JP2785755B2 - ヒットレス切替装置 - Google Patents

ヒットレス切替装置

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JP2785755B2 JP7218515A JP21851595A JP2785755B2 JP 2785755 B2 JP2785755 B2 JP 2785755B2 JP 7218515 A JP7218515 A JP 7218515A JP 21851595 A JP21851595 A JP 21851595A JP 2785755 B2 JP2785755 B2 JP 2785755B2
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  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送信装置から送ら
れてくるディジタル信号に瞬断が生じたとき、その回復
後に短時間で正常なフレーム同期を確保するヒットレス
切替装置に係わり、特に互いにフレーム同期のとれた現
用系と予備系の送信機を備えた送信装置に異常が発生
し、現用系から予備系に送信機を切り替えた際の瞬断に
よるフレーム同期外れを低減するヒットレス切替装置に
係わる。
【0002】
【従来の技術】映像データなどのディジタル信号を無線
回線を通じて送信する送信装置では、送信機に異常が生
じたとき、通信が長時間途絶えてしまうことを回避する
ために、通常、現用系と予備系の送信機を備えている。
現用系の異常を検出したとき、すぐに予備系に切り替え
て送信を継続するようになっている。
【0003】図4は、従来から使用されている現用系と
予備系の送信機を備えたディジタルデータ無線送信装置
の構成の概要を表わしたものである。送信すべきディジ
タル信号101は、フレーム構成されており、各フレー
ムの先頭には、フレーム同期をとるための所定のフレー
ムパターンが配置されている。ディジタル信号101
は、2つに分岐され、第1および第2の送信機102、
103にそれぞれ入力されている。第1の送信機102
は、ディジタル信号101からフレームパターンを検出
し、各フレームの先頭位置のタイミングを表わしたフレ
ームパルス104を出力する。
【0004】第2の送信機103には、第1の送信機1
02の出力するフレームパルス104が入力されてお
り、これら送信機は互いに各フレームの送出タイミング
の一致する構成になっている。第1および第2の送信機
はともに、自機の異常を検出したとき、それを表わした
異常検出信号1051 、1052 を出力する。切替器1
06は、第1および第2の送信機のいずれか一方の出力
を選択して、受信装置に向けての送信を行う回路部分で
ある。たとえば、第1の送信機102を現用系とし、通
常はその出力を選択して送信している。第1の送信機1
02からの異常検出信号1051 が入力されると、切替
器106は、予備系としてホットスタンバイさせておい
た第2の送信機103からの出力を選択して送信する。
【0005】第1および第2の送信機の出力は、互いに
フレーム同期が取られ、その送出タイミングが一致して
いるので、現用系から予備系に切り替えたときでも、切
り替えの前後でフレームの位置が異なることはない。リ
レー回路によって切り替えを行う場合には、通常、数1
0ミリセカンドを要し、この間、送信出力が一時的に瞬
断する。
【0006】図5は、従来から使用されているディジタ
ル信号の受信装置の構成の概要を表わしたものである。
受信装置は、受信したディジタル信号を復調する復調器
111と、復調したデータ信号112からフレームパタ
ーンを検出してフレームの先頭位置を表わすフレームパ
ルス113を発生するフレームパルス発生器114を備
えている。また、復調器111は、受信したディジタル
信号に含まれるクロック成分を抽出し、復調したデータ
信号をサンプリングして再生するための再生クロック信
号115を出力する機能を備えている。復調されたデー
タ信号112は、図示しないRAM(ランダム・アクセ
ス・メモリ)の所定の領域に格納される。
【0007】フレーム同期カウンタ116は、RAMに
格納されているデータ信号を読み出すためのアドレスを
発生する回路である。フレーム同期カウンタ116は、
再生クロック信号115を計数するとともに、フレーム
