JP2814594B2 - 新規フリルチアゾール誘導体およびその製造法 - Google Patents

新規フリルチアゾール誘導体およびその製造法

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JP2814594B2
JP2814594B2 JP1208801A JP20880189A JP2814594B2 JP 2814594 B2 JP2814594 B2 JP 2814594B2 JP 1208801 A JP1208801 A JP 1208801A JP 20880189 A JP20880189 A JP 20880189A JP 2814594 B2 JP2814594 B2 JP 2814594B2
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寿 高杉
洋介 桂
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明の新規なフリルチアゾール誘導体およびその
塩に関する。
更に詳細には、この発明は抗潰瘍活性およびH2受容体
拮抗活性を有するフリルチアゾール誘導体およびその
塩、それら化合物の製造方法、ならびにそれを有効成分
とする抗潰瘍剤およびH2受容体拮抗剤に関する。
[発明の目的] この発明の一つの目的は抗潰瘍剤およびH2受容体拮抗
剤として有用な新規なフリルチアゾール誘導体およびそ
の塩を提供することである。
この発明のもう一つの目的は前記のフリルチアゾール
誘導体またはその塩の製造方法を提供することである。
この発明のさらにもう一つの目的は、有効成分として
前記のフリルチアゾール誘導体またはその塩を含有する
抗潰瘍剤およびH2受容体拮抗剤を提供することにある。
[発明の構成] この発明のフリルチアゾール誘導体は新規な化合物で
あり、以下の一般式(I)によって表わすことができ
る。
[式中R1、R2はそれぞれ水素、アシル基またはハロゲン
を有していてもよい低級アルキル基であるかまたはR1
R2が互いに結合して低級アルキレン基を形成し、R3は水
素原子または低級アルキル基、R4はアミノ基、アシル
基、アシルアミノ基、低級アルキルイソチオウレイド
基、複素環アミノ基、複素環基または式 (式中nは0または1、Xは=CH−または=N−、R5
水素、シアノ基、ニトロ基またはアシル基、R6は水素、
低級アルキル基、低級アルキルチオ基、低級アルコキシ
基または適当な置換基を有していてもよいアミノ基を意
味する)で表わされる基であり、Aは低級アルキレン基
または−CONH−であるかあるいはA−R4は複素環基であ
り、Qは水素または低級アルキル基である] 目的化合物(I)またはその塩は下記反応式で示され
る製造法により製造することができる。
(式中R1、R2、R3、R4、R5、R6、X、A、Qはそれぞれ
前と同じ意味、▲R1 a▼はハロゲンを有していてもよい
低級アルキル基、▲R4 a▼はアシルアミノ基、▲R4 b
はチオ基を含むアシルアミノ基、▲R4 c▼はスルフィニ
ル基を含むアシルアミノ基、▲R4 d▼は保護されたヒド
ロキシ基を含むアシルアミノ基、▲R4 e▼はヒドロキシ
基を含むアシルアミノ基、▲R6 a▼は適当な置換基を有
していてもよいアミノ基または低級アルコキシ基、R7
低級アルキル基またはアリール基、R8はアミノ保護基、
R9、R11、R13、R15、R17、R18はそれぞれ低級アルキル
基、R10は保護されたヒドロキシ基、R12、R19はそれぞ
れアシル基、R14は水素または低級アルキル基、R16は複
素環基、X1はSまたはO、Yは低級アルキレン基、Z1
Z2、Z3、Z4、Z5はそれぞれ酸残基、A1は低級アルキレン
基または単結合を意味する) この明細書の以上の記載および下記の記載において、
この発明の範囲に包含される諸定義の適当な具体例ない
し説明は以下の通りである。
「低級」とは特記なき限り炭素原子1ないし6個、好
ましくは炭素原子1ないし4個を意味する。
「低級アルキル基」および「低級アルキルチオ基」中
の低級アルキル部分の適当な例としては、直鎖状または
分枝鎖状のもの、例えばメチル、エチル、プロピル、イ
ソプロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、ペンチ
ル、ヘキシルなどの基が挙げられる。この内C1−C4アル
キル基が望ましく、さらに望ましいものはメチル基また
はエチル基である。
「低級アルコキシ基」の適当な例としては、メトキ
シ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキ
シ、イソブトキシ、t−ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘ
キシルオキシなどの基が挙げられ、望ましくはC1−C4
ルコキシ基であり、さらに望ましくはC1−C2アルコキシ
基であり、最も好ましいものはメトキシ基である。
「アシル基」および「アシルアミノ基」中のアシル基
部分の適当な例としては、カルバモイル基、チオカルバ
モイル基、スルファモイル基、脂肪族アシル基、芳香族
アシル基、複素環アシル基およびカルバミン酸、スルホ
ン酸、カルボン酸または炭酸およびこれらに対応するチ
オ酸から導かれた芳香族または複素環基で置換された脂
肪族アシル基が挙げられる。
脂肪族アシル基としては、飽和もしくは不飽和、非環
状もしくは環状のもの、例えば低級アルカノイル基(例
えば、ホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、
イソブチリル、バレリル、イソバレリル、ピバロイル、
ヘキサノイルなどの基)、低級アルカンスルホニル基
(例えば、メシル、エタンスルホニル、プロパンスルホ
ニル等の基)、低級アルコキシカルボニル基(例えば、
メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシ
カルボニル、イソプロポキシカルボニル、ブトキシカル
ボニル、t−ブトキシカルボニル等の基)、低級アルケ
ノイル基(例えば、アクリロイル、メタクリロイル、ク
ロトノイル等の基)、(C3−C7)シクロアルカンカルボ
ニル基(例えば、シクロヘキサンカルボニル等の基)、
低級アルコサリル基(例えば、メトキサリル、エトキサ
リル等の基)、低級アルカノイルカルボニル基(例え
ば、ピルボイル基等)などが挙げられる。
芳香族アシル基としては、アロイル基(例えば、ベン
ゾイル、ニトロベンゾイル、トルオイル、キシロイル等
の基)、アレンスルホニル基(例えば、ベンゼンスルホ
ニル、トシル等の基)などが挙げられる。
複素環アシル基としては、複素環カルボニル基(例え
ば、フロイル、テノイル、ニコチノイル、1−オキソニ
コチノイル、イソニコチノイル、チアゾリルカルボニ
ル、チアジアゾリルカルボニル、テトラゾリルカルボニ
ル、モルホリノカルボニル等の基)などが挙げられる。
芳香族基で置換された脂肪族アシル基としてはフェニ
ル(低級)アルカノイル基(例えば、フェニルアセチ
ル、フェニルプロピオニル、フェニルヘキサノイル等の
基)、フェニル(低級)アルコキシカルボニル基(例え
ば、ベンジルオキシカルボニル、フェネチルオキシカル
ボニル等の基)、フェノキシ(低級)アルカノイル基
(例えば、フェノキシアセチル、フェノキシプロピオニ
ル等の基)などが挙げられる。
複素環基で置換された脂肪族アシル基としては、チエ
ニルアセチル基、イミダゾリルアセチル基、フリルアセ
チル基、テトラゾリルアセチル基、チアゾリルアセチル
基、チアジアゾリルアセチル基、チエニルプロピオニル
基、チアジアゾリルプロピオニル基などが挙げられる。
これらのアシル基は適当な置換基でさらに置換されて
いてもよく、かかる置換基としては、ヒドロキシ基、ア
ミノ基、カルボキシ基、低級アルキル基(例えば、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、ペンチ
ル、ヘキシル等の基)、低級アルケニル基(例えば、ビ
ニル、アリル等の基)、ハロゲン(例えば、クロロ、ブ
ロモ、ヨード、フルオロ)、低級アルコキシ基(例え
ば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキ
シ、ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ等の
基)、低級アルキルチオ基(例えば、メチルチオ、エチ
ルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチ
オ、ペンチルチオ、ヘキシルチオ等の基)、複素環(低
級)アルキルチオ基(例えば、フリルメチルチオ、チア
ゾリルメチルチオ等の基)、複素環(低級)アルキルス
ルフィニル(例えば、フリルメチルスルフィニル、チア
ゾリルメチルスルフィニル等の基)、ニトロ基、上述の
アシル基、アミノ基保護部分がこの明細書中で定義され
たものと同じであってよい保護されたアミノ基、アリー
ル基(例えば、フェニル基等)、アロイル基(例えば、
ベンゾイル基等)、アリールオキシ基(例えば、ベンジ
ルオキシ、トリルオキシ等の基)、アシルオキシ基など
の保護されたヒドロキシ基、例えば低級アルカノイルオ
キシ基(例えば、ホルミルオキシ、アセチルオキシ、プ
ロピオニルオキシ、ブチリルオキシ、イソブチリルオキ
シ、バレリルオキシ、イソバレリルオキシ、ピバロイル
オキシ、ヘキサノイルオキシ等の基)、低級アルキルア
ミノ基(例えば、メチルアミノ、エチルアミノ等の
基)、上述のアミノ保護基などが挙げられ、このような
置換基を有するアシル基の望ましい例としては、低級ア
ルコキシ(低級)アルカノイル基(例えば、メトキシア
セチル、エトキシアセチル等の基)、低級アルカノイル
オキシ(低級)アルカノイル基(例えば、アセトキシア
セチル基等)、N−低級アルキルカルバモイル基(例え
ば、N−メチルカルバモイル、N−エチルカルバモイ
ル、N−イソプロピルカルバモイル等の基)、アロイル
チオカルバモイル基(例えば、ベンゾイルチオカルバモ
イル基等)などが挙げられる。
「複素環基」および「複素環アミノ基」中の複素環部
分の適当な例としては、酸素、硫黄、窒素などのヘテロ
原子を1個以上含む飽和、不飽和、単環ないし多環の複
素環基が挙げられる。特に望ましい複素環基としては、
5ないし6員環の芳香族複素単環基(例えば、ピロリ
ル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テトラ
ゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダ
ジニル、チアゾリル、チアジアゾリル等の基)、5ない
し6員環の脂肪族複素単環基(例えば、モルホリニル、
ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、ピ
ペリジル、ピペラジニル等の基)、硫黄原子1ないし2
個および窒素原子1ないし3個を含む不飽和縮合複素環
基(例えば、ベンゾチアゾリル、ベンゾチアジアゾリル
等の基)などが挙げられる。上記の様に定義される複素
環部分は、アミノ基、オキソ基、クロロ等のハロゲン、
上述の低級アルキル基などの適当な置換基を有していて
もよい。望ましい例としては、低級アルキル基を有する
チアゾリル基(例えば4−メチルチアゾリル基等)が挙
げられる。
「アミノ保護基」の適当な例としては、ベンジル基、
ベンズヒドリル基、フェネチル基などのアル(低級)ア
ルキル基および上述のアシル基が挙げられる。
「保護されたヒドロキシ基」中のヒドロキシ保護基の
適当な例としては、上述のアシル基、アル(低級)アル
キル基(例えば、ベンジル、トリチル等の基)、低級ア
ルコキシ(低級)アルキル基(例えば、メトキシメチ
ル、1−メチル−1−メトキシエチル、メトキシプロピ
ル等の基)、テトラヒドロピラニル基、上述の低級アル
キル基などが挙げられる。
「酸残基」の適当な例としては、クロロ、ブロモ、フ
ルオロおよびヨードなどのハロゲンを挙げることができ
る。
「低級アルキレン基」およびR1とR2の結合により形成
される低級アルキレン基部分の適当な例としては、直鎖
状または分枝鎖状のもの、例えば、メチレン、エチレ
ン、トリメチレン、プロピレン、テトラメチレン、ペン
タメチレン、ヘキサメチレンなどの基が挙げられ、望ま
しくは、C1−C4アルキレン基であり、最も望ましいもの
はエチレン基である。
「ハロゲンを有していてもよい低級アルキル基」の適
当な例としては、上述の低級アルキル基、モノ、ジある
いはトリハロ(低級)アルキル基、例えばトリフルオロ
(低級)アルキル基(例えば、トリフルオロメチル、ト
リフルオロエチル等の基)が挙げられる。
「低級アルキルイソチオウレイド基」の適当な例とし
ては、2−メチルイソチオウレイド基、2−エチルイソ
チオウレイド基、3−プロピルイソチオウレイド基等の
2−低級アルキルイソチオウレイド基が挙げられる。
「適当な置換基を有していてもよいアミノ基」の適当
な例としては、薬学分野で慣用のものが挙げられ、例え
ば、アミノ基、モノあるいはジ(低級)アルキルアミノ
基(例えば、メチルアミノ、ジメチルアミノ、エチルア
ミノ、ブチルアミノ等の基)、低級アルケニルアミノ基
(例えば、ビニルアミノ、プロペニルアミノ等の基)、
低級アルキニルアミノ基(例えばエチニルアミノ、プロ
ピニルアミノ等の基)、ヒドロキシ(低級)アルキルア
ミノ基(例えば、ヒドロキシメチルアミノ、ヒドロキシ
エチルアミノ、ヒドロキシプロピルアミノ等の基)、低
級アルコキシ(低級)アルキルアミノ基(例えば、メト
キシメチルアミノ基等)、モノあるいはジ(低級)アル
キルアミノ(低級)アルキルアミノ基(例えばメチルア
ミノメチルアミノ、ジメチルアミノエチルアミノ等の
基)などが挙げられる。
「チオ基を含むアシルアミノ基」の適当な例として
は、上述のアシルアミノ基であって、アシル基部分の任
意の炭素原子がチオ基で置き代っているもの、例えば複
素環(低級)アルキルチオ(低級)アルカノイルアミノ
基、より具体的には、5ないし6員環の芳香族複素単環
(低級)アルキルチオ(低級)アルカノイルアミノ基
(例えば、フリルメチルチオアセチルアミノ、チアゾリ
ルメチルチオアセチルアミノ等の基)が挙げられる。
「スルフィニル基を含むアシルアミノ基」の適当な例
としては、上述のアシルアミノ基であって、アシル基部
分の任意の炭素原子がスルフィニル基で置き代っている
もの、例えば複素環(低級)アルキルスルフィニル(低
級)アルカノイルアミノ基、より具体的には、5ないし
6員環の芳香族複素単環(低級)アルキルチオ(低級)
アルカノイルアミノ基(例えば、フリルメチルスルフィ
ニルアセチルアミノ、チアゾリルメチルスルフィニルア
セチルアミノ等の基)などが挙げられる。
「保護されたヒドロキシ基を含むアシルアミノ基」の
適当な例としては、先に例示した保護されたヒドロキシ
基で置換された上述のアシルアミノ基、例えば低級アル
カノイルオキシ(低級)アルキルウレイド基(例えば、
アセチルオキシエチルウレイド基等)などの保護された
ヒドロキシ(低級)アルキルウレイド基が挙げられる。
「ヒドロキシ基を含むアシルアミノ基」の適当な例と
しては、ヒドロキシ基で置換された上述のアシルアミノ
基、例えばヒドロキシ(低級)アルキルウレイド基(例
えば、ヒドロキシエチルウレイド基等)などが挙げられ
る。
「アリール基」の適当な例としては、フェニル、トリ
ル、キシリル、メシチル、クメニル、ナフチル等の基が
挙げられ、望ましくはC6−C10アリール基である。
目的化合物(I)の塩の適当な例としては、慣用の無
毒性の塩であり、有機酸付加塩(例えば、ギ酸塩、酢酸
塩、トリフルオロ酢酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、メ
タンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トルエンス
ルホン酸塩等)、無機酸付加塩(例えば、塩酸塩、臭化
水素酸塩、硫酸塩、燐酸塩等)、酸性アミノ酸との塩
(例えば、アスパラギン酸塩、グルタミン酸塩等)など
が挙げられる。
製造例1〜27に示された化合物(I−1)〜(I−3
2)の塩については、化合物(I−1)〜(I−32)が
すべて化合物(I)の範囲に属するものであるから、そ
れらの塩についてもまた目的化合物(I)の塩として例
示したものを例示することができる。
特に、R1、R2、R3、R4、R5、R6、A、X、n、Qの望
ましい例は下記の通りである。
すなわち、R1は水素、複素環カルボニル基、より望ま
しくは5ないし6員環の複素単環カルボニル基(例え
ば、フロイル基等)などのアシル基またはハロゲンを有
していてもよい低級アルキル基、例えば低級アルキル基
(例えば、メチル、エチル等の基)、トリハロ(低級)
アルキル基(例えばトリフルオロメチル、トリフルオロ
エチル等の基)など、R2は水素であるかまたはR1とR2
互いに結合して低級アルキレン基(例えばメチレン、エ
チレン等の基)を形成し、R3は水素または低級アルキル
基(例えばメチル基等)、R4はアミノ基、アシル基、例
えばカルバモイル基、アミノカルバモイル基、グアニジ
ノカルバモイル基、低級アルキルカルバモイル基(例え
ばメチルカルバモイル基等)、スルファモイルアミノカ
ルボニル基、低級アルコキシカルボニル基(例えばメト
キシカルボニル基等)など、アシルアミノ基、例えばウ
レイド基、チオウレイドスルファモイルアミノ基、低級
アルカノイルアミノ基(例えばホルミルアミノ基、アセ
チルアミノ基、プロピオニルアミノ基、ブチリルアミノ
基、イソブチリルアミノ基、バレリルアミノ基等)、低
級アルコキシカルボニルアミノ基(例えばメトキシカル
ボニルアミノ基等)、低級アルキルスルホニルアミノ基
(例えばメシルアミノ基等)、低級アルコキシ(低級)
アルカノイルアミノ基(例えばメトキシアセチルアミノ
基等)など、保護されたヒドロキシ(低級)アルカノイ
ルアミノ基、例えば低級アルカノイルオキシ(低級)ア
ルカノイルアミノ基(例えばアセトキシアセチルアミノ
基等)など、低級アルキルチオ(低級)アルカノイルア
ミノ基(例えばメチルチオアセチルアミノ基等)、置換
されていてもよいアロイルアミノ基、例えばニトロ基で
置換されていてもよいアロイルアミノ基(例えばニトロ
ベンゾイルアミノ基等)など、5ないし6員環の複素単
環カルボニルアミノ基(例えばフロイルアミノ、テノイ
ルアミノ、ニコチノイルアミノ、1−オキソニコチノイ
ルアミノ、モルホリノカルボニルアミノ等の基)、低級
アルキルウレイド基、例えば3−低級アルキルウレイド
基(例えば3−メチルウレイド、3−エチルウレイド、
3−プロピルウレイド、3−イソプロピルウレイド等の
基)など、低級アルキルチオウレイド基、例えば3−低
級アルキルチオウレイド基(例えば3−メチルチオウレ
イド基等)など、低級アルカノイルウレイド基、例えば
3−低級アルカノイルウレイド基(例えば3−アセチル
ウレイド基等)など、低級アルケニルウレイド基、例え
ば3−低級アルケニルウレイド基(例えば3−プロペニ
ルウレイド等の基)など、アロイルチオウレイド基、例
えばC6−C10アロイルチオウレイド基(例えば3−ベン
ゾイルチオウレイド基等)など、5ないし6員環の芳香
族複素単環(低級)アルキルチオ(低級)アルカノイル
アミノ基、例えばフリル(低級)アルキルチオ(低級)
アルカノイルアミノ基(例えばフリルメチルチオアセチ
ルアミノ基等)など、5ないし6員環の芳香族複素単環
(低級)アルキルスルフィニル(低級)アルカノイルア
ミノ基、例えばフリル(低級)アルキルスルフィニル
(低級)アルカノイルアミノ基(例えばフリルメチルス
ルフィニルアセチルアミノ基等)など、モノあるいはジ
(低級)アルキルスルファモイルアミノ基(例えばメチ
ルスルファモイルアミノ、ジメチルスルファモイルアミ
ノ等の基)、ヒドロキシ(低級)アルキルウレイド基、
例えば3−ヒドロキシ(低級)アルキルウレイド基(例
えば3−ヒドロキシエチルウレイド基等)など、保護さ
れたヒドロキシ(低級)アルキルウレイド基、例えば3
−低級アルカノイルオキシ(低級)アルキルウレイド基
(例えば3−アセトキシエチルウレイド基等)など、低
級アルキルイソチオウレイド基、例えば2−低級アルキ
ルイソチオウレイド基(例えば2−メチルイソチオウレ
イド基等)など、複素環アミノ基、例えばベンゼン環と
縮合していてもよく、低級アルキル基、アミノ基、ハロ
ゲンおよびオキソ基から選ばれる1個以上の置換基で置
換されていてもよい5ないし6員環の複素単環アミノ
基、例えば低級アルキル基で置換されたチアゾリルアミ
ノ基(例えば4−メチルチアゾリルアミノ基等)、アミ
ノ基および/または低級アルキル基で置換されたトリア
ゾリルアミノ基(例えば3−アミノトリアゾリルアミ
ノ、3−アミノ−1−メチルトリアゾリルアミノ等の
基)、オキソ基で置換されたベンゾイソチアゾリルアミ
ノ基(例えば1,1−ジオキソベンゾイソチアゾリルアミ
ノ基等)、オキソ基およびハロゲン原子で置換されたベ
ンゾチアジアジニルアミノ基(例えば1,1−ジオキソク
ロロベンゾチアジアジニルアミノ基)など、複素環基、
例えば5ないし6員環の複素単環基、例えばオキソ基お
よび低級アルキル基で置換されたピリミジニル基(例え
ば6−メチル−5−ペンチル−4(1H)−ピリミジノン
−2−イル基等)、アミノ基で置換されたトリアゾリル
基(例えば3−アミノトリアゾリル基等)など、式 [式中nは0または1、Xは=CH−または=N−、R5
水素、シアノ基、ニトロ基またはアシル基、例えばカル
バモイル基、低級アルコキシカルボニル基(例えばメト
キシカルボニル基等)、スルファモイル基、低級アルキ
ルスルホニル基(例えばメシル、エチルスルホニル等の
基)、アレーンスルホニル基、より望ましくは低級アル
キル基、低級アルコキシ基、ハロゲンおよびアミノ基か
ら選ばれる1個以上の置換基で置換されたC6−C10アレ
ーンスルホニル基(例えばトシル、メトキシフェニルス
ルホニル、ブロモフェニルスルホニル、アミノフェニル
スルホニル等の基)、モノあるいはジ(低級)アルキル
スルファモイル基(例えばメチルスルファモイル、ジメ
チルスルファモイルなどの基)など、R6は水素、低級ア
ルキル基(例えばメチル基等)、低級アルキルチオ基
(例えばメチルチオ基等)、低級アルコキシ基(例えば
メトキシ基等)、モノあるいはジ(低級)アルキル基
(例えばメチル、ジメチル、ブチル等の基)、低級アル
ケニル基(例えばプロペニル基等)、低級アルキニル基
(プロピニル基等)、ヒドロキシ(低級)アルキル基
(例えばヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル等の
基)、低級アルコキシ(低級)アルキル基(例えばメト
キシエチル基等)およびモノあるいはジ(低級)アルキ
ルアミノ(低級)アルキル基(例えばジメチルアミノエ
チル基等)からなる群より選ばれた適当な置換基を有し
ていてもよいアミノ基を意味する]で表わされる基であ
り、Aは低級アルキレン基(例えばメチレン、エチレン
等の基)または−CONH−であるかあるいはA−R4は複素
環基、例えば低級アルキル基で置換されたイミダゾリル
基(例えば2−メチルイミダゾリル基等)、アミノ基で
置換されたトリアゾリル基(例えば3−アミノ−1,2,4
−トリアゾリル基等)など、Qは水素または低級アルキ
ル基(例えばメチル基等)であるのが望ましい。
この発明の目的化合物の製造法について次に詳細に説
明する。
製造法1 目的化合物(I)またはその塩は化合物(II)または
その塩を化合物(III)と反応させて製造することがで
きる。
この反応は、通常、反応に悪影響を及ぼさない慣用の
溶媒、例えば酢酸エチル、ジクロロメタン、クロロホル
ム、四塩化炭素、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチル
ホルムアミド、N,N−ジメチルアセタミド、ジオキサ
ン、水、アルコール(例えばメタノール、エタノール
等)、酢酸、ギ酸等あるいはそれらの混合物などの溶媒
中で行われる。
反応温度は特に限定されず、通常、冷却下ないし加熱
下で反応は行われる。
製造法2 目的化合物(I−2)またはその塩は、化合物(I−
1)またはその塩を脱アシル反応に付して製造すること
ができる。
この脱アシル反応の適当な例としては、加水分解、還
元などの慣用の方法が挙げられる。加水分解は、望まし
くは、塩基または酸の存在下で行われる。
塩基の適当な例としては、無機塩基、例えばアルカリ
金属水酸化物(例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム等)、アルカリ土類金属水酸化物(例えば水酸化マグ
ネシウム、水酸化カルシウム等)、アルカリ金属炭酸塩
(例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等)、アルカリ
土類金属炭酸塩(例えば炭酸マグネシウム、炭酸カルシ
ウム等)、アルカリ金属炭酸水素塩(例えば炭酸水素ナ
トリウム、炭酸水素カリウム等)、アルカリ金属酢酸塩
(例えば酢酸ナトリウム、酢酸カリウム等)、アルカリ
土類金属燐酸塩(例えば燐酸マグネシウム、燐酸カルシ
ウム等)、アルカリ金属燐酸水素塩(例えば燐酸水素二
ナトリウム、燐酸水素二カリウム等)などならびに有機
塩基、例えばトリ(低級)アルキルアミン(例えばトリ
メチルアミン、トリエチルアミン等)、ピコリン、N−
メチルピロリジン、N−メチルモルホリン、1,5−ジア
ザビシクロ[4,3,0]ノン−5−オン、1,4−ジアザビシ
クロ[2,2,2]オクタン、1,5−ジアザビシクロ[5,4,
0]ウンデセン−5などが挙げられる。塩基を用いる加
水分解は通常水または親水性有機溶媒またはそれらの混
合物などの溶媒中で行われる。
適当な酸としては、有機酸(例えばギ酸、酢酸、プロ
ピオン酸等)および無機酸(例えば塩酸、臭化水素酸、
硫酸等)が挙げられる。
この製造法における加水分解は、通常、有機溶媒、水
またはそれらの混合物などの溶媒中で行われる。
反応温度は特に限定されず、常温、加温下、もしくは
加熱下で反応は行われる。
製造法3 目的化合物(I−1)またはそれらの塩は、化合物
(I−2)またはその塩をアシル化剤と反応させて製造
することができる。
化合物(I−2)としてはそのアミノ基における慣用
の反応性誘導体が使用できる。
アシル化剤は、式R20−OH(式中R20は上述のアシル基
およびそのヒドロキシ基における慣用の反応性誘導体で
ある)で示される。
適当な例としては、酸ハライド(例えば酸塩化物
等)、酸無水物、活性アミド、活性エステルなどが挙げ
られる。
導入すべきアシル基がカルバモイル型のアシル基の場
合、アシル化剤は、通常、シアン酸エステルまたはイソ
シアン酸エステルの形で用いられる。
反応は、通常、慣用の溶媒、例えば水、アルコール
(例えばメタノール、エタノール等)、アセトン、ジオ
キサン、アセトニトリル、クロロホルム、ジクロロメタ
ン、塩化エチレン、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセタミ
ド、ピリジン、酢酸その他反応に悪影響を及ぼさない有
機溶媒中で行われる。これら慣用の溶媒は水と混合して
用いることができる。
反応温度は特に限定されず、通常、冷却下ないし加温
下で反応は行われる。
反応は無機または有機塩基、例えばアルカリ金属炭酸
水素塩、トリ(低級)アルキルアミン、ピリジン、N−
