JP2833584B2 - 天井走行車 - Google Patents

天井走行車

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JP2833584B2
JP2833584B2 JP8140861A JP14086196A JP2833584B2 JP 2833584 B2 JP2833584 B2 JP 2833584B2 JP 8140861 A JP8140861 A JP 8140861A JP 14086196 A JP14086196 A JP 14086196A JP 2833584 B2 JP2833584 B2 JP 2833584B2
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    • B66C13/18Control systems or devices
    • B66C13/40Applications of devices for transmitting control pulses; Applications of remote control devices
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    • B66CCRANES; LOAD-ENGAGING ELEMENTS OR DEVICES FOR CRANES, CAPSTANS, WINCHES, OR TACKLES
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    • B66CCRANES; LOAD-ENGAGING ELEMENTS OR DEVICES FOR CRANES, CAPSTANS, WINCHES, OR TACKLES
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
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  • Control And Safety Of Cranes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の利用分野】この発明はワークを搬送するための
天井走行車に関し、特に一対の台車を備えた天井走行車
に関する。この発明は特に、合計少なくとも2個のモー
タを同期制御し、また巻き上げユニットの少なくとも2
個のモータを同期制御することに関する。
【0002】
【従来技術】工場等での仕係り品や製品(ワーク)の搬
送のために、天井走行車が用いられている。天井走行車
は例えば建屋の天井に沿って敷設したレールに沿って走
行し、本体に設けた巻き上げユニットでハンドを巻き上
げあるいは巻き下げし、例えば地上ステーションから搬
送対象のワークを荷積みし、荷積みしたワークを他の地
上ステーション等に荷降ろしする。
【0003】出願人は、天井走行車に一対の台車を設け
て、本体と例えばピボット連結することを検討した。こ
のようにすると、天井走行車がカーブを曲がり易くな
り、曲率半径の小さなカーブを設けることができ、また
カーブでのワークの揺れを小さくできる。しかしながら
このようにすると、各台車毎に設けた一対のモータを同
期制御する必要が生じる。同期制御のための基本的手法
は、走行モータ毎にロータリーエンコーダ等のエンコー
ダを設けて回転数を検出することである。しかしこれは
一対のエンコーダを必要とし、しかも発明者は一対のエ
ンコーダによる回転数の監視が同期制御に有効でないこ
とを見い出した。
【0004】
【発明の課題】この発明の課題は、 1) 一対の走行モータを簡単な回路で確実に同期制御す
ること(請求項1〜3)、 2) 1個のエンコーダで、2個の走行モータを有する天
井走行車の位置と速度を制御できるようにすること(請
求項2)、 3) 2個のドライバで、一対の走行モータと一対の巻き
上げモータの合計4個のモータを制御できるようにする
こと(請求項3)、にある。
【0005】
【発明の構成】この発明は、建て屋の天井等に沿って設
けた走行レールに支持されて走行する少なくとも一対の
台車と、前記台車に支承された本体と、本体の下部に設
けた巻き上げユニットと、該巻き上げユニットにより昇
降するハンドとを備えた天井走行車であって、前記各台
