JP2766903B2 - シート用表皮材並びにそのウエルド成形型 - Google Patents

シート用表皮材並びにそのウエルド成形型

Info

Publication number
JP2766903B2
JP2766903B2 JP3159489A JP3159489A JP2766903B2 JP 2766903 B2 JP2766903 B2 JP 2766903B2 JP 3159489 A JP3159489 A JP 3159489A JP 3159489 A JP3159489 A JP 3159489A JP 2766903 B2 JP2766903 B2 JP 2766903B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
mold
weld
laminated
backing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3159489A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02211196A (ja
Inventor
昭博 御代田
英孝 篠田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TEI ESUTETSUKU KK
Original Assignee
TEI ESUTETSUKU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TEI ESUTETSUKU KK filed Critical TEI ESUTETSUKU KK
Priority to JP3159489A priority Critical patent/JP2766903B2/ja
Publication of JPH02211196A publication Critical patent/JPH02211196A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2766903B2 publication Critical patent/JP2766903B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、表皮材,ワディング材,裏打材の積層材を
凹状のウエルドラインで一体に溶着接合すると共、シー
トの座部面から湾曲させてクッション体に被着するのに
用いられるシート用表装材及びそのウエルド成形型に関
するものである。
従来の技術 一般に、表皮材側に凹状を呈するウエルドラインを付
形することにより表皮材,ワディング材,裏打材の積層
材を一体に溶着接合したシート用の表装材においては、
例えばシートクッションの座部面から肩部面に亘って湾
曲することによりクッション体に被着するとウエルドラ
インが深くて硬く硬化している程湾曲部分に折れ皺が生
ずるのを避け得ないことが知られている。
従来、この折れ皺の発生を防止するべく、ウエルダー
溶着に先立ってシート用表装材の湾曲部分と相応する個
所の表皮材とワディング材またはワディング材と裏打材
との間に絶縁板を挾み込み、その積層材をウエルド成形
型で圧縮することにより湾曲部分にはウエルドラインを
付形する溶着部を設けないようにすることが提案されて
いる(特開昭61−226084号)。
発明が解決しようとする課題 然し、これでは溶着部と非溶着部との境い目が表面側
に出てしまい、また、例えばシートバックの場合に肩部
面がダレた感じを呈するところから体裁上好ましくない
ばかりでなく、積層材を型で圧縮する毎に絶縁板を積層
材の所定の位置に挿入ししかも成形後に取外さなければ
ならないから作業性に手間が掛ることも免れ得ない。
茲において、本発明は積層材を溶着接合するウエルド
ラインを全長に亘って設けしかも湾曲部分に折れ皺が発
生するのを防止可能なシート用表装材を提供することを
目的とし、また、そのシート用表装材を簡単に成形可能
なウエルド成形型を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 本発明に係るシート用表装材においては座部面側で表
皮材より凹部に窪ませて付形するウエルドラインを湾曲
部側で裏打材より凹状に窪ませて連続に設けるものであ
り、そのウエルドラインは座部面側から湾曲部側に徐々
に偏位させて設けるようにできる。このシート用表装材
を成形するウエルド成形型は表皮材,ワディング材,裏
打材の積層材を表皮材より押圧する型側の型面に積層材
を凹状に窪ませる突状刃を設けると共に、その型面に突
状刃の長手方向所望位置から突状刃の突端側と徐々に同
一高さに位置する面上げ部を設けると共に、積層材を裏
打材より押圧する型側の型面に積層材の逃げ部を面上げ
部と対応位置させて設け、これら各型で押圧する積層材
に突状刃で積層材を溶着接合するウエルドラインを付形
可能に構成されている。このウエルド成形型には面上げ
部の縁辺に沿って積層材を位置決め係止する止めピンを
設けるようにでき、また、面上げ部を粗荒面に形成する
とよい。
作 用 このシート用表装材では例えばシートバックのクッシ
