JP2812867B2 - 連接物のジョイントシール方法とそのジョイントシール材 - Google Patents

連接物のジョイントシール方法とそのジョイントシール材

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JP2812867B2
JP2812867B2 JP32815193A JP32815193A JP2812867B2 JP 2812867 B2 JP2812867 B2 JP 2812867B2 JP 32815193 A JP32815193 A JP 32815193A JP 32815193 A JP32815193 A JP 32815193A JP 2812867 B2 JP2812867 B2 JP 2812867B2
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俊明 平尾
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Tokai Kogyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、水路を構成するため
のコンクリート製ボックスカルバートのようなコンクリ
ート製品、建築構造物等の隣接する連接物の接続面をシ
ールする方法と、そのジョイントシール材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば隣接するコンクリート製品
の相対する接続面の間に圧縮状態で介装されるジョイン
トシール材は、その少なくとも一側面に未加硫のブチル
ゴムのような粘着材よりなる粘着層が設けられたものが
知られている。
【0003】このようなジョイントシール材において、
隣接するコンクリート製品の相対する接続面のうち、一
方のコンクリート製品の接続面に前記ジョイントシール
材の一側面が貼着された後、同ジョイントシール材の他
側の粘着層が他方のコンクリート製品の接続面に当接さ
れる。そして隣接する各コンクリート製品が相互に位置
ずれすることなく位置合わせ調整されたところで、前記
ジョイントシール材を圧縮させながら、前記各コンクリ
ート製品の相対する接続面が接近され、これによってコ
ンクリート製品がジョイントシールされるようになって
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記した従
来のジョイントシール方法において、一方のコンクリー
ト製品の接続面にジョイントシール材の一側面が貼着さ
れた後、ジョイントシール材の他側の粘着層が他方のコ
ンクリート製品の接続面に当接されたときに、各コンク
リート製品の位置ずれが大きい場合、各コンクリート製
品が離反されて位置合わせ調整される。前記各コンクリ
ート製品を離反する際、ジョイントシール材の粘着層が
他方のコンクリート製品の接続面に部分的に貼り付き、
各コンクリート製品の離反動作にともなってジョイント
シール材が寸断されたり、あるいは波打ち変形すること
がある。このようなときは、ジョイントシール材を剥離
した後、新たなジョイントシール材を一方のコンクリー
ト製品の接続面に貼着しなければならない。このため、
コンクリート製品のジョイントシールに多くの手間を必
要としていた。
【0005】この発明の目的は、前記従来の問題点に鑑
み、隣接するコンクリート製品等の連接物を容易にかつ
確実にジョイントシールすることができるジョイントシ
ール方法と、その方法に用いるジョイントシール材を提
供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明の請求項1の連接物のジョイントシール方
法は、隣接する両連接物の相対する接続面の間に対し、
少なくとも片側に粘着材よりなる粘着層が設けられたジ
ョイントシール材を圧縮状態で介在させることで、前記
両接続面をシールするジョイントシール方法であって、
前記両連接物のうち、一方の連接物の接続面に前記ジョ
イントシール材が貼着された後、前記ジョイントシール
材の粘着層が、該粘着層を構成している粘着材の通過を
許容する非粘着性の当接部材を介して前記他方の接続面
に当接され、その後、前記両連接物が位置合わせ調整さ
れたところで、前記両接続面が接近され、前記ジョイン
トシール材が圧縮されることで、前記粘着層の粘着材の
一部が前記当接部材を通過して前記他方の接続面に貼付
けられる。
【0007】この発明の請求項2の連接物のジョイント
シール方法は、両連接物のうち、一方の連接物の接続面
