JP3218609B2 - テーププレーヤ - Google Patents

テーププレーヤ

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JP3218609B2
JP3218609B2 JP05022391A JP5022391A JP3218609B2 JP 3218609 B2 JP3218609 B2 JP 3218609B2 JP 05022391 A JP05022391 A JP 05022391A JP 5022391 A JP5022391 A JP 5022391A JP 3218609 B2 JP3218609 B2 JP 3218609B2
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剛 長澤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走行するテープにテン
レギピンを接触させることで該テープにバックテンショ
ンを与えるテープテンション制御機構を備えると共に、
テープに対する記録や再生は回転磁気ヘッドを備えたヘ
ッドドラムにテープを巻き付けたテープローディング完
了状態で行なうテーププレーヤであって、テンレギピン
をこれがテープに接触したテープローディング完了時の
位置へと移動させた状態のままでもテープに対するバッ
クテンションの付与機能がテープが一の方向へ走行され
るときだけ機能してテープが他の方向へ走行されるとき
はテンレギピンがテープの走行に対して殆ど負荷になら
ないようにすることができ、それにより、モードの選択
的切換に要する時間を短縮することができると共に、小
型、かつ、安価に構成することができるテーププレーヤ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】テーププレーヤにおいては、テープは適
度なテンションを与えられた状態で走行されることが必
要である。特に、ビデオテープレコーダや回転ヘッド式
デジタルオーディオテーププレーヤ(R−DAT)等に
おける磁気テープに対する信号の記録や読取は回転磁気
ヘッドを備えたヘッドドラムの外周面に磁気テープを所
定の巻付角巻き付けた状態で磁気テープを走行させ、か
つ、回転磁気ヘッドを回転させることにより該回転磁気
ヘッドが磁気テープの記録面を走査することで行なわれ
るので、走行する磁気テープに適度な強さのバックテン
ションを与えてヘッドドラムに対する巻付状態を安定に
保持することが極めて重要な条件になっている。
【0003】このため、この種のテーププレーヤにあっ
ては、テープローディング完了状態、即ち、装着された
テープカセットから磁気テープが所定量引き出されてそ
の一部がヘッドドラムに巻き付けられた状態におけるテ
ープパスのうちヘッドドラムのテープの巻付開始位置よ
り手前の位置でテープの走行に負荷を与えるテープテン
ション制御機構が設けられる。
【0004】図9はそのようなテープテンション制御機
構を備えた従来のテーププレーヤの一例aを示すもので
ある。
【0005】同図において、bはテーププレーヤaに使
用されるテープカセット、cは磁気テープカセットbの
カセットケース、d、d´はカセットケースcの内部に
回転自在に収納されたテープリールであり、磁気テープ
eの両端がこれらテープリールd、d´に各別に固定さ
れ、かつ、所定量巻装されると共に、テープリールdと
d´との間の部分はテープローディングが行なわれる前
の状態においてはカセットケースcの前面の両端部に形
成されたテープ出口から外へ導出されてカセットケース
cの前面に設けられたテープ引出用凹部fの前面に沿っ
て延びるようにされている。
【0006】gはその外周面に沿って移動する図示しな
い回転磁気ヘッドを備えたヘッドドラム、h、h´はテ
ープリールd、d´が各別に係合されるリール台であ
り、一方のテープリールd(以下、「Sリール」と言
う。)が係合される一方のリール台h(以下、「S側リ
ール台」と言う。)の下部にはブレーキドラムiが設け
られている。
【0007】j、jはテープローディング用の移動ガイ
ド、kはピンチローラ、lはフリダシガイドであり、こ
れら移動ガイドj、j、ピンチローラk、フリダシガイ
ドl及び後述するテンレギピンは、テープカセットbが
テーププレーヤaに装着されると、実線で示すように、
相対的にそのテープ引出用凹部f内に位置され、そし
て、テープローディングが行なわれると2点鎖線で示す
ローディング完了位置へと移動され、それにより、磁気
テープeがカセットケースcから所定量引き出されてそ
の一部がヘッドドラムgに巻き付けられたパスを通さ
れ、また、ピンチローラkは磁気テープeを挟んでキャ
プスタンmに圧着され、磁気テープeは定速で回転され
るキャプスタンmとそれに圧着されたピンチローラkと
により走行されるようになる。
【0008】nはテンレギアームであり、その一端部が
図示しないシャーシに水平方向へ回動自在に支持される
と共にその他端部には円柱状をしたテンレギピンoが立
設されている。
【0009】pは一端部がシャーシに固定され、他端部
がテンレギアームnの回動始点部より他端に寄った位置
に係止されたテンレギバンドであり、その中間部は前記
ブレーキドラムiの外周面を取り巻くように位置されて
いる。
【0010】qはその一端部がシャーシに固定された引
張バネであり、その他端部はテンレギアームnの回動始
点部より他端に寄った位置に係着され、この引張バネq
