JP2799145B2 - 廃棄物の選別装置 - Google Patents

廃棄物の選別装置

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JP2799145B2 JP22459694A JP22459694A JP2799145B2 JP 2799145 B2 JP2799145 B2 JP 2799145B2 JP 22459694 A JP22459694 A JP 22459694A JP 22459694 A JP22459694 A JP 22459694A JP 2799145 B2 JP2799145 B2 JP 2799145B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、一般系廃棄物及び建
設廃棄物処理施設などに使用する廃棄物の選別装置、特
に比重の異なる複合廃棄物の選別処理に好適な選別装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の選別装置として、例えば
この発明の出願人が先に提案した廃棄物の回転選別装置
が知られている(特開平4-358578号公報)。
【0003】この選別装置は、回転ローラ上に、両端が
開口し、かつ内部に多数の逆送り用の掻き上げ板を有す
る円筒状スクリーンをほぼ水平に載置し、このスクリー
ン内に、両端が開口し、かつ内部に送りスクリューを有
する輸送管を該スクリーンの前端開口から中ほどまで延
設させて適宜の間隔をもって同心状に配設し、この間隔
を環状通路とするとともに、スクリーンの前端開口側に
複数個の空気供給管を環状通路と輸送管に向けて配設し
たものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の回転選別装置は次のような問題がある。 イ)輸送管から円筒状スクリーンに落下する廃棄物のう
ち、比較的重い針金や木片(特に細長いもの)が該スク
リーンの回転作用でスクリーン内を擦って篩孔に引っ掛
かり易く、一旦引っ掛かると次第に成長し、ついには篩
孔を閉塞する問題がある。 ロ)軽量のプラスチック(シートや袋状のもの、スポン
ジ、断熱材)や紙などの廃棄物は円筒状スクリーン内へ
の送風により吹き飛ばす必要があるが、このときの風量
は、スクリーンの実際に篩効果を示す部分が全体の30%
程度であることを考えると必要風量の約3倍必要とな
り、風量が大きく、この風の発生源として不必要に大き
なものを使用しなくてはならなかった。 ハ)スクリーンの篩面が必要以上に大きくなるため、装
置が大型化し、重量があり、しかも駆動動力が大きくな
って経済的ではなかった。
【0005】そこでこの発明は、前記の問題を解決する
ためになしたものであり、目詰りを大巾に低減すること
ができ、しかも風量発生源を極力小さくできて、装置的
にも大型化しない廃棄物の選別装置を提供することを目
的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、一端側上部に廃棄物供給口、他
端側下部に同排出口を有する箱型中空本体を振動手段に
より振動可能に設けている。本体内の高さ方向中間位置
に供給口から供給される廃棄物をふるい落としながら排
出口側へ搬送する多孔部材をほぼ水平に設けている。こ
の多孔部材は供給口側略半部が多数の篩孔を有する篩部
に形成され、かつ同排出口側の略半部が多数の風選孔を
有する風選部に形成されている。篩部の篩孔は廃棄物の
搬送方向に所定の間隔をおいて複数個、該搬送方向に傾
斜して重合配設された傾斜板間に設けられている。風選
部の風選孔は平板の表面に多数形成した凹部の廃棄物搬
送方向とほぼ平行となる相対向する側壁に設けられてい
る。多孔部材の篩部と風選部の境界下部に仕切壁を設
け、この仕切壁で仕切った篩部の下方を篩部用区画室に
形成するとともに、風選部の下方を風選部用区画室に形
成している。この篩部用区画室に篩下物排出口を設けて
