JP2753352B2 - 弾性表面波二重モードフィルタとそれを用いた通信装置 - Google Patents

弾性表面波二重モードフィルタとそれを用いた通信装置

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は弾性表面波の伝搬方向に直角な方向に近接さ
せて平行に配置した2個のすだれ状電極間の距離を狭め
て周波数帯域幅を拡大した弾性表面波二重モードフィル
タに関する。
〔従来の技術〕
二重モード弾性表面波フィルタに関しては、既に、例
えば日本学術振興会弾性波素子技術第150委員会第2回
研究会資料(昭和60年6月27日)に「狭帯域二重モード
SAWフィルタの構成法」と題して田中等によって論じら
れている。そこで述べられているように、二重モード弾
性表面波フィルタの帯域幅を拡大するには、弾性表面波
伝搬方向に直角な方向に近接させて平行に配置した2個
のすだれ状電極間の距離を小さくすることが必要であ
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、従来の構造では、第2図に示すように、弾性
表面波伝搬方向に直角な方向に近接させて平行に配置し
た2個のすだれ状電極3の間には、共通電極4が存在し
ているので、帯域幅を拡大するためにこれら電極間の距
離を小さくしようとしても限界があった。
本発明は上記平行な2個のすだれ状電極の間の距離を
新しい電極構造によって従来より小さくして周波数帯域
幅を拡大させた弾性表面波二重モードフィルタを提供す
ることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明では、圧電性基板
上に、複数の電極指が櫛歯状に配列された第1及び第2
のすだれ状電極を弾性表面波の伝搬方向と直交する方向
に互いに対向して配置し、該第1及び第2のすだれ状電
極により、弾性表面波の伝搬方向と直交する方向に波動
の音響的結合を生じさせて共振モードを励振させる弾性
表面波二重モードフィルタにおいて、 前記第1及び第2のすだれ状電極の各々は、その先端
部が、両すだれ状電極の中間における弾性表面波の伝搬
方向と平行な直線に接する複数の特定電極指を有し、該
第1のすだれ状電極の特定電極指と第2のすだれ状電極
の特定電極指は、弾性表面波の伝搬方向に沿って交互に
配置され、弾性表面波の伝搬方向と直交する方向に延び
る複数の電極指を備え、該第1のすだれ状電極と第2の
すだれ状電極との間を蛇行するように形成されたメアン
ダ電極を設けたことを特徴とするものである。
〔作用〕
上記のようにすることにより、弾性表面波伝搬方向に
直角な方向に近接させて平行に配置した2個のすだれ状
電極間の距離は、メアンダ電極を用いたので、共通電極
の幅だけ小さくなり、更に、すだれ状電極夫々の少なく
とも1本以上の電極指の端部が、これら隣接平行するす
だれ状電極の間にすだれ状電極に平行に引いた直線に接
しているように形成したので、これらのすだれ状電極間
で生じる二つのモードの弾性表面波の周波数差が大きく
なり、それによって周波数帯域幅を拡げることができ
た。
〔実施例〕
第1図は本発明第1実施例の模式的平面図である。圧
電性基板1にSTカット水晶用い、この基板上にホトリソ
グラフ技術により、グレーティング反射器電極2とすだ
れ状電極3を形成してある。これら電極材料にはアルミ
ニウムを用い、膜厚は3000nm,開口長は100μm,電極幅は
2.8μmとした。比較のために第2図に従来の二重モー
ドフィルタの模式的平面図を示す。第8図に示すよう
に、弾性表面波共振器を弾性表面波伝搬方向に直角な方
向に近接させて平行に配置したとき、2個の共振器の距
離が十分に小さい場合には、これら共振器間に音響結合
が生じ、二つの共振モードが励振される。その一つは、
二つの共振器が中心に対して対称な変位分布をもつ基本
モード(共振周波数fa)で、他方は、中心に対して点対
称な変位分布をもつ反対称モード(共振周波数fs)であ
る。これら二つのモードは、それぞれ異なる共振周波数
をもち、その共振周波数の差は、二つの共振器間の距離
と、各共振器における振動エネルギーの閉じ込めの度合
いに依存する。具体的には、開口長WとギャップGによ
り決まる。第5図にギャップGをパラメータにして開口
長Wと二つのモードの周波数差の関係を示す。第5図か
らも判るように、弾性表面波二重モードフィルタの帯域
幅を拡大するためには、上記二つのモードの周波数差が
大きくなければならない。即ち、ギャップGが小さく、
開口長Wが大きいことが条件である。しかし、開口長W
を大きくして行くと音響結合が弱くなるという問題があ
る。そのため、本発明では、比較的開口長を大きくして
も、余り音響結合が劣化しない開口長として、W=10L
に選択した。ここでLは弾性表面波波長である。また、
ギャップGを零に近付けることにより帯域幅の拡大を図
ることができるが、第2図に示す従来の電極構造では、
共通電極4が存在するため限界がある。共通電極4とそ
