JP2758885B2 - ポンプ装置 - Google Patents

ポンプ装置

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JP2758885B2
JP2758885B2 JP8159337A JP15933796A JP2758885B2 JP 2758885 B2 JP2758885 B2 JP 2758885B2 JP 8159337 A JP8159337 A JP 8159337A JP 15933796 A JP15933796 A JP 15933796A JP 2758885 B2 JP2758885 B2 JP 2758885B2
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peripheral wall
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cylinder member
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正志 中野
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Niigata Fuji Xerox Manufacturing Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C5/00Rotary-piston machines or pumps with the working-chamber walls at least partly resiliently deformable

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体の流路に介在
し、流体を該流路の一方から吸入して他方に吐出するポ
ンプ装置に関し、更に詳述すると、記録ヘッドのノズル
からインクを吐出させて記録紙に文字等を記録するイン
クジェット記録装置に好適に使用できるポンプ装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置では、使用時間
がある程度経過すると、記録ヘッドのインク流路内のイ
ンクに気泡が発生する。気泡は、記録ヘッドのノズルか
らインクを吐出する際の妨げとなり、記録品位の低下を
引き起こす。このため、定期的に或いは必要に応じて記
録ヘッド内のインクを吸入し、発生した気泡をインクと
共に回収するポンプが設けられる。
【0003】従来、インクジェット記録装置には、図1
2に示すように、ポンプ11の記録ヘッド12側とイン
ク吐出側にそれぞれ弁13、15を配設したものが知ら
れている。この記録装置では、プランジャ型ポンプを用
いるため、インク吸入動作は弁機構を用いて次のように
行う。まず、ポンプ11の吸入側の弁13を閉塞し且つ
吐出側の弁15を開放した状態でポンプ11を駆動し、
ポンプ11内の空気をパイプ19、20を通してインク
溜21側に逃がす。そして、弁15を閉塞し且つ弁13
を開放した状態でポンプ11を駆動し、記録ヘッド12
のノズル内のインクをパイプ16、17を通してポンプ
11内に吸入する。次に、弁13を閉じ且つ弁15を開
放した状態でポンプ11を駆動し、ポンプ11内のイン
クをパイプ19、20を通してインク溜21に向けて送
り出す。この操作を繰り返すことにより、記録ヘッド1
2内に発生した気泡が、インクと共に回収される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のインクジェ
ット記録装置におけるプランジャ型ポンプでは、モータ
の回転力をそのままポンプ駆動用の動力とすることがで
きるものの、動力伝達機構が複雑で部品点数が多く、コ
ストを削減するためには不向きであった。また、プラン
ジャ型ポンプを用いるため、ポンプ本体以外に、弁1
3、15を含む弁機構が必要となる。このため、部品点
数が多く機構が複雑化して、コストアップを招く等の問
題が生じていた。
【0005】本発明は、上記に鑑み、部品点数が少な
く、装置構成を簡素化でき、インクジェット記録装置の
製造に係るコストを削減することが可能なポンプ装置を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のポンプ装置では、流体の流路に介在し、流