車に走行モータを設けると共に、各走行モータの出力ト
ルクを測定するための測定手段と、各走行モータの出力
トルクがほぼ一致するように走行モータを制御するため
の少なくとも一対のドライバ、とを設けたことを特徴と
する(請求項1)。一対の台車は例えば本体にピボット
連結する。
【0006】好ましくは、前記走行モータの1個のみ
に、その回転数を測定するためのエンコーダを接続す
る。
【0007】また好ましくは、前記巻き上げユニットに
は、少なくとも一対の巻き上げモータと各巻き上げモー
タの出力トルクを測定するための測定手段とを設け、前
記少なくとも一対のドライバを、前記少なくとも一対の
走行モータと、少なくとも一対の巻き上げモータとの間
で、接続を切り替えるための少なくとも一対のスイッチ
を設けて、前記各台車の走行時には前記各ドライバを前
記各走行モータに接続し、前記巻き上げユニットの昇降
時には前記各ドライバを前記各巻き上げモータに接続し
て、各巻き上げモータの出力トルクがほぼ一致するよう
に制御する(請求項3)。
【0008】走行モータや巻き上げモータの出力トルク
としては、電流駆動の場合の負荷電流や、電圧駆動の場
合のモータ電圧、あるいはチョッパ制御の場合のチョッ
ピング周波数等を測定すれば良い。走行モータや巻き上
げモータの回転数としては、例えばモータ軸の回転数
や、モータに接続した車軸や巻き上げドラム等の回転数
などを測定すれば良い。なおモータの回転数は、その出
力トルクを表さない。例えば一対の走行モータの場合、
これらを走行車輪の車軸に接続すると、モータ軸と車軸
間の滑りが無い場合、回転数は強制的に等しくなる。従
って一対の走行モータに負荷がどのように分配されてい
るかは回転数からは判明しない。
【0009】
【発明の作用と効果】この発明では、天井走行車の本体
を少なくとも一対の台車に例えばピポット連結する。こ
のため天井走行車がカーブを曲がるのが容易になる。こ
れに伴い、各台車に少なくとも1個の走行モータが必要
で、合計少なくとも2個の走行モータを同期制御する必
要がある。そこで各走行モータ毎に、ドライバと走行モ
ータの出力トルクを測定するための測定手段を設ける。
出力トルクを表す量としては、例えば走行モータの負荷
電流や電圧駆動の場合の駆動電圧,あるいはチョッパ制
御の場合のチョッピング周波数等がある。そしてドライ
バはこれらの出力トルクを表す量に対応した目標値をメ
インコントローラ等から与えられ、これと測定手段で実
際に測定した量とを比較してフィードバック制御し、出
力トルクを目標値にほぼ一致、例えば±5%以内で一致
させる。このようにすると、少なくとも一対の走行モー
タはほぼ等しい出力トルクで駆動され、同期制御が行わ
れることになる(請求項1)。
【0010】上記の構成により一対の走行モータを同期
制御できるが、台車の速度や走行距離に関しては、オー
プンループ制御となっている。そこで一対の走行モータ
の1個のみに、その回転数を測定するためのエンコーダ
を設ける。モータの回転数を表す量は、例えばモータ軸
の回転数であり、あるいはこのモータに接続した車輪の
回転数である。そして走行モータの回転数が分かれば、
台車の速度が分かり、これを積算すれば台車の走行距離
が判明する。このようにすると1個のエンコーダで一対
の走行モータを有する天井走行車の速度と位置とを正確
に制御することができる(請求項2)。
【0011】好ましくは、前記のドライバを、巻き上げ
ユニットの巻き上げモータの制御と、走行モータの制御
とに兼用する。このために一対のドライバの各々にスイ
ッチを接続し、スイッチの切り替えにより、走行モータ
と巻き上げモータとの間でドライバの接続を切り替えれ
ば良い。各巻き上げモータにはその出力トルクを測定す
るための測定手段を設け、ドライバは各巻き上げモータ
の出力トルクがほぼ一致するように巻き上げモータを制
御する。(請求項3)。そしてこの場合も好ましくは、
一対の巻き上げモータの一方にのみエンコーダを設け
て、その回転数を監視できるようにする。
【0012】
【実施例】図1〜図11に実施例の天井走行車を示す。
最初に天井走行車の全体構造と台車の構造を示す。図1
に天井走行車2の全体構造を示すと、01はクリーンル
ームや工場等の建物の天井に沿って敷設したレールで、
02はレール部、03は天井走行車2と管理センター間
の通信ケーブルである。天井走行車2は2台の台車4,
