JP2821783B2 - 画像形成材料 - Google Patents

画像形成材料

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【発明の詳細な説明】 イ.産業上の利用分野 本発明は、画像形成材料に関し、例えば、カラー印刷
における校正のために使用される画像形成材料に関す
る。
ロ.従来技術 多色刷印刷における本印刷の前工程として行われる校
正刷りの手間と時間との節約に、色校正用のカラープル
ーフ(カラーシートとも呼ばれる)が用いられるのは、
当分野においてよく知られている。
本来、カラープルーフは最終印刷物の画像再現を予測
すべく使用されるものであるから、カラープルーフの画
像再現性は印刷物に極めて近似したものであることが強
く望まれている。
カラープルーフの作成方法としては、例えば、特開昭
60−28649号公報に記載の方法がある。この方法は、転
写媒体(画像シート)と被転写体(受像シート)とを重
ね合わせ、加熱、加圧によって画像シートの像を受像シ
ートに転写する方法である。この方法でカラープルーフ
を作成するには、画像シートには、一般にシアン
(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、黒(BK)の
4種類の色彩のものを使用し、4回の転写によって受像
シート上に各色彩の像を重ねるように転写し、フルカラ
ーの転写像を受像シート上に形成する。
画像シートは、画像形成材料を活性光線によって像露
光して潜像を形成し、これを現像によって可視像として
作成される。画像形成材料は、着色感光層が支持体フィ
ルムに支持されてなるものであり、着色感光層は、感光
性物質と染料及び/又は顔料とを有機溶剤中に分散させ
た塗布液を支持体フィルムに塗布し、乾燥してなるもの
である。着色感光層は、活性光線(紫外線)による像露
光と、この像露光によって可溶化した受光部分又は非受
光部分を現像液に溶かして除去する現像と、その後の水
洗、乾燥によって可視像が得られる。
着色感光層は、中間層としての熱軟化層を介して支持
体フィルムに支持されるのが有利である。熱軟化層は次
のような機能を果たす。被転写体に紙を使用する場合、
その表面には通常凹凸があるので、転写に際して紙と着
色感光層とが完全には密着し難い。熱軟化層は、転写時
に加熱によって軟化し、着色感光層表面を紙の凹凸表面
に馴染ませて両者の密着を確実ならしめ、確実な転写が
なされるようにする。
ところが、熱軟化層を設けた画像形成材料にあって
は、次のような問題が起こる。着色感光層を支持体フィ
ルム上の熱軟化層表面に形成する際に、前述した塗布液
と熱軟化層との界面で、塗布液の乾燥時の熱によって熱
軟化層が変質して塗布液中の染料及び/又は顔料が熱軟
化層に吸着する。そして、現像によって像露光で可溶化
した受光部分又は非受光部分を除去しても、前記の吸着
した染料及び/又は顔料が熱軟化層に付着、残留してい
る。転写時に加熱で軟化した熱軟化層が圧接によって受
像シートに接触し、熱軟化層に付着している染料及び/
又は顔料が受像シートに付着することとなる。その結
果、最終的に得られるカラープルーフには本来の色とは
異なる色の色かぶりが生ずる。これでは、カラープルー
フの色再現性が低下してしまう。
ハ.発明の目的 本発明は、最終的に得られる像に汚れとなる不所望な
着色が起こることのない画像形成材料を提供することを
目的としている。
ニ.発明の構成 本発明は、第一の中間層と、着色感光層と、前記第一
の中間層と着色感光層との間に設けられた第二の中間層
とを有し、 前記第一の中間層は熱軟化層(感光性のものを除く)
であり、 前記第二の中間層は非着色の感光層であり、 像露光及びこれに続く現像により、前記着色感光層自
体が選択的に除去されて可視像パターンに残されると共
に、前記非着色の感光層が選択的に除去されて前記着色
感光層の可視像パターンと同一パターンに残されるよう
構成されたことを特徴とする画像形成材料に係る。
カラープルーフ作成用画像形成材料は、無色透明な支
持体上に、少なくとも熱軟化層、前記の中間層及び着色
感光層がこの順に被着された積層構造を有する。
以下、画像形成材料の各層を構成する物質について説
明する。
支持体としては、ポリエステルフィルム、特に二軸延
伸ポリエチレンテレフタレートフィルムが水、熱に対す
る寸法安定性の点で好ましいが、アセテートフィルム、
ポリ塩化ビニルフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリ
プロピレンフィルム、ポリエチレンフィルムも使用し得
る。
第一の中間層としての熱軟化層は、熱可塑性樹脂から
なり、熱転写時の温度で軟化する性質を有するものであ
る。該熱可塑性樹脂としては軟化点が−30〜150℃のも
のが好ましい。ここで示す軟化点温度はVICAT軟化点又
は環球法で示した値である。本発明では、具体的には、
以下のものを好ましい樹脂として挙げることができる。
ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィ
ン。
エチレンと酢酸ビニル、エチレンとアクリル酸エステ
ル、エチレンとアクリル酸の如きエチレン共重合体。
ポリ塩化ビニル。
塩化ビニルと酢酸ビニルの如き塩化ビニル共重合体。
ポリ塩化ビニリデン。
塩化ビニリデン共重合体。
ポリスチレン。
スチレンと無水マレイン酸の如きスチレン共重合体。
ポリアクリル酸エステル。
ポリエステル樹脂。
ポリウレタン樹脂。
アクリル酸エスエルと酢酸ビニルの如きアクリル酸エ
ステル共重合体。
ポリメタアクリル酸エステル。
メタアクリル酸メチルと酢酸ビニル、メタアクリル酸
メチルとアクリル酸の如きメタアクリル酸エステル共重
合体。
ポリ酢酸ビニル。
酢酸ビニル共重合体。
ビニルブチラール樹脂。
ナイロン、共重合ナイロン、N−アルコキシメチル化
ナイロンの如きポリアミド樹脂。
合成ゴム。
石油樹脂。
塩化ゴム。
ポリエチレングリコール。
ポリビニルアルコールハイドロジンフタレート。
セルローズ誘導体、セルローズアセテートフタレー
ト、セルローズアセテートサクシネート。
シェラック。
ワックス。
熱軟化層は公知の方法を用いて支持体上に設けること
ができる。
熱軟化層の厚さは1〜50μmの範囲が適当であり、特
に好ましくは5〜30μmの範囲である。
本発明における第二の中間層としての非着色感光層
は、後述する着色感光層から着色剤を除いた成分からな
るものとする。従って、現像によって、着色感光層の可
溶化した部分と重なっている部分が、この可溶化部分と
共に溶解、除去されるようにしてあり、露光によって現
像剤(通常はアルカリ性の現像液)に可溶となる性質を
付与されている。
本発明における着色感光層は、少なくとも感光性組成
物及び着色剤を含有する。
着色剤としては染料、顔料が挙げられる。特に、色校
正に使用する場合、そこに要求される常色即ち、イエロ
ー、マゼンタ、シアン、ブラックと一致した色調の顔
料、染料が必要となるが、その他金属粉、白色顔料、螢
光顔料なども使われる。以下に、当該技術分野で公知の
種々の顔料及び染料の内の若干例を示す。
(C.Iはカラーインデックスを意味する。) ビクトリアピュアブルー (C.I 42595) オーラミン (C.I 41000) カチロンブリリアントフラビン(C.I ベーシック13) ローダミン6GCP (C.I 45160) ローダミンB (C.I 45170) サフラニンOK70:100 (C.I 50240) エリオグラウシンX (C.I 42080) ファーストブラックHB (C.I 26150) No.1201 リオノールイエロー (C.I 21090) リオノールイエローGRO (C.I 21090) シムラ−ファーストイエロー8GF (C.I 21105) ベンジジンイエロー4T−564D (C.I 21095) シムラ−ファーストレッド4015 (C.I 12355) リオノールレッド7B4401 (C.I 15830) ファーストゲンブルーTGR−L (C.I 74160) リオノールブルーSM (C.I 26150) 三菱カーボンブラックMA−100 三菱カーボンブラック#30,#40,#50 着色剤の着色感光層中における含有率は、目標とする
光学濃度と着色感光層の現像液に対する除去性を考慮し
て選択されるが、10〜30重量%の範囲とすることが好ま
しい。
着色感光層に含まれる感光性組成物としては、o−キ
ノンジアジドを感光剤とする感光性樹脂組成物があり、
具体的には、1,2−ベンジキノンジアジド−4−スルホ
ニルクロライド、1,2−ナフトキノンジアジド−4−マ
ニホニルクロライド、1,2−ナフトキノンジアジド−5
−スルホニルクロライド、1,2−ナフトキノンジアジド
−6−スルホニルクロライドと水酸基及び/又はアミノ
基含有化合物を縮合させた化合物が好ましく用いられ
る。
上記水酸基含有化合物としては、例えばトリヒドロキ
シベンゾフェノン、ジヒドロキシアントラキノン、ビス
フェノールA、フェノールノボラック樹脂、レゾルシン
ベンズアルデヒド縮合樹脂、ピロガロールアセトン縮合
樹脂等がある。また、アミノ基含有化合物としては、例
えばアニリン、p−アミノジフェニルアミン、p−アミ
ノベンゾフェノン、4,4′−ジアミノジフェニルアミ
ン、4,4−ジアミノベンゾフェノン等がある。
上記、o−キノンジアジド化合物に関しては、さらに
J.KOSAR著“Light Sensitive System"(Wiley & Sons,
New York,1965)および永松、乾著“感光性高分子”
(講談社、1977)の記載にしたがうことができる。
着色感光層中における感光性組成物の含有量は、例え
ば重量で5〜80%が適当である。
また、前記着色感光層は結合剤を含有することがで
き、このような結合剤としては、皮膜形成性かつ溶媒可
溶性であり、好ましくはアルカリ現像液で溶解ないし、
膨潤しうる高分子化合物が用いられる。
かかる高分子化合物の具体例としては、例えば、下記
一般式で表される芳香族性水酸基を有する構造単位を分