パルス113が入力されるたびにその計数値が初期化さ
れるようになっている。たとえば、受信したディジタル
信号が映像信号の場合、音声データを格納する領域と画
像データを格納する領域がフレーム単位に割り当てられ
ている。このとき音声データを読み出すには、フレーム
同期カウンタ116の初期値として音声データの格納さ
れる領域の先頭アドレスをロードする。また映像データ
を読み出すときは、対応する領域の先頭アドレスをフレ
ームパルスが入力された際にロードする。このように受
信装置では、再生クロックとフレームパルスによってフ
レーム同期カウンタ116を動作させてアドレス情報を
取得し、復調されたディジタルデータをRAMから取り
出すようになっている。
【0008】特公昭62−28903号公報には、送信
装置側における現用系と予備系の送信機の間のフレーム
同期外れを防止したヒットレス切替装置が開示されてい
る。図4に示したように、通常は、現用系からのフレー
ムパルスによって常に予備系のフレームタイミングを現
用系と一致させているが、フレームパルスにノイズが混
入すると同期外れを生じてしまう。そこで、この先行技
術によるヒットレス切替装置では、現用系の送信機の異
常を検出したときだけ、現用系からのフレームパルスに
より予備系のフレームタイミングを現用系のそれに一致
させるようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】特公昭62−2890
3号公報に記載された先行技術では、現用系と予備系の
フレームタイミングを確実に一致させることができるの
で、送信機の切り替えの前後で、送信されるフレームの
位相は一致する。しかしながら、切り替え時に、送信出
力の瞬断が生じるので、送信側のフレームタイミングが
変化しなくても、受信装置側でフレームの同期外れが起
きてしまう。つまり、送信装置が現用系から予備系に切
り替える際に、受信装置に入力される高周波電力が一時
的に無くなり、再生クロックを出力できなくなる。この
ため、フレーム同期カウンタの計数動作が停止してしま
う。瞬断が回復したとき送信側のフレームタイミングは
瞬断前と同一であるが、受信装置側だけ、フレーム同期
カウンタが停止している時間分、復調したデータの読み
出しアドレスが遅れてしまうことになる。
【0010】受信側で、フレーム同期を回復するために
は、瞬断の回復後にクロックを引込んで再生クロックの
出力することと、瞬断後にフレームの先頭位置が到来す
るまで待ち、フレームパルス発生器からフレームパルス
を出力してフレーム同期カウンタの初期化を行う必要が
ある。すなわち、送信装置側の切替時間とクロックの引
込み時間とフレーム同期を回復するまでの時間の和だけ
バースト誤りが生じてしまうという問題がある。
【0011】そこで本発明の目的は、受信信号の瞬断が
回復したとき短時間でフレーム同期の外れを回復するこ
とのできるヒットレス切替装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、フレーム構成されたディジタル信号を受信する受信
手段と、この受信手段によって受信されたディジタル信
号に含まれるクロック成分を検出して受信したディジタ
ル信号を再生するための再生クロックを生成する再生ク
ロック生成手段と、ディジタル信号の各フレーム位置を
識別するためのフレーム同期パルスを受信手段によって
受信したディジタル信号を基に生成するフレーム同期パ
ルス生成手段と、ディジタル信号のクロック成分と同一
周波数のクロック信号を出力するクロック信号出力手段
と、再生クロック生成手段から出力される再生クロック
が断となっているかどうかを検出する再生クロック断検
出手段と、この再生クロック断検出手段により再生クロ
ックの断が検出されているときクロック信号出力手段の
出力するクロック信号を選択し、再生クロックの断が検
出されていないとき再生クロックを選択するクロック選
択手段と、フレーム同期パルスにより初期化されかつこ
のクロック選択手段によって選択されたクロックをカウ
ントして受信したディジタル信号の各フレーム内におけ
るデータの取り出し位置を表わすアドレス信号を出力す
るフレーム同期カウンタとをヒットレス切替装置に具備
させている。
【0013】すなわち請求項1記載の発明では、入力さ
れるディジタル信号が断となっている間、再生クロック
