JP2828451B2 - 液晶プロジェクタ装置,それに用いる偏光子及びその偏光子を用いる偏光顕微鏡 - Google Patents

液晶プロジェクタ装置,それに用いる偏光子及びその偏光子を用いる偏光顕微鏡

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JP2828451B2
JP2828451B2 JP30419588A JP30419588A JP2828451B2 JP 2828451 B2 JP2828451 B2 JP 2828451B2 JP 30419588 A JP30419588 A JP 30419588A JP 30419588 A JP30419588 A JP 30419588A JP 2828451 B2 JP2828451 B2 JP 2828451B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、液晶パネル上の画像を光学系によってスク
リーンに投影し、拡大した画像を得る液晶プロジェク
タ,それに用いる偏光子及びその偏光子を用いた偏光顕
微鏡に関するものである。
〔従来の技術〕
従来の液晶プロジェクタ装置は、特開昭62−229117号
公報,実開昭61−140345号公報に記載のように、透過型
の液晶パネル上に再生した画像を投写レンズを用いてス
クリーン上に投影して拡大した画像を得るものであり、
第10図にその構成の一例を示した。
第10図に示す様に、液晶プロジェクタ装置のケース40
の内部には、2枚の偏光板9にはさまれた透過型の液晶
パネル8と光源部とが設けられている。光源部はランプ
1と液晶パネル8に向けて光を反射させる凹面鏡2とか
ら成っている。ランプ1から放出された光線は、赤外線
除去フィルタ(赤外線反射フィルタ又は赤外線吸収フィ
ルタ)39により赤外線成分を除去されて、液晶パネル8
に入射する。そして、液晶パネル8を透過した光線、即
ち、液晶パネル8の表示像は、レンズ7によって集光さ
れ、投写レンズ10によりスクリーン11に投影されて、ス
クリーン11上に拡大した画像を結像する。
この様な液晶プロジェクタ装置は、小さな液晶パネル
の画像を大きく拡大して見るようにしたものであり、小
さな装置で画面サイズの大きな表示が可能となる。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記した従来の液晶プロジェクタ装置においては、次
のような問題点があった。
即ち、偏光板9は可視光エネルギーの半分以上を吸収
して、光の振動方向が一定である偏光を得ている。ま
た、ランプ1としては、画像の明るさを確保するため
に、定格電力の大きいランプを使用している。従って、
ランプ1周辺部の温度は高くなると共に、ランプ光束の
絶対値も大きく、偏光板(特に、光源部側に位置する偏
光板)9の吸収する可視光エネルギーが大きくなるの
で、偏光板9の温度が上昇して許容範囲を越えてしま
い、偏光板9の形状が変形したり、偏光板9の光学特性
が劣化したりして、使用不能となり、偏光板9の寿命が
短くなるという問題があった。
また、偏光板9は液晶パネル8に貼り付けて使用する
ことが普通であるため、偏光板9の熱が直接液晶パネル
8に伝導して、液晶パネル8の温度を上昇させることに
なり、その結果、液晶パネル8内の液晶材がその温度上
昇により誤動作を起こして、再生画像の品位を劣化させ
るという問題があった。
さらにまた、偏光板9は、その光学特性として、偏光
度と光透過率とが相反する関係にあるため、偏光板9と
して、偏光度の高い偏光板を使用すると、コントラスト
比の高い画像が得られる反面、画像の明るさが低下して
しまい、また、逆に、光透過率の高い偏光板を使用する
と、明るい画像が得られる反面、画像のコントラスト比
が低下してしまう。このため、コントラスト比が高く、
かつ明るい画像を同時に得るということは難しく、従っ
