JP2793112B2 - チャック装置 - Google Patents

チャック装置

Info

Publication number
JP2793112B2
JP2793112B2 JP29070093A JP29070093A JP2793112B2 JP 2793112 B2 JP2793112 B2 JP 2793112B2 JP 29070093 A JP29070093 A JP 29070093A JP 29070093 A JP29070093 A JP 29070093A JP 2793112 B2 JP2793112 B2 JP 2793112B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chuck
guide
cylindrical
chuck body
cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP29070093A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07136815A (ja
Inventor
裕▲功▼ 増田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SANKI BOEKI KK
Original Assignee
SANKI BOEKI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SANKI BOEKI KK filed Critical SANKI BOEKI KK
Priority to JP29070093A priority Critical patent/JP2793112B2/ja
Publication of JPH07136815A publication Critical patent/JPH07136815A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2793112B2 publication Critical patent/JP2793112B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Gripping On Spindles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば旋盤等において
被加工材料を把持するチャック装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図3に示されるように、従来のチャック
装置は、チャック本体1の前部に割溝2により縮径可能
の材料把持部3が設けられ、チャック本体1の円筒内に
後端開口より、真鍮やアルミニューム等の加工しやすい
金属材料で成形されたチャックガイド4が打込、接着等
により一体的に組込まれ、このチャックガイド4に円錐
形の材料導入凹部5および材料挿入孔6が材料把持部3
と同心上に加工されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記金属材料のチャッ
クガイド4は、その材料導入凹部5に対する被加工材料
の衝突、摺動が繰返されるにしたがって徐々に摩滅し、
図3に2点鎖線で示される原形状から実線で示されるよ
うな最終状態まで前記凹部5が抉り取られると、被加工
材料を材料挿入孔6へ案内できなくなる。
【0004】一方、このチャックガイド4に硬い金属材
料を用いると、チャック本体1に一体組込されたチャッ
クガイド4に対し後から前記凹部5および材料挿入孔6
を同心加工することは困難であり、コストがかかる等の
問題がある。
【0005】さらに、チャックガイド4に前記凹部5お
よび材料挿入孔6を加工してから、このチャックガイド
4をチャック本体1に組込むようにすれば、安価に大量
生産された硬いチャックガイドを使用することも可能で
あるが、チャックガイド4を簡単に着脱できないととも
に、材料把持部3とチャックガイド4とを正確に心合せ
することが困難である。
【0006】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、安価に大量生産可能のチャックガイドをチャック
本体に簡単に着脱できるとともに正確に心合せできるよ
うにしたチャック装置を提供することを目的とするもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、円筒前部に割溝により分割形成されて縮径可能の材
料把持部を有するチャック本体の円筒内に、円錐形の材
料導入凹部および材料挿入孔を加工してなるチャックガ
イドを嵌合してなるチャック装置において、前記チャッ
クガイドは、材料挿入孔の設けられた円筒部の後端にチ
ャック本体の円筒外径と同一外径のフランジ部を形成
し、チャック本体の円筒内に後端開口よりチャックガイ
ドの円筒部を嵌入するとともに、チャック本体の円筒後
端面にチャックガイドのフランジ部内端面を当接係合
し、チャック本体の外側に軸方向移動自在に設けられ前
部開口の内周テーパ面によりチャック本体の材料把持部
を縮径可能としたチャックスリーブの円筒内に、チャッ
ク開閉用スプリングを嵌入して係止するとともに、チャ
ックガイドを組込んでなるチャック本体の円筒部を嵌入
してチャックガイドのフランジ部をチャック開閉用スプ
リングに当接し、チャックスリーブの円筒内周面とチャ
ック本体の円筒外周面およびチャックガイドのフランジ
部外周面とを精密に嵌合するとともに、軸心に対し高い
直角精度で形成されたチャック本体の円筒後端面とチャ
ックガイドのフランジ部内端面とをチャック開閉用スプ
リングにより密着させることにより、チャック本体とチ
ャックガイドとを心合せする構成のチャック装置であ
る。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
チャックガイドの材料挿入孔にパッキングを設けたチャ
ック装置である。
【0009】
【作用】請求項1に記載の発明は、チャックスリーブの
円筒内にチャック開閉用スプリングと、チャックガイド
を嵌入してなるチャック本体の円筒部とを組込む。この
とき、チャックスリーブの円筒内周面とチャック本体の
円筒外周面およびチャックガイドのフランジ部外周面と
を精密に嵌合するとともに、軸心に対する直角度を高精
度に加工されたチャック本体の円筒後端面とチャックガ
イドのフランジ部内端面とをチャック開閉用スプリング
により密着させることで、チャック本体とチャックガイ
ドとの心合せを正確に行う。チャックガイドに摩滅等が
生じた場合は、チャックスリーブからチャック本体およ
びチャックガイドを取出して交換する。被加工材料は、
チャックスリーブの後端開口からチャック開閉用スプリ
ング内を経てチャックガイドの材料導入凹部より材料挿
入孔に導かれ、この材料挿入孔と同心上にあるチャック
本体の材料把持部内に挿入される。チャック本体の材料
把持部はチャックスリーブからテーパ面を介し縮径方向
の力を受けて被加工材料を把持する。
【0010】請求項2に記載の発明は、被加工材料を材
料挿入孔へ挿入するときにパッキングにより被加工材料
に付着しているごみを掃除して、先方の材料把持部へご
みが侵入しないようにするとともに、加工時はパッキン
グの弾力性を利用して被加工材料の振動を吸収し、材料
の共振を防止する。
【0011】
【実施例】以下、本発明を図1および図2に示される実
施例を参照して説明する。
【0012】11は円筒状に形成されたチャック本体であ
り、このチャック本体11の円筒前部11a は全周を3等分
割する三つの割溝11b により縮径可能に設けられ、この
円筒前部11a の外周側には前端円筒部11c の後側に段部
11d を介してテーパ面11e が形成され、前端円筒部11c
