JPH04373304A - 弾性表面波フィルタ - Google Patents

弾性表面波フィルタ

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JPH04373304A
JPH04373304A JP15171091A JP15171091A JPH04373304A JP H04373304 A JPH04373304 A JP H04373304A JP 15171091 A JP15171091 A JP 15171091A JP 15171091 A JP15171091 A JP 15171091A JP H04373304 A JPH04373304 A JP H04373304A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
surface acoustic
interdigital transducers
acoustic wave
interdigital
vibration mode
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP15171091A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayoshi Etsuno
越野 昌芳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Publication of JPH04373304A publication Critical patent/JPH04373304A/ja
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  • Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は弾性表面波を用いた狭帯
域多重モード共振子形フィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来弾性表面波共振子を用いたフィルタ
は、数 10 M Hz〜 1G Hz帯の範囲で、狭
帯域で低損失なフィルタを実現できることから、ペイジ
ャーやコードレス電話等、通信機器のフロントエンドフ
ィルタとして用いられてきた。このような弾性表面波共
振子フィルタの圧電基板には、信頼性の点から遅延時間
温度係数が 0となる水晶板が多く使用されている。し
かし、水晶板は電気機械結合係数が小さいため、通過帯
域幅を十分広くとれないのが実状である。そこで、図3
に示すように2つの共振子を並行近接配置し、インター
ディジタルトランスジューサによって励起した弾性表面
波の伝搬する方向に直交する方向に生起する波動の音響
的結合に起因する2つの相異なる振動モードの共振を利
用し、広帯域化をはかった多重振動モードフィルタが用
いられていた。
【0003】このような多重振動モードフィルタでは、
図3(a)に示す対称0次の振動モードと、図3(b)
に示す反対称0次の振動モードを用いており、この2つ
の振動モードの共振周波数が近接するように弾性表面波
波長で規格化した交差幅(以下、単に交差幅という。)
のインターディジタルトランスジューサを配置し、図4
に示すように、フィルタとしての通過帯域を、1つだけ
の振動モードの時の約2倍に広げて、広帯域化をはかっ
ていた。
【0004】このような原理に基づく弾性表面波フィル
タの2つの振動モード間の共振周波数差は、主に交差幅
に依存する。図2に、水晶基板上にアルミニウムの電極
(膜厚/弾性表面波波長=2%)を設けた時の各振動モ
ードの規格化共振周波数差と交差幅の関係を示す。
【0005】例えば、対称0次と反対称0次の規格化周
波数差を0.05%とするためには、交差幅Wを12.
5λ(λは弾性表面波波長)と設定して弾性表面波フィ
ルタを構成していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の図3に示すよう
な2つの共振子を並行近接配置した構成の多重振動モー
ドフィルタで、さらに、広帯域化をはかるためには2つ
の振動モード(対称0次および反対称0次)の周波数差
を広げる必要があり、そのためには、2つの共振子の規
格化交差幅をせばめる必要がある。
【0007】例えば、図3に示すような2つの共振子を
並行近接配置した構成の多重振動モードフィルタにおい
て、従来の2倍の通過帯域幅を得るためには対称0次、
反対称0次の規格化周波数差を0.1%とする必要があ
る。そのためには図2より交差幅を7λにする必要があ
る。このように、交差幅をせばめると、共振子内部での
弾性表面波のとじこめ効果が減少し、Q値の低下をまね
き、弾性表面波フィルタとしての挿入損失の増大をまね
くという不具合が生じた。また、交差幅をせばめると、
インターディジタルトランスジューサのインピーダンス
も高くなり外部回路とマッチングさせるため変換比率の
高いマッチング回路を構成しなければならなくなる。そ
の結果、マッチング回路での挿入損失も増大するという