にジョイントシール材が貼着される一方、前記ジョイン
トシール部材の粘着層に対向する他方の連接物の接続面
に、当接部材が付設される。この発明の請求項3の連接
物のジョイントシール方法は、両連接物のうち、一方の
連接物の接続面にジョイントシール材が貼着された後、
同ジョイントシール材の粘着層に当接部材が貼付けられ
る。この発明の請求項4の連接物のジョイントシール方
法は、一方の連接物の接続面にジョイントシール材が貼
着される前に、予めジョイントシール材の粘着層に当接
部材が貼付けられる。
【0008】この発明の請求項5の連接物のジョイント
シール材は、隣接する両連接物の相対する接続面の間に
対し、圧縮状態で介在されることで、前記両接続面をシ
ールするジョイントシール材であって、前記ジョイント
シール材の少なくとも片側には粘着材よりなる粘着層が
設けられ、前記粘着層には、該粘着層を構成している粘
着材の通過を許容する非粘着性の当接部材が貼付けられ
ている。この発明の請求項6の連接物のジョイントシー
ル材は、当接部材が多数の粒体より構成される。この発
明の請求項7の連接物のジョイントシール材は、当接部
材が所要数の線材より構成される。この発明の請求項8
の連接物のジョイントシール材は、当接部材が多孔シー
トより構成される。この発明の請求項9の連接物のジョ
イントシール材は、当接部材が格子部材より構成され
る。この発明の請求項10の連接物のジョイントシール
材は、当接部材が網より構成される。
【0009】
【作用】前記したように構成されるこの発明の連接物の
ジョイントシール方法において、隣接する両連接物のう
ち、一方の連接物の接続面に貼着されたジョイントシー
ル材の粘着層が非粘着性の当接部材を介して他方の連接
物の接続面に当接されることで、前記粘着層が他方の接
続面に貼付くことが防止される。このため、隣接する両
連接物の相互の位置ずれが大きいときには、これら連接
物が所要位置まで容易に離反されて位置合わせ調整され
る。
【0010】両連接物が位置合わせ調整され、これら連
接物が互いに接近されてジョイントシール材が圧縮され
ると、そのジョイントシール材の粘着層を構成している
粘着材の一部が当接部材を通過して他方の連接物の接続
面に貼付くため、両連接物の接続面が確実にシールされ
る。前記一方の連接物の接続面にジョイントシール材が
貼着された後、同ジョイントシール材の粘着層に当接部
材が貼付けられることで、粘着層と当接部材とが相互に
位置ずれすることが防止される。
【0011】一方の連接物の接続面にジョイントシール
材が貼着される前に、予め同ジョイントシール材の粘着
層に当接部材が貼付けられることで、粘着層と当接部材
との相互の位置ずれが防止されるばかりでなく、連接物
の配設現場において、ジョイントシール材の粘着層に当
接部材を貼付ける手間が不要となる。また、前記したよ
うに構成されるこの発明の連接物のジョイントシール材
において、ジョイントシール材の粘着層に同粘着層を構
成している粘着材を通過を許容する非粘着性の当接部材
が貼付けられるものであるから、前記した連接物のジョ
イントシール方法を容易に実施可能となる。
【0012】前記当接部材が多数の粒体より構成される
ことで、その粒体を金属製粒体、合成樹脂製粒体、小石
等より適宜に選択して当接部材が容易に構成される。前
記当接部材が所要数の線材より構成されることで、その
線材を金属製ワイヤや合成樹脂製ワイヤ等より適宜に選
択して当接部材が容易に構成される。前記当接部材が多
孔シート、又は格子部材又は網より構成されることで、
ジョイントシール材の粘着層に対する当接部材の貼付け
作業が容易となる。さらに、当接部材が網より構成され
ることで、連接物の接合面にジョイントシール材が屈曲
されながら貼着されたときでも、その網がもつ可撓性に
よって前記屈曲形状に良好に対応して変形される。
【0013】
【実施例】
(実施例1)この発明の実施例1を図1〜図4に従って
説明する。この実施例1において、図2及び図4に示す
ように、連接物が両端開口する方形箱形状のコンクリー
ト製ボックスカルバート1である場合を例示するもので
あって、所要数のボックスカルバート1は直列に連接さ
れて水路を構成する。
【0014】隣接するボックスカルバート1の相対する
接続面のうち、一方の接続面2には凹部3が形成され、
他方の接続面5には前記凹部3に嵌挿される凸部6が形
成されている。前記一方の接続面2の凹部3には、ジョ
イントシール材11が貼着される貼着溝4が環状に形成
されている。
