JP2753631B2 - ハニカムパネルの成形方法 - Google Patents

ハニカムパネルの成形方法

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JP2753631B2
JP2753631B2 JP1193897A JP19389789A JP2753631B2 JP 2753631 B2 JP2753631 B2 JP 2753631B2 JP 1193897 A JP1193897 A JP 1193897A JP 19389789 A JP19389789 A JP 19389789A JP 2753631 B2 JP2753631 B2 JP 2753631B2
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honeycomb
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cell
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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、ハニカムパネルの成形方法に関する。さら
に詳しくは、耐熱性に優れたハニカムコアの両面に、光
の透過性を備えた熱可塑性プラスチック板よりなる表面
板が、直接冠着状態に接合されてなる、ハニカムパネル
の成形方法に関する。
「従来の技術」 ハニカムコアは、重量比強度に優れ、かつ平面精度に
も優れるとともに、その成形も容易である等の特性が知
られ、各種構造材の芯材等として広く用いられている。
一方、ハニカムコア自体の規則正しく並んだその各セル
壁による幾何学的模様も注目され、近年、各種装飾用等
としても用いられつつある。例えばアルミハニカムコア
は、セル壁がなす幾何学的模様に加え、その基材たるア
ルミ合金の質感と輝きが特殊な雰囲気をかもし出すた
め、照明器具の装飾を兼ねた散光板や、暖房器具の装飾
と集熱効果を兼ねた保護板、等に用いられている。
ところで従来、アルミハニカムコアのこのような特徴
を生かして装飾兼用の構造材として用いる場合は、その
ままの状態では使用することができず、アルミハニカム
コアの両面に接着剤を介して、例えば透明,半透明のプ
ラスチック板等の光の透過性を備えた表面板を接合し、
もってハニカムパネルとして用いられていた。
「発明が解決しようとする課題」 ところで、このような従来のハニカムパネルにあって
は、透明,半透明のプラスチック板等の光の透過性を備
えた表面板が、接着剤により芯材を構成するアルミハニ
カムコアの表面に、当接状態にて接合されていたため、
次の問題点が指摘されていた。
第1に、表面板のアルミハニカムコアへの接合にあた
って加熱,加圧した際、溶けて流れ出した一部の接着剤
が、表面板の下面や、アルミハニカムコアの各セルを形
成する各セル壁の端部壁面等に付着する。そして、これ
ら付着した接着剤は、均一な状態には付着しないため、
アルミハニカムコアの各セル壁による幾何学的模様が乱
れる等、美観に悪影響を及ぼし、装飾性が損なわれると
いう問題があった。
第2に、そこで透明性に優れた接着剤を用いた場合で
あっても、使用する環境等により、時間の経過によって
接着剤が変色するため、この面からも、装飾性が損なわ
れるという問題があった。
第3に、表面板をそのままの状態で接着剤によりアル
ミハニカムコアに接合してなるハニカムパネルは、十分
な接合強度が得られ難い。よって、十分な接合強度を有
するハニカムコアを成形するには、予め、表面板の接合
面に特殊プライマによる化学処理を施したり、或いは、
表面板の接合面を接着剤の付着が容易となるべく加工す
る等、面倒な予備処理を施す必要があり、もって、これ
ら予備処理に多くの工数を要し、成形コストが高くなる