の引張力によって、テンレギアームnには同図における
反時計回り方向への回動力が付勢される。
【0011】そして、テープローディングが行なわれる
と、テンレギアームnは上記回動力によって、2点鎖線
で示す位置へと移動され、それにより、テンレギピンo
がテープローディング完了状態の磁気テープeのうちヘ
ッドドラムgの略左方に位置した移動ガイドjとSリー
ルdとの間の部分にそれと略直交する方向から弾接され
ると共に、テンレギバンドpの中間部がブレーキドラム
iに巻き付けられる。
【0012】しかして、磁気テープeにはこれに上記し
たように接触されるテンレギピンoにより適度なテンシ
ョンが与えられると共に、そのテンションが高められた
ときは磁気テープeがテンレギピンoを押圧することで
テンレギアームnが時計回り方向へ回動されてテンレギ
バンドpのブレーキドラムiに対する締付力が弱めら
れ、それにより、S側リール台h及びそれと一体的に回
転されるSリールdの回転の負荷が弱められるのと磁気
テープeのテンレギピンoに対する巻き付けが浅くなる
こととによってバックテンションが低下し、また、磁気
テープeのテンションが低くなったときはテンレギアー
ムnが更に反時計回り方向へ回動されてテンレギバンド
pのブレーキドラムiに対する締付力が強められ、それ
により、S側リール台h及びSリールdの回転の負荷が
強められるのと磁気テープeのテンレギピンoに対する
巻き付けが深くなることとによってバックテンションが
高められる。
【0013】このようにして、磁気テープeのテンショ
ンが常に略一定となるように自動的に調節される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】このようなテーププレ
ーヤaによると、走行する磁気テープeのバックテンシ
ョンを自動的に調節することができるという利点はある
が、その反面、次のような様々な問題点を有している。
【0015】即ち、上記したテンレギアームnやテンレ
ギピンo及びテンレギバンドp等から成るテープテンシ
ョン制御機構rは、その構造上、Sリールdの回転の負
荷だけを制御することでバックテンションの制御を行な
う、換言すれば、磁気テープeがSリールdから引き出
されて他方のテープリールd´(以下、「Tリール」と
言う。)に巻き取られて行く方向(以下、「ノーマル方
向」と言う。)へ走行する状態でのみバックテンション
の制御を行なうものであるので、このテープテンション
制御機構r一つだけで、磁気テープeが上記ノーマル方
向と反対のリバース方向へ走行される状態でのバックテ
ンションの制御を行なうことには無理がある。
【0016】そこで、このようなテープテンション制御
機構rをTリールd´用にもう1つ設けることが考えら
れるが、そのようにした場合は、磁気テープeの走行方
向に応じたいずれか一方のテープテンション制御機構だ
け機能するようにテンレギアームnの位置を制御する必
要が生じ、このことは、テープテンション制御機構の構
造やテンレギアームnの位置制御を行なうための制御回
路等を複雑なものにしてテーププレーヤの大型化やコス
ト高を招く原因になり、その上、モードの切替に時間が
かかるという問題がある。
【0017】そして、テンレギバンドpのブレーキシュ
ーとして多く用いられるフェルト等の材料は、温度や湿
度等の環境条件の如何によってその摩擦係数が変化し、
また、テンレギアームnの重量バランスや該テンレギア
ームnに回動力を付勢するための引張バネによる回動力
等はテーププレーヤの姿勢の如何やこれに加えられる衝
撃等によって変化してしまうので、これらにより、テン
レギバンドpによりブレーキドラムiに加えられる負荷
が変動してバックテンションの調節が不安定になってし
まうという問題がある。
【0018】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明テーププ
レーヤは、上記した課題を解決するために、それぞれ回
転自在なゴムローラとゴムローラにテープを挟んで対向
するテンレギピンが支持された回動自在なテンレギアー
ムとテンレギアームにテンレギピンがゴムローラに接触
する方向への回動力を付勢する弾発部材とが設けられて
いる一対のテープテンション制御機構と、弾発部材によ
りテンレギピンがゴムローラに接触する方向に回動され
ることによりテンレギピンとゴムローラとによりテープ
パスの一部が圧接されたテープが巻き付けられ、テープ
に対する記録及び再生を行う回転磁気ヘッドを有するヘ
ッドドラムとを備え、テープがノーマル方向へ走行する
とき、テンレギアームのうちの一方には、テンレギピン
の一方とテープとの摩擦作用により上記回動力の方向と
同じ方向への更なる回動力が付勢され、テープがリバー
ス方向へ走行するとき、テンレギアームのうちの一方に
は、テンレギピンの一方とテープとの摩擦作用により上
記回動力の方向と対向する方向への回動力が付勢される
ようにしたものである。
【0019】
【作用】従って、本発明テーププレーヤにおけるテープ
テンション制御機構にあっては、テープがノーマル方向
へ走行するときは、テンレギアームのうちの一方にはテ
ンレギピンの一方とテープとの摩擦作用により回動力の
方向と同じ方向への更なる回動力が付勢されてテープに
バックテンションが与えられ、また、テープがリバース
方向へ走行するときは、テンレギアームのうちの一方に
はテンレギピンの一方とテープとの摩擦作用により回動
