JP2838444B2 - シリコン基板中に埋込絶縁膜を形成する方法 - Google Patents

シリコン基板中に埋込絶縁膜を形成する方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、一般に、シリコン基
板中に埋込絶縁膜を形成する方法に関するものであり、
より特定的には、埋込絶縁膜とこの埋込絶縁膜の上に存
在するシリコン層との界面が平坦化されるように改良さ
れた方法に関する。
【0002】
【従来の技術】埋込絶縁膜を有するシリコン基板は、将
来のVLSIの基板として注目されている。
【0003】図2の左側の図は、酸素イオン注入のドー
ズ量を関数として示した、埋込酸化膜の展開図であり、
その結晶状態を模式的に示したものである。図2の右側
の図は、1250℃以上の温度で、アニールを行なった
ときの、酸素分布の様子を示した図である。
【0004】図2の左側の図を参照して、酸素が化学量
論的濃度の4.4×1022/cm3 を超えると、酸素は
分布の裾野に向かって急に拡散していき、シリコンを酸
化して、SiO2 を形成する。さらに図2の右側の図を
参照して、高温のアニールを加えると、Si層1a,2
中の酸素はSiO2 層3側へ拡散して析出し、SiO 2
層3は厚みを増すとともに、Si層1a,2中から、微
小なSiO2 析出物は姿を消す。結果として、Si層1
a,2/SiO2 層3界面は、急峻になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、Si層
2中には、残留酸素および注入欠陥に起因する貫通転移
が、アニール中に多数発生し、アニール後も、この貫通
転移が残留し、結晶品質に影響を与えている。
【0006】図3は、酸素注入量と転移密度との関係お
よび酸素注入量と埋込酸化膜の厚みとの関係を示した図
である。図3から明らかなように、貫通転移の発生状況
は注入電圧を固定すれば、注入量によく対応しており、
注入量を減じるほど、貫通転移の発生量は減る傾向にあ
る。このことを利用して、マルチ注入(多段注入)が既
に、開発され、報告されている。図4を参照して、たと
えば、200KeVで、0.7〜1×1018/cm2
度の酸素イオンをシリコン基板1の表面に注入する。そ
の後、アニールして、欠陥の回復とSiO2 層3の析出
を図った後、さらに、同電圧で同じレベルのイオン注入
とアニールを繰り返し、欠陥の少ない、Si層2を上層
に有する埋込SiO2 構造を形成する。このマルチ注入
法では、Si層2/SiO2 層3界面が非常に急峻で、
Si層2内の転移密度も103 /cm2 以下の極めて良
質の、埋込絶縁層を有するシリコン基板が得られる。
【0007】しかしながら、このマルチ注入法において
も、図4に示すように、Si層2/SiO2 層3界面が
滑らかに波打ち、上層のSi層2の厚さが不均一になる
という問題点が残されていた。このSi層2の厚みの不
均一性は、この層にMOSデバイスを形成した場合、特
性のばらつきの原因となり、回路動作のマージンにも制
限を与えることになり、問題であった。
【0008】すなわち、薄膜SOI/MOSトランジス
タの場合、完全に空乏化したモードでは、次式に示すし
きい値電圧VA において、Qbが膜厚に応じて変化し、
この膜厚変化が、VA のばらつきに寄与するのである。
【0009】
【数1】
【0010】次に、上記のマルチ注入法において、どう
して、Si層2の厚みが不均一になるのかを、図を参照
しながら、さらに詳細に説明する。
【0011】図5(a)を参照して、シリコン基板1
に、初段のイオン注入を行なう。この初段のイオン注入
直後には、注入領域10内では、ピーク位置において
も、酸素濃度はSiO2 の正規組成に満たないので、S
iO2は形成されない。しかし、図5(b)を参照し
て、1300℃以下の熱処理時には、欠陥などを核とし
て、SiO2 の析出(図中、11はSiO2 析出物を表
わす)が促進される。このSiO2 析出物11の析出核
は、必ずしも、注入酸素のピーク位置に存在するのでは
なく、注入時の欠陥の多い表面側に多く存在する。
【0012】続いて、図5(c)を参照して、1325
℃で2時間アニールすると、大きな析出核同士がつなが
り、連続的なSiO2 層3が形成される。このとき、酸
素の不足は、SiO2 層中に、多数のSi島12を取込
むことで、解消される。しかし、SiO2 層3は連続的
ではあっても、元の析出核の中心位置が異なるので、表
面のSi層2とSiO2 層3との界面は、大きな析出核
の包絡線のようにうねることになる。
【0013】図5(d)を参照して、次段のイオン注入
を行なう。このイオン注入においては、欠陥を増加させ
ない程度に注入量が抑制される。したがって、イオン注
入された酸素は、Si島12を酸化するためにのみ消費
され、Si層2とSiO2 層3との界面の凹凸を修正す
るには至らない。その結果、このマルチ注入法において
は、Si層2とSiO2 層3との界面が平坦化されない
のである。
【0014】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、SiO2 層とSi層との界面
が平坦化されるように改良された、シリコン基板中に埋
込絶縁膜を形成する方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明は、シリコン基
板中に、埋込絶縁膜を形成する方法に係るものである。
まず、シリコン基板の主表面に、該シリコン基板の主表
面から下方の位置で最大値となるような酸素濃度分布を
与える第1の高エネルギで、第1の酸素イオンを注入す
る。上記第1の酸素イオンが注入された上記シリコン基
板を熱処理し、上記シリコン基板中にSiO層を形成
する。シリコン基板の主表面に、上記SiO層と、該
SiO層の上に存在するSi層との、界面で最大値と
なるような酸素濃度分布を与える第2の高エネルギで、
第2の酸素イオンを注入する。上記第2の酸素イオンが
