JP2758717B2 - 多価アルコールの(メタ)アクリル酸エステルの製法 - Google Patents

多価アルコールの(メタ)アクリル酸エステルの製法

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JP2758717B2 JP2501465A JP50146590A JP2758717B2 JP 2758717 B2 JP2758717 B2 JP 2758717B2 JP 2501465 A JP2501465 A JP 2501465A JP 50146590 A JP50146590 A JP 50146590A JP 2758717 B2 JP2758717 B2 JP 2758717B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、酸性エステル化触媒の存在下で、反応混合
物へ重合禁止剤を添加した反応物の反応による多価アル
コールとアクリル酸および/またはメタクリル酸のエス
テル[以下、(メタ)アクリル酸エステルという]の製
造方法に関する。本発明の方法は、禁止剤効果を改善
し、エステル化反応の縮合生成物として蓄積する水を反
応域から排出するのを促進するため、特に酸素を含有す
る気流で反応域をパージする追加的手段を用いて操作す
ることにある。
多価アルコール、特に脂肪族飽和2価〜4価アルコー
ルおよびそのアルコキシル化生成物からなる群からの多
価アルコールの(メタ)アクリル酸エステルは、放射線
硬化反応系で高い反応性を有する成分としてますます広
範囲に使用されている。そのような多官能性(メタ)ア
クリル酸エステルは、例えば電子線硬化塗料の成分とし
て、または紫外線硬化印刷用インクまたは対応する塗
料、表面材、成形材料または包封材料の成分として、あ
るいは接着剤、特に嫌気性接着剤にも使用され得る。た
だしその製造に全く問題がないわけではない。そのよう
な生成物には、酸価が低く、貯蔵安定性が高く、しかも
実質的に固有の臭気をもたないこととともに、特に無色
であることが要求される。ここで取り扱う型の(メタ)
アクリル酸エステルは、一般に高分子量で高反応性であ
るため、蒸留による精製ができない。したがって生成物
は、エステル化の際にできるだけ無色の反応生成物とし
て直接得られるべきである。エステル化反応を達成する
には、例えば変色のような好ましくない副反応を全く起
こさない極めて効果的な重合禁止剤を使用することが必
要である。またエステル化の間に、望ましくない重合反
応から液体反応生成物を保護するだけでなく、内部ガス
空間および内部ガス空間と接触する壁表面の双方を含め
た反応域全体の十分な禁止を確保することが望ましい。
それによって、例えば保護されていない壁面上で望まし
くない重合体が生成することを防止する。反応生成物中
にそのような重合体を洗い流すことによって、最終生成
物の望ましくない粘度上昇または望ましくない不溶性粒
子が生じる。
そのような多価アルコールの多官能性(メタ)アクリ
ル酸エステルの製造に関しては多数の文献が入手し得る
(特にドイツ特許出願公開第2913218号およびこの特許
に引用された関連文献参照)。すなわちドイツ特許出願
公告第1267547号、および「ケミストリー・アンド・イ
ンダストリー」誌、18巻(1970年)、597頁には、酸性
触媒および、フェノール、フェノール誘導体、銅、銅化
合物、またはフェノチアジンのような重合禁止剤の存在
下で、多価アルコールと(メタ)アクリル酸との共沸エ
ステル化反応により、多官能性(メタ)アクリル酸エス
テルを製造することが報告されている。酸性触媒として
は、有機酸または無機酸または酸性イオン交換体が使用
され、特にp−トルエンスルホン酸および硫酸が好まし
い。エステル化反応は、反応水を除去する共沸共留剤を
使用する共沸条件下に、例えば40〜120℃の温度で行わ
れる。好適な共沸共留剤は、沸騰範囲が上記の温度範囲
内にある、例えば脂肪族、脂環式または芳香族炭化水
素、またはそれらの混合物である。
上記のドイツ特許出願公開第2913218号では、エステ
ル化反応を改良し、蒸留によって精製されない上記の型
の(メタ)アクリル酸エステルを得るため、フェノール
系重合禁止剤に追加して少なくとも1種類の亜リン酸有
機エステルの存在下で、共沸エステル化反応を実施する
ことが提案されている。この亜リン酸エステル系の重合
禁止剤は、特にキャリヤーガスによって添加され、とり
わけ気相または蒸気相で満たされている反応内部域の禁
止を明らかに促進し、着色濃度を低下させるのに役立
つ。その場合、共沸エステル化反応の後に空気または窒
素を吹き込むことによって、エステル化反応生成物か
ら、残留溶媒、反応成分の残留物および揮発性副生物を
除去し得るが、その際、この気相は有機亜リン酸エステ
