JP2749177B2 - 記録再生装置 - Google Patents

記録再生装置

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JP2749177B2 JP2080709A JP8070990A JP2749177B2 JP 2749177 B2 JP2749177 B2 JP 2749177B2 JP 2080709 A JP2080709 A JP 2080709A JP 8070990 A JP8070990 A JP 8070990A JP 2749177 B2 JP2749177 B2 JP 2749177B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は磁気記録再生装置において、特に回転ヘッド
の突入側近傍でのテープ走行の安定化とテープダメージ
の防止に好適なテープガイド構成に関する。
〔従来の技術〕
従来、家庭用VHS方式のVTRなどでは、たとえば、特公
昭58−27580号公報に記載の様に、テープの走行平面を
変換する傾斜ガイドによりドラムにテープを導くテープ
走行路を形成しているものがある。これらの方式では、
ドラムの両側に配置された2本の傾斜ガイドの近傍で、
ドラム側から見て傾斜ガイドの次にテープの走行高さを
規制するテープガイドが配置されており、このテープガ
イドは、2本共に回転してテープを案内するか、2本共
に非回転でテープを案内する様になっている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術のうち、ドラム両側の2本の高さ規制テ
ープガイドが非回転のものでは、たとえば、薄手で低剛
性のテープを高いテンションで走行させるシステムにお
いては走行負荷が大きく、ドラムでのテンションを一定
にすると検出するテープテンションが低くなり精度が劣
化することやテンションの検出部でのテンション変動が
ドラムまでに増加されて大きくなる等の問題があった。
一方、2本の高さ規制テープガイドが回転するもので
は、特に、回転ヘッドの突入側において、回転ドラムに
よってドラムとテープとの間に形成される不均一なエア
フィルムにより、走行するテープが変形して浮上し、幾
何的に設計された位置からずれ、高さ規制のテープガイ
ドに対し、斜めに巻装された場合、ガイドの回転によ
り、せり上がり、またはせり下がりを起こし、テープ走
行が不安定になったり、テープガイドのフランジ部でテ
ープが折れまがってテープダメージが起こったりする。
また、テープガイドの精度誤差によっても、テープがテ
ープガイドに斜めに巻装され同様の問題が発生する。さ
らに、ドラムと高さ規制テープガイドとの間にテープの
走行平面を変換する傾斜ガイドが配置されている場合、
テープ下部の張りを強くしてドラムのリードに沿わせよ
うとするとこの傾斜ガイドと高さ規制テープガイドとの
間のテープ上下のスパンの差によって、テープのひずみ
が生じテープガイドに斜めに巻かれて同様の問題が発生
する。
本発明は上記の様なテープ走行の不安定化やテープダ
メージを防止しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、ヘッドの突入側において
のみ、ドラムの近傍に配置された高さ規制テープガイド
を非回転にし、もう一方のテープガイドは回転にして、
テープ走行路を形成したものである。
〔作用〕
上下にフランジを有し、テープの走行高さを規制する
テープガイドに対し、テープが斜めに巻装された場合、
ガイドの回転により、テープがせり上がり、または、せ
り下がりを起こして、テープ走行が不安定になり、フラ
ンジ部でテープが変形して、テープダメージが発生す
る。このテープガイドを非回転にすることにより、テー
プ走行高さの変化や、テープダメージを防止することが
できる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を第1図から第10図により説明
する。
第2図は本装置にカセットを装着し、テープローディ