と同一周波数の内部クロックを用いてフレーム同期カウ
ンタの計数動作を継続させている。これにより、瞬断が
回復したときすぐに、フレーム同期カウンタの出力する
アドレスを送信側のフレームタイミングに合わせること
ができる。
【0014】請求項2記載の発明では、フレーム構成さ
れたディジタル信号を受信する受信手段と、この受信手
段によって受信されたディジタル信号に含まれるクロッ
ク成分を検出して受信したディジタル信号を再生するた
めの再生クロックを生成する再生クロック生成手段と、
ディジタル信号の各フレーム位置を識別するためのフレ
ーム同期パルスを受信手段により受信したディジタル信
号を基に生成するフレーム同期パルス生成手段と、再生
クロック生成手段から出力される再生クロックよりも短
い周期のクロック信号を出力するクロック信号出力手段
と、再生クロック生成手段から出力される再生クロック
の断およびその回復を検出する再生クロック断検出手段
と、この再生クロック断検出手段によって再生クロック
の断が検出されてからその回復が検出されるまでの間の
時間を計測する断時間検出手段と、フレーム同期パルス
により初期化されかつ入力されるクロックをカウントし
て受信したディジタル信号の各フレーム内におけるデー
タの取り出し位置を表わすアドレス信号を出力するフレ
ーム同期カウンタと、再生クロック断検出手段によって
再生クロックの断の回復が検出されたときクロック信号
によりフレーム同期カウンタの計数動作を行わせること
によってフレーム同期カウンタの断検出時間検出手段の
計測した時間分の計数値の遅れを取り戻すに必要な時間
だけクロック信号をフレーム同期カウンタに入力し、こ
れ以外の期間は再生クロックをフレーム同期カウンタに
入力するクロック選択手段とをヒットレス切替装置に具
備させている。
【0015】すなわち請求項2記載の発明では、瞬断が
回復したときフレーム同期カウンタの計数値は断となっ
ていた時間分の遅を生じている。そこで、断となってい
た時間を計測しておき、この時間分の計数値の遅れを取
り戻すのに必要な期間だけ、再生クロックよりも周期の
短いクロックでフレーム同期カウンタの計数を行ってい
る。
【0016】請求項3記載の発明では、フレーム構成さ
れたディジタル信号を受信する受信手段と、この受信手
段によって受信されたディジタル信号に含まれるクロッ
ク成分を検出して受信したディジタル信号を再生するた
めの再生クロックを生成する再生クロック生成手段と、
ディジタル信号の各フレーム位置を識別するためのフレ
ーム同期パルスを受信手段により受信したディジタル信
号を基に生成するフレーム同期パルス生成手段と、再生
クロック生成手段から出力される再生クロックの断およ
びその回復を検出する再生クロック断検出手段と、この
再生クロック断検出手段によって再生クロックの断が検
出されてからその回復が検出されるまでの間の時間を計
測する断時間検出手段と、フレーム同期パルスにより初
期化されかつ再生クロックをカウントして受信したディ
ジタル信号の各フレーム内におけるデータの取り出し位
置を表わすアドレス信号を出力するフレーム同期カウン
タと、再生クロック断検出手段によって再生クロックの
断の回復が検出されたときフレーム同期カウンタの断検
出時間検出手段により計測された時間分の計数値の遅れ
を取り戻すに必要な計数値を求めこの値によりフレーム
同期カウンタを初期化する断時間補償初期化手段とをヒ
ットレス切替装置に具備させている。
【0017】すなわち請求項3記載の発明では、瞬断が
回復したときフレーム同期カウンタの計数値は断となっ
ていた時間分の遅れを生じている。そこで、断となって
いた時間を計測しておき、この時間分の計数値の遅れを
取り戻すだけの計数値を、瞬断の回復したときフレーム
同期カウンタにリロードしている。これにより、瞬断の
回復した直後からフレーム同期カウンタの出力するアド
レスを送信側のフレームタイミングに合わせることがで
きる。
【0018】請求項4記載の発明では、受信手段の受信
するディジタル信号は、互いにフレーム同期のとられた
現用系と予備系の送信装置を備えかつ現用系と予備系を
切り替えるとき所定の時間だけ送信の瞬断する送信局か
ら送られてくる。
【0019】すなわち請求項4記載の発明では、現用系
と予備系の送信装置が互いにフレーム同期がとられてい
るので、受信側でフレーム同期カウンタの計数値の補正