て、どちらか一方のみ得られる様な設計を行わざるを得
ないという問題があった。
本発明の目的は、上記した従来技術の問題点を解決
し、偏光板の寿命が短くなったり、再生画像の品位が劣
化したりすることなく、コントラスト比が高く、かつ明
るい画像を得ることのできる液晶プロジェクタ装置を提
供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は、液晶パネルの両面に貼り付けた偏光板の
うち、光源側に使用している偏光板を取り除き、その代
わりとして、偏光ビームスプリッタ膜とコールドミラー
膜を各々ガラス基板の両面にコーティングして成る偏光
子を用いて、入射光に含まれる赤外線成分を遮断し、か
つ光の振動方向が一定でない入射光から振動方向が一定
方向成分の偏光を得、液晶パネルに照射することによ
り、達成される。
〔作用〕
前記偏光子を構成する偏光ビームスプリッタ膜は、偏
光板に比べ、可視域の光から偏光度が高いP偏光及びS
偏光をほぼ無損失で分離できる。また、偏光ビームスプ
リッタ膜には、コールドミラー膜によって赤外線成分の
除去された光線が入射されており、入射光のエネルギー
を吸収することなく偏光を得ているので、偏光ビームス
プリッタ膜の温度上昇は小さく、寿命上の問題はない。
それによって、本液晶プロジェクタ装置の液晶パネル
には、偏光度が高く,明るい偏光が照射され、コントラ
スト比の高い明るい再生画像を得ることができ、また、
液晶パネルの温度上昇も低減できるので、液晶パネルの
誤動作及び再生画像の品質劣化を防ぐことができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例として、液晶プロジェクタ装置
について説明をする。
第1図は本発明の一実施例としての液晶プロジェクタ
装置の構成を概略的に示した構成図である。
ランプ1から放出された光線は凹面鏡2,レンズ3によ
って、光束がほぼ平行になったランプ光12になる。偏光
子16は、ガラス基板4の両表面に、コールドミラー膜5
及び偏光ビームスプリッタ膜6を各々コーティングして
成り、ランプ光12が約45゜の角度で入射するように、ラ
ンプ光12の光軸(図示せず)に対して傾けて配置されて
いる。
ここで、コールドミラー膜5は、多数層の薄膜をガラ
ス基板4の一方の面に蒸着することによりコーティング
したもので、薄膜の間の干渉によって可視域の光を透過
し、波長の長い赤外線13を反射する光学ミラーである。
第2図に、第1図におけるコールドミラー膜5の光透
過率、コールドミラー膜5に入射されるランプ光12及び
コールドミラー膜5を透過した透過光の、それぞれの分
光特性の一例を示す。
なお、第2図では、コールドミラー膜5に入射される
ランプ光12として、ハロゲンランプ光の分光特性を示し
てある。
ランプ光12の分光特性は、第2図に示した波長域では
単調に増加する特性であり、その放出エネルギーの大部
分は画面の明るさ向上に寄与しない赤外域のものであ
る。従って、コールドミラー膜5は、入射したランプ光
12のうち、液晶パネル8の温度上昇の原因となる赤外線
13を選択的に反射し、可視域の光をそのまま透過する。
そのため、コールドミラー膜5を透過した透過光の分光
特性は、光のエネルギー成分が可視域のみのものとな
り、液晶パネル8の温度上昇を少なくする。
次に、コールドミラー膜5を透過した可視域の透過光
は偏光ビームスプリッタ膜6に入射する。
偏光ビームスプリッタ膜6は、前述のコールドミラー
膜5と同様に、多数層の薄膜をガラス基板4の他方の面
に蒸着することによりコーティングしたもので、薄膜の
間の干渉によってP偏光(光の電気ベクトルが入射面に
ある成分)を選択的に透過し、S偏光(光の電気ベクト
ルが入射面に垂直である成分)を選択的に反射する特性
を有する。
第3図に、第1図における偏光ビームスプリッタ膜6
の分光特性の一例を示す。
