JP3911267B2 - Fmラジオ受信機 - Google Patents

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Description

本発明は、隣接局による妨害を防止したFMラジオ受信機に関する。
FMラジオにおける隣接局による妨害、いわゆる隣接妨害が従来より大きな問題となっている。
隣接妨害は、FMラジオの帯域制限用フィルタ(通常150kHz〜280kHz)の帯域内に妨害局が存在する場合で、希望信号と妨害信号がともにFM検波器に入力されるため希望局の電界が強い場合にはキャプチャー効果により希望局が受信されるが妨害局が強い場合には妨害局が受信され、双方の大きさがほぼ等しい場合には相互干渉によりFM検波器からは大きなノイズが出力され非常に聞きづらい状況になる。
特に車載用のFMラジオでは希望局と妨害局の強さが時々刻々と変化するためさらに条件は悪くなり、車の走行に合わせて対策を実施する必要がある。
この隣接妨害に対する対策手段は幾とおりか提案されており、代表的な例としては隣接妨害時に中間周波フィルタの帯域幅を通常受信状態の広帯域から隣接妨害を軽減できる狭帯域に切り替える方法がある。
この対策手段は、受信帯域を狭くすることにより隣接妨害局が帯域内にはいらなくなり、隣接妨害を軽減できるが狭帯域に切り替えることでFM復調帯域が狭くなるため音質劣化を生じる。
この方法は隣接妨害に対しては音質が劣化しても有効な対策ではあるが、マルチパス、過変調等、他の要因での誤動作が起こりやすく音質が劣化する問題が発生している。
その理由はFM変調波は周波数が変化するため、隣接局による妨害に起因する周波数の変化とFM変調波本来の周波数の変化を区別することがむずかしいからで、有効な隣接妨害の検出手段がないのが現状である。
以下、従来のFMラジオ受信機について図9にしたがって説明する。
このFMラジオ受信機はアンテナ1、RF増幅器2、混合器3、局部発振器4、中間周波増幅器(1)5、中間周波フィルタ(1)6、中間周波フィルタ(2)7、中間周波フィルタ(1)6または中間周波フィルタ(2)7の出力を選択して後段に伝える選択器8、中間周波増幅器(2)9、FM検波器10、中間周波信号レベル検出回路16、高域通過フィルタ(HPF)17、ノイズ検出器18とによって構成される。
ここで中間周波フィルタ(1)は通常の受信帯域を持つ広帯域のフィルタを使用し、中間周波フィルタ(2)は中間周波フィルタ(1)の帯域よりも狭い帯域をもつように設定される。
以上のように構成された従来のFMラジオ受信機の動作を説明する。
図9においてアンテナ1で受信した放送局信号はRF増幅器2で増幅され、混合器3で局部発振器4からの局部発振信号と混合されて中間周波信号に変換される。中間周波信号は中間周波増幅器(1)5で増幅され、中間周波フィルタ(1)6または中間周波フィルタ(2)7で帯域制限され、さらに中間周波増幅器(2)9で増幅および振幅制限された後FM検波器10でFM復調されて出力される。通常は音質の面から帯域幅の広い中間周波フィルタ(1)6のほうが選択器によって選択されている。
一方、中間周波増幅器(1)5の出力には隣接妨害時には希望局の信号と妨害局の信号のビート成分による大きなノイズが重畳しているため、中間周波信号レベル検出回路16でレベルを検出し、HPF17を通して中間周波信号にのるノイズ成分をノイズ検出器18で検出することにより隣接妨害が検出でき、ノイズ成分が多いときに選択器8を制御して、帯域の狭い中間周波フィルタ(2)7を選択するように動作させ隣接妨害の対策をしている。
