JPH0692130B2 - フレネルレンズ板の製造方法 - Google Patents

フレネルレンズ板の製造方法

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JPH0692130B2
JPH0692130B2 JP28123686A JP28123686A JPH0692130B2 JP H0692130 B2 JPH0692130 B2 JP H0692130B2 JP 28123686 A JP28123686 A JP 28123686A JP 28123686 A JP28123686 A JP 28123686A JP H0692130 B2 JPH0692130 B2 JP H0692130B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はフレネルレンズ板の製造方法に関する。
〔従来の技術〕
フレネルレンズ板の製造方法として、加熱された金型に
より熱可塑性樹脂を押圧してフレネルレンズ面を形成す
る所謂熱プレス法、或いは溶融軟化された熱可塑性樹脂
組成物を金型内に注入し固化させてフレネルレンズ面を
形成するキャスティング法等が採用されている。
又、近年ではこの様な熱可塑性樹脂ではなく、紫外線硬
化型樹脂或いは電子線硬化型樹脂の様な樹脂を使用して
フレネルレンズ面を形成するフレネルレンズ板の製造方
法も開発されている。このような樹脂を使用する方法と
して、まずフレネルレンズ面形状を有する金型に紫外線
硬化型或いは電子線硬化型樹脂組成物を塗布した後減圧
下で補強用基板を押圧ラミネートし、その後紫外線或い
は電子線を照射し樹脂組成物を硬化する。次ぎに金型か
ら離型してフレネルレンズ板を得るという方法が採用さ
れている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
熱可塑性樹脂を使用する従来方法では、昇温・冷却に時
間がかかる等の為生産効率が悪く、それに反し紫外線硬
化型或いは電子線硬化型樹脂を使用する方法では温度変
化を利用しない為生産効率が良いという利点がある。
しかしながら、上記した紫外線硬化型或いは電子線硬化
型樹脂を使用する従来方法では樹脂組成物中の気泡を脱
泡する為に減圧下で基板のラミネートを行なわなければ
ならず、連続的生産が極めて困難であるという欠点を有
していた。
又、従来のこの種の方法ではフレネルレンズ板を金型か
ら離型する際、剛性を有する基板がラミネートされてい
る為にスムースな離型が難しく、その為フレネルレンズ
面の一部に不透明箇所ができる等の不具合を生じる場合
がしばしばあった。
又、製造に際して基板と樹脂組成物とが直接接触する
為、基板を構成する樹脂の種類によっては紫外線硬化型
或いは電子線硬化型樹脂組成物の影響で膨潤やクレージ
ングの発生を生じる為、基板樹脂の選定が極端に限定さ
れるという不都合もあった。
本発明は上記した従来技術の欠点を解消した優れたフレ
ネルレンズ板の製造方法を提供することを目的とするも
のである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明フレネルレンズ板の製造方法は上記課題を解決す
るため、フレネルレンズ面形状を有する金型に紫外線硬
化型樹脂又は電子線硬化型樹脂の樹脂組成物を塗布して
樹脂層を形成し、該樹脂層表面に光透過性プラスチック
フィルムをラミネートした後、該プラスチックフィルム
面より紫外線又は電子線を照射して樹脂層を硬化させ、
しかる後硬化樹脂層及びプラスチックフィルムを金型よ
り離型し、その後プラスチックフィルム面に透明基板を
ラミネートしてフレネルレンズ板を製造するという構成
を有するものである。
本発明方法においては、まずフレネルレンズ面形状を有
する金型に紫外線硬化型樹脂組成物又は電子線硬化型樹
脂組成物を塗布する。
上記金型は従来のこの種製造方法において使用されてい
るものと同様に従来公知の方法で製造することができ
る。
金型に塗布する紫外線硬化型樹脂組成物又は電子線硬化
型樹脂組成物としては、ウレタン系アクリレート、エポ
キシ系アクリレート、ポリエステル系アクリレート、脂
肪族アクリレート、芳香族アクリレート等の紫外線硬化
型樹脂、或いは電子線硬化型樹脂に増感剤、モノマー等
を添加してなるものであり、これらの樹脂組成物をロー
ルコート、フローコート、ディッピング等の方法により
塗布することができる。
