JP2004072943A - アース用電線の止水構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】電線端末にアース端子を接続し、該接続部に露出した芯線から浸透する浸水を遮断する。
【解決手段】ボルト取付穴を有する電気接触部と、該電気接触部と連続した基板部より芯線圧着用バレルと絶縁被覆圧着用バレルとが突出されたアース端子に、アース用電線端末から露出させた多数の素線を撚った芯線が上記芯線圧着用バレルでかしめ圧着されると共に、電線の絶縁被覆が上記絶縁被覆圧着用バレルでかしめ圧着されており、アース端子圧着部に近接した位置の上記アース用電線の絶縁被覆を中間皮剥ぎして上記芯線を露出させ、この露出させた部分の芯線の多数の素線同士を溶接して、アース端子との圧着接続部より電線内部に浸水する水を遮断し、かつ、該溶接部を含む露出した芯線を完全に被覆するように、シリコンを塗布したテープで巻き付け或いは熱収縮チューブを被せて収縮させている。
【選択図】 図2
【解決手段】ボルト取付穴を有する電気接触部と、該電気接触部と連続した基板部より芯線圧着用バレルと絶縁被覆圧着用バレルとが突出されたアース端子に、アース用電線端末から露出させた多数の素線を撚った芯線が上記芯線圧着用バレルでかしめ圧着されると共に、電線の絶縁被覆が上記絶縁被覆圧着用バレルでかしめ圧着されており、アース端子圧着部に近接した位置の上記アース用電線の絶縁被覆を中間皮剥ぎして上記芯線を露出させ、この露出させた部分の芯線の多数の素線同士を溶接して、アース端子との圧着接続部より電線内部に浸水する水を遮断し、かつ、該溶接部を含む露出した芯線を完全に被覆するように、シリコンを塗布したテープで巻き付け或いは熱収縮チューブを被せて収縮させている。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、アース用電線の止水構造に関し、詳しくは、アース端子との接続部から電線内部に浸透する水の遮断を図るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車用のアース端子1は、通常、図6に示す形状とされており、ボルト取付穴3を有する丸形状の電気接触部4と、該電気接触部4と連続した平板状の基板部5を備え、該基板部5には電気接触部側より芯線圧着用バレル6と絶縁被覆圧着用バレル7とが幅方向の両側より突出されている。このアース端子1に対して、電線wは、その端末から露出させた芯線w−1が芯線圧着用バレル6でかしめ圧着されると共に、電線の絶縁被覆w−2が絶縁被覆圧着用バレル7でかしめ圧着されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記アース端子1を自動車のエンジンルーム内においてボデイあるいはエンジンケースにボルトで締結して取り付けてアース接続を図る場合、エンジンルームは被水領域であるため、アース端子1にかしめ圧着される芯線の露出部分に水がかかると、芯線を構成する多数の撚り合わされた素線同士の隙間を通して電線内部に水が浸透しやすい。このように、芯線w−1に水が浸透すると、芯線かしめ部より水が毛細管現象や圧力差により電線内部に浸透していき、該電線に接続された電子機器8内に浸水が生じて悪影響を及ぼす問題がある。
【0004】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、アース端子から浸透した水を電線途中で止水することにより、電線に接続された電子機器内に浸水が生じて悪影響を及ぼす不具合の発生を防止することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、ボルト取付穴を有する電気接触部と、該電気接触部と連続した基板部より芯線圧着用バレルと絶縁被覆圧着用バレルとが突出されたアース端子に、アース用電線端末から露出させた多数の素線を撚った芯線が上記芯線圧着用バレルでかしめ圧着されると共に、電線の絶縁被覆が上記絶縁被覆圧着用バレルでかしめ圧着されており、
上記アース端子圧着部に近接した位置の上記アース用電線の絶縁被覆を中間皮剥ぎして上記芯線を露出させ、この露出させた部分の芯線の多数の素線同士を溶接して、アース端子との圧着接続部より電線内部に浸水する水を遮断し、かつ、該溶接部を含む露出した芯線を完全に被覆するように、シリコンを塗布したテープで巻き付け或いは熱収縮チューブを被せて収縮させているアース用電線の止水構造を提供している。
【0006】
