JP2694550B2 - 電子写真用被覆キャリア - Google Patents

電子写真用被覆キャリア

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JP2694550B2 JP63312054A JP31205488A JP2694550B2 JP 2694550 B2 JP2694550 B2 JP 2694550B2 JP 63312054 A JP63312054 A JP 63312054A JP 31205488 A JP31205488 A JP 31205488A JP 2694550 B2 JP2694550 B2 JP 2694550B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、電子写真用被覆キャリアに関し、詳しくは
カラー複写に有用な電子写真用被覆キャリアに関する。
[従来の技術] 電子写真法については、米国特許第2,297,691号、特
公昭42−23910号、特公昭43−24748号公報等に記載され
ているごとく、光導電層上にコロナ放電によって、一様
に静電荷を与え、これに原稿に応じた光像を露光させる
事により露光部分の電荷を消滅させ潜像形成を行う。こ
の得られた静電潜像上に微粉末検電物質、所謂トナーを
付着させることにより現像を行うものである。トナーは
光導電層上の電荷量の大小に応じて静電潜像に引きつけ
られ、濃淡を持ったトナー像を形成する。このトナー像
は必要に応じて紙又は布帛等の支持表面に転写し、加
熱、加圧又は溶剤処理や上塗り処理など適当な定着手段
を用い支持表面に永久定着する。またトナー像転写工程
を省略したい場合には、このトナー像を光導電層上に定
着することもできる。
前記、静電潜像の現像において、トナーは比較的大粒
子であるキャリアと混合され、電子写真用現像剤として
用いられる。トナーとキャリアの両者の組成は、相互の
接触摩擦により、トナーが光導電層上の電荷と反対の極
性を帯びるように選ばれる。また両者の接触摩擦の結
果、キャリアはトナーを表面に静電的に付着させ、現像
剤として、現像装置内を搬送し、また光導電層上にトナ
ーを供給する。
現像剤の現像方法としては数多く知られている。米国
特許第2,618,552号記載のカスケード現像法、米国特許
第2,874,063号記載の磁気ブラシ法、米国特許第2,895,8
47号記載のタッチダウン法、その他、現像剤担持体(現
像スリーブ)と光導電層の間に交流成分と直流成分から
なるバイアス電界を印加し現像を行う特開昭62−63970
号公報に開示されている、所謂J/B現像法等がある。
その代表的方法としては、磁気ブラシ法がある。すな
わち、キャリアとして銅、フェライト等磁性を有する粒
子を用い、トナーと磁性キャリアとからなる現像剤は磁
石で保持され、その磁石の磁界により、現像剤をブラシ
状に配列させる。この磁気ブラシが光導電層上の静電潜
像面と接触すると、トナーのみがブラシから静電潜像へ
引きつけられ現像を行うものである。
二成分現像剤を用い電子複写装置で多数枚連続複写を
行うと、初期には鮮明で良好な画質を持った画像が得ら
れるが、数万枚複写後はカブリの多いエッジ効果が著し
く、階調性及び鮮明性に乏しい画像となる。
有彩色トナーを用いるカラー複写においては、連続階
調性は画質に影響を及ぼす重要な因子であり、多数枚複
写後、像の周辺部のみの強調されるエッジ効果が生じる
ことは、画像の階調性を大きく損ない、実際の輪郭の近
傍にエッジ効果による疑似輪郭を形成する等、カラー複
写における色再現性を含めた、複写再現性を悪化させる
ものとなる。また、カラー複写の場合、用いられる原稿
は、従来の白黒コピーで使用される様な画像面積10%以
下の手紙、文献、報告書等殆どがライン画像部分から成
るものとは甚だ異なり、画像面積は最低でも20%以上、
画像も写真、カタログ、地図、絵画等階調性を有するベ
タ画像が殆どである。
このような画像面積が大きい原稿を用い連続複写を行
うと、普通、初期は高画像濃度の複写物が得られるが、
しだいに濃度低下が生じたり、帯電不充分の状態で補給
トナーとキャリアとの混合がなされ、カブリの原因とな
ったり、現像スリーブ上で部分的なトナー濃度(トナー
とキャリアの混合比を示す。)の増減が生じ画像のカス
レや、画像内濃度の一様性が得られなくなる。これは補
給トナーと現像剤中のキャリア間の摩擦帯電の立上りが
速やかでないため、帯電不充分な非制御性のトナーが現
像に関与すること等により、これら現像不足やカブリが
発生すると思われる。
カラー現像剤としては、大画像面積の原稿の、連続的
な複写においても、常に良画質の画像を出力できる能力
が必須である。従来、画像面積が大きく、トナー消費量
の非常に多い原稿に対処するため、現像剤自身の改良よ
りも、現像装置の改良により対応していた。すなわち、
現像スリーブの静電潜像への接触機会を高めるために、
現像スリーブの周速を早めたり、又は現像スリーブの大
きさを大口径のものにすること等が行われている。
これらの対策によれば、現像能力はアップするもの
の、現像装置からのトナー飛散による機内への汚染や現
像装置駆動への過負荷により、装置寿命が著しく制限を
受ける等の欠点がある。
さらには、現像剤の現像能力不足を補うため、多量の
現像剤を現像装置内に投入することで対応する場合もあ
るが、これらも、複写機の重量増加や装置の大型化によ
るコストアップ、あるいは先述同様現像装置駆動への過
負荷等を招く結果となり、あまり好ましいものではな
い。
しかしながら、少量の現像剤で画像面積の大きい画像
を連続複写できかつエッジ効果が生じにくい被覆キャリ
ア、とりわけ、カラー複写に適した被覆キャリアは、未
だに見い出されていないのが現状である。
[発明が解決しようとする課題] しかるに、本発明の目的とする所は、大画像面積を有
するカラー原稿の連続複写を行っても画像濃度の低下や
カスレの生じない電子写真用被覆キャリアを提供するこ
とにある。
また、繰り返し複写による耐久後でもエッジ効果の少
ないカラー複写物が得られる電子写真用被覆キャリアを
提供することにある。
また別の目的は、トナーとキャリア間の摩擦帯電の速
やかな立ち上りが得られ、また環境依存性の少ない電子
写真用被覆キャリアを提供することにある。
さらには、現像器内での搬送性に優れ、また多数枚連
続複写において、キャリア被覆コートの割れ、欠けが少
ない、コアへの密着性が優れた電子写真用被覆キャリア
を提供することにある。
[課題を解決するための手段及び作用] すなわち、本発明は、コア物質をブロック共重合体で
中間被覆し、該ブロック共重合体で形成されている中間
被覆層の表面を、さらに下記(a)乃至(q):(a)
スチレンモノマー,スチレン置換体モノマー,アクリル
酸モノマー,メタクリル酸モノマー,アクリル酸エステ
ルモノマー,メタクリル酸エステルモノマー,無水マレ
イン酸モノマー,マレイン酸ハーフエステルモノマー,
マレイン酸ハーフアミドモノマー,マレイン酸ジエステ
ルイミドモノマー,含窒素ビニルモノマー,ビニルアセ
タールモノマー,塩化ビニルモノマー,アクリロニトリ
ルモノマー,酢酸ビニルモノマー,ビニリデンモノマー
及びオレフィンモノマーからなるグループから選択され
るビニル系単量体の単独重合体又は2種以上の単量体の
共重合体;(b)ポリエステル;(c)ポリカーボネー
ト;(d)ポリスルホネート;(e)ポリアミド;
(f)ポリウレタン;(g)ポリウレア;(h)エポキ
シ樹脂;(i)ロジン;(j)変成ロジン;(k)テル
ペン樹脂;(l)フェノール樹脂;(m)脂肪族又は脂
環族炭化水素樹脂;(n)芳香族系石油樹脂;(o)メ
ラミン樹脂;(p)ポリエーテル樹脂;(q)チオエー
テル樹脂 からなるグループから選択される被覆物で被覆したキャ
リア粒子で形成されていることを特徴とする電子写真用
被覆キャリアに関する。
本発明に用いられるブロック共重合体とは、2種以上
の機能を異にするセグメントがブロック状に連結し、高
分子鎖を形成した重合体である。特に本発明において
は、2種のセグメントが、例えばA,Bセグメンノとする
と、A−B又はA−B−A、B−A−B又はA−B−A
−……−B−A−Bのごとく結合した構造が好ましい。
この場合、キャリア被覆に用いられるA,B両者のセグ
メントが有する機能は、それぞれ分担し、異なってい
る。すなわち、一方のセグメントはコアとの密着性を高
める役割を果たし、他方のセグメントは、該ブロック共
重合体のさらに上層に被覆される物質との親和性を増す
働きをするものである。すなわち、これらの働きによ
り、最上層の被膜を強固にキャリアに接着する機能をブ
ロック共重合体は有すると考える。特開昭61−110158号
公報、特開昭61−110159号公報、特開昭61−110160号公
報などにブロック共重合体をコア表面に被覆したコート
キャリアや、該ブロック共重合体層上部に離型層を形成
したコートキャリアの提案があるが、本発明者等の検討
によると、該ブロック共重合体コートキャリアのみでは
帯電性が不充分であり、負帯電トナーの組合せでは、帯
電の立上りが非常におそく、そのため非帯電制御トナー
による機内飛散や、カブリを助長することが判明してい
る。
また、該ブロック共重合体上層に離型層を有するコー
トキャリアの場合は、なるほど、スペント化を防止する
能力は充分に発揮しうるが、しかしその離型層とトナー
の間の帯電特性は不充分である。
すなわち、コートキャリアの最上層表面は、トナーと
の摩擦帯電特性及びスペント化を防止しうる両者を満足
せしめる層としなければならない。しかるに、離型層の
みに特性を限定したキャリアは、性能的には充分とはい
えず、くり返し複写による耐久性を考慮した場合十二分
に好結果をもたらすかは、はなはだ疑問である。
また、本発明に類似した機能を有する材料として、種
々のカップリング剤があり、それを用いた処理キャリア
が種々提案されている。例えば特開昭58−196550号公
報,特開昭60−221767号公報,特開昭60−196778号公
報,特開昭61−7849号公報等がある。
しかし、キャリアコアを被覆する上でこれらカップリ
ング剤処理を用いるよりは、本発明のブロック共重合体
を用いる方がコア物質への密着性ははるかに優位である
ことが本発明者等の検討により判明した。また、ブロッ
ク共重合体は、密着性に寄与するセグメントと電子写真
特性に影響を及ぼす該ブロック共重合体の上層にある被
覆物の表面性や材質に応じて親和力を高めるセグメント
を選択することが出来る等の多様性を含んでいる。
すなわち、本発明のブロック共重合体は、機能を分担
する主セグメントと従セグメントに分けることが出来
る。主セグメントの全ブロック共重合体に対する割合
は、51〜90%、好ましくは55〜80%である。
主セグメントとして、スチレン、アクリルエステル、
メタクリルエステル等を単独又は2種以上組合せて用い
ることが出来、例えば、ポリアクリル酸メチル、ポリア
クリル酸ブチル、ポリアクリル酸エチル、ポリメタクリ
ル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリメタクリル
酸ブチル、ポリスチレン、クロロポリスチレン、ポリ−
α−メチルスチレン、スチレン−クロロスチレン共重合
体、スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−
アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチ
ル共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体、
スチレン−アクリル酸フェニル共重合体、スチレン−メ
タクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エ
チル共重合体、スチレン−メタクリル酸ブチル共重合
体、スチレン−メタクリル酸フェニル共重合体、スチレ
ン−α−クロルアクリル酸メチル共重合体等があげられ
る。
一方、従セグメントとしては、 (イ群)テトラフルオロエチレン、フッ化ビニリデン、
フッ化ビニル、トリフルオルクロルエチレン、ジクロル
ジフルオルエチレン、アクリル酸、メタクリル酸、マレ
イン酸、フマル酸、メタクリル酸2−ヒドロキシエチ
ル、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸トリ
フルオロエチル、メタクリル酸トリフルオロエチル等の
イ群より選ばれた少なくとも一種以上のモノマーよりな
る単独重合体又は共重合体、あるいはイ群の一種以上の
モノマーと下記のロ群より選ばれた一種以上のモノマー
よりなる共重合体が挙げられる。
(ロ群)スチレン、クロロスチレン、α−メチルスチレ
ン、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸
ブチル、アクリル酸オクチル、アクリル酸フェニル、メ
タクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸
ブチル、メタクリル酸フェニル、α−クロルアクリル
酸、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸
ジエチルアミノエチル。
従セグメントとしては、上層の被覆物に応じて官能基
や極性基を有するモノマーを選択することが好ましい。
本発明のブロック共重合体を得るためには、従来のイ
オン重合法では達成することはできず、新規な光重合法
を用いることにより可能となる。
該ブロック共重合体の分子量としては、数平均分子量
として5000〜30000、好ましくは9000〜20000である。
コア物質を、ブロック共重合体で中間被覆の後に、被
覆される物質としては、本発明の被覆キャリアとの組合
せで、用いられるトナーとの帯電特性や環境特性を考慮
して選択しなければならない。前記ビニル系単量体中の
スチレン置換体モノマーとしてはp−クロルスチレン,p
−ジメチルアミノスチレン等が挙げられ、アクリル酸エ
ステルモノマーとしてはアクリル酸メチル,アクリル酸
エチル,アクリル酸ブチル,アクリル酸2−ヒドロキシ
エチル等が挙げられ、メタクリル酸エステルモノマーと
してはメタクリル酸メチル,メタクリル酸エチル,メタ
クリル酸ブチル,メタクリル酸2−ヒドロキシエチル等
が挙げられ、含窒素ビニルモノマーとしてはビニルピリ
ジン,N−ビニルイミダゾール等が挙げられ、ビニルアセ
タールモノマーとしてはビニルホルマール,ビニルブチ
ラール等が挙げられ、オレフィンモノマーとしてはエチ
レン,プロピレン等が挙げられる。
また、前記被覆物には、テトラフルオロエチレン、ク
ロルトリオルエチレン、フッ化ビニリデン又はフッ化ビ
ニルの重合体がブレンドされていても良い。
又、帯電特性の改良や荷重制御性を考慮して、種々の
導電性金属酸化物、例えば導電性酸化亜鉛、導電性酸化
スズ等や有機金属錯体の微粉末を上層の被覆物中に含有
することもできる。
本発明に使用される被覆キャリアのコア物質として
は、本発明の要旨を妨げない範囲で公知の材料を用いる
ことができ、例えば表面酸化または未酸化の鉄、ニッケ
ル、銅、亜鉛、コバルト、マンガン、クロム、希土類等
の金属及びそれらの合金または酸化物及びフェライト等
であり、好ましくは亜鉛、銅、ニッケル、コバルトの金
属から選ばれたフェライトが使用できる。又その製造方
法として特別な制約はない。
本発明において被覆する方法としては、被覆物を溶剤
中に溶解もしくは懸濁せしめて、スプレードライコーテ
ィング法、転動流動層型コーティング法等の方法で塗布
し付着せしめる方法、単に粉体で混合する方法等従来公
知の方法がいずれも適用可能である。
ブロック共重合体を溶解する上で好ましい溶剤として
は、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ト
ルエン、キシレン、モノクロルベンゼン、ジクロルベン
ゼン、ニトロベンゼン等が挙げられる。
被覆キャリアの平均粒径は、20〜60μmが好ましく、
より好ましくは30〜56μmである。20μm未満の平均粒
径では、トナーのチャージアップによる画像濃度の低下
や感光体へのキャリア付着が増し、60μmを超える平均
粒径では、カラー複写の細線再現性を悪化させることに
なる。
本発明のキャリアの磁気特性は、現像剤の現像特性、
さらには搬送に大きく影響を及ぼすものである。とりわ
けカラー複写に於いては、画像の均一性や階調性が重視
される。
飽和磁化が300emu/g(3000エルステッドの印加磁場に
対し)を超えると、現像時、感光体上の静電潜像に対向
した、現像スリーブ上のキャリアとトナーにより構成さ
れるブラシ状の穂立ちが、固く締った状態となり、階調
性や中間調の再現が悪くなる。また55emu/g未満である
と、トナー及びキャリアを現像スリーブ上に保持出来に
くくなり、カブリやトナー飛散が悪化するという欠点が
ある。すなわち、飽和磁化は300〜55emu/g、好ましくは
200〜60emu/gが良い。
さらにキャリアの残留磁化、保磁力が高過ぎると現像
器内の現像剤の良好な搬送性を妨げ、画像欠陥としてカ
スレやベタ画像中での濃度不均一等が発生し易くなり、
現像能力を低下させることになる。それゆえ、一般の白
黒複写と異なり、カラー複写における現像性を維持する
ためには、その残留磁化、保磁力がそれぞれ10emu/g以
下、10e以下(3000エルステッド印加磁場に対し)、
好ましくは5emu/g以下、6.00e以下が肝要である。
本発明の被覆キャリアと共に用いられるトナー用結着
樹脂としては、以下のものを使用する事が出来る。例え
ばポリスチレン、クロロポリスチレン、ポリ−α−メチ
ルスチレン、スチレン−クロロスチレン共重合体、スチ
レン−プロピレン共重合体、スチレン−ブタジエン共重
合体、スチレン−塩化ビニル共重合体、スチレン−酢酸
ビニル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチ
レン−アクリル酸エステル共重合体(スチレン−アクリ
ル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重
合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン
−アクリル酸オクチル共重合体、スチレン−アクリル酸
フェニル共重合体等)、スチレン−メタクリル酸エステ
ル共重合体(スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、
スチレン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン−メ
タクリル酸ブチル共重合体、スチレン−メタクリル酸フ
ェニル共重合体等)、スチレン−α−クロルアクリル酸
メチル共重合体、スチレン−アクリロニトリル−アクリ
ル酸エステル共重合体等のスチレン系樹脂(スチレン又
はスチレン置換体を含む単重合体又は共重合体)、塩化
ビニル樹脂、スチレン−酢酸ビニル共重合体、ロジン変
性マレイン樹脂脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポ
リエステル樹脂、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリ
プロピレン、アイオノマー樹脂、ポリウレタン樹脂、シ
リコーン樹脂、ケトン樹脂、エチレン−エチルアクリレ
ート共重合体、キシレン樹脂、ポリビニルブチラール樹
脂等があるる。
本発明の実施上特に好ましい樹脂としてはスチレン−
アクリル酸エステル系樹脂、ポリエステル樹脂がある。
特に、次式 (式中Rはエチレンまたはプロピレン基であり、x、y
はそれぞれ1以上の整数であり、かつx+yの平均値は
2〜10である。)で代表されるビスフェノール誘導体も
しくは置換体をジオール成分とし、2価以上のカルボン
酸又はその酸無水物又はその低級アルキルエステルとか
らなるカルボン酸成分、例えばフマル酸、マレイン酸、
無水マレイン酸、フタル酸、テレフタル酸、トリメリッ
ト酸、ピロメリット酸等を少なくとも共縮重合したポリ
エステル樹脂がシャープな溶融特性を有するのでより好
ましい。
本発明の被覆キャリアをカラートナーと混合して二成
分現像剤を調製する場合、その混合比率は現像剤中のト
ナー濃度として、3.0重量%〜15重量%、好ましくは6
重量%〜13重量%にすると通常良好な結果が得られる。
トナー濃度が3.0%未満では画像濃度が低く実用不可と
なり易く、15%を超えるとカブリや機内飛散を増加せし
め、現像剤の耐用寿命を短め易い。
本発明の被覆キャリアを用いてカラー現像剤を構成す
る場合、トナーに用いられる着色剤としては、染料とし
ては、例えばC.I.ダイレクトレッド1、C.I.ダイレクト
レッド4、C.I.アシッドレッド1、C.I.ベーシックレッ
ド1、C.I.モーダントレッド30、C.I.ダイレクトブルー
1、C.I.ダイレクトブルー2、C.I.アシッドブルー9、
C.I.アシッドブルー15、C.I.ベーシックブルー3、C.I.
ベーシックブルー5、C.I.モーダントブルー7、C.I.ピ
グメントイエロー17、C.I.ピグメントイエロー15、C.I.
ピグメントイエロー13、C.I.ピグメントイエロー14、C.
I.ピグメンノイエロー12、C.I.ピグメントレッド5、C.
I.ピグメントレッド3、C.I.ピグメントレッド2、C.I.
ピグメントレッド6、C.I.ピグメントレッド7、C.I.ピ
グメントブルー15、C.I.ピグメントブルー16、C.I.ソル
ベントレッド49、C.I.ソルベントレッド52、C.I.ソルベ
ントレッド109、C.I.ベイシックレッド12、C.I.ベイシ
ックレッド3b等がある。
顔料としては、ナフトールイエローS、ハンザイエロ
ーG、パーマネントイエロNCG、パーマネントオレンジG
TR、ピラゾロンオレンジ、ベンジジンオレンジG、パー
マネントレッド4R、ウォッチングレッドカルシウム塩、
ブリリアントカーミン3B、ファストバイオレットB、メ
チルバイオレットレーキ、フタロシアニンブルー、ファ
ーストスカイブルー、インダンスレンブルーBC等があ
る。
好ましくは顔料としてはジスアゾイエロー、不溶性ア
ゾ、銅フタロシアニン、染料としては塩基性染料、油溶
性染料が適している。
特に好ましくはC.I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグ
メントイエロー15、C.I.ピグメントイエロー13、C.I.ピ
グメントイエロー14、C.I.ピグメントイエロー12、C.I.
ピグメントレッド5、C.I.ピグメントレッド3、C.I.ピ
グメントレッド2、C.I.ピグメントレッド6、C.I.ピグ
メントレッド7、C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメ
ントブルー16、C.I.ソルベントレッド49、C.I.ソルベン
トレッド52、C.I.ソルベントレッド109、C.I.ベイシッ
クレッド12、C.I.ベイシックレッド1、C.I.ベイシック
レッド3b等である。
キャリアの磁気特性の測定を行う装置は、BHU−60型
磁化測定装置(理研測定製)を用いる。測定試料は、約
1.0g秤量し内径7mmφ、高さ10mmのセルに詰め、前記の
装置にセットする。
測定方法は、先ず印加磁場を徐々に加え、最大3000エ
ルステッドまで変化させる。次いで、印加磁場を減少せ
しめ、最終的に記録紙上に、試料のヒステリシスカーブ
を得る。これより、飽和磁化、残留磁化、保磁力を求め
る。
[実施例] 以下に、実施例をもって本発明を詳しく説明する。
実施例1 プロポキシ化ビスフェノールとフマル酸を縮合して得
られたポリエステル樹脂100重量部に対し、表1の処方
量の着色剤及び荷電制御剤を用い、それぞれイエロー、
マゼンタ、シアン、黒色のカラートナーを得た。
その製造方法は、上記の各処方量を充分ヘンシェルミ
キサーにより予備混合を行い、3本ロールミルで少なく
とも2回以上溶融混練し、冷却後ハンマーミルを用いて
約1〜2mm程度に粗粉砕し次いでエアージェット方式に
よる微粉砕機で40μm以下の粒径に微粉砕した。さらに
得られた微粉砕物を分級して、粒径2〜23μmのトナー
粒子を選択し、流動向上剤としてヘキサメチルジシラザ
ンで処理したシリカ微粉末を各分級品100重量部に0.5重
量部外添添加しカラートナーとした。
これらのカラートナー8〜12重量部に対し、表3の被
覆キャリアAを総量100重量部になるように混合して現
像剤とした。各カラートナーの現像剤濃度はそれぞれ、
9%,8%,10%,10%にした。
第1図、第2図に示すOPC感光ドラムを有したカラー
電子写真装置及び補給−現像系を用いて複写試験を行っ
た。
各色トナーの現像及び転写はマゼンタトナー、シアン
トナー、イエロートナー、黒色トナーの順で行った。
本発明に用いられる補給−現像系の一例を説明する
と、トナー搬送ケーブル4中の供給スクリュー9によっ
て送られた補給トナーは、トナー補給口8で現像器2−
2と接続され、現像器内に供給される。
該現像器が回転し感光ドラム1と対向した位置に来た
時、混合−搬送スクリュー5により、きわめて短時間の
内に補給トナーは現像剤と均一混合せしめられ、一定現
像剤濃度の現像剤となる。
該現像剤は、現像スリーブ6上で現像剤規制ブレード
7により一定量の現像剤量となり、負荷電性静電潜像を
有する感光ドラム1の対向部で反転現像法により感光ド
ラム上に負荷電性トナーが転移するものである。
この方法により、フルカラーモードで高温高湿環境
(30℃,80%RH)のもと、3.5万枚の連続複写を行った後
でもカブリのない、画像濃度も良好なフルカラー画像が
得られた。
また、複写機内の飛散による汚染も殆ど観られなかっ
た。
実施例2 プロポキシ化ビスフェノールとエトキシ化ビスフェノ
ール、及びテレフタル酸、ドデセニルコハク酸、トリメ
リット酸を縮重合して得られたポリエステル樹脂100重
量部に対して、表2の着色剤、及び荷電制御剤を用い、
体積平均径8.2μmのイエロー、マゼンタ、シアンの3
色のトナーを得た。
これを表3の被覆キャリアBと共に、それぞれトナー
濃度6.0%,5.0%,5.0%とした。
他は実施例1と同様にして、低温低湿環境(20℃,10
%RH)のもと、3色フルカラーモードで、連続複写を行
ったが、2.0万枚後でもカスレや濃度低下のない、オリ
ジナルと同様なフルカラーコピーが得られた。
また、電子顕微鏡での2.0万枚連続複写後のキャリア
観察によると、本発明の被覆キャリアの表面へのトナー
のスペント化は、殆ど観られなかった。
比較例1 被覆キャリアAの代わりに、表3に示すCu−Zuフェラ
イトコア粒子をキャリアとして使用する以外実施例1と
同様に試験したが、連続複写中しだいに画像濃度が下が
り、階調再現性の悪いものとなった。
これは、耐久中、キャリアにトナーのスペント化が生
じたためであり、そのため、摩擦帯電能が低下すること
により0.5万枚で機内飛散がひどく、現像剤検知用のフ
ァイバーを汚染し検知を不可能にした。
高温高湿下では、トナーの摩擦帯電の低下が甚だし
く、マゼンタの画像濃度がマクベス反射濃度計によると
2.0以上と、非常に高くなり非画像部へのカブリも多く
実用上不可と思われるものであった。
[発明の効果] 以上述べたように本発明によれば、大画像面積を有す
るカラー原稿の連続複写においても、高温高湿、低温低
湿を問わずカブリ等なく、画像濃度も良好な画像を得る
ことができる。
また、複写機内の、飛散による汚染等も殆ど生じ得な
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は、OPC感光ドラムを有したカラー電子写真装置
及び補給−現像系を示した概略図であり、第2図は感光
ドラム及び現像器部の拡大図である。 1…感光ドラム、2…現像器 3…補給ホッパー、4…トナー搬送ケーブル 5…混合−搬送スクリュー 6…現像スリーブ 7…現像剤規制ブレード 8…トナー補給口、9…供給スクリュー

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コア物質をブロック共重合体で中間被覆
    し、該ブロック共重合体で形成されている中間被覆層の
    表面を、さらに下記(a)乃至(q): (a)スチレンモノマー,スチレン置換体モノマー,ア
    クリル酸モノマー,メタクリル酸モノマー,アクリル酸
    エステルモノマー,メタクリル酸エステルモノマー,無
    水マレイン酸モノマー,マレイン酸ハーフエステルモノ
    マー,マレイン酸ハーフアミドモノマー,マレイン酸ジ
    エステルイミドモノマー,含窒素ビニルモノマー,ビニ
    ルアセタールモノマー,塩化ビニルモノマー,アクリロ
    ニトリルモノマー,酢酸ビニルモノマー,ビニリデンモ
    ノマー及びオレフィンモノマーからなるグループから選
    択されるビニル系単量体の単独重合体又は2種以上の単
    量体の共重合体;(b)ポリエステル;(c)ポリカー
    ボネート;(d)ポリスルホネート;(e)ポリアミ
    ド;(f)ポリウレタン;(g)ポリウレア;(h)エ
    ポキシ樹脂;(i)ロジン;(j)変成ロジン;(k)
    テルペン樹脂;(l)フェノール樹脂;(m)脂肪族又
    は脂環族炭化水素樹脂;(n)芳香族系石油樹脂;
    (o)メラミン樹脂;(p)ポリエーテル樹脂;(q)
    チオエーテル樹脂 からなるグループから選択される被覆物で被覆したキャ
    リア粒子で形成されていることを特徴とする電子写真用
    被覆キャリア。
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