JP3308073B2 - 油圧建設機械の原動機回転数制御装置 - Google Patents

油圧建設機械の原動機回転数制御装置

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JP3308073B2
JP3308073B2 JP26001393A JP26001393A JP3308073B2 JP 3308073 B2 JP3308073 B2 JP 3308073B2 JP 26001393 A JP26001393 A JP 26001393A JP 26001393 A JP26001393 A JP 26001393A JP 3308073 B2 JP3308073 B2 JP 3308073B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧ショベルなどの油
圧建設機械の原動機回転数制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、たとえば特開昭57−163
701号公報には、燃料レバーなどにより予め設定され
たエンジン回転数を負荷圧力に応じて補正する原動機回
転数制御装置が開示されている。特開平4−25850
5号公報には、原動機によって駆動される可変容量油圧
ポンプの吐出圧力を油圧アクチュエータの負荷圧力より
も一定の差圧だけ高く保持するロードセンシング制御が
可能な油圧建設機械の原動機回転数制御装置において、
吐出圧センサにより検出された油圧ポンプの吐出圧力が
所定値以上のとき、およびこの吐出圧力が所定値未満で
あっても差圧検出センサにより検出された差圧が所定値
以下のときに、目標回転数設定装置にて設定された目標
回転数よりも高い回転数にエンジン回転数を調整する装
置が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の原動機回転数制御装置にあっては、作業内容に
かかわらず、原動機回転数の補正が開始される負荷値
や、負荷に対する回転数補正値の大きさが固定されてい
るので、次のような問題がある。
【0004】たとえば油圧ショベルには、掘削作業、吊
り荷作業、均し作業など多種多様の作業形態があり、作
業ごとに負荷に応じて補正したい特性が異なる。また、
オペレータの好みによっても、負荷に応じて補正したい
特性が異なるほか、作業量を重視するオペレータと燃費
を重視するオペレータがいる。ところが、従来の原動機
回転数装置では、負荷と回転数補正値とが一対一の対応
であり、このような多様な要求に応えることができなか
った。
【0005】また、いったん増量した回転数補正値を所
定の遅延時間経過後にゼロまで戻すようにしているが、
この遅延時間は一定であり、作業形態やオペレータの好
みにマッチしないことがある。
【0006】本発明の目的は、負荷による原動機回転数
の補正を、作業形態やオペレータの好みに応じて設定で
きるようにした油圧建設機械の原動機回転数制御装置を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】一実施例を示す図1〜図
4に対応付けて説明すると、請求項1の発明は、原動機
27によって駆動される可変容量油圧ポンプ1と、この
油圧ポンプ1からの吐出油により駆動される油圧アクチ
ュエータ4と、操作手段57aの操作に応じて原動機2
7の目標回転数を設定する目標回転数設定手段81と、
油圧アクチュエータの負荷を検出する検出手段52と、
検出された油圧アクチュエータの負荷に基づいて、設定
された目標回転数に補正を加える回転数補正手段82
と、補正された目標回転数となるように原動機27を制
御する原動機制御手段28,88とを備えた油圧建設機
械の原動機回転数制御装置に適用される。そして、回転
数補正手段82による回転数の補正特性を調整する調整
手段58a〜58d,821a〜821dを具備するこ
