JP2826211B2 - 油性物質担持体およびその製造方法 - Google Patents

油性物質担持体およびその製造方法

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JP2826211B2
JP2826211B2 JP3172604A JP17260491A JP2826211B2 JP 2826211 B2 JP2826211 B2 JP 2826211B2 JP 3172604 A JP3172604 A JP 3172604A JP 17260491 A JP17260491 A JP 17260491A JP 2826211 B2 JP2826211 B2 JP 2826211B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、油性物質担持体およ
びその製造方法に関するものである。油性物質が融点を
有するものである場合には、油性物質担持体は蓄熱体と
して有用であり、油性物質が液状である場合には、マッ
ト等に用いる弾性材として有用である。
【0002】
【従来の技術】液状の油性物質を基質に担持させ、固体
状にする油性物質担持体が各種提案されている。この中
で特にパラフィン等の油性物質をポリエチレンに担持さ
せた油性物質担持体が、蓄熱体として特開昭59−17
0180号公報、特開昭62−187782号公報で提
案されている。
【0003】この蓄熱体は、油性物質の固相−液相間の
相転移に要する潜熱を利用した潜熱蓄熱材である。この
ような固相−液相間の相転移を利用した潜熱蓄熱材にお
いては、その取扱が問題になる。すなわち、相転移によ
り液体になった際、流出してしまうのを防ぐ等の配慮が
必要となり、このため、このような潜熱蓄熱材は、通常
金属や樹脂等でできた容器中に納めなければならなかっ
た。これに対し、ポリエチレンと潜熱蓄熱材であるパラ
フィンを混合することで、パラフィンをポリエチレン中
に含浸させると、パラフィン溶融時でも液状にならず固
体として取り扱える。特開昭59−170180号公報
ではポリエチレンとして超高分子量ポリエチレン、特開
昭62−187782号公報では架橋された高密度ポリ
エチレンが使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の油性物質担
持体では、パラフィンなどの油性物質の染みだしがある
という問題があった。そこで、この発明は油性物質の染
みだしを少なくした油性物質担持体およびその製造方法
を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明は、0.925g/cm3 より小さい密度を
有するエチレン−αオレフィン共重合体A(以下、「共
重合体A」と言う)からなる基質に油性物質が分散した
状態で含まれている油性物質担持体を提供する。
【0006】上記課題を解決するために、この発明は、
さらに、共重合体Aと油性物質を溶融混合して油性物質
担持体を得る方法を提供する。高温にしたときに油性物
質担持体の形状を保ち強度を高めるという点から、共重
合体A;ならびに、共重合体Aよりも大きい密度を有す
るエチレン−αオレフィン共重合体B(以下、「共重合
体B」と言う)、中密度ポリエチレンおよび高密度ポリ
エチレンのうちの少なくとも1つからなる基質に油性物
質が分散した状態で含まれていてもよい。この発明の製
造方法においては、共重合体A;共重合体B、中密度ポ
リエチレンおよび高密度ポリエチレンのうちの少なくと
も1つ;ならびに、油性物質を溶融混合するようにして
もよい。
【0007】この発明の油性物質担持体は、上記2種の
基質に油性物質が分散した状態で含まれているもの(た
とえば溶融混合物)中に無機フィラーが分散されていて
もよい。この発明で用いる共重合体Aの密度が0.92
5g/cm3 以上だと、エチレン−αオレフィン共重合体
であっても、油性物質の染みだしを少なくするのが難し
い。共重合体Aの密度が0.89g/cm3 より小さい
と、油性物質が液体時に透明性を有することが可能であ
る。
【0008】この発明で用いる共重合体Bは、共重合体
Aよりも大きい密度を有するものである。密度が共重合
体Aよりも小さいと、形状を保つ効果が増加できないこ
とがある。共重合体Aの密度が0.90g/cm3 より小
さい場合、結晶性が少なくなるため強度および形状保持