ング前の状態を示す平面図である。第3図はテープロー
ディングを完了した状態を示す平面図である。第2図に
おいて、1は磁気ヘッド101(図示せず)を搭載して回
転する上ドラムと固定の下ドラムから成る回転ドラム装
置、2はカセットで磁気テープ7を巻回する供給リール
3と巻取りリール4を内蔵している。カセット2の前面
には開口部8が設けられており、磁気テープ7はテープ
ガイド5及び6により、開口部8の前方に架張されてい
る。
本装置9にカセット2を装着した状態では、カセット
2の開口部8内に供給側引出しガイド10,供給側テープ
ガイド11,傾斜ガイド12,ガイドピン13,巻取側テープガ
イド14,ピンチローラ15,及び巻取側引出しガイド16が挿
入される。供給側テープガイド11と、傾斜ガイド12を固
定した傾斜ガイドベース18は移動ベース17に載置されて
いる。一方、巻取側テープガイド14とそれに平行にガイ
ドピン13を固定したガイドピンベース20は移動ベース19
に載置されている。これら2つの移動ベース17及び19
は、それぞれ、案内部材21及び22に設けられた案内溝21
a及び22aに沿って移動する。
第3図において、テープローディング完了の位置は、
回転ドラム装置1の両側近傍に設けられた固定部材23,2
4に、移動ベース17及び19に植設された位置決めピン25
及び26と、高さ決めピン27及び28が係合して位置決め保
持される。これにより、回転ドラム装置1へのテープ巻
装を行なう。
供給側引出しガイド10は軸29のまわりに回動するアー
ム30に載置されて移動し、供給側のテープ走行路を形成
する。すなわち、供給リール3を出た磁気テープ7はテ
ープガイド31を経て、テンションピン32に巻装され、供
給側引出しガイド10,固定傾斜ガイド33,固定ガイド34を
経て、全幅消去ヘッド35に当接した後、供給側テープガ
イド11及び傾斜ガイド12により、回転ドラム装置1に導
かれる。
テンションピン32はポテンショメータ36の軸37のまわ
りに回動するアーム38の一端に植立されている。アーム
38の別の一端には、穴38aが設けられており、バネ39が
係合されて、テープテンションとのバランスを保ってい
る。これにより、供給側のテープテンションを検出し
て、供給リール3及び巻取りリール4に負荷するトルク
を制御して、テープテンションを所定の値に保つ役割を
なす。
一方、アーム40に載置されたピンチローラ15及び巻取
側引出しガイド16は、軸42のまわりに回動するアーム41
に載置されて移動し、巻取り側のテープ走行路を形成す
る。すなわち、回転ドラム装置1より導出された磁気テ
ープ7は、ガイドピン13,巻取側テープガイド14を経
て、部分消去ヘッド43,コントロールヘッド44に当接
し、固定ガイド45,固定傾斜ガイド46,固定ガイド47を経
て、キャプスタン48に至る。キャプスタン48を出た磁気
テープ7は巻取側引出しガイド16,テープガイド49を経
て、巻取りリール4に至る。
以上の様にテープガイド群31,32,10,33,34,11,12,13,
14,45,46,47,48,16,49及び、固定ヘッド群35,43,44及び
回転ドラム装置1により、テープ走行路が形成され、キ
ャプスタン48はピンチローラ15と共に磁気テープ7を圧
接挾持し、所定の方向に所定の速度で駆動する。また、
供給リール3又は巻取りリール4を駆動することで磁気
テープ7を走行させる。
次に供給側テープガイド構造について説明する。第4
図は供給側テープガイドの縦断面図である。移動ベース
17に植立された中心シャフト50に軸受51及び52を介し
て、磁気テープ7が当接するテープ案内体53が回転自在
に取付けられている。テープ案内体53の上下には、磁気
テープ7の走行高さを規制する上フランジ54及び下フラ
ンジ55が配置されている。軸受51及び52の内輪には、下
フランジ55とカラー56が当接し、外輪にはテープ案内体
53が当接して下フランジ55の下側に配した圧縮バネ57の
反力により、余圧を与えている。中心シャフト50の上部