4を備え、各台車4はバンパー6を備えている。台車
4,4には図2〜図4に示すピボット軸32で本体8を
連結し、本体8の下部には巻き上げユニット10があ
る。そして巻き上げユニット10はハンド12を昇降さ
せ、ハンド12が半導体基板を収容したSMIFポッド
等のワーク04を保持して搬送する。14,14は一対
の落下防止部材で、ハンド12を巻き上げワーク04を
搬送する際に、ワーク04の落下を防止するためのもの
である。
【0013】
【台車】図2に、天井走行車2の進行方向と垂直な方向
から見た台車4,4の構造を示し、図3に台車4,4を
天井側から見た構造を、図4にレール01に垂直な方向
での台車4の断面を示す。これらの図ではいずれも台車
4,4のカバー等を取り除いて示す。レール01に対す
る台車4,4の取付を示すため図4を参照すると、05
はレール01の支持体で、レール01の高さ調節機能を
有し、カバー06により被覆されている。また08は天
井走行車2に給電するための架線で、09は停止位置等
を天井走行車2に伝達するためのマークである。
【0014】図2〜図4に示すように、台車4の長手方
向(レール01に平行な方向)に沿ってほぼ水平に、台
車4毎の走行モータ16,17を設ける。そのモータ軸
20はほぼ水平で、例えば水平面に対して±10度の範
囲にある。走行モータ16,17にはブレーキを設け
ず、電磁ブレーキ等のブレーキ18を別体に設ける。モ
ータ軸20とブレーキ18のブレーキ軸22をハイポイ
ドギア24に接続し、回転方向を90度変換して走行軸
25を回転させ、走行車輪26を駆動する。ここでは走
行車輪26は回転面が鉛直であるが、水平でも良い。2
8は各台車4がレール01から外れるのを防止するため
のガイドローラで、例えば台車4毎に図3,図4に示す
ように8個ずつ設ける。またバンパー6の先端にもガイ
ドローラ28,28を設け、バンパー6がレール部02
を滑らかに走行するようにする。30は垂直軸回りに回
転自在な集電子で、架線08から受電し、走行モータ1
6,17等に給電する。
【0015】32,32はピボット軸で、台車4,4を
本体8に連結する。この結果、一対の台車4,4は本体
8に対してボギー台車として作用する。また34,34
はバンパー6,6を台車4,4に連結するピボット軸
で、台車4,4のカバー15,15に連結してある。バ
ンパー6はガイドローラ28でレール部02上を走行
し、ピボット軸34により台車4に対して向きを変える
ことができる。バンパー6,6の先端には近接センサ3
6を設け、先行する走行車や障害物等を検出する。また
38はマーク09に対向して設けた読み取りセンサで、
本体8に内蔵した制御データを補助して停止位置等を検
出する。
【0016】台車4,4の特徴を説明する。クレーンル
ーム等で使用する天井走行車2では、容積が小さいこと
が重要である。台車4の場合、レール01の長手方向に
沿ったスペースは天井走行車2に割り当てられているの
で、レール01に対する台車4,4の横幅や高さを小さ
くすることが重要である。実施例では、各台車4の長手
方向に沿った中心部付近に走行車輪26があり、その片
側に走行モータ16,17があり、他方にブレーキ18
がある。そして走行モータ16,17は部分的に台車4
から突き出している。モータ軸20やブレーキ軸22は
ほぼ水平で、例えば水平面に対して±10度の範囲にあ
り、その向きは台車4の進行方向に平行である。このた
めモータ16,17やブレーキ18の長手方向はレール
01の長手方向と平行になり、台車4,4の高さや幅が
減少する。モータ軸20やブレーキ軸22はハイポイド
ギア24に接続し、回転軸の方向を直角に変換して走行
車輪26を駆動する。なおハイポイドギア24では、そ
の軸方向とモータ軸20やブレーキ軸22の軸方向は交
わらず、例えば図2ではモータ軸20とブレーキ軸22
との方向を重ねず単に平行に配置してある。そしてハイ
ポイドギア24を用いると、ベベルギアに比べ薄いギア
で確実に動力を伝達でき、このためギア部の厚さを小さ
くし、台車4,4の高さを小さくできる。
【0017】走行モータ16,17とブレーキ18は別
体にして、走行車輪26を中心にほぼ対向させて配置し
てある。モータ16,17とブレーキ18を別体にした
ので、モータを小形化でき、これらの荷重は走行車輪2
6の両側に分散して安定になる。仮にブレーキ18を走
行モータ16,17と一体にすれば、モータが大型化