という問題があった。従来例では、このような点が指摘
されていた。
本発明は、上述の実情に鑑みなされたものであって、
その目的とするところは、次のとおり。すなわち本発明
では、芯材を構成する耐熱性に優れたアルミ合金を基材
としたハニカムコアの両面に、光の透過性を備えた熱可
塑性プラスチック板よりなる表面板を、直接冠着状態に
接合すると共に、表面板について、各セルに対応する部
位の中央部が、それぞれ各セル内に膨れて張り出した状
態となる。
もって第1に、この種従来例のハニカムパネルのよう
に、表面板が接着剤を介して接合されていたことによっ
て、接合時に流れ出した接着剤が各セル壁の端部壁面に
不均一に付着することによる、各セル壁の幾何学的模様
の乱れを生じることがなく、第2に、接着剤の変色によ
り装飾性が損なわれるという事態が生じることもなく、
第3に、ハニカムコアと表面板間の接合強度に優れ、第
4に、ハニカムパネル成形時に表面板の予備処理が不要
で、成形工数の低減等を図ることが可能であり、第5
に、もってアルミ合金を基材としたハニカムコアの幾何
学的模様が、各セルに対応した中央部がそれぞれ膨れて
張り出した表面板を透して見え、独特の美観,装飾性,
雰囲気をかもし出す、装飾兼用の構造材が得られる、ハ
ニカムパネルの成形方法を提案することにある。
「課題を解決するための手段」 本発明は、上記目的を達成すべくなされたものであ
り、その技術的解決手段は、次のとおりである。このハ
ニカムパネルの成形方法は、次の準備工程,接合工程,
最終工程等の各工程を有している。
すなわち、ホットプレス等の加熱加圧装置の熱盤間
に、予め成形された耐熱性に優れたアルミ合金を基材と
したハニカムコアを中心として、その両面に、それぞれ
成形可能な温度に加熱軟化された光の透過性を備えた熱
可塑性プラスチック板よりなる表面板を、セットする準
備工程と、次に、前記加熱加圧装置により、セットされ
た前記両表面板を、加熱しつつ、前記ハニカムコアの各
セルを形成するセル壁の端部が所定量両表面板内に圧入
されるまで加圧し、両表面板をハニカムコアに冠着状態
に接合する接合工程と、をまず有してなる。
そして、このような接合工程により、前記両表面板は
それぞれ、前記ハニカムコアの中空部たる各セルに対応
する各部位が、中空部たる各セル内へ向け嵌入され、も
ってその各部位について、各々加熱に伴う熱膨張により
体積が増加した分が、その中央部毎に中空部たる各セル
内に膨れて張り出した状態となる。
そして次に、前記加熱加圧装置による加熱のみを解除
し加圧を維持しつつ、冠着状態のまま前記両表面板を冷
却して硬化せしめる最終工程と、を有してなる。もっ
て、このような各工程を辿ることにより、アルミ合金を
基材とした前記ハニカムコアによる幾何学的模様が、各
中央部が膨れて張り出した前記表面板を透して見え、独
特の美観,装飾性,雰囲気をかもし出す装飾兼用材たる
ハニカムパネルを得ること、を特徴とする。
「作用」 本発明に係るハニカムパネルの成形方法は、このよう
な手段よりなるので、以下のように作用する。この発明
に係るハニカムパネルの成形方法にあっては、まず加熱
加圧装置の熱盤間にセットされると共に成形可能な温度
に加熱軟化された表面板を、加熱加圧装置により加熱し
つつ、表面板間にセットされたハニカムコアの各セルを
形成する各セル壁の端部が、所定量表面板内に圧入され
るまで加圧し、もって、表面板をハニカムコアに冠着状
態に接合する。それから、加熱加圧装置による加圧状態
を維持しつつ加熱状態を解除し、もって、表面板を冷却
せしめることによって、ハニカムパネルが成形される。
このようなハニカムパネルの成形方法について、更に
詳述すると次のとおり。すなわち、耐熱性に優れたハニ
カムコアを中心に、その両面にセットされ成形可能な温
度に加熱軟化された熱可塑性プラスチック板よりなる表