ルを多量に含有し、またはこれで飽和されることにな
る。
本発明の解決すべき課題は、単に重合禁止剤により反
応性液相を効果的に安定化させるだけでなく、さらに望
ましくない重合反応の発生に対して反応器内部全体を保
護することにある。ただし本発明は、その場合、ガス状
の複雑な禁止剤系を必要としない。特に、本発明の解決
すべき課題は、反応性液相の保護とともに、気体または
蒸気で満たされている内部および反応器内部のこの部分
と接触している固体表面の保護に同一の禁止剤を使用し
得るようにすることである。本発明の解決すべきもう一
つの課題は、ここで取り扱う高反応性の系を実用に供す
る際にその使用が望まれるアプリケーション禁止剤を、
同時に多官能性(メタ)アクリル酸エステル合成の反応
禁止剤として使用し得るようにすることである。本発明
の解決すべき課題は、以下に説明する新規処理技術によ
って解決される。
したがって本発明は、酸性エステル化触媒の存在下
で、重合禁止剤を反応混合物へ添加した状態で反応物を
反応し、酸素を含有するガス気流で反応域をパージする
ことによる多価アルコール(メタ)アクリル酸エステル
の製造方法であって、反応器内部の気相で満たされてい
る部分に、重合禁止剤を含有する微粒化した液滴を仕込
むことを特徴とする製造方法に関する。
本発明の好ましい実施態様では、禁止剤含有液相を、
細かに分散した形で気相を含有する反応器内部へ導入す
る。その際、液相の量は、気相が接触するすべての固体
の内部表面が、連続していることが好ましい禁止剤含有
液の薄膜で濡れるような量とする。加えて、重合禁止剤
含有液相が、本質的に遮蔽された空間を生じることがな
いように、気相を含有する反応器内部へ導入することが
望ましい。換言すれば、全体の気相内部空間が微粒化し
た液滴で実質的に十分に満たされるようにすることが望
ましい。特に工業的に有意義な1態様では、噴霧によっ
て重合禁止剤含有液相を細かな分散状態にする。
すなわち本発明の教示する新しい技術的内容は、下記
のように示すことができる。気体または蒸気で充たされ
ている内部およびそれと接触する内壁表面を、ガス状の
形で導入された禁止剤で禁止する代わりに、まず細かに
分散された禁止剤含有液相を気相へ導入する。気相と接
触した内壁表面で液滴が凝縮する。その場合、バッチで
または好ましくは連続的に、気相内部空間へ導入される
禁止剤含有液相の量を、特に重合禁止剤を含有している
連続的液体薄膜が内壁表面に形成し得るように調節す
る。このようにして、好ましくない重合開始の可能性の
あるすべての危険箇所を禁止剤含有液相で保護し、この
ようにして全反応相にわたって反応混合物の最適な禁止
を確保する。
特に重要な1態様として、この新しい思想を下記のよ
うに適用する。重合禁止剤を含有する液体反応混合物の
一部を、極めて細かに微粒化した形で反応器内部へ(よ
り詳細には気相または蒸気相で満たされた反応器内部
へ)バッチでまたは連続的に導入し、それによって反応
器内部を、極めて細かに微粒化された禁止剤含有液相で
満たすようにする。このようにして導入される反応混合
物の量は、反応器の内壁に連続的液薄膜が形成され、反
応進行の間、これらの壁を伝って反応器の液溜めへ流下
し、主要な反応混合物と混合するように調節する。この
方法の利点は明白である。新鮮で禁止剤を含有し、極め
て細かに微粒化された液相が、バッチでまたは連続的
に、繰り返して気相内部空間へ加えられる。この分散相
は、反応器内壁上で液滴凝集によって、また特に凝縮に
よって合体することができ、反応混合物へ戻る。それと
同時に、反応器の全内壁は禁止剤含有液相によって徹底
的に洗浄される。
反応器の液溜めから液体反応混合物の限定量をバッチ
でまたは好ましくは連続的に取り出し、噴霧ノズルか
ら、気相で満たされている反応器内部へ戻すことによっ
て、反応混合物の一部を特に容易に微粒化することがで
きる。技術的な設備に関してはさまざまなモデルが入手
し得る。すなわち1個または数個の噴霧ノズルを使用で
きる。液体循環を反応器内部で供給することができ、あ
るいは微粒化すべき液相の一部を反応器外部に設置した
ポンプで吸引し、噴霧ノズルを通して再び反応器内部へ
送り込む態様を使用できる。噴霧ノズルのデザインおよ
びそれを操作する態様は、液滴サイズおよび気体で満た
されている反応器内部の液相の噴霧状態に著しい影響を
与えることができる。
上述のように液相を循環させる場合は、取り出した液
の部分的流れへ遊離酸素を含有するガス気流を少なくと
も一部導入し、部分的流れと一緒にこれを反応器内部へ
送り返すことが好ましい。この方法によって、循環する
液相の望ましくない閉塞を禁止できることが判明した。
もう一つの重要な態様において、例えば反応器内部で、
液体反応混合物中に浸漬させた回転要素により、液相の