(低級)アルキルモルホリン、N,N−ジ(低級)アルキ
ルベンジルアミンなどの存在下でもまた行うことができ
る。
製造法4 目的化合物(I−3)またはその塩は、化合物(I−
2)またはその塩を化合物(IV)と反応させて製造する
ことができる。
この反応は、通常、反応に悪影響を及ぼさない慣用の
溶媒、例えばアルコール(例えばメタノール、エタノー
ル、プロパノール等)、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミ
ドまたはそれらの混合物などの溶媒中で行われる。
反応温度は特に限定されず、通常、常温、加温下また
は加熱下で反応は行われる。
製造法5 目的化合物(I−4)またはその塩は、化合物(I−
3)またはその塩を化合物(V)と反応させて製造する
ことができる。
反応は、通常、反応に悪影響を及ぼさない慣用の溶
媒、例えばアルコール(例えばメタノール、エタノー
ル、プロパノール等)、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミ
ドまたはそれらの混合物などの溶媒中で行われる。
化合物(V)が液状の場合はこれを溶媒としても用い
ることができる。
反応温度は特に限定されず、通常、常温、加温下また
は加熱下で反応は行われる。
製造例6 目的化合物(I−6)またはその塩は、化合物(I−
5)またはその塩を加水分解に付すことにより製造する
ことができる。
この反応は、ニトリルをアミドに変換するのに通常用
いられる方法で一般に行われる。
この反応は、通常、反応に悪影響を及ぼさない慣用の
溶媒、例えば水、アルコール(例えばメタノール、エタ
ノール、プロパノール等)、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルム
アミドまたはそれらの混合物などの溶媒中で行われる。
反応温度は特に限定されず、通常、常温、加温下また
は加熱下で反応は行われる。
製造法7 目的化合物(I−8)またはその塩は、化合物(I−
7)またはその塩をアミノ保護基の脱離反応に付すこと
により製造することができる。
この反応は、製造法2と実質的に同じ方法で行われる
ので、この反応の反応様式および反応条件(例えば溶
媒、反応温度等)は製造法2の説明を参照されたい。
製造法8 目的化合物(I−9)またはその塩は、化合物(I−
8)またはその塩を化合物(VI)と反応させて製造する
ことができる。
この反応は、製造法1と実質的に同じ方法で行われる
ので、この反応の反応様式および反応条件(例えば溶
媒、反応温度等)は製造法1の説明を参照されたい。
製造法9 目的化合物(I−10)またはその塩は、化合物(I−
2)またはその塩を化合物(VII)と反応させて製造す
ることができる。
この反応は、通常、反応に悪影響を及ぼさない慣用の
溶媒、例えばアルコール(例えばメタノール、エタノー
ル、プロパノール等)、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミ
ドまたはそれらの混合物などの溶媒中で行われる。
反応温度は特に限定されず、通常、常温、加温下また
は加熱下で反応は行われる。
製造法10 目的化合物(I−12)またはその塩は、化合物(I−
11)またはその塩を化合物(VIII)と反応させて製造す
ることができる。
この反応は、通常、乾燥塩化水素ガスの存在下で行わ
れる。
この反応は、通常、慣用の溶媒、例えばアルコール
(例えばメタノール、エタノール等)、アセトン、ジオ
キサン、アセトニトリル、クロロホルム、塩化メチレ
ン、塩化エチレン、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、
N,N−ジメチルホルムアミド、ピリジン、その他、反応
に悪影響を及ぼさない有機溶媒などの溶媒中で行われ
る。
反応温度は特に限定されず、通常、冷却下ないし加熱
下で反応は行われる。
目的化合物(I−12)は、単離してあるいは単離せず
に下記に示す製造法15の原料化合物として用いることが
できる。
製造法11 目的化合物(I−13)またはその塩は、化合物(I−
12)またはその塩を化合物(IX)と反応させて製造する
ことができる。
この反応は、通常、反応に悪影響を及ぼさない慣用の
溶媒、例えばアルコール(例えばメタノール、エタノー
ル、プロパノール等)、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミ
ドまたはそれらの混合物などの溶媒中で行われる。
反応温度は特に限定されず、通常、常温、加温または
加熱下で反応は行われる。
製造法12−(i) 化合物(XII)またはその塩は、化合物(X)または
その塩を化合物(XI)またはその塩と反応させて製造す
ることができる。
この反応は、通常、反応に悪影響を及ぼさない慣用の
溶媒、例えばアルコール(例えばメタノール、エタノー
ル、プロパノール等)、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミ
ドまたはそれらの混合物などの溶媒中で行われる。
反応温度は特に限定されず、通常、常温、加温下また
は加熱下で反応は行われる。
製造法12−(ii) 目的化合物(I−14)またはその塩は、化合物(XI
I)またはその塩を化合物(XIII)またはその塩と反応
させることにより製造することができる。
この反応は、通常、反応に悪影響を及ぼさない慣用の
溶媒、例えばアルコール(例えばメタノール、エタノー
ル、プロパノール等)、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミ
ドまたはその混合物などの溶媒中で行われる。
反応温度は特に限定されず、通常、常温、加温下また
は加熱下で反応は行われる。
製造法13 目的化合物(I−15)またはその塩は、目的化合物
(I−11)またはその塩を還元に付して製造することが
できる。
還元法としては、例えば、水素化硼素アルカリ金属
(例えば水素化硼素ナトリウム等)などを用いる還元な
どが挙げられる。
この反応は、通常、反応に悪影響を及ぼさない慣用の
溶媒、例えばアルコール(例えばメタノール、エタノー
ル、プロパノール等)、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミ
ドまたはその混合物などの溶媒中で行われる。
反応温度は特に限定されず、通常、冷却下ないし加熱
下で反応は行われる。
製造法14 目的化合物(I−16)またはその塩は、化合物(XI
V)またはその塩を化合物(XV)またはその塩と反応さ
せて製造することができる。
この反応は、製造法5と実質的に同じ方法で行われる
ので、この反応の反応様式および反応条件(例えば溶
媒、反応温度等)は製造法5を参照されたい。
製造法15 目的化合物(I−17)またはその塩は、化合物(I−
12)またはその塩を加水分解に付すことにより製造する
ことができる。
この反応は、通常、慣用の溶媒、例えば水とアルコー
ル(例えばメタノール等)の混合物、その他、反応に悪
影響を及ぼさない溶媒中で行われる。
反応温度は特に限定されず、通常、冷却下ないし加熱
下で反応は行われる。
製造法16 目的化合物(I−18)またはその塩は、化合物(I−
17)またはその塩をアミド化反応に付すことにより製造
することができる。
この反応は、通常、アンモニアガスの存在下に行われ
る。
この反応は、通常、慣用の溶媒、例えばアルコール
(例えばメタノール、エタノール等)、アセトン、ジオ
キサン、アセトニトリル、クロロホルム、塩化メチレ
ン、塩化エチレン、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、
N,N−ジメチルホルムアミド、ピリジン、その他、反応
に悪影響を及ぼさない有機溶媒などの溶媒中で行われ
る。
反応温度は特に限定されず、通常、常温、加温下また
は加熱下で反応は行われる。
製造法17 目的化合物(I−20)またはその塩は、化合物(I−
19)またはその塩を化合物(XVII)と反応させて製造す
ることができる。
この反応は、通常、反応に悪影響を及ぼさない慣用の
溶媒、例えばアルコール(例えばメタノール、エタノー
ル、プロパノール等)、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミ
ドまたはそれらの混合物などの溶媒中で行われる。
反応温度は特に限定されず、通常、常温、加温下また
は加熱下で反応は行われる。
製造法18 目的化合物(I−21)またはその塩は、化合物(XVII
I)またはその塩をヒドラジンと反応させて製造するこ
とができる。
この反応は、通常、反応に悪影響を及ぼさない慣用の
溶媒、例えばアルコール(例えばメタノール、エタノー
ル、プロパノール等)、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミ
ドまたはそれらの混合物などの溶媒中で行われる。
反応温度は特に限定されず、通常、常温、加温下また
は加熱下で反応は行われる。
製造法19 目的化合物(I−22)またはその塩は、化合物(I−
21)またはその塩をS−(低級)アルキルイソチオ尿素
またはその塩と反応させて製造することができる。
この反応は、通常、反応に悪影響を及ぼさない慣用の
溶媒、例えばアルコール(例えばメタノール、エタノー
ル、プロパノール等)、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミ
ドまたはそれらの混合物などの溶媒中で行われる。
反応温度は特に限定されず、通常、常温、加温下また
は加熱下で反応は行われる。
製造法20 目的化合物(I−23)またはその塩は、化合物(I−
22)またはその塩を閉環反応に付すことにより製造する
ことができる。
この反応は、通常、水酸化アンモニウムの存在下で行
われる。
この反応は、通常、反応に悪影響を及ぼさない慣用の
溶媒、例えばアルコール(例えばメタノール、エタノー
ル、プロパノール等)、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミ
ドまたはそれらの混合物などの溶媒中で行われる。
反応温度は特に限定されず、通常、常温、加温下また
は加熱下で反応は行われる。
製造法21 目的化合物(I−24)またはその塩は、化合物(I−
2)またはその塩を化合物(XIX)またはその塩と反応
させて製造することができる。
反応は、通常、慣用の溶媒、例えば水、アセトン、ジ
オキサン、アセトニトリル、クロロホルム、ジクロロメ
タン、塩化エチレン、テトラヒドロフラン、酢酸エチ
ル、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセタ
ミド、ピリジン、その他、反応に悪影響を及ぼさない有
機溶媒などの溶媒中で行われる。これらの慣用の溶媒
は、水と混合しても用いることができる。
反応温度は特に限定されず、通常、冷却下ないし加温
下で反応は行われる。
反応は、また、無機または有機塩基、例えばアルカリ
金属炭酸水素塩、トリ(低級)アルキルアミン(例えば
トリエチルアミン等)、ピリジン、N−(低級)アルキ
ルモルホリン、N,N−ジ(低級)アルキルベンジルアミ
ンなどの存在下で行われる。
製造例22 目的化合物(I−26)またはその塩は、化合物(I−
25)またはその塩を酸化させて製造することができる。
この反応に用いられる酸化剤としては、無機過酸また
はその塩(例えば過沃素酸、過硫酸またはそれらのナト
リウムあるいはカリウム塩等)、有機過酸またはその塩
(例えば過安息香酸、m−クロロ過安息香酸、過蟻酸、
過酢酸、クロロ過酢酸、トリフルオロ過酢酸、それらの
ナトリウムあるいはカリウル塩等)、オゾン、過酸化水
素、尿素−過酸化水素、N−ハロ琥珀酸イミド、(例え
ばN−ブロモ琥珀酸イミド、N−クロロ琥珀酸イミド
等)、次亜塩素酸化合物(例えば次亜塩素酸t−ブチル
等)、過マンガン酸塩(例えば過マンガン酸カリウム
等)、その他、スルフィド基をスルホキシド基に酸化す
るのに用いられる慣用の酸化剤が挙げられる。
この反応はまた元素周期表中第V bまたは第VI b族の
金属を含む化合物、例えばタングステン酸、モリブデン
酸、バナジウム酸等またはそれらのアルカリ金属または
アルカリ土類金属塩などの存在下で行うことができる。
この酸化反応は、通常、反応に悪影響を及ぼさない慣
用の溶媒、例えば水、酢酸、クロロホルム、塩化メチレ
ン、アセトン、メタノール、エタノール、テトラヒドロ
フラン、N,N−ジメチルホルムアミドまたはそれらの混
合物などの溶媒中で行われる。
反応温度は特に限定されず、望ましくは、冷却下ない
し常温で反応は行われる。
製造法23 目的化合物(I−27)またはその塩は、化合物(I−
8)またはその塩を化合物(XX)またはその塩と反応さ
せて製造することができる。
この反応は、通常、反応に悪影響を及ぼさない慣用の
溶媒中、例えばアルコール(例えばメタノール、エタノ
ール、プロパノール等)、テトラヒドロフラン、ジオキ
サン、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムア
ミドまたはそれらの混合物などの溶媒中で行われる。
反応温度は特に限定されず、通常、常温、加温下また
は加熱下で反応は行われる。
製造例24 目的化合物(I−28)またはその塩は、化合物(I−
27)またはその塩を化合物(XXI)またはその塩と反応
させて製造することができる。
この反応は、製造例5と実質的に同じ方法で行われる
ので、この反応の反応様式および反応条件(例えば溶
媒、反応温度等)は製造例5の説明を参照されたい。
製造例25 目的化合物(I−30)またはその塩は、化合物(I−
29)またはその塩をヒドロキシ保護基の脱離反応に付す
ことにより製造することができる。
この反応は、製造例2と実質的に同じ方法で行われる
ので、この反応の反応様式および反応条件(例えば溶
媒、反応温度等)は製造例2の説明を参照されたい。
製造例26 目的化合物(I−31)またはその塩は、化合物(I−
2)またはその塩を化合物(XXII)またはその塩と反応
させて製造することができる。
この反応は、通常、反応に悪影響を及ぼさない慣用の
溶媒、例えばアルコール(例えばメタノール、エタノー
ル、プロパノール等)、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミ
ドまたはそれらの混合物などの溶媒中で行われる。
反応温度は特に限定されず、通常、常温、加温または
加熱下で反応は行われる。
反応は、また、無機または有機塩基、例えばトリ(低
級)アルキルアミン(例えばトリエチルアミン等)など
の存在下で行われる。
製造例27 目的化合物(I−32)またはその塩は、化合物(I−
13)またはその塩を加水分解に付して製造することがで
きる。
加水分解は、望ましくは、塩基または酸の存在下に行
われる。
この反応は、通常、反応に悪影響を及ぼさない慣用の
溶媒、例えばアルコール(例えばメタノール、エタノー
ル、プロパノール等)、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミ
ドまたはそれらの混合物などの溶媒中で行われる。
反応温度は特に限定されず、通常、常温、加温下また
は加熱下で反応は行われる。
原料化合物のうち、あるものは新規であり、これら新
規な化合物は下記に示す製造例の方法ならびにこれらの
化合物と構造上類縁の化合物の製法として当該分野で公
知の方法により製造することができる。
上記製造法1〜27で得られた化合物は、粉末化、再結
晶化、カラムクロマトグラフィー、再沈澱などの慣用の
方法により単離、精製することができる。
目的化合物(I)は、それぞれ不斉炭素原子および二
重結合に起因する光学異性体および幾何異性体のような
立体異性体を1個以上もち、これらの異性体およびそれ
らの混合物は全てこの発明の範囲に含まれるものであ
る。
さらに、化合物(I)において、次の式(A)は次の
式(B)と互変異性関係にあることは良く知られてお
り、従って両異性体とも実質的に同一であることに留意
すべきである。
従って、両互変異性体ともに明らかにこの発明の範囲
に含まれるものである。この明細書において、目的化合
物および原料化合物がそのような互変異性体群を包含す
る場合、それらの両表現型の一方を用いて表わすことと
する。
新規フリルチアゾール誘導体(I)およびその塩は抗
潰瘍活性ならびにH2−受容体拮抗活性を有し、胃炎、潰
瘍(例えば、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍等)、
Zollinger−Ellison症候群、逆流性食道炎、上部消化管
出血などの治療に有用である。
この発明の化合物(I)およびその塩を治療目的に用
いる場合は、それぞれの化合物を有効成分とし、医薬と
して許容される担体たとえば経口ないし非経口投与に適
した有機または無機の固形ないし液状の賦形剤を配合し
た医薬組成物として使用される。このような医薬組成物
は、カプセル剤、錠剤、糖衣錠、顆粒剤、液剤、懸濁
剤、乳剤などの投与形態をとることができる。なお、こ
れらの医薬組成物には所望により、助剤、安定剤、湿潤
剤ないし乳化剤、バッファー、その他一般に用いられる
添加物を配合することができる。
化合物(I)の投与量は、患者の年令、状態により増
減するが、潰瘍治療には化合物(I)としての平均一回
投与量として、約0.1mg、1mg、10mg、50mg、100mg、250
mg、500mgおよび1000mgが有効である。一般に、一人当
り約0.1mgないし約1000mgを一日量として投与すること
ができる。
目的化合物(I)の有用性を示すため、化合物(I)
の幾つかの代表例について行った薬理試験の結果を以下
に示す。
試験化合物 (a)4−(5−アセチルアミノメチルフラン−2−イ
ル)−2−(ジアミノメチレンアミノ)チアゾール (b)4−[5−(2−シアノ−3−メチルグアニジ
ノ)メチルフラン−2−イル]−2−(ジアミノメチレ
ンアミノ)チアゾール (c)2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−
(3−メチルウレイド)メチルフラン−2−イル]チア
ゾール (d)4−[5−(2−アミノ−2−アミノスルホニル
イミノエチル)フラン−2−イル]−2−(ジアミノメ
チレンアミノ)チアゾール 試験例A(ハイデンハイン嚢犬での胃液分泌): 試験方法 体重約8−13kgのビーグル犬を胃液分泌の検討に用い
た。動物を外科的に処置して迷走神経を除神経したハイ
デンハイン嚢をつけた。1ヵ月以上してから、一晩絶食
させた。テトラガストリン(10μg/kg/時)を静脈点滴
して胃液分泌を刺激した。胃液標本を15分間隔で採取し
た。その量がほぼ一定となってから、0.1%メチルセル
ロース溶液に懸濁した試験化合物(3.2mg/kg)を経口投
与した。胃酸濃度は自動滴定器(平沼RAT−11型)を用
いて0.1N水酸化ナトリウムでpH7.0に滴定することによ
り測定した。総酸分泌量は総胃液量と酸濃度を乗じて算
出し、総酸分泌量変化率は試験化合物投与前値と比較し
て求めた。
試験例B(モルモット摘出心房におけるH2受容体拮抗作
用): 試験方法 モルモットの摘出心房片をタイロード液を含有する30
℃の浴中に95%02−5%CO2ガスを通気し、初期張力0.3
−0.6gとして、吊した。心房の収縮の拍動数と振幅をト
ランスデューサーとポリグラフを用いて記録した。ヒス
タミン(1×10-6/ml)を栄養液に加え、投与後の拍動
数の増加を測定した。ヒスタミンを洗い出して30分後に
試験化合物(1×10-6g/ml)を加えた。試験化合物の抑
制作用は投与前と投与後30分のヒスタミンによる拍動数
の増加を比較して算出した。
試験例C(ストレス潰瘍の抑制): 試験方法 7週令、体重約200gの雄性スプラーグ・ドーリーラッ
トを1群5匹として24時間の絶食後にストレス潰瘍の検
討に用いた。拘束ケージに入れて固定し、22℃に保った
水浴中に剣状突起の高さまで浸漬した。各試験化合物
(32mg/kg)を0.1%メチルセルロース溶液に懸濁して固
定直前に経口投与した。7時間後に屠殺し、胃を摘出
し、その後、2%ホルマリンに固定した。各動物につい
て潰瘍面積を測定し、試験動物と対照動物の平均潰瘍面
積(mm2)を比較して抑制率を求めた。
試験例D(麻酔ラットでの内腔潅流胃からの胃液分
泌): 試験方法 体重約250gの雄性スプラーグ・ドーリーラットを用い
た。絶食させたが、水は24時間自由摂取させた。1.25g/
kgのウレタンを腹腔内投与して麻酔した。開腹し、胃内
腔を実験期間中ずっと生理食塩液で潅流した。潅流液に
25mM水酸化ナトリウムを滴定剤として自動滴定器を用い
て滴定した。ヒスタミン(3mg/kg/時)を静脈点滴して
胃液分泌を刺激した。プラトーに達してから、試験化合
物(1mg/kg)を静脈内投与した。薬物の作用は胃酸分泌
の最大抑制率として表わした。
この発明をさらに詳細に説明するために製造例と実施
例を以下に示す。
製造例1 塩化アルミニウム(34.1g)を2−フリルアセトニト
リル(11.4g)と塩化クロロアセチル(12.7ml)のジク
ロロメタン(170ml)中混合物に氷冷下で加え、混合物
を同じ温度で10分間撹拌する。氷浴を除去してから、混
合物を75分間撹拌する。
反応混合物を氷水(300ml)とジクロロメタン(200m
l)の混液に加え、分離したジクロロメタン層を水洗す
る。
この溶液に水を加え、混合物を20%炭酸カリウム水溶
液でpH8に調整する。
分離した有機層を水洗後、硫酸マグネシウムで乾燥す
る。溶媒を留去して、[5−(クロロアセチル)フラン
−2−イル]−アセトニトリル(16.36g)を得る。
IR(フィルム):3120,2940,2260,2210,1680,1590,1510c
m-1 NMR(DMSO−d6,δ):4.33(2H,s),4.83(2H,s),6.64
(1H,d,J=4Hz),7.55(1H,d,J=4Hz) 製造例2 メチル3−(フラン−2−イル)プロパネート(4.0
g)の40%メチルアミン−メタノール(50ml)溶液を室
温で5時間撹拌する。溶媒を減圧下に除去して、N−メ
チル−3−(フラン−2−イル)プロパンアミド(4.0
g)を得る。
IR(フィルム):3300,3100,2940,1660,1610cm-1 NMR(CDCl3,δ):2.48(2H,t,J=7.5Hz),2.76(3H,d,J
=5Hz),2.98(2H,t,J=7.5Hz),5.72(1H,br),5.99
(1H,dd,J=3.8 and 0.5Hz),6.26(1H,dd,J=2.0 and
3.8Hz),7.27(1H,dd,J=2.0 and 0.5Hz) 製造例3 メチルイソシアネート(34.0g)のメタノール(30m
l)溶液をフラン−2−イルメチルアミン(57.9g)のメ
タノール(300ml)溶液に5−15℃で滴下する。室温で
3時間撹拌し、溶媒を減圧下で蒸発させる。残渣をジイ
ソプロピルエーテル(400ml)で処理し、N−(フラン
−2−イルメチル)−N′−メチル尿素(81.9g)を得
る。
融点:80−81℃ IR(ヌジョール):3350,3320,3150,3125,1610cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.60(3H,d,J=5Hz),4.23(2H,d,
J=5Hz),5.85(1H,q,J=5Hz),6.18(1H,d,J=3Hz),
6.35(1H,dd,J=2Hzおよび3Hz),6.38(1H,t,J=5Hz)
および7.55(1H,d,J=2Hz) 製造例4 実施例19と同様にして下記化合物を得る。
N−(フラン−2−イルメチル)尿素 融点:88−92℃ IR(ヌジョール):3450,3300,3190,1660,1610,1545cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):4.16(2H,d,J=6Hz),5.55(2H,
t),6.15−6.22(1H,m),6.32−6.42(2H,m),7.55(1
H,m) 製造例5 N−(フラン−2−イルメチル)尿素(83.0g)、無
水酢酸(580ml)とリン酸(10ml)の混合物を80℃で15
分間撹拌し、次いで、混合物を減圧下で蒸発させる。残
渣に酢酸エチル、テトラヒドロフラン、水の混合物を加
え、炭酸カリウムでpH7.5に調整する。分離した有機層
を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥する。溶媒
を留去し、酢酸エチルとエーテルの混合物で粉末化す
る。沈澱物を濾取し、1−アセチル−3−(5−アセチ
ルフラン−2−イルメチル)尿素(32.17g)を得る。
IR(ヌジョール):3310,3230,3110,1670cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.02(3H,s),2.37(3H,s),4.45
(2H,d,J=6Hz),6.46(1H,d,J=4Hz),7.39(1H,d,J=
4Hz),8.74(1H,t,J=6Hz) 上記の濾液を減圧下で蒸発させる。残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーに付しクロロホルムとメタノ
ールの混合液(39:1、v/v)で溶出する。目的化合物を
含む溶出フラクションを集め、減圧下で蒸発させ、1−
(5−アセチルフラン−2−イルメチル)−1,3−ジア
セチル尿素(21.3g)を得る。
IR(ヌジョール):1780,1670cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.28(3H,s),2.38(3H,s),2.40
(3H,s),5.01(2H,s),6.60(1H,d,J=4Hz),7.41(1
H,d,J=4Hz),11.34(1H,s) 製造例6 臭素(0.23ml)のジクロロメタン(5ml)溶液を1−
アセチル−3−(5−アセチルフラン−2−イルメチ
ル)尿素(1.0g)とジクロロメタン(20ml)の混合物に
常温で20分かけて滴下し、混合物を同温で1.5時間撹拌
する。溶媒を留去し、残渣をイソプロピルエーテルで粉
末化し、1−アセチル−3−[5−(ブロモアセチル)
フラン−2−イルメチル]尿素(1.27g)を得る。
融点:128−134℃ IR(ヌジョール):3290,3110,1670,1550cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.02(3H,s),4.47(2H,d,J=6H
z),4.60(2H,s),6.53(1H,d,J=4Hz),7.62(1H,d,J
=4Hz),8.77(1H,t,J=6Hz),10.46(1H,s) 製造例7 フラン−2−イルアセトニトリル(60.0g)と無水イ
ソプロピルアルコール(600ml)の混合物に乾燥塩化水
素を氷冷下で5時間吹込み、混合物を同温で2時間撹拌
する。溶媒と過剰の塩化水素を減圧下で留去する。得ら
れた残渣の無水イソプロピルアルコール(400ml)溶液
にアンモニアガスを氷冷下で1.5時間吹込み、混合物を
同温で1.5時間撹拌する。溶媒を蒸発させ、得られた残
渣をアルミナを用いるカラムクロマトグラフィーに付