子構造中に含有する高分子化合物が挙げられる。
ここで、R1及びR2は水素原子、アルキル基又はカルボ
ン酸基、R3は水素原子、ハロゲン原子又はアルキル基、
R4は水素原子、アルキル基、フェニル基又はアラルキル
基、Xは窒素原子と芳香族炭素原子とを連結する2価の
有機基で、nは0又は1、Yは置換基を有してもよいフ
ェニレン基又は置換基を有してもよいナフチレン基であ
る。
上記一般式で表される構造単位を形成するモノマーと
しては、具体的には例えばN−(4−ヒドロキシフェニ
ル)−(メタ)アクリルアミド、N−(2−ヒドロキシ
フェニル)−(メタ)アクリルアミド、N−(4−ヒド
ロキシナフチル)−(メタ)アクリルアミド等の(メ
タ)アクリルアミド類のモノマー;o−、m−又はp−ヒ
ドロキシフェニル(メタ)アクリレートモノマー;o−、
m−又はp−ヒドロキシスチレンモノマー等が挙げられ
る。好ましくは、o−、m−又はp−ヒドロキシフェニ
ル(メタ)アクリレートモノマー、N−(4−ヒドロキ
シフェニル)−(メタ)アクリルアミドモノマーであ
り、さらに好ましくはN−(4−ヒドロキシフェニル)
−(メタ)アクリルアミドモノマーである。
結合剤として上記一般式で表される芳香族性水酸基を
有する構造を形成するモノマーと下記のモノマー等との
共重合体を用いることが好ましい。
ここで、R5は水素原子、アルキル基、又はハロゲン原
子を表し、R6はアルキル基、フェニル基又はナフチル基
を表す。
上記共重合体中における前記一般式で表される芳香族
性水酸基を有する基の比率は、1〜30モル%が好まし
い。
また、上記アクリロニトリル類から形成される単位の
上記共重合体中に占める割合は、0〜50モル%が好まし
く、さらに現像性を考えれば、5〜40モル%が好まし
い。上記アルキルアクリレート類から形成される構造単
位の割合は、50〜95モル%であることが、低アルカリ性
水溶液による現像性の点から好適であり、さらには60〜
95モル%が最も好適な現像性を与える。
上記高分子化合物には、以上の構造単位の他、現像性
を微調節する目的から、アクリル酸あるいはメタクリル
酸等の上記したアクリル酸類を共重合させても良く、該
共重合体の該高分子化合物中に占める割合は、現像ラチ
チュードを考慮すれば0〜20モル%が好ましく、0〜10
モル%が最も好適である。
かかる高分子化合物の重量平均分子量は、低アルカリ
性水溶液を現像液とした時の現像性、あるいは、解像性
という面から1000〜100,000であることが好ましく、さ
らには1000〜30,000の範囲のものが好適である。これら
の高分子化合物は周知の共重合法により合成することが
可能である。
かかる高分子化合物の具体例としては、下記の構造を
持つ共重合体があげられる。
また、結合剤として、少なくとも一種類のフェノール
類と活性カルボニル化合物の重縮合により得られるノボ
ラック樹脂などの重縮合樹脂も使用しうる。
上記のほか、結合剤として、下記一般式で示されるカ
ルボン酸ビニルエステル重合単位を分子構造中に有する
高分子化合物(A)も好ましく使用できる。
RCOOCH=CH2 但し、Rは炭素数1〜17のアルキル基を表す。
上記のような構造の高分子化合物であれば、任意に用
いることができるが、上記一般式で示される重合単位を
構成とするためのカルボン酸ビニルエステルモノマーと
しては、下記例示のものが好ましい。名称と化学式とを
併記して示す。
酢酸ビニル CH3COOCH=CH2 プロピオン酸ビニル CH3CH3COOH=CH2 酪酸ビニル CH3(CH22COOCH=CH2 ピバリン酸ビニル (CH33CCOOCH=CH2 カプロン酸ビニル CH3(CH24COOCH=CH2 カプリル酸ビニル CH3(CH26COOCH=CH2 カプリン酸ビニル CH3(CH28COOCH=CH2 ラウリン酸ビニル CH3(CH210COOCH=CH2 ミリスチン酸ビニル CH3(CH212COOCH=CH2 パルミチン酸ビニル CH3(CH214COOCH=CH2 ステアリン酸ビニル CH3(CH216COOCH=CH2 (R1,R2はアルキル基で、その炭素数の和は7である。
即ちR1+R2=C7H16の形になる) カルボン酸ビニルエステル単量体としては、カルボン
酸の主鎖を構成する炭素数が1〜4のものが更に好まし
い。特に、酢酸ビニルが好ましい。
なお上記Rには置換基を有するアルキル基も含み、即
ち置換カルボン酸のビニルエステルも重合単位に包含さ
れる。
高分子化合物(A)は、カルボン酸ビニルエステルの
1種を重合させたポリマーでもよく、カルボン酸ビニル
エステルの2種以上を共重合させたポリマーでもよく、
またカルボン酸ビニルエステルとこれと共重合し得る他
の単量体との任意の成分比でのコポリマーであってもよ
い。
上記一般式で示される重合単位と組み合わせて用いる
ことができる単量体単位としては、 例えばエチレン、プロピレン、イソブチレン、ブタジ
エン、イソプレン等のエチレン系不飽和オレフィン類、 例えばスチレン、α−メチルスチレン、p−メチルス