一部を吸い上げ、これを気相で細かに微粒化するやり方
で、反応器内部で液相の微粒化を実施する。多数のその
ような回転要素が提供され得る。
本発明の特に重要な1態様は、反応器内部から気相の
少なくとも一部を取り出し、液相の所定部分を、循環ガ
ス気流によって連行し、これを気体で満たされた反応器
内部へ運搬するようにして気相を液体反応混合物へ戻す
方法を提供する。この方法を採用する場合、循環する気
相を追加的に乾燥し、すなわち取り出した凝縮水を除去
することによって、エステル化反応をさらに増強し、促
進することができる。
特に好ましい1態様において、反応混合物は反応温度
で液体であり、少なくとも実質的に溶媒および/または
共沸共留剤を含有しない。本発明方法のこの態様を実施
する場合は、反応域へ導入されるガス気流だけで、エス
テル化反応中に生成する反応水を効果的に運び出す。処
理条件によっては、空気をガス気流とし、または酸素含
量が低い気体混合物、例えば窒素/空気混合物をガス気
流として操作することができる。ただし一般に、反応混
合物に供給されるこの気相は遊離酸素を一定量で含有す
ることが望ましい。この限定された量の酸素は、反応進
行の間、既知の態様で禁止剤を活性化する。
重合禁止剤を含有する液体反応混合物の部分的微粒子
化によって反応器内部空間全体に重合禁止剤を分布させ
る本発明の手段により、反応生成物を実用に供する際に
必要なアプリケーション禁止剤を、特にエステル化反応
中から、すでに反応禁止剤として使用することが可能で
ある。気体または蒸気で満たされた反応器内部および対
応する内壁表面を十分に保護するため、これまで通常使
用されてきた比較的揮発し易い禁止剤成分はもはや必要
でない。すなわち本発明は、実質的に不揮発性の、ただ
し極めて効果的な禁止剤系、または対応する選ばれた不
揮発性の個々の禁止剤物質を、反応開始時から反応生成
物の最終的な実用の際に至るまで有効に使用することを
可能にする。製造工程に使用した反応禁止剤を、実用の
際に必要なアプリケーション禁止剤に置き換えることは
もはや必要ない。
好適な重合禁止剤としては、選ばれた個々の禁止剤化
合物および数種の成分を含有する禁止剤系のどちらでも
使用できる。比較的揮発しにくい化合物が好ましく、特
に1価または多価フェノールに基づく化合物が好まし
い。好適な多価フェノールとして、ヒドロキノンまたは
ヒドロキノン誘導体型の2価フェノールが特に重要であ
る。
本発明において、高純度で特に実質的に無色の前述の
放射線硬化型(メタ)アクリル酸エステルの製造には、
特に選ばれた3種の型が極めて重要である。下記に説明
するように、エステル化反応での使用には特殊な条件が
必要ではあるが、これらの禁止剤の第1はヒドロキノン
そのものである。立体障害のあるヒドロキノン、すなわ
ちジ−t−ブチルヒドロキノンの使用はそれよりも一層
問題が少ない。第3の重要な重合禁止剤は、立体障害の
あるトコフェロール型のフェノール化合物であり、その
うち特にα−トコフェロールはかなり重要である。
ジ−t−ブチルヒドロキノンを使用すると、目的とす
る淡色の貯蔵安定性のある、(メタ)アクリル酸エステ
ルが容易に得られる。またトコフェロール、特にα−ト
コフェロールを少なくとも部分的に含有する混合物を使
用しても、淡色の、所望の型のポリ(メタ)アクリル酸
エステルがかなり容易に得られる。これらの例で、製造
中、特に溶媒が存在しない苛酷なエステル化反応条件下
で、反応生成物にわずかな変色が生じた場合、例えば酸
化アルミニウムによる後処理によって問題なく脱色する
ことができる。
重合禁止剤としてヒドロキノンを使用する本発明の無
溶媒エステル化反応では、比較的一層重大な色の問題が
生じる。この場合、さらに対応策を講じないとエステル
化生成物に比較的強い着色が起こり、反応生成物の後処
理によって容易に除去することができない。本発明は、
特別な1態様として、ヒドロキノンを重合禁止剤として
使用する場合、活性炭を反応混合物に同時追加すること
によるこの問題の解決を提供する。予想外なことである
が、ヒドロキノンおよび活性炭を組み合わせた使用は、
苛酷なエステル化反応条件下でも反応生成物の好ましく
ない強い着色を抑制し、一方、活性炭の存在によって、
ヒドロキノンの禁止剤効果を実質的に低下させないこと
が分かった。エステル化反応が完結した後、反応混合物
を例えば濾過によって単に浄化するだけで、実質的に無
色の反応生成物が得られる。それぞれの場合、(メタ)
アクリル酸および多価アルコールからなる反応混合物重
量に対し、禁止剤を、通常200〜10000ppm、好ましくは
約300〜2000ppmの量で、反応混合物へ添加する。
ヒドロキノンを活性炭と組み合わせて禁止剤系として
使用する場合、好ましい実地態様では、活性炭量がヒド
ロキノンの量を著しく超えないようにする。活性炭を、