樹脂組成物の塗布後必要に応じて塗布された樹脂組成物
層表面をスムージングを行うことにより平滑面とする。
スムージングは、例えば、ドクターブレード、ミヤバ
ー、エアーナイフ、リバースロール等の方法により行う
ことができる。
次ぎに本発明においては光透過性プラスチックフィルム
をラミネートし、その後該プラスチックフィルム面より
紫外線又は電子線を照射して樹脂層を硬化させる。
本発明において使用される光透過性プラスチックフィル
ムとしては、ポリエステル、ポリカーボネート、アクリ
ル、オレフィン等の透明フィルムが使用可能であり、紫
外線硬化型樹脂層又は電子線硬化型樹脂層と接触した際
にこれらの樹脂層により侵されないものが使用可能であ
る。又、該プラスチックフィルムとしては作業性向上の
ため巻き取り可能なものであることが好ましく、その厚
さとしては12〜300μm程度のものが好ましい。
光透過性プラスチックフィルムは硬化型樹脂層の硬化時
に於ける気遮断、離型時の強度維持、又連続生産のキャ
リヤーとして使用される。
光透過性プラスチックフィルムを樹脂層にラミネートす
る際、両者の接着性を良好ならしめるためのプライマー
層をプラスチックフィルムに設けることも可能である。
このプライマー層として、例えば、ポリエステル、塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体、ウレタン等が挙げられ
る。
本発明に於いて、紫外線或いは電子線の照射時間或いは
照射強度等は樹脂層の厚さ、種類等によって多少異なる
が、紫外線の場合、500W〜3KWの紫外線を10〜30秒程度
照射するのが好ましく、又、電子線の場合には、1〜50
メガラッド程度照射するのが好ましい。
紫外線又は電子線を照射され硬化した樹脂層及びプラス
チックフィルムは、次ぎに金型より剥離されるが、この
際プラスチックフィルムは薄く、可撓性を有する為、ロ
ールを介して離型が可能であり、スムースに離型するこ
とが出来、従来の剛性のある基板が貼着されたものを離
型する場合に生じるフレネルレンズ面の不透明箇所の発
生を生じることはない。
次ぎに本発明に於いては、機械的強度向上を図るため透
明性基板を貼着してフレネルレンズ板を得る。
透明基板は実質的に透明であれば良く、その材質として
は例えばポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、ポ
リカーボネート、塩化ビニル、ポリオレフィン、ポリア
クリロニトリル−スチレン共重合体、スチレン−アクリ
ル共重合体等が挙げられる。
透明基板の厚さは適宜選択することができるが、機械的
強度を得るためには1〜10mm、好ましくは2〜4mm程度
の厚さであることが好ましい。これらの透明基板はプラ
スチックフィルム表面に例えば接着材による貼着等によ
りラミネートすることが可能である。この様な接着剤と
してウレタン系、エポキシ系、アクリル系等の透明材料
が挙げられる。
又、透明基板は両面がフラットなものを使用することが
できるが、片面にレンチキュラーレンズ面或いはプリズ
ム面を有する基板を使用することも可能である。この様
な基板を使用する場合はレンチキュラーレンズ面或いは
プリズム面等の形成されていないフラット面を透明プラ
スチックフィルム表面にラミネートする。この際得られ
るフレネルレンズ板は片面にレンチキュラーレンズ面或
いはプリズム面を有するレンズ板が得られる。
以下、本発明を図面を参照して更に詳細に説明する。
第1図に於いて1,1・・・はフレネルレンズ面形状2を
有する金型であり、複数の金型1,1・・・が間欠的にコ
ンベアー3により移動可能に構成されている。移動する
金型1には塗布装置4により紫外線硬化型或いは電子線
硬化型の樹脂組成物が塗布され金型1に樹脂層5が形成
される。次ぎに樹脂層5及び金型1の表面を被覆して表
面にプライマー層6が形成された透明プラスチックフィ
ルム7が供給される。フィルム7はゴムロール8,8の間
に金型1と共に各ロール8,8によって挾圧される如く供
給され、又、樹脂層5の先端部から順次供給されるため
樹脂層5中の気泡は順次脱泡され、フィルム7が樹脂層
5を被覆し終える時には樹脂層5は気泡を殆ど或いは全
く含まない状態となる。次ぎにプラスチックフィルム7
表面から紫外線9或いは電子線10を照射して樹脂層5を
硬化させるとともにフィルム7と一体化させる。次いで
ロール11によりフィルム7に所定角度を持たせることに
より樹脂層5を金型1から離型する。この際フィルム7