不具合が発生した。
【0008】本発明は、Q値の低下をまねき、インピー
ダンスを高くする原因となる交差幅をせばめなくとも、
通過帯域の広い弾性表面波フィルタを提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の弾性表面波フィ
ルタは、圧電基板上に、3個のインターディジタルトラ
ンスジューサを、弾性表面波の伝搬方向を一致させかつ
前記弾性表面波の伝搬する方向と直交する方向に対称1
次の振動モードが生起する位置に近接配置するとともに
、外側の2個のインターディジタルトランスジューサど
うしを電気的に並列に接続したことを特徴とする。
【0010】本発明の弾性表面波フィルタは、3個のイ
ンターディジタルトランスジューサの組み合わせからな
り、個々のインターディジタルトランスジューサは、そ
れぞれが励起する弾性表面波の伝搬する左右両方向側に
グレーティング反射器を配置した弾性表面波共振子の構
造となっている。また共振子の構造をとる3個のインタ
ーディジタルトランスジューサは、それぞれが励起する
弾性表面波の伝搬する方向を一致させかつ前記弾性表面
波の伝搬する方向と直交する方向に対称1次の振動モー
ドが生起する位置に近接して配置すると共に、外側のイ
ンターディジタルトランスジューサどうしを電気的に並
列に接続している。
【0011】対称1次の振動モードは、3個のインター
ディジタルトランスジューサを全体としてひとつの共振
子とみた場合、弾性表面波の伝搬する方向と直交する方
向に生起する波動の音響的結合に起因して発生する。ま
た、対称1次の振動モード以外の複数の相異なる振動モ
ードの共振周波数を利用することもできる。
【0012】本発明の弾性表面波フィルタにおいては、
3個のインターディジタルトランスジューサのうち、中
央のインターディジタルトランスジューサを入力用に、
電気的に並列に接続された外側のインターディジタルト
ランスジューサを出力用にすることができる。また、そ
の逆とすることもできる。
【0013】本発明の弾性表面波フィルタを構成する電
気的に並列に接続された外側のインターディジタルトラ
ンスジューサの交差幅は、ほぼ同一に設定するのが好ま
しい。  また、中央のインターディジタルトランスジ
ューサの交差幅は外側のインターディジタルトランスジ
ューサの交差幅より広くするのが好ましい。
【0014】なお、本発明の弾性表面波フィルタの圧電
基板には、水晶、LiTaO3 、Li2 B4 O7
 またはLiNbO3 基板等が使用できる。遅延時間
温度係数が 0となる水晶が信頼性の点で好ましい。
【0015】また、電極材料にはアルミニウム(Al)
、金(Au)等の金属が使用できる。  また、本発明
は、弾性表面波だけでなく、すべり波等のSSBW(S
urfaceSkimming Bulk Wave)
を用いた共振子にも応用することができ、本発明と同等
の効果が得られる。
【0016】
【作用】3個のインターディジタルトランスジューサを
上記のように組合わせることにより全体をひとつの共振
子とみることができる。その結果、それぞれのインター
ディジタルトランスジューサによって励起した弾性表面
波の伝搬する方向に直交する方向に生起する波動の音響
的結合に起因する複数の相異なる振動モードの共振周波
数を利用することができるようになる。
【0017】また、中央のインターディジタルトランス
ジューサの反対称0次振動モードにおいては、電荷がキ
ャンセルするため励振および受信はされない。その結果
、対称0次振動モードと対称1次振動モードの結合を利
用した多重振動モードフィルタを実現できる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を用いて説明する
【0019】図1は、本発明の実施例を示す。インター
ディジタルトランスジューサの両側にグレーティング反
射器を配置した弾性表面波共振子が3個、インターディ
ジタルトランスジューサによって励起した弾性表面波の
伝搬する方向に直交する方向に、かつ弾性表面波の伝搬
方向が平行になるように近接配置されている。
【0020】そして、外側のインターディジタルトラン
スジューサ2および3は、電気的に並列に接続されてお
り、中央のインターディジタルトランスジューサ1を入
力用、外側のインターディジタルトランスジューサ2お
よび3を出力用として用いる。また、外側のインターデ
ィジタルトランスジューサ2および3の交差幅は、ほぼ
同一に設定した。また、各々のグレーティング反射器を
電極とり出し用端子として用いた。
【0021】ここで、この共振子内に生起する弾性表面
波伝搬方向に直交する方向に生起する振動モードを図1
の(a)、(b)、(c)に示す。
【0022】対称0次、反対称0次、対称1次の振動モ
ードが存在する。しかしながら本実施例の共振子では、
インターディジタルトランスジューサ2および3の共振
子はほぼ同一の交差幅になっているため、中心線に対し
、共振子は対称構造となっている。したがって、反対称
0次振動モードは、各インターディジタルトランスジュ
