JP2749733B2 - 油圧建設機械の油圧制御装置 - Google Patents

油圧建設機械の油圧制御装置

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JP2749733B2
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    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/20Drives; Control devices
    • E02F9/22Hydraulic or pneumatic drives
    • E02F9/2221Control of flow rate; Load sensing arrangements
    • E02F9/2232Control of flow rate; Load sensing arrangements using one or more variable displacement pumps
    • E02F9/2235Control of flow rate; Load sensing arrangements using one or more variable displacement pumps including an electronic controller

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば油圧ショべル
のバケットとバイブロなどのように所要P−Q線図が異
なる複数種類のフロントアタッチメントの中からいずれ
かのアタッチメントを選択使用可能な油圧建設機械の油
圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧ショべルではバケット作業が主体と
なるので、油圧回路のP−Q線図(圧力流量特性)はバ
ケット作業に最適となるように設計され、このようなP
−Q線図のもとでエンジンや油圧機器のヒ−トバランス
が設計されるのが一般的である。しかしながら、バケッ
ト用P−Q線図のまま、たとえばバイブロ作業を行おう
とすると高負荷時の流量が不足し、作業性が悪化する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、特開昭63−
167042号公報に開示されているように、高負荷時
にエンジン回転数を所定量アップさせて高負荷時の流量
を増加させることも考えられる。しかしながら、バイブ
ロ作業時に高負荷時の流量の増加だけを図ると、バケッ
ト作業に適したP−Q線図で設計されたヒートバランス
では冷却性能が不足し、エンジンがオーバーヒートする
おそれがある。そこで、当初からバイブロ用P−Q線図
に対処したヒートバランスに設計すると、バケット使用
時はオーバースペックとなり、コストアップとなるばか
りか、装置全体が大型化してしまう。
【0004】本発明の目的は、バケット作業などに適し
たP−Q線図に基づいたヒートバランスのまま、バイブ
ロ作業など高負荷時の要求流量が多いアタッチメント作
業時のヒートバランスを悪化させることなく作業性を向
上させた油圧建設機械の油圧制御装置を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】一実施例を示す図1〜図
3に対応づけて本発明を説明すると、本発明は、原動機
13により駆動される可変容量油圧ポンプ1と、この油
圧ポンプ1からの吐出油により駆動されるフロントアタ
ッチメント用油圧アクチュエータ(4)と、この油圧ア
クチュエータ(4)への流量と方向を制御する制御弁2
と、少なくとも油圧アクチュエータ(4)の負荷に応じ
て油圧ポンプ1の押除け容積を変更する押除け容積変更
手段40とを備え、フロントアタッチメント用油圧アク
チュエータとして、バケット作業時の第1のアクチュエ
ータと、バケット作業時に比べて低負荷時は小流量で高
負荷時は大流量が要求される第2のアクチュエータ4と
を選択使用可能な油圧建設機械の油圧制御装置に適用さ