とにより、上記目的を達成する。調整手段58a〜58
d,821a〜821dは、回転数の補正開始負荷や、
負荷に対する回転数補正値の大きさを調整するものであ
る。回転数補正手段82には、設定された遅延時間経過
後に回転数補正値がゼロになるように漸減する漸減手段
824を含むことができ、この場合、調整手段は、遅延
時間を調整するものである。
【0008】
【作用】調整手段58a〜58d,821a〜821d
により、回転数補正特性を調整する。回転数補正手段8
2は、調整された補正特性にしたがって回転数を補正す
る。
【0009】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0010】
【実施例】
−第1の実施例− 図1〜図6により本発明をホイール式油圧ショベルに適
用した場合の一実施例を説明する。図2は油圧ショベル
の駆動制御装置の全体構成を示す図、図3はそのパイロ
ット操作回路を示す図であり、1はエンジン(原動機)
27により駆動される可変容量油圧ポンプである。エン
ジン27の回転数は、ガバナ27aのガバナレバー27
bをパルスモータ28により回動することにより制御さ
れる。そして、そのエンジン回転数に応じた可変容量油
圧ポンプ1の吐出油が走行用制御弁2を介して油圧モー
タ4に導かれるとともに、作業用制御弁20を介して作
業用油圧シリンダ21に導かれる。
【0011】今、例えば前後進切換弁8(図3)を前進
(F位置)に切換えパイロット弁6のペダル6aを操作
すると、油圧ポンプ5からの吐出油がパイロット式制御
弁2のパイロットポート2aに導かれ、この制御弁2が
パイロット油圧に応じたストローク量で切換わる。これ
により、可変容量油圧ポンプ1からの吐出油が管路9
1,圧力補償弁23,制御弁2を経て油圧モータ4に供
給され車両が走行する。車両の速度は走行ペダル6aの
踏込量に依存する。
【0012】走行中にペダル6aを離すとパイロット弁
6が圧油を遮断しその出口ポートがタンク10と連通さ
れる。この結果、パイロットポート2aに作用していた
圧油が前後進切換弁8、スローリターン弁7、パイロッ
ト弁6を介してタンク10に戻る。このとき、スローリ
ターン弁7の絞りにより戻り油が絞られるからパイロッ
ト式制御弁2は徐々に中立位置に切換わりながら車両が
徐々に減速されていく。
【0013】また作業レバー58を操作すると、その操
作量に応じて減圧弁59で減圧された圧力により油圧パ
イロット式の作業用制御弁20が切換わり、油圧ポンプ
1からの吐出油が管路92,圧力補償弁24および制御
弁20を介して作業用油圧シリンダ21に導かれ、油圧
シリンダ21の伸縮によりブームなどの作業用アタッチ
メントが昇降する。ここで、圧力補償弁23,24は、
油圧モータ4と油圧シリンダ21の作動を独立に補償さ
せるために設けられ、それぞれの制御弁の出入口圧力の
差が所定値以上のときに油圧ポンプ1からの圧油を各ア
クチュエータに供給する。
【0014】可変容量油圧ポンプ1の傾転角、すなわち
押除け容積は、傾転角制御装置40により制御される。
傾転角制御装置40は、エンジン27により駆動される
油圧ポンプ41と、一対の電磁弁42,43と、電磁弁
42,43の切換に応じて油圧ポンプ41からの圧油に
よりピストン位置が制御されるサーボシリンダ44とか
ら成り、サーボシリンダ44のピストン位置に応じて油
圧ポンプ1の傾転角が制御される。ここで、一対の電磁
弁42,43はコントローラ50により切換制御され
る。
【0015】51は、油圧ポンプ1の傾転角θsを検出
する傾転角センサ、52は油圧ポンプ1の吐出圧力Pp
を検出する圧力センサ、53はエンジン27の回転数N
rを検出する回転数センサ、54は、油圧ポンプ1の吐
出圧力とアクチュエータの最大負荷圧力(油圧モータ4
の負荷圧力と油圧シリンダ21の負荷圧力のうち大きい
方の値であり、シャトル弁29にて選択されたものであ
る)との差圧、つまりLS差圧ΔPLSを検出する差圧
