) C; 50.51 H;5.24 紫外部吸収 λmax 343.8nm 参考例3 N−5−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)−
2E,4E−プロピルペンタジエナミドの製造 参考例1で得られた5−(4−ヒドロキシ−3−メトキ
シフェニル)−2E,4E−ペンタジエノイル酸5.0
g及びn−プロピルアミン1.45gをジメチルホルム
アミド60mlに溶解し、1−ヒドロキシベンゾトリア
ゾール(HOBt)5.60g及びジシクロヘキシルカ
ルボジイミド(DCC)5.60gを加えて室温下で1
8時間攪拌した。その後、酢酸エチル100mlを加え
て希釈し、精製水、1規定塩酸水溶液、及び飽和食塩水
で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下
濃縮し、淡黄色粉末結晶4.90g(収率83%)を得
た。
【0034】融点:123−126℃1 H-NMR(DMSO-d6)δ:9.11(1H,br.s)、7.85(1H,br.t),
6.75-7.15(6H,m), 6.05(1H, d), 3.82(3H,s), 3.10(2H,
q), 1.45(2H,m), 0.87(3H,t) 元素分析:C15H19NO3として 計算値(%) C; 68.94 H;7.33 N;5.36 実測値(%) C; 68.57 H;7.31 N;5.73 紫外部吸収 λmax 341.1nm 参考例4 N−5−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)−
2E,4E−ペンタジエノイルピペリジンの製造 参考例1で得た5−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフ
ェニル)−2E,4E−ペンタジエノイル酸21.8
g、ピペリジン11.7ml、水溶性カルボジイミド塩
酸塩(WSCD・HCl)22.8g、1−ヒドロキシ
ベンゾトリアゾール(HOBt)2.01g及びジメチ
ルホルムアミド100mlから参考例3と同様にして淡
黄色粉末結晶20.4g(収率72%)を得た。
【0035】融点:160−161℃1 H-NMR(DMSO-d6)δ:9.14(1H,br.s), 7.17-7.24(1H,d
d), 7.10(1H,d), 6.91-6.95(2H,m), 6.83(1H,s), 6.78
(2H,t), 6.62(1H,d), 3.81(3H,s), 3.51(4H,m), 1.48-
1.61(6H,m) 元素分析:C17H21NO3として 計算値(%) C; 71.06 H;7.37 N;4.87 実測値(%) C; 70.80 H;7.40 N;4.95 紫外部吸収 λmax 345.6nm 参考例5 N−5−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)−
2E,4E−ペンタジエノイルモルホリンの製造 参考例1で得た5−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフ
ェニル)−2E,4E−ペンタジエノイル酸2.40
g、モルホリン1.14g、水溶性カルボジイミド塩酸
塩(WSCD・HCl)2.51g、1−ヒドロキシベ
ンゾトリアゾール(HOBt)2.21g及びジメチル
ホルムアミド100mlから参考例3と同様にして淡黄
色粉末結晶3.30g(収率96%)を得た。
【0036】融点:134−138℃1 H-NMR(DMSO-d6)δ:9.17(1H,br.s), 7.25(1H,dd), 7.1
0(1H,d), 6.94(1H,d),6.80-6.90(2H,m), 6.76(1H,d),