の内周側には耐摩耗性を有する焼入鋼または超硬合金
(セラミックスを含む)製の材料把持部11f が一体に設
けられている。このチャック本体11の円筒後部11g の外
径寸法は高度に精度出しされている。
【0013】このチャック本体11の円筒後端の開口より
円筒内にチャックガイド12を嵌入する。このチャックガ
イド12は、チャック本体11の円筒内に遊嵌される円筒部
12aの後端に、チャック本体11の円筒後部11g の外径と
同一外径に精度出しされたフランジ部12b が一体に形成
され、このフランジ部12b の内端面がチャック本体11の
円筒後端面に当接係合されている。このフランジ部12b
から円筒部12a にわたって円錐形の材料導入凹部12c
が、さらに材料挿入孔12d ,12e が連続的に形成されて
いる。
【0014】このチャックガイド12は、例えば炭素工具
鋼(SK材)を焼入れ処理することによりHC55〜
60程度の硬度を確保するとよい。
【0015】このチャックガイド12の前端には、ねじ穴
が設けられ、このねじ穴内に材料挿入孔12e よりやや小
径の内孔を有するゴムパッキング12f が嵌着され、ねじ
穴に螺合されたねじ12g により固定されている。
【0016】チャック本体11の外側にはチャックスリー
ブ13が軸方向移動自在に嵌合され、このチャックスリー
ブ13の前部開口には内周テーパ面13a が設けられてい
る。この内周テーパ面13a はチャック本体11の外周テー
パ面11e に嵌合し、チャックスリーブ13の軸方向押圧力
をこのテーパ面13a ,11e で径方向力に変換してチャッ
ク本体11の材料把持部11f を縮径させる。
【0017】このチャックスリーブ13の円筒後端にはス
プリング係止部13b が設けられ、その前側にスプリング
嵌着部13c が設けられ、さらにその前側にスプリング嵌
着部13c よりやや大径円筒のチャック本体嵌着部13d が
設けられている。このチャック本体嵌着部13d の内径寸
法は高度に精度出しされている。チャックスリーブ13の
前端部の外径は段部13e を介して後部より大径に形成さ
れている。
【0018】そして、このチャックスリーブ13の円筒内
に、チャック開閉用スプリング14を嵌入してスプリング
係止部13b で係止するとともに、チャックガイド12を組
込んでなるチャック本体11の円筒部を嵌入して、チャッ
クガイド12のフランジ部12bをチャック開閉用スプリン
グ14に当接する。
【0019】さらに、チャックスリーブ13の円筒外側に
後方より後筒体15を嵌合するとともに、チャック本体11
の前端円筒部11c に前方より前筒体16を嵌合して、両者
のねじ部15a ,16a を螺合しながら、後筒体15の前端面
15b と前筒体16の前面部16bとによりチャックスリーブ1
3の段部13e とチャック本体11の段部11d とを、チャッ
ク開閉用スプリング14を圧縮しながら挟圧する。前記ね
じ部15a ,16a は、後筒体15を旋盤により回転させたと
き緩まないように逆ねじとする。前筒体16の前面部には
複数の注油孔16c が設けられている。
【0020】このように、径寸法を高精度に加工された
チャックスリーブ13のチャック本体嵌着部13d の内周面
とチャック本体11の円筒後部11g の外周面およびチャッ
クガイド12のフランジ部12b の外周面とを精密に嵌合す
るとともに、軸心に対する直角度を高精度に加工された
チャック本体11の円筒後端面とチャックガイド12のフラ
ンジ部12b の内端面とをチャック開閉用スプリング14に
より密着させることにより、チャック本体11とチャック
ガイド12との心合せを正確に行う。
【0021】最後に、後筒体15の後端開口より押筒体17
を嵌入し、この押筒体17の先端をチャックスリーブ13の
後端に係合する。
【0022】次に、このチャック装置の作用を説明する
と、丸棒状の被加工材料を、押筒体17の中空部、チャッ
クスリーブ13の後端開口、チャック開閉用スプリング14
内およびチャックガイド12の材料導入凹部12c を経て材
料挿入孔12d ,12e に導き、さらにゴムパッキング12f
を経て材料挿入孔12d ,12e の延長上にあるチャック本
体11の材料把持部11f 内に挿入する。
【0023】このように、被加工材料をチャックガイド
12の材料挿入孔12e からチャック本体11の材料把持部11
f へ挿入するときに、ゴムパッキング12f が被加工材料
に付着しているごみを掃除して、先方の材料把持部11f
へごみが侵入しないようにする。
【0024】そして、図示されない油圧シリンダ等によ
り押筒体17を介してチャックスリーブ13をチャック開閉
用スプリング14に抗して前方へ押圧すると、チャックス
リーブ13の内周テーパ面13a からチャック本体11の外周
テーパ面11e を介して材料把持部11f に縮径方向の力が
作用し、3分割された材料把持部11f により被加工材料
を把持する。
【0025】加工時は、後筒体15に付与された回転がチ
ャックスリーブ13を経てチャック本体11に伝えられ、チ
ャック本体11の把持部11f により把持された被加工材料
が回転される。この被加工材料に対し切削バイト等によ
り旋削加工を行う。
【0026】このような加工時に、被加工材料と嵌合す
るゴムパッキング12f の弾力性を利用して被加工材料の
振動を吸収し、被加工材料の共振を防止する。
【0027】最後に、チャックガイド12に摩滅等が生じ
た場合は、後筒体15から前筒体16を外し、さらにチャッ
クスリーブ13を取出し、このチャックスリーブ13からチ
ャック本体11およびチャックガイド12を取出して交換す
る。
【0028】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、チャッ
クスリーブの円筒内周面とチャック本体の円筒外周面お
よびチャックガイドのフランジ部外周面とを精密に嵌合
するとともに、軸心に対し高い直角精度で形成されたチ
ャック本体の円筒後端面とチャックガイドのフランジ部
内端面とをチャック開閉用スプリングにより密着させる
ことにより、チャック本体とチャックガイドとを心合せ
するから、チャック本体と分離した状態でチャックガイ
ドの材料挿入孔等をNC工作機械等により予め加工して
チャックガイドを安価に大量生産でき、かつチャックガ
イドのフランジ部の外径および内端面直角度を精度出し
することにより、後からの組込みでもチャックガイドを
チャック本体内に正確に心合せでき、高度なチャックガ
イド通り精度を確保できる。また、このようなチャック
本体と分離して製作可能のチャックガイドは、材料挿入
孔内等を高精度にラッピング加工できるから被加工材料
に傷を付けにくいとともに、チャックガイドのみを焼入
れ処理して耐久性を向上させることも可能であり、さら
にチャックガイドをチャック本体に簡単に着脱でき、チ
ャックガイドの交換も容易に行える。
【0029】請求項2に記載の発明によれば、被加工材
料を材料挿入孔へ挿入するときにパッキングにより被加
工材料に付着しているごみを掃除でき、先方の材料把持
部へのごみの侵入を防止できるとともに、加工時はパッ
キングの弾力性を利用して被加工材料の振動を吸収し、
被加工材料の共振を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のチャック装置の一実施例を示す断面図
である。
【図2】同上チャック装置の要部の分解斜視図である。
【図3】従来チャック装置の断面図である。
【符号の説明】
11 チャック本体 11b 割溝 11f 材料把持部 12 チャックガイド 12a 円筒部 12b フランジ部 12c 材料導入凹部 12e 材料挿入孔 12f パッキング 13 チャックスリーブ 13a テーパ面 14 チャック開閉用スプリング