のために共重合体Bの添加は特に効果的である。共重合
体Bの密度は望ましくは0.910g/cm3 以上であ
る。
【0009】前記エチレン−αオレフィン共重合体とし
ては、たとえば、エチレンと、プロピレン、ブテン−
1、ペンタン、ヘキセン−1、4−メチルペンテン−
1、オクテン−1などのαオレフィンとをαオレフィン
が数モル%程度の割合で共重合させたものが挙げられる
が、これに限定するものではない。この発明で用いる中
密度ポリエチレンおよび高密度ポリエチレンは、JIS
−K6760で規定されているものが挙げられる。JI
S−K6760の規定では、中密度ポリエチレンは、密
度(g/cm3 )0.930以上0.942未満であり、
高密度ポリチエンは、密度(g/cm3 )0.942以上
である。中密度ポリエチレンおよび高密度ポリエチレン
の代わりに高圧法低密度ポリエチレンを用いると油性物
質担持体の形状が保てない。
【0010】この発明で用いる油性物質は、エチレン−
αオレフィン共重合体、中密度ポリエチレンおよび高密
度ポリエチレンと相溶性を有するものが望ましく、その
具体例としては、たとえば、ハイドロカーボン(パラフ
ィン、パラフィンワックス)、脂肪酸および脂肪酸エス
テル(以下では、これら2者を「脂肪酸類」と言うこと
がある)から選ばれた少なくとも1つが挙げられる。
【0011】油性物質が結晶性を有する場合、蓄熱体と
して有用であり、たとえば、蓄熱体の持つ蓄熱および/
または放熱の温度などに応じて適宜の融点(または凝固
点)を持つものが選択されて使用される。油性物質の融
点は、配合するエチレン−αオレフィン共重合体、中密
度ポリエチレンまたは高密度ポリエチレンの少なくとも
1つの融点以下である。
【0012】この発明では、上記樹脂(共重合体A;ま
たは、共重合体A、B、中密度ポリエチレンと高密度ポ
リエチレン)と油性物質との混合比率は、油性物質担持
体の用途などに応じて適宜設定され特に限定はないが、
たとえば、油性物質担持能力の確保の点からは、樹脂が
10重量部以上であることが好ましい。ただし、樹脂と
油性物質の合計は、100重量部とする。蓄熱体として
使用する場合は、蓄熱能の確保および油性物質担持能力
の確保から 樹脂:10〜70重量部、 油性物質:30〜90重量部、とされる。ただし、樹脂
と結晶性有機化合物の合計は100重量部とする。樹脂
の比率が上記範囲を下回ると染みだし量が増大するおそ
れがある。樹脂の比率が上記範囲を上回ると蓄熱量が低
すぎるおそれがある。樹脂として、共重合体A、B、中
密度ポリエチレンと高密度ポリエチレンを用いる場合、
たとえば、共重合体Aは5重量部以上であることが好ま
しい。ただし、共重合体A、共重合体B、中密度ポリエ
チレン、高密度ポリエチレンの合計は10重量部以上と
し、樹脂と油性物質の合計は100重量部とする。蓄熱
体として使用する場合は、 共重合体A:5〜70重量部、 共重合体Bと中密度ポリエチレンと高密度ポリエチレン
の合計:0〜65重量部、とされる。ただし、共重合体
A、共重合体B、中密度ポリエチレンおよび高密度ポリ
エチレンの合計は10〜70重量部とする。共重合体A
の比率が前記範囲を下回ると染みだしが増大するおそれ
がある。共重合体Aの比率がその範囲を上回ると蓄熱量
が低すぎるおそれがある。共重合体Bと中密度ポリエチ
レンと高密度ポリエチレンの合計がその範囲を上回ると
蓄熱量が減少するおそれがある。
【0013】この発明では、油性物質担持体からの染み
だし率をより低くするために、樹脂と油性物質の混合物
中に無機フィラーが分散されているのが望ましい。蓄熱
体として使用する場合は熱伝導率の増加にも寄与する。
無機フィラーとしては、たとえば、金属、金属塩および
カーボンブラックの中から選ばれた少なくとも1つを用
いることができる。これらは、油性物質、エチレン−α
オレフィン共重合体等の樹脂の熱伝導率よりはるかに大
きな熱伝導率を有する。
【0014】無機フィラーの形状は粒状(粉末)、繊維
状、フレーク状、ハニカム状等各種選択でき、限定を受
けるものではない。大きさも特に限定はない。金属塩と
しては、たとえば、金属水酸化物、アルミナ、シリカ、
タルク、クレイ、ベントナイトなどが挙げられる。無機
フィラーとして金属を用いると、他のものに比べて少量
の添加で染み出し率を少なくしたり、熱伝導率の増加を
図ることができる。また、油性物質が融点を有する場
