JP2789195B2 - プラスチックシートの製造方法 - Google Patents

プラスチックシートの製造方法

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は例えばフレネルレンズのような表面に特定な
凹凸パターンを有するプラスチックシートのうち、UV又
はEB硬化型樹脂を使用し、かつ成形後に熱加工を行うプ
ラスチックシートの製造方法に関する。
〔従来の技術〕
従来のUV又はEB硬化型樹脂を用いたフレネルレンズに
おいては、基板とUV又はEB硬化型樹脂層との接着力を上
げるためにプライマー層を設け、さらにこのプライマー
中に増感剤等を混入させる方法により製造されたものが
知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記の従来のフレネルレンズにあっては、プライマー
自体の接着力は向上することはできたが、UV又はEB硬化
型樹脂を硬化させた際に発生する歪みによる接着力の低
下は改善されず、特にプロジェクションテレビに用いる
ような大型サイズの場合では、UV又はEB硬化型樹脂層が
剥離してしまうという問題点があった。
そこで本発明は、大型サイズ化した場合でもUV又はEB
硬化型樹脂層の剥離が起こらず、充分な強度を有するフ
レネルレンズとして使用できるプラスチックシートの製
造方法を提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために、本発明のプラスチック
シートの製造方法の第1は、基板の上にプライマー層を
介してフレネルレンズ形状の表面層を具備したプラスチ
ックシートの製造方法であって、基板の上に、プライマ
ー層を塗布した後、UV又はEB硬化型樹脂表面層を設け、
UV又はEBを照射して硬化させてから金型から剥離してプ
ラスチックシートを成型した後に、熱加工することを特
徴とするプラスチックシートの製造方法、にある。
上記の目的を達成するために、本発明のプラスチック
シートの製造方法の第2は、本発明の第1のプラスチッ
クシートの製造方法において、基板がポリメチルメタク
リレートであり、プライマー層が塩化ビニル酢酸ビニル
共重合体であり、表面層がポリウレタン系アクリレート
であることを特徴とする。
上記の目的を達成するために、本発明のプラスチック
シートの製造方法の第3は、本発明の第1および第2の
プラスチックシートの製造方法において、熱加工温度
が、基板又は表面層に用いた樹脂のガラス転移点の低い
ほうの温度よりも高い温度であり、かつ基板又は表面層
に用いた樹脂のうちの分解温度の低いほうの温度よりも
低い温度範囲内であることを特徴とする。
また、上記の目的を達成するための、本発明のプラス
チックシートの製造方法の第3は、本発明の第1、第2
および第3のプラスチックシートの製造方法において、
熱加工を、少なくとも一方向が凸又は凹に湾曲している
台の上ですることを特徴とする。
本発明の製造方法で得られるプラスチックシートの各
層を構成する材料としては、下記の材料が接着性改善の
効果が大きいという理由および各々に示した理由により
好ましい。基板としては無色で可視光の透過率が高いと
いう理由よりポリメチルメタクリレートが良い。プライ
マー層としては、後記する表面層と基板との接着性が良
好なことから塩化ビニル酢酸ビニル共重合体が良い。フ
レネルレンズの形状を形成する表面層には、UV及びEB硬
化型樹脂のうちで硬化後の黄変が極めて少ないという理
由よりポリウレタン系アクリレートのオリゴマー又はモ
ノマーを採用した。
本発明のプラスチックシートの製造方法における熱加
工は、少なくとも基板または表面層に用いた樹脂のガラ
ス転移点の低いほうの温度よりも高い温度であり、かつ
基板又は表面層に用いた樹脂の分解温度の低いほうの温
度よりも低い温度で行うことにより効果的になされる。
熱加工の設備としては、温度を一定に保つことができれ
ば特別なものは必要ないが、一般的には恒温室を用いる
のが良い。また適当なガラス転移点のポリウレタン系ア
クリレートを選択することにより、実施しやすい条件を
選ぶことが可能である。
本発明の製造方法で得られるプラスチックシートをプ
ロジェクションテレビのスクリーンとして用いる場合
は、光の拡散効果を持たせたシート、例えばレンチキュ
ラーレンズを形状として有するシートと組み合わせて使
用するが、プラスチックシートの縦方向又は横方向のう
ち、少なくとも一方向に凸又は凹に湾曲しているプラス
チックシートを用いることにより、他のシートに対する
密着性が向上し好ましい。プラスチックシートを湾曲さ
せる方法としては、プラスチックシートの縦方向又は横
方向のうち、少なくとも一方向に凸又は凹に湾曲した台
の上で熱加工する方法があり、本発明の製造方法によれ
ば、熱加工手段によりUV又はEB硬化型樹脂から成る表面
層の接着強度の改善と、プラスチックシートを湾曲させ
ることを同時に、かつ効果的に行うことができる。
〔作用〕
収縮による歪みによって発生する表面層の膜厚方向に
垂直な面に作用する応力がプライマー層と表面層の剥離
の原因となるが、本発明のプラスチックシートの製造方
法によれば、熱加工手段により、表面層の硬化時に発生
した樹脂の収縮による内部の歪みが、徐々に減少するの
で表面層とプライマー層との間の接着強度は保持される
ようになる。
〔実施例〕
実施例について図面を参照して説明する。第1図
(A)は、本発明の第1の実施例を示すプラスチックシ
ートの断面図、第1図(B)は、プラスックシートの製
造方法を示す工程図である。
基板1はUVを透過するようにUV吸収剤を添加していな
いポリメチルメタクリレートの押し出し板であり、厚さ
3mm、縦810mm×横540mmのものを使用した。プライマー
層2は塩化ビニル酢酸ビニルの共重合体であり、予め基
板1に熱転写をして形成した。
フレネルレンズ形状を有する表面層3bの形成手段につ
いて説明する。UV又はEB硬化型樹脂としてウレタン系ア
クリレートのオリゴマー又はモノマーを金型4に塗布し
て未硬化状態の樹脂層(表面層3a)を形成しておく。次
に該樹脂層の上に予め基板1の上にプライマー層2を形
成して成るシートをのせて未硬化の表面層3aを形成す
る。その後、基板1およびプライマー層2を透過させる
ようにUVを照射して前記樹脂層(表面層3a)を硬化させ
ることにより、表面層3bが形成される(第1図
(B))。これを金型より剥離してプラスチックシート
とした後、アクリル基板のガラス転移点が110℃であ
り、ウレタンアクリレートのガラス転移点が60℃である
ことから、熱加工温度を70℃に設定して36時間放置し
た。
その結果、熱加工を行わなかった場合の接着強度が約
250g/cmであったのに対し、熱加工を加えた場合には約8
00g/cmと高い値を示した。
第2図および第3図に本発明の第2の実施例を示す。
第2図は、構成は第1の実施例と同一であって、シート
の縦方向に対して湾曲させたプラスチックシートを示し
たものである。第3図は、プラスチックシートの熱加工
方法を示したもので、プラスチックシートを金型より剥
離したのち、熱加工温度70℃において湾曲した熱加工台
5の上にのせて36時間放置した。湾曲した形状にした場
合でも接着強度は、約800g/cmを示した。
〔発明の効果〕
本発明の製造方法で得られるプラスチックシートで
は、プラスチックシートを構成する材料の歪みが減少す
るので、表面層の接着強度を高くすることができ、機械
的強度の高い安定したフレネルレンズ形状を有するプラ
スチックシートが得られるという効果を奏する。
本発明のプラスチックシートの製造方法によれば、接
着強度の高いプラスチックシートを容易に製造すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)は、第1の実施例を示すプラスチックシー
トの断面図、 第1図(B)は、プラスチックシートの製造方法を示す
工程図、 第2図および第3図は、第2の実施例を示し、第2図は
湾曲したプラスチックシートの斜視図、第3図はその熱
加工方法を示す工程図である。 1……基板、2……プライマー層、3……表面層、 4……金型、5……湾曲した熱加工台