チレン、p−クロロスチレン等のスチレン類、 例えばアクリル酸、メタクリル酸等のアクリル酸類、 例えばイタコン酸、マレイン酸、無水マレイン酸等の
不飽和脂肪族シカルボン酸類、 例えばマレイン酸ジエチル、マレイン酸ジブチル、マ
レイン酸ジ−2−エチルヘキシル、フマル酸ジブチル、
フマル酸ジ−2−エチルヘキシル等の不飽和ジカルボン
酸のジエステル類、 例えばアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリ
ル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸ド
デシル、アクリル酸2−クロロエチル、アクリル酸フェ
ニル、α−クロロアクリル酸メチル、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル等のα−メチレン脂肪族モノカ
ルボン酸エステル類、 例えばアクリロニトリル、メタアクリロニトリル等の
ニトリル類、 例えばアクリルアミド等のアミド類、 例えばアクリルアニリド、p−クロロアクリルアニリ
ド、m−ニトリロアクリルアニリド、m−メトキシアク
リルアニリド等のアニリド類、 例えばメチルビニルエーテル、エチルビニルエーテ
ル、イソブチルビニルエーテル、β−クロロエチルビニ
ルエーテル等のビニルエーテル類、 塩化ビニル、ビニリデンクロライド、ビニリデンシア
ナイド、 例えば1−メチル−1−メトキシエチレン、1,1−ジ
メトキシエチレン、1,2−ジメトキシエチレン、1,1−ジ
メトキシカルボニルエチレン、1−メチル−1−ニトロ
エチレン等のエチレン誘導体類、 例えばN−ビニルピロール、N−ビニルカルバゾー
ル、N−ビニルインドール、N−ビニルピロリデン、N
−ビニルピロリドン等のN−ビニル化合物、等のビニル
系単量体 がある。これらのビニル系単量体は不飽和二重結合が開
裂した構造で高分子化合物(A)中に存在する。
高分子化合物(A)として特に好ましいのは、酢酸ビ
ニル重合単位を分子構造中に有するものである。その中
でも、酢酸ビニル重合単位を40〜95wt%有するもの、数
平均分子量(Mn)が、1,000〜100,000のもの、重量平均
分子量(Mw)が5,000〜500,000のものが好ましい。
更に好ましくは、酢酸ビニル重合単位(特にこれが40
〜95wt%のもの)及び酢酸ビニルより長鎖のカルボン酸
ビニルエステル重合単位を有する高分子化合物がよく、
特に数平均分子量(Mn)が2,000〜60,000、重量平均分
子量(Mw)が10,000〜150,000のものが好ましい。
この場合、酢酸ビニルと共重合して酢酸ビニル重合単
位を有する高分子化合物を構成するモノマーとしては、
共重合体を形成し得るものであれば任意であり、例えば
上記例示の単量体の中から任意に選ぶことができる。
以下に、高分子化合物(A)として用いることができ
る共重合体を、そのモノマー成分を示すことにより列記
する。但し当然のことであるが、以下の例示に限られる
ものではない。
酢酸ビニル−アクリル酸エステル 酢酸ビニル−マレイン酸エステル 酢酸ビニル−カルボン酸ビニルエステル 酢酸ビニル−エチレン 酢酸ビニル−スチレン 酢酸ビニル−クロトン酸 酢酸ビニル−マレイン酸 酢酸ビニル−2−エチルヘキシルアクリレート 酢酸ビニル−ジ−2−エチルヘキシルマレエート 酢酸ビニル−メチルビニルエーテル 酢酸ビニル−塩化ビニル 酢酸ビニル−N−ビニルピロリドン 酢酸ビニル−プロピオン酸ビニル 酢酸ビニル−ピバリン酸ビニル 酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル 酢酸ビニル−ラウリン酸ビニル 酢酸ビニル−ステアリン酸ビニル 酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル−エチレン 酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル−2−エチルヘキ
シルアクリレート 酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル−ラウリン酸ビニ
ル 酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル−クロトン酸 プロピオン酸ビニル−バーサチック酸ビニル プロピオン酸ビニル−バーサチック酸ビニル−クロト
ン酸 ピバリン酸−ステアリン酸ビニル−マレイン酸 また、結合剤として、少なくとも一種類のフェノール
類と活性カルボニル化合物の重縮合により得られるノボ
ラック樹脂などの重縮合樹脂も使用しうる。
これらのフェノール類は、芳香族性の環に結合する水
素原子の少なくとも1つが水酸基で置換された化合物す
べてを含み、具体的には例えばフェノール、o−クレゾ
ール、m−クレゾール、p−クレゾール、3,5−キシレ
ノール、2,4−キシレノール、2,5−キシレノール、カル
バクロール、チモール、カテコール、レゾルシン、ヒド