などを行うことで、瞬断の回復した直後から送受信間で
一致したフレームタイミングが確保される。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施の形態に
おけるヒットレス切替装置の構成の概要を表わしたもの
である。このヒットレス切替装置(以後、受信装置と呼
ぶ。)の受信するディジタル信号は、図4に示したもの
と同一の構成の送信装置から送られてくる。すなわち送
信装置は、現用系と予備系の送信機を備えおり、現用系
の送信機から出力されるフレームパルスを基に予備系の
送信機のフレーミングカウンタが動作することで現用系
と予備系の送信機のフレーム同期の位相の一致をとって
いる。また、現用系の異常を検出したとき、数10ミリ
セカンドほどの時間をかけて、現用系から予備系に送信
機を切り替えるようになっている。
【0021】図2に示した受信装置は、無線回線を通じ
て受信した信号を復調し、復調データと再生クロックを
出力する復調器11を備えている。復調器11から出力
される復調データ12は、同期用のフレームパターンを
検出してフレームパルスを生成するフレームパルス発生
器13に入力されている。フレームパルス14は、各フ
レームにおけるデータの取り出しアドレス情報を生成す
るフレーム同期カウンタ15に入力されている。復調器
11から出力される再生クロック16は、再生クロック
16の断およびその回復を検出する断検知回路17と、
フレーム同期カウンタ15に入力されるクロック18を
切り替えるセレクタ19に入力されている。セレクタ1
9には、再生クロック16とほぼ同一周波数のクロック
信号21が水晶発信器22から入力されている。送信装
置から送られてくるディジタル信号のビットレートは既
知であるので、水晶発信器22から出力されるクロック
信号21の周波数をそれに合わせて設定してある。
【0022】フレーム同期カウンタ15は、クロック1
8を計数するカウンタであり、計数するビット数は、フ
レーム内のデータの取り出し位置を指定するのに必要な
桁数以上になっている。またフレーム同期カウンタ15
は、フレームパルス発生器13からフレームパルス14
が入力されるたびに、その計数値が初期化されるように
なっている。セレクタ19には、出力するクロックの選
択信号として断検知回路17から断検出信号23が入力
されている。セレクタ19は、断検出信号23が“ハ
イ”状態とき、水晶発信器22の出力するクロック信号
21を出力し、断検出信号23が“ロー”状態のとき、
再生クロック信号16を出力する。
【0023】送信装置からの信号が到来している状態で
は、復調器11から再生クロック16が出力され、断検
知回路17は“ロー”状態の断検出信号23をセレクタ
19に出力する。これにより、フレーム同期カウンタ1
5には再生クロック16が入力される。送信装置の現用
系の送信機に異常が発生して予備系への切り替えが起こ
ると、切り替え動作の間、受信装置への入力電力が無く
なる。このため、復調器11から復調データ12および
再生クロック16が出力されなくなる。断検知回路17
は、再生クロック16が断となったことを検出し、断検
出信号23を“ロー”状態から“ハイ状態に変化させ
る。これにともなって、セレクタ19は水晶発振器22
からのクロック信号21を選択出力する。フレーム同期
カウンタは、水晶発信器22からのクロック信号21を
計数することによって、切り替え期間中も計数動作を継
続する。
【0024】送信装置での切り替え動作が終了し、再び
復調器11から再生クロック16が出力されると、断検
知回路17により再生クロックの回復が検出されて断検
知信号23が“ロー”状態に戻る。これによりフレーム
同期カウンタ15には、再生クロック16が入力され、
通常の状態に戻る。このように、送信装置の切り替え動
作期間中であっても、内部の水晶発信器22からのクロ
ック信号21によって、フレーム同期カウンタ15の計
数動作を継続しているので、フレーム同期の位相外れを
防ぐことができる。したがって、送信装置での切り替え
が終了し、復調データ12および再生クロック16が再
び出力されはじめたときからすぐに、送信側と一致した
位相でフレーム内のデータを取り出すことができる。
【0025】第1の変形例
【0026】第1の変形例では、再生クロックの断とな
っている時間を計測している。そして、再生クロックが