図9のように構成される従来のFMラジオ受信機では、隣接妨害時には中間周波フィルタの帯域を狭くすることができるためノイズの低減が可能であるが、ノイズ検出器で隣接妨害を検出をする際、マルチパス妨害、過変調、弱入力時のノイズ等他の要因から生じるノイズも検出してしまうため隣接妨害時以外にも中間周波フィルタが切り替わり誤動作を生じる場合がある。
次に、図4を用いて過変調時の誤動作について説明する。
図4において、aは中間周波増幅器の帯域特性を模式的に表したもの、bは中間周波信号の瞬時周波数の変化を図示したものでFM検波器出力はこの波形が出力される。また、cは中間周波信号のレベルを検出した信号であって、図9の信号Pに相当する。
ここで、図4における、bのように周波数が変化する場合には中間周波増幅器の帯域外に周波数が出るとレベルが減衰するため、cのように中間周波信号レベルが変化するようになる。この中間周波信号のレベル検出信号がHPF17をとおり18のノイズ検出器で検出されて誤動作をおこす。
また、マルチパス時は直接波と反射波が重畳されるため相互に打ち消す場合と増強される場合があり、中間周波レベル出力電圧が変化する。また、弱入力時にもノイズによってシグナルメータ電圧が変化する。いずれの場合も同様にノイズ検出器が動作する。このような場合には中間周波フィルタの帯域が不必要に狭くなるため音質劣化を招く原因となっている。
本発明は、上記従来の問題点を解決するものであり、隣接局による妨害を誤動作なく検出し、適切な隣接妨害対策ができるFMラジオ受信機を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、請求項1に係る発明は、受信した高周波信号に局部発振信号を混合して中間周波信号に変換する混合器と、前記混合器に局部発振信号を与える局部発振器と、前記中間周波信号を所定の周波数帯域幅で通過させる第1中間周波フィルタと、前記中間周波信号を前記第1中間周波フィルタの周波数帯域よりも狭い周波数帯域幅で通過させる第2中間周波フィルタと、第1中間周波フィルタ及び第2中間周波フィルタの出力信号を選択する選択器と、前記選択器の出力信号をFM検波するFM検波器と、前記FM検波器に与える第1の基準電圧及び前記第1の基準電圧に比べて高い第2の基準電圧及び前記第1の基準電圧に比べて低い第3の基準電圧のそれぞれを出力する基準電圧源と、前記FM検波器の出力電圧が前記第2の基準電圧よりも高い場合に動作する第1比較器と、前記FM検波器の出力電圧が前記第3の基準電圧よりも低い場合に動作する第2比較器と、前記第1比較器の出力を積分する第1積分器と、前記第2比較器の出力を積分する第2積分器と、前記第1及び第2積分器の出力を比較する第3比較器とを備え、前記第3比較器により前記第1及び第2積分器の出力が同等の場合に前記選択器を切り替えて第1中間周波フィルタの出力信号を選択し、異なる場合に前記選択器を切り替えて第2中間周波フィルタの出力信号を選択することを特徴としている。
また請求項2に係る発明は、受信した高周波信号に局部発振信号を混合して中間周波信号に変換する混合器と、前記混合器に局部発振信号を与える局部発振器と、前記中間周波信号を所定の周波数帯域幅で通過させる帯域幅可変中間周波フィルタと、前記帯域幅可変中間周波フィルタの出力信号をFM検波するFM検波回路と、前記FM検波器に与える第1の基準電圧及び前記第1の基準電圧に比べて高い第2の基準電圧及び前記第1の基準電圧に比べて低い第3の基準電圧のそれぞれを出力する基準電圧源と、前記FM検波器の出力電圧が前記第2の基準電圧よりも高い場合に動作する第1比較器と、前記FM検波器の出力電圧が前記第3の基準電圧よりも低い場合に動作する第2比較器と、前記第1比較器の出力を積分する第1積分器と、前記第2比較器の出力を積分する第2積分器と、前記第1及び第2積分器の出力を比較する第3比較器とを備え、前記第3比較器により前記第1及び第2積分器の出力が同等の場合に前記帯域幅可変中間周波フィルタの帯域幅を広く、異なる場合に前記帯域幅可変中間周波フィルタの帯域幅を狭くすることを特徴としている。