し、メタノールで溶出し精製する。目的化合物を含有す
る溶出フラクションを集め、減圧下で蒸発させ、2−
(フラン−2−イル)アセトアミジン・塩酸塩(56.0
g)を得る。
IR(フィルム):3400−3000(br),1690,1600,1500cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):3.91(2H,s),6.42(2H,s),7.63
(1H,s),9.08(2H,br s),9.38(2H,br s) 製造例8 2−(フラン−2−イル)アセトアミジン・塩酸塩
(30.0g)、メチル2−アセチルヘプタノエート(34.8
g)とナトリウムメトキシド(10.1g)のメタノール(30
0ml)中混合物を常温で4.5時間撹拌し、次いで、溶媒を
留去する。残渣に酢酸エチルと水の混合物を加え、6N塩
酸でpH9に調整する。分離した有機層を食塩水で洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥する。溶媒を蒸発させ、得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付
し、クロロホルムとメタノールの混合液(19:1、v/v)
で溶出して精製する。目的化合物を含有する溶出フラク
ションを集め、減圧下で蒸発させ、2−(フラン−2−
イルメチル)−6−メチル−5−n−ペンチル−4−
(1H)ピリミジノン(18.18g)を得る。
融点:99−100℃ IR(ヌジョール):1660,1610cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):0.86(3H,t,J=6Hz),1.20−1.48
(6H,m),2.17(3H,s),2.36(2H,t,J=7Hz),3.86(2
H,s),6.26(1H,d,J=3Hz),6.39(1H,m),7.56(1H,
m),12.37(1H,s) 製造例9 製造例1と同様にして下記化合物を得る。
(1)N−[5−(クロロアセチル)フラン−2−イル
メチル]カルバミン酸メチル 融点86−91℃ IR−(ヌジョール):3330,1600(br),1510cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):3.59(3H,s),4.30(2H,d,J=6H
z),4.85(2H,s),6.56(1H,d,J=3Hz),7.59(1H,d,J
=3Hz) (2)N−メチル−3−[5−(クロロアセチル)フラ
ン−2−イル]プロパンアミド。
融点:110−115℃ IR(ヌジョール):3300,1640cm-1 NMR(CDCl3,δ):2.79(3H,d,J=4.7Hz),4.47(2H,
s),5.75(1H,br),6.26(1H,d,J=3.6Hz),7.23(1H,
d,J=3.6Hz) (3)N−[5−(クロロアセチル)フラン−2−イル
メチル]−N′−メチル尿素 融点:125−126℃ IR(ヌジョール):3370,3330,1680,1635cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.55(3H,d,J=4.5Hz),4.27(2H,
d,J=6Hz),4.84(2H,s),5.92(1H,q,J=4.5Hz),6.45
(1H,d,J=3Hz),6.50(1H,t,J=6Hz)および7.55(1H,
d,J=3Hz) (4)2−[5−(クロロアセチル)フラン−2−イル
メチル]−6−メチル−5−n−ペンチル−4(1H)ピ
リミジン。
融点:136−139℃ IR(ヌジョール):1685,1645,1610cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):0.80−0.94(3H,m),1.15−1.50
(6H,m),2.16(3H,s),2.27−2.42(2H,m),4.01(2H,
s),4.85(2H,s),6.59(1H,d,J=4Hz),7.59(1H,d,J
=4Hz),12.49(1H,s) (5)2−アセトアミドメチル−5−クロロアセチル−
3−メチルフラン。
融点:94−100℃ IR(ヌジョール):3340,1690,1650,1550,1520cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):1.82(3H,s),2.04(3H,s),4.27
(2H,d,J=6Hz),4.80(2H,s),7.45(1H,s),8.43(1
H,t,J=6Hz) 製造例10 実施例1と同様にして下記化合物を得る。
(1)2−アミノ−4−[5−(3−メチルウレイドメ
チル)フラン−2−イル]チアゾール。
融点:196℃ IR(ヌジョール):3400,3300,1610,1575,1515cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.56(3H,d,J=5Hz),4.20(2H,d,
J=6Hz),5.83(1H,q,J=5Hz),6.22(1H,d,J=3Hz),
6.34(1H,t,J=6Hz),6.43(1H,d,J=3Hz),6.63(1H,
s),7.11(4H,s) (2)2−アミノ−4−(5−シアノメチルフラン−2
−イル)チアゾール。
融点:215−216℃ IR(ヌジョール):3390,3310,3150,2270,1640,1530cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):4.21(2H,s),6.43(1H,d,J=3H
z),6.51(1H,d,J=3Hz),6.73(1H,s),7.15(2H,s) 製造例11 塩化ベンゾイル(2.67ml)をアンモニウムチオシアネ
ート(1.92g)のアセトン(50ml)中還流溶液に滴下
し、混合物を15分間還流する。4−(5−アセチルアミ
ノメチルフラン−2−イル)−2−アミノチアゾール
(5.20g)をこの還流混合液に少量ずつ加える。さらに
混合物を2時間還流した後、溶媒を減圧下に蒸発させ、
残渣を水と酢酸エチルに混合する。生じる析出物を濾取
し、酢酸エチルで洗浄して、4−(5−アセチルアミノ
メチルフラン−2−イル)−2−(3−ベンゾイルチオ
ウレイド)チアゾール(5.50g)を得る。
融点:213−214℃ IR(ヌジョール):3270,1675,1630cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):1.90(3H,s),4.37(2H,d,J=6H
z),6.40(1H,d,J=3Hz),6.80(1H,d,J=3Hz),7.42
(1H,s),7.58−8.17(5H,m),8.40(1H,d,J=6Hz),1
2.00(1H,s),および14.08(1H,s) 製造例12 製造例11と同様にして下記化合物を得る。
(1)2−(3−ベンゾイルチオウレイド)−4−(5
−シアノメチルフラン−2−イル)チアゾール。
融点:207−210℃(分解) IR(ヌジョール):3280,2270,1660,1550,1535cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):4.27(2H,s),6.52(1H,d,J=3H
z),6.81(1H,d,J=3Hz),7.40(1H,s),7.51−7.71(3
H,m),8.00−8.04(2H,m),13.06(1H,br s) (2)2−(3−ベンゾイルチオウレイド)−4−[5
−(3−メチルウレイドメチル)−フラン−2−イル)
チアゾール。
融点:213−214℃ IR(ヌジョール):3340,1675,1630,1590,1545,1520cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.58(3H,d,J=5Hz),4.26(2H,d,
J=6Hz),5.89(1H,q,J=5Hz),6.31(1H,d,J=3Hz),
6.44(1H,t,J=6Hz),6.74(1H,d,J=3Hz),7.37(1H,
s),7.50−7.65(2H,m),7.65−7.78(1H,m),7.98−8.
10(2H,m) 製造例13 水酸化ナトリウム(0.55g)の水(5ml)溶液を4−
(5−アセチルアミノメチルフラン−2−イル)−2−
(3−ベンゾイルチオウレイド)チアゾール(5.40g)
のメタノール(50ml)懸濁液に加え、混合物を60℃で2
時間撹拌する。減圧留去後、残渣を水(50ml)および酢
酸エチル(15ml)と混合し、数分間撹拌する。生じる析
出物を濾取し、水と酢酸エチルで洗浄し、4−(5−ア
セチルアミノメチルフラン−2−イル)−2−チオウレ
イドチアゾール(2.95g)を得る。
融点:231−232℃ IR(ヌジョール):3310,3270,3190,3140,1635,1620cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):1.86(3H,s),4.27(2H,d,J=6H
z),6.30(1H,d,J=3Hz),6.61(1H,d,J=3Hz),7.10
(1H,s),8.28(1H,t,J=6Hz),8.33(2H,br s)および
11.81(1H,s) 製造例14 製造例13と同様にして下記化合物を得る。
(1)4−(5−シアノメチルフラン−2−イル)−2
−チオウレイドチアゾール。
融点:216−220℃ IR(ヌジョール):3290,3180,3130,2250,1620,1560,152
0cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):4.25(2H,s),6.50(1H,d,J=3H
z),6.72(1H,d,J=3Hz),7.23(1H,s),8.10(1H,br
s),8.74(1H,br s),11.84(1H,s) (2)4−[5−(3−メチルウレイドメチル)フラン
−2−イル]−2−チオウレイドチアゾール。
融点:229℃ IR(ヌジョール):3305,1615,1560cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.57(3H,d,J=5Hz),4.22(2H,d,
J=6Hz),5.83(1H,q,J=5Hz),6.28(1H,d,J=3Hz),
6.36(1H,t,J=6Hz),6.63(1H,d,J=3Hz),7.13(1H,
s) 製造例15 4−(5−アセチルアミノメチルフラン−2−イル)
−2−(3−ベンゾイルチオウレイド)チアゾール(3
9.5g)、エタノール(400ml)および濃塩酸(87.1ml)
の混合物を15時間加熱還流し、次いで、混合物を減圧下
で蒸発させた。残渣に酢酸エチルと水の混合物を加え、
炭酸カリウムでpH9.5に調整する。分離した析出物を濾
取し、4−(5−アミノメチルフラン−2−イル)−2
−チオウレイドチアゾール(10.1g)を得る。
融点:154−158℃ IR(ヌジョール):3300,3190,3140,1620,1580,1525cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):3.74(2H,s),6.31(1H,d,J=3H
z),6.61(1H,d,J=3Hz),7.11(1H,s) 製造例16 シアン酸カリウム(9.6g)の水(50ml)溶液を4−
(5−アミノメチルフラン−2−イル)−2−チオウレ
イドチアゾール(10.0g)、N,N−ジメチルホルムアミド
(80ml)および1N塩酸(78.6ml)の混合物に加え、混合
物を常温で16時間撹拌する。この反応混合物に水(100m
l)を加え、分離する析出物を濾取し、2−チオウレイ
ド−4−(5−ウレイドメチルフラン−2−イル)チア
ゾール(10.74g)を得る。
融点:227−229℃ IR(ヌジョール):3480,3300,1650,1620,1600,1560,152
5cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):4.22(2H,d,J=6Hz),5.58(2H,
s),6.29(1H,d,J=3Hz),6.41(1H,t,J=6Hz),6.66
(1H,d,J=3Hz),7.13(1H,s) 製造例17 4−(5−シアノメチルフラン−2−イル)−2−チ
オウレイドチアゾール(11.4g)と沃化メチル(2.7ml)
のメタノール(110ml)およびテトラヒドロフラン(60m
l)中混合物を撹拌しながら1.5時間還流する。溶媒を蒸
発させ、得られた残渣を酢酸エチルで粉末化し、2−
[(アミノ)(メチルチオ)メチレンアミノ]−4−
(5−シアノメチルフラン−2−イル)チアゾール・沃
化水素酸塩(14.50g)を得る。
融点:116−118℃ IR(ヌジョール):3390,3210,2280,1650,1605,1570cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.70(3H,s),4.30(2H,s),6.55
(1H,d,J=3Hz),7.01(1H,d,J=3Hz),7.47(1H,s) 製造例18 製造例17と同様にして下記化合物を得る。
(1)2−[(アミノ)(メチルチオ)メチレンアミ
ノ]−4−[5−(3−メチルウレイド)メチルフラン
−2−イル)チアゾール・沃化水素酸塩 融点:164−167℃ IR(ヌジョール):3320,3100,1620,1590,1570cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.58(3H,s),2.64(3H,s),4.25
(2H,s),6.32(1H,d,J=3Hz),6.90(1H,d,J=3Hz),
7.33(1H,s),9.79(1H,br s) (2)2−[(アミノ)(メチルチオ)メチレンアミ
ノ]−4−(5−ウレイドメチルフラン−2−イル)チ
アゾール・沃化水素酸塩 融点:161−165℃ IR(ヌジョール):3430,3180−3310(br),1625,1570,1
530cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.61(3H,s),4.23(2H,s),6.33
(1H,d,J=3Hz),6.88(1H,d,J=3Hz),7.32(1H,s),
9.50−10.00(1H,br s) 製造例19 (フラン−2−イル)グリオキサール(5.68g)、ア
セトアルデヒド(3.10ml)および濃縮アンモニア水(3
0.9ml)のエタノール(60ml)溶液を室温で2時間撹拌
する。溶媒を減圧下で蒸発させ、残渣をアルミナを用い
るクロマトグラフィーに付し、クロロホルムとメタノー
ルの混合液(50:1v/v)で溶出し、4−(フラン−2−
イル)−2−メチルイミダゾール(2.90g)を得る。
融点:109−114℃ IR(ヌジョール):3240,1605cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.29(3H,s),6.44(1H,dd,J=1Hz
および3Hz),6.48(1H,dd,J=2Hzおよび3Hz),7.18(1
H,s)および7.56(1H,dd,J=1Hzおよび2Hz) 製造例20 製造例1と同様にして下記化合物を得る。
4−[5−クロロアセチルフラン−2−イル]−2−
メチルイミダゾール。
融点:>300℃ IR(ヌジョール):1670cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.32(3H,s),4.85(2H,s),6.75
(1H,d,J=3.5Hz),7.58(1H,s),7.68(1H,d,J=3.5H
z)および14.65(1H,br s) 実施例1 5−アセチルアミノメチル−2−クロロアセチルフラ
ン(39.9g)とジアミノメチレンチオ尿素(21.9g)のエ
タノール(400ml)溶液を撹拌しながら2時間還流す
る。溶媒を減圧下で蒸発させ、残渣を水(300ml)に溶
解する。溶液を炭酸カリウム水溶液でアルカリ性とす
る。得られた析出物を濾取し、水洗後、メタノール、テ
トラヒドロフランおよびジイソプロピルエーテルの混合
物から再結晶して、4−(5−アセチルアミノメチルフ
ラン−2−イル)−2−(ジアミノメチレンアミノ)チ
アゾール(24.1g)を得る。
融点:230−231℃ IR(ヌジョール):3430,3200,3110,3060,1650cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):1.88(3H,s),4.26(2H,d,J=6H
z),6.25(1H,d,J=3Hz),6.56(1H,d,J=3Hz),6.73
(1H,s),6.83(4H,s),8.24(1H,t,J=6Hz) 元素分析:C11H13N5O2Sとして 計算値:C 47.30,H 4.69,N 25.07 実測値:C 47.31,H 4.71,N 24.65 実施例2 4−(5−アセチルアミノメチルフラン−2−イル)
−2−(ジアミノメチレンアミノ)チアゾール(4.76
g)の1N塩酸(51.1ml)溶液を撹拌しながら8時間還流
する。溶液を炭酸カリウム水溶液でアルカリ性(pH10)
とする。得られた析出物を濾取し、水洗して、4−(5
−アミノメチルフラン−2−イル)−2−(ジアミノメ
チレンアミノ)チアゾール(4.03g)を得る。
融点:160−163℃ IR(ヌジョール):3300(ブロード),1710,1630cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):4.17(2H,br s),4.35(2H,br
s),6.30(1H,d,J=3Hz),6.62(1H,d,J=3Hz),6.78
(1H,s),7.00(4H,br s) 実施例3 塩化イソブチリル(0.4ml)を4−(5−アミノメチ
ルフラン−2−イル)−2−(ジアミノメチレンアミ
ノ)チアゾール(0.8g)とトリエチルアミン(1.3ml)
のジクロロメタン(16ml)中混合物に氷冷下で加え、混
合物を同温で2時間撹拌する。溶媒を減圧下に留去し、
残渣をテトラヒドロフラン、酢酸エチル、水の混合物に
溶解する。この溶液を4N水酸化ナトリウムでpH10に調整
する。
分離した有機層を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム
で乾燥する。溶媒を蒸発させて残渣を得、これをシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルムと
メタノールの混合液(9:1−4:1v/v)で溶出して精製す
る。
目的化合物を含有する溶出フラクションを集め、蒸発
させ、2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5−イ
ソブチリルアミノメチルフラン−2−イル)チアゾール
(0.14g)を得る。
融点:211−213℃ IR(ヌジョール):3390,3270,3180,1660,1645,1610,154
5cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):1.05(6H,d,J=7Hz),2.15−2.61
(1H,m),4.26(2H,d,J=5Hz),6.22(1H,d,J=3Hz),
6.56(1H,d,J=3Hz),6.72(1H,s),6.86(4H,s),8.15
(1H,t,J=5Hz) 実施例4 塩化アセトキシアセチル(0.5g)を4−(5−アミノ
メチルフラン−2−イル)−2−(ジアミノメチレンア
ミノ)チアゾール(0.8g)とトリエチルアミン(1.3m
l)のジクロロメタン(16ml)中混合物に氷冷中で加
え、混合物を常温で20時間撹拌する。溶媒を蒸発させて
残渣を得、これをシリカゲルカラムクロマトグラフィー
に付し、クロロホルムとメタノールの混合液(9:1v/v)
で溶出して精製する。
目的化合物を含有する溶出フラクションを集め、蒸発
させ、4−(5−アセトキシアセチルアミノメチルフラ
ン−2−イル)−2−(ジアミノメチレンアミノ)チア
ゾール・塩酸塩(0.41g)を得る。
融点:250−253℃(分解) IR(ヌジョール):3300,1750,1685,1655,1590cm-1 NMR(DMSO−d6,δ)2.14(3H,s),4.36(2H,d,J=5H
z),4.53(2H,s),6.35(1H,d,J=3Hz),6.93(1H,d,J
=3Hz),7.27(1H,s),8.24(4H,s),8.56(1H,t,J=5H
z) 実施例5 4−(5−アミノメチルフラン−2−イル)−2−
(ジアミノメチレンアミノ)チアゾール(0.8g)とイソ
プロピルイソシアネート(0.46ml)のテトラヒドロフラ
ン(16ml)とメタノール(6.6ml)中混合物を常温で8
時間撹拌する。溶媒を蒸発させて残渣を得、これをシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルム
とメタノールの混合液(4:1v/v)で溶出して精製する。
目的化合物を含有する溶出フラクションを集め、蒸発
させ、2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−
(3−イソプロピルウレイド)メチルフラン−2−イ
ル]チアゾール(0.41g)を得る。
融点:222−224℃(分解) IR(ヌジョール):3440,3320,1665,1615,1585,1570,155
0cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):1.06(6H,d,J=7Hz),3.40−3.89
(1H,m),4.20(2H,d,J=5Hz),5.64(1H,d,J=8Hz),
6.08(1H,t,J=5Hz),6.21(1H,d,J=4Hz),6.56(1H,
d,J=4Hz),6.73(1H,s),6.86(4H,s) 実施例6 4−(5−アミノメチルフラン−2−イル)−2−
(ジアミノメチレンアミノ)チアゾール(7.00g)とN
−シアノジチオイミノ炭酸ジメチル(4.31g)のN,N−ジ
メチルホルムアミド(70ml)溶液を70℃で2時間撹拌す
る。メチルアミンの重量比40%水溶液(14ml)を上記の
加温溶液に加え、混合物を同じ温度でさらに1時間撹拌
する。溶媒を減圧下で蒸発後、残渣をアルミナを用いる
クロマトグラフィーに付し、クロロホルムとメタノール
の混合液(9:1v/v)で溶出した後、メタノール、テトラ
ヒドロフランおよびジイソプロピルエーテルの混合物か
ら再結晶して、2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−
[5−(2−シアノ−3−メチルグアニジノ)メチルフ
ラン−2−イル]チアゾール(4.05g)を得る。
融点:231−232℃ IR(ヌジョール):3440,3310,3200,2160,1630cm1 NMR(DMSO−d6,δ):2.70(3H,d,J=5Hz),4.32(2H,d,
J=6Hz),6.23(1H,d,J=3Hz),6.53(1H,d,J=3Hz),
6.70(1H,s),6.81(4H,s),6.98(1H,q,J=5Hz),7.35
(1H,t,J=6Hz) 実施例7 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−(2−
シアノ−3−メチルグアニジノ)メチルフラン−2−イ
ル]チアゾール(2.28g)と4M塩化水素−ジオキサン(1
0ml)のメタノール(20ml)中混合物を常温で19時間、
さらに、50℃で5時間撹拌する。得られた析出物を濾取
し、メタノールで洗浄後、メタノールを水の混合液から
再結晶して、2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−
[5−(2−カルバモイル−3−メチルグアニジノ)メ
チルフラン−2−イル]チアゾール・二塩酸塩(1.65
g)を得る。
融点:241−242℃ IR(ヌジョール):3340−3100,1715,1685,1665cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.93(3H,d,J=5Hz),4.73(2H,d,
J=6Hz),6.60(1H,d,J=3Hz),6.97(1H,d,J=3Hz),
7.33(1H,s),7.60(2H,br s),8.30(4H,s),9.08(2
H,br s),10.43(1H,br s),12.63(1H,br s) 元素分析:C12H16N8O2S・2HClとして 計算値:C 35.21,H 4.43,N 27.38,Cl 17.22 実測値:C 35.06,H 4.29,N 27.25,Cl 17.43 実施例8 塩化ベンゾイル(2.06ml)をアセトン(40ml)中のア
ンモニウムイソチオシアネート(1.48g)還流懸濁液に
滴下する。混合物を15分間還流後、4−(5−アミノメ
チルフラン−2−イル)−2−(ジアミノメチレンアミ
ノ)チアゾール(4.00g)を少量ずつ加え、さらに3.5時
間還流する。溶媒を減圧下で蒸発させ、残渣を酢酸エチ
ル(20ml)と水(50ml)で混和し、1時間撹拌する。得
られた析出物を集め、水洗し、次いで、酢酸エチルで洗
浄し、その後、減圧下で乾燥して、2−(ジアミノメチ
レンアミノ)−4−[5−[3−ベンゾイル)チオウレ
イド]メチルフラン−2−イル]チアゾール(3.31g)
を得る。
融点:220−221℃(分解) IR(ヌジョール):3430−3120,1720(ショルダー),167
0cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):4.90(2H,d,J=5Hz),6.47(1H,d,
J=3Hz),6.72(1H,d,J=3Hz),6.93(1H,s),7.23(4
H,s),7.36−7.97(5H,m),11.19(1H,t,J=5Hz),11.4
3(1H,br s) 実施例9 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−[3−
(ベンゾイル)チオウレイド]メチルフラン−2−イ
ル]チアゾール(3.20g)と水酸化ナトリウム(0.32g)
のメタノール(30ml)懸濁液を60℃で1時間撹拌する。
反応液を氷浴で冷却し、生じる析出物を濾取し、メタノ
ールで洗浄して、2−(ジアミノメチレンアミノ)−4
−(5−チオウレイドメチルフラン−2−イル)チアゾ
ール(1.73g)を得る。
融点:177−179℃ IR(ヌジョール):3370,3180,1650,1630cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):4.56(2H,d,J=5Hz),6.30(1H,d,
J=3Hz),6.59(1H,d,J=3Hz),6.76(1H,s),6.84(4
H,s),7.12(2H,s),7.93(1H,t,J=5Hz) 実施例10 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5−チオウ
レイドメチルフラン−2−イル)チアゾール(0.70g)