50aはネジ山が切られており、キャップ58をねじ込むこ
とにより、上フランジ54及び下フランジ55の高さを調整
する。キャップ58は、止めねじ59をねじ込むことによ
り、まわり止めを行なう。
次に巻取側テープガイド12の構造について説明する。
第1図は巻取側テープガイド12の縦断面図である。移動
ベース19に植立された中心シャフト60に圧縮バネ61,下
フランジ62,テープ案内体63,上フランジ64が挿入されて
いる。中心シャフト60の上部60aはネジ山が切られてお
り、キャップ65をねじ込むことにより、上フランジ64及
び下フランジ62の高さを調整する。キャップ65は、止め
ねじ66をねじ込むことにより、まわり止めを行なう。テ
ープ案内体63は圧縮バネ61の反力により上フランジ64と
下フランジ62に挾持され、回転を止められている。中心
シャフト60の中間部60bは外径がやや小さくなってい
る。
第5図はドラム装置1近傍の模式図である。たとえ
ば、D−2方式VTRの様に、通常の記録再生時に磁気テ
ープ7は矢印Aで示す様に供給側から巻取側へ、供給側
テープガイド11,傾斜ガイド12,ガイドピン13,巻取側テ
ープガイド14及び、固定下ドラム1bに設けられたリード
1cに規制されて走行する。回転上ドラム1aは矢印B方向
(時計まわり)に回転し、記録再生を行なう。
第6図は巻取側テープガイド14をドラム装置1の後方
から見たものである。理想状態では、磁気テープ7は回
転ドラム装置1とガイドピン13及びガイドピン13と巻取
側テープガイド14の間でそれぞれ一平面を成す。また、
磁気テープ7はガイドピン13及び巻取側テープガイド14
に対して、その軸線に直角方向に巻付き、ドラム装置1
を退出してから、ガイドピン7を経て、巻取側テープガ
イド14を退出するまで、磁気テープ7に垂直な同一平面
上で磁気テープ7の走行方向のみが変えられる。この
際、磁気テープ7は上フランジ64により、固定下ドラム
1bのリード1cに押しつけられ、走行高さを規制される。
第6図に示したのは理想状態であり、現実には磁気テー
プ7は巻取側テープガイド14に対し、直角には巻き付か
ない。
第7図はドラム装置1の軸方向から見た図である。回
転ヘッドの突入側、この場合には、テープ巻取側では、
回転上ドラム1aの矢印B方向への回転により、回転ドラ
ム装置1と磁気テープ7との間にエアーフィルムが形成
され、破線で示す様に磁気テープ7aはドラム装置1から
浮上する。このエアーフィルムは、回転ヘッドの退出
側、この場合にはテープ供給側に行くに従って薄くな
り、磁気テープ7aの浮上は少なくなる。従って、特に浮
上の大きい回転ヘッドの突入側で、ガイドピン13に対す
る磁気テープの巻付きのずれが問題となる。
第8図は回転ヘッド突入側のエアーフィルムの一例を
示した縦断面図である。エアーフィルムによりドラム装
置1から浮上した磁気テープ7aは、エアーフィルム厚さ
が場所により不均一であるため、面外に変形している。
このため、ドラム装置の次に位置するガイドピン13に対
し、磁気テープ7は設計とは異なる状態で巻付くことに
なり、次の巻取側テープガイド14に対してもひずみを持
った状態で巻付くことになる。この様な状態では、第9
図に示す様に、磁気テープ7は巻取側テープガイド14に
対し、その軸線に斜めに巻付く。図中、点線で示す様に
磁気テープ7が左上がりで巻取側テープガイド14に巻付
いた場合、テープ案内体63が回転していると、磁気テー
プ7は実線で示す様に下へ下がり下フランジ62に強く押
しつけられて変形し、カール7bが発生する。これによ
り、テープダメージが発生したり、テープ走行高さが低
くなり、回転ヘッド101が磁気テープ7の所定位置をト
レースできなくなる。磁気テープ7が左下がりで巻取側
テープガイド14に巻付いた場合、磁気テープ7は上へ上
がり、上フランジ64に強く押しつけられて変形し、カー
ルが発生する。これにより、テープダメージが発生した
り、テープ走行高さが高くなり、回転ヘッドが磁気テー
プ7の所定位置をトレースできなくなる。この様に、巻
