JP2782251B2 - 現像方法 - Google Patents

現像方法

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JP2782251B2 JP1257149A JP25714989A JP2782251B2 JP 2782251 B2 JP2782251 B2 JP 2782251B2 JP 1257149 A JP1257149 A JP 1257149A JP 25714989 A JP25714989 A JP 25714989A JP 2782251 B2 JP2782251 B2 JP 2782251B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は電子写真用現像剤及び現像方法に関し、特に
カスレやカブリのない、一様な画像濃度を持つ高画質複
写画像を得る為に有用な二成分現像剤を用いた現像方法
に関する。
[従来の技術] 従来より、電子写真法については、米国特許第2,297,
691号、特公昭42−23910号、特公昭43−24748号公報等
に記載されている如く、光導電層上にコロナ放電によっ
て、一様に静電荷を与え、これに原稿に応じた光像を露
光させる事により露光部分の電荷を消滅させて潜像形成
を行う。この得られた静電潜像上に微粉末検電物質、所
謂トナーを付着させることにより現像を行なうものであ
る。トナーは光導電層上の電荷量の大小に応じて静電潜
像に引きつけられ、濃淡を持ったトナー像を形成する。
このトナー像は必要に応じて紙又は布帛等の支持表面に
転写し、加熱、加圧又は溶剤処理や上塗り処理など適当
な定着手段を用いて支持表面に永久定着する。またトナ
ー像転写工程を省略したい場合には、このトナー像を光
導電層上に定着することもできる。
前記、静電潜像の現像において、トナーは比較的大粒
子であるキャリア粒子と混合され、電子写真用現像剤と
して用いられる。トナーとキャリア粒子の両者の組成
は、相互の接触摩擦により、トナーが光導電層上の電荷
と反対の極性を帯びるように選ばれる。また両者の接触
摩擦の結果、キャリア粒子はトナーを表面に静電的に付
着させ、現像剤として現像装置内を搬送し、また光導電
層上にトナーを供給する。
現像剤の現像方法としては数多く知られている。米国
特許第2,618,552号記載のカスケード現像法、米国特許
第2,874,063号記載の磁気ブラシ法、米国特許第2,895,8
47号記載のタッチダウン法その他、現像剤担持体(現像
スリーブ)と光導電層の間に交流成分と直流成分からな
るバイアス電界を印加し現像を行う特開昭62−63970号
公報に開示されている、所謂J/B現像法などがある。
その代表的方法である電子写真法はトナー及び磁性体
キャリア粒子から構成される乾式二成分現像剤による磁
気ブラシ法がほとんどであるが、これは、高速複写、画
質、さらには現像プロセス系が非常に簡略化出来るとい
う利点がある事による。
かかる二成分系現像剤は一般的に細かいトナー粒子
と、相反して粒度の大きなキャリア粒子より構成され、
トナー粒子の摩擦により生ずる反極性の静電力によりキ
ャリア粒子表面にトナー粒子が保持され、この状態の現
像剤が感光体上の静電荷像と接触すると、トナー粒子が
静電荷像側へ引き付けられトナー像を形成し、次いでこ
のトナー像が記録紙上に転写される。この様なプロセス
において従来、磁性体キャリアとして表面を酸化処理し
た鉄粉が用いられて来たが、画質、現像剤寿命、現像剤
の搬送性の点では不十分であった。しかし、現在では鉄
粉に代わるフェライトキャリア粒子の実用化により、二
成分系現像剤の欠点とされていた画質、寿命、搬送性な
どが大幅に改善され、市場においても、ほとんどの装置
でフェライトキャリア粒子系現像剤を使用しているのが
実情である。又、市場の拡大に伴ない複写画像の要求品
質は増々高度なものとなり、更なる鮮明な高画質を得る
べく、トナー平均粒径を小さくし、高解像力、高画像濃
度に対応しようとする試みもなされているが、この場
合、従来の粒径からなるキャリア粒子と混合した時、ト
ナー1粒子当りの摩擦帯電量が均一になりにくく帯電量
分布としてブロードな分布になり、得られる複写画像の
カスレや画像濃度の一様性が得られなくなったりなどの
品質を損なう結果を生じているのが現状である。
キャリアの平均粒径や粒度分布を示唆したものとし
て、特開昭51−3238号公報、特開昭58−144839号公報、