とクロロアセトン(0.22g)のエタノール(15ml)中懸
濁液を撹拌しながら4時間還流する。溶媒を減圧下で蒸
発させ、残渣をメタノールとジイソプロピルエーテルの
混合物から再結晶し、2−(ジアミノメチレンアミノ)
−4−[5−(4−メチルチアゾール−2−イル)−ア
ミノメチルフラン−2−イル)チアゾール(0.66g)を
得る。
融点:193−194℃ IR(ヌジョール):3300,3180,3120,1685cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.20(3H,s),4.52(2H,s),6.25
(1H,s),6.47(1H,d,J=3Hz),7.00(1H,d,J=3Hz),
7.30(1H,s),8.33(4H,s) 元素分析:C13H14N6OS2・HClとして 計算値:C 42.10,H 4.08,N 22.66 実測値:C 41.82,H 4.23,N 22.53 実施例11 4−(5−アミノメチルフラン−2−イル)−2−
(ジアミノメチルアミノ)チアゾール(0.80g)とエチ
ルトシルホルムイミデート (0.77g)のメタノール(10ml)中混合物を常温で5時
間撹拌する。反応液をジイソプロピルエーテル(10ml)
で希釈し、生じる析出物を濾取する。生成物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルム−メ
タノール(9:1v/v)で溶出して精製し、その後メタノー
ル、テトラヒドロフランおよびジイソプロピルエーテル
の混合物から再結晶して、2−(ジアミノメチレンアミ
ノ)−4−(5−トシルイミノメチルアミノメチルフラ
ン−2−イル)チアゾール(0.46g)を得る。
融点:141−142℃ IR(ヌジョール):3370,1620(ショルダー),1605,133
0,1145cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.39(3H,s),4.46(2H,d,J=5H
z),6.33(1H,d,J=3Hz),6.56(1H,s),6.58(1H,d,J
=3Hz),6.86(4H,s),7.28(2H,d,J=8Hz),7.65(2H,
d,J=8Hz),8.14(1H,d,J=5Hz),9.10−9.27(1H,m) 元素分析:C17H18N6O3S2・H2Oとして 計算値:C 46.78,H 4.82,N 19.25,H2O 4.13 実測値:C 46.86,H 4.59,N 18.78,H2O 3.39 実施例12 以下の化合物を実施例4と同様の方法で得る。
2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5−モルホ
リノカルボニルアミノメチルフラン−2−イル)チアゾ
ール・塩酸塩 融点:214−215℃ IR(ヌジョール):3370,3320,3200,1680,1615,1600cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):3.19−3.47(4H,m),3.47−3.76
(4H,m),4.31(2H,d,J=5Hz),6.33(1H,d,J=3Hz),
6.94(1H,d,J=3Hz),7.12(1H,t,J=5Hz),7.27(1H,
s),8.21(4H,s) 実施例13 以下の化合物を実施例6と同様の方法によって得る。
2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−[N−
(1−メチルアミノ−2−ニトロビニル)アミノメチ
ル]フラン−2−イル]チアゾール。
融点:238−239℃ IR(ヌジョール):3350,1610,1550,1380cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.85(3H,d,J=4Hz),4.45(2H,d,
J=5Hz),6.38(1H,d,J=3Hz),6.55(1H,s),6.61(1
H,d,J=3Hz),6.76(1H,s),6.84(4H,s) 元素分析 計算値:C 42.72,H 4.48,N 29.06 実測値:C 42.77,H 4.53,N 28.96 実施例14 以下の化合物を実施例5と同様の方法で得る。
2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−(3−
メチルウレイド)メチルフラン−2−イル]チアゾー
ル。
融点:218−219℃(分解) IR(ヌジョール):3400,3330,1630,1590,1540cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.54(3H,d,J=5Hz),4.17(2H,d,
J=5Hz),5.56−5.85(1H,m),6.06−6.34(1H,m),6.1
7(1H,d,J=3Hz),6.51(1H,d,J=3Hz),6.68(1H,s),
6.79(4H,s) 実施例15 以下の化合物を実施例3と同様の方法によって得る。
2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5−プロピ
オニルアミノメチルフラン−2−イル)チアゾール。
融点:192−194℃(分解) IR(ヌジョール):3380,3290,3110,1660,1615,1540cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):1.06(3H,t,J=7Hz),2.16(2H,q,
J=7Hz),4.28(2H,d,J=5Hz),6.25(1H,d,J=3Hz),
6.58(1H,d,J=3Hz),6.74(1H,s),6.86(4H,s),7.18
(1H,t,J=5Hz) 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−(2−
メトキシアセチルアミノメチル)フラン−2−イル)チ
アゾール。
融点:201−202℃(分解) IR(ヌジョール):3430,3370,3110,1670,1640,1600,155
5cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):3.33(3H,s),3.86(2H,s),4.33
(2H,d,J=5Hz),6.24(1H,d,J=3Hz),6.56(1H,d,J=
3Hz),6.73(1H,s),6.86(4H,s),8.20(1H,t,J=5H
z) 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5−ニコチ
ノイルアミノメチルフラン−2−イル)チアゾール。
融点:224−225℃ IR(ヌジョール):3480,3400,3350,1610cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):4.51(2H,d,J=5Hz),6.33(1H,d,
J=3Hz),6.57(1H,d,J=3Hz),6.73(1H,s),6.82(4
H,s),7.46(1H,dd,J=4および8Hz),8.17(1H,dt,J=
2および8Hz),8.65(1H,dd,J=2および4Hz),8.98(1
H,d,J=2Hz),9.13(1H,t,J=5Hz) 元素分析 計算値:C 49.99,H 4.48,N 23.32 実測値:C 50.00,H 4.50,N 23,39 実施例16 以下の化合物を実施例1と同様の方法で得る。
4−(5−アセチルアミノメチルフラン−2−イル)
−2−(ジアミノメチレンアミノ)−5−メチルチアゾ
ール。
融点:247−248℃ IR(ヌジョール):3420,3350,1660,1605,1550cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):1.85(3H,s),2.40(3H,s),4.24
(2H,d,J=5Hz),6.22(1H,d,J=3Hz),6.44(1H,d,J=
3Hz),6.72(4H,s),8.20(1H,t,J=5Hz) 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5−シアノ
メチルフラン−2−イル)チアゾール。
融点:215−218℃(分解) IR(ヌジョール):3450,3420,3370,3110,2250,2210,165
0,1610,1590,1510cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):4.20(2H,s),6.42(1H,d,J=3H
z),6.65(1H,d,J=3Hz),6.83(1H,s),6.87(4H,s) 実施例17 無水クロロホルム(50ml)と無水メタノール(50ml)
に2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5−シアノ
メチルフラン−2−イル)チアゾール(4.0g)を溶解
し、この溶液に氷冷下で乾燥塩化水素を100分間吹込
み、混合物を同じ温度で3.5時間撹拌する。過剰の塩化
水素を撹拌しながら減圧下に除去する。
得られた混合物を氷冷下、炭酸カリウム水溶液でアル
カリ性(pH9.5)とする。混合物をテトラヒドロフラン
と酢酸エチルの混合物で抽出する。抽出層を食塩水で洗
浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させる。溶媒を蒸発させ
て、残渣を得、これをエーテルで粉末化して、2−(ジ
アミノメチレンアミノ)−4−[5−(2−イミノ−2
−メトキシエチル)フラン−2−イル]チアゾール(4.
28g)を得る。
融点:156−162℃(分解) IR(ヌジョール):3420,3110,1655,1610,1590,1550,151
0cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):3.60(3H,s),3.65(2H,s),6.26
(1H,d,J=3Hz),6.58(1H,d,J=3Hz),6.73(1H,s),
6.84(4H,s),7.81(1H,s) 実施例18 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−(2−
イミノ−2−メトキシエチル)フラン−2−イル]チア
ゾール(4.2g)とスルファミド(2.9g)のメタノール
(100ml)中混合物を還流しながら3時間加熱する。溶
媒を減圧下に留去し、残渣に酢酸エチルと水の混合物を
加える。混合物を6N塩酸でpH1.0に調整し、分離水層を2
0%炭酸カリウム水溶液でpH10.0に調整する。水溶液に
塩化ナトリウムを溶解し、酢酸エチルとテトラヒドロフ
ランの混合物で抽出する。抽出層を食塩水で洗浄し、硫
酸マグネシウムで乾燥する。
溶媒を蒸発させて、残渣を得、これをアルミナを用い
るカラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルムとメ
タノールの混合液(9:1v/v)で溶出して精製する。目的
化合物を含有する溶出フラクションを蒸発させ、4−
[5−[2−アミノ−2−(アミノスルホニルイミノ)
エチル]フラン−2−イル]−2−(ジアミノメチレン
アミノ)チアゾール(0.73g)を得る。
融点:222−225℃ IR(ヌジョール):3470,3450,3400,3350,3320,3230,162
0,1530cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):3.58(2H,s),6.28(1H,d,J=3H
z),6.52(2H,s),6.56(1H,d,J=3Hz),6.73(1H,s),
6.81(4H,s),7.35(1H,s),8.18(1H,s) 実施例19 シアン酸カリウム(1.0g)の水(9ml)溶液を4−
(5−アミノメチルフラン−2−イル)−2−(ジアミ
ノメチレンアミノ)チアゾール(1.5g)の水(9ml)お
よび酢酸(4.5ml)との混合物に35℃で2分間かけて滴
下し、同じ温度で2時間撹拌する。反応混合物に酢酸エ
チル、テトラヒドロフランおよび水の混合物を加え、得
られた混合物を20%炭酸カリウム水溶液でpH9.0に調整
する。分離した有機層を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシ
ウムで乾燥する。溶媒を蒸発させて残渣を得、これをシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル
とメタノールの混合物(85:15v/v)で溶出する。目的化
合物を含む溶出フラクションを集め、減圧下で蒸発させ
る。残渣をN,N−ジメチルホルムアミド水溶液から再結
晶し、2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5−ウ
レイドメチルフラン−2−イル)チアゾール(0.31g)
を得る。
融点:214−215℃ IR(ヌジョール):3400,3320,3130,1650,1590cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):4.19(2H,d,J=5Hz),5.53(2H,
s),6.24(1H,d,J=3Hz),6.36(1H,t,J=5Hz),6.59
(1H,d,J=3Hz),6.76(1H,s),6.87(4H,s) 元素分析:C10H12N6O2・1/3H2Oとして 計算値:C 41.95,H 4.46,N 29.35,H2O 2.10 実測値:C 42.04,H 4.53,N 29.04,H2O 2.33 実施例20 以下の化合物を実施例1と同様の方法により得る。
2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5−メトキ
シカルボニルアミノメチルフラン−2−イル)チアゾー
ル 融点:196℃ IR(ヌジョール):3450,3400,1710,1650,1610cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):3.57(3H,s),4.19(2H,d,J=5H
z),6.26(1H,d,J=3Hz),6.58(1H,d,J=3Hz),6.75
(1H,s),6.85(4H,s),7.58(1H,br s) 元素分析:C11H13N5O3Sとして 計算値:C 44.74,H 4.44,N 23.71 実測値:C 44.71,H 4.63,N 23.83 4−[5−(3−アセチルウレイドメチル)フラン−
2−イル]−2−(ジアミノメチレンアミノ)チアゾー
ル。
融点:245℃(分解) IR:(ヌジョール):3400,3300,1680,1650,1540cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.02(3H,s),4.41(2H,d,J=6H
z),6.31(1H,d,J=3Hz),6.62(1H,d,J=3Hz),6.78
(1H,s),6.90(4H,s),8.68(1H,t,J=6Hz),10.43(1
H,s) 元素分析:C12H14N6O3Sとして 計算値:C 44.71,H 4.38,N 26.07 実測値:C 44.53,H 4.24,N 26.24 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−(6−
メチル−5−ペンチル−4(1H)−ピリミジノン−2−
イルメチル)フラン−2−イル]チアゾール。
融点:212−213℃ IR(ヌジョール):3450,1640,1605,1540cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):0.75−0.95(3H,m),1.20−1.50
(6H,m),2.18(3H,s),2.28−2.48(2H,m),3.90(2H,
s),6.31(1H,d,J=3Hz),6.61(1H,d,J=3Hz),6.76
(1H,s),6.90(1H,s),12.40(1H,s) 元素分析:C19H24N6O2Sとして 計算値:C 56.98,H 6.04,N 20.98 実測値:C 56.72,H 5.95,N 20.76 4−(5−アセチルアミノメチル−4−メチルフラン
−2−イル)−2−(ジアミノメチレンアミノ)チアゾ
ール。
融点:237℃ IR(ヌジョール):3400,3280,3140,3070,1640,1600,154
0cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):1.82(3H,s),1.99(3H,s),4.22
(2H,d,J=5Hz),6.51(1H,s),6.72(1H,s),6.88(4
H,s),8.25(1H,t,J=5Hz) 元素分析:C12H15N5O2Sとして 計算値:C 49.13,H 5.15,N 23.87 実測値:C 49.48,H 5.15,N 23.93 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−[2−
(メチルカルバモイル)エチル]フラン−2−イル]チ
アゾール。
融点:229−230℃ IR(ヌジョール):3400,3340,1640,1610cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.42(2H,t,J=7.5Hz),2.59(3H,
d,J=4.5Hz),2.88(2H,t,J=7.5Hz),6.11(1H,d,J=
3.0Hz),6.52(1H,d,J=3.0Hz),6.70(1H,s),6.85(4
H,s),7.79(1H,d,J=4.5Hz) 元素分析:C12H15N5O2Sとして 計算値:C 49.13,H 5.15,N 23.87 実測値:C 49.08,H 5.32,N 23.67 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−(3−
メチルウレイド)メチルフラン−2−イル]チアゾール
・塩酸塩。
融点:220−221℃(分解) IR(ヌジョール):3280,3140,1685cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.63(3H,s),4.30(2H,d,J=5H
z),6.00(1H,br s)6.32(1H,d,J=3Hz),6.45(1H,t,
J=5Hz),6.80(1H,d,J=3Hz),7.07(1H,s),8.00(4
H,s)および12.67(1H,br s) 実施例21 実施例3と同様にして、4−(5−アミノメチルフラ
ン−2−イル)−2−(ジアミノメチレンアミノ)チア
ゾールから下記の化合物を得る。
4−(5−ブチリルアミノメチルフラン−2−イル)
−2−(ジアミノメチレンアミノ)チアゾール。
融点:182−183℃ IR(ヌジョール)3520,1610cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):0.85(3H,t,J=7.0Hz),1.75−1.2
8(2H,m),2.09(2H,t,J=7Hz),4.25(2H,d,J=5.0H
z),6.24(1H,d,J=3.3Hz),6.55(1H,d,J=3.3Hz),6.
72(1H,s),6.83(4H,s),8.21(1H,t,J=5.0Hz) 元素分析:C13H17N5O2S・H2Oとして 計算値:C 47.99,H 5.86,N 21.52 実測値:C 48.26,H 5.97,N 21.70 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5−バレリ
ルアミノメチルフラン−2−イル)チアゾール。
融点:197℃ IR(ヌジョール):3390,3290,1650,1610cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):0.80(3H,t,J=6.3Hz),1.68−1.0
0(4H,m),2.08(2H,t,J=6.9Hz),4.21(2H,d,J=5.7H
z),6.18(1H,d,J=3.0Hz),6.51(1H,d,J=3.01Hz),
6.65(1H,s),6.79(4H,s),8.17(1H,t,J=5.7Hz) 元素分析:C14H19N5O2Sとして 計算値:C 52.30,H 5.96,N 21.79 実測値:C 52.90,H 6.05,N 22.01 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5−メチル
チオアセチルアミノメチルフラン−2−イル)チアゾー
ル。
融点:195−197℃(分解) IR(ヌジョール):3440,3250,1620,1595,1540cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.10(3H,s),3.10(2H,s),4.27
(2H,d,J=5Hz),6.25(1H,d,J=3Hz),6.55(1H,d,J=
3Hz),6.70(1H,s),6.81(4H,s),8.37(1H,t,J=5H
z) 元素分析:C12H15N5O2Sとして 計算値:C 44.29,H 4.65,N 21.52 実測値:C 44.17,H 5.09,N 21.14 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−(2−
ニトロベンゾイル)アミノメチルフラン−2−イル]チ
アゾール。
融点:218−220℃ IR(ヌジョール):3420,3350,1650,1610cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):4.43(2H,d,J=5.4Hz),6.32(1H,
d,J=3.0Hz),6.55(1H,d,J=3.0Hz),6.70(1H,s),6.
78(4H,s),7.99−7.48(3H,m),7.97(1H,dd,J=6.6お
よび1.8Hz),9.09(1H,t,J=5.4Hz) 元素分析:C16H14N6O4Sとして 計算値:C 49.74,H 3.65,N 21.75 実測値:C 49.37,H 3.76,N 21.57 2−[(アミノ)(2−フロイルアミノ)メチレンア
ミノ]−4−[5−(2−フロイル)アミノメチルフラ
ン−2−イル]チアゾール。
融点:199−200℃ IR(ヌジョール):3450,3375,1660,1630cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):4.47(2H,d,J=5.3Hz),6.36(1H,
d,J=3.2Hz),6.65−6.55(2H,m),6.71(1H,d,J=3.2H
z),7.12(1H,s),7.20−7.05(1H,m),7.52(1H,br),
7.81(1H,t,J=0.7Hz),7.94(1H,s),8.82(2H,m) 元素分析:C19H15N5O5Sとして 計算値:C 53.64,H 3.55,N 16.46 実測値:C 53.95,H 3.64,N 16.35 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−(2−
テノイル)アミノメチルフラン−2−イル]チアゾー
ル。
融点:217−220℃ IR(ヌジョール):3400,1610cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):4.41(2H,d,J=5.4Hz),6.26(1H,
d,J=3.0Hz),6.53(1H,d,J=3.0Hz),6.69(1H,s),6.
78(4H,s),7.07(1H,t,J=4.5Hz),7.80−7.64(2H,
m),8.92(1H,t,J=5.4Hz) 元素分析:C14H13N5O2S2として 計算値:C 48.40,H 3.77,N 20.16 実測値:C 47.98,H 4.13,N 20.22 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5−メシル
アミノメチルフラン−2−イル)チアゾール。
融点:198℃ IR(ヌジョール):3420,3270,1650,1305,1145cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.91(3H,s),4.19(2H,d,J=5.5H
z),6.37(1H,d,J=3.5Hz),6.60(1H,d,J=3.5Hz),6.
78(1H,s),6.85(4H,s),7.54(1H,t,J=5.5Hz) 元素分析:C10H13N5O3S2として 計算値:C 38.08,H 4.16,N 22.21 実測値:C 37.54,H 4.12,N 21.53 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−(N,N
−ジメチルアミノ)スルホニルアミノメチルフラン−2
−イル]チアゾール。
融点:169℃ IR(ヌジョール):3400,1605,1520,1140cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.64(6H,s),4.13(2H,d,J=5.8H
z),6.37(1H,d,J=3.2Hz),6.62(1H,d,J=3.2Hz),6.
79(1H,s),6.89(4H,s),7.70(1H,t,J=5.8Hz) 元素分析:C11H16N6O3S2として 計算値:C 38.36,H 4.68,N 24.40 実測値:C 37.97,H 4.36,N 24.31 実施例22 以下の化合物を実施例5と同様の方法により得る。
2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−(3−
エチルウレイド)メチルフラン−2−イル]チアゾー
ル。
融点:221−223℃(分解) IR(ヌジョール):3380,3300,1640,1610,1540cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):1.00(3H,t,J=7Hz),2.82−3.20
(2H,m),4.18(2H,d,J=6Hz),5.84(1H,t,J=6Hz),
6.02−6.33(1H,m),6.19(1H,d,J=3Hz),6.53(1H,d,
J=3Hz),6.70(1H,s),6.82(4H,s) 元素分析:C12H16N6O2Sとして 計算値:C 46.74,H 5.23,N 27.25 実測値:C 46.96,H 5.50,N 27.33 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−(3−
n−プロピルウレイド)メチルフラン−2−イル]チア
ゾール。
融点:223℃ IR(ヌジョール):3400,3330,3130,1625,1595,1545cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):0.83(3H,t,J=7Hz),1.06−1.64
(2H,m),3.81−3.12(2H,m),4.21(2H,d,J=5Hz),5.