力の方向と対向する方向への回動力が付勢されてテープ
走行の負荷となることがない。
【0020】しかして、本発明テーププレーヤによれ
ば、走行するテープにバックテンションを与えるための
テープテンション制御機構のテンレギピンをテープの走
行方向が切り換えられてもテープローディング完了時の
位置へと移動させたままにしておくことができるので、
テープ走行モードの切換に際してテンレギピンを移動さ
せる従来のテーププレーヤと比較して、モードの選択的
形成を速く行なうことができると共に、テンレギピンの
位置制御に必要な機構を極く簡単にすることができるた
め、その分、テーププレーヤを小型、かつ、安価にする
ことができ、しかも、テープに対するバックテンション
の付与はテンレギピンとテープとの間の摩擦作用だけに
依存するので、温度や湿度等の環境条件の影響を受ける
ことが少なく、かつ、テーププレーヤの姿勢の変化や外
部から受けた衝撃等によってテンレギアームの重量バラ
ンスが損なわれてもバックテンションが変動してしまう
ようなことは無いので、常に安定したバックテンション
をテープに与えることができる。
【0021】
【実施例】以下に、本発明テーププレーヤの詳細を添付
図面に示した実施例に従って説明する。
【0022】 尚、図示した実施例は本発明をリールド
ライブ方式による記録や再生を行なう回転ヘッド式のテ
ーププレーヤ1に適用したものである。
【0023】2はテーププレーヤ1に使用されるテープ
カセットである(図1参照)。
【0024】3はテープカセット2のカセットケースで
あり、厚み方向から見て略長方形状の比較的薄い箱状を
し、その一の側面を為す前面4はテープ引出面になって
おり、該テープ引出面4の左右両端部にテープ出口5、
5が、また、これら2つのテープ出口5と5との間の部
分には横長なテープ引出用凹部6がそれぞれ形成され、
テープ出口5、5のテープ引出用凹部6側へ偏倚した位
置には略円柱状をしたカセット内テープガイド7、7が
設けられている。
【0025】尚、テープ引出面4は開閉自在な図示しな
い前面蓋により覆われる。
【0026】8、8´はカセットケース3の内部に回転
自在に収納されたテープリールであり、カセットケース
3の長手方向、即ち、左右方向に互いに離間して位置さ
れており、その中心部に厚み方向へ貫通したリール台係
合孔8a、8´aが形成されている。
【0027】9は磁気テープであり、その両端が2つの
テープリール8、8´に各別に固定され、かつ、所定量
巻装されており、一方のテープリール8(以下、「Sリ
ール」と言う。)から引き出された後一方のカセット内
テープーガイド7に巻き付けられたところで一方のテー
プ出口5からカセットケース3外へ導出され、ここから
はテープ引出面4に沿って延び、他方のカセット内テー
プガイド7に巻き付けられて他方のテープ出口5からカ
セットケース3内に導入され、それから後他方のテープ
リール8´(以下、「Tリール」と言う。)に巻き取ら
れる経路を通されている。
【0028】尚、カセットケース3の底板3aのテープ
リール8、8´と各別に対応した位置には図示しないリ
ール台挿通孔が形成されている。
【0029】7a、7aはカセット内テープガイド7、
7の軸心部に形成された位置決め穴であり、カセットケ
ース3の底面に開口されている。
【0030】10はテーププレーヤ1のカセット装着部
であり、このカセット装着部10に上記テープカセット
2が着脱自在に装着される。
【0031】11はカセット装着部10のベースを為す
メカシャーシである。
【0032】12、12´はリール台であり、これらリ
ール台12、12´は、メカシャーシ11の後端部(図
1における下方へ向う方向を後側とし、上方へ向う方向
を前側とする。また、同図における左方へ向う方向を左
側とし、右方へ向う方向を右側とする。以下の説明にお
いて向きを示すときはこの方向によるものとする。)寄
りの位置に互いに左右方向へ離間して配置されており、
かつ、回転自在に支持されており、その大部分はメカシ
ャーシ11から上方へ突出するように位置されている。
【0033】12a、12´aはリール台12、12´
の略上半部を為すリール係合軸、12b、12´bは上
記リール係合軸12a、12´aと一体的に回転するよ
うに結合された入力ギヤであり、該入力ギヤ12b、1
2´bはメカシャーシ11の下方に位置されている。
【0034】13はリール台12、12´用のモータで
あり、メカシャーシ11の後端部略中央の下方に配置さ
れ、その回転軸13aに小径な駆動ギヤ14が固定され
ている。
【0035】15は上記回転軸13aに回動自在に支持
された首振レバーであり、その一の回動端部には上記2
つの入力ギヤ12bと12´bとの間に位置した首振ギ
ヤ16が回転自在に支持され、該首振ギヤ16は駆動ギ
ヤ14と噛合されている。
【0036】そして、首振レバー15と首振ギヤ16と
は図示しないフリクション手段により摩擦接触されてお
り、従って、駆動ギヤ14が回転されると、その回転方
向に応じた方向への回動力が首振レバー15に付勢され
て首振ギヤ16が前記2つの入力ギヤ12b、12´b
の何れかと選択的に噛合され、それによりモータ13の
回転が入力ギヤ12b又は12´bに入力されてリール
台12又は12´が回転される。
【0037】尚、左側のリール台12(以下、「S側リ
ール台」と言う。)は上方から見て反時計回り方向へ回
転され、右側のリール台12´(以下、「T側リール
台」と言う。)は時計回り方向へ回転される。