いる。また風選部用区画室に空気供給口を設け、風選部
の上方に吸引フードを設けている。
【0007】請求項2の発明は、請求項1において、篩
部を階段状にしている。請求項3の発明は、請求項1又
は2において、風選部用区画室を仕切壁で前部区画室と
後部区画室とに区画するとともに、これら両区画室にそ
れぞれ空気供給口を設けている。また両区画室と対応す
る風選部の上方にそれぞれ吸引フードを設けている。請
求項4の発明は、請求項1,2又は3において、風選部
の排出口側端に制量堰を設けている。
【0008】
【作用】請求項1の発明において、供給口から本体内に
投入された廃棄物、すなわち、破砕機により破砕された
廃棄物は、多孔部材上を振動手段の振動作用を受けて排
出口側へ搬送される。この搬送中において、廃棄物中の
細かく砕かれた不燃物が篩部の篩孔を通過して篩部用区
画室に落下し、篩下物排出口から排出される。篩孔を通
過しない比較的大きいもの、すなわち、軽量プラスチッ
ク類、紙類、木片、ゴム片、針金類は篩部の篩孔を通過
せず、風選部に搬送される。そしてこの風選部で、風選
部用区画室から風選孔を経て平板の表面にほぼ直角に噴
出する空気により浮上作用を効果的に受けて選別され、
軽量プラスチック類、紙類は空気によって浮き上がり吸
引フードから回収され、比較的重い木片類は風選部上を
移動して排出口から排出される。この選別に際して、篩
部の篩孔は複数個、重合して配設された傾斜板間に設け
られているため、廃棄物中の特に細長いもの、例えば木
片や針金の引っ掛かりが大幅に軽減されて風選部に送る
ことができ、また風選部においては風選孔があるもの
の、この風選孔は凹部の廃棄物搬送方向とほぼ平行とな
る相対向する側壁に設けられているためこれに木片類な
どが引っ掛かることはほとんどない。このため篩孔及び
風選孔の目詰りが大巾に低減する。請求項2の発明にお
いては、篩部を階段状とすることにより、上段の篩部上
に載っているふるい分けできない不燃物を段差により先
行落下させて下段の篩部上に載せ、該下段の篩部で確実
にふるい分けができる。請求項3の発明においては、そ
れぞれの空気供給口からの空気供給量を変えることによ
り、廃棄物はそれぞれの吸引フードから種類別に選別回
収される。請求項4の発明においては、さらに重いもの
と軽いものとのふるい分けが一層確実にできる。
【0009】
【実施例】図1はこの発明の一実施例の選別装置を示す
概略正面図、図2は同概略側面図である。両図におい
て、1は風力併用形の箱型振動篩としての選別装置を示
し、この選別装置1は一端側上部に廃棄物供給口2、他
端側下部に同排出口3を有するほぼ水平で横長な箱型中
空本体4と、該本体内の高さ方向中間位置にほぼ水平に
設けられ供給口2から供給される廃棄物をふるい落とし
ながら排出口3側へ搬送する多孔部材5と、本体4を図
1に矢印Aで示す斜め方向に振動させる振動手段6とを
具えている。本体4は下端ブラケット4aを介して斜設
された揺動レバー10及び該レバー10と直角方向に配設さ
れたスプリング11で支持されて機台9上に設置され、機
台9はベース7上にばね8を介して設置されている。振
動手段6は本体4と機台9の支持台12の間に設けた振動
部13と、支持台12上に設けたモータ14とからなってい
る。この本体4の設置機構及び振動手段6はあくまでも
一例であって、他の同様な機構に置き換えてもよいこと
は言うまでもない。
【0010】多孔部材5は該部材の供給口2側略半部が
多数の篩孔5bを有する篩部5aに形成され、かつ同排
出口3側略半部が多数の風選孔5fを有する風選部5c
に形成されている。篩部5aは図3(A),(B)に示すよ
うに両側板51cを介して廃棄物の搬送方向に所定の間隔
をおいて複数個、該搬送方向に傾斜して重合配設された
略くの字状断面の折曲板(傾斜板)51aで形成され、該
折曲板51a間が篩孔5bに形成されている。この例では
折曲板51aの上部側が櫛歯部51bに形成され、該櫛歯部
51bにも篩孔5bと連通する篩補助孔51b′が廃棄物の