面板を、加熱加圧装置により加熱しつつ加圧する段階に
おいて、まず、両表面板は共に、加熱加圧装置の熱盤と
各セル壁とによって加圧されるので、両表面板の各セル
壁端面と当接する部位は、それぞれ圧縮される。
そして、このような圧縮により、表面板における各セ
ル壁端面による圧縮部近傍は窪むことになるが、これと
同時に、表面板は加熱され軟化状態を保持しているの
で、この加熱による熱膨張により体積が増えた分は、圧
力が加わらない各セルの中空部内へと膨れた状態で張り
出される。
続いて、さらに圧力を加えることにより、各セル壁の
端部は表面板内に圧入される。そして、この各セル壁の
圧入に伴い、各セルの中空部に対応する部位の表面板は
その分、各セルの中空部内に嵌入されるとともに、依
然、加熱加圧装置からの加熱による熱膨張により、体積
が増えた表面板の体積増加分は、引続き圧力が加わらな
い各セルの中空部内に、それぞれ膨れた状態で張り出さ
れる。
したがって、ハニカムコアの各セルを形成する各セル
壁の両端部が、それぞれ両表面板内に所定量圧入された
状態において、表面板内に圧入された各セル壁の端部
は、この圧入分に加え、熱膨張により各セルの中空部内
に膨れた状態で張り出された軟化状態の表面板の一部、
すなわち各セル壁に接する部位に張り出された表面板に
よっても挟持される。もって、各セル壁端部は、表面板
によって強固に挟持された状態、すなわち表面板は、各
セル壁の端部に強固に冠着状態で接合された状態とな
る。
そして、次の最終工程において、加熱加圧装置の加熱
状態を解除し加圧状態は維持しつつ、表面板を冷却する
ことにより、軟化状態にあった表面板は冠着状態のまま
硬化され、もってハニカムパネルが成形される。さてそ
こで、この成形方法によると、次の第1,第2,第3,第4,第
5のようになる。
まず第1に、接合にあたって接着剤が用いられないの
で、接着剤を介して表面板を接合することにより生じて
いた、例えば流れ出した接着剤が各セル壁の端部壁面に
不均一に付着して、ハニカムコアの各セル壁による幾何
学的模様が乱れる等、美観に悪影響を及ぼし、装飾性が
損なわれるという事態が生ずることがない。
第2に、接着剤の変色により装飾性が損なわれる、と
いう事態が生じることもない。
第3に、このように成形されたハニカムパネルにあっ
ては、表面板とハニカムコアとの接合部が、表面板の各
張り出し間によって、ハニカムコアのセル壁の端部が強
固に挟持された態様となっており、もって表面板とハニ
カムコアが互いに強固に接合されており、十分な接合強
度が得られる。
第4に、この成形方法においてハニカムパネルは、接
着剤を介することなく、表面板をハニカムコアに、直
接、冠着状態に接合することにより成形される。もっ
て、接着剤を介して接合する際において、十分な接合強
度を得るために必要であった、極めて面倒な予備処理作
業が不要であり、成形工数が低減されるとともに、接着
剤が不要なためコストも低減される。
第5に、そしてこの成形方法によって得られたハニカ
ムパネルにあっては、ハニカムコアの基材たるアルミ合
金の質感と輝きが特殊な雰囲気をかもし出すと共に、こ
のようなハニカムコアの幾何学的模様が、その各セルに
対応した中央部がそれぞれ膨れて張り出すと共に光の透
過性を備えた表面板を透して、見えるようになる。
そこで、このようなハニカムパネルにより、独特の美
観,装飾性,雰囲気をかもし出す装飾兼用材が得られる
ようになることを、本発明は最大の特徴とする。もっ
て、この装飾兼用材たるハニカムパネルは、照明器具の
装飾を兼ねた散光板や、暖房器具の装飾と集熱効果を兼
ねた保護板、等として用いられる。
「実 施 例」 以下本発明を、図面に示すその実施例に基づいて、詳
細に説明する。まず、この成形方法により得られるハニ
カムパネルについて、第1図,第2図を参照して説明す
る。第1図は、このハニカムパネルの要部の斜視図、第