回復したときに再生クロックよりも周期の短いクロック
を必要な時間だけフレーム同期カウンタに与えることに
より、断となっていた間におけるフレーム同期カウンタ
の計数値の遅れを回復している。
【0027】図2は、第1の変形例における受信装置の
構成の概要を表わしたものである。図1に示した受信装
置と同一の部分には同一の符号を付してあるので、それ
らの説明を適宜省略する。第1の変形例は、水晶発信器
やセレクタを備えていない。また、断検知回路に代え
て、再生クロックの断となっている時間を計測する断時
間検出回路31を備えている。断時間検出回路31は、
再生クロックが断となっていた時間に応じた所定の期間
だけ、フレーム同期カウンタ32の計数速度を変更する
補正信号33を出力するようになっている。フレーム同
期カウンタ32は、補正信号33が入力されている間、
入力される再生クロックを通常よりも速く計数したアド
レス信号を出力する機能を備えている。
【0028】たとえば、補正信号33が入力されない間
は、再生クロックが入力されるごとに1ずつ計数値を増
加し、補正信号33が入力されている間は、再生クロッ
クが入力されるごとに計数値を2ずつ増加させる。断時
間検出回路31は、再生クオック16が断となった時間
と補正信号33を出力する時間との対応関係を登録した
テーブルを予め備えている。たとえば、補正信号33を
出力している間、2倍の増加速度でフレーム同期カウン
タ32が再生クロックを計数するものとすると、断時間
と同一の時間が補正信号33の出力時間となる。また、
4倍の増加速度でフレーム同期カウンタ32が計数する
ときは、断時間の3分の1の時間が補正信号33の出力
時間となる。断時間を“X”、補正信号の出力時間を
“Y”、補正期間中の計数速度の倍率を“K”とする
と、K×Y=X+Yの関係が成り立つ。したがって、補
正時間“Y”は、Y=X÷(K−1)となる。
【0029】このように、再生クロックが回復してから
断した時間とフレーム同期カウンタの計数速度の倍率に
より求めた補正時間だけ、計数速度を増加することで、
補正時間後には、フレーム同期カウンタの出力するアド
レスを瞬断の生じなかったときと同一の値に戻すことが
できる。たとえば、瞬断がフレームパターンの直後に回
復したような場合には、次のフレームパターンの到来す
るまで、フレームパルスが出力されない。したがって、
瞬断による計数値の遅れの補償を何ら行わなければ、次
のフレームパルスが出力されるまで、同期外れが生じて
しまう。これを、再生クロックの計数速度を必要な期間
増加させて計数値の遅れを取り戻すことにより、同期の
外れている時間を短くすることができる。
【0030】図3は、計数速度を増加することのできる
フレーム同期カウンタの回路構成の一例を表わしたもの
である。このフレーム同期カウンタは、Dフリップフロ
ップ回路42と、Dフリップフロップ回路42の反転出
力43および補正信号33の入力された排他的論理和回
路44を備えている。またアドレスを出力するカウンタ
45と、Dフリップフロップ回路41の非反転出力41
および補正信号の論理和をとる論理和回路46とを有し
ている。排他的論理和回路44の出力は、Dフリップフ
ロップ回路42のデータ信号として入力されている。ま
た、論理和回路46の出力は、カウンタ45のイネーブ
ル信号として入力されている。Dフリップフロップ回路
42およびカウンタ45には、それぞれ再生クロック1
6がクロック信号として入力されている。
【0031】このフレーム同期カウンタは、補正信号3
3が“0”のとき、再生クロック16を2回に1回の割
合で計数し、補正信号33が“1”のとき再生クロック
16を毎回計数するようになっている。補正信号33が
“1”の間は、イネーブル信号も“1”となり、カウン
タ45は、その間、再生クロックを毎周期ごと計数す
る。補正信号33が“0”のときに、反転出力43が
“0”だとすると、排他的論理和回路44の出力は
“0”になる。したがって、次のクロックタイミングで
反転出力43は“1”になる。このとき排他的論理和回
路44の出力は“1”に変化し、次のクロックタイミン
グでは、反転出力43は“0”になる。このように、D
フリップフロップ回路42は、再生クロック16を2分
周することになる。したがって、カウンタ45は、再生
クロック16の2周期に1回の割合で計数するようにな
る。