91(1H,t,J=5Hz),6.07−6.34(1H,m),6.22(1H,d,J
=3Hz),6.58(1H,d,J=3Hz),6.75(1H,s),6.86(4H,
s) 元素分析:C13H18N6O2Sとして 計算値:C 48.43,H 5.63,N 26.07 実測値:C 48.03,H 5.53,N 25.90 4−[5−(3−アリルウレイド)メチルフラン−2
−イル]−2−(ジアミノメチレンアミノ)チアゾー
ル。
融点:219−220℃(分解) IR(ヌジョール):3440,3400,3325,1620,1590cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):3.55−3.90(2H,m),4.27(2H,d,J
=6Hz),4.90−5.40(2H,m),5.57−6.10(1H,m),5.90
−6.55(2H,m),6.28(1H,d,J=3Hz),6.61(1H,d,J=3
Hz),6.78(1H,s),6.91(4H,s) 元素分析:C13H16N6O2Sとして 計算値:C 48.74,H 5.03,N 26.23 実測値:C 48.51,H 5.30,N 25.99 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−[2−
(3−メチルウレイド)エチル]フラン−2−イル]チ
アゾール。
融点:224−225℃ IR(ヌジョール):3440,3320,1660,1630,1590,1540cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.52(3H,d,J=5Hz),2.70(2H,t,
J=7Hz),3.05−3.38(2H,m),5.57−5.98(2H,m),6.1
3(1H,d,J=3Hz),6.15(1H,d,J=3Hz),6.70(1H,s),
6.80(4H,m) 元素分析:C12H16N6O2Sとして 計算値:C 46.74,H 5.23,N 27.25 実測値:C 46.50,H 4.82,N 27.03 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−(3−
メチルチオウレイド)メチルフラン−2−イル]チアゾ
ール。
融点:220℃ IR(ヌジョール)3400,3340,1610cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.85(3H,d,J=3.5Hz),4.64(2H,
d,J=4.5Hz),6.33(1H,d,J=3.0Hz),6.61(1H,d,J=
3.0Hz),6.78(1H,s),6.89(4H,s),7.50(1H,br),7.
85(1H,t,J=4.5Hz) 実施例23 以下の化合物を実施例6と同様の方法により得る。
2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−(2−
メシル−3−メチルグアニジノ)メチルフラン−2−イ
ル]チアゾール・塩酸塩。
融点:233−234℃ IR(ヌジョール):3350,3230,1675,1370,1100cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.76(3H,d,J=5Hz),2.80(3H,
s),4.42(2H,d,J=6Hz),6.40(1H,d,J=3Hz),6.96
(1H,d,J=3Hz),7.12(1H,q,J=5Hz),7.32(1H,s),
7.45(1H,t,J=6Hz)および8.34(4H,s) 元素分析:C12H17N7O3S2・HClとして 計算値:C 35.34,H 4.45,N 24.04,Cl 8.69 実測値:C 35.11,H 4.59,N 23.88,Cl 8.83 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−(3−
メチル−2−トシルグアニジノ)メチルフラン−2−イ
ル]チアゾール。
融点:208−209℃ IR(ヌジョール):3420,3380,3330,1650,1375,1125cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.31(3H,s),2.71(3H,d,J=4.5H
z),4.38(2H,d,J=5.5Hz),6.18(1H,d,J=3Hz),6.58
(1H,d,J=3Hz),6.67(1H,s),6.90(4H,br s),7.21
(2H,d,J=8Hz),7.23(1H,t,J=4.5Hz),7.54(1H,t,J
=5.5Hz)および7.61(2H,d,J=8Hz) 元素分析:C18H21N7O3S2として 計算値:C 48.31,H 4.73,N 21.91 実測値:C 48.21,H 5.00,N 21.66 実施例24 以下の化合物を実施例11と同様の方法により得る。
2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−(p−
メトキシフェニルスルホニル)−イミノメチルアミノメ
チルフラン−2−イル]チアゾール 融点:185−186℃ IR(ヌジョール):3370,1620,1330,1145cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):3.85(3H,s),4.50(2H,d,J=5H
z),6.38(1H,d,J=3Hz),6.63(1H,s),6.65(1H,d,J
=3Hz),6.97(4H,s),7.08(2H,d,J=9Hz),7.76(2H,
d,J=9Hz),8.21(1H,d,J=5Hz)および9.08−9.38(1
H,m) 元素分析:C17H18N6O4S2・H2Oとして 計算値:C 45.12,H 4.45,N 18.57,H2O 3.98 実測値:C 45.25,H 4.81,N 18.07,H2O 2.56 2−(ジアミノメチルアミノ)−4−[5−(p−ブ
ロモフェニルスルフォニル)イミノメチルアミノメチル
フラン−2−イル]チアゾール 融点:210−211℃ IR(ヌジョール):3520,3400,1610,1330,1140cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):4.55(2H,d,J=5Hz),6.42(1H,d,
J=3Hz),6.65(1H,s),6.68(1H,d,J=3Hz),6.97(4
H,s),7.75(4H,s),8.25(1H,d,J=4Hz)および9.35−
9.67(1H,m) 元素分析:C16H15BrN6O3S2として 計算値:C 39.76,H 3.13,N 17.39 実測値:C 40.17,H 3.41,N 17.12 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5−メシル
イミノメチルアミノメチルフラン−2−イル)チアゾー
ル。
融点:222−223℃(分解) IR(ヌジョール):3440,3360,3290,1600,1320,1120cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.90(3H,s),4.48(2H,d,J=5.4H
z),6.41(1H,d,J=3.0Hz),6.62(1H,d,J=3.0Hz),6.
80(1H,s),6.85(4H,s),8.03(1H,d,J=4.5Hz)およ
び9.09(1H,br s) 元素分析:C11H14N6O3S2として 計算値:C 38.59,H 4.12,N 24.54 実測値:C 38.66,H 4.24,N 24.85 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5−エチル
スルフォニルイミノメチルアミノメチルフラン−2−イ
ル)チアゾール。
融点:188℃ IR(ヌジョール):3460,3400,3350,1630,1320,1130cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):1.13(2.64H,t,J=7.5Hz),1.14
(0.36H,t,J=7.5Hz),2.96(2H,q,J=7.5Hz),4.48
(1.76H,d,J=5.0Hz),4.54(0.24H,d,J=5Hz),6.42
(1H,d,J=3.0Hz),6.65(1H,d,J=3.0Hz),6.78(0.12
H,s),6.80(0.88H,s),6.89(4H,s),8.00(0.88H,d,J
=4.5Hz),8.18(0.12H,d,J=13.0Hz),9.14(0.88H,d
d,J=5.0および4.5Hz),9.4−9.2(0.12H,br) 元素分析:C12H16N6O3S2として 計算値:C 40.44,H 4.52,N 23.58 実測値:C 40.49,H 4.53,N 23.46 4−(5−シアノイミノメチルアミノメチルフラン−
2−イル)−2−(ジアミノメチレンアミノ)チアゾー
ル。
融点:193−194℃ IR(ヌジョール):3400,3190,2170,1630cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):4.52(2H,s),6.59(1H,d,J=3H
z),6.68(1H,d,J=3Hz),6.83(1H,s),6.92(4H,s),
8.42(1H,s)および9.50(1H,br s) 元素分析:C11H11N7OSとして 計算値:C 45.67,H 3.83,N 33.89 実測値:C 45.61,H 4.53,N 33.49 4−[5−(1−シアノイミノエチル)アミノメチル
フラン−2−イル)−2−(ジアミノメチレンアミノ)
チアゾール。
融点:215−217℃ IR(ヌジョール):3320,3180,2180,1600,1570,1530cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.25(3H,s),4.42(2H,d,J=4H
z),6.43(1H,s),6.64(1H,s),6.81(1H,s),6.90(4
H,s),9.28(1H,s) 元素分析:C12H13N7OSとして 計算値:C 47.53,H 4.32,N 32.32 実測値:C 47.48,H 4.33,N 31.95 実施例25 以下の化合物を実施例18と同様の方法により得る。
4−[5−(2−アミノ−2−メシルイミノエチル)
フラン−2−イル]−2−(ジアミノメチレンアミノ)
チアゾール。
融点:168−169℃(分解) IR(ヌジョール):3460,3400,3350,3240,3170,3120,166
0,1640,1620,1540cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.88(3H,s),3.69(2H,s),6.32
(1H,d,J=3Hz),6.61(1H,d,J=3Hz),6.77(1H,s),
6.86(4H,s),7.83(1H,s),8.50(1H,s) 元素分析:C11H14N6O3S2・H2Oとして 計算値:C 36.66,H 4.47,N 23.32,H2O 5.00 実測値:C 36.80,H 4.31,N 23.44,H2O 5.22 4−[5−[2−アミノ−2−(p−アミノフェニル
スルホニル)イミノエチル]フラン−2−イル]−2−
(ジアミノメチレンアミノ)チアゾール。
融点:190−191℃(分解) IR(ヌジョール):3400,3340,1635,1600,1550cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):3.63(2H,s),5.81(2H,s),6.19
(1H,d,J=3Hz),6.55(2H,d,J=8Hz),6.58(1H,d,J=
3Hz),6.70(1H,s),6.87(4H,s),7.45(2H,d,J=8H
z),7.85(1H,s),8.47(1H,s) 元素分析:C16H17N7O3S2として 計算値:C 45.81,H 4.08,N 23.37 実測値:C 45.92,H 4.21,N 22.95 4−[5−(2−アミノ−2−トシルイミノエチル)
フラン−2−イル]−2−(ジアミノメチレンアミノ)
チアゾール。
融点:207−209℃(分解) IR(ヌジョール):3450,3420,3380,3320,1670,1630,160
5,1550cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.33(3H,s),3.68(2H,s),6.20
(1H,d,J=3Hz),6.57(1H,d,J=3Hz),6.64(1H,s),
6.90(4H,s),7.26(2H,d,J=8Hz),7.67(2H,d,J=8H
z),8.10(1H,s),8.76(1H,s) 元素分析:C17H18N6O3S2として 計算値:C 48.79,H 4.34,N 20.08 実測値:C 48.44,H 4.19,N 19.77 4−[5−(2−アミノ−2−メチルアミノスルホニ
ルイミノエチル)フラン−2−イル]−2−(ジアミノ
メチレンアミノ)チアゾール。
融点:219−220℃(分解) IR(ヌジョール):3480,3430,3380,3330,1610,1530cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.42(3H,d,J=5Hz),3.65(2H,
s),6.32(1H,d,J=3Hz),6.59(1H,q,J=5Hz),6.62
(1H,d,J=3Hz),6.75(1H,s),6.89(4H,s),7.63(1
H,s),8.42(1H,s) 元素分析:C11H15N7O3S2として 計算値:C 36.97,H 4.23,N 27.43 実測値:C 36.93,H 4.15,N 27.41 4−[5−[2−アミノ−2−(N,N−ジメチルアミ
ノ)スルホニルイミノエチル]フラン−2−イル]−2
−(ジアミノメチレンアミノ)チアゾール。
融点:161℃ IR(ヌジョール):3460,3340,1660,1630,1565,1515cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.51(6H,s),3.69(2H,s),6.33
(1H,d,J=3Hz),6.61(1H,d,J=3Hz),6.75(1H,s),
6.89(4H,s),7.81(1H,s),8.51(1H,s) 元素分析:C12H17N7O3S2として 計算値:C 38.80,H 4.61,N 26.40 実測値:C 38.62,H 4.39,N 26.42 実施例26 塩化2−フロイル(0.48g)を4−(5−アミノメチ
ルフラン−2−イル)−2−(ジアミノメチレンアミ
ノ)チアゾール(0.80g)のN,N−ジメチルホルムアミド
(20ml)溶液に氷浴上で冷却しながらゆっくり加え、混
合物を氷浴上で冷却しながら1時間撹拌する。溶媒を減
圧下に留去して、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーに付し、クロロホルムとメタノールの混合溶媒
(30:1、v/v)で溶出する。メタノールから再結晶し
て、2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−(2
−フロイル)アミノメチルフラン−2−イル]チアゾー
ル(0.20g)を得る。
融点:246℃ IR(ヌジョール):3400,1655,1625,1600cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):4.42(2H,d,J=5.5Hz),6.26(1H,
d,J=3.8Hz),6.64−6.40(2H,m),6.72(1H,s),6.83
(4H,s),7.11(1H,dd,J=1.0および3.8Hz),7.77(1H,
m),8.78(1H,t,J=5.5Hz) 元素分析:C14H13N5O3Sとして 計算値:C 50.75,H 3.95,N 21.14 実測値:C 50.69,H 3.81,N 21.01 実施例27 ジシクロヘキシルカルボジイミド(2.3g)をニコチン
酸N−オキシド(1.5g)のN,N−ジメチルホルムアミド
(40ml)中懸濁液に氷浴上で冷却しながらゆっくり加
え、混合物を氷浴上で冷却しながら15分間撹拌する。こ
の混合物に4−(5−アミノメチルフラン−2−イル)
−2−(ジアミノメチレンアミノ)チアゾール(2.0g)
を氷浴上で冷却しながら加える。混合物を氷浴上で冷却
しながら1時間、室温で41時間撹拌する。溶媒を減圧下
で留去し、残渣を水に懸濁する。この懸濁液の6N塩酸を
加え、析出物を濾去する。溶媒を減圧下に留去し、残渣
をメタノールに溶解する。不溶物を濾去し、溶媒を減圧
下に留去する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーに付し、クロロホルムとメタノールの混合溶媒(1
0:1、v/v)で溶出する。メタノール、ジオキサンおよび
ジイソプロピルエーテルの混合物から再結晶して、2−
(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−(1−オキソ
ニコチノイルアミノメチル)フラン−2−イル]チアゾ
ール(0.30g)を得る。
融点:217℃ IR(ヌジョール):3420,1670,1550cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):4.51(2H,d,J=5.5Hz),6.39(1H,
d,J=3.2H),6.63(1H,d,J=3.2Hz),6.78(1H,s),6.9
0(4H,s),7.52(1H,dd,J=6.4および8.0Hz),7.76(1
H,d,J=8.0Hz),8.37(1H,d,J=6.4Hz),8.62(1H,s),
9.31(1H,t,J=5.5Hz) 元素分析:C15H14N6O3S・3/4H2Oとして 計算値:C 48.45,H 4.20,N 22.59 実測値:C 48.79,H 4.03,N 22.22 実施例28 4−(5−アセチルアミノメチルフラン−2−イル)
−2−チオウレイドチアゾール(1.50g)および沃化メ
チル(0.32ml)のメタノール(30ml)およびテトラヒド
ロフラン(15ml)中混合物を撹拌下5時間還流する。溶
媒を減圧下に留去して、2−[(アミノ)(メチルチ
オ)メチレンアミノ]−4−(5−アセチルアミノメチ
ルフラン−2−イル)チアゾールを得る。この残渣をエ
チレンジアミン(0.91g)とエタノール(30ml)に混和
し、混合物を18時間還流する。冷後、析出物を濾取し、
水(30ml)と混合する。この懸濁液を6N塩酸で酸性(pH
2)にし、次いで炭酸カリウム水溶液でアルカリ性(pH1
1)にする。析出物を集め、水洗後、メタノールとテト
ラヒドロフランの混合物から再結晶して、4−(5−ア
セチルアミノメチルフラン−2−イル)−2−(イミダ
ゾリジン−2−イリデンアミノ)チアゾール(0.51g)
を得る。
融点:239−240℃ IR(ヌジョール):3290,3105,1630cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):1.88(3H,s),3.57(4H,s),4.33
(2H,d,J=6Hz),6.33(1H,d,J=3Hz),6.82(1H,s),
6.85(1H,d,J=3Hz),7.68(2H,s)および8.33(1H,t,J
=6Hz) 元素分析:C13 H 15N5O2Sとして 計算値:C 51.13,H 4.95,N 22.93 実測値:C 50.91,H 4.62,N 22.85 実施例29 4−(5−アミノメチルフラン−2−イル)−2−
(ジアミノメチレンアミノ)チアゾール(1.6g)とスル
ファミド(1.0g)のエチレングリコールジメチルエーテ
ル(30ml)中懸濁液を24時間還流する。溶媒を減圧下に
留去し、残渣をアルミナを用いたカラムクロマトグラフ
ィーに付し、クロロホルムとメタノールの混合溶媒(4:
1、v/v)で溶出する。メタノール、酢酸エチルおよびジ
イソプロピルエーテルの混合物から再結晶して、2−
(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5−スルファモイ
ルアミノメチルフラン−2−イル)チアゾール(1.16
g)を得る。
融点:175−177℃(分解) IR(ヌジョール):3400,3360,1650,1530,1140cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):4.01(2H,d,J=6.1Hz),6.38(1H,
d,J=3Hz),6.62(1H,d,J=3.2Hz),6.67(2H,s),6.83
(1H,s),6.96(4H,s),7.07(1H,t,J=6.1Hz.) 元素分析:C9H12N6O3S2として 計算値:C 34.17,H 3.82,N 26.57 実測値:C 33.92,H 3.79,N 26.55 実施例30 4−(5−アミノメチルフラン−2−イル)−2−
(ジアミノメチレンアミノ)チアゾール(2.50g)とN
−シアノジチオイミノ炭酸ジメチル(1.54g)のエタノ
ール(25ml)中混合物を撹拌下2時間還流する。減圧下
に溶媒を留去し、残渣をアルミナを用いたクロマトグラ
フィーに付し、クロロホルムとメタノールの混合溶媒
(20:1、v/v)で溶出し、メタノール、テトラヒドロフ
ランおよびジイソプロピルエーテルの混合物から再結晶
して、2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−
(3−シアノ−2−メチルイソチオウレイド)メチルフ
ラン−2−イル]チアゾール(1.48g)を得る。
融点:210℃(分解) IR(ヌジョール):3450,3300,3270,2165,1655cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.59(3H,s),4.48(3H,s),6.33
(1H,d,J=3Hz),6.58(1H,d,J=3Hz),6.73(1H,s),
6.83(4H,s)および8.82(1H,br s) 元素分析:C12H13N7OS2として 計算値:C 42.97,H 3.91,N 29.23 実測値:C 43.08,H 3.65,N 29.39 実施例31 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−(3−
シアノ−2−メチル−1−イソチオウレイド)メチルフ
ラン−2−イル]チアゾール(1.35g)とメタノール中2
8%(重量比)ナトリウムメトキシド(0.78g)のメタノ
ール中混合物を撹拌下1時間還流する。溶媒を減圧下に
留去し、残渣を水(5ml)と混和し、混合物を6N塩酸でp
H9に調整する。
不溶物を濾取し、水洗後、N,N−ジメチルホルムアミ
ド水溶液から再結晶して、4−[5−(3−シアノ−2
−メチル−1−イソウレイド)メチルフラン−2−イ
ル]−2−(ジアミノメチレンアミノ)チアゾール(0.
82g)を得る。
融点:205−206℃ IR(ヌジョール):3460,3345,2180,1630cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):3.83(3H,s),4.33(2H,s),6.33
(1H,d,J=3Hz),6.61(1H,d,J=3Hz),6.74(1H,s),
6.87(4H,s)および8.50(1H,br s) 元素分析:C12H13N7O2Sとして 計算値:C 45.13,H 4.10,N 30.70 実測値:C 44.93,H 4.33,N 30.42 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−(3−
シアノ−2−メチル−1−イソチオウレイド)メチルフ
ラン−2−イル]チアゾール(1.10g)とモノエタノー
ルアミン(1ml)のN,N−ジメチルホルムアミド(10ml)
中混合物を70℃で7時間撹拌する。溶媒を減圧下に留去
し、残渣を水と混合する。析出物を濾取し、水洗後、ジ
オキサン、メタノールおよびジイソプロピルエーテルの
混合物から再結晶して、4−[5−[2−シアノ−3−
(2−ヒドロキシエチル)グアニジノ]メチルフラン−
2−イル]−2−(ジアミノメチレンアミノ)チアゾー
ル(0.80g)を得る。
融点:208−209℃ IR(ヌジョール):3500,3390,3350,3300,2160,1610cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):3.23−3.52(4H,m),4.40(2H,d,J
=5Hz),4.92(1H,t,J=4Hz),6.34(1H,d,J=3Hz),6.
62(1H,d,J=3Hz),6.80(1H,s),6.90(4H,s)および
7.52(1H,t,J=5Hz) 元素分析:C13H16N8O2Sとして 計算値:C 44.82,H 4.63,N 32.16 実測値:C 45.12,H 4.91,N 32.10 実施例33 トリフルオロ酢酸(24.9ml)のテトラヒドロフラン
(50ml)溶液を水素化硼素ナトリウム(12.2g)とテト
ラヒドロフラン(100ml)の混合物に氷冷下1時間かけ
て滴下し、混合物を同温で30分間撹拌する。
この混合物に4−(5−シアノメチルフラン−2−イ
ル)−2−(ジアミノメチレンアミノ)チアゾール(1
6.0g)とテトラヒドロフラン(30ml)の混合物を氷冷下
30分間かけて滴下し、混合物を常温で1時間撹拌する。
反応混合物を酢酸エチルと水の混合物に加え、混合物を
6N塩酸でpH1に調整する。水層を分取し、10%水酸化ナ
トリウム水溶液でpH10に調整後、混合物をテトラヒドロ
フランと酢酸エチルの混合物で抽出する。抽出層を食塩
水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥する。溶媒を留去
して、4−[5−(2−アミノエチル)フラン−2−イ
ル]−2−(ジアミノメチレンアミノ)チアゾール(4.
71g)を得る。
融点:156−158℃ IR(ヌジョール):3400,1660,1590,1550cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.57−3.00(4H,m),6.16(1H,d,J
=3Hz),6.53(1H,d,J=3Hz),6.71(1H,s),6.88(4H,
s) 実施例34 2−[(アミノ)(メチルチオ)メチレンアミノ]
[4−(5−シアノメチルフラン−2−イル)チアゾー
ル・ヨウ化水素酸塩(6.0g)と2,2,2−トリフルオロエ
チルアミン(3.5ml)のエタノール(120ml)中混合物を
18時間還流する。溶媒を留去し、残渣を水、酢酸エチル
およびテトラヒドロフランの混合物に加える。混合物を
炭酸カリウムでpH10.0に調整し、有機層を分取し、食塩
水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥する。
溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィーに付し、クロロホルムとメタノールの混合溶媒
(19:1、v/v)で溶出する。目的化合物を含む溶出フラ
クションを集め、減圧下で蒸発させて、2−[(アミ
ノ)[(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]メチレ
ンアミノ]−4−(5−シアノメチルフラン−2−イ
ル)チアゾール(2.41g)を得る。
融点:152−153℃ IR(ヌジョール):3450,3400,2260,1630,1540cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):4.02−4.15(2H,m),4.23(2H,
s),6.47(1H,d,J=3Hz),6.72(1H,d,J=7Hz),6.87
(1H,s),7.14(1H,br s),7.77(2H,br s) 実施例35 実施例34と同様にして下記化合物を得る。
2−[(アミノ)[(2,2,2−トリフルオロエチル)
アミノ]メチレンアミノ]−4−[5−(3−メチルウ
レイド)メチルフラン−2−イル]チアゾール 融点:170−171℃ IR(ヌジョール):3375,3330,1630,1570,1545cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.57(3H,d,J=5Hz),4.00−4.23
(2H,m),4.22(2H,d,J=6Hz),5.82(1H,q,J=5Hz),
6.25(1H,d,J=3Hz),6.35(1H,t,J=6Hz),6.63(1H,
d,J=3Hz),6.87(1H,s),7.12(1H,br s),7.75(1H,b
r s) 元素分析:C13H15N6O2SF3・1/5H2Oとして 計算値:C 41.00,H 4.10,N 22.07 実測値:C 41.11,H 3.95,N 21.67 2−[(アミノ)(メチルアミノ)メチレンアミノ]
−4−(5−ウレイドメチルフラン−2−イル)チアゾ
ール 融点:210−211℃ IR(ヌジョール):3490,3400,3340,3300,3110,1640,159
5cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.73(3H,d,J=5Hz),4.18(2H,d,
J=5Hz),5.52(2H,s),6.23(1H,d,J=3Hz),6.35(1
H,t,J=5Hz),6.57(1H,d,J=3Hz),6.87−7.18(1H,
m),7.39(2H,s) 元素分析:C11H14N6O2Sとして 計算値:C 44.89,H 4.79,N 28.55 実測値:C 45.05,H 4.79,N 28.20 2−[(アミノ)[(2,2,2−トリフルオロエチル)
アミノ]メチレンアミノ]−4−(5−ウレイドメチル
フラン−2−イル)チアゾール 融点:198−200℃ IR(ヌジョール):3400,3300,1635,1570,1550cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):4.01−4.20(2H,m),4.19(2H,d,J
=6Hz),5.56(2H,s),6.26(1H,d,J=3Hz),6.38(1H,
t,J=6Hz),6.64(1H,d,J=3Hz),6.88(1H,s),7.13
(1H,s),7.75(2H,s) 元素分析:C12H13N6O2SF3として 計算値:C 39.78,H 3.62,N 23.19 実測値:C 39.93,H 3.71,N 23.15 実施例36 実施例28の後半に記載した方法と同様にして下記化合
物を得る。
2−(イミダゾリジン−2−イリデンアミノ)−4−
(5−ウレイドメチルフラン−2−イル)チアゾール 融点:245−247℃ IR(ヌジョール):3430,3375,3310,1650,1625,1590cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):3.53(4H,s),4.21(2H,d,J=5H
z),5.60(2H,s),6.27(1H,s),6.41(1H,t,J=5Hz),
6.78(1H,s),6.82(1H,s),7.57(2H,s) 元素分析C12H14N6O2Sとして 計算値:C 47.05,H 4.61,N 27.43 実測値:C 46.91,H 4.69,N 26.99 実施例37 氷冷した4−(5−シアノメチルフラン−2−イル)
−2−(ジアミノメチレンアミノ)チアゾール(30.0
g)、無水メタノール(250ml)およびクロロホルム(25
0ml)の混合物に塩化水素を2時間吹込み、混合物を氷
冷下3時間撹拌する。この混合物に、ジイソプロピルエ
ーテル(300ml)を加え、分離した析出物を濾取する。
析出物にメタノール(100ml)と水(200ml)の溶液を加
え、混合物を常温で30分間撹拌する。
混合物を炭酸カリウムでpH9.5に調整し、混合物をテ
トラヒドロフランと酢酸エチルの混合物で抽出する。抽
出層を食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥する。
溶媒を留去し、残渣をジイソプロピルエーテルで粉末化
して、2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5−メ
トキシカルボニルメチルフラン−2−イル)チアゾール
(24.4g)を得る。
融点:187−193℃ IR(ヌジョール):3450,3350,3120,1730,1660,1600,155
0cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):3.65(3H,s),3.83(2H,s),6.35
(1H,d,J=3Hz),6.62(1H,d,J=3Hz),6.77(1H,s),
6.91(4H,s) 実施例38 氷冷した2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5
−メトキシカルボニルメチルフラン−2−イル)チアゾ
ール(1.0g)のメタノール(20ml)溶液にアンモニアを
30分間吹込み、混合物を常温で25時間撹拌する。溶媒を
留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに
付し、クロロホルムとメタノールの混合溶媒(9:1、v/
v)で溶出する。目的化合物を含む溶出フラクションを
集め、減圧下に蒸発させる。残渣をエタノール、ジオキ
サンおよびジイソプロピルエーテルの混合物から再結晶
して、4−(5−カルバモイルメチルフラン−2−イ
ル)−2−(ジアミノメチレンアミノ)チアゾール(0.