ロキノン、ピロガロール、フロログルシン、アルキル基
(炭素数1〜8個)置換フェノール等が挙げられる。
活性カルボニル化合物には、例えばアルデヒド、ケト
ンなどが含まれ、具体的には例えばホルムアルデヒド、
アセトアルデヒド、ベンズアルデヒド、アクロレイン、
フルフラール、アセトン等が挙げられる。
上記重縮合樹脂としては、フェノールホルムアルデヒ
ドノボラック樹脂、m−クレゾールホルムアルデヒドノ
ボラック樹脂、フェノール・m−クレゾール・ホルムア
ルデヒド共重縮合体樹脂、フェノール・p−クレゾール
・ホルムアルデヒド共重縮合体樹脂、m−クレゾール・
p−クレゾール・ホルムアルデヒド共重縮合体樹脂、o
−クレゾール・p−クレゾール・ホルムアルデヒド共重
縮合体樹脂、フェノール・o−クレゾール・m−クレゾ
ール・ホルムアルデヒド共重縮合体樹脂、フェノール・
o−クレゾール・p−クレゾール・ホルムアルデヒド共
重縮合体樹脂、フェノール・m−クレゾール・p−クレ
ゾール・ホルムアルデヒド共重縮合体樹脂等が挙げられ
る。
好ましいノボラック樹脂はフェノールホルムアルデヒ
ドノボラック樹脂であり、分子量は重量平均分子量Mwが
3500〜500、数平均分子量Mnが1000〜200の範囲が好まし
い。
上記の如き樹脂の分子量の測定は、ゲルパーミエーシ
ョンクロマトグラフィー法(GPC)によって行う。数平
均分子量Mnおよび重量平均分子量Mwの算出は、柘植盛
雄、宮林達也、田中誠之著“日本化学会誌"800〜805頁
(1972年)に記載の方法により、オリゴマー領域のピー
クを均す(ピークの山と谷の中心を結ぶ)方法にて行う
ものとする。
また、前記ノボラック樹脂において、その合成に用い
られた異なるフェノール類の量比を確認する方法として
は、熱分解ガスクロマトグラフィー(PGC)を用いる。
熱分解サスクロマトグラフィーについては、その原理、
装置および実験条件が、例えば、日本化学会編、柘植
新著新実験講座、第19巻、高分子化学〔I〕474〜485頁
(丸善1978年発行)等に記載されており、熱分解ガスク
ロマトグラフィーによるノボラック樹脂の定性分析法
は、柘植盛雄、田中 隆、田中誠之著“分析化学”第18
巻、47〜52頁(1969年)に記載された方法に準じるもの
とする。
更に、本発明において結合剤として使用可能な他の高
分子化合物としては、(メタ)アクリル酸(共)重合体
のスルホアルキルエステル、ビニルアセタール(共)重
合体、ビニルエーテル(共)重合体、アクリルアミド
(共)重合体、スチレン(共)重合体、セルロース誘導
体等も挙げられる。
着色感光層に用いられる有機溶剤としては、公知の種
々の有機溶剤が使用可能である。このような有機溶剤と
しては、例えばn−ヘキサン、シクロヘキサン、n−ペ
ンタン、ベンゼン、トルエン、キシレン等の炭化水素
類、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピ
ルアルコール、n−プロピルアルコール、t−ブチルア
ルコール、sec−ブチルアルコール、イソブチルアルコ
ール、n−ブチルアルコール、1−ペンタノール、2−
ペンタノール、1−ヘキサノール等のアルコール類、ア
セトン、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン、メチ
ル−n−プロピルケトン、メチルイソプロピルケトン、
メチル−n−ブチルケトン、メチルイソブチルケトン等
のケトン類、ジエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレ
ングリコールモノエチルエーテル等のジエチレングリコ
ール類、そのほか1,4−ジオキサン、ジメチルホルムア
ミド、ジメチルスルホキシド、さらに塩化メチレンやク
ロロホルム、四塩化炭素等が挙げられる。この中で好ま
しく用いられるものは、ベンゼン、トルエン、キシレン
等の芳香族炭化水素類及びケトン類であり、特に好まし
くは、シクロヘキサノン及びトルエンである。
剥離層としては、例えばシリコーン樹脂、フッ素樹
脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−α−オ
レフィン共重合体、プロピレン−α−オレフィン共重合
体、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピ
レン−ジエン共重合体、エチレン−アクリル酸共重合
体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹
脂、ワックス、ナイロン、共重合ナイロンの如きポリア
ミド樹脂等が挙げられる。
また、メラミン樹脂、ポリアクリル酸エステル、ウレ
タン樹脂にシリコン樹脂やフッ素樹脂を添加しても用い
ることができる。
また、ポリプロピレンフィルムおよびポリエチレンフ
ィルム等は、特別な剥離性付与処理を施さなくても良好
な剥離性を示すので、好ましい態様として支持体の厚さ
より薄く、ポリプロピレン層またはポリエチレン層を設