上記構造とすると、アース端子に接続する電線を中間皮剥ぎして溶接した部分では、芯線を構成する素線同士の隙間が一体化されて完全に隙間がなくなり、アース端子との圧着部から水が浸透してきても、上記溶接部で遮断できる。よって、アース用電線に接続された機器側に水が浸透するのを防止することができ、電子機器に及ぼす悪影響を防ぐことができる。
【0007】
また、上記溶接部分をシリコンを塗布した絶縁樹脂製のテープを巻き付けて被覆することで、該溶接部から浸水が発生することも防止できる。
同様に、上記溶接部に絶縁樹脂製の熱収縮チューブを被せ、加熱により熱収縮チューブを収縮させて溶接部に密着して被覆することで、該溶接部から浸水が発生することも防止できる。
【0008】
上記アース端子を一端に圧着接続したアース用電線とは別のアース用電線の端末から芯線を露出させ、該端末から露出させた芯線を上記アース用電線の中間皮剥ぎして露出させた芯線と重ね合わせて溶接し、上記シリコン塗布テープあるいは熱収縮チューブで溶接された芯線露出部分を被覆してもよい。
上記構造とすると、複数のアース用電線をジョイントして1つのアース端子でアース接続を図ることができると同時に、各アース用電線の止水を図ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図3は、本発明の第1実施形態を示し、アース端子10の形状は上記図5の従来例と同様である。即ち、ボルト取付穴11を有する丸形状の電気接触部12と、該電気接触部12と連続した平板状の基板部13を備え、該基板部13には電気接触部12側より芯線圧着用バレル14と絶縁被覆圧着用バレル15とが幅方向の両側より突出されている。
【0010】
図2(A)に示すように、上記アース端子10に対して、電線wの端末から露出させた芯線w−1は芯線圧着用バレル14でかしめ圧着すると共に、電線wの絶縁被覆w−2が上記絶縁被覆圧着用バレル15でかしめ圧着している。
上記芯線w−1は単芯線ではなく多数の素線a、b、c…を撚り合わせて構成した撚線からなるものである。
【0011】
図2(B)に示すように、上記アース端子10に端末を圧着接続している電線wには、アース端子接続部に近接した位置で絶縁被覆w−2を中間皮剥ぎし、芯線w−1を露出させている。次いで、図2(C)に示すように、露出した芯線w−1を溶接して撚り合わせた素線同士を一体として溶接部w−3を形成する。
その後、図2(D)に示すように、皮剥ぎにより露出した芯線w−1と溶接部w−3にシリコン21を塗布した絶縁樹脂製の幅広のテープ20を巻き付けている。該テープ20は、シリコン21を塗布する内面側に粘着層22が設けられており、溶接部w−3に巻き付けることにより固着される。
また、上記テープ20は芯線を露出させた皮剥ぎ部の両側の絶縁被覆w−2の外周面まで延在させて巻き付け、露出させた芯線w−1と絶縁被覆とw−2の境界から浸水が発生しないようにしている。
上記した手順により、図3に示すように、溶接部w−3およびぞの前後の芯線の素線間にシリコン21を充填すると共にテープ20により完全に被覆している。
【0012】
上記構成とすると、アース端子10の圧着かしめ部から浸透した電線wの内部に芯線w−1の素線の隙間を通って侵入した水は、溶接部w−3及び該溶接部w−3を被覆するシリコン21によって止水される。このように、溶接部w−3で浸水を遮断するため、電線wに接続された機器側に水が浸透するのを防止することができ、機器に悪影響を及ぼすことがない。
【0013】
図4は、本発明の第2実施形態を示し、上記第1実施形態との相違点は、溶接部w−3にシリコンを塗布したテープを巻き付ける代わりに、絶縁樹脂製の熱収縮チューブ30を被せ、所要温度(約200℃)で加熱して収縮させ、溶接部w−3に密着させている。
その他の構成は、上記第1実施形態と同様のため説明を省略する。
【0014】
上記構成とすると、上記第1実施形態と同様、アース端子10のかしめ部から浸透した水が溶接部w−3及び該溶接部w−3を被覆する熱収縮チューブ30によって止水され、電線wに接続された電子機器に水が浸透するのを防止することができ、電子機器に悪影響を及ぼすことがない。
【0015】
図5は本発明の第三実施形態を示し、アース端子10と圧着接続したアース用電線wに他の機器等に接続される別のアース用電線w’、w”を接続してジョイントを図り、3本のアース用電線w、w’、w”をアース端子10のジョイントコネクタを介さずに接続している。
上記別のアース用電線w’、w”は端末より芯線w’−1、w”−1を露出させ、中間皮剥ぎしたアース用電線wの芯線w−1に重ねあわせ、これらの芯線を一体的に溶接している。その後、該溶接部w−3’にシリコン21を塗布したテープ20を巻き付けて、溶接部および露出した芯線全体を被覆している。