体を流入口から吸入して流出口に吐出するポンプ装置に
おいて、円筒形状の剛性体周壁部、及び剛性体周壁部の
円筒中心位置にハブを形成し該ハブから放射状に延びて
前記剛性体周壁部に夫々連結された複数の弾性体隔壁部
を備え、前記剛性体周壁部及び弾性体隔壁部によって区
画された容積可変な複数の流体収容室を有する回転筒部
材と、前記剛性体周壁部を摺動自在とする内周面を有し
前記回転筒部材を収容する円筒ハウジングと、円筒ハウ
ジングの円筒中心から偏心した位置に配設され、前記ハ
ブを回転自在に支持する偏心軸部とを備え、前記円筒ハ
ウジングが、回転筒部材の回転時に弾性体隔壁部の伸長
による容積変化で負圧を生じる流体収容室に連通する位
置に前記流入口を、回転筒部材の回転時に弾性体隔壁部
の収縮による容積変化で正圧を生じる流体収容室に連通
する位置に前記流出口を備えていることを特徴とする。
【0007】本発明のポンプ装置によれば、複数の流体
収容室を流入口と流出口に対して周回させる構成により
流体の吸入力と吐出力とを発生できるので、部品点数が
少なくて済み、装置構成を簡素化できる。しかも、吸入
時、吐出時の流路の切り替えは、偏心軸部の周りを周回
する際の流体収容室の位置によって行われるため、弁機
構を設ける必要がなく、装置構成が簡単になる。従っ
て、例えば、ポンプ装置をインクジェット記録装置に適
用した場合に、装置の製造に係るコストを削減すること
が可能となる。
【0008】好ましくは、前記流入口が、円筒ハウジン
グの底面の内面側に形成され且つ前記負圧を生じる各流
体収容室に連通する吸入側溝部と、該吸入側溝部を円筒
ハウジング外に連通させる吸入孔とを備えており、前記
流出口が、円筒ハウジングの底面の内面部分に形成され
且つ前記正圧を生じる各流体収容室に連通する吐出側溝
部と、該吐出側溝部を円筒ハウジング外に連通させる吐
出孔とを備えている。
【0009】更に、好ましくは、前記回転筒部材が、互
いに軸方向両端部に位置して各流体収容室を弾性体隔壁
部と剛性体周壁部とで袋状に囲む一対の底面を備えてお
り、前記剛性体周壁部が、袋状の各流体収容室を、回転
筒部材の回転状態に対応させて前記流入口又は流出口に
夫々連通させる連通孔を備えている。
【0010】また、前記流入口が、円筒ハウジングの内
周壁に前記剛性体周壁部に沿って形成された第1の円弧
状凹部と、該第1の円弧状凹部を円筒ハウジング外に連
通させる吸入孔とを備えており、前記流出口が、前記第
1の円弧状凹部と対向する第2の円弧状凹部と、該第2
円弧状凹部を円筒ハウジング外に連通させる吐出孔とを
備えていることが望ましい。
【0011】また、好ましくは、前記流入口及び流出口
が、同一の流体収容室が共に重なる位置以外の部分に配
設される。この構成によれば、弁機構を設けなくても、
吸入側の流路と吐出側の流路間での流体漏れを確実に防
止することができる。従って、少ない部品による簡単な
構造によって信頼性の高いポンプ装置を得ることができ
ると共に、コストダウンも図ることが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、実施形態例により本発明を
具体的に示すが、本発明は下記実施形態例に限定される
ものではない。図1は、インクジェット記録装置に搭載
した、本発明に係るポンプ装置の第1実施形態における
要部を一部破断して示す正面図であり、図2はポンプ装
置の側面断面図である。また、図3は蓋体24の正面
図、図4は蓋体24の側面断面図である。
【0013】ポンプ装置22は、図1及び図2に示すよ
うに、底部231を有する円筒容器23と、円筒容器2
3の開口部を塞ぐ蓋体24とを有している。円筒容器2
3と蓋体24とにより、略円筒形状のハウジング(円筒
ハウジング)が構成されている。更に、ポンプ装置22
は、円筒容器23内に回転可能に収容された回転筒部材
Fを有している。
【0014】円筒容器23は、内周における蓋体24と
隣接する位置に、他の部分より大径に形成された、外周
歯車28を回転自在に収容する歯車収容部233を有し
ている。
【0015】蓋体24は、図3及び図4に示すように、
円筒容器23とほぼ同じ外径の円板から成り、ハウジン
グHの円筒中心となる中心cから偏心した位置に植設さ
れた偏心軸(偏心軸部)30を有している。更に、蓋体
24は、ハウジングH内側の表面部分に形成され、偏心