【0038】17、17はメカシャーシ11の前端寄り
の位置の左右両端側へ寄ったところに立設されたカセッ
ト位置決めピンであり、その高さ方向における中間の部
分にフランジ17a、17aが形成されると共に、該フ
ランジ17a、17aから上の部分17b、17bの大
部分は略円錐状をしている。
【0039】このようなカセット装着部10へのテープ
カセット2の装着は、メカシャーシ11に略上下方向へ
回動自在に支持された図示しないカセットホルダーにテ
ープカセット2を挿入した状態から該カセットホルダー
を下方へ移動させることにより行なわれる。
【0040】即ち、テープカセット2が挿入されたカセ
ットホルダーが下方へ移動されると、テープカセット2
のカセットケース3の後端部がメカシャーシ11のその
余の部分より稍高くなっている後端部上に載置されると
共に、カセットケース3に形成された位置決め穴7a、
7aにカセット位置決めピン17、17の円錐部17
b、17bが挿入され、かつ、上記位置決め穴7a、7
aの開口縁部がカセット位置決めピン17、17のフラ
ンジ17a、17a上に載置され、これらによって、テ
ープカセット2が水平方向及び上下方向での位置が規定
された状態でカセット装着部10に装着される。
【0041】そして、テープカセット2がカセット装着
部10に装着されるとき、テープカセット2の図示しな
い前面蓋がメカシャーシ11に固定された図示しない蓋
起こし部材によってテープ引出面4を開放した位置へと
移動され、かつ、リール台12、12´が2つのテープ
リール8、8´のリール台係合孔8a、8´a内に各別
に係合されてS側リール台12とSリール8とが、T側
リール台12´とTリール8´とがそれぞれ一体的に回
転するように結合される。
【0042】18はヘッドドラムであり、該ヘッドドラ
ム18は、メカシャーシ11に固定された下ドラム18
aと、該下ドラム18aに回転自在に支持された上ドラ
ム18bと、該上ドラム18bと一体的に回転しヘッド
トラム18の外周面に沿って移動する2つの回転磁気ヘ
ッド18c、18c(図面では1個のみ示してある。)
等を備え、メカシャーシ11の前端部略中央から上方へ
突出し、かつ、稍左方へ傾いた姿勢で配置されている。
【0043】19は上記上ドラム18bを回転させるた
めのモータ(図1参照)である。
【0044】20、20´はテープローディング用の移
動ブロックであり、メカシャーシ11のうち上記ヘッド
ドラム18の略左右両脇に略前後方向へ延びるように形
成されたガイド溝11a、11a(以下、「第1のガイ
ド溝」と言う。)に沿って移動するように設けられた移
動ベース21、21と、該移動ベース21、21に立設
された垂直ガイドポスト22、22及び傾斜ガイドポス
ト23、23を有し、移動ベース21、21の後側面に
は略V字状をした位置決め用の切欠21a、21aが形
成されている。
【0045】24、24はメカシャーシ11の下方に位
置された下ベース板(図5参照)であり、第1のガイド
溝11a、11aを摺動自在に挿通された連結ピン2
5、25等によって移動ベース21、21と結合されて
おり、これら移動ベース21、21と下ベース板24、
24が第1のガイド溝11a、11aの側縁部をメカシ
ャーシ11の厚み方向で挟むことにより移動ブロック2
0、20´の上下方向での位置が規定される。
【0046】26、26はメカシャーシ11の上面のう
ち第1のガイド溝11a、11aの後端近くに立設され
円柱状をしたキャッチャーである。
【0047】27、27´はフリダシレバーであり、略
矢尻形をした平板状をしており、その略中央部が前記カ
セット位置決めピン17、17に回動自在に支持される
と共に、その一の回動端部寄りの位置にフリダシガイド
28、28´が立設されている。
【0048】そして、フリダシレバー27、27´のう
ちカセット位置決めピン17、17を挟んでフリダシガ
イド28、28´と略反対側に位置した位置には一端部
がメカシャーシ11に係着されたトグルバネ29、29
の他端部が係着されており、このトグルバネ29、29
の弾発力によってフリダシレバー27、27´に回動力
が付勢され、初期状態、即ち、テープローディングが行
なわれる前の状態においては、左側のフリダシレバー2
7に時計回り方向への回動力が、右側のフリダシレバー
27´に反時計回り方向への回動力がそれぞれ付勢さ
れ、この状態における位置は後述する規制ピンによって
規定される。
【0049】30、30はローディングレバー(図5参
照)であり、メカシャーシ11の下側に位置されると共
に、その長手方向における一端寄りの位置がカセット位
置決めピン17、17を支持しているボス31、31に
水平方向へ回動自在に支持されており、テープローディ
ング用の図示しない駆動手段によって、図5に実線で示
す初期位置と2点鎖線で示すローディング完了位置との
間を移動されるようになっている。
【0050】32、32は連結レバーであり、その一端
部は上記ローディングレバー30、30の他端部と各別
に、かつ、回動自在に連結され、他端部は前記移動ブロ
ック20、20´が有する連結ピン25、25と各別
に、かつ、回動自在に連結されている。
【0051】33、33は規制レバーであり、その一端
部はローディングレバー30、30の他端寄りの位置と
各別に、かつ、回動自在に連結され、他端部には規制ピ
ン34、34が立設されている。
【0052】11b、11bはメカシャーシ11に形成
された第2のガイド溝であり、前記第1のガイド溝11