ヒドロキノンの重量の少なくとも約10倍、好ましくは10
〜100倍、特にヒドロキノンの重量の約20〜60倍の範囲
で使用するのが最も好ましい。
本明細書で列挙した好ましい禁止剤操作に関する個々
の内容は、説明のためその内容を本発明の開示に包含さ
せた同時出願特許(D8492、D8493、D8494、「多価アル
コールの(メタ)アクリル酸エステルの改良製造方法
(I〜III」)に示した。
エステル化のために好適な多価アルコールは、例えば
エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタン−
1,4−ジオール、ヘキサン−1,6−ジオール、ネオペンチ
ルグリコール、ジエチレングリコール、トリエチレング
リコール、ジメチロールプロパン、グリセリン、トリメ
チロールプロパン、トリメチロールヘキサン、トリメチ
ロールエタン、ヘキサン−1,3,5−トリオール、および
ペンタエリトリトールである。また本発明で特に好適な
多価アルコールは、さらに上記の多価アルコールのアル
コキシル化生成物であり、そのうちエトキシル化生成物
および/またはプロポキシル化生成物が特に有用であ
る。この種の鎖延長型多価アルコールは、かなりの量の
ポリアルコキシド基を含むことができ、例えば水酸基1g
当量当たり、エチレンオキシド1〜50モル、好ましくは
約1〜20モルを含むことができる。
本発明の方法に好適なエステル化触媒は、市販されて
いる有機酸または無機酸、または酸性イオン交換体であ
って、特に有用なものは、実際に繁用される対応化合
物、すなわちp−トルエンスルホン酸および硫酸であ
る。エステル化触媒の使用量は、エステル化反応混合物
に対し、例えば0.1〜5重量%である。
反応物の反応は、溶媒または希釈剤が存在しない比較
的苛酷な条件下に実施し得る。少なくとも約90℃、好ま
しくは少なくとも約100℃の液溜め温度がエステル化反
応に好適で、特に約150℃までの温度が好適である。反
応は常圧下に都合よく実施し得るが、減圧下で実施する
ことが好ましい。反応を減圧下に実施する場合、特別な
1態様として段階的にまたは連続的に圧力を低下させる
ことができる。
比較的苛酷なエステル化条件で、同時に減圧下に実施
することにより、反応時間は、従来既知の方法に比べて
著しく短縮される。すなわち本発明の方法では、約100
〜140℃の温度で約10時間を超えない反応時間、好まし
くは約8時間を超えない反応時間で、少なくとも理論値
の90%、好ましくは少なくとも理論値の約94%の収率を
あげ得る。しかも反応生成物は簡単な後処理によって効
果的に精製でき、あるいは淡色である安定な物質の形で
得られる。
酸性エステル化触媒を含有する粗製反応生成物を、引
き続き中和する。この中和段階は、既知の湿式条件下
で、例えばソーダ、および所望により塩化ナトリウムを
含有する水溶液の使用により実施し得る。ただし好まし
い1態様としては、酸性エステル化触媒を含有する粗製
反応生成物を乾式中和で中和する。好適な乾式中和剤
は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、特にマグネシウ
ムまたはカルシウム、および/またはアルミニウムの酸
化物および/または水酸化物である。
(メタ)アクリル酸およびアルコール類はエステル化
反応に等量ずつ使用し得る。ただし2価以上のアルコー
ルを使用する場合は、水酸基の一部だけを容易にエステ
ル化し得る。完全エステル化のためには、酸成分を水酸
基のエステル化に必要な化学量論的な量より僅か過剰に
使用するのが最もよい。この僅かに過剰な量は、少なく
とも約10モル%である。反応が完結した後、所望により
禁止剤を反応生成物へ追加的に加え得る。
実施例 実施例1 30リットルの反応器に、アクリル酸14.53kg、エトキ
シル化したトリメチロールプロパン14.18kg(OH価:665m
gKOH/物質1g)、p−トルエンスルホン酸1.01kgおよび
2,5−ジ−t−ブチルヒドロキノン0.047kg(生成物の量
に対して2000ppm)を秤量して加えた。空気(100リット
ル/時間)を反応混合物に流通して、水を分離しながら
エステル化を実施した。禁止された反応混合物を、圧縮
空気膜ポンプおよび禁止されていない反応器内部の上部
にある1成分型ノズルによって噴霧した。禁止剤を含有
する混合物で反応器のすべての部分が濡れるように、混
合物の流速を選んだ(40リットル/時間)。望ましくな
い重合体の生成を防止するため、導管の内壁をテフロン
被覆し、混合物循環の加圧部分に空気(60リットル/時
間)を追加的に導入した。反応器の凝縮部分を禁止する
もう一つの手段として、追加的に禁止した留分を循環さ
せ、凝縮器区域で噴霧した。最高反応温度を105℃と
し、真空度を2時間/400ミリバール、1時間/300ミリバ