【0015】図1に示すように、ジョイントシール材1
1は、発泡樹脂、ゴム等の圧縮可能な材料、例えばスポ
ンジゴムのような弾性圧縮可能な材料よりなりかつ中空
の断面略台形状をなす長尺の芯体12と、該芯体12の
長手方向表面を被うようにして押出成形される粘着性を
有する材料、例えば未加硫ブチルゴム、ウレタンゴム、
シリコーン等よりなる粘着層13とを備えている。ジョ
イントシール材11の粘着層13の一側面には、該ジョ
イントシール材11をうず巻状に巻回して梱包できるよ
うに離型紙14が剥離可能に貼付けられている。そし
て、図4に示すように、ジョイントシール材11は、そ
の離型紙14が剥離された後、その一側面が一方のボッ
クスカルバート1の接続面2の貼着溝4の底面に貼着さ
れる。
【0016】ジョイントシール材11の粘着層13の他
側面には、他方のボックスルカルバート1の接続面5に
接離自在に当接する非粘着性の当接部材としての網15
がジョイントシール材11の長手方向略全長にわたって
連続的、又は断続的に貼付けられる。前記網15は、ジ
ョイントシール材11の長手方向に平行する縦糸16
と、該縦糸16に直交する横糸17によって織られ、か
つ粘着層13の粘着材の通過を許容する編目を有する網
が用いられる。さらに前記網15の縦糸16及び横糸1
7は、非粘着性の化学繊維の糸、天然繊維の糸、金属製
の糸、ワイヤ等でかつ単線又は複線のものが用いられ
る。特に、他方のボックスカルバート1の接続面5に対
する離反性を考慮して金属製の糸でラッセル織りされ、
縦糸16が太く、横糸17が細い網が用いられることが
望ましい。
【0017】図1に示すように、底辺が20mm、上辺が
10mm、高さが15mmの断面台形状をなし、かつ長さ1
00mmのジョイントシール材11の粘着層13の上辺に
網15を貼付けたものと、網15を貼付けない状態のも
のとをラボ評価剥離テストをした結果、次の表1で示す
結果が得られた。
【0018】従って、ジョイントシール材11の粘着層
13に網15を貼付けたこの実施例1においては、網な
しのものと比し、圧縮量1mmにおいて16分の1程度の
力で剥離でき、圧縮量2mmにおいては3分の1強の力で
剥離できる結果が得られた。さらに、圧縮量3mm〜6mm
において、網なしのものはその粘着層13の一部がテス
ト板に貼着したままの状態で寸断され、再使用が不能と
なった。これに対し、この実施例1のジョイントシール
材11は、その粘着層13に貼付けられた網15によっ
て最大剥離値3.2 〜7kg/100mmの力におちいて容易に剥
離することができ、その粘着層13の一部がテスト板に
貼着する不具合もほとんど発生しないという結果が得ら
れた。
【0019】次に、前記実施例1のジョイントシール材
11を用いてボックスカルバート1をジョイントシール
する方法を説明する。まず、ジョイントシール材11の
一側面の離型紙14が剥離された後、図2〜図4に示す
ように、ジョイントシール材11の一側面が一方のボッ
クスカルバート1の接続面2に凹設された貼着溝4の底
面に沿って、かつ四角環状に屈曲されながら貼着され
る。なお、貼着溝4の底面には、ジョイントシール材1
1を貼着する前に必要に応じて接着剤が塗布される。前
記ジョイントシール材11が四角環状に屈曲される際、
図3に示すように、同ジョイントシール材11の粘着層
13に貼付けらている網15は、その網15がもつ可撓
性によって、ジョイントシール材11の屈曲を妨げるこ
となく、そのジョイントシール材11と共に軽快に屈曲
変形される。また、ジョイントシール材11の長手方向
全長にわたって網15が連続して貼付けられたときに
は、その網15の縦糸16によってジョイントシール材
11の不測の伸びが防止される。
【0020】前記したように、一方のボックスカルバー
ト1の接続面2にジョイントシール材11が四角環状に
貼着された後、前記ジョイントシール材11の他側面の
網15が他方のボックスカルバート1の接続面5の凸部
6に当接する位置まで、これらボックスカルバート1の
接続面2,5の凹凸部3,6が嵌合される。このときの
ジョイントシール材11の圧縮量は0〜6mm程度であ
り、低圧縮状態である。そして、所要数のボックスカル
バート1が直列に配列された状態において、各ボックス
カルバート1が相互に位置ずれすることなく位置調整さ
れる。
【0021】前記ボックスカルバート1の位置ずれが大
きい場合、一方のボックスカルバート1に貼着されたジ
ョイントシール材11の網15に対し他方のボックスカ
ルバート1の接続面5が所要量だけ離反する位置まで移
