JP2825389B2 - Fm受信機 - Google Patents

Fm受信機

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JP2825389B2
JP2825389B2 JP4052451A JP5245192A JP2825389B2 JP 2825389 B2 JP2825389 B2 JP 2825389B2 JP 4052451 A JP4052451 A JP 4052451A JP 5245192 A JP5245192 A JP 5245192A JP 2825389 B2 JP2825389 B2 JP 2825389B2
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03GCONTROL OF AMPLIFICATION
    • H03G5/00Tone control or bandwidth control in amplifiers
    • H03G5/16Automatic control
    • H03G5/24Automatic control in frequency-selective amplifiers

Landscapes

  • Noise Elimination (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は隣接妨害を防止する機
能を備えたFM受信機に係り、特に車載用のFM受信機
に関する。
【0002】
【従来の技術】FM受信機、特に車載用のFM受信機で
は、隣接波による妨害が発生することが知られている。
このような隣接妨害が発生した場合には、IF段の帯域
を決定しているセラミックフィルタ等の周波数帯域を広
帯域から狭帯域に切替えることが従来から行われてい
る。このような帯域切替は、希望信号受信系とは別系統
の隣接妨害検出機能によって得られた情報によりなされ
ているが、今後はコストダウン等のために希望信号受信
系そのものを利用して隣接妨害を検出し、制御する自己
検出型のものが主流になると考えられる。
【0003】図12及び図13はそれぞれ、隣接妨害自
己検出型の従来のFM受信機のブロック図である。
【0004】図12の受信機は、アンテナ11、フロン
トエンド部(FE)12、広帯域IF(中間周波)増幅
部13、狭帯域IF増幅部14、上記広帯域IF増幅部
13及び狭帯域IF増幅部14の出力を切替えるスイッ
チ部15、上記スイッチ部15の出力をFM検波するF
M検波部16及びフロントエンド部12の出力から隣接
妨害を検出して上記スイッチ部15の切替制御を行う隣
接妨害検出部30とから構成されている。
【0005】上記隣接妨害検出部30は、希望周波数よ
りも所定値だけ高い周波数に妨害波が存在しているか否
かを検出する+離調隣接妨害検出部31と、同じく所定
値だけ低い周波数に妨害波が存在しているか否かを検出
する−離調隣接妨害検出部32と、両隣接妨害検出部3
1、32の出力を加算する加算部33とから構成されて
いる。
【0006】図13の受信機は、アンテナ11、フロン
トエンド部12、広帯域IF増幅部13、狭帯域IF増
幅部14、スイッチ部15、FM検波部16の他に、F
M検波部16の出力信号を用いて隣接妨害を検出する隣
接妨害検出部34とから構成されており、隣接妨害検出
部34の出力で上記スイッチ部15の切替制御が行われ
る。
【0007】ところで、図12に示す従来のFM受信機
では、隣接妨害検出部30の構成が複雑になり製造コス
トが高価となる欠点がある。また、図13に示す従来の
FM受信機では図12のような隣接妨害検出部30を設
ける必要がないため、価格は安価にすることができる。
しかし、隣接妨害が検出され、広帯域IF増幅部13か
ら狭帯域IF増幅部14に切替えられた途端に、隣接妨
害があたかも消失したものと誤認されて再び広帯域IF
増幅部13に切替えられ、この切替え動作が繰返し行わ
れる。この結果、図13のものでは図14の波形図に示
すように、スイッチ部15における切替え動作による異
音(主に隣接妨害によるノイズと切替えノイズ)が頻繁
に発生し、非常に耳障りとなる。なお、図14中に示す
スイッチ部15における切替え周期T1はIF帯域切替
えのループゲインと等価容量に応じた時間であり、一般
的には可聴帯域内の周期となり、耳障りで実用には耐え
ない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように隣接妨害を
防止する機能を備えた従来のFM受信機では構成が複雑
で高価となる欠点があり、また、価格が安価なものでは
隣接妨害が検出されたときにIF帯域の切替えが頻繁に
繰り返され、耳障りな異音が発生するという欠点があ
る。
【0009】この発明は上記のような事情を考慮してな