れに接続されている電極指を、第1図に示すようにメア
ンダ電極6の構造とすることで、中央の共通電極4を無
くし、更に、弾性表面波伝搬方向に直角な方向に接近さ
せて平行に配置したすだれ状電極それぞれが、両者の中
間に両者に平行に引いた直線5−5′に接するようにし
た。かかる構造にすることにより、それぞれのすだれ状
電極3で励振される弾性表面波伝搬路の距離すなわちギ
ャップGはG=0となる。そのため、二つのモードの周
波数差が大きくなり、弾性表面波二重モードフィルタの
周波数帯域幅を拡大することができる。第7図に、比較
のため、本発明によるフィルタと従来例の周波数特性を
示す。本発明によるものの方が、二つのモードの周波数
が従来例より大きくなっていることが判る。
第3図は本発明の第2実施例図である。第1実施例の
場合は、メアンダ電極6の電極指が長くなり、電極指抵
抗が大きくなる問題がある。そのため、第2実施例では
第3図に示すように、メアンダ電極6の途中に接地用の
ボンディングパッドを設置した。これにより電極指抵抗
の影響を小さくすることができる。
第4図は本発明の第3実施例図である。この実施例で
はメアンダ電極を短くするために、メアンダ電極の弾性
表面波伝搬方向に平行に屈曲している部分を、前記両す
だれ状電極の中央に在って両者に平行し、一方のすだれ
状電極の電極指端部が接している直線に近付け、前記電
極指の端部に対向させるように形成した。
第6図は本発明の第4実施例図で、第1実施例の電極
を直列接続した構成とした。このようにすれば、一つの
弾性表面波二重モードフィルタに比べて帯域外特性を向
上させることができる。
更に、本発明の弾性表面波二重モードフィルタを携帯
受信機やページャのRFフィルタとして利用すれば、シン
グルコンバージョン方式にすることが可能となり、回路
の簡素化とセットの小形化が図れる。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、弾性表面波二重
モードフィルタの周波数帯域幅を拡大することができ、
従来に比べて30%も広い帯域幅が得られた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明第1実施例の模式的平面図、第2図は従
来の弾性表面波二重モードフィルタの一例の模式的平面
図、第3図は本発明の第2実施例図、第4図および第6
図は本発明の第3および第4実施例図、第5図は基本モ
ードと反対称モードの周波数差が開口長に依存して変る
有様をギャップ長をパラメータにして示す特性図、第7
図は本発明フィルタと従来例フィルタの周波数特性を比
較して示す図、第8図は基本モードと反対称モードの変
位分布図である。 1……圧電性基板、2……グレーティング反射器電極、
3……すだれ状電極、4……共通電極、6……メアンダ
電極。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧電性基板上に、複数の電極指が櫛歯状に
    配列された第1及び第2のすだれ状電極を弾性表面波の
    伝搬方向と直交する方向に互いに対向して配置し、該第
    1及び第2のすだれ状電極により、弾性表面波の伝搬方
    向と直交する方向に波動の音響的結合を生じさせて共振
    モードを励振させる弾性表面波二重モードフィルタにお
    いて、 前記第1及び第2のすだれ状電極の各々は、その先端部
    が、両すだれ状電極の中間における弾性表面波の伝搬方
    向と平行な直線に接する複数の特定電極指を有し、 該第1のすだれ状電極の特定電極指と第2のすだれ状電
    極の特定電極指は、弾性表面波の伝搬方向に沿って交互
    に配置され、 弾性表面波の伝搬方向と直交する方向に延びる複数の電
    極指を備え、該第1のすだれ状電極と第2のすだれ状電
    極との間を蛇行するように形成されたメアンダ電極を設
    けたことを特徴とする弾性表面波二重モードフィルタ。
  2. 【請求項2】前記メアンダ電極の少なくとも一つ以上の
    部位に接地用のボンディングパッドを設けたことを特徴
    とする請求項1に記載の弾性表面波二重モードフィル
    タ。
  3. 【請求項3】前記メアンダ電極は、その弾性表面波の伝
    搬方向に平行に屈曲されている部分が、前記特定電極指
    の先端部に対向することを特徴とする請求項1に記載の
    弾性表面波二重モードフィルタ。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の弾性表面波二重モードフ
    ィルタを少なくとも2個以上縦続接続したことを特徴と
    する弾性表面波二重モードフィルタ。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれかに記載の弾性表
    面波二重モードフィルタを使用したことを特徴とする通
    信装置。
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