JP2755043B2 - 長大構造物の架設方法 - Google Patents

長大構造物の架設方法

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JP2755043B2
JP2755043B2 JP12380992A JP12380992A JP2755043B2 JP 2755043 B2 JP2755043 B2 JP 2755043B2 JP 12380992 A JP12380992 A JP 12380992A JP 12380992 A JP12380992 A JP 12380992A JP 2755043 B2 JP2755043 B2 JP 2755043B2
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恭司 吉野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、長大構造物の架設方
法に関し、特に高所への架設方法に関する。
【0002】
【従来の技術】構造物を高所に架設する従来の方法とし
ては、図3に示すように、構造物の建て方時に全面仮設
構台Aを設置し、その上で鉄骨の建て方を行うものがあ
る。
【0003】また、図4に示すように、本体または仮設
支柱を利用して、地上であらかじめ組み立てた構造物B
をリフトアップする方法もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者の方法に
おいては、高所に全面仮設構台をかけることは技術的に
は可能であるが、使用する仮設資材量が膨大となってコ
ストパフォーマンスが非常に悪くなり、工費、工期の両
者において不利である。
【0005】また、リフトアップする構造物の重量が1
000トン〜2000トン程度であれば、後者の方法が
採られることもあるが、長大な構造物、たとえば長さ2
90m、高さ77m、幅33mのような構造物の場合に
は、重さが約15000トンにもなり、このような構造
物をリフトアップした実績は世界でもない。もし、リフ
トアップ工法を用いるとすると、吊上げジャッキの能
力、地震等の横力に対する処理のため、非常に多くの仮
設支柱が必要となり、工費、工期の両者において不利で
ある。
【0006】この発明は、上述した課題を解決するため
になされたものであり、その目的とするところは、工費
の低減、工期の短縮を図ることができ、使用する仮設資
材量も少ない長大構造物の架設方法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこでこの発明では、第
1の本設支柱を建てた後に、前記長大構造物の長さに応
じた長さのレールをその一端を第1の本設支柱に接近さ
せて敷設する敷設工程と、第1の本設支柱と同仕様の支
柱であり、その上部および下部に滑り支承を設けた移動
構台を前記レール上に搭載する搭載工程と、第1の本設
支柱と前記移動構台とを支えにして前記長大構造物の一
部である部分構造物を組み立てて第1の本設支柱に前記
部分構造物を接続する組立接続工程と、前記移動構台を
所定距離だけ移動する移動工程と前記長大構造物を構成
する一単位である単位鉄骨を継ぎ足す継足し工程とを繰
り返す繰返し工程と、前記繰返しにより前記長大構造物
の全長を組み立てた後に前記滑り支障を取り外して前記
移動構台を第1の本設支柱と同一構造の支柱である第2
の本設支柱となし、この第2の本設支柱と前記長大構造
物とを接続する接続工程とを備えるようにした。
【0008】
【作用】この発明による長大構造物の架設方法において
は、移動構台は第1の本設支柱に接近して敷設したレー
ル上を滑り支承により移動可能であり、上記移動構台の
所定距離ずつの移動により、長大構造物を構成する一単
位である単位鉄骨が順次継ぎ足され、この単位鉄骨の継
足しを繰り返すことにより長大構造物が組立てられる。
長大構造物完成後は移動構台を移動可能とする滑り支承
を取り外し、移動構台を第2の本設支柱とする。この第
2の本設支柱は第1の本設支柱と共に上記完成した長大
構造物を支持する。
【0009】このように、移動構台のレール上移動を可
能とすることにより、移動構台を順次移動させて単位鉄
骨を継ぎ足すことが可能となり、全面構台や構造物のリ
フトアップは必要でないので、少ない仮設資材量で長大
構造物を組み立てることが可能となり、工費の減少、工
期の短縮を図ることができる。
【0010】
【実施例】図1(a)〜図1(d)は、この発明による
長大構造物の架設方法の一実施例の説明図である。各図
において、上の図は概略平面図、下の図は概略正面図で
ある。
【0011】まず、第1の本設支柱1を建てた後に、長
大構造物である碑盤の長さに応じた長さのレール2を、
その一端を本設支柱1に接近させて敷設する(敷設工
程、図1(a)参照)。
【0012】次に、本設支柱1と同仕様の支柱であり、
その上部および下部に滑り支承4および5を設けた(従
って高さが滑り支承4、5の分だけ低い)移動構台3を
本設支柱1に接近させてレール2上に搭載する(搭載工
程、図1(a)参照)。これにより、移動構台3はレー
ル2上を移動可能となる。
【0013】次に、本設支柱1とレール2上を移動可能
な移動構台3とを支えにして碑盤鉄骨の一部(部分構造
物)6aをクレーン7等を利用して組み立て、本設支柱
1に碑盤鉄骨の一部6aを接続する(組立接続工程、図