ール、0.5時間/200ミリバール、1時間/100ミリバー
ル、および0.5時間/23ミリバールと段階的に変化する
と、エステル化時間は5時間であった。
粗製品: 酸価: 17.3mgKOH/g OH価: 12.6mgKOH/g 収率: 96.9% ガードナーカラー標準番号: <1 粘度: 150mPa.s H2O含量: 0.09% 粗製品にCa(OH)20.53kgを加え、80℃/50ミリバール
で2時間撹拌して中和し、ついで圧力式濾過器で濾過し
た。
生成物: 酸価: <1mgKOH/g OH価: 14mgKOH/g ガードナーカラー標準番号: <1 比較例1 実施例1と同様の手順で、ただしエステル化反応の
間、混合物または留分の噴霧を行わずにエステル化を実
施した。30分のエステル化時間後、すでに反応器カバー
および凝縮区域にもいずれも明瞭な重合体の生成が認め
られた。
粗製品: 酸価: 39.2mgKOH/g OH価: 18mgKOH/g 収率: 95.4% ガードナーカラー標準番号: 1 H2O含量: 0.13% 粗製品にCa(OH)21.5kgを加え、80℃/50ミリバール
で2時間撹拌して中和し、ついで圧力式濾過器で濾過し
た。
生成物: 酸価: <1mgKOH/g OH価: 21mgKOH/g ガードナーカラー標準番号: <1 H2O含量: 0.17% 実施例2 30リットルの反応器に、アクリル酸12.97kg、プロポ
キシル化したネオペンチルグリコール15.82kg(OH価:50
9mgKOH/物質1g)、p−トルエンスルホン酸1.01kgを秤
量して加え、2,5−ジ−t−ブチルヒドロキノン47g(生
成物の量に対して2000ppm)で禁止した。空気(100リッ
トル/時間)を反応混合物に流通して、水を分離しなが
らエステル化を実施した。禁止された反応混合物の一部
を、圧縮空気膜ポンプおよび禁止されていない反応器内
部の上部にある1成分型ノズルによって噴霧した。禁止
剤を含有する混合物で反応器のすべての部分が濡れるよ
うに、混合物の流速を選んだ(40リットル/時間)。望
ましくない重合体の生成を防止するため、導管の内壁を
テフロン被覆し、混合物循環の加圧部分に追加的に空気
(60リットル/時間)を導入した。反応器の凝縮部分を
禁止するもう一つの手段として、追加的に禁止した留分
を循環させ、凝縮区域で噴霧した。最高反応温度を105
℃とし、真空度を2時間/400ミリバール、1時間/300ミ
リバール、0.5時間/200ミリバール、1時間/100ミリバ
ール、および0.5時間/30ミリバールと段階的に変化する
と、エステル化時間は5時間であった。
粗製品: 酸価: 34mgKOH/g OH価: 17mgKOH/g 収率: 94.4% ガードナーカラー標準番号: <1 粗製品にCa(OH)21.3kgを加え、80℃/50ミリバール
で2時間撹拌して中和し、ついで圧力式濾過器で濾過し
た。
生成物: 酸価: <1mgKOH/g OH価: 20mgKOH/g ガードナーカラー標準番号: <1 比較例2 実施例2と同様の手順で、ただしエステル化反応の
間、混合物または留分の噴霧を行わずにエステル化を実
施した。40分のエステル化時間後、すべてに反応器カバ
ーおよび凝縮区域にいずれも明瞭な重合体の生成が認め
られた。
粗製品: 酸価: 20mgKOH/g OH価: 20mgKOH/g 収率: 95.0% ガードナーカラー標準番号: 1 粗製品にCa(OH)20.63kgを加え、80℃/50ミリバール
で1.5時間撹拌して中和し、ついで圧力式濾過器で濾過
した。
生成物: 酸価: <1mgKOH/g OH価: 23mgKOH/g ガードナーカラー標準番号: <1 実施例3 30リットルの反応器に、アクリル酸14.53kg、エトキ
シル化したトリメチロールプロパン14.18kg(OH価:665m
gKOH/物質1g)、p−トルエンスルホン酸1.01kgを秤量
して加え、α−トコフェロール52.6g(ヘンケル社製、
生成物の量に対して2000ppm)で禁止した。空気(100リ
ットル/時間)を反応混合物に流通して、水を分離しな
がらエステル化を実施した。禁止された反応混合物の一
部を、圧縮空気膜ポンプおよび禁止されていない反応器
内部の上部にある1成分型ノズルによって噴霧した。禁
止剤を含有する混合物で反応器のすべての部分が濡れる
ように、混合物の流速を選んだ(40リットル/時間)。
望ましくない重合体の生成を防止するため、導管の内壁
をテフロン被覆し、混合物循環の加圧部分に追加的に空
気(60リットル/時間)を導入した。反応器の凝縮部分
を禁止するもう一つの手段として、追加的に禁止した留
分を循環させ、凝縮器区域で噴霧した。最高反応温度を
105℃とし、真空度を2時間/400ミリバール、1時間/30
0ミリバール、0.5時間/200ミリバール、1時間/100ミリ