れる。そして、上述の目的は、第2のアクチュエータ4
が使用される時、可変容量油圧ポンプ1の圧力流量特性
を、低負荷時は第1のアクチュエータ使用時よりも小流
量に設定し、高負荷時は第1のアクチュエータ使用時よ
り大流量に設定するポンプ吐出流量制御手段50を具備
することにより達成される。請求項2のポンプ吐出流量
制御手段50は、高負荷時に原動機13の回転数を増加
させるものである。請求項3のポンプ吐出流量制御手段
50は、低負荷時に可変容量油圧ポンプ1の押除け容積
を低減させるものである。請求項4の制御装置は、第2
のアクチュエータ使用時に制御弁2の最大要求流量を低
減させる要求流量低減手段21を備え、ポンプ吐出流量
制御手段50は、制御弁2の前後圧力差が目標差圧とな
るように可変容量油圧ポンプ1の押除け容積を制御する
とともに、その目標差圧を第1のアクチュエータ使用時
よりも第2のアクチュエータ使用時に小さくするロード
センシング手段61(図2)を含むものである。請求項
5のポンプ吐出流量制御手段50は、高負荷時に可変容
量油圧ポンプ1の押除け容積を増大させるものである。
【0006】
【作用】たとえばバイブロ用油圧モータ4である第2の
アクチュエータを使用するときには、たとえばバケット
用油圧シリンダである第1のアクチュエータ使用時に比
べて、可変容量油圧ポンプ1の圧力流量特性を低負荷時
はより小流量に、高負荷時はより大流量に設定する。こ
れにより、全体のヒートバランスを悪化させずに高負荷
時の作業性を向上させる。
【0007】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0008】
【実施例】図1〜図4により本発明の一実施例を説明す
る。図1は、ロードセンシング制御および入力トルク制
限制御を行うホイール式油圧ショベルの油圧回路を示す
図であり、バイブロアタッチメントを使用する場合につ
いて示している。1はエンジン13により駆動される可
変容量油圧ポンプである。エンジン13の回転数は、燃
料レバー57aまたは走行ペダル3の踏込み量に応じて
ガバナ20aのガバナレバー13bをパルスモータ14
により回動することにより制御される。そして、そのエ
ンジン回転数に応じて可変容量油圧ポンプ1が駆動さ
れ、その吐出油が予備アタッチメント用制御弁2を介し
てバイブロ用油圧モータ4に導かれるとともに、ブーム
用制御弁5を介してブーム駆動油シリンダ6に導かれ
る。制御弁5は、ブーム操作レバー7の操作によって操
作されブーム用パイロット弁8の出力圧によって制御さ
れる。また、符号9,10は圧力補償弁であり、油圧モ
ータ4と油圧シリンダ6が独立して作動することを補償
するために用いられ、ポンプ吐出圧力にかかわらず各制
御弁の前後差圧を一定にする機能を有する。なお図1で
は、本発明に不可欠な部分だけを示しており、走行系や
旋回系などは省略している。
【0009】ロードセンシング制御とは、作業アタッチ
メント用制御弁2あるいはブーム用制御弁5の前後圧
力、すなわち制御弁2,5の入口圧(ポンプ圧)と出口
圧(図1では油圧モータ4,油圧シリンダ6の負荷圧の
うちシャトル弁11で選択された高圧側の圧力でありロ
ードセンシング圧と呼ばれる)との差圧が一定値になる
ように可変容量油圧ポンプ1の押除け容積(以下、傾転
角ともいう)を制御して、上記ポンプ圧をロードセンシ
ング圧よりも所定の目標値だけ高く保持するものであ
る。なお本実施例では、後述するようにロードセンシン
グ制御を電子的に行なっている。以上のようなロードセ
ンシング制御を行なうことにより、ポンプ吐出流量が制
御弁2または5の要求流量になるようにポンプ傾転角が
制御され、余分な流量を吐出することがなく、絞り損失
による無駄がなくなるので燃費が向上し、また操作性も
よい。
【0010】また入力トルク制限制御とは、実エンジン
回転数Nr、ガバナレバー位置によるエンジン目標回転
数Nθ、およびポンプ圧力Ppにより、ポンプ傾転角q
とポンプ圧力Ppによって決るポンプ入力トルクがエン
ジン出力トルクを越えないようにポンプ押除け容積(傾
転角)を制御するものである。
【0011】可変容量油圧ポンプ1の傾転角、すなわち
