JP2001047337A - 内面加工治具 - Google Patents
内面加工治具Info
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- JP2001047337A JP2001047337A JP11222267A JP22226799A JP2001047337A JP 2001047337 A JP2001047337 A JP 2001047337A JP 11222267 A JP11222267 A JP 11222267A JP 22226799 A JP22226799 A JP 22226799A JP 2001047337 A JP2001047337 A JP 2001047337A
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- jig
- lathe
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 旋盤等で薄物リング形状のワークの内面加工
を行う際、チャック歪みが生じることがなく、精度の良
い加工が行えるようにする。 【解決手段】 旋盤等のチャック部の生爪４で把持され
る治具本体２の先端面に、ワークＷの外面を密接状態で
嵌合せしめることの出来る嵌合凹部２ｄを形成し、その
外側からキャップ部材３を被せるように螺合させ、ワー
クＷを軸方向に押圧して保持する。そしてこのキャップ
部材３に設けた貫通孔３ｋを通してワークＷの内面を加
工する。
を行う際、チャック歪みが生じることがなく、精度の良
い加工が行えるようにする。 【解決手段】 旋盤等のチャック部の生爪４で把持され
る治具本体２の先端面に、ワークＷの外面を密接状態で
嵌合せしめることの出来る嵌合凹部２ｄを形成し、その
外側からキャップ部材３を被せるように螺合させ、ワー
クＷを軸方向に押圧して保持する。そしてこのキャップ
部材３に設けた貫通孔３ｋを通してワークＷの内面を加
工する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば旋盤加工等
において、薄物リング状のワークの内面加工に適した内
面加工治具に関する。
において、薄物リング状のワークの内面加工に適した内
面加工治具に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、リング状のワークの内面を旋盤加
工する際にワークを保持しておく保持治具として、例え
ば特開平７−１２０９号のような治具が知られている。
この治具は、図３に示すように、チャック５１の端面に
取付けられる円盤状プレート５２を３分割し、この円盤
状プレート５２の前面に、ワークＷを挟んで同じく３分
割された扇形状爪体５３を取付けるようにして、チャッ
キング動作により扇形状爪体５３が半径方向に拡縮する
ようにし、扇形状爪体５３によってワークＷを半径方向
に締め付けて固定出来るようにされている。
工する際にワークを保持しておく保持治具として、例え
ば特開平７−１２０９号のような治具が知られている。
この治具は、図３に示すように、チャック５１の端面に
取付けられる円盤状プレート５２を３分割し、この円盤
状プレート５２の前面に、ワークＷを挟んで同じく３分
割された扇形状爪体５３を取付けるようにして、チャッ
キング動作により扇形状爪体５３が半径方向に拡縮する
ようにし、扇形状爪体５３によってワークＷを半径方向
に締め付けて固定出来るようにされている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところが、例えばワー
クが薄物リング形状であるような場合、ワークを半径方
向に締付けて固定する方法では、ワークに精密な内径精
度や真円度等が要求される場合に、チャック歪みが発生
して所望の精度で加工出来ないという問題がある。
クが薄物リング形状であるような場合、ワークを半径方
向に締付けて固定する方法では、ワークに精密な内径精
度や真円度等が要求される場合に、チャック歪みが発生
して所望の精度で加工出来ないという問題がある。
【０００４】そこで本発明は、薄物リング形状のワーク