し、かつ走行車輪26を台車4のほぼ中央に配置しなけ
ればならないため、台車4が大形化する。また荷重が台
車4の一方に集中し不安定となる。
【0018】次に本体8に対して、2台の台車4,4を
分離し、ピボット軸32,32で連結する。台車4毎に
モータ16,17等を設けるので、モータ16,17や
ブレーキ18の径が減少し、台車4,4の高さや幅が減
少する。また台車4,4を本体8にピボット連結したの
で、図5に示すように、天井走行車2はカーブを滑らか
に曲がることができ、ワーク04の揺れが小さい。また
前後のバンパー6,6をピボット軸34で台車4,4に
連結したので、バンパー6,6はレール01の向きに沿
って台車4に対して曲がり、近接センサ36で先行する
他の天井走行車を確実に検出でき、また仮に衝突した場
合にも台車4が直接衝突するのを防止できる。これに対
してバンパー6,6を台車4,4にピボット連結しない
と、近接センサ36の向きが台車4の向きに固定され、
カーブで先行する走行車2を検出できないことが生じ
る。
【0019】
【巻き上げユニット】図6〜図8に、実施例の巻き上げ
ユニット10を示す。巻き上げユニット10は本体8の
下部に支持され、40は巻き上げユニットベースで、そ
の底面には3つの巻き上げドラム42が配置して有る。
各巻き上げドラム42は2つの部分に分かれ、1つのド
ラム42で2本のロープやベルトあるいはテープ等を巻
き上げるようにし、合計で6本のロープ80を用いてハ
ンド12を巻き上げる。また巻き上げドラム42は例え
ば正三角形の各辺に沿って配置し、ユニット10の中心
部からみたドラム42の外側には、外れ防止ローラ44
を設けて、ロープ80がドラム42から外れるのを防止
する。
【0020】46,47は2組の巻き上げモータで、電
磁ブレーキ等のブレーキ48を別体に配置した。50は
モータ軸、52はブレーキ軸で、軸方向はほぼ水平で例
えば水平面から±10度の範囲に配置する。これらの結
果、モータ46,47とブレーキ48を、ドラム42と
ほぼ同じ高さに揃えて、ほぼ水平に配置できる。巻き上
げユニット10の中心部、即ち3個のドラム42が構成
する三角形の中心には、ハイポイドギア54等の駆動ギ
アを設け、共通軸55に伝達用の平歯車56を設ける。
ハイポイドギア54はモータ46,47の水平方向を中
心とした回転を高さ方向を中心とした回転に変換し、ベ
ベルギア等でも良いが、薄くかつ確実に動力を伝達でき
るので、ハイポイドギア54が好ましい。平歯車56は
ドラム42側の平歯車58を介して、ドラム42を駆動
する。平歯車58の回転軸にはベベルギア60を設け
て、ドラム42のベベルギア62を回転させる。平歯車
58,58に替えて、ヘリカルギア等を用いても良い。
64はハンド12との位置決め用のガイドピンである。
【0021】図7を参照して巻き上げユニット10の動
作を示すと、ハンド12の3点、例えば点Pにロープ8
0を取り付け、各点からロープ80は2つに分かれて上
に延び、三角形の2辺に配置した2つのドラム42,4
2で巻取る。ここでハンド12が最も下降している位置
では、ロープ80はドラム42の内側にあり、巻き上げ
が進むと巻取り位置はドラム42の外側へと移動する。
この結果、各点Pを頂点としてロープ80は2等辺三角
形上にあり、2つのドラム42,42での巻取り位置の
間隔は、ハンド12が上昇するにつれて減少する。この
ためハンド12が下にある位置では、巻取り位置の間隔
が大きく、ハンド12が上昇すると巻取り位置の間隔が
小さくなり、同じ点に固定した2本のロープ80がなす
角を、ハンド12の昇降によらずほぼ一定にできる。こ
のためハンド12を、高さ位置によらず安定に保持で
き、しかも巻き上げに必要なトルクがほぼ一定になる。
即ち2つのロープ80,80がなす角が大きい程ハンド
12を安定に保持できるが、その反面で巻き上げに必要
なトルクが増加するのである。そして実施例では2つの
ロープのなす角を高さによらず一定に近づけ、ほぼ一定
のトルクで安定にハンド12を巻き上げあるいは巻下げ
する。また実施例では、6本のロープ80を用いてハン
ド12を昇降させるので、仮に1本のロープが切断して
もハンド12は傾かず、安定にワーク04を搬送でき
る。
【0022】次に、巻き上げユニット10のサイズにつ
いて考える。図6,図7から明らかなように、モータ4
8とドラム42の高さ方向の位置を揃えて、ほぼ水平に