ーサで電荷がキャンセルするため、励振および受信はさ
れない。
【0023】したがって、本実施例の共振子では、対称
0次、対称1次の2つの振動モードを利用したフィルタ
が実現できる。
【0024】本実施例では、共振子全体の交差幅Wを1
5λに設定した。この場合、図2に示すように、対称0
次と対称1次の周波数差は、0.1%あるため、従来の
対称0次、反対称1次振動モードを利用した弾性表面波
フィルタに比べ広帯域化をはかることができた。従来の
方法で0.1%の周波数差を実現させようとすると交差
幅を7λ程度にする必要がある。したがって、交差幅は
本発明に比べ、約半分にしなければならない。
【0025】通常交差幅が10λ以下になると、Q値が
急激に劣化する。本発明では、10λ以上の交差幅で、
周波数差を確保できるため、Q値の劣化もなく、フィル
タとしての挿入損失の増大も生じない。又、交差幅が広
いため、インターディジタルトランスジューサのインピ
ーダンスも高くならないので、外部回路とのマッチング
回路も用意に作成でき、このマッチング回路での損失も
増えることはない。
【0026】また、本実施例において、中央のインター
ディジタルトランスジューサ1を出力用、外側のインタ
ーディジタルトランスジューサ2および3を入力用とし
て用いることもできる。
【0027】
【発明の効果】本発明の弾性表面波フィルタは、圧電基
板上に、3個のインターディジタルトランスジューサを
、弾性表面波の伝搬方向を一致させかつ前記弾性表面波
の伝搬する方向と直交する方向に対称1次の振動モード
が生起する位置に近接配置するとともに、外側の2個の
インターディジタルトランスジューサどうしを電気的に
並列に接続したので、多重振動モードフィルタで対称0
次および対称1次の2つの振動モードを用いることがで
きる。したがって、通過帯域の広いフィルタを実現でき
、かつ交差幅も広くすることができるためQ値の劣化が
なく、挿入損失の増大もない。また、インターディジタ
ルトランスジューサのインピーダンスも高くならずにす
むため、マッチング回路の作成も容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の弾性表面波を示す図であり、
図1(a)は対称0次の振動モードを、図1(b)は反
対称0次の振動モードを、図1(c)は対称1次の振動
モードを示す図である。
【図2】各振動モードの規格化共振周波数差の交差幅依
存性を示す図である。
【図3】2つの共振子を平行近接配置する従来の弾性表
面波を示す図であり、図3(a)は対称0次の振動モー
ドを、図3(b)は反対称0次の振動モーを示す図であ
る。
【図4】図3に示す弾性表面波の周波数特性を示す図で
ある。
【符号の説明】
1……インターディジタルトランスジューサ1、2……
インターディジタルトランスジューサ2、3……インタ
ーディジタルトランスジューサ3。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  圧電基板上に、3個のインターディジ
    タルトランスジューサを、弾性表面波の伝搬方向を一致
    させかつ前記弾性表面波の伝搬する方向と直交する方向
    に対称1次の振動モードが生起する位置に近接配置する
    とともに、外側の2個のインターディジタルトランスジ
    ューサどうしを電気的に並列に接続したことを特徴とす
    る弾性表面波フィルタ。
JP15171091A 1991-06-24 1991-06-24 弾性表面波フィルタ Withdrawn JPH04373304A (ja)

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JP15171091A JPH04373304A (ja) 1991-06-24 1991-06-24 弾性表面波フィルタ

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JP15171091A JPH04373304A (ja) 1991-06-24 1991-06-24 弾性表面波フィルタ

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JPH04373304A true JPH04373304A (ja) 1992-12-25

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ID=15524583

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5581141A (en) * 1993-10-08 1996-12-03 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Surface acoustic wave filter
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Effective date: 19980903