JP2794831B2 - 平版印刷版の製造方法 - Google Patents

平版印刷版の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、湿式現像処理を必要としない湿し水不要の
平版印刷版の製造方法に関するものであります。
<従来の技術> 従来からの平版印刷版は、親水性の支持体上に親イン
キ性の層を画像状に設ける方法が一般的であり、水とイ
ンキを交互に接触させて、親インキ性の画像部にインキ
を、親水性の非画像部に水を付着させて印刷するもので
あります。しかしながら、この一般的な平版印刷方法
は、水とインキのバランスが難かしく操作に熟練を必要
する等、印刷工程の自動化,省力化の障害になっており
ます。
この障害を解決するために、特公昭44−23042,特公昭
46−16044,特公昭47−2361,特公昭54−26923,特開昭50
−161305,特公昭57−3061,特公昭61−54218等、湿し水
を使わない平版印刷版が多数提案されております。
これらの湿し水を使わない平版印刷版については、支
持体上に感光性樹脂層とインキ反発層を順次設けて、画
像露光をしたのち、露光による溶解性または接着性の差
を利用して溶剤等で湿式現像処理を行い、非画像部の感
光性樹脂層または画像部のインキ反発層を除去するもの
であります。しかしながら、これらの湿し水を使わない
平版印刷版は、溶剤等で湿式現像処理を行うために、労
働衛生環境や廃液処理等の問題があり、また感光性樹脂
層の感度が低いために、投影露光ができず、フイルム製
版が必要なこと等、製版工程の自動化,合理化の障害に
なっております。
また、他の湿し水を使わない平版印刷版については、
特開昭47−32906,特公昭61−53717,特公昭61−54220,特
公昭61−54224,特公昭61−54255で提案された感光性樹
脂層を使わない方法があります。すなわち、支持体上ま
たは非溶解性の親インキ層を設けた支持体上に、画像状
に溶解性の保護層を設けて、さらに全体にインキ反発層
を設けたのち、溶剤等で湿式現像処理を行い、画像部の
溶解性保護層および保護層上のインキ反発層を除去する
ものであります。
<発明が解決しようとする課題> 本発明者等は、前述の印刷工程および製版工程の自動
化,省力化,合理化の必要性に鑑み、前述の感光性樹脂
層を使わない湿し水不要の平版印刷版に着目しておりま
す。すなわち、支持体上の画像形成方法に制約が少ない
ために、コンピューター等のデジタル信号や反射原稿か
らの投影画像の活用が可能等の特長を生かしながら、溶
剤等での湿式現像処理を必要としない、湿し水不要の平
版印刷版の製造方法を提供するものであります。
<課題を解決するための手段> 本発明は、支持体上に光吸収層または非接着層を画像
状に設けて、さらに全体にインキ反発層としてシリコー
ンゴム層を設けて硬化させたのち、画像状の光吸収層ま
たは非接着層の上のシリコーンゴム層を、熱的または機
械的に除去して画像部とすることにより、溶剤等での湿
式現像処理を必要としない、湿し水不要の平版印刷版の
製造方法であります。
本発明の支持体としては、表面が多孔性である紙類,
砂目立てをしたアルミニウム等の金属板,またはマット
加工をしたPET等の樹脂フィルム等、シリコーンゴム層
との接着性が良いものを使用することが必要でありま
す。
本発明の光吸収剤としては、特にカーボンブラックが
光吸収効率,光熱変換効率ともに良好であり、例えば、
電子写真法,感熱写真法,インキジェット法または通常
の平版印刷版の製版方法等で、前記カーボンブラックを
多量に含んだ、光吸収剤含有層を画像状に設けることが
出来ます。
本発明のシリコーンゴム層との接着力が支持体より小
さい非接着層としては、前述の電子写真法,感熱転写
法,インキジェット法または通常の平版印刷版の製版方
法等で、ほとんど制約なく非接着層を画像状に設けるこ
とが出来ます。すなわち、染料または顔料を樹脂類に分
散した印刷インキ等は、前述の支持体に比較して、シリ
コーンゴム層との接着力が非常に小さいためでありま
す。
本発明のシリコーンゴム層としては、硬化した状態で
耐摩擦性が良好で、インキ反発性の高いものを使用する
ことが必要であります。有用なシリコーンゴムとして
は、数万から数十万の分子量を持つ線状ジオルガノポリ
シロキサンをまばらに架橋させることによって得られま
す。
代表的なシリコーンゴムは、次のような繰り返し単位