されたものであり、その目的は安価に製造でき、かつI
F帯域の切替えによる耳障りな異音の発生が軽減でき、
本来の隣接妨害によるノイズを効果的に除去することが
できるFM受信機を提供することである。
【0010】
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明のFM受信機
は、FMフロントエンド部と、上記FMフロントエンド
部の出力を受ける第1のIF帯域増幅部と、上記FMフ
ロントエンド部の出力を受け、上記第1のIF帯域増幅
部よりも狭帯域の第2のIF帯域増幅部と、上記第1の
IF帯域増幅部の出力に所定の比率を乗じたものと上記
第2のIF帯域増幅部の出力に所定の比率を乗じたもの
とを加算して出力するシェアリング部と、上記シェアリ
ング部の出力をFM検波するFM検波部と、上記FM検
波部の出力を受け、上記FM検波部の出力に隣接妨害が
生じていることを検出する隣接妨害検出部と、上記隣接
妨害検出部で隣接妨害が生じていることが検出された際
に上記シェアリング部で、実質的に第2のIF帯域増幅
部の出力のみを所定期間中上記FM検波部に出力するよ
うに制御する第1の制御部と、予め設定されたしきい値
以上のFM検波出力が上記FM検波部で得られた際には
上記第1の制御部による制御にかかわらずに上記シェア
リング部で、実質的に第1のIF帯域増幅部の出力のみ
を上記FM検波部に出力するように制御する第2の制御
部とから構成されている。
【0012】
【0013】
【0014】
【作用】この発明のFM受信機では、隣接妨害検出部で
隣接妨害が生じていることが検出された際には、第1の
制御部により、シェアリング部で実質的に第2のIF帯
域増幅部の出力のみを所定期間中FM検波部に出力する
ように制御され、予め設定されたしきい値以上のFM検
波出力がFM検波部で得られた際には、第2の制御部に
より、第1の制御部による制御にかかわらずにシェアリ
ング部で、実質的に第1のIF帯域増幅部の出力のみを
FM検波部に出力するように制御される。
【0015】
【0016】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明を実施例によ
り説明する。図1はこの発明の途中で考えられたFM受
信機のブロック図である。なお図1において従来と対応
する箇所には同じ符号を付して説明を行う。図におい
て、11はアンテナ、12はフロントエンド部(F
E)、13はこのフロントエンド部12の出力が供給され
る広帯域IF(中間周波)増幅部、14は同じく狭帯域
IF増幅部、15は上記広帯域IF増幅部13及び狭帯
域IF増幅部14の出力を切替えるスイッチ部、16は
このスイッチ部15を通じて供給される広帯域IF増幅
部13もしくは狭帯域IF増幅部14の出力をFM検波
するFM検波部である。
【0017】また、17は上記FM検波部16の検波出
力を用いて隣接妨害を検出する隣接妨害検出部であり、
この隣接妨害検出部17の出力はタイマ部18に供給さ
れる。さらにこのタイマ部18の出力は上記スイッチ部
15に切替制御信号として供給される。
【0018】上記隣接妨害検出部17はFM検波出力が
どの程度隣接妨害を受けているかを検出するものであ
り、妨害の程度を検出する手段として例えばFM検波出
力のノイズ等を検出している。すなわち、隣接妨害はF
M受信機のFM検波周波数帯域内に希望波と共に隣接波
も存在してしまうような局間周波数にあるとき発生する
が、その時のFM検波出力には正規の希望波を検波した
出力信号と、隣接波を検波した出力信号及び希望波と隣
接波それぞれの中心周波数の差分に相当する周波数を中
心としたランダムな出力信号(以下、これをビートと称
す)の3種類が存在する。そして、上記隣接妨害検出部
17はこのビートをハイパス・フィルタ(HPF)もし
くはバンドパス・フィルタ(BPF)等により抽出し、
検波した後、隣接妨害検出のために使用している。
【0019】上記構成でなるFM受信機において、いま
スイッチ部15で広帯域IF増幅部13の出力に切替え
られている状態のときに、隣接妨害検出部17で隣接妨
害が検出されると、タイマ部18を介してスイッチ部1
5に切替制御信号が送られ、スイッチ部15で狭帯域I
F増幅部14の出力に切替えられる。
【0020】一方、タイマ部18では隣接妨害検出の時
点から計時が開始され、予め設定された時間の計時が完
了すると、再びスイッチ部15に切替制御信号が送ら
れ、スイッチ部15では今度は広帯域IF増幅部13の
出力に切替えられる。この時点で再び隣接妨害が検出さ
れると、上記と同様にスイッチ部15で狭帯域IF増幅
部14の出力に切替えられ、かつタイマ部18で計時が
開始される。スイッチ部15で広帯域IF増幅部13の
出力に切替えられた直後に、隣接妨害が検出された場合
は、上記のような動作が繰り返し行われる。
【0021】そして、スイッチ部15で広帯域IF増幅