a、11aの脇のうち該第1のガイド溝11a、11a
を挟んでヘッドドラム18と反対側の位置に略前後方向
に沿って延びるように形成されており、上記規制ピン3
4、34の上部は第2のガイド溝11b、11bを摺動
自在に挿通されて上方へ突出されている。
【0053】しかして、ローディングレバー30、30
が初期位置に来ている状態では、図3に示すように、移
動ブロック20、20´は第1のガイド溝11a、11
aの後端部上の初期位置に保持されると共に、規制ピン
34、34は第2のガイド溝11b、11bの後端部に
位置されフリダシレバー27、27´はその一の回動端
部が規制ピン34、34の上部に前方から当接すること
によってそれ以上回動するのを阻止され、それにより、
フリダシガイド28、28´が垂直ガイドポスト22、
22の脇の初期位置に保持される。
【0054】35及び35´はテープテンション制御機
構であり、これらテープテンション制御機構35及び3
5´は、上記第2のガイド溝11b、11bの前端部近
くに配置されたゴムローラ36、36´と、メカシャー
シ11に水平方向へ回動自在に支持され、かつ、略L字
状をしており、互いに左右方向に並ぶように位置された
テンレギアーム37、37´と、該テンレギアーム3
7、37´の回動端部に立設されたテンレギピン38、
38´と、テンレギアーム37、37´に回動力を付勢
することで上記テンレギピン38、38´をゴムローラ
36、36´に弾接させるためのトーションバネ39、
39´等から成り、初期状態において、テンレギアーム
37、37´はその回動端部がフリダシガイド28、2
8´の下端部に前方から当接することでテンレギピン3
8、38´が前方へ移動する方向への回動を阻止されて
おり、それにより、テンレギピン38、38´がフリダ
シガイド28、28´の直ぐ後ろの初期位置に待機せし
められる。
【0055】尚、このようなテープテンション制御機構
35及び35´の詳しい構造については後で説明する。
【0056】カセット装着部10に対するテープカセッ
ト2の着脱は前記初期状態において行なわれる。
【0057】そして、テープカセット2がカセット装着
部10に装着されると、上記垂直ガイドポスト22、2
2、傾斜ガイドポスト23、23、フリダシガイド2
8、28´及びテンレギピン38、38´は相対的にテ
ープカセット2のテープ引出用凹部6内に位置される、
換言すれば、磁気テープ9のうちテープ引出面4を通さ
れるている部分の内側に位置される。
【0058】この状態からテープローディングが行なわ
れると、ローディングレバー30、30がローディング
完了位置へと移動され、それにより、移動ブロック2
0、20´、フリダシガイド28、28´及びテンレギ
ピン38、38´はそれぞれ図6に示す位置へと移動さ
れる。
【0059】即ち、移動ブロック20、20´はその連
結ピン25、25が押圧されることで移動ベース21、
21の切欠21a、21aがキャッチャー26、26に
当接したローディング完了位置まで移動されてヘッドド
ラム18に左前方及び右前方から各別に近接される。
【0060】また、フリダシレバー27、27´は、先
ず、その一の回動端部が略前方へ向けて移動される規制
ピン34、34によって押圧されることで回動され、次
いで、トグルバネ29、29によって与えられる回動力
の方向が反転したところからは該トグルバネ29、29
の弾発力により回動され、その回動はメカシャーシ11
に切起状に形成されたストッパ片11c、11cに当接
したところで阻止され、これにより、フリダシガイド2
8、28´がテープカセット2のテープ出口5、5に前
方から各別に近接したローディング完了位置へと移動さ
れる。
【0061】そして、テンレギアーム37、37´はそ
の回動端部の回動軌跡からフリダシガイド28、28´
が外れて行くことによってトーションバネ39、39´
の弾発力により左側のもの37は時計回り方向へ、右側
のもの37´は反時計回り方向へそれぞれ回動され、そ
れにより、テンレギピン38、38´は略前方へ向けて
移動してゴムローラ36、36´の外周面に略後方から
各別に弾接される。
【0062】しかして、磁気テープ9は所定量カセット
ケース3から引き出されて図6に示すパスを通される。
【0063】即ち、この状態で、磁気テープ9は、Sリ
ール8から引き出された後一方のテープ出口5を出たと
ころで左側のフリダシガイド28に巻き付けられ、次い
で、左側のゴムローラ36の外周面に略右後方から中心
角で略90°巻き付けられた後左側の移動ブロック20
の垂直ガイドポスト22及び傾斜ガイドポスト23にこ
の順序で巻き付けられると共に、傾斜ガイドポスト23
に巻き付けられたところで後方へ向けて折り返されてヘ
ッドドラム18の外周面に中心角で略180°螺旋状に
巻き付けられ、そして、右側の移動ブロック20´の傾
斜ガイドポスト23及び垂直ガイドポスト22にこの順
序で巻き付けられた後右側のゴムローラ36´の外周面
に略左後方から中心角で略90°巻き付けられ、次い
で、右側のフリダシガイド28´に巻き付けられた後他
方のテープ出口5からカセットケース3内に導入されて
Tリール8´に巻き取られるというパスを通される。
【0064】そして、テンレギピン38、38´は磁気
テープ9を挟んでゴムローラ36、36´に弾接され
る。
【0065】以上の状態がテープローディング完了状態
である。
【0066】磁気テープ9の走行はこの状態で行なわ