軸30を挟んで対向する吸入側溝部31と吐出側溝部3
2とを有している。吸入側溝部31及び吐出側溝部32
は、偏心軸30と中心cを結んだ線に対して夫々ほぼ平
行になるように設けられている。吸入側溝部31及び吐
出側溝部32は、1つの流体収容室が両者を同時に跨が
ないように互いに離間されている。つまり、両溝部3
1、32は、同一の流体収容室が共に重なる位置以外の
部分に配設されている。
【0016】吸入側溝部31及び吐出側溝部32には、
蓋体24を貫通して吸入孔311及び吐出孔321が夫
々に形成されている。吸入側溝部31と吸入孔311と
によって、流体であるインクをハウジングH内に流入さ
せるための流入口が構成されている。また、吐出側溝部
32と吐出孔321とによって、記録ヘッド45側から
ハウジングH内に吸入されたインクをハウジングH外の
インク溜48に向けて流出させるための流出口が構成さ
れている。吸入側溝部31の吸入孔311は、パイプ4
4を介してキャップ46に接続されている。キャップ4
6は、記録ヘッド45を覆って記録ヘッド45のノズル
(図示せず)に連通して、吸入孔311とノズルとを連
通させる。また、吐出側溝部32の吐出孔321は、パ
イプ47を介してインク溜48に連通している。
【0017】図において、回転筒部材Fは、金属等の剛
性体からなる円筒形状のアウタケース(剛性体周壁部)
25と、ゴム等の弾性体からなる略円筒状の羽根部材2
6と、アウタケース25の外周面に蓋体24に隣接して
固定された外周歯車28とを有している。
【0018】羽根部材26は、アウタケース25の内径
とほぼ等しい外径の外周壁部269を有し、アウタケー
ス25内に同軸に収容された状態で外周壁部269がア
ウタケース内周面に固定されている。外周歯車28に
は、ハウジングHに隣接して配設されると共に円筒容器
23の切欠部232から容器23内方に突出する駆動歯
車29が噛合している。アウタケース25は、回転筒部
材Fの外周部を構成するもので、円筒容器23の歯車収
容部233以外の部分の内径とほぼ等しい外径を有し、
且つハウジングHの軸方向長さとほぼ等しい軸方向長さ
を有している。回転筒部材Fは、ハウジングHに収容さ
れた状態において、駆動歯車29が駆動源からの回転を
受けたとき、アウタケース25と羽根部材26の軸方向
両端部を底部231と蓋体24夫々の内面に摺接させな
がら滑らかに回転する。
【0019】また、羽根部材26は、図6に示すよう
に、アウタケース25の円筒中心位置に設けられたハブ
260を有している。ハブ260は、軸方向に比較的長
く形成されており、金属等の剛性体からなる軸受パイプ
31を嵌合支持する。軸受パイプ33は、回転筒部材F
(羽根部材26)の中心であり、偏心軸30に回転自在
に嵌合される。更に、羽根部材26は、ハブ260(軸
受パイプ33)から放射状に延びてアウタケース25側
に夫々連結された複数の弾性体隔壁部261〜268、
及び、弾性体隔壁部261〜268と外周壁部269
(アウタケース25)とによって区画された容積可変な
複数の流体収容室271〜278を有している。
【0020】羽根部材26は、弾性体隔壁部261〜2
68が互いに等しい長さの弾性体からなるため、自由状
態ではハブ260が外周壁部269の中心に位置する。
この場合、各流体収容室271〜278は、図6に示す
ように等角度ずつに分割され、互いの容積がほぼ等しく
される。
【0021】羽根部材26をハウジングH内にセットす
る場合は、羽根部材26を円筒容器23内に収容した状
態で、偏心軸30を、ハブ260に嵌めた軸受パイプ3
3に回転可能に嵌合させながら、蓋体24を円筒容器2
3の開口部に合わせて固定する。これにより、羽根部材
26のハブ260が、円筒容器23内において、軸受パ
イプ33によって偏心位置に移動させられる。このた
め、例えば図7に示すように、偏心軸30の下方側の弾
性体隔壁部263、264、265、266が伸長され
ると共に、左右の弾性体隔壁部262、267が角度を
変えられ、更に弾性体隔壁部261、268が縮められ
る(図8の斜視図参照)。
【0022】従って、偏心軸30とアウタケース25の
距離が近い側に位置する流体収容室(図5では流体収容
室278)の容積が最小になり、逆に偏心軸30とアウ
タケース25の距離が遠い側に位置する流体収容室(図
5では流体収容室274)の容積が最大になる。最小の