押除け容積は、傾転角制御装置40により制御される。
傾転角制御装置40は、エンジン13により駆動される
油圧ポンプ41と、一対の電磁弁42,43と、電磁弁
42,43の切換に応じて油圧ポンプ41からの圧油に
よりピストン位置が制御されるサーボシリンダ44とか
ら成り、サーボシリンダ44のピストン位置に応じて油
圧ポンプ1の傾転角が制御される。ここで、一対の電磁
弁42,43はコントローラ50により切換制御され
る。
【0012】51は、油圧ポンプ1の傾転角θsを検出
する傾転角センサ、52は油圧ポンプ1の吐出圧力Pp
を検出する圧力センサ、53はエンジン13の回転数N
rを検出する回転数センサ、54は、油圧ポンプ1の吐
出圧力とアクチュエータの最大負荷圧力(図1では油圧
モータ4の負荷圧力と油圧シリンダ6の負荷圧力のうち
大きい方の値であり、シャトル弁11にて選択されたも
のである)との差圧ΔPLSを検出する差圧センサであ
る。また、55はガバナレバー13bの回動量Nθを検
出するポテンショメ−タ、56は走行ペダル3の操作量
に応じたパイロット弁12の圧力Ptを検出する圧力セ
ンサであり、これらの各センサの検出結果はコントロー
ラ50に入力される。57は、燃料レバー57aの手動
操作量に応じた目標回転数Xを指令する回転数設定装置
であり、その指令信号もコントローラ50に入力され
る。
【0013】また図1において、20はバイブロ操作用
パイロット弁、21は電磁比例式減圧弁,22はアタッ
チメント選択スイッチであり、バイブロ作業時に選択ス
イッチ22をa接点側に切換えるとコントローラ50か
らの電圧信号が電磁比例減圧弁21のソレノイド部に印
加され、油圧源23の圧力をたとえば70kg/cm2
ら25kg/cm2まで減圧してバイブロ用パイロット
弁21に印加する。また、バイブロ以外のアタッチメン
トとしてたとえば破砕機が使用されるときには選択スイ
ッチ22をb接点側に切換える。なお、通常のバケット
作業時にもb接点側に切換える。これにより、電磁比例
減圧弁21のソレノイド部にはバッテリ電圧が印加さ
れ、減圧弁21は油圧源23の圧力を減圧せずにパイロ
ット弁20に印加する。このように、パイロット弁20
の入力圧力をバイブロ時に下げることにより、パイロッ
ト弁20の最大出力圧力が低下し、制御弁2の最大開口
面積が制限される。したがって、本実施例のようにロー
ドセンシング制御を採用する油圧回路にあっては、後述
するロードセンシング制御部61での制御とあいまっ
て、バイブロ用制御弁2の最大要求流量が低減される分
だけ油圧ポンプ1の最大傾転角が規制され、最大吐出流
量がバケット作業時に比べて低減される。
【0014】コントローラ50は、図2に示すようなポ
ンプ傾転角を制御する傾転角制御回路60を有し、この
制御回路60は、ロードセンシング制御部(以下、LS
制御部)61と、トルク制御部62と、最小値選択部6
3と、サーボ制御部64とから成る。
【0015】LS制御部61は、バイブロ作業用目標差
圧ΔPLSR1の設定部61aを有し、差圧センサ54
で検出された差圧ΔPLSDと目標差圧との偏差Δ(P
LS)を偏差器61bで演算し、この偏差Δ(PLS)
に基づいて関数発生部61cで目標値の変化量ΔθLを
演算する。さらに、この目標値の変化量ΔθLを積分器
61dで積分してロードセンシング制御のための目標ポ
ンプ傾転角θLとして出力する。
【0016】トルク制御部62は目標トルク演算部62
aを有し、この目標トルク演算部62aは、ポテンショ
メ−タ55で検出されたガバナレバー位置Nθからエン
ジンが発揮しているトルクTrを求めるとともに、回転
数センサ53で検出されたエンジン回転数Nrとポテン
ショメ−タ55で検出されたガバナレバー位置Nθとの
偏差ΔTを求め、この偏差ΔTを上記トルクTrに加算
して目標トルクTpoを演算する。圧力センサ52で検
出されたポンプ吐出圧力Ppはバケット作業用の逆数算
出部62bに入力されて逆数1/Ppが算出されるとと
もに、ポンプ圧力Ppはバイブロ作業用の逆数算出部6
2cにも入力されて逆数α/Ppが算出される。なお、