配置する。このため巻き上げユニット10の高さが減少
し、かつハイポイドギア54と平歯車56を上下に重ね
ることにより、これらが占める面積を小さくする。モー
タ46,47からの回転の伝達を考えると、ほぼ水平方
向に回転軸があるモータ46,47の回転をハイポイド
ギア54でほぼ直角に変換して、平歯車56,58に伝
え、ベベルギア60,62で再度水平方向の回転に変換
してドラム42に伝達する。
【0023】3個のドラム42は正三角形の3辺上にあ
り、その各頂点位置と中心のハイポイドギア54を結ぶ
線上にスペースが生じる。モータ46,47並びにブレ
ーキ48はこの線上に配置され、ユニット10の平面寸
法を最小にできる。またモータ46,47からブレーキ
48を分離したので、各モータ46,47のサイズを小
さくでき、しかもハイポイドギア54を中心にして、ド
ラム42やモータ46,47,ブレーキ48をほぼ均等
に配置したので、巻き上げユニット10への荷重が均等
に分散する。この結果、後述の横移動レール78を用い
た巻き上げユニット10の横方向移動が容易になる。
【0024】
【巻き上げユニットの横移動】巻き上げユニット10の
横移動を説明する。図6,図7,図9において、70は
巻き上げユニット10を本体8に対して横移動させるた
めの横移動モータ、72はそのブレーキ、74はプーリ
で、モータ70の回転で駆動される。プーリ74にはベ
ルト90を取り付け、ネジ付シャフト92を回転させ
る。94,96は軸受けで、76は雌ボールネジであ
る。これらの部材の内、雌ボールネジ76は巻き上げユ
ニット10に取り付け、他の部材は本体8に取り付け
る。これとは逆に雌ボールネジ76を本体8に取り付
け、他の部材を巻き上げユニット10側に取り付けても
よいが、その場合巻き上げユニット10の重量が増加す
るので、好ましくはない。これらを総称して巻き上げ機
構の送り機構と呼ぶ。なお雌ボールネジ76に変えて単
純な筒状の雌ネジを用いても良い。また本体8の底部に
は、図6,図7に示す横移動レール78,78を設け、
雌ボールネジ76の前後進で、巻き上げユニット10が
レール78上を移動できるようにする。
【0025】このようにすると、モータ70の回転によ
り雌ボールネジ76がネジ付シャフト92に対して前後
進し、巻き上げユニット10は横移動レール78上を移
動する。このため走行レール01の直下以外の場所にあ
るワーク04をも荷役でき、ワーク04の位置に対する
制約が大幅に緩和される。そしてこのことは図示しない
地上ステーションの配置への制限を緩和し、所望の位置
に地上ステーションを配置できることを意味する。また
走行レール01の配置の自由度を増し、レール01の敷
設を容易にする。
【0026】レール01に対して巻き上げユニット10
が横移動可能な範囲は、重心位置の変化に対して台車4
が傾かない範囲で定まり、レール01への台車4の取付
を安定にすれば、横移動可能な範囲はそれにつれて増加
する。また実施例では本体8を台車4と別体にしたの
で、横移動レール78を本体8に設けたが、本体8を台
車4と一体にすれば、台車4の底部に横移動レール78
を設けることになる。
【0027】
【制御】図10に走行モータ16,17と巻き上げモー
タ46,47等の制御を示す。150は電源基板で、前
記の架線08,08から給電され、モータ等を駆動する
ための外部電源152と制御回路を駆動するための制御
電源154の2つの部分から成っている。そして外部電
源152は、例えば28Vで、走行モータ16,17並
びに巻き上げモータ46,47を駆動するための電源V
1と、横移動モータ70やハンド回転モータ104を駆
動するための例えば24Vの電源V2と、各種センサを
駆動するための例えば24Vの電源V3とを供給する。
また制御電源154は例えば5Vの電源V4を供給す
る。156はメインコントローラで、CPUとメモリと
を備え、158は通信用のモデムで、160は通信ケー
ブル03との送受信用の結合器である。162は入出力
で、例えばS1〜S3等の各種センサからの信号を入力す
ると共に、赤外線や超音波等のリモコン信号を受信す
る。
【0028】164はサーボ部で、ロータリーエンコー
ダE1,E2からの信号を基に速度を算出する速度算出部
166,速度算出部166で算出した速度を積算して位
置を算出する位置算出部168,並びに算出した速度や