を有しております。
ここで、nは2以上の整数であります、R,R′は炭素
数1〜20のオアルキル,アルケニル,アリールまたはシ
アノアルキル基であります。この場合に、全体のR,R′
の40%以下がビニル,フェニル,ハロゲン化ビニル,ハ
ロゲン化フェニル基であり、60%以上がメチル基である
ものが有用であります。
このようなシリコーンゴムは、有機過酸化物の添加に
よりまばらに架橋させることができますが、縮合型の架
橋をするシリコーンゴムを用いることによりさらに好ま
しいシリコーンゴム層が得られます。縮合型の場合は、
R,R′の一部がHに置換されたものを用いられますが、
通常は次のような末端基同志の縮合によって架橋いたし
ます。
ここで、R,R′は前述のR,R′と同じであり、R″はメ
チル,エチル等の1価のアルキル基であり、Acはアセチ
ル基であります。このような縮合型の架橋を行うシリコ
ーンゴムは、錫,亜鉛,カルシウム,マンガン等の金属
有機カルボン酸塩、例えば、酢酸ジブチル錫,ラウリル
酸ジブチル錫,錫(II)オクトエート,ナフテン酸鉛
等、または塩化白金酸のような触媒が添加されます。ま
た、シリコーンゴム層の強度を向上させて印加作業中の
摩擦力に耐えるために、フイラーを添加することも可能
であります。
本発明の、露出した支持体上および画像状の光吸収剤
含有層上または画像上の非接着層上に、未硬化のシリコ
ーンゴム層を設ける方法としては、架橋前のシリコーン
ゴムを適当な溶剤に溶解して、触媒等を添加した塗液
を、支持体等の上に直接塗布し乾燥して設ける方法と、
あらかじめ可撓性の樹脂フィルム上に設けた未硬化のシ
リコーンゴム層を、支持体等の上に圧着転写して設ける
方法があります。
本発明のシリコーンゴム層を硬化させる方法として
は、単に加熱する方法と、紫外線等を照射する方法があ
ります。紫外線等を照射する方法については、ビニル基
等の重合性基を持つシリコーンゴム層に、あらかじめ光
重合開始剤を添加して、紫外線等を照射することによっ
て、より強固なシリコーンゴム層を得るためでありま
す。
本発明の、光照射により光吸収剤含有量を加熱して、
光吸収剤含有層上のシリコーンゴム層を熱的に除去する
方法としては、強力な赤外線ランプ,ハロゲンランプ,
キセノンランプ,各種水銀灯等を使用することが出来ま
す。すなわち、照射された光はシリコーンゴム層を通過
して、画像状の光吸収剤含有層を選択的に加熱し、加熱
された画像部上のシリコーンゴム層が熱剥離を起して親
インキ性に変化するものであります。また、非画像部で
は、照射された光は支持体上で反射して、シリコーンゴ
ム層は熱剥離を起さずインキ反発性が保たれるものであ
ります。
また、本発明の光照射方法としては、画像部では、光
吸収剤含有層の光熱変換効率を高めて、印刷物の品質向
上のために、非画像部では、シリコーンゴム層の熱剥離
を防いで、耐刷力の向上のために、高い光強度で短時間
の照射が望ましく、高出力のキセノンフラッシュランプ
が最適であります。
本発明の、非接着層上のシリコーンゴム層を機械的に
除去する方法としては、硬化されたシリコーンゴム層
と、支持体上または非接着層上との接着力の差が大きい
ために、熱着シート等によるピール法,ブラシ等による
ブラッシング法,消ゴム等による摩擦法等で、容易に除
去出来るものであります。
<実施例1> まず、90g/m2の上質紙上に、レーザービームプリンタ
ー(B406型,キャノン(株))でトナー画像を形成し
て、露出した上質紙上およびトナー画像上に、下記組成
のシリコーンゴム塗液をロールコート法で塗布し乾燥し
て、厚さ3μmのシリコーンゴム層を形成しました。
X62−2112(信越シリコーン(株)) 400g CAT−PS−8(信越シリコーン(株)) 8g トルエン 500g N−ヘキサン 1500g 次に、100℃で5分間加熱して、このシリコーンゴム
層を硬化させたのち、製版用露光装置(XENOFAX FX−15
0型,理想科学(株))でキセノンフラッシュランプを
発光させたところ、トナー画像部の発熱によりシリコー
ンゴム層の熱剥離が認められ、湿し水不要の平版印刷版
が完成しました。
この平版印刷版を用いて、軽オフセット印刷機(AD80
型,リョービマジックス(株))で、湿し水を使わない
で印刷したところ、1000枚目の印刷物においても、初期
と同様の良好な印刷画像が得られました。
<実施例2> まず、90g/m2の上質紙上に、実施例と同一のレーザー