流体収容室278と最大の流体収容室274の間に位置
する他の流体収容室271〜273は、流体収容室27
8に隣接するものから順に容積が大きくなる。また、最
小の流体収容室278と最大の流体収容室274の間に
位置する他の流体収容室275〜277は、流体収容室
274に隣接するものから順に容積が小さくなる。
【0023】上記構成のインクジェット記録装置のポン
プ装置は、次のように作動する。まず、駆動歯車29を
回転させない停止状態において、キャップ46を記録ヘ
ッド45に被せて、記録ヘッド45のノズルに吸入側溝
部31を連通させておく。この状態において、各流体収
容室271〜278は、インクが流入されない空状態と
なっている。そして、駆動歯車29(図1参照)が反時
計方向に回転すると、駆動歯車29に噛み合う外周歯車
28が図5の時計方向に回転させられる。これにより、
アウタケース25及び羽根部材26を含む回転筒部材F
全体が、アウタケース25外周面を円筒容器23の内周
面に摺接させ、且つ羽根部材26の軸方向における両端
面を摺接させながら同方向に回転する。
【0024】回転する回転筒部材Fのある瞬間の状態を
考える。例えば、図5において上部に位置する最小容積
の流体収容室278は、吸入側溝部31と吐出側溝部3
2の双方から外れた領域にあり、容積が最小となってい
る。また、流体収容室271、272、273は、容積
を次第に拡張しながら負圧を発生させる領域にある。こ
の領域内を流体収容室271、272、273が周回移
動する行程が、負圧によってインクを吸入孔311から
吸入するための吸入行程である。また、流体収容室27
4は、吸入側溝部31と吐出側溝部32の双方から外れ
た領域にあり、容積が最大になっている。流体収容室2
75、276、277は、容積を次第に縮小しながら正
圧を発生させる領域にある。この領域内を流体収容室2
75、276、277が周回移動する行程が、正圧によ
ってインクを吐出孔321からハウジング外方に吐出さ
せるための吐出行程である。
【0025】図5において、回転筒部材Fが同方向に更
に回転すると、流体収容室271が流体収容室272の
状態となり、流体収容室272が流体収容室273の状
態となり、流体収容室273が流体収容室274の状態
となる等、夫々の容積が順に大きくなる。このように、
周回位置に応じて各流体収容室271〜278の容積が
大小に変化する回転筒部材Fは、偏心軸30の周りを周
回することにより、前述した容積変化を繰り返し、その
際発生する負圧により、記録ヘッド45のノズルからイ
ンクと共に気泡を吸入し、また、発生する正圧により、
ハウジングH内のインクを吐出孔321からインク溜4
8に向けて送り出す。この吸入及び吐出時、吸入側溝部
31と吐出側溝部32は、1つの流体収容室が両者を同
時に跨がないように互いに離間されているので、回転筒
部材Fの周回によるポンプ作動中に吸入側の流路と吐出
側の流路間でのインク漏れが発生しない。従って、イン
クジェット記録装置にプランジャ型ポンプを用いた場合
のように弁機構を設ける必要がなく、少ない部品による
簡単な構成で信頼性の高いポンプ装置22を得ることが
でき、これに伴うコストダウンも図ることが可能とな
る。
【0026】以上のように、本実施形態のポンプ装置2
2では、複数の流体収容室271〜278を吸入側溝部
31と吐出側溝部32に対して周回させる構成により吸
入力と吐出力とを発生させることができるので、部品点
数が少なくて済み、装置構成が簡素化される。しかも、
流体の吸入時、吐出時の流路の切り替えは、偏心軸30
の周りを周回する際の流体収容室の位置によって行われ
るため、弁機構を用いて流路の切り替えを行う必要がな
く、装置構成が簡単になる。従って、ポンプ装置22を
インクジェット記録装置に採用することにより、装置製
造に係るコストを削減することが可能となる。
【0027】次に、本発明に係るポンプ装置の第2実施
形態を説明する。図9は本発明に係るポンプ装置の他の
例を示す一部破断した正面図、図10はその側面断面
図、図11はその底面図である。
【0028】本実施形態のポンプ装置35では、羽根部
材26が、ハブ260の軸方向両端部に位置して互いに
対向する一対の底面341、342を有している。羽根
部材26の流体収容室271〜278は、底面341、
342と弾性体隔壁部261〜268と外周壁部269
とによって袋状に囲まれている。羽根部材26の外周壁