合、融点の上下の温度で相変化にともなう熱膨張・収縮
により、融点以上の温度で熱伝導率を低く、融点以下の
温度で熱伝導率を高くすることができる。
【0015】無機フィラーとして金属水酸化物を用いる
と、油性物質担持体の燃焼性を低くする、すなわち燃え
にくくすることができる。金属水酸化物としては、エチ
レン−αオレフィン共重合体の融点の温度で安定で、さ
らに高温に加熱した際に水を発生させることが必要であ
り、たとえば、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウ
ムなどが用いられる。
【0016】この発明では、上記溶融混合物中に含まれ
ている無機フィラーの混合比率は、染みだし率の程度な
どに応じて適宜設定され特に限定はないが、たとえば、
蓄熱体として使用する場合、樹脂(共重合体A;また
は、共重合体A、Bと中密度ポリエチレンと高密度ポリ
エチレン)と油性物質の合計100重量部に対して、0
〜200重量部とされる。無機フィラーの混合比率がこ
の範囲を上回ると蓄熱量が低すぎるおそれがある。
【0017】樹脂への油性物質の分散は特にやり方に限
定はないが、たとえば、共重合体等樹脂の融点以上の温
度で混練機等で混練することにより行われる。このよう
にすることにより均一な溶融混合物を得ることができ
る。得られた溶融混合物は必要に応じて所望の形状に成
形される。
【0018】
【作用】密度が0.925g/cm3 より小さいエチレン
−αオレフィン共重合体Aからなる基質に油性物質が分
散された状態で含まれていることにより、油性物質担持
体からの油性物質の染みだし量が大幅に低下する。この
共重合体Aよりも大きい密度を有するエチレン−αオレ
フィン共重合体B、中密度ポリエチレンおよび高密度ポ
リエチレンのうち少なくとも1つを用いることにより、
油性物質が液体状の時に油性物質担持体の強度および形
状安定性を高めることができる。
【0019】無機フィラーは、油性物質、エチレン−α
オレフィン共重合体等の樹脂の熱伝導率よりもはるかに
大きな熱伝導率を有する。このため、無機フィラーが溶
融混合物中に分散されていると、油性物質担持体の熱伝
導率が増加する。油性物質担持体が無機フィラーを含ん
でいると、染みだし率がより低くなる。無機フィラーが
金属水酸化物であると、水酸基が熱により分解して水分
を出す反応(たとえば、金属水酸化物が金属酸化物と水
を生成する反応)を生じるため、油性物質担持体の燃焼
性が低くなる。
【0020】油性物質が融点を有するものの場合、無機
フィラーが金属であると、油性物質の融点の上下の温度
で相変化による膨張・収縮により、担持体の熱伝導率を
変化させることができる。密度が0.90g/cm3 より
小さいエチレン−αオレフィン共重合体Aからなる基質
に使用温度で液状の油性物質を含浸させると、弾性を有
する材料が形成でき、たとえば、マットなどとして利用
できる。
【0021】
【実施例】以下に、この発明の具体的な実施例および比
較例を示すが、この発明は下記実施例に限定されない。
下記実施例および比較例で用いた、エチレン−αオレフ
ィン共重合体およびポリエチレンを表1に、油性物質を
表2に示した。表1には、品番、αオレフィンの種類、
密度(試験法JIS−K6760)および融点を示し
た。表2には、品番、種類、化学構造、融点および潜熱
量を示した。
【0022】パラフィン125品は日本精蝋株式会社製
の結晶性アルキルハイドロカーボンである。「6006
M」は昭和電工株式会社製の直鎖状高密度ポリエチレ
ン、「240M」は三井石油化学工業株式会社製の超高
分子量ポリエチレン、「F15」は東ソー株式会社製の
エチレン−αオレフィン共重合体(αオレフィンはブテ
ン−1である)、「F101−1」は住友化学工業株式
会社製の低密度ポリエチレン、「VL100」は住友化
学工業株式会社製のエチレン−αオレフィン共重合体
(αオレフィンはブテン−1である)、「EUL13
0」は住友化学工業株式会社製のエチレン−αオレフィ
ン共重合体(αオレフィンはブテン−1である)、「H
F44X」は三菱油化株式会社製のシラン変性架橋ポリ
エチレン(ゲル分率40wt%)、「タフマーP068
0」は三井石油化学工業株式会社製のエチレン−αオレ
フィン共重合体(αオレフィンはプロピレンである)、
「タフマーA4085」は三井石油化学工業株式会社製