でもチャック歪みが生じることがなく、精度の良い内面
加工が行える加工治具の提供を目的とする。
でもチャック歪みが生じることがなく、精度の良い内面
加工が行える加工治具の提供を目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、基端側が旋盤等のチャック部で把持される治
具本体の先端部にワーク保持部が設けられ、このこのワ
ーク保持部で保持するワークの内面を加工具で加工する
ようにした内面加工治具において、ワーク保持部を、治
具本体の先端部に形成され且つワークの外面に密接状態
に嵌合する嵌合凹部と、嵌合するワークの端面を軸方向
に押圧する端面押え手段から構成するようにした。
本発明は、基端側が旋盤等のチャック部で把持される治
具本体の先端部にワーク保持部が設けられ、このこのワ
ーク保持部で保持するワークの内面を加工具で加工する
ようにした内面加工治具において、ワーク保持部を、治
具本体の先端部に形成され且つワークの外面に密接状態
に嵌合する嵌合凹部と、嵌合するワークの端面を軸方向
に押圧する端面押え手段から構成するようにした。
【０００６】そして治具本体の嵌合凹部にワークを密接
状態で嵌合させ、端面押え手段により、ワークを軸方向
に押圧保持して加工すれば、半径方向に締め付けてチャ
ック歪みが発生するような不具合を防止できる。このた
め、嵌合凹部としては、ワークの外面に密接して嵌合す
るようワークの外径に合わせて成形しておく。
状態で嵌合させ、端面押え手段により、ワークを軸方向
に押圧保持して加工すれば、半径方向に締め付けてチャ
ック歪みが発生するような不具合を防止できる。このた
め、嵌合凹部としては、ワークの外面に密接して嵌合す
るようワークの外径に合わせて成形しておく。
【０００７】また、端面押え手段としては、ワークの半
径方向に力が加わらず、軸方向にだけ押圧力が作用する
ような手段であれば、その具体的構成は任意であり、例
えば嵌合凹部の周縁にスプリング力等を利用したチャッ
ク爪等を設けても良く、或いはキャップ部材等を螺合さ
せて固定するようにしても良い。
径方向に力が加わらず、軸方向にだけ押圧力が作用する
ような手段であれば、その具体的構成は任意であり、例
えば嵌合凹部の周縁にスプリング力等を利用したチャッ
ク爪等を設けても良く、或いはキャップ部材等を螺合さ
せて固定するようにしても良い。
【０００８】また請求項２では、端面押え手段を、治具
本体の先端側の外周ネジ部に螺着可能で且つ中央部にワ
ークの内径より大きめの貫通孔が形成されるキャップ部
材とした。
本体の先端側の外周ネジ部に螺着可能で且つ中央部にワ
ークの内径より大きめの貫通孔が形成されるキャップ部
材とした。
【０００９】このようなキャップ部材を治具本体の外周
ネジ部に螺合させてワークを軸方向に押圧保持するよう
にすれば、ワークに対する押圧力が均一となり、より精
度良く加工出来る。
ネジ部に螺合させてワークを軸方向に押圧保持するよう
にすれば、ワークに対する押圧力が均一となり、より精
度良く加工出来る。
【００１０】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について添付
した図面に基づき説明する。ここで図１は本発明に係る
加工治具のワーク保持機構の断面図、図２は同分解斜視
図である。
した図面に基づき説明する。ここで図１は本発明に係る
加工治具のワーク保持機構の断面図、図２は同分解斜視
図である。
【００１１】本発明に係る内面加工治具は、例えば車両
用部品の一部であるバルブボディリングの内面仕上加工
用治具として構成され、このバルブボディリングは、厚
みが薄いリング状ワークであるため、従来の旋盤仕上げ
で加工すると、チャック歪みが発生して所望の真円度で
加工することが出来ないという不具合を改良したもので
ある。
用部品の一部であるバルブボディリングの内面仕上加工
用治具として構成され、このバルブボディリングは、厚
みが薄いリング状ワークであるため、従来の旋盤仕上げ
で加工すると、チャック歪みが発生して所望の真円度で
加工することが出来ないという不具合を改良したもので
ある。
【００１２】すなわち、本内面加工治具は、図１及び図