れ、磁気テープ9は、前記首振ギヤ16によってT側リ
ール台12´が回転されたときはSリール8から引き出
されてTリール8´に巻き取られて行く方向(以下、
「ノーマル方向」と言う。)へ走行され、S側リール台
12が回転されたときはTリール8´から引き出されて
Sリール8に巻き取られて行く方向(以下、「リバース
方向」と言う。)へ走行される。
【0067】そして、磁気テープ9がノーマル方向へ走
行されるときは前記2つのテープテンション制御機構3
5、35´のうち左側のもの35(以下、「ノーマル時
用テープテンション制御機構」と言う。)によるバック
テンションが与えられ、また、リバース方向へ走行され
るときは右側のテープテンション制御機構35´(以
下、「リバース時用バックテンション制御機構」と言
う。)によるバックテンションが与えられる。
【0068】 尚、磁気テープに対する信号の記録や読
取は、磁気テープ7が走行されている状態でヘッドドラ
ム18の上ドラム18bが回転することにより、その回
転磁気ヘッド18c、18cが磁気テープ9の記録面を
ヘリカル状に走査することで行なわれ、読取はノントラ
ッキング方式により処理される。
【0069】次に、前記テープテンション制御機構35
及び35´の詳細を説明する。
【0070】尚、これら2つのテープテンション制御機
構35及び35´の構造は、互いに左右対称になってい
ること以外は全く同じであるので、構造説明はノーマル
時用テープテンション制御機構35について詳細に行な
い、リバース時用テープテンション制御機構35´につ
いては、その各部に、ノーマル時用テープテンション制
御機構35における同様の部分に付した符号に「´」記
号を付加した符号を付することにより説明を省略する。
【0071】40は略円筒状をした芯管であり、この芯
管40にゴムローラ36が外嵌状に固定されている。
【0072】41はメカシャーシ11のうち第2のガイ
ド溝11b、11bのうち左側のものの前端近くの位置
に固定された円筒状のボスであり、該ボス41に円柱状
をした支持軸42の下端部が圧入状に固定されており、
更に、該支持軸42に上記芯管40が回転自在に支持さ
れている。
【0073】テンレギアーム37は上方から見て略L字
形に屈曲された平板状をしており、その長い方の腕の先
端部に軸方向に短い円筒状をした支持部材43が固定さ
れると共に、短い方の腕の先端部には円柱状をした枢軸
44の上端部が固定されている。
【0074】テンレギピン38はゴムローラ36の外径
の略3分の1位の外径を有する円柱状をしており、か
つ、その長さはゴムローラ36の軸方向における長さよ
り稍長くされ、その小径な下端部が上記支持部材43に
圧入状に固定されている。
【0075】45は略円筒状をした支持スリーブであ
り、その上端部45a寄りの位置がメカシャーシ11の
ヘッドドラム18に後方稍左側から近接した位置を貫通
するように固定されており、このような支持スリーブ4
5の孔に上記枢軸44のテンレギアーム37から下方へ
突出した部分が回転自在に挿通され、それにより、テン
レギアーム37がメカシャーシ11に水平方向へ回動自
在に支持されている。
【0076】尚、テンレギアーム37、37´の回動中
心とテンレギピン38、38´の中心との間の間隔は、
上記回動中心とゴムローラ36、36´の軸心との間の
距離より稍短くなっている。
【0077】そして、トーションバネ39はそのコイル
部39aが上記支持スリーブ45の上端部45aに外嵌
状に支持されると共に、その一方の腕39bの先端部は
メカシャーシ11のうち支持スリーブ45と45´との
間の中間の部分に切起状に形成されたバネ当片11dに
斜め後方から弾接されており、他方の腕39cの先端部
はテンレギアーム37の短い方の腕の反テンレギピン3
8側の側縁部に弾接されている。
【0078】尚、テンレギピン38はゴムローラ36と
同じ高さに位置されている。
【0079】従って、ノーマル時用テープテンション制
御機構35のテンレギアーム37にはトーションバネ3
9の弾発力により上方から見て時計回り方向への回動力
が、リバース時用テープテンション制御機構35´のテ
ンレギアーム37´にはトーションバネ39´の弾発力
により反時計回り方向への回動力がそれぞれ付勢されて
おり、初期状態においては、上記回動力に抗して、フリ
ダシガイド28、28´により前記初期位置に保持され
ている。
【0080】そして、前記したように、テープローディ
ングが行なわれると、テンレギアーム37、37´はト
ーションバネ39、39´による回動力によって回動さ
れ、それにより、テンレギピン38、38´は略前方へ
向けて移動されて磁気テープ9を挟んでゴムローラ3
6、36´の外周面に各別に弾接される。
【0081】これらテンレギピン38、38´のゴムロ
ーラ36、36´に対する接触の状態は次の通りであ
る。即ち、ノーマル時用テープテンション制御機構35
にあっては、磁気テープ9がノーマル方向へ走行すると
きの該磁気テープ9のゴムローラ36に対する巻付開始
位置は該ゴムローラ36の外周面の中心から後方稍右側
を向いた位置になっており、そして、このゴムローラ3
6に対するテンレギピン38の接触は該テンレギピン3
8の中心の回動軌跡がゴムローラ36の上記テープ巻付
開始位置又はその近くを通るように行なわれる。
【0082】また、リバース時用テープテンション制御
機構35´にあっては、磁気テープ9がリバース方向へ
走行するときの該磁気テープ9のゴムローラ36´に対