部13の出力に切替えられた直後に、隣接妨害が検出さ
れなければ、その後は広帯域IF増幅部13の出力がF
M検波部16に供給され続ける。
【0022】上記図1のFM受信機によれば、隣接妨害
を発生させている隣接波が検出され、IF帯域が広帯域
から狭帯域に切替えられた時点からタイマ設定時間が経
過するまでは再び狭帯域に切替えられることがない。こ
の結果、図2の波形図に示すように、タイマ設定時間を
ある程度長く設定することにより、IF帯域の切替えに
よる耳障りな異音の発生回数が軽減できる。また、本来
の隣接妨害によるノイズが生じるのはタイマ15の設定
時間T2毎であり、この発生回数も従来よりも大幅に削
減することができ、耳障り感が激減する。なお、図2中
のv1はIF帯域切替によって生じるノイズであり、v
2は隣接妨害によるノイズである。
【0023】また、上記図1のFM受信機では前記図1
2に示すような複雑な構成の隣接妨害検出部を設ける必
要がないので、製造価格を安価にすることができる。
【0024】なお、上記タイマ設定時間T2は種々の条
件によって決定されるべきであるが、例えば約1秒程度
に設定される。また、その設定方法としては、マイクロ
コンピュータ等の活用により、FM受信機の仕向地毎に
変更すればよい。
【0025】図3はこの発明の途中で考えられた図1と
は異なるFM受信機のブロック図である。この図3のF
M受信機が上記図1のものと異なっている点は、前記ス
イッチ部15の代わりにシェアリング部19を設けた点
と、前記タイマ部18の出力が前記隣接妨害検出部17
に供給される点にあり、その他は図1のものと同様であ
る。
【0026】この図3のFM受信機において、シェアリ
ング部19は、隣接妨害検出部17で妨害が検出されて
いなければ広帯域IF増幅部13の出力を100%出力
する。また、隣接妨害検出部17で妨害が検出されてか
らタイマ部18が設定時間の計時を完了するまでの期間
は、例えば狭帯域IF増幅部14の出力の100%をF
M検波部16に供給する。従って、妨害が検出されてか
らタイマ部18が設定時間の計時を完了するまでの期間
にFM検波部16に供給されるIF信号は、隣接妨害の
発生していない狭帯域IF増幅部14の出力となり、
1のものと同様に、従来のようなIF帯域の切替えによ
る耳障りな異音の発生が軽減でき、かつ本来の隣接妨害
によるノイズを効果的に除去することができる。
【0027】また、この図3のものでは広帯域IF増幅
部13の出力の割合と狭帯域IF増幅部14の出力の割合
を自由に設定することができる。例えば、隣接妨害が発
生している期間に、シェアリング部19では広帯域IF
増幅部13の出力の一部、例えば10%を狭帯域IF増
幅部14の出力の90%と加算して出力させることが可
能であり、広帯域IF増幅部13の出力の一部をFM検
波部16に供給することによって音質改善等の効果を得
ることができる。
【0028】図4はこの発明の途中で考えられた図1、
図3のFM受信機とは異なるFM受信機のブロック図で
ある。このFM受信機が上記図1に示すものと異なって
いる点は、前記広帯域IF増幅部13、狭帯域IF増幅
部14及びスイッチ部15の代わりに、帯域が可変の可
変帯域IF増幅部20を設けると共に、上記図3のも
と同様に前記タイマ部18の出力を前記隣接妨害検出部
17に供給するようにした点である。
【0029】この図4のFM受信機では、隣接妨害検出
部17で妨害が検出されていなければ、可変帯域IF増
幅部20の帯域が広帯域になり、一方、妨害が検出され
た後は帯域が狭帯域となるように隣接妨害検出部17の
出力で制御される。しかも、図1のものと同様に、可変
帯域IF増幅部20の帯域が広帯域から狭帯域に変化し
てからタイマ設定時間が経過するまでは、タイマ部18
により再び広帯域に変ることがないので、従来のように
IF帯域の変化による耳障りな異音の発生が軽減でき、
かつ本来の隣接妨害によるノイズを効果的に除去するこ
とができる。
【0030】ところで、上記図1、図3及び図4に示し
た各FM受信機における隣接妨害検出部17では、隣接
波が存在することによって発生するビートをハイパス・
フィルタ(HPF)もしくはバンドパス・フィルタ(B
PF)等により抽出し、検波した後、隣接妨害検出のた
めに使用している。このため、隣接妨害が存在しない場
合でも、希望局のFM変調度が高いときはFM受信機自
体の検波出力から発生する高調波歪に応答してしまい、
隣接妨害検出部17で隣接妨害が検出され、例えば図1
回路ではスイッチ部15で狭帯域IF増幅部14の出
力に切替えられてしまうことがある。以下、この点につ
いて説明する。
【0031】図5の(a)は、前記図1の回路におい
て、広帯域IF増幅部13に切替えられている際に隣接
波が存在する場合の利得及び振幅特性を示すものであ
り、横軸は周波数fを、縦軸は利得及び振幅をそれぞれ