のエチレン−αオレフィン共重合体(αオレフィンはブ
テン−1である)、「ZF150−1」は東ソー株式会
社製のエチレン−αオレフィン共重合体(αオレフィン
はヘキセン−1である)である。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】−実施例1〜4および比較例1〜4− 表3に示すポリエチレンおよびエチレン−αオレフィン
共重合体をそれぞれニーダー(入江商会株式会社の製
品、PBV−0.1H)で140℃に加熱しながら混練
し、パラフィン125品(日本精蝋株式会社製)を徐々
に添加することで表3に示す所定の混合比率の均一な油
性物質担持体を作製した。混練は、最終のパラフィン添
加後、20分間継続した。混練した油性物質担持体は、
冷却速度1℃/分で冷却を行った後、ペレット状(直径
1mm、長さ2mm)に成形した。
【0026】−比較例5− 架橋高密度ポリエチレンとして、シラン変性架橋ポリエ
チレン「HF44X」(三菱油化株式会社製:ゲル分率
40wt%)を用いた。このシラン変性架橋ポリエチレン
にパラフィン125品(日本精蝋株式会社製)を含浸さ
せた油性物質担持体を作製するため、シラン変性架橋ポ
リエチレンのペレットを約140℃に熱したパラフィン
中に漬け、60分間後に取り出した。シラン変性架橋ポ
リエチレンはパラフィンが含浸されて膨潤し、パラフィ
ン約70wt%、シラン変性架橋ポリエチレン約30wt%
の成分比を有する油性物質担持体(直径2mm、長さ2m
m)が作製できた。
【0027】以上により作製した油性物質担持体を図1
に示す温度条件の雰囲気中で200サイクルの寒熱試験
を行った。試験後、油性物質担持体を取り出し、パラフ
ィン125品の融点以上の温度(80℃)で油性物質担
持体の周囲に染みだしたパラフィンを拭き取り、減少し
た重量から染み出し率を計測した。ここでの染み出し率
は、(油性物質担持体の重量減少量/初期の油性物質含
有量)×100(%)の関係式で求めた。結果を表3に
示した。
【0028】
【表3】
【0029】ペレットを作製する段階で、長鎖分岐を有
する高圧法低密度ポリエチレンF101−1はパラフィ
ンにより結晶化を阻害され、ペレット化することができ
ず、崩れてしまった。また、超高分子量ポリエチレン2
40M30wt%とパラフィン70wt%を混合した場合、
超高分子量ポリエチレンの溶融粘度が大きいため、通常
のニーダーでは混合ができず、ペレット化には至らなか
った。表3の結果から明らかなように、エチレン−αオ
レフィン共重合体の密度が0.925g/cm3 より小さ
くなるとパラフィンの染み出し率が大きく低下する。パ
ラフィンの含有量が70wt%のもので比較すると、VL
100およびEUL130といった密度の値が0.92
5より小さいエチレン−αオレフィン共重合体を使用し
た油性物質担持体からの染み出し率がそれぞれ2%と
0.6%であるのに対し、密度0.925以上のエチレ
ン−αオレフィン共重合体およびポリエチレンを使用し
た場合は8〜13%の染み出しが生じた。パラフィンの
含有量を80wt%に増やした場合でも、VL100およ
びEUL130を使用した油性物質担持体からの染み出
し率がそれぞれ7%と1%であり、密度0.925以上
の樹脂にパラフィンを含有量70wt%使用した場合より
も染み出しは少なく、同一含有量のパラフィンを混合し
たポリエチレン240Mの場合の染み出し率21%と比
較すると大幅に染み出しが低減していることが明らかで
ある。
【0030】VL100を30wt%配合した油性物質担
持体(実施例2)について、図2に、雰囲気温度を20
℃から80℃まで変化させた場合の油性物質担持体の温
度変化を示す。図2にみるように、この発明の油性物質
担持体は、含有している油性物質(パラフィン125
品)と同じ融点(約52℃)を有しており、パラフィン
とエチレン−αオレフィン共重合体を混合することで、
パラフィンの有する蓄熱作用が変化しないことを示して
いる。このことは、DSC(示差走査熱量計)によって
も同様に確認している。その他の樹脂を配合した油性物
質担持体についても同様にパラフィンの蓄熱作用は変化
していないことを確認しており、蓄熱体として有用であ
る。
【0031】−実施例5〜14および比較例6〜11− 表4に示すエチレン−αオレフィン共重合体またはポリ
エチレンをニーダー(入江商会株式会社、PBV−0.