が可撓性を有し、樹脂層5は極微細凹凸であるため、ス
ムーズな離型を行うことができる。次ぎに接着剤層12が
設けられた透明基板13がフィルム7の表面にラミネート
され、しかる後所定形状に切断して第2図に示す様なフ
レネルレンズ板14を形成することできる。
〔実施例〕
以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明する。
実施例 定法により得たサーキュラーフレネルレンズ金型にウレ
タン系紫外線硬化型樹脂をアクリル系モノマーにて希釈
した樹脂組成物をフローコート法にて塗布した後、25μ
m厚のポリエステルフィルムにロールコート法にてポリ
エステル系プライマーを塗布した透明プラスチックフィ
ルムを金型表面に100mm径の一対のゴムロールにより加
圧しながら供給し樹脂組成物表面にフィルムをラミネー
トした。この際透明プラスチックフィルムはロールによ
り樹脂組成物表面に対して90゜の角度で巻き込む様に供
給される。次ぎに1KW紫外線ランプ下に20秒照射し樹脂
層を硬化させるとともにフィルムと一体化させ、しかる
後インジエクション成型により成形された一方にレンチ
キュラーレンズ面、他方にフラット面を有するアクリル
樹脂製の基板のフラット面とフィルム面とをウレタン系
接着剤にて接着してフレネルレンズ板を得た。
比較例 実施例と同様に樹脂組成物を塗布した金型を0.1torrの
減圧下で実施例1と同様の基板をプレス法によりラミネ
ートした後、実施例1と同様に紫外線を照射し樹脂層を
硬化させた後金型から離型しフレネルレンズ板を得た。
※比較例のフレネルレンズ板は0.5kg、20cmの落球テス
トにて割れが生じ、割れた所にはレンチ基板にマイクロ
クラックが生じていた。これに対し、実施例で得たフレ
ネルレンズ板は同様のテストにて割れは生ぜず、又、レ
ンチ基板にもマイクロクラックは生じていなかった。
〔発明の効果〕
以上説明した様に本発明フレネルレンズ板の製造方法
は、フレネルレンズ面形状を有する金型に紫外線硬化型
樹脂又は電子線硬化型樹脂の樹脂組成物を塗布して樹脂
層を形成し、該樹脂層表面に光透過性プラスチックフィ
ルムをラミネートした後、該プラスチックフィルム面よ
り紫外線又は電子線を照射して樹脂層を硬化させ、しか
る後硬化樹脂層及びプラスチックフィルムを金型より離
型し、その後プラスチックフィルム面に透性基板をラミ
ネートしてフレネルレンズ板を製造するものであるか
ら、従来方法の様に減圧下での製造の必要なく樹脂組成
物層の脱泡が行えるものであり、又、良好な離型を行
え、更には基板の樹脂選択を範囲の広いものとすること
ができる等種々の効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図は本発明製
造方法の一例を説明する工程図、第2図は本発明方法に
より得られるフレネルレンズ板の一例を示す縦断面図で
ある。 1……金型 2……フレネルレンズ面形状 5……樹脂組成物層 7……透明プラスチックフィルム 9……紫外線 10……電子線 13……透明基板 14……フレネルレンズ板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フレネルレンズ面形状を有する金型に紫外
    線硬化型樹脂又は電子線硬化型樹脂の樹脂組成物を塗布
    して樹脂層を形成し、該樹脂層表面に光透過性プラスチ
    ックフィルムをラミネートした後、該プラスチックフィ
    ルム面より紫外線又は電子線を照射して樹脂層を硬化さ
    せ、しかる後硬化樹脂層及びプラスチックフィルムを金
    型より離型し、その後プラスチックフィルム面に透明基
    板をラミネートしてフレネルレンズ板を製造することを
    特徴とするフレネルレンズ板の製造方法。
  2. 【請求項2】ラミネートされる透明性基板がプラスチッ
    クフィルムにラミネートされるのと反対側の面にレンチ
    キュラーレンズ面を有する透明性基板である特許請求の
    範囲第1項記載のフレネルレンズ板の製造方法。
  3. 【請求項3】ラミネートされる透明性基板がプラスチッ
    クフィルムにラミネートされるのと反対側の面にプリズ
    ム面を有する透明性基板である特許請求の範囲第1項記
    載のフレネルレンズ板の製造方法。
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