取側テープガイド14に斜めに磁気テープ7が巻付くのは
前述の回転ヘッド突入側のエアーフィルムに起因する場
合だけでなく、ガイドピン13又は巻取側テープガイド14
の傾斜角,傾斜方向,位置の組立て精度誤差によっても
起こりうる。
これらの問題に対し、テープ案内体63を非回転にする
と、磁気テープ7はテープの長手方向に走行し、テープ
の幅方向に動く力は受けないため、走行高さが変わった
り、フランジに強く押しつけられて、磁気テープ7にカ
ールが発生することもない。
供給側テープガイド11でも同様の問題は発生するが、
供給側では巻取側に対して回転上ドラム1aにより形成さ
れるエアフィルムが薄く、問題が少ない。また、第10図
に示す様に、テンションピン32の位置でのテープテンシ
ョンをポテンショメータ36により検出し、リールモータ
制御回路で供給側リールモータ67及び巻取側リールモー
タ68の巻取りトルクを制御することによって、テープテ
ンションを所定の値に保っており、供給側テープガイド
11を非回転にすると、走行負荷が増大しテンションピン
32から回転ドラム装置1までのテンション増加率が大き
くなり、テンションピン32の位置でのテンション変動が
回転ドラム装置1までに大きな変動となり、ヘッドテー
プのコンタクトの劣化を起こす。従って、供給側テープ
ガイドは回転、巻取り側テープガイドは非回転に構成す
ることで、ドラム装置までの走行負荷の増加を押さえ、
特に、巻取側でのテープ走行の高さ変化を防止し、テー
プダメージの発生を防止できる。
第11図は他の実施例の巻取側テープガイド14近傍を示
したものである。これは、第1の実施例から、ガイドピ
ン13を削除し、ドラム装置1を退出した磁気テープ7を
直接、巻取側テープガイド14に巻装し、フランジにより
テープ走行高さを規制する様に構成したものである。こ
の場合にも、第1の実施例と同様に、第7図及び第8図
で述べたエアーフィルムによる磁気テープ7の浮上及び
変形の影響で、第9図に示す様に磁気テープ7は巻取側
テープガイドの軸線に対して斜めに巻付く。従って、回
転ドラム装置1から退出した磁気テープ7を直接、巻取
側テープガイドに巻付けて走行高さ規制をする場合に
も、回転ヘッド101の突入側のテープ案内体63のみを非
回転にすることで、ドラム装置までの走行負荷の増加を
押さえ、巻取側でのテープ走行高さ変化を防止し、テー
プダメージの発生を防止できる。
次に他の実施例を第12図から第19図により説明する。
第12図はテープローディングを完了した状態を示したも
のであり、テープ供給側の走行系は第3図に示した第1
の実施例と同じである。テープ巻取側においては、回転
ドラム装置1と磁気テープ7の走行高さを規制する巻取
側テープガイド14との間に、磁気テープ7を斜めに巻付
けて、その走行平面を変換する傾斜ガイド70が傾斜ガイ
ドベース71に固定され、移動ベース19上に配置されてい
る。回転ドラム装置1より導出された磁気テープ7は、
傾斜ガイド70,巻取側テープガイド14を経て、部分消去
ヘッド43b,コントロールヘッド44bに当接し、固定ガイ
ド45b,固定傾斜ガイド46b,固定ガイド47を経てキャプス
タン48に至る。キャプスタン48を出た磁気テープ7は巻
取側引出しガイド16,テープガイド49を経て、巻取りリ
ール4に至る。
第13図はドラム装置1近傍の模式図である。
通常の記録再生時に磁気テープ7は矢印Aで示す様に
供給側から巻取側へ、供給側テープガイド11,傾斜ガイ
ド12,70、巻取側テープガイド14及び、固定下ドラム1b
に設けられたリール1cに規制されて走行する。回転上ド
ラム1aは矢印B方向(時計まわり)に回転し、記録再生
を行なう。
第14図は巻取側テープガイド14をドラム装置1の後方
から見たものである。理想状態では、磁気テープ7は回
転ドラム装置1と傾斜ガイド70及び傾斜ガイド70と巻取
側テープガイド14の間でそれぞれ一平面を成す。また、
磁気テープ7は傾斜ガイド70に対してその軸線に斜めに
巻付き、走行平面(磁気テープ7に垂直な平面)が変換
される。さらに、磁気テープ7は巻取側テープガイド14