【0032】第1の変形例では、フレーム同期カウンタ
の計数速度を変更することによって、断となっていた間
の計数値の遅れを取り戻しているが、計数の遅れた分だ
けの数を再生クロックが回復したときに一度に加算する
ようにしてもよい。断時間検出回路には、断となった時
間に対応付けて計数値の補正値を予め登録しておく。再
生クロックの周波数に断時間を掛けた値が補正値であ
る。断時間検出回路は、再生クロックの断となった時間
を検出するとともに、再生クロックが回復したとき断時
間に対応する補正値を読み出し、この補正値とともにカ
ウンタの計数値を初期化するためのリロード信号を出力
する。フレーム同期カウンタは、その計数値と断時間検
出回路から入力される補正値とを加算する加算回路を備
えている。そして断時間検出回路からリロード信号が入
力されたとき、加算回路の出力値をカウンタの計数値と
して初期化する。このようにすることで、再生クロック
が回復したとき、断している間に生じた計数値の遅れを
一気に取り戻すことができ、同期外れを回避することが
できる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、入力されるディジタル信号の断となっている
間、再生クロックと同一周波数の内部クロックを用いて
フレーム同期カウンタの計数動作を継続させている。こ
れにより、瞬断が回復したときすぐに、フレーム同期カ
ウンタの出力するアドレスが送信側のフレームの位相と
合い、フレームの同期外れを防ぐことができる。
【0034】また請求項2記載の発明によれば、断とな
っている時間を計測し、瞬断の回復したとき再生クロッ
クよりも周期の短いクロックをフレーム同期カウンタに
供給し、断となった時間における計数値の遅れを取り戻
している。これにより、フレーム同期の外れている期間
を短くすることができる。
【0035】さらに請求項3記載の発明によれば、断と
なっている時間を計測し、瞬断の回復したとき断時間分
の計数値の遅れを取り戻すだけの計数値をフレーム同期
カウンタにリロードしている。これにより、瞬断の回復
した直後からフレーム同期カウンタの出力するアドレス
を送信側のフレームの位相と合わせることができ、フレ
ームの同期外れを回避することができる。
【0036】また請求項4記載の発明によれば、送信装
置側において現用系と予備系のフレーム同期がとられて
いるので、受信側でフレーム同期カウンタの計数値のず
れを補償することで、瞬断の回復した直後から送受信間
でフレームの位相を一致させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるヒットレス切替
装置の構成の概要を表わしたブロック図である。
【図2】第1の変形例における受信装置の構成の概要を
表わしたブロック図である。
【図3】計数速度を変更できるフレーム同期カウンタの
回路構成を表わしたブロック図である。
【図4】従来から使用されている現用系と予備系の送信
機を備えたディジタルデータ無線送信装置の構成の概要
を表わしたブロック図である。
【図5】従来から使用されているディジタル信号の受信
装置の構成の概要を表わしたブロック図である。
【符号の説明】
11 復調器 13 フレームパルス発生器 15、32 フレーム同期カウンタ 17 断検知回路 19 セレクタ 22 水晶発信器 31 断時間検出回路

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレーム構成されたディジタル信号を受
    信する受信手段と、 この受信手段によって受信されたディジタル信号に含ま
    れるクロック成分を検出して受信したディジタル信号を
    再生するための再生クロックを生成する再生クロック生
    成手段と、 前記ディジタル信号の各フレーム位置を識別するための
    フレーム同期パルスを前記受信手段によって受信したデ
    ィジタル信号を基に生成するフレーム同期パルス生成手
    段と、 前記ディジタル信号のクロック成分と同一周波数のクロ
    ック信号を出力するクロック信号出力手段と、 前記再生クロック生成手段から出力される再生クロック
    が断となっているかどうかを検出する再生クロック断検
    出手段と、 この再生クロック断検出手段により前記再生クロックの
    断が検出されているとき前記クロック信号出力手段の出