部269には、袋状の各流体収容室271〜278に対
応させた複数の連通孔37が形成されている。外周壁部
269を内周面に固定したアウタケース25は、複数の
連通孔37の夫々に連通する複数の連通孔36を有して
いる。複数の連通孔36、37は、夫々等角度で配置さ
れており、互いの位置を合わせた状態でセットされる。
【0029】また、ハウジングHの円筒容器23は、内
周面に、回転筒部材Fのアウタケース25の形状に沿っ
て形成された対向する一対の円弧状凹部38、39を有
している。円弧状凹部38は、吸入行程領域における連
通孔36、37に連通し、円弧状凹部39は、吐出行程
領域における連通孔36、37に連通する。更に、円筒
容器23には、円弧状凹部38、39に夫々連通する吸
入孔40と吐出孔41とが形成されている。
【0030】円弧状凹部38と吸入孔40とによって、
インクをハウジングH内に流入させるための流入口が構
成されている。また、円弧状凹部39と吐出孔41とに
よって、記録ヘッド45側からハウジングH内に吸入さ
れたインクをハウジングH外のインク溜48(図1参
照)に向けて流出させるための流出口が構成されてい
る。吸入孔40はキャップ46(図1参照)に接続され
ており、吐出孔41はインク溜48に連通している(図
1参照)。つまり、各連通孔36、37は、袋状の各流
体収容室271〜278を、回転筒部材Fの回転状態に
対応させて前記流入口又は流出口に夫々連通させる。
【0031】また、円弧状凹部38、39は、1つの流
体収容室が両者に同時に連通することがないように、図
9の左右に所定距離以上離して設けられている。つま
り、吸入側溝部31及び吐出側溝部32は、同一の流体
収容室が共に重なる位置以外の部分に配設されている。
【0032】第2実施形態における上記構成のポンプ装
置35では、各流体収容室271〜278に対するイン
クの流入及び流出は、連通孔36、37、円弧状凹部3
8、39を通して行われる。すなわち、ポンプ装置35
は、駆動歯車29が図9の反時計方向に回転すると、外
周歯車28が同図時計方向に回転させられる。これによ
り、回転筒部材Fが、アウタケース25外周面を円筒容
器23の内周面に摺接させ、且つ羽根部材26の軸方向
両端の底部341、342を摺接させながら同方向に回
転する。
【0033】この際、各流体収容室271〜278は、
上記第1実施形態におけるポンプ装置22と同様に、夫
々の容積を変化させる。周回位置に応じて各流体収容室
271〜278の容積を変化させる回転筒部材Fは、偏
心軸30の周りを周回することにより、円弧状凹部38
に対向して負圧を生じる流体収容室に連通孔36、37
を通してインクを吸入し、また、円弧状凹部39に対向
して正圧を生じる流体収容室から連通孔36、37を通
してインクを吐出させる。このようなポンプ装置35で
は、円弧状凹部38、39が、1つの流体収容室が両者
に同時に連通できないように形成されているため、回転
筒部材Fの周回によるポンプ作動中に、吸入側の流路及
び吐出側の流路間でのインク漏れが確実に防止される。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のポンプ装
置は、複数の流体収容室を流入口及び流出口に対して周
回させる構成によって吸入力と吐出力とを発生できるの
で、本発明は、部品点数が少なくて済み、装置構成を簡
素化できる顕著な効果を奏する。しかも、流体の吸入
時、吐出時の流路の切り替えは、偏心軸の周りを周回す
る際の流体収容室の位置によって行われるため、弁機構
を設ける必要がなく、装置構成が簡単になる。従って、
例えば、本ポンプ装置をインクジェット記録装置に適用
した場合に、装置製造に係るコストを削減することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るポンプ装置の一実施形態例を示す
一部破断した正面図である。
【図2】同ポンプ装置の側面断面図である。
【図3】同ポンプ装置の蓋体を単体で示す正面図であ
る。
【図4】同蓋体の側面断面図である。
【図5】図1のポンプ装置の内部構造を示す正面断面図
である。
【図6】同ポンプ装置に備えた回転筒部材の自由状態を
示す正面図である。
【図7】同回転筒部材の偏心状態を示す正面図である。
【図8】図7の回転筒部材の斜視外観図である。