第10図で示した偏光板9は不要な偏光成分の光を吸収
して偏光を得ているため、偏光度の高い光を得ようとす
ると、光透過率が低下してしまい、例えば、日東電工
(株)製の偏光板G1229DUの場合、偏光度は約99%,光
透過率は約38%であり、入射光エネルギーの約62%は吸
収されてしまって、利用することができなかった。しか
し、偏光ビームスプリッタ膜6は薄膜間の干渉によって
偏光を得るものであるため、第3図に示す様に、入射光
エネルギーの約49%のエネルギーを各々有するP偏光,S
偏光(偏光度98%以上)に分離することができる。
結局、第1図において、ランプ光12が偏光子16に入射
すると、その透過光として、赤外線成分が遮断された明
るい高純度なP偏光15を得ることができ、赤外線13及び
S偏光14は反射されてしまう。
次に、P偏光15は、レンズ7によって集光された後、
液晶パネル8と偏光板9によって、液晶パネル8の各画
素毎に透過する光の量が制御され、その結果、映像信号
に応じた画像が再生される。なお、液晶パネル8にカラ
ー液晶パネルを用いればカラー画像の、モノクローム液
晶パネルを用いればモノクロ画像の再生が可能である。
液晶パネル8,偏光板9を透過した光は投写レンズ10に
よってスクリーン11上に投影され、拡大された画像をス
クリーン11上に結像する。
次に、第4図は本発明の他の実施例としての液晶プロ
ジェクタ装置の構成を概略的に示した構成図である。
第4図において、第1図と同一なものには同一の符号
を付けた。
レンズ3のランプ側の面には、多数層の薄膜を蒸着す
ることにより、コールドフィルタ膜20がコーティングし
てある。コールドフィルタ膜20は薄膜の間の干渉によっ
て赤外線13を選択的に反射し、可視光を選択的に透過す
る光学フィルタである。
ランプ1から放出された光線及び凹面鏡2で反射され
た光線は、コールドフィルタ膜20によって赤外線13が遮
断され可視光のみがレンズ3に入射し、ほぼ平行光線に
変換される。
偏光子17は、ガラス基板4の片面に偏光ビームスプリ
ッタ膜6をコーティングして成り、偏光ビームスプリッ
タ膜6は、入射した可視光よりS偏光14を選択的に反射
し、P偏光15を選択的に透過する。
緑色フィルタ24は入射するP偏光15からは緑色光(例
えば、波長が500nmから580nmの範囲の光)を透過し、他
の波長域の光を遮断するものである。緑色フィルタ24を
透過した緑色のP偏光15は、レンズ7によってほぼ平行
光線となる様に集光された後、カラー映像信号より得ら
れた緑色の原色信号で駆動されるモノクローム液晶パネ
ル21と偏光板9に照射され、モノクローム液晶パネル21
上に緑色の画像を再生する。
一方、偏光ビームスプリッタ膜6によって反射された
S偏光14は、反射ミラー23′で光路を曲げられ、レンズ
7′によりほぼ平行光線となる様に集光された後、液晶
パネル22,偏光板9′に照射される。
液晶パネル22は赤色(R)と青色(B)の2色カラー
フィルタを内蔵したR/B2色カラー液晶パネルであり、カ
ラー映像信号より得られた赤色の原色信号と青色の原色
信号によって駆動され、赤色及び青色の画像を再生する
ものである。
ダイクロイックミラー25は多数層の薄膜をコーティン
グしたもので、薄膜の間の干渉によって緑色光を反射
し、赤色光及び青色光を透過する光学ミラーである。
モノクローム液晶パネル21を透過し反射ミラー23で光
路を曲げられた緑色光と、R/B2色カラー液晶パネル22を
透過した赤色光及び青色光は、ダイクロイックミラー25
によって合成された後、単一の投写レンズ10によってス
クリーン11上に投影され、スクリーン11上に拡大された
フルカラーの画像を結像する。
本実施例では、赤・緑・青の3原色の画像をそれぞれ
表示する3枚の液晶パネルを用いた従来よりある液晶プ
ロジェクタ装置と、ほぼ同等な高解像度の画像を、2枚
の液晶パネルを用いて実現することにより、液晶プロジ