1H)で140℃に加熱しながら混練し、表4に示す油
性物質を徐々に添加することで表4に示す所定の混合比
率の均一な油性物質担持体を作製した。混練は、最終の
油性物質添加後20分間継続した。混練した油性物質担
持体は、140℃でボード状(200mm×200mm×1
5mm)に成形し、冷却速度1℃/分で冷却を行った。各
油性物質担持体に関しては、DSCにより油性物質の有
する蓄熱性能が保持されており、蓄熱体として有用であ
ることを確認している。
【0032】
【表4】
【0033】なお、実施例12で用いたエチレン−αオ
レフィン共重合体の密度が0.87g/cm3 と低いた
め、結晶性が低く、透明性を有する。このため、実施例
12で得られた油性物質担持体もステアリン酸ブチルの
融点以上では透明性を有し、柔らかく、弾性を示した。
実施例12で得られた油性物質担持体はまた染みだし率
測定時に変形が生じた。
【0034】なお、実施例5,6で用いたエチレン−α
オレフィン共重合体は密度が0.88g/cm3 よりも低
いため、結晶性が低く、透明性を有する。このため、実
施例5,6で得られた油性物質担持体もパラフィンの融
点以上では透明性を有し、柔らかく、弾性を示した。実
施例5〜7で得られた油性物質担持体は染みだし率測定
時に変形が生じた。
【0035】高圧法低密度ポリエチレンF101−1を
用いた比較例9では、成形時に形状をなさず崩れたた
め、以後の実験はできなかった。上記実施例5〜14お
よび比較例6〜11で作製したボード状油性物質担持体
について、図3(実施例5〜9では図4)に示す温度条
件の雰囲気中で200サイクルの寒熱試験を行った。試
験後、油性物質担持体を取り出し、油性物質の融点以上
の温度(80℃)で油性物質担持体の周囲に染み出した
油性物質を拭き取り、減少した重量から染み出し率を計
測した。ここでの染み出し率は、(油性物質担持体の重
量減少量/初期の油性物質含有量)×100(%)の関
係式で求めた。結果を表5に示す。
【0036】
【表5】
【0037】表5の結果から明らかなように密度が0.
925g/cm3 よりも小さいエチレン−αオレフィン共
重合体と油性物質を混合することで染み出し率が大きく
低下している。 −実施例15〜22および比較例12,13− 表6に示すエチレン−αオレフィン共重合体およびポリ
エチレンをニーダー(入江商会株式会社、PBV−0.
1H)で140℃に加熱しながら混練し、表6に示す油
性物質を徐々に添加することで表6に示す所定の混合比
率の均一な油性物質担持体を作製した。混練は、最終の
油性物質添加後20分間継続した。混練した油性物質担
持体は、140℃でボード状(200mm×200mm×1
5mm)に成形し、冷却速度1℃/分で冷却を行った。各
油性物質担持体に関しては、DSCにより油性物質の有
する蓄熱性能が保持されていることを確認している。
【0038】
【表6】
【0039】上記実施例15〜22および比較例12,
13で作製したボード状油性物質担持体について、図4
に示す温度条件の雰囲気中で200サイクルの寒熱試験
を行った。試験後、油性物質担持体を取り出し、油性物
質の融点以上の温度(80℃)で油性物質担持体の周囲
に染み出した油性物質を拭き取り、減少した重量から染
み出し率を計測した。ここでの染み出し率は、(油性物
質担持体の重量減少量/初期の油性物質含有量)×10
0(%)の関係式で求めた。結果を表7に示す。
【0040】
【表7】
【0041】上記実施例5,6,12の結果から明らか
なように密度が0.89g/cm3 より小さいエチレン−
αオレフィン共重合体と油性物質の混合品は、試験中に
変形してしまった。高密度ポリエチレンの代わりに低密
度ポリエチレンを使用した比較例12も変形が生じた。
これに対し、前記エチレン−αオレフィン共重合体Aの
密度より高い密度のエチレン−αオレフィン共重合体B
および/または高密度ポリエチレンを加えた実施例15
〜22は、変形がなく、密度0.88g/cm3 よりも大
きいエチレン−αオレフィン共重合体と油性物質の溶融
混合品(実施例2,4,10)と比較して染みだし量が
減少した。この発明の油性物質担持体は、添加されてい
る、密度の高いエチレン−αオレフィン共重合体または
高密度ポリエチレンの融点近傍まで形状が安定なことが
確かめられている。
【0042】以下では、溶融混合物中に無機フィラーが