44g)を得る。
融点:219−220℃ IR(ヌジョール):3360,3160,3110,1650,1600,1530cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):3.51(2H,s),6.25(1H,d,J=3H
z),6.58(1H,d,J=3Hz),6.73(1H,s),6.87(4H,s),
6.95(1H,br s),7.40(1H,br s) Mass:m/e 265(M+) 元素分析:C10H11N5O2Sとして 計算値:C 45.28,H 4.18,N 26.40 実測値:C 44.77,H 4.13,N 26.23 実施例39 4N塩化水素の1,4−ジオキサン(2.2ml)溶液を4−
[5−(2−アミノ−2−アミノスルホニルイミノエチ
ル)フラン−2−イル]−2−(ジアミノメチレンアミ
ノ)チアゾール(3.0g)とメタノール(60ml)の混合物
に加え、混合物を常温で4時間撹拌する。混合物にジイ
ソプロピルエーテル(30ml)を加え、分離する析出物を
濾取する。析出物をエタノール水溶液から再結晶して、
4−[5−(2−アミノ−2−アミノスルホニルイミノ
エチル)フラン−2−イル]−2−(ジアミノメチレン
アミノ)チアゾール・塩酸塩(2.17g)を得る。
融点:219−221℃ IR(ヌジョール):3380,3340,1680,1640,1615,1550,150
5cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):3.63(2H,s),6.38(1H,d,J=3H
z),6.54(1H,br s),6.94(1H,d,J=3Hz),7.20(1H,
s),7.31(1H,s),8.32(5H,br s) 元素分析:C10H13N7O3S2・HClとして 計算値:C 31.62,H 3.71,N 25.81,Cl 9.33 実測値:C 31.02,H 3.71,N 25.53,Cl 9.43 実施例40 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−(3−
シアノ−2−メチル−1−イソチオウレイド)メチルフ
ラン−2−イル]チアゾール(0.80g)とヒドラジン水
化物(1.2g)のエタノール(10ml)中混合物を常温で2
時間撹拌する。冷後、析出物を濾取し、N,N−ジメチル
ホルムアミド水溶液から再結晶して、4−[5−[(3
−アミノ−1H−1,2,4−トリアゾール−5−イル)アミ
ノメチル]フラン−2−イル]−2−(ジアミノメチレ
ンアミノ)チアゾール(0.52g)を得る。
融点:241−242℃ IR(ヌジョール):3570,3470,3360,3295,1630cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):4.23(2H,d,J=6Hz),5.34(2H,br
s),5.93(1H,br s),6.23(1H,d,J=3Hz),6.55(1H,
d,J=3Hz),6.73(1H,s)および6.85(4H,br s) 元素分析:C11H13N9OS・H2Oとして 計算値:C 39.16,H 4.48,N 37.37,H2O 5.34 実測値:C 38.94,H 4.30,N 37.30,H2O 5.70 実施例41 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5−メトキ
シカルボニルフラン−2−イル)チアゾール(5.00g)
とヒドラジン水化物(9.40g)のエタノール(50ml)溶
液を撹拌下4時間還流する。混合物を冷却し、析出物を
濾取して、2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5
−ヒドラジノカルボニルフラン−2−イル)チアゾール
(4.86g)を得る。
融点:279−280℃ IR(ヌジョール):3400,3360,3320,3250,3175,3125,166
0,1630cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):4.53(2H,br s),6.85(1H,d,J=3
Hz),6.98(4H,br s),7.18(1H,d,J=3Hz),7.27(1H,
s)および9.77(1H,br s) 実施例42 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5−ヒドラ
ジノカルボニルフラン−2−イル)チアゾール(1.50
g)とS−メチルイソチオ尿素ヘミ硫酸塩(1.57g)のジ
メチルスルホキシド(12ml)溶液を撹拌下180℃で2時
間加熱する。冷後、析出物を濾取し、ジメチルスルホキ
シドで洗浄後、イソプロピルアルコールおよびジイソプ
ロピルエーテルで洗浄して、2−(ジアミノメチレンア
ミノ)−4−(5−グアニジノカルバモイルフラン−2
−イル)チアゾール・硫酸塩(1.83g)を得る。
融点:>300℃ IR(ヌジョール):3325,3150,3110,1690,1670cm-1 元素分析:C10H12N8O2S・H2SO4として 計算値:C 29.55,H 3.47,N 27.57 実測値:C 28.07,H 3.72,N 28.22 実施例43 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5−グアニ
ジノカルバモイルフラン−2−イル)チアゾール・硫酸
塩(1.70g)の濃縮水酸化アンモニウム(17ml)中懸濁
液を撹拌下還流する。水酸化アンモニウム(8.5ml)を
さらに2回添加する。8時間還流後、水をこの混合物に
加え、析出物を濾取し、N,N−ジメチルホルムアミド水
溶液から再結晶して、4−[5−(3−アミノ−1H−1,
2,4−トリアゾール−5−イル)フラン−2−イル]−
2−(ジアミノメチレンアミノ)チアゾール(0.73g)
を得る。
融点:>300℃ IR(ヌジョール):3440,3400,3330,3120,1670,1640cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):6.00(2H,s),6.76(2H,s),6.87
(1H,s),6.92(4H,s) 元素分析:C10H10N8OS・1/4H2Oとして 計算値:C 40.74,H 3.59,N 38.17,H2O 1.53 実測値:C 40.48,H 3.55,N 37.61,H2O 1.25 実施例44 実施例30と同様にして下記化合物を得る。
2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−(3−
メシル−2−メチル−1−イソチオウレイド)メチルフ
ラン−2−イル]チアゾール 融点:210−211℃ IR(ヌジョール):3420,3320,1655,1350,1120cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.53(3H,s),3.00(3H,s),4.58
(2H,s),6.45(1H,d,J=3Hz),6.72(1H,d,J=3Hz),
6.85(1H,s),6.95(4H,s)および8.50(1H,br s) 元素分析:C12H16N6O3S2として 計算値:C 37.10,H 4.15,N 21.63 実測値:C 37.42,H 4.36,N 21.76 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−[N−
(1−メチルチオ−2−ニトロビニル)アミノメチル]
フラン−2−イル]チアゾール 融点:214℃(分解) IR(ヌジョール):3350,1660,1610,1550cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.45(3H,s),4.65(2H,d,J=5.4H
z),6.38(1H,d,J=3.6Hz),6.65−6.57(2H,m),6.72
(1H,s),6.76(4H,s),10.55(1H,br) 実施例45 実施例32と同様にして下記化合物を得る。
4−[5−(3−アリル−2−シアノグアニジノ)メ
チルフラン−2−イル]−2−(ジアミノメチレンアミ
ノ)チアゾール 融点:164−165℃ IR(ヌジョール):3425,3240,2160,1645cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):3.78(2H,t,J=6Hz),4.36(2H,d,
J=6Hz),5.01(1H,d,J=1.5Hz),5.16(1H,dd,J=1.5H
zおよび8Hz),5.62−6.03(1H,m),6.28(1H,d,J=3H
z),6.61(1H,d,J=3Hz),6.74(1H,s),6.86(4H,s)
および7.14−7.46(2H,m) 元素分析:C14H16N8OSとして 計算値:C 48.83,H 4.68,N 32.54 実測値:C 48.86,H 4.41,N 32.58 4−[5−(2−シアノ−3,3−ジメチルグアニジ
ノ)メチルフラン−2−イル]−2−(ジアミノメチレ
ンアミノ)チアゾール 融点:205−206℃ IR(ヌジョール):3350,2160,1650cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.99(6H,s),4.51(2H,d,J=5.6H
z),6.36(1H,d,J=3.2Hz),6.63(1H,d,J=3.2Hz),6.
78(1H,s),6.91(4H,s),7.54(1H,t,J=5.6Hz) 元素分析:C13H16N8OSとして 計算値:C 46.98,H 4.85,N 33.71 実測値:C 47.14,H 4.92,N 33.66 4−[5−[N−(1−n−ブチルアミノ−2−ニト
ロビニル)アミノメチル]フラン−2−イル]−2−
(ジアミノメチレンアミノ)チアゾール 融点:215−217℃ IR(ヌジョール):3360,1610,1550,1370cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):0.89(3H,t,J=7.2Hz),1.53−1.2
7(2H,m),2.52−2.48(2H,m),3.22(2H,br),4.43(2
H,br),6.41(1H,d,J=3.2Hz),6.65−6.64(2H,m),6.
76(1H,s),6.89(4H,s),7.75(1H,br),10.17(1H,b
r) 元素分析:C15H21N7O3Sとして 計算値:C 47.48,H 5.58,N 25.84 実測値:C 47.44,H 5.71,N 25.97 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−[N−
[1−(2−ヒドロキシエチル)アミノ−2−ニトロビ
ニル]アミノメチル]フラン−2−イル]チアゾール 融点:182−183℃ IR(ヌジョール):3330,1610,1550,1380cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):3.65−3.00(4H,m),4.34(2H,d,J
=4.8Hz),5.10−4.60(1H,br),6.29(1H,d,J=3.0H
z),6.52(2H,s),6.67(1H,s),6.75(4H,s),7.90−
7.30(1H,br),10.30−9.30(1H,br) 元素分析:C13H17N7O4S・3/4H2Oとして 計算値:C 40.99,H 4.90,N 25.74 実測値:C 41.04,H 5.13,N 26.04 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−[3−
(2−ヒドロキシエチル)−2−メチルグアニジノ]メ
チルフラン−2−イル]チアゾール 融点:202−203℃ IR(ヌジョール):3570,3410,3340,3220,3120,1610,137
5,1360,1340,1100cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.80(3H,s),3.14−3.26(2H,
m),3.43−3.60(2H,m),4.39(2H,d,J=6Hz),4.91(1
H,t,J=5Hz),6.34(1H,d,J=3Hz),6.62(1H,d,J=3H
z),6.78(1H,s),6.86(4H,s),7.21(1H,t,J=5Hz)
および7.49(1H,t,J=6Hz) 元素分析:C13H19N7O4S2として 計算値:C 38.89,H 4.77,N 24.42 実測値:C 38.89,H 5.20,N 24.22 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−[2−
メシル−3−(2−メトキシエチル)グアニジノ]メチ
ルフラン−2−イル]チアゾール 融点:173−174℃ IR(ヌジョール):3430,3400,3340,1360,1110cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.77(3H,s),3.23(3H,s),3.30
−3.47(4H,m),4.39(2H,d,J=6Hz),6.31(1H,d,J=3
Hz),6.60(1H,d,J=3Hz),6.75(1H,s),6.87(4H,
s),7.20(1H,t,J=6Hz)および7.49(1H,t,J=6Hz) 元素分析:C14H21N7O4S2として 計算値:C 40.47,H 5.09,N 23.60 実測値:C 40.56,H 4.94,N 23.64 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−(3−
エチル−2−メシルグアニジノ)メチルフラン−2−イ
ル]チアゾール・二塩酸塩 融点:151−152℃ IR(ヌジョール):3380,3230,1680,1650,1340,1160cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):1.09(3H,t,J=7Hz),2.78(3H,
s),3.13−3.26(2H,m),4.43(2H,d,J=5Hz),6.40(1
H,d,J=3Hz),7.00(1H,d,J=3Hz),7.18(1H,br s),
7.30(1H,s),7.75(1H,br s),8.37(4H,s)および12.
80(1H,br s) 元素分析:C13H19N7O3S2・2HCl・1/3H2Oとして 計算値:C 33.62,H 4.70,N 21.11,Cl 15.27,H2O 1.29 実測値:C 33.75,H 4.53,N 21.05,Cl 15.06,H2O 1.18 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−[3−
(2−ジメチルアミノエチル)2−メシルグアニジノ]
メチルフラン−2−イル]チアゾール 融点:183−184℃ IR(ヌジョール):3450,3410,3340,1650,1330,1110cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.13(6H,s),2.37(2H,t,J=6H
z),2.78(3H,s),3.19−3.27(2H,m),4.37(2H,d,J=
5Hz),6.36(1H,d,J=3Hz),6.63(1H,d,J=3Hz),6.78
(1H,s),6.90(4H,br s),6.90(1H,t,J=5Hz)および
8.14(1H,br s) 元素分析:C15H24N8O3S2として 計算値:C 42.04,H 5.64,N 26.15 実測値:C 42.32,H 5.61,N 26.31 4−[5−[2−シアノ−3−(3−ヒドロキシプロ
ピル)グアニジノ]メチルフラン−2−イル]−2−
(ジアミノメチレンアミノ)チアゾール 融点:160−161℃ IR(ヌジョール):3350,2040,1650cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):1.56−1.69(2H,m),3.20(2H,q,J
=6Hz),3.43(2H,q,J=5Hz),4.35(2H,d,J=5.5Hz),
4.53(1H,t,J=5Hz),6.30(1H,d,J=3Hz),6.62(1H,
d,J=3Hz),6.76(1H,s),6.90(4H,br s),7.09(1H,
t,J=5.5Hz)および7.47(1H,t,J=6Hz) 実施例46 実施例30つづいて実施例32と同様にして下記化合物を
得る。
2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−[N−
(2−ニトロ−1−プロパルギルアミノビニル)アミノ
メチル]フラン−2−イル]チアゾール 融点:199−200℃(分解) IR(ヌジョール):3430,1620,1560,1370cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):3.38−3.30(1H,m),4.20−3.80
(2H,m),4.45(2H,d,J=5.4Hz),6.35(1H,d,J=3.3H
z),6.55(1H,s),6.58(1H,d,J=3.3Hz),6.71(1H,
s),6.78(4H,s),8.00(1H,br),10.00(1H,br) 元素分析:C14H15N7O3Sとして 計算値:C 46.53,H 4.18,N 27.13 実測値:C 46.18,H 4.92,N 26.83 実施例47 実施例37と同様にして下記化合物を得る。
2−[(アミノ)[(2,2,2−トリフルオロエチル)
アミノ]メチレンアミノ]−4−(5−メトキシカルボ
ニルメチルフラン−2−イル)チアゾール 融点:126−127℃ IR(ヌジョール):3410,1715,1630,1550cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):3.66(3H,s),3.84(2H,s),4.01
−4.22(2H,m),6.36(1H,d,J=3Hz),6.66(1H,d,J=3
Hz),6.89(1H,s),7.14(1H,br s),7.76(2H,s) 実施例48 実施例38と同様にして下記化合物を得る。
2−[(アミノ)[(2,2,2−トリフルオロエチル)
アミノ]メチレンアミノ]−4−(5−カルバモイルメ
チルフラン−2−イル)チアゾール 融点:163−165℃ IR(ヌジョール):3350,3190,1660,1620,1540cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):3.50(2H,s),3.90−4.27(2H,
m),6.27(1H,d,J=3Hz),6.63(1H,d,J=3Hz),6.86
(1H,s),6.94−7.30(2H,m),7.47(1H,s),7.75(2H,
br s) 元素分析:C12H12N5O2SF3として 計算値:C 41.50,H 3.48,N 20.16 実測値:C 41.10,H 3.45,N 19.51 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5−メチル
カルバモイルメチルフラン−2−イル)チアゾール 融点:212−213℃ IR(ヌジョール):3420,3350,1660,1610,1540cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.61(3H,d,J=5Hz),3.51(2H,
s),6.22(1H,d,J=3Hz),6.56(1H,d,J=3Hz),6.71
(1H,s),6.84(4H,s),7.75(1H,br s) Mass:m/e 279(M+) 元素分析:C11H13N5O2Sとして 計算値:C 47.30,H 4.69,N 25.07 実測値:C 47.54,H 4.37,N 25.43 実施例49 実施例39と同様にして下記化合物を得る。
4−[5−(2−アミノ−2−アミノスルホニルイミ
ノエチル)フラン−2−イル]−2−(ジアミノメチレ
ンアミノ)チアゾール・メタンスルホン酸塩 融点:221−223℃ IR(ヌジョール):3400,3300,3180,3110,1690,1630,157
5cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.53(3H,s),3.65(2H,s),6.40
(1H,d,J=3Hz),6.56(1H,br s),6.95(1H,d,J=3H
z),7.31(1H,s),7.41(1H,br s),8.31(4H,s) 元素分析:C10H13N7O3S2・CH3SO3Hとして 計算値:C 30.06,H 3.90,N 22.31,S 21.89 実測値:C 30.03,H 3.91,N 22.54,S 21.87 実施例50 実施例29と同様にして下記化合物を得る。
2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5−メチル
スルファモイルアミノメチルフラン−2−イル)チアゾ
ール 融点:197℃ IR(ヌジョール):3420,3275,1600cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.41(3H,d,J=5.5Hz),3.98(2H,
d,J=6.0Hz),6.32(1H,d,J=3.0Hz),6.55(1H,d,J=
3.0Hz),6.62−6.72(1H,m),6.73(1H,s),6.82(4H,
s),7.30(1H,t,J=6.0Hz) 元素分析:C10H14N6O3S2として 計算値:C 36.35,H 4.27,N 25.44 実測値:C 36.38,H 4.26,N 25.24 実施例51 実施例41と同様にして下記化合物を得る。
2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5−ヒドラ
ジノカルボニルメチルフラン−2−イル)チアゾール 融点:222−223℃ IR(ヌジョール):3450,3350,3200,1645,1605,1540cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):3.53(2H,s),4.35(2H,br s),6.
31(1H,d,J=3Hz),6.64(1H,d,J=3Hz),6.77(1H,
s),6.94(4H,s),9.25(1H,s) 実施例52 実施例42と同様にして下記化合物を得る。
2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5−グアニ
ジノカルバモイルメチルフラン−2−イル)チアゾール 融点:250−251℃ IR(ヌジョール):3300,3160,1650,1600,1540cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):3.43(2H,s),6.22(1H,d,J=3H
z),6.60(1H,d,J=3Hz),6.73(1H,s),6.93(4H,s) 実施例53 実施例43と同様にして下記化合物を得る。
4−[5−(3−アミノ−1H−1,2,4−トリアゾール
−5−イル)メチルフラン−2−イル]−2−(ジアミ
ノメチレンアミノ)チアゾール 融点:259−261℃(分解) IR(ヌジョール):3410,3120,1660,1640,1600,1550cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):3.83(2H,s),5.71(2H,br s),6.
18(1H,d,J=3Hz),6.56(1H,d,J=3Hz),6.70(1H,
s),6.86(4H,s) 元素分析:C11H12N8OS・1/2H2Oとして 計算値:C 42.17,H 4.18,N 35.76,H2O 2.87 実測値:C 42.12,H 4.12,N 35.96,H2O 3.00 実施例54 冷却した4−(5−アミノメチルフラン−2−イル)
−2−(ジアミノメチレンアミノ)チアゾール(0.8
g)、3−クロロベンゾイソチアゾール−1,1−ジオキシ
ド(0.8g)およびトリエチルアミン(0.5ml)のN,N−ジ
メチルホルムアミド(15ml)中混合物を3時間撹拌す
る。反応混合物に酢酸エチル、テトラヒドロフランおよ
び水の混合物を加え、この混合物を20%炭酸カリウム水
溶液でpH9.5に調整する。有機層を分取し、食塩水で洗
浄後、硫酸マグネシウムで乾燥する。溶媒を留去し、残
渣をメタノール、ジオキサンおよびジイソプロピルエー
テルの混合物から再結晶して、2−(ジアミノメチレン
アミノ)−4−[5−(1,1−ジオキソベンゾイソチア
ゾール−3−イル)アミノメチルフラン−2−イル]チ
アゾール(0.49g)を得る。
融点:255−256℃(分解) IR(ヌジョール):3430,3320,1660,1620,1590,1535cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):4.73(2H,s),6.51(1H,d,J=3H
z),6.67(1H,d,J=3Hz),6.82(1H,s),6.88(4H,s),
7.63−8.06(3H,m),8.09−8.40(1H,m),9.89(1H,br
s) 元素分析:C16H14N6O3S2・1/3H2Oとして 計算値:C 47.05,H 3.62,N 20.49,H2O 1.47 実測値:C 47.04,H 4.28,N 20.49,H2O 1.71 実施例55 実施例54と同様にして下記化合物を得る。
4−[5−(7−クロロ−1,1−ジオキソ−4H−1,2,4
−ベンゾチアジアジン−3−イル)アミノメチルフラン
−2−イル]−2−(ジアミノメチレンアミノ)チアゾ
ール 融点:220−221℃ IR(ヌジョール):3325,1690,1630cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):4.49(2H,d,J=4.5Hz),6.42(1H,
d,J=3Hz),6.71(1H,d,J=3Hz),6.94(1H,s),7.24
(4H,br s),7.26(1H,d,J=8.5Hz),7.63(1H,dd,J=2
Hzおよび8.5Hz),7.69(1H,d,J=2Hz),7.95(1H,br
s)および11.07(1H,br s) 元素分析:C16H14ClN7O3S2・1.5H2O 計算値:C 40.13,H 3.58,N 20.47 実測値:C 40.10,H 3.56,N 20.61 実施例56 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5−ウレイ
ドメチルフラン−2−イル)チアゾール(15.4g)とメ
タノール(160ml)の混合物にメタノール中19%(w/v)
塩化水素溶液(31.6ml)を加え、混合物を常温で1時間
撹拌する。反応混合物にイソプロピルエーテルを加え、
分離する析出物を濾取する。析出物をエタノール水溶液
から再結晶して、2−(ジアミノメチレンアミノ)−4
−(5−ウレイドメチルフラン−2−イル)チアゾール
・塩酸塩(6.82g)を得る。
融点:221℃ IR(ヌジョール):3400,3300,1695,1655,1620,1590,156
5cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):4.23(2H,d,J=5Hz),5.67(2H,
s),6.32(1H,d,J=3Hz),6.55(1H,t,J=5Hz),6.97
(1H,d,J=3Hz),7.31(1H,s),8.35(4H,s) 元素分析:C10H12N6O2S・HCl・H2Oとして 計算値:C 35.88,H 4.22,N 25.10,Cl 10.58,H2O 5.38 実測値:C 35.77,H 4.47,N 25.08,Cl 10.79,H2O 5.63 実施例57 濃硫酸(0.7ml)のメタノール(10ml)溶液を2−
(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5−ウレイドメチ
ルフラン−2−イル)チアゾール(4.0g)とメタノール
(60ml)の混合物に加え、混合物を常温で1時間撹拌す
る。分離する析出物を濾取し、エタノール水溶液から再
結晶して、2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5
−ウレイドメチルフラン−2−イル)チアゾール・ヘミ
硫酸塩(4.26g)を得る。
融点:170−172℃ IR(ヌジョール):3400,3290,1690,1650,1620,1580,156
5,1510cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):4.21(2H,d,J=6Hz),5.61(2H,
s),6.29(1H,d,J=3Hz),6.45(1H,t,J=6Hz),6.80
(1H,d,J=3Hz),7.09(1H,s),7.86(4H,s) 実施例58 メタンスルホン酸(0.93ml)を2−(ジアミノメチレ
ンアミノ)−4−(5−ウレイドメチルフラン−2−イ
ル)チアゾール(4.0g)とメタノール(60ml)の混合物
に加え、混合物を1時間常温で撹拌する。析出物を分取
し、エタノール水溶液から再結晶して、2−(ジアミノ
メチレンアミノ)−4−(5−ウレイドメチルフラン−
2−イル)チアゾール・メタンスルホン酸塩(2.77g)
を得る。
融点:185−186℃ IR(ヌジョール):3325,3125,1690,1640(br),1545,15
10,1045cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.48(3H,s),4.22(2H,d,J=5H
z),5.62(2H,s),6.32(1H,d,J=3Hz),6.48(1H,t,J
=5Hz),6.95(1H,d,J=3Hz),7.32(1H,s),8.34(4H,
s),12.12(1H,s) 元素分析:C10H12N6O2S・CH3SO3Hとして 計算値:C 35.10,H 4.28,N 22.33 実測値:C 34.96,H 4.22,N 22.35 実施例59 無水酢酸(2.4ml)と蟻酸(1.0ml)の混合物を50〜60
℃で30分間撹拌する。この混合物を4−(5−アミノメ
チルフラン−2−イル)−2−(ジアミノメチレンアミ
ノ)チアゾール(1.5g)、テトラヒドロフラン(15ml)
およびN,N−ジメチルホルムアミド(15ml)の混合物に
常温で加え、混合物を常温で2.5時間撹拌する。この反
応混合物に酢酸エチル、テトラヒドロフランおよび水の
混合物を加え、混合物を20%炭酸カリウムでpH9.5に調
整する。有機層を分取し、食塩水で洗浄後、硫酸マグネ
シウムで乾燥する。溶媒を減圧下に留去し、残渣をメタ
ノール、ジオキサンおよびテトラヒドロフランの混合物
から再結晶して、2−(ジアミノメチレンアミノ)−4
−(5−ホルムアミドメチルフラン−2−イル)チアゾ
ール(0.80g)を得る。
融点:179−181℃ IR(ヌジョール):3350,3310,3130,1650,1530cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):4.36(2H,d,J=6Hz),6.37(1H,d,
J=3Hz),6.78(1H,d,J=3Hz),7.11(1H,s),8.11(1
H,s),8.56(4H,s) 実施例60 4−(5−アミノメチルフラン−2−イル)−2−
(ジアミノメチレンアミノ)チアゾール(4.0g)、フル
フリルチオ酢酸(3.4g)および1−(3−ジメチルアミ
ノプロピル)−3−エチルカルボジイミド・塩酸塩(4.