けることができる。
剥離層の厚さは0.01〜30μmの範囲が適当であり、特
に好ましくは0.1〜5μmの範囲である。
支持体上に上記剥離層を設ける方法としては、上記樹
脂を有機溶剤に溶解した溶液、又はエマルジョン化した
ものを支持体上に塗布する方法と、ポリプロピレンフィ
ルム、またはポリエチレンフィルムを支持体上にラミネ
ートする方法とが挙げられる。
ホ.実施例 以下、本発明の実施例を説明する。
実施例 以下に示す方法により色画像の形成を行った。
第二の中間層形成のための塗布液(第二中間層溶液)
を下記処方により調製した。
第二中間層溶液 1,2−ナフトキノンジアジド−4 15.72g −スルホン酸−p−クレゾールホル マリンエステル重合体 酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル 101.45g (80:20重量部)共重合体 (49.7%メタノール溶液) シクロヘキサノン 475.5 g また色画像形成のため、下記処方による4色の着色感
光層形成用分散液を調製した。
分散液(シアン) 1,2−ナフトキノンジアジド−4 2.37g −スルホン酸−p−クレゾールホル マリンエステル重合体 酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル 15.36g (80:20重量部)共重合体 (49.7%メタノール溶液) シアニンブルー4920(大日精化製) 1.1 g シクロヘキサノン 71.47g 分散液(マゼンタ) 1,2−ナフトキノンジアジド−4 2.37g −スルホン酸−p−クレゾールホル マリンエステル重合体 酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル 15.36g (80:20重量部)共重合体 (49.7%メタノール溶液) セイカファーストカーミン1483 1.1 g (大日精化製) シクロヘキサノン 71.47g 分散液(イエロー) 1,2−ナフトキノンジアジド−4 2.37g −スルホン酸−p−クレゾールホル マリンエステル重合体 酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル 15.36g (80:20重量部)共重合体 (49.7%メタノール溶液) セイカファーストイエローH−7055 1.1 g (大日精化製) シクロヘキサノン 71.47g 分散液(ブラック) 1,2−ナフトキノンジアジド−4 2.19g −スルホン酸−p−クレゾールホル マリンエステル重合体 酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル 14.21g (80:20重量部)共重合体 (49.7%メタノール溶液) カーボンブラックMA−100 1.85g (三菱化成製) シクロヘキサノン 72.05g 支持体及び熱軟化層 下記に示す支持体を別途作成した。
ポリエチレンテレフタレートフィルム上にエチレン−
酢酸ビニル共重合体(商品名:エバフレックス、三井デ
ユポンケミカル社製)を、押し出しラミネート法により
30μm厚になるように塗布し、熱軟化層を支持する支持
体を作成した。
画像形成材料 上記により得られた、熱軟化層を支持する支持体上
に、乾燥膜厚1μmになるようにさきに得られた第二中
間層溶液を塗布し、さらに4色の分散液を乾燥膜厚1μ
mになるようにそれぞれ塗布した後、乾燥した。
このようにして、第1図に示す画像形成材料を4色に
ついて作製した。画像形成材料1Aは、支持体フィルム2
上に熱軟化層3、非着色感光層4及び着色感光層5が順
次被着した積層構造となっている。
以上により得られた4色の着色画像形成材料の支持体
フィルム2の面に、各色の色分解網ボジフィルムを重ね
合わせ、4KWメタルハライドランプで50cmの距離から20
秒間画像露光を行い、下記現像液に30秒間浸漬すること
により現像を行い、4色の着色画像を形成した。
<現像液> Na2CO3 15g 界面活性剤 50g (花王アトラス社製ペレックスNBL) 蒸留水 1000g 次にイエロー色画像の画像面とアート紙とを密着し、
80℃に加熱された一対のニップロール間を5kg/cm2の加
圧条件下にて、50cm/分の速度で通過させた後、支持体
の剥離を行った。剥離は容易に行われ、アート紙上にイ
エロー色画像部のみが転写された。転写の要領は、第2
図及び第3図によって後に説明する。
引続きマゼンタ、シアン、ブラックの順に着色画像の
転写を行い、これにより、アート紙上に4色からなるカ
ラープルーフィング画像を得た。
本実施例により得られたカラープルーフは、地汚れの
無い画像品質に優れた転写画像を得ることができ、実際
の印刷物にきわめて近似したものであった。
カラープルーフは、第2図に示す手順によって作成さ
れる。
先ず、第2図(a)に示すように、画像形成材料(第
1図に示した構造のもの)1Aの支持体フィルム2の側に
ポジフィルム原稿7を密着させ、原稿7側から紫外線10