ェクタ装置の製造原価を低減したものである。即ち、本
実施例では、高解像度の画像を2枚の液晶パネルを用い
て実現するために、視感度(人間の目における感度)の
高い緑色の画像については、十分な解像度を確保できる
様に、モノクローム液晶パネル21を用い、緑色の画像に
比べ視感度の低い赤色及び青色の画像については、或る
程度の解像度が確保できれば良いため、赤色,青色のド
ット数共、モノクローム液晶パネル21の緑色のドット数
の半分しかないR/B2色カラー液晶パネル22を用いるよう
にしている。
第5図は本発明の別の実施例としての液晶プロジェク
タ装置の構成を概略的に示した構成図である。
本実施例においては、2枚のモノクローム液晶パネル
21,21′を用いて画像の高精細化を達成するものであ
る。
第5図において、第1図と同一のものには同一の符号
を付けた。
第5図に示す様に、ランプ1から放出された光線のう
ち、偏光子16によって赤外線13及びS偏光14は反射さ
れ、可視域のP偏光15は透過する。偏光子16を透過した
P偏光15は、レンズ7によって集光された後、モノクロ
ーム液晶パネル21に照射され、そして、モノクローム液
晶パネル21,偏光板9を透過した光は投写レンズ10によ
ってスクリーン11に投影され、スクリーン11上に拡大さ
れた画像を結像する。
一方、偏光子16によって反射された赤外線13とS偏光
14は、反射ミラー23′によって光路を曲げられ、レンズ
7′に入射する。そして、レンズ7′の表面にコーティ
ングされたコールドフィルタ膜20によって、赤外線13は
反射され、可視域のS偏光14のみがモノクローム液晶パ
ネル21′に到達する。モノクローム液晶パネル21′,偏
光板9′を透過した光は投写レンズ10′によってスリー
ン11上に投影され、スクリーン11上に拡大された画像を
結像する。
従って、スクリーン11上で、モノクローム液晶パネル
21及びモノクローム液晶パネル21′の画像が1枚の画像
に合成されるため、1枚の液晶パネルを使用した場合に
比べ、2倍のドット数を持つ高精細な画像を再生でき
る。更にまた、スクリーン11上で2枚の液晶パネルの画
像を光学的に合成して1つの画像を得ているので、スク
リーン11上において、2枚の液晶パネルの画像のつなぎ
目を簡単に目立たなくすることができる。
なお、説明は省略するが、第1図,第4図,第5図に
示した液晶プロジェクタ装置を複数用いて、スクリーン
11上で画像を合成することによっても、大画面でかつ高
精細な画像を表示できることは言うまでもない。
第6図は本発明の更に他の実施例としての液晶プロジ
ェクタ装置の構成を概略的に示した構成図である。
本実施例では、2枚の液晶パネル26,27を用いて立体
画像を表示するものである。
第6図において、第4図と同一なものには同一の符号
を付けた。
レンズ3のランプ1側の面には、多数層の薄膜を蒸着
することにより、コールドフィルタ膜20がコーティング
してある。
ランプ1から放出された光線及び凹面鏡2で反射され
た光線は、コールドフィルタ膜20によって赤外線13が反
射され、レンズ3を透過する光は赤外線成分が除去され
た可視光のみとなる。
レンズ3を透過した光はほぼ平行光線となり、ガラス
基板4の片面に偏光ビームスプリッタ膜6をコーティン
グして成る偏光子17に入射する。偏光ビームスプリッタ
膜6は入射した無偏光の可視光からS偏光14を選択的に
反射し、P偏光15を選択的に透過する。
P偏光15は、レンズ7によってほぼ平行光線となる様
に集光された後、右眼用液晶パネル26に照射される。こ
の時、右眼用液晶パネル26は右眼用の映像信号によって
駆動されており、右眼用の画像を表示する。一方、S偏
光14は反射ミラー23′で光路を折り返されて、レンズ
7′によってほぼ平行光線となる様に集光された後、左
眼用液晶パネル27に照射される。この時、左眼用液晶パ