バール、および0.5時間/25ミリバールと段階的に変化す
ると、エステル化時間は5時間であった。
粗製品: 酸価: 17.0mgKOH/g OH価: 33.6mgKOH/g 収率: 91.4% ガードナーカラー標準番号: 7〜8 H2O含量: 0.16% 粗製品にCa(OH)20.52kgを加え、80℃/50ミリバール
で1.5時間撹拌して中和し、ついで圧力式濾過器で濾過
した。
生成物: 酸価: <1mgKOH/g OH価: 43mgKOH/g ガードナーカラー標準番号: 5〜6 H2O含量: 0.42% 脱色のため、中和して濾過した生成物を塩基性Al2O
32.5kgとともに80℃で2時間撹拌し、ついで圧力式濾過
器で濾過した。
生成物: 酸価: <1mgKOH/g OH価: 42mgKOH/g ガードナーカラー標準番号: <1 H2O含量: 0.08% 比較例3 実施例3と同様の手順で、ただしエステル化反応の
間、混合物または留分の噴霧を行わずにエステル化を実
施した。30分のエステル化時間後、すでに反応器カバー
および凝縮区域にいずれも明瞭な重合体の生成が認めら
れた。
粗製品: 酸価: 23mgKOH/g OH価: 19mgKOH/g 収率: 95.3% ガードナーカラー標準番号: 8 粗製品にCa(OH)20.71kgを加え、80℃/50ミリバール
で1時間撹拌して中和し、ついで圧力式濾過器の濾過し
た。
中和生成物: 酸価: <1mgKOH/g OH価: 20mgKOH/g ガードナーカラー標準番号: 6 脱色のため、中和して濾過した生成物を塩基性Al2O
32.5kgとともに80℃で2時間撹拌し、ついで圧力式濾過
器で濾過した。
生成物: 酸価: <1mgKOH/g OH価: 22mgKOH/g ガードナーカラー標準番号: <1 実施例4 30リットルの反応器に、アクリル酸12.97kg、プロポ
キシル化したネオペンチルグリコール15.82kg(OH価:50
9mgKOH/物質1g)、p−トルエンスルホン酸1.01kgを秤
量して加え、α−トコフェロール47g(ヘンケル社製、
生成物の量に対して2000ppm)で禁止した。空気(40リ
ットル/時間)を反応混合物に流通して、水を分離しな
がらエステル化を実施した。禁止された反応混合物の一
部を圧縮空気膜ポンプで誘導し、禁止されていない反応
器内部の上部にある1成分型ノズルから噴霧した。禁止
剤を含有する混合物で反応器のすべての部分が濡れるよ
うに、混合物の流速を選んだ(40リットル/時間)。望
ましくない重合体の生成を防止するため、導管の内壁を
テフロン被覆し、混合物循環の加圧部分に空気(60リッ
トル/時間)を追加的に導入した。反応器の凝縮部分を
禁止するもう一つの手段として、追加的に禁止した留分
の一部を循環させ、凝縮器区域で噴霧した。最高反応温
度を105℃とし、真空度を2時間/400ミリバール、1時
間/300ミリバール、0.5時間/200ミリバール、1時間/10
0ミリバール、および0.5時間/25ミリバールと段階的に
変化すると、エステル化時間は5時間であった。
粗製品: 酸価: 24mgKOH/g OH価: 20mgKOH/g 収率: 94.4% ガードナーカラー標準番号: 7〜8 粗製品にCa(OH)20.72kgを加え、80℃/50ミリバール
で1時間撹拌して中和し、ついで圧力式濾過器で濾過し
た。
中和生成物: 酸価: <1mgKOH/g OH価: 22mgKOH/g ガードナーカラー標準番号: 6 脱色のため、中和して濾過した生成物を塩基性Al2O
32.5kgとともに80℃で2時間撹拌し、ついで圧力式濾過
器で濾過した。
生成物: 酸価: <1mgKOH/g OH価: 24mgKOH/g ガードナーカラー標準番号: <1 比較例4 実施例4と同様の手順で、ただしエステル化反応の
間、混合物または留分の噴霧を行わずにエステル化を実
施した。30分のエステル化時間後、すでに反応器カバー
および凝縮区域にいずれも明瞭な重合体の生成が認めら
れた。
粗製品: 酸価: 35.1mgKOH/g OH価: 25.2mgKOH/g 収率: 92.6% ガードナーカラー標準番号: 7〜8 粗製品にCa(OH)21.09kgを加え、80℃/50ミリバール
で1時間撹拌して中和し、ついで圧力式濾過器で濾過し
た。
中和生成物: 酸価: <1mgKOH/g OH価: 28mgKOH/g ガードナーカラー標準番号: 5 脱色のため、中和して濾過した生成物を塩基性Al2O
32.5kgとともに80℃で2時間撹拌し、ついで圧力式濾過
器で濾過した。
生成物: 酸価: <1mgKOH/g OH価: 28mgKOH/g ガードナーカラー標準信号: <1 実施例5 撹拌機を備えた3リットルの反応器に、アクリル酸15
59.5g、エトキシル化したトリメチロールプロパン1521.