また請求項3に係る発明は、受信した高周波信号に局部発振信号を混合して中間周波信号に変換する混合器と、前記混合器に局部発振信号を与える局部発振器と、前記中間周波信号を所定の周波数帯域幅で通過させる中間周波フィルタと、前記中間周波フィルタの出力信号をFM検波するFM検波回路と、前記FM検波器出力から帯域信号を出力する帯域検出回路と前記FM検波器出力を前記帯域検出回路の帯域信号によって減衰させるミュート回路と、前記FM検波器に与える第1の基準電圧及び前記第1の基準電圧に比べて高い第2の基準電圧及び前記第1の基準電圧に比べて低い第3の基準電圧のそれぞれを出力する基準電圧源と、前記FM検波器の出力電圧が前記第2の基準電圧よりも高い場合に動作する第1比較器と、前記FM検波器の出力電圧が前記第3の基準電圧よりも低い場合に動作する第2比較器と、前記第1比較器の出力を積分する第1積分器と、前記第2比較器の出力を積分する第2積分器と、前記第1及び第2積分器の出力を比較する第3比較器とを備え、前記第3比較器により前記第1及び第2積分器の出力が同等の場合に前記帯域信号の帯域幅を広く、異なる場合に前記帯域信号の帯域幅を狭くすることを特徴としている。
本発明によれば、FM検波出力の時間軸上での上側部分と下側部分をそれぞれ独立に検出し比較することで隣接妨害と他の妨害とを区別することができ、有効な隣接妨害検出動作によって中間周波フィルタを切り替え、効果的な隣接妨害対策が可能なすぐれたFMラジオ受信機を構成することができる。
また、FM検波出力の時間軸上での上側部分と下側部分をそれぞれ独立に検出し比較することで隣接妨害と他の妨害とを区別することができ、有効な隣接妨害検出動作によって中間周波フィルタ帯域を変更でき効果的な隣接妨害対策が可能なすぐれたFMラジオ受信機を構成することができる。
また、FM検波出力の時間軸上での上側部分と下側部分をそれぞれ独立に検出し比較することで隣接妨害と他の妨害とを区別することができ、有効な隣接妨害検出動作によって帯域ミュートを動作でき効果的な隣接妨害対策が可能なすぐれたFMラジオ受信機を構成することができる。
以下、本発明の実施の形態におけるFMラジオ受信機について、図を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1におけるFMラジオ受信機の構成を示すブロック図であり、図9に示す従来技術と同一部分は同一符号を用い、詳細な説明は省略する。
図1に示すように実施の形態1のFMラジオ受信機は、アンテナ1、RF増幅器2、混合器3、局部発振器4、中間周波増幅器(1)5、中間周波フィルタ(1)6、中間周波フィルタ(2)7、中間周波フィルタ(1)6または中間周波フィルタ(2)の出力を選択して後段に伝える選択器8、中間周波増幅器(2)9、FM検波器10、基準電圧源11、比較器(1)12、比較器(2)13、隣接妨害検出部14とによって構成される。ここで中間周波フィルタ(1)は通常の受信帯域を持つ広帯域のフィルタを使用し、中間周波フィルタ(2)は中間周波フィルタ(1)の帯域よりも狭い帯域をもつように設定される。
以上のように構成された本発明のFMラジオ受信機の動作を説明する。
アンテナ1で受信した放送局信号はRF増幅器2で増幅され、混合器3で局部発振器4からの局部発振信号と混合されて中間周波信号に変換される。中間周波信号は中間周波増幅器(1)5で増幅され、中間周波フィルタ(1)6または中間周波フィルタ(2)7で帯域制限され、さらに中間周波増幅器(2)9で増幅および振幅制限された後、FM検波器10でFM復調されて出力端子15より出力される。通常は音質の面から帯域幅の広い中間周波フィルタ(1)6のほうが選択器によって選択されている。