2図は、第1図の要部の拡大縦断面図である。
図において、1はハニカムパネルであり、このハニカ
ムパネルは1は、芯材を構成するアルミハニカムコア
2、つまり、例えば平面略正六角形のセル3の平面的集
合体よりなる耐熱性に優れたアルミ合金を基材としたハ
ニカムコアたるアルミハニカムコア2と、このアルミハ
ニカムコア2の両面に接合された表面板5、つまり、透
明,半透明等の光の透過性を備えたポリカーボネイトや
アクリル等の熱可塑性プラスチック板よりなる表面板5
と、からなっている。
そして両表面板5は、まず、後述の加熱軟化された状
態で、アルミハニカムコア2の各セル3を形成するセル
壁4における両セル壁端部4aが、それぞれ圧入され、次
に、加熱軟化された状態の両表面板5を、冷却により硬
化せしめることによって、アルミハニカムコア2の両面
に両表面板5が、直接冠着状態に接合されている。
したがって、このハニカムパネル1にあっては、芯材
を構成するアルミハニカムコア2が、光の透過性を備え
たポリカーボネイトやアクリル等の熱可塑性プラスチッ
ク板よりなる表面板5を透して見えるため、例えば光が
照射された際に、セル壁4の幾何学的模様と、アルミハ
ニカムコア2を形成する基材たるアルミ合金の有する独
特の輝き等との相乗作用によって、特殊な雰囲気をかも
し出すことができる。
また、このハニカムパネル1は、接着剤を介すること
なく、表面板5が直接アルミハニカムコア2に冠着状態
で接合された構成、すなわち、アルミハニカムコア2の
セル壁端部4aが表面板5内に圧入された状態にて接合さ
れた構成、よりなっている。
そこで、十分な接合強度が得られるとともに、表面板
5の接合時に、接着剤を用いることにより発生してい
た、流れ出した接着剤が例えばセル壁端部4aの壁面に不
均一に付着してセル壁4による幾何学的な模様が乱れる
等、美観に悪影響を及ぼし、装飾性が損なわれるという
事態が生じることもなくなる。また、時間の経過による
接着剤の変色により、この面からも次第に装飾性が損な
われる、という事態が生じることもない。又、アルミハ
ニカムコア2と、透明或いは光が透過する状態にて着色
された各色の表面板5とを組み合わせることによって
も、各種用途に適したハニカムパネル1が得られる。ハ
ニカムパネル1は、このようになっている。
次に、このようなハニカムパネル1の成形方法につい
て、第1図,第2図,第3図,第4図,第5図等を参照
して説明する。第3図は、ホットプレス6の熱盤7間
に、アルミハニカムコア2と表面板15(第1図,第2図
の例の表面板5と同じもの、以下同様)を、セットした
状態を示す正面概略図であり、第4図,第5図は、それ
ぞれハニカムパネル1の成形段階を示すもので、第4図
は、セル壁4により表面板15が圧縮された状態を示す説
明図、第5図は、表面板15内にセル壁端部4aが圧入され
た状態を示す説明図である。
まず、適宜手段により、光の透過性を備えたポリカー
ボネイトやアクリル等の熱可塑性プラスチック板よりな
る表面板15を、成形可能な温度に加熱軟化せしめるとと
もに、予め、ホットプレス6の熱盤7を所定の温度に加
熱する。すなわち、成形可能な温度に加熱軟化された状
態の表面板15がその状態を保持することができる温度
に、ホットプレス6の熱盤7を加熱する。
そして、このような状態に加熱されたホットプレス6
の熱盤7間に、第3図に示す如く、予め所定のサイズに
成形されたアルミハニカムコア2を中心に、その両面
に、それぞれアルミハニカムコア2と略同一サイズに形
成されるとともに成形可能な温度に加熱軟化された状態
の表面板15を、アルミハニカムコア2と対応する位置関
係にセットする。
次に、ホットプレス6の熱盤7により加熱軟化された
状態の両表面板15を、加熱しつつ加圧することにより、
まず、加熱軟化された状態の両表面板15は、共に熱盤7
と各セル壁4の端面とによって加圧されるので、この両