αは1より大きな値である。
【0017】62hは、バイブロ選択スイッチ22に連
動するスイッチであり、このスイッチ22がバイブロ用
a接点に切換えられると、スイッチ62hはa接点に切
換えられ、バイブロ作業以外のときにはb接点に切換え
られる。バイブロ作業時にスイッチ62hがa接点に切
換えられているとき、圧力センサ52で検出されたポン
プ吐出圧力PpがPup以上になると、関数発生器62
dはハイレベル信号を出力してスイッチ62eをa側に
切換えるとともに、ポンプ吐出圧力PpがPd以下にな
ると関数発生器62dからローレベル信号を出力してス
イッチ62eをb側に切換える。逆数算出部62bで算
出されるポンプ圧力Ppの逆数1/Ppはスイッチ62
eのb接点に接続され、逆数算出部62cで算出される
ポンプ圧力Ppの逆数α/Ppはスイッチ62eのa接
点に接続され、スイッチ62eからいずれかの逆数が選
択される。スイッチ62eで選択された1/Ppまたは
α/Ppは、乗算器62fで目標トルクTpoと掛合わ
され、これによりθpsが求められる(∵Tpo=θp
・Pp)。さらに、このθpsを一次遅れ要素のフィル
タ62gにかけて入力トルク制限制御のための目標ポン
プ傾転角θTとして出力する。
【0018】最小値選択部63は、上記2つの目標傾転
角θL,θTのうち小さい方の値を選択してサ−ボ制御
部64に傾転角指令値θrとして入力する。サ−ボ制御
部64では、入力された傾転角指令値θrと、傾転角セ
ンサ51により検出した傾転角フィ−ドバック値θsと
の偏差Δθを偏差器64aで求め、この偏差Δθに基づ
いて関数発生部64bから電磁弁42,43のオン・オ
フ信号を出力する。これにより、ポンプ傾転角θsが傾
転角指令値θrに一致するよう傾転角制御装置40が制
御される。
【0019】コントローラ50はまた、図3に示すよう
にエンジン回転数を制御するエンジン回転数制御回路7
0を有する。関数発生器71は回転数設定装置57から
送られてくる回転数指令値(燃料レバー57aの操作
量)xに基づいて目標回転数Nxを出力し、関数発生器
72は走行パイロット圧力センサ56から送られてくる
走行パイロット圧力Ptにより目標回転数Nxを出力す
る。これらの目標回転数のうち最大値が最大値選択回路
73で選択されてスイッチ74のa接点に接続される。
スイッチ74のb接点には回転数アップ設定値回路75
から出力されるNmaxが入力されており、このスイッチ
74によりいずれか一方の回転数が選択される。
【0020】79は、バイブロ選択スイッチ22に連動
するスイッチであり、このスイッチ22がバイブロ用a
接点に切換えられると、スイッチ79はa接点に切換え
られ、バイブロ作業以外のときにはb接点に切換えられ
る。バイブロ作業時にスイッチ79がa接点に切換えら
れているとき、スイッチ74は関数発生器76によって
切換えられ、ポンプ圧力PpがPup以上になるとb接
点に切換わり、Pd以下になるとa接点に切換わる。し
たがって、ポンプ圧力がPup以上では回転数アップ設
定値Nmaxがスイッチ74から出力され、ポンプ圧力が
Pd以下では最大値選択回路73で選択されたエンジン
目標回転数がスイッチ74から出力される。ここで、N
max>Nxmax,Ntmaxである。
【0021】スイッチ74の出力Naは偏差器77でガ
バナレバー位置Nθとの偏差がとられ、その偏差ΔNが
正側の所定値以上のときに関数発生器78はパルスモー
タ14に正回転方向の信号を与え、偏差ΔNが負側の所
定値以下のときに関数発生器76はパルスモータ27に
逆回転方向の信号を与える。
【0022】次に、以上のように構成された本実施例の
動作を説明する。バイブロ作業時には選択スイッチ22
をa接点側に切換える。トルク制御部62のスイッチ6
2hと、エンジン回転数制御回路70のスイッチ79の
それぞれはバイブロ用a接点に切換わる。バイブロ用制
御弁2を操作するパイロット弁20の入力圧力の上限値
が電磁比例減圧弁21により制限され、制御弁2の最大
開口面積、すなわち最大要求流量が制限される。可変容
量油圧ポンプ1の傾転角は傾転角制御回路60の制御の