センサである。また、55はガバナレバー27bの回動
量Nθを検出するポテンショメ−タであり、これらの各
センサの検出結果はコントローラ50に入力される。5
7は、燃料レバー57aの手動操作に応じた目標回転数
Xを指令する回転数設定装置であり、その指令信号もコ
ントローラ50に入力される。
【0016】コントローラ50は、図4に示すような第
1の制御回路部60と図5に示す第2の制御回路部80
とを有している。制御回路部60は、ロードセンシング
制御部(以下、LS制御部)61と、トルク制御部62
と、選択部63と、サーボ制御部64とから成る。LS
制御部61は、目標差圧ΔPLSRと、差圧センサ54
で検出されたLS差圧ΔPLSとの偏差Δ(PLS)を
演算し、この偏差Δ(PLS)から目標値の変化量Δθ
Lを演算し、これを積分してロードセンシング制御のた
めの目標ポンプ傾転角θLを求めて出力する。
【0017】トルク制御部62は、回転数センサ53で
検出されたエンジン回転数Nrと、ポテンショメ−タ5
5で検出されたガバナレバー位置Nθとの偏差ΔNを演
算し、この偏差ΔNからエンジンストールを防止するた
めの目標トルクTpoを演算し、この目標トルクTpo
に圧力センサ52で検出されたポンプ吐出圧力Ppの逆
数を乗じて傾転角演算を行い、その値θpsに一時遅れ
要素のフィルタをかけて入力トルク制限制御のための目
標ポンプ傾転角θTを求める。
【0018】選択部63は、上記2つの目標傾転角θ
L,θTのうち小さい方の値を選択してサーボ制御部6
4に出力する。サ−ボ制御部64は、選択された傾転角
指令値θrと、傾転角センサ51により検出した傾転角
フィ−ドバック値θsとを比較し、ポンプ傾転角θsが
傾転角指令値θrに一致するよう傾転角制御装置40を
制御する。
【0019】ここで、上記ロードセンシング制御によれ
ば、LS差圧が一定値になるように可変容量油圧ポンプ
1の押除け容積(以下、傾転角ともいう)が制御され、
上記ポンプ圧がロードセンシング圧よりも所定の目標値
だけ高く保持されるので、ポンプ吐出流量が制御弁2ま
たは20の要求流量になるようにポンプ傾転角が制御さ
れ、余分な流量を吐出することがなく絞り損失による無
駄がなくなり燃費および操作性の向上が図れる。また入
力トルク制限制御によれば、油圧ポンプ1のトルクがエ
ンジン27の出力トルクの範囲内に保持され、エンジン
27に過負荷が作用するのが防止される。
【0020】一方、図5に示す第2の制御回路部80に
おいて、81は目標回転数演算部であり、回転数設定装
置57の燃料レバー57aの変位量に相当する信号Xに
応じた目標回転数Nxを決定する。変位量Xと目標回転
数Nxとは、変位量Xが増加するに従って目標回転数N
xがアイドル回転数Niから直線的に増加する関係に設
定されている。
【0021】82は回転数補正値演算部であり、圧力セ
ンサ52の出力である油圧ポンプ1の吐出圧力Ppに応
じて、回転数補正特性調整ダイアル58a〜58dの操
作量に比例した信号x1〜x4によって調整された補正
特性から回転数補正値ΔNを求める。これらのダイアル
58a〜58dは運転席に設けてオペレータが自由に操
作できるようにしたり、サービスマンだけが操作できる
ように、いわゆる隠しスイッチの形態で設けてもよい。
【0022】図1は回転数補正値演算部82の詳細を示
すもので、820は負荷圧力に対する回転数補正値の基
本特性を形成するプログラマブル関数発生器、821a
〜821dは、回転数補正特性調整ダイアル58a〜5
8dからの信号x1〜x4を入力としてそれぞれ後述す
る調整信号S1〜S4を出力する関数発生器である。関
数発生器820は、ポンプ圧力が回転数アップ圧力設定
値Puを越えて増加する場合は、図示の増量特性NCup
にしたがいポンプ圧力に応じた回転数補正値ΔN1を出
力する。一方、ポンプ圧力が所定値以上減少する場合、
すなわち現在値から(Pu−Pd)以上減少する場合