表面板15における各セル壁4の端面と当接する部位は、
それぞれ圧縮される。そして、この圧縮により、加熱軟
化された状態の両表面板15における各セル壁4の端面に
よる圧縮部近傍は、窪むことになる。
これと同時に、加熱軟化された状態の両表面板15は、
熱盤7により引続き加熱状態が保持されているので、こ
の熱盤7からの加熱による熱膨張により体積が増えた分
は、直接圧力が加わらない各セル3の中空部内に、それ
ぞれ、その中央部で膨れた状態で張り出される(第4図
を参照)。続いて、さらに熱盤7により加熱しつつ加圧
することにより、各セル壁端部4aは、加熱軟化された状
態の表面板15内に、食込む状態に圧入される。
そして、この各セル壁端部4aの圧入に伴い、各セル3
の中空部に対応する部位の加熱軟化された状態の表面板
15は、その分、各セル3の中空部内に嵌入されるととも
に、依然、熱盤7からの加熱による熱膨張により体積が
増えた、加熱軟化された状態の表面板15の体積増加分
は、引続き直接圧力が加わらない各セル3の中空部内
に、それぞれ、膨れた状態で張り出される。
したがって、アルミハニカムコア2の各セル3を形成
する各セル壁4におけるセル壁端部4aが、このように、
加熱軟化された状態の表面板15内に所定量圧入された状
態において、この表面板15内に圧入されたセル壁端部4a
は、この圧入分に加え、熱膨張により各セル3の中空部
内に張り出された加熱軟化された状態の表面板15の一
部、すなわち、各セル壁4に接する部位に張り出された
加熱軟化された状態の表面板15によっても、挟持され
る。
もってセル壁端部4aは、加熱軟化された状態の表面板
15によって強固に狭持された状態、すなわち、加熱軟化
された状態の表面板15は、セル壁端部4aにそれぞれ強固
に冠着状態で接合された状態(第5図を参照)となる。
次に、熱盤7によるこのような加圧状態を維持させた
まま、加熱状態のみを解除する。そして、アルミハニカ
ムコア2に冠着状態に接合されている加熱軟化された状
態の表面板15を冷却することにより、加熱軟化された状
態の表面板15は、そのままの状態で硬化する。そこで第
2図は第1図に示すように、表面板5について、アルミ
ハニカムコア2とは反対側の表面がそれぞれ平らな、ハ
ニカムパネル1を成形することができる。
このようにして、この成形方法により成形されたハニ
カムパネル1は、アルミハニカムコア2のセル壁4によ
る幾何学的模様とその独特の輝きが、光の透過性を備え
た熱可塑性プラスチック板よりなる表面板5を透して、
現れるようになる。本発明の成形方法は、このようにな
っている。
次に、ハニカムパネルの成形方法について、本発明に
は属さない参考例について述べておく。第6図および第
7図は、それぞれ参考例の成形方法により成形された、
ハニカムパネルの要部の縦断面図である。
第6図および第7図にそれぞれ示すハニカムパネル1
1,21を成形するにあたっては、いずれの場合も、まず次
のようになる。すなわち、ホットプレス6の熱盤7間
に、所定の位置関係にセットされたアルミハニカムコア
2と加熱軟化された状態の表面板15とを、セットする。
そして、熱盤7により加熱しつつ加圧して、加熱軟化さ
れた状態の表面板15内に、セル壁端部4aを所定量圧入す
ることによって、加熱軟化された状態の表面板15を、セ
ル壁端部4aに冠着状態に接合するまでの工程、手段等
は、上述の図1,図2,図3,図4,図5等において述べたハニ
カムパネル1を成形する際の工程、手段等と何等変わら
ない。
しかしながら、第6図に示すハニカムパネル11を成形
する際には、次の工程において、熱盤7の加熱状態を解
除するとともに、熱盤7による加圧状態をも、同時に解
除する。ここにおいて、アルミハニカムコア2のセル壁
端部4aに冠着状態に接合されている加熱軟化された状態
の表面板15は、熱盤7による加熱,加圧状態が解除され