ここでFM検波器出力(Vo)は、基準電圧源11から出力される基準電圧(Vr)を中心として、図8のように周波数軸に対してS字状のカーブ(Sカーブ)を描く。このVoとVrよりも高い電圧V+とが比較器(1)12において比較され、VoがV+よりも高い場合には比較器(1)12から判定信号Vaが出力される。またVoとVrよりも低い電圧V−とが比較器(2)13で比較されVoがV−よりも低い場合には比較器(2)13から判定信号Vbが出力される。
この様子を図6および図7に示す。
図6は過変調またはマルチパス妨害時のVo(図6のa,d)、Va(図6のb),Vb(図6のc)を示す説明図であり、dの部分は通常のFM検波器の出力を示す。図6のaの部分が過変調またはマルチパス妨害の例でV+よりも高いと比較器(1)12から図6のbのVaが出力され、V−よりも低いと比較器(2)13から図6のcのVbが出力される。
また、図7は隣接妨害時の例を示したものであり、図6と同様の内容であるが、隣接妨害時には図7のaのようにFM検波器出力Voが時間軸に対して対象とならずいずれかに偏る。このため、図7に示す例では比較器(1)12からは出力Vaが出力されるが、比較器(2)13からの出力Vbは0となる。
このVaおよびVbは隣接妨害検出部14でVoの変化に比べて十分に長い時間ホールドまたは積分され、それぞれVao、Vboとなり比較器(3)26によって比較される。
隣接妨害時には図7のようにVaoとVboが等しくないために比較器(3)26から選択器8に対して帯域切り替え信号を出力し狭帯域の中間周波フィルタ(2)7を選択する。
また、過変調またはマルチパス等の隣接妨害以外のノイズの場合には、図6のようにVaoとVboがほぼ等しくなりこの場合には比較器(3)26の出力はなくなり広帯域の中間周波フィルタ(1)6が選択されるように動作する。
上記のV+およびV−は基準電圧Vrに対してV+は高く、V−は低く設定されるが、VrとV+およびVrとV−の差は使用するFM検波器の検波ゲイン(Vo/Δf)と検出する周波数偏移との関係により設定され周波数偏移が小さい場合には動作しないようにする。さらに、中間周波フィルタが狭帯域側に設定された場合、図7に示すeのようにFM検波器出力がリミットされるがV+およびV−によって検出される周波数偏移を狭帯域フィルタの帯域幅よりも小さく設定しておけば狭帯域の状態でも上記と同様な検出動作が可能となる。
ここで、Δfは中間周波数からの周波数偏移をあらわす。この検出する周波数偏移は通常のFMラジオ受信機では100kHz隣接局の妨害対策のため数十kHzとなるようにV+,V−を設定する。
図5に示すように、通常FM変調波は周波数が変化しているため過変調時あるいはマルチパス時、またノイズの多い入力時にはFM検波出力VoはSカーブにそって変化するがいずれの場合にもSカーブ上を原点Oを中心にほぼ対象に動き、検波出力の時間変化は平均するとほぼ0になる。
一方、隣接妨害時には周波数の異なる信号がFM検波器に同時に入力されるため検波出力の時間変化分は平均すると0ではなくどちらかに偏ることになる。
本発明のFMラジオ受信機では、この特性を利用してFM検波出力の時間軸上での上側部分と下側部分をそれぞれ独立に検出し比較することで隣接妨害と他の妨害とを区別することができるため効果的に中間周波フィルタの切り替えを行うことができ、誤動作の少ない隣接妨害対策が可能なFMラジオ受信機を実現できるものである。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2におけるFMラジオ受信機について図を用いて説明する。