分散されている油性物質担持体の実施例を説明する。使
用した無機フィラーは次のとおりであった。フレーク状
アルミニウム(1mm×1.2mm×0.03mm)、アルミ
ニウム粉末(200メッシュ通過品)、銅粉末(200
メッシュ通過品)、ステンレス繊維(φ0.06mm×1
5mm)、アルミナ(住友化学工業株式会社製「C−3
1」)、シリカ(日本シリカ株式会社製「ニップシール
SS−15」)、カーボンブラック(三菱化成株式会社
製「MA600」)、タルク(日本タルク株式会社製
「TALC−S」)、クレイ(フジライト工業株式会社
製)、ベントナイト(株式会社豊順洋行製「穂高印30
0メッシュ」、水酸化アルミニウム(住友化学工業株式
会社製「C35」)、水酸化マグネシウム(協和化学工
業株式会社製「キスマ5A」)。
【0043】−実施例23〜36− 表8,9に示すエチレン−αオレフィン共重合体をニー
ダー(入江商会株式会社、PBV−0.1H)で140
℃に加熱しながら混練し、表8,9に示す油性物質と無
機フィラーを徐々に添加することで表8,9に示す所定
の混合比率の均一な油性物質担持体を作製した。混練
は、最終の油性物質および無機フィラー添加後20分間
継続した。混練した油性物質担持体は、140℃でボー
ド状(200mm×200mm×15mm)に成形し、冷却速
度1℃/分で冷却を行った。各油性物質担持体に関して
は、DSCにより油性物質の有する蓄熱性能が保持され
ていることを確認している。
【0044】
【表8】
【0045】
【表9】
【0046】上記実施例23〜36で作製したボード状
油性物質担持体と実施例2,4,10の配合で同様に作
製したボード状油性物質担持体について、図4に示す温
度条件の雰囲気中で200サイクルの寒熱試験を行っ
た。試験後、油性物質担持体を取り出し、油性物質の融
点以上の温度(80℃)で油性物質担持体の周囲に染み
出した油性物質を拭き取り、減少した重量から染み出し
率を計測した。ここでの染み出し率は、(油性物質担持
体の重量減少量/初期の油性物質含有量)×100
(%)の関係式で求めた。ボード状油性物質担持体につ
いて、熱伝導率を熱流計法で計測した。これらの結果を
表10に示す。熱流計法の計測条件1として、ボードの
両面をそれぞれ5℃と20℃の油性物質の融点以下の温
度に維持して熱流の計測を行った。計測条件2として
は、ボードの両面をそれぞれ55℃と70℃の油性物質
の融点以上の温度に維持して熱流の計測を行った。
【0047】
【表10】
【0048】表10の結果から明らかなように少量の無
機フィラーの混入により、染み出し率が大きく低下して
いる。熱伝導率も少量の無機フィラーの混入により増加
しており、フレーク状アルミニウムの場合10部加える
と添加していない油性物質担持体に比べて熱伝導率が約
2倍となった。また、金属を加えた場合、油性物質の融
点の上下の温度での測定で熱伝導率が大きく変化した。
油性物質担持体を蓄熱体として用いる場合、熱伝導率が
増加できることは、蓄熱放熱効率の増加に有用である。
また、融点以上の温度で熱伝導率が小さくなり、融点以
下の温度で大きくなることは、従来の蓄熱体の放熱量が
高温で大きくなり、低温になると小さくなるという欠点
を減じるものである。
【0049】−実施例37〜46− 表11に示すエチレン−αオレフィン共重合体をニーダ
ー(入江商会株式会社、PBV−0.1H)で140℃
に加熱しながら混練し、表11に示す油性物質と無機フ
ィラーを徐々に添加することで表11に示す所定の混合
比率の均一な油性物質担持体を作製した。混練は、最終
の油性物質および無機フィラー添加後20分間継続し
た。混練した油性物質担持体は、140℃でボード状
(200mm×200mm×15mm)および棒状(20mm×
10mm×200mm)に成形し、冷却速度1℃/分で冷却
を行った。各油性物質担持体に関しては、DSCにより
油性物質の有する蓄熱性能が保持されていることを確認
している。
【0050】
【表11】
【0051】上記実施例37〜46で作製したボード状
油性物質担持体について、図4に示す温度条件の雰囲気
中で200サイクルの寒熱試験を行った。試験後、油性
物質担持体を取り出し、油性物質の融点以上の温度(8
0℃)で油性物質担持体の周囲に染み出した油性物質を
拭き取り、減少した重量から染み出し率を計測した。こ