特開昭61−204646号公報がある。特開昭51−3238号公報
は大まかな粒度分布を言及している。しかしながら、現
像剤の現像性や現像装置内での搬送性に密接に関係して
いる磁気特性については具体的に開示していない。さら
に実施例中のキャリア粒子は全て250メッシュオンが約8
0重量%以上もあり、平均粒径も60μ以上である。
また、特開昭58−144839号公報は、単に平均粒径のみ
を開示するものであって感光体へのキャリア付着に影響
を及ぼす微粉量や画像の鮮鋭性に影響を与える粗粉量ま
で言及しカラー複写の特性を考慮して詳細にその分布ま
で記載してはいない。さらに、特開昭61−204646号公報
は複写装置と適当な現像剤の組合せを発明の骨子として
おり、キャリア粒子の粒度分布や磁気特性については具
体的に述べられていない。さらには、該現像剤がなぜそ
の複写装置に有効なのかさえも開示されていない。
また、特開昭49−70630号公報は、キャリア粒子の磁
気力に関して記載しているが、これらはキャリア素材と
して、フェライトよりも比重の大きい鉄粉についてのも
のであり、飽和磁気も高いものである。これら鉄粉キャ
リア粒子は従来多く使用されてきたが、比重が大きいた
めに複写装置の重量や駆動トルクの過負荷を生じやす
く、環境依存性も大きい。
また、特開昭58−23032号公報に記載されているフェ
ライトキャリア粒子は、多孔性の空孔の多い材料につい
てのものであり、このようなキャリア粒子はエッジ効果
が発生しやすく耐久性に乏しいものである。
[発明が解決しようとする課題] この様に複写画像の品質は、ほとんどが感光体表面上
での現像剤の接触状態及びトナーの摩擦帯電量によって
決まってくる。従って上述の問題点を解決すべく本発明
の目的はトナー1粒子に与える摩擦帯電量をより均一
に、かつ帯電分布をシャープにさせる事により、画像上
でカスレ、カブリの無い一様な画像濃度を得る事が可能
な現像方法を提供する事にある。
[課題を解決するための手段及び作用] 本発明は、マグネットローラーを内蔵した現像スリー
ブ上でマグネットローラーを固定して現像スリーブを単
体で回転し、トナー及びキャリア粒子を含む二成分現像
剤によって、静電潜像担持体に担持されている静電潜像
を現像する現像方法において、 該トナーは、少なくとも着色剤、結着樹脂及び流動性
付与剤を有し、かつ体積平均粒径が6〜10μmであり、 該キャリア粒子は、フェライト表面を樹脂を含む固着
物質で被覆したコーティングフェライトキャリアであ
り、重量平均粒径が20〜60μmであり、500Vの電圧印加
時における電流値が15〜30μAであり、該キャリア粒子
の粒度分布において、500メッシュパス率が1.0〜8.0重
量%であり、かつ下記式(I) (式中、VAは、キャリア粒子総重量に対する400メッシ
ュパスの重量%を示し、VBは、キャリア粒子総重量に対
する250メッシュパス・350メッシュオンの重量%を示
し、Sは、キャリア粒子の比表面積(cm2/g)を示
す。)を満足しており、 該マグネットローラーは、反発磁極を有する5極以上
の磁極を有しており、かつ現像領域における磁束密度が
600〜1000ガウスであることを特徴とする現像方法に関
する。
上記構成の本発明の現像方法によれば、カスレ、カブ
リの無い一様な画像濃度を有する画像を形成することが
可能となる。
該キャリア粒子の平均粒径が20μm未満の場合、感光
体表面へのキャリア付着が激増し、60μmを越えると得
られる複写画像のハイライト再現性を悪化させる。
又、本発明者は微粉キャリア量の増加により生じるキ
ャリア付着等の諸問題を解決すべく常にシャープな粒度
分布構成を持つ事の必然性を(I)式を満足させる事に
より見出した。
(I)式は平均粒径分布域における微粉側分布域の割
合を示すものであり、この値が50より大きい時、微粉側
の割合が増し、ブロードな分布構成となる。この場合、
現像時に感光体上へキャリア付着を生じ、式中範囲であ
る50以下であると非常にシャープな粒度分布を示し、そ
れにより、より均一な粒子が多く存在してくる事から、
トナーとの摩擦帯電による電荷量の立上りも好ましく改
善されており、トナーの重量平均粒径が6〜10μmであ
ることから、特に好ましい効果を発揮する。
この場合、該キャリアにおいて500メッシュパス率が
8.0重量%を越えると、キャリア付着やトナーとの円滑
な摩擦帯電を妨げ、エッジ効果を助長する傾向がある。