位置を参照して駆動電流の目標値を決定するための目標
電流決定部170とを備えている。このうちロータリー
エンコーダE1は例えば走行モータ16のモータ軸20
の回転数を求め、ロータリーエンコーダE2は巻き上げ
モータ46のモータ軸50の回転数を求めるものとす
る。サーボ部164には2つのドライバ172,174
が接続されており、ドライバ172,174には各々出
力電流(モータの負荷電流)を測定するための電流セン
サ176,178が設けてある。そしてドライバ17
2,174は、スイッチ180,182を介して、走行
モータ16,17側と巻き上げモータ46,47側とで
接続を切り替えられるようにしてある。
【0029】184は横移動モータ70を制御するため
のドライバで、E3は横移動モータ70の回転数を検出
するためのロータリーエンコーダである。186はメイ
ンコントローラ156によりハンド制御部188を制御
するためのケーブルで、メインコントローラ156から
ハンド制御部188への制御信号を伝送すると共に、電
源V2を接続する。
【0030】図11により、走行モータ16,17と巻
き上げモータ46,47の制御を説明する。走行モータ
16,17と巻き上げモータ46,47とを同時に駆動
することはあり得ない。台車4,4の走行時には巻き上
げモータ46,47は停止している。そこでサーボ部1
64はメインコントローラ156の信号により、走行指
令の有無をチェックする。そして走行指令がある場合、
スイッチ180,182を切り替えて、走行モータ16
をドライバ172に、走行モータ17をドライバ174
に接続する。また目標速度に応じてドライバ172,1
74に目標電流値の大きさに対応する信号を入力する。
ドライバ172,174は走行モータ16,17間の僅
かな出力特性のずれを補正するようにゲイン調整済み
で、ドライバ172,174からモータ16,17に等
しい駆動電流を供給する。この駆動電流,即ちモータ1
6,17の負荷電流を、電流センサ176,178で監
視し、ドライバ172,174にフィードバックして走
行モータ16,17を制御する。
【0031】ここで2つの走行モータ16,17につい
てその負荷電流が等しいことは、モータ16,17の出
力トルクが等しいことを意味する。そしてこのことは、
天井走行車の走行負荷が2つの走行モータ16,17に
均等に分配され、同期がとれていることを意味する。
【0032】ロータリーエンコーダE1は、走行モータ
16の回転数、ここではモータ軸20の回転数を検出す
る。また走行モータ17に対してはエンコーダを設けな
い。そしてエンコーダE1からの信号はサーボ部164
の速度算出部166に入力され、速度算出部166はこ
れを天井走行車の速度に換算する。一方位置算出部16
8は天井走行車の速度を積算し、走行距離に換算する。
これらによって天井走行車の走行状況、即ち速度と位置
とが判明し、目標位置に接近すると目標電流決定部17
0は目標電流を小さくして減速させ、次いで目標位置の
付近でブレーキ18,18を駆動して天井走行車を停止
させる。
【0033】天井走行車が目標位置に到着すると、巻き
上げユニット10でハンド12を降下させる。ハンド1
2の昇降指令はメインコントローラ156からサーボ部
164に入力され、スイッチ180,182を切り替え
てドライバ172を巻き上げモータ46に、ドライバ1
74を巻き上げモータ47に接続する。また巻き上げモ
ータ46の回転数、ここではモータ軸50の回転数をロ
ータリーエンコーダE2で読み込み、巻き上げモータ4
7に対してはエンコーダを設けない。そして走行モータ
16,17と巻き上げモータ46,47は共に共通の電
源V1で駆動されるため、ドライバ172,174を兼
用することができる。
【0034】昇降はハンド12を巻下げることから始ま
る。そこでサーボ部164がドライバ172,174に
目標電流値を入力し、ドライバ172,174は巻き上
げモータ46,47間の微妙な出力特性の違いを補正す
るようにゲイン調整済みで、ドライバ172,174か
ら駆動電流を供給する。この駆動電流(負荷電流)を電
流センサ176,178で検出して、ドライバ172,
174をフィードバック制御する。またロータリーエン
コーダE2で巻き上げモータ46の回転数を検出し、巻
下げ速度を速度算出部166で、ハンド12の位置を位
置算出部168で検出して制御する。ハンド12が停止