6.61(1H,d), 3.81(3H,s), 3.50-3.60(8H,m) 元素分析:C15H19NO4として 計算値(%) C; 66.42 H;6.62 N;4.84 実測値(%) C; 66.60 H;6.45 N;4.60 紫外部吸収 λmax 348.0nm 参考例6 N−5−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニ
ル)−2E,4E−メチルペンタジエナミドの製造 3,5−ジメチル4−ヒドロキシベンズアルデヒド1
5.0gを塩化メチレン150mlに溶解し、氷冷下無
水酢酸15.3g、トリエチルアミン27.8mlおよ
びジメチルアミノピリジン2.4gを加え、氷冷下30
分間攪拌後、室温下15時間攪拌した。反応液を氷水中
にあけ、水層を除き、精製水、1規定塩酸、飽和重曹水
及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、減圧濃縮し4−アセトキシ−3,5−ジメチルベン
ズアルデヒド20.5g(収率94%)を得た。
【0037】次に、窒素雰囲気下に水素化ナトリウム
(60%)3.7gをジメチルホルムアミドに懸濁さ
せ、氷冷下トリエチル−4−ホスホノクロトネート2
6.9gを1時間かけて滴下し、さらに1時間反応攪拌
させ、ジメチルホルムアミド500mlに溶解させた4
−アセトキシ−3,5−ジメチルベンズアルデヒド15
gを1時間かけて滴下し、さらに80℃で15時間反応
攪拌した。その後、反応溶液を酢酸エチル及び水で抽出
し、酢酸エチル層を飽和重曹水及び飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、酢酸エチルを減圧
下濃縮しエチル−5−(4−アセトキシ−3,5−ジメ
チルフェニル)−2E,4E−ペンタジエナートを得
た。さらにこれをエタノール100mlに溶解し、3規
定水酸化カリウム水溶液150mlを加えて4時間加熱
還流した。その後減圧下濃縮し約1/3の溶液とし、3
規定塩酸180mlにあけ、析出した結晶を濾取し、水
で洗浄し、5−(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)−2E,4E−ペンタジエノイル酸18.4g
(収率100%)を得た。
【0038】次に、5−(3,5−ジメチル−4−ヒド
ロキシフェニル)−2E,4E−ペンタジエノイル酸
4.19g及びメチルアミン塩酸塩1.56gをジメチ
ルホルムアミド150mlに溶解し、1−ヒドロキシベ
ンゾトリアゾール(HOBt)3.89g、ジシクロヘ
キシルカルボジイミド(DCC)4.42g及びトリエ
チルアミン3.2mlを加えて室温下で18時間攪拌し
た。その後、酢酸エチル100mlを加えて希釈し、精
製水、1規定塩酸水溶液、及び飽和食塩水で洗浄した
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮し、淡
黄色粉末結晶3.01g(収率68%)を得た。
【0039】融点:85−88℃1 H-NMR(DMSO-d6)δ:8.39(1H,br.s), 7.79(1H,br.s),
7.12(3H,m), 6.76(2H,m), 5.99(1H,d), 2.66(3H,m), 2.
16(6H,d) 元素分析:C14H18NO2として 計算値(%) C; 72.39 H;7.81 N;6.03 実測値(%) C; 72.45 H;8.00 N;5.80 紫外部吸収 λmax 336.2nm 参考例7 メチル−5−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニ
ル)−2E,4E−ペンタジエナートの製造 バニリン60.0gをクロロホルム300mlに溶解
し、トリエチルアミン60.0gおよびクロロジメチル
エーテル50.0gを加え室温下20時間攪拌した。反
応液を精製水、1規定水酸化ナトリウム水溶液および飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮
し、4−メトキシメトキシバニリン56.0g(収率7
3%)を得た。
【0040】次に、窒素雰囲気下に水素化ナトリウム
(60%)15.0gをジメチルホルムアミドに懸濁さ
せ、氷冷下トリエチル−4−ホスホノクロトネート9
8.0gを1時間かけて滴下し、さらに1時間反応攪拌
させ、ジメチルホルムアミド100mlに溶解させた4
−メトキシメトキシバニリン56.0gを1時間かけて
滴下し、さらに80℃で17時間反応攪拌した。その
後、反応溶液を酢酸エチル及び水で抽出し、酢酸エチル
層を飽和重曹水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、酢酸エチルを減圧下濃縮しエチル−
5−(3−メトキシ−4−メトキシメトキシフェニル)
−2E,4E−ペンタジエナート90.0gを得た。さ
らにこれをエタノール180mlに溶解し、水酸化カリ
ウム53.0gを精製水200mlに溶解した水溶液を
加えて4時間加熱還流した。その後減圧下濃縮し約1/
2の溶液とし、4規定塩酸180mlにあけ、析出した
結晶を濾取し、水で洗浄し、5−(3−メトキシ−4−
メトキシメトキシフェニル)−2E,4E−ペンタジエ
ノイル酸49.1g(収率70%)を得た。
【0041】次に、5−(3−メトキシ−4−メトキシ
メトキシフェニル)−2E,4E−ペンタジエノイル酸
5.0gをジメチルホルムアミド100mlに溶解し、
ヨウ化メチル3.2gおよび炭酸カリウム2.9gを加
え、60℃にて1時間加熱攪拌した。反応液に酢酸エチ
ル200mlを加え、飽和重曹水及び飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後減圧濃縮し、メチル
−5−(4−メトキシメトキシ−3−メトキシフェニ
ル)−2E,4E−ペンタジエナート5.0g(収率9
4%)を得た。メチル−5−(4−メトキシメトキシ−
3−メトキシフェニル)−2E,4E−ペンタジエナー
ト5.0gに80%酢酸100mlを加え、1時間加熱
還流し、反応液を減圧濃縮し、酢酸エチル200mlを
加え、飽和重曹水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥後減圧濃縮し、エーテルで結晶化さ
せ、標記化合物の淡黄色粉末結晶4.3g(収率90
%)を得た。
【0042】融点:183−186℃1 H-NMR(DMSO-d6)δ:9.27(1H,br.s), 7.38(1H,m), 7.16
(2H,d), 6.98(1H,dd),6.78(1H,d), 5.99(1H,d), 3.82(3
H,s), 3.68(3H,s) 元素分析:C13H14O4として 計算値(%) C; 66.66 H;6.02 実測値(%) C; 66.50 H;6.22 紫外部吸収 λmax 349.5nm 試験例1(紫外線吸収効果) 参考例1で得られた5−(4−ヒドロキシ−3−メトキ
シフェニル)−2E,4E−ペンタジエノイル酸を用
い、比較化合物として4−t−ブチル−4’−メトキシ
ジベンゾイルメタン(パルソールA)(UV-A吸収剤)、
パラジメチルアミノ安息香酸オクチル(UV-B吸収剤)、
2−(2−ベンゾトリアゾール)−p−クレゾール(UV
-A、UV-B吸収剤)を用いて紫外線吸収効果(吸光度)を
下記測定方法により測定した。測定結果を図1に示す。
【0043】(測定方法)各紫外線吸収剤について、
2.5×10-5mol/l濃度のエタノール(99.5
%試薬特級)溶液を調整し、石英セル(1cm×1cm)に入れ
島津製作所製UV−3100型自動分光光度計により測
定した。
【0044】図1に示されるように、本発明の紫外線吸
収剤はUV-A〜UV-Bの幅広い領域に対して、従来の紫外線
吸収剤よりも紫外線吸収効果が高く、日焼け止め効果の
高いことを示している。
【0045】試験例2(UV-B紫外線によるメラノサイト