2g)のN,N−ジメチルホルムアミド(40ml)中混合物を
常温で15時間撹拌する。この混合物を酢酸エチル、テト
ラヒドロフランおよび水の混合物に加え、炭酸カリウム
でpH9.5に調整する。有機層を分取し、食塩水で洗浄
後、硫酸マグネシウムで乾燥する。溶媒を留去し、残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エ
チルとメタノールの混合溶媒(9:1、v/v)で溶出する。
目的化合物を含む溶出フラクションを集め、減圧下に蒸
発させる。残渣をメタノール、ジオキサンおよびイソプ
ロピルエーテルの混合物から再結晶して、2−(ジアミ
ノメチレンアミノ)−4−[5−[(フラン−2−イ
ル)メチルチオ]アセトアミドメチルフラン−2−イ
ル]チアゾール(3.50g)を得る。
融点:180−181℃ IR(ヌジョール):3400,3190,1655,1630,1610,1530cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):3.14(2H,s),3.85(2H,s),4.30
(2H,d,J=5Hz),6.19−6.44(3H,m),6.59(1H,d,J=3
Hz),6.74(1H,s),6.87(4H,s),7.55(1H,s),8.48
(1H,t,J=5Hz) 元素分析:C16H17N5O3S2として 計算値:C 49.09,H 4.38,N 17.89 実測値:C 49.25,H 4.40,N 17.98 実施例61 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−[(フ
ラン−2−イル)メチルチオ]アセトアミドメチルフラ
ン−2−イル]チアゾール(1.5g)と3−クロロ過安息
香酸(0.9g)をテトラヒドロフラン(30ml)とN,N−ジ
メチルホルムアミド(10ml)の混合物に加え、混合物を
常温で1.5時間撹拌する。この反応混合物に水と酢酸エ
チルの溶液を加え、混合物を20%炭酸カリウム水溶液で
pH9.5に調整する。有機層を分取し、食塩水で洗浄後、
硫酸マグネシウムで乾燥する。溶媒を留去し、残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル
とメタノールの混合溶媒(9:1、v/v)で溶出する。目的
化合物を含む溶出フラクションを集め、減圧下に蒸発さ
せる。残渣をメタノール、ジオキサンおよびイソプロピ
ルエーテルの混合物から再結晶して、2−(ジアミノメ
チレンアミノ)−4−[5−[(フラン−2−イル)メ
チルスルフィニル]アセトアミドメチルフラン−2−イ
ル]チアゾール(1.5g)を得る。
融点:208−209℃ IR(ヌジョール):3425,3260,3070,1650,1595,1540cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):3.16(1H,d,J=13Hz),3.79(1H,
d,J=13Hz),4.16(1H,d,J=14Hz),4.34(2H,d,J=5H
z),4.36(1H,d,J=14Hz),6.35(1H,d,J=3Hz),6.44
−6.48(2H,m),6.61(1H,d,J=3Hz),6.78(1H,s),6.
89(4H,s),7.69(1H,s),8.83(1H,t,J=5Hz) 元素分析:C16H17N5O4S2として 計算値:C 47.16,H 4.21,N 17.19 実測値:C 47.15,H 4.15,N 17.02 実施例62 4−(5−アミノメチルフラン−2−イル)−2−
(ジアミノメチレンアミノ)チアゾール(8.0g)とS−
メチルイソチオ尿素・ヘミ硫酸塩(11.8g)のジメチル
スルホキシド(250ml)中懸濁液を100℃で6時間加熱す
る。析出物を濾取し、これを水(50ml)に懸濁する。懸
濁液を4N水酸化ナトリウム溶液でアルカリ性(pH13)と
する。析出物を濾取して、2−(ジアミノメチレンアミ
ノ)−4−(5−グアニジノメチルフラン−2−イル)
チアゾール(8.26g)を得る。
NMR(DMSO−d6,δ):4.30(2H,s),6.35(1H,d,J=3.0H
z),6.58(1H,d,J=3.0Hz),6.77(4H,s),7.6−6.7(4
H,br) 実施例63 塩化水素のメタノール溶液(0.19g/ml、3ml)を2−
(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5−グアニジノメ
チルフラン−2−イル)チアゾール(500mg)のメタノ
ール(10ml)中懸濁液に氷水浴上で冷却しながらゆっく
りと加える。混合物を氷水浴上で冷却下2時間撹拌す
る。混合物をジイソプロピルエーテル(20ml)で希釈
し、析出物を濾取する。これをメタノール、テトラヒド
ロフランおよびジイソプロピルエーテルの混合物から再
結晶して、2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5
−グアニジノメチルフラン−2−イル)チアゾール・二
塩酸塩(340mg)を得る。
融点:255℃ IR(ヌジョール):3230,1680,1620cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):4.48(2H,d,J=6.0Hz),6.52(1H,
d,J=3.5Hz),7.02(1H,d,J=3.5Hz),7.35(1H,s),7.
45(4H,s),8.24(1H,t,J=6.0Hz),8.36(4H,s),12.8
0(1H,s) 元素分析:C10H13N7OS・2HClとして 計算値:C 34.10,H 4.29,N 27.84,Cl 20.13 実測値:C 34.08,H 4.29,N 27.41,Cl 19.85 実施例64 4−(5−アミノメチルフラン−2−イル)−2−
(ジアミノメチレンアミノ)チアゾール(1.6g)、イミ
ノ(メチルチオ)メチルカルバミン酸メチルエステル
(1.2g)およびトリエチルアミン(1.5g)からなる懸濁
液を室温で26時間撹拌後、2.5時間還流する。この反応
混合物にイミノ(メチルチオ)メチルカルバミン酸メチ
ルエステル(1.0g)を加え、混合物を10時間還流する。
溶媒を減圧下に留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーに付し、クロロホルムとメタノールの混合
溶媒(10:1、v/v)で溶出する。メタノールとジイソプ
ロピルエーテルの混合物から再結晶して、2−(ジアミ
ノメチレンアミノ)−4−[5−(2−メトキシカルボ
ニルグアニジノ)メチルフラン−2−イル]チアゾール
(530mg)を得る。
融点:199−200℃(分解) IR(ヌジョール):3450,3375,1630cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):3.48(3H,s),4.39(2H,s),6.33
(1H,d,J=3.0Hz),6.62(1H,d,J=3.0Hz),6.79(1H,
s),6.90(4H,s),7.37(1H,br) 元素分析:C12H15N7O3Sとして 計算値:C 42.72,H 4.48,N 29.06 実測値:C 42.92,H 4.62,N 28.82 実施例65 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5−チオウ
レイドメチルフラン−2−イル)チアゾール(1.0g)と
沃化メチル(600mg)のメタノール中懸濁液を室温で34
時間撹拌する。溶媒を減圧下に留去して、2−(ジアミ
ノメチレンアミノ)−4−[5−(2−メチル−3−イ
ソチオウレイド)メチルフラン−2−イル]チアゾール
・沃化水素酸塩(1.3g)を得る。
NMR(DMSO−d6,δ):2.63(3H,s),4.61(2H,s),6.53
(1H,d,J=3.0Hz),6.69(1H,d,J=3.0Hz),6.83(1H,
s),6.80−7.40(7H,br),9.42(1H,br) 実施例66 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−(2−
メチル−3−イソチオウレイド)メチルフラン−2−イ
ル]チアゾール・沃化水素酸塩(1.0g)、シアンアミド
(120mg)およびトリエチルアミン(1.2g)のN,N−ジメ
チルホルムアミド(20ml)溶液を100℃で3時間加熱す
る。溶媒を減圧下に留去し、残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーに付し、クロロホルムとメタノールの
混合溶媒(20:1、v/v)で溶出し、20%メタノールから
再結晶して、2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−
[5−(2−シアノゲアニジノ)メチルフラン−2−イ
ル]チアゾール(170mg)を得る。
融点:224−225℃ IR(ヌジョール):3310,3200,2180,1630cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):4.30(2H,d,J=5.5Hz),6.33(1H,
d,J=3.0Hz),6.62(1H,d,J=3.0Hz),6.78(1H,s),6.
80(2H,br),6.88(4H,s),7.25(1H,br) 元素分析:C11H12N8OS・7/10H2Oとして 計算値:C 41.69,H 4.26,N 35.35,H2O 3.98 実測値:C 41.61,H 4.33,N 35.00,H2O 3.70 実施例67 3−アセトキシプロピオン酸(2.5g)、ジフェニルホ
スホリルアジド(4.3ml)およびトリエチルアミン(2.6
ml)の乾燥ベンゼン(50ml)中混合物を75〜80℃で1時
間撹拌する。この混合物に4−(5−アミノメチルフラ
ン−2−イル)−2−(ジアミノメチレンアミノ)チア
ゾール(3.0g)、テトラヒドロフラン(45ml)およびメ
タノール(45ml)の混合物を常温で加え、同温で2.5時
間撹拌する。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーに付し、酢酸エチルとメタノールの混
合溶媒(9:1、v/v)で溶出する。目的化合物を含む溶出
フラクションを集め、減圧下に蒸発させる。残渣をメタ
ノール、ジオキサンおよびイソプロピルエーテルの混合
物から再結晶して、4−[5−[3−(2−アセトキシ
エチル)ウレイド]メチルフラン−2−イル]−2−
(ジアミノメチレンアミノ)チアゾール(1.82g)を得
る。
融点:200−202℃ IR(ヌジョール):3380,1725,1655,1600,1550(br)cm
-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.00(3H,s),3.07−3.43(2H,
m),3.97(2H,t,J=5Hz),4.20(2H,d,J=5Hz),6.04
(1H,t,J=5Hz),6.19(1H,d,J=3Hz),6.33(1H,t,J=
5Hz),6.53(1H,d,J=3Hz),6.70(1H,s),6.82(4H,
s) 元素分析:C14H18N6O4Sとして 計算値:C 45.89,H 4.95,N 22.94 実測値:C 45.67,H 4.87,N 22.72 実施例68 4−[5−[3−(2−アセトキシエチル)ウレイ
ド]メチルフラン−2−イル]−2−(ジアミノメチレ
ンアミノ)チアゾール(1.0g)、メタノール(30ml)お
よび1N水酸化ナトリウム(8.2ml)の混合物を常温で2
時間撹拌する。溶媒を減圧下に留去し、得られた残渣に
酢酸エチル、テトラヒドロフランおよび水の混合物を加
える。有機層を分取し、食塩水で洗浄後、硫酸マグネシ
ウムで乾燥する。溶媒を留去し、残渣をアルミナを用い
たカラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルムとメ
タノールの混合溶媒(9:1、v/v)で溶出する。目的化合
物を含む溶出フラクションを集め、減圧下に蒸発させ
る。残渣をメタノール、ジオキサンおよびイソプロピル
エーテルの混合物から再結晶して、2−(ジアミノメチ
レンアミノ)−4−[5−[3−(2−ヒドロキシエチ
ル)ウレイド]メチルフラン−2−イル]チアゾール
(0.42g)を得る。
融点:201−203℃ IR(ヌジョール):3380,3340,1635,1605,1590cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):3.00−3.15(2H,m),3.28−3.48
(2H,m),4.22(2H,d,J=6Hz),4.68(1H,t,J=5Hz),
6.00(1H,t,J=6Hz),6.24(1H,d,J=3Hz),6.41(1H,
t,J=6Hz),6.59(1H,d,J=3Hz),6.76(1H,s),6.90
(4H,s) 元素分析:C12H16N6O3S・1/5H2Oとして 計算値:C 43.95,H 5.04,N 25.63 実測値:C 43.96,H 4.84,N 25.51 実施例69 4−(5−アミノメチルフラン−2−イル)−2−
(ジアミノメチレンアミノ)チアゾール(1.50g)とジ
フェニル・シアノカルボンイミデート(1.51g)のメタ
ノール(20ml)溶液を室温で4時間撹拌する。溶媒を減
圧下に蒸発させ、残渣にアセトニトリル(20ml)とメチ
ルヒドラジン(1.46g)を加え、混合物を室温で3時間
撹拌する。溶媒を減圧下に蒸発させ、残渣を水と混合す
る。混合物を6N塩酸で酸性とし、ジエチルエーテルで洗
浄する。この酸性溶液を炭酸カリウム水溶液でアルカリ
性(pH11)とし、得られた析出物を濾取する。生成物を
常法により塩酸塩にし、メタノール、水およびジイソプ
ロピルエーテルの混合物から再結晶して、4−[5−
(3−アミノ−1−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール
−5−イル)アミノメチルフラン−2−イル]−2−
(ジアミノメチレンアミノ)チアゾール二塩酸塩(0.61
g)を得る。
融点:184−185℃ IR(ヌジョール):3300,3175,1675,1650cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):3.48(3H,s),4.58(2H,d,J=5H
z),6.61(1H,d,J=3Hz),7.04(1H,d,J=3Hz),7.36
(1H,s),8.43(4H,s)および8.91(1H,t,J=5Hz) 元素分析:C12H15N9OS・2HCl・H2Oとして 計算値:C 33.97,H 4.51,N 29.71,Cl 16.71,H2O 4.25 実測値:C 34.17,H 4.54,N 29.17,Cl 16.30,H2O 3.77 実施例70 4−[5−(2−アミノ−2−アミノスルホニルイミ
ノエチル)フラン−2−イル]−2−(ジアミノメチレ
ンアミノ)チアゾール(2.0g)、N,N−ジメチルホルム
アミド(15ml)および1N塩酸(17.5ml)の混合物を常温
で87時間撹拌する。この反応混合物を水(50ml)に加
え、混合物を20%炭酸カリウム水溶液でpH9.5に調整す
る。分離する析出物を濾取し、N,N−ジメチルホルムア
ミド水溶液から再結晶して、2−(ジアミノメチレンア
ミノ)−4−(5−スルファモイルアミノカルボニルメ
チルフラン−2−イル)チアゾール(1.1g)を得る。
融点:179−181℃ IR(ヌジョール):3350,3280,3210,3100,1690,1620,158
0,1570,1510cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):3.68(2H,s),6.33(1H,d,J=3H
z),6.63(1H,d,J=3Hz),6.77(1H,s),6.92(4H,s),
7.42(2H,s) 実施例71 4−(5−アミノメチルフラン−2−イル)−2−
(ジアミノメチレンアミノ)チアゾール(8.00g)とN
−シアノジチオイミノ炭酸ジメチル(1.54g)のメタノ
ール(80ml)中混合物を撹拌下2時間還流する。室温ま
で冷却後、ジイソプロピルエーテル(80ml)を加え、得
られた析出物を濾取し、N,N−ジメチルホルムアミドと
酢酸エチルの混合物から再結晶して、2−(ジアミノメ
チレンアミノ)−4−[5−(3−シアノ−2−メチル
−1−イソチオウレイド)メチルフラン−2−イル]チ
アゾール(10.2g)を得る。
IR(ヌジョール):3450,3300,3270,2165,1655cm-1 実施例72 実施例1と同様にして下記化合物を得る。
2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−[5−(2−
メチルイミダゾール−4−イル)フラン−2−イル]チ
アゾール・二塩酸塩 融点:>300℃ IR(KBr):3000,1680,1590cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):2.64(3H,s),7.14(1H,d,J=3.5H
z),7.23(1H,d,J=3.5Hz),7.60(1H,s),7.90(1H,
s)および8.38(4H,s) 実施例73 実施例1と同様にして下記化合物を得る。
4−[5−(2−アミノ−2−アミノスルホニルイミ
ノエチル)フラン−2−イル]−2−(ジアミノメチレ
ンアミノ)チアゾール 融点:222−225℃(分解) IR(ヌジョール):3470,3450,3400,3350,3320,3230,162
0,1530cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):3.58(2H,s),6.28(1H,d,J=3H
z),6.52(2H,s),6.56(1H,d,J=3Hz),6.73(1H,s),
6.81(4H,s),7.35(1H,s),8.18(1H,s) 2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−(5−ウレイ
ドメチルフラン−2−イル)チアゾール 融点:214−215℃ IR(ヌジョール):3400,3320,3130,1650,1590cm-1 NMR(DMSO−d6,δ):4.19(2H,d,J=5Hz),5.53(2H,
s),6.24(1H,d,J=3Hz),6.36(1H,t,J=5Hz),6.59
(1H,d,J=3Hz),6.76(1H,s),6.87(4H,s) 元素分析:C10H12N6O2S・1/3H2Oとして 計算値:C 41.95,H 4.46,N 29.35,H2O 2.10 実測値:C 42.04,H 4.53,N 29.04,H2O 2.33
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07D 417/14 213 C07D 417/14 213 233 233 239 239 249 249 275 275 285 285 307 307 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07D 417/00 - 417/14 CA(STN) REGISTRY(STN) MEDLINE(STN) WPIDS(STN)

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 [式中、R1、R2はそれぞれ水素、アシル基またはハロゲ
    ンを有していてもよい低級アルキル基であるかまたはR1
    とR2が互いに結合して低級アルキレン基を形成し、R3
    水素または低級アルキル基、R4はアミノ基;アシル基;
    アシルアミノ基;低級アルキルイソチオウレイド基;複
    素環部分にアミノ基、オキソ基、ハロゲン、低級アルキ
    ル基を有していてもよい(酸素原子、硫黄原子、窒素原
    子を1個以上含む5ないし6員芳香族単環複素環)アミ
    ノ基;複素環部分にアミノ基、オキソ基、ハロゲン、低
    級アルキル基を有していてもよい(酸素原子、硫黄原
    子、窒素原子を1個以上含む5ないし6員脂肪族単環複
    素環)アミノ基;複素環部分にアミノ基、オキソ基、ハ
    ロゲン、低級アルキル基を有していてもよい(硫黄原子
    1ないし2個および窒素原子1ないし3個を含む不飽和
    縮合複素環)アミノ基;複素環部分にアミノ基、オキソ
    基、ハロゲン、低級アルキル基を有していてもよい酸素
    原子、硫黄原子、窒素原子を1個以上含む5ないし6員
    芳香族単環複素環基;複素環部分にアミノ基、オキソ
    基、ハロゲン、低級アルキル基を有していてもよい酸素
    原子、硫黄原子、窒素原子を1個以上含む5ないし6員
    脂肪族単環複素環基;複素環部分にアミノ基、オキソ
    基、ハロゲン、低級アルキル基を有していてもよい硫黄
    原子1ないし2個および窒素原子1ないし3個を含む不
    飽和縮合複素環基;または式 (式中、nは0または1、Xは=CH−または=N−、R5
    は水素、シアノ基、ニトロ基またはアシル基、R6は水
    素、低級アルキル基、低級アルキルチオ基、低級アルコ
    キシ基または適当な置換基を有していてもよいアミノ基
    を意味する)で表わされる基であり、Aは低級アルキレ
    ン基または−CONH−であるかあるいはA−R4は複素環部
    分にアミノ基、オキソ基、ハロゲン、低級アルキル基を
    有していてもよい酸素原子、硫黄原子、窒素原子を1個
    以上含む5ないし6員芳香族単環複素環基;複素環部分
    にアミノ基、オキソ基、ハロゲン、低級アルキル基を有
    していてもよい酸素原子、硫黄原子、窒素原子を1個以
    上含む5ないし6員脂肪族単環複素環;複素環部分にア
    ミノ基、オキソ基、ハロゲン、低級アルキル基を有して
    いてもよい硫黄原子1ないし2個および窒素原子1ない
    し3個を含む不飽和縮合複素環基;であり、Qは水素ま
    たは低級アルキル基である]で示される化合物およびそ
    の塩。
  2. 【請求項2】R1、R2はそれぞれ水素;複素環部分にアミ
    ノ基、オキソ基、ハロゲン、低級アルキル基を有してい
    てもよい(酸素原子、硫黄原子、窒素原子を1個以上含
    む5ないし6員芳香族単環複素環)カルボニル基;複素
    環部分にアミノ基、オキソ基、ハロゲン、低級アルキル
    基を有していてもよい(酸素原子、硫黄原子、窒素原子
    を1個以上含む5ないし6員脂肪族単環複素環)カルボ
    ニル基またはハロゲンを有していてもよい低級アルキル
    基であるかまたはR1とR2は互いに結合して低級アルキレ
    ン基を形成し、R3は水素または低級アルキル基、R4はア
    ミノ基;カルバモイル基;アミノカルバモイル基;グア
    ニジノカルバモイル基;低級アルキルカルバモイル基;
    スルファモイルアミノカルボニル基;低級アルコキシカ
    ルボニル基;ウレイド基;チオウレイド基;スルファモ
    イルアミノ基;低級アルカノイルアミノ基;低級アルコ
    キシカルボニルアミノ基;低級アルキルスルホニルアミ
    ノ基;低級アルコキシ(低級)アルカノイルアミノ基;
    保護されたヒドロキシ(低級)アルカノイルアミノ基;
    低級アルキルチオ(低級)アルカノイルアミノ基;ニト
    ロ基で置換されていてもよいC6−C10アロイルアミノ
    基;複素環部分にアミノ基、オキソ基、ハロゲン、低級