動され、各ボックスカルバート1が位置調整される。そ
して、再び、一方のボックスカルバート1のジョイント
シール材11の網15が他方のボックスカルバート1の
接続面5に当接する位置まで嵌合される。
【0022】前記一方のボックスカルバート1に貼着さ
れたジョイントシール材11の網15は剥離性に優れて
いるため、その網15に対し他方のボックスカルバート
1が容易に離反する。このため、ジョイントシール材1
1の一側の粘着層13が他方のボックスカルバート1の
接続面5に部分的に貼付いて寸断されたり屈曲変形され
るという不具合が解消され、ボックスカルバート1の位
置合わせ調整が容易に行われる。
【0023】前記したように、各ボックスカルバート1
が位置合わせ調整されたところで、締付手段(図示しな
い)によって各ボックスカルバート1の相対する接続面
2,5が接近され、これら接続面2,5の間のジョイン
トシール材11が図4に示すように圧縮率が略50%の
高圧縮状態で圧縮されることで、ボックスカルバート1
のジョイントシールが完了する。
【0024】前記ジョイントシール材11が圧縮される
際、同シール材11の粘着層13を構成している粘着材
の一部が網15の編目を通過して他方のボックスカルバ
ート1の接続面5の凸部6に押出されて貼付けられる。
このため、隣接するボックスカルバート1の相対する接
続面2,5がジョイントシール材11によって確実にシ
ールされる。さらに、前記ジョイントシール材11の粘
着層13を構成している粘着材の一部がその粘着層13
の表面皮膜を破って網15の編目を通して押出される。
このため、粘着層13の表面にゴミやホコリが付着され
ていたとしても、前記粘着材が粘着性良好な状態で他方
のボックスカルバート1の接続面5に貼付くためシール
性が一層高められる。また、粘着層13の網15の縦糸
16によって粘着層13の横流れを防止することができ
る。このため粘着層13の横流れによるジョイントシー
ル材11の弾発力の低下を軽減し、弾発力の不足による
シール不良を積極的に防止でき、シール性の耐久性を向
上させることができる。
【0025】前記した実施例1のジョイントシール方法
に用いられるジョイントシール材11には、次に述べる
実施例2〜実施例13のものがある。 (実施例2)図5に示すこの発明の実施例2のジョイン
トシール材11は、スポンジゴムのような弾性圧縮可能
な材料よりなる断面略台形状の芯体12の中心部に断面
略円形の中空部12aが形成されたものであり、その他
の部分は実施例1のジョイントシール11と同様にして
構成されるため、同一部分に対し同一符号を付記してそ
の説明は省略する。
【0026】(実施例3)図6に示すこの発明の実施例
3のジョイントシール材11は、スポンジゴムのような
弾性圧縮可能な材料よりなる断面略台形状の芯体12の
中心部に断面略台形状の中空部12aが形成されたもの
であり、その他の部分は実施例1のジョイントシール材
と同様にして構成されるため、同一部分に対し同一符号
を付記してその説明は省略する。
【0027】(実施例4)図7に示すこの発明の実施例
4のジョイントシール材11は、スポンジゴムのような
弾性圧縮可能な材料よりなる中空の断面四角形をなす芯
体12と、その四周囲全体を被うようにして押出成形さ
れかつ未加硫ブチルゴム等の粘着材よりなる粘着層13
とを備え、その粘着層13の一側面に実施例1と同様に
して網15が貼付けられたものである。
【0028】(実施例5)図8に示すこの発明の実施例
5のジョイントシール材11は、スポンジゴムのような
弾性圧縮可能な材料よりなる中空の断面略円形をなす芯
体12と、その周囲全体を被うようにして押出成形され
かつ未加硫ブチルゴム等の粘着材よりなる粘着層13と
を備え、その粘着層13の一側面に実施例1と同様にし
て網15が貼付けられたものである。
【0029】(実施例6)図9に示すこの発明の実施例
6のジョイントシール材11は、独立気泡のスポンジゴ
ムのような弾性圧縮可能な材料よりなりかつ2つの独立
した中空部12aを有して断面略B字状をなす基体部1
2と、その基体部12の一側の平坦面並びに他側の凹部
にそれぞれ設けられた未加硫ブチルゴム等の粘着層13
a,13bとを備え、凹部に設けられた粘着層13aの
表面に実施例1とほぼ同様にして網15が貼付けられた
ものである。
【0030】(実施例7)図10に示すこの発明の実施
例7のジョイントシール材11は、独立気泡のスポンジ
ゴムのような弾性圧縮可能な材料よりなる基部層12と
未加硫ブチルゴム等の粘着層13とにより二層状をな