他方1.0重量%未満であると、磁気ブラシ層が疎い状態
となってしまい、トナーの帯電の立上りを悪くさせる傾
向がある。
又、500Vの電圧印加時における電流値が15μA未満で
ある場合、現像剤混合時において、トナーに高すぎる電
荷量を付与する為に現像されにくくなり、反対に30μA
を越える場合には適正な電荷量にまで帯電させる事が難
しく、トナー保持能力が低下し、トナー飛散、カブリ等
が発生する原因となる。
キャリアの磁気特性は現像スリーブに内蔵されたマグ
ネットローラーによって影響され、現像剤の現像特性及
び搬送性に大きく影響を及ぼすものである。本発明にお
いては、マグネットローラーを内蔵した現像スリーブ上
で、マグネットローラーを固定して現像スリーブを単体
で回転し、トナーとキャリアからなる二成分系現像剤を
循環搬送し、該二成分現像剤にて静電潜像担持体表面に
担持された静電潜像を現像するに際して、該マグネット
ローラーが反発極を有する5極以上の磁極を有してお
り、現像領域における磁束密度が600〜1200ガウスのと
き、複写画像の均一性や階調再現性にすぐれ好適であ
る。
次に第1図及び第2図を参照して本発明に係る現像装
置の一例を説明する。第2図は本発明に係る現像装置を
示し、潜像担持体26を中心として現像機21〜24が矢印C
方向に移動し、順次現像する形態をとる。又、第1図に
本発明に係る現像部の拡大図を示す。現像担持体11はa
−Si,CdS,ZnO2,OPC,a−Seの様な光導電絶縁物質層を持
つ感光ドラムである。潜像担持体11は図示しない駆動装
置によって矢印a方向に回転される。12は潜像担持体11
に近接もしくは接触されている現像スリーブであり、例
えばアルミニウムSUS316等の非磁性材料で構成されてい
る。現像スリーブ12は容器13の中上方壁に容器長手方向
に形成した横長開口に下略半周面を容器13内へ突入さ
せ、上略半周面を容器外へ露出させて回転自在に軸受け
させて設けしてあり、矢印b方向に回転駆動される。
14は現像スリーブ12内に挿入し図示の位置姿勢に位置
決め保持した固定磁界発生手段としての固定の永久磁石
(マグネット)であり、現像スリーブ12が回転駆動され
てもこの永久磁石14は図示の位置・姿勢にそのまま固定
保持される。この永久磁石14はN極の磁極4a,S極の磁極
4b,N極の磁極4c,N極の磁極4d,S極の磁極4eの5磁極を有
する。永久磁石14は永久磁石に代えて電磁石を配設して
もよい。
15は現像スリーブ12を配設した現像剤供給器開口の左
縁側に、基部を容器側壁に固定し、先端側は開口左縁位
置よりも容器13の内側へ突出させて開口左縁長手に沿っ
て配設した現像剤規制部材としての非磁性ブレードで、
例えばSUS316を横断面路くの字形に曲げ加工したもので
ある。
16,17は搬送スクリューで現像スリーブ軸方向の現像
剤の量を均一化する。
非磁性ブレード15の端部と現像スリーブ12面との距離
d2は300〜1000μm、好ましくは400〜900μmである。
この距離が300μmより小さいと後述する磁性粒子がこ
の間に詰まり現像剤層にムラを生じやすいと共に良好な
現像を行うのに必要な現像剤を塗布することが出来ず濃
度の薄いムラの多い現像画像しか得られない欠点があ
る。d2は現像剤中に混在している不用粒子による不均一
塗布(いわゆるブレードづまり)を防止するためには40
0μm以上が好ましい。また1000μmより大きいと現像
スリーブ12上へ塗布される現像剤量が増加し所定の現像
剤層厚の規制が行えず、潜像担持体への磁性粒子付着が
多くなると共に現像剤の循環、や現像規制が弱まりトナ
ーのトリボが不足しカブリやすくなる欠点がある。
本発明のキャリア粒子と共に用いられるトナーのトナ
ーの結着樹脂としては、以下のものを使用することがで
きる。例えばポリスチレン、クロロポリスチレン、ポリ
−α−メチルスチレン、スチレン−クロロスチレン共重
合体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ブタ
ジエン共重合体、スチレン−塩化ビニル共重合体、スチ
レン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−マレイン酸共重
合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体(スチレ
ン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸
エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合
体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体、スチレン
−アクリル酸フェニル共重合体等)、スチレン−メタク
リル酸エステル共重合体(スチレン−メタクリル酸メチ
ル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体、
スチレン−メタクリル酸ブチル共重合体、スチレン−メ
タクリル酸フェニル共重合体等)、スチレン−α−クロ
ルアクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリロニト
リル−アクリル酸エステル共重合体等のスチレン系樹脂
(スチレン又はスチレン置換体を含む単重合体又は共重
合体)、塩化ビニル樹脂、スチレン−酢酸ビニル共重合
体、ロジン変性マレイン酸樹脂、フェニール樹脂、エポ
キシ樹脂、ポリエステル樹脂、低分子量ポリエチレン、
低分子量ポリプロピレン、アイオノマー樹脂、ポリウレ
タン樹脂、シリコーン樹脂、ケトン樹脂、エチレン−エ
チルアクリレート共重合体、キシレン樹脂、ポリビニル
ブチラール樹脂等がある。本発明の実施上、特に好まし
い樹脂としてはスチレン−アクリル酸エステル系樹脂、
ポリエステル樹脂がある。
特に、次式 (式中Rはエチレンまたはプロピレン基であり、x,yは
それぞれ1以上の整数であり、かつx+yの平均値は2
〜10である。)で代表されるビスフェノール誘導体もし
くは置換体をジオール成分とし、2価以上のカルボン酸
またはその酸無水物またはその低級アルキルエステルと
からなるカルボン酸成分、例えばフマル酸、マレイン
酸、無水マレイン酸、フタル酸、テレフタル酸、トリメ
リット酸、ピロメリット酸などとを共縮重合したポリエ
ステル樹脂がシャープな溶融特性を有するのでより好ま
しい。
本発明に使用されるキャリアとしては、本発明に用い
られるキャリア粒子としては、フェライト表面を樹脂を
含む固着物質で被覆したコーティングフェライトキャリ
アである。このフェライトとしては、ニッケル、銅、亜
鉛、コバルト、マンガン、クロム、希土類等の金属を有
するものであり、特に、亜鉛、銅、ニッケル、コバルト
から選ばれる金属を有するものが、磁気特性の点で好ま
しい。
キャリア粒子の表面を樹脂を含む固着物質で被覆する
方法としては、樹脂等の被覆材を溶剤中に溶解もしくは
懸濁せしめて塗布しキャリアに付着せしめる方法、単に
粉体で混合する方法等がいずれも適用できる。
キャリア表面への固着物質としてはトナー材料により
異なるが、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、モノ
クロロトリフルオロエチレン重合体、ポリフッ化ビニリ
デン、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂、ジターシャ
リーブチルサリチル酸の金属錯体、スチレン系樹脂、ア
クリル系樹脂、ポリアシド、ポリビニルブチラール、ア
ミノアクリレート樹脂の如き樹脂を単独あるいは複数で
用いる。さらにこの樹脂に加えて、ニグロシン、塩基性
染料及びそのレーキ、シリカ微粉末、アルミナ微粉末な
どを単独或は複数で用いることができる。
上記固着物質の処理量は、キャリアが前記条件を満足
するよう適宜決定すれば良いが、一般には総量で本発明
のキャリアに対し0.1〜30重量%(好ましくは0.2〜20重
量%)が望ましい。
本発明において、特に好ましい態様としては、スチレ
ン−アクリル酸2−エチルヘキシル−メタクリル酸メチ
ル(20〜60:5〜30:10〜50)の組み合わせが例示され
る。
また、フェライトとしては、Cu−Zn−Feの3元系フェ
ライトが特に好ましい。
本発明に用いる6〜10μmの非磁性トナーと混合して
二成分現像剤を調製する場合、その混合比率は現像剤中
のトナー濃度として、2.0重量%〜12重量%、好ましく
は3.0重量%〜10重量%にすると通常良好な結果が得ら
れる。トナー濃度が2.0重量%以下では画像濃度が低く
実用不可となり易く、12重量%以上では本発明の粒度分
布の範囲内のキャリア粒子を使用してもカブリや機内飛
散を増加せしめ、現像剤の耐用寿命を短め易い。
本発明のキャリアと共に用いて現像剤を構成する場合
用いられる着色剤としては、染料としては、例えばC.I.