する巻付開始位置は該ゴムローラ36´の外周面の中心
から後方稍左側を向いた位置になっており、このゴムロ
ーラ36´に対するテンレギピン38´の接触は該テン
レギピン38´の中心の回動軌跡がゴムローラ36´の
上記テープ巻付開始位置又はその近くを通るように行な
われる。
【0083】しかして、テンレギピン38、38´はゴ
ムローラ36、36´に対してこのように接触されるの
で、磁気テープ9がノーマル方向へ走行するときはノー
マル時用テープテンション制御機構35により磁気テー
プ9のゴムローラ36に巻き付けられた位置から先の部
分にバックテンションが与えられ、磁気テープ9がリバ
ース方向へ走行するときはリバース時用テープテンショ
ン制御機構35´により磁気テープ9のゴムローラ36
´に巻き付けられた位置から先の部分にバックテンショ
ンが与えられる。
【0084】即ち、磁気テープ9が図7に矢印で示すよ
うにノーマル方向へ走行されると、テンレギピン38に
は、トーションバネ39による回動力とは別に、上記方
向へ走行する磁気テープ9との間の摩擦作用により上方
から見て時計回り方向への回動力、即ち、ゴムローラ3
6に対する食い込み方向への回動力が付勢されるので、
これら2つの回動力によりテンレギピン38がゴムロー
ラ36の外周面に圧接され、この圧接は磁気テープ9の
うちゴムローラ36とTリール8´との間の部分に対す
る走行の負荷となる。そして、もう1つのテンレギピン
38´には、上記方向へ走行する磁気テープ9との間の
摩擦作用により、同図に破線矢印で示すように、上方か
ら見て時計回り方向への回動力、即ち、トーションバネ
39´による回動力とは反対の方向への回動力が付勢さ
れるので、このテンレギピン38´は当該ゴムローラ3
6´から離間又はそれに軽く接触する状態となって、少
なくもゴムローラ36´に圧接されることは無く、従っ
て、このテンレギピン38´が磁気テープ9に対して格
別に走行の負荷となることは無い。しかして、磁気テー
プ9がノーマル方向へ走行される場合は磁気テープ9の
ゴムローラ36から先の部分に適度なバックテンション
が与えられ、それにより、磁気テープ9のヘッドドラム
18に巻き付けられた状態が安定に保持される。
【0085】また、これとは逆に、磁気テープ9が図8
に矢印で示すようにリバース方向へ走行されると、テン
レギピン38´には、トーションバネ39´による回動
力とは別に、上記方向へ走行する磁気テープ9との間の
摩擦作用により反時計回り方向への回動力、即ち、ゴム
ローラ36´に対する食い込み方向への回動力が付勢さ
れるので、これら2つの回動力によりテンレギピン38
´がゴムローラ36´の外周面に圧接され、この圧接は
磁気テープ9のうちゴムローラ36´とSリール8との
間の部分に対する走行の負荷となる。そして、もう1つ
のテンレギピン38には、上記方向へ走行する磁気テー
プ9との間の摩擦作用により、同図に破線矢印で示すよ
うに、上方から見て反時計回り方向への回動力、即ち、
トーションバネ39による回動力とは反対の方向への回
動力が付勢されるので、このテンレギピン38は当該ゴ
ムローラ36から離間又はそれに軽く接触する状態とな
って、少なくともゴムローラ36に圧接されることは無
く、従って、これらゴムローラ36及びテンレギピン3
8が磁気テープ9に対して格別に走行の負荷になること
は無い。しかして、磁気テープ9がリバース方向へ走行
される場合は、磁気テープ9のうちゴムローラ36´か
ら先の部分に適度なバックテンションが与えられ、それ
により、磁気テープ9のヘッドドラム18に巻き付けら
れた状態が安全に保持される。
【0086】尚、前記したように、磁気テープ9の走行
方向は、リール台用のモータ13の回転方向を切り替る
ことにより行なわれ、また、走行速度は上記モータ13
の回転速度を変化させることにより変化され、これらい
ずれの場合であっても、テープテンション制御機構35
及び35´による磁気テープ9に対するバックテンショ
ンの付与は前記したと同様に行なわれる。
【0087】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明テーププレーヤは、それぞれ回転自在なゴム
ローラとゴムローラにテープを挟んで対向するテンレギ
ピンが支持された回動自在なテンレギアームとテンレギ
アームにテンレギピンがゴムローラに接触する方向への
回動力を付勢する弾発部材とが設けられている一対のテ
ープテンション制御機構と、弾発部材によりテンレギピ
ンがゴムローラに接触する方向に回動されることにより
テンレギピンとゴムローラとによりテープパスの一部が
圧接されたテープが巻き付けられ、テープに対する記録
及び再生を行う回転磁気ヘッドを有するヘッドドラムと
を備え、テープがノーマル方向へ走行するとき、テンレ
ギアームのうちの一方には、テンレギピンの一方とテー
プとの摩擦作用により上記回動力の方向と同じ方向への
更なる回動力が付勢され、テープがリバース方向へ走行
するとき、テンレギアームのうちの一方には、テンレギ
ピンの一方とテープとの摩擦作用により上記回動力の方
向と対向する方向への回動力が付勢されるようにしたこ
とを特徴とする。
【0088】従って、本発明テーププレーヤにおけるテ
ープテンション制御機構にあっては、テープがノーマル
方向へ走行するときは、テンレギアームのうちの一方に
はテンレギピンの一方とテープとの摩擦作用により回動
力の方向と同じ方向への更なる回動力が付勢されてテー
プにバックテンションが与えられ、また、テープがリバ