ョン体の座部面から肩部面に湾曲させて被着するとき、
その湾曲個所にはウエルドラインが裏打材より凹状に窪
ませて設けられているため、この凹所周りに位置するワ
ディング材が緩衝層として作用すると共に表皮材側に膨
張力を作用するところから折れ皺が湾曲個所に生ずるの
を確実に防止することができる。また、そのウエルドラ
インは座部面側から湾曲部側に向って積層材を溶着接合
するよう連続させしかも座部面側から湾曲部側に徐々に
偏位させて設けることができるから、ウエルドラインを
自然に付形できると共に湾曲部側も座部面側と同様に緊
張させて形成できるようになる。
このシート用表装材を成形するウエルド成形型では裏
打材側から押圧する型側の型面と表皮材側から押圧する
突条刃とが相俟って積層材を溶着接合するウエルドライ
ンを座部面側から湾曲部側に連続させて付形できると共
に、表皮材側から押圧する型側の型面を突条刃の所望個
所から突端面と徐々に同一高さに位置させる面上げ部で
表皮材を押圧させて裏打材側を押圧する型側の型面に設
けた逃げ部で裏打材側を***させることができるため、
積層材を各型で押圧するだけで表皮材側から裏打材側に
偏位するウエルドラインを付形できるようになる。その
ウエルド成形型では面上げ部の縁部に沿って積層材を位
置決め係止する止めピンを設けると他型側に裏打材側の
逃げ部が設けられていても積層材が型圧縮に伴ってズレ
動くことがなく、これと共に面上げ部が粗荒面に形成さ
れていれば積層材がズレ動くのを更に確実に防ぐことが
できるようになる。
実施例 以下、添付図面を参照して説明すれば、次の通りであ
る。
第1図で示すシート用表装材はシートクッションの座
部面から後部側に向い或いはシートバックの座部面から
肩部面に向って湾曲させることによりウレタンフォーム
等のクッション体を被包するのに用いられるものであ
り、それは表皮材1,ワディング材2,裏打材3からなる積
層材で形成されている。この積層材1,2,3は、座部面側
4から湾曲部側5に連続させて付形した複数条のウエル
ドライン6,6…で三者一体に溶着接合されている。その
ウエルドライン6,6…は座部面側4には表皮材1より凹
状に窪ませて付形され、また所望位置から湾曲部側5に
は裏打材3より凹状に窪ませて付形されている。この凹
状の向きを変える中間辺7の連続部分においては溶着接
合部8を緩やかなカーブで徐々に偏位させるよう付形す
るとよく、また、湾曲部側に至っては溶着接合部8を表
皮材1と略面一に付形するか或いは表皮材1側に多少窪
みを呈する程度に付形するとよい。
このように構成するシート用表装材では例えば第2図
で示すようにシートバックのクッション体Cの座部面か
ら肩部面に湾曲させて被着すると、その湾曲部側5にあ
っては裏打材3より凹状に窪ませたウエルドライン6が
クッション体C側に向って溶着接合部8を表皮材1寄り
に位置させるようになる。この湾曲部側5にはクッショ
ン体Cに対する被着で曲げ応力が加わるが、溶着接合部
8からクッション体C側に大きな厚肉を持つ周辺のワデ
ィング材2が緩衝層として作用すると共に、そのワディ
ング材2がクッション体Cに対する引張被着に伴って表
皮材1側に膨出することにより表皮材1に膨張力を作用
するから溶着接合部8が折れ曲がってウエルドライン6
の周辺に折れ皺が発生することがない。このウエルドラ
イン6,6…は座部面側4から湾曲部側5に徐々に偏位さ
せて連続することにより付形されているから全長に亘っ
て均一な外観を呈するよう形成できるばかりでなく、座
部面側4と同様な緊張感を持たせて湾曲部側5も形成で
きるようになる。
そのシート用表装材を成形するウエルド成形型は、第
3図で示すように下部電極を有する下型10と上部電極を
有する上型11を備えている。その下型10にはウエルドバ
ーとなる突条刃12,12…がウエルドライン6,6…を付形す
る形状並びに数に応じて型面から突出するよう取付けら
れ、この突条刃12,12…を除いて型全体がアルミ板をベ
ースに絶縁材で被覆することにより形成されている。ま
た、この下型10には突条刃12,12…の長手方向で積層材
1,2,3の中間辺7から湾曲部側5に相当させて型面を突
条刃12,12…の突端側と同一高さに位置させる面上げ部1
3が設けられている。その面上げ部13はベーク板等の加
圧変化しない絶縁板で形成され、また、下型10の型面か
ら上面部13aに至る個所は斜面部13bで形成されている。
上型11は下型10と同様にアルミ板をベースに絶縁材で全
面を被覆することにより形成され、この板面は突条刃1
2,12…と対応する部分を除いて切欠くことにより積層材
1,2,3の逃げ部14が設けられている。その逃げ部14に相
応させて面上げ部13の縁辺に沿っては積層材1,2,3の位
置決めピン15,15…を設けるとよく、また、面上げ部13
の表面にサンドペーパー等を貼付けて粗荒面に形成する
とよい。
このように構成するウエルド成形型を用いては下型10
の型面に表皮材1,ワディング材2,裏打材3の順で位置さ
せて積層材を載置し、その積層材1,2,3を上型11で圧縮
すると共に突条刃12,12…に通電する。この圧縮に伴っ
て、座部面側4にあっては積層材1,2,3を突条刃12,12…