は、図示の減量特性NCdwにしたがいポンプ圧力に応じ
た回転数補正値ΔN1を出力する。
【0023】ここで、回転数補正値ΔN1がゼロになる
ときの圧力Pdを回転数ダウン設定値と呼び、この回転
数ダウン設定値は、回転数ダウン圧力設定ダイアル58
aから出力される信号x1を入力とする関数発生器82
1aからの調整信号S2で設定される。また、回転数ア
ップ圧力設定値Puは、回転数アップ圧力設定ダイアル
58bから出力される信号x2を入力とする関数発生器
821bからの調整信号S2で設定される。PuとPd
との差がヒステリシスであり、いったん増量された回転
数はポンプ圧力がその差分以上低下しないと減量されな
いようになっており、これにより、ハンチングが防止さ
れる。
【0024】回転アップ量設定ダイアル58cから出力
される信号x3を入力とする関数発生器821cからの
調整信号S3は、ポンプ圧力に対する回転数補正値ΔN
1の大きさを設定するもので、この調整信号S3は乗算
器822で関数発生器821の出力ΔN1と乗算され
て、出力ΔN2を得る。この出力ΔN2は所定のタイミ
ングでメモリ823に記憶され、このメモリ824の出
力は関数発生器824に入力される。関数発生器824
は、後述する調整信号S4で設定された遅延時間t0が
経過したときに回転数補正値ΔN2がゼロとなるよう
に、入力回転数ΔN2を漸減するもので、回転数補正値
ΔN3を出力する。この出力ΔN3は切換スイッチ82
5の一方の入力端子に接続される。調整信号S4は遅延
時間設定ダイアル58dから出力される信号x4を入力
とする関数発生器821dから出力され、関数発生器8
24の遅延時間t0を設定する。この関数発生器824
は、所定のタイミングで入力されるΔN2が遅延時間t
0を経過した時にゼロとなるようにΔN2を漸減してΔ
N3として出力する。したがって、関数発生器824は
プログラマブルな関数発生器である。
【0025】また、乗算器出力ΔN2は切換スイッチ8
25の他方の入力端子と、偏差器826に入力され、偏
差器826は前回の回転数補正値ΔNoldと乗算器出力
ΔN2との偏差ΔΔNをとる。このΔΔNはスイッチ8
25の切換制御に供され、ΔΔNが正のときに切換スイ
ッチ825をa位置に切換え、ΔΔNが負のときに切換
スイッチ825をb位置に切換える。切換スイッチ82
5の選択出力は回転数補正値演算部82からΔNとして
図5のスイッチ89に出力されるとともに、メモリ82
7に記憶される。このメモリ827の出力ΔNoldが回
転数補正値の前回値である。
【0026】図5に示すように、この回転数補正値演算
部82で求められた回転数補正値ΔNは、選択スイッチ
89を介して加算部87の+入力端子に入力され、ここ
で上記目標回転数Nxに加算され、目標回転数指令値N
yとされる。この目標回転数指令値Nyはサ−ボ制御部
88でポテンショメ−タ55により検出したガバナレバ
ー27bの変位量Nθの信号と比較され、図6に示す手
順にしたがって両者が一致するようパルスモータ28が
制御される。なお、選択スイッチ89はオペレータの操
作により開閉したり、作業形態を表示する信号に応答し
て開閉させることができる。
【0027】図6において、まずステップS21で目標
回転数指令値Nyとガバナレバー変位量Nθとをそれぞ
れ読み込み、ステップS22に進む。ステップS22で
は、Nθ−Nyの結果を回転数差Aとしてメモリに格納
し、ステップS23において、予め定めた基準回転数差
Kを用いて、|A|≧Kか否かを判定する。肯定される
とステップS24に進み、回転数差A>0か否かを判定
し、A>0ならばガバナレバ−変位量Nθが目標回転数
指令値Nyよりも大きい、つまり制御回転数が目標回転
数よりも高いから、エンジン回転数を下げるためステッ
プS25でモータ逆転を指令する信号をパルスモータ2
8に出力する。これによりパルスモータ28が逆転しエ
ンジン27の回転数が低下する。