ダイレクトレッド1、C.I.ダイレクトレッド4、C.I.ア
シッドレッド1、C.I.ベーシックレッド1、C.I.モーダ
ントレッド30、C.I.ダイレクトブルー1、C.I.ダイレク
トブルー2、C.I.アシッドブルー9、C.I.アシッドブル
ー15、C.I.ベーシックブルー3、C.I.ベーシックブルー
5、C.I.モーダントブルー7等がある。
顔料としては、カーボンブラック、鉄黒、ナフトール
イエローS、ハンザイエローG、パーマネントイエロー
NCG、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、
ベンジジンオレンジG、パーマネントレッド4R、ウオッ
チングレッドカルシウム塩、ブリリアントカーミン3B、
ファーストバイオレットB、メチルバイオレットレー
キ、フタロシアニンブルー、ファーストスカイブルー、
インダンスレンブルーBC等がある。
好ましくは顔料としてはジスアゾイエロー、不溶性ア
ゾ、銅フタロシアニン、染料としては塩基性染料、油溶
性染料が適している。
特に好ましくはC.I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグ
メントイエロー15、C.I.ピグメントイエロー13、C.I.ピ
グメントイエロー14、C.I.ピグメントイエロー12、C.I.
ピグメントレッド5、C.I.ピグメントレッド3、C.I.ピ
グメントレッド2、C.I.ピグメントレッド6、C.I.ピグ
メントレッド7、C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメ
ントブルー16、及び下式で示される銅フタロシアニン顔
料である。
[式中、 又は−Hを示し、R及びR′は炭素数1〜5のアルキレ
ン基を示す。但し、X1〜X4のすべてが−Hの場合を除
く。] 染料としてはC.I.ソルベントレッド49、C.I.ソルベント
レッド52、C.I.ソルベントレッド109、C.I.ベイシック
レッド12、C.I.ベイシックレッド1、C.I.ベイシックレ
ッド3bなどである。
(1)本発明における粒度分布の測定法は、以下の通り
である。
1.試料約100gを0.1gの桁まで計りとる。
2.篩は、100メッシュから400メッシュの標準篩(以下篩
という)を用い、上から100,145,200,250,350,400の大
きさの順に積み重ね底には受け皿を置き、試料は一番上
の篩に入れてふたをする。
3.これを振動機によって水平旋回数毎分285±6回、衝
動回数毎分150±10回で15分間ふるう。
4.ふるった後、各篩及び受け皿内の鉄粉を0.1gの桁まで
計り取る。
5.重量百分率で小数第2位まで算出し、JIS−Z8401によ
って小数第1位まで丸める。
ただし、篩の枠の寸法は篩面から上の内径が200mm、
上面から篩面までの深さが45mmであること。
各部分の鉄粉の重量の総和は、始め取った試料の質量
の99%以下であってはならないこと。
また、平均粒径は上述の粒度分布測定値より、下式に
従って求める。
更に、キャリアの500メッシュパス率は1gの試料量を5
00メッシュ標準篩上に乗せて、エア圧300mmH2Oで30秒下
から吸引し、重量減少より抜量の割合を算出する。
本発明キャリアの500Vの電圧印加時における電流値の
測定は測定電極面積4cm2、電極間間隙0.4cmのサンドイ
ッチタイプのセルを用い、片方の電極に1kg重量の加圧
下で、両電極間に500Vの電圧(V/cm)を印加して、回路
に流れた電流値を得るという方法をとっている。
[実施例] 以下に実施例図面をもって本発明を詳細に説明する。
実施例−1 プロポキシ化ビスフェノールとフマル酸を縮合して得
られたポリエステル樹脂100重量部に対し、表1に示
される処方量の黒色着色剤及び荷電制御剤を用いて下記
の方法で非磁性の黒色トナーを得た。その製造方法は、
上記の各処方量を充分ヘンシェルミキサーにより予備混
合を行い、2軸回転押出機により、溶融混練し冷却後ハ