ネル27は左眼用の映像信号によって駆動されており、左
眼用の画像を表示する。左眼用液晶パネル27を出射した
S偏光14は反射ミラー23″によって光路を折り返され、
偏光子30に入射する。
偏光子30は、ガラス基板28の片面に、誘電体膜29とし
て、誘電体多層膜より成るポラライザ膜とスタック膜と
を交互にコーティングして構成され、出射角がほぼブリ
ュアスタ角となるように配置されて、選択的にS偏光を
反射し(スタック膜がS偏光を全反射する。)、選択的
にP偏光を透過する。そしてまた、スタック膜とガラス
基板28との間及びスタック膜と空気との間には、それぞ
れ、P偏光の反射を防止する反射防止膜が付加されてお
り、その結果、P偏光の透過率を95%以上,S偏光の反射
率を99%以上と大きくしている。なお、スタック膜は、
例えば、屈折率nが異なるTiO2(n≒2.2),SiO2(n≒
1.5)などを20〜30層程度コーティングして形成され
る。
従って、右眼用液晶パネル26より出射したP偏光15
は、偏光子30で反射されずに偏光子30を透過し、また、
左眼用液晶パネル27より出射し反射ミラー23″で光路が
折り返されたS偏光14は、偏光子30で反射される。その
結果、P偏光15とS偏光14は一緒になって単一の投写レ
ンズ10によりスクリーン11に投影され、スクリーン11上
に各々右眼用及び左眼用の拡大された画像を結像する。
スクリーン11上の画像はこのままでは見ることができ
ないが、偏光メガネ31を用いることによって立体画像を
観視することができる。
偏光メガネ31は、右眼部分に、P偏光を透過しS偏光
を遮断する偏光板を用い、左眼部分に、S偏光を透過し
P偏光を遮断する偏光板を用いたものである。従って、
偏光メガネ31を用いることによって、右眼には右眼用の
画像を表示するP偏光15のみが到達し、左眼には左眼用
の画像を表示するS偏光14のみが到達するので、立体画
像を再生することができる。
次に、本発明の実施例として、第1図または第5図に
示した液晶プロジェクタ装置に用いる偏光子について説
明する。
第7図は本発明の一実施例としての偏光子の断面を示
す断面図である。
第7図に示す偏光子18は、第1図または第5図の偏光
子16の代わりとして用いられるもので、先ず、直角プリ
ズム32の斜面に偏光ビームスプリッタ膜6をコーティン
グし、次に、その直角プリズム32と別の直角プリズム3
2′とを互いの斜面が対向するように貼り合わせて偏光
ビームスプリッタプリズムを構成し、そして、その偏光
ビームスプリッタプリズムの入射面にコールドフィルタ
膜20をコーティングすることにより、作成される。
偏光子18に入射するランプ光12はコールドフィルタ膜
20によって赤外線13が反射され、可視光のみが偏光子18
内に入射し、偏光ビームスプリッタ膜6に到達する。そ
して、偏光ビームスプリッタ膜によって可視域のP偏光
15及びS偏光14に分解される。
第8図は本発明の他の実施例としての偏光子の断面を
示す断面図である。
第8図に示す偏光子19も、第1図または第5図の偏光
子16の代わりとして用いられるもので、ガラス基板4の
表面にコールドミラー膜5をコーティングしたものと、
ガラス基板4′の表面に偏光ビームスプリッタ膜6をコ
ーティングしたものと、を貼り合せて作成される。
次に、本発明の実施例として、第7図に示した偏光子
18を用いる偏光顕微鏡について説明する。
第9図は本発明の一実施例としての偏光顕微鏡の構成
を概略的に示した構成図である。
第9図に示す偏光顕微鏡は、岩石,鉱物などの観測に
用いるものであり、第7図に示した偏光子18を用いてい
る。
ランプ1から放出された光線及び凹面鏡2で反射され
た光線は、レンズ3によって平行光線に変換され、偏光
子18に入射する。そして、偏光子18から出射される、赤
外線の遮断されたS偏光14は、レンズ7によって集光さ
れ、ステージ33上の被観測物34に照射される。そして、
