JP2979039B2 - 大空間建物の構築装置 - Google Patents
大空間建物の構築装置Info
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- JP2979039B2 JP2979039B2 JP2284376A JP28437690A JP2979039B2 JP 2979039 B2 JP2979039 B2 JP 2979039B2 JP 2284376 A JP2284376 A JP 2284376A JP 28437690 A JP28437690 A JP 28437690A JP 2979039 B2 JP2979039 B2 JP 2979039B2
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Description
【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、例えば体育館、格納庫、倉庫のような大空
間建物の構築装置に関する。
間建物の構築装置に関する。
［従来の技術］ 従来、この種の大空間建物の構築方法としては、第８
図（Ａ）〜（Ｅ）に示すように、 A.建物の所定位置に本設柱９を立設し、 B.該本設柱９の間に仮設柱10を組み立て、 C.これらの本設柱９および仮設柱10上にトラス架構屋根
11を構築し、 D.仮設柱11上のジャッキ12をジャッキダウンして仮設柱
10を該仮設柱11から切り離し、仮設柱11を仮想線状態か
ら実線状態のように本設柱９に受けさせ、 E.仮設柱11を解体撤去して、大空間建物を完成させる
か、 あるいは、第９図（Ａ）〜（Ｅ）に示すように、 A.まず仮設柱13を組み立て、 B.トラス架構屋根14を地上で組み上げ、 C.該トラス架構屋根14を仮設柱13上に取り付けたリフト
アップ用ジャッキ15によりリフトアップし、 D.リフトアップしたトラス架構屋根14の下に本設柱16を
立設した後、トラス架構屋根14をリフトダウンして本設
柱16上に固定架設し、 E.仮設柱13を解体撤去して、大空間建物を完成させてい
た。
図（Ａ）〜（Ｅ）に示すように、 A.建物の所定位置に本設柱９を立設し、 B.該本設柱９の間に仮設柱10を組み立て、 C.これらの本設柱９および仮設柱10上にトラス架構屋根
11を構築し、 D.仮設柱11上のジャッキ12をジャッキダウンして仮設柱
10を該仮設柱11から切り離し、仮設柱11を仮想線状態か
ら実線状態のように本設柱９に受けさせ、 E.仮設柱11を解体撤去して、大空間建物を完成させる
か、 あるいは、第９図（Ａ）〜（Ｅ）に示すように、 A.まず仮設柱13を組み立て、 B.トラス架構屋根14を地上で組み上げ、 C.該トラス架構屋根14を仮設柱13上に取り付けたリフト
アップ用ジャッキ15によりリフトアップし、 D.リフトアップしたトラス架構屋根14の下に本設柱16を
立設した後、トラス架構屋根14をリフトダウンして本設
柱16上に固定架設し、 E.仮設柱13を解体撤去して、大空間建物を完成させてい
た。
［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、上記従来の大空間建物の構築方法のう
ち前者のジャッキダウン工法は、トラス架構屋根を高所
で組み立てるため、危険作業となるばかりでなく工期が
長くなって不経済となる等の問題点があり、一方、後者
のリフトアップ工法は、仮設柱がトラス架構屋根の全荷
重を支えるために大規模となり、工期や工費の点で無駄
が多い等の問題点があった。
ち前者のジャッキダウン工法は、トラス架構屋根を高所
で組み立てるため、危険作業となるばかりでなく工期が
長くなって不経済となる等の問題点があり、一方、後者
のリフトアップ工法は、仮設柱がトラス架構屋根の全荷
重を支えるために大規模となり、工期や工費の点で無駄
が多い等の問題点があった。
本発明は、上記従来の問題点を解決するためになされ
たもので、その目的とするところは、仮設柱を小規模化
して工費を節約すると共に工期も短くすることができ、
安全性および品質管理を向上せしめることのできる大空
間建物の構築装置を提供するものである。
たもので、その目的とするところは、仮設柱を小規模化
して工費を節約すると共に工期も短くすることができ、
安全性および品質管理を向上せしめることのできる大空
間建物の構築装置を提供するものである。
［課題を解決するための手段］ 本発明の大空間建物の構築装置は、建物の適宜位置に
立設した本設柱の頂部に取り付けられ、地上で組み上げ
たトラス架構屋根をリフトアップするためのリフトアッ
プ用ジャッキと、該本設柱を補強支持する架設柱と、該
架設柱と本設柱との間に介挿されるジャッキダウン用の
支持ジャッキと、から構成されることを特徴とする。
立設した本設柱の頂部に取り付けられ、地上で組み上げ
たトラス架構屋根をリフトアップするためのリフトアッ
プ用ジャッキと、該本設柱を補強支持する架設柱と、該
架設柱と本設柱との間に介挿されるジャッキダウン用の
支持ジャッキと、から構成されることを特徴とする。
［実施例］ 以下、本発明の一実施例について図面を参照しながら
説明する。
説明する。
第１図において、１は本設柱であって、構築すべき建
物の四隅に立設される。本実施例の本設柱１はトラス柱
であるが、本発明はこれに限定するものではなく、鋼
柱、プレート柱等の鉄骨柱、鉄筋コンクリート柱、鉄骨