こでの染み出し率は、(油性物質担持体の重量減少量/
初期の油性物質含有量)×100(%)の関係式で求め
た。ボード状油性物質担持体について、熱伝導率を熱流
計法で計測した。棒状油性物質担持体について、端面よ
りガスバーナーの炎に一定時間かざしたのち燃焼性を調
べる実験を行った。これらの結果を表12に示す。
【0052】
【表12】
【0053】表12の結果から明らかなように無機フィ
ラーの混入により、染み出し率が低下しており配合によ
って大きく低下している。熱伝導率は無機フィラーの混
入により増加しており、水酸化アルミニウムの場合10
0部加えると添加していない油性物質担持体(実施例
4)に比べて熱伝導率が約2倍となった。金属水酸化物
を入れない試料(実施例4)は5秒間炎にかざすと燃焼
を始めた。エチレン−αオレフィン共重合体30重量部
と油性物質70重量部と金属水酸化物100重量部の組
成の同一形状の試料では、ガスバーナーの炎に15秒間
かざしても自己消火性を示し、20秒間かざすと燃焼を
始めた。エチレン−αオレフィン共重合体30重量部と
油性物質70重量部と金属水酸化物150重量部の組成
の同一形状の試料では、ガスバーナーの炎に20秒間か
ざしても自己消火性を示し、30秒間かざすと燃焼を始
めた。このように、金属水酸化物により燃焼性が減少す
る(燃焼しにくくなる)ことが確認できた。
【0054】−実施例47〜55− 表13に示すエチレン−αオレフィン共重合体とポリエ
チレンをニーダー(入江商会株式会社、PBV−0.1
H)で140℃に加熱しながら混練し、表13に示す油
性物質と無機フィラーを徐々に添加することで表13に
示す所定の混合比率の均一な油性物質担持体を作製し
た。混練は、最終の油性物質および無機フィラー添加後
20分間継続した。混練した油性物質担持体は、140
℃でボード状(200mm×200mm×15mm)に成形
し、冷却速度1℃/分で冷却を行った。実施例47、4
8と55では、別に棒状(20mm×10mm×200mm)
にも成形して同様に冷却した。各油性物質担持体に関し
ては、DSCにより油性物質の有する蓄熱性能が保持さ
れていることを確認している。
【0055】
【表13】
【0056】上記実施例47〜55で作製したボード状
油性物質担持体について、図4に示す温度条件の雰囲気
中で200サイクルの寒熱試験を行った。試験後、油性
物質担持体を取り出し、油性物質の融点以上の温度(8
0℃)で油性物質担持体の周囲に染み出した油性物質を
拭き取り、減少した重量から染み出し率を計測した。こ
こでの染み出し率は、(油性物質担持体の重量減少量/
初期の油性物質含有量)×100(%)の関係式で求め
た。ボード状油性物質担持体について、熱伝導率を熱流
計法で計測した。これらの結果を表14に示した。
【0057】
【表14】
【0058】表14の結果から明らかなように無機フィ
ラーの混入により、染み出し率が低下している。熱伝導
率も無機フィラーの混入により増加している。棒状油性
物質担持体について、端面よりガスバーナーの炎に一定
時間かざしたのち燃焼性を調べる実験を行った。その結
果、水酸化アルミニウム60部を加えた油性物質担持体
は、ガスバーナーの炎に5秒間かざしても自己消火性を
示し、水酸化アルミニウム150部を加えた油性物質担
持体は、20秒間かざしても自己消火性を示した。
【0059】
【発明の効果】この発明によれば、密度0.925g/
cm3 より小さいエチレン−αオレフィン共重合体Aから
なる基質に油性物質を担持させることで、液状の油性物
質を固体状にでき、かつ、油性物質の染みだしの非常に
少ない油性物質担持体が作製できる。
【0060】前記エチレン−αオレフィン共重合体A
と、これより大きい密度を有するエチレン−αオレフィ
ン共重合体B、中密度ポリエチレンおよび高密度ポリエ
チレンのうちの少なくとも1つとを併用すると、高温に
したときの形状保持性を有し、強度の増した油性物質担
持体が得られる。溶融混合物中に無機フィラーが分散さ
れていると、染み出しをより少なくし、油性物質担持体
の熱伝導率をより大きくすることができる。
【0061】無機フィラーが金属であると、油性物質の
融点以上で熱伝導率を低下させ、融点以下で増加させる
ことができる。無機フィラーが金属水酸化物であると、
染み出しの減少と熱伝導率の向上効果に加えて、燃焼性
の低下をはかることができる。油性物質が基質となるエ