で表皮材1より凹状に窪ませて溶着接合することにより
表皮材1側に凹状を呈するウエルドライン6,6…を付形
する。また、湾曲部側5にあっては面上げ部13が突条刃
12,12…と同一高さを有するから、第4図で示すように
積層材1,2,3を表皮材1側より押圧させて逃げ部14で裏
打材2側を膨出させると共に、突条刃12,12…に相当す
る型面が積層材1,2,3を裏打材2側より凹状に窪ませて
溶着接合することにより裏打材2側に凹状を呈するウエ
ルドライン6,6…を付形できる。その湾曲部側5と座部
面側4の中間辺7は面上げ部13の斜面13bで押圧するか
ら、座部面側4から湾曲部側5に亘って徐々に偏位する
ことによりウエルドライン6,6…を連続させて付形でき
るようになる。
なお、積層材1,2,3を下型10の型面上に載置するとき
は積層材1,2,3の面上げ部13に相当する個所をピン15,15
…で係止させることにより位置ズレを防止するとよく、
また、その位置ズレは面上げ部13の表面が粗荒面に形成
されていれば更に確実に防止することができる。
発明の効果 以上の如く、本発明に係るシート用表装材に依れば凹
状に付形するウエルドラインを座部面側から湾曲部側に
連続させて設けてもクッション体に沿って湾曲させる個
所には折れ皺等が発生せずしかも座部面側と同様に緊密
に被着できるから体裁を良好なものにでき、また、シー
ト用表装材を成形するウエルド成形型に依れば積層材を
挾込んで圧縮するだけでよいから特に手間を掛けずに上
述したシート用表装材を製造することを可能にするもの
である。
【図面の簡単な説明】
第1図aは本発明に係るシート用表装材の座部面側を示
す横断面図、第1図bは同表装材の湾曲部側を示す横断
面図、第1図cは同表装材の表面側を示す斜視図、第1
図dは同表装材のウエルドラインを示す側断面図、第2
図は同表装材の被着状態を示す断面図、第3図は同表装
材の成形に用いられるウエルド成形型の説明図、第4図
は同ウエルド成形型による積層材の圧縮状態を示す説明
図である。 1,2,3:積層材(1:表皮材、2:ワデイング材、3:裏打
材)、4:座部面側、5:湾曲部側、6,6…:ウエルドライ
ン,10,11:押圧型、12,12…:突条刃、13:面上げ部、14:
逃げ部、15,15…:位置決めピン、C:クッション体。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表皮材(1),ワディング材(2),裏打
    材(3)の積層材(1,2,3)を凹状に窪ませるウエルド
    ライン(6,6…)で一体に溶着接合し、且つ、座部面側
    (4)から所望部分を湾曲させてクッション体(C)に
    被着するシート用の表装材において、座部面側(4)で
    表皮材(1)より凹状に窪ませて付形するウエルドライ
    ン(6,6…)を湾曲部側(5)で裏打材(3)より凹状
    に窪ませて連続に設けてなることを特徴とするシート用
    表装材。
  2. 【請求項2】上記ウエルドライン(6,6…)を座部面側
    (4)から湾曲部側(5)に徐々に偏位させて設けたこ
    とを特徴とする請求項1記載のシート用表装材。
  3. 【請求項3】表皮材(1),ワディング材(2),裏打
    材(3)の積層材(1,2,3)を表皮材(1)より押圧す
    る型側(10)の型面に積層材(1,2,3)を凹状に窪ませ
    る突条刃(12,12…)を設けると共に、その型面に突条
    刃(12,12…)の長手方向所望位置から突条刃(12,12
    …)の突端側と徐々に同一高さに位置する面上げ部(1
    3)を設けると共に、積層材(1,2,3)を裏打材(3)よ
    り押圧する型側(11)の型面に積層材(1,2,3)の逃げ
    部(14)を面上げ部(13)と対応位置させて設け、これ
    ら各型(10,11)で押圧する積層材(1,2,3)に突条刃
    (12,12…)で積層材(1,2,3)を溶着接合するウエルド
    ライン(6,6…)を付形可能に構成したことを特徴とす
    るシート用表装材のウエルド成形型。
  4. 【請求項4】上記面上げ部(13)の縁辺に沿って積層材
    (1,2,3)を位置決め係止する止めピンを設けてなるこ
    とを特徴とする請求項3記載のウエルド成形型。
  5. 【請求項5】上記面上げ部(13)を粗荒面に形成してな
    ることを特徴とする請求項3または4記載のウエルド成
    形型。
JP3159489A 1989-02-10 1989-02-10 シート用表皮材並びにそのウエルド成形型 Expired - Lifetime JP2766903B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3159489A JP2766903B2 (ja) 1989-02-10 1989-02-10 シート用表皮材並びにそのウエルド成形型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3159489A JP2766903B2 (ja) 1989-02-10 1989-02-10 シート用表皮材並びにそのウエルド成形型