ンマーミル等を用いて約1〜2mm程度に粗粉砕し、次い
でエアージェット方式による微粉砕機で30μm以下の粒
径に微粉砕した。
さらに得られた微粉砕物を分級して、本発明の粒度分
布となる様に2〜12μmを選択し、流動性向上剤として
ヘキサメチルジシラザンで処理したシリカ微粉末を分級
品100重量部に0.7重量部外添添加し、トナーとした。こ
のトナーの体積平均粒径は7.6μmであった。
このトナー5重量部に対し、表2のキャリアを総量
100重量部になる様に混合して現像剤とした。このキャ
リアはスチレン−2−エチルヘキシルアクリレート−
メチルメタクリレート(st−2EHA−MMA)共重合体(共
重合比45:20:35)を約0.5μの膜厚でコートしたコーテ
ィングフェライトキャリアであり、500メッシュパス率
は4.6%,電流値21.8μAで本発明の(I)式におけるV
A,VB,Sが各々9.5%,75.2%,314cm2/gであって、示され
る値は39.7であった。
このトナーの現像剤濃度を5%とし、これにより得ら
れた現像剤は、第1図に示した構成の現像機(スリーブ
径20mm、現像主極800ガウスで5極構成,スリーブ周速1
50m/sec)を用い、更に第2図に示した構成による電子
写真複写機を用い、画像面積6%の原稿で1万枚の耐久
試験を行なったところオリジナルチャートを忠実に再現
する複写画像が得られた。また、連続複写中もカスレや
濃度低下のない画像が得られ、複写機内での搬送,現像
剤濃度検知も良好で安定したものであった。さらに、低
温低湿(15℃,10%RH)多び高温高湿(35℃,85%RH)の
環境下でも優れた複写画像が得られた。OHPフィルムを
使用した場合もトナーの透過性は非常に好ましいもので
あった。
実施例−2 表1に示される処方量の黒色着色剤及び荷電制御剤
に変え、実施例−1と同様の手段でトナーを得、表2の
キャリアを用い現像剤を調整した。この現像剤を用い
耐久試験を行なったが、2万枚後でも良好な画像濃度を
有し、鮮明な画像が得られた。この時のキャリアの500
メッシュパス率は4.0%,電流値24.5μAで本発明にお
ける(I)式においてVA,VB及びSが各々10.0%,73.0
%,317cm2/gであり、示される値は43.4であった。
実施例−3 表2のキャリアを用い、かつ表1に示される処方
量のシアン着色剤及び荷電制御剤に変更し、実施例−1
と同様にトナーを製造し、二成分現像剤を調製した。こ
の現像剤を用い、画像面積40%の原稿を使用した以外、
実施例−1と同様の方法で、高温高湿下(32.5℃,85%R
H)で1万枚の耐久試験を行なったが、カブリがなく、
色彩の優れた複写画像が得られた。又、このときのキャ
リアにおける500メッシュパス率は3.5%,電流値は20
μAであり、(I)式でVA,VB及びSが各々8.4%,74.9
%,306cm2/gであり、示される値は34.3であった。
実施例−4 表2のキャリアを用い、かつ表1に示される処方
量のマゼンタ着色剤及び荷電制御剤に変更し、実施例−
1に従いトナーを製造し、現像剤を調製した。この現像
剤を用い、実施例−3同様の方法で低温低湿下(15℃,1
0%RH)で試験したが、鮮明な画像が得られ、潜像保持
体上へのキャリア粒子の付着やカブリ、トナー飛散等の
問題も見られなかった。この時のキャリアの500メッ
シュパス率は2.9%,電流値は24.5μAで(I)式にお
いてVA,VB及びSが10.8%,69.7%,300cm2/gであり、示
される値は46.5であった。
比較例−1 表2のキャリアを用いる以外は、実施例−1と同様
に評価を行なったところ、高温高湿下で画像濃度は高い
が、反面、初期から非画像部におけるカブリが悪く、耐
久試験評価を行なっても、画像濃度、カブリ共に初期同
様変わらなかった。この時のキャリアの500メッシュ
パス率は4.9%で、電流値が51μAであった。又、
(I)式においてVA,VB及びSが各々13.1%,71.5%,312
cm2/gであり、示される値は57.2と範囲外のものであっ