図2は本発明の実施の形態2におけるFMラジオ受信機の構成を示すブロック図であり、図1と同一部分は同一符号を用い、詳細な説明は省略する。
図2に示すように実施の形態2のFMラジオ受信機は、アンテナ1、RF増幅器2、混合器3、局部発振器4、中間周波増幅器(1)5、通過帯域幅が可変な中間周波フィルタ19、中間周波増幅器(2)9、FM検波器10、基準電圧源11、比較器(1)12、比較器(2)13、隣接妨害検出部14および隣接妨害検出部の出力を受けて中間周波フィルタの帯域幅を制御する制御信号源20とで構成される。
以上のように構成された実施の形態2のFMラジオ受信機の動作を説明する。
アンテナ1で受信した放送局信号はRF増幅器2で増幅され、混合器3で局部発振器4からの局部発振信号と混合されて中間周波信号に変換される。中間周波信号は中間周波増幅器(1)5で増幅され、中間周波フィルタ19で帯域制限され、さらに中間周波増幅器(2)9で増幅および振幅制限された後、FM検波器10でFM復調されて出力端子15より出力される。通常中間周波フィルタは音質の面から帯域幅を広く設定しておく。
ここでFM検波器出力(Vo)は基準電圧源11から出力される基準電圧(Vr)を中心として図8のように周波数軸に対してS字状のカーブ(Sカーブ)を描く。このVoとVrよりも高い電圧V+とが比較器(1)12で比較されVoがV+よりも高い場合には比較器(1)12から判定信号Vaが出力される。
またVoとVrよりも低い電圧V−とが比較器(2)13で比較されVoがV−よりも低い場合には比較器(2)13から判定信号Vbが出力される。
この様子を図6および図7に示す。
図6は過変調またはマルチパス妨害時のVo(図6のa,d)、Va(図6のb),Vb(図6のc)を示したもので、図6のdの部分は通常のFM検波器の出力。図6のaの部分が過変調またはマルチパス妨害でV+よりも高いと比較器(1)12から図6のbのVaが出力され、V−よりも低いと比較器(2)13から図6のcのVbが出力される。
また図7は隣接妨害時の例を示してあり図6と同様の内容であるが、隣接妨害時には図7のaのようにFM検波器出力Voが時間軸に対して対象とならずいずれかにかたよる。このため図7の例では比較器(1)12からは出力Vaが出力されるが、比較器(2)13からの出力Vbは0となる。
このVaおよびVbは隣接妨害検出部14でVoの変化に比べて十分に長い時間ホールドまたは積分され、それぞれVao、Vboとなり比較器(3)26で比較される。
隣接妨害時には図7のようにVaoとVboが等しくないために比較器(3)26から制御信号源20に対して帯域切り替え信号を出力し帯域を狭帯域に設定する。
また、過変調またはマルチパス等の隣接妨害以外のノイズの場合図6のようにVaoとVboがほぼ等しくなりこの場合には比較器(3)26の出力はなくなり可変中間周波フィルタの帯域を広帯域に設定するように動作する。
上記のV+およびV−は基準電圧Vrに対してV+は高く、V−は低く設定されるがVrとV+およびVrとV−の差は使用するFM検波器の検波ゲイン(Vo/Δf)と検出する周波数偏移との関係により設定され周波数偏移が小さい場合には動作しないようにする。
さらに、中間周波フィルタが狭帯域側に設定された場合、図7のeのようにFM検波器出力がリミットされる。しかし、V+およびV−によって検出される周波数偏移を設定した中間周波フィルタの帯域幅よりも小さく設定しておけば狭帯域の状態でも上記と同様な検出動作が可能となる。
ここでΔfは中間周波数からの周波数偏移をあらわす。この検出する周波数偏移は通常のFMラジオ受信機では100kHz隣接局の妨害対策のため数十kHzとなるようにV+,V−を設定する。