下で決定された値に制御され、エンジン回転数は回転数
制御回路70により制御された値となる。
【0023】ポンプ圧力Ppが上述したPup未満であ
れば、トルク制御部62のスイッチ62eはb接点側に
切換えられて逆数算出部62bが選択され、エンジン実
回転数Nrと目標回転数Nθに基づいて算出される目標
トルクTpoは、逆数算出部62bで算出された1/P
pと乗算器62fで掛合わされ、θTとして最小値選択
回路63に入力される。またこのとき、差圧センサ54
で検出される差圧ΔPLSDが目標差圧ΔPLSRとな
るようにロードセンシング制御部61で演算されるθL
が最小値選択回路63に入力される。バイブロ作業時に
は制御弁2の最大要求流量が制限されるから、バイブロ
作業時のθLの最大値はトルク制御部62で得られるθ
Tの最大値よりも小さい。
【0024】一方、ポンプ圧力PpがPup未満のと
き、エンジン回転数制御回路70のスイッチ74はa接
点側に切換えられ、最大値選択回路73の出力が選択さ
れている。そのため、エンジン回転数は、燃料レバー5
7aの操作量xで決る目標回転数Nxおよび走行ペダル
3の踏込みによる走行パイロット圧Ptで決る目標回転
数Ntのいずれか大きいほうに制御される。
【0025】このようなバイブロ作業状態でエンジン回
転数を最大にした時の可変容量油圧ポンプ1の最大吐出
流量QVmaxは、図4のP−Q線図に破線V1−V2で示
すように、実線B1−B2で示すバイブロ作業以外の最
大吐出流量QBmaxよりも少ない値に制限される。また、
V2に対応する圧力P2と圧力Pupの間の領域では、
トルク制御部62で決定されるθTがLS制御部61で
決定されるθLよりも小さくなるから、そのθTにした
がって可変容量油圧ポンプ1の傾転角が決定され、図4
のP−Q線図のV2−V3のようにポンプ圧力Ppが大
きくなるほど吐出流量Qが少なくなるような特性とな
る。
【0026】次にポンプ圧力Ppが所定圧力Pup以上
になると、トルク制御部62の関数発生器62dはハイ
レベル信号を出力してスイッチ62eはa接点側に切換
わり、逆数算出部62cで算出されるα/Ppが選択さ
れ、乗算器62aで目標トルクTpoと乗算される。こ
のとき、バイブロ用制御弁2がフルストローク操作され
て最大流量を要求している場合にLS制御部61で算出
されているθLは、トルク制御部62で算出されている
θTよりも大きいから、可変容量油圧ポンプ1の傾転角
はポンプ圧力Ppに応じたθTに制御される。ここで、
バイブロ作業時には、目標トルクTpoに乗算される逆
数がα/Pp(α>1)となるから、バイブロ作業以外
の作業に比べてθTは大きな値となる。
【0027】一方、エンジン回転数制御回路70の関数
発生器76もハイレベル信号を出力してスイッチ74を
b接点側に切換える。その結果、回転数アップ設定値回
路75から出力されるNmax(>Nxmax,Ntmax)が
目標回転数Naとして偏差器77に入力され、ここで、
ガバナレバー位置Nθとの偏差がとられてエンジン回転
数はNmaxに制御される。このような傾転角制御とエン
ジン回転数制御により、Pup以上の高負荷領域のP−
Q線図は、図4に破線V3−V4−V5で示すような特
性となる。
【0028】ポンプ圧力Ppが高負荷領域から低下して
圧力Pd(<Pup)未満になると、トルク制御部62
のスイッチ62eと、エンジン回転数制御回路70のス
イッチ74はともにb接点側に切換えられる。その結
果、トルク制御部62では逆数算出部62aで算出され
た逆数1/Ppにより目標トルクθTが算出されるとと
もに、エンジン目標回転数がNmaxから最大値選択回路
73で選択された値となって低減される。なおこのと
き、図示は省略しているが、エンジン回転数が徐々に低
下するように制御している。したがって、P−Q線図は
図4に示すように、ポンプ圧Ppの低下に伴って破線V
5−V6−V7−V2のようにトルク制御部62で演算
されたθTによる特性となる。
【0029】このように、ポンプ圧力PpがPup未満
のバイブロ作業時にあっては、図4で破線V1−V2に
より示されている最大吐出流量QVmaxは、バイブロ作業