搬送方向と直角方向に複数個形成されている。篩補助孔
51b′は隣接する折曲板51a間においては互い違いに形
成されている。51eは最下流側の折曲板51aと隣接して
その下流側に設けられ、折曲板51aとともに篩部5aを
構成する平板である。また風選部5cは図4,5にその
一部を示すように、全体が水平の平板5dで形成され、
該平板の表面に平板の板厚よりも大きく凹んだ凹部5e
が複数個、所定間隔をおいて同向きの直列状に、かつ千
鳥状に複数列にわたり一体に形成され、該凹部の長手側
となる相対向する側壁(図4に示す凹部5eの廃棄物搬
送方向Bとほぼ平行となる側壁)に風選孔5fが設けら
れている。凹部5eの短手側となる相対向する側壁は底
壁に向けて傾斜壁5gに形成されている。このように傾
斜壁5gにしたのは比重の軽い廃棄物が凹部5eに引っ
掛るのを防止するためである。5hは風選部5cの排出
口3側端に設けた制量堰である。
【0011】15は篩部5aと風選部5cの境界下部に設
けられた仕切壁で、この仕切壁15により篩部5aの下方
が篩部用区画室16に形成され、風選部5cの下方が風選
部用区画室17に形成されている。篩部用区画室16の仕切
壁15側下部には篩下物排出口18が設けられ、風選部用区
画室17には空気供給口19が設けられている。20は掃除用
蓋である。空気供給口19には送風機21が配管22を介して
接続され、送風機21からの空気を調節用バルブ23を経て
風選用区画室17に供給できるようになっている。この例
では風選部5cの風選孔5fを通る空気の通過速度は約
0.5〜50m/秒に設定されている。また、24は本体4の
上壁に風選部5cに対向するように設けた排気口で、こ
の排気口24に末広がり状の吸引口26を有する吸引フード
25が嵌装され、その上部が装置外にほぼ水平に固定した
架台27で支持されている。28は排気口24の上部に設けら
れたフレキシブルチューブである。各吸引フード25には
導管29を介してサイクロンなどの捕集機30及び排風機31
が接続されている。32は調節用バルブである。
【0012】前記実施例の作用を説明する。建設廃棄物
(又は一般廃棄物)を図示省略した廃棄物破砕機によっ
て破砕した後、搬送コンベヤなどにより直接搬送して供
給口2から本体4内に投入する一方、送風機21からの空
気を配管22を経て空気供給口19から風選部用区画室17内
に供給する。これにより投入された廃棄物は多孔部材5
上を振動手段6、すなわちモータ14の起動による振動部
13の発振により、振動作用を受けながら排出口3側へ搬
送され、まず廃棄物のうち、石、コンクリート、陶器、
ガラスの砕片からなる不燃物が、篩孔5b(篩補助孔51
b′)を通り篩部用区画室16内に落下し、篩下物排出口
18から回収される。この場合、単なる振動作用によって
篩上物と篩下物とに分けられる。次いで、篩孔5b(篩
補助孔51b′)を通過しなかった篩上の比較的大きい廃
棄物は、多孔部材5の振動により風選部5c上をさらに
排出口3側に搬送される。ここで、この比較的大きい廃
棄物中、特に細長いもの、例えば木片、一部混在する針
金、ゴム片がや篩孔5b(篩補助孔51b′)に引っ掛か
ろうとするが、篩部5aは複数の折曲板51cを重合配設
した構成からなるため、篩孔5b(篩補助孔51b′)へ
の引っ掛かりが大幅に軽減されて風選部5cに送られ、
目詰りを起こすことが殆どない。
【0013】そして風選部5c上で風選部用区画室17内
の空気が、図5(C)に示すように相対向する風選孔5f
より凹部5e内にほぼ同量噴出され、凹部5e内で衝突
合流後にその上方、すなわち平板5dの表面方向にほぼ
直角に噴出されることにより、この噴出空気によって、
平板5dの表面を流下する廃棄物はその比重の小さく、
軽量のものが大きく上方へ浮上させられる。浮上させら
れた軽量の廃棄物、すなわち、軽量のプラスチックおよ
び紙類は、排風機31により空気とともに吸引口26から吸
引フード25内に吸引され、導管29を経て捕集機30に回収