図5に示すように、通常FM変調波は周波数が変化しているため過変調時あるいはマルチパス時、またノイズの多い入力時にはFM検波出力VoはSカーブにそって変化するがいずれの場合にもSカーブ上を原点Oを中心にほぼ対象に動き、検波出力の時間変化は平均するとほぼ0になる。
一方、隣接妨害時には周波数の異なる信号がFM検波器に同時に入力されるため検波出力の時間変化分は平均すると0ではなくどちらかに偏ることになる。
実施の形態2のFMラジオ受信機では、この特性を利用してFM検波出力の時間軸上での上側部分と下側部分をそれぞれ独立に検出し比較することで隣接妨害と他の妨害とを区別することができるため効果的に中間周波フィルタの帯域幅を変更でき、誤動作の少ない隣接妨害対策が可能なFMラジオ受信機を実現できるものである。
(実施の形態3)
以下、本発明の実施の形態3におけるFMラジオ受信機について図を用いて説明する。
図3に示すように実施の形態3におけるFMラジオ受信機の構成を示すブロック図であり、図1と同一部分は同一符号を用いる。
図3においてこのFMラジオ受信機は、アンテナ1、RF増幅器2、混合器3、局部発振器4、中間周波増幅器(1)5、中間周波フィルタ6、中間周波増幅器(2)9、FM検波器10、基準電圧源11、比較器(1)12、比較器(2)13、隣接妨害検出部14、FM検波器出力から帯域信号を作る帯域信号検出回路22および帯域信号検出回路の出力によってFM検波器出力を減衰させるミュート回路21とによって構成される。
以上のように構成された実施の形態3のFMラジオ受信機の動作を説明する。
図3においてアンテナ1で受信した放送局信号はRF増幅器2で増幅され、混合器3で局部発振器4からの局部発振信号と混合されて中間周波信号に変換される。中間周波信号は中間周波増幅器(1)5で増幅され、中間周波フィルタ6(1)で帯域制限され、さらに中間周波増幅器(2)9で増幅および振幅制限された後FM検波器10でFM復調され、ミュート回路21を通って出力端子23より出力される。
次に、FM検波器出力は帯域信号検出回路22により図8のbのような帯域信号を出力し、この帯域信号によってミュート回路を駆動し、信号が帯域外にある場合にはFM検波器出力を減衰させる、図8のdに示すごとく帯域ミュート回路として動作する。
図8のaおよび図8のbは帯域検出出力を表し、図8のaは通常受信時、図8のbは隣接妨害がある場合の出力、図8のcおよび図8のdはAF出力を表しており、図8のcは通常受信時、図8のdは隣接妨害のある場合である。横軸は中間周波の周波数である。
ここでFM検波器出力(Vo)は、基準電圧源11から出力される基準電圧(Vr)を中心として図8のように周波数軸に対してS字状のカーブ(Sカーブ)を描く。このVoとVrよりも高い電圧V+とが比較器(1)12で比較されVoがV+よりも高い場合には比較器(1)12から判定信号Vaが出力される。
またVoとVrよりも低い電圧V−とが比較器(2)13で比較され、VoがV−よりも低い場合には比較器(2)13から判定信号Vbが出力される。
この様子を図6および図7に示す。
図6は過変調またはマルチパス妨害時のVo(図6のa,d)、Va(図6のb),Vb(図6のc)を示したもので、図6のdの部分は通常のFM検波器の出力。図6のaの部分が過変調またはマルチパス妨害でV+よりも高いと比較器(1)12から図6のbのVaが出力され、V−よりも低いと比較器(2)13から図6のcのVbが出力される。
また、図7は隣接妨害時の例を示してあり図6と同様の内容であるが、隣接妨害時には図7のaのようにFM検波器出力Voが時間軸に対して対象とならずいずれかに偏る。このため図7の例では比較器(1)12からは出力Vaが出力されるが、比較器(2)13からの出力Vbは0となる。