上記構成とすると、3本のアース用電線のジョイントを図ると同時に、各電線の芯線での止水を図ることができる。
【0016】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明によれば、アース端子に接続する電線の所要箇所で溶接により芯線間の隙間をなくし、アース端子のかしめ圧着部から浸透した水が溶接部で止水されるため、溶接部よりも電線に接続された電子機器側に水が浸透するのを防止することができ、電子機器に及ぼす悪影響を防ぐことができる。
【0017】
また、上記溶接部にシリコンを塗布したテープ又は熱収縮チューブを被覆することにより、アース端子のかしめ圧着部から浸水する水を確実に止水することができる。
さらに、本発明の止水構造では、従来から使用している汎用のアース端子を使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の第1実施形態の止水構造を備えたアース端子を示す斜視図である。
【図2】(A)〜(D)は本発明の止水構造の形成工程を示す図面である。
【図3】図2(D)のI−I線断面図である。
【図4】(A)は本発明の第2実施形態の止水構造を備えたアース端子を示す斜視図、(B)は熱収縮チューブを示す斜視図である。
【図5】第3実施形態を示す概略図である。
【図6】(A)は従来のアース端子、(B)は従来の問題点を示す図面である。
【符号の説明】
10 アース端子
11 ボルト取付穴
12 電気接触部
13 平板部
14 芯線圧着用バレル
15 絶縁被覆圧着用バレル
20 テープ
21 シリコン
30 熱収縮チューブ
w 電線
w−1 芯線
w−2 絶縁被覆
w−3 溶接部
a,b,c 素線
【発明が属する技術分野】
本発明は、アース用電線の止水構造に関し、詳しくは、アース端子との接続部から電線内部に浸透する水の遮断を図るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車用のアース端子1は、通常、図6に示す形状とされており、ボルト取付穴3を有する丸形状の電気接触部4と、該電気接触部4と連続した平板状の基板部5を備え、該基板部5には電気接触部側より芯線圧着用バレル6と絶縁被覆圧着用バレル7とが幅方向の両側より突出されている。このアース端子1に対して、電線wは、その端末から露出させた芯線w−1が芯線圧着用バレル6でかしめ圧着されると共に、電線の絶縁被覆w−2が絶縁被覆圧着用バレル7でかしめ圧着されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記アース端子1を自動車のエンジンルーム内においてボデイあるいはエンジンケースにボルトで締結して取り付けてアース接続を図る場合、エンジンルームは被水領域であるため、アース端子1にかしめ圧着される芯線の露出部分に水がかかると、芯線を構成する多数の撚り合わされた素線同士の隙間を通して電線内部に水が浸透しやすい。このように、芯線w−1に水が浸透すると、芯線かしめ部より水が毛細管現象や圧力差により電線内部に浸透していき、該電線に接続された電子機器8内に浸水が生じて悪影響を及ぼす問題がある。
【0004】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、アース端子から浸透した水を電線途中で止水することにより、電線に接続された電子機器内に浸水が生じて悪影響を及ぼす不具合の発生を防止することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、ボルト取付穴を有する電気接触部と、該電気接触部と連続した基板部より芯線圧着用バレルと絶縁被覆圧着用バレルとが突出されたアース端子に、アース用電線端末から露出させた多数の素線を撚った芯線が上記芯線圧着用バレルでかしめ圧着されると共に、電線の絶縁被覆が上記絶縁被覆圧着用バレルでかしめ圧着されており、
上記アース端子圧着部に近接した位置の上記アース用電線の絶縁被覆を中間皮剥ぎして上記芯線を露出させ、この露出させた部分の芯線の多数の素線同士を溶接して、アース端子との圧着接続部より電線内部に浸水する水を遮断し、かつ、該溶接部を含む露出した芯線を完全に被覆するように、シリコンを塗布したテープで巻き付け或いは熱収縮チューブを被せて収縮させているアース用電線の止水構造を提供している。
【0006】