    アルキル基を有していてもよい(酸素原子、硫黄原子、
    窒素原子を1個以上含む5ないし6員芳香族単環複素
    環)カルボニルアミノ基;複素環部分にアミノ基、オキ
    ソ基、ハロゲン、低級アルキル基を有していてもよい
    (酸素原子、硫黄原子、窒素原子を1個以上含む5ない
    し6員脂肪族単環複素環)カルボニルアミノ基;低級ア
    ルキルウレイド基;低級アルキルチオウレイド基;低級
    アルカノイルウレイド基;低級アルケニルウレイド基;C
    6−C10アロイルチオウレイド基;複素環部分にアミノ
    基、オキソ基、ハロゲン、低級アルキル基を有していて
    もよい(酸素原子、硫黄原子、窒素原子を1個以上含む
    5ないし6員芳香族単環複素環)(低級)アルキルチオ
    (低級)アルカノイルアミノ;複素環部分にアミノ基、
    オキソ基、ハロゲン、低級アルキル基を有していてもよ
    い(酸素原子、硫黄原子、窒素原子を1個以上含む5な
    いし6員芳香族単環複素環)(低級)アルキルスルフィ
    ニル(低級)アルカノイルアミノ基;モノあるいはジ
    (低級)アルキルスルファモイルアミノ基;ヒドロキシ
    (低級)アルキルウレイド基;保護されたヒドロキシ
    (低級)アルキルウレイド基;低級アルキルイソチオウ
    レイド基;ベンゼン環と縮合していてもよく、低級アル
    キル基、アミノ基、ハロゲンおよびオキソ基から選ばれ
    る1個以上の置換基で置換されていてもよい複素環部分
    にアミノ基、オキソ基、ハロゲン、低級アルキル基を有
    していてもよい(酸素原子、硫黄原子、窒素原子を1個
    以上含む5ないし6員芳香族単環複素環)アミノ基;複
    素環部分にアミノ基、オキソ基、ハロゲン、低級アルキ
    ル基を有していてもよい(酸素原子、硫黄原子、窒素原
    子を1個以上含む5ないし6員脂肪族単環複素環)アミ
    ノ基;複素環部分にアミノ基、オキソ基、ハロゲン、低
    級アルキル基を有していてもよい酸素原子、硫黄原子、
    窒素原子を1個以上含む5ないし6員芳香族単環複素環
    基;複素環部分にアミノ基、オキソ基、ハロゲン、低級
    アルキル基を有していてもよい酸素原子、硫黄原子、窒
    素原子を1個以上含む5ないし6員脂肪族単環複素環基
    または式 (式中、nは0または1、Xは=CH−または=N−、R5
    は水素、シアノ基、ニトロ基、カルバモイル基、低級ア
    ルコキシカルボニル基、スルファモイル基、低級アルキ
    ルスルホニル基、低級アルキル基、低級アルコキシ基、
    ハロゲンおよびアミノ基から選ばれる1個以上の置換基
    で置換されていてもよいC6−C10アレーンスルホニル基
    またはモノあるいはジ(低級)アルキルスルファモイル
    基、R6は水素、低級アルキル基、低級アルキルチオ基、
    低級アルコキシ基、アミノ基、モノあるいはジ(低級)
    アルキルアミノ基、低級アルケニルアミノ基、低級アル
    キニルアミノ基、ヒドロキシ(低級)アルキニルアミノ
    基、低級アルコキシ(低級)アルキルアミノまたはモノ
    あるいはジ(低級)アルキルアミノ(低級)アルキルア
    ミノ基を意味する)で表わされる基であり、Aは低級ア
    ルキレン基または−CONH−であるかあるいはA−R4は低
    級アルキル基で置換されたイミダゾリル基、アミノ基で
    置換されたトリアゾリル基、Qは水素または低級アルキ
    ル基である請求項(1)記載の化合物。
  3. 【請求項3】R1、R2はそれぞれ水素、低級アルキル基ま
    たはトリハロ(低級)アルキル基であるかまたはR1とR2
    は互いに結合して低級アルキレン基を形成し、R4はアミ
    ノ基、カルバモイル基、アミノカルバモイル基、グアニ
    ジノカルバモイル基、低級アルキルカルバモイル基、ス
    ルファモイルアミノカルボニル基、低級アルコキシカル
    ボニル基、ウレイド基、チオウレイド基、スルファモイ
    ルアミノ基、低級アルカノイルアミノ基、低級アルコキ
    シカルボニルアミノ基、低級アルキルスルホニルアミノ
    基、低級アルコキシ(低級)アルカノイルアミノ基、低
    級アルカノイルオキシ(低級)アルカノイルアミノ基、
    低級アルキルチオ(低級)アルカノイルアミノ基、ニト
    ロベンゾイルアミノ基、フロイルアミノ基、テノイルア
    ミノ基、ニコチノイルアミノ基、1−オキソニコチノイ
    ルアミノ基、モルホリノカルボニルアミノ基、3−低級
    アルキルウレイド基、3−低級アルキルチオウレイド
    基、3−低級アルカノイルウレイド基、3−低級アルケ
    ニルウレイド基、3−ベンゾイルチオウレイド基、フリ
    ル(低級)アルキルチオ(低級)アルカノイルアミノ
    基、フリル(低級)アルキルスルフィニル(低級)アル
    カノイルアミノ基、モノあるいはジ(低級)アルキルス
    ルファモイルアミノ基、3−ヒドロキシ(低級)アルキ
    ルウレイド基、3−低級アルカノイルオキシ(低級)ア
    ルキルウレイド基、2−低級アルキルイソチオウレイド
    基、低級アルキル基で置換されたチアゾリルアミノ基、
    アミノ基で置換されたトリアゾリルアミノ基、アミノ基
    および低級アルキル基で置換されたトリアゾリルアミノ
    基、オキソ基で置換されたトリアゾリルアミノ基、オキ
    ソ基で置換されたベンゾイソチアゾリルアミノ基、オキ
    ソ基およびハロゲンで置換されたベンゾチアジアジニル
    アミノ基、オキソ基および低級アルキル基で置換された
    ピリミジニル基、アミノ基で置換されたトリアゾリル基
    または式 (式中、n、X、R6はそれぞれ請求項(2)で定義した
    のと同じ意味、R5は水素、シアノ基、ニトロ基、カルバ
    モイル基、低級アルコキシカルボニル基、スルファモイ
    ル基、低級アルキルスルホニル基、低級アルキル基で置
    換されたフェニルスルホニル基、低級アルコキシ基で置
    換されたフェニルスルホニル基、ハロゲンで置換された
    フェニルスルホニル基、アミノ基で置換されたフェニル
    スルホニル基またはモノあるいはジ(低級)アルキルス
    ルファモイル基を意味する)で表わされる基であり、A
    は請求項(2)に定義したのと同じ意味あるいはA−R4
    は請求項(2)に定義したのと同じ意味、R3、Qはそれ
    ぞれ請求項(2)に定義したのと同じ意味である請求項
    (2)記載の化合物。
  4. 【請求項4】R1、R2はそれぞれ水素、R3は水素、R4は式 (式中、R5はスルファモイル基、R6はアミノ基)で表わ
    される基であり、Aは低級アルキレン基、Qは水素であ
    る請求項(3)記載の化合物。
  5. 【請求項5】4−[5−(2−アミノ−2−スルファモ
    イルイミノエチル)フラン−2−イル]−2−(ジアミ
    ノメチレンアミノ)チアゾールまたはその塩酸塩あるい
    はメタンスルホン酸塩である請求項(4)記載の化合
    物。
  6. 【請求項6】R1、R2はそれぞれ水素、R3は水素、R4はウ
    レイド基または3−低級アルキルウレイド基、Aは低級
    アルキレン基、Qは水素である請求項(3)記載の化合
    物。
  7. 【請求項7】2−(ジアミノメチレンアミノ)−4−
    (5−ウレイドメチルフラン−2−イル)チアゾールま
    たはその塩酸塩および2−(ジアミノメチレンアミノ)
    −4−[5−(3−メチルウレイド)メチルフラン−2
    −イル]チアゾールまたはその塩酸塩からなる群より選
    ばれる請求項(6)記載の化合物。
  8. 【請求項8】式 [式中、R1、R2はそれぞれ水素、アシル基またはハロゲ
    ンを有していてもよい低級アルキル基であるかまたはR1
    とR2が互いに結合して低級アルキレン基を形成し、R3
    水素または低級アルキル基、R4はアミノ基;アシル基;
    アシルアミノ基;低級アルキルイソチオウレイド基;複
    素環部分にアミノ基、オキソ基、ハロゲン、低級アルキ
    ル基を有していてもよい(酸素原子、硫黄原子、窒素原
    子を1個以上含む5ないし6員芳香族単環複素環)アミ
    ノ基;複素環部分にアミノ基、オキソ基、ハロゲン、低
    級アルキル基を有していてもよい(酸素原子、硫黄原
    子、窒素原子を1個以上含む5ないし6員脂肪族単環複
    素環)アミノ基;複素環部分にアミノ基、オキソ基、ハ
    ロゲン、低級アルキル基を有していてもよい(硫黄原子
    1ないし2個および窒素原子1ないし3個を含む不飽和
    縮合複素環)アミノ基;複素環部分にアミノ基、オキソ
    基、ハロゲン、低級アルキル基を有していてもよい酸素
    原子、硫黄原子、窒素原子を1個以上含む5ないし6員
    芳香族単環複素環基;複素環部分にアミノ基、オキソ
    基、ハロゲン、低級アルキル基を有していてもよい酸素
    原子、硫黄原子、窒素原子を1個以上含む5ないし6員
    脂肪族単環複素環基;複素環部分にアミノ基、オキソ
    基、ハロゲン、低級アルキル基を有していてもよい硫黄
    原子1ないし2個および窒素原子1ないし3個を含む不
    飽和縮合複素環基または式 (式中nは0または1、Xは=CH−または=N−、R5
    水素、シアノ基、ニトロ基またはアシル基、R6は水素、
    低級アルキル基、低級アルキルチオ基、低級アルコキシ
    基または適当な置換基を有していてもよいアミノ基を意
    味する)で表わされる基であり、Aは低級アルキレン基
    または−CONH−であるかあるいはA−R4は複素環部分に
    アミノ基、オキソ基、ハロゲン、低級アルキル基を有し
    ていてもよい酸素原子、硫黄原子、窒素原子を1個以上
    含む5ないし6員芳香族単環複素環基;複素環部分にア
    ミノ基、オキソ基、ハロゲン、低級アルキル基を有して
    いてもよい酸素原子、硫黄原子、窒素原子を1個以上含
    む5ないし6員脂肪族単環複素環基;複素環部分にアミ
    ノ基、オキソ基、ハロゲン、低級アルキル基を有してい
    てもよい硫黄原子1ないし2個および窒素原子1ないし
    3個を含む不飽和縮合複素環基であり、Qは水素または
    低級アルキル基である]で示される化合物またはその塩
    の製造法であって、 1)式 (式中R3、R4、A、Qはそれぞれ前と同じ意味、Z1は酸
    残基)で示される化合物またはその塩を、式 (式中R1、R2はそれぞれ前と同じ意味)で示される化合
    物と反応させて、式 (式中R1、R2、R3、R4、A、Qはそれぞれ前と同じ意
    味)で示される化合物またはその塩を得るか、 2)式 (式中R1、R2、R3、A、Qはそれぞれ前と同じ意味、R4
    aはアシルアミノ基)で示される化合物またはその塩を
    脱アシル化反応に付して、式 (式中R1、R2、R3、A、Qはそれぞれ前と同じ意味)で
    示される化合物またはその塩を得るか、 3)式 (式中R1、R2、R3、A、Qはそれぞれ前と同じ意味)で
    示される化合物またはその塩をアシル化反応に付して、
    (式中R1、R2、R3、R4 a、A、Qはそれぞれ前と同じ意
    味)で示される化合物またはその塩を得るか、 4)式 (式中R1、R2、R3、A、Qはそれぞれ前と同じ意味)で
    示される化合物またはその塩を、式 (R7−X12C=X−R5 (式中R5、Xはそれぞれ前と同じ意味、R7は低級アルキ
    ル基またはアリール基、X1はSまたはO)で表わされる
    化合物と反応させて、式 (式中R1、R2、R3、R5、R7、X、X1、A、Qはそれぞれ
    前と同じ意味)で示される化合物またはその塩を得る
    か、 5)式 (式中R1、R2、R3、R5、R7、X、X1、A、Qはそれぞれ
    前と同じ意味)で示される化合物またはその塩を、式 H−R6 a (式中R6 aは適当な置換基を有していてもよいアミノ基
    または低級アルコキシ基)で示される化合物と反応させ
    て、式 (式中R1、R2、R3、R5、R6 a、X、A、Qはそれぞれ前
    と同じ意味)で示される化合物またはその塩を得るか、 6)式 (式中R1、R2、R3、R6、X、A、Qはそれぞれ前と同じ
    意味)で示される化合物またはその塩を加水分解に付し
    て、式 (式中R1、R2、R3、R6、X、A、Qはそれぞれ前と同じ
    意味)で示される化合物またはその塩を得るか、 7)式 (式中R1、R2、R3、A、Qはそれぞれ前と同じ意味、R7
    はアミノ保護基)で示される化合物またはその塩をアミ
    ノ保護基の脱離反応に付して、式 (式中R1、R2、R3、A、Qはそれぞれ前と同じ意味)で
    示される化合物またはその塩を得るか、 8)式 (式中R1、R2、R3、A、Qはそれぞれ前と同じ意味)で
    示される化合物またはその塩を、式 Z2−CH2CO−R9 (式中R9は低級アルキル基、Z2は酸残基)で示される化
    合物と反応させて、式 (式中R1、R2、R3、R9、A、Qはそれぞれ前と同じ意
    味)で示される化合物またはその塩を得るか、 9)式 (式中R1、R2、R3、A、Qはそれぞれ前と同じ意味)で
    示される化合物またはその塩を、式 (式中R5、R6、Xはそれぞれ前と同じ意味、R10は保護
    された水酸基)で示される化合物と反応させて、式 (式中R1、R2、R3、R5、R6、X、A、Qはそれぞれ前と
    同じ意味)で示される化合物またはその塩を得るか、 10)式 (式中R1、R2、R3、A、Qはそれぞれ前と同じ意味)で
    示される化合物またはその塩を、式 R11OH (式中R11は低級アルキル基)で示される化合物と反応
    させて、式 (式中R1、R2、R3、R11、A、Qはそれぞれ前と同じ意
    味)で示される化合物またはその塩を得るか、 11)式 (式中R1、R2、R3、R11、A、Qはそれぞれ前と同じ意
    味)で示される化合物またはその塩を、式 NH2R12 (式中R12はアシル基)で示される化合物と反応させ
    て、式 (式中R1、R2、R3、R12、A、Qはそれぞれ前と同じ意
    味)で示される化合物またはその塩を得るか、 12)式 (式中R3、R4、A、Qはそれぞれ前と同じ意味)で示さ
    れる化合物またはその塩を、式 R13−Z3 (式中R13は低級アルキル基、Z3は酸残基)で示される
    化合物またはその塩と反応させて、式 (式中R3、R4、R13、A、Qはそれぞれ前と同じ意味)
    で示される化合物またはその塩を得、これをひき続き
    式、 H2N−Y−NH2 (式中Yは低級アルキレン基)で示される化合物または
    その塩と反応させて、式 (式中R3、R4A、Q、Yはそれぞれ前と同じ意味)で示
    される化合物またはその塩を得るか、 13)式 (式中R1、R2、R3、A、Qはそれぞれ前と同じ意味)で
    示される化合物またはその塩を還元反応に付して、式 (式中R1、R2、R3、A、Qはそれぞれ前と同じ意味)で
    示される化合物またはその塩を得るか、 14)式 (式中R2、R3、R4、R13、A、Qはそれぞれ前と同じ意
    味)で示される化合物またはその塩を、式 NH2R1 a (式中R1 aはハロゲンを有していてもよい低級アルキル
    基)で示される化合物またはその塩と反応させて、式 (式中R1 a、R2、R3、R4、A、Qはそれぞれ前と同じ意
    味)で示される化合物またはその塩を得るか、 15)式 (式中R1、R2、R3、R11、A、Qはそれぞれ前と同じ意
    味)で示される化合物またはその塩を加水分解に付し
    て、式 (式中R1、R2、R3、R11、A、Qはそれぞれ前と同じ意
    味)で示される化合物またはその塩を得るか、 16)式 (式中R1、R2、R3、R11、A、Qはそれぞれ前と同じ意
    味)で示される化合物またはその塩をアミド化反応に付
    して、式 (式中R1、R2、R3、A、Qはそれぞれ前と同じ意味)で
    示される化合物またはその塩を得るか、 17)式 (式中R1、R2、R3、R7、X1、A、Qはそれぞれ前と同じ
    意味)で示される化合物またはその塩を、式 R14NHNH2 (式中R14は水素または低級アルキル基)で示される化
    合物と反応させて、式 (式中R1、R2、R3、R14、A、Qはそれぞれ前と同じ意
    味)で示される化合物またはその塩を得るか、 18)式 (式中R1、R2、R3、Qはそれぞれ前と同じ意味、R15
    低級アルキル基、A1は低級アルキレン基または単結合)
    を意味する化合物またはその塩をヒドラジンと反応させ
    て、式 (式中R1、R2、R3、A1、Qはそれぞれ前と同じ意味)で
    示される化合物またはその塩を得るか、 19)式 (式中R1、R2、R3、A1、Qはそれぞれ前と同じ意味)で
    示される化合物またはその塩をS−低級アルキルイソチ
    オ尿素またはその塩と反応させて、式 (式中R1、R2、R3、A1、Qはそれぞれ前と同じ意味)で
    示される化合物またはその塩を得るか、 20)式 (式中R1、R2、R3、A1、Qはそれぞれ前と同じ意味)で
    示される化合物またはその塩を閉環反応に付して、式 (式中R1、R2、R3、A1、Qはそれぞれ前と同じ意味)で
    示される化合物またはその塩を得るか、 21)式 (式中R1、R2、R3、A、Qはそれぞれ前と同じ意味)で
    示される化合物またはその塩を、式 R16−Z4 (式中R16は複素環部分にアミノ基、オキソ基、ハロゲ
    ン、低級アルキル基を有していてもよい酸素原子、硫黄
    原子、窒素原子を1個以上含む5ないし6員芳香族単環
    複素環基;複素環部分にアミノ基、オキソ基、ハロゲ
    ン、低級アルキル基を有していてもよい酸素原子、硫黄
    原子、窒素原子を1個以上含む5ないし6員脂肪族単環
    複素環基;複素環部分にアミノ基、オキソ基、ハロゲ
    ン、低級アルキル基を有していてもよい硫黄原子1ない
    し2個および窒素原子1ないし3個を含む不飽和縮合複
    素環基;Z4は酸残基)で示される化合物またはその塩と
    反応させて、式 (式中R1、R2、R3、R16、A、Qはそれぞれ前と同じ意
    味)で示される化合物またはその塩を得るか、 22)式 (式中R1、R2、R3、A、Qはそれぞれ前と同じ意味、R4
    bはチオ基を含むアシルアミノ基)で示される化合物ま
    たはその塩を酸化反応に付して、式 (式中R1、R2、R3、A、Qはそれぞれ前と同じ意味、R4
    cはスルフィニル基を含むアシルアミノ基)で示される
    化合物またはその塩を得るか、 23)式 (式中R1、R2、R3、A、Qはそれぞれ前と同じ意味)で
    示される化合物またはその塩を、式 R17−Z5 (式中R17は低級アルキル基、Z5は酸残基)で示される
    化合物またはその塩と反応させて、式 (式中R1、R2、R3、R17、A、Qはそれぞれ前と同じ意
    味)で示される化合物またはその塩を得るか、 24)式 (式中R1、R2、R3、R17、A、Qはそれぞれ前と同じ意
    味)で示される化合物またはその塩を、式 H2N−R5 (式中R5は前と同じ意味)で示される化合物またはその
    塩と反応させて、式 (式中R1、R2、R3、R5、A、Qはそれぞれ前と同じ意
    味)で示される化合物またはその塩を得るか、 25)式 (式中R1、R2、R3、A、Qはそれぞれ前と同じ意味、R4
    dは保護されたヒドロキシ基を含むアシルアミノ基)で
    示される化合物またはその塩をヒドロキシ保護基の脱離
    反応に付して、式 (式中R1、R2、R3、A、Qはそれぞれ前と同じ意味、R4
    eはヒドロキシ基を含むアシルアミノ基)で示される化
    合物またはその塩を得るか、 26)式 (式中R1、R2、R3、A、Qはそれぞれ前と同じ意味)で
    示される化合物またはその塩を、式 (式中R18は低級アルキル基、R19はアシル基)で示され
    る化合物またはその塩と反応させて、式 (式中R1、R2、R3、R19、A、Qはそれぞれ前と同じ意
    味)で示される化合物またはその塩を得るか、 27)式 (式中R1、R2、R3、R12、A、Qはそれぞれ前と同じ意
    味)で示される化合物またはその塩を加水分解に付し
    て、式 (式中R1、R2、R3、R12、A、Qはそれぞれ前と同じ意
    味)で示される化合物またはその塩を得ることを特徴と
    する製造方法。
  9. 【請求項9】式 [式中、R1、R2はそれぞれ水素、アシル基またはハロゲ
    ンを有していてもよい低級アルキル基であるかまたはR1
    とR2が互いに結合して低級アルキレン基を形成し、R3
    水素または低級アルキル基、R4はアミノ基;アシル基;
    アシルアミノ基;低級アルキルイソチオウレイド基;複
    素環部分にアミノ基、オキソ基、ハロゲン、低級アルキ
    ル基を有していてもよい(酸素原子、硫黄原子、窒素原
    子を1個以上含む5ないし6員芳香族単環複素環)アミ
    ノ基;複素環部分にアミノ基、オキソ基、ハロゲン、低
    級アルキル基を有していてもよい(酸素原子、硫黄原
    子、窒素原子を1個以上含む5ないし6員脂肪族単環複
    素環)アミノ基;複素環部分にアミノ基、オキソ基、ハ
    ロゲン、低級アルキル基を有していてもよい(硫黄原子
    1ないし2個および窒素原子1ないし3個を含む不飽和
    縮合複素環)アミノ基;複素環部分にアミノ基、オキソ
    基、ハロゲン、低級アルキル基を有していてもよい酸素
    原子、硫黄原子、窒素原子を1個以上含む5ないし6員
    芳香族単環複素環基;複素環部分にアミノ基、オキソ
    基、ハロゲン、低級アルキル基を有していてもよい酸素
    原子、硫黄原子、窒素原子を1個以上含む5ないし6員
    脂肪族単環複素環基;複素環部分にアミノ基、オキソ
    基、ハロゲン、低級アルキル基を有していてもよい硫黄
    原子1ないし2個および窒素原子1ないし3個を含む不
    飽和縮合複素環基または式 (式中nは0または1、Xは=CH−または=N−、R5
    水素、シアノ基、ニトロ基またはアシル基、R6は水素、
    低級アルキル基、低級アルキルチオ基、低級アルコキシ
    基または適当な置換基を有していてもよいアミノ基を意
    味する)で表わされる基であり、Aは低級アルキレン基
    または−CONH−であるかあるいはA−R4は複素環部分に
    アミノ基、オキソ基、ハロゲン、低級アルキル基を有し
    ていてもよい酸素原子、硫黄原子、窒素原子を1個以上
    含む5ないし6員芳香族単環複素環基;複素環部分にア
    ミノ基、オキソ基、ハロゲン、低級アルキル基を有して
    いてもよい酸素原子、硫黄原子、窒素原子を1個以上含
    む5ないし6員脂肪族単環複素環基;複素環部分にアミ
    ノ基、オキソ基、ハロゲン、低級アルキル基を有してい
    てもよい硫黄原子1ないし2個および窒素原子1ないし
    3個を含む不飽和縮合複素環であり、Qは水素または低
    級アルキル基である]で示される化合物またはその塩を
    有効成分とする抗潰瘍剤およびH2受容体拮抗剤。
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