示す。図中のfDは希望波の中心周波数、fUは隣接波
の中心周波数であり、四角で囲んだ領域は前記図1の
における広帯域IF増幅部13のIF利得帯域であ
る。また、図5の(b)は図5の(a)の受信状態の時
の振幅特性を示すものであり、図中、Aは希望波のFM
検波出力基本波の振幅、Bは妨害波のFM検波出力基本
波の振幅、A′は希望波のFM検波出力高調波の振幅、
B′は妨害波のFM検波出力高調波の振幅であり、Cは
前記ビート成分の振幅である。同様に、図6の(a)
は、前記図1の において、狭帯域IF増幅部14に
切替えられている際に隣接波が存在する場合の利得及び
振幅特性を示し、図6の(b)は図6の(a)の受信状
態の時の振幅特性を示す。この図5及び図6から明らか
なように、|fD−fU|の周波数帯域におけるビート
成分の振幅Cは、狭帯域IF増幅部14に切替えられて
いるときは存在しなくなる。
【0032】これに対し、図7の(a)は、前記図1の
回路において、隣接波は存在しないが希望局のFM変調
度が高い場合の利得及び振幅特性を示し、図7の(b)
は図7の(a)の受信状態の時の振幅特性を示してい
る。このような受信状態の時は図7の(b)に示すよう
に、|fD−fU|の周波数帯域におけるビート成分の
振幅Cは存在しなくなるが、希望波の高調波の振幅A′
が存在するようになる。従って、この振幅A′がある程
度大きければ前記隣接妨害検出部17で隣接妨害が検出
されてしまう。すなわち、上記図1、図3及び図4に示
した各FM受信機では、隣接妨害が実際には存在しない
にもかかわらず隣接妨害有りと誤判断されてしまう。
【0033】図8はこの発明の途中で考えられたFM受
信機のブロック図であり、上記のように隣接妨害が実際
には存在しないにもかかわらず隣接妨害有りと誤判断さ
れることを防止するような改善を、前記図1の回路に対
して施したものである。
【0034】この図8のFM受信機では、前記図1の回
路に対して新たにFM検波振幅検出部41が追加されて
いる。このFM検波振幅検出部41では予めFM検波出
力のしきい値が設定されており、前記FM検波部16の
FM検波出力をこのしきい値と比較する。そして、予め
設定されたしきい値以上のFM検波出力がFM検波部1
6で得られた際には、FM検波振幅検出部41の制御に
より、前記タイマ部18からは前記広帯域IF増幅部1
3を切替え制御するための切替制御信号が出力される。
【0035】すなわち、この図8の回路では、希望局の
FM変調度が高く、FM検波振幅検出部41で大きなF
M検波出力が得られた場合には、隣接妨害検出部17で
妨害が検出されるされずにかわらず、スイッチ部15は
無条件に広帯域IF増幅部13に切り替えられる。広帯
域IF増幅部13に切り替えられた後は、図9の(a)
の利得特性図に示すように希望波の周波数スペクトラム
のほぼ全域が入るような広帯域のIF増幅部で増幅が行
われるため、図9の(b)の振幅特性図に示すように、
|fD−fU|の周波数帯域における振幅はほとんど0
になり、この結果、IF帯域を広帯域に保つことができ
る。また、希望局のFM変調度が高い場合にIF帯域を
広帯域に保持するため、FM検波出力の高調波歪が減少
し、高品位の受信を行うことができる。
【0036】なお、一般にFM変調度が高いという表現
は変調度が100%を越える場合に用いられる。また、
FMの100%変調度は最小局間周波数の約2倍に設定
するのが各国の標準となっているのが実情であり、従っ
て希望局の隣りの局周波数に100%変調の放送波が存
在する場合には、それだけでいわゆる隣接妨害を受けて
しまうことになる。例えば欧州の場合、最小局間周波数
は50KHz、標準変調度は±40KHzデビエーショ
ン(Deviation )であり、これは約100KHzの帯域
幅に相当している。
【0037】次にこの発明の実施例について説明する。
図10はこの発明の実施例に係るブロック図であり、前
記図3の回路に対して上記図8と同様の改善を施したも
のである。すなわち、この実施例の場合にも新たにFM
検波振幅検出部41が追加されており、予め設定された
しきい値以上のFM検波出力がFM検波部16で得られ
た際には、前記タイマ部18の制御にかかわらず、隣接
妨害検出部17の制御により、シェアリング部19では
広帯域IF増幅部13の出力を100%出力する。すな
わち、シェアリング部19からは実質的に広帯域IF増
幅部13の出力のみが出力される。
【0038】すなわち、この実施例の場合にも、希望局
のFM変調度が高く、FM検波振幅検出部41で大きな
FM検波出力が得られた場合には、隣接妨害検出部17
で妨害が検出されるされずにかわらず、シェアリング部
19では広帯域IF増幅部13の出力を100%出力す
る。
【0039】図11はこの発明の途中で考えられたFM
受信機のブロック図であり、前記図4の回路に対して上
記図8と同様の改善を施したものである。すなわち、こ