に対して、その軸線に直角方向に巻付き、走行平面は変
わらずに、磁気テープ7の走行方向のみが変えられる。
この際、磁気テープ7は上フランジ64により、固定下ド
ラム1bのリード1cに押しつけられ、走行高さを規制され
る。第15図はドラム装置1の軸方向から見た図である。
第7図で述べた様に回転ドラム突入側では、回転上ドラ
ム1aと磁気テープ7aとの間に厚いエアーフィルムが形成
され、磁気テープ7はドラム装置1から浮上する。
第16図は傾斜ガイド70に磁気テープ7が巻付いた状態
を示す。実線は理想状態であり、点線はエアーフィルム
により走行位置が変わった場合である。この場合には、
傾斜ガイド70から出た磁気テープ7の角度,方向等がか
わる。
第17図は回転ヘッド突入側のテープスパンを示したも
ので、80はドラム装置1と磁気テープ7の接線、81はド
ラム装置1側の磁気テープ7と傾斜ガイド70の接線、82
はテープガイド14側の磁気テープ7と傾斜ガイド70との
接線、83は磁気テープ7とテープガイド14との接線であ
る。L1はテープ下端における接線82と83の距離、L2はテ
ープ上端における接線82と83の距離である。一般に回転
ヘッドの突入側では、L1>L2であり、回転ヘッドの退出
側では、L1<L2である。
通常のVTRでは回転ドラム1のリード1cに、磁気テー
プ7を沿わせるため、磁気テープ7の上方よりも下方の
テープ張りを強くする。そのため、スパンの短いテープ
上端ではひずみが大きくなり、テープガイド14に対し
て、ひずんだ状態で巻付くことになる。回転ヘッド101
の退出側ではテープ上端の方がテープスパンが長いた
め、ひずみは小さい。
以上、第16図及び第17図で述べた様に、第18図の巻取
側テープガイド14に対して、磁気テープ7は斜めに巻き
付く。この場合にも、第9図で述べた場合と同様に、テ
ープ案内体63を非回転にすることで、磁気テープ7の走
行高さ変化を防止し、カール7bやテープダメージの発生
を防止できる。
第9図は、第4の実施例であり、上記第3の実施例に
おけるドラム装置1が固定の上ドラム1dと固定下ドラム
1bより成り、固定ドラム1dと固定下ドラム1bとのすき間
を回転ヘッド102が回転する様に構成されている第4の
実施例を示す。この場合には、第15図に示す様な厚いエ
アーフィルムは形成されないが傾斜ガイド70を有するた
め、第17図に示す様な、傾斜ガイド70,巻取側テープガ
イド14間のテープスパンの差は持つため、磁気テープ7
はひずみを持って巻取側テープガイド14に巻付く。従っ
て、この場合にも、テープ案内体63を非回転にすること
で、テープ走行高さ変化の防止と、カールやテープダメ
ージの発生を防止できる。
第20図はVHS方式VTRにおけるドラム装置近傍の模式図
である。通常の記録再生時に磁気テープ7は矢印Cで示
す様に供給側から巻取側へ、供給側テープガイド90,傾
斜ガイド91,92,巻取側テープガイド93及び固定下ドラム
1bに設けられたリード1cに規制されて走行する。回転上
ドラム1aは矢印D方向(反時計まわり)に回転し記録再
生を行なう。
この場合には、回転ヘッドの突入側はテープ供給側に
なり、回転上ドラム1aの回転により形成されるエアーフ
ィルムは、供給側で厚く、巻取側で薄くなる。従って、
この様な場合には、供給側テープガイド70のみ非回転と
し、巻取側テープガイド73は回転として構成することに
より、回転ヘッド突入側のテープ走行を安定にし、供給
側テープガイド90のフランジでのテープダメージを防止
する効果がある。
尚、第1の実施例で述べた様に、傾斜ガイド91はテー
プガイド90に平行なガイドピンでも構成でき、また、第
4の実施例で示す様に、固定上ドラムのドラム装置を載
用しても、回転ヘッドの回転方向が矢印D方向であるな
ら、ヘッド突入側、すなわち供給側のテープガイド90を
非回転にすることで、テープ走行を安定にし、テープダ
メージの発生を防止できる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、特に回転ヘッドの突入側で形成され