チレン−αオレフィン共重合体または高密度ポリエチレ
ンの少なくとも1つの融点より低い温度に融点を有する
場合、蓄熱体として有用である。
【0062】密度0.89g/cm3 より小さいエチレン
−αオレフィン共重合体Aからなる基質に液状の油性物
質を担持させると、柔らかく、弾性を有し、油性物質の
染みだしのほとんどない弾性体が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】寒熱試験条件の説明図であるグラフである。
【図2】この発明の1実施例の蓄熱効果の測定結果を表
すグラフである。
【図3】寒熱試験条件の説明図であるグラフである。
【図4】寒熱試験条件の説明図であるグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丸尾 勝彦 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (72)発明者 鶴来 充啓 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09K 5/00 - 5/06 F28D 20/00 F28F 23/02 WPI/L(QUESTEL)

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 0.925g/cm3 より小さい密度を有
    するエチレン−αオレフィン共重合体Aからなる基質に
    油性物質が分散した状態で含まれている油性物質担持
    体。
  2. 【請求項2】 0.925g/cm3 より小さい密度を有
    するエチレン−αオレフィン共重合体A、ならびに、前
    記エチレン−αオレフィン共重合体Aより大きい密度を
    有するエチレン−αオレフィン共重合体B、中密度ポリ
    エチレンおよび高密度ポリエチレンのうち少なくとも1
    つからなる基質に油性物質が分散した状態で含まれてい
    る油性物質担持体。
  3. 【請求項3】 無機フィラーが分散した状態で含まれて
    いる請求項1または2記載の油性物質担持体。
  4. 【請求項4】 無機フィラーが金属である請求項3記載
    の油性物質担持体。
  5. 【請求項5】 無機フィラーが金属水酸化物である請求
    項3記載の油性物質担持体。
  6. 【請求項6】 油性物質がエチレン−αオレフィン共重
    合体A、エチレン−αオレフィン共重合体B、中密度ポ
    リエチレンおよび高密度ポリエチレンと相溶性を示す請
    求項1から5までのいずれかに記載の油性物質担持体。
  7. 【請求項7】 油性物質が基質となるエチレン−αオレ
    フィン共重合体A、エチレン−αオレフィン共重合体
    B、中密度ポリエチレンおよび高密度ポリエチレンのう
    ち少なくとも1つの融点より低い融点を有する請求項6
    記載の油性物質担持体。
  8. 【請求項8】 0.90g/cm3 より小さい密度を有す
    るエチレン−αオレフィン共重合体からなる基質に液状
    の油性物質が担持されてなる請求項1記載の油性物質担
    持体。
  9. 【請求項9】 0.925g/cm3 より小さい密度を有
    するエチレン−αオレフィン共重合体Aと油性物質を溶
    融混合する油性物質担持体の製造方法。
  10. 【請求項10】 0.925g/cm3 より小さい密度を
    有するエチレン−αオレフィン共重合体A;前記エチレ
    ン−αオレフィン共重合体Aより大きい密度を有するエ
    チレン−αオレフィン共重合体B、中密度ポリエチレン
    および高密度ポリエチレンのうち少なくとも1つ;なら
    びに、油性物質を溶融混合する油性物質担持体の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 溶融混合時に無機フィラーも混合する
    請求項9または10記載の油性物質担持体の製造方法。
  12. 【請求項12】 0.90g/cm3 より小さい密度を有
    するエチレン−αオレフィン共重合体と液状の油性物質
    を溶融混合する油性物質担持体の製造方法。
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