し、その粘着層13の表面に実施例1とほぼ同様にして
網15が貼付けられたものである。
【0031】(実施例8)図11に示すこの発明の実施
例8のジョイントシール材11は、非発泡のソリッドゴ
ムのような弾性圧縮可能な材料よりなる基部層12と未
加硫ブチルゴム等の粘着層13とにより二層状をなし、
その粘着層13の表面に実施例1とほぼ同様にして網1
5が貼付けられたものである。
【0032】(実施例9)図12に示すこの発明の実施
例9のジョイントシール材11は、未加硫ブチルゴム等
の粘着層13の単体構造で、その粘着層13の片側面に
実施例1とほぼ同様にして網15が貼付けられたもので
ある。従って、前記した実施例2〜実施例9において
も、その非粘着性の当接部材としての網15によってボ
ックスカルバート1等の連接物の相互の位置合わせ調整
を容易に行うことができる。
【0033】(実施例10)図13に示すこの発明の実
施例10のジョイントシール材11は、その粘着層13
に貼付けられる非粘着性の当接部材として、縦材16と
横材17とで格子状に形成された格子部材15が用いら
れたものである。格子部材15は非粘着性の合成樹脂の
射出成形によって容易に構成することができるととも
に、屈曲性を除いて網とほぼ同等の作用をなす。その他
の部分は実施例1のジョイントシール材11と同様にし
て構成されるため、同一部分に対し同一符号を付記して
その説明は省略する。
【0034】(実施例11)図14に示すこの発明の実
施例11のジョイントシール材11は、その粘着層13
に貼付けられる非粘着性の当接部材とし、帯板に多数の
孔が貫設された多孔板15が用いられたものである。多
孔板15は非粘着性の合成樹脂プレート、金属製プレー
ト等にによって容易に形成することができる。その他の
部分は実施例1のジョイントシール材11と同様にして
構成されるため、同一部分12に対し同一符号を付記し
てその説明は省略する。
【0035】(実施例12)図15の(a),(b) に示すこ
の発明の実施例12のジョイントシール材11は、その
粘着層13に貼付けられる非粘着性の当接部材として、
ジョイントシール材11の長手方向に平行する1本又は
複数の線材15が用いられたものである。また、線材1
5は非粘着性の合成樹脂製ワイヤ、金属製ワイヤ等によ
って容易に形成することができる。その他の部分は実施
例1のジョイントシール材11と同様にして構成される
ため、同一部分に対し同一符号を付記してその説明は省
略する。
【0036】(実施例13)図16に示すこの発明の実
施例13のジョイントシール材11は、その粘着層13
に貼付けられる非粘着性の当接部材として、多数の粒体
15が用いられたものである。多数の粒体15は、合成
樹脂製粒、金属製粒、小石等によって容易に形成するこ
とができる。その他の部分は実施例1のジョイントシー
ル材11と同様に構成されるため、同一部分に対し同一
符号を付記してその説明は省略する。
【0037】(実施例14)図17の(a),(b) に示すこ
の発明の実施例14のジョイントシール方法は、一方の
ボックスカルバート1の接続面2の貼着溝4にジョイン
トシール材11がその一側面において貼着された後、そ
のジョイントシール材11の他側の粘着層13に網、格
子部材、多孔板等の非粘着性の当接部材15が同ジョイ
ントシール材11の長手方向に連続又は断続的に貼付け
られる。その後は、実施例1のジョイントシール方法と
同様にして操作され、隣接するボックスカルバート1の
相互の位置合わせ調整が容易になされた後、締付手段に
よって各ボックスカルバート1の相対する接続面2,5
が接近され、これら接続面2,5の間のジョイントシー
ル材11が、図17の(d) に示すように、略50%の圧
縮率において圧縮される。そして、ジョイントシール材
11の粘着層13を構成している粘着材の一部が当接層
15を通して他方のボックスカルバート1の接続面5の
凸部6に押出されて貼付けられることで、隣接するボッ
クスカルバート1の相対する接続面2,5がジョイント
シール材11によって確実にシールされる。
【0038】(実施例15)図18の(a),(b) に示すこ
の発明の実施例15のジョイントシール方法は、一方の
ボックスカルバート1の接続面2の貼着溝4にジョイン
トシール材11の一側面が貼着され、ボックスカルバー
ト1の接続面5の凸部6に網、格子部材、多孔板等の非
粘着性の当接部材15が剥離可能に仮止めされる。そし
て、図18の(b) に示すように、一方のボックスカルバ
ート1のジョイントシール材11の他側面が他方のボッ