    力するクロック信号を選択し、再生クロックの断が検出
    されていないとき前記再生クロックを選択するクロック
    選択手段と、 前記フレーム同期パルスにより初期化されかつこのクロ
    ック選択手段によって選択されたクロックをカウントし
    て受信したディジタル信号の各フレーム内におけるデー
    タの取り出し位置を表わすアドレス信号を出力するフレ
    ーム同期カウンタとを具備することを特徴とするヒット
    レス切替装置。
  2. 【請求項2】 フレーム構成されたディジタル信号を受
    信する受信手段と、 この受信手段によって受信されたディジタル信号に含ま
    れるクロック成分を検出して受信したディジタル信号を
    再生するための再生クロックを生成する再生クロック生
    成手段と、 前記ディジタル信号の各フレーム位置を識別するための
    フレーム同期パルスを前記受信手段により受信したディ
    ジタル信号を基に生成するフレーム同期パルス生成手段
    と、 前記再生クロック生成手段から出力される再生クロック
    よりも短い周期のクロック信号を出力するクロック信号
    出力手段と、 前記再生クロック生成手段から出力される再生クロック
    の断およびその回復を検出する再生クロック断検出手段
    と、 この再生クロック断検出手段によって再生クロックの断
    が検出されてからその回復が検出されるまでの間の時間
    を計測する断時間検出手段と、 前記フレーム同期パルスにより初期化されかつ入力され
    るクロックをカウントして受信した前記ディジタル信号
    の各フレーム内におけるデータの取り出し位置を表わす
    アドレス信号を出力するフレーム同期カウンタと、 前記再生クロック断検出手段によって再生クロックの断
    の回復が検出されたとき前記クロック信号により前記フ
    レーム同期カウンタの計数動作を行わせることによって
    前記フレーム同期カウンタの前記断検出時間検出手段の
    計測した時間分の計数値の遅れを取り戻すに必要な時間
    だけ前記クロック信号をフレーム同期カウンタに入力
    し、これ以外の期間は前記再生クロックをフレーム同期
    カウンタに入力するクロック選択手段とを具備すること
    を特徴とするヒットレス切替装置。
  3. 【請求項3】 フレーム構成されたディジタル信号を受
    信する受信手段と、 この受信手段によって受信されたディジタル信号に含ま
    れるクロック成分を検出して受信したディジタル信号を
    再生するための再生クロックを生成する再生クロック生
    成手段と、 前記ディジタル信号の各フレーム位置を識別するための
    フレーム同期パルスを前記受信手段により受信したディ
    ジタル信号を基に生成するフレーム同期パルス生成手段
    と、 前記再生クロック生成手段から出力される再生クロック
    の断およびその回復を検出する再生クロック断検出手段
    と、 この再生クロック断検出手段によって再生クロックの断
    が検出されてからその回復が検出されるまでの間の時間
    を計測する断時間検出手段と、 前記フレーム同期パルスにより初期化されかつ前記再生
    クロックをカウントして受信した前記ディジタル信号の
    各フレーム内におけるデータの取り出し位置を表わすア
    ドレス信号を出力するフレーム同期カウンタと、 前記再生クロック断検出手段によって再生クロックの断
    の回復が検出されたとき前記フレーム同期カウンタの前
    記断検出時間検出手段により計測された時間分の計数値
    の遅れを取り戻すに必要な計数値を求めこの値によりフ
    レーム同期カウンタを初期化する断時間補償初期化手段
    とを具備することを特徴とするヒットレス切替装置。
  4. 【請求項4】 前記受信手段の受信するディジタル信号
    は、互いにフレーム同期のとられた現用系と予備系の送
    信装置を備えかつ現用系と予備系を切り替えるとき所定
    の時間だけ送信の瞬断する送信局から送られてくること
    を特徴とする請求項1ないし請求項3記載のヒットレス
    切替装置。
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