1(a)参照)。この組立接続工程により、部分構造物
6aが組み立てられ、本設支柱1に固定される。
【0014】上述したようにクレーン7を利用すれば、
組立て時(建て方時)に作業半径が大きくとれ、吊り荷
重も大きくとれて作業効率上有利である。また、クレー
ン7は移動構台3と共に移動するので、クレーンの据替
え等の手間もかからない。
【0015】次に、移動構台3を所定距離だけ移動して
スペースSを設ける(移動工程、図1(b)参照)。上
記所定距離とは、碑盤鉄骨を構成する一単位である単位
鉄骨のレール方向長さlに対応する距離である。
【0016】次に、上記スペースSを利用して、次のス
パンの単位鉄骨をクレーン7等を利用して継ぎ足し(継
足し工程、図1(c)参照)、部分構造物6aより単位
鉄骨だけ長い部分構造物6bとなす。続いて、さらに移
動構台3を所定距離だけ移動してスペースSを設ける
(移動工程、図1(d)参照)。
【0017】上記移動工程と継足し工程とを繰り返すこ
と(繰返し工程)により所定寸法の碑盤鉄骨が完成す
る。なお、移動構台3には移動しないようにブレーキを
掛けることができる。
【0018】次に、上記繰返しにより碑盤鉄骨の全長を
組み立てた後に滑り支障4、5を取り外して移動構台3
を第1の本設支柱1と同一構造の支柱である第2の本設
支柱となし、この第2の本設支柱3と組立てが完了した
碑盤鉄骨6とを接続する(接続工程、図2(a)参
照)。これにより、所定寸法の碑盤鉄骨が第1、第2の
本設支柱1、3に接続固定されたことになり、架設が完
了する。
【0019】図2は組立て完成図であり、図2(a)は
正面図、図2(b)は側面図である。図2(b)に示す
ように、支柱は4本の本設支柱から構成されており、3
a、3bは第2の本設支柱である。
【0020】なお、移動構台3としては、図2に示すよ
うに、2つの支柱3a、3bから構成してもよく、碑盤
鉄骨6の幅Wを支えられれば1つの支柱としてもよい。
また、図2の寸法L(長さ)、H(階高の高さ)、W
(幅)はそれぞれ、例えば300m、80m、35mで
ある。
【0021】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、この発明に
係る長大構造物の架設方法では、第1の本設支柱に接近
して敷設したレール上を滑り支承により移動構台が移動
可能であり、上記移動構台を所定距離ずつ移動すること
により長大構造物を構成する単位鉄骨を順次継ぎ足し、
この継足しを繰返して長大構造物を組み立てる。
【0022】このように移動構台を順次移動して長大構
造物を組み立てるので、従来方法におけるような全面構
台を架ける必要がなくなり、また構造物をリフトアップ
する必要もなくなり、工費、工期共に節約することがで
きる。
【0023】また、長大構造物の最初の部分構造物を組
み立てたとき、該部分構造物を第1の本設支柱に接続し
て固定するので、地震等の横力に対して安定した構造系
となる。
【0024】さらに、移動構台を第2の本設支柱として
使うため、仮設支柱が不要で、仮設材を節約することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による長大構造物の架設方法の一実施
例の説明図である。
【図2】この発明による長大構造物の架設方法の一実施
例を用いて完成した長大構造物と本設支柱を示す正面図
および側面図である。
【図3】従来の架設方法の一例を示す説明図である。
【図4】従来の架設方法の他の例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 第1の本設支柱 2 レール 3 移動構台 4、5 滑り支承 6a、6b 部分構造物 7 クレーン S スペース

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の本設支柱を建てた後に、前記長大
    構造物の長さに応じた長さのレールをその一端を第1の
    本設支柱に接近させて敷設する敷設工程と、 第1の本設支柱と同仕様の支柱であり、その上部および
    下部に滑り支承を設けた移動構台を前記レール上に搭載
    する搭載工程と、 第1の本設支柱と前記移動構台とを支えにして前記長大
    構造物の一部である部分構造物を組み立てて第1の本設
    支柱に前記部分構造物を接続する組立接続工程と、 前記移動構台を所定距離だけ移動する移動工程と前記長
    大構造物を構成する一単位である単位鉄骨を継ぎ足す継
    足し工程とを繰り返す繰返し工程と、 前記繰返しにより前記長大構造物の全長を組み立てた後
    に前記滑り支障を取り外して前記移動構台を第1の本設
    支柱と同一構造の支柱である第2の本設支柱となし、こ
    の第2の本設支柱と前記長大構造物とを接続する接続工
    程とを備えたことを特徴とする長大構造物の架設方法。
JP12380992A 1992-05-15 1992-05-15 長大構造物の架設方法 Expired - Lifetime JP2755043B2 (ja)

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JPH05311763A JPH05311763A (ja) 1993-11-22
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