以外の最大吐出流量QBmaxよりも小さく制限されるとと
もに、ポンプ圧力PpがPup以上でのポンプ吐出流量
はバイブロ作業以外のポンプ吐出流量よりも多くなるよ
うに制御される。その結果、バイブロ作業時に圧力Pu
p以上の高負荷領域においてポンプ吐出流量を増加させ
ることができ、作業性が向上する。そして、ポンプ圧力
がPup未満でのポンプ最大吐出流量Qvmaxを、バイ
ブロ作業以外の(たとえばバケット作業)最大吐出流量
Bmaxよりも少なくしているから、バイブロ作業時の全
体的なヒートバランスはバケット作業時などのヒートバ
ランスと等価にでき、エンジン冷却系や油圧機器の冷却
系の大型化を伴うことなくバイブロ作業性の向上を図る
ことができる。
【0030】以上の実施例では、ロードセンシング制御
部と入力トルク制限制御部をコントローラ内に設け、傾
転角制御を電磁弁で行うようにしたが、図5に示すよう
に構成してもよい。すなわち、ロードセンシング制御部
と入力トルク制限制御部をロードセンシングレギュレ−
タ111とトルクレギュレ−タ25でそれぞれ構成する
とともに、傾転角制御を各レギュレ−タ111,25に
より油圧力で行うようにしてもよい。この場合、ロード
センシングレギュレ−タ111に設けられる目標差圧設
定用ばね111aのばね力は、電磁比例ソレノイド11
1bにより変更可能とされ、バイブロ作業時には例えば
コントローラにより電磁比例ソレノイド111bを操作
してばね力を小さくし、バイブロ作業以外の時に、電磁
比例ソレノイド111bによりばね力を大きくする。さ
らに、トルクレギュレータ25のばね25aのばね力
を、電磁比例ソレノイド25bによりポンプ圧力Ppが
Pup以上のときに大きくする。このような装置でも、
上述した実施例と同様の作用効果を得ることができる。
なお、符号26は傾転シリンダである。
【0031】以上では、ポンプ圧力PpがPup以上の
領域でエンジン回転数とポンプ傾転角の双方を増大させ
るようにしたが、エンジン回転数だけ、あるいはポンプ
傾転角だけを増大させるようにしてもよい。図6はエン
ジン回転数だけを増大させた場合のP−Q線図を、図7
はポンプ傾転角だけを増大させた場合のP−Q線図を示
す。なお、これらの制御は上記実施例のエンジン回転数
制御とポンプ傾転角制御をそれぞれ行うように回路構成
すればよいから、具体的な回路は省略する。
【0032】また以上では、バイブロ作業時にバイブロ
用パイロット弁20の入力圧力を減圧弁21で低減させ
てバイブロ用制御弁2の最大開口面積を制限するように
したが、減圧弁21は省略し、ロードセンシング制御部
61の目標差圧ΔPLSRを大小2つ設定し、バイブロ
作業時は選択スイッチ22の操作に連動させて小さな目
標差圧を選択するようにしてもよい。
【0033】なお以上では、ロードセンシング制御を採
用した場合について説明したが、本発明はロードセンシ
ング制御を行わない油圧建設機械にも適用できる。ま
た、第1のアクチュエータをバイブロ用油圧モータとし
て説明したが、油圧モータ4と同様なP−Q線図を要求
するアクチュエータであればバイブロ用油圧モータに限
定されない。
【0034】以上の実施例の構成において、エンジン1
3が原動機を、油圧モータ4が第1の油圧アクチュエー
タを、図示しないバケットシリンダが第2の油圧アクチ
ュエータを、傾転角制御装置40が押除け容積変更手段
を、トルク制御回路60やエンジン回転数制御回路70
がポンプ吐出流量制御手段をそれぞれ構成する。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、バケットシリンダなど
の第1のフロントアタッチメント用油圧アクチュエータ
と、バイブロモータなど第1の油圧アクチュエータより
も高負荷時の要求流量が多くなるような第2のフロント
アタッチメント用油圧アクチュエータとが選択使用可能
な油圧建設機械において、第2の油圧アクチュエータを
使用するときには、高負荷時のポンプ吐出流量を増加さ
せ低負荷時の吐出流量を低減させることにより、エンジ
ンや油圧機器の冷却能力をアップすることなく、第2の