鉄筋コンクリート柱のいずれであってもよい。
物の四隅に立設される。本実施例の本設柱１はトラス柱
であるが、本発明はこれに限定するものではなく、鋼
柱、プレート柱等の鉄骨柱、鉄筋コンクリート柱、鉄骨
鉄筋コンクリート柱のいずれであってもよい。
２は補強用仮設柱であって、第２図からも明らかなよ
うに、支持ジャッキ３を介して本設柱１を補強する。
うに、支持ジャッキ３を介して本設柱１を補強する。
また、上記本設柱１の頂部にはリフトアップ用ジャッ
キ４が取り付けられる。
キ４が取り付けられる。
５はリフトアップ用仮設柱であって、上記本設柱１の
中間位置に必要に応じて設置される。該リフトアップ用
仮設柱５の頂部には、第３図に示すように、リフトアッ
プ用ジャッキ６が取り付けられる。
中間位置に必要に応じて設置される。該リフトアップ用
仮設柱５の頂部には、第３図に示すように、リフトアッ
プ用ジャッキ６が取り付けられる。
上記本設柱１および仮設柱2,5の構築後、あるいはこ
れらの構築作業と併行して、第４図に示すように、トラ
ス架構屋根７を地上で組み上げる。該トラス架構屋根７
は、第５図からも明らかなように、立体トラス構造とな
っているが、大スパンの架構に十分耐え得るような構造
であればいずれでもよく、これに限定するものではな
い。
れらの構築作業と併行して、第４図に示すように、トラ
ス架構屋根７を地上で組み上げる。該トラス架構屋根７
は、第５図からも明らかなように、立体トラス構造とな
っているが、大スパンの架構に十分耐え得るような構造
であればいずれでもよく、これに限定するものではな
い。
トラス架構屋根７の地組みが完了すると、上記リフト
アップ用ジャッキ４から吊り降ろした吊上げワイヤー８
の下端部をトラス架構屋根７の端部に緊結し、リフトア
ップ用ジャッキ４によりトラス架構屋根７をリフトアッ
プする。
アップ用ジャッキ４から吊り降ろした吊上げワイヤー８
の下端部をトラス架構屋根７の端部に緊結し、リフトア
ップ用ジャッキ４によりトラス架構屋根７をリフトアッ
プする。
第６図に示すように、トラス架構屋根７がリフトアッ
プされて本設柱１の頭部に取り付け固定されると、該本
設柱１およびトラス架構屋根７は大空間の架構建物とし
て一体化される。
プされて本設柱１の頭部に取り付け固定されると、該本
設柱１およびトラス架構屋根７は大空間の架構建物とし
て一体化される。
本設柱１とトラス架構屋根７が一体化されると、本設
柱１を補強支持している支持ジャッキ３をジャッキダウ
ンして、補強用仮設柱２を本設柱１から切り離し、トラ
ス架構屋根７の全荷重を本設柱１に移し替える。
柱１を補強支持している支持ジャッキ３をジャッキダウ
ンして、補強用仮設柱２を本設柱１から切り離し、トラ
ス架構屋根７の全荷重を本設柱１に移し替える。
この仮設時の状態から本設時の荷重の移し替えは、荷
重伝達が円滑になるよう２工程となり、その方法には、
リフトアップ用ジャッキ４を解放してから支持ジャッキ
３のジャッキダウンを行う方法と、逆に支持ジャッキ３
のジャッキダウンを行ってからリフトアップ用ジャッキ
４を解放する方法があり、いずれの方法でもよい。
重伝達が円滑になるよう２工程となり、その方法には、
リフトアップ用ジャッキ４を解放してから支持ジャッキ
３のジャッキダウンを行う方法と、逆に支持ジャッキ３
のジャッキダウンを行ってからリフトアップ用ジャッキ
４を解放する方法があり、いずれの方法でもよい。
続いて、本設柱１から切り離された補強用仮設柱２を
解体撤去すると同時にリフトアップ用仮設柱５も解体撤
去して、第７図に示すような、大空間建物を構築する。
解体撤去すると同時にリフトアップ用仮設柱５も解体撤
去して、第７図に示すような、大空間建物を構築する。
［発明の効果］ １） リフトアップ用の柱として本設柱を利用できるよ
うにしたこと、そして本設柱を主体とし、仮設柱は本設
柱を補強して補助的に使用するようにしたので、仮設柱
を小規模化することができると共に、仮設柱の組み立て
及び解体撤去が簡素化されるので、工費を低減せしめる
と共に工期を短縮化することができる。
うにしたこと、そして本設柱を主体とし、仮設柱は本設
柱を補強して補助的に使用するようにしたので、仮設柱
を小規模化することができると共に、仮設柱の組み立て
及び解体撤去が簡素化されるので、工費を低減せしめる
と共に工期を短縮化することができる。
２） トラス架構屋根を地上で組み立てるため、高所作
業が少なくなり、特に強風時などに作業の安全が確保で
きる。
業が少なくなり、特に強風時などに作業の安全が確保で
きる。
３） 仮設柱に過大な荷重がかからないため、仮設柱の
基礎も簡素化することができ、本設柱の基礎のみを設計
の上で考慮すればよい。
基礎も簡素化することができ、本設柱の基礎のみを設計
の上で考慮すればよい。
４）荷重の伝達が２工程となり、一度に大きな荷重伝達
をしないで、安全性と精度の確認ができる。
をしないで、安全性と精度の確認ができる。
５）本設時の状態と仮設時の応力状態がほぼ似ているた
め、本設鉄骨トラスを少なくすることができる。
め、本設鉄骨トラスを少なくすることができる。
第１図は本設柱と補強用仮設柱の構築状態を示す施工説
明図、第２図は補強用仮設柱による本設柱の補強状態を
示す斜視図、第３図はリフトアップ用仮設柱の斜視図、
第４図はトラス架構屋根の地組み状態を示す施工説明
図、第５図は第４図の平面図、第６図はリフトアップ状
態を示す施工説明図、第７図は大空間建物の施工完了状