ビームプリンターでトナー画像を形成しました。次に、
厚さ10μmのPE樹脂フィルム上に、UV硬化型シリコーン
ゴム(東芝シリコーン(株))をロールコート法で塗布
し乾燥して、厚さ5μmのシリコーンゴム層を形成し
て、そのシリコーンゴム層を、露出した上質紙上および
トナー画像上に圧着転写しました。
次に、超高圧水銀灯で60秒間紫外線を照射して、シリ
コーンゴム層を硬化させたのち、実施例と同一の装置,
方法で、湿し水不要の平版印刷版を製造しました。
この平版印刷版を用いて、軽オフセット印刷機(AD80
型,リョービイマジックス(株))で湿し水を使わない
で印刷したところ、1000枚目の印刷物においても、初期
と同等の良好な印刷画像が得られました。
<実施例3> まず、厚さ0.1mmの砂目立てをしたアルミ板上に、通
常の感熱転写プリンター(WD−200TP型,シャープ
(株))で転写リボン画像を形成して、露出したアルミ
板上および転写リボン画像上に、熱硬化型シリコーンゴ
ム(KE471,信越シリコーン(株))を、ロールコート法
で塗布し乾燥して、厚さ2μmのシリコーンゴム層を形
成しました。
次に、100℃で3時間加熱して、このシリコーンゴム
層を硬化させたのち、表面をナイロンブラシで軽くこす
ると、転写リボン画像上のシリコーンゴム層が剥離し
て、湿し水不要の平版印刷版が完成しました。
この平版印刷版を用いて、軽オフセット印刷機(AD80
型,リョービイマジックス(株))で、湿し水を使わな
いで印刷したところ、1000枚目の印刷物においても、初
期と同等の良好な印刷画像が得られました。
<効果> 近年、官公庁や民間企業において、通達,広報,調
査,研究報告書等の印刷物を、印刷業者に委託せずに、
軽印刷機を接地してオフィス内で作成する場合が増加し
ており、また最近のオフィスオートメーション化にとも
ない、コンピュータやワープロ等から、直接印刷画像を
出力する場合も増加しております。
本発明は、このような社会情勢に鑑み、オフィス用の
軽オフセット印刷機の、印刷工程および製版工程の自動
化,省力化,合理化を目的に、鋭意研究を重ねた結果、
湿式現像処理の工程を必要とせず、簡易(フィルムレ
ス)に製版出来る、湿し水不要の平版印刷版の製造に成
功したものであります。
本発明においては、実施例に示すとおり、1000枚目の
印刷物においても、初期と同等の良好な印刷画像が得ら
れており、前述の湿し水を使わない、また廃液も全く出
ない、簡易で耐刷力の優れた平版印刷版の製造方法を提
供するものであります。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯野 良一 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版 印刷株式会社内 審査官 國田 正久 (56)参考文献 特開 昭56−121038(JP,A) 特開 平3−79393(JP,A) 特開 平1−192555(JP,A) 特開 昭49−28401(JP,A) 特開 昭58−22171(JP,A) 特開 昭51−94302(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41C 1/00 - 1/18 B41N 1/00 - 1/24

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に、光吸収剤含有層を画像状に
    設ける工程と、露出した支持体上および画像状の光吸
    収剤含有層上に未硬化のシリコーンゴム層を設ける工程
    と、シリコーンゴム層を硬化させる工程と、光照射
    により光吸収剤含有層を加熱して、光吸収剤含有層上の
    シリコーンゴム層を熱的に除去する工程、により製版す
    ることを特徴とする平版印刷版の製造方法。
  2. 【請求項2】支持体上に、シリコーンゴム層との接着
    力が支持体より小さい非接着層を画像状に設ける工程
    と、露出した支持体上および画像状の非接着層上に未
    硬化のシリコーンゴム層を設ける工程と、シリコーン
    ゴム層を硬化させる工程と、非接着層上のシリコーン
    ゴム層を機械的に除去する工程、により製版することを
    特徴とする平版印刷版の製造方法。
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