を照射して像露光を行う。
次に、画像形成材料1Aを現像すると、第2図(b)に
示すように、原稿7の像7a(同図(a)参照)に対応す
る像8Aが支持体フィルム2上に形成される。像8Aは中間
層(第2図(a)の4)の非受光部8Bを介して支持体フ
ィルム2に被着していて、受光部は現像によって消失し
ている。中間層の非受光部8Bは、後の転写によって像8A
と共に被転写紙に転写されるが、無色透明であるので、
最終的に得られるカラープルーフに悪影響を及ぼすこと
はない。図中、1Bは現像済みの画像形成材料(以下、画
像シートと呼ぶ。)である。
次に、第2図(c)に示すように、被転写紙9上に画
像シート1Bを像8Aの側を下にして重ね合わせ、矢印のよ
うに両者を互いに加熱、圧接する。この工程で像8Aは被
転写紙9に固着する。
次に、第2図(d)に示すように、被転写紙9から支
持体フィルム2を剥ぎ取ると、熱軟化層3は支持体フィ
ルム2と共に被転写紙9から離れ、被転写紙9上に像8A
及び第二中間層の非受光部8Bが残留する。
イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒
(BK)、の順に上記のようにして各色毎に転写を行う
と、第2図(e)に示すように、被転写紙9上に4色の
像が重なって形成され、そのほかには転写される部分の
無いカラープルーフ1Cが得られる。従って、カラープル
ーフ1Cの像は原稿の像に極めて忠実なものとなる。第2
図(e)では、同じ箇所に4色の像が重なった状態を示
しているが、Y、M、Cの1色、2色若しくは3色、更
にBKの像で被転写紙上に原稿に忠実な色彩の転写像が得
られる。
画像形成材料に像を形成するには次の手順による。第
2図(a)のようにポジフィルム原稿7を露光マスクに
して画像形成材料1Aに紫外線10を照射すると、Y、M、
C、BKの画像形成材料1Aに各色の潜像が形成される。こ
れを現像すると、前述のように支持体フィルム2上には
各色の像7aが形成され、これを水洗、乾燥して第2図
(b)に示した画像シート1Bが得られる。上記の現像は
正規現像である。
比較例 比較のために、下記組成の着色感光層形成用分散液を
調製した。
分散液(シアン) 1,2−ナフトキノンジアジド−4 2.37g −スルホン酸−p−クレゾールホル マリンエステル重合体 酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル 15.36g (80:20重量部)共重合体 (49.7%メタノール溶液) シアニンブルー4920(大日精化製) 1.1 g シクロヘキサノン 71.47g 分散液(マゼンタ) 1,2−ナフトキノンジアジド−4 2.37g −スルホン酸−p−クレゾールホル マリンエステル重合体 酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル 15.36g (80:20重量部)共重合体 (49.7%メタノール溶液) セイカファーストカーミン1483 1.1 g (大日精化製) シクロヘキサノン 71.47g 分散液(イエロー) 1,2−ナフトキノンジアジド−4 2.37g −スルホン酸−p−クレゾールホル マリンエステル重合体 酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル 15.36g (80:20重量部)共重合体 (49.7%メタノール溶液) セイカファーストイエローH−7055 1.1 g シクロヘキサノン 71.47g 分散液(ブラック) 1,2−ナフトキノンジアジド−4 2.19g −スルホン酸−p−クレゾールホル マリンエステル重合体 酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル 14.21g (80:20重量部)共重合体 (49.7%メタノール溶液) カーボンブラックMA−100 1.85g (三菱化成製) シクロヘキサノン 72.05g ここで得られた分散液を前記実施例で用いた熱軟化層
を支持する支持体上に乾燥膜厚が1μmになるように塗
布したのち乾燥し、4色の画像形成材料を作成した。
以上により得られた4色の画像形成材料を前記実施例
と同様の方法により露光現像を行い、これをアート紙上
に転写することにより、アート紙上に4色からなるカラ
ープルーフィング画像を得た。
この方法で得られたカラープルーフは、非受光部に地
汚れを生じ、色画像品質に劣るものであった。
第2図(c)の工程は、例えば第3図の転写装置によ
って遂行される。
受像シートと被転写紙(例えばアート紙)(いずれも
図示せず)とを重ね合わせ、これらを補助加熱ヒータ1
4、14によって補助的に加熱された対のローラ12、13
(ヒータ内蔵)の間を通過させて加熱及び加圧し、画像
シート上の像を被転写紙に転写する。1枚の被転写紙に
対して各色の4回の転写を行うと、被転写紙上にフルカ
ラーの画像が形成されてカラープルーフが作成される。