【0028】一方、A≦0ならばガバナレバ−変位量N
θが目標回転数指令値Nyよりも小さい、つまり制御回
転数が目標回転数よりも低いから、エンジン回転数を上
げるためステップS26でモータ正転を指令する信号を
出力する。これにより、パルスモータ28が正転し、エ
ンジン27の回転数が上昇する。ステップS23が否定
されるとステップS27に進んでモータ停止信号を出力
し、これによりエンジン27の回転数が一定値に保持さ
れる。ステップS25〜S27を実行すると始めに戻
る。
【0029】以上の構成において、圧力センサ52で検
出された油圧ポンプ1の吐出圧力Ppが所定値Pu(図
1)を越えると、その圧力Puに応じた回転数補正値Δ
N1が関数発生器820から出力される。この補正値Δ
N1は、乗算器822で回転アップ量調整信号S3と乗
算され、補正値ΔN2が出力される。この補正値ΔN2
が前回値ΔNoldよりも大きければ、偏差器826の出
力ΔΔNは正となり、切換スイッチ825は接点aに切
換えられるから、乗算器822で出力されたΔN2が補
正値ΔNとして回転数補正値演算部82から出力され
る。
【0030】この補正値ΔNは、加算器87において、
目標回転数演算部81で設定された目標回転数Nxに加
算される。したがって、目標回転数指令値Nyが目標回
転数Nxよりも高くなり、エンジン27の実際の回転数
もそれに応じて上昇し、制御弁の通過流量がサチュレー
トしていない範囲では、油圧ポンプ1の吐出流量が増加
する。
【0031】一方、いったんPuを越えたポンプ圧力P
pが(Pu−Pd)以上減少する時は、関数発生器82
0から出力されるΔN1は減量特性NCdwにしたがって
小さくなり、偏差器826から出力されるΔΔNは負に
なり、切換スイッチ825は接点bに切換えられる。そ
れと同時にメモリ823にそのときの補正値ΔN2が記
憶され、関数発生器824は、その補正値ΔN2と調整
信号S4で設定されている遅延時間t0に応じて、補正
値ΔN2が遅延時間t0を経過した後にゼロになるよう
な信号を補正値ΔN3として出力し、これがスイッチ8
25を経て出力される。
【0032】遅延時間t0の間、燃料レバー57による
目標回転数Nxが変動せず、かつポンプ圧力Ppが減少
し続ける場合には、原動機回転数は関数発生器824の
出力ΔN3にしたがって徐々に低下する。一方、遅延時
間t0の間、燃料レバー57による目標回転数Nxは変
動しないが、ポンプ圧力Ppが増加してアップ設定圧力
Puを越える場合には、関数発生器820からの出力Δ
N2が前回値ΔNoldよりも大きくなるから偏差器82
6の出力ΔΔNが正となり、切換スイッチ825が接点
aに切換わる。その結果、関数発生器824からの出力
ΔN3は遮断され、ΔN2が回転数補正値として出力さ
れる。
【0033】以上の実施例においては次のように回転数
補正値を調整できる。 関数発生器820はポンプ圧力Ppが所定値Puを越
えると図1の増量特性NCupにしたがって回転数補正値
ΔN1を出力し始めるが、所定値Puは回転アップ圧力
設定ダイアル58bの操作により任意に調整できる。 関数発生器820は、所定値Puを越えたあとポンプ
圧力Ppが下がる時、ポンプ圧力が現在値から(Pu−
Pd)分だけ低下するまでは出力補正値ΔN1は変動せ
ず、ポンプ圧力が現在値から(Pu−Pd)以上低下す
ると、図1の減量特性NCdwにしたがって回転数補正値
ΔN1を出力し始めるが、所定値Pdは回転ダウン圧力
設定ダイアル58aの操作により任意に調整できる。 関数発生器820から出力される回転数補正値ΔN1
の大きさは、回転アップ量設定ダイアル58cの操作に
より任意に調整できる。 いったん増量された回転数補正値ΔNをゼロまで低減
する遅延時間の長さは、遅延時間設定ダイアル58dの
操作で調整できる。
【0034】以上の〜のような回転数補正特性の調
整により、作業形態やオペレータの好みに応じて回転数
を補正できる。たとえば、重掘削作業では、より多くの