注入された上記シリコン基板を熱処理する。
【0016】この発明の好ましい実施態様によれば、上
記第1の酸素イオンの上記最大値は、SiO2 の正規組
成に達しない濃度以下になるように設定される。また、
上記第2の酸素イオンの上記最大値濃度は、SiO2
正規組成に達しない濃度以下になるように設定される。
【0017】また、上記第1の高エネルギE1 と上記第
2の高エネルギE2 は、以下の関係を有するのが好まし
い。
【0018】
【数2】
【0019】
【作用】この発明によれば、SiO層と、該SiO
層の上に存在するSi層との、界面で最大値となるよう
な酸素濃度分布を与える第2の高エネルギで、酸素イオ
ンの注入を行なうので、平坦なSi/SiO界面が得
られる。
【0020】
【実施例】以下、この発明の一実施例を、図について説
明する。
【0021】図1は、この発明の一実施例の工程を、断
面図で示したものである。図1(a)を参照して、第1
段目の酸素イオン注入を、たとえば、200KeVで1
×1018/cm2 ,550〜650℃の基板加熱状態で
行なう。このイオン注入量では、酸素はシリコン基板1
表面からおよそ4500Åをピークに分布する(図中、
10は酸素注入領域を表わしている)が、正規組成には
至らず、SiO2 は形成されない。なお、正規組成を得
るには、1.35×1018/cm2 程度必要である。
【0022】図1(b)を参照して、シリコン基板1を
1325℃、Ar/O2 雰囲気で、2時間アニールする
と、シリコン基板1中にSiO2層3が形成される。こ
のとき、Si層2/SiO2 層3界面は揺らいでおり、
またSiO2 層3の中には、Si島12が多数存在す
る。なお、Si層3とSiO2 層3との界面の、表面か
らの平均の位置は、およそ3500Åである。
【0023】図1(c)を参照して、シリコン基板表面
から3500Åに、ほぼ分布のピークがくるように、第
2段目の酸素イオン注入の、加速電圧を150KeVに
設定する。注入量は、臨界注入量1.05×1018/c
2 に対して、7×1017/cm2 に設定する。第2回
目のイオン注入では、独立の注入量としては、注入中に
SiO2 を形成できる注入量ではない。しかし、すでに
SiO2 層3が形成されている領域に、酸素イオンを注
入するために、注入された酸素は、速やかにSiO2
3とSi層2との界面へ移動し、その界面で、Siと反
応し、SiO2 を形成する。その結果、Si/SiO2
界面を表面側へ移動させるとともに、SiO2 内部のS
i島12も酸化して、十分な厚みのSiO2 層3を形成
することができる。
【0024】図1(d)を参照して、1325℃,2時
間のアニールによって、表面Si層2中の酸素も、Si
2 層3側へ移動し、界面でSiO2 として析出すると
ともに、表面積を最小にして安定化するべく、Si/S
iO2 界面の凹凸が消え、平坦化される。
【0025】なお、上記実施例では、第1回目の酸素イ
オンの注入電圧を200KeVとし、第2回目の注入電
圧を150KeVとした場合を例示したが、この発明は
これに限られるものでなく、次の関係式を有する注入電
圧を選ぶことにより、適切な処理が行なえる。なお、式
中において、E1 は第1回目の加速電圧、E2 は第2回
目の加速電圧である。
【0026】
【数3】
【0027】酸素イオンの注入量は、それぞれ、次の式
を満足するものが好ましい。
【0028】
【数4】
【0029】熱処理については1300℃以上の温度で
行なうのが好ましい。雰囲気は、アルゴンと酸素の混合
気体を用いる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明によれ
ば、SiO層と、該SiO層の上に存在するSi層
との、界面で最大値となるような酸素濃度分布を与える
第2の高エネルギで、酸素イオンの注入を行なうので、
平坦なSi/SiO界面が得られる。また、膜厚の均
一な表面Si層が形成されるので、完全空乏型のSOI
/MOSFETの特性の均一性が向上し、安定した回路
動作マージンが得られるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の工程を断面図で表わしたも
のである。
【図2】酸素イオン注入時の結晶状態を示す図である。
【図3】表面Si層の転位密度および埋込酸化膜の厚み
の、酸素注入量依存性を示した図である。
【図4】従来のマルチ注入法により埋込酸化膜を形成し
た、シリコン基板の断面図である。
【図5】従来のマルチ注入法によって、シリコン基板中
に埋込酸化膜を形成する方法の工程を、断面図で示した
ものである。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 Si層 3 SiO2 層 10 酸素注入領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/265 H01L 27/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン基板の主表面に、該シリコン基
    板の主表面から下方の位置で最大値となるような酸素濃
    度分布を与える第1の高エネルギで、第1の酸素イオン
    を注入する工程と、 前記第1の酸素イオンが注入された前記シリコン基板を
    熱処理し、それによって前記シリコン基板中にSiO
    層を形成する工程と、 前記シリコン基板の主表面に、前記SiO層と、該S
    iO層の上に存在するSi層との、界面で最大値とな
    るような酸素濃度分布を与える第2の高エネルギで、第
    2の酸素イオンを注入する工程と、 前記第2の酸素イオンが注入された前記シリコン基板を
    熱処理する工程と、 を備えた、シリコン基板中に埋込絶縁膜を形成する方
    法。
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