図11の回路の場合にも新たにFM検波振幅検出部4
1が追加されており、予め設定されたしきい値以上のF
M検波出力がFM検波部16で得られた際には、前記タ
イマ部18の制御にかかわらず、隣接妨害検出部17の
制御により、可変帯域IF増幅部20の帯域が広帯域に
される。
【0040】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
製造価格が安価で、かつIF帯域の切替えによる耳障り
な異音の発生が軽減でき、本来の隣接妨害によるノイズ
を効果的に除去することができるFM受信機を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の途中で考えられたFM受信機のブロ
ック図。
【図2】図1の回路の波形図。
【図3】この発明の途中で考えられた図1とは異なるF
M受信機のブロック図。
【図4】この発明の途中で考えられた図1、図3とは異
なるFM受信機のブロック図。
【図5】図1の回路を説明するための特性図。
【図6】図1の回路を説明するための特性図。
【図7】図1の回路を説明するための特性図。
【図8】この発明の途中で考えられたFM受信機のブロ
ック図。
【図9】図8の回路を説明するための特性図。
【図10】この発明の実施例のブロック図。
【図11】この発明の途中で考えられたFM受信機のブ
ロック図。
【図12】従来のブロック図。
【図13】従来のブロック図。
【図14】従来の波形図。
【符号の説明】
11…アンテナ、12…フロントエンド部(FE)、1
3…広帯域IF増幅部、14…狭帯域IF増幅部、15
…スイッチ部、16…FM検波部、17…隣接妨害検出
部、18…タイマ部、19…シェアリング部、20…可
変帯域IF増幅部、41…FM検波振幅検出部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 FMフロントエンド部と、 上記FMフロントエンド部の出力を受ける第1のIF帯
    域増幅部と、 上記FMフロントエンド部の出力を受け、上記第1のI
    F帯域増幅部よりも狭帯域の第2のIF帯域増幅部と、 上記第1のIF帯域増幅部の出力に所定の比率を乗じた
    ものと上記第2のIF帯域増幅部の出力に所定の比率を
    乗じたものとを加算して出力するシェアリング部と、 上記シェアリング部の出力をFM検波するFM検波部
    と、上記FM検波部の出力を受け、 上記FM検波部の出力に
    隣接妨害が生じていることを検出する隣接妨害検出部
    と、 上記隣接妨害検出部で隣接妨害が生じていることが検出
    された際に上記シェアリング部で、実質的に第2のIF
    帯域増幅部の出力のみを所定期間中上記FM検波部に出
    力するように制御する第1の制御部と、 予め設定されたしきい値以上のFM検波出力が上記FM
    検波部で得られた際には上記第1の制御部による制御に
    かかわらずに上記シェアリング部で、実質的に第1のI
    F帯域増幅部の出力のみを上記FM検波部に出力するよ
    うに制御する第2の制御部とを具備したことを特徴とす
    るFM受信機。
JP4052451A 1991-11-22 1992-03-11 Fm受信機 Expired - Lifetime JP2825389B2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4052451A JP2825389B2 (ja) 1991-11-22 1992-03-11 Fm受信機
KR1019920021828A KR950012038B1 (ko) 1991-11-22 1992-11-20 Fm수신기
DE69228650T DE69228650T2 (de) 1991-11-22 1992-11-20 FM-Empfänger mit zwei Zwischenfrequenz-Bandpass-Filtern
EP92119801A EP0543396B1 (en) 1991-11-22 1992-11-20 Frequency modulation receiving apparatus having two intermediate-frequency band pass filters
US08/455,034 US5564093A (en) 1991-11-22 1995-05-31 Frequency modulation receiving apparatus having two intermediate-frequency band pass filters

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
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