産生抑制作用) C57BL/6マウス5匹を1群として、右耳介に下記
に示した試験用溶液を10μl塗布し、左耳介にはエタ
ノールのみを同量塗布した。同様に、右耳介をアルミ箔
で覆い、左耳介は無処理のままのものをUVカット群と
した。次に、東芝製FL20SEランプを光源として、耳介を
光源直下に置き0.07J/cm2(33μW/cm2
20秒間)照射した。マウス耳介に対する試料塗布は毎
日1回行い、紫外線照射は、塗布後1回で3日間連続し
て繰り返した。その後、7日間放置した後に左右の耳介
を採取し、続いてNaBr処理して表皮を分離した。表皮を
ドーパ染色して組織標本を作製し、顕微鏡下でメラノサ
イト数をカウントした。なお、試験溶液はヒマシ油:エ
タノール=1:2よりなる溶媒中に0.1W/V%、
0.5W/V%および1.0W/V%の割合で、参考例
1で得られた本発明品5−(4−ヒドロキシ−3−メト
キシフェニル)−2E,4E−ペンタジエノイル酸、及
び比較化合物である2−(2−ベンゾトリアゾール)−
p−クレゾール(UV-A、UV-B吸収剤)をそれぞれ溶解し
た溶液である。この結果を、表1に示す。
【0046】
【表1】
【0047】表1に示したように、本発明の紫外線吸収
剤は、比較化合物である2−(2−ベンゾトリアゾー
ル)−p−クレゾール(UV-A、UV-B吸収剤)と同等以上
の紫外線によるメラノサイト産生抑制作用を示し、特に
0.5W/V%以上においては、完全にメラノサイト数
の増加を抑制できることを示している。
【0048】試験例3(UV-Bによる紅斑抑制作用) 除毛したハートレイ系モルモット8匹を1群として、そ
の背部に2つの小孔(直径1.5cmの円)をあけたガ
ムテープを固定し、右側の孔に下記に示した試験溶液を
30μl、左側の孔に溶媒のみを30μlそれぞれ塗布
し、UV-Bを東芝製FL20S・Eランプ(λmax 305n
m)を光源として、2.0J/cm2(600μW/cm
2で35分間)照射した。さらに3時間放置後塗布部を
アルコール綿で拭き取り、第1回目の評価を行い、24
時間後に第2回目の評価を行った。尚、試験溶液はプロ
ピレングリコール:エタノール(99.5%)=1:1よりな
る溶媒に3.0W/V%の割合で5−(4−ヒドロキシ
−3−メトキシフェニル)−2E,4E−ペンタジエノ
イル酸(本発明品(1));5−(4−ヒドロキシ−3−
メトキシフェニル)−2E,4E−ペンタジエノイル酸
ナトリウム(本発明品(2))及び比較化合物としてパ
ラジメチルアミノ安息香酸オクチル(UV-B吸収剤)をそ
れぞれ溶解して調製した。
【0049】効果の評価は次の基準による。
【0050】”有 効”:右側と左側で明らかな差が
認められた。
【0051】”やや有効”:右側と左側で僅かな差が認
められた。
【0052】”無 効”:右側と左側で差が認められ
なかった。
【0053】結果を表2に示す。
【0054】
【表2】
【0055】表2に示したように、本発明の紫外線吸収
剤は、UV-Bによる紅斑の発生を有意に抑制し、パラジメ
チルアミノ安息香酸オクチル(UV-B吸収剤)よりもUV-B
による紅斑の抑制効果が高いことが判る。従って、本発
明の紫外線吸収剤は、化粧品や医薬品などの皮膚に直接
塗布する製品の成分として優れている。
【0056】試験例4(UV-Aによる紅斑抑制作用) 除毛したハートレイ系モルモットに、紫外線照射90分
前に8−メトキシプソラーレンを1ml腹腔内に投与し
てUV-Aに過敏化させ、その背部を3列に区分し、左側の
列には下記に示した試験溶液を1cm2当たり20μl
塗布し、中央の列は試料無塗布列とし、右側の列には溶
媒のみを塗布し、UV-Aを東芝製FL40−BLBランプ
(λmax 365nm)を光源として、1.0J/cm2(60
0μW/cm2で35分間)照射した。照射時間は5、
10、20、30、60、120分とした(各紫外線照
射量は0.3、0.6、1.2、1.8、3.6、7.