るエアーフィルムによる磁気テープ走行路のずれや、傾
斜ガイドとテープガイド間のテープ上下のスパンの差、
ガイドの精度誤差による走行路のずれ等に起因するフラ
ンジを有するテープガイドでのカールの発生を防止し、
走行高さの変動を防止できるので、テープダメージの発
生を防止し、安定したテープ走行を得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図から第10図は本発明の第1の実施例を示す図で、
第1図はテープ巻取側テープガイドの縦断面図、第2
図,第3図は本装置の平面図、第4図はテープ供給側テ
ープガイドの縦断面図、第5図はドラムの回転とテープ
の走行方向を示す模式図、第6図は巻取側テープガイド
近傍の側面図、第7図はエアーフィルムによるテープ浮
上を示す平面図、第8図はテープ浮上を示す縦断面図、
第9図は巻取側テープガイド近傍のテープ走行を示す側
面図、第10図はテープテンション制御機構を示す模式
図、第11図は第2の実施例の巻取側テープガイド近傍の
側面図、第12図から第18図は第3の実施例を示す図で、
第12図は本装置の平面図、第13図はドラムの回転とテー
プの走行方向を示す模式図、第14図は巻取側テープガイ
ド近傍の側面図、第15図はエアーフィルムによるテープ
浮上を示す平面図、第16図は傾斜ガイドへのテープ巻付
けを示す側面図、第17図は巻取側のテープスパンを示す
模式図、第18図は巻取側テープガイド近傍のテープ走行
を示す側面図、第19図は第4の実施例の巻取側テープガ
イド近傍の側面図、第20図は他の実施例の実施例のドラ
ムの回転とテープ走行方向を示す模式図である。 1……ドラム装置、1a……回転上ドラム、 1b……固定下ドラム、1d……固定上ドラム、 11……供給側テープガイド、 12……傾斜ガイド、 14……巻取側テープガイド、 32……テンションピン、 36……ポテンショメータ、62……下フランジ、 63……テープ案内体、64……上フランジ、 70……傾斜ガイド、101……回転ヘッド。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 乾 真朗 東京都港区西新橋2丁目15番12号 株式 会社日立製作所家電事業部ハイビジョン 戦略開発本部内

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テープガイドにより、ドラム装置に対して
    テープを所定の角度にわたり斜めに巻装するとともに所
    定のテープ走行路を形成し、記録あるいは再生を行うヘ
    リカルスキャン方式の記録再生装置であって、 前記テープガイドは、前記テープの幅方向の走行高さを
    規制可能のフランジを有し、前記テープ走行路に沿って
    みて前記ドラム装置の両側近傍にそれぞれ配されてな
    り、 前記ドラム装置の回転ヘッドの突入側に配された前記テ
    ープガイドは非回転構造を備え、前記回転ヘッドの退出
    側に配された前記テープガイドは回転構造を備えてなる
    ことを特徴とする記録再生装置。
  2. 【請求項2】前記ドラム装置は、前記回転ヘッドを搭載
    した上ドラムが回転する構成であることを特徴とする請
    求項1記載の記録再生装置。
  3. 【請求項3】前記ドラム装置は、上ドラムおよび下ドラ
    ムが非回転の構成であり、前記上ドラムと前記下ドラム
    とのすき間を前記回転ヘッドが回転する構成であること
    を特徴とする請求項1記載の記録再生装置。
  4. 【請求項4】前記テープ走行路に沿ってみて、前記ドラ
    ム装置と前記テープガイドとの間には、前記テープの走
    行平面を変換する傾斜ガイドが配置されてなることを特
    徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の記
    録再生装置。
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