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板の上にプライマー層を介してフレネル
    レンズ形状の表面層を具備したプラスチックシートの製
    造方法であって、基板の上に、プライマー層を塗布した
    後、UV又はEB硬化型樹脂表面層を設け、UV又はEBを照射
    して硬化させてから金型から剥離してプラスチックシー
    トを成形した後に、熱加工することを特徴とするプラス
    チックシートの製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載のプラスチックシートの製造
    方法において、基板がポリメチルメタクリレートであ
    り、プライマー層が塩化ビニル酢酸ビニル共重合体であ
    り、表面層がポリウレタン系アクリレートであることを
    特徴とするプラスチックシートの製造方法。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2記載のプラスチッ
    クシートの製造方法において、熱加工温度が、基板又は
    表面層に用いた樹脂のガラス転移点の低いほうの温度よ
    りも高い温度であり、かつ基板又は表面層に用いた樹脂
    のうちの分解温度の低いほうの温度よりも低い温度範囲
    内であることを特徴とするプラスチックシート製造方
    法。
  4. 【請求項4】請求項1、請求項2および請求項3記載の
    プラスチックシートの製造方法において、熱加工を、少
    なくとも一方向が凸又は凹に湾曲している台の上でする
    ことを特徴とするプラスチックシートの製造方法。
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