２に示す旋盤等のワーク保持機構１でワークＷを保持
し、不図示の加工具でワークＷの内面を加工する際、ワ
ークＷにチャック歪みを生じさせないで加工出来るよう
にされており、このワーク保持機構１は、治具本体２
と、キャップ部材３を備えるとともに、治具本体２の先
端面には嵌合凹部２ｄが形成され、この嵌合凹部２ｄと
前記キャップ部材３によってワーク保持部が構成されて
いる。
２に示す旋盤等のワーク保持機構１でワークＷを保持
し、不図示の加工具でワークＷの内面を加工する際、ワ
ークＷにチャック歪みを生じさせないで加工出来るよう
にされており、このワーク保持機構１は、治具本体２
と、キャップ部材３を備えるとともに、治具本体２の先
端面には嵌合凹部２ｄが形成され、この嵌合凹部２ｄと
前記キャップ部材３によってワーク保持部が構成されて
いる。
【００１３】そして治具本体２の基端側は旋盤等のチャ
ック部の生爪４で把持される小径部２ｓとされ、先端側
外周部には外周ネジ部２ｎが形成されている。
ック部の生爪４で把持される小径部２ｓとされ、先端側
外周部には外周ネジ部２ｎが形成されている。
【００１４】前記嵌合凹部２ｄは、入口側がワークＷの
外径と概略一致する大径で、その奥がそれより小径の段
付凹部とされ、大径部にワークＷの外面を密接状態で嵌
合せしめることが出来るようにされるとともに、大径部
の奥行長さｔは、ワークＷの長さｓより短めにされてい
る。
外径と概略一致する大径で、その奥がそれより小径の段
付凹部とされ、大径部にワークＷの外面を密接状態で嵌
合せしめることが出来るようにされるとともに、大径部
の奥行長さｔは、ワークＷの長さｓより短めにされてい
る。
【００１５】前記キャップ部材３は、治具本体２の外周
ネジ部２ｎに螺合可能な内周ネジ部３ｎと、ワークＷの
内径より大きく且つ外径より小さい径の貫通孔３ｋを備
えており、治具本体２の外周ネジ部２ｎに螺合させる
と、ワークＷの端面を軸方向に押圧して保持出来るよう
にされている。
ネジ部２ｎに螺合可能な内周ネジ部３ｎと、ワークＷの
内径より大きく且つ外径より小さい径の貫通孔３ｋを備
えており、治具本体２の外周ネジ部２ｎに螺合させる
と、ワークＷの端面を軸方向に押圧して保持出来るよう
にされている。
【００１６】以上のようなワーク保持機構１において、
治具本体２の基端側小径部２ｓをチャック部の生爪４で
把持し、先端側の嵌合凹部２ｄにワークＷを嵌合させた
後、キャップ部材３を締付けてワークＷを固定する。す
るとワークＷの外面は嵌合凹部２ｄの内面に密着し、ま
たキャップ部材３により軸方向に押圧されて挟持され
る。
治具本体２の基端側小径部２ｓをチャック部の生爪４で
把持し、先端側の嵌合凹部２ｄにワークＷを嵌合させた
後、キャップ部材３を締付けてワークＷを固定する。す
るとワークＷの外面は嵌合凹部２ｄの内面に密着し、ま
たキャップ部材３により軸方向に押圧されて挟持され
る。
【００１７】次いで、キャップ部材３の貫通孔３ｋを通
して不図示の加工具を前進させ、ワークＷの内面を加工
するが、保持されるワークＷは、半径方向に対して押圧
力を受けないため、チャック歪みのない状態で加工され
高精度の加工が可能である。
して不図示の加工具を前進させ、ワークＷの内面を加工
するが、保持されるワークＷは、半径方向に対して押圧
力を受けないため、チャック歪みのない状態で加工され
高精度の加工が可能である。
【００１８】因みに、以上のような方法で内面加工した
ところ、従来の旋盤加工では真円度が２０〜３０μ以上
の精度では加工出来なかったものが、５μ程度の精度で
加工出来るようになり、例えば１０μ以上の真円度が要
求される加工精度を充分満足出来るようになった。
ところ、従来の旋盤加工では真円度が２０〜３０μ以上
の精度では加工出来なかったものが、５μ程度の精度で
加工出来るようになり、例えば１０μ以上の真円度が要
求される加工精度を充分満足出来るようになった。
【００１９】尚、本発明は以上のような実施形態に限定
されるものではない。本発明の特許請求の範囲に記載し
た事項と実質的に同一の構成を有し、同一の作用効果を
奏するものは本発明の技術的範囲に属する。例えばワー
クＷの端面を軸方向に押える端面押え手段はキャップ部
材３以外の手段でも良い。