【図9】本発明に係るポンプ装置の他の実施形態例を示
す一部破断した正面図である。
【図10】同ポンプ装置の側面断面図である。
【図11】一部破断した同ポンプ装置の底面図である。
【図12】インクジェット記録装置に用いる従来のポン
プを示す概略構成図である。
【符号の説明】
22、35 ポンプ装置 23 円筒容器 24 蓋体(円筒ハウジングの底面) 25 アウタケース(剛性体周壁部) 26 羽根部材 260 ハブ 261〜268 弾性体隔壁部 269 外周壁部 271〜278 流体収容室 28 外周歯車 29 駆動歯車 30 偏心軸(偏心軸部) 31 吸入側溝部 311、40 吸入孔 32 吐出側溝部 321、41 吐出孔 33 軸受パイプ 38 円弧状凹部 39 円弧状凹部 45 記録ヘッド 46 キャップ 48 インク溜 c 中心(円筒中心) F 回転筒部材 H ハウジング(円筒ハウジング)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体の流路に介在し、流体を流入口から
    吸入して流出口に吐出するポンプ装置において、 円筒形状の剛性体周壁部、及び剛性体周壁部の円筒中心
    位置にハブを形成し該ハブから放射状に延びて前記剛性
    体周壁部に夫々連結された複数の弾性体隔壁部を備え、
    前記剛性体周壁部及び弾性体隔壁部によって区画された
    容積可変な複数の流体収容室を有する回転筒部材と、 前記剛性体周壁部を摺動自在とする内周面を有し前記回
    転筒部材を収容する円筒ハウジングと、 該円筒ハウジングの円筒中心から偏心した位置に配設さ
    れ、前記ハブを回転自在に支持する偏心軸部とを備え、 前記円筒ハウジングが、回転筒部材の回転時に弾性体隔
    壁部の伸長による容積変化で負圧を生じる流体収容室に
    連通する位置に前記流入口を、回転筒部材の回転時に弾
    性体隔壁部の収縮による容積変化で正圧を生じる流体収
    容室に連通する位置に前記流出口を備えていることを特
    徴とするポンプ装置。
  2. 【請求項2】 前記流入口が、円筒ハウジングの底面の
    内面側に形成され且つ前記負圧を生じる各流体収容室に
    連通する吸入側溝部と、該吸入側溝部を円筒ハウジング
    外に連通させる吸入孔とを備えており、前記流出口が、
    円筒ハウジングの底面の内面部分に形成され且つ前記正
    圧を生じる各流体収容室に連通する吐出側溝部と、該吐
    出側溝部を円筒ハウジング外に連通させる吐出孔とを備
    えていることを特徴とする請求項1に記載のポンプ装
    置。
  3. 【請求項3】 前記回転筒部材が、互いに軸方向両端部
    に位置して各流体収容室を弾性体隔壁部と剛性体周壁部
    とで袋状に囲む一対の底面を備えており、前記剛性体周
    壁部が、袋状の各流体収容室を、回転筒部材の回転状態
    に対応させて前記流入口又は流出口に夫々連通させる連
    通孔を備えていることを特徴とする請求項1に記載のポ
    ンプ装置。
  4. 【請求項4】 前記流入口が、円筒ハウジングの内周壁
    に前記剛性体周壁部に沿って形成された第1の円弧状凹
    部と、該第1の円弧状凹部を円筒ハウジング外に連通さ
    せる吸入孔とを備えており、前記流出口が、前記第1の
    円弧状凹部と対向する第2の円弧状凹部と、該第2円弧
    状凹部を円筒ハウジング外に連通させる吐出孔とを備え
    ていることを特徴とする請求項3に記載のポンプ装置。
  5. 【請求項5】 前記流入口及び流出口が、同一の流体収
    容室が共に重なる位置以外の部分に配設されていること
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のポ
    ンプ装置。
  6. 【請求項6】 インクを被記録媒材に対し吐出して記録
    を行う記録ヘッドを有するインクジェット記録装置に備
    えられており、前記流入口が、記録ヘッドを覆って該記
    録ヘッドのノズルに連通するためのキャップに連通して
    いることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に
    記載のポンプ装置。
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