2J/cm2であった)。さらに3時間放置後、塗布部
をアルコール綿で拭き取り、24時間後に紅斑の状態を
判定した。なお、試験溶液はプロピレングリコール:エ
タノール(99.5%)=1:1よりなる溶媒に5.0W/V
%若しくは10.0W/V%の割合で5−(4−ヒドロ
キシ−3−メトキシフェニル)−2E,4E−ペンタジ
エノイル酸(本発明品(1));N−5−(4−ヒドロ
キシ−3−メトキシフェニル)−2E,4E−ペンタジ
エノイルピペリジン(本発明品(3));N−5−(4
−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)−2E,4
E−メチルペンタジエナミド(本発明品(4));メチ
ル−5−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)−
2E,4E−ペンタジエナート(本発明品(5));及
び比較化合物として2−ヒドロキシ−4−メトキシベン
ゾフェノン(UV-A吸収剤)をそれぞれ溶解して調製し
た。表3〜6に本発明の紫外線化合物の結果を示し、表
7に2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノンの結
果を示す。
【0057】
【表3】
【0058】
【表4】
【0059】
【表5】
【0060】
【表6】
【0061】
【表7】 表3〜表7に示したように、本発明の紫外線吸収剤は、
比較化合物である2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾ
フェノン(UV-A吸収剤)よりも、UV-Aによる紅斑を著し
く抑制する効果を有することは明らかである。
【0062】試験例5(皮膚一次刺激性試験) 除毛したNZW系ウサギの背部に、2.5cm×2.5
cmの健常皮膚部位2カ所及び18G注射針で角質層の
みを井桁模様に擦過傷を作った損傷皮膚部位2カ所を設
け、そのうちのそれぞれ1カ所に、試験物質として5−
(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)−2E,4
E−ペンタジエノイル酸(本発明品(1))及びN−5
−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)−2
E,4E−メチルペンタジエナミド(本発明品(4))
各0.5gを生理食塩水でペースト状としてリント布に
塗布し通気性のあるステンレス製の容器に入れたものを
24時間接触させ、残りの2ヶ所には生理食塩水をリン
ト布に浸潤させたものをステンレス製の容器に入れ、同
様に24時間接触させた。その後、塗布部を生理食塩水
を含ませた脱脂綿で清拭し、さらに24時間及び72時
間後の皮膚変化の発生程度、回復状況を調べた。
【0063】判定は次の基準により行い、各4ヶ所で判
定した値の平均を算出し、1次刺激性インデックスとし
た。
【0064】(1)紅斑と茄皮形成 0:紅斑なし 1:ごく軽度の紅斑(やっと認められる程度) 2:明らかな紅斑 3:中程度から強い紅斑 4:深紅色の強い紅斑に軽い茄皮形成 (2)浮腫形成 0:浮腫なし 1:ごく軽度の浮腫(やっと認められる程度) 2:明らかな浮腫(周囲と明らかに区別可能) 3:中程度の浮腫(1mm程盛り上がっている) 4:強い浮腫(1mm以上盛り上がり、周囲にも広がる) 一次刺激性インデックス値より、物質の刺激度は表8の
ように区分される。その結果、表9のように、本発明の
紫外線吸収剤には皮膚一次刺激性は認められず、特に本
発明品(1)については全く認められなかった。
【0065】
【表8】
【0066】
【表9】試験化合物 一次刺激性インデックス 安全性区分 本発明品(1) 0 弱い刺激物本発明品(4) 0.125 弱い刺激物 製剤例1(O/W型クリーム) 以下の成分を常法に従い混合して、O/W型クリームを
調製した。
【0067】 〔組成〕 (重量%) 5-(4-ヒト゛ロキシ-3-メトキシフェニル) 2.0 -2E,4E-ヘ゜ンタシ゛エノイル酸 ステアリン酸 1.0 親油型モノステアリン酸グリセリド 2.0 ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート 1.0 セチルアルコール 1.0 ステアリルアルコール 1.0 スクワラン 10.0 流動パラフィン 20.0 ワセリン 5.0 ブチルパラベン 0.1 メチルパラベン 0.1 トリエタノールアミン 1.0 グリセリン 10.0 精製水 45.8 合計 100.0 製剤例2(W/O型クリーム) 以下の成分を常法に従い混合して、W/O型クリームを
調製した。