た後も、依然、加熱軟化された状態を維持しているの
で、その後も熱膨張を続ける。
ところで、熱盤7による加熱,加圧時、その加熱によ
る熱膨張により膨れた状態でセル3の中空部内に張り出
された加熱軟化された状態の表面板15によって、圧縮さ
れセル3の中空部内に封じ込められている空気は、大気
圧より高圧となっている。よって、熱盤7による加熱,
加圧状態解除後の加熱軟化された状態の表面板15は、今
度は大気圧側、すなわち、加熱軟化された状態の表面板
15における表面側方向に向って、この表面板15の温度が
所定の温度に下るまで、引続いて熱膨張を続ける。
そしてこの熱膨張は、冠着状態にアルミハニカムコア
2に接合されている加熱軟化された状態の表面板15が、
セル壁4の端面およびその近傍に対応する部位では、特
にその肉厚が薄くなっているとともに、セル壁端部4aに
接合されているので、これらの部位における熱膨張によ
り体積の増加する量は僅かである。これに対し、セル3
の中空部に対応する部位では、特にその中央部で大きく
盛り上がった状態に熱膨張する。そこで第6図に示すご
とく、表面板25(15)が、セル壁4に対応する部位で窪
み、セル3の中央部に対応する部位で膨らんだ凹凸模様
を備えた、ハニカムパネル11が成形される。
また、第7図に示すハニカムパネル21成形方法では、
上述の第6図に示すハニカムパネル11を成形する過程
で、或る程度、加熱軟化された状態の表面板15における
セル3の中空部に対応する部位が、盛上がった状態に熱
膨張した時点で、加熱軟化された状態の両表面板15に、
常温若しくは冷却された例えば金属プレート(図示せ
ズ)を、当接せしめる。
これにより、この金属プレートとの当接部、すなわち
盛上がった状態に熱膨張したその頂部およびその近傍
が、他の部位に比しかなり急激に冷却される。そこで、
これらの部位の表面板15が収縮し、ここに凹部36が成形
される。したがって、この参考例により成形されたハニ
カムパネル21の表面板35(15)は、ハニカムパネル11の
表面板25(15)に比し、さらに複雑な凹凸模様を備えて
いる。第6図および第7図の参考例は、このようになっ
ている。
さて、上述した第1図,第2図,第3図,第4図,第
5図等に示した成形方法によって成形されたハニカムパ
ネル1は、表面板5とアルミハニカムコア2とが互いに
強固に接合されているので、十分な接合強度を有してな
る。
また、成形にあたって、接着剤を用いることなく、表
面板5を直接アルミハニカムコア2に冠着状態に接合す
ることによって成形されるので、接着剤を介して接合す
る際において、十分な接合強度を得るために必要であっ
た、極めて面倒な予備処理作業が不要となる。もって、
成形工数が低減されるとともに、接着剤が不要なため、
コストが低減される。
「発明の効果」 以上詳述した如く、本発明に係るハニカムパネルの成
形方法にあっては、次の効果を発揮する。
第1に、この成形方法にて得られたハニカムパネルに
あっては、光の透過性を備えた熱可塑性プラスチック板
よりなる表面板が、直接、耐熱性に優れたハニカムコア
に冠着状態に接合されている。そこでまず、この種従来
例のように接着剤を介して表面板を接合することにより
生じていた悪影響、例えば流れ出した接着剤が各セル壁
の端部壁面に不均一に付着することにより、各セル壁に
よる幾何学的模様が乱れる等、美観に悪影響を及ぼし、
装飾性が損われるという事態が生じることがない。
第2に、接着剤の変色により、この面からも装飾性が
損われるという事態が生じることもない。第3に、更に
ハニカムコアと表面板間の接合強度にも優れている。
第4に、このハニカムパネルの成形方法にあっては、
接着剤を用いることなく、表面板をハニカムコアに直接
冠着状態に接合した後、冷却することによってハニカム
パネルが整形される。もって、この種従来例のように接