作業量を得るため、高圧時には回転数がより高回転領域
まで上昇するのが好ましいから、上記のように、回転
アップ量設定ダイアル58cの操作により回転数補正値
を大きくし、軽掘削時には、操作フィーリングや燃費を
重視して回転数の変動が少ないほうがよく、回転アップ
量設定ダイアル58cの操作により回転数補正値を小さ
くする。
【0035】上述した可変容量油圧ポンプは予め定めた
圧力−流量曲線、すなわちP−Q曲線にしたがってその
押除け容積が調整され、ポンプ圧力が高いほど流量が少
なくなる。このようなP−Q曲線で押除け容積が制御さ
れる通常の掘削作業では、圧力が高くある程度流量が不
足する領域で回転数が増量されるほうがよい。一方、均
し作業では、操作フィーリングをよくするためには、通
常の掘削時よりも高い圧力で回転数が増量されるほうが
よい。そこで、回転アップ圧力設定ダイアル58bの操
作により、掘削時には所定値Puを低めに、均し作業時
には所定値Puを高めに設定する。さらに吊り荷作業で
は、安全性の観点から、ポンプ圧力が高くなっても回転
数増量をしないほうがよく、この場合には、所定値Pu
を非常に大きな値とするか、選択スイッチ89を開いて
おく。
【0036】掘削作業時は、回転数増量後、ポンプ圧力
が低圧になるような場合、増量された回転数補正値を遅
延時間をもってある程度ゆっくり下げたほうが、回転ア
ップダウンが頻繁に発生せず好ましいが、回転数補正値
がゼロになるまでの遅延時間を一律に設定してしまう
と、オペレータによっては操作フィ−リングが悪いと感
じる場合がある。この場合、遅延時間設定ダイアル58
dで遅延時間を好みに応じて調整する。
【0037】調整ダイアル58a〜58cを図7に示す
ようにしてもよい。図7において、80はモードダイア
ルであり、ダイアル80を回転操作して第1モード〜第
5モードのいずれかを選択する。モードダイアル80は
図1に示した4つの関数発生器821a〜821dに接
続され、選択されたモードにしたがった信号が各関数発
生器に入力される。
【0038】第1モードは重作業1モードであり、比較
的低圧力から回転数増量が開始されるとともに、その増
量回転数補正値は大きい。第2モードは重作業2モード
であり、比較的高圧力から回転数増量が開始されるとと
もに、その増量回転数補正値は大きい。第3モードは通
常作業モードであり、平均的な圧力から回転数増量が開
始されるとともに、その増量回転数補正値も平均的な値
とされる。第4モードは軽作業モードであり、比較的低
圧力から回転数増量が開始されるが、その増量回転数補
正値は小さい。第5モードは均し作業や吊り荷作業モー
ドであり、回転数の増量補正をしない。
【0039】各モード時の出力信号を表1に示す。
【表1】
【0040】以上の実施例の構成において、油圧モータ
4および作業用油圧シリンダ21が油圧アクチュエータ
を、燃料レバー57aが操作手段を、目標回転数演算部
81が目標回転数設定手段を、回転数補正値演算部82
が回転数補正手段を、パルスモータ28およびサーボ制
御部88が原動機制御手段を、圧力センサ52が検出手
段を、調整ダイアル58a〜58cや関数発生器821
a〜821dが調整手段をそれぞれ構成する。
【0041】なお以上では、ポンプ圧力で油圧アクチュ
エータの負荷を検出するようにしたが、油圧アクチュエ
ータの圧力や、エンジン実回転数と目標回転数の偏差な
どによってアクチュエータの負荷を検出することができ
る。また以上では、燃料レバーの操作量に応じてエンジ
ン目標回転数を設定する例を示したが、操作手段は燃料
レバーに限定されず、例えば走行ペダル操作量に応じて
エンジン目標回転数を設定するものにも本発明を適用で
きる。また、アップダウンスイッチでエンジン目標回転
数を設定するもの、あるいは、重負荷用スイッチ、軽負
荷用スイッチ、アイドル用スイッチを設け、各スイッチ
を操作すると予め定めた目標値にエンジン目標回転数を