【0068】 〔組成〕 (重量%) 5-(4-ヒト゛ロキシ-3-メトキシフェニル) 2.0 -2E,4E-ヘ゜ンタシ゛エノイル酸 ソルビタンセスキオレエート 4.0 ステアリン酸アルミニウム 0.5 セチルアルコール 4.0 スクワラン 10.0 流動パラフィン 16.0 ミリスチン酸イソプロピル 5.0 安息香酸ナトリウム 0.3 グリセリン 10.0 精製水 48.2 合計 100.0 製剤例3(O/W型乳液) 以下の成分を常法に従い混合して、O/W型乳液を調製
した。
【0069】 〔組成〕 (重量%) 5-(4-ヒト゛ロキシ-3-メトキシフェニル) 3.0 -2E,4E-ヘ゜ンタシ゛エノイル酸 ステアリン酸 2.0 モノステアリン酸ソルビタン 1.5 モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン 1.0 セチルアルコール 0.4 ステアリルアルコール 0.3 ミリスチン酸イソプロピル 7.0 スクワラン 5.0 流動パラフィン 5.0 固形パラフィン 2.0 エチルパラベン 0.1 メチルパラベン 0.1 苛性カリ 0.4 精製水 72.2 合計 100.0 製剤例4(化粧水) 以下の成分を常法に従い混合して、化粧水を調製した。
【0070】 〔組成〕 (重量%) 5-(4-ヒト゛ロキシ-3-メトキシフェニル) 2.0 -2E,4E-ヘ゜ンタシ゛エノイル酸 ポリオキシエチレン(23)ラウリルエーテル 4.0 エタノール 10.0 グリセリン 3.0 ジプロピレングリコール 7.0 乳酸 0.05 乳酸ナトリウム 0.12 メチルパラベン 0.1 精製水 73.73 合計 100.00 製剤例5(ローション) 以下の成分を常法に従い混合して、ローションを調製し
た。
【0071】 〔組成〕 (重量%) 5-(4-ヒト゛ロキシ-3-メトキシフェニル) 8.0 -2E,4E-ヘ゜ンタシ゛エノイル酸 プロピレングリコール 10.0 エタノール 20.0 ポリオキシエチレン(30)硬化ヒマシ油 1.0 ポリエチレングリコール 5.0 クエン酸 0.2 流動パラフィン 2.0 リン酸ナトリウム 0.3 アラントイン 0.05 EDTA−2Na 0.05 抗酸化剤 0.02 香料 0.2 精製水 53.18 合計 100.00 製剤例6(オイル) 以下の成分を常法に従い混合して、オイルを調製した。
【0072】 〔組成〕 (重量%) 5-(4-ヒト゛ロキシ-3-メトキシフェニル) 1.0 -2E,4E-ヘ゜ンタシ゛エノイル酸 固形パラフィン 20.0 ワセリン 20.0 ポリエチレングリコールジイソステアレート 10.0 流動パラフィン 49.0 合計 100.0
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明と従来の紫外線吸収剤のUV吸収スペク
トルを示すグラフであり、”(A)”は参考例1で得ら
れた5−(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)−
2E,4E−ペンタジエノイル酸を示し、”(B)”は
p−ジメチルアミノ安息香酸オクチルを示し、”
(C)”は2−(2−ベンゾトリアゾリル)−p−クレ
ゾールを示し、”(D)”はパルソール−Aを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−17983(JP,A) 特開 昭59−146563(JP,A) 特開 平1−102057(JP,A) 国際公開88/4169(WO,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09K 3/00 104 A61K 7/40 - 7/44 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(I) 【化1】 〔式中、R1及びR2は同一又は異なって、水素原子、水
    酸基、低級アルコキシ基、低級アルキル基、低級アルキ
    ルカルボニルオキシ基、ハロゲン原子を示し、Rは水酸
    基、低級アルコキシ基、アミノ基、モノ又はジ低級アル
    キル置換アミノ基、モルホリノ基、ピペリジノ基、ピペ
    ラジノ基またはアミノ酸残基を示す。〕で表されるペン
    タジエノイル誘導体及びその塩からなる紫外線吸収剤。
  2. 【請求項2】請求項1の紫外線吸収剤を含むことを特徴
    とする化粧料。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のペンタジエノイル誘導体
    及びその塩を有効成分とする紫外線による皮膚疾患の予
    防及び治療剤。
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