鏡筒38に設けた対物レンズ35,接眼レンズ37によって被
観測物34の拡大像を得る。
また、鏡筒38の中間部には、回転可能な偏光板からな
る検光子36を配置してあるので、検光子36を回転させる
ことによって、観測状態を変化させることができ、偏光
顕微鏡として使用できる。
本実施例によれば、従来の偏光顕微鏡においては別々
であった、赤外線を遮断するための光学素子と直線偏光
を得るための光学素子とを、偏光子18として、一つの光
学素子で構成しているので、部品点数が少なくて済み、
コストも安くできる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、従来の液晶プロジェクタ装置におい
て、液晶パネルの光源側に配されていた偏光板を削除す
ることができる。
従って、その偏光板の温度上昇によってその偏光板の
寿命が短くなることにより、液晶プロジェクタ装置の寿
命も短くなってしまうということがなくなる。
また、その偏光板の温度上昇に伴う液晶パネルの温度
上昇もなくなり、しかも、光源と液晶パネルとの間に配
される偏光子によって赤外線を遮断するため、さらに液
晶パネルの温度上昇が抑えられ、従って、液晶パネル内
の液晶材が誤動作を起こして再生画像の品位を劣化させ
るということもなくなる。
また、光源と液晶パネルとの間に配される偏光子を構
成するビームスプリッタ膜は、偏光度が高くかつ光透過
率も高いため、コントラスト比が高く、かつ明るい画像
を得ることができる。
また、液晶パネルを複数用いる場合でも、それらに効
率的に光源からの光線を照射することができるので、大
画面・高画質の液晶プロジェクタ装置を低価格で簡単に
実現できる。
また、右眼用液晶パネル,左眼用液晶パネルを用いる
場合は、光源と液晶パネルとの間に配される偏光子によ
って、右眼用画像と左眼用画像を簡単に分離できるの
で、立体画像を容易に再生することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例としての液晶プロジェクタ装
置の構成を概略的に示した構成図、第2図は第1図にお
けるコールドミラー膜の光透過率,コールドミラー膜に
入射されるランプ光及びコールドミラー膜を透過した透
過光の、それぞれ、分光特性の一例を示す特性図、第3
図は第1図における偏光ビームスプリッタ膜の分光特性
の一例を示す特性図、第4図は本発明の他の実施例とし
ての液晶プロジェクタ装置の構成を概略的に示した構成
図、第5図は本発明の別の実施例としての液晶プロジェ
クタ装置の構成を概略的に示した構成図、第6図は本発
明の更に他の実施例としての液晶プロジェクタ装置の構
成を概略的に示した構成図、第7図は本発明の一実施例
としての偏光子の断面を示す断面図、第8図は本発明の
他の実施例としての偏光子の断面を示す断面図、第9図
は本発明の一実施例としての偏光顕微鏡の構成を概略的
に示した構成図、第10図は従来の液晶プロジェクタ装置
の構成を概略的に示した構成図、である。 符号の説明 1……ランプ、3,7……レンズ、4……ガラス基板、5
……コールドミラー膜、6……偏光ビームスリッタ膜、
8……液晶パネル、9……偏光板、10……投写レンズ、
11……スクリーン。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G09F 9/00 360,331 G02B 27/28

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも光源,集光光学系,液晶パネ
    ル,投与レンズ及びスクリーンを具備し、前記光源より
    放出された光線を前記集光光学系によって集光した後、
    前記液晶パネルに照射し、該液晶パネルを透過した光線
    を前記投与レンズによって前記スクリーンに投写して、
    前記液晶パネル上に表示される画像を前記スクリーン上