上記構造とすると、アース端子に接続する電線を中間皮剥ぎして溶接した部分では、芯線を構成する素線同士の隙間が一体化されて完全に隙間がなくなり、アース端子との圧着部から水が浸透してきても、上記溶接部で遮断できる。よって、アース用電線に接続された機器側に水が浸透するのを防止することができ、電子機器に及ぼす悪影響を防ぐことができる。
【0007】
また、上記溶接部分をシリコンを塗布した絶縁樹脂製のテープを巻き付けて被覆することで、該溶接部から浸水が発生することも防止できる。
同様に、上記溶接部に絶縁樹脂製の熱収縮チューブを被せ、加熱により熱収縮チューブを収縮させて溶接部に密着して被覆することで、該溶接部から浸水が発生することも防止できる。
【0008】
上記アース端子を一端に圧着接続したアース用電線とは別のアース用電線の端末から芯線を露出させ、該端末から露出させた芯線を上記アース用電線の中間皮剥ぎして露出させた芯線と重ね合わせて溶接し、上記シリコン塗布テープあるいは熱収縮チューブで溶接された芯線露出部分を被覆してもよい。
上記構造とすると、複数のアース用電線をジョイントして1つのアース端子でアース接続を図ることができると同時に、各アース用電線の止水を図ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図3は、本発明の第1実施形態を示し、アース端子10の形状は上記図5の従来例と同様である。即ち、ボルト取付穴11を有する丸形状の電気接触部12と、該電気接触部12と連続した平板状の基板部13を備え、該基板部13には電気接触部12側より芯線圧着用バレル14と絶縁被覆圧着用バレル15とが幅方向の両側より突出されている。
【0010】
図2(A)に示すように、上記アース端子10に対して、電線wの端末から露出させた芯線w−1は芯線圧着用バレル14でかしめ圧着すると共に、電線wの絶縁被覆w−2が上記絶縁被覆圧着用バレル15でかしめ圧着している。
上記芯線w−1は単芯線ではなく多数の素線a、b、c…を撚り合わせて構成した撚線からなるものである。
【0011】
図2(B)に示すように、上記アース端子10に端末を圧着接続している電線wには、アース端子接続部に近接した位置で絶縁被覆w−2を中間皮剥ぎし、芯線w−1を露出させている。次いで、図2(C)に示すように、露出した芯線w−1を溶接して撚り合わせた素線同士を一体として溶接部w−3を形成する。
その後、図2(D)に示すように、皮剥ぎにより露出した芯線w−1と溶接部w−3にシリコン21を塗布した絶縁樹脂製の幅広のテープ20を巻き付けている。該テープ20は、シリコン21を塗布する内面側に粘着層22が設けられており、溶接部w−3に巻き付けることにより固着される。
また、上記テープ20は芯線を露出させた皮剥ぎ部の両側の絶縁被覆w−2の外周面まで延在させて巻き付け、露出させた芯線w−1と絶縁被覆とw−2の境界から浸水が発生しないようにしている。
上記した手順により、図3に示すように、溶接部w−3およびぞの前後の芯線の素線間にシリコン21を充填すると共にテープ20により完全に被覆している。
【0012】
上記構成とすると、アース端子10の圧着かしめ部から浸透した電線wの内部に芯線w−1の素線の隙間を通って侵入した水は、溶接部w−3及び該溶接部w−3を被覆するシリコン21によって止水される。このように、溶接部w−3で浸水を遮断するため、電線wに接続された機器側に水が浸透するのを防止することができ、機器に悪影響を及ぼすことがない。
【0013】
図4は、本発明の第2実施形態を示し、上記第1実施形態との相違点は、溶接部w−3にシリコンを塗布したテープを巻き付ける代わりに、絶縁樹脂製の熱収縮チューブ30を被せ、所要温度(約200℃)で加熱して収縮させ、溶接部w−3に密着させている。
その他の構成は、上記第1実施形態と同様のため説明を省略する。
【0014】
上記構成とすると、上記第1実施形態と同様、アース端子10のかしめ部から浸透した水が溶接部w−3及び該溶接部w−3を被覆する熱収縮チューブ30によって止水され、電線wに接続された電子機器に水が浸透するのを防止することができ、電子機器に悪影響を及ぼすことがない。
【0015】
図5は本発明の第三実施形態を示し、アース端子10と圧着接続したアース用電線wに他の機器等に接続される別のアース用電線w’、w”を接続してジョイントを図り、3本のアース用電線w、w’、w”をアース端子10のジョイントコネクタを介さずに接続している。
上記別のアース用電線w’、w”は端末より芯線w’−1、w”−1を露出させ、中間皮剥ぎしたアース用電線wの芯線w−1に重ねあわせ、これらの芯線を一体的に溶接している。その後、該溶接部w−3’にシリコン21を塗布したテープ20を巻き付けて、溶接部および露出した芯線全体を被覆している。