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02211196A JPH02211196A (ja) 1990-08-22
JP2766903B2 true JP2766903B2 (ja) 1998-06-18

Family

ID=12335521

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3159489A Expired - Lifetime JP2766903B2 (ja) 1989-02-10 1989-02-10 シート用表皮材並びにそのウエルド成形型

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2766903B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02211196A (ja) 1990-08-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2766903B2 (ja) シート用表皮材並びにそのウエルド成形型
US5158634A (en) Method of assembling a vehicle seat
US6875300B1 (en) Fabrication of veneer faced panels
JPS5874316A (ja) 超音波接着方法
JPH078097Y2 (ja) 枠材の切断用金型
JPH0234290B2 (ja) Katoseisoshokuitazainoseiho
JP3117747B2 (ja) シートカバー溝部接着方法およびモールドパッド構造
JP4997530B2 (ja) 立体構造物
JPH09300299A (ja) 折目形成用補助材および該補助材を備えた抜型
JPH0624249Y2 (ja) 自動車用内装品の取付構造
JPH05309762A (ja) 自動車用内装部品の製造方法
JP4518699B2 (ja) 2枚重ね製品のプレス成形装置
JP3330809B2 (ja) 曲面ハニカムパネルの製造方法
JPH0764011B2 (ja) 表皮層張込み内装品の製造方法
JPH0741107B2 (ja) トリムカバ−の製造方法
JP3400007B2 (ja) シートトリムの成形方法
JPH0418470Y2 (ja)
JP2559307Y2 (ja) 自動車用成形天井
JPH0215232B2 (ja)
JPH0738544Y2 (ja) 壁等の表装材
JP2977143B2 (ja) 内装材端末処理方法
JPH0728990Y2 (ja) 自動車用内装材
KR800002321Y1 (ko) 피혁 시이트
JP2533341B2 (ja) 自動車用内装材の製造方法
JPS594075Y2 (ja) 合成皮革の高周波接合金型

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090410

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term