    に拡大して結像させる液晶プロジェクタ装置において、 入射された光線のうち赤外線を遮断して可視光のみを透
    過する第1の光学薄膜と入射された無偏光の光線から特
    定の偏光面を有する直線偏光の光線を得る第2の光学薄
    膜とを同一の光学素子に形成して成る偏光子を、前記光
    源から前記液晶パネルに至る光線の光路中に設けたこと
    を特徴とする液晶プロジェクタ装置。
  2. 【請求項2】少なくとも光源,集光光学系,液晶パネ
    ル,投与レンズ及びスクリーンを具備し、前記光源より
    放出された光線を前記集光光学系によって集光した後、
    前記液晶パネルに照射し、該液晶パネルを透過した光線
    を前記投与レンズによって前記スクリーンに投写して、
    前記液晶パネル上に表示される画像を前記スクリーン上
    に拡大して結像させる液晶プロジェクタ装置において、 入射された光線のうち赤外線を反射して可視光を透過す
    るコールドミラー膜をガラス基板の一方の面にコーティ
    ングし、入射された無偏光の光線を偏光面が互いに直交
    する2つの直線偏光の光線に分岐する偏光ビームスプリ
    ッタ膜を前記ガラス基板の他方の面にコーティングして
    成る偏光子を、前記光源から前記液晶パネルに至る光線
    の光路中に設けたことを特徴とする液晶プロジェクタ装
    置。
  3. 【請求項3】少なくとも光源,集光光学系,液晶パネ
    ル,投与レンズ及びスクリーンを具備し、前記光源より
    放出された光線を前記集光光学系によって集光した後、
    前記液晶パネルに照射し、該液晶パネルを透過した光線
    を前記投与レンズによって前記スクリーンに投写して、
    前記液晶パネル上に表示される画像を前記スクリーン上
    に拡大して結像させる液晶プロジェクタ装置において、 入射された光線のうち赤外線を反射して可視光を透過す
    るコールドミラー膜を第1のガラス基板の片方の面にコ
    ーティングし、入射された無偏光の光線を偏光面が互い
    に直交する2つの直線偏光の光線に分岐する偏光ビーム
    スプリッタ膜を第2のガラス基板の片方の面にコーティ
    ングし、前記第1及び第2のガラス基板を貼り合わせて
    成る偏光子を、前記光源から前記液晶パネルに至る光線
    の光路中に設けたことを特徴とする液晶プロジェクタ装
    置。
  4. 【請求項4】少なくとも光源,集光光学系,液晶パネ
    ル,投与レンズ及びスクリーンを具備し、前記光源より
    放出された光線を前記集光光学系によって集光した後、
    前記液晶パネルに照射し、該液晶パネルを透過した光線
    を前記投与レンズによって前記スクリーンに投写して、
    前記液晶パネル上に表示される画像を前記スクリーン上
    に拡大して結像させる液晶プロジェクタ装置において、 入射された光線のうち赤外線を反射して可視光を透過す
    るコールドフィルタ膜を第1の直角プリズムの斜面以外
    の少なくとも1つの面にコーティングし、入射された無
    偏光の光線を偏光面が互いに直交する2つの直線偏光の
    光線に分岐する偏光ビームスプリッタ膜を前記第1の直
    角プリズムまたは第2の直角プリズムのうちの少なくと
    も1つの直角プリズムの斜面にコーティングし、前記第
    1及び第2の直角プリズムを斜面同士対向させて貼り合
    わせて成る偏光子を、前記光源から前記液晶パネルに至
    る光線の光路中に設けたことを特徴とする液晶プロジェ
    クタ装置。
  5. 【請求項5】少なくとも光源,集光光学系,液晶パネ
    ル,投与レンズ及びスクリーンを具備し、前記光源より
    放出された光線を前記集光光学系によって集光した後、
    前記液晶パネルに照射し、該液晶パネルを透過した光線