た。
比較例−2 表2のキャリアを用いる以外は、実施例−2と同様
に試験したが、連続複写中しだいに画像濃度が下がり、
階調再現性の悪いものとなり、このキャリアFにおける
500メッシュパス率は2.7%で、(I)式においてVA,VB
及びSが各々10.2%,71.2%,311cm2/gであり、示される
値は44.6であったが、電流値が11.6μAと低いものであ
った。
比較例−3 表2のキャリアを用いる以外は実施例−1と同様に
試験した。初期は非常に良好な画像が得られたが、低温
低湿下で連続複写したところ、画像濃度ムラが発生し、
良好な階調性が得られず、画質の低下を招いた。このと
きのキャリアにおける(I)式で、VA,VB及びSが各
々7.5%,83.3%,282cm2/gであり、示される値が25.4で
あり、500メッシュパス率も3.8%であったが、電流値が
51.0μAと範囲外のものであった。
[発明の効果] 以上説明の如く、本発明によれば電子写真法における
二成分現像において、キャリア粒子の電流値(抵抗
値),粒度分布(平均粒径,超微粉量,比表面積等)を
特定の範囲内におさえ、かつ現像方法を規定する事によ
り、カスレ、カブリの無い一様な画像濃度を持つ複写画
像を得る事が可能となった。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明に係る現像部の一例を示した概略図であ
る。 第2図は本発明に係る現像装置の一例を示した概略図で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−223471(JP,A) 特開 昭63−73271(JP,A) 特開 平1−185653(JP,A) 特開 昭63−27858(JP,A) 特開 昭56−125751(JP,A) 特開 昭60−140361(JP,A) 特開 昭63−244052(JP,A) 特開 昭62−43676(JP,A) 実開 昭56−142049(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 9/08 G03G 9/113 G03G 15/08 G03G 15/09

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マグネットローラーを内蔵した現像スリー
    ブ上でマグネットローラーを固定して現像スリーブを単
    体で回転し、トナー及びキャリア粒子を含む二成分現像
    剤によって、静電潜像担持体に担持されている静電潜像
    を現像する現像方法において、 該トナーは、少なくとも着色剤、結着樹脂及び流動性付
    与剤を有し、かつ体積平均粒径が6〜10μmであり、 該キャリア粒子は、フェライト表面を樹脂を含む固着物
    質で被覆したコーティングフェライトキャリアであり、
    重量平均粒径が20〜60μmであり、500Vの電圧印加時に
    おける電流値が15〜30μAであり、該キャリア粒子の粒
    度分布において、500メッシュパス率が1.0〜8.0重量%
    であり、かつ下記式(I) (式中、VAは、キャリア粒子総重量に対する400メッシ
    ュパスの重量%を示し、VBは、キャリア粒子総重量に対
    する250メッシュパス・350メッシュオンの重量%を示
    し、Sは、キャリア粒子の比表面積(cm2/g)を示
    す。)を満足しており、 該マグネットローラーは、反発磁極を有する5極以上の
    磁極を有しており、かつ現像領域における磁束密度が60
    0〜1000ガウスであることを特徴とする現像方法。
  2. 【請求項2】該フェライト表面を被覆する樹脂は、スチ
    レン−アクリル酸2−エチルヘキシル−メタクリル酸メ
    チル共重合体を含むことを特徴とする請求項1に記載の
    現像方法。
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