クスカルバート1の当接部材15に当接する位置まで、
これらボックスカルバート1の接続面2,5の凹凸部
3,6が嵌合される。そして各ボックスカルバート1が
位置合わせ調整される際、これらボックスカルバート1
が離反されると、一方のボックスカルバート1のジョイ
ントシール材11に当接部材15が貼付いて前記各ボッ
クスカルバート1が容易に離反される。
【0039】その後は、前記実施例1と同様にして各ボ
ックスカルバート1が位置合わせ調整されたところで、
締付手段によって各ボックスカルバート1の相対する接
続面2,5が接近され、これら接続面2,5の間のジョ
イントシール材11が図18の(c) に示すように略50
%の圧縮率において圧縮される。そして、ジョイントシ
ール材11の粘着層13を構成している粘着材の一部が
当接層15を通して他方のボックスカルバート1の接続
面5の凸部6に押出されて貼付けられることで、隣接す
るボックスカルバート1の相対する接続面2,5がジョ
イントシール材11によって確実にシールされる。
【0040】
【発明の効果】以上述べたように、この発明の連接物の
ジョイントシール方法によれば、一方の連接物の接続面
に貼着されたジョイントシール材の粘着層が非粘着性の
当接部材を介して他方の連接物の接続面に当接されるこ
とで、前記粘着層が他方の接続面に貼付くことを防止で
きるため、これら連接物を所要位置まで容易に離反して
位置合わせ調整することができる。両連接物が位置合わ
せ調整され、これら連接物が互いに接近されてジョイン
トシール材が圧縮されると、そのジョイントシール材の
粘着層の粘着材の一部が当接部材を通過して他方の連接
物の接続面に貼付くため、両連接物の接続面を確実にシ
ールすることができ、両連接物のジョイントシールをシ
ール不良なく容易にかつ確実に行うことができる。
【0041】また、前記当接部材を介装する際、前記一
方の連接物の接続面にジョイントシール材が貼着された
後、同ジョイントシール材の粘着層に当接部材を貼付け
ることで、粘着層と当接部材との相互の位置ずれを防止
できるため、両連接物のジョイントシール作業を効率よ
く行うことができる。さらに、一方の連接物の接続面に
ジョイントシール材が貼着される前に、予め同ジョイン
トシール材の粘着層に当接部材を貼付けることで、粘着
層と当接部材との相互の位置ずれを防止できるばかりで
なく、連接物の配設現場において、ジョイントシール材
の粘着層に当接部材を貼付ける手間を解消することがで
き、両連接物のジョイントシール作業をより一層効率よ
く行うことができる。
【0042】次に、この発明の連接物のジョイントシー
ル材によれば、前記した連接物のジョイントシール方法
を容易に実施可能となり、ジョイントシール作業の効率
を向上させることができる。前記当接部材が多数の粒体
より構成されることで、その粒体を金属製粒体、合成樹
脂製粒体、小石等より適宜に選択して当接部材を容易に
構成することができ、安価に提供することができる。前
記当接部材が所要数の線材より構成されることで、その
線材を金属製ワイヤや合成樹脂製ワイヤ等より適宜に選
択して当接部材を容易に構成することができ、安価に提
供することができる。
【0043】前記当接部材を多孔シート、又は格子部
材、又は網より構成されることで、ジョイントシール材
の粘着層に対する当接部材の貼付け作業を容易に行うこ
とができる。さらに、当接部材を網より構成すること
で、連接物の接合面にジョイントシール材が屈曲されな
がら貼着されたときでも、その網がもつ可撓性によって
前記屈曲形状に良好に対応して変形されることで、屈曲
部においても不具合が生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1のジョイントシール材を破
断して示す斜視図である。
【図2】一方のボックスカルバートの接続面にジョイン
トシール材の一側面を貼着した状態を破断して示す斜視
図である。
【図3】同じくジョイントシール材の屈曲部を拡大して
示す正面図である。
【図4】ジョイントシール材によって隣接するボックス
カルバートをジョイントシールする工程を順に示す説明
図である。
【図5】この発明の実施例2のジョイントシール材を示
す斜視図である。
【図6】この発明の実施例3のジョイントシール材を示
す斜視図である。
【図7】この発明の実施例4のジョイントシール材を示
す正面図である。
【図8】この発明の実施例5のジョイントシール材を示
す正面図である。
【図9】この発明の実施例6のジョイントシール材を示
す斜視図である。