このVaおよびVbは隣接妨害検出部14でVoの変化に比べて十分に長い時間ホールドまたは積分され、それぞれVao、Vboとなり比較器(3)26で比較される。
隣接妨害時には図7のようにVaoとVboが等しくないために比較器(3)26から帯域信号検出回路22に対して図8のbの帯域検出信号を出力させミュート回路21で帯域外の信号に対して図8のdの如くAF出力を減衰させ隣接妨害のノイズを低減させる。
また、過変調またはマルチパス等の隣接妨害以外のノイズの場合、図6のようにVaoとVboがほぼ等しくなり、この場合には帯域検出信号は図8のaのようになり図8のcのごとく通常受信状態になる。
上記のV+およびV−は基準電圧Vrに対してV+は高く、V−は低く設定されるがVrとV+およびVrとV−の差は使用するFM検波器の検波ゲイン(Vo/Δf)と検出する周波数偏移との関係により設定され周波数偏移が小さい場合には動作しないようにする。この場合には、実施の形態1および2と異なり、帯域ミュート動作時でもFM検波器出力Voは変化しないため妨害検出動作は変化しない。
ここで、Δfは中間周波数からの周波数偏移を示す。この検出する周波数偏移は通常のFMラジオ受信機では100kHz隣接局の妨害対策のため数十kHzとなるようにV+,V−を設定する。
図5に示すように、通常、FM変調波は周波数が変化しているため過変調時あるいはマルチパス時、またノイズの多い入力時にはFM検波出力VoはSカーブにそって変化するが、いずれの場合にもSカーブ上を原点Oを中心にほぼ対象に動き、検波出力の時間変化は平均するとほぼ0になる。
一方、隣接妨害時には周波数の異なる信号がFM検波器に同時に入力されるため検波出力の時間変化分は平均すると0ではなくどちらかにかたよることになる。
実施の形態3のFMラジオ受信機では、この特性を利用してFM検波出力の時間軸上での上側部分と下側部分をそれぞれ独立に検出し比較することで隣接妨害と他の妨害とを区別することができるため効果的に帯域ミュート機能を動作させられるため、誤動作の少ない隣接妨害対策が可能なFMラジオ受信機が実現できる。
本発明は、適切な隣接妨害対策が可能なFMラジオ受信機を実現したものであり、特に車載用のFMラジオ受信機の分野において利用できる。
本発明の第1の実施の形態におけるFMラジオ受信機のブロック図 本発明の第2の実施の形態におけるFMラジオ受信機のブロック図 本発明の第3の実施の形態におけるFMラジオ受信機のブロック図 過変調時のノイズ検出回路の動作の説明図 FM検波器出力(Sカーブ)の説明図 過変調またはマルチパス時の本発明のノイズ検出動作の説明図 隣接妨害時の本実施の形態のノイズ検出動作の説明図 帯域検出信号および帯域ミューティングの説明図 従来のFMラジオ受信機のブロック図
符号の説明
1 アンテナ
2 RF増幅器
3 混合器
4 局部発振器
5 中間周波増幅器(1)
6 中間周波フィルタ(1)
7 中間周波フィルタ(2)
8 選択器
9 中間周波増幅器(2)
10 FM検波器
11 基準電圧源
12 比較器(1)
13 比較器(2)
14 隣接妨害検出部
15 出力端子
16 中間周波レベル検出回路
17 高域通過フィルタ(HPF)
18 ノイズ検出器
19 帯域幅可変中間周波フィルタ
20 制御信号源
21 ミュート回路
22 帯域信号検出回路
23 出力端子
24,25 積分器
26 比較器(3)

Claims (3)

  1. 受信した高周波信号に局部発振信号を混合して中間周波信号に変換する混合器と、
    前記混合器に局部発振信号を与える局部発振器と、
    前記中間周波信号を所定の周波数帯域幅で通過させる第1中間周波フィルタと、
    前記中間周波信号を前記第1中間周波フィルタの周波数帯域よりも狭い周波数帯域幅で通過させる第2中間周波フィルタと、