着剤を介して接合する際において、十分な接合強度を得
るために必要であった、極めて面倒な予備処理作業が不
要となり、成形工数が低減されるとともに、接着剤が不
要なためコストも低減される。
第5に、そしてこの成形方法によって得られたハニカ
ムパネルにあっては、ハニカムコアの基材たるアルミ合
金の質感と輝きが特殊な雰囲気をかもし出すと共に、こ
のようなハニカムコアの幾何学的模様が、その各セルに
対応した中央部がそれぞれ膨れて張り出すと共に光の透
過性を備えた表面板を透して、見えるようになる。
そこで、このようなハニカムパネルにより、独特の美
観,装飾性,雰囲気をかもし出す、装飾兼用材が得られ
ることを、この成形方法は最大の特徴とする。もって、
この成形方法にて得られたハニカムパネルは、照明器具
の装飾を兼ねた散光板や、暖房器具の装飾と集熱効果を
兼ねた保護板として、最適である。
このように、この種従来例に存した問題点が一掃され
る等、本発明の発揮する効果は、顕著にして大なるもの
がある。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、それぞれ本発明に係るハニカム
パネルの成形方法によって得られたハニカムパネルを示
し、第1図は、ハニカムパネルの要部の斜視図、第2図
は、第1図の要部の拡大縦断面図である。 第3図乃至第5図は、それぞれ本発明に係るハニカムパ
ネルの成形方法の実施例を示す。そして第3図は、ホッ
トプレスの熱盤間にハニカムコアと表面板をセットした
状態を示す正面概略図、第4図および第5図は、それぞ
れその成形段階を示し、第4図は、セル壁により表面板
が圧縮された状態を示す説明図、第5図は、表面板内に
セル壁端部が圧入された状態を示す説明図である。 第6図および第7図は、それぞれ本発明には属さない参
考例の成形方法により成形されたハニカムパネルを示
し、その要部の縦断面図である。 1……ハニカムパネル 2……アルミハニカムコア(ハニカムコア) 3……セル 4……セル壁 4a……セル壁端部 5……表面板 6……ホットプレス 7……熱盤 15……加熱軟化された状態の表面板

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホットプレス等の加熱加圧装置の熱盤間
    に、予め成形された耐熱性に優れたアルミ合金を基材と
    したハニカムコアを中心として、その両面に、それぞれ
    成形可能な温度に加熱軟化された光の透過性を備えた熱
    可塑性プラスチック板よりなる表面板を、セットする準
    備工程と、 前記加熱加圧装置により、セットされた前記両表面板
    を、加熱しつつ、前記ハニカムコアの各セルを形成する
    セル壁の端部が所定量両表面板内に圧入されるまで加圧
    し、両表面板をハニカムコアに冠着状態に接合する接合
    工程と、をまず有してなり、 このような接合工程により、前記両表面板はそれぞれ、
    前記ハニカムコアの中空部たる各セルに対応する各部位
    が、中空部たる各セル内へ向け嵌入され、もってその各
    部位について、各々加熱に伴う熱膨張により体積が増加
    した分が、その中央部毎に中空部たる各セル内に膨れて
    張り出した状態となり、 次に、前記加熱加圧装置による加熱のみを解除し加圧を
    維持しつつ、冠着状態のまま前記両表面板を冷却して硬
    化せしめる最終工程と、を有してなり、 もって、アルミ合金を基材とした前記ハニカムコアによ
    る幾何学的模様が、各中央部が膨れて張り出した前記表
    面板を透して見え、独特の美観,装飾性,雰囲気をかも
    し出す装飾兼用材たるハニカムパネルを得ること、を特
    徴とするハニカムパネルの成形方法。
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