油圧アクチュエータを使用する場合のヒートバランスを
第1の油圧アクチュエータを使用する場合のヒートバラ
ンスと等価にでき、冷却装置の大型化を招くことなく第
2の油圧アクチュエータを使用する高負荷作業時の作業
性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る油圧制御装置の全体構
成を示す図
【図2】図1のコントローラ内に設けられる傾転角制御
回路を示すブロック図
【図3】図1のコントローラ内に設けられるエンジン回
転数制御回路を示すブロック図
【図4】図1の可変容量油圧ポンプのP−Q線図
【図5】油圧式のロードセンシング制御部と入力トルク
制限制御部の実施例を示す図
【図6】他の実施例のP−Q線図
【図7】他の実施例のP−Q線図
【符号の説明】
1 可変容量油圧ポンプ 2 バイブロ用制御弁 4 油圧モータ 20 バイブロ用パイロット弁 22 選択スイッチ 40 傾転角制御装置 50 コントローラ 60 トルク制御回路 61 LS制御部 61a,61b 目標差圧設定部 61c 選択スイッチ 62 トルク制御部 62b,62c 逆数算出部 62e スイッチ 70 エンジン回転数制御回路 74 スイッチ 75 回転数アップ設定値回路

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機により駆動される可変容量油圧ポ
    ンプと、 この油圧ポンプからの吐出油により駆動されるフロント
    アタッチメント用油圧アクチュエータと、 この油圧アクチュエータへの流量と方向を制御する制御
    弁と、 少なくとも前記油圧アクチュエータの負荷に応じて前記
    油圧ポンプの押除け容積を変更する押除け容積変更手段
    とを備え、 前記フロントアタッチメント用油圧アクチュエータとし
    て、バケット作業時の第1のアクチュエータと、バケッ
    ト作業時に比べて低負荷時は小流量で高負荷時は大流量
    が要求される第2のアクチュエータとを選択使用可能な
    油圧建設機械の油圧制御装置において、 前記第2のアクチュエータが使用される時、可変容量油
    圧ポンプの圧力流量特性を、低負荷時は第1のアクチュ
    エータ使用時よりも小流量に設定し、高負荷時は第1の
    アクチュエータ使用時より大流量に設定するポンプ吐出
    流量制御手段を具備することを特徴とする油圧建設機械
    の油圧制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の制御装置において、 前記ポンプ吐出流量制御手段は、高負荷時に前記原動機
    の回転数を増加させることを特徴とする油圧建設機械の
    油圧制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1の制御装置において、 前記ポンプ吐出流量制御手段は、低負荷時に前記可変容
    量油圧ポンプの押除け容積を低減させることを特徴とす
    る油圧建設機械の油圧制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項3の制御装置において、 前記第2のアクチュエータ使用時に前記制御弁の最大要
    求流量を低減させる要求流量低減手段を備え、 前記ポンプ吐出流量制御手段は、前記制御弁の前後圧力
    差が目標差圧となるように前記可変容量油圧ポンプの押
    除け容積を制御するロードセンシング手段と、前記目標
    差圧を前記第1のアクチュエータ使用時よりも第2のア
    クチュエータ使用時に小さくする目標差圧切換手段とを
    含むことを特徴とする油圧建設機械の油圧制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1の制御装置において、 前記ポンプ吐出流量制御手段は、高負荷時に前記可変容
    量油圧ポンプの押除け容積を増大させることを特徴とす
    る油圧建設機械の油圧制御装置。
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