される。他方、浮上しない比較的重い廃棄物、主として
木片、一部混在する針金、ゴム片は制量堰5hにより風
選部5c上で一時停溜される。そして、停溜中の木片な
どは制量堰5hを乗越えて落下し、排出口3に入り回収
される。このように風選孔5fから噴出される空気は平
板5dの表面方向にほぼ直角に噴出されるから、軽量の
廃棄物であっても平板上を流下されることなく、該空気
から浮上作用を効果的に受けて選別されることとなり、
風選孔5fの目詰りもほとんどない。尚、風選部5cに
木片や針金が送られてきても、風選部5cにある風選孔
5fは凹部5eの廃棄物搬送方向とほぼ平行となる相対
向する側壁に設けられていて廃棄物の流れの妨げとなら
ないから、これに引っ掛かることは皆無である。また、
風選部5cの風選孔5fは平面から見て、細長いスリッ
ト状となっており、廃棄物がこの風選孔5fから落下す
ることはほとんどない。
【0014】この選別作用に際して、凹部5eの風選孔
5fからの空気が廃棄物の流れに対して横方向から噴出
し、廃棄物の流れの抵抗となることが少ないため、軽量
の破砕物に効果的に浮力を与えることが可能となり、廃
棄物の比重に大差がなくても高い精度で確実に選別する
ことができる。また、凹部5eには風選孔5f以外に孔
が設けられておらず、風選孔5fのない傾斜壁5gに形
成された側壁は廃棄物の流下の案内部の一部となり、凹
部5eでの目詰りや目詰りによる廃棄物の滞留を引き起
こすことがない。さらに、平板5dの表面には何も出っ
張り部分がないことから、廃棄物の流れがきわめてスム
ーズである。このように、廃棄物は多孔部材5の振動と
風選部5cから噴出する空気とさらに吸引風力との相乗
作用によって、軽量プラスチック、紙類及び木片類とに
確実に選別される。
【0015】図6は篩部5aの他の実施例を示すもの
で、篩部5aを立て壁51dにより上段の篩部5aと下段
の篩部5aの2段の階段状にしたものであるが、2段以
上であってもよい。これによって、上段の篩部5a上に
載っているため篩分けできない不燃物が立て壁51dの段
差により先行落下して下段の篩部5aに載り、ここで確
実に篩分けされる。
【0016】図7ないし図11は多孔部材5の平板5dに
形成される凹部の各種変形例を示すものである。尚、各
図の(A)においては平板5d部分を図示省略している。
図7の例は凹部35eの長手方向の長さがやや短く、かつ
短手方向の長さがやや長くなっている点と、傾斜壁35g
の傾斜角度がやや大きくなっている点で、図5の凹部5
eと異なる。35dは平板、35fは風選孔である。図8の
例は凹部45eの長手方向の長さがやや短く、かつ短手方
向の長さがやや長くなっている点と、短手側の相対向す
る側壁が傾斜壁でなく、垂直壁45gに形成されている点
で、図5の凹部5eと異なる。45dは平板、45fは風選
孔である。図9の例は凹部55eの短手方向の長さがやや
長くなっている点と、短手側の相対向する側壁と底壁が
円弧状に連なった湾曲壁55iに形成されている点で、図
5の凹部5eと異なる。55dは平板、55fは風選孔であ
る。図10の例は凹部65eの短手方向の長さがやや長くな
っている点と、短手側の相対向する側壁と底壁が略V字
状に連なったV字壁65jに形成されている点で、図5の
凹部5eと異なる。65dは平板、65fは風選孔である。
このような各種の変形例の凹部35e,45e,55e,65e
も平板5dの表面に図3と同様に配置され、該凹部が設
けられた平板が装置1に取付けられることにより凹部5
eと同様な作用を奏する。
【0017】図11は凹部のさらに別の変形例を示すもの
で、この変形例の平板に形成されている凹部75eは、
(A)から明らかのように風選孔75fが設けられていない
一方の側壁(傾斜壁75g)から他方の側壁(傾斜壁75
g)に向けて末広がり状に形成されている。凹部75eの
平面形状をこのように末広がり状に形成すると、凹部75
e内に廃棄物が入り込んだ場合でも、スムーズに流下す
ることができる。75dは平板、75fは風選孔である。