ース方向へ走行するときは、テンレギアームのうちの一
方にはテンレギピンの一方とテープとの摩擦作用により
回動力の方向と対向する方向への回動力が付勢されてテ
ープ走行の負荷となることがない。
【0089】しかして、本発明テーププレーヤによれ
ば、走行するテープにバックテンションを与えるための
テープテンション制御機構のテンレギピンはテープの走
行方向が切り換えられてもテープローディング完了時の
位置へと移動させたままにしておくことができるので、
テープ走行モードの切換に際してテンレギピンを移動さ
せる従来のテーププレーヤと比較して、モードの選択的
形成を速く行なうことができると共に、テンレギピンの
位置制御に必要な機構を極く簡単にすることができるた
め、その分、テーププレーヤを小型、かつ、安価にする
ことができ、しかも、テープに対するバックテンション
の付与はテンレギピンとテープとの間の摩擦作用だけに
依存するので、温度や湿度等の環境条件の影響を受ける
ことが少なく、かつ、テーププレーヤの姿勢の変化や外
部から受けた衝撃等によってテンレギアームの重量バラ
ンスが損なわれてもバックテンションが変動してしまう
ようなことが無いので、常に安定したバックテンション
をテープに与えることができる。
【0090】尚、前記実施例においては、テープテンシ
ョン制御機構を2つテープローディング完了状態におけ
るテープパスのヘッドドラムの略両脇の位置に各別に位
置させるようにしたが、このようにすることによって、
テープが一の方向及びそれと反対の方向のいずれの方向
へ走行されるときもテープにバックテンションを与える
ことができる。
【0091】もっとも、本発明を、テープに対する記録
や再生はテープが一の方向へ走行される状態でのみ行な
うテーププレーヤに適用する場合は、テープテンション
制御機構を1つだけ設ければ良い。
【0092】また、前記実施例においてはテンレギピン
をテンレギアームに固定するようにしたが、このテンレ
ギピンはテンレギアームに回転自在に支持させても良
く、このようにするときは、場合により、テンレギピン
にフリクション手段によって回転の負荷を与えておくこ
とも考えられる。
【0093】この他、実施例に示した各部材の形状や種
類、あるいはテーププレーヤの種類等は、本発明を実施
するに際しての具体化のほんの一例を示したものに過ぎ
ず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈
されてはならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したテーププレーヤの一例をテー
プカセットが装着された状態で示す一部切欠平面図であ
る。
【図2】テーププレーヤの要部を拡大して示す斜視図で
ある。
【図3】初期状態におけるテーププレーヤの要部を拡大
して示す平面図である。
【図4】一のテープテンション制御機構の拡大垂直断面
図である。
【図5】メカシャーシより下方にある部分の要部を拡大
して示す平面図である。
【図6】テープローディング完了状態におけるテーププ
レーヤの要部を拡大して示す平面図である。
【図7】テープがノーマル方向へ走行されるときのテー
プテンション制御機構による作用を説明するための要部
を拡大して示す一部切欠平面図である。
【図8】テープがリバース方向へ走行されるときのテー
プテンション制御機構による作用を説明するための要部
を拡大して示す一部切欠平面図である。
【図9】テープテンション制御機構を備えた従来のテー
ププレーヤの一例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 テーププレーヤ 9 テープ 18 ヘッドドラム 18c 回転磁気ヘッド35 テープテンション制御機構 35´ テープテンション制御機構 36 ゴムローラ 36´ ゴムローラ 37 テンレギアーム 37´ テンレギアーム 38 テンレギピン 38´ テンレギピン 39 弾発部材 39´ 弾発部材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ回転自在なゴムローラと該ゴム
    ローラにテープを挟んで対向するテンレギピンが支持さ
    れた回動自在なテンレギアームと該テンレギアームに上
    記テンレギピンが上記ゴムローラに接触する方向への回
    動力を付勢する弾発部材とが設けられている一対のテー
    プテンション制御機構と、 上記弾発部材により上記テンレギピンが上記ゴムローラ
    に接触する方向に回動されることにより上記テンレギピ
    ンと上記ゴムローラとによりテープパスの一部が圧接さ
    れた上記テープが巻き付けられ、上記テープに対する記
    録及び再生を行う回転磁気ヘッドを有するヘッドドラム
    とを備え、 上記テープがノーマル方向へ走行するとき、上記テンレ
    ギアームのうちの一方には、上記テンレギピンの一方
    上記テープとの摩擦作用により上記回動力の方向と同じ
    方向への更なる回動力が付勢され、 上記テープがリバース方向へ走行するとき、上記テンレ
    ギアームのうちの一方には、上記テンレギピンの一方
    上記テープとの摩擦作用により上記回動力の方向と対向
    する方向への回動力が付勢されることを特徴とするテー
    ププレーヤ。
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