【図10】この発明の実施例7のジョイントシール材を
示す斜視図である。
【図11】この発明の実施例8のジョイントシール材を
示す斜視図である。
【図12】この発明の実施例9のジョイントシール材を
示す斜視図である。
【図13】この発明の実施例10のジョイントシール材
を示す斜視図である。
【図14】この発明の実施例11のジョイントシール材
を示す斜視図である。
【図15】この発明の実施例12のジョイントシール材
を示す斜視図である。
【図16】この発明の実施例13のジョイントシール材
を示す斜視図である。
【図17】この発明の実施例14のジョイントシール方
法を順に示す斜視図である。
【図18】この発明の実施例15のジョイントシール方
法を順に示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ボックスカルバート(連接物) 2,5 接続面 11 ジョイントシール材 13 粘着層 15 網(当接部材)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣接する両連接物の相対する接続面の間
    に対し、少なくとも片側に粘着材よりなる粘着層が設け
    られたジョイントシール材を圧縮状態で介在させること
    で、前記両接続面をシールするジョイントシール方法で
    あって、 前記両連接物のうち、一方の連接物の接続面に前記ジョ
    イントシール材が貼着された後、前記ジョイントシール
    材の粘着層が、該粘着層を構成している粘着材の通過を
    許容する非粘着性の当接部材を介して前記他方の接続面
    に当接され、 その後、前記両連接物が位置合わせ調整されたところ
    で、前記両接続面が接近され、前記ジョイントシール材
    が圧縮されることで、前記粘着層の粘着材の一部が前記
    当接部材を通過して前記他方の接続面に貼付けられるこ
    とを特徴とする連接物のジョイントシール方法。
  2. 【請求項2】 請求項1の連接物のジョイントシール方
    法において、両連接物のうち、一方の連接物の接続面に
    ジョイントシール材が貼着される一方、前記ジョイント
    シール部材の粘着層に対向する他方の連接物の接続面
    に、当接部材が付設されることを特徴とする連接物のジ
    ョイントシール方法。
  3. 【請求項3】 請求項1の連接物のジョイントシール方
    法において、両連接物のうち、一方の連接物の接続面に
    ジョイントシール材が貼着された後、同ジョイントシー
    ル材の粘着層に当接部材が貼付けられることを特徴とす
    る連接物のジョイントシール方法。
  4. 【請求項4】 請求項1の連接物のジョイントシール方
    法において、一方の連接物の接続面にジョイントシール
    材が貼着される前に、予めジョイントシール材の粘着層
    に当接部材が貼付けられることを特徴とする連接物のジ
    ョイントシール方法。
  5. 【請求項5】 隣接する両連接物の相対する接続面の間
    に対し、圧縮状態で介在されることで、前記両接続面を
    シールするジョイントシール材であって、 前記ジョイントシール材の少なくとも片側には粘着材よ
    りなる粘着層が設けられ、 前記粘着層には、該粘着層を構成している粘着材の通過
    を許容する非粘着性の当接部材が貼付けられていること
    を特徴とする連接物のジョイントシール材。
  6. 【請求項6】 請求項5の連接物のジョイントシール材
    において、当接部材は多数の粒体より構成されることを
    特徴とする連接物のジョイントシール材。
  7. 【請求項7】 請求項5の連接物のジョイントシール材
    において、当接部材は所要数の線材より構成されること
    を特徴とする連接物のジョイントシール材。
  8. 【請求項8】 請求項5の連接物のジョイントシール材
    において、当接部材は多孔シートより構成されることを
    特徴とする連接物のジョイントシール材。
  9. 【請求項9】 請求項5の連接物のジョイントシール材
    において、当接部材は格子部材より構成されることを特
    徴とする連接物のジョイントシール材。
  10. 【請求項10】 請求項5の連接物のジョイントシール
    材において、当接部材は網より構成されることを特徴と
    する連接物のジョイントシール材。
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