されるものではない。本発明の特許請求の範囲に記載し
た事項と実質的に同一の構成を有し、同一の作用効果を
奏するものは本発明の技術的範囲に属する。例えばワー
クＷの端面を軸方向に押える端面押え手段はキャップ部
材３以外の手段でも良い。
【００２０】
【発明の効果】以上のように本発明に係る内面加工治具
は、ワークの内面を加工する際のワーク保持部として、
治具本体に形成した嵌合凹部と、嵌合するワークの端面
を軸方向に押圧する端面押え手段から構成し、嵌合凹部
にワークの外面を密接状態で嵌合させて加工するように
したため、半径方向に締め付けてチャック歪みが発生す
るような不具合を防止でき、真円度等の加工精度を高め
ることが出来る。また請求項２のように、端面押え手段
として、治具本体の先端側の外周ネジ部に螺着可能なキ
ャップ部材とすれば、ワークに対する押圧力が均一とな
り、より精度良く加工出来る。
は、ワークの内面を加工する際のワーク保持部として、
治具本体に形成した嵌合凹部と、嵌合するワークの端面
を軸方向に押圧する端面押え手段から構成し、嵌合凹部
にワークの外面を密接状態で嵌合させて加工するように
したため、半径方向に締め付けてチャック歪みが発生す
るような不具合を防止でき、真円度等の加工精度を高め
ることが出来る。また請求項２のように、端面押え手段
として、治具本体の先端側の外周ネジ部に螺着可能なキ
ャップ部材とすれば、ワークに対する押圧力が均一とな
り、より精度良く加工出来る。
【図１】本発明に係る加工治具のワーク保持機構の断面
図
図
【図２】同分解斜視図
【図３】従来のワーク保持機構の説明図
１…ワーク保持機構、２…治具本体、２ｄ…嵌合凹部、
２ｎ…外周ネジ部、３…キャップ部材、３ｋ…貫通孔。
２ｎ…外周ネジ部、３…キャップ部材、３ｋ…貫通孔。
Claims (2)
- 【請求項１】 基端側が旋盤等のチャック部で把持され
る治具本体の先端部にワーク保持部が設けられ、このこ
のワーク保持部で保持するワークの内面を加工具で加工
するようにした内面加工治具であって、前記ワーク保持
部は、治具本体の先端部に形成され且つワークの外面に
密接状態に嵌合する嵌合凹部と、嵌合するワークの端面
を軸方向に押圧する端面押え手段から構成されることを
特徴とする内面加工治具。 - 【請求項２】 請求項１に記載の内面加工治具におい
て、前記端面押え手段は、前記治具本体の先端側の外周
ネジ部に螺着可能で且つ中央部にワークの内径より大き
めの貫通孔が形成されるキャップ部材であることを特徴
とする内面加工治具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11222267A JP2001047337A (ja) | 1999-08-05 | 1999-08-05 | 内面加工治具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11222267A JP2001047337A (ja) | 1999-08-05 | 1999-08-05 | 内面加工治具 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001047337A true JP2001047337A (ja) | 2001-02-20 |
Family
ID=16779718
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11222267A Pending JP2001047337A (ja) | 1999-08-05 | 1999-08-05 | 内面加工治具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001047337A (ja) |
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-
1999
- 1999-08-05 JP JP11222267A patent/JP2001047337A/ja active Pending
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