態を示す側面図、第８図（Ａ）〜（Ｅ）及び第９図
（Ａ）〜（Ｅ）は、各々従来の構築方法の施工説明図で
ある。 １……本設柱、２……補強用仮設柱、３……支持ジャッ
キ、４……リフトアップ用ジャッキ、５……リフトアッ
プ用仮設柱、６……リフトアップ用ジャッキ、７……ト
ラス架構屋根、８……吊りワイヤー。
明図、第２図は補強用仮設柱による本設柱の補強状態を
示す斜視図、第３図はリフトアップ用仮設柱の斜視図、
第４図はトラス架構屋根の地組み状態を示す施工説明
図、第５図は第４図の平面図、第６図はリフトアップ状
態を示す施工説明図、第７図は大空間建物の施工完了状
態を示す側面図、第８図（Ａ）〜（Ｅ）及び第９図
（Ａ）〜（Ｅ）は、各々従来の構築方法の施工説明図で
ある。 １……本設柱、２……補強用仮設柱、３……支持ジャッ
キ、４……リフトアップ用ジャッキ、５……リフトアッ
プ用仮設柱、６……リフトアップ用ジャッキ、７……ト
ラス架構屋根、８……吊りワイヤー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林田 芳明 神奈川県川崎市中原区上丸子天神町318 (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) E04G 21/14 E04B 1/19
Claims (1)
- 【請求項１】建物の適宜位置に立設した本設柱の頂部に
取り付けられ、地上で組み上げたトラス架構屋根をリフ
トアップするためのリフトアップ用ジャッキと、該本設
柱を補強支持する架設柱と、該架設柱と本設柱との間に
介挿されるジャッキダウン用の支持ジャッキと、から構
成されることを特徴とする大空間建物の構築装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2284376A JP2979039B2 (ja) | 1990-10-24 | 1990-10-24 | 大空間建物の構築装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2284376A JP2979039B2 (ja) | 1990-10-24 | 1990-10-24 | 大空間建物の構築装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04161566A JPH04161566A (ja) | 1992-06-04 |
| JP2979039B2 true JP2979039B2 (ja) | 1999-11-15 |
Family
ID=17677788
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2284376A Expired - Lifetime JP2979039B2 (ja) | 1990-10-24 | 1990-10-24 | 大空間建物の構築装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2979039B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018115427A (ja) * | 2017-01-16 | 2018-07-26 | 株式会社大林組 | 屋根架構の施工方法 |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102337782B (zh) * | 2010-07-27 | 2013-08-07 | 北京星河模板脚手架工程有限公司 | 一种高大空间顶部施工桁架平台提升*** |
| CN105064697A (zh) * | 2015-07-15 | 2015-11-18 | 安徽跨宇钢结构网架工程有限公司 | 屋面网架提升方法 |
| CN107355003B (zh) * | 2017-06-15 | 2020-04-07 | 上海二十冶建设有限公司 | 大跨度超宽超重桁架的模块化施工方法 |
| CN110512875A (zh) * | 2019-08-19 | 2019-11-29 | 北京市机械施工有限公司 | 一种大跨度桁架结构的提升方法 |
| CN110924693A (zh) * | 2019-12-17 | 2020-03-27 | 北京首钢建设集团有限公司 | 一种利用临时支撑胎架安装大跨度钢框架的方法 |
| CN112320553B (zh) * | 2020-10-28 | 2023-09-22 | 浙江精工钢结构集团有限公司 | 一种筒体四周悬挑结构的提升安装方法及其提升工装 |
-
1990
- 1990-10-24 JP JP2284376A patent/JP2979039B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP2018115427A (ja) * | 2017-01-16 | 2018-07-26 | 株式会社大林組 | 屋根架構の施工方法 |
Also Published As
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|---|---|
| JPH04161566A (ja) | 1992-06-04 |
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