設定するものでもよい。さらに、油圧ショベル以外の油
圧建設機械にも本発明を同様に適用できる。さらにま
た、ロードセンシング油圧駆動制御装置として説明した
が、この制御方式に本発明が限定されるものではない。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、負
荷に応じて原動機回転数を増量補正する際に、回転数補
正特性を作業形態やオペレータの好みに応じて調整でき
るようにしたので、操作性の高い油圧建設機械を提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例に係る回転数補正値演算部の詳細を示
すブロック図である。
【図2】油圧建設機械の駆動制御装置の全体構成を示す
図である。
【図3】図2のパイロット操作回路を示す図である。
【図4】ポンプ制御回路部のブロック図である。
【図5】回転数制御部のブロック図である。
【図6】エンジン回転数制御の手順を示すフローチャー
トである。
【図7】調整ダイアルの変形例を示す図である。
【符号の説明】
1 可変容量油圧ポンプ 2 走行用制御弁 4 走行用油圧モータ 6 パイロット弁 6a 走行ペダル 8 前後進切換弁 20 作業用制御弁 21 作業用シリンダ 27 エンジン(原動機) 28 パルスモータ 40 傾転制御装置 50 コントローラ 51 傾転角センサ 52 圧力センサ 53 回転数センサ 54 差圧センサ 55 ポテンショメ−タ 57 回転数設定装置 57a 燃料レバー 58a 回転ダウン圧力設定ダイアル 58b 回転アップ圧力設定ダイアル 58c 回転アップ量設定ダイアル 58d 遅延時間設定ダイアル 60 第1の制御回路部 61 LS制御部 62 トルク制御部 63 選択部 64 サ−ボ制御部 80 第2の制御回路部 81 目標回転数演算部 82 回転数補正値演算部 820,824 関数発生器 822 乗算器 823,827 メモリ 826 偏差器

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機によって駆動される可変容量油圧
    ポンプと、この油圧ポンプからの吐出油により駆動され
    る油圧アクチュエータと、前記油圧アクチュエータの負
    荷を検出する検出手段と、操作手段の操作に応じて前記
    原動機の目標回転数を設定する目標回転数設定手段と、
    検出された前記油圧アクチュエータの負荷に基づいて、
    前記設定された目標回転数に補正を加える回転数補正手
    段と、前記補正された目標回転数となるように前記原動
    機を制御する原動機制御手段とを備えた油圧建設機械の
    原動機回転数制御装置において、 前記回転数補正手段による回転数の補正特性を調整する
    調整手段を具備することを特徴とする油圧建設機械の原
    動機回転数制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の制御装置において、前記調整
    手段は、回転数の補正開始負荷を調整することを特徴と
    する油圧建設機械の原動機回転数制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1の制御装置において、前記調整
    手段は、負荷に対する回転数補正値の大きさを調整する
    ことを特徴とする油圧建設機械の原動機回転数制御装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1の制御装置において、前記回転
    数補正手段は、設定された遅延時間経過後に回転数補正
    値がゼロになるように漸減する漸減手段を含み、 前記調整手段は、前記遅延時間を調整することを特徴と
    する油圧建設機械の原動機回転数制御装置。
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