0g(OH価:665mgKOH/物質1g)、p−トルエンスルホン酸
107.8gおよび活性炭124.4g(アクリル酸+多価アルコー
ルに対して5重量%)を秤量して加え、ヒドロキノン2.
5g(生成物の量に対して1100ppm)で禁止した。空気(4
0リットル/時間)を反応混合物に流通して、水を分離
しながらエステル化を実施した。望ましくない重合体の
生成を防止するため、反応器の全カバー区域を500r.p.
m.の撹拌速度で禁止剤含有混合物で濡らした。最高反応
温度を105℃とし、真空度を2時間/400ミリバール、1
時間/300ミリバール、1時間/150ミリバール、1時間/4
0ミリバールと段階的に変化すると、エステル化時間は
5時間であった。混合物を80℃に冷却し、圧力式濾過器
で濾過した。
粗製品: 酸価: 24.8mgKOH/g OH価: 23.8mgKOH/g 収率: 94.1% ガードナーカラー標準番号: <1 粗製品にCa(OH)282gを加え、80℃/50ミリバールで
1時間撹拌して中和し、ついで圧力式濾過器で濾過し
た。
生成物: 酸価: <1mgKOH/g OH価: 29mgKOH/g ガードナーカラー標準番号: <1 比較例5 実施例5と同様に、ただし撹拌機の回転速度を150r.
p.m.に変えて実施した。禁止剤を含有する生成物で反応
器カバーを濡らさなかったので、反応器の濡れていない
部分に明瞭な重合体の生成が認められた。
粗製品: 酸価: 28mgKOH/g OH価: 17mgKOH/g 収率: 95.8% ガードナーカラー標準番号: 1 粗製品にCa(OH)292gを加え、80℃/50ミリバールで
1時間撹拌して中和し、ついで圧力式濾過器で濾過し
た。
生成物: 酸価: <1mgKOH/g OH価: 23mgKOH/g ガードナーカラー標準番号: 1 実施例6 3リットルの反応器に、アクリル酸1559.5g、エトキ
シル化したトリメチロールプロパン1521.0g(OH価:665m
gKOH/物質1g)、p−トルエンスルホン酸107.8gを秤量
して加え、2,5−ジ−t−ブチルヒドロキノン4.96g(生
成物の量に対して2000ppm)で禁止した。空気(40リッ
トル/時間)を反応混合物に流通して、水を分離しなが
らエステル化を実施した。望ましくない重合体の生成を
防止するため、反応器の全カバー区域を500r.p.m.の撹
拌速度で禁止剤含有混合物で濡らした。最高反応温度を
105℃とし、真空度を2時間/400ミリバール、1時間/30
0ミリバール、1時間/150ミリバール、および1時間/40
ミリバールと段階的に変化すると、エステル化時間は5
時間であった。
粗製品: 酸価: 32mgKOH/g OH価: 21mgKOH/g 収率: 94.8% ガードナーカラー標準番号: <1 粗製品にCa(OH)2105gを加え、80℃/50ミリバールで
1時間撹拌して中和し、ついで圧力式濾過器で濾過し
た。
生成物: 酸価: <1mgKOH/g OH価: 25mgKOH/g ガードナーカラー標準番号: <1 比較例6 実施例6と同様に、ただし撹拌機の回転速度を150r.
p.m.に変えて実施した。禁止剤を含有する生成物で反応
器カバーを濡らさなかったので、反応器の濡れていない
部分に明瞭な重合体の生成が認められた。
粗製品: 酸価: 15mgKOH/g OH価: 14mgKOH/g 収率: 96.5% ガードナーカラー標準番号: <1 粗製品にCa(OH)246gを加え、80℃/50ミリバールで
1時間撹拌して中和し、ついで圧力式濾過器で濾過し
た。
生成物: 酸価: <1mgKOH/g OH価: 18mgKOH/g ガードナーカラー標準番号: 1 実施例7 3リットルの反応器に、アクリル酸1297g、プロポキ
シル化したネオペンチルグリコール1582g(OH価:509mgK
OH/物質1g)およびp−トルエンスルホン酸101gを秤量
して加え、α−トコフェロール4.79g(ヘンケル社製)
で禁止した。空気(40リットル/時間)を反応混合物に
流通して、水を分離しながらエステル化を実施した。望
ましくない重合体の生成を防止するため、反応器の全カ
バー区域を500r.p.m.の撹拌速度で禁止剤含有混合物で
濡らした。最高反応温度105℃とし、真空度を2時間/40
0ミリバール、1時間/300ミリバール、1時間/150ミリ
バール、および1時間/40ミリバールと段階的に変化す
ると、エステル化時間は5時間であった。
粗製品: 酸価: 15mgKOH/g OH価: 10mgKOH/g 収率: 97.0% ガードナーカラー標準番号: 7〜8 粗製品にCa(OH)247gを加え、80℃/50ミリバールで
1時間撹拌して中和し、ついで圧力式濾過器で濾過し
た。
中和生成物: 酸価: <1mgKOH/g OH価: 12mgKOH/g ガードナーカラー標準番号: 6 脱色のため、中和して濾過した生成物を塩基性Al2O32
40gとともに80℃で2時間撹拌し、ついで圧力式濾過器
で濾過した。
生成物: 酸価: <1mgKOH/g OH価: 12mgKOH/g ガードナーカラー標準番号: 1 比較例7 実施例7と同様に、ただし撹拌機の回転速度を150r.