目標位置に接近すると、サーボ部164は目標電流値を
変更して、ハンド12を減速した後に停止させ、図示し
ないチャック機構を用いてワークの受渡しを行う。ワー
クの受渡しが終ると、ハンド12を巻き上げるが、ここ
での制御はハンド12の巻き上げ時の制御と全く同様で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の天井走行車の斜視図
【図2】 実施例の天井走行車の台車部の要部正面図
【図3】 実施例の天井走行車の台車部の要部平面図
【図4】 実施例の天井走行車の台車部の鉛直面での
要部断面図
【図5】 実施例の天井走行車が台車部のカーブの走
行状態を示す図
【図6】 実施例の巻き上げユニットの要部正面図
【図7】 実施例の巻き上げユニットの底面図
【図8】 実施例の巻き上げユニットでのモータ,ブ
レーキ,ハイポイドギアの接続を示す図
【図9】 実施例での巻き上げユニットの高さ方向の
分解状態を示す図
【図10】 実施例の天井走行車の制御ブロック図
【図11】 実施例の天井走行車の動作フローチャート
【符号の説明】
01 レール 52 ブレーキ
軸 02 レール部 54 ハイポイ
ドギア 03 通信ケーブル 55 共通軸 04 ワーク 56 平歯車 05 支持体 58 平歯車 06 カバー 60 ベベルギ
ア 07 天井 62 ベベルギ
ア 08 架線 64 ガイドピ
ン 09 マーク 70 横移動モ
ータ 010 保持プレート 72 ブレーキ 2 天井走行車 74 プーリ 4 台車 76 雌ボールネ
ジ 6 バンパー 78 横移動レー
ル 8 本体 80 ロープ 10 巻き上げユニット 150 電源基板 12 ハンド 152 外部電源 14 落下防止部材 154 制御電源 15 カバー 156 メインコ
ントローラ 16,17 走行モータ 158 モデム 18 ブレーキ 160 結合器 20 モータ軸 162 入出力 22 ブレーキ軸 164 サーボ部 24 ハイポイドギア 166 速度算出
部 25 走行軸 168 位置算出
部 26 走行車輪 170 目標電流
決定部 28 ガイドローラ 172,174
ドライバ 30 集電子 176,178
電流センサ 32 ピボット軸 180,182
スイッチ 32 ピボット軸 184
ドライバ 36 近接センサ 186
ケーブル 38 読み取りセンサ 188
ハンド制御部 40 巻き上げユニットベース E1,E2,E3
エンコーダ 42 巻き上げドラム V1,V2
モータ電源 44 外れ防止ローラ V3
センサ電源 46,47 巻き上げモータ V4
制御回路電源 48 ブレーキ S1,S2,S3
センサ 50 モータ軸

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行レールに支持されて走行する少なく
    とも一対の台車と、前記台車に支承された本体と、本体
    の下部に設けた巻き上げユニットと、該巻き上げユニッ
    トにより昇降するハンドとを備えた天井走行車であっ
    て、 前記各台車に走行モータを設けると共に、各走行モータ
    の出力トルクを測定するための測定手段と、各走行モー
    タの出力トルクがほぼ一致するように走行モータを制御
    するための少なくとも一対のドライバ、とを設けたこと
    を特徴とする、天井走行車。
  2. 【請求項2】 前記走行モータの1個のみに、その回転
    数を測定するためのエンコーダを接続したことを特徴と
    する、請求項1の天井走行車。
  3. 【請求項3】 前記巻き上げユニットには、少なくとも
    一対の巻き上げモータと各巻き上げモータの出力トルク
    を測定するための測定手段とを設け、 前記少なくとも一対のドライバを、前記少なくとも一対
    の走行モータと、少なくとも一対の巻き上げモータとの
    間で、接続を切り替えるための少なくとも一対のスイッ
    チを設けて、 前記各台車の走行時には前記各ドライバを前記各走行モ
    ータに接続し、前記巻き上げユニットの昇降時には前記
    各ドライバを前記各巻き上げモータに接続して、各巻き
    上げモータの出力トルクがほぼ一致するように制御する
    ことを特徴とする、請求項1または2の天井走行車。
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