    第1中間周波フィルタ及び第2中間周波フィルタの出力信号を選択する選択器と、
    前記選択器の出力信号をFM検波するFM検波器と、
    前記FM検波器に与える第1の基準電圧及び前記第1の基準電圧に比べて高い第2の基準電圧及び前記第1の基準電圧に比べて低い第3の基準電圧のそれぞれを出力する基準電圧源と、
    前記FM検波器の出力電圧が前記第2の基準電圧よりも高い場合に動作する第1比較器と、
    前記FM検波器の出力電圧が前記第3の基準電圧よりも低い場合に動作する第2比較器と、
    前記第1比較器の出力を積分する第1積分器と、
    前記第2比較器の出力を積分する第2積分器と、
    前記第1及び第2積分器の出力を比較する第3比較器とを備え、
    前記第3比較器により前記第1及び第2積分器の出力が同等の場合に前記選択器を切り替えて第1中間周波フィルタの出力信号を選択し、異なる場合に前記選択器を切り替えて第2中間周波フィルタの出力信号を選択することを特徴とするFMラジオ受信機。
  2. 受信した高周波信号に局部発振信号を混合して中間周波信号に変換する混合器と、
    前記混合器に局部発振信号を与える局部発振器と、
    前記中間周波信号を所定の周波数帯域幅で通過させる帯域幅可変中間周波フィルタと、
    前記帯域幅可変中間周波フィルタの出力信号をFM検波するFM検波回路と、
    前記FM検波器に与える第1の基準電圧及び前記第1の基準電圧に比べて高い第2の基準電圧及び前記第1の基準電圧に比べて低い第3の基準電圧のそれぞれを出力する基準電圧源と、
    前記FM検波器の出力電圧が前記第2の基準電圧よりも高い場合に動作する第1比較器と、
    前記FM検波器の出力電圧が前記第3の基準電圧よりも低い場合に動作する第2比較器と、
    前記第1比較器の出力を積分する第1積分器と、
    前記第2比較器の出力を積分する第2積分器と、
    前記第1及び第2積分器の出力を比較する第3比較器とを備え、
    前記第3比較器により前記第1及び第2積分器の出力が同等の場合に前記帯域幅可変中間周波フィルタの帯域幅を広く、異なる場合に前記帯域幅可変中間周波フィルタの帯域幅を狭くすることを特徴とするFMラジオ受信機。
  3. 受信した高周波信号に局部発振信号を混合して中間周波信号に変換する混合器と、
    前記混合器に局部発振信号を与える局部発振器と、
    前記中間周波信号を所定の周波数帯域幅で通過させる中間周波フィルタと、
    前記中間周波フィルタの出力信号をFM検波するFM検波回路と、
    前記FM検波器出力から帯域信号を出力する帯域検出回路と、
    前記FM検波器出力を前記帯域検出回路の帯域信号によって減衰させるミュート回路と、
    前記FM検波器に与える第1の基準電圧及び前記第1の基準電圧に比べて高い第2の基準電圧及び前記第1の基準電圧に比べて低い第3の基準電圧のそれぞれを出力する基準電圧源と、
    前記FM検波器の出力電圧が前記第2の基準電圧よりも高い場合に動作する第1比較器と、
    前記FM検波器の出力電圧が前記第3の基準電圧よりも低い場合に動作する第2比較器と、
    前記第1比較器の出力を積分する第1積分器と、
    前記第2比較器の出力を積分する第2積分器と、
    前記第1及び第2積分器の出力を比較する第3比較器とを備え、
    前記第3比較器により前記第1及び第2積分器の出力が同等の場合に前記帯域信号の帯域幅を広く、異なる場合に前記帯域信号の帯域幅を狭くすることを特徴とするFMラジオ受信機。
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