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒前部に割溝により分割形成されて縮
    径可能の材料把持部を有するチャック本体の円筒内に、
    円錐形の材料導入凹部および材料挿入孔を加工してなる
    チャックガイドを嵌合してなるチャック装置において、 前記チャックガイドは、材料挿入孔の設けられた円筒部
    の後端にチャック本体の円筒外径と同一外径のフランジ
    部を形成し、 チャック本体の円筒内に後端開口よりチャックガイドの
    円筒部を嵌入するとともに、チャック本体の円筒後端面
    にチャックガイドのフランジ部内端面を当接係合し、 チャック本体の外側に軸方向移動自在に設けられ前部開
    口の内周テーパ面によりチャック本体の材料把持部を縮
    径可能としたチャックスリーブの円筒内に、チャック開
    閉用スプリングを嵌入して係止するとともに、チャック
    ガイドを組込んでなるチャック本体の円筒部を嵌入して
    チャックガイドのフランジ部をチャック開閉用スプリン
    グに当接し、 チャックスリーブの円筒内周面とチャック本体の円筒外
    周面およびチャックガイドのフランジ部外周面とを精密
    に嵌合するとともに、軸心に対し高い直角精度で形成さ
    れたチャック本体の円筒後端面とチャックガイドのフラ
    ンジ部内端面とをチャック開閉用スプリングにより密着
    させることにより、チャック本体とチャックガイドとを
    心合せすることを特徴とするチャック装置。
  2. 【請求項2】 チャックガイドの材料挿入孔にパッキン
    グを設けたことを特徴とする請求項1記載のチャック装
    置。
JP29070093A 1993-11-19 1993-11-19 チャック装置 Expired - Fee Related JP2793112B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29070093A JP2793112B2 (ja) 1993-11-19 1993-11-19 チャック装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29070093A JP2793112B2 (ja) 1993-11-19 1993-11-19 チャック装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07136815A JPH07136815A (ja) 1995-05-30
JP2793112B2 true JP2793112B2 (ja) 1998-09-03