【0018】図12は吸引フードの変形例を示すもので、
この吸引フード25は先端を絞って細長い吸引口26aとし
たものである。
【0019】図13はこの発明の別の実施例を示す概略正
面図である。同図において、風選部用区画室17は仕切壁
33により供給口側の吸引フード25aと相対向する前部区
画室17aと、排出口側の吸引フード25bと相対向する後
部区画室17bと、の2室に形成され、両区画室17a,17
bにはそれぞれ空気供給口19a,19bが設けられてい
る。各空気供給口19a,19bには送風機21がそれぞれ配
管22a,22bを介して接続され、送風機21からの空気を
調節用バルブ23a,23bを経て前部及び後部区画室17
a,17bに供給できるようになっている。また、吸引フ
ード25a,25bにはそれぞれ導管29a,29bを介してサ
イクロンなどの捕集機30a,30bが接続され、さらに捕
集機30a,30bとも排風機31に接続されている。32a,
32bは調節用バルブである。
【0020】この実施例の作用を説明する。まず、調節
用バルブ23a,23bを異なる開度に調節する。例えば、
前部区画室17aへの空気供給量を少なく、後部区画室17
bへの空気供給量を多くする。調節用バルブ32a,32b
も前記空気供給量に合わせて調節する。これによって吹
き込み空気量に見合う量を吸引するように開度が設定さ
れ、風選部5c上で浮上する廃棄物のうち、軽量プラス
チック類は捕集機30aにより、紙類は捕集機30bにより
選別回収される。そして回収された軽量プラスチック類
は主として減容化されて又は一部焼却処分され、紙類は
可燃物として焼却処理される。
【0021】前記各実施例においては本体4に対する振
動方向を公知の振動手段によりほぼ水平面内で旋回運動
させることもできる。また、吸引フード25を架台27に固
定したが、図示しない適宜の手段を介して上下に調節可
能とすることができ、これによって、さらに選別精度を
上げるようにすることもできる。また、篩補助孔51b′
を折曲板51aの上部側の櫛歯部51b間に、排気物の搬送
方向と直角方向に複数個形成したが、廃棄物の搬送方向
に所定の間隔をおいて複数個、該搬送方向に傾斜して重
合配設された折曲板51a間に篩孔5bを形成してさえす
れば、必ずしもこのような篩補助孔51b′を形成しなく
ともよいことは言うまでもない。
【0022】
【発明の効果】請求項1の発明は、前記のような構成か
らなるので、廃棄物のうち、不燃物は篩部の篩孔を通し
て落下回収でき、篩上の比較的大きいものは風選部上
で、振動作用と風選孔から噴き出す空気と吸引力との相
乗効果によって軽量プラスチック、紙類など軽いものと
比較的重い木片類に確実に分離回収することができる。
この空気選別作用に際しては、風選孔から噴出される空
気を平板の表面方向にほぼ直角に噴出させることが可能
なので、軽いものであっても平板上を流下されることな
く、該空気から浮上作用を効果的に受けて選別し、選別
効率を上げることができるとともに、篩孔及び風選孔の
目詰りを大巾に低減させることができる。また、空気を
ほぼ直角に噴出させ、廃棄物への浮力を正確に上方に向
かわせことが可能となるので、廃棄物に対する高精度、
高効率の選別を維持することができる。さらに、空気の
噴出に無駄がないため、不用に多量の空気を供給する必
要がなくなり、したがって空気供給設備の小型化、小動
力化を実現することが可能となる。
【0023】請求項2の発明は、篩分けを一層高めて廃
棄物中の不燃物を確実に篩下とすることができる。請求
項3の発明は、廃棄物を軽量のプラスチック類と紙類の
種類別に選択回収することができる。請求項4の発明
は、制量堰によりさらに重いものと軽いものとを一層確
実に分離させることができ、回収効率がきわめて高くな
るという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の選別装置を示す概略正面
図である。
【図2】同概略側面図である。
【図3】篩部を示し、(A)はその平面図、(B)は(A)の
線B−Bに沿う断面図である。
【図4】風選部の平板の一部省略の平面図である。
【図5】風選部の平板に設けた凹部を示し、(A)はその
平面図、(B)は(A)の線B−Bに沿う断面図、(C)は
(A)の線C−Cに沿う断面図である。
【図6】篩部の他の実施例を示す部分断面図である。
【図7】風選部の平板に設けた凹部の変形例を示し、
(A)はその平面図、(B)は(A)の線B−Bに沿う断面
図、(C)は(A)の線C−Cに沿う断面図である。
【図8】風選部の平板に設けた凹部の変形例を示し、
(A)はその平面図、(B)は(A)の線B−Bに沿う断面
図、(C)は(A)の線C−Cに沿う断面図である。
【図9】風選部の平板に設けた凹部の変形例を示し、
(A)はその平面図、(B)は(A)の線B−Bに沿う断面
図、(C)は(A)の線C−Cに沿う断面図である。
【図10】風選部の平板に設けた凹部の変形例を示し、
(A)はその平面図、(B)は(A)の線B−Bに沿う断面
図、(C)は(A)の線C−Cに沿う断面図である。
【図11】凹部のさらに別の変形例を示し、(A)はその
平面図、(B)は(A)の線B−Bに沿う断面図、(C)は
(A)の線C−Cに沿う断面図である。
【図12】吸引フードの変形例を示す部分断面図であ
る。
【図13】この発明の別の実施例を示す概略正面図であ
る。
【符号の説明】
1 選別装置 2 供給口 3 排出口 4 箱型中空本体 5 多孔部材 5a 篩部 5b 篩孔 5c 風選部 5d 平板 5e 凹部 5f 風選孔 5g 傾斜壁 5h 制量堰 6 振動手段 16 篩部用区画室 17 風選部用区画室 18 篩下物排出口 19,19a,19b 空気供給口 25,25a,25b 吸引フード 26 吸引口 29,29a,29b 導管 30,30a,30b 捕集機 31 排風機 51a 折曲板(傾斜板) 51b 篩歯部 51b′ 篩補助孔 51c 側板 51d 立て壁 51e 平板

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端側上部に廃棄物供給口、他端側下部
    に同排出口を有する箱型中空本体を振動手段により振動
    可能に設け、この本体内の高さ方向中間位置に前記供給
    口から供給される廃棄物をふるい落としながら排出口側
    へ搬送する多孔部材をほぼ水平に設け、この多孔部材は
    供給口側略半部が多数の篩孔を有する篩部に形成され、
    かつ同排出口側の略半部が多数の風選孔を有する風選部
    に形成されており、前記篩部の篩孔は廃棄物の搬送方向
    に所定の間隔をおいて複数個、該搬送方向に傾斜して重
    合配設された傾斜板間に設けられており、前記風選部の
    風選孔は平板の表面に多数形成した凹部の廃棄物搬送方
    向とほぼ平行となる相対向する側壁に設けられており、
    前記多孔部材の篩部と風選部の境界下部に仕切壁を設
    け、この仕切壁で仕切った篩部の下方を篩部用区画室に
    形成するとともに、風選部の下方を風選部用区画室に形
    成し、この篩部用区画室に篩下物排出口を設け、また風
    選部用区画室に空気供給口を設け、風選部の上方に吸引
    フードを設けたことを特徴とする廃棄物の選別装置。
  2. 【請求項2】 前記篩部を階段状にした請求項1記載の
    廃棄物の選別装置。
  3. 【請求項3】 風選部用区画室を仕切壁で前部区画室と
    後部区画室とに区画するとともに、これら両区画室にそ
    れぞれ空気供給口を設け、前記両区画室と対応する風選
    部の上方にそれぞれ吸引フードを設けた請求項1又は2
    記載の廃棄物の選別装置。
  4. 【請求項4】 風選部の排出口側端に制量堰を設けた請
    求項1,2又は3記載の廃棄物の選別装置。
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