p.m.に変えて実施した。禁止剤を含有する生成物で反応
器カバーを濡らさなかったので、反応器の濡れていない
部分に明瞭な重合体の生成が認められた。
粗製品: 酸価: 25mgKOH/g OH価: 25mgKOH/g 収率: 92.6% ガードナーカラー標準番号: 7〜8 粗製品にCa(OH)279gを加え、80℃/50ミリバールで
1.5時間撹拌して中和し、ついで圧力式濾過器で濾過し
た。
中和生成物: 酸価: <1mgKOH/g OH価: 30mgKOH/g ガードナーカラー標準番号: 5 脱色のため、中和して濾過した生成物を塩基性Al2O32
40gとともに80℃で2時間撹拌し、ついで圧力式濾過器
で濾過した。
生成物: 酸価: <1mgKOH/g OH価: 29mgKOH/g ガードナーカラー標準番号: <1 本発明の好ましい態様は次のとおりである。
A.気相が接触する内部固体表面のすべてが、連続してい
ることが好ましい禁止剤を含有する液体薄膜で濡れるよ
うな量で、禁止剤を含有する微粒化した液相を、気相を
有する反応器内部に導入する請求項1に記載の方法。
B.重合禁止剤を含有する液体反応混合物の一部をバッチ
でまたは連続的に細かに微粒化して、気相で満たされて
いる反応内部へ仕込み、反応器内壁を流下する液体薄膜
によって内壁を洗浄し、この反応混合物部分を連続液相
と再び合体させることが好ましい請求項1に記載の方
法。
C.反応混合物が、反応温度で液体であり、少なくとも実
質的に溶媒および/または共沸共留剤を含有していない
請求項1に記載の方法。
D.反応生成物を実用に供する際に必要な重合禁止剤(ア
プリケーション禁止剤)をエステル化反応時の反応禁止
剤として使用する請求項1に記載の方法。
E.フェノール化合物を重合禁止剤として使用し、ここ
で、エステル化反応の際に立体障害のないフェノール、
特にヒドロキノンを好ましくは活性炭とともに使用する
か、または立体障害のあるフェノール化合物を活性炭を
添加することなく使用する請求項1に記載の方法。
F.立体障害のあるフェノール化合物として、トコフェロ
ール類、好ましくは少なくとも部分的にα−トコフェロ
ールおよび/またはジ−t−ブチルヒドロキノンを使用
する請求項1に記載の方法。
G.少なくとも約90℃、好ましくは少なくとも約100℃、
特に約150℃までの液溜め温度でエステル化反応を行
い、その際、少なくともバッチ方式において減圧下に、
所望により段階的に減圧を増大して反応を好ましくは行
う請求項1に記載の方法。
H.反応器内部を空気または窒素/空気の混合物でパージ
する請求項1に記載の方法。
I.禁止剤を反応混合物重量に対して200〜10000ppm、好
ましくは300〜2000ppmの量で使用し、好ましくは反応条
件下で揮発性の低い禁止剤を使用する請求項1に記載の
方法。
J.反応を理論値の少なくとも90%、好ましくは少なくと
も94%の収率になるまで続け、約100〜140℃の温度で、
所望により真空下に10時間を超えず、特に8時間を超え
ない反応時間で反応を好ましくは行う、請求項1に記載
の方法。
K.粗製反応生成物を好ましくはアルカリ土類金属および
/またはアルミニウムの酸化物および/または水酸化物
で乾式中和する請求項1に記載の方法。
L.最初に得られた反応生成物を脱色剤で最終的に処理す
る請求項1に記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (72)発明者 シュパイトカンプ、ルートヴィヒ ドイツ連邦共和国 ディ―4000 デュッ セルドルフ 13、テーニスシュトラアセ 13番 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 69/54

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸性エステル化触媒の存在下で重合禁止剤
    を反応混合物へ添加した状態で反応物を反応し、酸素を
    含有するガス気流で反応器内部をパージすることによる
    多価アルコールの(メタ)アクリル酸エステルの製造方
    法であって、反応器内部の気相で満たされている部分
    に、重合禁止剤を含有する微粒化した液滴を仕込むこと
    を特徴とする製造方法。
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