図中、15、15は搬送用ローラ、16は冷却ファン、17は挿
入台、18は受取り台である。
第3図の転写装置では、被転写紙や画像シートが皺に
なったりしないよう、第4図に示すように厚いアルミニ
ウム板等の補強板11上に画像シート1Bと被転写紙9とを
重ねて転写を行う。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明の技術的
思想に基いて上記の例に種々の変形を加えることができ
る。例えば、形成させる像は、4色からなるフルカラー
の像のほか、白黒、1色のモノカラー、2色の組合せに
よるカラーの像の形成にも適用でき、校正用以外にも少
量生産の画像形成にも適用可能である。また、以上の例
では、加熱と加圧とを併用して転写を行っているが、加
圧のみによって転写を行うことも可能である。加圧のみ
による転写にあっては、使用する画像シートには、基本
的には前記の加熱、加圧による転写におけると同じもの
が使用できるが、感光性組成物に含まれる結合剤(高分
差化合物)の軟化点が60℃以下のものが好ましい。ま
た、加圧転写性を向上させるため、感光性組成物に粘着
性付与剤(例えば石油樹脂、液状ポリブタジエン、長鎖
アルキルフェノール樹脂)を画像形成に支障のない範囲
で添加するのが好ましい。第一の中間層は、熱軟化層に
限られるものではなく、他の中間層(例えば支持体フィ
ルムの剥離を容易にする剥離層)であっても良い。本発
明では、画像シートの像は必ずしも被転写紙に転写する
必要はなく、各色の画像シートを4枚重ねて透視してカ
ラーの画像を観察し、校正を行うことができ、また、着
色感光層及び非着色感光層が露光によって現像液に不溶
になる反転現像型のものにも適用可能である。
ヘ.発明の効果 本発明は、第一の中間層(例えば熱軟化層)と着色感
光層との間に第二の中間層が非着色感光層として設けら
れ、像露光及び現像によって着色感光層及び非着色感光
層が夫々選択的に除去されて同一パターンに残されるよ
うにしているので、着色感光層中の着色剤は非着色感光
層としての第二の中間層に隔てられて第一の中間層に接
触することがない。また、着色感光層の現像によって除
去される部分では、この部分と重なる第二の中間層部分
も現像によって除去される。従って、上記の部分では着
色剤が存在せず、上記の部分での着色剤による不所望な
着色(地汚れ)を起こすことがなく、得られる像は良好
なものとなる。
【図面の簡単な説明】
図面はいずれも本発明の実施例を示すものであって、 第1図は画像形成材料の拡大部分断面図、 第2図(a)、同図(b)、同図(c)、同図(d)及
び同図(e)はカラープルーフ作成の手順を示す斜視
図、 第3図は転写装置の内部正面図、 第4図は第3図の転写装置に使用する補強板の斜視図 である。 なお、図面に示された符号において、 1A……画像形成材料 1B……画像シート 1C……カラープルーフ 2……支持体フィルム 3……熱軟化層(第一の中間層) 4……第二の中間層(非着色感光層) 5……着色感光層 7……原稿 7a……原稿の像 8A……画像シートの像 8B……画像シート上の非着色感光層部分 9……被転写紙 10……紫外線 11……補強板 12、13……加熱ロール である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 邦夫 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株 式会社内 (72)発明者 浦野 年由 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三菱化成株式会社総合研究所内 (72)発明者 増田 哲也 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三菱化成株式会社総合研究所内 (56)参考文献 特開 昭63−208038(JP,A) 特開 平1−177027(JP,A) 特開 昭63−54286(JP,A) 特開 平2−123360(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03F 7/004 513 G03F 7/095

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第一の中間層と、着色感光層と、前記第一
    の中間層と着色感光層との間に設けられた第二の中間層
    とを有し、 前記第一の中間層は熱軟化層(感光性のものを除く)で
    あり、 前記第二の中間層は非着色の感光層であり、 像露光及びこれに続く現像により、前記着色感光層自体
    が選択的に除去されて可視像パターンに残されると共
    に、前記非着色の感光層が選択的に除去されて前記着色
    感光層の可視像パターンと同一パターンに残されるよう
    構成されたことを特徴とする画像形成材料。
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