Family

ID=17759387

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29070093A Expired - Fee Related JP2793112B2 (ja) 1993-11-19 1993-11-19 チャック装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2793112B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07136815A (ja) 1995-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3521895A (en) Tool holder
EP0325284B1 (en) Self-actuating keyless chuck
US5286042A (en) Tool holder with centering adjustment
EP2196274B1 (en) Tool holder
US4834596A (en) Quick change spindle adaptor for tool holder
EP1449607B1 (en) Tool holder
US20020020973A1 (en) Workpiece connector for a power tool
JP2001047337A (ja) 内面加工治具
JPH06134608A (ja) 工具取付装置
JPH10118813A (ja) キーレスドリルチャック
US4585380A (en) Tool attaching device in a machine tool
JP2793112B2 (ja) チャック装置
JP3169339B2 (ja) 工具着脱装置
US3762732A (en) Clamping device or chuck
JP4849964B2 (ja) 工具ホルダ
US6830502B2 (en) Reaming tool with a guide shank
JPH07299614A (ja) 工 具
EP0501636B1 (en) Cutting tool holding assembly
JP2502876B2 (ja) 工具ホルダ
US6053507A (en) Chuck assembly for a tool bit
JPH0811010A (ja) 工作物取付治具
JP3180173B2 (ja) 保持具
JPH0446685B2 (ja)
JPH0347768Y2 (ja)
JP3007591B2 (ja) チャックにおけるトップジョウの着脱方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees