JP2771461B2 - 金属片の手入れ方法 - Google Patents

金属片の手入れ方法

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知治 下笠
数麿 稲岡
一美 大徳
琢也 窪田
不二哉 野上
智寛 古田
裕善 永井
喜和 池本
宏綱 朽木
剛 木村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば連続鋳造ライ
ンおよびその後工程におけるスラブ、ブル−ム、ビレッ
トなどの鋳片および鋼片などの金属片の表面の疵を除去
するための金属片の手入れ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、連続鋳造ラインにおいて得ら
れた鋼片の表層部を、ホットスカーフィング処理して酸
化除去する作業を自動的に行っており、このために鋼片
の幅方向に隣接して配置される複数の各トーチから、補
助燃料および酸素ガスを高速度で吹付け、そのトーチを
鋼片の長手方向に移動している(特開昭52−564
4、特開昭52−81048号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなホットスカ
ーフ処理を行う先行技術では、溶削率は極めて良好であ
るという利点があるけれども、各トーチに対応して鋼片
の表面に山と谷がその鋼片の幅方向に交互に生じて鋼片
の表面にうねりが形成されてしまい、またその鋼片の表
面の山には未溶削部分およびばりなどの疵が生成する。
したがってその後の鋼片の圧延後の品質に悪影響を生じ
る結果になる。
【0004】本発明の目的は、ホットスカーフによる溶
削後の金属片の表面を平滑にし、また疵を確実に除去す
ることができるようにした金属片の手入れ方法を提供す
ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属片の表面
を、ホットスカーフによって溶削し、溶削後の表面の疵
を検出し、溶削後の表面の山または山の近傍に疵が存在
するとき、その疵が存在する領域に、砥粒と液体との混
合物であるアブレイシブウォータジェットを、溶削後の
表面の平均的な仮想平面に対して斜めに、噴射しつつ、
前記山の長さ方向に沿って移動して研削し、疵を除去す
ることを特徴とする金属片の手入れ方法である。
【0006】
【作用】本発明に従えば、たとえば連続鋳造ラインおよ
びその後工程における鋳片および鋼片などの金属片の表
面を、たとえば複数のトーチを用いてホットスカーフ処
理して溶削し、その溶削後の表面の疵、たとえば割れ、
未溶削部分およびばりなどを検出し、その疵が存在する
領域が、溶削後の表面の山またはその山の近傍の傾斜面
などに存在するときには、溶削後の表面の平均的な仮想
平面に対して斜めに、アブレイシブウォータジェットを
噴射しつつ、山の長さ方向に沿って移動して研削を行
い、こうして疵を除去する。したがってこの疵の除去と
ともに、金属片の表面を平滑化することができ、またア
ブレイシブウォータジェットを用いることによって研削
率が向上され、さらにそのアブレイシブウォータジェッ
トによる研削後の疵検出の精度を向上することができる
ようになる。研削率は、単位時間当たりの研削重量であ
り、その単位はg/分で表すことができる。
【0007】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の一工程を示す斜
視図である。連続鋳造ラインおよびその後工程における
スラブ、ブル−ムおよびビレットなどの鋳片または鋼片
1は、ホットスカーフ処理によってその表層部が酸化除
去され、その結果、鋼片1の長手方向2に平行な山3が
形成される。
【0008】このホットスカーフ処理を行う状態は、図
2の簡略化された平面図に示されている。鋼片1の上表
面には、その長手方向2に対して垂直な幅方向(図2の
左右方向)に間隔をあけて複数のトーチ4が設けられ、
これらのトーチ4からは、たとえばプロパンガスなどの
補助燃料と酸素ガスとが噴射されて高速度で鋼片1の表
面に吹付けられ、その鋼片1の表層部が酸化除去され
る。トーチ4のノズル径は、たとえば3mmφであり、
隣接するトーチ相互間の間隔は、たとえば12mmであ
る。これらのトーチ4は、鋼片1の長手方向2に一体的
に移動される。
【0009】図3は、鋼片1の表層部をホットスカーフ
によって溶削している状態を拡大して示す断面図であ
る。鋼片1の表層部5の厚みd1は、たとえば1.5〜
2mmの厚みで、溶削されて除去され、その後の表面6
は表層部が除去された表面が露出する。
【0010】再び図1を参照して、複数のトーチ4が移
動されてホットスカーフが行われるとき、各トーチ4の
相互間の間隔に対応して山3が形成され、またそのトー
チ4によって谷が形成される。こうしてホットスカーフ
の後には、鋼片1の表面にうねりが生じた状態となり、
この表面には、割れなどの疵ならびに未溶削部分および
ばりなどの疵が生成しているときがある。
【0011】そこで本発明に従えば、上述のホットスカ
ーフによる溶削の後に、その鋼片1の表面の疵を自動的
に、または作業者の人手によって検出する。この疵の検
出のためには、たとえば渦流探傷、レーザ光もしくは赤
外線を用いる光学的な手法、または超音波を用いる構成
であってもよく、その他の手法であってもよい。
【0012】こうして検出された疵が、図4の平面図に
示されるように、山3の頂部付近またはその傾斜面付
近、すなわち山またはその山の近傍に、参照符6で示さ
れるように存在するときには、それらの1または複数の
疵6が存在する領域7を、アブレイシブウォータジェッ
トを用いて、研削し、それらの疵6を除去する。
【0013】図5は、疵6が存在する領域7をアブレイ
シブウォータジェットによって研削する状態を原理的に
示す斜視図である。ウォータジェットを噴射するノズル
8は、軸線9を有し、この軸線9は、鋼片1の溶削後の
表面の平均的な仮想平面10に対して斜めに角度θを成
す。この角度θは、たとえば7〜80度に選ばれ、たと
えば30度、45度および60度などに選ばれる。図5
では、この仮想平面10は、x−y平面で表される。
【0014】この仮想平面10内における山3の長さ方
向11と、ノズル8の軸線9、したがってウォータジェ
ットの軸線の仮想平面10への投影線12と成す仮想平
面10内での角度αは、たとえば30〜150度に選
び、好ましくは60〜120度に選び、たとえば90度
であってもよい。これによって鋼片1の研削後の平坦度
を向上することができ、また研削率を向上することがで
きる。
【0015】ウォータジェットを形成するノズル8は、
複数軸を有するロボットなどによって、図4に示される
ように疵6が存在する領域7にわたってジグザグ状に参
照符13で示される軌跡をたどってトラバース移動す
る。このノズル8、したがってウォータジェットは、山
3の長さ方向に沿って、すなわち平行に、1パスP1だ
けトラバース移動し、その山の長さ方向11に垂直方向
にピッチP2だけずれて、再び1パスP1のトラバース
移動を行い、このような動作を繰返す。ピッチP2は、
たとえば20mmであってもよい。
【0016】アブレイシブウォータジェットは、砥粒と
水などの液体との混合物であり、砥粒は、たとえばガー
ネット、鋳鉄ブリッド、砂鉄、アルミナ、珪砂などの微
粒状であり、粒径は、たとえば0.2〜2mmφであ
り、103〜104kg/cm2の高圧力水に砥粒が混入
した状態で、ノズル8のたとえば4mmφの内径を有す
るノズル孔から噴射される。砥粒の粒径が0.2mmφ
未満では、研削時に、その疵の深さが大きくなり、穿孔
アタックが生じ、平坦度が悪くなる。砥粒の粒径が2m
mφを超えると、ウォータジェットを噴射するノズルの
ノズル孔の内周面が砥粒によって磨耗されることにな
る。
【0017】図6はアブレイシブウォータジェットによ
って鋼片1の表面の研削を行っている状態を示す平面図
であり、図7はその断面図である。参照符14で示され
るアブレイシブウォータジェットは、鋼片1の山3を研
削して、たとえば参照符15で示されるようにしてその
山3を小さくし、このとき疵6を除去することができ
る。こうしてアブレイシブウォータジェット14を用い
て、図8に鋼片1の断面が示されるように、隣接する山
3の研削が、疵6の除去と同時に行われて鋼片1の表面
の平滑化が可能となる。その後、鋼片1は、長手方向に
移動されて圧延される。
【0018】前述のように本発明によれば、ノズル8の
軸線9、したがってアブレイシブウォータジェットの軸
線は、仮想平面10に対して斜めであり、これによって
研削率を向上することができる。もしも仮に、図9に示
されるように、山3を有する鋼片1の仮想平面10に対
してノズル8、したがってウォータジェット14を垂直
(θ=90度)となるようにして噴射したとすれば、ウ
ォータジェット14の吐出エネルギが、鋼片1の表面に
よる反射エネルギと干渉し、研削エネルギが大幅に低下
してしまう。
【0019】本件発明者の実験結果を表1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】表1における○印は、トラバース移動方向
が直角または平行に該当することを表す。また疵検出精
度は、実施例1を基準とし、その数値が大きいほど、疵
を見付けやすいことを表す。表1の比較例では、アブレ
イシブウォータジェットを形成するノズル8の各パスの
トラバース移動方向を、山3の長手方向に対して垂直方
向(図4および図9の左右方向)とし、ノズル8の各度
θは、図9に示されるようにθ=90度としたときの実
験結果である。このような比較例と比較して本発明の実
施例1〜3は、平滑度、研削率およぴ疵研削精度のいず
れもが、優れていることが理解される。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、連続鋳造
ラインおよびその後工程における鋳片および鋼片などの
金属片の表面をホットスカーフによって溶削した後、疵
を検出し、その疵が存在する領域が山または山の近傍に
存在するときには、アブレイシブウォータジェットを、
平均的な仮想平面に対して斜めに噴射しつつ、その山の
長さ方向に沿って移動して研削を行い、これによって疵
を除去し、金属片の表面の平滑化を図ることができ、さ
らに研削率を向上することができ、またその研削後の疵
の検出精度を向上することができるようになる。しかも
その後、たとえば圧延などするとき、圧延後の製品の品
質を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】鋼片1の表面をホットスカーフによって溶削す
る状態を示す斜視図である。
【図3】図2に示されるホットスカーフによって溶削す
る状態を示す断面図である。
【図4】その溶削後の鋼片1の表面の疵が存在する領域
7をアブレイシブウォータジェットによって研削する状
態を示す平面図である。
【図5】アブレイシブウォータジェットによる研削の原
理を示す斜視図である。
【図6】アブレイシブウォータジェット14を用いて研
削を行っている状態を示す平面図である。
【図7】アブレイシブウォータジェット14によって研
削を行っている状態を示す断面図である。
【図8】アブレイシブウォータジェット14による鋼片
1の山3が研削される状態を示す断面図である。
【図9】本発明の比較例を説明するための断面図であ
る。
【符号の説明】
1 鋼片 2 鋼片1の長手方向 3 山 4 トーチ 6 疵 7 疵6が存在する領域 8 ノズル 9 軸線 10 仮想平面 14 アブレイシブウォータジェット θ 角度
フロントページの続き (72)発明者 大徳 一美 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新日本製鐵株式会社 八幡製鐵所内 (72)発明者 窪田 琢也 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新日本製鐵株式会社 八幡製鐵所内 (72)発明者 野上 不二哉 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新日本製鐵株式会社 八幡製鐵所内 (72)発明者 古田 智寛 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新日本製鐵株式会社 八幡製鐵所内 (72)発明者 永井 裕善 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番 1号 川崎重工業株式会社 神戸工場内 (72)発明者 池本 喜和 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番 1号 川崎重工業株式会社 神戸工場内 (72)発明者 朽木 宏綱 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番 1号 川崎重工業株式会社 神戸工場内 (72)発明者 木村 剛 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番 1号 川崎重工業株式会社 神戸工場内 (56)参考文献 特開 昭53−147656(JP,A) 特開 昭53−13473(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23K 7/06 B22D 11/00 B23K 9/013 B21B 45/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属片の表面を、ホットスカーフによっ
    て溶削し、 溶削後の表面の疵を検出し、 溶削後の表面の山または山の近傍に疵が存在するとき、
    その疵が存在する領域に、砥粒と液体との混合物である
    アブレイシブウォータジェットを、溶削後の表面の平均
    的な仮想平面に対して斜めに、噴射しつつ、前記山の長
    さ方向に沿って移動して研削し、疵を除去することを特
    徴とする金属片の手入れ方法。
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WO2021173927A1 (en) * 2020-02-27 2021-09-02 Ak Steel Properties, Inc. Detection and removal of continuous caster-related defects on slabs

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