    を前記投与レンズによって前記スクリーンに投写して、
    前記液晶パネル上に表示される画像を前記スクリーン上
    に拡大して結像させる液晶プロジェクタ装置において、 前記集光光学系を構成する光学素子のうち、少なくとも
    一つを、入射された光線のうち赤外線を反射して可視光
    を透過するコールドフィルタ膜をコーティングして成る
    第1の光学素子で構成すると共に、入射された無偏光の
    光線を偏光面が互いに直交する2つの直線偏光の光線に
    分岐する偏光ビームスプリッタ膜を第2の光学素子にコ
    ーティングして成る偏光子を、前記光源から前記液晶パ
    ネルに至る光線の光路中に設けたことを特徴とする液晶
    プロジェクタ装置。
  6. 【請求項6】請求項2,3,4または5に記載の液晶プロジ
    ェクタ装置において、前記液晶パネルを複数の液晶パネ
    ルで構成すると共に、前記偏光子より得られる偏光面が
    互いに直交する2つの直線偏光の光線を、各々、少なく
    とも1枚以上の異なる液晶パネルに照射し、各液晶パネ
    ルを透過した光線を合成後前記投写レンズによって前記
    スクリーンに投写するか、或いは、そのまま別々に前記
    投写レンズによって前記スクリーンに投写することを特
    徴とする液晶プロジェクタ装置。
  7. 【請求項7】請求項2,3,4または5に記載の液晶プロジ
    ェクタ装置において、前記液晶パネルを右眼用の映像信
    号によって駆動される右眼用液晶パネルと左眼用の映像
    信号によって駆動される左眼用液晶パネルとで構成する
    と共に、前記偏光子より得られる偏光面が互いに直交す
    る2つの直線偏光の光線のうち、一方の光線を前記右眼
    用液晶パネルに照射し、他方の光線を前記左眼用液晶パ
    ネルに照射して、それら液晶パネルを透過した光線を合
    成後前記投写レンズによって前記スクリーンに投写する
    か、或いは、そのまま別々に前記投写レンズによって前
    記スクリーンに投写することを特徴とする液晶プロジェ
    クタ装置。
  8. 【請求項8】入射された光線のうち赤外線を反射して可
    視光を透過するコールドミラー膜をガラス基板の一方の
    面にコーティングし、入射された無偏光の光線を偏光面
    が互いに直交する2つの直線偏光の光線に分岐する偏光
    ビームスプリッタ膜を前記ガラス基板の他方の面にコー
    ティングして成ることを特徴とする偏光子。
  9. 【請求項9】入射された光線のうち赤外線を反射して可
    視光を透過するコールドミラー膜を第1のガラス基板の
    片方の面にコーティングし、入射された無偏光の光線を
    偏光面が互いに直交する2つの直線偏光の光線に分岐す
    る偏光ビームスプリッタ膜を第2のガラス基板の片方の
    面にコーティングし、前記第1及び第2のガラス基板を
    貼り合わせて成ることを特徴とする偏光子。
  10. 【請求項10】入射された光線のうち赤外線を反射して
    可視光を透過するコールドフィルタ膜を第1の直角プリ
    ズムの斜面以外の少なくとも1つの面にコーティング
    し、入射された無偏光の光線を偏光面が互いに直交する
    2つの直線偏光の光線に分岐する偏光ビームスプリッタ
    膜を前記第1の直角プリズムまたは第2の直角プリズム
    のうちの少なくとも1つの直角プリズムの斜面にコーテ
    ィングし、前記第1及び第2の直角プリズムを斜面同士
    対向させて貼り合わせて成ることを特徴とする偏光子。
  11. 【請求項11】請求項8,9または10に記載の偏光子を用
    いたことを特徴とする偏光顕微鏡。
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