上記構成とすると、3本のアース用電線のジョイントを図ると同時に、各電線の芯線での止水を図ることができる。
【0016】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明によれば、アース端子に接続する電線の所要箇所で溶接により芯線間の隙間をなくし、アース端子のかしめ圧着部から浸透した水が溶接部で止水されるため、溶接部よりも電線に接続された電子機器側に水が浸透するのを防止することができ、電子機器に及ぼす悪影響を防ぐことができる。
【0017】
また、上記溶接部にシリコンを塗布したテープ又は熱収縮チューブを被覆することにより、アース端子のかしめ圧着部から浸水する水を確実に止水することができる。
さらに、本発明の止水構造では、従来から使用している汎用のアース端子を使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の第1実施形態の止水構造を備えたアース端子を示す斜視図である。
【図2】(A)〜(D)は本発明の止水構造の形成工程を示す図面である。
【図3】図2(D)のI−I線断面図である。
【図4】(A)は本発明の第2実施形態の止水構造を備えたアース端子を示す斜視図、(B)は熱収縮チューブを示す斜視図である。
【図5】第3実施形態を示す概略図である。
【図6】(A)は従来のアース端子、(B)は従来の問題点を示す図面である。
【符号の説明】
10 アース端子
11 ボルト取付穴
12 電気接触部
13 平板部
14 芯線圧着用バレル
15 絶縁被覆圧着用バレル
20 テープ
21 シリコン
30 熱収縮チューブ
w 電線
w−1 芯線
w−2 絶縁被覆
w−3 溶接部
a,b,c 素線
Claims (2)
- ボルト取付穴を有する電気接触部と、該電気接触部と連続した基板部より芯線圧着用バレルと絶縁被覆圧着用バレルとが突出されたアース端子に、アース用電線端末から露出させた多数の素線を撚った芯線が上記芯線圧着用バレルでかしめ圧着されると共に、電線の絶縁被覆が上記絶縁被覆圧着用バレルでかしめ圧着されており、
上記アース端子圧着部に近接した位置の上記アース用電線の絶縁被覆を中間皮剥ぎして上記芯線を露出させ、この露出させた部分の芯線の多数の素線同士を溶接して、アース端子との圧着接続部より電線内部に浸水する水を遮断し、かつ、該溶接部を含む露出した芯線を完全に被覆するように、シリコンを塗布したテープで巻き付け或いは熱収縮チューブを被せて収縮させているアース用電線の止水構造。 - 上記アース端子を一端に圧着接続したアース用電線とは別のアース用電線の端末から芯線を露出させ、該端末から露出させた芯線を上記アース用電線の中間皮剥ぎして露出させた芯線と重ね合わせて溶接し、上記シリコン塗布テープあるいは熱収縮チューブで溶接された芯線露出部分を被覆している請求項1に記載のアース用電線の止水構造。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002231313A JP2004072943A (ja) | 2002-08-08 | 2002-08-08 | アース用電線の止水構造 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002231313A JP2004072943A (ja) | 2002-08-08 | 2002-08-08 | アース用電線の止水構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004072943A true JP2004072943A (ja) | 2004-03-04 |
Family
ID=32017118
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002231313A Abandoned JP2004072943A (ja) | 2002-08-08 | 2002-08-08 | アース用電線の止水構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004072943A (ja) |
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---|---|---|---|---|
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2002
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